JP5367406B2 - 温度センサの取付具 - Google Patents

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Description

本発明は、フィン・チューブ形式の蒸発器に対して同蒸発器の温度を検知するべく温度センサを取り付けることに用いる取付具に関する。
例えば業務用の冷蔵庫では、冷却運転を停止して蒸発器をヒータ等で加熱することにより着霜を融かす除霜運転が適宜に行われるようになっており、そのとき蒸発器の温度を温度センサにより検知し、蒸発器の温度が所定値まで上昇したら蒸発器への着霜が無くなったと見なして、除霜運転を終了するといった制御が行われる。
ここで従来、いわゆるフィン・チューブ形式の蒸発器に対して温度センサを取り付けることに用いる取付具として、特許文献1に記載されたものが知られている。この取付具は、厚板状をなす本体部の一側面に温度センサの収納溝が形成されるとともに、同側面と隣接した側面に弾性片が一体的に形成された構造となっていて、本体部が、温度センサを一方のフィンに接触させた状態で対向した2枚のフィンの間に圧入されるとともに、弾性片を弾性変位させつつ同弾性片が設けられた側面側と反対の側面側とが、フィンの対向方向とは直交する方向に対向した一対の冷媒管の間で挟持されて取り付けられるようになっている。
実開平2−96575号公報
一方、当該冷蔵庫の使用状態により、例えば扉開閉の頻度が多い場合等、蒸発器への着霜量が多くなるが、上記のような取付具を使用したときには、特に冷媒管に付着した霜が取付具の収納溝まで侵入して詰まる可能性がある。着霜量が多い場合の除霜の形態としては、着霜が加熱された蒸発器の表面と接触する部分で溶融され、塊となって落ちる場合が多いが、その際、取付具の収納溝に詰まった霜は残るおそれがある。そうすると、蒸発器の着霜が無くなって蒸発器自体の温度は上昇しているにも拘わらず、温度センサは詰まった霜の温度を検知し、すなわち蒸発器の温度を誤検知することとなって、除霜時間を必要以上に費やす結果となり、その対策が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、蒸発器の温度を正確に検知することができる温度センサの取付具を提供するところにある。
本発明は、複数枚のフィンを列設してなるフィン群に、冷媒管が各フィンを貫通しつつ複数列でかつ複数段に亘って配管されてなる蒸発器に対し、同蒸発器の温度を検知するべく温度センサを取り付けるための取付具であって、温度センサが収納される収納溝が一側面に形成された本体部と、この本体部における前記収納溝が設けられた前記側面と隣接した側面に一体的に設けられた弾性片とが具備され、前記本体部は、対向した2枚の前記フィンの間に、前記温度センサを一方の前記フィンに接触させた状態で圧入されるとともに、前記弾性片を弾性変位させつつ同弾性片が設けられた側面側と反対の側面側とが、前記フィンの対向方向とは直交する方向に対向した一対の冷媒管の間で挟持されることにより取り付けられるようになっており、かつ、前記本体部における前記弾性片が設けられた側面とは反対側の側面には、当該側面側と対向した前記冷媒管と前記収納溝との間の距離を大きく取るための突部が形成されているところに特徴を有する。
上記構成によれば、取付具が蒸発器に取り付けられた際、温度センサの収納溝が冷媒管から大きく離された状態となるから、仮に冷媒管への着霜量が多くなったとしても、収納溝まで侵入することが避けられる。そのため、温度センサが詰まった霜の温度を検知することが無くなり、蒸発器自身の温度を正確に検知することができる。結果、除霜時間が必要以上に長くなることが防止され、電力の浪費等が回避できる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記本体部は、同本体部を挟んで対向した各側において隣り合って配された2本の冷媒管の間に亘る長さを有しており、前記突部は、前記弾性片が設けられた側面とは反対側の側面の全長にわたって形成されている。本体部が、2本ずつの冷媒管の間で弾性的に挟持されることになるから、取付具がより安定して保持され、この場合も、収納溝と冷媒管との間の距離が大きく取られる。
