JP2006221330A - パッシブ型rfid用の半導体装置、icタグ及び制御方法 - Google Patents

パッシブ型rfid用の半導体装置、icタグ及び制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006221330A
JP2006221330A JP2005032910A JP2005032910A JP2006221330A JP 2006221330 A JP2006221330 A JP 2006221330A JP 2005032910 A JP2005032910 A JP 2005032910A JP 2005032910 A JP2005032910 A JP 2005032910A JP 2006221330 A JP2006221330 A JP 2006221330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tag
data
power supply
read
supply voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005032910A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4873868B2 (ja
Inventor
Kotaro Sato
浩太郎 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Electronics Corp
Original Assignee
NEC Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Electronics Corp filed Critical NEC Electronics Corp
Priority to JP2005032910A priority Critical patent/JP4873868B2/ja
Priority to US11/349,268 priority patent/US7806332B2/en
Publication of JP2006221330A publication Critical patent/JP2006221330A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4873868B2 publication Critical patent/JP4873868B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/067Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components
    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
    • G06K19/0701Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips at least one of the integrated circuit chips comprising an arrangement for power management
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/067Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components
    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
    • G06K19/0723Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips the record carrier comprising an arrangement for non-contact communication, e.g. wireless communication circuits on transponder cards, non-contact smart cards or RFIDs

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

【課題】読み出し動作を確実に実行し、読み出しデータの信頼性を向上することができる半導体装置、ICタグ及び制御方法を提供する。
【解決手段】半導体装置は、受信した無線信号に基づいて電源電圧を生成する電源電圧発生回路11と、電源電圧を検出する電圧検出回路14と、所定のデータを記憶する記憶領域と、記憶領域のデータの読み出しとデータの書き込みとでそれぞれ動作電圧が異なる読み出し/書き込み回路と、検出する電源電圧に基づいて、記憶領域のデータ読み出し動作を実行する制御回路15と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、パッシブ型RFID用の半導体装置、ICタグ及び制御方法に関するものであり、特に、受信した無線信号に基づいて電源電圧を生成する半導体装置、ICタグ及び制御方法に関する。
近年、工場での物流管理、小売店での物品管理において、商品の固有情報を書き込んだICを有するタグを貼り付けて、その情報を無線アンテナで読み取り、リアルタイムに商品の管理をするために、商品を自動認識する手段としてRFID(Radio Frequency IDentification)に関する技術が注目されている。
前述のRFID用のICタグ(以下、ICタグという)は、無線の電波により、リーダ・ライタとの間でデータの送受信を行うにあたって、電源電圧を無線の電波により生成するため、電池を搭載しない。このようなICタグは一般に"パッシブ型"と呼ばれ、ICタグ内部の回路において、リーダ・ライタから送信される搬送波の一部を整流し、動作するために必要な電源電圧を生成する。この生成した電源電圧によって、ICタグの半導体装置内部の制御用の論理回路、商品の固有情報等が書き込まれる不揮発性メモリ及びリーダ・ライタとのデータの送受信を行うために必要な通信回路等が動作する。
図11に、従来のパッシブ型のICタグのブロック図を示す。この従来のICタグ101は、図に示すように、電源電圧発生回路111、受信回路112、送信回路113、制御回路114、チャージポンプ回路115、不揮発性メモリ116及びアンテナ120から構成されている。
図11の従来のICタグ101の動作について説明する。リーダ・ライタ(図示せず)は、ある一定の範囲に対してICタグ101が認識可能なフレームパルス(一定の周波数を有するパルス)を含んだ電波を送信する。フレームパルスを含んだ電波を認識可能な範囲内にICタグ101が位置すると、ICタグ101は、アンテナ120によって電波を受信する。電波を受信したICタグ101は、電源電圧発生回路111において受信した電波を整流し、ICタグ101内部の回路を動作させるために必要な電源電圧を生成する。また、ICタグ101内部の回路を動作させるのに必要なクロック信号を、電波に含まれたフレームパルスの周波数に基づいて生成すると共に、リーダ・ライタから送信されるライト命令やリード命令等の受信に備えるために、内部回路を初期化する。
ICタグ101がリーダ・ライタから送信される命令やデータを含んだ電波を受信すると、受信回路112は、受信した電波から命令やデータの信号を復調する。制御回路114は、復調された命令やデータを受け取って、受け取った命令の処理を行う。例えば、リード命令の場合には、指定された不揮発性メモリ116のアドレスからデータを読み出し、読み出されたデータは送信回路113に送られる。送信回路113は、受け取ったデータを変調し、搬送波にてアンテナ120から送信する。また、ライト命令の場合には、指定された不揮発性メモリ116のアドレスに受信したデータを書き込む。不揮発性メモリ116の書き込みには、通常14〜16Vの高電圧を必要とする。そのため、不揮発性メモリ116への書き込みを行うための電圧として、電源電圧発生回路111で発生した電源電圧をチャージポンプ回路115で昇圧することによって得られた電圧を使う。
例えば、非特許文献1には、アンテナ120で受信した電波により電源電圧を生成し、その電源電圧によって制御回路114、チャージポンプ回路115及び不揮発性メモリ116が動作し、無線により受信したデータの不揮発性メモリ116への書き込みを行う技術が開示されている。
リーダ・ライタが、リード命令によりICタグ101内の不揮発性メモリ116の読み出しを行う場合、通常、ICタグ101からの応答の有無によって、正常に読み出しが行われたか否かを判断する。リーダ・ライタは、リード命令による読み出しデータを受信すると、正常に読み出しが行われたものと判断し、所定の期間経過しても読み出しデータを受信しない場合、正常に読み出しが行われなかったものと判断する。
また、不揮発性メモリ116への書き込み、読み出しを制御する制御回路114及び読み出しデータを送信する送信回路113は、電源電圧発生回路111で生成した電源電圧が論理回路の動作可能な電圧値(論理回路動作限界電圧値)以上であれば、正常に動作する。しかし、不揮発性メモリ116の読み出しが正常に行われるためには、不揮発性メモリ116内の読み出し用の回路が動作可能な電圧値(メモリリード回路動作限界電圧値)以上でなければならない。
