JPH11250198A - 非接触データ送受信装置 - Google Patents

非接触データ送受信装置

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JPH11250198A
JPH11250198A JP10053973A JP5397398A JPH11250198A JP H11250198 A JPH11250198 A JP H11250198A JP 10053973 A JP10053973 A JP 10053973A JP 5397398 A JP5397398 A JP 5397398A JP H11250198 A JPH11250198 A JP H11250198A
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孝宏 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 応答器2におけるメモリ15への書き込み動
作の信頼性を高めるとともに、質問器1に電源電圧の状
態を認識させる。 【解決手段】 応答器2に電源電圧監視部19を備え、
正常な動作が保証される電圧VL及び電源電圧が低下し
ても電圧VL以上の電源電圧を維持できる電圧VHを予
め設定し、電源部12の電源電圧を監視する。監視結果
は質問器1に送信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工場の生産ライ
ンや物流ライン、又はオフィスの入退出管理等におい
て、非接触カード等を用いてデータ通信を行う非接触デ
ータ送受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の非接触データ送受信装置の
構成を示すブロック図であり、この図7において、1は
質問器、2は質問器1と通信を行う応答器であり、3は
通信エリアである。質問器1は、発振器4,変調部5,
送信部6,受信部7,復調部8及び制御部9を備えて構
成され、発振器4の出力端は変調部5の入力端に接続さ
れ、さらにこの変調部5の出力端は送信部6に接続され
ている。制御部9はCPU等によって構成され、変調部
5及び復調部8に接続されている。
【0003】応答器2は、受信部11,電源部12,復
調部13,制御部14,メモリ15,変調部16および
送信部17を備えて構成されている。受信部11は、電
源部12に接続され、さらに復調部13に接続されてい
る。送信部17は変調部16に接続され、また、制御部
14は復調部13,変調部16及びメモリ15にそれぞ
れ接続されている。そして、かかる非接触データ送受信
装置では、質問器1から応答器2に対して非接触で高周
波信号を送出し、応答器2はこの高周波信号に従ってメ
モリ15内にデータ等を書き込み、また、データ等を返
送するようになっている。この通信エリア3は、質問器
1からの高周波信号が到達可能な領域であり、この通信
エリア3内に存在する応答器2にのみ通信が許可され
る。
【0004】通信は以下のように行われる。まず、質問
器1が通信エリア3内にある応答器2に対してメモリ1
5ヘの読み出しを行うための指示データ、または書き込
みデータを変調し、その高周波信号を送出する。変調方
式には、応答器2に対する通信データ等をASK(Ampl
itude Shift Keying)で変調する方式等が用いられる。
応答器2は受信部11にて受信した質問器1からの高周
波信号を抱絡線検波等により復調するとともに、高周波
信号を整流し、コンデンサC2に充電してこれを内部電
源とする。またこの高周波信号は応答器2の内部クロッ
クとしても利用される。
【0005】高周波信号を復調した通信データが読み出
しを指示するものであるときは、この通信データに基づ
いて応答器2内にあるメモリ15からデータが読み出さ
れ、高周波信号に変調されて質問器1に返送される。な
お、図7において、応答器2の送信部17と受信部11
とを1つにして送受信部とし、電源用コンデンサC2以
外をIC内に1チップ化してカードの小型化、薄型化を
図るようにしたものもある。
【0006】図8は、質問器1と応答器2とが通信エリ
ア3内で送受信する通信フレーム、及び応答器2の電源
電圧の推移を示す図であり、図8に示すように、質問器
1は応答器2に対して、ヘッダHD,コマンドCMD,
アドレスADDR,データDATAに、ノイズ等による
通信エラーチェックをするためのCRC(Cyclic Redun
dancy Check)を付加した通信フレームを送信する。
【0007】応答器2は、ヘッダHDを受信して通信開
始と判断し、以降のコマンドCMD,アドレスADD
R,データDATAを復調する。CRCフレームを受信
した後、CRCの計算が一致したときのみノイズ等によ
るエラーがなく通信できたと判断し、コマンドCMDに
従った処理を行う。応答器2内のメモリ15からのデー
タの読み出し、書き込み等といった指示は、コマンドC
MDとして送信される。一方、応答器2では、質問器1
からの高周波信号を整流して電源電圧を蓄積し、メモリ
15ヘのアクセスを行っている。
【0008】このような非接触データ送受信装置では、
通信エリア3の領域外に応答器2が存在する場合には、
応答器2は高周波信号を受信できないので電源電圧を生
成することができない。このため、メモリ15には、通
常、不揮発性のメモリが用いられ、データを保持してい
る。特に電気的に消去、書き込みが可能であるEEPR
OMなどがよく用いられる。EEPROMなどでは書き
込み時に高電圧が必要なため、応答器2内で昇圧回路を
設けて電源電圧を昇圧して書き込み用の電圧を作成する
必要がある。書き込みをする場合、図8において、期間
Bの初めで書き込み動作が開始し、内部の昇圧回路で電
圧を昇圧したとき、応答器2の消費電力が増加し、内部
電源電圧が低下するおそれがある。このため、書き込み
の途中で書き込みの電圧が低下して、応答器2の書き込
み可能最低電圧V0 を下回り、動作が停止してしまう可
能性もある。
【0009】この点を改善するため、従来例として応答
器2内で電源電圧をモニタし、ある所定の電圧以上の時
のみ書き込みを許可するものがある。例えば、特開平9
−62808号公報に示された従来の非接触カード送受
信装置では、質問器1に相当する本体装置から、応答器
2に相当する非接触ICカードに対して電源電圧のレベ
ル情報の送信を要求し、非接触ICカードはその要求に
応じて電源電圧の状態を通知し、その通知に応じて本体
