JP2006217682A - モータユニット、モータ温度制御装置、モータ温度判定方法、モータ温度制御方法 - Google Patents

モータユニット、モータ温度制御装置、モータ温度判定方法、モータ温度制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006217682A
JP2006217682A JP2005025049A JP2005025049A JP2006217682A JP 2006217682 A JP2006217682 A JP 2006217682A JP 2005025049 A JP2005025049 A JP 2005025049A JP 2005025049 A JP2005025049 A JP 2005025049A JP 2006217682 A JP2006217682 A JP 2006217682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
temperature
shaft member
insertion portion
drive current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005025049A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Hatori
達也 羽鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2005025049A priority Critical patent/JP2006217682A/ja
Publication of JP2006217682A publication Critical patent/JP2006217682A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

【課題】 モータの回転による軸受部材の温度を正確に判断する。
【解決手段】 モータ駆動回路70は、駆動制御部72、駆動部74を含んで構成されている。駆動制御部72へは、全体制御ユニット60からの基準クロック、マグネット位置検出器62からの速度信号が入力される。駆動部74へは、モータ駆動電源58からの駆動電流が供給されると共に、全体制御ユニット60からの、回転/停止制御信号が入力される。電流値検出器76は、モータ駆動電源58と駆動部74との間に介在され、モータ駆動電流の電流値を検出可能とされている。信号変換器78へは、電流値検出器76で検出された電流値が電流検出信号として入力される。信号変換器78では、入力された電流検出信号が温度信号へ変換され、全体制御ユニット60へ出力される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、モータユニット、モータ温度制御装置、モータ温度判定方法、及び、モータ温度制御方法に係り、特に、シャフトを回転させるモータの回転動作時の温度を判定可能なモータユニット及びモータ温度判定方法、前記モータユニット、前記モータ温度判定方法で判定された温度に基づいてモータ等の温度制御を行なうモータ温度制御装置及びモータ温度制御方法に関する。
従来、モータの回転軸受構造にはさまざまなタイプのものが提案されてきた。特に比較的低負荷の小型モータの例としては、
a)回転部と固定部の間に回転自在な複数の球形部材を配したもの(ボールベアリング)。
b)棒状部材とこれを挿入する中空円筒部材によって構成されたもの(すべり軸受)。磨耗低減の為、中空円筒部材に潤滑油を含浸させたタイプもある
c)棒状部材とこれを挿入する中空円筒部材によって構成され、その間隙に潤滑油が充填されたもの(オイル軸受)。
d)上記c)の棒状部材の表面、乃至は中空円筒部材の内側面、乃至はその両方に微細溝などを設け、両部材間に充填された潤滑油などの流体に動圧を発生させるようにしたもの(動圧流体軸受)。
e)上記b)の棒状部材の表面、乃至は中空円筒部材の内側面、乃至はその両方に微細溝などを設け、両部材間に存在する空気などの気体に動圧を発生させるようにしたもの(動圧空気軸受)。
などがよく利用されている。
ところで上記いずれのタイプの軸受構造も、長期間使用しているうちに部材の磨耗や潤滑油の劣化などによって、次第に軸受としての性能が劣化していく。具体的には、回転時の抵抗が増大する、振動や騒音が増大する、回転体の位置精度が悪くなる、充填されている潤滑油などが漏れ出すなどである。また劣化が更に進むと、最終的には回転抵抗が極大となったり、軸受を構成する部材が破損したりして、もはや回転不能状態となる。一般的には、この回転不能状態に至った場合を軸受故障と呼んでいる。しかし現実には、劣化が進んで軸受として必要な性能を満たせなくなったり、望まない不具合が生じてきた時点で、すでに軸受としての役を果たさなくなったと見なすことが妥当である。従ってモータなどの軸受寿命を考える場合は、軸受の劣化が進行して要求性能を満足できなくなったか、初期にはなかった不具合が発生した状態を軸受の故障と定義し、また使用開始から故障に至るまでの期間を軸受の寿命とすることが多い。
以下の説明においても、軸受の故障、寿命という語句は前記定義に基づいて用いる。
ところで、一般に軸受の寿命と軸受部温度とには密接な関係があって、軸受部温度が高くなると軸受の劣化が急激に進み、寿命が短くなることが知られている。そこで軸受部の温度が過度に上昇するような場合は、強制空冷FANなどを設けてモータを冷却するといった対策が取られている。
しかし一方、強制空冷FANを設けることは、FANが電力を消費するので省エネルギーの観点からは決して好ましいことではない。またFANの動作音や振動なども問題である。さらには、モータの用途によっては、できるだけモータに風を当てたくない場合もある。例えば光偏向用ミラーを搭載したモータなどでは、塵芥が光偏向用ミラーに付着するのを防ぐためにモータの周囲をカバーで覆ったりすることがあるが、FANで風を当てることは塵で汚れた空気を絶えずモータに吹き付けることになるので、塵芥がモータ周囲のカバー内部に侵入しやすくなり、ミラーに塵芥が付着して反射率が低下してしまうことが起き易くなるといった問題が報告されている。そこでモータ冷却のためにやむ無くFANを設ける場合であっても、モータの軸受の温度が低い場合にはFANを停止しておき、温度が高くなった場合にのみFANを動作させるなどの、なるべくFANを動作させる時間を短くする工夫が従来より行われてきた。
