JP4079787B2 - 画像処理方法、画像処理システム、及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金銭と等価な有価情報を管理する有価情報処理装置、及び該有価情報処理装置に接続され前記有価情報に応じて画像を形成する画像形成装置により構成される画像処理システムに適用される画像処理方法、画像処理システム及び画像形成装置に関し、特に記憶した画像データを最適なタイミングで無効化する画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近では街角のコンビニエンスストア等において、コピー機等の画像形成装置が設置されコピーサービスとして提供されている光景が一般的となっている。そして、複数の利用者がブック原稿や、シート原稿などを持ち込んで気軽に利用している。また近年、画像形成装置のデジタル化が進み、原稿画像をスキャナ装置により電子的に走査してレーザープリンタなどによりプリントアウトするプリンタ機能、コピー機能及びFAX機能を備える複合機能型の画像形成装置が商品化されている。このデジタル化のメリットは、高画質出力、画像の加工が自在、1スキャンマルチコピー、原稿の電子データ保存などであり、デジタル化のメリットを新たなドキュメントサービスとして市場に提案している。
【0003】
また、画像形成装置のデジタル化が進んでいることから、スキャナにより読み取られ、ハードディスク等に記憶されたデータが第3者に、無断で利用されることを防止するために、記憶した画像データを消去する技術が開示されている(例えば、特許文献1乃至3)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭59−50660号公報
【特許文献2】
特開平9−223061号公報
【特許文献3】
特開平9−284572号公報
【特許文献4】
特開昭63−6575号公報
【特許文献5】
特開平6−4766号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
コンビニエンスストア等の店舗においては、複数人が共通の画像形成装置を利用するため、記憶した画像データを確実に消去する必要があった。しかし、特許文献1等に記載された画像情報処理方法は、画像データを読み取った直後、または画像データの読取り後の所定時間経過後に画像データを消去するため、一の利用者が、すでに読み取った画像データを再度読み出してコピーする機能(所謂電子ファイルリング機能)を活用することができないという問題があった。そのためコンビニエンスストア等の店舗においては、一利用者の画像データのセキュリティを確実に保護しつつ、デジタル化する画像形成装置の機能を有効に活用することが可能な画像処理システムの開発要請が高まっていた。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コインベンダ等の有価情報処理装置にて管理される有価情報が所定の条件を満たす場合に、記憶した画像データを無効化することにより、一利用者の画像データのセキュリティを確実に保護しつつ、デジタル化する画像形成装置の機能を有効に活用することが可能な画像処理方法、画像処理システム及び画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる画像処理方法は、制御手段により金銭と等価な有価情報を処理する有価情報処理装置、及び演算手段を有し前記有価情報に応じて画像を形成する画像形成装置により構成される画像処理システムに適用される画像処理方法において、前記演算手段により、画像データを前記画像形成装置の画像データ記憶手段に記憶するステップと、前記有価情報処理装置により、有価情報を検出する有価情報検出ステップと、該有価情報検出ステップにより検出された有価情報が存在しなくなった場合に、有価情報が存在しないことを示す不存在情報を生成する不存在情報生成ステップと、前記有価情報検出ステップにより検出された有価情報が存在するが所定値未満である場合に、不足信号を前記画像形成装置へ出力するステップと、前記不存在情報生成手段により不存在情報が生成された場合に、前記画像形成装置の前記画像データ記憶手段に記憶した画像データを無効化する無効化ステップと、前記不足信号を受信した場合、表示部に料金が不足していることを示す案内情報を表示するステップと、該ステップにより案内情報を表示した後に、前記有価情報処理装置から前記所定値を超える有価情報が出力された場合、前記画像データ記憶手段に記憶した画像データを前記無効化ステップにより無効化することなく画像形成するステップとを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明にかかる画像処理システムは、金銭と等価な有価情報を処理する有価情報処理装置、及び該有価情報処理装置に接続され前記有価情報に応じて画像を形成する画像形成装置により構成される画像処理システムにおいて、前記画像形成装置は、画像データを記憶する画像データ記憶手段を備え、前記有価情報処理装置は、有価情報を検出する有価情報検出手段と、該有価情報検出手段により検出された有価情報が存在しなくなった場合に、有価情報が存在しないことを示す不存在情報を生成する不存在情報生成手段と、前記有価情報検出手段により検出された有価情報が存在するが所定値未満である場合に、不足信号を前記画像形成装置へ出力する手段とを備え、前記画像形成装置は、前記不存在情報生成手段により不存在情報が生成された場合に、前記画像データ記憶手段に記憶した画像データを無効化する無効化手段と、前記不足信号を受信した場合、表示部に料金が不足していることを示す案内情報を表示する手段と、該手段により案内情報を表示した後に、前記有価情報処理装置から前記所定値を超える有価情報が出力された場合、前記画像データ記憶手段に記憶した画像データを前記無効化手段により無効化することなく画像形成する手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明にかかる画像処理システムは、前記有価情報検出手段は、投入された金額の情報を検出する貨幣投入部を備え、前記不存在情報生成手段は、前記貨幣投入部により検出された金額の残額が零になった場合、または精算により金額が零になった場合に、不存在情報を生成するよう構成してあることを特徴とする。
【0011】
本発明にかかる画像処理システムは、前記有価情報検出手段は、カード内の金銭と等価な有価情報または有価情報に関連づけられる識別子を検出するカード読取り部を備え、前記不存在情報生成手段は、前記カード読取り部により検出されたカード内の有価情報が零になった場合、識別子に関連づけられる有価情報が零になった場合、またはカード読取り部からカードが排出された場合に、不存在情報を生成するよう構成してあることを特徴とする
【0012】
本発明にかかる画像処理システムは、前記画像形成装置は、前記無効化手段による画像データの無効化に関する情報を表示手段に表示する無効化情報表示手段をさらに備えることを特徴とする。
【0013】
本発明にかかる画像処理システムは、前記無効化処理手段は、画像データ記憶手段のうち、対象となる画像データが記憶された領域について、乱数を上書きする、または所定の数値を上書きするよう構成してあることを特徴とする。
【0014】
本発明にかかる画像形成装置は、外部から取得した金銭と等価な有価情報に応じて画像を形成する画像形成装置において、画像データを記憶する画像データ記憶手段と、外部から、有価情報が存在しなくなった際に有価情報が存在しないことを示す不存在情報を取得した場合に、前記画像データ記憶手段に記憶した画像データを無効化する無効化手段と、外部から、有価情報が存在するが所定値未満であることを示す不足信号を受信した場合に、表示部に料金が不足していることを示す案内情報を表示する手段と、該手段により案内情報を表示した後に、外部から前記所定値を超える有価情報が出力された場合、前記画像データ記憶手段に記憶した画像データを前記無効化手段により無効化することなく画像形成する手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
本発明にかかる画像形成装置は、前記無効化手段による画像データの無効化に関する情報を表示手段に表示する無効化情報表示手段をさらに備えることを特徴とする。
【0017】
