JP2006220394A - 冷却貯蔵庫の排水蒸発装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 蒸発皿が局部的に高温となることを防止する。
【解決手段】 蒸発皿41の底面50の裏面に蒸発皿ヒータ60が貼り付けられ、後部領域52では底面50の幅方向に沿ってジグザグ状に配線され、各ヒータ線61間のピッチは、中央部が最大で両端に向かって小さくされる。前部領域51では、底面50の長さ方向に沿ってジグザグ状に配線され、ここでは6本のヒータ線61が等ピッチで、同ピッチdは後部領域52側の端部のピッチc(最小ピッチ)とほぼ同じとされる。前部領域51側の底面50の表面に、感温筒65が、前側から3本目のヒータ線61Bの真表に対応して密着装着される。感温筒65の配設箇所が早期に高温となり、同箇所が動作温度に達したところでヒータ60への通電が遮断されるのであるから、他の箇所の温度は、感温筒65の配設箇所付近の温度よりも低いかせいぜい同程度に留められる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、冷却貯蔵庫に設けられた除霜水等の排水の蒸発装置に関する。
例えば業務用の冷蔵庫では、冷蔵庫本体の底面に冷却器からの除霜水を溜める蒸発皿が装備される一方、この蒸発皿の底面にコードヒータが蛇行状に配線され、コードヒータへ通電して貯留された排水を加熱することにより、これを強制的に蒸発させて廃棄するようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。また、この種の蒸発装置では、蒸発皿の底面の所定箇所に温度センサを設け、同箇所の温度が所定以上となったらコードヒータへの通電を停止し、いわゆる空焚きを防止するようになっている。
ここで一般的には、コードヒータは蒸発皿の底面のほぼ全面にわたって一定の間隔を開けて蛇行状に配線されるとともに、温度センサは同底面の端部に寄った位置に設けられる。
特開2001−343182公報
上記従来構造では、蒸発皿に水が無い状態でコードヒータに通電された場合、蒸発皿の底面のうちの中央部では熱が籠もった状態となって、端部側よりは昇温速度が大きく、したがって温度センサが配された端部側が通電遮断温度に達するまでに、中央部が極めて高温となるおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、蒸発皿が局部的に高温となることを防止するところにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、除霜水等の排水を溜める蒸発皿の底面には、線状のヒータが間隔を開けて並んで配線される一方、前記底面の所定箇所には、同箇所付近の温度を検知する温度センサが設けられ、前記ヒータへ通電して貯留された前記排水を加熱することにより蒸発させ、前記温度センサによる検知温度に基づいて前記ヒータへの通電を制御するようにした冷却貯蔵庫の排水蒸発装置において、前記蒸発皿の前記底面における前記温度センサの配設箇所付近では、他の箇所よりも前記ヒータが密に配線されている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記蒸発皿の前記底面の少なくとも一部には、他の箇所よりも高位となるように上り勾配となった傾斜面が形成され、この傾斜面の上部側の位置に前記温度センサが設けられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記蒸発皿の前記底面における前記温度センサの配設箇所付近以外の領域では、同領域の中央部に比べて端部の方が前記ヒータが密に配線されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
温度センサの検知温度が所定値に達したら、ヒータへの通電が遮断される。蒸発皿に水が無い状態でヒータに通電された場合、温度センサの配設箇所付近ではヒータが密に配線されているから昇温速度を相対的に高くでき、他の箇所の昇温速度は、温度センサの配設箇所付近のそれと比べると、低いかせいぜい同程度に留められる。そして、早期に高温となる箇所が所定温度に達したところで、ヒータへの通電が遮断されるのであるから、蒸発皿の温度は全域にわたって温度センサの配設箇所付近の温度よりも低いかせいぜい同程度に留められる。
