JP2006220161A - 拡開アンカー及び拡開アンカーに用いられる拡開ピンの製造方法 - Google Patents

拡開アンカー及び拡開アンカーに用いられる拡開ピンの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストを低減させた拡開アンカー、及び当該拡開アンカーに用いられる拡開ピンの製造方法を提供すること。
【解決手段】先端に拡開部分を有する筒状本体1と、この筒状本体1の先端に挿入されることにより筒状本体1と係合してなる拡開ピン2とからなり、この拡開ピン2をアンカー取り付け箇所に設けられた固定穴201の底部202に配位し、筒状本体1の基端側から力を加えることにより、筒状本体1の拡開部分を拡開させるようにしたものであり、上記の拡開ピン2には中空部23が設けられており、この中空部23は、拡開ピン2の基端側においては開口され、先端側においては閉鎖されたことを特徴とする拡開アンカーを提供する。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、拡開アンカーの改良に関するものである。
特開平9−242726号公報
従来から、コンクリートが打設された後の構造物に対し、ねじや棒鋼を取り付けることを目的とした後付けアンカーが種々用いられている。この後付けアンカーの一種として、先端に拡開部分を有する筒状本体と、この筒状本体の先端に挿入されることにより筒状本体と係合してなる拡開ピンとからなる拡開アンカーが存在する。これは、拡開ピンをアンカー取り付け箇所に設けられた固定穴の底部に配位し、筒状本体の基端側から力を加えることにより、筒状本体の拡開部分を拡開させて、構造物に対して固定可能なものである。
上記の拡開アンカーの一例として、特許文献1に記載の発明に係るものが存在する。これは、当該文献の記載によると、「一端から軸心方向に沿って適宜長さの嵌入孔を穿設するとともに、一端の周端の少なくとも相対向する位置に切欠部を設け、且つ他端から軸心方向に沿って適宜長さの螺孔を穿設してなる差筋本体と、前記螺孔に螺合し得るボルトと、先端部が前記嵌入孔の内径幅よりも狭く設定するとともに、基端部に向かうにつれて前記嵌入孔の内径幅よりも広く設定した略円錐台形状の嵌入部材と、よりなるアンカー」である。ここで、上記「差筋本体」とは本願で言う筒状本体のことであり、同「嵌入部材」とは本願で言う拡開ピンのことである。
嵌入部材は略円錐台形状からなり、差筋本体に設けられた嵌入孔に一部があてがわれた状態から、嵌入部材を嵌入孔に叩き込むことによって、差筋本体の下端部が拡張するため、コンクリートスラブ等に設けた取付孔に差筋本体の一部を食い込ませることができる。
ところが、上記特許文献1に記載のアンカーにおける嵌入部材(拡開ピン)は中実のものとされており、アンカーの製造コストを低減させることについては、改良の余地があった。
本願発明はこのことに鑑み、製造コストを低減させた拡開アンカー、及び当該拡開アンカーに用いられる拡開ピンの製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、先端に拡開部分を有する筒状本体1と、この筒状本体1の先端に挿入されることにより筒状本体1と係合してなる拡開ピン2とからなり、この拡開ピン2をアンカー取り付け箇所に設けられた固定穴201の底部202に配位し、筒状本体1の基端側から力を加えることにより、筒状本体1の拡開部分を拡開させるようにしたものであり、上記の拡開ピン2には中空部23が設けられており、この中空部23は、拡開ピン2の基端側においては開口され、先端側においては閉鎖されたことを特徴とする拡開アンカーを提供する。
また、本願の請求項2に記載の発明は、筒状本体1は円筒状であり、拡開部分には、拡開ピン2の少なくとも一部が挿入されたものであって、拡開部分には、筒状本体1の先端から切り込まれたスリット11が設けられており、上記のように筒状本体1に加えられた力によって、拡開ピン2が基端側へと移動させられることにより、このスリット11が広げられるものとされており、拡開ピン2は、断面が円形であり、少なくとも先端側には、先端方向へと向かうにつれ外径が拡大するテーパ面22aを有するテーパ部22が形成されたものであり、上記の中空部23の先端部分は、テーパ部22の内部に存在することを特徴とする、請求項1に記載の拡開アンカーを提供する。
