JP2006216588A - 発光素子駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】その目的は、異なる順方向電圧を有する複数の発光素子のそれぞれに対して定電流を流すことができ、かつ、小型化、低消費電力となる発光素子駆動装置を提供する。
【解決手段】トランジスタTR1およびTR2に定電流を流すようにカレントミラー回路を構成し、その定電流をドレイン電流とするトランジスタTR3と、LED10の出力トランジスタTR4とのサイズ比を、カレントミラー回路による定電流とLED10に流すべき目標電流とに応じて設定し、トランジスタTR1のドレイン電位に応じて、トランジスタTR3およびTR4のゲートに帰還をかけるオペアンプ30を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、LEDなどの発光素子を駆動するための発光素子駆動装置に関する。
図3は、従来の発光素子駆動装置の一例を示す回路図である。
図3に示す発光素子駆動装置では、トランジスタTR5とトランジスタTR6によりカレントミラー回路を構成し、かつ、トランジスタTR5とトランジスタTR6のサイズ比を、たとえば1:600としている。
なお、以下の説明において、サイズ比とは、同じVgs(ゲート−ソース間電圧)を与えた時のドレイン電流Idsの比をいう。たとえば、トランジスタTR5と同じ特性のトランジスタを600個並列に接続してトランジスタTR6を構成して上記サイズ比としてもよい。
電流源20は電流I20の電流を生成する電流源であり、ここでは、I20=10μAとする。
かかる構成により、図3に示す発光素子駆動装置は、LED10に10μAの600倍の電流、すなわち、6mAを流すことを目的とする駆動装置である。
ところで、一般に、発光素子としてのLEDは、発光に要するエネルギーが発光色で異なるので、その発光色に応じて順方向電圧VFが異なる。たとえば、赤色LEDのVFは1.9V程度、青色LEDのVFは3.3V程度である。
それゆえ、図3に示す発光素子駆動装置では、LED10として赤色LEDを使用した場合と、青色LEDを使用した場合とでは、ノード100の電位が異なる。すなわち、赤色LEDの場合と青色LEDの場合とで、トランジスタTR6のVds(ドレイン−ソース間電圧)が変化する。
図4は、トランジスタTR6のVdsとドレイン電流Id6との関係(静特性)を示す図であり、(a)はLED10として赤色LEDを使用した場合のVds、(b)はLED10として青色LEDを使用した場合のVds、を示す。
電源電圧VDDを4.4V、赤色LEDの順方向電圧VFを1.9V、青色LEDの順方向電圧VFを3.3Vとすると、図4に示すように、ノード120の電位、すなわち、トランジスタTR6のVdsは、赤色LEDの場合と青色LEDの場合とで、それぞれ2.5V(=4.4−1.9)、1.1V(=4.4−3.3)となる。
すなわち、トランジスタTR6の静特性を考慮すると、図4に示すように、赤色LEDの場合にはLED10に流れる電流I10(=トランジスタTR6のドレイン電流Id6)は目標の6mAとなるが、青色LEDの場合には、LED10の電流I10が6mAに達しない。
したがって、図3に示す発光素子駆動装置では、順方向電圧VFが異なるLED間において、LED10に流れる電流I10(=トランジスタTR6のドレイン電流Id6)を精度良く一定にすることができないという問題がある。
上述した問題を克服するための発光素子駆動装置が、下記特許文献1に開示されている。
図5は、従来の発光素子駆動装置の一例を示す回路図である。
図5に示す発光素子駆動装置は、オペアンプ30を有し、帰還回路構成によりLED10の電流I10が一定になるように制御する。すなわち、トランジスタTR7のソースであるノード132の電位をオペアンプ30に帰還させてトランジスタTR7のゲートを制御する構成としている。これにより、赤色LEDの場合と青色LEDの場合のノード130の電位の違い(すなわち、トランジスタTR6のVdsの違い)をトランジスタTR7のVgsを制御することで吸収し、電流I10が一定になるようにする。
