JP2006219838A - 補強鉄筋支持具、及び補強鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強方法、コンクリート躯体の補強構造 - Google Patents
補強鉄筋支持具、及び補強鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強方法、コンクリート躯体の補強構造 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 補強鉄筋をコンクリート躯体などの補強面に容易かつ適正に配置することができ、その製造時における折り曲げ加工性に優れた補強鉄筋支持具を提供する。
【解決手段】 コンクリート躯体Kや鋼製構造体の補強面にアンカーを介して固定され、補強面H上に施工されるセメントモルタル中に並行配置される補強鉄筋Fを配置支持するための補強鉄筋支持具10であって、コンクリート躯体Kの補強面Hに密着して固定される略矩形状の固定部12と、固定部12の長手方向端部からL字状に曲設される鉄筋保持部13と、鉄筋保持部13の面に略等間隔で設けられ補強鉄筋Fが挿入保持される補強鉄筋挿入孔14とを有するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 コンクリート躯体Kや鋼製構造体の補強面にアンカーを介して固定され、補強面H上に施工されるセメントモルタル中に並行配置される補強鉄筋Fを配置支持するための補強鉄筋支持具10であって、コンクリート躯体Kの補強面Hに密着して固定される略矩形状の固定部12と、固定部12の長手方向端部からL字状に曲設される鉄筋保持部13と、鉄筋保持部13の面に略等間隔で設けられ補強鉄筋Fが挿入保持される補強鉄筋挿入孔14とを有するようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、コンクリートによる補強施工に先立ってその補強面に設けられる鉄筋を所定配列で支持するための補強鉄筋支持具、及びその補強鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強方法、コンクリート躯体の補強構造に冠する。
従来、コンクリートスラブなどの補強面を、鉄筋を内在させたコンクリート層で被覆補強する際には、図6に示すようにコンクリートスラブなどの補強面H上に、コンクリート被りに相当する高さの鉄筋支持具50を設置して、この鉄筋支持具50を介して多数の鉄筋Fをそれぞれ平行又は縦横方向などの交差状に配列した後、ここにセメントモルタルを施工硬化させてセメントモルタル層を形成するようにしていた。
例えば本出願人が先に出願した特許文献1には、既設のコンクリート躯体の補強面に型材を取付け、同型材と補強面との間に形成された補強材料充填空間中に、ポリマーセメントからなる補強材料を圧送ポンプで送給、充填し、材料が固化した後に型材を外すようにしたコンクリート躯体の補強方法が提案され、この補強材料充填空間中にスペーサや番線などの鉄筋支持具を介して補強鉄筋を配設している例が開示されている。
例えば本出願人が先に出願した特許文献1には、既設のコンクリート躯体の補強面に型材を取付け、同型材と補強面との間に形成された補強材料充填空間中に、ポリマーセメントからなる補強材料を圧送ポンプで送給、充填し、材料が固化した後に型材を外すようにしたコンクリート躯体の補強方法が提案され、この補強材料充填空間中にスペーサや番線などの鉄筋支持具を介して補強鉄筋を配設している例が開示されている。
しかしながら、従来の特許文献1などに示されるスペーサや番線などを用いた鉄筋支持具では、鉄筋の位置決め設定に手間取るためにその施工性が悪いという問題がある。さらに従来の鉄筋支持具50はコンクリート躯体51にアンカー52などを介してその結合部に固定されるが、このコンクリート補強面と鉄筋支持具との結合部の面積が大きくなるため、補強コンクリートとコンクリート躯体との直接接触部分が相対的に少なくなって補強部とコンクリート躯体との接合強度が不足する。また、長尺矩形板状に形成された鉄筋支持具では、このような結合部の制約を受けて鉄筋支持具上に鉄筋を保持するための保持孔の間隔を狭く確保することができない場合があって、コンクリート補強部の強度を維持させるに必要な所定数の鉄筋を配置することが困難でコンクリート躯体の強度不足となるおそれがあるという課題があった。さらに、従来の鉄筋支持具は一般に板状鉄板を素材として打ち抜き加工がなされ、その折り曲げ加工などの際に過剰な付加を受けて長尺状の部分が歪んだり変形したりして支持具設置の際の施工性が低下するといった課題があった。