しかしながら、前述のようにモータの温度によってFANの動作を制御する場合には、モータの軸受温度を検出する為の温度センサをどこに設けるかが問題であった。温度センサの配置例としては、例えば特許文献1、特許文献2に示されたものなどがある。特許文献1の例では、モータの回転体のすぐ横に温度センサを設けている。この場合、温度センサはモータの回転体近傍に発生する空気流の温度を検出することになる。また、特許文献2では、モータ回転軸上方に温度センサを配置している。この場合、温度センサは、モータによって暖められてケース上方に集まった空気の温度を検出している。
しかしながら、特許文献1、特許文献2に記載された温度センサの位置では、軸受部の内側の温度を直接検出することはできない。モータ寿命延長のためにモータの冷却を行う場合は、軸受部の温度を直接検出することが理想的である。しかしながら、軸受部材内部に温度センサを直接配置することは技術的に難かしく、またコスト高となりやすい。しかしながら温度センサを軸受部から離れたところに配置してしまうと、軸受部と温度センサの間にどうしても温度差が生じてしまう。またさらに軸受部の温度変化が実際に温度センサへ熱伝播するまでの遅延時間が急激に大きくなる場合がある。これらは軸受部と温度センサ間の距離や、あいだに介在するものの材質などによって大きく左右されるが、FANを動作させたり停止させたりするときの温度を設定する際には、これら温度差や熱伝播の遅延時間を考慮して、十分なマージンを持たせた値にしなければならない。その結果、本来必要な温度よりも低い温度になってからもFANの動作を継続させねばならない場合も生じ、結果的にFANの動作時間は本来必要な時間以上に長くなってしまう。
しかもモータを小型化すればするほど、軸受部近傍に温度センサを配置することが困難になるため、従来は、前述の特許文献1、特許文献2の例のように、モータ周囲の空気を介した位置に温度センサを配置せざるを得ない場合が多かった。勿論このような配置では、前述の温度勾配や熱的遅延は極めて大きくなってしまうので、前記温度マージンも十分大きくせざるを得なくなり、FANの動作時間が必要以上に長くなってしまうことはどうしても避けられない問題であった。
特開平8−324068号公報 特開平10−206776号公報
本発明は、上記事実を考慮してなされたものであり、モータの回転による軸受の温度を正確に判断可能な、モータユニット、モータ温度判定方法、及び、前記モータユニット、前記モータ温度判定方法で判定された温度に基づいてモータの温度制御を行なうモータ温度制御装置及びモータ温度制御方法、を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載のモータユニットは、シャフト部材と、前記シャフト部材を挿入可能な挿入部を有し、この挿入部に挿入された前記シャフト部材を回転自在に保持する軸受部材と、を含んで構成され、前記シャフト部材を回転駆動させるモータと、前記モータの駆動電流を検出可能な駆動電流検出手段と、前記駆動電流検出手段で検出された駆動電流に基づいて、前記挿入部の温度を判定する温度判定手段と、を備えている。
また、請求項9に記載のモータ温度判定方法は、シャフト部材と、前記シャフト部材を挿入可能な挿入部を有し、この挿入部に挿入された前記シャフト部材を回転自在に保持する軸受部材と、を含んで構成され、前記シャフト部材を回転駆動させるモータの駆動電流を検出し、前記検出された駆動電流に基づいて、前記挿入部の温度を判定するものである。
軸受部材の挿入部に挿入されたシャフト部材が回転するときにシャフト部材と挿入部との間に発生する摺動抵抗は、両者の接触部位の温度によって変化する。したがって、モータの回転を維持するために必要な回転トルク、すなわちモータを駆動させるためのモータ駆動電流も、この温度変化に伴って変化するという特性を有する。そこで、この特性を利用して挿入部の温度判定を行なう。すなわち、モータの駆動電流を検出し、検出された駆動電流に基づいて、挿入部の温度を判定する。
上記構成によれば、特別に温度センサなどを必要とせず、挿入部の温度を判定することができる。また、検出された駆動電流に基づいて挿入部の温度を判定するので、軸受の外側に温度センサを配置した場合と比較して、正確に温度判定を行なうことができる。
なお、請求項1に記載の発明のモータユニットの温度判定手段は、請求項2に記載のように、前記駆動電流と前記挿入部の温度との対応関係に基づいて、前記駆動電流から得られる駆動電流情報を前記挿入部の温度を示す挿入部温度情報に変換すること、により挿入部の温度を判定することができる。
また、請求項9に記載の発明のモータ温度判定方法は、請求項10に記載のように、前記温度の判定は、前記駆動電流と前記挿入部の温度との対応関係に基づいて、前記駆動電流から得られる駆動電流情報を前記挿入部の温度を示す挿入部温度情報に変換すること、を特徴とすることができる。
また、請求項1または請求項2に記載の発明のモータユニットは、請求項3に記載のように、前記シャフト部材と前記軸受部材の間隙に潤滑剤が充填されていること、を特徴とすることができる。
また、請求項9または請求項10に記載の発明のモータ温度判定方法は、請求項11に記載のように、前記シャフト部材と前記軸受部材の間隙に潤滑剤が充填されていること、を特徴とすることができる。
シャフト部材と軸受部材の間隙に潤滑剤を充填すると、潤滑剤の潤滑作用により、シャフト部材と軸受部材の間の摺動抵抗は小さくなり、両部材の磨耗スピードも低減される。この潤滑剤には粘性抵抗があるため、モータの回転を維持するときには、駆動軸に結合したギアやカムなどに伝達される伝達トルクの他に、潤滑剤の粘性抵抗に起因する損失トルクと、回転体が周辺の空気を掻き乱すことによって生じる風損抵抗に起因する損失トルクなどの合算値に対抗する回転トルクが必要とされる。