たとえば、図5の駆動装置を説明するための一例として、電流源20が生成する定電流I20を10μAとし、オペアンプ30のリファレンス電圧を0.6Vとすると、抵抗R2は60KΩ(=0.6V/10μA)となる。また、帰還回路が安定した状態では、オペアンプ30のプラス入力端子とマイナス入力端子が同電位となるので、抵抗R3に目標とする6mAを流すためには、抵抗R3を100Ω(=0.6V/6mA)とする必要がある。
すなわち、平衡状態では、ノード132の電位はリファレンス電圧の0.6Vとなっている。
図5に示す発光素子駆動装置では、たとえば、LED10の電流I10が6mAから減少する状況になった場合(たとえば、上述した図3の駆動装置に青色LEDを使用した場合)には、ノード132の電位は、リファレンス電圧(0.6V)より低くなる。
かかる場合には、オペアンプ30は、その出力であるトランジスタTR7のゲートの電位を上昇させるように動作する。これにより、トランジスタTR7のドレイン電流Id7、すなわち、LED10の電流I10が上昇することで、ノード132の電位が上昇してリファレンス電圧と釣り合う状態となる。
このように、オペアンプ30を用いた帰還構成は、LED10に流れる電流I10を安定化させる働きをする。
図6は、トランジスタTR6のVdsとドレイン電流Id7との関係(静特性)を示す図であり、(a)はLED10として赤色LEDを使用した場合、(b)はLED10として青色LEDを使用した場合、を示す。
図6に示すように、(a)の場合にはノード100の電位は2.5Vとなり、(b)の場合にはノードの電位は1.1Vとなるが、上述した帰還構成の働きにより、(a)と(b)の場合とでトランジスタTR7が動作するVgsが異なることになり、トランジスタTR7のドレイン電流Id7、すなわち、LED10の電流I10は6mAに安定化される。
特開2004−6533号公報
上述したように、図5に示した従来の発光素子駆動装置は、オペアンプ30を使用した帰還構成により、LED10の電流I10の安定化が実現される。
しかし、図5に示した構成では、トランジスタTR7のソースであるノード132をオペアンプ30に帰還するための、センス抵抗としての抵抗R3が必要となる。
それゆえ、図5に示した発光素子駆動装置を基板に実装する際には、この抵抗R3の占める占有面積が大きいために、基板の小型化および低コスト化に限界があるという新たな課題が招来している。また、この抵抗R3において消費される電力も無視することはできない。
本発明は、上述した観点に鑑みてなされたものであり、その目的は、異なる順方向電圧を有する複数の発光素子のそれぞれに対して定電流を流すことができ、かつ、小型化、低消費電力となる発光素子駆動装置を提供することにある。
上記課題を克服するために、本発明の第1の観点は、電源電圧端子と第1のノード間に接続された発光素子と、電源電圧端子と第2のノード間に接続される第1のトランジスタと、前記電源電圧端子と前記第1のノード間に前記発光素子と並列に接続され、前記第1のトランジスタとは制御端子同士が共通の第1の制御端子として接続される第2のトランジスタと、前記第2のノードと基準電位端子間に接続される第3のトランジスタと、前記第1のノードと基準電位端子間に接続され、前記第3のトランジスタとは制御端子同士が共通の第2の制御端子として接続される第4のトランジスタと、電源電圧端子と前記第1のトランジスタ間に接続され、第1の電流を生成する第1の電流源と、電源電圧端子と前記第2のトランジスタ間に接続され、前記第1の電流と等しい電流を生成する第2の電流源と、を有し、前記第1および第2のトランジスタは、ともに前記第1の電流を流すようにカレントミラー回路を形成し、前記第3および第4のトランジスタでは、同一の制御電圧に対してそれぞれ発生する電流の比が前記第1の電流と前記発光素子に流すべき目標電流とによって設定され、前記第2のノードの電位よりも高く設定されるリファレンス電位と、前記第1の電流源と前記第1のトランジスタ間にある第3のノードの電位とが等しくなるように、前記第2の制御端子に与える電位が調整される発光素子駆動装置である。