<請求項2の発明>
蒸発皿に水が貯留された状態において、ヒータで加熱されることにより水の蒸発が進んで水位が低下すると、温度センサが配設された傾斜面の上部位置が初めに昇温され、その検知によりヒータへの通電が遮断されるのであるから、それより下位の部分で過昇温することが確実に防止される。
<請求項3の発明>
温度センサの配設箇所付近以外の領域でも、熱が籠もりやすい中央部において端部側よりもヒータを粗く配線したから、同領域でもほぼ均等に温度上昇し、部分的な過昇温が防止される。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。この実施形態では業務用の縦型冷蔵庫に適用した場合を例示しており、まず図1により冷蔵庫の全体構造を説明する。冷蔵庫本体10は前面開口の縦長の断熱箱体から構成されており、下面の四隅に立てられた脚11によって支持され、内部が貯蔵室12とされている。貯蔵室12の前面開口は、仕切枠13によって上下2つの開口部14に仕切られ、各開口部14には断熱扉15が揺動開閉可能に装着されている。
冷蔵庫本体10の上面、詳細には同上面における背面側の所定領域を除いた部分には機械室17が設けられ、その中に冷凍装置18が設置されている。冷凍装置18は、圧縮機19、凝縮器20等を備え、断熱性の基台21上に取り付けられてユニット化されており、基台21が貯蔵室12の天井壁の窓孔23を塞ぐようにして取り付けられている。
貯蔵室12の天井部分における窓孔23の下面側には、エアダクトを兼ねたドレンパン24が張設され、その上方に冷却器室25が形成されている。ドレンパン24の底面は、奥縁(図1の左側)に向けて下り勾配となるように形成され、手前側の領域に吸込口26が開口されているとともに、奥縁側には吹出口27が切り欠き形成されている。
冷却器室25内には、冷却器29(蒸発器)と、吸込口26に臨んで庫内ファン30が装備されている。冷却器29は上記した冷凍装置18と冷媒配管で循環接続され、周知の冷凍サイクルを構成している。そして、冷凍装置18(圧縮機19)を運転しつつ庫内ファン30を駆動すると、貯蔵室12の室内空気が庫内ファン30によって吸込口26から冷却器室25内に吸引され、その空気が冷却器29を流通する間に熱交換によって冷気が生成され、その冷気が吹出口27から貯蔵室12の奥面に沿うようにして吹き出され、貯蔵室12内に冷気が循環供給されて冷却されるようになっている。
一方、冷却器29等に付着した霜を除去するために、適宜に除霜運転が行われる。そのため、冷却器29には除霜ヒータ32が備えられるとともに、冷蔵庫本体10の背面壁10Aには排水路33が形成されている。この排水路33は、背面壁10A内に縦向きに設けられ、その上端がドレンパン24の排水口24Aに臨んでいるとともに、下端が冷蔵庫本体10の下面に開口している。
除霜運転は、除霜ヒータ32に通電して加熱することで行われ、除霜水はドレンパン24で受けられたのち排水路33を流下し、後記するように冷蔵庫本体10の下面に装備された蒸発皿ユニット40で受けられるようになっている。
なお、背面壁10Aの上記した排水路33の側方には、蒸気通路35が下面から上面に開口して形成されている。
蒸発皿ユニット40は、図2に示すように、蒸発皿41がケース42内に収容され、上面に蓋板43が被せられた構造となっている。これらの蒸発皿41、ケース42及び蓋板43は、ともにステンレス鋼板等の金属板製である。
ケース42は、上面並びに前後両面が開口された少し深めの箱状に形成され、冷蔵庫本体10の奥行よりも少し短い長さ寸法と、同冷蔵庫本体10の横幅の数分の一の幅寸法を有している。なお、ケース42の底面における前端側の所定領域には切欠部45が形成されている。また、左右の側板46の上縁には、外向きに直角曲げされたフランジ47が形成されている。
