JP2006218693A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】セキュリティが十分に整っていない共有MFPにおけるSend機能のデータ送信において、ユーザごとにSend機能の使用可・不可、種々の機能の制限をオフィス内のどのMFPからも一様に設定可能になる。
【解決手段】印刷結果を他人の視線に曝露しないよう包蔵するフィニッシング手段と、包蔵物(封筒、包み紙など)の表面に、内部印刷物を特定可能な第一の情報を視認可能な状態で追加できる第一の情報付加手段と、包蔵物の表面に、内部印刷物を特定可能な第二の情報を視認不可能な状態で追加できる第二の情報付加手段と、を有することを特徴とする印刷装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は,コンビニエンスストアなどに設置され、商用プリントサービスに使用される印刷装置及び印刷装置とサーバ、クライアントからなる印刷装置に関する。
現在、撮影機能付携帯電話や高機能PDA(携帯情報機器)の登場により、ユーザがデジタルコンテンツを手軽に持ち歩く環境が整いつつある。近い将来に、旅先で携帯情報機器により撮影した高解像度写真を、近くのコンビニエンスストアで即座に印刷&コピーすることが可能となる。従来からある、自宅のパソコンからコンビニエンスストアのプリンタへ印刷を依頼するネットプリントサービスに加え、高機能携帯情報機器によるコンビニエンスプリンタでのダイレクト印刷が盛んに行われることが予想される。
ダイレクトプリントとネットプリントの複数の印刷ジョブが集中すると、ジョブ開始から完了までユーザが印刷装置本体を占有するような状況では、ジョブ処理効率が非常に落ちてしまうため、例え、ユーザが印刷装置本体から離れた場合でも、印刷装置に入力された印刷ジョブを自動的に順に処理することが望ましいが、それに伴い、印刷したジョブの内容を第三者の視線から遮る機能が要求されると考えられる。
特許文献1で示すように、小さな粘着物により印刷物を接着仮止めして印刷結果を紛れさせないようにするというアイディアが提案されている。また特許文献2では写真を印刷し、その印刷結果を封筒に入れ、封筒に宛名とインデックス画像をプリントしてユーザに郵送するDPEサービスも提案されている。
特開平5−278927号公報 特開2001−94695号公報
しかしながら、多くのユーザが使用し、かつ印刷行為に課金が発生するコンビニエンスショッププリンタにはオフィスで使用されるプリンタに求められる以上の内容の秘匿性と容易な印刷結果選別機能の両立、さらに万引き防止機能を含んだ簡略化した課金機能が要求される。
特許文献1では印刷結果の選別機能に、特許文献2では印刷結果の秘匿性に十分な配慮がなされていなかった。
本発明においては近い将来のコンビニエンスプリンタに求められる、印刷結果の秘匿性と容易な選別性及び印刷結果の取り残し、取り違えを防ぐ機能を実現し、ユーザが安心して使用できる印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1〜7に係る印刷装置にあっては、まず印刷装置に封筒インサート機能付フィニッシャを接続する。封筒フィニッシャは印刷物をフィニッシャ内で封筒に挿入し、排出するものであるが、他社から印刷内容を見られないようにするのであれば、印刷用紙よりも一回り大きい用紙で印刷結果を包み込む包み印刷でもよい。前記フィニッシャのインサート部に装填される封筒或いは包み紙には、無線通信により情報を保存できる、RF−IDタグが添付されていて、前記フィニッシャ内には前記RF−IDタグ付き封筒に不可視とすべき情報を書き込めるRF−IDライタと、同RF−IDタグ付き封筒に可視とすべき情報を印字できる、小型印刷装置が実装されている。一方印刷装置本体には、PDA、高性能携帯電話などの、高機能携帯機器から印刷データを直接入力できる印刷データ入力部と、インターネットに接続する通信制御部、前記フィニッシャ内のRF−IDライタと小型印刷装置への書き込みデータを生成する印刷装置主制御部を有する事により、印刷結果内容をユーザが印刷装置の近傍に居なくても第三者の視線から隠し、かつ印刷結果の取り違えを防ぎ、コンビニエンスストアでの精算処理を容易にし、非精算のまま印刷結果を持ち去る万引きを防止する事が可能となる。
また、請求項8〜15に係る印刷装置にあっては、前記請求項1〜7に係る印刷装置の構成手段に加え、封筒フィニッシャの排紙ビン上の印刷結果を包蔵した封筒のRF−IDタグを監視するRF−IDリーダを有し、印刷装置本体にさらに警報器を有する事により、印刷結果内容をユーザが印刷装置の近傍に居なくても第三者の視線から隠し、かつ印刷結果の取り違え、取り忘れ、置き去りを防ぎ、コンビニエンスストアでの精算処理を容易にし、非精算のまま印刷結果を持ち去る万引きを防止する事が可能となる。
さらに、請求項16〜20に係る印刷装置にあっては、封筒フィニッシャ+印刷装置のシステムにおいて、前記フィニッシャのインサート部に装填される封筒或いは包み紙には、封筒ID情報を書き込み済みのRF−IDタグが添付されていて、前記フィニッシャ内には現在印刷中のJOBを包蔵する封筒の封筒ID情報を印刷装置主制御部が読み込み可能な RF−IDリーダAと封筒フィニッシャの排紙ビン上の印刷結果を包蔵した封筒の封筒IDを監視するRF−IDリーダBを有し、印刷装置本体にさらに警報器と先払い精算が可能なコインロボットを有する事により、印刷結果内容をユーザが印刷装置の近傍に居なくても第三者の視線から隠し、かつ印刷結果の取り違え、取り忘れを防ぐ事が可能となる。
なお、さらに説明すれば、本発明の第一の発明について下記のように示す。
(1)印刷結果を他人の視線に曝露しないよう包蔵するフィニッシング手段と、
包蔵物(封筒、包み紙など)の表面に、内部印刷物を特定可能な第一の情報を視認可能な状態で追加できる第一の情報付加手段と、
包蔵物の表面に、内部印刷物を特定可能な第二の情報を視認不可能な状態で追加できる第二の情報付加手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。