好適には、前記第3および第4のトランジスタにおける前記電流の比は、前記第1の電流と、当該第1の電流および前記目標電流の和である第2の電流との比によって設定する。
好適には、第3のノードの電位と前記リファレンス電位との差分に応じて、前記第3および第4のトランジスタに制御電圧を与える差動増幅器を有する。
上記課題を克服するために、本発明の第2の観点は、電源電圧端子と第1のノード間に接続された発光素子と、電源電圧端子と第2のノード間に接続される第1のトランジスタと、前記電源電圧端子と前記第1のノード間に前記発光素子と並列に接続され、前記第1のトランジスタとは制御端子同士が共通の第1の制御端子として接続される第2のトランジスタと、前記第2のノードと基準電位端子間に接続される第3のトランジスタと、前記第1のノードと基準電位端子間に接続され、前記第3のトランジスタとは制御端子同士が共通の第2の制御端子として接続される第4のトランジスタと、電源電圧端子と前記第1のトランジスタ間に接続され、第1の電流を生成する第1の電流源と、電源電圧端子と前記第2のトランジスタ間に接続され、前記第1の電流と等しい電流を生成する第2の電流源と、を有し、前記第1および第2のトランジスタは、ともに前記第1の電流を流すようにカレントミラー回路を形成し、前記第3および第4のトランジスタでは、同一の制御電圧に対してそれぞれ発生する電流の比が前記第1の電流と前記発光素子に流すべき目標電流とによって設定され、前記第1の制御端子の電位と、前記第1の電流源と前記第1のトランジスタ間にある第3のノードの電位とが等しくなるように、前記第2の制御端子に与える電位が調整される発光素子駆動装置である。
本発明によれば、異なる順方向電圧を有する複数の発光素子のそれぞれに対して定電流を流すことができ、かつ、小型化、低消費電力となる。
<第1の実施形態>
以下、本発明の一実施形態を添付図面に関連付けて説明する。
図1は、本発明に係る発光素子駆動装置の一実施形態を示す回路図である。
図1に示す発光素子駆動装置1は、発光素子としてのLED(Light Emitting Diode)を駆動するための駆動装置である。発光素子駆動装置1は、赤色LEDや青色LEDなど順方向電圧が異なるLEDに対して定電流を流すことができ、かつ、極力抵抗素子を除去して、装置全体の小型化および低消費電力を実現する駆動装置である。
発光素子駆動装置1では、LED10に流れる電流を目標電流I10となるように制御される。
以下、発光素子駆動装置1の構成および動作について、順に説明する。
なお、本実施形態のトランジスタTR1〜TR4は、本発明の第1〜第4のトランジスタにそれぞれ対応する。本実施形態のノード110、111、112は、本発明の第1、第2、第3のノードにそれぞれ対応する。
また、以下の説明において、VgsはMOSトランジスタのゲート−ソース間電圧、VdsはMOSトランジスタのドレイン−ソース間電圧である。
電源電圧ライン90は、電源電圧VDDに接続された複数の電源電圧端子を含む。
図1において、発光素子としてのLED10は、アノードが電源電圧ライン90に接続され、電源電圧VDDが供給される。LED10のカソードは、ノード110に接続される。
LED10としては、たとえば赤色LEDや青色LEDが使用され、それぞれ順方向電圧VFが異なる。なお、赤色LEDの順方向電圧VFは約1.9V、青色LEDの順方向電圧VFは約3.3V、である。
電流源21は、電源電圧ライン90とノード112との間に接続され、ノード112はトランジスタTR1のドレインに接続される。これにより、定電流I21をトランジスタTR1に供給する。
電流源22は、電源電圧ライン90とトランジスタTR2のドレインとの間に接続され、定電流I22をトランジスタTR2に供給する。ここで、定電流I21と定電流I22は、等しい値に設定される。
トランジスタTR1およびTR2は、カレントミラー回路(図1のA1部)を構成する。すなわち、トランジスタTR1およびTR2のゲート同士が接続され、トランジスタTR2のゲート−ドレイン間が接続される。これにより、トランジスタTR1およびTR2は、VgsとVdsがお互い同一となるように動作する。