本発明にあっては、画像処理システムは、金銭と等価な有価情報を管理する有価情報処理装置、及び該有価情報処理装置に接続され前記有価情報に応じて画像を形成する画像形成装置により構成される。画像形成装置は、読み取ったまたは入力された画像データを画像データ記憶手段に記憶する。そして、有価情報処理装置にて管理される有価情報が所定の条件を満たす場合に、画像データ記憶手段に記憶した画像データを無効化する。
【0018】
具体的には、有価情報処理装置は、貨幣投入部から投入された金額の情報を検出、またはカード読取り部によりカード内の金銭と等価な有価情報(または有価情報に関連づけられる識別子)を検出する有価情報検出手段により有価情報を検出し、検出された有価情報が存在しなくなった場合に、有価情報が存在しないことを示す不存在情報を生成する。有価情報が存在しない場合としては例えば、金額の残額が零になった場合、精算により金額が零になった場合、カード内の有価情報が零になった場合、識別子に対応して予めデポジットされた金額データが零になった場合、またはカード読取り部からカードが排出された場合(非接触式のカードの場合非読取り状態となった場合)である。
【0019】
そして画像形成装置は、不存在情報が生成された場合に、画像データ記憶手段に記憶した画像データを無効化するようにした。つまり、一利用者の画像形成装置の利用が終了する精算時、残額が零の時等、有価情報が所定の条件を満たす場合に、画像データを無効化するようにしたので、一利用者の画像データが第3者に悪用される虞がなくなり、その一方で、電子ファイリング機能等の機能を用いて記憶した画像データを効果的に活用することが可能となる。
【0020】
また、本発明にあっては、画像形成装置は表示手段に、画像データの無効化に関する情報を表示するようにしたので、一の利用者は画像データが無効化されていることを確認でき、安心して画像形成装置を利用することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は本発明にかかる画像処理システムの概要を示す模式図である。図において1はコンビニエンスストア等の店舗に設置される情報処理装置(以下、ポート端末という)であり、店舗内のLAN(Local Area Network)S及びルータRTを介して通信網(以下、インターネットという)Iに接続されており、Webサーバ5との間で、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルにより、HTMLファイル、コンピュータプログラム、画像データ等を送受信する。
【0022】
ポート端末1は、Webサーバ5と通信を行うことによりコンサートチケットの購入、Webサーバ5に格納されたネットワークアルバムから画像のダウンロード等の各種機能を備えている。インターネットIを経由してダウンロードした画像データまたは、ポート端末1に備えられたメモリーカード等の記録媒体のリーダにより読みとった画像データは、印刷データとして、同じく店舗内に設置され、LANS及びルータRTを介して接続された画像形成装置2へ印刷データとして送信され、所定の貨幣の投入により印刷が行われる。画像形成装置(以下、複合機という)2は、コピー機能及びプリンタ機能等の複合機能を有している。その一つとして、ポート端末1からの要求に応じたプリンタとしての機能を果たす。
【0023】
他方、投入された貨幣、プリペイドカードに記憶された有価情報を検出して管理する有価情報処理装置(以下、コインベンダという)30へ所定の金額が投入等されたことを条件に原稿台に載置された原稿のコピーを行うコピー機としての機能を果たす。なお、本実施の形態においては、これらの機器及びネットワークがコンビニエンスストア等の店舗内に構築された場合について説明するが、必ずしもこれに限るものではなく、大学、オフィス等に構築されるネットワーク内に適用してもよい。さらに、複合機2はコピー機能及びプリンタ機能を有しているが、ファクシミリ機能を有していてもよいことはもちろんである。
【0024】
そのほかLANSには、レジに設置されるPOS端末PT及びパーソナルコンピュータ4が接続されている。POS端末PTは、売り上げデータ等を管理し、バッチ処理により管理した管理データをコンビニエンスストア本部のサーバコンピュータ(図示せず)へインターネットIを介して送信する。パーソナルコンピュータは、顧客が使用するものではなく、店舗内の管理者が、売り上げデータ、アルバイトスタッフのシフト表、ポスター等の作成のために、店舗裏で使用する公知のパーソナルコンピュータである。
【0025】
図2は複合機2のハードウェア構成を示す模式的断面図であり、また図3は、コインベンダ30、複合機2の制御部、及びポート端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。複合機2の上面には透明なガラス体の原稿台20が配置されており、その下方には読み取り手段としてのスキャナ部3が配置されている。スキャナ部3は、露光ランプ31,第1反射ミラー32a、第2反射ミラー32b、第3反射ミラー32c、レンズ33及びCCDを用いてなる光電変換素子34を含み、露光ランプ31及び第1反射ミラー32aを原稿台20の下面において水平方向に往復運動させて原稿台20上面に載置された原稿の画像を露光ランプ31から照射された光によって露光走査する。なお原稿台20の下部には、原稿台20におかれた原稿のサイズを認識する認識センサ35sが設けられている。
【0026】
露光ランプ31による反射光は第1反射ミラー32a乃至第3反射ミラー32c及びレンズ33を介して光電変換素子34の受光面に結像し、光電変換素子34は受光面における受光量に応じた信号を出力する。光電変換素子34から出力された信号は、制御部50のA/D変換器3Aによりデジタル化され、ハードディスク等の記憶部55内の画像データ記憶手段としてのコピーデータファイル553に記憶される。そして、操作パネル等の入力部53から出力される操作信号に従って、記憶部55のコピーデータファイル553から画像データを読み出して、光走査装置70へ出力する。
【0027】
続いて、図3に示す複合機2の制御部50の内容を詳述する。図3に示すように演算手段としてのCPU(Central Processing Unit)51にはバス57を介してRAM(Random Access Memory)52,ハードディスク等の記憶部55、表示手段としての液晶ディスプレイ等の表示部54、並びに、テンキー、スタートキー等の各種入力キー、及び表示部54上に設けられるタッチパネルから構成される入力手段としての入力部53等が接続される。
【0028】
その他、光電変換素子34からの信号をデジタル信号に変換するA/D変換器3A、時間情報をCPU51へ出力する時計部(図示せず)及び画像データに基づく変調光を感光体4Cへ照射する等して画像を記録紙Pに形成する画像形成部6、ポート端末1と情報を送受信するためのLANカード等の通信ポート56、コインベンダ30と情報を送受信するためのRS232Cポート等の補助通信ポート561が接続される。CPU51は、バス57を介して制御部50等の上述したようなハードウェア各部と接続されていて、それらを制御すると共に、記憶部55に記憶された制御プログラム55Pに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。
【0029】
記憶部55には、第2の印刷処理(コピー処理)としてスキャナ部3で読み取られた画像データを記憶する画像データ記憶手段としてのコピーデータファイル553、及びポート端末装置1からの第1の印刷処理(プリント処理)として送信されたプリント用の印刷データを記憶する画像データ記憶手段としての印刷データファイル551が格納されている。なお、以下では第1の印刷処理を複合機2のプリンタ機能に係るプリント処理といい、第2の印刷処理を複合機2のコピー機能に係るコピー処理という。さらに、記憶部55には、第1の印刷処理であるプリント処理に関するガイダンス、手順案内等の第1の情報、及び、第2の印刷処理であるコピー処理に関するガイダンス、手順案内等の第2情報を記憶した案内情報ファイル552が記憶されている。これらの案内情報はCPU51により適宜読み出されて表示部54または図示しない音声出力部から出力される。なお、以下では第1情報をプリント処理に関する情報といい、第2情報をコピー処理に関する情報という。
【0030】