本発明において、コンビニエンスストア設置プリンタなど、公衆商用使用の印刷装置において、印刷結果を不可視と出来る、封筒或いは包み印刷フィニッシャを使用し、印刷結果を特定するための、ユーザのみ知りえるクローズな情報は不可視な情報保存手段により、印刷物に追加し、印刷結果を特定するための秘密度の低いオープンな情報は可視の情報保存手段により、印刷物に追加する機能を実現する事で、印刷結果内容をユーザが印刷装置の近傍に居なくても第三者の視線から隠し、かつ印刷結果の取り違え、取り忘れ、置き去りを防ぎ、コンビニエンスストアでの精算処理を容易にし、非精算のまま印刷結果を持ち去る万引きを防止する事が可能となる。
本実施例の構成を説明する前に、本発明のベースとなる印刷装置としてのカラーMFP(複合機)の一般的な構成とRF−IDタグシステム、コンビニエンスストアネットプリントサービスについて説明する。
まず、カラーMFPに関して、図2、3、4を用いて説明する。
なお、本実施例を適用するプリンタ部は、カラーレーザ方式に限られるものではなく、モノクロレーザ方式、LEDプリント方式、インクジェットプリント方式等、他のプリント方式でも良いことは言うまでもない。
図2は本発明を適用可能な印刷装置の構成を示すブロック図であり、カラーレーザMFPの場合を示す。
図において、1600はMFP本体であり、大きくリーダ部1300、画像生成部1400及びプリンタ部1500に分割される。メカ構造的にはMFPはリーダユニットとプリントユニットに大別されるが、画像生成部1400は製品によって、リーダユニットに取り込まれたり、プリントユニットに内蔵されていたり実現方法は様々である。
以下、複写プロセスについて簡単に述べる。
リーダ部1300では、原稿台に置かれた原稿に原稿照明ランプ1311から光を照射するとその反射光はミラー1312により、レンズ1313を通って、CCD(電荷結合素子)1351へ入力される。CCD1351では、フィルタで光の三原色に分解されたRGB原稿画像情報が検知され、A/Dコンバータによりデジタル信号に変換された後、画像生成部1400内の画像処理手段1411へと送信される。画像処理手段1411においてはシェーディング補正、下地除去、文字判定、変倍、画像加工、濃度処理、黒検出、偽造防止追跡処理などの様々な画像処理に加え、RGB色空間からYMCK色空間へ色変換を実行した後、YMCK印刷ビデオデータを、プリンタ部1500のビデオI/F制御手段1540へと転送する。
1412はパソコンあるいはFAX、Emailからの印刷データをYMCK印刷データに変換するプリンタ機能制御手段である。本手段により複写機はプリンタ機能を実現することとなる。
1413はネットワーク、電話回線と画像データとの送受信を司る通信制御手段である。本手段により、複写機はFAX機能を有することとなり、印刷装置がFAXまたはEmailのSendモードの場合、リーダ部1300からの画像情報は圧縮されて通信制御手段1413により外部回線へ出力される。
一方、印刷装置がコピーまたはプリンタモードの場合、ビデオI/F制御手段1540内のバッファメモリに格納されたYMCKビデオデータは不図示のPWM(パルス幅変調)回路により、レーザのスポット系を表すビデオデータに変換され、レーザドライバ1502を駆動して、感光ドラム1506にレーザ光を照射し、静電潜像を形成する。
次に図3、4を用いてプリンタ部1500の動作についてより詳しく説明する。
1500はカラーレーザMFPのプリンタ部であり、リーダ部1300からの入力多値画像データに応じて変調したレーザビームを感光ドラム上に走査することにより潜像を形成し、これを記録紙に転写した後定着させるという一連の電子写真プロセスによる記録を行なう。
画像生成部1400とプリンタ部1500はインタフェース信号線1200によって接続されている。主なインタフェース信号として、/RDY,/PRNT,/TOP,/LSYNC、VDO7〜VDO0、VCLKがあり、以下これについて簡単に説明する。
/RDY信号は、コントローラに対してエンジンから送出される信号であって、エンジンが後述する/PRNT信号を受ければいつでもプリント動作を開始できる状態、またはプリント動作を継続できる状態にあることを示す信号である。
/PRNT信号は、エンジンに対してコントローラから送出される信号であって、プリント動作の開始、またはプリント動作の継続を指示する信号である。
/TOP信号は、副走査(垂直走査)方向の同期信号であって、コントローラに対してエンジンから送出される。
/LSYNC信号は、主走査(水平走査)方向の同期信号であって、コントローラに対してエンジンから送出される。VDO7〜VDO0信号は、エンジンに対してコントローラから送出される画像信号であって、エンジンが印字すべき画像濃度情報を示す。VDO7が最上位、VDO0が最下位の8ビットで表わされる。エンジンでは、VDO7〜VDO0信号がFFHで現像中のトナー色の最大濃度で印字し、00Hで印字しない。これらは転送同期信号VCLKに同期して送出される。
プリンタ部1500は/PRNT信号を受け取ると、不図示の駆動手段により、感光ドラム1506及び転写ドラム1508を図示矢印方向に回転させる。続いて、ローラ帯電器1509の帯電を開始し、感光ドラム1506上の電位を所定の値に均一に帯電する。次に、給紙ローラ1511によって、転写紙カセット1510から転写紙1528を転写ドラム1508に給紙する。転写ドラム1508は、中空の支持体上に誘電体シートを張ったもので、感光ドラム1506と同速で矢印方向に回転する。この転写ドラム1508に転写紙1528が供給されると、転写ドラムの支持体上に設けられたグリッパ1512によって転写紙1528が保持され、吸着ローラ1513及び吸着用帯電器1514により転写紙1528を転写ドラム1508に吸着させる。同時に、現像装置の支持体1515を回転させて、支持体1515に支持された4つの現像装置1516M、1516C、1516Y、1516BKのうち、第1のトナーであるマゼンタのトナーが入った現像装置1516Mを感光ドラム1506に対向させる。なお、1516Cはシアンのトナーが入った現像装置、1516Yはイエローのトナーが入った現像装置、1516Bkはブラックのトナーが入った現像装置である。