なお、上述した電流源21および22は、電源電圧VDDが低電圧の場合でも安定的にカレントミラー回路を動作させるために必要となる。
図1のノード110とノード111は、後述するように同電位となるように制御されるため、上記構成により、トランジスタTR1とトランジスタTR2には、安定的に同じ値のドレイン電流が流れることになる。
図1に示すように、トランジスタTR1のソースと、トランジスタTR3のドレインとがノード111を介して接続される。トランジスタTR2のソースと、トランジスタTR4のドレインとがノード110を介して接続される。
また、トランジスタTR3およびTR4のゲート同士が接続される。
トランジスタTR3のドレインはトランジスタTR1のソースと接続され、ソースはグランド端子(基準電位端子)に接続される。
トランジスタTR4のドレインは、ノード110を介してLED10のカソードおよびトランジスタTR2のソースと接続され、ソースはグランド端子に接続される。
トランジスタTR3およびTR4は、LED10に安定的に定電流I10を流すようにするため、その静特性が設定される。すなわち、LED10の目標電流である電流I10と、電流源22からの定電流I22との合計がトランジスタTR4のドレイン電流となり、かつ、トランジスタTR3のドレイン電流は、定電流I22と等しい定電流I21であるため、I21=I22=Icsとすると、トランジスタTR3とトランジスタTR4のサイズ比を、Ics:(Ics+I10)となるように設定する。
トランジスタTR3とトランジスタTR4は、ゲート同士が接続され、Vgsが同じである。したがって、同一のVgsによって発生するドレイン電流の比が上記したサイズ比となるように、トランジスタTR3およびトランジスタTR4の静特性が決定される。
たとえば、トランジスタTR4として、トランジスタTR3と同じ静特性のトランジスタを(Ics+I10)/Ics個だけ並列に接続すれば、上記サイズ比が実現できる。
オペアンプ30は、トランジスタTR3およびTR4の電圧Vdsを同一とするため、すなわち、ノード111とノード110を同電位とするために、フィードバック制御を行う。
オペアンプ30のマイナス入力端子は、ノード114に接続される。このノード114の電位は、発光素子駆動装置1におけるフィードバック制御のためのリファレンス電位Vrefとなる。
オペアンプ30のプラス入力端子には、トランジスタTR1のドレインに接続されたノードであるノード112が接続される。
オペアンプ30の出力端子は、トランジスタTR3のゲートおよびトランジスタTR4のゲート間にあるノード113(第2の制御端子)に接続される。
フィードバック制御の平衡状態においては、オペアンプ30のマイナス入力端子とプラス入力端子とが同電位となり、かつ、ノード110とノード111とは同電位となるので、ノード112の電位はノード110の電位よりも高くなる。したがって、オペアンプ30のリファレンス電位Vrefは、ノード110の電位よりも高い値に設定する必要がある。
電流源20と抵抗R1は、オペアンプ30のマイナス入力端子にリファレンス電位Vrefを供給するためのリファレンス電位生成部(図1のA3部)を構成する。
電流源20は、電源電圧ライン90とノード114との間に接続される。ノード114とグランド端子との間に、抵抗R1が接続される。これにより、抵抗R1での電圧降下分によってリファレンス電位Vrefが生成される。
したがって、リファレンス電位Vref=R1×I22となるように抵抗R1が設定される。
次に、発光素子駆動装置1の動作について説明する。
動作の説明のための一例として、各素子の値や定電流値等は、下記式(1)〜(6)のように定める。
電源電圧VDD=4.4V …(1)
LED10に流れるべき目標電流I10=6mA …(2)
定電流Ics=I20=I21=I22=10μA …(3)
トランジスタTR3,TR4のサイズ比=Ics:(Ics+I10)=1:601 …(4)