本発明は前記従来の課題を解決するためになされたもので、補強鉄筋をコンクリート躯体などの補強面に容易かつ適正に配置することができる施工性やその製造時における折り曲げ加工性に優れた補強鉄筋支持具を提供するとともに、コンクリート補強部とコンクリート躯体との接合強度を確保して鉄筋配置密度を高めることができる補強鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強方法及び、コンクリート躯体の補強構造を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するためになされた本発明の補強鉄筋支持具は、コンクリート躯体や鋼製構造体の補強面にアンカーを介して固定され、前記補強面上に施工されるセメントモルタル中に並行配置される補強鉄筋を配置支持するための補強鉄筋支持具であって、前記コンクリート躯体の補強面に密着して固定される略矩形状の固定部と、前記固定部の長手方向端部からL字状に曲設される鉄筋保持部と、前記鉄筋保持部の面に略等間隔で設けられ前記補強鉄筋が挿入保持される補強鉄筋挿入孔とを有するようにした。
(2)本発明の補強鉄筋支持具は、前記(1)において、アンカーが装着される前記固定部のアンカー孔周囲の少なくとも一部に切欠き部が設けられていることにも特徴を有している。
(3)本発明の補強鉄筋支持具は、前記(1)又は(2)において、前記補強鉄筋挿入孔が略長孔状に形成され、その長径方向の一部が前記固定部の面に延設して配意されていることにも特徴を有している。
(4)本発明の補強鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強方法は、前記(1)〜(3)に記載の補強鉄筋支持具をコンクリート躯体の補強面にアンカーを介して複数平行に配置する工程と、前記補強鉄筋挿入孔に補強鉄筋を挿入して支持させる工程と、前記補強鉄筋が配列された前記補強面にセメントモルタルを塗布又は鋳込んでセメントモルタル層を形成して前記補強鉄筋と一体に硬化させる工程と、を有するように構成されている。
(5)本発明のコンクリート躯体の補強構造は、前記(1)〜(3)に記載の補強鉄筋支持具と、前記補強鉄筋支持具を介してコンクリート躯体面に略等間隔に配置された補強鉄筋と、前記コンクリート躯体面上の補強鉄筋の周囲に充填硬化されたセメントモルタル層と、を有するように構成されている。
本発明の補強鉄筋支持具によれば、コンクリート躯体の補強面に密着して固定される略矩形状の固定部と、前記固定部の長手方向端部からL字状に曲設される鉄筋保持部と、前記鉄筋保持部の面に略等間隔で設けられ前記補強鉄筋が挿入保持される補強鉄筋挿入孔とを有するので、補強鉄筋をコンクリート躯体などの補強面に容易かつ適正に配置することができる施工性に優れた補強鉄筋支持具を提供することができる。さらに、鉄筋保持部における補強鉄筋挿入孔を固定部のアンカー孔の位置に制約されることなく配置できるので、コンクリート躯体などの補強面における鉄筋配置密度を高めることができる。
さらに、本発明の補強鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強方法によれば、略L字状断面を有する補強鉄筋支持具をコンクリート躯体の補強面に複数平行に配置した後、補強鉄筋挿入孔に補強鉄筋を挿入して支持させ、補強鉄筋が配列された補強面にセメントモルタル層を形成して補強鉄筋と一体に硬化させるようにしているので、コンクリート補強部とコンクリート躯体との接合強度を確保できるとともに、鉄筋配置密度を高めることができる。
また、本発明の鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強構造によれば、コンクリート躯体の補強面に固定される固定部とその固定部端部からL字状に曲設された鉄筋保持部とを有する補強鉄筋支持具と、前記補強鉄筋支持具の鉄筋挿入孔を介してコンクリート躯体面に略等間隔に配置された補強鉄筋と、前記コンクリート躯体面上の補強鉄筋の周囲に充填硬化されたセメントモルタル層と、を有するので、補強鉄筋をコンクリート躯体などの補強面に容易かつ適正に配置できる施工性とその構造強度に優れた補強構造とすることができる。
