JP2006218515A - 水スプレーユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 高温の鋼板を高い冷却速度で、しかも、鋼板の面内及び表裏面を均一に冷却でき、保守が簡単にできる水スプレーユニットを提供する。
【解決手段】 隣り合う上下対となる水切りロール11、12間に配置され、複数組の上下対となる水切りロール11、12により拘束されて搬送される高温状態の鋼板13の上面及び下面のいずれか一方又は双方に水を噴射する複数の水ノズル14と、水供給源に連結されると共に水ノズル14に連結される水室19とを有する水スプレーユニットにおいて、水ノズル14の水入口37及び水供給源から供給される水の水出口41は、それぞれ水室19内にあって、上部ユニット15の場合、水入口37が水出口41よりも高位置にあり、また、下部ユニット16の場合、水入口37が水出口41aよりも低位置にある。
【選択図】 図2

Description

本発明は、高温の鋼板を高い冷却速度で、かつ、鋼板の面内及び表裏面を均一に冷却するための水スプレーユニットに関する。
近年、厚鋼板製造プロセスにおいて、低温域での大圧下圧延を特徴とする制御圧延と、500℃前後まで急冷却した後に空冷することを特徴とする制御冷却とを組み合わせて、高強度かつ高靭性の鋼板を得る技術が広く実生産に適用されている。この方法により、低合金で溶接性にも優れた高強度かつ高靭性の鋼板が低コストで製造できる。
制御冷却を効果的に行なうには、細粒組織を得るために目標温度まで急速に冷却できる技術と、急速冷却を行なっても材質の均一性や鋼板の形状などを悪化させないための鋼板面内あるいは表裏面を均一に冷却する技術とが必要である。これらの技術に対する要求は、鋼板の性能に対する要求が高度化するにつれて厳しくなっており、これに対応し、高温の鋼板を冷却する場合の冷却速度を高めるには、冷却水量の増加や冷却水の高速化などが効果的であり、高圧水をスプレーノズル、あるいはスリットノズルから鋼板に噴出する方法が多く使用されてきている。
しかしながら、これらの方法では、鋼板上面の冷却において、ノズルから噴出された冷却水が鋼板上面に衝突した後、鋼板上を流れ、干渉水となって、鋼板サイド(端部)から流出する。それにより、最終的に鋼板は、板幅方向(鋼板の幅方向)での冷却能が、鋼板の端部ほど大きくなり板幅方向での冷却の不均一が生じる。
これを防止するための従来技術として、冷却水のノズルヘッダーを鋼板の幅方向に分割し、板幅方向の水量を制御する方法や、板幅方向に遮蔽板を設けて板幅方向水量分布を制御する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭61−193717号公報
しかしながら、前記した従来技術においては、未だ解決すべき以下の問題があった。
冷却水のノズルヘッダーには、鋼板の冷却能を均一にするために、多数の小径ノズル又は小幅のスリットノズルが配置されているので、ノズルの閉塞が発生し易く、これにより板幅方向の水量制御が困難であり、且つ、保守も難しかった。また、ノズル及び冷却水のヘッダーの製作も難しかった。特許文献1の方法では、遮蔽板を移動させて水量を変えるので、高い精度で水量を制御できなかった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、高温の鋼板を高い冷却速度で、しかも、鋼板の面内及び表裏面を均一に冷却でき、保守が簡単にできる水スプレーユニットを提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る水スプレーユニットは、隣り合う上下対となる水切りロール間に配置され、複数組の前記上下対となる水切りロールにより拘束されて搬送される高温状態の鋼板の上面及び下面のいずれか一方又は双方に水を噴射する複数の水ノズルと、水供給源に連結されると共に前記水ノズルに連結される水室とを有する水スプレーユニットであって、
上部スプレーユニットの場合は、
前記水ノズルの水入口、及び前記水供給源から供給される水の水出口は、それぞれ前記水室内にあって、前記水入口が前記水出口よりも高位置にある。
前記目的に沿う第2の発明に係る水スプレーユニットは、隣り合う上下対となる水切りロール間に配置され、複数組の前記上下対となる水切りロールにより拘束されて搬送される高温状態の鋼板の上面及び下面のいずれか一方又は双方に水を噴射する複数の水ノズルと、水供給源に連結されると共に前記水ノズルに連結される水室とを有する水スプレーユニットであって、
下部スプレーユニットの場合は、
前記水ノズルの水入口、及び前記水供給源から供給される水の水出口は、それぞれ前記水室内にあって、前記水入口が前記水出口よりも低位置にある。
