JP2006215817A - 表示装置、そのプログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ハードウェアウィンドウ表示回路によって表示されるウィンドウをより効率良く使用可能な表示装置を実現する。
【解決手段】 プログラマブル表示器12は、予め定められた数のウィンドウを背景画面に重畳して表示可能なウィンドウ表示制御部27と、上記各ウィンドウがローカルウィンドウであるかグローバルウィンドウであるかを示すウィンドウ情報を、上記各ウィンドウに関連して上記予め定められた数だけ記憶する記憶部26と、予め定められたトリガが発生したときに、上記ウィンドウ情報を変更するHMI処理部25とを備えており、ウィンドウ表示制御部27は、現在表示されているウィンドウの上記ウィンドウ情報がローカルウィンドウであることを示している場合、背景画面の切り換えに応じて、当該ウィンドウを閉じることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 プログラマブル表示器12は、予め定められた数のウィンドウを背景画面に重畳して表示可能なウィンドウ表示制御部27と、上記各ウィンドウがローカルウィンドウであるかグローバルウィンドウであるかを示すウィンドウ情報を、上記各ウィンドウに関連して上記予め定められた数だけ記憶する記憶部26と、予め定められたトリガが発生したときに、上記ウィンドウ情報を変更するHMI処理部25とを備えており、ウィンドウ表示制御部27は、現在表示されているウィンドウの上記ウィンドウ情報がローカルウィンドウであることを示している場合、背景画面の切り換えに応じて、当該ウィンドウを閉じることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、背景画面に重畳して表示可能なハードウェアウィンドウ表示回路を備えた表示装置、および、そのプログラムおよび記録媒体に関するものである。
従来から、背景となる画面上に複数のウィンドウを重畳して表示すると共に、これらのウィンドウの表示/非表示を制御可能な表示システムは、背景となる画面に表示される情報と、ウィンドウに表示される情報とを、混同させることなく、ユーザに提示できるため、種々の分野で広く使用されている。
上記表示システムの中には、高速にウィンドウを表示したり、CPUに余り負担をかけることなく、ウィンドウ表示したりするために、ウィンドウの重畳制御のための特別な回路構成を備えたものも存在している。
例えば、後述する特許文献1に記載されている表示システムには、ディスプレイの表示面上に任意の大きさに設定されたサブ画面を重畳して表示するための制御装置であって、サブ画面の重畳制御動作を行うウインドウ制御回路と、そのウインドウ制御回路に制御信号を送ってサブ画面の重畳時期を指示する表示制御回路とを備える制御装置が設けられている。また、上記表示制御回路は、データバスに接続されてサブ画面のオンオフ情報を記憶する手段と、オン情報が記憶手段から送られると、垂直同期信号の入力を待って制御信号を出力する制御手段とから構成される。
これにより、ソフトウェア側の負荷を増大させることなく、しかもソフトウェア側からのサブ画面のオンオフタイミングに制約を設けることなしに、表示の乱れやちらつきのない重畳制御を容易に行なうことができる。
特開平7−160237号公報(公開日:1995年6月23日)
ここで、複数の背景画面を切り換え表示可能な表示システムでは、上記重畳表示されるウィンドウは、その背景画面のみで表示可能なウィンドウ(ローカルウィンドウ)と、その背景画面だけではなく他の背景画面でも共通して表示可能なウィンドウ(グローバルウィンドウ)とに大別される。
ところが、上記従来の構成において、予め定められた数のハードウェア的に表示可能なウィンドウを、ローカルウィンドウか、グローバルウィンドウかに予め設定しておき、ローカルウィンドウの数およびグローバルウィンドウの数を固定しておくと、背景画面によっては、ローカルウィンドウが足りなくなったり、グローバルウィンドウが足りなくなったりする虞れがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハードウェアウィンドウ表示回路によって表示されるウィンドウをより効率良く使用でき、ローカルウィンドウが足りなくなったり、グローバルウィンドウが足りなくなったりする事態が発生する可能性を低減可能な表示装置を実現することにある。