ここで、メモリリード回路動作限界電圧値について説明するため、不揮発性メモリの構成について説明する。図12は、一般的な不揮発性メモリの構成の一例を示している。この例の不揮発性メモリは、EEPROMであり、各メモリセルのフローティングゲートにホットエレクトロンを注入することで、データを記憶する。図に示されるように、この不揮発性メモリは、データを記憶するメモリセルアレイ210、行アドレスをデコードする行デコーダ220、列アドレスをデコードする列デコーダ230、読み出しデータや書き込みデータを入出力するデータ入出力回路240を備えている。
メモリセルアレイ210は、行方向(横方向)及び列方向(縦方向)に複数のメモリセル211が配列されている。メモリセル211は、フローティングゲート型のセルであり、フローティングゲート内の電子を制御することでデータを記憶する。メモリセルアレイ210には、行方向に複数のワード線212が延在しており、列方向に複数のビット線213が延在している。メモリセル211は、複数のワード線212と複数のビット線213とが交差する位置にそれぞれ対応して設けられている。それぞれのメモリセル211は、コントロールゲートがワード線212に接続され、ドレインがビット線213に接続され、ソースが接地されている。
例えば、メモリセル211にデータを書き込む場合、行デコーダ220に行アドレスが入力されて該当するワード線212が選択され、列デコーダ230に列アドレスが入力されて該当するビット線213が選択され、所望のアドレスに対応するメモリセル211が選択される。そして、選択されたワード線212と選択されたビット線213に書き込み電圧が印加される。この書き込み電圧は、チャージポンプ回路115で昇圧された高電圧である。高電圧を印加することにより選択されたメモリセル211のフローティングゲートの電荷量が変化し、メモリセル211にデータが書き込まれる。
また、メモリセル211のデータを読み出す場合、書き込み時と同様にして、所望のアドレスに対応するメモリセル211を選択する。そして、選択されたワード線212によりメモリセル211のコントロールゲートに読み出し電圧が印加され、選択されたビット線213によりメモリセル211のドレインに読み出し電圧が印加される。この読み出し電圧は、書き込み電圧よりも低い電圧であり、チャージポンプ回路115で昇圧されない電圧である。そうすると、メモリセル211のフローティングゲートの電荷(記憶されたデータ)によって閾値電圧が異なるため、ドレイン−ソース間の導通もしくは非導通によりデータが読み出される。例えば、データの書き込みによりメモリセルの閾値電圧が引き上げられている場合、低い電圧を印加してもメモリセルは導通しないため、データが書き込まれていることがわかるのである。
メモリセル211の書き込みや読み出しを行うための行デコーダ220や列デコーダ等の回路は、インバータ221,231のようなトランジスタにより構成され、インバータ221,231の出力端子がワード線212,ビット線213に接続されている。インバータ221,231のトランジスタは、上記のように書き込み時に高電圧を印加するため、高電圧に耐えられる高耐圧トランジスタが用いられる。一般的に、高耐圧トランジスタは、通常のトランジスタに比べて閾値が高くなる。すなわち、高耐圧トランジスタを動作させるために必要な電源電圧は、通常のトランジスタよりも高い電圧となる。例えば、書き込み電圧が15Vの回路では、閾値は1.5V程度である。
したがって、不揮発性メモリ116にデータを書き込む場合は、昇圧された高電圧が必要であり、不揮発性メモリ116からデータを読み出す場合は、行デコーダ220等の高耐圧トランジスタが動作するような電圧が必要となる。この読み出し時の動作電圧の最小値が、メモリリード回路動作限界電圧値である。
図13に、無線の電波により生成した電源電圧と論理回路及び不揮発性メモリの読み出し動作並びにリーダ・ライタのICタグの読み出し動作の関係を示す。
生成した電源電圧が、論理回路動作限界電圧値より小さい場合には、論理回路及び不揮発性メモリの読み出し動作の両方とも正常に動作することができない。すなわち、リーダ・ライタからのリード命令に対して、読み出しを制御する制御回路等が動作できないため、ICタグはリーダ・ライタに対して応答することができない。従って、リーダ・ライタからICタグの読み出し動作は失敗となる(この場合のリーダ・ライタのICタグの読み出し動作は「×」とする)。
また、生成した電源電圧が、論理回路動作限界電圧値〜メモリリード回路動作限界電圧値である場合には、論理回路は動作することができるが、不揮発性メモリの正常な読み出しはできない。すなわち、リーダ・ライタからのリード命令に対して、ICタグはリーダ・ライタの命令に従って動作はするが、不揮発性メモリの読み出しが正常に行われず、誤った読み出しデータをリーダ・ライタに送信してしまう。したがって、ICタグにおいて読み出し動作は失敗しているにもかかわらず、リーダ・ライタにおいてICタグの読み出し動作はみかけ上正常に終了する(この場合のリーダ・ライタのICタグの読み出し動作は「△」とする)。
また、生成した電圧がメモリリード回路動作限界電圧値以上である場合には、論理回路及び不揮発性メモリの読み出し動作の両方とも正常に動作できる。すなわち、リーダ・ライタからのリード命令に対して、不揮発性メモリの正常な読み出しが行われるため、リード命令に対する読み出しデータが正しいデータとなる。従って、リーダ・ライタからICタグの読み出し動作は成功となる(この場合のリーダ・ライタのICタグの読み出し動作は「○」とする)。
ウド・カートハウス(Udo Karthaus)他著、「フリー・インテグレーテッド・パッシブ・ユーエイチエフ・アールエフアイディー・トランスポンダー・アイシー・ウィズ・16.7マイクロワット・ミニマム・アールエフ・インプット・パワー(Fully Integrated Passive UHF RFID Transponder IC With 16.7−μW Minimum RF Input Power)」、アイイーイーイー・ジャーナル・オブ・ソリッド−ステート・サーキッツ(IEEE JOURNAL OF SOLID−STATE CIRCUITS)、VOL.38、NO.10、2003年10月、p.1602−1608
このように、ICタグにおいて生成した電源電圧が論理回路動作限界電圧値〜メモリリード回路動作限界電圧値である場合には、リーダ・ライタからのリード命令に対して正常に読み出しが行われないのにもかかわらず、リーダ・ライタでは、ICタグの読み出し動作が正常に終了したと判断してしまう。
すなわち、ICタグで生成した電源電圧が論理回路動作限界電圧値〜メモリリード回路動作限界電圧値であれば、ICタグの不揮発性メモリの読み出し回路は正常に動作しないが、論理回路は正常に動作するため、ICタグからリード命令に対する応答があるため、リーダ・ライタは、読み出したデータが正しいデータであるとして処理してしまうのである。
したがって、ICタグから読み出したデータが誤ったデータの可能性があり、データの信頼性が低いという問題がある。ICタグから受信した読み出しデータが誤ったデータの場合、誤動作の原因となってしまう。
本発明にかかるパッシブ型RFID用の半導体装置は、受信した無線信号に基づいて電源電圧を生成する電源電圧生成部と、前記生成した電源電圧を検出する電圧検出部と、所定のデータを記憶する記憶部と、前記記憶部のデータの読み出しとデータの書き込みとでそれぞれ動作電圧が異なる読み出し/書き込み部と、前記電圧検出部の検出する電源電圧に基づいて、前記記憶部のデータ読み出し動作を実行する制御部と、を備えるものである。
この半導体装置によれば、電源電圧に基づいてデータの読み出し動作を実行するため、電源電圧がデータの読み出し動作が可能な電圧であるような場合に、読み出し動作を実行できるようになる。これにより、読み出し動作を確実に行うことができ、読み出しデータの信頼性を向上することができる。
本発明にかかるICタグは、リーダ・ライタと電波を送受信するアンテナと、前記アンテナに接続される半導体装置を有するICタグであって、前記半導体装置は、受信した無線信号に基づいて電源電圧を生成する電源電圧生成部と、前記生成した電源電圧を検出する電圧検出部と、所定のデータを記憶する記憶部と、前記記憶部のデータの読み出しとデータの書き込みとでそれぞれ動作電圧が異なる読み出し/書き込み部と、前記電圧検出部の検出する電源電圧に基づいて、前記記憶部のデータ読み出し動作を実行する制御部と、を備えるものである。
このICタグによれば、電源電圧に基づいてデータの読み出し動作を実行するため、電源電圧がデータの読み出し動作が可能な電圧であるような場合に、読み出し動作を実行できるようになる。これにより、読み出し動作を確実に行うことができ、読み出しデータの信頼性を向上することができる。
本発明にかかる制御方法は、所定のデータを記憶する記憶部と、前記記憶部のデータの読み出しとデータの書き込みとでそれぞれ動作電圧が異なる読み出し/書き込み部とを有するICタグの読み出しを制御する制御方法であって、前記ICタグにおいて、リーダ・ライタから受信した無線信号に基づいて電源電圧を生成し、前記生成した電源電圧を検出し、前記検出する電源電圧に基づいて、前記記憶部のデータ読み出し動作を実行するものである。
この制御方法によれば、電源電圧に基づいてデータの読み出し動作を実行するため、電源電圧がデータの読み出し動作が可能な電圧であるような場合に、読み出し動作を実行できるようになる。これにより、読み出し動作を確実に行うことができ、読み出しデータの信頼性を向上することができる。
本発明によれば、読み出し動作を確実に実行し、読み出しデータの信頼性を向上することができる半導体装置、ICタグ及び制御方法を提供することができる。
発明の実施の形態1.