(2)前記本体部における前記収納溝が設けられた側面とは反対側の側面には、挿入方向の先端側において、先端から後方に向けて次第に背が高くなったガイド壁が形成されている。ガイド壁を利用して本体部を両フィンの間にスムーズに圧入でき、圧入後は大きな挟圧力が得られて保持力が高まる。
(3)前記収納溝の長さ方向の一端側には、前記温度センサのリード線を挿通して外部に引き出す挿通溝が形成され、この挿通溝の溝底には、同挿通溝から引き出されたリード線がその溝底側に向けて屈曲された場合に同リード線に当接してその曲率を緩和するべく受け部が膨出形成されている。リード線が受け部に当たりつつ屈曲されることで曲率が抑制され、リード線に対して過大な負荷が掛かることが防止される。
本発明の温度センサの取付具を使用することにより、蒸発器の温度をより正確に検知することができる。
本発明の一実施形態に係る冷蔵庫の正面図 同縦断面図 冷却ユニットの平面図 同一部切欠側面図 取付具の装着動作を示す蒸発器の一部切欠側面図 取付具が装着された状態の蒸発器の部分拡大側断面図 取付具の背面図 同平面図 図7のIX−IX線断面図 取付具の拡大側面図 取付具が装着された状態の蒸発器の底面図 その部分拡大平面図 関連技術に係る蒸発器の平面図 温度ヒューズの取付構造を示す分解背面図 取付時の背面図 同断面図
<実施形態>
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図12によって説明する。この実施形態では、4ドアの縦型冷蔵庫に適用した場合を例示している。
図1及び図2において、冷蔵庫本体10は、前面開口のやや縦長の断熱箱体から構成され、4本の脚11で支持されているとともに、内部が貯蔵室12となっている。貯蔵室12内には、棚柱13を介して棚網14が多段に設置できるようになっているとともに、貯蔵室12の前面開口部には、十字形に組まれた断熱性の仕切枠15が装着されることで計4個の出入口16が形成され、観音開き式の断熱扉17が上下2段に分かれて装着されている。
冷蔵庫本体10の上面には、パネルで囲まれることにより機械室20が形成され、この機械室20の底面、言い換えると貯蔵室12の天井壁12Aにおける奥側の位置には、平面方形をなす窓孔21が形成され、この窓孔21に対して冷却ユニット30が取り付けられるとともに、貯蔵室12の天井部分における窓孔21の下面側には、ドレンパンを兼ねたエアダクト23が張設され、その上方に蒸発器室24が形成されている。エアダクト23は、奥縁(図2の右側)に向けて下り勾配となるように装着され、手前側の領域に吸込口25が開口されて冷却ファン26が装備されているとともに、奥縁と貯蔵室12の背面壁12Bとの間に吹出口27が形成されている。
エアダクト23の奥縁には排水管23Aが突設され、同排水管23Aが、背面壁12Bに設けられた排水用通路28の上端部に臨んでいる。
冷却ユニット30は、図3及び図4に示すように、窓孔21の上面を閉鎖して載置される断熱性の基台31を備えており、その上面には、圧縮機33、空冷式の凝縮器34等からなる冷凍装置32が載置されるとともに、下面側には、蒸発器35がエアダクト23と同じ傾斜角の斜め姿勢で吊り下げて取り付けられおり、冷凍装置32と蒸発器35とが冷媒配管36により循環接続されて冷凍回路が構成されている。
係る構造の冷却ユニット30の基台31が、窓孔21の上面を塞いで載せられて固定され、これに伴い、下面側の蒸発器35が蒸発器室24内に収容され、上面側の冷凍装置32が機械室20内に設置される。なお、基台31の上面の正面から見た右手前の隅部には、電装箱37が取り付けられている。
冷却運転時には、冷凍装置32(圧縮機33)を運転しつつ冷却ファン26を駆動すると、貯蔵室12の庫内空気が冷却ファン26によって吸込口25から蒸発器室24内に吸引され、その空気が蒸発器35を流通する間に熱交換によって冷気が生成され、その冷気が吹出口27から貯蔵室12の奥面に沿うようにして吹き出され、貯蔵室12内に冷気が循環供給される。この間、蒸発器35の吸込側に配された庫内サーミスタ38(図4)により庫内温度が検知され、庫内温度に応じて冷凍装置32の運転と停止とが制御されて、庫内温度が略一定の冷却温度に維持されるようになっている。
