JP2003132562A - 対物レンズ駆動装置及びディスクドライブ装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置及びディスクドライブ装置

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JP2003132562A
JP2003132562A JP2001322135A JP2001322135A JP2003132562A JP 2003132562 A JP2003132562 A JP 2003132562A JP 2001322135 A JP2001322135 A JP 2001322135A JP 2001322135 A JP2001322135 A JP 2001322135A JP 2003132562 A JP2003132562 A JP 2003132562A
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JP
Japan
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supported hole
objective lens
central axis
support shaft
disk
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JP2001322135A
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English (en)
Inventor
Masanori Ogata
政徳 尾形
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動部の動作の安定化を図る。 【解決手段】 支持軸部15にその軸回り方向に回動自
在かつその軸方向に摺動自在に支持された可動部11
に、上記支持軸部が挿入される被支持孔22が形成され
たボビン18と、該ボビンに設けられたフォーカシング
コイル23及びトラッキングコイル24、24、・・・
を設け、一対のヨーク部13、13に取り付けられたマ
グネット17、17を可動部を挟んだ位置にトラッキン
グ方向に離間して配置し、上記フォーカシングコイルの
中心軸23aがボビンの被支持孔の中心軸22aに対し
て、トラッキング方向に直交する方向に所定の角度傾斜
されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は対物レンズ駆動装置
及びディスクドライブ装置に関する。詳しくは、対物レ
ンズを有する可動部が支持軸部に回動自在かつ摺動自在
に支持された対物レンズ駆動装置及び該対物レンズ駆動
装置を備えたディスクドライブ装置についての技術分野
に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク等のディスク状記録媒体に対
して情報信号の記録や再生を行うディスクドライブ装置
があり、このようなディスクドライブ装置には、支持軸
部にその軸回り方向に回動自在かつ軸方向に摺動自在に
支持された可動部を動作させて、ディスク状記録媒体に
照射されるレーザー光のフォーカシング調整及びトラッ
キング調整を行う対物レンズ駆動装置が設けられている
ものがある。
【0003】このような対物レンズ駆動装置にあって
は、可動部のボビンに形成された被支持孔に支持軸部が
挿入されて可動部が支持軸部にその軸回り方向に回動自
在かつ軸方向に摺動自在に支持されているため、被支持
孔と支持軸部との間にはクリアランスを有している。
【0004】従って、フォーカシング調整時及びトラッ
キング調整時には、被支持孔と支持軸部との間のクリア
ランス分だけ、可動部が支持軸部に対して任意の方向へ
傾いてしまう。
【0005】このように可動部が支持軸部に対して任意
の方向へ傾いてしまうと、可動部が動作されたときに傾
き方向が変動して動作が不安定になってしまうため、フ
ォーカシング調整及びトラッキング調整に悪影響を及ぼ
してしまう。
【0006】そこで、従来のディスクドライブ装置に設
けられた対物レンズ駆動装置においては、例えば、フレ
キシブルプリント基板の弾性を利用して可動部に所定の
方向へのテンションを付与し、可動部を支持軸部に対し
て常に一定方向に傾斜させることにより可動部の傾き方
向の変動を防止するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の対物レンズ駆動装置のように、フレキシブルプリン
ト基板によって可動部に所定の方向へのテンションを付
与して可動部の傾き方向の変動を防止するようにしたと
きには、可動部の動作時にテンションが変化し可動部の
傾き方向の変動を確実に防止することができず、フォー
カシング調整及びトラッキング調整に悪影響が生じてい
た。
【0008】また、ポータブル機器として使用可能なデ
ィスクドライブ装置にあっては、使用状況によって対物
レンズ駆動装置の姿勢が変化して可動部の移動方向に対
する重力の方向が変化するため、この重力の影響により
可動部の支持軸部に対する傾き方向が変動して可動部の
動作が不安定になってしまうという問題がある。
【0009】そこで、本発明対物レンズ駆動装置及びデ
ィスクドライブ装置は、上記した問題点を克服し、可動
部の動作の安定化を図ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明対物レンズ駆動装
置は、上記した課題を解決するために、支持軸部が対物
レンズの光軸方向へ突出して設けられると共に支持軸部
が突出され上記移動ベースに取り付けられた被取付部と
該被取付部から突出された少なくとも一対のヨーク部と
を有するベース体と、上記ヨーク部にそれぞれ互いに対
向した状態で取り付けられたマグネットと、上記支持軸
部にその軸回り方向に回動自在かつその軸方向に摺動自
在に支持されると共にフォーカシング調整時にディスク
テーブルに装着されたディスク状記録媒体の記録面に離
接する方向であるフォーカシング方向に動作されトラッ
キング調整時にディスクテーブルに装着されたディスク
状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向に動作
される可動部とを設け、該可動部に、上記対物レンズを
保持すると共に上記支持軸部が挿入される被支持孔が形
成されたボビンと、該ボビンにコイル線が巻回されて形
成されると共に対物レンズを介してディスク状記録媒体
に照射されるレーザー光のフォーカシング調整時に駆動
電流が供給されるフォーカシングコイルと、コイル線が
巻回されて成ると共にレーザー光のトラッキング調整時
に駆動電流が供給されるトラッキングコイルとを設け、
上記一対のヨーク部に取り付けられたマグネットを可動
部を挟んだ位置にトラッキング方向に離間して配置し、
上記フォーカシングコイルを、その中心軸がボビンの被
支持孔の中心軸に対して、トラッキング方向に直交する
方向に所定の角度傾斜された状態でボビンに取り付けた
ものである。
【0011】別の本発明対物レンズ駆動装置は、上記し
た課題を解決するために、支持軸部が対物レンズの光軸
方向へ突出して設けられると共に支持軸部が突出され上
記移動ベースに取り付けられた被取付部と該被取付部か
ら突出された少なくとも一対のヨーク部とを有するベー
ス体と、上記ヨーク部にそれぞれ互いに対向した状態で
取り付けられたマグネットと、上記支持軸部にその軸回
り方向に回動自在かつその軸方向に摺動自在に支持され
ると共にフォーカシング調整時にディスクテーブルに装
着されたディスク状記録媒体の記録面に離接する方向で
あるフォーカシング方向に動作されトラッキング調整時
にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の
略半径方向であるトラッキング方向に動作される可動部
とを設け、該可動部に、上記対物レンズを保持すると共
に上記支持軸部が挿入される被支持孔が形成されたボビ
ンと、該ボビンにコイル線が巻回されて形成されると共
に対物レンズを介してディスク状記録媒体に照射される
レーザー光のフォーカシング調整時に駆動電流が供給さ
れるフォーカシングコイルと、コイル線が巻回されて成
ると共にレーザー光のトラッキング調整時に駆動電流が
供給されるトラッキングコイルとを設け、上記一対のヨ
ーク部に互いに対向するようにして取り付けられたマグ
ネットをフォーカシング方向に直交し、かつ、トラッキ
ング方向に直交する方向に離間してフォーカシングコイ
ルの一部を挟んだ位置に配置し、上記一対のヨーク部
を、被取付部からの突出方向が被支持孔の中心軸に対し
て、トラッキング方向に直交する方向に所定の角度傾斜
させ、上記対向して位置するマグネットを、その対向面
の面方向が支持軸部の中心軸に対してトラッキング方向
に直交する方向に所定の角度傾斜された状態で一対のヨ
ーク部にそれぞれ取り付けたものである。
【0012】本発明ディスクドライブ装置は、上記した
課題を解決するために、対物レンズ駆動装置として、支
持軸部が対物レンズの光軸方向へ突出して設けられると
共に支持軸部が突出され上記移動ベースに取り付けられ
た被取付部と該被取付部から突出された少なくとも一対
のヨーク部とを有するベース体と、上記ヨーク部にそれ
ぞれ互いに対向した状態で取り付けられたマグネット