まず、本発明の実施の形態1にかかるICタグを用いた通信システムについて説明する。本実施形態にかかるICタグ及び通信システムは、ICタグで生成する電源電圧がメモリリード回路動作限界電圧値より大きい場合に読み出し動作を実行することを特徴としている。
図1を用いて、本実施形態にかかるICタグを用いた通信システムの構成について説明する。この通信システムは、図に示されるように、ICタグ1とリーダ・ライタ2とを備えている。この通信システムでは、ICタグ1とリーダ・ライタ2とが無線により通信を行う。
リーダ・ライタ2は、例えば、コンピュータ(不図示)と通信可能に接続されており、このコンピュータの指示に従って、リーダ・ライタ2は、ICタグ1内の記憶回路に所定のデータを書き込んだり、書き込まれたデータやICタグ1の識別子であるタグID等をICタグ1から読み出したりする。
ICタグ1にデータの書き込みや読み出しを行う場合、例えば、リーダ・ライタ2とICタグ1との距離を近づけると、リーダ・ライタ2は、ICタグ1へ電波を送信し、ICタグ1は、この電波を整流して電源電圧を生成する。そして、リーダ・ライタ2は、コンピュータから取得した命令をICタグ1へ送信し、ICタグ1は、この命令を受信してICタグ1内の記憶回路へデータの書き込みや読み出しを行う。
本実施形態に係るICタグ1は、例えば、パッシブ型(電池を内蔵しないもの)であるため、ICタグ1の内部(後述する電源電圧発生回路11)で、リーダ・ライタ2から送信される電波を整流して電源電圧を生成する必要がある。ICタグ1の内部で生成できる電圧値の大小は、通常、リーダ・ライタ2とICタグ1の距離に依存する。従って、ICタグ1とリーダ・ライタ2が通信するためには、リーダ・ライタ2から送信される電波を受信してICタグ1内の半導体装置10が動作することができる電源電圧値を生成できる距離の範囲内(図1の通信可能範囲内3)にICタグ1が位置している必要がある。
次に、図2のブロック図を用いて、本実施形態にかかるICタグの構成について説明する。このICタグ1は、図に示されるように、半導体装置10、アンテナ20を備えており、半導体装置10とアンテナ20とは、アンテナ端子21を介して接続されている。また、半導体装置10は、電源電圧発生回路11、受信回路12、送信回路13、電圧検出回路14、制御回路15、記憶回路16を備えている。
アンテナ20は、リーダ・ライタ2との間で、データを含んだ電波を送受信するアンテナであり、リーダ・ライタ2が送信する電波の周波数等に応じた特性を有している。電源電圧発生回路11は、アンテナ20によって受信された電波を整流し、電波の振幅に基づいた電源電圧を生成する。生成した電源電圧は、受信回路12や送信回路13、電圧検出回路14、制御回路15、記憶回路16等に供給される。
受信回路12は、アンテナ20によって受信された電波を復調し、復調信号(受信データ)に変換する。この復調信号は、制御回路15へ出力される。送信回路13は、制御回路15によって生成されたデータ信号を変調し、変調信号に変換する。そして、この変調信号は、電波としてアンテナ20を介しリーダ・ライタ2へ送信される。
電圧検出回路14は、電源電圧発生回路11で生成された電源電圧とあらかじめ決められた基準電圧との比較を行い、この電圧比較結果を制御回路15へ出力する。この基準電圧は、例えば、メモリリード回路動作限界電圧値であり、詳細については後述する。電圧検出回路14の一例として、メモリリード回路動作限界電圧値を閾値とするインバータを利用した例があげられる。例えば、このインバータの閾値をメモリリード回路動作限界電圧値となるように設定する。インバータの入力に電源電圧発生回路11にて生成した電源電圧を入力する。入力された電圧値がメモリリード回路動作限界電圧値以下の場合には、インバータは"1"を出力する。一方、入力された電圧値がメモリリード回路動作限界電圧値以上の場合には、インバータの出力は反転し、"0"を出力する。電圧検出回路14は、このインバータの出力を電圧比較結果として、制御回路15に出力する。
制御回路15は、受信回路12によって生成された復調信号を復号化して命令の抽出や解析を行い、この命令に基づいて記憶回路16の書き込みや読み出しを行う命令実行部である。本実施形態の制御回路15は、受信した命令がリード命令の場合、電圧検出回路14の電圧比較結果に基づいて記憶回路16の読み出し動作を実行する。
制御回路15は、受信した命令に応じて、記憶回路16の書き込み動作や読み出し動作を制御するためにライト許可信号やリード許可信号をオン/オフしたり、読み出し/書き込みアドレスをアドレス信号により入力したり、読み出し/書き込みデータをデータ信号により入出力したりする。
また、制御回路15は、記憶回路16から読み出したデータ等(命令の実行結果である応答データ等)をリーダ・ライタ2へ送信するためのデータ信号(送信データ)を生成する。制御回路15は、このデータ信号を送信回路13へ出力する。制御回路15の内部構成については、後述する。
記憶回路16は、リーダ・ライタ2から受信したデータを記憶するメモリであり、例えば、不揮発性メモリである。記憶回路16は、制御回路15の制御に従って、データを記憶したり、記憶しているデータを出力したりする。例えば、記憶回路16は、タグIDの記憶も可能である。記憶回路16は、不揮発性メモリとして、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)やフラッシュメモリ、FeRAM(Ferroelectric RAM)、MRAM(Magnetic RAM)、OUM(Ovonic Unified Memory)等であってもよい。
次に、図3を用いて、本実施形態に係るICタグ1が動作するために必要な電源電圧の大小関係について説明する。図に示すように、この例では、電圧値の大小により、領域A〜Cの3つの領域に区別する。領域A〜Cは、それぞれ論理回路動作限界電圧値、メモリリード回路動作限界電圧値、電圧リミッタ制限値により区分されている。
領域Aの電圧値は、生成した電源電圧値が論理回路動作限界電圧値より小さい範囲の電圧値である。論理回路動作限界電圧値とは、論理回路が動作することができる最小の電源電圧値である。例えば、論理回路動作限界電圧値は、約0.5Vである。したがって、領域Aの範囲内の電源電圧値では、論理回路は動作しない。例えば、図2の受信回路12、送信回路13、制御回路15は、論理回路で構成されているため、この電源電圧値では、動作することができない。つまり、電源電圧値が論理回路動作限界電圧値より小さければ、ICタグ1は、リーダ・ライタ2からのデータの受信、リーダ・ライタ2へのデータの送信及びデータの書き込み又は読み出しの動作を行うことができない。
領域Bの電圧値は、生成した電源電圧値が論理回路動作限界電圧値〜メモリリード回路動作限界電圧値までの範囲の電圧値である。メモリリード回路動作限界電圧値とは、論理回路は正常に動作することができるが、不揮発性メモリ(記憶回路16)からのデータの読み出しを正常に行うことができない電源電圧値である。
一般的に、不揮発性メモリの書き込みの際に必要な電圧値は、読み出しの際に必要な電圧値(論理回路動作限界電圧値と同程度)に比べて大きい。この書き込み電圧値が必要な値以上でなければ、正常な書き込み動作をすることができない。そのため、本実施形態に係る記憶回路16は、生成した電源電圧を昇圧し書き込み時に必要な電圧値を作り出すためのチャージポンプ回路(後述するチャージポンプ回路51)を内蔵している。前述したように、書き込みや読み出しを行うための回路(読み出し/書き込み回路)は、高電圧に耐えうる高耐圧用の素子が用いられるため、読み出しを行う場合でも、論理回路の動作電圧よりも高い動作電圧(メモリリード回路動作限界電圧値)が必要となる。
したがって、領域Bの範囲内の電源電圧値では、論理回路は正常に動作可能であるが、記憶回路16への読み出し動作を正常に行うことはできない。つまり、電源電圧値が論理回路動作限界電圧値〜メモリリード回路動作限界電圧値までの範囲の場合、ICタグ1は、リーダ・ライタ2からのデータの受信、リーダ・ライタ2へのデータの送信を行うことはできるが、データの読み出しの動作を行うことができない。
領域Cの電圧値は、生成した電源電圧値がメモリリード回路動作限界電圧値〜電圧リミッタによる制限値までの範囲の電圧値である。電圧リミッタ制限値とは、回路を構成するトランジスタの耐圧値である。領域Cの範囲内の電源電圧値では、メモリリード回路動作限界電圧値以上であるので、記憶回路16への読み出し動作を正常に行うことができる。つまり、電源電圧値が、メモリリード回路動作限界電圧値以上の場合、ICタグ1は、リーダ・ライタ2からのデータの受信、リーダ・ライタ2へのデータの送信、データの読み出しを正常に行うことができる。尚、電源電圧値が、電圧リミッタによる制限値以上の場合、回路を構成するトランジスタが破壊されてしまう。
図4は、本実施形態に係るICタグ1に用いられる制御回路15の構成を示すブロック図である。制御回路15は、図4に示すように、クロック生成回路41、電圧比較結果制御回路42、送信制御回路43及びメモリ制御回路44から構成されている。
クロック生成回路41は、リーダ・ライタ2から送信される電波に含まれる一定の周波数を有するフレームパルスに基づいてクロックを生成し、メモリ制御回路44等の他の回路に生成したクロックを供給する。
電圧比較結果制御回路42は、リーダ・ライタ2から送信される命令がリード命令であるか否かを判断し、リード命令である場合には、電圧検出回路14の電圧比較結果に基づいてイネーブル信号をメモリ制御回路44に出力する。具体的には、リード命令であって、電圧比較結果が"0"であれば、正常な読み出し動作が可能であるため、イネーブル信号を活性化する。一方、リード命令であって、電圧比較結果が"1"であれば、正常な読み出し動作が不可能であるため、イネーブル信号を非活性化する。