上記の冷却運転の間に蒸発器35等には次第に着霜が生じるため、適宜に除霜運転が行われる。この除霜運転は、冷凍装置32等を停止した状態で蒸発器35の下面に装着された除霜ヒータ39に通電して蒸発器35を加熱することにより行われ、除霜水はエアダクト23(ドレンパン)で受けられたのち、奥縁の排水管23Aから貯蔵室12の背面壁12Bの排水用通路28を通って庫外に排水されるようになっている。
この間、詳しくは後記するように、蒸発器35に装備された除霜サーミスタ40によって蒸発器35の表面温度が検知され、同温度が所定値まで上昇したら蒸発器35への着霜が無くなったと見なされ、除霜ヒータ39への通電が停止されて除霜運転が終了するようになっている。
次に、上記した除霜サーミスタ40(以下、単にサーミスタ40という)の取付部分の構造について説明する。
蒸発器35の構造を説明する。蒸発器35は、図5及び図11にも示すように、前後方向に長い長方形の金属プレートからなるフィン45が、数十枚、一定間隔を開けて左右方向に並べられることによって、やや扁平で左右方向に細長いブロック状に形成されたフィン群46を備えている。なおフィン45は詳細には、長さが長いフィン45Lと、短いフィン45Sの2種類が備えられ、図11に示すように、各フィン45L,45Sが交互に配されるとともに、各フィン45L,45Sの後端(同図の上側)が揃えられる一方、前端は、長い方のフィン45Lが短い方のフィン45Sより所定寸法突出した形態となっている。なお、以下において、両フィン45L,45Sを共通化して説明する場合は、単にフィン45として説明する。
フィン群46の左右両端面には、エンドプレート47が配されている。
上記のフィン群46に対し、冷凍回路を構成する冷媒配管36の一部として設けられる蒸発管49が、各フィン45を貫通して配管される。蒸発管49は詳細には2系統があり、一の系統の蒸発管49は、フィン群46の上半分の領域において、各フィン45を左右方向に交互に貫通したジグザグ状の配管が上下2段に亘ってなされており、他の系統の蒸発管49は、フィン群46の下半分の領域において、同じくジグザク状の配管が上下2段に亘ってなされている。
端的には蒸発管49は、図5に示すように、前後方向については8本が、上下方向については4本が、所定間隔を開けて整列して配管された形態となっている。
サーミスタ40は、取付具50に保持された状態において、図5及び図11に示すように、蒸発器35の前面(断熱扉17側)における正面から見た右端寄りの位置で、かつ最上段の蒸発管49の列と、上から2段目の蒸発管49の列との間に挿入されて取り付けられるようになっている。
サーミスタ40は、図6に示すように、細長い丸棒形に形成されており、その基端側の端面からは、リード線41が引き出されている。
取付具50の構造を図6ないし図10によって説明する。取付具50は合成樹脂製であって、細長い長方形をなす基板部52を備えており、詳細には、図6に示すように、前後2本の蒸発管49の間に十分に亘る長さ寸法を有するとともに、上下の蒸発管49の間隔の半分以下で、かつサーミスタ40の直径の3倍程度の幅を有している。
この基板部52の表面には、両側縁の全長に亘って、一対の側壁53が立ち上がり形成されている。側壁53は、図12に示すように、サーミスタ40の直径よりも少し低い高さを持っており、先端縁と、先端縁から少し入った位置の2箇所で両側壁53の間が閉鎖壁54A,54Bにより閉じられているとともに、後端側の所定範囲では、両側壁53の内面が互いに張り出して間隔が狭められている。
先端から内側に入った位置の閉鎖壁54Bよりも後方において、両側壁53の間に形成された幅広(サーミスタ40の直径よりも少し幅広)の溝によって、サーミスタ40の全長を収納可能なサーミスタ収納溝55(以下、単に収納溝55)が形成されている。また、両側壁53の間に形成された後端側の幅狭の溝により、サーミスタ40から引き出されたリード線41をほぼ緊密に嵌めて挿通するリード線挿通溝56(以下、単に挿通溝56)が形成されている。