本発明に係る表示装置は、上記課題を解決するために、複数の背景画面を切り換え表示する表示部と、予め定められた数のウィンドウを上記背景画面に重畳して表示可能なハードウェアウィンドウ表示回路とを備え、上記ウィンドウを、予め定められた1つの背景画面でのみ表示可能なローカルウィンドウと、複数の背景画面間で共有可能なグローバルウィンドウとを表示可能な表示装置において、上記各ウィンドウがローカルウィンドウであるかグローバルウィンドウであるかを示すウィンドウ情報を、上記各ウィンドウに関連して上記予め定められた数だけ記憶するウィンドウ情報記憶手段と、予め定められたトリガが発生したときに、上記ウィンドウ情報を変更するウィンドウ情報更新手段と、現在表示されているウィンドウの上記ウィンドウ情報がローカルウィンドウであることを示している場合、背景画面の切り換えに応じて、当該ウィンドウを閉じる切り換え手段とを備えていることを特徴としている。
ここで、ハードウェアウィンドウ表示回路が、ソフトウェアでウィンドウを表示する構成よりも高速にウィンドウを表示できる一方で、予め定められた数のウィンドウしか表示できない。したがって、各ウィンドウがローカルウィンドウであるかグローバルウィンドウであるかを予め定めておき、ローカルウィンドウの数およびグローバルウィンドウの数が固定されている場合、背景画面によっては、ローカルウィンドウが足りなくなったり、グローバルウィンドウが足りなくなったりする虞れがある。
これに対して、上記構成によれば、予め定められたトリガが発生したときに、上記ウィンドウ情報が変更され、各ウィンドウがローカルウィンドウであるかグローバルウィンドウであるかが変更される。したがって、ある背景画面におけるローカルウィンドウの数とグローバルウィンドウの数との組み合わせを、他の背景画面における組み合わせと異なる値の組み合わせに設定できる。
この結果、ローカルウィンドウの数およびグローバルウィンドウの数が固定されている構成と比較して、ハードウェアウィンドウ表示回路によって表示されるウィンドウを効率良く使用でき、ローカルウィンドウが足りなくなったり、グローバルウィンドウが足りなくなったりする事態が発生する可能性を低減できる。
なお、当該構成では、ウィンドウ情報の更新によって、それに対応するウィンドウがローカルウィンドウであるか、グローバルウィンドウであるかが変化するが、現在表示されているウィンドウの上記ウィンドウ情報がローカルウィンドウであることを示している場合、切り換え手段が、背景画面の切り換えに応じて、当該ウィンドウを閉じる。
したがって、ウィンドウ情報が更新されるにも拘わらず、背景画面の切り換え時に、何ら支障なく、ローカルウィンドウを閉じることができる。
さらに、上記構成に加えて、上記ウィンドウに関連付けられたスクリプトを実行可能なスクリプト実行部を備え、上記ウィンドウ情報は、上記対応するウィンドウがローカルウィンドウかグローバルウィンドウかだけではなく、当該ウィンドウを表示するか否か、および、スクリプトを実行するか否かも示していると共に、ウィンドウ情報が非表示を示している場合であっても、ウィンドウ情報がスクリプト実行を示している場合には、上記スクリプト実行部に、当該ウィンドウ情報に対応するスクリプトを実行させるスクリプト制御手段を備えていてもよい。
当該構成では、ウィンドウ情報が、当該ウィンドウを表示するか否か、および、スクリプトを実行するか否かも示しており、上記スクリプト制御手段は、ウィンドウ情報が非表示を示している場合であっても、ウィンドウ情報がスクリプト実行を示している場合には、当該ウィンドウ情報に対応するスクリプトを実行させるので、「ウィンドウを表示し、スクリプトを実行している」状態と、「ウィンドウを表示せず、スクリプトも実行しない」状態とだけではなく、「ウィンドウを表示していないが、スクリプトを実行している」状態を設けることができ、ウィンドウの表示前に、当該ウィンドウに関連付けられたスクリプトを実行させることができる。