続いてトナー現像処理について説明する。複合機2の略中央部には感光体4Cが矢印方向に回転自在に支持されており、この感光体4Cには、例えば、所定電圧に印加された導電性ブラシ等の帯電器5Cが接触可能に設けられており、帯電器5Cにより感光体4Cの表面は所定電圧に帯電される。そして、感光体4Cに、制御部50のコピーデータファイル553または印刷データファイル551から出力される画像データに基づいて変調された画像光を、遮光性のケース70に覆われた光走査装置70から照射し、感光体4上に静電潜像を形成する。
【0031】
トナーが貯留された現像槽7は、感光体4Cの表面に現像ローラ7aを通じてトナーを供給し、静電潜像をトナー像に形成する。その後、感光体4Cの回転に先立って給紙ローラ120の回転によって給紙カセット100内の記録紙Pが一枚ずつ用紙搬送路内に給紙される。給紙された記録紙Pは、搬送ローラ120によりレジストローラ130へ搬送される。なお、給紙カセット100は記録紙Pのサイズに応じて複数の給紙カセット101,102,103…が設けられており、認識センサ35sにより認識されたサイズ、またはユーザが入力部53により入力した記録紙Pのサイズに応じた一の給紙カセット100が選択される。
【0032】
記録紙Pは前端部をレジストローラ130に当接した状態で停止しており、所定のタイミングで回転し記録紙Pを感光体4C方向へ導く。そして記録紙Pの表面に、感光体4Cに担持されたトナー像を所定の転写バイアスが印加された転写器8により転写する。転写された記録紙Pは定着ローラ140を通過する間に加熱及び加圧される。これによりトナー像が溶融して記録紙Pの下面に固着する。
【0033】
トナー像が固着された記録紙Pは排紙ローラ150により搬送され、そして多段の排紙トレイ110(111,112,…11n…)に排出される。ここで両面コピーである場合は、表面の画像形成後、定着ローラ140の通過後、再度レジストローラ130へ搬送され、所定のタイミングで裏面の画像形成が開始される。なお、感光体4Cに残着したトナーはクリーナCのクリーニングブレードC1により除去される。なお、本実施例においては説明を簡略化するために、一色(黒色)のみの画像形成部6について説明したが、カラーコピー機である場合同様の画像形成部6がタンデム状に各色(シアン、マゼンダ、イエロー)分用意されている。
【0034】
続いて、コインベンダ30について説明する。コインベンダ30は制御手段としての制御部301、複合機2との間で情報を送受信する通信ポート303並びに有価情報検出手段としての貨幣投入部302及びリーダ/ライタ304(貨幣読取り部)により構成される。貨幣投入部302は、投入された貨幣を受け付ける投入口であり、また投入金額に応じた有価情報(以下、金額データという)を制御部に出力する。また、リーダ/ライタ304は、磁気カード、ICカード等のカード305に記憶された金額データ(有価情報)を読み取って検出し、制御部301へ出力する。なお、本実施の形態においては、金銭と等価な有価情報を金額データとして説明するが、利用可能な度数データ(例えば白黒コピーの場合10円、カラーコピーの場合30円を一度数とする)として用いてもよい。また、本実施の形態においては、コインベンダ30は有価情報検出手段として、貨幣投入部302及びリーダ/ライタ304の双方を有しているがいずれか一方を備える形態であってもよい。
【0035】
なお、リーダ/ライタ304は非接触により、カード305の金額データを検出するようにしてもよい。この場合、カード305をリーダ/ライタ304の近傍に利用者が持ち込んだ場合、カード305内の金額データが読み取られ、所定の範囲外へカードを持ち出した場合、非読取り状態となり、接触式リーダ/ライタのカード排出時と同じ状態となる。また、カード305には必ずしも金額データが記憶されている必要はなく、カードにはクレジットカード番号等の識別子のみを記憶しておき、必要に応じて識別子を元に、クレジット会社等のWebサーバ5にアクセスし、識別子に対応する利用者の金額データを読み出して、利用する形態であってもよい。
【0036】
制御部301は貨幣投入部302またはリーダ/ライタ304から出力される金額データを、RAM306に記憶する。制御部301は、金額データがRAM306に記憶されている場合、金額データを、通信ポート303を介して複合機2の制御部50のCPU51へ出力する。複合機2は、コピーまたは印刷が終了する度に、コピーまたは印刷が終了したことを示す情報をコインベンダ30の制御部301へ出力する。制御部301はRAM306に記憶した金額データをコピーまたは印刷枚数に応じて減額し、残額が零となった場合に、金額データが存在しないことを示す不存在情報(以下、不存在フラグという)を生成(セット)する。この他、図示しない精算ボタンにより、投入した貨幣が払い戻され、精算処理が行われた場合も、RAM306の金額データは消去されて不存在フラグが生成される。さらに、リーダ/ライタ304から挿入されたカードが排出され、精算処理が行われた場合も、RAM306の金額データは消去されて不存在フラグが生成される。
【0037】
コインベンダ30の制御部301は、不存在フラグがRAM306に生成された場合、不存在フラグを複合機2の制御部50へ出力する。なお、本実施の形態においてはRAM306に記憶した金額データ及び不存在フラグをコインベンダ30の制御部301から、複合機2の制御部50へ出力するようにしているが、これに限らず、複合機2のCPU51が、一定周期でコインベンダ30のRAM306へアクセスし、金額データ及び不存在フラグの生成状況を確認するようにしてもよい。なお、後者については実施の形態2において詳述する。
【0038】
次にポート端末1のハードウェア構成について説明する。図に示すように、CPU11にはバス17を介してRAM12,ROM15、複合機2と情報を送受信するためのLANカード等の通信ポート16,液晶ディスプレイ等の表示部14、タッチパネル、キーボード等の入力部13、そのほかリーダ1R、貨幣投入部19、及び印刷部18が接続される。CPU11は、バス17を介してポート端末1の上述したようなハードウェア各部と接続されていて、それらを制御すると共に、ROM15に格納された制御プログラム15Pに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。
【0039】
また、ROM15には複合機2用のプリンタドライバ151がインストールされている。ポート端末1を用いて印刷を行う場合、ユーザが入力部13を操作することによりWebサーバ5のネットワークアルバムからダウンロードされた印刷データまたはリーダ1Rに挿入された、CD−ROM、メモリーカード等の記録媒体から読み取った印刷データを複合機2へ出力することにより実行される。印刷データが複合機2に出力された後は、識別情報出力手段としての印刷部18から印刷データを特定するための固有の識別情報、たとえば4桁の暗証番号またはバーコード、を記録用紙としてのレシートRに印字して出力する。なお、識別情報の出力は、レシートRに印字して出力する方法に限定されるものではなく、単に表示部14に識別情報を表示する方法、または識別情報を図示しない赤外線通信部から、またはBluetooth等の通信手段を用いて顧客の携帯電話(図示せず)、またはPDA(Personal Digital Assistant図示せず)へ送信するようにしてもよい。
【0040】
印刷データを複合機2で印刷する場合は、利用者がレシートRに印字された識別情報を入力し、またコインベンダ30に所定の貨幣を投入または金額データが記憶されたカード305を挿入することにより、識別情報に対応する印刷データが印刷データファイル551から読み出されて印刷される。
【0041】
図4は表示部54及び入力部53のイメージを示す説明図である。入力部53は表示部54上に積層されたタッチパネル536及びテンキー533等から構成されている。図4の表示部54には、コピー処理に関する情報(第1情報)とプリント処理に関する情報(第2情報)とを同時にユーザが認識することができるように表示されている。本発明に係る画像処理システムにおいては、ポート端末1からの印刷処理命令がない場合は、コピー処理に関する情報のみを表示しておき、ポート端末からの印刷処理命令があり、かつコピー処理を行っていない場合のみ、図4の如くコピー処理に関する情報及びプリント処理に関する情報を表示する。
【0042】