装置は次に送る通信データを選択するようにしている。
【0010】この場合、応答器2の電源電圧を検出する
ための交信が必要となり、移動体等にとりつけられた非
接触カード等のように、通信エリア3に存在する時間が
限られているアプリケーションでは、通信時間が延長さ
れて相互の通信が成立しない可能性がある。このため、
前記従来例では、比較回路にて比較する電源電圧を書き
込み可能最低電圧V0 に設定し、その電圧以上であれば
書き込みを許可するようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の非接触データ送
受信装置は以上のように構成されているので、応答器2
で、メモリ15ヘの書き込みが開始されてから応答器2
全体の消費電力が増大し、書き込みを行っているときに
電源電圧が低下して書き込み可能最低電圧V0 未満とな
り、正常にデータの書き込みができなかったり、動作し
なくなったりする可能性がある。特にEEPROMへの
書き込みで消費される電力は、応答器2の他のブロック
を動作させる電力と同等かそれ以上であるので、応答器
2全体の消費電力が増大する。また、応答器2が通信エ
リア3の限界近辺に存在し、書き込み可能最低電圧を少
し越えたぐらいから書き込みを開始した場合、書き込み
による消費電力が受信電力を上回ることで電源電圧が低
下し、書き込み中に書き込み可能電圧V0 以下となるお
それもある。
【0012】さらに、比較回路にて比較する電源電圧を
書き込み可能最低電圧V0 に設定し、その電圧以上であ
れば書き込みを許可する方法もあるが、応答器2でメモ
リ15ヘの書き込み中には応答器2全体の消費電力が増
大するため、電源電圧が低下し、書き込み可能最低電圧
V0以下となり、正常にデータを書き込むことができな
い。さらに、応答器1での状態に応じて次にどうするか
をすぐに判断し、狭い通信エリア3内に存在する応答器
2との間で確実にデータを送受信したいという課題があ
った。
【0013】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、応答器に処理が正常に行えるかど
うかを判断させて応答器での処理の信頼性を高めること
ができるような非接触データ送受信装置を得ることを目
的とする。
【0014】また、この発明は質問器にも応答器の電源
電圧の状態を認識させることができるようにして応答器
からの返送内容により質問器が次に送信する通信データ
を決定することにより、通信時間を短縮することができ
るような非接触データ送受信装置を得ることを目的とす
る。
【0015】さらに、この発明は狭い通信エリア内で送
受信すべき情報を確実に送受信できるような非接触デー
タ送受信装置を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る非接触デ
ータ送受信装置は、処理情報及びデータを変調して高周
波信号を生成し、該高周波信号を無線で送信するととも
に、処理情報及びデータに対する応答データを無線で受
信する質問器と、該質問器から高周波信号を受信し、該
高周波信号を整流して内部回路を動作させる電圧を生成
するとともに、高周波信号を復調して質問器の処理情報
に基づいて処理を実行し、質問器に応答データを送信す
る応答器と、を備えた非接触データ送受信装置におい
て、上記応答器は、正常な動作が保証される第一の電圧
値及び該第一の電圧値より所定の電圧だけ高い第二の電
圧値を設定し、高周波信号を整流して生成された動作電
圧を該第一の電圧値及び第二の電圧値と比較して当該動
作電圧を監視する電源電圧監視回路を備えるようにした
ものである。
【0017】この発明に係る非接触データ送受信装置
は、応答器が、電源電圧監視回路による監視の結果、質
問器からの処理情報に基づいて処理を実行するときに動
作電圧が第二の電圧値未満のときは、処理を実行せず、
かつ質問器に送信する応答データに処理を実行しない旨
の情報を付加するようにしている。
【0018】この発明に係る非接触データ送受信装置
は、応答器が、電源電圧監視回路による監視の結果、質
問器からの処理情報に基づいて処理を実行するときに動
作電圧が上記第二の電圧値以上のときは、処理を開始
し、処理が終了するまでの間に動作電圧が上記第一の電
圧値未満になったときは、質問器に送信する応答データ
に動作電圧が第一の電圧値未満になった旨の情報を付加
するようにしている。
【0019】この発明に係る非接触データ送受信装置
は、質問器が、応答器から送信された応答データに付加
された情報に応じて、次に送信する処理情報及びデータ
を決定するようにしている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1に係る質問
器1と応答器2の内部構成ブロックを示す図である。こ
の図1において、1は質問器、2は応答器であり、3は
通信エリアである。質問器1と応答器2とは、相互に無
線通信を行うものであり、図2に示すように互いに離間
して配設された位置関係を有し、応答器2は質問器1の
前を矢印の方向に進み、質問器1の前を通過して質問器
1の通信エリア3の領域に到達するものとする。この質
問器1は、発振器4,変調部5,送信部6,受信部7,
復調部8及び制御部9を備えて構成され、発振器4の出
力端は変調部5の入力端に接続され、さらにこの変調部
5の出力端は送信部6に接続されている。制御部9はC
PU等により構成され、変調部5及び復調部8に接続さ
れている。
【0021】応答器2は、受信部11,電源部12,復
調部13,制御部14,メモリ15,変調部16,送信
部17,コード生成部18,電源電圧監視部(電源電圧
監視回路)19、コンデンサC2を備えて構成されてい
る。受信部11は、電源部12に接続され、さらに復調
部13に接続されている。送信部17は変調部16に接
続され、また、制御部14は復調部13,変調部16,
メモリ15,コード生成部18及び電源電圧監視部19
に接続されている。
【0022】本実施の形態では、メモリ15としては通
信エリア3の圏外に出た場合にもデータを保持できるよ
うに不揮発性メモリであり、電気的に消去及び書き込み
が可能なEEPROMを用いるものとする。EEPRO
Mでは、書き込み時に高電圧が必要であるため、応答器
2内には電源電圧を昇圧する昇圧回路を設ける必要があ
るが、ここでは、図示しない。但し、メモリ15として
はEEPROMに限られるものではなく、SRAM等を
用いることもできる。
【0023】応答器2の電源電圧監視部19は、電源部