蒸発皿41は角皿形状であって、ケース42の全長の2/3程度の長さ寸法と、同ケース42の幅よりも少し小さい幅寸法を有している。蒸発皿41の底面50は、図3及び図4にも示すように、手前側の約1/4の前部領域51と、残りの約3/4の後部領域52とに分けられている。蒸発皿41内は後縁側が最も深く、ケース42の深さの2/3程度の深さを有しており、底面50の後部領域52は、前方に向けて小角度(1〜2°)の上り勾配に形成されている。一方、前部領域51は、上記の後部領域52から続いて15°程度の角度をなす上り勾配に形成され、さらにその前端の所定領域は、75°程度の急傾斜の上り勾配に形成されている。この急斜面部51Aの上縁は、後面板53の上縁と同じ高さに達しており、したがってこの急斜面部51Aは前面板を兼ねている。
蒸発皿41の前端面51A、後面板54及び左右の側面板55の上縁には、外向きのフランジ56が形成されている。このうち左右の側面板55のフランジ56は、その外方突出端が、下向きと外向きに二度直角曲げされ、上記したケース42のフランジ47上に重ねられる取付板57が形成されている。
さて、蒸発皿41の底面50の裏面(外面)には、コードヒータからなる蒸発皿ヒータ60がほぼ全面にわたって貼り付けられている。蒸発皿ヒータ60は1本の連続したものが配線されるが、図4に示すように、後部領域52(厳密には前部領域51における後部領域52に隣接した一部を含む)では、蒸発皿ヒータ60は、蒸発皿41の幅方向(同図の上下方向)に沿ってジグザグ状に配線されている。ただし、各ヒータ線61間のピッチは、幅方向の中央部が最大で、両端に向かうに従って次第に小さくなっている。
(中央部の)ピッチa>(中間部の)ピッチb>(端部の)ピッチc
端部のピッチcは、中央部のピッチaの1/3程度である。
一方、前部領域51(厳密には上記の隣接領域を除く)では、蒸発皿ヒータ60は、蒸発皿41の長さ方向に沿ってジグザグ状に配線されている。蒸発皿ヒータ60は、急斜面部51Aに配された1本のヒータ線61Aを除いた6本のヒータ線61が等間隔に配線され、そのピッチdは、上記した後部領域52側の最小ピッチである端部のピッチcとほぼ同じとされている。なお、前側の2本のヒータ線間のピッチは、等間隔のピッチdよりも大きくなっている。
蒸発皿ヒータ60は上記のように配線されて、アルミ箔(図示せず)によって貼り付けられるようになっている。また、蒸発皿ヒータ60のリード線62は、冷蔵庫本体10の壁面内等を通って機械室17内の電装箱(図示せず)に装備された制御装置に接続されている。
蒸発皿41における前部領域51側の底面50の表面(内面)には、温度センサであるサーモスタット感温筒65(以下、単に感温筒65という)が、取付金具66で押さえられて装着されている。詳細には感温筒65は、図4に示すように、蒸発皿41の幅の中央部から少し一側に寄った位置で、かつ前側から3本目のヒータ線61Bの真表に対応する位置において、同ヒータ線61Bに沿うような姿勢で底面50の表面に密着して装着されている。感温筒65は、動作温度が例えば「115℃」に設定され、感温筒65の装着位置の温度が動作温度(115℃)になったことを検知したところでオフ信号を出すようになっている。感温筒65の信号線(図示せず)は、電装箱内の制御装置に接続されていて、感温筒65からのオフ信号を受けたところで、蒸発皿ヒータ60への通電が遮断されるようになっている。
なお、蒸発皿ヒータ60の途中位置、例えば一番手前のヒータ線61Aの途中に温度ヒューズを介設するとよい。
蓋板43は、ケース42の上面を覆う細長い平板状に形成されている。蓋板43の長さ方向の後部側には、その幅方向の中央部において、同幅方向に細長い角孔からなる蒸気抜き孔67が開口されているとともに、この蒸気抜き孔67の側方に、丸孔からなる排水孔68が開口されている。
蓋板43の左右の側縁には、下向きに直角曲げされた側板69が形成され、両側板69の下縁から外向きにフランジ70が形成されている。なお、蓋板43の前端側には、ケース42側の切欠部45と対応して切欠部71が形成されている。
そして、ケース42内には蒸発皿41が後縁同士を揃えて入れられ、蒸発皿41の左右の取付板57が、ケース42の左右のフランジ47に載せられることで、蒸発皿41は、図1に示すように、蒸発皿ヒータ60が貼り付けられた底面50の裏面を、ケース42の底面から浮かせた状態で支持される。続いて蓋板43が被され、左右両側のフランジ70が蒸発皿41の取付板57の上に載せられ、蒸発皿41の上面開口が蓋板43で閉鎖される。左右両側において、蒸発皿41の取付板57を挟んでケース42と蓋板43のフランジ47,70間が、ねじ等の締結具73によって複数箇所ずつ固定される。また、前面の開口には正面カバー75(図1参照)が取り付けられる。以上により、蒸発皿ユニット40が組み付けられる。