さらに、本発明の補強鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強方法によれば、略L字状断面を有する補強鉄筋支持具をコンクリート躯体の補強面に複数平行に配置した後、補強鉄筋挿入孔に補強鉄筋を挿入して支持させ、補強鉄筋が配列された補強面にセメントモルタル層を形成して補強鉄筋と一体に硬化させるようにしているので、コンクリート補強部とコンクリート躯体との接合強度を確保できるとともに、鉄筋配置密度を高めることができる。
また、本発明の鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強構造によれば、コンクリート躯体の補強面に固定される固定部とその固定部端部からL字状に曲設された鉄筋保持部とを有する補強鉄筋支持具と、前記補強鉄筋支持具の鉄筋挿入孔を介してコンクリート躯体面に略等間隔に配置された補強鉄筋と、前記コンクリート躯体面上の補強鉄筋の周囲に充填硬化されたセメントモルタル層と、を有するので、補強鉄筋をコンクリート躯体などの補強面に容易かつ適正に配置できる施工性とその構造強度に優れた補強構造とすることができる。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態1の補強鉄筋支持具、及び補強鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強構造の斜視図であり、図2は同補強鉄筋支持具の製造方法を示す説明図であり、図3は同補強鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強方法の説明図である。以下図面を参照しながら本実施の形態について説明する。
実施形態1の補強鉄筋支持具10は、コンクリートスラブなどのコンクリート躯体Kの補強面Hにアンカーやボルトナットなどの係止具Gを介してその固定部が密着して固定される。すなわち、この補強鉄筋支持具10は、複数のものが並行または縦横に配列されてその鉄筋保持部に略等間隔で形成された鉄筋挿入孔に補強鉄筋が挿通されて支持される。補強鉄筋支持具10は図1に示すように、コンクリート躯体Kの補強面Hに密着してアンカー孔11を介して固定される略矩形状の固定部12と、前記固定部12の長手方向端部からL字状にその先端が補強面Hに所定高さで突出される鉄筋保持部13と、鉄筋保持部13の面に略等間隔で設けられ補強鉄筋Fが挿入保持される補強鉄筋挿入孔14とを有しており、前記補強鉄筋Fが配列された補強面H上にセメントモルタルが吹き付け又はコテ塗り施工されて全体が固定されるようになっている。
図1は本実施の形態1の補強鉄筋支持具、及び補強鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強構造の斜視図であり、図2は同補強鉄筋支持具の製造方法を示す説明図であり、図3は同補強鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強方法の説明図である。以下図面を参照しながら本実施の形態について説明する。
実施形態1の補強鉄筋支持具10は、コンクリートスラブなどのコンクリート躯体Kの補強面Hにアンカーやボルトナットなどの係止具Gを介してその固定部が密着して固定される。すなわち、この補強鉄筋支持具10は、複数のものが並行または縦横に配列されてその鉄筋保持部に略等間隔で形成された鉄筋挿入孔に補強鉄筋が挿通されて支持される。補強鉄筋支持具10は図1に示すように、コンクリート躯体Kの補強面Hに密着してアンカー孔11を介して固定される略矩形状の固定部12と、前記固定部12の長手方向端部からL字状にその先端が補強面Hに所定高さで突出される鉄筋保持部13と、鉄筋保持部13の面に略等間隔で設けられ補強鉄筋Fが挿入保持される補強鉄筋挿入孔14とを有しており、前記補強鉄筋Fが配列された補強面H上にセメントモルタルが吹き付け又はコテ塗り施工されて全体が固定されるようになっている。