一方、プリンタ部1500は、転写ドラム1506に吸着された転写紙1528の先端を検出器1517によって検出し、所定のタイミングで垂直同期信号/TOPを発生してリーダ部1300に送出する。リーダ部1300は印字ページに対する最初の/TOP信号を受け取ると、バッファメモリに格納されている画像データのうち、第1の印字色であるマゼンタのデータを所定のタイミングで読み出す。読み出された8ビットの画像データD7〜D0は、画像信号VDO7〜VDO0としてVCLK信号に同期してプリンタ部に送出される。
リーダ部1300より出力されたVDO7〜VDO0信号は図4に示すようにパルス幅変調回路1501に入力され、レベルに応じたパルス幅(256段階)のレーザ駆動信号VDOとなり、レーザドライバに送出される。後述する現像時において、レーザ駆動信号VDOのパルス幅に応じてトナーの付着量が調節でき、それにより、各色256階調の濃淡が再現される。
次に、図4において前記レーザ駆動信号VDOに応じて駆動されるレーザダイオード1503からのレーザビーム1527は不図示のモータにより矢印方向に回転駆動される回転多面鏡1504で偏向され、光路上に配置された結像レンズ1505を経て、感光ドラム1506上を主走査方向に走査し、感光ドラム1506上に潜像を形成する。このとき、ビームディテクタ1507はレーザビームの走査開始点を検出し、この検出信号から主走査の画像書き出しタイミングを決定するための水平同期信号である/LSYNC信号が生成される。
以上述べた主走査の動作が繰り返されて1ページ分のマゼンタの潜像が感光ドラム1506上に形成されていく。
図3に戻り、感光ドラム1506上に形成された潜像は上記マゼンタのトナーが入った現像装置1516Mによって現像され、マゼンタのトナー像となる。このマゼンタのトナー像は、転写用帯電器1519により、回転する転写ローラ1508に吸着されている転写紙1508に転写される。この際、転写されずに感光ドラム1506上に残ったトナーはクリーニング装置1525によって除去される。以上の動作により、転写紙1528上に1ページ分のマゼンタのトナー像が形成される。
次に、現像装置の支持体1515を回転させて、第2のトナーであるシアンのトナーが入った現像装置1515Cを感光ドラム1506に対向させる。続いて、マゼンタのときと同様に、転写ローラ1508に吸着されたまま回転する転写紙1528の先端を検出器1517で検出し、垂直同期信号/TOPを発生してリーダ部1300に送出する。これを受けてリーダ部1300はバッファメモリからシアンのデータを読み出す。以下、同様の動作により、転写紙1528上にはマゼンタのトナー像に重ねてシアンのトナー像が転写される。
更に、同様にして第3のトナーであるイエロー、第4のトナーであるブラックのトナー像が転写紙1528上に重ねて転写され、フルカラーのトナー像となる。
上記4色のトナー像が全て転写された転写紙1528は、分離帯電器1520を経て、分離爪1521によって転写ドラム1508から剥がされ、搬送手段1522により定着装置1523に供給される。また、このとき、転写ドラムクリーナ1526によって転写ドラム表面の清掃が行なわれる。
転写紙上のトナー像は定着装置1523で加熱、加圧されることによって熔融固着され、最終的なカラー出力画像となる。そして記録の終了した転写紙は排紙トレイ1524に排紙される。
カラーパッチ検査センサ1531はキャリブレーションと呼ばれる色濃度補正処理の際に使用される濃度センサである。転写ドラム上に定められた各種濃度のカラーパッチパターンを現像し、その濃度を測定して、規定値と合わなければ濃度補正量を調整して適切な濃度再現性を得るものである。
以上が本発明で使用する一般的なカラーMFPの構成、機能に関する説明である。
次に本実施例で使用される無線読込可能なメモリ(RF−IDタグ)と情報を読み書きできるRF−IDリーダライタの構成要素に関して図5にて説明する。RF−IDタグ520は、図5に示すように、後述するリーダライタ500の一対の送受信コイルに対応して相互誘導作用を利用して夫々と電磁誘導結合する電力用コイル521及び送受信用コイル522と、電力用コイル521の誘導起電力を全波整流して動作電力を形成する電源部523と、この電源部523からの動作電力によって作動する送受信用コイル522に接続されたデータ送信回路524及びデータ受信回路525と、これらデータ送信回路524及びデータ受信回路525に接続されたマイクロプロセッサを内蔵する制御回路526と、この制御回路526に接続された不揮発性メモリ527とを備えている。
一方、RF−IDタグ520の不揮発性メモリ527に対してアクセスするリーダライタ500は、図5に示すように、水晶発振子502で発振させたクロック信号を増幅器503で増幅して電力供給コイル504に供給する電力送信回路505と、水晶発振子502のクロック信号が供給されるマイクロプロセッサ506と、このマイクロプロセッサ506に接続されたデータ送信回路507及びデータ受信回路508と、これらデータ送信回路507及びデータ受信回路508が接続されたデータ送信コイルアンテナ509と、マイクロプロセッサ506に接続された予め作成された書込情報を格納すると共に、RF−IDタグ520から読出した履歴情報を記憶するメモリ510と、マイクロプロセッサ506に接続された書込情報及び履歴情報を表示する液晶ディスプレイ501とを備えている。
ここで、データ送信回路507は、コイルの相互誘導作用を利用してデータの送信を行うために、マイクロプロセッサ506からの送信データを例えばNRZ符号等に符号化し、この符号化データを所定周波数の搬送波を使用した例えばPSK方式のデジタル変調を行って、このデジタル変調信号を増幅器とブリッジドライブ回路を介してデータ送信コイルアンテナ509に供給して、RF−IDタグ520側に送信する。
一方、データ受信回路508では、RF−IDタグ520からの送信データをコイルアンテナ509で受信すると、差動入力バッファで受信して電磁変換した信号からバンドパスフィルタで所定周波数を中心とする有効帯域成分を抽出し、これを増幅器で増幅してからPSK方式の復調処理を行うことにより復調データを得ると共に、この復調データをNRZ符号等に基づく復号処理を行って、読取データを生成し、これをマイクロプロセッサ506に入力する。