リファレンス電位Vref=3V …(5)
抵抗R1=(Vref/I22)=300KΩ …(6)
また、LED10が赤色LEDの場合には順方向電圧VF=1.9Vであり、LED10が青色LEDの場合には順方向電圧VF=3.3Vである。したがって、ノード110の電位は、赤色LEDの場合には2.5V(=4.4−1.9)であり、青色LEDの場合には1.1V(=4.4−3.3)である。
リファレンス電位Vrefの電位は、LEDの種類に応じてノード110が取りうる電位の最大値(この場合には、2.5V)よりも高い3Vとしている。
まず、発光素子駆動装置1に電源電圧VDDが印加されると、これに応じて電流源21が動作し、トランジスタTR1に定電流I21を流し込もうとするように動作する。しかし、起動時には、トランジスタTR1はオフしているので定電流I21を流すことはできず、その結果、ノード112の電位(トランジスタTR1のドレイン電位)は上昇する。
一方、オペアンプ30のマイナス入力端子には、リファレンス電位Vrefとして3Vが入力されているので、ノード112が3Vを越えて上昇すると、オペアンプ30は、入力端子電圧が釣り合うように出力端子電圧が上昇させる。これにより、トランジスタTR3およびTR4のVgsも上昇して、トランジスタTR3およびTR4がオンする。
その結果、LED10の電流I10がトランジスタTR4に流れ込み、LED10が点灯する。また、トランジスタTR3およびTR4が導通したことにより、トランジスタTR1およびTR2によるカレントミラー回路が動作する。
すなわち、オペアンプ30は、ノード112がリファレンス電位Vrefと同じ3Vとなるように、トランジスタTR1を導通させてノード112の電位を3Vまで下げるように動作する。それゆえ、トランジスタTR1には定電流I21として10μAが流れ、カレントミラー回路の動作により、トランジスタTR2にも定電流I22として10μAが流れる。
トランジスタTR4のドレイン電流は、LED10の電流I10である6mAと、トランジスタTR2からの定電流10μAが流れ込むので、6.01mAとなる。また、トランジスタTR3のドレイン電流は、トランジスタTR1のドレイン電流と同じく10μAである。
ここで、前述したように、トランジスタTR3とTR4のサイズ比は、1:601となっており、そのサイズ比に応じたドレイン電流がトランジスタTR3およびTR4を流れるように構成しているので、平衡状態においては、ノード110とノード111の電位が一致する。それゆえ、トランジスタTR1およびTR2で構成するカレントミラー回路が正しく動作する。
すなわち、発光素子駆動装置1では、カレントミラー回路を構成するトランジスタTR1およびTR2のドレイン電流がともに10μAとなるように、同一のVds,Vgsになろうとする。
また、トランジスタTR4には、カレントミラー回路による定電流10μAと、LED10の目標電流である6mAとを合計した6.01mAが流れるように、トランジスタTR3およびTR4のサイズ比を設定しているので、平衡状態では、トランジスタTR3およびTR4のVgs、Vdsが同一となるように調整される。図1に示す発光素子駆動装置1では、トランジスタTR3およびTR4のゲート電位が共通であるため、ノード110とノード111が同電位となるように調整される。
その結果、カレントミラー回路が安定して動作し、発光素子駆動装置1の回路全体がバランスされる。
発光素子駆動装置1では、LED10として、赤色LEDを使用した場合と青色LEDを使用した場合とでは、ノード110の電位が、それぞれ2.5V、1.1Vとなって異なるが、上述したトランジスタTR3およびTR4のサイズ比の設定によりノード110がノード111と同電位となり、かつ、ノード112がリファレンス電位Vrefと同電位となる状態で回路全体が平衡状態となる。したがって、ノード110の電位によらず、平衡状態での回路の各部を流れる電流は、図1に示したものとなる。
トランジスタTR1のドレイン電位をモニタし、トランジスタTR4のゲート電圧を制御することによって、この平衡状態が成立する。