12の電源電圧を監視する回路であり、正常な動作が保
証される電圧VL(第一の電圧値)及び電源電圧が低下
しても電圧VL以上の電源電圧を維持できる電圧VH
(第二の電圧値)が予め設定されている。この設定方法
については後述する。
【0024】質問器1の送信部6は、抵抗とコンデンサ
とコイルの直列共振回路(図示せず)等によって構成さ
れ、高周波信号の周波数と共振周波数とを一致させるこ
とにより、応答器2に対して効率的に高周波信号を送信
する。
【0025】応答器2の受信部11と送信部17は、例
えば、図3に示すように一つにまとめて構成され、受信
部11は、質問器1からの高周波信号を効率的に受信す
るために、例えばコイルとコンデンサとによる並列共振
回路等を備えて構成され、高周波信号の周波数に共振さ
せる。送信部17はFET(電界効果トランジスタ)2
0と抵抗R1とを備えて構成され、受信部11及び変調
部16に接続されている。
【0026】次に動作について説明する。応答器2は図
2に示すように質問器1の前を矢印の方向に進む。応答
器2が質問器1の通信エリア3の圏内に到達したとき、
質問器1は処理要求のための送信フレーム(以下、「コ
マンドフレーム」と記す)を応答器2に送信し、応答器
2からの返答を待つ。応答器2からの返答がない場合
は、所定時間後に再度同じ内容のコマンドフレームを送
信する。尚、応答器2が通信エリア3の領域内に侵入し
たことを別のセンサで検知し、そのセンサにより検知さ
れているときのみコマンドフレームを送信するようにし
てもよい。
【0027】ここで、この質問器1と応答器2との各動
作を詳細に説明する。まず、図4に示すようなコマンド
フレームが制御部9で作成される。コマンドフレーム
は、ヘッダHD,コマンドCMD,アドレスADDR,
書き込み数NUM,データDATA,及びCRCフレー
ム(以下、「CRC」と記す)を含んで構成されてい
る。
【0028】ヘッダHDは、応答器2に対して通信の始
まりを通知するものである。コマンドCMDは、メモリ
15ヘのアクセス方法などを指示するデータである。
尚、応答器2が保有している各種のフラグを制御するコ
マンドを送信するようにしても良い。アドレスADDR
は、書き込みアドレスを指定するデータであり、書き込
みをするアドレスを全て送信することも考えられるが、
図4の例では、書き込みをおこなうアドレスの先頭アド
レスを送信するようにしている。これによりコマンドフ
レームを短くして通信時間を短縮することができる。書
き込み数NUMは、書き込みを行うアドレスの数を示す
データである。CRCは、ノイズ等による通信エラーチ
ェックをするためのデータであり、質問器1はコマンド
フレームのCRC計算をおこない、その結果をCRCと
してコマンドフレームの最後に付加する。尚、CRCの
計算方法、及びビット数はシステム毎に可変である。
【0029】変調部5は、発振器4からの高周波信号に
このコマンドフレームを変調する。変調方法としてはA
SKやFSK(Frequency Shift Keying)やPSK(Ph
aseShift Keying)方式などが考えられるが、これに限
られるものではない。尚、図4に示すように、ヘッダH
Dの前には、電源部12の電源電圧を、応答器2が動作
できる動作可能電圧Pになるようにする無変調波が付加
される。変調部5で変調された高周波信号は送信部6か
ら出力される。
【0030】通信エリア3内の応答器2は、この質問器
1からの高周波信号を受信部11にて受信する。受信さ
れた高周波信号は、電源部12において整流され、コン
デンサC2に充電されて、これが内部電源となり、応答
器2は動作が可能となる。尚、この高周波信号は応答器
2の内部クロックとしても利用される。また、ヘッダH
Dの前に付加された無変調波を受信することにより、電
源部12で生成された電源電圧は上昇して動作可能電圧
P以上になり、ヘッダHDを確実に判別することができ
る。
【0031】次にヘッダHDを受信することにより、応
答器2は通信が開始したことを理解し、以降のコマンド
CMD,アドレスADDR,書き込み数NUM,データ
DATA,及びCRCの解析を行える状態となる。ヘッ
ダHDを判別することにより、受信された高周波信号
は、復調部13にて抱絡線検波等により復調され、その
結果が制御部14に伝達される。
【0032】制御部14はその復調結果に基づいて質問
器1から送信されたコマンドCMDを判別し、メモリ1
5とのアクセス等をおこなう。応答器2は、メモリ15
ヘのデータの書き込みを命令するコマンドCMDを受信
してメモリ15にデータを書き込む準備を開始する。一
方、通信エリア3内のノイズ等により高周波信号が変化
し、あらかじめ設定されていないコマンドCMDである
と判断した場合にはエラーと判断し、以降の処理をスト
ップする。
【0033】応答器1では、コマンドCMDに続くアド
レスADDRにより書き込みをアドレスに指定され、応
答器2はアドレスADDRとアドレスADDRに続く書
き込み数NUMにより、どのアドレスから何バイト(ま
たは何ビット)書き込むのかを判断する。ここで、設定
されていないアドレスや書き込み数と判断した場合には
コマンドCMDと同様にエラーと見なして以降の処理を
ストップする。
【0034】応答器2は、書き込み数NUMに続いて、
書き込むデータDATAを保持する。尚、データDAT
AはNUMで指定した書き込み数分のデータを送付して
も良いし、同じデータを書き込むように設定しているな
らば1バイト(または1ビット)のデータでもよい。
【0035】応答器2は、データDATAに続くCRC
を最後まで受信し、質問器1と同様にコマンドフレーム
のCRC計算を行う。CRCフレームの最後のビットを
受信した時点で計算結果が一致した場合には、ノイズな
どによる通信エラーが無く、正常に受信したと判断して
以降の動作を続けるが、一致しなかった場合にはエラー
と見なし、以降の処理をストップする。尚、図4ではC
RC符号による例を示したが、通信エラーをチェックす
るものであれば何でもよく、サムチェックなどを用いて
もよい。ここで前述した書き込み数NUMを送信せず
に、アドレスADDRに続けて、書き込むデータDAT
Aを送信し、CRC計算が一致したフレームから逆算し
てデータDATAの数を判断しても良い。
【0036】ここで、質問器1と応答器2の通信距離が
離れている場合には応答器2が受信する高周波信号が弱
くなることから、整流してコンデンサC2に蓄える電力
が少なくなる。一方、受信中にも復調部13や制御部1