まず、コピー処理命令が複合機2に受け付けられた場合の処理について説明する。図5乃至図14はコピー処理の手順を示すイメージ図である。図5(a)はポート端末1からの印刷処理命令がなく、コピー処理の待機状態を示す図である。図5(a)の待機状態または、図4に示すようにポート端末1から印刷処理命令を受け付けている場合に、コインベンダ30の貨幣投入部302から所定の金額が投入され、または金額データが記憶されたカード305がリーダ/ライタ304に挿入された場合、金額データは制御部301へ出力され、制御部301はRAM306に金額データを記憶する。
【0043】
制御部301から金額データがCPU51へ送出された場合、図5(b)に示すカラーモード画面が表示される。ユーザは白黒、フルカラー、または単色カラーのいずれかをタッチパネル536から入力する。図6(a)ではフルカラーが選択された状態を示しており、図6(b)では単色カラーが選択された状態を示している。図6(b)に示す単色カラーが選択された場合は、さらに、赤、緑等の単色の情報が表示部54に表示される。なお、これらの表示部54に表示される一連のコピー処理に関する情報は、案内情報ファイル552に記憶されており、CPU51は入力部53からの指示に従い適切なファイルを読み出して表示部54へ出力する。
【0044】
カラーモードの選択が終了した場合、次に用紙選択メニューが図7の如く表示される。ユーザはタッチパネル536からコピーを希望する用紙のサイズを選択する。なお、図7(b)の例ではA4用紙が選択された状態を示している。これによりコピー準備が整ったことを示す案内画面が図8(a)及び(b)の如く表示される。ここで、入力部53のスタートボタン534を押すと、コピーが開始され、図9(a)に示す如くコピー中であることを示すイメージが表示される。なお、拡大/縮小コピーを行う場合は、表示部54に表示されている拡大/縮小ボタンをタッチパネル536から入力する。この操作により図9(b)の如く倍率設定を行うための画面が表示される。また、コピーの濃度を設定する場合は、「コピーの濃さ」と表示部54に表示されるボタンをタッチパネル536から入力する。この操作により、図10(a)の如く濃度設定用のガイダンスが表示される。図10(a)に示すように、原稿の種類に応じて適切な濃度とすべく、「文字」、「写真」、「地図」、「自動」の中からユーザが原稿の種類を入力することができるようになっている。そのほか、濃度の微調整が可能となるように、濃度を数値で段階的(濃度レベル5がもっとも濃く、濃度レベル1がもっとも薄い)に表示し、好みの濃度をユーザに選択させるようになっている。この場合、タッチパネル536またはテンキー533から濃度に対応する数値を選択する。
【0045】
図4に示す便利コピーボタン532をユーザが操作した場合、図10(b)に示す便利コピーモードが表示される。便利コピーモードでは、枠消しモードと焼き増しモードとの2種類の特殊コピーが選択可能になっている。枠消しコピーでは厚手の原稿、または本等などの原稿をコピーした場合に原稿周囲に発生する影を消去するために用いられる。枠消しを希望するユーザは図11(a)の如くタッチパネル536から枠消しボタンを入力する。一方、焼き増しボタンは、一枚の写真を同じ用紙に複数回繰り返してコピーするためのものであり、図11(b)に示すように、一枚の写真が、用紙上に2等分または4等分されてコピーされる。
【0046】
図4または図5(a)に表示したように、本実施の形態においては、白黒コピーの場合は1枚10円、フルカラーまたは単色カラーが一枚30円(A3用紙の場合は50円)と設定されている。CPU51はコピー処理の度に、上述した各モードのコピー対価に応じた金額データをコインベンダ30の制御部301へ出力する。制御部301はコピー対価に応じた金額データを受け付けた場合、RAM306に記憶した金額データから、受け付けたコピー対価に応じた金額データを減算し、減算後の金額データをRAM306に記憶する。減算によりRAM306の金額データが零になった場合、制御部301は金額データが不存在であることを示す不存在フラグをRAM306に生成し、不存在フラグをCPU51へ出力する。
【0047】
CPU51は不存在フラグをコインベンダ30から受け付けた場合、残額がなくなったことを示す情報を図12(a)の如く表示部54に表示する。同様に図示しない精算ボタンにより投入された貨幣が払い戻された場合、または挿入されたカード305がリーダ/ライタ304から排出された場合も、RAM306に不存在フラグが生成され、制御部301は不存在フラグをCPU51へ出力する。不存在フラグを受け付けた場合、CPU51は貨幣の払い戻しの際には図12(b)に示すように、投入貨幣の精算していることを示す画面を案内情報ファイル552から読み出して表示する。また、カード305排出の際には、図13(a)に示すように、挿入されたカード305の排出を示す画面を案内情報ファイル552から読み出して表示する。
【0048】
図12及び図13(a)に示したように、不存在フラグの生成後コピー処理を終了する案内を表示した場合、CPU51はコピーデータファイル553の画像データを無効化する。無効化処理中はその進捗状況等、無効化に関する情報を案内情報ファイル552から読み出して、図13(b)の如く表示部54に表示する。無効化処理は例えば、対象となる画像データが記憶された領域について、乱数を上書きする、または所定の数値(例えば連続する0の値)を上書きする等すればよい。なお、本実施の形態においては、コピーデータファイル553の画像データを消去することとしたが、画像形成部6へ画像データを出力する際に一時的にRAM52に記憶された画像データをも消去するようにしてもよい。
【0049】
また、カラーモードにより、コピーを行っている場合に、最低必要金額が不足している場合は、料金が不足していることを示す情報を図14の如く表示部54へ表示する。料金が不足している場合とは、例えばカラーコピーの最低必要金額が30円と設定されているところ、RAM306に記憶された金額データが20円または10円の状態にある場合である。金額データが不足した場合は、貨幣投入部302から所定額の貨幣を投入することによって、または新たな金額所情報が付与されたカード305を挿入することによって、金額データが再度複合機2へ送出され、コピーを継続することが可能となる。
【0050】
続いて、プリント処理命令がポート端末1から送信された後の処理について説明する。Webサーバ5等から取得した印刷データは固有の識別情報が付加されて複合機2へ送信され、CPU51は送信された印刷データを識別情報に対応づけて印刷データファイル551に記憶する。図15は印刷データファイル551のレコードレイアウトを示す説明図である。図15に示すように識別情報に対応づけて受信日時、印刷データのファイル名、履歴等が記憶されている。受信日時フィールドには、CPU51がポート端末1から印刷データを受信し、印刷データファイル551に印刷データを書き込んだ日時の情報を記憶している。印刷データ(ファイル名)フィールドにはポート端末1から送信された、文書データ、画像データ、htmlデータ等の印刷データが記憶されている。識別情報フィールドには4桁の固有の識別情報が印刷データに対応づけられて記憶されている。履歴フィールドには、プリント処理が終了したか否かの情報が履歴として記憶されている。「済」はすでにプリントが終了していることを示し、「未」はまだプリント処理が終了しておらず、ジョブとして待機中であることを示している。
【0051】
コピー処理が実行されていない場合であって、印刷処理命令を受け付け、新たな印刷データが印刷データファイル551に記憶された場合は、図4に示すようにコピー処理に関する情報及びプリント処理に関する情報が、表示部54の略中央部を境に均等に表示される。ここで、ユーザがポート端末ボタン531を入力した場合、プリント処理の案内が開始される。
【0052】
図16乃至図20はプリント処理の案内手順を示すイメージ図である。コピー処理に関する情報及びプリント処理に関する情報が表示されている状態で、ポート端末ボタン531を入力した場合、表示部には図16(a)に示すようにプリント処理に関する第1情報のみが表示部53に表示され、最初に識別情報の入力を要求する画面が表示される。ユーザはポート端末1の印刷部18から出力されたレシートRに印字された識別情報を、テンキー533から入力する。ユーザのテンキー533の操作により、図16(b)の如く識別情報が表示される。ユーザは、識別情報を入力し終えた場合、図17(a)のように表示部54に表示されている「OK」ボタンを、タッチパネル536を通じて入力する。なお、本実施の形態においては識別情報受付手段としてテンキー533から識別情報の入力を受け付けるようにしたが、これに限るものではなく、複合機2に識別情報受付手段として、バーコードリーダを設けておきレシートRに印字された識別情報であるバーコードを読み取らせるようにしてもよい。または複合機2に備えられる赤外線通信機能を有する赤外線受信部(図示せず)またはBluethooth機能を有する通信モジュール(図示せず)を用いて、携帯電話(図示せず)と識別情報を送受信するようにしてもよい。
