JP2006219862A - 長尺シースとそれによるグラウト注入工法 - Google Patents

長尺シースとそれによるグラウト注入工法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006219862A
JP2006219862A JP2005032945A JP2005032945A JP2006219862A JP 2006219862 A JP2006219862 A JP 2006219862A JP 2005032945 A JP2005032945 A JP 2005032945A JP 2005032945 A JP2005032945 A JP 2005032945A JP 2006219862 A JP2006219862 A JP 2006219862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheath
cable
injection method
long sheath
long
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005032945A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Kamimura
實 上村
Akihiro Kamimura
明弘 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NM KIKAKU KK
Original Assignee
NM KIKAKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NM KIKAKU KK filed Critical NM KIKAKU KK
Priority to JP2005032945A priority Critical patent/JP2006219862A/ja
Publication of JP2006219862A publication Critical patent/JP2006219862A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、長尺シースによるグラウト注入工法に関し、シースにおいて継目のない一体成型品にした長尺なシースを使用することで、接続工程が無く、気密性が高度に維持されるようにして、工期の短縮とコストの低減を図ることが課題である。
【解決手段】ケーブル2に被覆される筒状シース1であって、前記ケーブル2が両定着部3,4間に架設される長さとほぼ等しい長さで継目無しの長尺シース1を形成し、前記長尺シース1および該長尺シース内に挿通されるケーブル2をコンクリート構造物5の両定着部3,4間に配設した後に、前記ケーブル2を緊張材で緊張させてプレストレスを導入して前記定着部3,4に定着させ、このケーブル2と前記長尺シース1との間の空隙にグラウト材を前記定着部3側から注入して充填することとした、長尺シースによるグラウト注入工法である。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、橋梁におけるプレストレスト用ケーブルや斜張橋における斜材ケーブル等のPC鋼材を被覆して保護する長尺シースと、それを使用したグラウト注入工法に関するものである。
従来、例えば、斜張橋のケーブルを防錆上の理由から被覆する合成樹脂製のパイプは、コスト的に量産品で入手しやすく耐候性の良いポリエチレン(以下、PE)製パイプが主に使用されている。そして、そのPEパイプの接続には、接続部を加熱して融着させる接続方法が知られている(特許文献1参照)。
特開平11−29907号公報
しかし、従来のシースでは、通常、一本の長さが4〜5m程度であり、ケーブルを架設する定着部間の長さに対応させるには、前記PEパイプが接着剤では接続できない性質なので、ジョイントしてテーピングするか、熱融着により多数の箇所で接続している。それにより、接続した継目部分(ジョイント部)のジョイント・テーピングする手間及びテーピング材料、又は、加熱する加熱装置やヒータ等の設備が必要であり、現場での接続作業が必要になって手間が掛かり、工期の長期化とコストの増大を招いている。また、グラウト材を注入する際に、真空ポンプでシース内部を減圧してグラウトする工法では、前記シースの継目部分から空気が漏れるおそれもあり、多数の接続箇所において確実な気密性を維持するのが困難である。本発明に係る長尺シースと、それによるグラウト注入工法は、このような課題を解決するために提案されたものである。
本発明に係る長尺シースによるグラウト注入工法の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、ケーブルに被覆される筒状シースであって、前記ケーブルが両定着部間に架設される長さとほぼ等しい長さで継目無しの長尺シースを形成し、前記長尺シースおよび該長尺シース内に挿通されるケーブルをコンクリート構造物の両定着部間に配設した後に、前記ケーブルを緊張材で緊張させてプレストレスを導入して前記定着部に定着させ、このケーブルと前記長尺シースとの間の空隙にグラウト材を前記両定着部の片側から注入して充填することである。
前記長尺シースは、ポリエチレン製シースであり、一体成型品であること、;
