JP2006218587A - 釘打機 - Google Patents

釘打機 Download PDF

Info

Publication number
JP2006218587A
JP2006218587A JP2005035425A JP2005035425A JP2006218587A JP 2006218587 A JP2006218587 A JP 2006218587A JP 2005035425 A JP2005035425 A JP 2005035425A JP 2005035425 A JP2005035425 A JP 2005035425A JP 2006218587 A JP2006218587 A JP 2006218587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
exhaust valve
valve rubber
surface portion
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005035425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006218587A5 (ja
Inventor
Sadanori Ishizawa
禎紀 石沢
Hiroki Kitagawa
宏樹 北川
Masashi Nishida
昌史 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP2005035425A priority Critical patent/JP2006218587A/ja
Publication of JP2006218587A publication Critical patent/JP2006218587A/ja
Publication of JP2006218587A5 publication Critical patent/JP2006218587A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)

Abstract

【課題】蓄圧室の圧縮空気を効率良くピストンの打撃エネルギーに変え、かつ、圧縮空気の消費量を低減した釘打機を提供する。
【解決手段】畜圧室と,シリンダ−と,ピストンと,ドライバブレードと,ヘッドバルブと,エキゾーストバルブラバ−で構成される釘打機において,エキゾーストバルブラバー11の下面は、ピストンの前記上面に向かって垂下する突出部を形成する凸状下面部11pを有する。また,エキゾーストバルブ11の上面は,凸状下面部11pにおいて溝部を形成する凹状上面部11cを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧縮空気をピストンの動力源として釘を木材等の被加工物に打撃する釘打機に関し、特に、圧縮空気の使用効率を向上させるためのエキゾーストバルブラバーの構造に関するものである。
周知の圧縮空気を駆動源として釘を打込む釘打機において、図3に示されるように、釘打機本体2は、圧縮空気を蓄える蓄圧室6を区画する筐体(フレーム)5と、筐体5内に設けられた円筒状のシリンダ7と、シリンダ7内に上下往復摺動可能に設けられたピストン8と、ピストン8の下面に固定されて、該ピストン8の下死点において該ピストン下面よりシリンダ7の外部下方部に延在し、ピストン8の往復運動により釘(図示なし)を打撃するドライバブレード9と、シリンダ7の上部周縁部に対して上下動可能に設けられ、前記ピストン8の上面を含む壁部によって区画されるピストン上室17から蓄圧室6への空気通路又は大気への空気通路を択一的に形成するヘッドバルブ(メインバルブ)10と、シリンダ7の上方部において設けられ、ヘッドバルブ10の上下動に対し当接又は非当接することによって、ヘッドバルブ10と協働してピストン上室17から大気への空気通路16を形成する、弾性材料から成るエキゾーストバルブラバー11と、シリンダ7の上方部において筐体5と一体形成され、ヘッドバルブ10を収容するヘッドバルブ区画部5h、前記エキゾーストバルブラバーの固定部11aを取付ける装着部5c、及び大気に連通する排気穴(空気通路)15を備えるエキゾーストカバー5aとを備えている。このような釘打機は、例えば下記特許文献1及び特許文献2に開示されている。