と、上記支持軸部にその軸回り方向に回動自在かつその
軸方向に摺動自在に支持されると共にフォーカシング調
整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒
体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向に
動作されトラッキング調整時にディスクテーブルに装着
されたディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキ
ング方向に動作される可動部とを設け、該可動部とし
て、上記対物レンズを保持すると共に上記支持軸部が挿
入される被支持孔が形成されたボビンと、該ボビンにコ
イル線が巻回されて形成されると共に対物レンズを介し
てディスク状記録媒体に照射されるレーザー光のフォー
カシング調整時に駆動電流が供給されるフォーカシング
コイルと、コイル線が巻回されて成ると共にレーザー光
のトラッキング調整時に駆動電流が供給されるトラッキ
ングコイルとを設け、上記一対のヨーク部に取り付けら
れたマグネットを可動部を挟んだ位置にトラッキング方
向に離間して配置し、上記フォーカシングコイルを、そ
の中心軸がボビンの被支持孔の中心軸に対して、トラッ
キング方向に直交する方向に所定の角度傾斜された状態
でボビンに取り付けたものである。
【0013】別の本発明ディスクドライブ装置は、上記
した課題を解決するために、対物レンズ駆動装置とし
て、支持軸部が対物レンズの光軸方向へ突出して設けら
れると共に支持軸部が突出され上記移動ベースに取り付
けられた被取付部と該被取付部から突出された少なくと
も一対のヨーク部とを有するベース体と、上記ヨーク部
にそれぞれ互いに対向した状態で取り付けられたマグネ
ットと、上記支持軸部にその軸回り方向に回動自在かつ
その軸方向に摺動自在に支持されると共にフォーカシン
グ調整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記
録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方
向に動作されトラッキング調整時にディスクテーブルに
装着されたディスク状記録媒体の略半径方向であるトラ
ッキング方向に動作される可動部とを設け、該可動部と
して、上記対物レンズを保持すると共に上記支持軸部が
挿入される被支持孔が形成されたボビンと、該ボビンに
コイル線が巻回されて形成されると共に対物レンズを介
してディスク状記録媒体に照射されるレーザー光のフォ
ーカシング調整時に駆動電流が供給されるフォーカシン
グコイルと、コイル線が巻回されて成ると共にレーザー
光のトラッキング調整時に駆動電流が供給されるトラッ
キングコイルとを設け、上記一対のヨーク部に互いに対
向するようにして取り付けられたマグネットをフォーカ
シング方向に直交し、かつ、トラッキング方向に直交す
る方向に離間してフォーカシングコイルの一部を挟んだ
位置に配置し、上記一対のヨーク部を、被取付部からの
突出方向が被支持孔の中心軸に対して、トラッキング方
向に直交する方向に所定の角度傾斜させ、上記対向して
位置するマグネットを、その対向面の面方向が支持軸部
の中心軸に対してトラッキング方向に直交する方向に所
定の角度傾斜された状態で一対のヨーク部にそれぞれ取
り付けたものである。
【0014】従って、本発明対物レンズ駆動装置及びデ
ィスクドライブ装置にあっては、フォーカシングコイル
に駆動電流が供給されたときに可動部に一定の方向への
回転モーメントが生じる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明対物レンズ駆動装
置及びディスクドライブ装置の実施の形態を添付図面に
従って説明する。
【0016】先ず、第1の実施の形態について説明する
(図1乃至図16参照)。
【0017】ディスクドライブ装置1は外筐2内に所要
の各部材が配置されて成る。外筐2内にはシャーシ3が
配置され、該シャーシ3の所定の位置に配置孔3aが形
成されている(図1参照)。
【0018】シャーシ3の下方には図示しないスピンド
ルモーターが配置され、該スピンドルモーターのモータ
ー軸にディスクテーブル4が固定されている。ディスク
テーブル4は配置孔3aからシャーシ3の上方へ突出さ
れている(図1参照)。
【0019】シャーシ3の下面側には、リードスクリュ
ー5とガイド軸6、6とが平行な状態で配置されている
(図1参照)。シャーシ3の配置孔3aには、光学ピッ
クアップ7がディスクテーブル4に装着されるディスク
状記録媒体100の半径方向へ移動可能な状態で配置さ
れている(図1参照)。
【0020】光学ピックアップ7は移動ベース8に所要
の各部材が配置されて成る。光学ピックアップ7は、移
動ベース8の一端部がリードスクリュー5に螺合される
と共に移動ベース8の両端部がそれぞれガイド軸6、6
に摺動自在に支持され(図1参照)、リードスクリュー
5の回転によりガイド軸6、6に案内されてディスク状
記録媒体100の半径方向へ移動される。
【0021】移動ベース8上には、対物レンズ駆動装置
9が配置されている(図1参照)。
【0022】対物レンズ駆動装置9は、ベース体10に
可動部11が支持されて成る(図2乃至図5参照)。
【0023】ベース体10は、主面が上下方向を向く被
取付部12と該被取付部12の両側縁からそれぞれ上方
へ折り曲げられて形成されたヨーク部13、13と被取
付部12の後縁から上方へ折り曲げられて形成された基
板取付部14とを有し、これらの各部は一体に形成され
ている(図3参照)。被取付部12の略中央部には、上
方へ突出された支持軸部15が設けられている。
【0024】被取付部12の後端部から基板取付部14
にかけては、基板挿通孔16が形成されている。
【0025】ヨーク部13、13の互いに対向する面に
は、それぞれマグネット17、17が固定されている。
【0026】可動部11はボビン18に所要の各部材が
取り付けられて成る(図2乃至図5参照)。ボビン18
は、コイル取付部19と該コイル取付部19から前方へ
突出されたレンズ保持部20とコイル取付部19から後
方へ突出された端子配置部21とから成る。
【0027】コイル取付部19の中央部には、上下方向
に延びる被支持孔22が形成されている。コイル取付部
19の外周面には、コイル線が巻回されて成るフォーカ
シングコイル23が取り付けられている。コイル取付部
19には、フォーカシングコイル23に外側から貼り付
けられるようにしてトラッキングコイル24、24、・
・・が取り付けられている。トラッキングコイル24、
24、・・・はコイル取付部19の左側面と右側面と
に、それぞれ前後に隣接した状態で2つずつが設けられ
ている。
【0028】フォーカシングコイル23は、その中心軸
23aが、コイル取付部19に形成された被支持孔22
の中心軸22aに対して稍前方へ傾斜した状態でコイル
取付部19に取り付けられている(図6参照)。即ち、
フォーカシングコイル23のコイル線は、コイル取付部
19の左右両側面に巻回された各部分が、ともに前下が
りに傾斜された状態とされている(図4参照)。尚、フ
ォーカシングコイル23の中心軸23aと被支持孔22
の中心軸22aとの為す鋭角側の角度をθ1とする(図
6参照)。
【0029】レンズ保持部20の上面には対物レンズ2
5が保持されている。
【0030】端子配置部21には図示しない複数の端子
部が設けられている。
【0031】可動部11はボビン18の被支持孔22に
支持軸部15が下側から挿入され、該支持軸部15に、
その軸方向に摺動自在に支持されると共に軸回り方向に
回動自在に支持される(図2、図3及び図5参照)。可
動部11が支持軸部15に支持された状態においては、
フォーカシングコイル23及びトラッキングコイル2
4、24、・・・のコイル線の端末部が、可動部11の
端子配置部21に設けられた各端子部にそれぞれ巻回さ
れ、該各端子部に図示しないフレキシブルプリント基板
の一端部が取り付けられる。フレキシブルプリント基板
は基板挿通孔16を挿通されて一部が基板取付部14に
取り付けられ、他端部が図示しない電源に接続されてい
る。従って、フレキシブルプリント基板を介してフォー
カシングコイル23及びトラッキングコイル24、2
4、・・・に駆動電流が供給される。
【0032】以下に、ディスクドライブ装置1の動作に
ついて説明する。
【0033】ディスク状記録媒体100がディスクテー
ブル4に装着され図示しない記録スイッチ又は再生スイ
ッチが操作されると、スピンドルモーターの駆動による
ディスクテーブル4の回転に伴ってディスク状記録媒体
100が回転される。ディスク状記録媒体100が回転
されると、移動ベース8に設けられた発光素子からレー
ザー光が出射され対物レンズ25を介してディスク状記
録媒体100の記録面に照射される。
【0034】ディスク状記録媒体100の記録面に照射
されたレーザー光は当該記録面で反射され、移動ベース
8に設けられた受光素子に入射され、光電変換されて情
報信号の記録又は再生が行われる。
【0035】情報信号の記録又は再生が行われるときに
は、対物レンズ駆動装置9によってフォーカシング調整
及びトラッキング調整が行われる。フォーカシング調整
時には、対物レンズ25を介して照射されるレーザー光
のスポットがディスク状記録媒体100の記録面に集光