また、本願の請求項3に記載の発明は、先端に拡開部分を有する筒状本体1と、この筒状本体1の先端に挿入されることにより筒状本体1と係合してなる拡開ピン2とからなり、この拡開ピン2をアンカー取り付け箇所に設けられた固定穴201の底部202に配位し、筒状本体1の基端側から力を加えることにより、筒状本体1の拡開部分を拡開させるようにした拡開アンカーに用いられる拡開ピンの製造方法において、線材を長手方向に沿って切断する工程、そして、パーツフォーマーを用いることによる、上記切断された線材を所定の外径とする工程、一方側の切断面に開口部を有する中空部103aを形成する工程、上記一方側の切断面の、上記開口部を含む断面積よりも、他方側の切断面の断面積の方が大きくなるように、側面のテーパ面22aを形成する工程、の各工程からなることを特徴とする、拡開アンカーに用いられる拡開ピンの製造方法を提供する。
本願発明は、拡開ピン2に中空部23が設けられており、従来における中実の拡開ピンに比べると、中間部23の分、材料が節約でき、その分製造コストを低減させることができたものである。
また、パーツフォーマーを用いることにより、切削加工のように材料の無駄が発生しない拡開ピンの製造方法が提供できたものである。
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態の一例をとりあげて説明する。図1は、本例の拡開アンカーを示す半断面図であり、図2は、本例の拡開アンカーに用いる拡開ピンの製造手順を示す概略説明図である。
本例の拡開アンカーは、図1に示すように、先端(図示下方端)に拡開部分を有する筒状本体1と、この筒状本体の先端に挿入されることにより筒状本体1と係合してなる拡開ピン2とからなる。
筒状本体1は、基端側が閉じた筒状をなしている。内部には、拡開ピン2の一部を配位するためのピン配位空間13が設けられている。また、先端側にはスリット11が複数形成されており、これらのスリット11により分断された部分が拡開片12を構成している。基端側は、ねじを形成したものであっても良いし、棒鋼などと一体化したものであっても良く、種々の形態での実施が可能である。
拡開ピン2は、先端側の外径が、基端側の外径よりも大きく形成されている。本例においては、基端側から中間部分までは同一径の同径部21とされており、中間部分から先端側までは、先端方向へと向かうにつれ外径が拡大するテーパ部22とされている。このテーパ部22の側面がテーパ面22aとされている。拡開ピン2の形状は、本例以外に、拡開ピン2が略円錐台形とされ、側面すべてがテーパ面22aとされたものでも良い。
拡開ピン2には中空部23が設けられている。この中空部23は、拡開ピン2の基端側においては開口され、先端側においては閉鎖されたものである。本願発明の拡開アンカーに用いられる拡開ピン2は、従来における中実のものに比べると、中間部23の分、材料が節約でき、その分製造コストを低減させることができる。
拡開ピン2は、図1に示すように、その基端側が筒状本体1の先端から挿入され、上記の拡開片12の一部と係合する。この係合は、拡開ピン2を比較的小さな力で筒状本体1の先端方向に圧入することによりなされる。
なお、本例では、筒状本体11のピン配位空間13に面する内面13aが、筒状本体11の軸方向に平行に形成されたものであるが、これに限らず、テーパ面として形成されたものであっても良い。
なお、拡開ピン2の基端に凹凸条を形成しておくことにより、この凹凸条と上記のスリット11とを係合させ、より確実な係合を実現するものであっても良い。また、拡開ピン2の先端部を拡大させたものとしても良い。さらに先端面に凹部24が形成されたものとしても良い(図1参照)。
この拡開ピン2の製造方法は、種々の手段を選択することができるが、ここでは、切削加工のように、材料の無駄が発生しない、パーツフォーマーにて圧造するのに適した工程を説明する。まず、鋼材(冷間圧造用炭素鋼線材)を長手方向に沿う適宜の長さに切断し、図2(A)に示すような原材101とする。この時点における原材101の寸法は、直径が17.15mm、長さが22mmである。
次に、図2(B)に示すように、上記の原材101を所定の外径とすると共に、両端の面取りを行い、第1中間材102とする。この時点における第1中間材102の寸法は、直径が18mm、長さが21mmである。
次に、図2(C)に示すように、図示上方の端面から金型が挿入され、第2中間材103とされる。この時点で、後に図1に示した中空部23となる中空部103aが形成される。なお、この時点における第2中間材103の寸法は、直径が18mmである。そして、中空部103aの寸法は、直径が10.3mm、深さが23mmである。
最後に、図2(D)に示すように、外径が絞られ、上端から中間部までは同一径である同径部21、中間部から下端までは、下広がりのテーパ部22が形成され、図1に示す拡開ピン2が完成する。最終的に完成した拡開ピン2の寸法は、同径部21の直径が14.6mm、テーパ部22の最大径が18mm、全体の長さが32mm、テーパ部22の長さが18mm、中空部23の寸法は、直径が6.2mm、深さが27.8mmである。