このとき前者の粘性抵抗は潤滑剤の温度によって一意に決まり、一方後者の風損トルクはモータの回転速度によって一意に決まる。モータの回転速度は、通常モータが具備している速度フィードバック信号で容易に判断でき、またこの速度フィードバック信号を用いてモータを定速制御している場合などは、モータは常に設定された一定速度で回転するよう制御されるので、あらためて回転速度を検出する必要がない。従って、モータの回転を維持するために必要な回転トルク、すなわちモータの駆動電流の大きさを検出することにより潤滑剤の粘性抵抗、すなわち潤滑剤の温度を判定することができる。この潤滑剤は、シャフト部材と軸受部材の間隙に充填されていることから、軸受部材の挿入部の温度として扱うことができる。
このように、シャフト部材と軸受部材の間隙に潤滑剤が充填されている場合には、両部材の摩耗を抑制することができる。また、潤滑剤の粘性抵抗に起因する損失トルクは潤滑剤の温度によって一意に決まり、潤滑剤は軸受部材の挿入部に充填されていることから、損失トルクに応じて変化する回転トルクすなわち駆動電流に基づいて、軸受部材の挿入部の温度を正確に判定することができる。
また、請求項3に記載の発明のモータユニット、及び、請求項11に記載のモータ温度判定方法は、請求項4、請求項12に記載のように、前記潤滑剤に動圧が発生することで、前記シャフト部材と前記軸受部材が非接触状態となることを特徴とすることもできる。
この場合、潤滑剤の粘性抵抗は、動圧発生のメカニズムに密接に関係するため、潤滑剤の温度が変化したときのモータの駆動電流の変化は、動圧の発生がない場合よりもさらに顕著となる。このため、潤滑剤に動圧が発生する場合に、モータの駆動電流の大きさを検出することで、容易に軸受部材の挿入部の温度を判定することができる。
また、請求項1または請求項2に記載の発明のモータユニットは、請求項5に記載のように、前記シャフト部材と前記軸受部材との間に介在する気体に動圧が発生することで、前記シャフト部材と前記軸受部材が非接触状態となることを特徴とすることもできる。
また、請求項9または請求項10に記載の発明のモータ温度判定方法は、請求項13に記載のように、前記シャフト部材と前記軸受部材との間に介在する気体に動圧が発生することで、前記シャフト部材と前記軸受部材が非接触状態となること、を特徴とすることもできる。
上記のように、軸受部材に挿入部が形成され、この挿入部にシャフト部材が挿入される軸受構造では、モータが回転すると、シャフト部材と軸受部材の間に介在している気体によって動圧が発生する。この気体による動圧発生のメカニズムには、気体の粘性抵抗が密接に関係しており、気体の粘性抵抗が大きいほど発生する動圧が大きくなるという傾向がある。
一方、気体の粘性抵抗は、気圧や湿度、気体成分などの条件が一定であれば、空気の温度によって変化することが知られている。従って、軸受部材とシャフト部材との間隙部の気体の温度が変化すると、発生する動圧の大きさも増減することになる。
また動圧が発生している状態では、シャフト部材もしくは軸受部材に回転を妨げる方向のトルクが発生する。この回転を妨げるトルクの大きさは、発生している動圧の大きさと密接に関係がある。
すなわち、上記の軸受構造では、前記間隙部に介在する気体の温度が変化すると、気体の粘性が変化し、シャフト部材もしくは軸受部材の回転を妨げようとするトルクの大きさも変化する。
ところで、上記構成のモータの回転を維持するときには、駆動軸に結合したギアやカムなどに伝達される伝達トルクの他に、前述の動圧発生に起因した回転を妨げようとする損失トルクと、回転体が周辺の空気を掻き乱すことによって生じる風損抵抗に起因する損失トルクとの合算値などに対抗するだけの回転トルクが必要とされる。
このとき先に説明したように前者の損失トルクは、前記間隙部の気体の温度によって左右され、一方後者の風損トルクは、モータの回転速度によって一意に決まる。モータの回転速度は、通常モータが具備している速度フィードバック信号で容易に判断でき、またこの速度フィードバック信号を用いてモータを定速制御している場合などは、モータは常に設定された速度で回転するよう制御されるので、あらためて回転速度を検出する必要がない。
従って、モータを回転を維持するために必要な回転トルク、すなわちモータの駆動電流の大きさを検出することにより、気体の粘性抵抗、すなわち前記間隙部の気体の温度を判定することができる。ここで前記間隙部は、通常極めて狭く、間隙部に存在する気体の温度と、軸受部材の挿入部の温度とは等しいと考えても差し支えない。
以上説明したように、間隙部に介在する気体の粘性抵抗に起因する損失トルクは、この気体の温度によって一意に決まることから、損失トルクに応じて変化する回転トルクすなわち駆動電流に基づいて、軸受部材の挿入部の温度を正確に判定することができる。
また、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明のモータユニット、及び、請求項9〜請求項13は、請求項6、請求項14に記載のように、前記モータが、前記シャフト部材に取り付けられて回転しつつ光ビームを偏向走査する回転多面鏡を一定速度で回転させるために用いられるモータであることを特徴とすることもできる。
光ビームを偏向走査する回転多面鏡を回転させるために用いられるモータの場合、光走査を常に一定の速度で行う必要から、モータは非常に高い精度で一定速度に制御される。またこの種のモータでは、その動力は回転多面鏡を回転させるためだけに用いられ、ギアやカムなどに伝達される伝達トルクが存在しない。更には、このような用途のモータは常に設定された一定速度で回転するよう制御されているので、あらためて回転速度を検出する必要がない。
以上のことから、光ビームを偏向走査する回転多面鏡を回転させるために用いられるモータの場合、モータ駆動電流の大きさを検出することで、軸受部材の挿入部の温度をより正確に判定することができる。また、その温度判定は、他の動力伝達用途のモータと比較して、簡単かつ精度良く行うことができる。