するように、可動部11が支持軸部15の軸方向に動作
される。トラッキング調整時には、対物レンズ25を介
して照射されるレーザー光のスポットがディスク状記録
媒体100の記録面に集光するように、可動部11が支
持軸部15の軸回り方向に動作される。
【0036】このとき、可動部11には一定の方向への
回転モーメントが発生し、可動部11は支持軸部15に
対して一方向に傾いた状態で動作される。以下に、この
可動部11の動作について説明する(図7乃至図12参
照)。図7乃至図12は、支持軸部15と被支持孔22
とのクリアランスを誇張して示している(図13乃至図
16においても同じ)。
【0037】フォーカシングコイル23に駆動電流が供
給されると、当該駆動電流の流れの向きに応じた方向に
フォーカシング駆動力が生じる。このフォーカシング駆
動力はマグネット17、17によって発生する磁束と該
マグネット17、17にそれぞれ対向して位置するフォ
ーカシングコイル23の部分、即ち、コイル取付部19
の左右両側面に取り付けられたフォーカシングコイル2
3の部分に流れる電流との関係によって生じる。
【0038】フォーカシング駆動力は、フォーカシング
コイル23の中心軸23aの軸方向に生じ、対物レンズ
駆動装置9においては、フォーカシングコイル23の中
心軸23aがボビン18の被支持孔22の中心軸22a
に対して傾斜されているため、中心軸22aの方向とは
異なる方向に生じる。
【0039】例えば、可動部11がディスク状記録媒体
100の記録面に接する方向へ動作される場合には、可
動部11を上方へ移動させるためのフォーカシング駆動
力F1が生じる(図7参照)。尚、図7は、説明の便宜
上、支持軸部15の中心軸15aと被支持孔22の中心
軸22aとが一致した状態を示している。
【0040】図7の状態において生じたフォーカシング
駆動力F1は、上斜め前方へ作用するため、前方への分
力Fxと上方への分力Fyとを有している。従って、可
動部11は支持軸部15に対して前方かつ上方へ移動さ
れる。可動部11が支持軸部15に対して前方へ移動さ
れることにより、被支持孔22の下側開口縁の後端Pが
支持軸部15に接する(図8参照)。
【0041】被支持孔22の下側開口縁の後端Pが支持
軸部15に接すると、フォーカシング駆動力F1によっ
て可動部11に点Pを支点とした時計回り方向への回転
モーメントMが生じる(図9参照)。従って、可動部1
1は、回転モーメントMによって支持軸部15と被支持
孔22とのクリアランス分だけ時計回り方向へ回転さ
れ、後下がりの状態で上方へ移動される。
【0042】一方、可動部11がディスク状記録媒体1
00の記録面から離間する方向へ動作される場合には、
可動部11を下方へ移動させるためのフォーカシング駆
動力F2が生じる(図10参照)。尚、図10は、説明
の便宜上、支持軸部15の中心軸15aと被支持孔22
の中心軸22aとが一致した状態を示している。
【0043】図10の状態において生じたフォーカシン
グ駆動力F2は、下斜め後方へ作用するため、後方への
分力Fx′と下方への分力Fy′とを有している。従っ
て、可動部11は支持軸部15に対して後方かつ下方へ
移動される。可動部11が支持軸部15に対して後方へ
移動されることにより、被支持孔22の上側開口縁の前
端Qが支持軸部15に接する(図11参照)。
【0044】被支持孔22の上側開口縁の前端Qが支持
軸部15に接すると、フォーカシング駆動力F2によっ
て可動部11に点Qを支点とした時計回り方向への回転
モーメントMが生じる(図12参照)。従って、可動部
11は、回転モーメントMによって支持軸部15と被支
持孔22とのクリアランス分だけ時計回り方向へ回転さ
れ、後下がりの状態で下方へ移動される。
【0045】以上に記載した通り、対物レンズ駆動装置
9にあっては、フォーカシングコイル23に可動部11
を上方へ移動させるためのフォーカシング駆動力F1が
生じた場合及び可動部11を下方へ移動させるためのフ
ォーカシング駆動力F2が生じた場合の何れの場合にお
いても、可動部11は支持軸部15に対して一定の方向
に傾斜された状態で動作される。
【0046】従って、可動部11が動作されるときに、
該可動部11の支持軸部15に対する傾斜の向きに変動
が生じることがなく、可動部11の安定した動作状態を
確保することができる。
【0047】また、フォーカシングコイル23に電流が
供給されたときに一定方向への回転モーメントを発生さ
せて可動部11を支持軸部15に対して傾斜させている
ため、可動部11の姿勢の変化によらず安定した動作状
態を確保することができる。
【0048】さらに、可動部11の被支持孔22の2つ
の開口縁と支持軸部15との2つの接触点を結んだ線の
中心Oが被支持軸部15の中心軸15a上に位置するた
め(図15参照)、支持軸部15に対する可動部11の
バランスが良好であり、対物レンズ駆動装置9の特性に
悪影響を及ぼさない。
【0049】尚、上記した対物レンズ駆動装置9の可動
部11にあっては、フォーカシングコイル23が、中心
軸23aが被支持孔22の中心軸22aに対して前方へ
傾斜した状態でコイル取付部19に取り付けられている
が、逆に、フォーカシングコイル23は、中心軸23a
が被支持孔22の中心軸22aに対して後方へ傾斜した
状態でコイル取付部19に取り付けられていてもよい。
この場合には、図9及び図12で見て、可動部11に反
時計回り方向への回転モーメントが生じ可動部11が支
持軸部15に対して前下がりに傾斜された状態で動作さ
れる。
【0050】次に、可動部11が安定して動作されるた
めの、フォーカシングコイル23の中心軸23aと被支
持孔22の中心軸22aとの為す鋭角側の角度θ1の条
件について説明する(図13乃至図16参照)。
【0051】先ず、被支持孔22と支持軸部15とのク
リアランスによって、可動部11が支持軸部15に対し
て最大限傾斜した状態における支持軸部15の中心軸1
5aと被支持孔22の中心軸22aとが為す鋭角側の角
度をθ2としたときに、このθ2とθ1との関係につい
て説明する(図13及び図14参照)。
【0052】θ1がθ2より小さい場合を考える(図1
3参照)。この場合に、図13に示すように、可動部1
1が支持軸部15に対して後下がりの状態で最大限傾斜
していたとすると、フォーカシングコイル23に駆動電
流が供給されたときに生じるフォーカシング駆動力F
は、支持軸部15の中心軸15aに対して上斜め後方に
作用する。従って、被支持孔22の上側開口縁の前端Q
が回転モーメントの支点となり、可動部11には点Qを
支点とした反時計回り方向への回転モーメントM1が生
じる。
【0053】可動部11に点Qを支点とした反時計回り
方向への回転モーメントM1が生じると、可動部11は
支持軸部15に対して前下がりに傾斜される(図14参
照)。可動部11が支持軸部15に対して前下がりに傾
斜されると、フォーカシング駆動力Fが中心軸15aに
対して上斜め前方に作用する。従って、被支持孔22の
上側開口縁の後端Rが回転モーメントの支点となり、可
動部11には点Rを支点とした時計回り方向への回転モ
ーメントM2が生じる(図14参照)。
【0054】可動部11に点Rを支点とした時計回り方
向への回転モーメントM2が生じると、再び、可動部1
1が後下がりの状態に傾斜され、反時計回り方向への回
転モーメントM1が可動部11に生じる(図13参
照)。
【0055】このように、θ1がθ2より小さい場合に
は、可動部11の支持軸部15に対する傾斜の向きが反
対となるような状態が繰り返され、可動部11の動作が
不安定となってしまう。この可動部11が繰り返し反対
側の向きに傾斜される動作は、フォーカシングコイル2
3に上記とは逆向きの駆動電流が供給されフォーカシン
グ駆動力Fと反対方向のフォーカシング駆動力が生じた
ときも同様に生じる。
【0056】従って、可動部11が動作されるために
は、θ1>θ2であることが条件となる。
【0057】次に、被支持孔22の中心軸22aの中点
Oと被支持孔22の開口縁とを結ぶ線を結線Lとし、こ
の結線Lと被支持孔22の中心軸22aとが為す鋭角側
の角度をθ3としたときに、このθ3とθ1との関係に
ついて説明する(図15及び図16参照)。
【0058】θ1がθ3より大きい場合を考える(図1
5参照)。この場合に、図15に示すように、可動部1
1が支持軸部15に対して後下がりの状態で最大限傾斜
していたとすると、フォーカシングコイル23に駆動電
流が供給されたときに生じるフォーカシング駆動力F
は、支持軸部15の中心軸15aに対して上斜め前方に
作用する。従って、被支持孔22の下側開口縁の後端P
が回転モーメントの支点となり、可動部11には点Pを
支点とした反時計回り方向への回転モーメントM1が生
じる(図15参照)。
【0059】可動部11に点Pを支点とした反時計回り
方向への回転モーメントM1が生じると、可動部11は
点Pを支点として支持軸部15に対して反時計回り方向
へ回動される(図16参照)。可動部11が支持軸部1
5に対して反時計回り方向へ回動されると、被支持孔2
2の上側開口縁の後端Rが支持軸部15に接し、可動部
11は支持軸部15に線接触した状態とされる(図16
参照)。
【0060】このとき回転モーメントの支点が点Pであ
るとすると、可動部11には反時計回り方向の回転モー
メントM1が生じていることになる。一方、このとき回
転モーメントの支点が被支持孔22の上側開口縁の後端