4が動作して電力を使用していることから、受信中に内
部の電源電圧が低下する可能性がある。さらに、前述の
ようにメモリ15に不揮発性メモリのEEPROM等を
使用した場合は、書き込む時に高電圧が必要であるた
め、電源電圧を昇圧しなくてはならない。図4はこのこ
とを示している。図4において期間Bは電源電圧を昇圧
してメモリ15へ書き込むために必要な電圧を作成して
いる期間であり、CRCが一致した時点で昇圧が開始さ
れ、昇圧が終了する期間Bの終わりまで昇圧により電力
が使用され、電源電圧が低下する。このように電源電圧
が大きく低下するとメモリ15ヘの書き込みが正常に行
われないおそれもあるので、電源電圧監視部19におい
て電源部12の電源電圧を監視し、その状態が常に把握
される。電源電圧監視部19では、前述のようにメモリ
15ヘの書き込みを保証する電圧VL、書き込み期間に
電圧VL以上の電源電圧を維持できる電圧VHが予め設
定され、電源電圧監視部19はこの電圧VL,VHに基
づいて電源電圧を監視する。
【0037】ここで、電圧VL,VHの設定について説
明する。メモリ15ヘの書き込みを保証する電圧VL
は、各応答器2のメモリ15毎にバラツキもあるため、
数多くのサンプルを測定し、確実に正常な書き込みがで
きる電圧として決定される。一方、書き込み期間に電圧
VL以上の電源電圧を維持できる電圧VHもそれに十分
マージンをきかせた電圧として決定される。例えば書き
込み時の消費電力が大きい応答器2を考慮に入れて、そ
の応答器2が書き込みを行ったときに生ずる電源電圧低
下分を電圧VLに上乗せして電圧VHを設定しても良
い。
【0038】但し、電圧VHを高くとりすぎることによ
り書き込みが許可されない応答器2が多く存在してしま
う可能性もある。例えば、電圧VLを3Vとした場合、
書き込み時の消費電力の増大分を考慮して全ての応答器
2の電圧VHを一義的に4Vで設定したとする。しかし
書き込み時の消費電力の少ない応答器2においては、例
えば、電源電圧が3.5Vのときに書き込みを開始した
揚合でも書き込み終了後に電源電圧を3V以上に保つこ
とができるならば、メモリ15ヘの書き込みは保証され
ることになる。その場合、質問器1からの高周波信号が
もう少し小さくても書き込みが可能であることから、本
来ならば質問器1との通信距離を更に延ばすことができ
るのに、強制的に通信距離を狭める結果となる。
【0039】そこで、個々の応答器2毎に電圧VHを設
定することが考えられる。通常、応答器2の出荷検査時
にメモリ15ヘの書き込み検査等を全数検査、もしくは
ロット毎の抜き取り検査により行い、書き込み動作が所
定の規格から外れているものは市場に出さないようにし
ている。この時に応答器2の書き込み時の消費電力も測
定し、そのデータ、もしくはそのデータから計算した電
圧VHを応答器2のメモリ15等に記憶させるようにし
てもよい。ここで計算される電圧VHは応答器2の書き
込み時の消費電力と質問器1からの高周波信号のレベル
とから想定される電圧低下分を電圧VLに上乗せしたも
の等である。
【0040】応答器2は質問器1との交信ごとにそのデ
ータをメモリ15から読みだし、そのデータに基づいて
電圧VHを設定し、メモリ15ヘの書き込み前に電源電
圧と電圧VHを比較し、書き込みの有無を決定する。こ
れにより消費電力が少ない応答器2では、電圧VHが低
くなることから通信距離を延ばすことが可能となり、ま
た逆に消費電力が大きい応答器2においては、書き込み
終了時にも電源電圧が必ず電圧VL以上を確保できるよ
うな電圧VHに設定することが可能となる。尚、メモリ
15にデータを書き込むのではなく、電源電圧監視19
の回路内の抵抗値をレーザ等により可変にさせて電圧V
Hを設定させても良い。また電圧VLも同様に出荷検査
時の正常に書き込みがおこなわれる電圧を測定して、そ
の値に個々に設定しても良い。このようにして電圧V
L,VHが設定される。
【0041】電源電圧監視部19による監視結果は制御
部14に通達される。通達方法としては“0”、“1”
のロジック信号などが考えられ、例えば電源電圧が電圧
VHより低くなった場合には、電源電圧監視部19の出
力を“1”から“0”にすることなどが考えられる。ま
た逆の論理でもよい。昇圧前に電源電圧が電圧VHより
低い場合には書き込みの途中で電源電圧が低下すること
になり、メモリ15ヘの書き込みを保証する電圧VLよ
り低くなる可能性が有り、メモリ15ヘの安定した書き
込みが保証されないことから書き込みの動作を中止し、
コード生成部18にその旨を伝える。
【0042】期間Bの終了時点で電源電圧が電圧VL以
上であったときは、応答器2は正常に書き込みが行われ
たと判断され、応答器2は、制御部14でデジタル値に
符号化された信号を返信として変調部16に伝送する。
即ち、図4に示すように、期間Bが終了してから、期間
Cで応答用データフレームCが制御部14により生成さ
れ、変調部16にてそのデジタル値に合わせて変調が行
われる。変調方法には前述したASK,FSKの変調方
法等を用いる。ここで変調部16からの信号には高周波
信号の周波数よりも数倍低い周波数の信号を用いる。そ
の変調波が送信部17に伝送され、送信部17では、変
調部16の信号に合わせて図3に示すFET20をON
/OFFさせ、変調波が送信部17から送信される。
【0043】図4に示すように、応答器2からの応答用
データフレームCは、まず質問器1同様に通信の開始を
通達するためのヘッダHD2を送信する。このヘッダH
D2は質問器1と同じヘッダHDを用いても良いし、異
なるものでも良い。コード生成部18は、ヘッダHD2
に続いて送信する数ビットで構成された符号列CODE
1を生成する。このときの符号列CODE1は応答器2
のメモリ15への書き込み前で電源電圧が電圧VH以上
であり、書き込み終了時まで電圧VL以上が維持されて
いたことを示し、書き込み中の電源電圧が正常に書き込
みができる電圧であったことを示すものである。その
後、CRCの計算結果を送付し、応答用データフレーム
Cの送信が終了する。
【0044】質問器1ではコマンドフレームAを送信後
に受信態勢となり、応答器2からの応答用データフレー
ムC待ちとなっている。応答器2から応答用データフレ
ームCが送信されてきたとき、質問器1は応答器2から
ヘッダHD2を受信した時点で応答用データフレームC
の開始と判断し、続いて受信したCODE1の解析を制
御部9にて行う。質問器1は応答用データフレームCの
CRC計算をおこない、応答器2が返信したCRCと一