第3の発明に係る水スプレーユニットは、第1及び第2の発明に係る水スプレーユニットにおいて、前記水室は前記鋼板の幅方向に複数に分割されて配置され、更に、分割された前記水室は複数の群を形成し、各群を形成する前記水室は一体構造となっている。
請求項1及びこれに従属する請求項3に係る水スプレーユニットにおいては、上部水スプレーユニットの水ノズルの水入口が水供給管の水出口よりも高位置にあるので、常時水室内の水を水ノズルの水入口の位置まで貯留することができる。これにより、水室への水の供給によって、すぐに水ノズルを介して鋼板に水を噴射でき、水の噴射時の応答性が向上する。また、水の噴射の停止時でも、水室内に貯留されている水によって鋼板の輻射熱を遮断できる。
請求項2及びこれに従属する請求項3に係る水スプレーユニットにおいては、下部水スプレーユニットの水ノズルの水入口が水供給管の水出口よりも低位置にあるので、常時水室内の水を水供給管の水出口の位置まで貯留することができる。これにより、常時水ノズル内に水が存在し、水室への水の供給によって、すぐに水ノズルを介して鋼板に水を噴射でき、水の噴射時の応答性が向上する。また、水の噴射の停止時でも、水室内に貯留されている大量の水によって鋼板の輻射熱を遮断できる。
請求項3に係る水スプレーユニットにおいては、水室を鋼板の幅方向に複数に分割して配置し、更に、分割した水室が複数の群を形成し、各群を形成する水室が一体構造となっているので、各水室毎に供給する水の量を変えて、板幅に応じて鋼板の端部の冷却を制御することができる。これにより、鋼板の端部の過冷却を防止することができ、鋼板を均一に冷却することができる。また、水室が複数の群を形成し、各群を形成する水室が一体構造となっているので、各群毎に保守(交換や取り替え)が極めて簡単にできる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の第1の実施の形態に係る水スプレーユニットを使用した鋼板の冷却設備の説明図、図2は同水スプレーユニットの上部ユニットの構成図、図3は同水スプレーユニットの下部ユニットの構成図、図4は同水スプレーユニットの板幅方向の構成を模式的に示す説明図、図5は本発明の第2の実施の形態に係る水スプレーユニットの模式的な構成図である。
図1〜図4を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る水スプレーユニット10について説明する。
図1に示すように、鋼板の冷却設備10aは、複数組、例えば3組の上下対となる上水切りロール11及び下水切りロール(いわゆる搬送ロール)12からなる水切りロール対12aにより拘束されて搬送される高温状態の鋼板13に水を噴射して冷却する水スプレーユニット10を備えている。水スプレーユニット10は、隣り合う水切りロール対12aの間に配置されており、鋼板13の上方に設けられ鋼板13の上面に水を噴射する水ノズル14を有する上部ユニット15及び鋼板13の下方に設けられ鋼板13の下面に水を噴射する水ノズル14aを有する下部ユニット16によって構成されている。
図2に示すように、上部ユニット15は、水供給源から水供給用ヘッダー管を介して水を供給する冷却水管17が接続される水供給口18が設けられたケーシング21を有し、ケーシング21には水供給口18に連結されると共に、複数の水ノズル14が連結された水室19が形成されている。水供給口18には、水室19内に位置する水供給管40が接続され、水供給用ヘッダー管、冷却水管17、水供給口18、及び水供給管40を介して水室19に水が供給される。
また、図3に示すように、下部ユニット16は、水供給源から図示しない別の水供給用ヘッダー管を介して水を供給する冷却水管17aが接続される水供給口18aが設けられたケーシング22を有し、ケーシング22には水供給口18aに連結されると共に、複数の水ノズル14aが連結された水室20が形成されている。水供給口18aには、水室20内に位置する水供給管40aが接続され、水供給用ヘッダー管、冷却水管17a、水供給口18a、及び水供給管40aを介して水室20に水が供給される。
図4に示すように、ケーシング21、22には、それぞれ鋼板13の板幅方向に複数、例えば、10個に分割された水室19、20が形成されている。また、ケーシング21、22は、箱形のハウジング23、24内に取り外し可能にそれぞれ収納されている。以下、水スプレーユニット10の構成について詳しく説明する。
まず、図2及び図4を参照して、上部ユニット15について説明する。
図2に示すように、箱形で下側は開放されたハウジング23は、鋼板13の搬送方向に平行に間隔をあけて対向して配置された対となる正面視して矩形状の垂直板25、26と、垂直板25、26の上下方向の中間位置をボルト27を介して取り外し可能に固定された平面視して矩形状の水平板28とを有している。また、ハウジング23の垂直板25、26の下部には、複数の水ノズル14の対応位置に貫通孔30が設けられた矩形板状のエプロン31が、ボルト29を介して取り外し可能に固定されている。