冷蔵庫本体10の底面には、前後方向を向いた左右一対のレール77が取り付けられており、上記した蒸発皿ユニット40は、左右のフランジ47を対応するレール77に載せつつ前面から押し込まれ、その後縁が冷蔵庫本体10の後面に達する位置まで押し込まれたところで固定される。このとき蒸発皿ユニット40は、蓋板43が冷蔵庫本体10の底面にほぼ密着し、蓋板43の後部側に設けられた排水孔68と蒸気抜き孔67とが、冷蔵庫本体10の背面壁10Aに形成された排水路33と蒸気通路35の下面開口にそれぞれ整合されるようになっている。
続いて、本実施形態の作動を説明する。
蒸発皿ヒータ60への通電制御は、除霜ヒータ32への通電をトリガとしてオンし、感温筒65が動作温度を検知してオフ信号を出したところでオフとなる。経時後、感温筒65の検知温度が動作温度を下回ってオン状態に復帰し、このとき除霜ヒータ32に対して未だ通電状態にあれば、蒸発皿ヒータ60も再度オンされ、一方、除霜ヒータ32への通電が既に遮断された状態にあれば、次の除霜運転の開始時において除霜ヒータ32へ通電されることに伴い、蒸発皿ヒータ60がオンするようになっている。
通常の作動としては、除霜運転の開始時、すなわち蒸発皿ヒータ60がオンされたときには、蒸発皿41内には排水が残っており、当初はその残った排水が加熱され、ある程度時間が経つと、冷却器29等からの新たな排水(除霜水)が冷蔵庫本体10の背面壁10Aの排水路33を通り、蓋板43の排水孔68から蒸発皿41内に流入して一緒に加熱され、そののち除霜運転が終わって排水の流入も停止する。蒸発皿ヒータ60は引き続きオン状態にあり、図4に示すように、蒸発皿41内に溜められた排水wが加熱されて強制的に蒸発し、生成された蒸気は、蓋板43の蒸気抜き孔67から冷蔵庫本体10の背面壁10Aの蒸気通路35を立ち上り、上面開口から外部に廃棄される。
蒸発が進むと次第に水位が低下し、感温筒65の装着位置付近ではいわゆる空焚き状態となるため、次第に温度上昇する。そして、感温筒65が動作温度(115℃)を検知したところで、蒸発皿ヒータ60への通電がオフとなる。このとき、蒸発皿41の底面50の他の領域には排水が残っているため、同領域が危険温度まで過昇温するおそれはない。
一方、除霜運転の開始時において、蒸発皿41内に排水が残っていない場合があり得る。例えば、運転状態や周囲温度等の関係で、元々除霜水が少なく、次の除霜運転までの間に蒸発皿41内の排水が自然蒸発により廃棄される場合等である。
この場合は、蒸発皿ヒータ60がオンされると、空の蒸発皿41が加熱されることになるため早期に昇温し、感温筒65が早期に動作温度を検知して蒸発皿ヒータ60がオフとなる。このとき除霜運転が終了して除霜ヒータ32の通電が遮断されない限りは、蒸発皿ヒータ60は再度オンされるため、蒸発皿41に排水が溜まっていない状態で蒸発皿ヒータ60のオン・オフが繰り返されることがある。
このように蒸発皿41に水が無い状態で蒸発皿ヒータ60がオンされた場合は、感温筒65が動作温度を検知して蒸発皿ヒータ60がオフとなった際に、過昇温される箇所が出ることが懸念される。その点この実施形態では、感温筒65の配設位置付近(前部領域51)が、他の箇所(後部領域52)よりも蒸発皿ヒータ60が密に配線されているから、昇温速度が高くなり、他の箇所の昇温速度は、感温筒65の配設箇所付近のそれと比べると、低いかせいぜい同程度に留められる。そして、早期に高温となる箇所が感温筒65の動作温度(115℃)に達したところで、蒸発皿ヒータ60への通電が遮断されるのであるから、蒸発皿41の温度は全域にわたって、感温筒65の配設箇所付近の温度よりも低いかせいぜい同程度に留められる。
蒸発皿41に水の無い状態で、蒸発皿ヒータ60がオンされてその後に感温筒65のサーモ機能によりオフとされた場合において、蒸発皿41の底面50における各箇所の最高温度を測定したところ、図5の表図に示すような結果が得られた。