【0053】
CPU51は入力された識別情報を元に、印刷データファイル551を検索し、対応する印刷データを読み出してプリントアウトを開始する。一方、対応する識別情報が存在しない場合は、図17(b)の如く、識別情報が存在しないことを示す案内情報を表示部54へ表示する。なお、これらのプリント処理に関する情報はコピー処理に関する情報と同じく、案内情報ファイル552に記憶されており、CPU51が適宜のタイミングで対応するファイルを読み出して表示部54へ出力する。
【0054】
CPU51は読み出したファイルに係る印刷データを印刷するのに必要とされる金額を演算し、演算した金額を図18(a)の如く表示する。図18(a)に示すように、CPU51は印刷するのに必要な金額が表示すると共に、貨幣投入部302からの貨幣の投入、またはリーダ/ライタ304からのカード305の挿入を利用者に促す案内を案内情報ファイル552から読み出して表示する。
【0055】
金額データが制御部301からCPU51へ出力され、プリント処理が開始された後は、図18(b)に示すようにプリント中であることを示す案内情報が表示され、プリント終了後は、図19(a)に示すようにプリントが終了したことを示す案内情報が表示される。コインベンダ30の制御部301は精算によりまたはカード排出により金額データが零となった場合は、同様に金額データの不存在フラグをRAM306に生成し、複合機2のCPU51へ不存在フラグを出力する。CPU51は不存在フラグを受け付けた場合、CPU51は印刷データファイル551の画像データを無効化する。無効化処理中はその進捗状況等、無効化に関する情報を案内情報ファイル552から読み出して、図13(b)の如く表示部54に表示する。
【0056】
そして、CPU51はまだ他の印刷処理命令を受け付けている場合、つまり印刷データファイル551に履歴「未」の印刷データがある場合、図19(b)に示すようにプリント処理に関する情報及びコピー処理に関する情報を表示する。他方、CPU51は他の印刷処理命令を受け付けていない場合、つまり印刷データファイル551に履歴「未」の印刷データが存在しない場合、図20に示すようにコピー処理に関する情報のみを表示部54に表示する。
【0057】
以上のハードウェア構成において本発明に係る画像処理システムの処理手順を、フローチャートを用いて説明する。図21及び図22はコピー処理後の無効化処理の手順を示すフローチャートである。まず、利用者は貨幣投入部302に貨幣を投入し、またはリーダ/ライタ304へカード305を挿入する(ステップS211)。貨幣投入部302は貨幣の識別を行い、投入された金額に応じた金額データを検出する(ステップS212)。またリーダ/ライタ304は挿入されたカード305に記憶された金額データを検出する。金額データは制御部301へ出力され、制御部301はRAM306に検出した金額データを記憶する処理を行う(ステップS213)。なお、リーダ/ライタ304が非接触式の場合、カード305が所定の範囲内に持ち込まれた場合に金額データが検出されることになる。なお、金額データに代えて識別子が検出された場合は、複合機2へ識別子を出力し、複合機2はWebサーバ5から金額データを識別子に基づいて取得し、取得した金額データをコインベンダ30へ出力する。
【0058】
制御部301は記憶した金額データを適宜のタイミングでRAM306から読み出して複合機2のCPU51へ出力する(ステップS214)。CPU51は案内情報ファイル552からコピー処理に関する情報を読み出して図5,図6等の如く表示部54へ出力する。利用者は原稿台20の原稿を載置、または図示しない原稿自動搬送装置へ原稿をセットする。入力部53から、原稿の読み取り信号が入力された場合、スキャナ部3を駆動して原稿の読み取りを行う(ステップS215)。
【0059】
CPU51はA/D変換部3Aでデジタル化された画像データをコピーデータファイル553に記憶する(ステップS216)。CPU51は全ての原稿を読み取り、全ての画像データをコピーデータファイル553に記憶した後、適宜の画像データを逐次読み出してRAM52に展開し、展開された画像データを画像形成部6へ出力して画像形成を行う(ステップS217)。そして一枚の画像形成が終了するたびに、CPU51は金額データの減算信号をコインベンダ30へ出力する(ステップS218)。減算信号は例えば、白黒コピーの場合「マイナス10」、カラーコピーの場合「マイナス30」等のようにコピー単価に応じた減算信号を出力する。
【0060】
減算信号を受信した制御部301は、RAM306内に記憶した金額データを減算する処理を行う(ステップS219)。なお、リーダ/ライタ304にカードが挿入されている場合は、RAM306の金額データの更新に同期してリーダ/ライタ304内のカードの金額データも更新される。そして、制御部301は減算後の金額データが零でなく、かつ、所定値未満であるか否かを判断する(ステップS2110)。この判断は、例えば単価が30円であるカラーコピーが実行されている場合は、残りの金額が0円でなく30円未満であるか否かを判断する。また単価が10円である白黒コピーが実行されている場合は、残りの金額が0円でなく10円未満であるか否かを判断する。
【0061】
金額データが零でなく、かつ、所定値未満である場合は(ステップS2110でYES)、制御部301は金額が不足していることを示す不足信号を複合機2へ出力する(ステップS2111)。例えば、カラーコピーの場合10円または20円の場合、白黒の場合5円の場合である。複合機2のCPU51は図14の如く案内情報ファイル552から料金が不足していることを示す案内情報を読み出して表示部54へ表示する(ステップS2112)。なお、不足情報を表示した後に、貨幣が追加投入された場合ステップS2110へ移行する。一方、金額データが零または、所定値未満ではない場合(ステップS2110でNO)(例えば、金額データが0円または300円の場合)、制御部301はRAM306に記憶された減算後の金額データが零であるか否かを判断する(ステップS221)。
【0062】
制御部301は金額データが零でないと判断した場合(ステップS221でNO)、図示しない精算ボタンが操作され精算処理がなされたかまたは図示しないカード排出ボタンが操作されカード305が排出されたか否かを判断する(ステップS222)。なお、精算ボタンが操作された場合、及びカード305が排出された場合は、RAM306の記憶した金額データ分の貨幣またはカード305が排出され、RAM306に記憶した金額データは零となる。ステップS221において金額データが零の場合(ステップS221でYES)及び精算処理またはカードが排出された場合(ステップS221でYES)、制御部301は金額情報が不存在であることを示す不存在フラグを、RAM306に生成(セット)する(ステップS223)。なお、ステップS222において精算処理、またはカードが排出されなかった場合(ステップS222でNO)の処理については後述する。また、リーダ/ライタ304が非接触式の場合、カード305を所定の範囲外へ持ち出した場合に、カード305は非読み取り状態となり、ステップS222でいうカード305の排出と同じ状態となる。
【0063】
制御部306は不存在フラグが生成されたことを示す情報を複合機2へ出力する(ステップS224)。複合機2のCPU51は不存在フラグが生成されたことを示す情報を受け付けたか否かを判断する(ステップS225)。不存在フラグが生成されたことを示す情報を受け付けた場合は(ステップS225でYES)、一の利用者のコピー処理が完了したものと判断し、CPU51はコピーデータファイル553の画像データ及びRAM52内に展開された画像データを含め、読み取った全ての画像データを無効化する(ステップS226)。無効化の処理中は図13(b)の如く無効化に関する情報を表示する。なお、無効化処理については、CPU51が予め定められた乱数発生アルゴリズムにしたが、乱数を発生させコピーデータファイル553の画像データを記憶した領域に上書きする、または連続する「0」または「1」の値をコピーデータファイル553の画像データを記憶した領域に上書きする処理などを行えばよい。なお、データの無効化処理(消去処理)については上述した方法に限られるものではなく他の公知の方法を用いて無効化(消去)処理を行うようにすればよい。