Rであるとすると、可動部11には時計回り方向の回転
モーメントM2が生じていることになる。従って、可動
部11に相反する方向への回転モーメントが生じること
になり、可動部11が支持軸部15に線接触した状態が
保持され、可動部11は支持軸部15に線接触した状態
で上方へ移動される。
【0061】このように、θ1がθ3より大きい場合に
は、可動部11が支持軸部15に線接触した状態で移動
され、移動時に可動部11にかかる負荷が大きく、可動
部11の感度の低下等の悪影響が生じてしまう。また、
フォーカシング駆動力Fの作用方向が支持軸部15の中
心軸15aに対して大きく傾いた方向となるため、フォ
ーカシング駆動力Fのロスが大きく可動部11の動作不
良を生じるおそれもある。この可動部11の支持軸部1
5に線接触した状態での動作は、フォーカシングコイル
23に上記とは逆向きの駆動電流が供給されフォーカシ
ング駆動力Fと反対方向のフォーカシング駆動力が生じ
たときも同様に生じ、この場合には、可動部11が後側
へ寄った状態で支持軸部15に線接触される。
【0062】従って、可動部11が動作されるために
は、θ1<θ3であることが条件となる。
【0063】次に、第2の実施の形態について説明する
(図17乃至図19参照)。尚、以下に示す第2の実施
の形態は、上記した第1の実施の形態と比較して、対物
レンズ駆動装置の構成が異なることのみが相違するた
め、第1の実施の形態と比較して異なる部分についての
み詳細に説明をし、その他の部分については第1の実施
の形態における同様の部分に付した符号と同じ符号を付
して説明は省略する。
【0064】対物レンズ駆動装置26は、ベース体27
に可動部28が支持されて成る(図17及び図18参
照)。
【0065】ベース体27は、被取付部29と該被取付
部29からそれぞれ立ち上げられて設けられたヨーク部
30、30とを有している。被取付部29の前端寄りの
位置には、上方へ突出された支持軸部31が設けられて
いる。
【0066】ヨーク部30、30は、それぞれ被取付部
29の前後方向における略中央部と後縁とから立ち上げ
られており、前後に離間して配置されている。ヨーク部
30、30は、被取付部29から支持軸部31に対して
稍前側に傾斜した状態で立ち上げられており、上方へ行
くに従って前方へ変位するように傾斜されている。
【0067】ヨーク部30、30の互いに対向する面に
は、それぞれマグネット32、32が固定されている。
ヨーク部30、30が上記のように上方へ行くに従って
前方へ変位するように傾斜されているため、ヨーク部3
0、30に取り付けられたマグネット32、32も同様
に上方へ行くに従って前方へ変位するように傾斜されて
いる。
【0068】可動部28はボビン33に所要の各部材が
取り付けられて成る。ボビン33は、コイル取付部34
と該コイル取付部34から前方へ突出されたレンズ保持
部35とから成る(図17及び図18参照)。
【0069】コイル取付部34には、上下方向に延びる
被支持孔36が形成されている。コイル取付部34に
は、前側のヨーク部30とマグネット32とが挿入され
る図示しない挿入孔形成されている。尚、支持軸部31
の中心軸31aとヨーク部30、30の被取付部29か
らの突出方向(マグネット32、32の突出方向)に延
びる軸30aとが為す鋭角側の角度をθ4とする(図1
9参照)。図19は、支持軸部31と被支持孔36との
クリアランスを誇張して示している。
【0070】コイル取付部34の外周面には、コイル線
が巻回されて成るフォーカシングコイル37が取り付け
られている。コイル取付部34の後面には、フォーカシ
ングコイル37に後側から貼り付けられるようにしてト
ラッキングコイル38、38(図17及び図18には一
つのもののみ示す。)が左右、即ち、トラッキング方向
に離間して取り付けられている。
【0071】フォーカシングコイル37は、その中心軸
が、被支持孔36の中心軸36aと同一方向となるよう
にコイル取付部34に取り付けられている。
【0072】レンズ保持部35の上面には対物レンズ3
9が保持されている。
【0073】可動部28はボビン33の被支持孔36に
支持軸部31が挿入され、該支持軸部31に、その軸方
向に摺動自在に支持されると共に軸回り方向に回動自在
に支持される。可動部28が支持軸部31に支持された
状態においては、マグネット32、32がコイル取付部
34の後面に取り付けられたフォーカシングコイル37
の部分を挟んでそれぞれ前後に位置される(図17参
照)。コイル取付部19には、図示しないフレキシブル
プリント基板の一端部が取り付けられており、フレキシ
ブルプリント基板を介してフォーカシングコイル37及
びトラッキングコイル38、38に駆動電流が供給され
る。
【0074】ディスク状記録媒体100に対する情報信
号の記録又は再生が行われるときには、対物レンズ駆動
装置26によってフォーカシング調整及びトラッキング
調整が行われる。このときフォーカシングコイル37に
駆動電流が供給されると、当該駆動電流の流れの向きに
応じた方向にフォーカシング駆動力が生じる。このフォ
ーカシング駆動力はマグネット32、32によって発生
する磁束と該マグネット32、32間に位置するフォー
カシングコイル37の部分、即ち、コイル取付部34の
後面に取り付けられたフォーカシングコイル37の部分
に流れる電流との関係によって生じる。
【0075】フォーカシング駆動力F3、F4は、マグ
ネット32、32の傾斜方向、即ち、上斜め前方又は下
斜め後方に作用する(図19参照)。
【0076】従って、フォーカシング駆動力が作用する
方向は、上記した第1の実施の形態において説明したフ
ォーカシングコイル23がボビン18に対して傾斜した
状態で取り付けられた対物レンズ駆動装置9の場合と同
様であり(図7乃至図12参照)、対物レンズ駆動装置
26の可動部28に一定の方向への回転モーメントが発
生し、可動部28は支持軸部31に対して一方向に傾い
た状態で動作される。
【0077】以上のように、対物レンズ駆動装置26に
あっても、フォーカシングコイル37に可動部28を上
方へ移動させるためのフォーカシング駆動力が生じた場
合及び可動部28を下方へ移動させるためのフォーカシ
ング駆動力が生じた場合の何れの場合においても、可動
部28は支持軸部31に対して一定の方向に傾斜された
状態で動作される。
【0078】従って、可動部28が動作されるときに、
該可動部28の支持軸部31に対する傾斜の向きに変動
が生じることがなく、可動部28の安定した動作状態を
確保することができる。
【0079】また、フォーカシングコイル37に電流が
供給されたときに一定方向への回転モーメントを発生さ
せて可動部28を支持軸部31に対して傾斜させている
ため、可動部28の姿勢の変化によらず安定した動作状
態を確保することができる。
【0080】尚、上記した対物レンズ駆動装置26の可
動部28にあっては、マグネット32、32が、支持軸
部31に対して前方へ傾斜した状態とされているが、逆
に、マグネット32、32は、支持軸部31に対して後
方へ傾斜した状態とされていてもよい。
【0081】可動部28が安定して動作されるための、
支持軸部31の中心軸31aとヨーク部30、30の被
取付部29からの突出方向に延びる軸30aとが為す鋭
角側の角度θ4の条件は、上記第1の実施の形態におい
て説明したθ1をθ4に置き換えることにより第1の実
施の形態の場合と同様の条件となる。
【0082】従って、被支持孔36と支持軸部31との
クリアランスによって、可動部28が支持軸部31に対
して最大限傾斜した状態における支持軸部31の中心軸
31aと被支持孔36の中心軸36aとが為す鋭角側の
角度θ2(図19参照)との関係においては、θ4>θ
2であることが条件となる。
【0083】また、被支持孔36の中心軸36aの中点
Oと被支持孔36の開口縁とを結ぶ結線Lと中心軸36
aとが為す鋭角側の角度θ3(図19参照)との関係に
おいては、θ4<θ3であることが条件となる。
【0084】上記した各実施の形態において示した各部
の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際
の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらに
よって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることが
あってはならないものである。
【0085】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明対物レンズ駆動装置は、ディスクテーブルに
装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動する移
動ベースを有すると共に該移動ベースに設けられた発光
素子から照射されたレーザー光を対物レンズを介してデ
ィスク状記録媒体の記録面に照射する光学ピックアップ
に設けられ、ディスク状記録媒体の記録面にレーザー光
が集光するようにフォーカシング調整及びトラッキング
調整を行う対物レンズ駆動装置であって、支持軸部が対
物レンズの光軸方向へ突出して設けられると共に支持軸
部が突出され上記移動ベースに取り付けられた被取付部
と該被取付部から突出された少なくとも一対のヨーク部