蒸発皿41の底面50における各箇所の温度は、同箇所に配線された蒸発皿ヒータ60の表面温度によってこれを擬制しており、過昇温の目安となる規定温度は、例えば「170℃」である。また、蒸発皿41に対する加熱の程度、すなわち排水の蒸発能力は、周囲温度や、蒸発皿ヒータ60への印可電圧の変動によって異なるから、低温低電圧条件[周囲温度:5℃、電圧:規定電圧(230V)の90%=207V])と、高温高電圧条件[周囲温度:43℃、電圧:規定電圧(230V)の110%=253V])の2条件のもとで行った。
以上の結果では、感温筒65が装着された前部領域51の全位置「D」、「E」、「F」、「G」と、後部領域52における蒸発皿41の幅方向の端部位置「C」とでは、最高温度が規定値「170℃」を下回っている。ただ、後部領域52における蒸発皿41の幅方向の中央位置「A」と中間位置「B」とでは、最高温度が規定値「170℃」を越えている。これについては、例えば従来のように、蒸発皿ヒータ60がピッチb〜c程度の等ピッチで配線されていた場合には、特に上記の中央位置「A」と対応する位置での最高温度が「200℃以上」といった規定値を大幅に超えることと比較すると、本実施形態の位置「A」、「B」での規定温度からの超過値は少なく、また規定温度を越えている時間も短時間であるため、問題無いと考えられる。
また、後部領域52内でも、蒸発皿41の幅方向の中央位置「A」、中間位置「B」、端部位置「C」において最高温度に大きな差はなく、後部領域52全体、ひいては蒸発皿41の底面50の全域にわたって均等に昇温されることが確認できる。
なお、蒸発皿ヒータ60のオン・オフが繰り返された場合、上記した最高温度はサイクルの度に減少することも、確認されている。
このように本実施形態では、蒸発皿41に水が無い状態で蒸発皿ヒータ60に通電された場合、感温筒65の配設箇所付近では蒸発皿ヒータ60が密に配線されているため、昇温速度が相対的に高くなるのに対して、他の箇所の昇温速度はそれと比べると、低いかせいぜい同程度に留められる。そして、早期に高温となる箇所が感温筒65の動作温度に達したところで、蒸発皿ヒータ60への通電が遮断されるのであるから、蒸発皿41の温度は全域にわたって感温筒65の配設箇所付近の温度よりも低いかせいぜい同程度に留められ、局部的に高温となることが防止される。
感温筒65の配設箇所付近以外の領域、すなわち後部領域52でも、熱が籠もりやすい中央部において端部側よりも蒸発皿ヒータ60を粗く配線したから、同後部領域52でもほぼ均等に温度上昇し、部分的な過昇温がより確実に防止される。
また、本実施形態では、蒸発皿41の底面50が、後部領域52がほぼ水平面で、前部領域51が前上がりとなった傾斜面とされていて、その傾斜面の上部側の位置に感温筒65が装着されている。したがって、蒸発皿41に排水が貯留された状態において、蒸発皿ヒータ60で加熱されることにより水の蒸発が進んで水位が低下すると、感温筒65が配設された前部領域51の上部位置が初めに昇温され、そこで動作温度を検知することにより蒸発皿ヒータ60への通電が遮断されるのであるから、それより下位の部分で過昇温することが確実に防止される。
<実施形態2>
図6は、本発明の実施形態2を示し、蒸発皿41Aの形状に変更が加えられている。実施形態2の蒸発皿41Aでは、同図(A)に示すように、後縁の所定領域が最も深く、蒸発皿41Aの底面50Aは、最深部から前縁に向かう全長にわたって、小角度(2〜3°程度)の上り勾配に形成されている。
そして、この蒸発皿41Aの底面50Aの裏面には、同図(B)に示すように、コードヒータからなる蒸発皿ヒータ60が、上記実施形態1と同じような形態で配線されている。すなわち底面50Aが、手前側の約1/4の前部領域51と、残りの約3/4の後部領域52とに便宜的に分けられ、蒸発皿ヒータ60は、後部領域52では蒸発皿41Aの幅方向(同図の上下方向)に沿ってジグザグ状に、また、前部領域51では、蒸発皿41Aの長さ方向に沿ってジグザグ状に、それぞれ実施形態1と同様の各ピッチで配線されている。
また、感温筒65は、蒸発皿41Aの幅の中央部から少し一側に寄った位置で、かつ前側から3本目のヒータ線61Bの真表に対応する位置において、同ヒータ線61Bに沿うような姿勢で内底面に密着して装着されている。