送信制御回路43は、リーダ・ライタ2からのリード命令に対する読み出しデータや電圧検出回路14の電圧比較結果等の送信データを送信回路13へ出力する。メモリ制御回路44は、リーダ・ライタ2から送信される命令、アドレス及びデータを受け取り、記憶回路16への書き込み又は読み出し処理の制御を行う。但し、書き込み又は読み出し処理は、電圧比較結果制御回路42から出力されるイネーブル信号が活性化している場合のみ行われる。また、メモリ制御回路44は、リード命令に対して読み出したデータを送信制御回路43に出力する。
図5は、本実施形態に係るICタグ1に用いられる記憶回路16の構成を示すブロック図である。記憶回路16は、図5に示すように、チャージポンプ回路51及び記憶部52から構成されている。チャージポンプ回路51は、電源電圧発生回路11にて生成した電源電圧を、記憶部52への書き込みの際に必要な電圧まで昇圧する。記憶部52は、チャージポンプ回路51によって昇圧した書き込み電圧を用いて、制御回路15から出力される制御信号に従って書き込み処理が行われる。また、読み出し処理の場合には、電源電圧発生回路11にて生成した電源電圧をそのまま使用して読み出し処理が行われる。尚、電圧の切替えには、ライト許可信号及びリード許可信号に基づいて制御される。
記憶部52は、例えば、図12で示したような不揮発性メモリである。すなわち、記憶部52は、メモリセルアレイ等である記憶領域52aと、行デコーダや列デコーダ等である読み出し/書き込み回路52bを有している。記憶部52は、読み出し/書き込み回路52bが、上述のように書き込み電圧の高電圧に耐えうるように高耐圧の素子により形成されるため、読み出し時の動作電圧も論理回路の動作電圧よりも高くなる。すなわち、読み出し/書き込み回路52bは、記憶領域52aのデータの読み出しとデータの書き込みとをそれぞれ動作電圧が異なる。
次に、図6のフローチャートを用いて、本実施形態にかかる通信システムにおける、データ読み出しの動作について説明する。図6は、リーダ・ライタ2がICタグ1からデータを読み出す際の動作を示している。
リーダ・ライタ2がICタグ1から読み出しを行う場合には、「フレームパルスのみを含んだ電波の送信(S601)」→「リード命令、読み出し先アドレスの送信(S602)」を行い、読み出しデータの受信の有無によって正常に読み出しが行われたか否かの判断をする。以下、フローに沿って詳細に説明する。
まず、リーダ・ライタ2はICタグ1へ電波を送信し(S601)、ICタグ1は電源電圧を生成する(S611)。ICタグ1は、リーダ・ライタ2から送信されたフレームパルスのみを含んだ電波を受信すると、電源電圧発生回路11で電源電圧を生成すると共に、内部回路の初期化や、クロック生成回路41によるクロック信号の生成を行う。
次いで、ICタグ1は、電圧比較結果を生成する(S612)。ICタグ1の電圧検出回路14は、電源電圧発生回路11で生成した電源電圧値がメモリリード回路動作限界電圧値以上であるか否かを判定し、電圧比較結果を生成する。電圧検出回路14は、電源電圧値がメモリリード回路動作限界電圧値以上である場合には電圧比較結果として"0"を生成(出力)す、電源電圧がメモリリード回路動作限界電圧値以下の場合には、電圧比較結果として"1"を生成(出力)する。
次いで、一定期間経過後、リーダ・ライタ2からICタグ1の読み出し処理が行われる。リーダ・ライタ2はICタグ1へリード命令と読み出し先アドレスを送信し(S602)、ICタグ1は、このリード命令と読み出し先アドレスを受信する(S615)。
次いで、ICタグ1は電圧比較結果を判定する(S616)。ICタグ1の電圧比較結果制御回路42は、受信した命令がリード命令であると判断した場合、電圧検出回路14から出力されている電圧比較結果を参照し、この電圧比較結果が"0"かどうか判定する。
ICタグ1は、S616において、電圧比較結果が"0"である場合には、読み出し処理を行う(S617)。ICタグ1の電圧比較結果制御回路42は、電圧検出回路14の電圧比較結果が"0の場合、イネーブル信号を活性化させて、記憶回路16の読み出し動作を許可する。メモリ制御回路44は、記憶部52からデータを読み出すために必要なリード許可信号やアドレス信号等を制御し、リーダ・ライタ2により指定されたアドレスに記憶されているデータを読み出す。
次いで、ICタグ1は、読み出したデータをリーダ・ライタ2に送信する(S618)。ICタグ1は、メモリ制御回路44によって読み出されたリードデータを、送信制御回路43を経由して、送信回路13よりリーダ・ライタ2に送信する。
また、ICタグ1は、S616において、電圧比較結果が"1"である場合には、読み出し処理を中止する(S619)。すなわち、ICタグ1は、データの送信を行わない。ICタグ1の電圧比較結果制御回路42は、電圧検出回路14の電圧比較結果が"1の場合、イネーブル信号を非活性化させて、記憶回路16の読み出し動作を許可しない。メモリ制御回路44は、イネーブル信号が非活性化のため、読み出し動作を行わず、リーダ・ライタ2へのデータの送信も行わない。
次いで、リーダ・ライタ2は、リード命令送信(S602)の後の一定期間内にICタグ1からリードデータを受信したか否か判定する(S603)。リーダ・ライタ2は、S603において、一定期間内にICタグ1からリードデータを受信している場合、読み出し処理が正常に行われたものと判断し、処理を正常に終了する(S604)。
また、リーダ・ライタ2は、S603において、一定期間内にICタグ1からリードデータを受信しない場合、電源電圧の生成不足によりICタグ1の読み出し処理が失敗していると判断する(S605)。次いで、リーダ・ライタ2は、リーダ・ライタ2とICタグ1との距離の変更等を試みた後(S606)、S601からの読み出し処理を再度実行する。
このように、ICタグの電源電圧が、正常にデータの読み出し動作が可能な電圧の場合にのみデータの読み出しを行うことにより、ICタグでは読み出し動作を確実に行うことができる。電源電圧が、所定の電圧以下の場合、データの読み出しを行わずにリーダ・ライタへ応答しないことにより、ICタグからリーダ・ライタへ誤った読み出しデータの送信を防止することができる。よって、ICタグからリーダ・ライタへ送信する読み出しデータが正しいデータであることを保障し、データの信頼性を向上することができる。したがって、リーダ・ライタで誤ったデータを処理することがなくなり、誤動作を防止することができる。
また、リーダ・ライタは、リード命令に対しICタグから所定の期間応答がないことにより、電源電圧不足により読み出し処理が失敗していると判断できるため、リーダ・ライタとICタグ間の距離を近づける等、電源電圧の生成不足を解消するための対策をすることが可能となり、再実行後の読み出し処理おいて、同じ原因による再度の失敗を抑制することができる。
発明の実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2にかかるICタグを用いた通信システムについて説明する。本実施形態にかかるICタグ及び通信システムは、ICタグに記憶回路以外の一時保持回路を有することを特徴としている。尚、本実施形態にかかる通信システムは、図1と同様の構成であるため説明を省略し、ここではICタグの構成について説明する。
図7は、本実施形態にかかるICタグの構成を示すブロック図である。図7において、図2と同一の符号を付されたものは同様の要素であり、それらの説明を省略する。このICタグ1は、図2の構成に加えて、制御回路15にレジスタ17を有している。また、制御回路15のその他の構成は、図4と同様であり、記憶回路16の構成は図5と同様である。
レジスタ17は、一時保持回路の一例であり、例えば、電圧検出回路14の電圧比較結果を一時的に保持する。また、レジスタ17は、複数の電圧比較結果を保持したり、その他の情報を保持することも可能である。
記憶回路16からデータを読み出す場合、リード許可信号やアドレス信号のオン/オフ等、読み出し制御が必要であるが、レジスタ17からデータを取得する場合は、このような読み出し制御が必要ない。記憶部52の読み出し/書き込み回路52bを動作させる必要もない。また、レジスタ17は、制御回路15内のトランジスタと同じ論理回路(トランジスタ)で構成されている。したがって、ICタグ1の電源電圧が、論理回路動作可能な電圧、つまり、領域Bの電圧値(論理回路動作限界電圧値〜メモリリード回路動作限界電圧値)であっても、レジスタ17のデータを取得することができる。レジスタ17を利用することにより、低い消費電力、かつ、高速な読み出しが可能になる。
次に、図8のフローチャートを用いて、本実施形態にかかる通信システムにおける、データ読み出しの動作について説明する。図8は、リーダ・ライタ2がICタグ1からデータを読み出す際の動作を示している。図8において、図6と同一の符号を付されたものは同様の処理であり、それらの説明を省略する。
本実施形態は、図6と異なり、リーダ・ライタ2から電波を送信し(S601)、ICタグ1において、電源電圧を生成した後(S611)、電圧比較結果をレジスタ17に格納する(S613)。ICタグ1の電圧検出回路14の電圧比較結果をレジスタ17に一時的に保持しておく。次いで、リーダ・ライタ2からリード命令と読み出し先アドレスが送信され(S602)、ICタグ1において、リード命令受信後(S615)、電圧比較結果を判定する(S616)。このとき、レジスタ17に保持された電圧比較結果を取得し、判定する。そして、このレジスタ17の値に基づいて、読み出し処理実行(S617)、リードデータの送信する(S618)。もしくは読み出し処理を中止(S619)する。リーダ・ライタ2では、リードデータ受信の判定(S603)に基づいて、読み出し処理を正常に終了する(S604)。もしくは、読み出し処理の失敗と判断(S605)し、リーダ・ライタ2とICタグ1との距離を変更する(S606)。