とを有するベース体と、上記ヨーク部にそれぞれ互いに
対向した状態で取り付けられたマグネットと、上記支持
軸部にその軸回り方向に回動自在かつその軸方向に摺動
自在に支持されると共にフォーカシング調整時にディス
クテーブルに装着されたディスク状記録媒体の記録面に
離接する方向であるフォーカシング方向に動作されトラ
ッキング調整時にディスクテーブルに装着されたディス
ク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向に動
作される可動部とを備え、該可動部は、上記対物レンズ
を保持すると共に上記支持軸部が挿入される被支持孔が
形成されたボビンと、該ボビンにコイル線が巻回されて
形成されると共に対物レンズを介してディスク状記録媒
体に照射されるレーザー光のフォーカシング調整時に駆
動電流が供給されるフォーカシングコイルと、コイル線
が巻回されて成ると共にレーザー光のトラッキング調整
時に駆動電流が供給されるトラッキングコイルとを有
し、上記一対のヨーク部に取り付けられたマグネットが
可動部を挟んだ位置にトラッキング方向に離間して配置
され、上記フォーカシングコイルは、その中心軸がボビ
ンの被支持孔の中心軸に対して、トラッキング方向に直
交する方向に所定の角度傾斜された状態でボビンに取り
付けられたことを特徴とする。
【0086】従って、可動部は支持軸部に対して一定の
方向に傾斜された状態で動作され、可動部の支持軸部に
対する傾斜の向きに変動が生じることがなく、可動部の
安定した動作状態を確保することができる。
【0087】また、フォーカシングコイルに電流が供給
されたときに一定方向への回転モーメントが発生して可
動部が支持軸部に対して傾斜されるため、可動部の姿勢
の変化によらず安定した動作状態を確保することができ
る。
【0088】さらに、可動部の被支持孔の2つの開口縁
と支持軸部との2つの接触点を結んだ線の中心が被支持
軸部の中心軸上に位置するため、支持軸部に対する可動
部のバランスが良好であり、対物レンズ駆動装置の特性
に悪影響を及ぼさない。
【0089】請求項2に記載した発明にあっては、上記
被支持孔の中心軸とフォーカシングコイルの中心軸とが
為す鋭角側の角度をθ1とし、被支持孔と支持軸部との
クリアランスによってボビンが支持軸部に対して最大限
傾斜した状態における支持軸部の中心軸と被支持孔の中
心軸とが為す鋭角側の角度をθ2としたときに、θ1>
θ2としたので、可動部を支持軸部に対して確実に一定
の方向へ傾斜させることができる。
【0090】請求項3に記載した発明にあっては、上記
被支持孔の中心軸の中点と被支持孔の開口縁とを結ぶ線
を結線Lとし、被支持孔の中心軸とフォーカシングコイ
ルの中心軸とが為す鋭角側の角度をθ1とし、結線Lと
被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度をθ3としたと
きに、θ1<θ3としたので、可動部の動作時に支持軸
部からの負荷が小さく、可動部の支持軸部に対する良好
な摺動性を確保することができる。
【0091】請求項4に記載した発明にあっては、被支
持孔の中心軸の中点と被支持孔の開口縁とを結ぶ線を結
線Lとし、結線Lと被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の
角度をθ3としたときに、θ1<θ3としたので、可動
部の動作時に支持軸部からの負荷が小さく、可動部の支
持軸部に対する良好な摺動性を確保することができる。
【0092】別の本発明対物レンズ駆動装置は、ディス
クテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向
へ移動する移動ベースを有すると共に該移動ベースに設
けられた発光素子から照射されたレーザー光を対物レン
ズを介してディスク状記録媒体の記録面に照射する光学
ピックアップに設けられ、ディスク状記録媒体の記録面
にレーザー光が集光するようにフォーカシング調整及び
トラッキング調整を行う対物レンズ駆動装置であって、
支持軸部が対物レンズの光軸方向へ突出して設けられる
と共に支持軸部が突出され上記移動ベースに取り付けら
れた被取付部と該被取付部から突出された少なくとも一
対のヨーク部とを有するベース体と、上記ヨーク部にそ
れぞれ互いに対向した状態で取り付けられたマグネット
と、上記支持軸部にその軸回り方向に回動自在かつその
軸方向に摺動自在に支持されると共にフォーカシング調
整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒
体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向に
動作されトラッキング調整時にディスクテーブルに装着
されたディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキ
ング方向に動作される可動部とを備え、該可動部は、上
記対物レンズを保持すると共に上記支持軸部が挿入され
る被支持孔が形成されたボビンと、該ボビンにコイル線
が巻回されて形成されると共に対物レンズを介してディ
スク状記録媒体に照射されるレーザー光のフォーカシン
グ調整時に駆動電流が供給されるフォーカシングコイル
と、コイル線が巻回されて成ると共にレーザー光のトラ
ッキング調整時に駆動電流が供給されるトラッキングコ
イルとを有し、上記一対のヨーク部に互いに対向するよ
うにして取り付けられたマグネットがフォーカシング方
向に直交し、かつ、トラッキング方向に直交する方向に
離間してフォーカシングコイルの一部を挟んだ位置に配
置され、上記一対のヨーク部は、被取付部からの突出方
向が支持軸部の中心軸に対して、トラッキング方向に直
交する方向に所定の角度傾斜され、上記対向して位置す
るマグネットは、その対向面の面方向が支持軸部の中心
軸に対してトラッキング方向に直交する方向に所定の角
度傾斜された状態で一対のヨーク部にそれぞれ取り付け
られたことを特徴とする。
【0093】従って、可動部は支持軸部に対して一定の
方向に傾斜された状態で動作され、可動部の支持軸部に
対する傾斜の向きに変動が生じることがなく、可動部の
安定した動作状態を確保することができる。
【0094】また、フォーカシングコイルに電流が供給
されたときに一定方向への回転モーメントが発生して可
動部が支持軸部に対して傾斜されるため、可動部の姿勢
の変化によらず安定した動作状態を確保することができ
る。
【0095】さらに、可動部の被支持孔の2つの開口縁
と支持軸部との2つの接触点を結んだ線の中心が被支持
軸部の中心軸上に位置するため、支持軸部に対する可動
部のバランスが良好であり、対物レンズ駆動装置の特性
に悪影響を及ぼさない。
【0096】請求項6に記載した発明にあっては、上記
支持軸部の中心軸とヨーク部の被取付部からの突出方向
に延びる軸とが為す鋭角側の角度をθ4とし、被支持孔
と支持軸部とのクリアランスによってボビンが支持軸部
に対して最大限傾斜した状態における支持軸部の中心軸
と被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度をθ2とした
ときに、θ4>θ2としたので、可動部を支持軸部に対
して確実に一定の方向へ傾斜させることができる。
【0097】請求項7に記載した発明にあっては、被支
持孔の中心軸の中点と被支持孔の開口縁とを結ぶ線を結
線Lとし、支持軸部の中心軸とヨーク部の被取付部から
の突出方向に延びる軸とが為す鋭角側の角度をθ4と
し、結線Lと被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度を
θ3としたときに、θ4<θ3としたので、可動部の動
作時に支持軸部からの負荷が小さく、可動部の支持軸部
に対する良好な摺動性を確保することができる。
【0098】請求項8に記載した発明にあっては、被支
持孔の中心軸の中点と被支持孔の開口縁とを結ぶ線を結
線Lとし、結線Lと被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の
角度をθ3としたときに、θ4<θ3としたので、可動
部の動作時に支持軸部からの負荷が小さく、可動部の支
持軸部に対する良好な摺動性を確保することができる。
【0099】本発明ディスクドライブ装置は、ディスク
テーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ
移動する移動ベースを有すると共に該移動ベースに設け
られた発光素子から照射されたレーザー光を対物レンズ
を介してディスク状記録媒体の記録面に照射する光学ピ
ックアップを備え、該光学ピックアップに設けられた対
物レンズ駆動装置によってディスク状記録媒体の記録面
にレーザー光が集光するようにフォーカシング調整及び
トラッキング調整が行われるディスクドライブ装置であ
って、対物レンズ駆動装置は、支持軸部が対物レンズの
光軸方向へ突出して設けられると共に支持軸部が突出さ
れ上記移動ベースに取り付けられた被取付部と該被取付
部から突出された少なくとも一対のヨーク部とを有する
ベース体と、上記ヨーク部にそれぞれ互いに対向した状
態で取り付けられたマグネットと、上記支持軸部にその
軸回り方向に回動自在かつその軸方向に摺動自在に支持
されると共にフォーカシング調整時にディスクテーブル
に装着されたディスク状記録媒体の記録面に離接する方