固定部12は全体が略帯板状に形成され、その面上にアンカーなどの係止具Gを挿通して補強面に係止するためのアンカー孔11が所定間隔例えば10〜30cmの間隔で設けられており、アンカー孔11とこれに隣接するアンカー孔11間には切欠き部11aが配置される。この切欠き部11aを適宜所定の大きさで設けることによって後述するセメントモルタルと補強面Hとの接触面積が減少するのを防止して、セメントモルタルにより補強効果をより確実なものとしている。
鉄筋保持部13は固定部12の側端がL字状に曲げられて補強面H上に例えば5〜100mmの高さに立設された部分であり、その補強面Hに対して略直角となる面上には略等間隔例えば5〜30mmの間隔で補強鉄筋Fを通すための長孔状の補強鉄筋挿入孔14が穿設され、補強鉄筋挿入孔14の長径方向が固定部12側に延伸されるように形成されている。
鉄筋保持部13は固定部12の側端がL字状に曲げられて補強面H上に例えば5〜100mmの高さに立設された部分であり、その補強面Hに対して略直角となる面上には略等間隔例えば5〜30mmの間隔で補強鉄筋Fを通すための長孔状の補強鉄筋挿入孔14が穿設され、補強鉄筋挿入孔14の長径方向が固定部12側に延伸されるように形成されている。
補強鉄筋支持具10は所定厚みの鋼板などを素材として、図2(a)に示すようにこの鋼板を例えば長さが約300mm、幅が約20mmなどの矩形板Bに切断する切断加工と、図2(b)に示すようにアンカー孔11や補強鉄筋挿入孔14などを打ち抜いて形成させる打ち抜き加工と、図2(c)に示すようにその長さ方向に沿ってL字状に折り曲げる加工を施すことにより製造することができる。この製造の際には溶接工程を含まないため、扱いが簡単で生産性などに優れ、しかも強度的に優れた構造とすることができる。また、鋼板素材をL字状に折り曲げる際にはその折り曲げ部分に長孔状の補強鉄筋挿入孔14の一部が等間隔で配置されるので、この折り曲げ加工時における負荷を軽減して無理なく容易に行うことができる。
セメントモルタルとしては、ポリマーセメントやポルトランドセメント、早強セメントなどが適用でき、これに必要に応じて、フライアッシュセメント、白セメント等の水硬性物質、ケイ砂、フライアッシュ、パ−ライト等の骨材、パルプ等の繊維、メチルセルロ−ス、PVA等の添加剤、タンパク質分解物、界面活性剤等の気泡剤、Al粉等の発泡剤等を混合して用いることができる。こうして、コンクリート躯体の補強面に型材及び補強鉄筋支持具に支持された補強鉄筋を配置して、型材と補強面との間に形成された補強材料充填空間中に、ポリマーセメントからなる補強材料を圧送ポンプで送給、充填し、材料が固化した後に型材を外すことでセメントモルタル層を補強面に形成することができる。すなわち、大掛かりな型枠設置作業や非効率的な手塗り作業で行っていたコンクリート躯体の補強を、最小限の人員で簡単かつ迅速に行うことができ、しかも、大幅なコスト低減を図ることができるようにしている。
ポリマーやセメントからなるポリマーセメント組成物を用いたモルタルやコンクリートは、既設構造物との付着性や、ひび割れ抵抗性に優れ、外部からの炭酸ガスや塩化物イオンなどの透過抵抗が大きく、耐薬品性に優れるといった特徴を有している。ポリマーセメント組成物に用いられるポリマーとしては、例えば、スチレンブチレン共重合体系ポリマーやエポキシ樹脂系などが知られている。スチレンブチレン共重体系のものは加工性および接着性に優れるが耐オゾン性や耐油性に劣るという欠点がある。エポキシ樹脂系では、耐熱性、耐油性に優れるが硬くて脆く、また、2液混合型は作業性が悪いという欠点があり、その要求される性能に応じてポリマーの種類や含有量が選択される。
従って、補強材料となるセメントモルタルとしては、ポリマーセメントを使用することが好ましい。このポリマーセメントは、例えばアクリル酸エステル共重合体を主成分とする複合ポリマーエマルジョンと、酸化珪素、酸化カルシウム、酸化鉄を主成分とした主材、又はセメント、砂、砂利を主成分としたコンクリートとを、1:3〜10の割合で混合したものを好適に用いることができる。かかるポリマーセメントは、極めて高い付着力、引張強度、曲げ強度を有するので、十分な靭性と柔軟性を有し、コンクリート躯体が変位したりしてもその動きに追従するのでひび割れや崩壊を防止でき、コンクリート躯体の補強に有効である。