ここで、ハウジング23を構成する垂直板25、26、及び水平板28の剛性を高くすることにより、ハウジング23内のケーシング21を保護できる。これによって、鋼板13が水スプレーユニット10を通過する際に、鋼板13がハウジング23に衝突しても、ケーシング21がその衝撃に耐えることができる。また、ハウジング23によって、高温状態の鋼板13が水スプレーユニット10を通過する際の熱変形のトラブルもなくすことができる。
ケーシング21は、ハウジング23の水平板28の下面に当接する矩形状の天井板32、天井板32の搬送方向の両端部にボルト(図示せず)を介して垂直に連結された対となる矩形状の側板33、34、及び側板33、34の下端部をボルト(図示せず)を介して水平に連結された矩形状の底板35に、天井板32、側板33、34及び底板35の内側面に接する矩形状の仕切板36が板幅方向に所定の間隔(ピッチP)をあけて9枚取付けられている。9枚の仕切板36によって、ケーシング21が板幅方向に分割されて10個の水室19が形成されている(図4参照)。なお、ケーシング21内の板幅方向には、仕切板を設けずに1つの水室を形成してもよく、また、仕切板を1枚又は9枚を除く複数枚設けて、水室を複数個形成してもよい。なお、仕切板36は、天井板32に図示しないボルトを介して取り外し可能に取付けられている。
底板35には、水ノズル14がねじ締結機構39により着脱可能に取付けられ、水ノズル14は水室19内に設けられて水室19内の水を吸入する水入口37と、底板35の下面より突出して水室19内の水を鋼板13に向けて噴射する水噴出口38とを有している。ねじ締結機構39は、底板35に設けられた雌ねじ51、及び水ノズル14に設けられ、底板35の雌ねじ51に螺着可能な雄ねじ52によって構成されている。更に、水ノズル14には、雄ねじ52の下方にリング状の突出片53が形成され、水ノズル14を所定の位置に設置できるようになっている。また、水ノズル14は、図示しないリング及びワッシャー等によってシールされている。
水ノズル14は、底板35の搬送方向に隙間をあけて、複数、例えば、6つ、また1つの水室19に対して板幅方向に隙間をあけて、複数、例えば、3つ、すなわち、1つの水室19に対して、18個の水ノズル14が千鳥配置、すなわち、2列の隣り合う水ノズル14が交互に配置されている。なお、水ノズル14は千鳥配置が好ましいが、この限りではない。また、水噴出口38の形状は、鋼板13に均一に水を噴出するために、断面円形に形成するのが好ましい。
板幅方向両側、例えば、板幅方向両端からそれぞれ3つの水室19に接続された冷却水管17は図示しない流量調整弁を介して、また、板幅方向中央側、例えば、板幅方向中央の4つに接続された冷却水管17は直に、水供給用ヘッダー管から水が供給されてケーシング21内の各水室19に給水可能となっている。これにより、鋼板13の板幅方向の両端部側にある水室19に供給する水量を流量調整弁でそれぞれ調整して、板幅に応じて鋼板13の端部の冷却を制御することができ、鋼板13の端部の過冷却を防止して鋼板13を均一に冷却することができる。
ハウジング23の垂直板25、26の下端部にボルト29を介して取り外し可能に固定されているエプロン31には、ケーシング21の底板35から突出する水ノズル14の先部が嵌入する略円柱状の貫通孔30が形成されている。また、ケーシング21の底板35とエプロン31とは、図示しない複数のねじにより一体的に連結されている。
水ノズル14の高さ方向の中間位置に形成された水入口37は、水供給口18の下流側に接続された水供給管40の水出口41より高位置に配置されるので、水ノズル14の水入口37の位置が水室19内の水の下限位置(図中破線で示す)となり、水室19内に常時水ノズル14の水入口37の位置まで水が貯留される。更に水供給用ヘッダー管及び冷却水管17を介して水室19に水を供給すると、すぐに水が水噴出口38から噴射される。また、水の噴射の停止時においても、鋼板13の輻射熱は、水室19内に貯留された水によって遮断され、ケーシング21の熱変形を防止できる。
次に、図3及び図4を参照して、下部ユニット16について説明する。なお、上部ユニット15と同一の構成要素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略する。
下部ユニット16は、実質的に上部ユニット15を上下対称に配置した構成となっており、下部ユニット16のケーシング22の上部に位置する天井板35aは、上部ユニット15のケーシング21の底板35と実質的に同じ構造となっており、また、下部ユニット16のケーシング22の下部に位置する底板32aは、上部ユニット15のケーシング21の天井板32と実質的に同じ構造となっている。