このように、電圧比較結果をICタグの一時保持回路に保持することにより、任意の時点の電圧比較結果を利用することが可能になる。図8のように、レジスタの電圧比較結果に基づいて、ICタグにおける読み出し動作の有無を制御することができる。また、ICタグで電圧比較結果を判定せずに、レジスタに保持した電圧比較結果をリードデータと共にリーダ・ライタへ送信し、リーダ・ライタにおいて、電圧比較結果に基づいてリードデータを処理することもできる。例えば、ICタグからリーダ・ライタへ送信するデータには、通信エラーチェック用にCRC(Cyclic Redundancy Check)ビットが含まれており、リーダ・ライタ側でこのCRCビットをチェックすることで通信データの信頼性を確保している。このCRCビットにさらに読み出し時の電圧比較結果を付加して、ICタグからリーダ・ライタへ送信することにより、通信エラーのチェックとともに、読み出し動作の正常性をチェックすることができるため、読み出したデータの信頼性をさらに向上することができる。
例えば、レジスタに、ICタグで電源電圧生成が開始されてから複数の期間経過後の電圧比較結果をその時刻等とともに履歴情報として保持しておくこともできる。特に、ICタグ1は、無線の電波により電源電圧を生成するため、リーダ・ライタ2とICタグ1の周囲の環境の変化に、生成する電源電圧値も容易に影響を受けてしまう。したがって、複数時刻の電圧比較結果を履歴情報として保持しておくことで、電圧比較結果を有効に活用し、システムの環境に適した動作を行うことができる。例えば、ベルトコンベア等でICタグが移動するようなシステムにおいて、レジスタに保持した履歴情報を、あらかじめリーダ・ライタに記憶しておけば、その後、履歴情報に基づいてICタグの読み出し動作を効率よく行うことができる。特に、速い速度でICタグが移動する場合、より高速に読み出し動作を行う必要があり、履歴情報に基づいて適切な位置でリード命令を実行することにより、正確な処理が可能になる。
発明の実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3にかかるICタグを用いた通信システムについて説明する。本実施形態にかかるICタグ及び通信システムは、ICタグで電源電圧値を判定した電圧比較結果をリーダ・ライタが取得することを特徴としている。尚、本実施形態にかかる通信システムは、図1と同様の構成であり、ICタグは図7と同様の構成であるため説明を省略し、ここでは通信システムの動作について説明する。
図9は、本実施形態にかかる通信システムにおける、データ読み出しの動作を示すフローチャートである。図9において、図6及び図8と同一の符号を付されたものは同様の処理であり、それらの説明を省略する。
図9は、リーダ・ライタ2がICタグ1から取得する電圧比較結果に基づいてデータを読み出しを行う例である。図9に示すように、まず、リーダ・ライタ2から電波を送信し(S601)、ICタグ1において、電源電圧を生成した後(S611)、電圧比較結果をレジスタ17に格納する(S613)。次いで、リーダ・ライタ2は、リード命令の送信前に、電圧比較結果を読み出す命令を、ICタグ1に送信する(S801)。ICタグ1は、電圧比較結果を読み出す命令を受信し(S811)、レジスタ17に格納してある電圧比較結果を読み出して(S812)、読み出した電圧比較結果をリーダ・ライタ2に送信する(S813)。次いで、リーダ・ライタ2は、電圧比較結果を受信し(S802)、電圧比較結果が"0"であるか否かを判定する(S803)。
リーダ・ライタ2は、S803において、電圧比較結果が"0"である場合には、電源電圧値がメモリリード回路動作限界電圧値以上であり、正常な読み出し動作ができると判断し、ICタグ1に対してリード命令、読み出し先アドレスを送信する(S602)。また、リーダ・ライタ2は、S803において、電圧比較結果が"0"である場合には、電源電圧値がメモリリード回路動作限界電圧値以上ではなく、電源電圧の生成不足によって正常な読み出し動作ができないものと判断する(S605)。その場合には、電源電圧発生回路11で生成する電源電圧をもっと大きくする必要があるので、リーダ・ライタ2とICタグ1の距離を変更する等し(S606)、リード命令を送信する前に再度データを含まない電波の送信を行う(S601)。
このように、リーダ・ライタからリード命令を送信する前に、あらかじめICタグから電圧比較結果を取得することにより、ICタグの電源電圧が生成不足であることを検出することができ、リーダ・ライタから無駄なリード命令の送信を防止することが可能となる。また、リーダ・ライタ2とICタグ1間の距離等を変更し、ICタグの電源電圧が十分な値になった場合に、リード命令を送信し読み出し処理を確実に実行することができる。さらに、ICタグのレジスタに保持した電圧比較結果を読み出すため、ICタグの記憶回路から読み出す場合と比べて、低消費電力かつ高速な読み出しが可能である。つまり、レジスタを利用することで、ICタグとリーダ・ライタの距離が、論理回路動作電圧の生成可能な範囲であれば、電圧比較結果の読み出しを行うことができる。
発明の実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4にかかるICタグを用いた通信システムについて説明する。本実施形態にかかるICタグ及び通信システムは、ICタグの一時保持領域に電圧比較結果とタグIDを保持することを特徴としている。尚、本実施形態にかかる通信システムは、図1と同様の構成であり、ICタグは図7と同様の構成であるため説明を省略する。本実施形態では、ICタグ1のレジスタ17にタグIDを保持する。
図10は、本実施形態にかかる通信システムにおける、データ読み出しの動作を示すフローチャートである。図10において、図6、図8及び図9と同一の符号を付されたものは同様の処理であり、それらの説明を省略する。
図10は、図9の読み出し動作の前に、リーダ・ライタ2がICタグ1からタグIDの読み出しを行う例である。図10に示すように、まず、リーダ・ライタ2から電波を送信し(S601)、ICタグ1において、電源電圧を生成した後(S611)、電圧比較結果をレジスタ17に格納する(S613)。また、S613において、記憶回路16からタグIDを読み出しレジスタに格納する。例えば、電源電圧発生回路11で生成する電源電圧が、論理回路の動作電圧以上になると、電源電圧発生回路11から制御回路15等へリセット信号が出力される。制御回路15は、このリセット信号が入力されたとき、記憶回路16からタグIDを読み出し、レジスタ17へ保持する。
リーダ・ライタ2は、電圧比較結果を読み出す命令等により電圧比較結果を取得し、電圧比較結果を判定する(S901)。リーダ・ライタ2は、S901において、電圧比較結果が"0"である場合には、電源電圧値がメモリリード回路動作限界電圧値以上であり、正常な読み出し動作ができると判断し、ICタグ1に対してタグIDリード命令を送信する(S902)。また、リーダ・ライタ2は、S901において、電圧比較結果が"0"である場合には、電源電圧値がメモリリード回路動作限界電圧値以上ではなく、電源電圧の生成不足によって正常な読み出し動作ができないものと判断し、再度、電波の送信を行う(S601)。
次いで、ICタグ1は、タグIDリード命令を受信し(S911)、レジスタ17に格納してあるタグIDを読み出して(S912)、タグIDをリーダ・ライタ2に送信した後(S913)、電圧比較結果をレジスタ17に格納する(S914)。その後、図9のS801〜S803,S811〜S813,S602,S605,S606と同様にして、リーダ・ライタ2は、電圧比較結果を読み出す命令により電圧比較結果を取得し、この電圧比較結果に基づいて、リード命令の送信、もしくは距離の変更等を行う。
このように、ICタグのレジスタにタグIDを保持し、リーダ・ライタから読み出すことにより、ICタグの記憶回路からタグIDを読み出す場合と比べて、低消費電力かつ高速な読み出しが可能である。例えば、ICタグの記憶回路16からリードデータを送信する場合、制御回路15でデータを読み出し、読み出したデータを送信バッファに蓄積しながら、送信処理が行われる。この送信バッファよりもタグIDのデータ長が長いと、データの読み出す処理と、読み出しデータを送信バッファに格納する処理を複数回行う必要がある。本実施形態のように、レジスタを用いた場合には、これらの処理が不要になり、レジスタから直接タグIDを送信できるため、高速に読み出すことができるのである。
また、リーダ・ライタにおいて、電圧比較結果に基づいてICタグのタグIDの読み出しを行うことにより、無駄なタグIDリード命令の送信を防止し、タグIDの読み出し動作を確実に行うことができる。タグIDのようなビット列(例えば、128ビット)に比べて電圧比較結果は1ビットでよいため、より高速に読み出すことができる。例えば、通信システムに複数のICタグが存在する場合、アンチコリジョン処理が必要となる。アンチコリジョン処理では、複数のICタグからタグIDを読み出し、通信するタグを特定するため、場合によっては、全ICタグ数分、タグIDの読み出しが行われることになる。このため、タグIDの読み出しを高速にすることで、アンチコリジョンにかかる時間を大幅に短縮することができる。
尚、本実施形態では、レジスタに電圧比較結果やタグIDを無条件に格納したが、リーダ・ライタからの命令に従ってこれらの情報をレジスタに格納してもよい。例えば、所定のデータを記憶回路からレジスタに読み出すための命令を、リーダ・ライタからICタグへ送信しておき、ICタグでレジスタにデータを読み出しておく。あらかじめ、リードデータをレジスタに格納しておけば、リードデータの読み出しも高速に行うことができる。
その他の発明の実施の形態.
上述の例では、電源電圧を判定する基準電圧(メモリリード回路動作限界電圧値)を1つとし、読み出し動作を制御したが、これに限らず、より多くの基準電圧で判定してもよい。例えば、複数の基準電圧により判定して、動作電圧の異なるメモリやその他の回路の動作を制御してもよい。
上述の例では、ICタグの電源電圧が基準電圧値以下であることをリーダ・ライタへ通知する方法として、ICタグからリーダ・ライタへ何も送信しない例や、電圧比較結果を送信する例について説明したが、これに限らず、その他の方法を用いてもよい。例えば、ミキシングをさせない、変調度を意図的に変えてリーダ・ライタの受信を不可能としてもよい。また、リーダ・ライタからリード命令を受信する前に電源電圧を検出している場合、受信回路による受信そのものを無効とするようにしてもよい。