かかる従来の釘打機において、エキゾーストバルブラバー11は、ゴム等の弾性材料で成形されている。このエキゾーストバルブラバー11は、シリンダ7(ピストン8)の中心軸付近の中央部において、ピストン8の上面部8cと接触して上死点に復帰してきたときのピストン8の運動エネルギーを吸収するための突当面(下端面)11fを有する。また、エキゾーストバルブラバー11は、ヘッドバルブ制御通路13の空気圧が大気圧に制御された場合、ヘッドバルブ10が上方Xに上昇(開口)して蓄圧室6とシリンダ7のピストン8上側のピストン上室17が連通したときに、ピストン上室17から排気穴15及び排気通路16を通して大気(筐体5の外部)に至る空気通路を遮断するためのバルブ部(最外周部)11gを有する。図3に示された状態のように、ヘッドバルブ制御通路13の空気圧が圧縮空気圧に制御された場合、圧縮空気圧とヘッドバルブスプリング12の付勢力とによってヘッドバルブ10がシリンダ7の上部周縁部に下降して、蓄圧室6とシリンダ7内のピストン上室17が遮断され、シリンダ7内のピストン上室17と大気とが連通する。更に、エキゾーストバルブラバー11は、エキゾーストカバー5aと密に接触する上面部11eを有し、その周辺部に設けられた固定部(突出部)11aによって、エキゾーストカバー5aの掛止部(突出部)5jと掛止し、エキゾーストカバー5aに固定されている。
実用新案登録第2556431号公報 特開平8−323645号公報
上述した従来の釘打機において、駆動源となる圧縮空気の使用効率を上げるためには、蓄圧室の圧縮空気の圧力低下、流入抵抗、摩擦抵抗などによる損失を低減させる必要がある。流入抵抗を少なくするためには、ヘッドバルブの開口速度を上げたり、開口面積を大きく規定することなどが行われている。また、摩擦抵抗を少なくするためには、ピストンOリングを空気圧で外周側に張らせてシールするフローティングシール方式や、シリンダ摺動面の面粗度を小さくすることなどが行われている。しかしながら、圧縮空気の圧力低下の改善策として、より低価格で単純な技術が提供されていなかった。
更に、釘打機の空気消費量を減らすためには、シール性能を良くして、空気漏れがないように工夫したり、戻り空気室の容積を仕様の範囲内で可及的に最小にしたり、蓄圧室と大気が連通する開口速度を上げるためにヘッドバルブ構造を工夫したり、釘打込み後、ピストン上室の圧縮空気の一部を、戻り室を介してピストン下室に流入させて、ピストン復帰エネルギーの一部として使用するなどの種々の工夫が検討されている。しかしながら、
圧縮空気の消費量の低減についても、より低価格で単純な改善策が求められていた。
従って、本発明の目的は、蓄圧室の圧縮空気を効率良くピストンの打撃エネルギーに変え、かつ、圧縮空気の消費量を低減した釘打機を提供することにある。
本発明の上記及び他の目的、並びに新規な特徴は、本明細書の以下の記述及び添付図面より更に明らかにされる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、以下のとおりである。
(1)本発明による釘打機に従えば、圧縮空気を蓄える蓄圧室を区画する筐体と、前記筐体内に設けられた円筒状のシリンダと、前記シリンダ内に上死点から下死点まで往復摺動可能に設けられたピストンと、前記ピストンの下面に固定されて、該ピストンの下死点において該ピストン下面より前記シリンダの外部下方部に延在し、前記ピストンの往復運動により釘を打撃するドライバブレードと、前記シリンダの上部周縁部に対して上下動可能に設けられ、前記ピストンの上面を含む壁部によって区画されるピストン上室から前記蓄圧室への空気通路又は大気への空気通路を択一的に形成するヘッドバルブと、前記シリンダの上方部において前記筐体の一部に装着された弾性材料から成るエキゾーストバルブラバーであって、該エキゾーストバルブラバーの下面は前記ピストンの上面と対向するように配置されて前記ピストン上室を区画し、該エキゾーストバルブラバーの上面は前記筐体の一部とともに排気膨張室を区画し、該エキゾーストバルブラバーの最外周縁部は前記ヘッドバルブの上下動に対し当接又は非当接し、前記ヘッドバルブと協働して前記ピストン上室から大気への空気通路を形成する、エキゾーストバルブラバーとを有する釘打機において、前記エキゾーストバルブラバーの前記下面は、前記ピストンの前記上面に向かって垂下する突出部を形成する凸状下面部を有することを特徴とする。
(2)本発明による上記(1)項の釘打機に従えば、前記エキゾーストバルブラバーの前記上面は、前記凸状下面部において溝部を形成する凹状上面部を有することを特徴とする。
(3)本発明による上記(1)又は(2)項の釘打機に従えば、前記エキゾーストバルブラバーの前記凸状下面部は、前記ピストンの下死点方向において前記最外周縁部より下の位置に垂下した形状を有することを特徴とする。
(4)本発明による上記(1)乃至(3)項の釘打機に従えば、前記エキゾーストバルブラバーの前記凸状下面部は、前記ピストンの上死点において前記ピストンの上面に接触することを特徴とする。