両側壁53は、内部側の閉鎖壁54Bの直前、同内部側の閉鎖壁54Bよりも所定寸法後方の位置、挿通溝56の所定寸法前方の位置の都合3箇所において、所定長さずつが切除され、水分を流下させる逃がし溝57が形成されている。また、挿通溝56を形成する両側壁53の後端の上面には、リード線41が外れることを防止する外れ防止柱58がさらに立ち上がり形成されている。
基板部52の裏面には、図7に示すように、両側縁の全長に亘って、一対の突壁60が立ち上がり形成されている。この突壁60の高さは、表側の側壁53とほぼ同じ高さである。両突壁60は、先端側と後端側との2箇所において、所定長さずつが切除されて、同様の逃がし溝61が形成されている。また、両突壁60の後端の間を塞ぐようにして、表側の外れ防止柱58の上端までとほぼ同じ高さを持った閉鎖壁62が立ち上がり形成されている。
上記に説明したところの、基板部52と、基板部52の表面側に設けられた側壁53等と、裏面側に設けられた突壁60等とが、本発明における取付具50の本体部51に相当する。
図6に示すように、上記した基板部52における下縁には、表面側の側壁53に設けられた先端側の2箇所の逃がし溝57に亘る領域において、張り出し部64が下方に向けて張り出し形成されている。同張り出し部64における表裏両面には、張り出し縁から後側の垂下縁にわたって、L形をなすように補強壁65が形成されている。補強壁65の高さは、表側の側壁53並びに裏側の突壁60の高さと同じである。なお、図7に示すように、裏側の補強壁65のうちの張り出し縁に沿って設けられた部分には、突壁60に形成された前側の逃がし溝61と対応する位置に、同様の逃がし溝61が形成されている。
上記した張り出し部64の表裏両面にわたって設けられたL形の補強壁65の角部からは、弾性片67が一体的に突出形成されている。この弾性片67は、表裏の補強壁65に亘る幅を有して、後方の斜め下方に向けて突出形成されており、その突出端には、蒸発管49の上面に掛止可能な円弧形をなす掛止部68が形成されている。
以上に説明した構造が、取付具50の基本的な構造と言え、続いて特徴的な構造について説明する。
基板部52の上縁には、その全長にわたり、同基板部52と同じ厚さを持った突部70が突出形成されている。その突出高さは、表面側の側壁53あるいは裏面側の突壁60の厚さとほぼ同じである。突部70の先端と後端との角には、丸み71が付けられている。
なお、基板部52の先端側の下縁にも、表面側の側壁53等も含めて丸み71が付けられている。
基板部52の裏面側に形成された突壁60のうちの一方、例えば上側の突壁60(図7では下側)には、図8に示すように、先端縁から前側の逃がし溝61の所定寸法後方の位置に亘り、次第に背が高くなった楔状のガイド壁73が形成されている。同ガイド壁73の後端の高さは、閉鎖壁62よりも少し低い程度である。
また、リード線41の挿通溝56の溝底は、図9に示すように、収納溝55との接続部分である内方の端部で少し底上げされ、開放側である外方の端部に向けて次第に下り勾配となった傾斜面とされており、この傾斜面によりリード線41の受け部75が形成されている。
続いて、本実施形態の作用を説明する。まず、サーミスタ40が取付具50に装着され、サーミスタ40は、図10に示すように、本体部51の表面側から収納溝55に対して嵌め込まれて収納され、それとともにリード線41が挿通溝56に嵌められて、同挿通溝56の後縁から後方に引き出された状態とされる。
このようにサーミスタ40が装着された取付具50が、図5に示すように、弾性片67が下側に来た姿勢とされ、蒸発器35の前面(断熱扉17側)における正面から見た右端寄りの位置で、かつ最上段の蒸発管49の列と、上から2段目の蒸発管49の列との間において、隣り合った2枚のフィン45の間に挿入される。2枚のフィン45は、図12に示すように、左側が長い方のフィン45Lで、右側が短い方のフィン45Sである。