一例として、他の機器と通信してウィンドウ表示に必要な情報を前もって集めておくスクリプトなど、ウィンドウ表示を高速化するためのスクリプトを、ウィンドウの表示前に実行すれば、ウィンドウの表示速度をさらに向上させることができる。
このように、上記構成では、ウィンドウを表示するか否かを決定するためのトリガと、スクリプトを実行するか否かを決定するためのトリガとを別々に設定することができるので、「ウィンドウを表示し、スクリプトを実行している」状態と、「ウィンドウを表示せず、スクリプトも実行しない」状態としか持つことができず、上記両トリガが互いに同一である構成とは異なって、ウィンドウの表示前に、当該ウィンドウに関連付けられたスクリプトを実行させることができる。
ところで、上記表示装置は、ハードウェアで実現してもよいが、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。具体的には、本発明に係るプログラムは、上記いずれかの表示装置の備える上記手段(ウィンドウ情報記憶手段とウィンドウ情報更新手段と切り換え手段と、あるいは、さらに、スクリプト制御手段)としてコンピュータを動作させるプログラムであり、本発明に係る記録媒体には、当該プログラムが記録されている。
これらのプログラムが上記コンピュータによって実行されると、当該コンピュータを含む表示装置は、上記表示装置のいずれかとして動作する。したがって、上記表示装置と同様に、ローカルウィンドウの数およびグローバルウィンドウの数が固定されている構成と比較して、ハードウェアウィンドウ表示回路によって表示されるウィンドウを効率良く使用でき、ローカルウィンドウが足りなくなったり、グローバルウィンドウが足りなくなったりする事態が発生する可能性を低減できる。
本発明によれば、ローカルウィンドウの数およびグローバルウィンドウの数が固定されている構成と比較して、ハードウェアウィンドウ表示回路によって表示されるウィンドウを効率良く使用でき、ローカルウィンドウが足りなくなったり、グローバルウィンドウが足りなくなったりする事態が発生する可能性を低減できるので、ハードウェアウィンドウ表示回路を有する制御用表示装置をはじめとして、ハードウェアウィンドウ表示回路を有する表示装置に広く適用できる。
本発明の一実施形態について図1ないし図8に基づいて説明すると以下の通りである。すなわち、本実施形態に係る制御システムは、ハードウェアウィンドウ表示回路によって表示されるウィンドウをより効率良く使用可能なプログラマブル表示器を含むシステムであって、図2に示すように、ターゲットシステム2のデバイス2a(例えば、ベルトコンベアー式の自動組付機など)を制御するために用いられている。
以下では、プログラマブル表示器12の構成について説明する前に、制御システム全体の概略構成および動作について説明する。すなわち、上記制御システム1には、上記デバイス2aを制御する制御装置としてのPLC11と、多くの場合、制御対象近傍に配されると共に、制御システム1のHMIとして、デバイス2aの状態を表示し、オペレータによるデバイス2aへの操作を受け付けるプログラマブル表示器(表示装置)12とを備えている。また、本実施形態に係る制御システム1では、各プログラマブル表示器12は、イーサネット(登録商標)などのLAN(ローカルエリアネットワーク)13によって互いに接続されている。さらに、上記LAN13には、多くの場合、プログラマブル表示器12よりも離れた場所から、制御システム1全体を管理する制御用ホストコンピュータ14が接続されている。
また、上記各プログラマブル表示器12は、シリアルケーブルなどの通信路を介して、それぞれに対応するPLC11と接続されている。また、図2では、説明の便宜上、LAN13にプログラマブル表示器12が1台接続され、プログラマブル表示器12には、PLC11が1台接続されると共に、当該PLC11にデバイス2aが2台接続されている場合を例示しているが、当然ながら、それぞれの接続台数は任意に設定できる。