従って、補強材料となるセメントモルタルとしては、ポリマーセメントを使用することが好ましい。このポリマーセメントは、例えばアクリル酸エステル共重合体を主成分とする複合ポリマーエマルジョンと、酸化珪素、酸化カルシウム、酸化鉄を主成分とした主材、又はセメント、砂、砂利を主成分としたコンクリートとを、1:3〜10の割合で混合したものを好適に用いることができる。かかるポリマーセメントは、極めて高い付着力、引張強度、曲げ強度を有するので、十分な靭性と柔軟性を有し、コンクリート躯体が変位したりしてもその動きに追従するのでひび割れや崩壊を防止でき、コンクリート躯体の補強に有効である。
補強鉄筋Fは、大径の主筋と、それよりも小径の配力筋とを縦、横に組み合わせたものを用いることもできる。また、補強鉄筋の素材としては、鉄材の他に、カーボン材やアラミド繊維などの非鉄材料のものを適用することもできる。補強鉄筋F及び補強鉄筋支持具10周囲の補強面Hに配置されるセメントモルタル施工用の型材としては、矩形形状の木質板やプラスチック板、鉄板などを適用することができる。
つぎに、補強鉄筋支持具10を用いたコンクリート躯体の補強方法について図3を参照しながら説明する。まず、この場合はコンクリート躯体Kの天井面となる補強面Hを確定する(図3(1)参照)。この補強面Hに補強鉄筋支持具10を略等間隔に配置して係止具Gを介して固定する(図3(2)参照)。つぎに補強面Hに突設された鉄筋保持部13の鉄筋挿入孔14に鉄筋Fを順次挿入して、補強面H上に補強鉄筋Fが平行配置されるようにする(図3(3)参照)。なお、補強面が床面などになる場合には、補強鉄筋支持具10により支持された補強鉄筋Fの周囲に図示しない型枠材などを必要に応じて配置して、型枠材内にポリマーセメントを吹き付けまたは流し込むことにより充填して、これを養生硬化させることにより補強面H上に補強鉄筋F及補強鉄筋支持具10を内蔵する所定厚みのセメントモルタル層Cを形成できる。こうして機械的強度や耐候性、難剥離性に優れたコンクリート躯体の補強構造20とすることができる。
なお、型枠材となる板体には、補強鉄筋を取付ける前に、補強材料充填空間側をなす面に、フィルムシートを着脱自在に装着することもできる。すなわち、フィルムシートを安価な使い捨てのものを利用して、破損あるいは汚損したフィルムシートを随時取り替えるようにしておけば、板体に補強材料が直接付着することがないので、同板体を繰返し使用することができ、結果的にコスト低減が図れる。
前記型枠材を取外した後は、補強鉄筋や番線などが表面に露出したりすることがないように、同じ補強材料、すなわちポリマーセメントでコテ塗り、吹き付け及びローラや刷毛塗りなどでの上塗りをして仕上げ塗りすることが好ましい。また、補強作業を行う上では、複数の型枠材を用意しておけば作業効率を高めることができる。すなわち、第1、第2の型枠材を用意し、第1の型枠材を既設のコンクリート躯体の補強面に取付け、補強面と型枠材との間に形成された補強材料充填空間中に補強材料を充填して固化させるとともに、第1の型枠材の上部に第2の型枠材を重ねて配設し、同第2の型枠材と補強面との間に形成された補強材料充填空間中に補強材料を充填して、先に固化した材料と一体化させるものである。このとき、前記第1の型枠材で形成した補強材料充填空間内の補強材料が固化した後に第1の型枠材を取外し、同第1の型枠材を第2の型枠材の上部に重ねて配設することにより、固化した前記補強材料の上方に、順次、補強材料充填空間を形成してこれに補強材料を充填し、固化した第2の型枠材内の補強材料と一体化させるようにして、補強済みの面を漸次上方へ拡大していくようにすればよく、少なくとも2組の型枠材を用意すれば、より効率的にコンクリート躯体の補強が行える。
さらに、仕上げ塗りがより簡単な作業で済むように、前記板体と補強鉄筋との間にスペーサを介設することもできる。すなわち、スペーサを介設することで、補強鉄筋の外側にも補強材料がスペーサ分の厚みだけ増して補強鉄筋が露出しないので、仕上げ塗りはローラや刷毛などで薄く塗るだけの簡単な作業となり、作業効率をさらに向上させることができる。なお、スペーサは、補強材料をポンプで圧送するときに、圧送量にあわせて順次抜き出せばよい。このスペーサはポリマーセメントで形成することが好ましく、補強材料と同一成分のポリマーセメントでスペーサを形成すれば、同スペーサはそのまま型枠材内に残しておくこともできる。すなわち、スペーサの外表面が露出しても補強材料と同一成分なので完全に一体化し、問題になることがない。