向であるフォーカシング方向に動作されトラッキング調
整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒
体の略半径方向であるトラッキング方向に動作される可
動部とを備え、該可動部は、上記対物レンズを保持する
と共に上記支持軸部が挿入される被支持孔が形成された
ボビンと、該ボビンにコイル線が巻回されて形成される
と共に対物レンズを介してディスク状記録媒体に照射さ
れるレーザー光のフォーカシング調整時に駆動電流が供
給されるフォーカシングコイルと、コイル線が巻回され
て成ると共にレーザー光のトラッキング調整時に駆動電
流が供給されるトラッキングコイルとを有し、上記一対
のヨーク部に取り付けられたマグネットが可動部を挟ん
だ位置にトラッキング方向に離間して配置され、上記フ
ォーカシングコイルは、その中心軸がボビンの被支持孔
の中心軸に対して、トラッキング方向に直交する方向に
所定の角度傾斜された状態でボビンに取り付けられたこ
とを特徴とする。
【0100】従って、可動部は支持軸部に対して一定の
方向に傾斜された状態で動作され、可動部の支持軸部に
対する傾斜の向きに変動が生じることがなく、可動部の
安定した動作状態を確保することができる。
【0101】また、フォーカシングコイルに電流が供給
されたときに一定方向への回転モーメントが発生して可
動部が支持軸部に対して傾斜されるため、可動部の姿勢
の変化によらず安定した動作状態を確保することができ
る。
【0102】さらに、可動部の被支持孔の2つの開口縁
と支持軸部との2つの接触点を結んだ線の中心が被支持
軸部の中心軸上に位置するため、支持軸部に対する可動
部のバランスが良好であり、対物レンズ駆動装置の特性
に悪影響を及ぼさない。
【0103】請求項10に記載した発明にあっては、上
記被支持孔の中心軸とフォーカシングコイルの中心軸と
が為す鋭角側の角度をθ1とし、被支持孔と支持軸部と
のクリアランスによってボビンが支持軸部に対して最大
限傾斜した状態における支持軸部の中心軸と被支持孔の
中心軸とが為す鋭角側の角度をθ2としたときに、θ1
>θ2としたので、可動部を支持軸部に対して確実に一
定の方向へ傾斜させることができる。
【0104】請求項11に記載した発明にあっては、上
記被支持孔の中心軸の中点と被支持孔の開口縁とを結ぶ
線を結線Lとし、被支持孔の中心軸とフォーカシングコ
イルの中心軸とが為す鋭角側の角度をθ1とし、結線L
と被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度をθ3とした
ときに、θ1<θ3としたので、可動部の動作時に支持
軸部からの負荷が小さく、可動部の支持軸部に対する良
好な摺動性を確保することができる。
【0105】請求項12に記載した発明にあっては、被
支持孔の中心軸の中点と被支持孔の開口縁とを結ぶ線を
結線Lとし、結線Lと被支持孔の中心軸とが為す鋭角側
の角度をθ3としたときに、θ1<θ3としたので、可
動部の動作時に支持軸部からの負荷が小さく、可動部の
支持軸部に対する良好な摺動性を確保することができ
る。
【0106】別の本発明ディスクドライブ装置は、ディ
スクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方
向へ移動する移動ベースを有すると共に該移動ベースに
設けられた発光素子から照射されたレーザー光を対物レ
ンズを介してディスク状記録媒体の記録面に照射する光
学ピックアップを備え、該光学ピックアップに設けられ
た対物レンズ駆動装置によってディスク状記録媒体の記
録面にレーザー光が集光するようにフォーカシング調整
及びトラッキング調整が行われるディスクドライブ装置
であって、対物レンズ駆動装置は、支持軸部が対物レン
ズの光軸方向へ突出して設けられると共に支持軸部が突
出され上記移動ベースに取り付けられた被取付部と該被
取付部から突出された少なくとも一対のヨーク部とを有
するベース体と、上記ヨーク部にそれぞれ互いに対向し
た状態で取り付けられたマグネットと、上記支持軸部に
その軸回り方向に回動自在かつその軸方向に摺動自在に
支持されると共にフォーカシング調整時にディスクテー
ブルに装着されたディスク状記録媒体の記録面に離接す
る方向であるフォーカシング方向に動作されトラッキン
グ調整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記
録媒体の略半径方向であるトラッキング方向に動作され
る可動部とを備え、該可動部は、上記対物レンズを保持
すると共に上記支持軸部が挿入される被支持孔が形成さ
れたボビンと、該ボビンにコイル線が巻回されて形成さ
れると共に対物レンズを介してディスク状記録媒体に照
射されるレーザー光のフォーカシング調整時に駆動電流
が供給されるフォーカシングコイルと、コイル線が巻回
されて成ると共にレーザー光のトラッキング調整時に駆
動電流が供給されるトラッキングコイルとを有し、上記
一対のヨーク部に互いに対向するようにして取り付けら
れたマグネットがフォーカシング方向に直交し、かつ、
トラッキング方向に直交する方向に離間してフォーカシ
ングコイルの一部を挟んだ位置に配置され、上記一対の
ヨーク部は、被取付部からの突出方向が支持軸部の中心
軸に対して、トラッキング方向に直交する方向に所定の
角度傾斜され、上記対向して位置するマグネットは、そ
の対向面の面方向が支持軸部の中心軸に対してトラッキ
ング方向に直交する方向に所定の角度傾斜された状態で
一対のヨーク部にそれぞれ取り付けられたことを特徴と
する。
【0107】従って、可動部は支持軸部に対して一定の
方向に傾斜された状態で動作され、可動部の支持軸部に
対する傾斜の向きに変動が生じることがなく、可動部の
安定した動作状態を確保することができる。
【0108】また、フォーカシングコイルに電流が供給
されたときに一定方向への回転モーメントが発生して可
動部が支持軸部に対して傾斜されるため、可動部の姿勢
の変化によらず安定した動作状態を確保することができ
る。
【0109】さらに、可動部の被支持孔の2つの開口縁
と支持軸部との2つの接触点を結んだ線の中心が被支持
軸部の中心軸上に位置するため、支持軸部に対する可動
部のバランスが良好であり、対物レンズ駆動装置の特性
に悪影響を及ぼさない。
【0110】請求項14に記載した発明にあっては、上
記支持軸部の中心軸とヨーク部の被取付部からの突出方
向に延びる軸とが為す鋭角側の角度をθ4とし、被支持
孔と支持軸部とのクリアランスによってボビンが支持軸
部に対して最大限傾斜した状態における支持軸部の中心
軸と被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度をθ2とし
たときに、θ4>θ2としたので、可動部を支持軸部に
対して確実に一定の方向へ傾斜させることができる。
【0111】請求項15に記載した発明にあっては、被
支持孔の中心軸の中点と被支持孔の開口縁とを結ぶ線を
結線Lとし、支持軸部の中心軸とヨーク部の被取付部か
らの突出方向に延びる軸とが為す鋭角側の角度をθ4と
し、結線Lと被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度を
θ3としたときに、θ4<θ3としたので、可動部の動
作時に支持軸部からの負荷が小さく、可動部の支持軸部
に対する良好な摺動性を確保することができる。
【0112】請求項16に記載した発明にあっては、被
支持孔の中心軸の中点と被支持孔の開口縁とを結ぶ線を
結線Lとし、結線Lと被支持孔の中心軸とが為す鋭角側
の角度をθ3としたときに、θ4<θ3としたので、可
動部の動作時に支持軸部からの負荷が小さく、可動部の
支持軸部に対する良好な摺動性を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図16と共に本発明の第1の実施の形
態を示すものであり、本図はディスクドライブ装置の概
略斜視図である。
【図2】対物レンズ駆動装置の拡大斜視図である。
【図3】可動部とベース体とを分離して示す対物レンズ
駆動装置の拡大斜視図である。
【図4】可動部とベース体とを分離して示す対物レンズ
駆動装置の拡大側面図である。
【図5】対物レンズ駆動装置の拡大平面図である。
【図6】フォーカシングコイルと被支持孔との関係を示
す可動部の概略拡大側面図である。
【図7】図8及び図9と共に一の方向へ作用されるフォ
ーカシング駆動力が生じたときの可動部の動作を示すも
のであり、本図は支持軸部の中心軸と被支持孔の中心軸
とが一致した状態を示す概略拡大側面図である。
【図8】フォーカシング駆動力によって可動部が支持軸
部に対して前方へ移動された状態を示す概略拡大側面図
である。
【図9】フォーカシング駆動力によって可動部に時計回
り方向への回転モーメントが生じ、支持軸部に対して傾
斜された状態を示す概略拡大側面図である。
【図10】図11及び図12と共に図7とは反対の他の
方向へ作用されるフォーカシング駆動力が生じたときの
可動部の動作を示すものであり、本図は支持軸部の中心
軸と被支持孔の中心軸とが一致した状態を示す概略拡大
側面図である。
【図11】フォーカシング駆動力によって可動部が支持
軸部に対して後方へ移動された状態を示す概略拡大側面
図である。
【図12】フォーカシング駆動力によって可動部に時計
回り方向への回転モーメントが生じ、支持軸部に対して