(5)本発明による上記(1)乃至(4)項の釘打機に従えば、前記ピストンの上面は突出する凸状上面部を有し、該ピストンの凸状上面部は、前記ピストンの上死点において、前記エキゾーストバルブラバーの前記凸状下面部以外の下面部に接触することを特徴とする。
(6)本発明による上記(1)乃至(4)項の釘打機に従えば、前記エキゾーストバルブラバーは前記ピストンと同一の中心軸を中心とする中央部より前記最外周縁部に延在する傘型断面形状を有し、前記凸状下面部は前記中央部と前記最外周縁部との中間部に形成され、前記中央部が前記筐体の一部に取付けられていることを特徴とする。
(7)本発明による上記(6)項の釘打機に従えば、前記ピストンの上面はその中央部で突出する凸状上面部を有し、該ピストンの凸状上面部は、前記ピストンの上死点において、前記エキゾーストバルブラバーの前記中央部に位置する下面部に接触することを特徴とする。
(8)本発明による上記(7)項の釘打機に従えば、前記エキゾーストバルブラバーの前記凸状下面部は、前記上死点において前記ピストンの周辺上面部に接触することを特徴とする。
本発明の上記した一つの特徴によれば、エキゾーストバルブラバーの下面は、ピストンの上面に向かって垂下する突出部を形成する凸状下面部を有するので、シリンダ内のピストン上側の上室(空隙)の容積を減少させることができる。これによって、ヘッドバルブが開口されたときに蓄圧室の圧縮空気をシリンダ内のピストン上室に、余分に膨張させることなく、効率良く打ち込みエネルギーに変えることがきる。即ち、エキゾーストバルブラバーの凸状下面部の形成によりピストン上室の圧縮空気の空気圧の損失を低減することができる。
本発明の上記した他の特徴によれば、エキゾーストバルブラバーの上面は、凸状下面部において溝部を形成する凹状上面部を有するので、その凹状上面部がエキゾーストバルブラバーの上面側に形成される排気膨張室の容積を増加させて排気圧を下げることができる。これによって、圧縮空気をピストン上室より大気へ排気する排気速度を早めることができるとともに、釘打機の運転中の騒音又は振動を軽減させることができる。この構造によれば、エキゾーストバルブラバーの凸状下面部の裏面に凹状上面部が形成される。即ち、エキゾーストバルブラバーは、その上面が凹状空隙部の壁部を形成するように薄肉に形成される。従って、エキゾーストバルブラバー又はエキゾーストカバーの重量を増加させることなく、排気膨張室の容積を増加させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、従来技術と同一する機能又は構造を持つ部材、若しくは同種の機能または構造を持つ本発明の部材についても同一の符号を付して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る釘打機の全体断面図で、図2は釘打機の部分断面を示す拡大図である。まず、本発明の釘打機全体の構成について説明する。
釘打機1は、釘打機本体2と連結釘32を収容するマガジン4とを具備する。また、釘打機本体2は、後述するピストン8、シリンダ7、及び蓄圧室6を含むピストン・シリンダ部を包囲する部分と、釘打機1を把持するためのハンドル部3を形成する部分とから成る筐体(ハウジング)5を有する。ハンドル部3の一端部(右端部)には図示しない圧縮機からのエアホースが接続される。マガジン4の一端部は釘打機本体2の下方部に掛止され、その他端部はハンドル部3に締付具(ボルト・ナット)41及び42によって取付けられている。
ピストン8の駆動源となる圧縮空気は、図示しないエアホースを介して釘打機本体2内の蓄圧室6に貯蔵される。釘打機本体2内には円筒状のシリンダ7が設けられ、該シリンダ7内には上下に摺動可能にピストン8が設けられる。ピストン8はその下面に一体に取付られたドライバブレード9を有する。ドライバブレード9の先端部9aによって、マガジン4内に収容された連結釘32の頭を順次打撃する。シリンダ7の下方部には、ドライバブレード9がピストン8とともに軸方向に下降したときに、そのドライバブレード9を案内するノーズ射出部30を有し、ノーズ射出口30aより木材のような被加工物50へ釘32が打ち出される。シリンダ7の内径は、ピストン8が容易に上下動できるようにピストン部8の外径より摺動可能にわずかに大きくなっている。ピストン8の外周部には溝が設けられ、その溝内に、シリンダ7の内周とピストン8をシールするために、ゴム等の可撓性材料からなる周知のOリング8aが設けられている。