取付具50は、サーミスタ40を含む表面側の先端部を左側の長い方のフィン45Lの手前側に当てた状態から押し込まれ、サーミスタ40が長い方のフィン45Lに摺接し、またガイド壁73が短い方のフィン45Sの内側に入ってそれを広げつつ両フィン45L,45Sの間に圧入される。押し込みの途中において、弾性片67が、上から2段目における一番手前の蒸発管49の上面に当たることで、弾性片67が上方に弾性変位しつつ上縁の突部70が最上段の蒸発管49に向けて押し付けられる。
取付具50の押し込みは、図12に示すように、表側の後縁に立てられた外れ防止柱58が長い方のフィン45Lの前縁に当たることで停止され、このとき図6に示すように、弾性片67が復元変形して、先端の掛止部68が2段目の一番手前の蒸発管49の上面に嵌って掛止される。
このように取付具50の押し込み動作が完了した状態では、取付具50は、図12に示すように、サーミスタ40を長い方のフィン45Lに接触させた状態で、対向した2枚のフィン45L,45Sの間で強固に挟圧される。それとともに、図6に示すように、弾性片67の復元弾力を受けて、上縁の突部70が上側の2本の蒸発器35に亘って押し付けられた状態で、上下2本ずつの蒸発管49の間で弾性的に挟持される。すなわち取付具50は、サーミスタ40を長い方のフィン45Lに接触させた状態において安定して保持される。
リード線41は、挿通溝56の後端から引き出されたのち、図12に示すように、正面から見た右側に屈曲されて配線され、基台31に貫通形成された挿通孔を通して機械室20側に引き出されたのち、基台31上に設けられた電装箱37に接続される。
ここでリード線41は、挿通溝56から出て屈曲される場合に、溝底に形成された受け部75に当たりつつ屈曲されるために曲率が抑制される。そのため、リード線41の屈曲部分において過大な負荷が掛かることが防止される。
このようにサーミスタ40が蒸発器35に装着された状態で冷蔵庫が稼働され、除霜運転の間において、サーミスタ40が蒸発器35(フィン45L)の温度を検知しており、同温度が所定値まで上昇したら蒸発器35への着霜が無くなったと見なされて、除霜ヒータ39への通電が停止されて除霜運転が終了する。
ここで、当該冷蔵庫の設置環境や使用状態により蒸発器35への着霜量が多くなる場合がある。仮に、取付具50に設けられたサーミスタ40の収納溝55と、上側の蒸発管49の間の距離が短いと、同蒸発管49に付着した霜が取付具50の収納溝55まで侵入して詰まる可能性がある。着霜量が多い場合の除霜の形態としては、着霜が加熱された蒸発器35の表面と接触する部分で溶融され、塊となって落ちる場合が多いが、その際、取付具50の収納溝55に詰まった霜は残ってしまうおそれがある。そうすると、蒸発器35の着霜が無くなって蒸発器35自体の温度は上昇しているにも拘わらず、サーミスタ40は詰まった霜の温度を検知し、すなわち蒸発器35の温度を誤検知することとなって、除霜時間を必要以上に費やす結果となる。
それに対して本実施形態の取付具50では、本体部51を構成する基板部52の上縁に突部70を突出形成して、同突部70を上側の蒸発管49に当てる構造としたことによって、サーミスタ40の収納溝55が蒸発管49から大きく離された状態となる。そのため、仮に蒸発管49への着霜量が多くなったとしても、収納溝55まで侵入することが避けられ、それによりサーミスタ40が詰まった霜の温度を検知することが無くなって、蒸発器35(フィン45L)自身の温度が正確に検知される。結果、適正なタイミングで除霜ヒータ39への通電を遮断し、すなわち除霜運転が終了される。
以上のように本実施形態によれば、取付具50の本体部51を構成する基板部52の上縁に突部70を設けたから、同取付具50が上下の蒸発管49の間に取り付けられた際に、取付具50の表面側に形成されたサーミスタ40の収納溝55が、上側の蒸発器35から大きく離された状態となる。そのため仮に蒸発器35(蒸発管49)への着霜量が多くなったとしても、収納溝55まで侵入することが避けられ、サーミスタ40が詰まった霜の温度を検知することが無くなって、蒸発器35自身の温度を正確に検知することができる。もって、除霜時間が必要以上に長くなることが防止され、電力の浪費等が回避できる。