下部ユニット16では、水供給口18aの下流側に接続された水供給管40aの水出口41aが、水ノズル14aの高さ方向の中間位置に形成された水入口37より上方に配置され、水供給管40aの水出口41aの位置が水室20内の水の下限位置(図中破線で示す)となり、水室20内には常時水供給管40aの水出口41aの位置まで水が貯留されている。これによって、水の噴射の停止時においても、鋼板13の輻射熱が水室20内の水によって遮断され、ケーシング22の熱変形を抑えることができる。また、水供給用ヘッダー管及び冷却水管17aを介して水室20に水を供給すると、応答性よく水が水ノズル14aの水噴出口38から噴射される。更に、下部ユニット16は、水室20への注水停止後も、水室20の内部に水が残存するため、水供給管40aの水抜けにも対応することができる。
次いで、本発明の一実施の形態に係る水スプレーユニット10の上部ユニット15(下部ユニット16も同じ)の使用方法及び作用(又は動作)について説明する。
ケーシング21の底板35には、各水室19の対応位置に18個の水ノズル14が隙間を開けて、ねじ締結機構39により取付けられており、ケーシング21の底板35にエプロン31を一体的にねじ締結した後、ハウジング23内にケーシング21を収納して、ハウジング23の垂直板25、26の下端部にボルト29によってエプロン31を固定する。
上水切りロール11及び下水切りロール12により拘束されて搬送される高温状態の鋼板13の上面(下面)に、上部ユニット15(下部ユニット16)の水ノズル14(14a)を介して水を噴射して鋼板13を冷却する。この際、水ノズル14の高さ方向の中間位置に形成された水入口37が、水供給口18の下流側に接続された水供給管40の水室19内での水出口41より高位置であるので、水室19内には常時水入口37より低い位置まで水が貯まっており、水供給用ヘッダー管及び冷却水管17を介して水室19に水を供給すると、すぐに水が水ノズル14の水噴出口38から噴射される。また、水の噴射の停止時においても、鋼板13の輻射熱は、水室19内に貯留されている水によって遮断され、ケーシング21の熱変形等の問題を防止することができる。更に、鋼板13の板幅方向に分割している水室19に供給する水量を両端部に設けた流量調整弁で調整することにより、板幅に応じて鋼板13の端部の冷却を制御することができ、特に鋼板13の端部の過冷却を防止することができる。
水ノズル14を交換する場合には、ボルト29を取り外してエプロン31をケーシング21と共にハウジング23から取り外した後、更にケーシング21からエプロン31を取り外す。次に、ケーシング21の底板35にねじ締結された交換対象となる水ノズル14を取り外して、新しい水ノズル14をケーシング21の底板35に取付けた後、エプロン31をケーシング21に取付け、ケーシング21と一体となったエプロン31をボルト29を介してハウジング23に取付ける。また、事前に新しい水ノズル14を取付けた新しいケーシング21を古いものと交換することもできる。
なお、特殊な工具を使用して、ハウジング23から取り外されてエプロン31と一体となっているケーシング21から交換対象となる水ノズル14をエプロン31の貫通孔30を介して取り外して、新しい水ノズル14を取付けた後、エプロン31をケーシング21と共にハウジング23に取付けることもできる。このように、エプロン31はケーシング21とねじ締結により連結され、更に、ハウジング23に複数のボルト29により取り外し可能に取付けられているので、エプロン31をケーシング21と共に取り外すことができ、ケーシング21にねじ締結された水ノズル14の保守(交換や取り替え)が極めて簡単に行なえる。
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る水スプレーユニット60について説明する。なお、水スプレーユニット10と同一の構成要素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略する。
水スプレーユニット60は、鋼板13の上面に水を噴射する上部ユニット61及び鋼板13の下面に水を噴射する下部ユニット62によって構成されている。
ここで、上部ユニット61は、下方が開放となった箱形のハウジング67内に3個のケーシング64が板幅方向に並んで取り外し可能に収納されている。各ケーシング64には、2枚の仕切板36によって分割されて鋼板13の板幅方向に3個の水室63が形成されている。すなわち、この3個の水室63は、一体構造となって群となっている。
また、下部ユニット62は、鋼板13の板幅方向に複数、例えば、2枚の仕切板36によって3分割されて水室68が形成されたケーシング69を備え、複数、例えば、3群のケーシング69が板幅方向に並んで各群を構成する水室68が一体構造となり、上方が開放となった箱形のハウジング72内に3群のケーシング69が板幅方向に並んで取り外し可能に収納されている。