そして、マイクロプロセッサ506では、RF−IDタグ520に対する情報の書込及び読出を行うデータ処理を実行し、RF−IDタグ520の不揮発性メモリ527に情報を書込むと共に、格納されている情報を読出すデータ処理を実行する。
以上が一般的なRF−IDリーダライタとRF−IDタグの構成要素及び動作の概要である。
さらに現在運用されていて、本実施例でも言及されるコンビニエンスストアでのネットワークプリントサービスに関して、図6を用いて説明する。
図6において本サービスを成り立たせるために3つの構成要素=文書登録者のクライアントPC、ネットプリント専用サーバ、各コンビニエンスストアに設置されたプリンタが必要である。そしてそれら3構成要素は全てインターネットワークにより接続されている。実際にプリントを行うには以下の手順を踏むこととなる。
1 文書の登録:文書登録者のクライアントPCからネットプリント専用サーバのWEB画面にアクセスして、印刷するファイルをアップロードする。
ネットプリント専用サーバは印刷文書の保管とネットプリントWEBページの公開の機能を有する。
2 プリント予約番号の発行:ネットプリント専用サーバはプリント予約受け付け番号を文書登録者のクライアントPCにWEBページにより表示して、発行する。
3 予約受付番号のメモ:文書登録者は予約受付番号をメモする。この番号はコンビニエンスストアでの印刷の際の文書の選択と、印刷許可のパスワードの機能をもつ。
4 印刷データの生成とコンビニエンスストアプリンタへの転送:ネットプリント専用サーバは登録された印刷ファイルから、印刷データ(.Prn File)を生成し、指定されたコンビニエンスストアプリンタヘ送信して、該プリンタ内の記憶装置に保存しておく。
5 文書の印刷:コンビニエンスストアへ赴いた文書登録者はプリンタの操作パネルより予約受付番号を入力し、プリンタ内の記憶装置に保存しておいた登録文書の印刷を実行する。
以上が現在運用されているコンビニエンスストアプリンタのネットワークプリントサービスの概要である。
本発明は以上説明したカラーMFP、RF−IDタグ読み書きシステム、コンビニネットワークプリントサービスをベースに、今後、使用需要が飛躍的に拡大することが予想される、コンビニエンスストアプリントサービスにおいて、特にセキュリティ機能を重視したコンビニエンスストア専用プリンタを提案するものである。
以下に各実施例についての詳細を述べる。
[第一実施例]
図1に本発明の第一実施例である印刷装置のブロック図と特徴的な構成要素を示す。1は印刷装置本体で印刷機能をもつ。2は印刷装置の全ての制御を司るMFP主制御部である。ここではプリンタ機能の他にコピー機能を内蔵していることを踏まえてMFP(Multi Function Periphral)と称す。3はコピーデータ、プリントデータを一時保管する大容量メモリであるHDD。4はLCDと入力キーから成る表示入力部である。5はPDA(携帯情報機器)あるいは高機能携帯電話などの高機能携帯機器33からの印刷データを受信できるデータ入力部である。さらにSmartMedia(登録商標),SDCardなどの携帯メモリを直接挿入できるICカードスロットも有す。MFP主制御部2の内には演算装置であるCPU6,プログラムを格納したROM7、ワーク領域であるRAM8、表示入力部4を制御するオペパネ制御部9、印刷に必要な画素単位データであるビットマップデータを生成する描画部10、ネットワーク32或いはデータ入力部5からの印刷データの入力を司る通信制御部11、レーザ駆動、搬送モータ駆動、現像器駆動、定着器制御などを行うエンジン制御部12が実装されている。13はインサート部にセットされた封筒14に印刷結果19をしまって排紙ビン18上に排出する封筒フィニッシャである。封筒14にはRFIDタグ15が貼付されている。ここで図1では封筒14を用いて印刷結果19を仕舞う機能を示しているが、封筒の代わりに印刷結果19より大きな用紙で印刷結果19を包んで排紙する包み機能を有した包みフィニッシャであっても、全く同様である。本特許では便宜上、封筒を用いた印刷結果の目隠し効果について論ずるが、包み紙に置き換えても成り立つことをここに申し添えておく。
封筒フィニッシャ13の内部にはRF−IDライタ16があり、MFP主制御部2からの各種情報をインサート部から引き込んだ封筒14のRF−IDタグ15に書き込むことが可能である。さらにバブルジェット(登録商標)方式の小型プリンタである小型印刷装置17は封筒14の表面に封筒内部に仕舞った印刷結果のファイル名と料金情報を印字することが可能である。
23はコンビニエンスストアのレジスタ台である。21は従来のバーコードリーダに当たるRF−IDリーダで商品に添付されたRF−IDタグの情報を読み取ることで、品名、料金、その他の付帯情報をレジスタ22に読み込むことが可能である。店舗入り口26にもRF−IDリーダが設置されており、精算処理を行わなかったRF−IDタグを添付した商品が通過すると、警報機25から警報が鳴り、万引き行為を防止できる。
次に図7により、本実施例1におけるコンビニエンスストアでのプリントサービスのフローについて説明する。
まず、店舗に来店し、所有のPDA、携帯電話などに格納した写真画像を印刷する、ダイレクトプリントの場合を説明する。印刷装置1のデータ入力部5から無線ローカルインターフェース(IrDA,Bluetoothなど)或いは所定印刷画像データを格納したメモリカードを挿入して印刷JOBをMFP主制御部2へ送信する。
ここで図8により、その時の操作パネルの表示と操作についてより詳細に説明する。