シリンダ7の上方部には、図2に示すように、アルミニウム合金等の金属材料からなるエキゾーストカバー5aと、エキゾーストカバーの装着部5cに嵌着された固定部11aを持つ、ゴム等の弾性材料から成るエキゾーストバルブラバー11とが設けられる。エキゾーストカバー5aには二重円筒状のヘッドバルブ区画部5hが形成され、区画部5h内には、ヘッドバルブ(メインバルブ)10が可撓性材料からなる周知のOリング10a及び10bを介して、該区画部の内壁面に上下に摺動するように収納されている。ヘッドバルブ10は、ヘッドバルブスプリング12の押圧力とヘッドバルブ制御通路13に流入した圧縮空気の押圧力とによって、その下死点側に付勢されている。
操作者によって操作される操作部は、トリガ27と、トリガ27に回動可能に装着されたアームプレート28と、ノーズ射出部30の下端から突き出し、アームプレート28に係合するようにアームプレート28の近傍まで延びるプッシュレバー31とを具備する。プッシュレバー31のノーズ射出部30側に位置する端部は、ノーズ射出部30の外周に沿って上下方向に摺動可能になっており、プッシュレバー31を操作しない状態では、ノーズ射出部30の下方向にバネ(図示なし)などにより付勢されている。
ヘッドバルブ制御通路13は、その下端部側でトリガバルブ部29へ接続され、プランジャ29aの上下開閉に従って、釘打機本体2の外部大気または蓄圧室6に蓄積されている圧縮空気と連通する。更に詳細に言えば、プランジャ29aは、トリガバルブ29内に設けられた、図示されていないバルブピストンと協働し、プランジャ29aの上下動に従って、ヘッドバルブ制御通路13を、大気へ連通させるか、または圧縮空気で満たされた蓄圧室6へ連通させる。即ち、図1に示されたように、プランジャ29aが下方状態にある場合、言い換えれば、トリガバルブ部29内のコイルバネ(図示なし)により下方位置に付勢されている場合、ヘッドバルブ制御通路13は蓄圧室6と連通し、圧縮空気が供給される。逆に、プランジャ29aがアームプレート28及びトリガ27によって上方向に引上げられた場合、ヘッドバルブ制御通路13はトリガバルブ部29を介してその近傍の外部大気と連通する。釘打ち操作において具体的に説明するならば、プッシュレバー31が被加工物50に押圧されて、該プッシュレバー31が上方に押し上げられ、これによってアームプレート28が押し上げられた状態で、更にトリガ27が上方向に把持された場合、上記したように、プランジャ29aが上方向へ押し上げられて、ヘッドバルブ制御通路13は、トリガバルブ部29を通して大気と連通する。これによって、ヘッドバルブ10は上方向X(図2参照)の上死点側へ移動し、ピストン上室17を蓄圧室6に連通させ、蓄圧室6より圧縮空気をピストン8の周辺上面8b(ピストン上室17)に供給し、ピストン8を下方向に運動させる。このとき、ヘッドバルブ10の下端部10cはエキゾーストバルブラバー11の最外周部(バルブ部)11gと当接してピストン上室17より膨張室(排気室)15aを介して膨張室(排気室)15bに連通する空気通路を遮断(閉鎖)する。膨張室15bは、その一方が膨張室15aに連通し、その他方が排気穴15を介して筐体(フレーム)5の上部に設けた排気通路16を経て大気と連通している。トリガ27が操作者によって把持されないで下方向に放置されている状態において、ヘッドバルブ制御通路13は、トリガバルブ部29を通して蓄圧室6に連通し、蓄圧室6の圧縮空気をヘッドバルブ上室14に供給する。これによって、ヘッドバルブ10は、下死点側に押圧されて、ヘッドバルブラバー18に当接し、ピストン上室17を蓄圧室6から遮断する。このように、プランジャ29aが上方向へ移動すると、ヘッドバルブ10が上昇し、ヘッドバルブ10がエキゾーストバルブラバー11の最外周部11gと接触して、蓄圧室6と膨張室15bとの通路を閉じる。これと同時に、蓄圧室6とシリンダ7内のピストン8の上室17とが連通する。
シリンダ7の下端外周にはピストン8を下死点から上死点に復帰させるための戻し空気室22が設けられ、ピストン8の往復行程途中にはシリンダ7から戻し空気室22の方向にのみ連通する逆止弁20を備えた空気通路19が設けられ、シリンダ7の下端外周にはシリンダ7と戻し空気室22とを連通する空気通路33が設けられている。シリンダ7の下端部には、釘32の打込み後、ピストン8の余剰エネルギを吸収するためのピストンバンパ21が設けられている。ピストンバンパ21は、シリンダ7の上死点側に移動しないように、下側がシリンダ7内径よりも大径になっている。シリンダ7の下部内側面はピストンバンパ21の外側形状とほぼ同じ、下死点方向に拡開するテーパー面を備えている。
次に、本発明に従うエキゾーストバルブラバー11の構造について、図2の部分構成図を参照して更に詳細に説明する。