【0064】
CPU51は不存在フラグが生成されたことを示す情報を受け付けていない場合(ステップS225でNO)、及びステップS222において精算処理またはカード排出処理が行われていない場合(ステップS222でNO)、一の利用者のコピー処理はまだ終わっていないので、CPU51はコピーデータファイル553に記憶された画像データを参照して、全ての画像データを画像形成したか否かを判断する(ステップS227)。全ての画像データを画像形成したと判断した場合(ステップS227でYES)、ステップS221へ移行する。一方全ての画像データを画像形成していないと判断した場合(ステップS227でNO)、ステップS217へ移行し、次の頁の原稿にかかる画像データをコピーデータファイル553から新たに読み出して、画像形成を行う。このように、コインベンダの有価情報が所定条件を満たすか否かによって、すなわち金額データの状況に応じて一の利用者がコピー処理を終えたか否かを、判断するようにしたので一の利用者のコピー内容が第3者に漏洩することを防止することが可能となる。
【0065】
次に、ポート端末1から出力された印刷データ(画像データ)を印刷(画像形成)した後の、無効化処理の手順について説明する。図23乃至図25は印刷データの印刷後の無効化処理手順を示すフローチャートである。利用者はポート端末1の入力部13を操作して、画像データ等をWebサーバ5からダウンロードし、これを印刷データとして複合機2へ出力する。ポート端末1は印刷命令を受けた場合は印刷データ及び該印刷データを特定するための固有の識別情報を生成して複合機2へ出力する。CPU51は、ポート端末1から送信された印刷データ、及び該印刷データを特定するための識別情報を印刷データファイル551に図15の如く記憶する(ステップS231)。
【0066】
続いて、CPU51はプリント処理に関する情報(第1情報)及びコピー処理に関する情報(第2情報)を案内情報ファイル552から読み出し、図4の如く相互の情報がユーザにとって視認できるように表示する(ステップS232)。なお、本実施の形態においてはプリント処理に関する情報及びコピー処理に関する情報を、表示部54の略中央部を境に均等に表示することとしているが、必ずしもこの形態に限るものではなく自由にレイアウトを決定してよい。
【0067】
図4に示すようにコピー処理に関する情報及びプリント処理に関する情報を表示している状態で、コピー処理が開始された後は、図5〜図13に示す案内情報が案内情報ファイル552からCPU51によって適宜読み出され、表示部54に表示され、コピー処理が実行される。また、CPU51はポート端末1からのプリント処理を実行するか否かの選択を受け付けたか否かを判断する。具体的には、CPU51は図4に示すポート端末ボタン531からの操作信号が入力されたか否かを判断している。
【0068】
ここで、プリント処理の選択を受け付けた場合(ステップS233)、すなわちポート端末ボタン531の操作により操作信号を受け付けた場合、コピー処理に関する情報を表示部54から排除(消去)して、プリント処理に関する情報のみを図15〜図19の如く表示する(ステップS234)。なお、コピー処理に関する情報は排除されるが、プリント処理に関する情報及び時間情報などの共通の情報については表示してもよい。これにより、プリント処理を希望するユーザは、表示部54に関係のない情報が表示されないため混乱することなく効率的にプリント処理を実行することが可能となる。
【0069】
CPU51は図16(a)に示すように識別情報の入力を促す情報を表示部54に表示し、テンキー533から識別情報の入力を受け付ける(ステップS235)。ユーザはポート端末1の印刷部18にて発行されたレシートRに印字された識別情報を参照して、テンキー533から識別情報を入力する。CPU51は識別情報の入力を受け付けた後、入力された識別情報を元に印刷データファイル551を検索して、対応する印刷データを抽出する(ステップS236)。CPU51は抽出した印刷データをRAM52上に読み出す(ステップS237)。
【0070】
CPU51は読み出した印刷データの枚数に応じて印刷に必要な金額を演算して表示部54へ図18(a)の如く表示する。具体的には1頁あたりの単価(例えば10円に枚数を乗じて表示する(ステップS241)。利用者はリーダ/ライタ304へカード305を挿入するか、または貨幣を貨幣投入部302へ投入する(ステップS242)。貨幣投入部302は投入された貨幣の金額データを検出し、またはリーダ/ライタ304はカード305に記憶された金額データを読み出すことにより、金額データを検出する(ステップS243)。
【0071】
制御部301は貨幣投入部302またはリーダ/ライタ304にて検出された金額データをRAM306に記憶する(ステップS244)。制御部301は所定のタイミングで金額データを複合機2のCPU51へ出力する(ステップS245)。CPU51は必要額が存在するか否かを判断(ステップS246)、すなわちコインベンダ30から出力された金額データがステップS241で算出した金額に一致するか否かを判断する。必要額が存在しない場合は(ステップS246でNO)、必要額が存在するまでステップS246の処理を定期的に繰り返す。一方、必要額が存在すると判断した場合は(ステップS246でYES)、ステップS237で読み出した印刷データを印刷(画像形成)する(ステップS247)。
【0072】
CPU51は一枚の画像形成が終了した場合、減算信号をコインベンダ30へ出力する(ステップS248)。減算信号を受信した制御部301は、RAM306内に記憶した金額データを減算する処理を行う(ステップS249)。なお、リーダ/ライタ304にカードが挿入されている場合は、RAM306の金額データの更新に同期してリーダ/ライタ304内のカードの金額データも更新される。そして、制御部30は減算後の金額データが零であるか否かを判断する(ステップS251)。制御部301は金額データが零でないと判断した場合(ステップS251でNO)、図示しない精算ボタンが操作され精算処理がなされたかまたは図示しないカード排出ボタンが操作されカード305が排出されたか否かを判断する(ステップS252)。なお、精算ボタンが操作された場合、及びカード305が排出された場合は、RAM306の記憶した金額データ分の貨幣またはカード305が排出され、RAM306に記憶した金額データは零となる。ステップS251において金額データが零の場合(ステップS251でYES)及び精算処理またはカードが排出された場合(ステップS252でYES)、制御部301は金額情報が不存在であることを示す不存在フラグを、RAM306に生成(セット)する(ステップS253)。なお、ステップS252において精算処理、またはカードが排出されなかった場合(ステップS252でNO)の処理については後述する。
【0073】
制御部306は不存在フラグが生成されたことを示す情報を複合機2へ出力する(ステップS254)。複合機2のCPU51は不存在フラグが生成されたことを示す情報を受け付けたか否かを判断する(ステップS255)。不存在フラグが生成されたことを示す情報を受け付けた場合は(ステップS255でYES)、一の利用者の印刷処理が完了したものと判断し、CPU51は印刷データファイル551の印刷済みの印刷データを無効化する処理を行う(ステップS256)。すなわち、ステップS236で抽出した印刷データが記憶された印刷データファイル551の記憶領域を消去する処理及び印刷にあたり前記印刷データを展開したRAM52の記憶領域を消去する処理を行う。無効化の処理中は図13(b)の如く無効化に関する情報を表示する。同様にCPU51は無効化信号をポート端末1へ出力する。ポート端末1は複合機2にて消去した印刷データに対応する印刷データがROM15またはRAM12に記憶されている場合は同様に無効化する処理を実行する。
【0074】