また、デバイスは、デバイスアドレスにより特定可能で、しかも、状態を取得したり、制御(変更)できるものであれば、例えば、デバイス2a自体であってもよいし、例えば、PLC11やプログラマブル表示器12の記憶装置など、制御システム1に設けられた記憶装置の一領域を示していてもよい。
ここで、上記制御システム1では、制御システム1に必須の構成であり、しかも、HMIとして動作するため、演算能力に余力のあるプログラマブル表示器12が通信の大半を処理するように構成されている。さらに、各プログラマブル表示器12は、自らに接続されているPLC11の機種に固有の専用プロトコルと、LAN13での共通プロトコルとを変換して、他のプログラマブル表示器12や制御用ホストコンピュータ14と、PLC11との通信を中継する。なお、共通プロトコルと専用プロトコルとの間のプロトコル変換には、同じ指示に同じコードが割り当てられるように予め定められた共通のコマンドと上記共通のコマンドに対応するPLC11固有のコマンドとの間の変換や、データやアドレスの表現方法の変換なども含まれる。
これにより、プログラマブル表示器12および制御用ホストコンピュータ14は、他のプログラマブル表示器12に接続されているPLC11の機種に拘らず、LAN13を介して共通のプロトコルで通信できる。この結果、互いに異なる機種のPLC11の混在した制御システム1が比較的容易に実現されている。
上記プログラマブル表示器12は、後述する画面データに基づいて、デバイスの状態を画面表示する際の動作や、画面への操作に応じてデバイスの状態を制御する際の動作を特定するものであって、PLC11と通信するPLC・IF部21と、上記LAN13に接続するためのLAN・IF部22と、例えば、液晶表示装置などからなるディスプレイ23と、ディスプレイ23の画面上に配されたタッチパネル24と、上記各部材21〜24を制御するHMI処理部25と、当該HMI処理部25によって参照される記憶装置(例えばメモリなど)からなり、上記画面データおよび後述する文字列テーブルが格納される記憶部(ウィンドウ情報記憶手段)26とを備えている。なお、上記HMI処理部25が、後述するように、特許請求の範囲に記載の表示部、スクリプト実行部およびウィンドウ情報更新手段に対応している。
上記画面データは、画面上の領域と、当該領域への表示や入力に対応するデバイスとの対応関係を示すタグ(データユニット)を組み合わせて構成されている。本実施形態では、HMI処理部25が複数の単位画面を切り換え表示可能であり、上記タグは、当該タグが有効となる単位画面を示すファイル番号と、単位画面上で実行すべき動作内容を特定する事象名と、各事象毎に参照される参照情報とを含んでいる。
例えば、上記タグが所定の画面領域(表示座標範囲)へ所定のデバイスの状態に応じた部品図形を表示する表示タグの場合、上記参照情報には、表示座標範囲と、デバイスを特定するアドレスと、例えば、部品図形がスイッチの場合、ONを示す図形のファイルおよびOFFを示す図形のファイルなど、表示時に参照するファイル番号とが含まれる。さらに、タグが入力タグの場合、参照情報として、有効入力座標範囲と、入力結果が書き込まれるデバイスのアドレスとが含まれる。
また、記憶部26には、画面データに基づいて動作するプログラマブル表示器12によってアクセスされるデバイスの状態が、各デバイスに関連付けて記憶されている。なお、本実施形態では、デバイスのアドレスに対応するデバイス2aの機種に拘わらず、デバイスの状態を格納する際の表現方法(例えば、ワード長や符号の有無、あるいは、BCD/2進表記など)が予め定められた表現方法に統一されており、デバイスのアドレスが実在のデバイス2aに対応する場合、記憶部26には、実際の機種での表現方法も格納されている。この場合、HMI処理部25は、PLC・IF部21を介してデバイス2aの状態を取得あるいは制御する際、表現方法を形式変換して、格納時の表現方法を統一する。