エキゾーストカバー5aの装着部5cは、ピストン軸を中心とする中央部において、円筒状の凹部5gを有し、更に該円筒状凹部5gの底部には、例えば円型形状の案内穴部5dを有する。一方、エキゾーストバルブラバー11は、エキゾーストバルブラバー11の固定部11aにおいて、円柱状の掛止径部11b及び円柱状の案内径部11cを有し、円柱状案内径部11cはエキゾーストカバー5aの案内穴部5dの径と実質的に同等又は同等以下の第2の径を持ち、円柱状掛止径部11bは案内穴部5dの径及び円柱状案内径部11cの径より大きい第3の径を持つ。エキゾーストバルブラバー11はゴム等の弾性材料から構成されるので、エキゾーストバルブラバー11の柱状掛止径部11bをエキゾーストカバー案内穴部5dより小さく変形しながら該案内穴部5dに挿入し、エキゾーストバルブラバー11の案内径部11cを該案内穴部5d内に位置せしめることによって、エキゾーストバルブラバー柱状掛止径部11bをエキゾーストカバー穴部5d付近の上面に掛止させ、取付けることができる。
エキゾーストバルブラバー11は、特に限定されないが、ピストン8と同一の中心軸を中心とする中央部(11a)より最外周縁部11gに延在する傘型断面形状を有する。この傘型断面形状のエキゾーストバルブラバー11は、中央上面部(中央表面部)11d及び周辺上面部(周辺表面部)11eを有し、これら両上面部はエキゾーストカバー5aに対向する上面を形成する。一方、傘型断面形状のエキゾーストバルブラバー11は、中央下面部11f及び周辺下面部11sを有し、これら両下面部は、ピストン8の上面(8b及び8c)に対向する下面を形成する。本発明に従って、該傘型断面形状のエキゾーストバルブラバー11の下面(11f及び11s)は、ラバー中央部11aとラバー最外周縁部11gの間に、ピストン8の周辺上面8bに向かって垂下する突出部を形成する凸状下面部11pを有する。凸状下面部11pの先端部は、ラバー最外周縁部11gより下方向の位置に垂下し、凸状下面部11pの垂下高さh1はピストン8の中央部の高さに相当する。これによって、ピストン8が上死点にあるとき、ピストン8の中央上面部8cがエキゾーストバルブラバー11の中央下面部11fに接触するとともに、ピストン8の周辺上面部8bは凸状下面部11pに接触する構成となっている。これら両者の接触個所を設けることにより、ピストン8が上死点に復帰するときのエキゾーストバルブラバー11に対する衝撃荷重を、エキゾーストバルブラバー11が撓むことによって軟らかく吸収できる。
更に、エキゾーストバルブラバー11の凸状下面部11pの外周側にはエキゾーストバルブラバー11が屈曲してリング状凹部17aが形成されている。このリング状凹部17aは、エキゾーストバルブラバー11の最外周縁部11gにヘッドバルブ10が開口(当接)したとき、ピストン8の半径方向に伸びて、該最外周縁部11gに圧縮空気の圧力とともに弾性材料の弾性力が働くように作用する。
また、エキゾーストバルブラバー11の周辺上面部11eは、凸状下面部11pの対向側上面において第3の膨張室(溝部)を形成する凹状上面部15cを有する。エキゾーストカバー5aの全体の容積を必要以上に拡張することなく、エキゾーストバルブラバー11の屈曲構造により膨張室の容積を増加させている。
本発明の一つの特徴によれば、エキゾーストバルブラバー11の下面は、ピストン8の上面に向かって垂下する突出部を形成する凸状下面部11pを有するので、シリンダ7内のピストン上側の上室(空隙)17の容積V1(リング状凹部17aの容積を含む)を、図3に示したような従来のものに比較して減少させることができる。これによって、ヘッドバルブ10が開口されたときに蓄圧室6の圧縮空気をシリンダ7内のピストン上室17に、余分に膨張させることなく、効率良く打込みエネルギーに変えることがきる。即ち、エキゾーストバルブラバー11の凸状下面部11pの形成によりピストン上室17に供給される圧縮空気の空気圧の損失を低減することができる。一例として、エキゾーストバルブラバー11の凸状下面部11pが位置するピストン上室17の容積V1は20.1cmに設定された。これは、図3に示した従来技術の27.3cmに対し7.2cm減少させて、74%の減少率にすることができた。この減少により、蓄圧室6の圧縮空気をヘッドバルブ10の開口時にピストン上室17で余分に膨張しないようにできた。また、ピストン上室17が7.2cm減少したことにより、仕様最大圧力0.85MPaでの圧縮空気の消費量は、従来技術の2500cmから61cm減少して、2439cmと98%に減少できた。