また、より強固な補強とするために、補強材料充填空間中の型枠材側に網を配設することができる。かかる網は、スペーサなどを利用して張設することもできるが、補強鉄筋と一定間隔をあけて補強面の表面側に位置しておけばよく、特に、配設方法を限定するものではない。例えば、型枠材側に予め仮設しておくこともできる。
さらに、型枠材内のポリマーセメントが固化した後、型枠材を外して、固化した補強材料表面に網を配設することもできる。すなわち、型枠材を外した後、吹き付けやコテ塗りなどで仕上げ塗りを施すが、その際に網を塗り込むことができる。あるいは、仕上げ塗りも終えた後、外部に露出するように網を取付けることもできる。この場合は、網取付金具などを用いて、補強した表面に直接打ち付けることが考えられる。このような網の材質としては特に限定するものではなく、金属、炭素、ガラス繊維、合成樹脂繊維など様々なものを用いることができ、補強面の状態や必要強度などを勘案して適宜選択することができる。かかる網を用いれば、例えば補強面が天井壁やトンネル内壁などの場合にコンクリートの脱落を効果的に防止することができる。
以上説明したように実施の形態1の補強鉄筋支持具10を用いたコンクリート躯体の補強方法及び、コンクリート躯体の補強構造20は、コンクリート躯体Kの補強面Hに固定される固定部12とその固定部端部からL字状に曲設された鉄筋保持部13とを有する補強鉄筋支持具10を備えており、補強鉄筋支持具10の鉄筋挿入孔14を介してコンクリート躯体の補強面Hに略等間隔に補強鉄筋Fを配置して、コンクリート躯体面上の補強鉄筋Fの周囲に充填硬化されたセメントモルタル層Cを形成させるので、補強鉄筋を容易かつ適正に配置することができる施工性を有しているとともに、その構造強度に優れた補強構造とすることができる。
(実施の形態2)
図4は本実施の形態2の補強鉄筋支持具の斜視図であり、図5は同補強鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強構造の骨組みを示す斜視図である。
実施形態2の補強鉄筋支持具30は図4に示すように、コンクリート躯体の補強面に密着してアンカー孔11を介して固定される略矩形状の固定部12と、前記固定部12の長手方向端部からL字状にその先端が補強面Hに所定高さで突出される鉄筋保持部13と、鉄筋保持部13の面に略等間隔で設けられ補強鉄筋が挿入保持される円形状の開口部を有する補強鉄筋挿入孔31とを有しており、前記補強鉄筋Fが配列された補強面H上にセメントモルタルが施工されて全体が固定されるようになっている。なお、実施の形態2の補強鉄筋支持具30はその補強鉄筋挿入孔の形状及びその配置位置が実施の形態1のものと異なる他は略同じであるので、以下の説明において同様の機能を有するものについては同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように実施の形態2の補強鉄筋支持具10、30を用いたコンクリート躯体の補強構造32は、補強鉄筋支持具30と補強鉄筋支持具10と組み合わせて構成され、補強鉄筋支持具10に対し略直角方向となるように補強鉄筋支持具30が補強面上に配置される。これによって、コンクリート躯体の補強面上の所定位置に補強鉄筋を互いに干渉することなく縦横格子状に配列することができる。すなわち、鉄筋支持具30における鉄筋保持部13の鉄筋挿入孔31の補強面上の高さは、鉄筋支持具10の鉄筋挿入孔14よりは高くなるように設定されている。
図4は本実施の形態2の補強鉄筋支持具の斜視図であり、図5は同補強鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強構造の骨組みを示す斜視図である。