致するか否かを確認する。
【0045】不一致の場合にはノイズ等により通信が正
常におこなわれなかったと判断し、前に送信したのと同
じコマンドフレームAを送信する。一方、CRC計算が
一致した場合には通信が正常に行われたと判断し、CO
DE1に従った処理を行う。CODE1を受信した場合
には正常にデータを書き込むことができたと判断し、応
答器2からのCRCが一致した時点で、図4に示すよう
に異なるコマンドフレームA’を新たに送信しても良い
し、また実際に書き込めたかどうかを確認するために、
書き込みを行ったアドレスからデータを読みだすコマン
ドを送信しても良い。但し、データが正常に書き込まれ
る可能性は高く、この読み出しのコマンドを1回送信し
て書き込まれたデータを確認する場合、書き込んだデー
タと読み出したデータが一致する可能性は高い。
【0046】一方、図5に示すように、応答器2が通信
エリア3の圏内の限界点付近に存在していたなどの理由
により、質問器1からのコマンドフレームAを受信中に
電源電圧が不安定となり、CRC計算が一致する前に電
源電圧が電圧VH以下となったときは、書き込み中に電
源電圧が電圧VL以下になる可能性が高いので、応答器
2はメモリ15ヘの正常な書き込みができないと判断し
て書き込み動作には移行せずに、その旨を質問器2に通
達するために返信を開始する。
【0047】ここで判断するタイミングとしては、電源
電圧が低下する原因である昇圧を開始する直前などが考
えられる。応答用データフレームCに付加されている符
号列CODE2は、電源電圧が電圧VH以下であったこ
とから書き込みを行わなかったことを応答器2が質問器
1に通達するために生成されたもので、符号列CODE
1とは異なる符号列である。
【0048】その後、CRCの計算結果を送付し、応答
用データフレームCを終了する。応答器2ではメモリ1
5ヘの書き込みをおこなうための昇圧をおこなっていな
いことから、電源電圧の低下を避けることができ、動作
可能電圧P以下になることを避けることが可能になると
ともに、誤ったデータをメモリ15に書き込むことも回
避できる。
【0049】次に、質問器1は符号列CODE2を受信
することにより、電源電圧が電圧VH以下であることを
判別し、応答器2のメモリ15に書き込みが行われなか
ったと判断し、再度同じ書き込みのコマンドフレームを
送信する。このように応答器2が電源電圧を監視し、メ
モリ15ヘの書き込みを行わず、かつその旨をコード生
成部18によりコード化して返信することにより、質問
器1は応答器2が行った動作及び応答器2の電源電圧の
状態を理解することができ、正常なデータが書き込めた
かどうかを確認するために書き込みを行ったアドレスか
らデータを読み出すといった通信時間の短縮を図ること
ができる。
【0050】次に、図6に示すように、応答器2がメモ
リ15ヘの書き込み中に応答器2の電源電圧がメモリ1
5ヘの書き込みを保証する電圧VLを下回った場合、通
常電圧VHに余裕を持たせて高く設定することや前述の
ような各応答器2毎に電圧VHを設定する方法を用いれ
ば書き込み終了後の電源電圧を電圧VL以上に保つこと
ができるが、書き込み中に通信エリア3を移動して質問
器1からの高周波信号が小さくなった場合などは、受信
電力が低下することから予想以上の電源電圧低下が発生
してしまう。
【0051】しかし、応答器2は質問器1からのコマン
ドフレームを受信し、書き込みを開始する時点(Aの終
了)で電源電圧が電圧VH以上であれば、書き込みを終
了した時点でも電源電圧がメモリ15セルヘの書き込み
を保証する電圧VL以上であると判断し、書き込み動作
を開始する。書き込み中の移動等により受信電力が低下
した場合には電源電圧が電圧VL以下となり、書き込ま
れたデータは保証されなくなる。
【0052】そこで応答器2は書き込み期間Bにおいて
も電源電圧がメモリ15ヘの書き込みを保証する電圧V
L以上であるかを監視する。もし、電源電圧が電圧VL
以下になった場合には書き込まれたデータは誤ったもの
となる可能性があり、保証されないことから、コード生
成部18にその旨を伝える。コード生成部18では返信
用のコードとして前述したコードとは異なるコードCO
DE3を生成する。一方、メモリ15の都合上、書き込
み動作を中断できない場合には書き込みを続行する。書
き込み期間Bが終了した時点で応答器2は前述のような
返信動作を開始し、応答用データフレームCを返信す
る。
【0053】質問器1はこの応答用データフレームCを
受信、復調し、その内容を解析する。ここで質問器1は
コードCODE3を受信して応答器2のメモリ15に正
常にデータが書き込まれていない可能性があると判断
し、再度同じ書き込みのコマンドフレームAを送信す
る。これにより、正常に書き込めたかどうかを確認する
ために書き込みを行ったアドレスからデータを読み出す
といった無駄な時間を省くことができ、通信時間を短縮
することができる。このように応答用データフレームC
に応答器2の電源電圧に関する情報をコード化して付加
することにより、質問器1は応答器2がコマンドフレー
ムAに対してどのような処理をおこなったかを把握し、
確認のために書き込みを行ったアドレスからデータを読
み出すといった無駄な時間を省いて通信時間を短縮する
ことができる。
【0054】尚、コードCODEとしては、電源電圧に
関する情報だけではなく、質問器1からのコマンドフレ
ームA受信中に処理した結果等をコード化したものでも
良い。例えば、予め設定されたものではないコマンドC
MDを受信したことや、CRCの計算結果が不一致であ
ったこと等の情報でもよい。その場合にはCRCの受信
が終了し、質問器1が受信態勢になってから、それぞれ
に生成されたコードCODEを付加した応答用データフ
レームCを送信する。
【0055】以上のように、メモリ15ヘの書き込みを
保証する電圧VL、書き込み期間で電圧VL以上の電源
電圧を維持できる電圧VHを設定し、電源電圧監視部1
9によりメモリ15ヘの書き込み時の電源電圧を常に監
視し、書き込みが正常にできたかどうかを判断し、電源
電圧が正常に書き込みができないような電圧であった時
にはその旨をコード化して応答用データフレームCに付
加して返信することにより、質問器1はそのコードCO
DEにより応答器2が正常に書き込みを行ったかどうか
を判断することができるので、正常に書き込めたかどう
かを確認するために書き込みを行ったアドレスからデー
タを読み出すといった無駄な時間を省くことができ、通
信時間を短縮することができる。特に、本実施の形態の