本発明の他の特徴によれば、エキゾーストバルブラバー11の上面は、凸状下面部11pにおいて溝部を形成する凹状上面部15cを有するので、その凹状上面部15cがエキゾーストバルブラバー11の上面側に形成される排気膨張室15a、15b及び15cの容積V2を増加させて排気圧を下げることができる。これによって、圧縮空気をピストン上室17より大気へ排気する排気速度を早めることができるとともに、釘打機の運転中の騒音又は振動を軽減させることができる。この構造によれば、エキゾーストバルブラバー11の凸状下面部11pの裏面に凹状上面部15cが形成される。即ち、エキゾーストバルブラバー11は、その上面が凹状空隙部15cの壁部を形成するように薄肉に形成される。従って、エキゾーストバルブラバー11又はエキゾーストカバー5aの重量を増加させることなく、排気膨張室の容積V2を増加させることができる。一例として、膨張室15b及び15cの容積V2は、図3に示した従来技術の15.9cmから3.2cm増加して19.1cmと120%に増加することができた。これにより排気圧力をより低減することができた。
エキゾーストバルブラバー11の質量は、凸状下面部11p及び凹状上面部15cを形成するエキゾーストバルブラバー11を薄肉部で構成したので、従来技術の22gから4g増加して26gと118%に抑えることができた。なお、凸状下面部11pの裏面に凹状上面部15cを形成しない場合、即ち、凸状下面部11pの裏面を肉厚部で構成した場合、約7.2g多くなる。
また、本発明に従うエキゾーストバルブラバー11の凸状下面部11pは、ピストン8が上死点に復帰したときに、ピストン8の上面部8bと接触し、ピストン8の復帰の運動エネルギーをより効果的に吸収することができる。
次に、上記構成の釘打機1による打込み動作について、図1を参照して説明する。
まず、図1は、打込み前の釘打機本体2において、蓄圧室6の圧縮空気取入口へ図示しないエアホースを繋いだ状態を示す。圧縮空気は蓄圧室6に蓄積されている。このとき、ピストン8は、シリンダ7内の上死点にあり、ピストン8はOリング8aを介してシリンダ7に案内されている。ドライバブレード9はノーズ射出部30の案内孔に案内されている。
次に、プッシュレバー31の被加工物(木材)50への押し当て操作とトリガ27の引き操作との両方を行うことによって、アームプレート28がプランジュ29aを上方向に押すように動作する。これによって、ヘッドバルブ10が上死点側に移動し、蓄圧室6とシリンダ7内のピストン8の上室17とが連通し、これによって、蓄圧室6からピストン上室17に圧縮空気が流入する。ピストン8は流入した圧縮空気によって急激に下死点に移動しながら釘32を打ち込む。ピストン8は、釘32を打込んだ後、ピストンバンパ21に衝突する。ピストンバンパ21が変形してピストン8の余剰なエネルギを吸収する。
ピストン8の下死点へ向かう下降動作中において、シリンダ7のピストン8の下側の空気とピストン8の上室17の圧縮空気の一部は、逆止弁20を有する空気通路19と双方向性の空気通路33を介して、戻し空気室22に流入する。
次に、トリガ27を放すか、即ち戻すか、或いはプッシュレバー31の木材50への押し当て操作を止めることによって、プランジャ29aを元へ戻すと、シリンダ7の上端側にあるヘッドバルブ10は、ピストン8の上室17と蓄圧室6との空気通路を閉鎖し、逆に、エキゾーストバルブラバー11のバルブ部(最外周部)11gが開くので、そのピストン8の上室17は、膨張室15a、15b、及び15cから排気穴15及び排気通路16を通して大気へ連通する。一方、戻し空気室22に蓄積された圧縮空気によってシリンダ7のピストン8の下側は上方向に押圧され、ピストン8は急激にシリンダ7内の上死点に移動する。ピストン8の上室17の空気は排気通路16を介して大気に放出され、初期状態に戻る。
以上の工程を繰り返すことによって、釘32が順次、木材(被加工物)50に打込まれていく。釘32の補給は、並行にほぼ密着されて連結された釘列をマガジン4の端面に開口している装填口4aから行う。
以上の説明から明らかのように、本発明によれば、エキゾーストバルブラバーの下面は、ピストンの上面に向かって垂下する突出部を形成する凸状下面部を有するので、シリンダ内のピストン上側の上室(空隙)の容積を減少させることができる。これによって、ヘッドバルブが開口されたときに蓄圧室の圧縮空気をシリンダ内のピストン上室に、余分に膨張させることなく、効率良く打ち込みエネルギーに変えることがきる。
また、本発明によれば、エキゾーストバルブラバーの上面は、凸状下面部において溝部を形成する凹状上面部を有するので、その凹状上面部がエキゾーストバルブラバーの上面側に形成される排気膨張室の容積を増加させて排気圧を下げることができる。更に、この構造によれば、凸状下面部11p及び凹状上面部15cを形成するエキゾーストバルブラバー11を薄肉部で構成したので、エキゾーストバルブラバー又はエキゾーストカバーの重量を増加させることなく、排気膨張室の容積を増加させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本発明に係る釘打機の一実施形態を示す断面図。 本発明に係る釘打機の一実施形態を示す要部断面図。 従来の釘打機に係る要部断面図。
符号の説明