表示入力部4には機能の選択ボタンが表示されている。この場合は“携帯プリント”を選択する。次いで、表示が変わり、携帯機器33を無線I/F受信部に近接させるか、携帯機器33からメモリカードを抜き取り、メモリカードスロット(共にデータ入力部5に含む)に装着するかを促す。ユーザが携帯機器33を近接して、印刷装置1と通信可能状態になると、表示入力部4は“デバイス認識中”と表示して、ユーザの携帯機器33内で、印刷可能なデータを検索し、一覧として表示する。ここでユーザが印刷したいファイルを選択(勿論複数選択してよい)すると、印刷装置1は選択した印刷データを受信して、“データ受付中”と表示する。そして、ユーザに登録時の証明となるパスワードの入力を要求する。ユーザが所定文字数のパスワードを入力すると印刷JOBの受付が終了となる。ユーザは精算時にパスワードを店員に告げることで本人確認をしてもらうため、パスワードは忘れてはならない。
再度、図7に戻り、印刷装置の処理フローの説明を続ける。印刷装置1は受け付けた印刷JOBの印刷を開始し、印刷途中のページは封筒フィニッシャ13内に一次格納される。平行して、インサータ部から引き込まれたRF−ID貼付封筒14上のRF−IDタグ15に、RF−IDライタ16により印刷JOBのファイル名、料金情報、パスワード情報が書き込まれる。前記3つの情報は全て、MFP主制御部2より送信されるデータである。さらに小型印刷装置17により、封筒14の表面に印刷JOBのファイル名と料金情報が印字され、これによりユーザは自分の登録した印刷JOBがどの封筒に入っているかを知ることができる。また印字する情報はMFP主制御部2より送信されるデータである。フィニッシャ13内で印刷結果19が封筒14に挿入され、排紙ビン18へと排出される。排紙ビン18上に複数の印刷結果がドンドン溜まっていくが、ユーザはその中から封筒14上に印字された自分のファイル名を手掛かりに、自分の印刷結果19の仕舞われた封筒14を選び、レジスタ台23へ他の商品と一緒に持っていく。店員は他の商品と同様に封筒14にRF−IDリーダ21を近接して、封筒14に貼付されたRF−IDタグ15のデータをレジスタ22へ読み込む。RF−IDタグ15には料金情報とパスワード情報が書きこまれており、レジスタ22には該情報が表示される。店員が口頭でユーザにパスワードを告げるよう依頼し、ユーザは覚えていたパスワードを告げて、それがレジスタ22に表示している情報と一致すれば、本人確認が出来たこととなり、所定の料金の支払いを依頼する。もしユーザの告げたパスワードがレジスタに表示された情報と異なっていた場合、本人確認が出来なかったこととなり、店員はユーザに間違えを指摘して、正しい封筒14と印刷結果19をもって来るよう依頼する。間違えられた別の人の印刷結果はレジスタ台23に保管され、正規のユーザが問い合わせることを待つ。
以上がダイレクトプリントの場合の処理フローである。
次にクライアントPCがコンビニエンスストアとは別の場所にあり、従来例で示したようにネットプリンタ専用サーバを用いて印刷する場合のフローを図7、図9にて説明する。図7の、印刷装置がユーザの印刷JOBの印刷を開始した以降は、前述のダイレクトプリントの場合と同一である。ユーザが来店以降、印刷JOBの印刷を開始させるまでの操作フローを図9にて説明してあるので、その部分の詳細を述べる。
図9にて表示入力部4には機能の選択ボタンが表示されている。ここでは“ネットプリント”を選択する。次いで、表示が変わり、クライアントPCから印刷JOBを登録した際に、WEBサーバより入手したパスワードの入力を要求される。ユーザが正しい登録パスワードを入力すると、印刷装置1は内部のHDD3より、既に格納済みの当該ユーザからの印刷データを読み出し、“JOB認識中”と表示し、印刷データの一覧を表示する。ユーザは印刷データ一覧から印刷したいデータのみを選択する。以上で印刷JOBの受付が終了となる。これ以降の処理、操作フローはダイレクトプリント時と同一となる。以上がネットプリントの場合の処理フローである。
もしユーザが悪意を持ち、レジスタに拠らずに印刷結果を店外に持ち出そうとすると、出入り口のRF−IDリーダ24により、封筒14のRF−IDタグ15内のデータを読み込み、レジスタ未処理物店外持ち出しと判断して警報器25を作動することが可能であるが、この場合RF−IDタグ15に店舗の他の商品と同様に、この店舗の商品であるという情報を前もって書き込んで置けばよい。
[第二実施例]
第一実施例では、一部取り忘れ或いは悪意の一部置き去りへの対策が講じられていなかった。悪意の一部置き去りとは例えば、印刷時の用紙サイズや、印刷モード(高解像度/低解像度印刷、モノクロ/カラー印刷など)の設定を間違えて、余分に印刷した時に、レジスタ台にもって行かなければ、料金を支払わなくても済んでしまう。本実施例ではこの問題を解決するために、取り忘れ/置き去り防止機能を追加するものである。
図10に本発明の第二実施例におけるコンビニエンスストアプリンタのブロック図と構成要素を示す。図中既に説明済みの構成要素に関しては既出の符号を付け説明を省略する。
41は本第二実施例を実現した印刷装置本体で印刷機能をもつ。42は印刷装置の全ての制御を司るMFP主制御部である。43はPDA(携帯情報機器)あるいは高機能携帯電話などの高機能携帯機器33からの印刷データを受信できるデータ入力部である。第二実施例では特に高機能携帯機器のID情報を受け取れる機能を有している。44はインサート部にセットされた封筒14に印刷結果19を仕舞って排紙ビン18上に排出する封筒フィニッシャである。封筒14にはRF−IDタグ15が貼付されている。
封筒フィニッシャ44の内部にはRF−IDライタ16、小型印刷装置17に加え、RF−IDリーダ45が設置されている。
RF−IDライタ16はMFP主制御部42から送信された各種情報を、インサータから引き込まれた封筒14に貼付されたRF−IDタグ15に書き込むが、本第二実施例では第一実施例の書き込み情報(印刷JOBのファイル名、料金情報、パスワード情報)に加え、印刷指定したユーザのユーザID情報を書き込むことを特徴とする。ユーザIDとはダイレクトプリントの場合はデータ入力部43から入力されたデバイスIDを使用し、ネットプリントの場合はネットプリント専用サーバにアクセスするために使用するユーザ登録IDを使用することとする。
小型印刷装置17はMFP主制御部42から送信された各種情報を、インサータから引き込まれた封筒14の表面に印字するが、本第二実施例では第一実施例の印字情報(印刷JOBのファイル名、料金情報)に加え、印刷指定したユーザのユーザID情報を印字することを特徴とする。これにより時間を空けて複数の印刷JOBを登録したユーザにとって、印字されたユーザIDを見ることで自分の登録JOBと判断できる。