ように応答器2が動いている場合、応答器2の状態に応
じて次に送信する処理情報及びデータを決定し、通信時
間を短縮することができれば、狭い通信エリア3の圏外
に応答器2が移動してしまう前に送受信すべき情報を確
実に送受信できるようになり、その効果は大きい。
【0056】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、質問器と応答器とを備えたものにおいて、応答器
は、正常な動作が保証される第一の電圧値及び該第一の
電圧値より所定の電圧だけ高い第二の電圧値を設定し、
高周波信号を整流して生成された動作電圧を該第一の電
圧値及び第二の電圧値と比較して当該動作を監視する電
源電圧監視回路を備えて構成されているので、応答器に
おいて処理を実行する時に、監視結果に基づいてこのま
ま処理を実行するか否かの判断をすることができ、応答
器での処理の信頼性を高めることができる。
【0057】請求項2の発明によれば、応答器が、電源
電圧監視回路による監視の結果、質問器からの処理情報
に基づいて処理を実行するときに動作電圧が第二の電圧
値未満のときは、処理を実行せず、かつ質問器に送信す
る応答データに処理を実行しない旨の情報を付加するよ
うに構成されているので、応答器において、処理を実行
しようとするときに動作電圧が第二の電圧値未満に低下
したときは、その処理は実行されなくなる。従って、応
答器で動作電圧低下に伴う誤動作を防止することがで
き、処理の信頼性を高めることができる。また、質問器
においても応答器における状態を認識することができ
る。
【0058】請求項3の発明によれば、応答器は、電源
電圧監視回路による監視の結果、質問器からの処理情報
に基づいて処理を実行するときに動作電圧が上記第二の
電圧値以上のときは、処理を開始し、処理が終了するま
での間に動作電圧が上記第一の電圧値未満になったとき
は、質問器に送信する応答データにその旨の情報を付加
するように構成されているので、応答器において、一旦
処理が実行されたときは処理実行中の動作電圧が第一の
電圧値以上に維持され、正常な動作が保証されるため、
処理の信頼性を高めることができる。また、質問器にお
いてもその信頼性を認識することができる。
【0059】請求項4の発明によれば、質問器が、応答
器からの応答データに基づいて、次に送信する処理情報
及びデータを決定するように構成されているので、一
旦、処理した内容を確認する等の無駄な時間が省かれ、
通信時間を短縮することが可能となる。また、通信時間
を短縮することができれば、狭い通信エリア内で送受信
すべき情報を確実に送受信できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る非接触データ送
受信装置の質問器と応答器との構成を示す構成図であ
る。
【図2】この発明の実施の形態1に係る非接触データ送
受信装置の質問器と応答器の通信位置を示す説明図であ
る。
【図3】この発明の実施の形態1に係る非接触データ送
受信装置の応答器の送信回路例を示す構成図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係る非接触データ送
受信装置における質問器と応答器との通信フレーム及び
応答器内の電源電圧との関係を示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係る非接触データ送
受信装置における質問器と応答器との通信フレーム及び
応答器内の電源電圧との関係を示す説明図である。
【図6】この発明の実施の形態1に係る非接触データ送
受信装置における質問器と応答器との通信フレーム及び
応答器内の電源電圧との関係を示す説明図である。
【図7】従来の非接触データ送受信装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図8】従来の非接触データ送受信装置における通信フ
レーム及び応答器内の電源電圧の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 質問器 2 応答器 3 通信エリア 4 発振器 5,16 変調部 6,17 送信部 9,14 制御部 11 受信部 12 電源部 13 復調部 15 メモリ 18 コード生成部 19 電源電圧監視部(電源電圧監視回路)
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】このような非接触データ送受信装置では、
通信エリア3の領域外に応答器2が存在する場合には、
応答器2は高周波信号を受信できないので電源電圧を生
成することができない。このため、メモリ15には、通
常、不揮発性のメモリが用いられ、データを保持してい
る。特に電気的に消去、書き込みが可能であるEEPR
OMなどがよく用いられる。EEPROMなどでは書き
込み時に高電圧が必要なため、応答器2内で昇圧回路を
設けて電源電圧を昇圧して書き込み用の電圧を作成する
必要がある。書き込みをする場合、図8において、期間
Bの初めで書き込み動作が開始し、内部の昇圧回路で電
圧を昇圧したとき、応答器2の消費電力が増加し、内部
電源電圧が低下するおそれがある。このため、書き込み
の途中で書き込みの電圧が低下して、応答器2の動作可
電圧V0 を下回り、動作が停止してしまう可能性もあ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】この場合、応答器2の電源電圧を検出する
ための交信が必要となり、移動体等にとりつけられた非
接触カード等のように、通信エリア3に存在する時間が
限られているアプリケーションでは、通信時間が延長さ
れて相互の通信が成立しない可能性がある。このため、
前記従来例では、比較回路にて比較する電源電圧をメモ
リへの書込み可能最低電圧に設定し、その電圧以上であ
れば書き込みを許可するようにしている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の非接触データ送
受信装置は以上のように構成されているので、応答器2
で、メモリ15ヘの書き込みが開始されてから応答器2
全体の消費電力が増大し、書き込みを行っているときに
電源電圧が低下して動作可能電圧V0 未満となり、正常
にデータの書き込みができなかったり、動作しなくなっ
たりする可能性がある。特にEEPROMへの書き込み
で消費される電力は、応答器2の他のブロックを動作さ