1:釘打機 2:釘打機本体 3:ハンドル部 4:マガジン
4a:装填口 5:筐体(フレーム) 5a:エキゾーストカバー
5b:ヘッドカバー 5c:エキゾーストカバーの装着部
5d:案内穴部 5g:円筒状凹部 5h:ヘッドバルブ区画部
5j:掛止部(凸部) 6:蓄圧室 7:シリンダ
8:ピストン 8a:ピストンのOリング 8b:ピストンの周辺上面部
8c:ピストンの中央上面部 8b、8c:ピストンの上面
9:ドライバブレード 9a:ドライバブレード先端部
10:ヘッドバルブ(メインバルブ) 10a:ヘッドバルブのOリング
10b:ヘッドバルブのOリング 10c:ヘッドバルブ下端部
11:エキゾーストバルブラバー
11a:エキゾーストバルブラバーの固定部(中央部)
11b:柱状掛止径部 11c:柱状案内径部
11d:ラバーの中央上面部 11e:ラバーの上面部
11d、11e:ラバーの上面 11f:ラバーの中央下面部(突当面)
11g:バルブ部(最外周部) 11h:掛止径部端面(上端面)
11j:筒状壁部 11p:ラバーの凸状下面部(ラバーの突出部)
11s:ラバーの周辺下面部 11f、11s:ラバーの下面
12:ヘッドバルブスプリング 13:ヘッドバルブ制御通路
14:ヘッドバルブ上室 15:排気穴(空気通路)
15a:膨張室 (排気室) 15b:膨張室(排気室)
15c:凹状上面部(膨張室) 16:排気通路
17:ピストン上室 17a:ピストン上室のリング状凹部
18:ヘッドバルブラバー 19:空気通路
20:逆止弁 21:ピストンバンパ
22:戻し空気室 27:トリガ 28:アームプレート
29:トリガバルブ部 29a:プランジャ 30:ノーズ射出部
30a:ノーズ射出口 31:プッシュレバー 32:釘
33:ピストンバンパ 41、42:締付具(ボルト・ナット)
50:被加工物(木材)

Claims (8)

  1. 圧縮空気を蓄える蓄圧室を区画する筐体と、
    前記筐体内に設けられた円筒状のシリンダと、
    前記シリンダ内に上死点から下死点まで往復摺動可能に設けられたピストンと、
    前記ピストンの下面に一体または別体に固定されて、該ピストンの下死点において該ピストン下面より前記シリンダの外部下方部に延在し、前記ピストンの往復運動により釘を打撃するドライバブレードと、
    前記シリンダの上部周縁部に対して上下動可能に設けられ、前記ピストンの上面を含む壁部によって区画されるピストン上室から前記蓄圧室への空気通路又は大気への空気通路を択一的に形成するヘッドバルブと、
    前記シリンダの上方部において前記筐体の一部に装着された弾性材料から成るエキゾーストバルブラバーであって、該エキゾーストバルブラバーの下面は前記ピストンの上面と対向するように配置されて前記ピストン上室を区画し、該エキゾーストバルブラバーの上面は前記筐体の一部とともに排気膨張室を区画し、該エキゾーストバルブラバーの最外周縁部は前記ヘッドバルブの上下動に対し当接又は非当接し、前記ヘッドバルブと協働して前記ピストン上室から大気への空気通路を形成する、エキゾーストバルブラバーとを有する釘打機において、
    前記エキゾーストバルブラバーの前記下面は、前記ピストンの前記上面に向かって垂下する突出部を形成する凸状下面部を有することを特徴とする釘打機。
  2. 前記エキゾーストバルブラバーの前記上面は、前記凸状下面部において溝部を形成する凹状上面部を有することを特徴とする請求項1に記載された釘打機。
  3. 前記エキゾーストバルブラバーの前記凸状下面部は、前記ピストンの下死点方向において前記最外周縁部より下の位置に垂下した形状を有することを特徴とする請求項1又は2に記載された釘打機。
  4. 前記エキゾーストバルブラバーの前記凸状下面部は、前記ピストンの上死点において前記ピストンの上面に接触することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載された釘打機。
  5. 前記ピストンの上面は突出する凸状上面部を有し、該ピストンの凸状上面部は、前記ピストンの上死点において、前記エキゾーストバルブラバーの前記凸状下面部以外の下面部に接触することを特徴とする請求項1乃至4に記載された釘打機。
  6. 前記エキゾーストバルブラバーは前記ピストンと同一の中心軸を中心とする中央部より前記最外周縁部に延在する傘型断面形状を有し、前記凸状下面部は前記中央部と前記最外周縁部との中間部に形成され、前記中央部が前記筐体の一部に取付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載された釘打機。