請求項7に記載の発明のモータユニット温度制御装置は、シャフト部材と、前記シャフト部材を挿入可能な挿入部を有し、この挿入部に挿入された前記シャフト部材を回転自在に保持する軸受部材と、を含んで構成され、前記シャフト部材を回転駆動させるモータと、 前記モータの駆動電流を検出可能な駆動電流検出手段と、前記駆動電流検出手段で検出された駆動電流に基づいて、前記挿入部の温度を判定する温度判定手段と、前記挿入部、前記モータ、及び前記モータが搭載されたハウジングの少なくとも1つを冷却可能な冷却装置と、前記温度判定手段で判定された温度に基づいて、前記冷却装置の動作を制御する冷却装置制御手段と、を備えている。
また、請求項15に記載の発明のモータ温度制御方法は、シャフト部材と、前記シャフト部材を挿入可能な挿入部を有し、この挿入部に挿入された前記シャフト部材を回転自在に保持する軸受部材と、を含んで構成され、前記シャフト部材を回転駆動させるモータ、の駆動電流を検出し、前記検出された駆動電流に基づいて、前記挿入部の温度を判定し、 前記判定された温度に基づいて、前記挿入部、前記モータ、及び前記モータが搭載されたハウジングの少なくとも1つを冷却するための冷却装置の動作を制御するものである。
軸受部材の挿入部に挿入されたシャフト部材が回転するときにシャフト部材と挿入部との間に発生する摺動抵抗は、両者の接触部位の温度によって変化する。したがって、モータの回転を維持するために必要な回転トルク、すなわちモータを駆動させるためのモータ駆動電流も、この温度変化に伴って変化するという特性を有する。そこで、この特性を利用して温度判定手段で温度の判定を行なう。すなわち、駆動電流検出手段でモータ駆動電流を検出し、温度判定手段で、駆動電流検出手段で検出された駆動電流に基づいて、挿入部の温度を判定する。
上記構成によれば、特別に温度センサなどを必要とせず、挿入部の温度を判定することができる。また、検出された駆動電流に基づいて挿入部の温度を判定するので、軸受の外側に温度センサを配置した場合と比較して、正確に温度判定を行なうことができる。
さらに、正確に判断された挿入部の温度に基づいて冷却装置で挿入部、モータ、モータが搭載されたハウジングの少なくとも1つの冷却を行なうので、冷却装置の動作時間が必要以上に長くなったり、モータの前記挿入部が設定温度より高温になるのを防止することができる。
請求項8に記載の発明は、シャフト部材と、前記シャフト部材を挿入可能な挿入部を有し、この挿入部に挿入された前記シャフト部材を回転自在に保持する軸受部材と、を含んで構成され、前記シャフト部材を回転駆動させるモータと、前記モータの駆動電流を検出可能な駆動電流検出手段と、前記挿入部、前記モータ、及び前記モータが搭載されたハウジングの少なくとも1つを冷却可能な冷却装置と、前記駆動電流検出手段で検出された駆動電流が所定の冷却開始値以上の場合に、前記冷却装置を駆動させ、前記駆動電流検出手段で検出された駆動電流が所定の冷却停止値よりも小さい場合に、前記冷却装置を停止させる冷却制御手段と、を備えている。
また、請求項16に記載の発明は、シャフト部材と、前記シャフト部材を挿入可能な挿入部を有し、この挿入部に挿入された前記シャフト部材を回転自在に保持する軸受部材と、を含んで構成され、前記シャフト部材を回転駆動させるモータ、の駆動電流を検出し、前記検出された電流値が所定の冷却開始値以上の場合に、前記挿入部、前記モータ、及び前記モータが搭載されたハウジングの少なくとも1つを冷却するための冷却装置を駆動させ、前記検出された電流値が所定の冷却停止値よりも小さい場合に、前記冷却装置を停止させるものである。
前述のように、軸受部材の挿入部の温度は、シャフト部材を回転駆動させる駆動電流の電流値に依存している。そこで、駆動電流が所定の冷却開始値以上の場合に、挿入部、モータ、モータが搭載されたハウジングの少なくとも1つを冷却するための冷却装置を駆動させて挿入部を直接的もしくは間接的に冷却する。これにより、挿入部が高温になりすぎるのを防止することができる。また、駆動電流が所定の冷却停止値よりも小さい場合に、前記冷却装置を停止させる。これにより、必要以上に冷却装置が駆動されるのを防止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、モータの駆動電流に基づいて軸受部材の挿入部の温度を正確に判定することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の実施形態について説明する。
図1には、本発明の実施形態であるモータユニット温度制御装置90ハウジング11が組み込まれた光走査装置10の概略構成が示されている。
次に光走査装置10の作用について説明する。半導体レーザ12から出射されたレーザビームは、コリメータレンズ14などの光学系を介して回転多面鏡26へと入射される。回転多面鏡26に入射されたレーザビームは、一定速度で回転する回転多面鏡26の反射鏡面によって逐次反射偏向されてゆき、走査レンズ28などの走査光学系を介した後に、感光体ドラムDへと出射される。また光偏向装置20は、回転多面鏡26とこれを回転駆動するためのモータ31とからなり、モータ31は、モータ回転駆動基板30、回転体34、及びスリーブ部材32、ステータコイル54などで構成されている。
次にスリーブ部材32と回転体34の概略構造を図3を用いて説明する。
図3に示すように、スリーブ部材32はその内部に、ラジアル軸受部40及びスラスト軸受部42とからなる、シャフト部材44を挿入可能な略円柱形状の挿入部36を有している。
また、回転体34は、シャフト部材44、シャフト部材44の一端に板バネ46で装着された回転多面鏡26、シャフト部材44に嵌着されたヨーク部材50、ヨーク部材50の内周面に配置され、N極S極が交互に着磁された駆動マグネット52とから構成されている。シャフト部材44は、スリーブ部材32に挿入可能な円柱棒状であり、その側面には溝深さが数μm程度のヘリングボーン状の動圧発生溝38が上下2箇所に形成され、スラスト軸受部42に当接される端面45はR曲面に形成されている。なお、動圧発生溝38は、ラジアル軸受部40の内側部(挿入部36)へ形成することもできる。またシャフト部材44と挿入部36の隙間は、数μmから数十μm程度であって、その隙間には潤滑油Jが充填されている。