傾斜された状態を示す概略拡大側面図である。
【図13】図14と共にθ1とθ2との関係を説明する
ためのものであり、本図は可動部が後下がりに傾斜され
た状態を示す概念図である。
【図14】可動部が前下がりに傾斜された状態を示す概
念図である。
【図15】図16と共にθ1とθ3との関係を説明する
ためのものであり、本図は可動部が後下がりに傾斜され
た状態を示す概念図である。
【図16】可動部が支持軸部に線接触された状態を示す
概念図である。
【図17】図18及び図19と共に本発明の第2の実施
の形態を示すものであり、本図は対物レンズ駆動装置の
拡大側面図である。
【図18】可動部とベース体とを分離して示す対物レン
ズ駆動装置の拡大側面図である。
【図19】θ2、θ3及びθ4を示す可動部の概略拡大
側面図である。
【符号の説明】
1…ディスクドライブ装置、4…ディスクテーブル、7
…光学ピックアップ、8…移動ベース、9…対物レンズ
駆動装置、10…ベース体、11…可動部、12…被取
付部、13…ヨーク部、15…支持軸部、15a…中心
軸、17…マグネット、18…ボビン、22…被支持
孔、22a…中心軸、23…フォーカシングコイル、2
3a…中心軸、24…トラッキングコイル、25…対物
レンズ、100…ディスク状記録媒体、26…対物レン
ズ駆動装置、27…ベース体、28…可動部、29…被
取付部、30…ヨーク部、30a…軸、31…支持軸
部、31a…中心軸、32…マグネット、33…ボビ
ン、36…被支持孔、36a…中心軸、37…フォーカ
シングコイル、38…トラッキングコイル、39…対物
レンズ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクテーブルに装着されるディスク
    状記録媒体の半径方向へ移動する移動ベースを有すると
    共に該移動ベースに設けられた発光素子から照射された
    レーザー光を対物レンズを介してディスク状記録媒体の
    記録面に照射する光学ピックアップに設けられ、ディス
    ク状記録媒体の記録面にレーザー光が集光するようにフ
    ォーカシング調整及びトラッキング調整を行う対物レン
    ズ駆動装置であって、 支持軸部が対物レンズの光軸方向へ突出して設けられる
    と共に支持軸部が突出され上記移動ベースに取り付けら
    れた被取付部と該被取付部から突出された少なくとも一
    対のヨーク部とを有するベース体と、 上記ヨーク部にそれぞれ互いに対向した状態で取り付け
    られたマグネットと、上記支持軸部にその軸回り方向に
    回動自在かつその軸方向に摺動自在に支持されると共に
    フォーカシング調整時にディスクテーブルに装着された
    ディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォ
    ーカシング方向に動作されトラッキング調整時にディス
    クテーブルに装着されたディスク状記録媒体の略半径方
    向であるトラッキング方向に動作される可動部とを備
    え、 該可動部は、 上記対物レンズを保持すると共に上記支持軸部が挿入さ
    れる被支持孔が形成されたボビンと、 該ボビンにコイル線が巻回されて形成されると共に対物
    レンズを介してディスク状記録媒体に照射されるレーザ
    ー光のフォーカシング調整時に駆動電流が供給されるフ
    ォーカシングコイルと、 コイル線が巻回されて成ると共にレーザー光のトラッキ
    ング調整時に駆動電流が供給されるトラッキングコイル
    とを有し、 上記一対のヨーク部に取り付けられたマグネットが可動
    部を挟んだ位置にトラッキング方向に離間して配置さ
    れ、 上記フォーカシングコイルは、その中心軸がボビンの被
    支持孔の中心軸に対して、トラッキング方向に直交する
    方向に所定の角度傾斜された状態でボビンに取り付けら
    れたことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記被支持孔の中心軸とフォーカシング
    コイルの中心軸とが 為す鋭角側の角度をθ1とし、 被支持孔と支持軸部とのクリアランスによってボビンが
    支持軸部に対して最大限傾斜した状態における支持軸部
    の中心軸と被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度をθ
    2としたときに、 θ1>θ2としたことを特徴とする請求項1に記載の対
    物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 上記被支持孔の中心軸の中点と被支持孔
    の開口縁とを結ぶ線を結線Lとし、 被支持孔の中心軸とフォーカシングコイルの中心軸とが
    為す鋭角側の角度をθ1とし、 結線Lと被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度をθ3
    としたときに、 θ1<θ3としたことを特徴とする請求項1に記載の対
    物レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 被支持孔の中心軸の中点と被支持孔の開
    口縁とを結ぶ線を結線Lとし、 結線Lと被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度をθ3
    としたときに、 θ1<θ3としたことを特徴とする請求項2に記載の対
    物レンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】 ディスクテーブルに装着されるディスク
    状記録媒体の半径方向へ移動する移動ベースを有すると
    共に該移動ベースに設けられた発光素子から照射された
    レーザー光を対物レンズを介してディスク状記録媒体の
    記録面に照射する光学ピックアップに設けられ、ディス
    ク状記録媒体の記録面にレーザー光が集光するようにフ
    ォーカシング調整及びトラッキング調整を行う対物レン
    ズ駆動装置であって、 支持軸部が対物レンズの光軸方向へ突出して設けられる
    と共に支持軸部が突出され上記移動ベースに取り付けら
    れた被取付部と該被取付部から突出された少なくとも一
    対のヨーク部とを有するベース体と、 上記ヨーク部にそれぞれ互いに対向した状態で取り付け
    られたマグネットと、 上記支持軸部にその軸回り方向に回動自在かつその軸方
    向に摺動自在に支持されると共にフォーカシング調整時
    にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の
    記録面に離接する方向であるフォーカシング方向に動作
    されトラッキング調整時にディスクテーブルに装着され
    たディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング
    方向に動作される可動部とを備え、 該可動部は、 上記対物レンズを保持すると共に上記支持軸部が挿入さ
    れる被支持孔が形成されたボビンと、 該ボビンにコイル線が巻回されて形成されると共に対物
    レンズを介してディスク状記録媒体に照射されるレーザ
    ー光のフォーカシング調整時に駆動電流が供給されるフ
    ォーカシングコイルと、 コイル線が巻回されて成ると共にレーザー光のトラッキ
    ング調整時に駆動電流が供給されるトラッキングコイル
    とを有し、 上記一対のヨーク部に互いに対向するようにして取り付
    けられたマグネットがフォーカシング方向に直交し、か
    つ、トラッキング方向に直交する方向に離間してフォー
    カシングコイルの一部を挟んだ位置に配置され、 上記一対のヨーク部は、被取付部からの突出方向が支持
    軸部の中心軸に対して、トラッキング方向に直交する方
    向に所定の角度傾斜され、 上記対向して位置するマグネットは、その対向面の面方
    向が支持軸部の中心軸に対してトラッキング方向に直交
    する方向に所定の角度傾斜された状態で一対のヨーク部
    にそれぞれ取り付けられたことを特徴とする対物レンズ
    駆動装置。
  6. 【請求項6】 上記支持軸部の中心軸とヨーク部の被取
    付部からの突出方向に延びる軸とが為す鋭角側の角度を
    θ4とし、 被支持孔と支持軸部とのクリアランスによってボビンが
    支持軸部に対して最大限傾斜した状態における支持軸部
    の中心軸と被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度をθ
    2としたときに、θ4>θ2としたことを特徴とする請
    求項5に記載の対物レンズ駆動装置。
  7. 【請求項7】 被支持孔の中心軸の中点と被支持孔の開
    口縁とを結ぶ線を結線Lとし、 支持軸部の中心軸とヨーク部の被取付部からの突出方向
    に延びる軸とが為す鋭角側の角度をθ4とし、 結線Lと被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度をθ3
    としたときに、 θ4<θ3としたことを特徴とする請求項5に記載の対
    物レンズ駆動装置。