RF−IDリーダ45は排紙ビン18上に積み上げられた複数の封筒14に貼付したRF−IDタグ15の情報を読み取り、MFP主制御部42へ送信することで、後述する排紙ビン18上の印刷結果19の一部取り忘れ、置き去りを防止する、監視機能を実現する。46は印刷装置本体41に装着された警報器で、MFP主制御部42により発呼することが可能である。もしRF−IDリーダ45の監視により一部取忘れを検知した場合は、警報器46が発呼してユーザ及び店員へ注意を促す。
料金の支払い方法については第一実施例と同じく、レジスタ台でのRF−IDリーダ21による料金情報の読込を採用し、店舗出入り口での万引き防止機能であるRF−IDリーダ24と警報機25についても同様である。
プリント処理の操作フローに関しては第一実施例とほぼ変わらないため割愛する事とする。
次に図11、図12により第二実施例おける印刷結果の一部取り忘れ(置き去り)防止機能について詳細に説明する。
図11でMFP主制御部42において、排紙ビン18上の封筒14に貼付されたRF−IDタグ15に格納された情報をRF−IDリーダ45により監視して、該格納情報からユーザID情報のみを抽出して監視遷移テーブルを作成する。なぜ、同様にRF−IDタグ15に格納されたパスワード情報或いはファイル名情報を使用しないかというと、同一ユーザが時間を置いて2度異なる印刷JOBを登録する可能性があり、この様な場合でも、別々に出力した印刷結果を、同一ユーザのジョブとして認識するためである。監視遷移テーブルは以下のようなデータからなる。
ここで図12により排紙ビン上のユーザIDタグがどのような状況になれば警報を鳴らすかについて説明する。印刷JOBがドンドン吐き出されて、ユーザIDタグが増えていく場合は警報は鳴らさない。あるユーザが自分の印刷結果を全て持ち去ってくれれば、その時特定ユーザIDタグの残数は0となり、この場合も警報は鳴らさない。但し、一部のみ取り去り、とり忘れが生じた場合は、残数が減ったにもかかわらず、0になっていないと認識でき、この時に警報をならすものである。よって、以上の手段の追加することで、取り忘れ及び置き去りを防止することが可能となる。他人の印刷を取り違えた場合は第一実施例にて説明済みのようにレジスタ台23にて、その間違えが判明するので問題ない。
以上のようにフィニッシャ44にRF−IDリーダ45を追加することで、第一実施例で対応できなかった、印刷結果の取り忘れ、置き去りに対処することが可能となる。
[第三実施例]
第一実施例、第二実施例では、封筒に入れる或いは包み紙にて覆ってしまうために、誰の印刷結果か判り難いという問題に対処するために、封筒の表面にファイル名と課金情報を書き込む機能を追加したが、小型印刷装置がフィニッシャに必要であることと、RF−IDタグ付きの封筒をユーザに渡すことがコスト高であるという問題点もある。
第三実施例では上記の課題に対応するため、より簡易な構成で、プリントサービスのコストを低く押さえるコンビニセキュリティプリンタを提案する。
図13に本発明の第三実施例におけるコンビニエンスストアプリンタのブロック図と構成要素を示す。図中既に説明済みの構成要素に関しては既出の符号を付け説明を省略する。
51は本第二実施例を実現した印刷装置本体である。52は印刷装置の全ての制御を司るMFP主制御部である。53はRF−IDタグ15を貼付した封筒であるが、封筒表面には大きく封筒IDが書かれていて、RF−IDタグ15にも封筒IDと同一のID情報が書き込まれている(図16参照)。また、封筒IDの代わりに、カラーシールが貼られており、RF−IDタグ15にはその色を示すカラーID情報が格納されていても良い。何れにせよユーザが封筒を視認する情報と、同等の情報がRF−IDタグ15に格納されていて、封筒53は何度でも繰り返し使用される。55は印刷JOB毎に使用する封筒53の封筒IDを読み込むRF−IDリーダAである。一方56は排紙ビン18上の、印刷結果19を包蔵した封筒53の封筒IDを監視するためのRF―IDリーダBである。RF−IDリーダは複数のRF−IDタグの情報を読み込む際に、各タグの位置情報までは把握できないため、フィニッシャ54にはRF−IDリーダが2器必要となる。またコストダウンのため第一、第二実施例のようにRF−IDライタ、小型印刷装置を有せず、料金情報を封筒53に書き込むことは出来ない。代わりにコインロボ60とMFP主制御部52にコインロボ制御部57を有することで、コインロボを用いた先払い制を採用している。
次に図14、図15、図17により第三実施例おける印刷結果の一部取り忘れ(置き去り)防止機能について詳細に説明する。
図14でMFP主制御部52において、RF−IDリーダAからの情報により現在印刷中の印刷JOBがどの封筒IDの封筒53に仕舞われるかが判明し、それにより、JOB登録時にユーザ或いはネットプリントにおけるプリントサービスサーバ31により指定された“パスワード”との対応表を作成する(図15参照)。
同じく図14で、排紙ビン18上の、封筒53に貼付されたRF−IDタグ15に格納された封筒IDを、RF−IDリーダB56により監視して、現在排紙ビン18にどの封筒IDが存在するかをMFP主制御部52へ伝えている。
次いで図17により、取り忘れ監視ルーチンについて説明する。ユーザが印刷結果を引き取る前に、必ず自らのパスワードを入れてから、引き取らせるように表示入力部4に表示し(詳細は図19により後述)、もしパスワードを入れなかったり、誤って他人の印刷結果を取り上げた場合は警報が鳴るようになっている。
まず、ユーザが当該パスワードを入力すると、MFP主制御部52は逐次作成しているパスワード=封筒ID対応テーブルにより、対応する封筒IDを表示入力部4に表示する。入力パスワードに対応する封筒IDの封筒53が取り去られた時のみ警報は発しないが、対応しない封筒IDのいずれかが取り去られた場合は警報を鳴らして注意を呼びかける。以上で、取り違えを防止することができる。本実施例ではコインロボ60による料金前払い制であるので、印刷結果置き去りに対しては対処の必要は無い。