モータ回転駆動基板30は、モータ駆動回路70、駆動マグネット52とスラスト方向に対向する位置に配設されたマグネット位置検出器62などからなる。マグネット位置検出器62は、駆動マグネット52の磁極を検知して速度信号を生成する。この速度信号は、後述するモータ駆動回路70内の駆動制御部72へ入力される。
図4には、本発明のモータユニット温度制御装置90の概略ブロック図が示されている。モータユニット温度制御装置90は、全体制御ユニット60、モータ駆動回路70、電流値検出器76、信号変換器78、及び冷却装置80を備えている。
全体制御ユニット60は、各種制御回路、CPU、ROM、RAMなどで構成されており、モータ駆動回路70と接続されている。
モータ駆動回路70は、駆動制御部72、駆動部74などから構成されている。また駆動制御部72へは、全体制御ユニット60からの基準クロック、マグネット位置検出器62からの速度信号が入力される。駆動部74へは、モータ駆動電源58からの駆動電流が供給されると共に、全体制御ユニット60からの回転/停止制御信号が入力される。
電流値検出器76は、モータ駆動電源58と駆動部74との間に介在し、モータ駆動電源58から駆動部74へ供給されるモータ駆動電流の電流値を検出し、信号変換器78に電流検出信号を出力する。信号変換器78では、電流値検出器76から入力された電流検出信号が、温度信号へ変換され、全体制御ユニット60へ出力される。全体制御ユニット60は、信号変換器78からの温度信号に基づいて、冷却装置80の送風動作を制御する。冷却装置80はモータ31に送風してその温度を下げる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
モータ駆動回路70では、全体制御ユニット60からの回転/停止制御信号が「停止」を指示する値から「回転」を指示する値に変化すると、駆動部74はステータコイル54への通電を開始する。これによってモータ31の回転が開始される。このとき、マグネット位置検出器62は、駆動マグネット52の磁界の変化を検知して速度信号を生成し、駆動制御部72へ出力する。
次に、駆動制御部72は、入力された速度信号と全体制御ユニット60から入力される基準クロックとを用いて、モータ31の回転速度と全体制御ユニット60から指示されている設定速度とを比較し、比較結果が「現在速度<設定速度」のときは、駆動電流を増加して加速するよう、駆動部74に指示する。逆に「現在速度>設定速度」のときは、駆動電流を減少させて減速するよう駆動部74に指示する。駆動部74では、駆動制御部72の指示に基づいて、ステータコイル54に通電される駆動電流を増減させ、以上の如く、モータ31の回転速度が設定速度になるよう制御が行なわれている。
ここで、現在速度と設定速度との速度差が大きい場合には、駆動電流の増減幅は大きくなり、また前記速度差が小さい場合には、駆動電流の増減幅も小さくなる。すなわち、回転速度がほぼ設定値に等しく安定しているときには、駆動電流の増減は極微であり、殆ど変動のない一定値となっている。
ところで、本実施形態のモータ31では、シャフト部材44が回転すると、動圧発生溝38が形成されていることから動圧が発生し、シャフト部材44とスリーブ部材32とが非接触状態となるため、両部材の磨耗が極めて少なく、スリーブ部材32の寿命が飛躍的に延長されている。
次に、この動圧発生作用について説明する。
シャフト部材44が回転すると、挿入部36の間隙に充填されている潤滑油Jもこれにつられて回転を始めるが、特に動圧発生溝38の存在する部分は、他の部分よりも強く回転するため、潤滑油Jの流速は場所によって異なることとなる。動圧発生溝38を形成する向きや長さ、挿入部36の間隙の大きさ、潤滑油Jの粘性抵抗などを適当に選択すると、潤滑油Jの圧力が部分的に高まり(動圧)、しかもこの圧力は間隙が狭くなるほど高くなる。これにより、シャフト部材44とスリーブ部材32が近づいて接触しそうになると、その接近した部分の潤滑油Jの圧力は急激に高まり、これによってシャフト部材44は強く押し戻され、シャフト部材44とスリーブ部材32との接触が防がれるのである。
このように、動圧を発生させるための動圧発生溝38を設けたことで、潤滑油Jによる回転抵抗が、動圧発生溝38を設けない場合よりも大きくなり、回転を維持する為に必要な回転トルクが余計に必要となる。その回転トルクの大きさは、潤滑油Jの粘性抵抗に大きく左右されるが、潤滑油Jの粘性抵抗は、温度と密接に関係があり、温度が上がると潤滑油Jの粘性抵抗は下がる傾向にある。従って潤滑油Jの温度が上がりすぎると、発生する動圧が減少し、シャフト部材44とスリーブ部材32の非接触状態が保てなくなって、磨耗によりスリーブ部材32の寿命が短くなってしまうおそれがある。また一般に、潤滑油Jは、温度が上がるとその性能の劣化が激しくなるため、潤滑油Jの温度が必要以上に上がることはオイル寿命の点でも好ましくない。
ところで、先に説明したように、本実施形態のモータ31は、動作中の回転速度が常に一定になっている。従ってモータ31の回転を妨げようとする回転抵抗のうち、回転体34が周囲の空気を掻き乱すことによって生じる回転抵抗分(風損)は、回転速度によってほぼ定まるものであるから、動作中は常に一定である。一方、挿入部36で発生する回転抵抗分(軸受損)は、潤滑油Jが動圧を発生することに起因する回転抵抗でほぼ定まるものである。この潤滑油Jの回転抵抗は、動圧発生溝38の回転速度と潤滑油Jの粘性抵抗に大きく影響されるが、先に説明したように、モータ31の回転速度は一定であり、また潤滑油Jの粘性抵抗は潤滑油Jの温度によって増減するものであるから、結局モータ31を回転維持するために必要な回転トルクは、潤滑油Jの温度によってのみ変化すると考えられる。