せる電力と同等かそれ以上であるので、応答器2全体の
消費電力が増大する。また、応答器2が通信エリア3の
限界近辺に存在し、動作可能電圧0 を少し越えたぐら
いから書き込みを開始した場合、書き込みによる消費電
力が受信電力を上回ることで電源電圧が低下し、書き込
み中に動作可能電圧V0 以下となるおそれもある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】さらに、比較回路にて比較する電源電圧を
メモリへの書込み可能最低電圧に設定し、その電圧以上
であれば書き込みを許可する方法もあるが、応答器2で
メモリ15ヘの書き込み中には応答器2全体の消費電力
が増大するため、電源電圧が低下し、メモリ15への書
込み可能最低電圧か、または動作可能電圧V 0 以下とな
り、正常にデータを書き込むことができない。さらに、
応答器1での状態に応じて次にどうするかをすぐに判断
し、狭い通信エリア3内に存在する応答器2との間で確
実にデータを送受信したいという課題があった。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る非接触デ
ータ送受信装置は、処理情報及びデータを変調して高周
波信号を生成し、該高周波信号を無線で送信するととも
に、処理情報及びデータに対する応答データを無線で受
信する質問器と、該質問器から高周波信号を受信し、該
高周波信号を整流して内部回路を動作させる電圧を生成
するとともに、高周波信号を復調して質問器の処理情報
に基づいて不揮発性メモリへの書き込みの処理を実行
し、質問器に応答データを送信する応答器と、を備えた
非接触データ送受信装置において、上記応答器は、不揮
発性メモリへの書き込みを保証する第一の電圧値及び該
第一の電圧値より所定の電圧だけ高い第二の電圧値を設
定し、高周波信号を整流して生成された動作電圧を該第
一の電圧値及び第二の電圧値と比較して当該動作電圧を
監視する電源電圧監視回路を備えるようにしたものであ
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】この発明に係る非接触データ送受信装置
は、応答器が、電源電圧監視回路による監視の結果、質
問器からの処理情報に基づいて不揮発性メモリへの書き
込みを実行するときに動作電圧が第二の電圧値未満のと
きは、不揮発性メモリへの書き込みを実行せず、かつ質
問器に送信する応答データに不揮発性メモリへの書き込
を実行しない旨の情報を付加するようにしている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】この発明に係る非接触データ送受信装置
は、応答器が、電源電圧監視回路による監視の結果、質
問器からの処理情報に基づいて不揮発性メモリへの書き
込みを実行するときに動作電圧が上記第二の電圧値以上
のときは、不揮発性メモリへの書き込みを開始し、不揮
発性メモリへの書き込みが終了するまでの間に動作電圧
が上記第一の電圧値以上を維持したときは、質問器に送
信する応答データに動作電圧が第一の電圧値以上を維持
した旨の情報を付加し、動作電圧が上記第一の電圧値
満になったときは、質問器に送信する応答データに動作
電圧が第一の電圧値未満になった旨の情報を付加するよ
うにしている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】応答器2は、受信部11,電源部12,復
調部13,制御部14,メモリ(不揮発性メモリ)
5,変調部16,送信部17,コード生成部18,電源
電圧監視部(電源電圧監視回路)19、コンデンサC2
を備えて構成されている。受信部11は、電源部12に
接続され、さらに復調部13に接続されている。送信部
17は変調部16に接続され、また、制御部14は復調
部13,変調部16,メモリ15,コード生成部18及
び電源電圧監視部19に接続されている。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】本実施の形態では、前述のようにメモリ1
通信エリア3の圏外に出た場合でもデータを保持で
きるように不揮発性メモリを用いるがさらにこの不揮
発性メモリには電気的に消去及び書き込みが可能なEE
PROMを用いるものとする。EEPROMを用いたと
は、書き込み時に高電圧が必要であるため、応答器2
内には電源電圧を昇圧する昇圧回路を設ける必要がある
が、ここでは、図示しない。但し、メモリ15としては
EEPROMに限られるものではなく、SRAM等を用
いることもできる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】応答器2の電源電圧監視部19は、電源部
12の電源電圧を監視する回路であり、メモリ15ヘの
書き込みを保証する電圧VL(第一の電圧値)及び電源
電圧が低下しても電圧VL以上の電源電圧を維持できる
電圧VH(第二の電圧値)が予め設定されている。この
設定方法については後述する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】通信エリア3内の応答器2は、この質問器
1からの高周波信号を受信部11にて受信する。受信さ
れた高周波信号は、電源部12において整流され、コン
デンサC2に充電されて、これが内部電源となり、応答
器2は動作が可能となる。また一方で受信された高周波
信号は、復調部13にて抱絡線検波等により復調され、
その結果が制御部14に伝達される。尚、この高周波信
号は応答器2の内部クロックとしても利用される。ま
た、ヘッダHDの前に付加された無変調波を受信するこ
とにより、電源部12で生成された電源電圧は上昇して
動作可能電圧P以上になり、ヘッダHDを確実に判別す
ることができる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】次にヘッダHDを受信することにより、応
答器2は通信が開始したことを理解し、以降のコマンド
CMD,アドレスADDR,書き込み数NUM,データ
DATA,及びCRCの解析を行える状態となる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】応答器では、コマンドCMDに続くアド
レスADDRにより書き込みをアドレスに指定され、応
答器2はアドレスADDRとアドレスADDRに続く書
き込み数NUMにより、どのアドレスから何バイト(ま
たは何ビット)書き込むのかを判断する。ここで、設定
されていないアドレスや書き込み数と判断した場合には