  7. 前記ピストンの上面はその中央部で突出する凸状上面部を有し、該ピストンの凸状上面部は、前記ピストンの上死点において、前記エキゾーストバルブラバーの前記中央部に位置する下面部に接触することを特徴とする請求項6に記載された釘打機。
  8. 前記エキゾーストバルブラバーの前記凸状下面部は、前記上死点において前記ピストンの周辺上面部に接触することを特徴とする請求項7に記載された釘打機。
JP2005035425A 2005-02-14 2005-02-14 釘打機 Withdrawn JP2006218587A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005035425A JP2006218587A (ja) 2005-02-14 2005-02-14 釘打機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005035425A JP2006218587A (ja) 2005-02-14 2005-02-14 釘打機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006218587A true JP2006218587A (ja) 2006-08-24
JP2006218587A5 JP2006218587A5 (ja) 2008-03-27

Family

ID=36981230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005035425A Withdrawn JP2006218587A (ja) 2005-02-14 2005-02-14 釘打機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006218587A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2021192838A1 (ja) * 2020-03-24 2021-09-30

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2021192838A1 (ja) * 2020-03-24 2021-09-30
WO2021192838A1 (ja) * 2020-03-24 2021-09-30 株式会社マキタ 打ち込み工具
JP7295335B2 (ja) 2020-03-24 2023-06-20 株式会社マキタ 打ち込み工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3818234B2 (ja) 釘打機
US8800834B2 (en) Fastener driving apparatus
US7325709B2 (en) Fastener driving tool and magazine device
TWI399270B (zh) 扣件驅動工具
TWI429517B (zh) 氣力驅動機
EP0661140A1 (en) Fastener driving tool
JP4687572B2 (ja) 打込機
JP2012139779A (ja) 打込機
JP5245667B2 (ja) 打込機
JP2006218587A (ja) 釘打機
JP4539826B2 (ja) 打込機
JP2006218585A (ja) 釘打機
CN216372032U (zh) 动力紧固件驱动器
US3828656A (en) Annular piston stop structure
JP3948349B2 (ja) 空気釘打機
JP5071287B2 (ja) 空気圧工具
JP2008302441A (ja) 打込み工具
JPH08276374A (ja) 単発連続打ち切替機構を有する打込機
JP3479164B2 (ja) フローリング材施工用固着具打込機
JP2001096472A (ja) 釘打ち機のバンパ装置
JP4174727B2 (ja) 釘打機
JP4400269B2 (ja) 打込機
JP2012000738A (ja) 打込機
JP2007069345A (ja) 空気式打込機
JPH0825246A (ja) 空気圧式固着具打込機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Effective date: 20080212

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080212

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20090206

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761