実施形態2の補強鉄筋支持具30は図4に示すように、コンクリート躯体の補強面に密着してアンカー孔11を介して固定される略矩形状の固定部12と、前記固定部12の長手方向端部からL字状にその先端が補強面Hに所定高さで突出される鉄筋保持部13と、鉄筋保持部13の面に略等間隔で設けられ補強鉄筋が挿入保持される円形状の開口部を有する補強鉄筋挿入孔31とを有しており、前記補強鉄筋Fが配列された補強面H上にセメントモルタルが施工されて全体が固定されるようになっている。なお、実施の形態2の補強鉄筋支持具30はその補強鉄筋挿入孔の形状及びその配置位置が実施の形態1のものと異なる他は略同じであるので、以下の説明において同様の機能を有するものについては同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように実施の形態2の補強鉄筋支持具10、30を用いたコンクリート躯体の補強構造32は、補強鉄筋支持具30と補強鉄筋支持具10と組み合わせて構成され、補強鉄筋支持具10に対し略直角方向となるように補強鉄筋支持具30が補強面上に配置される。これによって、コンクリート躯体の補強面上の所定位置に補強鉄筋を互いに干渉することなく縦横格子状に配列することができる。すなわち、鉄筋支持具30における鉄筋保持部13の鉄筋挿入孔31の補強面上の高さは、鉄筋支持具10の鉄筋挿入孔14よりは高くなるように設定されている。
実施の形態2の補強鉄筋支持具10、30を用いたコンクリート躯体の補強構造32は、以上のように構成されているので、それぞれ略L字状断面を有する補強鉄筋支持具10、20を補強面に縦横格子状に配置した後、補強鉄筋挿入孔14や31に補強鉄筋Fを挿入して支持させ、補強鉄筋が配列された補強面にセメントモルタル層を充填形成して補強鉄筋Fと一体に硬化させることができ、コンクリートによる肉盛り補強部とコンクリート躯体Kとの接合強度を確保できるとともに、鉄筋配置密度を高めることができる。
10 実施の形態1の補強鉄筋支持具
11 アンカー孔
11a 切欠き部
12 固定部
13 鉄筋保持部
14 補強鉄筋挿入孔
20 補強鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強構造
30 実施の形態2の補強鉄筋支持具
31 補強鉄筋挿入孔
32 コンクリート躯体の補強構造
G 係止具
K コンクリート躯体
H 補強面
11 アンカー孔
11a 切欠き部
12 固定部
13 鉄筋保持部
14 補強鉄筋挿入孔
20 補強鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強構造
30 実施の形態2の補強鉄筋支持具
31 補強鉄筋挿入孔
32 コンクリート躯体の補強構造
G 係止具
K コンクリート躯体
H 補強面
Claims (5)
- コンクリート躯体や鋼製構造体の補強面にアンカーを介して固定され、前記補強面上に施工されるセメントモルタル中に並行配置される補強鉄筋を配置支持するための補強鉄筋支持具であって、
前記コンクリート躯体の補強面に密着して固定される略矩形状の固定部と、前記固定部の長手方向端部からL字状に曲設される鉄筋保持部と、前記鉄筋保持部の面に略等間隔で設けられ前記補強鉄筋が挿入保持される補強鉄筋挿入孔とを有することを特徴とする補強鉄筋支持具。 - アンカーが装着される前記固定部のアンカー孔周囲の少なくとも一部に切欠き部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の補強鉄筋支持具。
- 前記補強鉄筋挿入孔が略長孔状に形成され、その長径方向の一部が前記固定部の面に延設して配意されていることを特徴とする請求項1又は2記載の補強鉄筋支持具。
- 請求項1乃至3の内いずれか1記載の補強鉄筋支持具をコンクリート躯体の補強面にアンカーを介して複数平行に配置する工程と、前記補強鉄筋挿入孔に補強鉄筋を挿入して支持させる工程と、前記補強鉄筋が配列された前記補強面にセメントモルタルを塗布又は鋳込んでセメントモルタル層を形成して前記補強鉄筋と一体に硬化させる工程と、を有することを特徴とする補強鉄筋支持具を用いたコンクリート躯体の補強方法。
- 請求項1乃至3の内いずれか1記載の補強鉄筋支持具と、前記補強鉄筋支持具を介してコンクリート躯体面に略等間隔に配置された補強鉄筋と、前記コンクリート躯体面上の補強鉄筋の周囲に充填硬化されたセメントモルタル層と、を有することを特徴とするコンクリート躯体の補強構造。
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