図18により第三実施例の処理フローについて簡単に説明する。第一、第二実施例との違いはコインロボによる前払い方式としたことである。
まず、携帯機器からのダイレクトプリントと外部クライアントからのネットプリントのいずれも、印刷JOBを印刷装置本体51に登録して、パスワードを決定するまでは前述の第一、第二実施例と同一である。
印刷する印刷ジョブをMFP主制御部52が認識すると、表示入力部4にページ数と印刷モード(カラー、モノクロ)から算出した料金が表示される。
ユーザが所定料金をコインロボに投入し、不足無いことをMFP主制御部52が認識した時点で、初めて、印刷JOBの印刷を開始する。
印刷途中のページは封筒フィニッシャ54内に一次格納される。平行して、インサータ部から引き込まれたRF−ID貼付封筒53上のRF−IDタグ15に格納された封筒ID情報をRF−IDリーダAが読込、MFP主制御部52に送信し、MFP主制御部52にて、パスワード=封筒ID対応テーブルを逐次更新作成する。フィニッシャ54内で印刷結果19が封筒53に挿入され、排紙ビン18へと排出される。
ここで、図19により、ユーザが印刷結果19を引き取る際の、操作について説明する。排紙ビン18への印刷結果19の排出を終了した印刷装置本体はレディ状態でコマンドの入力を待っている。印刷物を引き取りに来たユーザは“印刷物引取り”キーを押し、印刷物引取りモードへ移行する。ユーザがパスワードを入力すると印刷装置本体51は入力されたパスワードに対応する印刷結果がどの封筒に仕舞われているか、その封筒IDを表示する。
ユーザが正しく自分の印刷結果を取り上げれば、RF−IDリーダB56が当該動作を認識し、MFP主制御部52は正常終了を認識し、表示入力部4の表示を変更する。もし、異なる印刷結果を取り上げた場合は同じく、RF−IDリーダB56が当該動作を認識し、警報を警報器46より鳴らして、ユーザと店員の両方に注意を喚起させる。
再度図18へ戻り、印刷結果を入れていた封筒53は再びフィニッシャ54のインサータ部に戻される。
以上のように、印刷結果引取り時のパスワード入力は面倒な作業ではあるが、RF−IDライタ、小型プリンタを不用とし、印刷結果を隠すための封筒を繰り返し使用することで、第一、第二実施例に較べ簡易に実現でき、サービスコストを押さえることができる。
第一実施例のコンビニセキュリティプリンタブロック図 実施例のカラーMFPのブロック図 実施例のカラーMFPプリントエンジン部のブロック図 実施例のカラーMFPプリントエンジン光学系のブロック図 従来例のRF−IDリーダライタとRF−IDタグを示す図 従来例のコンビニネットワークプリントサービスを示す図 第一実施例のコンビニセキュリティプリンタ動作フロー 第一実施例のJOB依頼時のパネル表示と操作1を示す図 第一実施例のJOB依頼時のパネル表示と操作2を示す図 第二実施例のコンビニセキュリティプリンタブロック図 第二実施例の印刷結果取り忘れ/置き去り防止機構を示す図 第二実施例の印刷結果取り忘れ/置き去り監視フロー 第三実施例のコンビニセキュリティプリンタブロック図 第三実施例の印刷結果取り忘れ防止機構を示す図 第三実施例のパスワード=使用封筒ID対応テーブル 第三実施例のリユース封筒を示す図 第三実施例の印刷結果取り忘れ監視フロー 第三実施例のコンビニセキュリティプリンタ動作フロー 第三実施例の印刷結果引取り時のパネル表示と操作を示す図
符号の説明
1、41、51 各実施例の印刷装置本体
2、42、52 各実施例のMFP主制御部
3 HDD
4 表示入力部
5、43 データ入力部
6 CPU
7 ROM
8 RAM
9 オペパネ制御部
10 描画部
11 通信制御部
12 エンジン制御部
13、44、54 フィニッシャ
14、53 封筒
15 RF−IDタグ
16 RF−IDライタ
17 小型印刷装置
18 排紙ビン
19 印刷結果
21、24、45、55,56 RF−IDリーダ
22 レジスタ
23 レジスタ台
25 警報機
31 プリントサービスサーバ
32 ネットワーク
33 高機能携帯情報機器
46 警報器
57 コインロボ制御部
60 コインロボ
500 RF−IDリーダライタ
501 液晶ディスプレイ
502 水晶発振器
503 増幅器
504 電力供給コイル
505 電力送信回路
506 マイクロプロセッサ
507 データ送信回路
508 データ受信回路
509 データ送信コイルアンテナ
510 メモリ
520 RF−IDタグ
521 電力用コイル
522 送受信用コイル
523 電源部
524 データ送信回路
525 データ受信回路
526 制御回路
527 不揮発性メモリ
1200 エンジン インタフェース
1300 リーダ部
1311 原稿照明ランプ
1312 ミラー
1313 レンズ
1351 CCD
1400 画像生成部
1411 画像処理手段
1412 プリンタ機能制御手段
1413 画像通信制御手段
1500 カラープリンタ部
1501 パルス幅変調回路
1502 レーザドライバ
1503 レーザダイオード
1504 回転多面鏡
1505 結像レンズ
1506 感光ドラム
1507 ビームディテクタ
1508 転写ドラム
1509 ローラ帯電器
1510 給紙カセット
1511 給紙ローラ
1512 グリッパ
1513 吸着ローラ
1514 吸着用帯電器
1515 現像装置支持体
1516 各色現像装置
1517 記録紙先端検出器
1518 光学ユニット
1519 転写用帯電器
1520 分離帯電器
1521 分離爪
1522 搬送手段
1523 定着装置
1524 排紙トレイ
1525 クリーニング装置
1526 転写ドラムクリーナ
1527 レーザビーム
1528 転写紙
1540 ビデオI/F制御手段
1550 プリンタ制御手段
1600 CLC

Claims (20)

  1. 印刷結果を他人の視線に曝露しないよう包蔵するフィニッシング手段と、
    包蔵物(封筒、包み紙など)の表面に、内部印刷物を特定可能な第一の情報を視認可能な状態で追加できる第一の情報付加手段と、