また、片側からグラウト材を注入する際には、他方側から真空ポンプを併用して長尺シース内を減圧しながら行うこと、;
を含むものである。
本発明に係る長尺シースの要旨は、ケーブルを被覆するシースであって、前記ケーブルの架設長さにほぼ等しい長さにして継目無しで成型されたポリエチレン製の一体成型品であることである。
本発明の長尺シースによるグラウト注入工法によれば、従来においては定尺のシースを順番に熱溶着手段等で接続しながら、ケーブル定着部間に配設する工法であったが、本発明では長尺シースのロール巻きしたものを解きながらケーブル定着部間に配設するだけでよいので、シース接続作業の手間が省けて大幅な工期の短縮となる。
ケーブル定着部間に架設される長さにほぼ等しい長さに形成された長尺シースは、一本ものであってその途中には継目(ジョイント部)がないので、当該シース内を真空ポンプで減圧した場合でも、継目からの空気の漏洩のおそれがない。よって、真空ポンプを併用したグラウト注入工法において、無駄なく効率的にシース内部が減圧されて、グラウト充填作業の作業能率が向上する。更に、充填されるグラウト材も、シース内に残留空気がほとんど無く高密度に充填される。
長尺シースは、筒状でポリエチレン製の一体成型品であるので、ロール巻きにして作業現場に容易に運搬することができる。
本発明に係る長尺シース1は、図1に示すように、例えば、橋梁等のコンクリート構造物にプレストレスを導入するPC鋼材(ストランド、以下同じ)による内ケーブル若しくは外ケーブル、又は、斜張橋におけるPC鋼材による斜材ケーブル、等のケーブルを被覆する筒状のシースであって、前記ケーブルの架設長さにほぼ等しい長さにして継目(ジョイント部)無しで形成された合成樹脂製で、例えば、ポリエチレン製で黒色の一体成型品である。
前記長尺シース1は、例えば円筒状であって、これをある所要の直径のロール巻きにする。また、この長尺シース1には、工期短縮のために、予め、工場にてPC鋼材によるケーブル2(図では端部にキャップが閉蓋されているので見えない)が内部に挿通される。
前記ケーブル2を内挿した長尺シース1をトラック等の運搬手段で現場に搬入し、これを解きほぐしながら略直線状に戻し、図2に示すように、内ケーブルの場合には、コンクリート構造物5構築用の型枠の中において、両定着部3,4間に配設する、また、外ケーブルの場合には、コンクリート構造物5の側方の定着部3,4間に配設する。なお、外ケーブルの場合には、前記長尺シース1が、外部からグラウト充填状況を観察できるように、透明シース・半透明シース若しくはシースの中が透視できる窓付きシースなどの場合がある。
そして、前記内ケーブルの場合には前記型枠の中にコンクリートを打設して所要強度に発現させ硬化させる。長尺シース1を定着部3,4間に架設した後は、内ケーブルの場合も外ケーブルの場合も、前記ケーブル2をジャッキ等の緊張材で緊張させてプレストレスを導入して前記定着部3,4に定着させる。片側の定着部3側に、グラウト材充填用のミキサー,充填ポンプ,ホッパー等のグラウト注入側装置6を設置する。
また、他側の定着部4側には、真空ポンプ7を配設する。このように、必要な設備を設置して、前記ケーブル2と前記長尺シース1との間の空隙にグラウト材を、定着部3側から充填ポンプで注入して充填する。グラウト材を充填ポンプで圧送して注入する際には、他方側から真空ポンプ7を併用して長尺シース1内を減圧しながら行う。
前記グラウト材が他側の定着部4に達した後に、更に充填ポンプでグラウト材に圧力を掛けて、充填作業を完了させる。長尺シース1は継目(ジョイント部)が無いので、継目での空気漏洩が完全に阻止され、当該長尺シース内が効率的に減圧され、グラウト材の充填がスムーズに行われるものである。
この長尺シース1を図3に示す斜張橋8の斜材ケーブルにおいて使用する場合には、最初に、桁側と塔側との間にメッセンジャー9を架設し、このメッセンジャー9に長尺シース1を吊持させる。そして、例えば、図の右側に示すように、ケーブルプッシングマシーン10によって、ロール巻きのケーブル2をドラム10aから引き出して、一旦、塔の上に押し上げ、そこから長尺シース1に挿通させて下方に通す。その後、ケーブル2を上側の定着部12において切断して、順次、下の位置において繰り返していく。
又は、パイロットワイヤを前記長尺シース1に、上から下へと挿通させて、その端部をケーブル端部に繋着させ、このパイロットワイヤを引き上げることで、巻き癖矯正機13から引き出したケーブル2を、下から上へと長尺シース1に挿通させる。当該ケーブル2を定着部11,12間に架設した後、緊張材で定着させる。これを繰り返す。
前記長尺シース1を前記定着部11,12に固定した後、充填ポンプによりグラウト材を長尺シース1とケーブル2との間の空隙に充填する。これを繰り返して、斜張橋8の斜材ケーブルを架設するものである。
本発明に係る長尺シース1をロール巻きした荷姿の斜視図である。 同本発明の長尺シース1を橋梁等に使用した場合のグラウト注入工法を説明する説明図である。 同本発明の長尺シース1を斜張橋に使用した場合のグラウト注入工法を説明する説明図である。
符号の説明
1 長尺シース、
2 ケーブル、
3 定着部、
4 定着部、
5 コンクリート構造物、
6 グラウト注入側装置、
7 真空ポンプ、
8 斜張橋、
9 メッセンジャー、
10 ケーブルプッシングマシーン、
11,12 斜張橋における定着部、
13 巻き癖矯正機。