水スプレーユニット60では、上部ユニット61の各ケーシング64がそれぞれハウジング67から脱着可能となって、下部ユニット62の各ケーシング69がそれぞれハウジング72から脱着可能となっているので、各ケーシング64、69の脱着及び交換が容易にできる。また、ハウジング67には、各ケーシング64に対応した3枚のエプロン73がそれぞれ取付けられ、各ケーシング64の脱着及び交換を容易にしている。また、ハウジング72には、各ケーシング69に対応した3枚のエプロン76がそれぞれ取付けられ、各ケーシング69の脱着及び交換を容易にしている。なお、ハウジング67、72には、各ケーシング64、69毎にエプロン73、76を脱着可能に取付けたが、ハウジング67、72にそれぞれ1枚のエプロンを脱着可能に取付けてもよい。
本発明は、前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記した実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の水スプレーユニットを構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
例えば、前記実施の形態の水スプレーユニットにおいて、鋼板の上面及び下面に水を噴射して冷却する上部ユニット及び下部ユニットによって水スプレーユニットを構成したが、鋼板の上面及び下面のいずれか一方に水スプレーユニットを設けてもよい。また、ケーシングを仕切板によって板幅方向に分割して複数の水室を設けたが、分割しなくてもよい。分割された水室の数も任意である。更に、ケーシングをハウジングで保護しなくてもよく、ハウジングにエプロンを取付けなくてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る水スプレーユニットを使用した鋼板の冷却設備の説明図である。 同水スプレーユニットの上部ユニットの構成図である。 同水スプレーユニットの下部ユニットの構成図である。 同水スプレーユニットの板幅方向の構成を模式的に示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る水スプレーユニットの模式的な構成図である。
符号の説明
10:水スプレーユニット、10a:鋼板の冷却設備、11:上水切りロール、12:下水切りロール、12a:水切りロール対、13:鋼板、14、14a:水ノズル、15:上部ユニット、16:下部ユニット、17、17a:冷却水管、18、18a:水供給口、19、20:水室、21、22:ケーシング、23、24:ハウジング、25、26:垂直板、27:ボルト、28:水平板、29:ボルト、30:貫通孔、31:エプロン、32:天井板、32a:底板、33、34:側板、35:底板、35a:天井板、36:仕切板、37:水入口、38:水噴出口、39:ねじ締結機構、40、40a:水供給管、41、41a:水出口、51:雌ねじ、52:雄ねじ、53:突出片、60:水スプレーユニット、61:上部ユニット、62:下部ユニット、63:水室、64:ケーシング、67:ハウジング、68:水室、69:ケーシング、72:ハウジング、73、76:エプロン

Claims (3)

  1. 隣り合う上下対となる水切りロール間に配置され、複数組の前記上下対となる水切りロールにより拘束されて搬送される高温状態の鋼板の上面及び下面のいずれか一方又は双方に水を噴射する複数の水ノズルと、水供給源に連結されると共に前記水ノズルに連結される水室とを有する水スプレーユニットであって、
    上部スプレーユニットの場合は、
    前記水ノズルの水入口、及び前記水供給源から供給される水の水出口は、それぞれ前記水室内にあって、前記水入口が前記水出口よりも高位置にあることを特徴とする水スプレーユニット。
  2. 隣り合う上下対となる水切りロール間に配置され、複数組の前記上下対となる水切りロールにより拘束されて搬送される高温状態の鋼板の上面及び下面のいずれか一方又は双方に水を噴射する複数の水ノズルと、水供給源に連結されると共に前記水ノズルに連結される水室とを有する水スプレーユニットであって、
    下部スプレーユニットの場合は、
    前記水ノズルの水入口、及び前記水供給源から供給される水の水出口は、それぞれ前記水室内にあって、前記水入口が前記水出口よりも低位置にあることを特徴とする水スプレーユニット。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の水スプレーユニットにおいて、前記水室は前記鋼板の幅方向に複数に分割されて配置され、更に、分割された前記水室は複数の群を形成し、各群を形成する前記水室は一体構造となっていることを特徴とする水スプレーユニット。
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