ここで、モータ31の回転を維持するために必要な回転トルクは、ステータコイル54に通電される駆動電流によって生み出されている。本実施形態では、ステータコイル54に通電される駆動電流は、すべてモータ駆動電源58から電流値検出器76を経由して、駆動部74へ供給されている。従って、電流値検出器76で検出された電流値を調べることにより、潤滑油Jの温度を知ることが可能である。しかし実際には、駆動電流と潤滑油Jの温度との関係は単純な比例関係ではなく、また駆動電流には、モータ駆動回路70の消費電流分や、モータ駆動回路70が発生する動作ノイズなども含まれている。そこで電流値検出器76からの電流検出信号を、一旦信号変換器78に送る。そして、信号変換器78は、電流検出信号から、モータ駆動回路70の消費電流分や、モータ駆動回路70が発生する動作ノイズなどを取り除いた後の電流信号に対し、図5に示す変換テーブルTを使って変換処理が施される。変換テーブルTの電流信号αと温度値βは、予め実験やその他情報から得たデータである。例えば、電流信号がα1であった場合には、β1が挿入部36の温度であり、β1が温度信号として全体制御ユニット60に出力される。温度信号の出力は、モータ31の動作時には、常時実行されている。
上記のようにして出力された温度信号は、回転体34の周囲に温度センサを配置して温度検知する場合の温度信号と比較し、より正確に挿入部36の温度に対応している。また、回転体34周囲の温度センサで温度検知を行なう場合、挿入部36から温度センサの位置まで温度変化が伝播するのに少なからず時間を必要とし、検知された温度はどうしても精度の低いものとなってしまう。一方、本実施形態によれば、上述のように、挿入部36の温度変化は駆動電流にすぐに反映されるので、時間的誤差もほとんど生じず、正確な温度をリアルタイムに得ることができる。
全体制御ユニット60には、冷却装置80の制御を行なうための冷却装置制御部61が備えられ、冷却装置制御部61には、冷却装置80の作動を開始するための冷却開始温度、及び、冷却装置80の作動を停止するための冷却停止温度が記憶されている。冷却開始温度と冷却停止温度とは、同じ温度でも異なる温度でもよい。
冷却装置制御部61では、信号変換器78から入力された温度信号に基づいて、図6に示す冷却判断処理が行なわれる。
まず、ステップS10で入力されてくる温度信号を読み取り、ステップS12で温度信号が冷却開始温度以上かどうかを判断する。判断が否定された場合には、ステップS10へ戻る。判断が肯定された場合には、ステップS14で、冷却装置80へ作動信号を送信する。これにより、冷却装置80が作動してモータ31への送風がなされる。すると潤滑油J温度も徐々に下がってゆき、同時に駆動電流も変化し、信号変換器78から出力される温度信号の示す温度値も徐々に減少していく。
次に、ステップS16で、再び入力されてくる温度信号を読み取る。このときの温度信号は、先の温度信号よりも所定時間経過後に入力されたものである。ステップS18で、温度信号が冷却停止温度よりも低いかどうかを判断する。判断が否定された場合には、冷却装置80での冷却が必要な温度であるため、ステップS16へ戻る。判断が肯定された場合には、冷却装置80での冷却が不要な温度であり、停止してもよいため、ステップS20で、冷却装置80へ停止信号を送信する。これにより、冷却装置80が停止する。
ステップS20の処理後は、またステップS10へ戻り、上記の処理を繰り返す。
上記冷却判断処理によれば、挿入部36の正確な温度に基づいて、冷却装置80を駆動させたり、停止させたりすることができる。したがって、冷却装置80の作動が遅れて、挿入部36の温度が高くなり過ぎたり、挿入部36の温度が低くなったにもかかわらず冷却装置80が作動し続けるといったことを回避することができる。
なお、本実施形態では、冷却装置80を備えたモータユニット温度制御装置90について説明したが、冷却装置80をモータユニット温度制御装置90の構成要素とせず、図7に示すように、外付けの装置としてもよい。
また、本実施形態では、信号変換器78からは、挿入部36の実際の温度値を温度信号として出力したが、出力する温度信号は、挿入部36の温度に対応する情報であれば、必ずしも実際の温度値でなくてもよい。例えば、電流値検出器76で検出された電流値が所定値以上であれば、冷却装置80をオンするためのオン信号とし、所定値未満であれば冷却装置80をオフするためのオフ信号としてもよい。
また、本実施形態では、全体制御ユニット60から冷却装置80へ作動/停止信号を出力したが、図8に示すように、冷却装置80の作動オン・オフを切り替える冷却スイッチ84を設け、電流値検出器76で検出された電流値の大・小に基づいて冷却スイッチ84のオン・オフを行って、全体制御ユニット60を介さずに冷却装置80を制御してもよい。
本実施形態のモータユニット温度制御装置の組み込まれた光走査装置の概略構成を示す側面図である。 本実施形態のモータユニットを含む光偏向装置のスリーブ部材に回転体が挿入されている状態の側断面図である。 本実施形態のモータユニットを含む光偏向装置のスリーブ部材に回転体が挿入されていない状態の側断面図である。 本実施形態のモータユニット温度制御装置の概略ブロック図である。 本実施形態の変換テーブルを示す図である。 本実施形態の冷却判断処理のフローチャートである。 本実施形態のモータユニットの変形例の概略ブロック図である。 本実施形態のモータユニットの他の変形例の概略ブロック図である。
符号の説明
20 光偏向装置
26 回転多面鏡
31 モータ
32 スリーブ部材
34 回転体
36 挿入部
38 動圧発生溝
40 ラジアル軸受部
42 スラスト軸受部
44 シャフト部材
52 駆動マグネット
60 全体制御ユニット
61 冷却装置制御部
70 モータ駆動回路
72 駆動制御部
74 駆動部
76 電流値検出器
78 信号変換器
80 冷却装置
84 冷却スイッチ
90 モータユニット温度制御装置
92 モータユニット
D 感光体ドラム
J 潤滑油
L レーザビーム
T 変換テーブル

Claims (16)

  1. シャフト部材と、
    前記シャフト部材を挿入可能な挿入部を有し、この挿入部に挿入された前記シャフト部材を回転自在に保持する軸受部材と、