取付具50における裏側の一方の突壁60の先端側には、楔状のガイド壁73が形成されているから、そのガイド壁73を利用することにより、本体部51を両フィン45L,45Sの間にスムーズに圧入することができ、また圧入後は大きな挟圧力が得られて、サーミスタ40を長い方のフィン45Lに接触させた状態に強固に保持することができる。結果、蒸発器35(フィン45L)の温度をより正確に検知することができる。
また、取付具50に設けられたリード線41の挿通溝56の溝底には、内方の端部で底上げされたのち開放側である外方の端部に向けて次第に下り勾配となった受け部75が形成されている。そのため、リード線41が取り回しのために、挿通溝56の後端から引き出されて溝底側に向けて屈曲される場合に、受け部75に当たりつつ屈曲されるためにその曲率が抑制される。そのため、リード線41の屈曲部分において過大な負荷が掛かることが防止される。
<関連技術>
図13ないし図16は、関連技術を示す。上記実施形態で述べたように、除霜サーミスタ40によって蒸発器35の温度が検知され、蒸発器35が所定温度まで上昇したことを以て除霜が完了したと見なされ、除霜ヒータ39を切って蒸発器35の加熱動作を停止するが、万が一、同サーミスタ40が故障したような場合には、しかるべき時が来ても除霜ヒータ39への通電が遮断されず、除霜ヒータ39が過剰に発熱する場合があり得る。そのため、除霜ヒータ39への通電回路に温度ヒューズ80を介設して、同温度ヒューズ80を蒸発器35に取り付け、蒸発器35の温度が所定の切断温度まで上昇したら、除霜ヒータ39が過大に昇温したと見なして、除霜ヒータ39への通電回路を切る対策が講じられている。
本関連技術は、温度ヒューズ80の取付部分の構造に関する。温度ヒューズ80は、ブラケット90により蒸発器35のエンドプレート47に取り付けられる。
温度ヒューズ80は、図14に示すように、丸棒状のヒューズ本体81の両端付近に厚肉のリング形をなすシール部82が形成された形状であって、ヒューズ本体81の両端面からリード線83が引き出されている。
一方、蒸発器35における正面から見た左側のエンドプレート47には、その手前側の端縁からフランジ85が直角曲げされて形成され、同フランジ85に温度ヒューズ80が取り付けられるようになっている。そのため、フランジ85の突出端縁の中央部付近には、掛止凹部86が切り欠き形成されているとともに、同掛止凹部86から所定寸法奥に入った位置に、ねじ87の挿通孔88が開口されている。
ブラケット90は、熱伝導性に優れたアルミニウム板等の金属板製であって、図14に示すように、平面略正方形状に形成されている。同ブラケット90における幅方向の中央部には、上記した温度ヒューズ80のヒューズ本体81を収納するための幅広の収納溝91が、表面側に膨出形成されている。収納溝91の深さは、温度ヒューズ80のヒューズ本体81の直径よりやや小さい寸法である。ブラケット90における収納溝91を挟んだ右側の位置には、左方を向いたフック部92が裏面側に叩き出し形成されているとともに、左側の位置には、上記したねじ87が螺合されるねじ孔93が切られている。
温度ヒューズ80の取り付けは、以下のようにして行われる。温度ヒューズ80の一端側から引き出されたリード線83が、温度ヒューズ80のヒューズ本体81の側方を通るようにして折り返され、同温度ヒューズ80は、折り返されたリード線83ともども、蒸発器35のエンドプレート47のフランジ85の内面における掛止凹部86と挿通孔88の間に当てられる。次にブラケット90が、フック部92を掛止凹部86に引っ掛けたのち、収納溝91に温度ヒューズ80のヒューズ本体81とリード線83とを収納しつつフランジ85の内面に当てられる。そのとき、ブラケット90のねじ孔93とフランジ85の挿通孔88とが整合するから、ねじ87をフランジ85の挿通孔88に外面側から通してブラケット90のねじ孔93に螺合して締め付けることにより、ブラケット90が固定され、このとき図16に示すように、温度ヒューズ80のヒューズ本体81が、収納溝91の天井面とフランジ85の内面との間で挟まれて取り付けられる。