以上説明したように、本実施形態に係るスイッチング電源装置によれば、トランジスタTR1およびTR2に定電流を流すようにカレントミラー回路を構成し、その定電流をドレイン電流とするトランジスタTR3と、LED10の出力トランジスタTR4とのサイズ比を、カレントミラー回路による定電流とLED10に流すべき目標電流とに応じて設定し、トランジスタTR1のドレイン電位に応じて、トランジスタTR3およびトランジスタTR4のゲートに帰還をかけるオペアンプ30を有している。
したがって、LED10の順方向電圧VFによらず、トランジスタTR3およびTR4のVdsが一致する状態で釣り合い、LED10に一定の目標電流が流れることになる。
そして、出力トランジスタであるトランジスタTR4のソース電位をモニタするための抵抗を有しないため、発光素子駆動装置全体として小型化、低消費電力を実現することができる。
以下、従来の発光素子駆動装置と比較した、発光素子駆動装置1の定量的な効果について述べる。なお、従来の発光素子駆動装置は、図5に示した発光素子駆動装置とする。
まず、実施形態に係る発光素子駆動装置1では、図5に示した従来の発光素子駆動装置と比較して、100Ωの抵抗素子が除去されているので、この分の抵抗実装面積を実装基板から除くことが可能である。
従来の駆動装置では、60KΩと100Ωの2つの抵抗があるが、たとえば、10KΩ(4μmX100μm=400μm)を1単位として考えた場合、60KΩの抵抗は、6単位を直列に接続して抵抗面積が2400μm(=400μm×6)となり、100Ωの抵抗は、100単位を並列に接続して抵抗面積が40000μm(=400μm×100)となるので、合計して42400μmとなる。
一方、発光素子駆動装置1では、300KΩの抵抗のみであり、たとえば、同様に10KΩ(4μmX100μm=400μm)を1単位として考えた場合、30単位を並列に接続して抵抗面積が12000μm(=400μm×30)となる。
以上の考察により、従来と比較して、発光素子駆動装置1は、抵抗面積を70%程度削減することができることがわかる。
次に、実施形態に係る発光素子駆動装置1では、図5に示した従来の発光素子駆動装置と比較して、100Ωの抵抗が除去されているので、その分の電圧降下が必要ない。したがって、LED10に必要な駆動電圧に電源電圧を調整できるように構成されている場合には、抵抗の除去による消費電力の低減が可能である。
なお、LED10に必要な駆動電圧に電源電圧を調整できるような構成とは、たとえば特許文献1に開示されている技術であり、たとえば、図1のノード110の電位と所定の基準電位との差分に応じて、LED10の駆動条件を満足できる最低電圧を出力するようにVDDを調整する技術である。
かかる技術を前提とすると、消費電力低減の効果は以下のようになる。
すなわち、図5に示した従来の発光素子駆動装置では、電源電圧VDDは、少なくとも、LED10の順方向電圧VF、出力トランジスタTR6のVds、抵抗R11の電圧降下分の合計が必要となる。たとえば、LED10として青色LEDを使用した場合、順方向電圧VFは3.3V、トランジスタTR6のVdsは0.3V、抵抗R11の電圧降下分は0.6V(=6mA×100Ω)であり、合計で4.2Vとなる。
消費電流は6.01mAであるため、従来の駆動装置の消費電力は25.2mWである。
一方、発光素子駆動装置1では、従来の駆動装置の抵抗R11が必要ないため、電源電圧VDDは、LED10の順方向電圧VFと、出力トランジスタTR4のVdsとの合計まで低減できる可能性がある。これは、LED10として青色LEDを使用した場合、合計で3.6Vとなる。
消費電流は6.03mAであるため、従来の駆動装置の消費電力は21.7mWである。
以上から、従来と比較して、発光素子駆動装置1は、消費電力を14%程度削減することができる。
<第2の実施形態>
以下、本発明の一実施形態を添付図面に関連付けて説明する。
図2は、本発明に係る発光素子駆動装置1aの一実施形態を示す回路図である。