    を含んで構成され、前記シャフト部材を回転駆動させるモータと、
    前記モータの駆動電流を検出可能な駆動電流検出手段と、
    前記駆動電流検出手段で検出された駆動電流に基づいて、前記挿入部の温度を判定する温度判定手段と、
    を備えたモータユニット。
  2. 前記温度判定手段は、前記駆動電流と前記挿入部の温度との対応関係に基づいて、前記駆動電流から得られる駆動電流情報を前記挿入部の温度を示す挿入部温度情報に変換すること、を特徴とする請求項1に記載のモータユニット。
  3. 前記シャフト部材と前記軸受部材の間隙に潤滑剤が充填されていること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータユニット。
  4. 前記潤滑剤に動圧が発生することで、前記シャフト部材と前記軸受部材が非接触状態となることを特徴とする請求項3に記載のモータユニット。
  5. 前記シャフト部材と前記軸受部材との間に介在する気体に動圧が発生することで、前記シャフト部材と前記軸受部材が非接触状態となることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータユニット。
  6. 前記モータが、前記シャフト部材に取り付けられて回転しつつ光ビームを偏向走査する回転多面鏡を一定速度で回転させるために用いられるモータであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のモータユニット
  7. シャフト部材と、
    前記シャフト部材を挿入可能な挿入部を有し、この挿入部に挿入された前記シャフト部材を回転自在に保持する軸受部材と、
    を含んで構成され、前記シャフト部材を回転駆動させるモータと、
    前記モータの駆動電流を検出可能な駆動電流検出手段と、
    前記駆動電流検出手段で検出された駆動電流に基づいて、前記挿入部の温度を判定する温度判定手段と、
    前記挿入部、前記モータ、及び前記モータが搭載されたハウジングの少なくとも1つを冷却可能な冷却装置と、
    前記温度判定手段で判定された温度に基づいて、前記冷却装置の動作を制御する冷却装置制御手段と、
    を備えたモータユニット温度制御装置。
  8. シャフト部材と、
    前記シャフト部材を挿入可能な挿入部を有し、この挿入部に挿入された前記シャフト部材を回転自在に保持する軸受部材と、
    を含んで構成され、前記シャフト部材を回転駆動させるモータと、
    前記モータの駆動電流を検出可能な駆動電流検出手段と、
    前記挿入部、前記モータ、及び前記モータが搭載されたハウジングの少なくとも1つを冷却可能な冷却装置と、
    前記駆動電流検出手段で検出された駆動電流が所定の冷却開始値以上の場合に、前記冷却装置を駆動させ、前記駆動電流検出手段で検出された駆動電流が所定の冷却停止値よりも小さい場合に、前記冷却装置を停止させる冷却制御手段と、
    を備えたモータユニット温度制御装置。
  9. シャフト部材と、前記シャフト部材を挿入可能な挿入部を有し、この挿入部に挿入された前記シャフト部材を回転自在に保持する軸受部材と、を含んで構成され、前記シャフト部材を回転駆動させるモータの駆動電流を検出し、
    前記検出された駆動電流に基づいて、前記挿入部の温度を判定する、モータ温度判定方法。
  10. 前記温度の判定は、前記駆動電流と前記挿入部の温度との対応関係に基づいて、前記駆動電流から得られる駆動電流情報を前記挿入部の温度を示す挿入部温度情報に変換すること、を特徴とする請求項9に記載のモータ温度判定方法。
  11. 前記シャフト部材と前記軸受部材の間隙に潤滑剤が充填されていること、を特徴とする請求項9または請求項10に記載のモータ温度判定方法。
  12. 前前記潤滑剤に動圧が発生することで、前記シャフト部材と前記軸受部材が非接触状態となることを特徴とした請求項11に記載のモータ温度判定方法。
  13. 前記シャフト部材と前記軸受部材との間に介在する気体に動圧が発生することで、前記シャフト部材と前記軸受部材が非接触状態となることを特徴とする請求項9または請求項10に記載のモータ温度判定方法。
  14. 前記モータが、前記シャフト部材に取り付けられて回転しつつ光ビームを偏向走査する回転多面鏡を一定速度で回転させるために用いられるモータであることを特徴とする請求項9乃至請求項13のいずれか1項に記載のモータ温度判定方法。
  15. シャフト部材と、前記シャフト部材を挿入可能な挿入部を有し、この挿入部に挿入された前記シャフト部材を回転自在に保持する軸受部材と、を含んで構成され、前記シャフト部材を回転駆動させるモータ、の駆動電流を検出し、
    前記検出された駆動電流に基づいて、前記挿入部の温度を判定し、
    前記判定された温度に基づいて、前記挿入部、前記モータ、及び前記モータが搭載されたハウジングの少なくとも1つを冷却するための冷却装置の動作を制御する、
    モータ温度制御方法。
  16. シャフト部材と、前記シャフト部材を挿入可能な挿入部を有し、この挿入部に挿入された前記シャフト部材を回転自在に保持する軸受部材と、を含んで構成され、前記シャフト部材を回転駆動させるモータ、の駆動電流を検出し、
    前記検出された電流値が所定の冷却開始値以上の場合に、前記挿入部、前記モータ、及び前記モータが搭載されたハウジングの少なくとも1つを冷却するための冷却装置を駆動させ、前記検出された電流値が所定の冷却停止値よりも小さい場合に、前記冷却装置を停止させる、
    モータ温度制御方法。