コマンドCMDと同様にエラーと見なして以降の処理を
ストップする。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、質問器と応答器とを備えたものにおいて、応答器
は、不揮発性メモリへの書き込みを保証する第一の電圧
値及び該第一の電圧値より所定の電圧だけ高い第二の電
圧値を設定し、高周波信号を整流して生成された動作電
圧を該第一の電圧値及び第二の電圧値と比較して当該動
作を監視する電源電圧監視回路を備えて構成されている
ので、応答器において処理を実行する時に、監視結果に
基づいてこのまま処理を実行するか否かの判断をするこ
とができ、応答器での処理の信頼性を高めることができ
る。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】請求項2の発明によれば、応答器が、電源
電圧監視回路による監視の結果、質問器からの処理情報
に基づいて不揮発性メモリへの書き込みを実行するとき
に動作電圧が第二の電圧値未満のときは、不揮発性メモ
リへの書き込みを実行せず、かつ質問器に送信する応答
データに不揮発性メモリへの書き込みを実行しない旨の
情報を付加するように構成されているので、応答器にお
いて、処理を実行しようとするときに動作電圧が第二の
電圧値未満に低下したときは、その処理は実行されなく
なる。従って、応答器で動作電圧低下に伴う誤動作を防
止することができ、処理の信頼性を高めることができ
る。また、質問器においても応答器における状態を認識
することができる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】請求項3の発明によれば、応答器は、電源
電圧監視回路による監視の結果、質問器からの処理情報
に基づいて不揮発性メモリへの書き込みを実行するとき
に動作電圧が上記第二の電圧値以上のときは、不揮発性
メモリへの書き込みを開始し、不揮発性メモリへの書き
込みが終了するまでの間に動作電圧が上記第一の電圧値
以上を維持したときは、質問器に送信する応答データに
動作電圧が第一の電圧値以上を維持した旨の情報を付加
し、動作電圧が上記第一の電圧値未満になったときは、
質問器に送信する応答データに動作電圧が第一の電圧値
未満になった旨の情報を付加するように構成されている
ので、応答器において、不揮発性メモリへの書き込み
保証されるか否かを判断できるため、処理の信頼性を高
めることができる。また、質問器においても応答器の処
の信頼性を認識することができる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る非接触データ送
受信装置の質問器と応答器との構成を示す構成図であ
る。
【図2】この発明の実施の形態1に係る非接触データ送
受信装置の質問器と応答器の通信位置を示す説明図であ
る。
【図3】この発明の実施の形態1に係る非接触データ送
受信装置の応答器の送信回路例を示す構成図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係る非接触データ送
受信装置における質問器と応答器との通信フレーム及び
応答器内の電源電圧との関係を示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係る非接触データ送
受信装置における質問器と応答器との通信フレーム及び
応答器内の電源電圧との関係を示す説明図である。
【図6】この発明の実施の形態1に係る非接触データ送
受信装置における質問器と応答器との通信フレーム及び
応答器内の電源電圧との関係を示す説明図である。
【図7】従来の非接触データ送受信装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図8】従来の非接触データ送受信装置における通信フ
レーム及び応答器内の電源電圧の関係を示す図である。
【符号の説明】 1 質問器 2 応答器 3 通信エリア 4 発振器 5,16 変調部 6,17 送信部 9,14 制御部 11 受信部 12 電源部 13 復調部 15 メモリ(不揮発性メモリ) 18 コード生成部 19 電源電圧監視部(電源電圧監視回路)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理情報及びデータを変調して高周波信
    号を生成し、該高周波信号を無線で送信するとともに、
    処理情報及びデータに対する応答データを無線で受信す
    る質問器と、該質問器から高周波信号を受信し、該高周
    波信号を整流して内部回路を動作させる電圧を生成する
    とともに、高周波信号を復調して質問器の処理情報に基
    づいて処理を実行し、質問器に応答データを送信する応
    答器と、を備えた非接触データ送受信装置において、 上記応答器は、正常な動作が保証される第一の電圧値及
    び該第一の電圧値より所定の電圧だけ高い第二の電圧値
    を設定し、高周波信号を整流して生成された動作電圧を
    該第一の電圧値及び第二の電圧値と比較して当該動作電
    圧を監視する電源電圧監視回路を備えたことを特徴とす
    る非接触データ送受信装置。
  2. 【請求項2】 応答器は、電源電圧監視回路による監視
    の結果、質問器からの処理情報に基づいて処理を実行す
    るときに動作電圧が第二の電圧値未満のときは、処理を
    実行せず、かつ質問器に送信する応答データに処理を実
    行しない旨の情報を付加することを特徴とする請求項1
    記載の非接触データ送受信装置。
  3. 【請求項3】 応答器は、電源電圧監視回路による監視
    の結果、質問器からの処理情報に基づいて処理を実行す
    るときに動作電圧が上記第二の電圧値以上のときは、処
    理を開始し、処理が終了するまでの間に動作電圧が上記
    第一の電圧値未満になったときは、質問器に送信する応
    答データに動作電圧が第一の電圧値未満になった旨の情
    報を付加することを特徴とする請求項1記載の非接触デ
    ータ送受信装置。
  4. 【請求項4】 質問器は、応答器から送信された応答デ
    ータに付加された情報に応じて、次に送信する処理情報
    及びデータを決定することを特徴とする請求項2または
    請求項3記載の非接触データ送受信装置。
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