  8. 【請求項8】 被支持孔の中心軸の中点と被支持孔の開
    口縁とを結ぶ線を結線Lとし、 結線Lと被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度をθ3
    としたときに、 θ4<θ3としたことを特徴とする請求項6に記載の対
    物レンズ駆動装置。
  9. 【請求項9】 ディスクテーブルに装着されるディスク
    状記録媒体の半径方向へ移動する移動ベースを有すると
    共に該移動ベースに設けられた発光素子から照射された
    レーザー光を対物レンズを介してディスク状記録媒体の
    記録面に照射する光学ピックアップを備え、該光学ピッ
    クアップに設けられた対物レンズ駆動装置によってディ
    スク状記録媒体の記録面にレーザー光が集光するように
    フォーカシング調整及びトラッキング調整が行われるデ
    ィスクドライブ装置であって、 対物レンズ駆動装置は、 支持軸部が対物レンズの光軸方向へ突出して設けられる
    と共に支持軸部が突出され上記移動ベースに取り付けら
    れた被取付部と該被取付部から突出された少なくとも一
    対のヨーク部とを有するベース体と、 上記ヨーク部にそれぞれ互いに対向した状態で取り付け
    られたマグネットと、 上記支持軸部にその軸回り方向に回動自在かつその軸方
    向に摺動自在に支持されると共にフォーカシング調整時
    にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の
    記録面に離接する方向であるフォーカシング方向に動作
    されトラッキング調整時にディスクテーブルに装着され
    たディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング
    方向に動作される可動部とを備え、 該可動部は、 上記対物レンズを保持すると共に上記支持軸部が挿入さ
    れる被支持孔が形成されたボビンと、 該ボビンにコイル線が巻回されて形成されると共に対物
    レンズを介してディスク状記録媒体に照射されるレーザ
    ー光のフォーカシング調整時に駆動電流が供給されるフ
    ォーカシングコイルと、 コイル線が巻回されて成ると共にレーザー光のトラッキ
    ング調整時に駆動電流が供給されるトラッキングコイル
    とを有し、 上記一対のヨーク部に取り付けられたマグネットが可動
    部を挟んだ位置にトラッキング方向に離間して配置さ
    れ、 上記フォーカシングコイルは、その中心軸がボビンの被
    支持孔の中心軸に対して、トラッキング方向に直交する
    方向に所定の角度傾斜された状態でボビンに取り付けら
    れたことを特徴とするディスクドライブ装置。
  10. 【請求項10】 上記被支持孔の中心軸とフォーカシン
    グコイルの中心軸とが為す鋭角側の角度をθ1とし、 被支持孔と支持軸部とのクリアランスによってボビンが
    支持軸部に対して最大限傾斜した状態における支持軸部
    の中心軸と被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度をθ
    2としたときに、 θ1>θ2としたことを特徴とする請求項9に記載のデ
    ィスクドライブ装置。
  11. 【請求項11】 上記被支持孔の中心軸の中点と被支持
    孔の開口縁とを結ぶ線を結線Lとし、 被支持孔の中心軸とフォーカシングコイルの中心軸とが
    為す鋭角側の角度をθ1とし、 結線Lと被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度をθ3
    としたときに、 θ1<θ3としたことを特徴とする請求項9に記載のデ
    ィスクドライブ装置。
  12. 【請求項12】 被支持孔の中心軸の中点と被支持孔の
    開口縁とを結ぶ線を結線Lとし、 結線Lと被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度をθ3
    としたときに、 θ1<θ3としたことを特徴とする請求項10に記載の
    ディスクドライブ装置。
  13. 【請求項13】 ディスクテーブルに装着されるディス
    ク状記録媒体の半径方向へ移動する移動ベースを有する
    と共に該移動ベースに設けられた発光素子から照射され
    たレーザー光を対物レンズを介してディスク状記録媒体
    の記録面に照射する光学ピックアップを備え、該光学ピ
    ックアップに設けられた対物レンズ駆動装置によってデ
    ィスク状記録媒体の記録面にレーザー光が集光するよう
    にフォーカシング調整及びトラッキング調整が行われる
    ディスクドライブ装置であって、 対物レンズ駆動装置は、 支持軸部が対物レンズの光軸方向へ突出して設けられる
    と共に支持軸部が突出され上記移動ベースに取り付けら
    れた被取付部と該被取付部から突出された少なくとも一
    対のヨーク部とを有するベース体と、 上記ヨーク部にそれぞれ互いに対向した状態で取り付け
    られたマグネットと、 上記支持軸部にその軸回り方向に回動自在かつその軸方
    向に摺動自在に支持されると共にフォーカシング調整時
    にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の
    記録面に離接する方向であるフォーカシング方向に動作
    されトラッキング調整時にディスクテーブルに装着され
    たディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング
    方向に動作される可動部とを備え、 該可動部は、 上記対物レンズを保持すると共に上記支持軸部が挿入さ
    れる被支持孔が形成されたボビンと、 該ボビンにコイル線が巻回されて形成されると共に対物
    レンズを介してディスク状記録媒体に照射されるレーザ
    ー光のフォーカシング調整時に駆動電流が供給されるフ
    ォーカシングコイルと、 コイル線が巻回されて成ると共にレーザー光のトラッキ
    ング調整時に駆動電流が供給されるトラッキングコイル
    とを有し、 上記一対のヨーク部に互いに対向するようにして取り付
    けられたマグネットがフォーカシング方向に直交し、か
    つ、トラッキング方向に直交する方向に離間してフォー
    カシングコイルの一部を挟んだ位置に配置され、 上記一対のヨーク部は、被取付部からの突出方向が支持
    軸部の中心軸に対して、トラッキング方向に直交する方
    向に所定の角度傾斜され、 上記対向して位置するマグネットは、その対向面の面方
    向が支持軸部の中心軸に対してトラッキング方向に直交
    する方向に所定の角度傾斜された状態で一対のヨーク部
    にそれぞれ取り付けられたことを特徴とするディスクド
    ライブ装置。
  14. 【請求項14】 上記支持軸部の中心軸とヨーク部の被
    取付部からの突出方向に延びる軸とが為す鋭角側の角度
    をθ4とし、 被支持孔と支持軸部とのクリアランスによってボビンが
    支持軸部に対して最大限傾斜した状態における支持軸部
    の中心軸と被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度をθ
    2としたときに、 θ4>θ2としたことを特徴とする請求項13に記載の
    ディスクドライブ装置。
  15. 【請求項15】 被支持孔の中心軸の中点と被支持孔の
    開口縁とを結ぶ線を結線Lとし、 支持軸部の中心軸とヨーク部の被取付部からの突出方向
    に延びる軸とが為す鋭角側の角度をθ4とし、 結線Lと被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度をθ3
    としたときに、 θ4<θ3としたことを特徴とする請求項13に記載の
    ディスクドライブ装置。
  16. 【請求項16】 被支持孔の中心軸の中点と被支持孔の
    開口縁とを結ぶ線を結線Lとし、 結線Lと被支持孔の中心軸とが為す鋭角側の角度をθ3
    としたときに、 θ4<θ3としたことを特徴とする請求項14に記載の
    ディスクドライブ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006072534A1 (en) * 2005-01-06 2006-07-13 Thomson Licensing Optical scanning apparatus for appliances for recording or reproducing information using an optical recording medium
KR100682064B1 (ko) 2005-05-18 2007-02-15 삼성전자주식회사 광픽업용 액츄에이터 및 이를 포함하는 광 기록/재생장치
JP2013015775A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Nikon Corp 光学装置及びカメラ

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