CPU51は不存在フラグが生成されたことを示す情報を受け付けていない場合(ステップS255でNO)、及びステップS252において精算処理またはカード排出処理が行われていない場合(ステップS252でNO)、一の利用者の印刷処理はまだ終わっていないので、CPU51はステップS237で読み出した印刷データを参照して、全ての印刷データを画像形成したか否かを判断する(ステップS257)。全ての印刷データを画像形成したと判断した場合(ステップS257でYES)、ステップS251へ移行する。一方全ての画像データを画像形成していないと判断した場合(ステップS257でNO)、ステップS247へ移行し、次の頁の印刷データを画像形成する。
【0075】
全ての頁の印刷を終了した後は、ジョブが完了したものとして、CPU51は、印刷データファイル551の対応する印刷データに係る履歴フィールドの情報を「未」から「済」へ書き換える処理を行う。なお、対応する印刷データが存在しない場合は、図17(b)に示すように、再度テンキー533からの識別情報の入力を促す情報を表示部54へ表示する。
【0076】
このように、レシートRに識別情報を印字し、識別情報を用いて複数のユーザの印刷データを管理するようにしたので、複数のユーザが誤って他人の印刷データをプリント処理してしまうことを防止することが可能となる。ステップS256の処理の後、CPU51は他のプリント処理命令が印刷データファイル551に存在するか否かを判断する。具体的にはCPU51は印刷データファイル551の履歴フィールドを参照し、履歴「未」が存在するか否かを判断する。他のプリント処理命令が存在する場合、つまり履歴フィールドに「未」が存在する場合、ステップS232へ移行し、再度図4の如く、コピー処理に関する情報及びプリント処理に関する情報を表示し、以上の処理を繰り返す。一方、他のプリント処理命令が存在しない場合、つまり履歴フィールドに「未」が存在しない場合、表示部54に図5(a)の如くコピー処理に関する情報のみを表示する。
【0077】
実施の形態2
実施の形態1ではコインベンダ30から複合機2へ金額データ、または不存在フラグ等を出力するようにしていたが、実施の形態2の如く複合機2から定期的にコインベンダ30へアクセスし金額データまたは不存在フラグ等の存在を確認するようにしてもよい。以下にその内容について詳述する。
【0078】
図26及び図27は実施の形態2にかかる無効化処理の手順を示すフローチャートである。まず、利用者は貨幣投入部302に貨幣を投入し、またはリーダ/ライタ304へカード305を挿入する(ステップS261)。貨幣投入部302は貨幣の識別を行い、投入された金額に応じた金額データを検出する(ステップS262)。またリーダ/ライタ304は挿入されたカード305に記憶された金額データを検出する。金額データは制御部301へ出力され、制御部301はRAM306に検出した金額データを記憶する処理を行う(ステップS263)。
【0079】
複合機2のCPU51は定期的にコインベンダ30のRAM306にアクセスし金額データが記憶されているか否かを判断する(ステップS264)。金額データが記憶されていない場合は(ステップS264でNO)、ステップS264の処理を繰り返し定期的に実行する。一方、金額データがRAM306に記憶されていると判断した場合は(ステップS264でYES)、CPU51は案内情報ファイル552からコピー処理に関する情報を読み出して図5,図6等の如く表示部54へ出力する。利用者は原稿台20の原稿を載置、または図示しない原稿自動搬送装置へ原稿をセットする。入力部53から、原稿の読取り信号が入力された場合、スキャナ部3を駆動して原稿の読取りを行う(ステップS265)。
【0080】
CPU51はA/D変換部3Aでデジタル化された画像データをコピーデータファイル553に記憶する(ステップS266)。CPU51は全ての原稿を読み取り、全ての画像データをコピーデータファイル553に記憶した後、適宜の画像データを逐次読み出してRAM52に展開し、展開された画像データを画像形成部6へ出力して画像形成を行う(ステップS267)。そして一枚の画像形成が終了するたびに、CPU51は金額データの減算信号をコインベンダ30へ出力する(ステップS268)。
【0081】
減算信号を受信した制御部301は、RAM306内に記憶した金額データを減算する処理を行う(ステップS269)。なお、リーダ/ライタ304にカードが挿入されている場合は、RAM306の金額データの更新に同期してリーダ/ライタ304内のカードの金額データも更新される。そして、制御部30は減算後の金額データが零であるか否かを判断する(ステップS271)。
【0082】
制御部301は金額データが零でないと判断した場合(ステップS271でNO)、図示しない精算ボタンが操作され精算処理がなされたかまたは図示しないカード排出ボタンが操作されカード305が排出されたか否かを判断する(ステップS272)。なお、精算ボタンが操作された場合、及びカード305が排出された場合は、RAM306の記憶した金額データ分の貨幣またはカード305が排出され、RAM306に記憶した金額データは零となる。ステップS271において金額データが零の場合(ステップS271でYES)及び精算処理またはカードが排出された場合(ステップS272でYES)、制御部301は金額情報が不存在であることを示す不存在フラグを、RAM306に生成(セット)する(ステップS273)。なお、ステップS272において精算処理、またはカードが排出されなかった場合(ステップS272でNO)、RAM306には減算された金額データが保持された状態となる。一方、ステップS273により不存在フラグが生成されている場合はRAM306には金額データは存在せず不存在フラグが記憶された状態となる。
【0083】
複合機2のCPU51は一定時間経過後にコインベンダ30のRAM306へアクセスし、金額データを取得する処理を行う(ステップS274)。コインベンダ30の制御部301は取得要求に応じて金額データを複合機2へ出力する(ステップS275)。CPU51は取得した結果不存在フラグが生成されているか否かを判断する(ステップS276)。不存在フラグが存在する場合は(ステップS276でYES)、一の利用者のコピー処理が完了したものと判断し、CPU51はコピーデータファイル553の画像データ及びRAM52内に展開された画像データを含め、読み取った全ての画像データを無効化する(ステップS277)。無効化の処理中は図13(b)の如く無効化に関する情報を表示する。
【0084】
CPU51は不存在フラグが存在しない場合、すなわちステップS274にて金額データが取得された場合は(ステップS276でNO)、金額データが所定値未満であるか否かを判断する(ステップS278)。すなわち、カラーコピー(単価30円)の場合、金額データが30円未満であるか否かを判断し、白黒コピーの場合金額データが10円未満であるか否かを判断する。金額データが所定値未満であると判断した場合は(ステップS278でYES)、CPU51は金額データが不足であることを示す不足情報を案内情報ファイル552から読み出して表示部54へ図14の如く表示する(ステップS279)。その後、不足する金額が追加されたか否かを判断するために、ステップS274へ移行し、再度コインベンダ30のRAM306へアクセスし、金額データを取得する。金額データが所定値未満でないと判断した場合は(ステップS278でNO)、一の利用者のコピー処理はまだ終わっていないので、CPU51はコピーデータファイル553に記憶された画像データを参照して、全ての画像データを画像形成したか否かを判断する(ステップS2710)。全ての画像データを画像形成したと判断した場合(ステップS2710でYES)、ステップS271へ移行する。一方全ての画像データを画像形成していないと判断した場合(ステップS2710でNO)、ステップS267へ移行し、次の頁の原稿にかかる画像データをコピーデータファイル553から新たに読み出して、画像形成を行う。なお、本実施の形態においてはコピー処理に関する処理手順について説明したが、ポート端末1からの印刷処理についても同様であるので詳細な説明を省略する。
【0085】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明にあっては、画像形成装置は、読み取ったまたは入力された画像データを画像データ記憶手段に記憶する。そして、有価情報処理装置にて管理される有価情報が所定の条件を満たす場合に、画像データ記憶手段に記憶した画像データを無効化するようにしたので、一利用者の画像データが第3者に悪用される虞がなくなり、その一方で、電子ファイリング機能等の機能を用いて記憶した画像データを効果的に活用することが可能となる。