また、上述の例では、データの書き込みと読み出しが可能なメモリを有するICタグについて説明したが、これに限らず、主に読み出しのみを行うメモリを有するICタグであってもよい。例えば、バーコードの代替として用いられるような読み取り専用のICタグであっても、論理回路等の動作電圧と読み取り時の動作電圧が異なるような構成であれば、読み出し動作を正確に実行することができる。
このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形、実施が可能である。
本発明にかかるICタグを用いた通信システムの構成図である。 本発明にかかるICタグの構成を示すブロック図である。 本発明にかかるICタグの電源電圧値の大小関係を示す図である。 本発明にかかるICタグに用いられる制御回路の構成を示すブロック図である。 本発明にかかるICタグに用いられる記憶回路の構成を示すブロック図である。 本発明にかかるICタグの読み出し方法を示すフローチャートである。 本発明にかかるICタグの構成を示すブロック図である。 本発明にかかるICタグの読み出し方法を示すフローチャートである。 本発明にかかるICタグの読み出し方法を示すフローチャートである。 本発明にかかるICタグの読み出し方法を示すフローチャートである。 従来のICタグの構成を示すブロック図である。 一般的な不揮発性メモリの構成を示すブロック図である。 従来のICタグにおける電源電圧と動作の関係を示す図である。
符号の説明
1 ICタグ
2 リーダ・ライタ
10 半導体装置
11 電源電圧発生回路
12 受信回路
13 送信回路
14 電圧検出回路
15 制御回路
16 記憶回路
17 レジスタ
20 アンテナ
21 アンテナ端子
41 クロック生成回路
42 電圧比較結果制御回路
43 送信制御回路
44 メモリ制御回路
51 チャージポンプ回路
52 記憶部
52a 記憶領域
52b 読み出し/書き込み回路

Claims (14)

  1. 受信した無線信号に基づいて電源電圧を生成する電源電圧生成部と、
    前記生成した電源電圧を検出する電圧検出部と、
    所定のデータを記憶する記憶部と、
    前記記憶部のデータの読み出しとデータの書き込みとでそれぞれ動作電圧が異なる読み出し/書き込み部と、
    前記電圧検出部の検出する電源電圧に基づいて、前記記憶部のデータ読み出し動作を実行する制御部と、
    を備えるパッシブ型RFID用の半導体装置。
  2. 前記制御部は、前記電圧検出部の検出する電源電圧に基づいて、リーダ・ライタから受信する命令に従い、前記読み出し動作を実行する、
    請求項1に記載のパッシブ型RFID用の半導体装置。
  3. 前記読み出し動作は、前記記憶部から読み出したデータの送信処理を有する、
    請求項2に記載のパッシブ型RFID用の半導体装置。
  4. 前記読み出し動作は、前記電圧検出部の検出結果を送信する処理を有する、
    請求項2又は3に記載のパッシブ型RFID用の半導体装置。
  5. 前記制御部は、前記電圧検出部の検出する電源電圧が所定値以上であった場合に、前記読み出し動作を実行する、
    請求項1乃至4のいずれか一つに記載のパッシブ型RFID用の半導体装置。
  6. 前記所定値は、前記読み出し動作が実行可能な電圧である、
    請求項5に記載のパッシブ型RFID用の半導体装置。
  7. 前記記憶部は、不揮発性メモリである、
    請求項1乃至6のいずれか一つに記載のパッシブ型RFID用の半導体装置。
  8. 前記電圧検出部の検出結果を一時的に記憶するレジスタ部を、さらに有する、
    請求項1乃至7のいずれか一つに記載のパッシブ型RFID用の半導体装置。
  9. 前記レジスタ部は、タグIDをさらに記憶する、
    請求項8に記載のパッシブ型RFID用の半導体装置。
  10. リーダ・ライタと電波を送受信するアンテナと、前記アンテナに接続される半導体装置を有するICタグであって、
    前記半導体装置は、
    受信した無線信号に基づいて電源電圧を生成する電源電圧生成部と、
    前記生成した電源電圧を検出する電圧検出部と、
    所定のデータを記憶する記憶部と、
    前記記憶部のデータの読み出しとデータの書き込みとでそれぞれ動作電圧が異なる読み出し/書き込み部と、
    前記電圧検出部の検出する電源電圧に基づいて、前記記憶部のデータ読み出し動作を実行する制御部と、
    を備えるICタグ。
  11. 所定のデータを記憶する記憶部と、前記記憶部のデータの読み出しとデータの書き込みとでそれぞれ動作電圧が異なる読み出し/書き込み部とを有するICタグの読み出しを制御する制御方法であって、
    前記ICタグにおいて、
    リーダ・ライタから受信した無線信号に基づいて電源電圧を生成し、
    前記生成した電源電圧を検出し、
    前記検出する電源電圧に基づいて、前記記憶部のデータ読み出し動作を実行する、
    制御方法。
  12. 前記ICタグのデータ読み出し動作は、前記記憶部から読み出したデータの送信処理を有し、
    前記リーダ・ライタは、前記ICタグから前記読み出しデータを受信しなかった場合に、前記データ読み出し動作が失敗であると判定する、
    請求項11に記載の制御方法。
  13. 前記ICタグのデータ読み出し動作は、前記電源電圧の検出結果を送信する処理を有し、
    前記リーダ・ライタは、前記ICタグから受信した検出結果において、前記電源電圧が所定値以下であった場合に、前記データ読み出し動作が失敗であると判定する、
    請求項11に記載の制御方法。
  14. 前記リーダ・ライタにおいて、前記データ読み出し動作が失敗であると判定された場合に、
    前記リーダ・ライタと前記ICタグとの距離を変更し、
    前記リーダ・ライタからICタグへ無線信号をさらに送信する、
    請求項12又は13に記載の制御方法。


JP2005032910A 2005-02-09 2005-02-09 パッシブ型rfid用の半導体装置、icタグ、icタグの制御方法及び通信方法 Active JP4873868B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005032910A JP4873868B2 (ja) 2005-02-09 2005-02-09 パッシブ型rfid用の半導体装置、icタグ、icタグの制御方法及び通信方法
US11/349,268 US7806332B2 (en) 2005-02-09 2006-02-08 Passive type RFID semiconductor device, IC tag, and control method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005032910A JP4873868B2 (ja) 2005-02-09 2005-02-09 パッシブ型rfid用の半導体装置、icタグ、icタグの制御方法及び通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006221330A true JP2006221330A (ja) 2006-08-24
JP4873868B2 JP4873868B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=36778963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005032910A Active JP4873868B2 (ja) 2005-02-09 2005-02-09 パッシブ型rfid用の半導体装置、icタグ、icタグの制御方法及び通信方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7806332B2 (ja)
JP (1) JP4873868B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012070315A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Iwatsu Electric Co Ltd 近接給電・通信装置
US8353460B2 (en) 2008-09-30 2013-01-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Reset signal generation circuit and semiconductor device
JP2017102689A (ja) * 2015-12-01 2017-06-08 トヨタ自動車株式会社 部品管理システム

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7712675B2 (en) * 2003-01-15 2010-05-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Physical items for holding data securely, and methods and apparatus for publishing and reading them
JP4873868B2 (ja) * 2005-02-09 2012-02-08 ルネサスエレクトロニクス株式会社 パッシブ型rfid用の半導体装置、icタグ、icタグの制御方法及び通信方法
JP5361176B2 (ja) * 2006-12-13 2013-12-04 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
US20090243813A1 (en) * 2008-03-25 2009-10-01 Smith Joshua R Wireless programming of non-volatile memory with near-field uhf coupling