図2に示す発光素子駆動装置1aは、図1に示す発光素子駆動装置1と比較して、オペアンプ30のマイナス入力端子と、トランジスタTR1およびTR2のゲート同士の接続線上の点であるノード115(第1の制御端子)とを接続し、リファレンス電位VrefをトランジスタTR1およびTR2のゲート電位としている点で異なる。したがって、発光素子駆動装置1において、リファレンス電位Vrefを生成するために必要としていた電流源20と抵抗R1は、本実施形態に係る発光素子駆動装置1aでは必要ない。
本実施形態に係る発光素子駆動装置1aでは、オペアンプ30のマイナス入力端子にトランジスタTR1のゲート電位、オペアンプ30のプラス入力端子にトランジスタTR1のドレイン電位がそれぞれ印加される。
したがって、トランジスタTR1およびTR2のVgsとVdsが、平衡状態ではそれぞれ同一となるように帰還がかかる。すなわち、トランジスタTR1のVgsとVdsが同一となるように、トランジスタTR4が制御され、その結果、トランジスタTR1およびTR2で構成するカレントミラー回路が安定して動作する。
本実施形態に係る発光素子駆動装置1aの動作は、第1の実施形態に係る発光素子駆動装置1と同様である。
たとえば、図2に示す本実施形態に係る発光素子駆動装置1aにおいて、発光素子駆動装置1と同一の符号を付した回路素子の特性、電流I10の目標電流を同一とすると、オペアンプ30は、トランジスタTR1およびTR2のVgsとVdsが、平衡状態ではそれぞれ同一となるように帰還がかかる。その平衡状態では、第1の実施形態と同様に、定電流I21とI22がともに10μAであり、トランジスタTR1およびTR2のドレイン電流がともに10μAとなる。
そのとき、トランジスタTR3のドレイン電流Id3もId1同様に10μAであり、また、トランジスタTR3とTR4のサイズ比が1:601となっているので、ノード110の電位に関わらず、すなわち、LED10の電位低下分に関わらず、LED10に目標電流である6mAが流れ、かつ、トランジスタTR4のドレイン電流Id4は、6.01mAとなる。
以上説明したように、本実施形態に係る発光素子駆動装置1aは、第1の実施形態に係る発光素子駆動装置1と同様に、LED10によらず、そのLED10に定電流I10を流すように駆動することができる。
以下、従来の発光素子駆動装置と比較した、発光素子駆動装置1aの効果について述べる。なお、従来の発光素子駆動装置は、図5に示した発光素子駆動装置とする。
以下、従来の発光素子駆動装置と比較すると、本実施形態に係るスイッチング電源装置1aは、抵抗がまったく使用されていないので、基板の面積を大きく低減でき、装置の小型化に寄与する。
また、第1の実施形態の場合と同様に、LED10に必要な駆動電圧に電源電圧を調整できるように構成されている場合には、抵抗の除去による消費電力の低減が可能である。すなわち、青色LEDの例では、14%程度の消費電力の低減ができる。
本発明の実施形態は上述した内容に拘泥せず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者であれば様々な改変を行うことができる。
たとえば、上記実施形態では、駆動対象としてLEDを一例として説明したが、これに限られず、定電流で駆動する必要がある発光素子であれば本発明を適用することが可能である。
本発明に係る発光素子駆動装置の一実施形態を示す回路図である。 本発明に係る発光素子駆動装置の一実施形態を示す回路図である。 従来の発光素子駆動装置の一例を示す回路図である。 出力トランジスタのVdsとIdsとの関係(静特性)を示す図である。 従来の発光素子駆動装置の一例を示す回路図である。 出力トランジスタのVdsとIdsとの関係(静特性)を示す図である。
符号の説明
TR1〜TR4…トランジスタ、10…LED(発光ダイオード)、20〜22…電流源、30…オペアンプ、R1…抵抗。

Claims (6)

  1. 電源電圧端子と第1のノード間に接続された発光素子と、
    電源電圧端子と第2のノード間に接続される第1のトランジスタと、