【0086】
また、本発明にあっては、画像形成装置は表示手段に、画像データの無効化に関する情報を表示するようにしたので、一の利用者は画像データが無効化されていることを確認でき、安心して画像形成装置を利用することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像処理システムの概要を示す模式図である。
【図2】複合機のハードウェア構成を示す模式的断面図である。
【図3】コインベンダ、複合機の制御部、及びポート端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】表示部及び入力部のイメージを示す説明図である。
【図5】コピー処理の手順を示すイメージ図である。
【図6】コピー処理の手順を示すイメージ図である。
【図7】コピー処理の手順を示すイメージ図である。
【図8】コピー処理の手順を示すイメージ図である。
【図9】コピー処理の手順を示すイメージ図である。
【図10】コピー処理の手順を示すイメージ図である。
【図11】コピー処理の手順を示すイメージ図である。
【図12】コピー処理の手順を示すイメージ図である。
【図13】コピー処理の手順を示すイメージ図である。
【図14】コピー処理の手順を示すイメージ図である。
【図15】印刷データファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図16】プリント処理の案内手順を示すイメージ図である。
【図17】プリント処理の案内手順を示すイメージ図である。
【図18】プリント処理の案内手順を示すイメージ図である。
【図19】プリント処理の案内手順を示すイメージ図である。
【図20】プリント処理の案内手順を示すイメージ図である。
【図21】コピー処理後の無効化処理の手順を示すフローチャートである。
【図22】コピー処理後の無効化処理の手順を示すフローチャートである。
【図23】印刷データの印刷後の無効化処理手順を示すフローチャートである。
【図24】印刷データの印刷後の無効化処理手順を示すフローチャートである。
【図25】印刷データの印刷後の無効化処理手順を示すフローチャートである。
【図26】実施の形態2にかかる無効化処理の手順を示すフローチャートである。
【図27】実施の形態2にかかる無効化処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ポート端末(情報処理装置)
2 複合機(画像形成装置)
30 コインベンダ(有価情報処理装置)
305 カード
302 貨幣投入部(有価情報検出手段)
304 リーダ/ライタ(有価情報検出手段、カード読取り部)
306 RAM
S LAN(通信網)
I インターネット(通信網)
RT ルータ
4 パーソナルコンピュータ
5 Webサーバ
PT POS端末
3 スキャナ部
50 制御部
6 画像形成部
51 CPU(演算手段)
53 入力部(入力手段)
54 表示部(表示手段)
551 印刷データファイル(画像データ記憶手段)
553 コピーデータファイル(画像データ記憶手段)
552 案内情報ファイル
18 印刷部(識別情報出力手段)
R レシート
Claims (8)
- 制御手段により金銭と等価な有価情報を処理する有価情報処理装置、及び演算手段を有し前記有価情報に応じて画像を形成する画像形成装置により構成される画像処理システムに適用される画像処理方法において、
前記演算手段により、画像データを前記画像形成装置の画像データ記憶手段に記憶するステップと、
前記有価情報処理装置により、有価情報を検出する有価情報検出ステップと、
該有価情報検出ステップにより検出された有価情報が存在しなくなった場合に、有価情報が存在しないことを示す不存在情報を生成する不存在情報生成ステップと、
前記有価情報検出ステップにより検出された有価情報が存在するが所定値未満である場合に、不足信号を前記画像形成装置へ出力するステップと、
前記不存在情報生成手段により不存在情報が生成された場合に、前記画像形成装置の前記画像データ記憶手段に記憶した画像データを無効化する無効化ステップと、
前記不足信号を受信した場合、表示部に料金が不足していることを示す案内情報を表示するステップと、
該ステップにより案内情報を表示した後に、前記有価情報処理装置から前記所定値を超える有価情報が出力された場合、前記画像データ記憶手段に記憶した画像データを前記無効化ステップにより無効化することなく画像形成するステップと
を備えることを特徴とする画像処理方法。 - 金銭と等価な有価情報を処理する有価情報処理装置、及び該有価情報処理装置に接続され前記有価情報に応じて画像を形成する画像形成装置により構成される画像処理システムにおいて、
前記画像形成装置は、
画像データを記憶する画像データ記憶手段を備え、
前記有価情報処理装置は、
有価情報を検出する有価情報検出手段と、
該有価情報検出手段により検出された有価情報が存在しなくなった場合に、有価情報が存在しないことを示す不存在情報を生成する不存在情報生成手段と、
前記有価情報検出手段により検出された有価情報が存在するが所定値未満である場合に、不足信号を前記画像形成装置へ出力する手段とを備え、
前記画像形成装置は、
前記不存在情報生成手段により不存在情報が生成された場合に、前記画像データ記憶手段に記憶した画像データを無効化する無効化手段と、
前記不足信号を受信した場合、表示部に料金が不足していることを示す案内情報を表示する手段と、
該手段により案内情報を表示した後に、前記有価情報処理装置から前記所定値を超える有価情報が出力された場合、前記画像データ記憶手段に記憶した画像データを前記無効化手段により無効化することなく画像形成する手段と
を備えることを特徴とする画像処理システム。 - 前記有価情報検出手段は、投入された金額の情報を検出する貨幣投入部を備え、
前記不存在情報生成手段は、前記貨幣投入部により検出された金額の残額が零になった場合、または精算により金額が零になった場合に、不存在情報を生成するよう構成してあることを特徴とする請求項2に記載の画像処理システム。 - 前記有価情報検出手段は、カード内の金銭と等価な有価情報または有価情報に関連づけられる識別子を検出するカード読取り部を備え、
前記不存在情報生成手段は、前記カード読取り部により検出されたカード内の有価情報が零になった場合、識別子に関連づけられる有価情報が零になった場合、または、カード読取り部からカードが排出されまたはカードが非読取り状態となった場合に、不存在情報を生成するよう構成してあることを特徴とする請求項2に記載の画像処理システム。 - 前記画像形成装置は、
前記無効化手段による画像データの無効化に関する情報を表示手段に表示する無効化情報表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一つに記載の画像処理システム。 - 前記無効化処理手段は、画像データ記憶手段のうち、対象となる画像データが記憶された領域について、乱数を上書きする、または所定の数値を上書きするよう構成してあることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一つに記載の画像処理システム。
- 外部から取得した金銭と等価な有価情報に応じて画像を形成する画像形成装置において、
画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
外部から、有価情報が存在しなくなった際に有価情報が存在しないことを示す不存在情報を取得した場合に、前記画像データ記憶手段に記憶した画像データを無効化する無効化手段と、
外部から、有価情報が存在するが所定値未満であることを示す不足信号を受信した場合に、表示部に料金が不足していることを示す案内情報を表示する手段と、
該手段により案内情報を表示した後に、外部から前記所定値を超える有価情報が出力された場合、前記画像データ記憶手段に記憶した画像データを前記無効化手段により無効化することなく画像形成する手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記無効化手段による画像データの無効化に関する情報を表示手段に表示する無効化情報表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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