JP2009302953A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Toshiba Corp 非接触データ通信装置
KR101048612B1 (ko) * 2008-07-25 2011-07-12 성균관대학교산학협력단 알에프아이디 태그 충돌을 방지하기 위한 알에프아이디태그 인식 방법, 이를 이용한 알에프아이디 리더 및알에프아이디 태그
US7868764B2 (en) * 2008-08-13 2011-01-11 Em Microelectronic-Marin Sa Circuit and method for power-up optimization of RFID transponder
CN102948223B (zh) * 2010-06-08 2016-04-06 诺基亚技术有限公司 无线通信期间的数据访问
US8976691B2 (en) 2010-10-06 2015-03-10 Blackbird Technology Holdings, Inc. Method and apparatus for adaptive searching of distributed datasets
WO2012048098A1 (en) 2010-10-06 2012-04-12 Blackbird Technology Holdings, Inc. Method and apparatus for low-power, long-range networking
US8718551B2 (en) 2010-10-12 2014-05-06 Blackbird Technology Holdings, Inc. Method and apparatus for a multi-band, multi-mode smartcard
WO2012100145A1 (en) 2011-01-21 2012-07-26 Blackbird Technology Holdings, Inc. Method and apparatus for memory management
US8909865B2 (en) * 2011-02-15 2014-12-09 Blackbird Technology Holdings, Inc. Method and apparatus for plug and play, networkable ISO 18000-7 connectivity
US9497715B2 (en) 2011-03-02 2016-11-15 Blackbird Technology Holdings, Inc. Method and apparatus for addressing in a resource-constrained network
US8929961B2 (en) 2011-07-15 2015-01-06 Blackbird Technology Holdings, Inc. Protective case for adding wireless functionality to a handheld electronic device
US9633749B2 (en) * 2013-12-19 2017-04-25 Sandisk Technologies Llc System and method of managing tags associated with read voltages
KR20150090418A (ko) * 2014-01-29 2015-08-06 에스케이하이닉스 주식회사 최소 동작 전원을 사용하는 시스템 및 메모리의 전원전압 설정 방법
US9818005B2 (en) * 2014-06-13 2017-11-14 Verily Life Sciences Llc Zero-power wireless device programming

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0962808A (ja) * 1995-08-25 1997-03-07 Mitsubishi Electric Corp 非接触icカード及び非接触icカードシステム
JPH10228247A (ja) * 1996-10-15 1998-08-25 Ncr Internatl Inc 電子値札システム及び電子値札にアドレスを割当てる方法
JP2001504625A (ja) * 1997-12-10 2001-04-03 アトメル・コーポレイション 最小電圧無線周波識別

Family Cites Families (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3442076B2 (ja) 1991-12-04 2003-09-02 シチズン時計株式会社 データキャリア
US5517194A (en) * 1994-02-10 1996-05-14 Racom Systems, Inc. Passive RF transponder and method
JP3543413B2 (ja) 1994-07-26 2004-07-14 松下電工株式会社 移動体識別装置
JPH1166248A (ja) * 1997-08-12 1999-03-09 Mitsubishi Electric Corp 非接触型icカード
US6046676A (en) * 1997-11-14 2000-04-04 International Business Machines Corporation Self powered electronic memory identification tag with dual communication ports
US7260371B1 (en) * 1998-04-14 2007-08-21 The Goodyear Tire & Rubber Company Programmable modulation index for transponder
US6412086B1 (en) * 1998-06-01 2002-06-25 Intermec Ip Corp. Radio frequency identification transponder integrated circuit having a serially loaded test mode register
US6515919B1 (en) * 1998-08-10 2003-02-04 Applied Wireless Identifications Group, Inc. Radio frequency powered voltage pump for programming EEPROM
US6369712B2 (en) * 1999-05-17 2002-04-09 The Goodyear Tire & Rubber Company Response adjustable temperature sensor for transponder
DE10004922A1 (de) * 2000-02-04 2001-08-09 Giesecke & Devrient Gmbh Transponder, insbesondere für eine kontaktlose Chipkarte
JP3940014B2 (ja) * 2002-03-29 2007-07-04 富士通株式会社 半導体集積回路、無線タグ、および非接触型icカード
JP3614157B2 (ja) * 2002-07-30 2005-01-26 オムロン株式会社 Rfidタグならびにrfidタグにおける共振周波数の調整方法
JP4202742B2 (ja) * 2002-12-25 2008-12-24 株式会社東芝 非接触式icカード
CN100356383C (zh) * 2003-04-21 2007-12-19 赛宝技术公司 用于优化rfid标签设计和实现的方法
AU2004269728A1 (en) * 2003-08-29 2005-03-10 Symbol Technologies, Inc. RFID system with selectable backscatter parameters
US7975926B2 (en) * 2003-12-26 2011-07-12 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Paper money, coin, valuable instrument, certificates, tag, label, card, packing containers, documents, respectively installed with integrated circuit
SG143030A1 (en) * 2004-01-30 2008-06-27 Agency Science Tech & Res Radio frequency identification and communication device
US8596532B2 (en) * 2004-06-10 2013-12-03 Zih Corp. Apparatus and method for communicating with an RFID transponder
JP4519713B2 (ja) * 2004-06-17 2010-08-04 株式会社東芝 整流回路とこれを用いた無線通信装置
DE102004029439A1 (de) * 2004-06-18 2006-02-02 Infineon Technologies Ag Gleichrichter-Schaltkreis, Schaltkreis-Anordnung und Verfahren zum Herstellen eines Gleichrichter-Schaltkreises
CA2572787A1 (en) * 2004-07-01 2006-01-12 Powerid Ltd. Battery-assisted backscatter rfid transponder