次に、この拡開アンカーの使用方法を説明すると、まずアンカー取り付け箇所に、固定穴201をドリル等の穿孔手段により形成する。この固定穴201の底部202に、図1に示すように拡開ピン2の先端を当接させるようにし、拡開アンカーを挿入する。そして、基端側からハンマー等で力を加えることにより、筒状本体1内に拡開ピン2を強く圧入させ、拡開片12を拡開させて、拡開片12を固定穴201の内壁面に食い込ませて固定が完了する。
なお、上記の穿孔に伴い発生するコンクリートなどの切り屑は、穿孔時に固定穴201から排出されられるが、一部は底部202に残る。この残留した切り屑は、通常、上記の拡開アンカーの挿入の前に排除しておく必要があるが、上記のように、拡開ピン2の先端面に凹部24が形成された場合においては、この凹部24に残った切り屑が受容されるため、完全に切り屑を排除しておく必要がなく、作業効率上や作業環境上の点で有利である。
本願発明は、本例の他に適宜変更して実施することができる。例えば、拡開片12の外周に、適宜の凹凸を設けておき、固定穴201との係合を、より確実なものとしてもよい。また、拡開ピン2の先端面に凹部24を設ける場合においては、切り屑を受容し得るものであれば適宜の形状に変更することができ、例えば、断面が多角形の凹部としてもよく、あるいは凹部24から拡開ピン2の側面にかけてスリットを形成してもよい。
本例の拡開アンカーを示す半断面図である。 本例の拡開アンカーに用いる拡開ピンの製造手順を示す概略説明図である。
符号の説明
1 筒状本体
11 スリット
2 拡開ピン
22 テーパ部
22a テーパ面
23 中空部
103a 中空部
201 固定穴
202 固定穴の底部

Claims (3)

  1. 先端に拡開部分を有する筒状本体(1)と、この筒状本体(1)の先端に挿入されることにより筒状本体(1)と係合してなる拡開ピン(2)とからなり、
    この拡開ピン(2)をアンカー取り付け箇所に設けられた固定穴(201)の底部(202)に配位し、筒状本体(1)の基端側から力を加えることにより、筒状本体(1)の拡開部分を拡開させるようにしたものであり、
    上記の拡開ピン(2)には中空部(23)が設けられており、
    この中空部(23)は、拡開ピン(2)の基端側においては開口され、先端側においては閉鎖されたことを特徴とする拡開アンカー。
  2. 筒状本体(1)は円筒状であり、
    拡開部分には、拡開ピン(2)の少なくとも一部が挿入されたものであって、
    拡開部分には、筒状本体(1)の先端から切り込まれたスリット(11)が設けられており、上記のように筒状本体(1)に加えられた力によって、拡開ピン(2)が基端側へと移動させられることにより、このスリット(11)が広げられるものとされており、
    拡開ピン(2)は、断面が円形であり、
    少なくとも先端側には、先端方向へと向かうにつれ外径が拡大するテーパ面(22a)を有するテーパ部(22)が形成されたものであり、
    上記の中空部(23)の先端部分は、テーパ部(22)の内部に存在することを特徴とする、請求項1に記載の拡開アンカー。
  3. 先端に拡開部分を有する筒状本体(1)と、この筒状本体(1)の先端に挿入されることにより筒状本体(1)と係合してなる拡開ピン(2)とからなり、この拡開ピン(2)をアンカー取り付け箇所に設けられた固定穴(201)の底部(202)に配位し、筒状本体(1)の基端側から力を加えることにより、筒状本体(1)の拡開部分を拡開させるようにした拡開アンカーに用いられる拡開ピンの製造方法において、
    線材を長手方向に沿って切断する工程、そして、
    パーツフォーマーを用いることによる、
    上記切断された線材を所定の外径とする工程、
    一方側の切断面に開口部を有する中空部(103a)を形成する工程、
    上記一方側の切断面の、上記開口部を含む断面積よりも、他方側の切断面の断面積の方が大きくなるように、側面のテーパ面(22a)を形成する工程、
    の各工程からなることを特徴とする、拡開アンカーに用いられる拡開ピンの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010018615A1 (ja) * 2008-08-11 2010-02-18 Miyake Akira アンカーボルト用スリーブとその製造方法

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