    包蔵物の表面に、内部印刷物を特定可能な第二の情報を視認不可能な状態で追加できる第二の情報付加手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、印刷装置主制御部より前記第一の情報及び第二の情報を、前記第一の情報付加手段及び第二の情報付加手段へ送信する機能を有することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1記載の印刷装置において、前記視認可能な第一の情報の情報量よりも、より多くの、内部印刷物を特定可能な情報を視認不可能な第二の情報は包含することを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1記載の印刷装置において、前記視認可能な第一の情報は少なくとも印刷ジョブ固有情報、印刷により発生する料金情報等から成り、特に使用者のみ既知な保全に関する情報は含まれないことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1記載の印刷装置において、前記視認不可能な第二の情報には少なくとも印刷ジョブ固有情報、印刷により発生する料金情報、使用者のみ既知な保全に関する情報を含むことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1記載の印刷装置において、前記包蔵物の表面の視認不可能な第二の情報を、専用読み取り装置により、読み込むことで、印刷物の取り違え確認と、精算処理を実現できる機能を有することを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項6記載の印刷装置において、精算処理を行っていない前記包蔵物を所定領域外へ持ち出そうとすると、前記包蔵物の表面の視認不可能な第二の情報を検知する手段により、警報を発呼する機能を有することを特徴とする印刷装置。
  8. 印刷結果を他人の視線に曝露しないよう包蔵するフィニッシング手段と、
    包蔵物の表面に、内部印刷物を特定可能な第一の情報を視認可能な状態で追加できる第一の情報付加手段と、
    包蔵物の表面に、内部印刷物を特定可能な第二の情報を視認不可能な状態で追加できる第二の情報付加手段と、
    排紙部上に積層された包蔵物の各表面の、前記内部印刷物を特定可能な視認不可能な第二の情報を、読み込むことができる第一の情報読込手段を有することを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項8記載の印刷装置において、印刷装置主制御部より、前記第一の情報及び第二の情報を、前記第一の情報付加手段及び第二の情報付加手段へ送信する機能を有し、前記第一の情報読込手段から、前記排紙部上の積層された包蔵物の各表面の、前記内部印刷物を特定可能は視認不可能な第二の情報を、印刷装置主制御部へ送信する機能を有することを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項8記載の印刷装置において、前記視認可能な第一の情報の情報量よりも、より多くの内部印刷物を特定可能な情報を視認不可能な第二の情報は包含することを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項8記載の印刷装置において、前記視認可能な第一の情報は少なくとも印刷ジョブ固有情報、印刷により発生する料金情報などからなり、特に使用者のみ既知な保全に関する情報は含まれないことを特徴とする印刷装置。
  12. 請求項8記載の印刷装置において、前記視認不可能な第二の情報には少なくとも、ユーザ固有情報、印刷ジョブ固有情報、印刷により発生する料金情報、使用者のみ既知な保全に関する情報を含むことを特徴とする印刷装置。
  13. 請求項8記載の印刷装置において、前記第一の情報読込手段により排紙部上の各包蔵物の前記視認不可能な第二の情報を監視して、前記第二の情報内のユーザ固有情報が同一の包蔵物が、時を同じくせず取り去られた場合は、警報を鳴らす機能を有することを特徴とする印刷装置。
  14. 請求項8記載の印刷装置において、前記包蔵物の表面の視認不可能な第二の情報を専用読み取り装置により、読み込むことで、印刷物の取り違え確認と、精算処理を実現できる機能を有することを特徴とする印刷装置。
  15. 請求項14記載の印刷装置において、精算処理を行っていない前記包蔵物を所定領域外へ持ち出そうとすると、前記包蔵物の表面の視認不可能な第二の情報を検知する手段により、警報を発呼する機能を有することを特徴とする印刷装置。
  16. 印刷結果を他人の視線に曝露しないよう包蔵するフィニッシング手段と、
    特定の印刷結果を包蔵する包蔵物の表面に不可視の状態で書き込まれた第一の情報を読み込むことが可能な第一の情報読込手段と、
    排紙部に積層された複数の前記包蔵物の第一の情報を読み込むことが可能な第二の情報読込手段と、
    表面に、内部印刷物を特定可能な第一の情報を視認可能な状態で追加できる第ニの情報付加手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  17. 請求項16記載の印刷装置において、印刷装置主制御部に前記第一及び第二の情報読込手段からの情報を送信する機能を有することを特徴とする印刷装置。
  18. 請求項16記載の印刷装置において、前記視認不可能な第一の情報は包蔵物を特定する固有情報であることを特徴とする印刷装置。
  19. 請求項16記載の印刷装置において、印刷を実行するに当たり、使用者にパスワードの登録を要求し、該パスワードと印刷に使用される包蔵物の固有情報(第一の情報)の対応テーブルを前記第一の読込手段からの情報により、印刷装置主制御部に作成する機能を有することを特徴とする印刷装置。
  20. 請求項16記載の印刷装置において、排紙部上の包蔵物を使用者が取り去るに当たり、印刷装置がユーザに前記パスワードの入力を要求し、前記対応テーブルにより特定された第一の情報をもつ包蔵物以外の包蔵物が取り去られた場合は、警報を発呼することを特徴とすることを特徴とする印刷装置。
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