    前記電源電圧端子と前記第1のノード間に前記発光素子と並列に接続され、前記第1のトランジスタとは制御端子同士が共通の第1の制御端子として接続される第2のトランジスタと、
    前記第2のノードと基準電位端子間に接続される第3のトランジスタと、
    前記第1のノードと基準電位端子間に接続され、前記第3のトランジスタとは制御端子同士が共通の第2の制御端子として接続される第4のトランジスタと、
    電源電圧端子と前記第1のトランジスタ間に接続され、第1の電流を生成する第1の電流源と、
    電源電圧端子と前記第2のトランジスタ間に接続され、前記第1の電流と等しい電流を生成する第2の電流源と、
    を有し、
    前記第1および第2のトランジスタは、ともに前記第1の電流を流すようにカレントミラー回路を形成し、
    前記第3および第4のトランジスタでは、同一の制御電圧に対してそれぞれ発生する電流の比が前記第1の電流と前記発光素子に流すべき目標電流とによって設定され、
    前記第2のノードの電位よりも高く設定されるリファレンス電位と、前記第1の電流源と前記第1のトランジスタ間にある第3のノードの電位とが等しくなるように、前記第2の制御端子に与える電位が調整される
    発光素子駆動装置。
  2. 前記第3および第4のトランジスタにおける前記電流の比は、前記第1の電流と、当該第1の電流および前記目標電流の和である第2の電流との比によって設定する
    請求項1記載の発光素子駆動装置。
  3. 第3のノードの電位と前記リファレンス電位との差分に応じて、前記第3および第4のトランジスタに制御電圧を与える差動増幅器を有する
    請求項1記載の発光素子駆動装置。
  4. 前記第1の電流と等しい第3の電流を生成する第3の電流源を含み、前記リファレンス電位を生成するためのリファレンス電位生成部を有する
    請求項3記載の発光素子駆動装置。
  5. 電源電圧端子と第1のノード間に接続された発光素子と、
    電源電圧端子と第2のノード間に接続される第1のトランジスタと、
    前記電源電圧端子と前記第1のノード間に前記発光素子と並列に接続され、前記第1のトランジスタとは制御端子同士が共通の第1の制御端子として接続される第2のトランジスタと、
    前記第2のノードと基準電位端子間に接続される第3のトランジスタと、
    前記第1のノードと基準電位端子間に接続され、前記第3のトランジスタとは制御端子同士が共通の第2の制御端子として接続される第4のトランジスタと、
    電源電圧端子と前記第1のトランジスタ間に接続され、第1の電流を生成する第1の電流源と、
    電源電圧端子と前記第2のトランジスタ間に接続され、前記第1の電流と等しい電流を生成する第2の電流源と、
    を有し、
    前記第1および第2のトランジスタは、ともに前記第1の電流を流すようにカレントミラー回路を形成し、
    前記第3および第4のトランジスタでは、同一の制御電圧に対してそれぞれ発生する電流の比が前記第1の電流と前記発光素子に流すべき目標電流とによって設定され、
    前記第1の制御端子の電位と、前記第1の電流源と前記第1のトランジスタ間にある第3のノードの電位とが等しくなるように、前記第2の制御端子に与える電位が調整される
    発光素子駆動装置。
  6. 前記第3および第4のトランジスタにおける前記電流の比は、前記第1の電流と、当該第1の電流および前記目標電流の和である第2の電流との比によって設定する
    請求項5記載の発光素子駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102612217A (zh) * 2012-02-27 2012-07-25 开源集成电路(苏州)有限公司 Led驱动电路及芯片
CN103327677A (zh) * 2012-03-23 2013-09-25 大连阿尔法模拟技术股份有限公司 一种led驱动电路的恒流控制方法及其驱动电路

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