Claims (4)

  1. ケーブルに被覆される筒状シースであって、前記ケーブルが両定着部間に架設される長さとほぼ等しい長さで継目無しの長尺シースを形成し、前記長尺シースおよび該長尺シース内に挿通される前記ケーブルをコンクリート構造物の両定着部間に配設した後に、前記ケーブルを緊張材で緊張させてプレストレスを導入して前記定着部に定着させ、このケーブルと前記長尺シースとの間の空隙にグラウト材を前記両定着部の片側から注入して充填すること、
    を特徴とする長尺シースによるグラウト注入工法。
  2. 長尺シースは、ポリエチレン製シースであり、一体成型品であること、
    を特徴とする請求項1に記載の長尺シースによるグラウト注入工法。
  3. 片側からグラウト材を注入する際には、他方側から真空ポンプを併用して長尺シース内を減圧しながら行うこと、
    を特徴とする請求項1または2に記載の長尺シースによるグラウト注入工法。
  4. ケーブルを被覆するシースであって、前記ケーブルの架設長さにほぼ等しい長さにして継目無しで成型されたポリエチレン製の一体成型品であること、
    を特徴とする長尺シース。
JP2005032945A 2005-02-09 2005-02-09 長尺シースとそれによるグラウト注入工法 Pending JP2006219862A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005032945A JP2006219862A (ja) 2005-02-09 2005-02-09 長尺シースとそれによるグラウト注入工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005032945A JP2006219862A (ja) 2005-02-09 2005-02-09 長尺シースとそれによるグラウト注入工法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006219862A true JP2006219862A (ja) 2006-08-24

Family

ID=36982367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005032945A Pending JP2006219862A (ja) 2005-02-09 2005-02-09 長尺シースとそれによるグラウト注入工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006219862A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190033073A (ko) * 2016-07-27 2019-03-28 소레탄체 프레씨네트 더블시스 구조용 케이블

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190033073A (ko) * 2016-07-27 2019-03-28 소레탄체 프레씨네트 더블시스 구조용 케이블
KR102648176B1 (ko) * 2016-07-27 2024-03-18 소레탄체 프레씨네트 더블시스 구조용 케이블

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4659513B2 (ja) 中空柱状物の補強方法。
JP2005344503A (ja) 支持部に配設された転向個所の領域における腐食防止された牽引部材、特に斜張橋の橋脚における斜張ケーブルの構造
US20160208490A1 (en) Method and apparatus for repairing post-tensioned concrete
JPS5869907A (ja) 自由な引張材、特に斜張橋用斜張ケ−ブル
KR100967897B1 (ko) 옹벽용 지반보강장치를 이용한 옹벽 시공방법
CA2892302A1 (en) Reinforcing structure for concrete column
JP2011080240A (ja) コンクリート構造物及びコンクリート構造物の施工方法
US20160305140A1 (en) Method and apparatus for repairing post-tensioned concrete
JP2019052424A (ja) PCa版の継手構造及びその構築方法
JP2018109268A (ja) コンクリート構造物の補強方法、コンクリート構造物及び可撓性連続繊維補強材
JP2006219862A (ja) 長尺シースとそれによるグラウト注入工法
JP2007009526A (ja) 保護管用スペーサ
JP2011032637A (ja) 鋼管柱の継手構造および継手方法
US10436350B1 (en) Trenchless pipe-laying
JP2014218781A (ja) グラウト寒中養生施工法
JP3041259B2 (ja) 引張材のシーリング材充填領域を区画するためのシーリング機構およびこのシーリング機構を形成するための方法
JP5826570B2 (ja) 既設橋梁の保護管補修方法およびその方法に使用される型枠材
JP2005155212A (ja) 長繊維補強材緊張システム
JP3832312B2 (ja) プレストレストコンクリート多径間連続桁構造物の分割施工により構成された桁部の構造及びその構築方法
KR101582885B1 (ko) 자유장 구간이 강화된 유닛앵커
JP6034348B2 (ja) プレストレス鋼管杭
JP2008069519A (ja) プレキャストコンクリート部材、プレキャストコンクリート部材の作成方法
JP2006063694A (ja) プレストレストコンクリート用緊張材及びその緊張材の製造方法
JP2011026879A (ja) 既製コンクリート杭のせん断耐力強化方法
EP3111015A1 (en) Removable anchor