JP2005025049A 2005-02-01 2005-02-01 モータユニット、モータ温度制御装置、モータ温度判定方法、モータ温度制御方法 Pending JP2006217682A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005025049A JP2006217682A (ja) 2005-02-01 2005-02-01 モータユニット、モータ温度制御装置、モータ温度判定方法、モータ温度制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005025049A JP2006217682A (ja) 2005-02-01 2005-02-01 モータユニット、モータ温度制御装置、モータ温度判定方法、モータ温度制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006217682A true JP2006217682A (ja) 2006-08-17

Family

ID=36980411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005025049A Pending JP2006217682A (ja) 2005-02-01 2005-02-01 モータユニット、モータ温度制御装置、モータ温度判定方法、モータ温度制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006217682A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08163817A (ja) * 1994-12-02 1996-06-21 Nippon Densan Corp ポリゴンモータ
JP2000147412A (ja) * 1998-11-09 2000-05-26 Seiko Seiki Co Ltd 回転多面鏡モータ、及び光偏向装置
JP2002272172A (ja) * 2001-03-15 2002-09-20 Toshiba Corp 流体軸受けスピンドルモータを備えたディスク記憶装置及び同スピンドルモータの異常検出方法
JP2003323790A (ja) * 2002-04-30 2003-11-14 Fujitsu Ltd ディスク装置
JP2004101852A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Ricoh Co Ltd 光偏向器、光走査装置及び画像形成装置
JP2004309221A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Mitsubishi Electric Corp 寿命評価装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08163817A (ja) * 1994-12-02 1996-06-21 Nippon Densan Corp ポリゴンモータ
JP2000147412A (ja) * 1998-11-09 2000-05-26 Seiko Seiki Co Ltd 回転多面鏡モータ、及び光偏向装置
JP2002272172A (ja) * 2001-03-15 2002-09-20 Toshiba Corp 流体軸受けスピンドルモータを備えたディスク記憶装置及び同スピンドルモータの異常検出方法
JP2003323790A (ja) * 2002-04-30 2003-11-14 Fujitsu Ltd ディスク装置
JP2004101852A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Ricoh Co Ltd 光偏向器、光走査装置及び画像形成装置
JP2004309221A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Mitsubishi Electric Corp 寿命評価装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0588490B1 (en) Electric motor for a printer and a disk drive with a magnetic bearing device
US5103335A (en) Motor device having a dynamic-pressure fluid bearing
JP2022140492A (ja) 回転往復駆動アクチュエータ
JPH11160433A (ja) 距離測定装置
JP2006217682A (ja) モータユニット、モータ温度制御装置、モータ温度判定方法、モータ温度制御方法
JP2009216239A (ja) フォイル軸受およびそれを備えた遠心圧縮機
JP5218653B2 (ja) ガスレーザ発振装置およびガスレーザ加工機
JP2008003231A (ja) 走査光学装置
JP2013190669A (ja) ガルバノスキャナ及びレーザ加工機
US20110170154A1 (en) Scanner motor
JPH0519201A (ja) 回転装置
JP2001359286A (ja) 振動型アクチュエータ駆動制御装置、異常検出・処置方法、及び記憶媒体
JP2006259752A (ja) 画像形成装置
JPS58221014A (ja) 回転駆動装置
JP2003090976A (ja) 光偏向装置及び画像形成装置
JP2003307213A (ja) 軸受装置およびこの装置を用いたモータ
JP5811126B2 (ja) 光走査装置、及び光走査装置における玉軸受け制御方法
JPH10206776A (ja) 光走査装置
JP2623205B2 (ja) 空気・磁気軸受型光偏向器
KR100222973B1 (ko) 레이저 스캐닝 유닛트
JPH07253116A (ja) 磁気的に重量を軽減される回転体を備えた偏光器
JPH1031188A (ja) ポリゴンスキャナ
JP2009092435A (ja) モータにおけるロータ部の浮上量測定方法および浮上量測定装置
JP2002372680A (ja) 光偏向器
JP2008133874A (ja) 動圧軸受装置および偏向走査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110118