この実施形態2においても、実施形態1と同様に、蒸発皿41Aに水が無い状態で蒸発皿ヒータ60に通電された場合、感温筒65の配設箇所付近が他の箇所と比べて昇温速度が相対的に高くなり、その早期に高温となる箇所が感温筒65の動作温度に達したところで、蒸発皿ヒータ60への通電が遮断されるのであるから、蒸発皿41Aの温度は全域にわたって感温筒65の配設箇所付近の温度よりも低いかせいぜい同程度に留められ、局部的に高温となることが防止される。また後部領域52でもほぼ均等に温度上昇し、部分的な過昇温がより確実に防止される。
<実施形態3>
図7は、本発明の実施形態3を示す。この実施形態3では、サーモスタット感温筒65の取付姿勢に変更が加えられている。
例えば実施形態1では、排水が感温筒65に被った状態から次第に蒸発されて水位が低下する場合、感温筒65に水が溜まった状態となるおそれがある。そうすると感温筒65は、蒸発皿41の底面50の温度よりも低い温度を検知することになって、すなわち動作温度を検知するまでに遅れが生じ、蒸発皿ヒータ60をオフするタイミングが遅れて、過昇温する箇所が出るおそれがある。
そこで実施形態3では、感温筒65は斜め姿勢を取り、取付金具66で蒸発皿41の底面50の表面に押し付けられて装着されている。このため、感温筒65に被った排水の水位が次第に減少した場合に、排水は斜め姿勢の感温筒65に倣って流下するために感温筒65に残らない。その結果、蒸発皿41の底面50の温度を直接に検知でき、すなわち動作温度を正確に検知できて、適正なタイミングで蒸発皿ヒータ60をオフ制御することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)実施形態1において、後部領域側での蒸発皿ヒータのピッチを全体的にもう少し広く取れば、空の蒸発皿を加熱した場合における最高温度を、後部領域側全域においても、規定値以下に押さえることが可能である。
(2)上記実施形態では、蒸発皿の底面に傾斜面を設けた場合を例示したが、蒸発皿の底面は水平に形成されていてもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(3)温度センサとしては、上記実施形態に例示したサーモスタット感温筒に限らず、実際に温度値を検知するものであってもよく、その場合は、検知値が所定温度に達した場合に、蒸発皿ヒータをオフするように制御すればよい。
本発明の実施形態1に係る冷蔵庫の縦断面図 蒸発皿ユニットの分解斜視図 蒸発皿の側断面図 同底面図 蒸発皿ヒータの表面温度を示す表図 (A)実施形態2に係る蒸発皿の側断面図、(B)同底面図 実施形態3に係る蒸発皿の平面図
符号の説明
41,41A…蒸発皿 50,50A…底面 51…前部領域 52…後部領域 60…蒸発皿ヒータ(コードヒータ) 61,61B…ヒータ線 65…サーモスタット感温筒(温度センサ)

Claims (3)

  1. 除霜水等の排水を溜める蒸発皿の底面には、線状のヒータが間隔を開けて並んで配線される一方、前記底面の所定箇所には、同箇所付近の温度を検知する温度センサが設けられ、前記ヒータへ通電して貯留された前記排水を加熱することにより蒸発させ、前記温度センサによる検知温度に基づいて前記ヒータへの通電を制御するようにした冷却貯蔵庫の排水蒸発装置において、
    前記蒸発皿の前記底面における前記温度センサの配設箇所付近では、他の箇所よりも前記ヒータが密に配線されていることを特徴とする冷却貯蔵庫の排水蒸発装置。
  2. 前記蒸発皿の前記底面の少なくとも一部には、他の箇所よりも高位となるように上り勾配となった傾斜面が形成され、この傾斜面の上部側の位置に前記温度センサが設けられていることを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫の排水蒸発装置。
  3. 前記蒸発皿の前記底面における前記温度センサの配設箇所付近以外の領域では、同領域の中央部に比べて端部の方が前記ヒータが密に配線されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の冷却貯蔵庫の排水蒸発装置。
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