このような取付構造によれば、温度ヒューズ80のヒューズ本体81のほぼ全長がエンドプレート47のフランジ85の内面と接触され、すなわちフランジ85との接触面積が大きく取られるから、エンドプレート47の温度を正確に捉えることができる。よって、除霜ヒータ39への通電回路を切るタイミングが遅れることが回避される。
またブラケット90は、弾性変形しつつ温度ヒューズ80を抑えるものではないから、繰り返しブラケット90を脱着して使用しても、変形することなく安定して温度ヒューズ80を取り付けることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)除霜サーミスタを収納した取付具の蒸発器に対する装着位置は、上記実施形態に例示した位置に限らず、当該除霜サーミスタのリード線が接続される電装箱の位置や、装着スペース等の条件に応じて適宜の位置に選定することができる。
(2)取付具を装着する場合の姿勢は、上向き、下向き等のいわゆる縦向きの姿勢であってもよい。
(3)上記実施形態の蒸発器は、フィン群に対して2系統の蒸発管が配管された構造であったが、1系統のものでももちろん良く、いわゆるフィン・チューブ形式の蒸発器全般に広く適用することができる。
(4)蒸発器が装備される対象は、上記実施形態に例示した業務用の縦型冷蔵庫に限らず、横型冷蔵庫、冷凍庫、恒温高湿庫等、冷却貯蔵庫全般であってよい。
35…蒸発器 40…除霜サーミスタ(温度センサ) 41…リード線 45,45L,45S…フィン 46…フィン群 49…蒸発管(冷媒管) 50…取付具 51…本体部 55…収納溝 56…挿通溝 67…弾性片 70…突部 73…ガイド壁 75…受け部

Claims (4)

  1. 複数枚のフィンを列設してなるフィン群に、冷媒管が各フィンを貫通しつつ複数列でかつ複数段に亘って配管されてなる蒸発器に対し、同蒸発器の温度を検知するべく温度センサを取り付けるための取付具であって、
    温度センサが収納される収納溝が一側面に形成された本体部と、この本体部における前記収納溝が設けられた前記側面と隣接した側面に一体的に設けられた弾性片とが具備され、
    前記本体部は、対向した2枚の前記フィンの間に、前記温度センサを一方の前記フィンに接触させた状態で圧入され、同本体部を挟んで対向した各側において隣り合って配された2本の冷媒管の間に亘る長さを有しているとともに、
    前記弾性片を弾性変位させつつ同弾性片が設けられた側面側と反対の側面側とが、前記フィンの対向方向とは直交する方向に対向した一対の冷媒管の間で挟持されることにより取り付けられるようになっており、
    かつ、前記本体部における前記弾性片が設けられた側面とは反対側の側面には、当該側面側と対向した前記冷媒管と前記収納溝との間の距離を大きく取るための、前記本体部を挟んで対向した各側において隣り合って配された2本の冷媒管の間に亘る長さの突部が、前記温度センサが収納される収納溝に沿って形成されていることを特徴とする温度センサの取付具。
  2. 記突部は、前記本体部の前記弾性片が設けられた側面とは反対側の側面の全長にわたって形成されていることを特徴とする請求項1記載の温度センサの取付具。
  3. 前記本体部における前記収納溝が設けられた側面とは反対側の側面には、挿入方向の先端側において、先端から後方に向けて次第に背が高くなったガイド壁が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の温度センサの取付具。
  4. 前記収納溝の長さ方向の一端側には、前記温度センサのリード線を挿通して外部に引き出す挿通溝が形成され、この挿通溝の溝底には、同挿通溝から引き出されたリード線がその溝底側に向けて屈曲された場合に同リード線に当接してその曲率を緩和するべく受け部が膨出形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の温度センサの取付具。
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