JP2006031085A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Nec Electronics Corp パッシブ型rfid用の半導体装置、icタグ、及びそれらの制御方法
EP1817756B1 (en) * 2004-11-15 2016-01-20 Tyco Fire & Security GmbH Combination eas and rfid label or tag
JP4873868B2 (ja) * 2005-02-09 2012-02-08 ルネサスエレクトロニクス株式会社 パッシブ型rfid用の半導体装置、icタグ、icタグの制御方法及び通信方法
US20060185781A1 (en) * 2005-02-18 2006-08-24 Mclaughlin Daniel Apparatus and method for rejecting labels
US20060186999A1 (en) * 2005-02-18 2006-08-24 Ctm Integration, Inc. Apparatus and method for reading/writing to RFID tags
JP4799054B2 (ja) * 2005-06-03 2011-10-19 富士通株式会社 情報アクセス・システムおよびアクティブ型非接触情報記憶装置
US8872633B2 (en) * 2005-07-20 2014-10-28 Intelleflex Corporation Ramped interrogation power levels
JP4777713B2 (ja) * 2005-07-28 2011-09-21 ルネサスエレクトロニクス株式会社 Icタグ、icタグの制御方法及びicタグシステム
EP1959579A4 (en) * 2005-11-11 2011-01-26 Fujitsu Ltd ELECTRONIC LABEL AND ELECTRONIC LABEL SYSTEM
KR100673131B1 (ko) * 2005-12-09 2007-01-22 주식회사 하이닉스반도체 불휘발성 강유전체 메모리를 포함하는 rfid 장치
WO2007105606A1 (en) * 2006-03-15 2007-09-20 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
KR100781855B1 (ko) * 2006-04-21 2007-12-03 주식회사 하이닉스반도체 Rfid의 전압 펌핑 회로
WO2007139205A1 (en) * 2006-05-31 2007-12-06 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and ic label, ic tag, and ic card having the same
FR2904132B1 (fr) * 2006-07-21 2008-08-22 Ask Sa Dispositif d'identification par radiofrequence (rfid) appose sur un objet a identifier
US20080042803A1 (en) * 2006-07-27 2008-02-21 Joshua Posamentier Adjusting signal strength used to detect tags
US7579955B2 (en) * 2006-08-11 2009-08-25 Intermec Ip Corp. Device and method for selective backscattering of wireless communications signals
CN101523419B (zh) * 2006-10-02 2014-06-04 株式会社半导体能源研究所 半导体器件
KR100853189B1 (ko) * 2006-12-08 2008-08-20 한국전자통신연구원 태그 수명 연장을 위한 저전력 무선 인식 태그 및 그 방법
EP1965339A1 (fr) * 2007-02-27 2008-09-03 EM Microelectronic-Marin SA Contrôleur d'énergie reçue par une antenne pour éviter la corruption des données lors d'une opération écriture dans une mémoire non-volatile d'un transpondeur
JP4974721B2 (ja) * 2007-03-16 2012-07-11 株式会社日立製作所 情報通信装置、及び情報管理システム
US7868764B2 (en) * 2008-08-13 2011-01-11 Em Microelectronic-Marin Sa Circuit and method for power-up optimization of RFID transponder

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0962808A (ja) * 1995-08-25 1997-03-07 Mitsubishi Electric Corp 非接触icカード及び非接触icカードシステム
JPH10228247A (ja) * 1996-10-15 1998-08-25 Ncr Internatl Inc 電子値札システム及び電子値札にアドレスを割当てる方法
JP2001504625A (ja) * 1997-12-10 2001-04-03 アトメル・コーポレイション 最小電圧無線周波識別

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8353460B2 (en) 2008-09-30 2013-01-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Reset signal generation circuit and semiconductor device
JP2012070315A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Iwatsu Electric Co Ltd 近接給電・通信装置
JP2017102689A (ja) * 2015-12-01 2017-06-08 トヨタ自動車株式会社 部品管理システム

Also Published As

Publication number Publication date
US7806332B2 (en) 2010-10-05
JP4873868B2 (ja) 2012-02-08
US20060175420A1 (en) 2006-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4873868B2 (ja) パッシブ型rfid用の半導体装置、icタグ、icタグの制御方法及び通信方法
US7583180B2 (en) Semiconductor device for passive RFID, IC tag, and control method thereof
US8174365B2 (en) IC tag, method of controlling the IC tag, and IC tag system
JP4921757B2 (ja) Icタグ、icタグシステム及びそのコマンドの実行方法
US20100277282A1 (en) Radio frequency identification tag
CN105279543A (zh) 射频应答器电路
US8953397B2 (en) Semiconductor device and method of operating the same
JP4575067B2 (ja) Icタグ用半導体装置、icタグ及びicタグの制御方法
JPWO2006018925A1 (ja) 半導体集積装置並びにそれを用いたicカード及び携帯情報端末
JP2008310596A (ja) 携帯可能電子装置および携帯可能電子装置の制御方法
KR101939239B1 (ko) Rfid 통신용 포락선 검출기
KR101065335B1 (ko) Rfid 태그
JPH11250198A (ja) 非接触データ送受信装置
US20140285327A1 (en) Ic card and portable electronic device
JP5054298B2 (ja) 半導体装置及びicタグ
JP2007257543A (ja) 複合携帯可能電子装置および複合icカード
US7436702B2 (en) Integrated circuit with a data memory protected against UV erasure
KR101037546B1 (ko) Rfid 장치
KR101068337B1 (ko) Rfid 장치 및 그 테스트 방법
KR100671209B1 (ko) 저전력 플래쉬 메모리의 센싱회로
KR101531945B1 (ko) 자동 초기화 기능을 갖는 rfid 태그 및 내장 메모리 초기화 방법
JPWO2008105076A1 (ja) Rfidタグlsiおよびrfidタグ制御方法
JP2008287620A (ja) 半導体装置、タグカード及びホスト装置
JP4357327B2 (ja) 非接触式icカードシステム
KR101102000B1 (ko) Rfid 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4873868

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350