一方、上記HMI処理部25は、所定の時間間隔で、記憶部26に格納された画面データから、ベース画面のファイル番号が、現在表示中のベース画面である表示タグを抽出する。さらに、HMI処理部25は、記憶部26から当該タグに対応するデバイスの状態を読み出し、状態に応じた部品図形をディスプレイ23に表示する。ここで、上記画面データに基づいて動作するプログラマブル表示器12によってアクセスされるデバイスが、PLC・IF部21に接続されたPLC11により制御されるデバイス2aに対応している場合、HMI処理部25は、PLC・IF部21によるPLC11との通信によって、デバイス2aの状態を取得し、上記記憶部26に格納された各デバイスの状態を、取得した状態に応じて更新している。これにより、ディスプレイ23には、デバイス2aの状態が表示される。
なお、デバイスのアドレスが、他のプログラマブル表示器12に接続されたPLC11によって制御されるデバイス2aを示している場合、HMI処理部25は、LAN・IF部22、LAN13および他のプログラマブル表示器12を介して当該PLC11と通信するなどして、デバイスの状態を取得し、それに応じて記憶部26を更新する。
また、タッチパネル24への押し操作など、オペレータの入力操作を受け付けると、HMI処理部25は、上記画面データから、現在表示中のベース画面に対応し、当該入力操作にマッチする入力タグを検索すると共に、入力結果に応じて、記憶部26に格納されている各デバイスの状態のうち、当該タグに対応するデバイスの状態を更新する。さらに、HMI処理部25は、デバイス2aの状態を取得する場合と略同様に、PLC11やプログラマブル表示器12と通信するなどして、記憶部26に格納されたデバイスの状態に応じて、デバイス2aの状態を制御させる。ここで、入力操作の後も、HMI処理部25は、デバイス2aの状態を画面表示するので、操作結果が画面表示に反映される。
これらの結果、プログラマブル表示器12は、画面データの指示に基づいて、デバイス2aの状態をディスプレイ23の画面上に操作画面として表示すると共に、当該操作画面への操作に応じてデバイス2aの状態を制御できる。
なお、HMI処理部25は、例えば、他のプログラマブル表示器12や制御用ホストコンピュータ14など、LAN13に接続された機器から自らに接続されたPLC11のデバイス2aへの制御指示を受け取った場合や、これとは逆に、上記機器へ報告すべきデバイス2aの状態を自らのPLC11から受け取った場合には、上述したプロトコル変換によって、LAN13での通信、および、PLC11との通信の間を中継できる。
一方、上記制御用ホストコンピュータ14は、制御システム1の監視制御を行うHMI処理部41と、LAN13に接続され、上述の共通プロトコルで通信するLAN・IF部42と、LAN・IF部42およびLAN13を介して各プログラマブル表示器12と通信して、HMI処理部41などの要求に応じるサーバ部43とを備えており、ターゲットシステム2やPLC11あるいはプログラマブル表示器12の状態を表示したり制御できる。
さらに、本実施形態に係るプログラマブル表示器12のHMI処理部25は、当該スクリプト(プログラム)によって指定された動作も実行できるように構成されており、上記画面データには、プログラマブル表示器12が実行すべきスクリプトを示す情報(スクリプト情報)も含めることができる。ここで、スクリプト中では、式を評価する動作や、評価結果に応じて、スクリプトのうち、次に実行する部分を変更する動作を記述できるだけではなく、デバイスの状態を評価する動作や、デバイスの状態を評価結果に応じて変更する動作も記述できる。
これにより、スクリプトを実行するプログラマブル表示器12は、デバイスの状態を、上記操作画面の設計者に指示された評価方法で評価し、それに応じて、デバイスの状態を変更することができる。なお、プログラマブル表示器12(より詳細には、HMI処理部25)は、テキストで表現されたスクリプトの構成要素(例えば、文や式など)を逐次変換(インタープリト)して実行してもよいし、スクリプトを、中間コードなどのコードに、予め翻訳(コンパイル)しておき、そのコードを実行してもよい。
また、本実施形態に係るプログラマブル表示器12は、操作画面にウィンドウを表示できるように構成されており、ウィンドウ表示を支援するためのハードウェア回路を含むウィンドウ表示制御部27が設けられており、記憶部26には、各ウィンドウに対応して、それぞれのウィンドウに関する情報(ウィンドウ情報)Dwを記憶する領域が設けられている。なお、当該ウィンドウ表示の指示方法としては、種々の方法を採用できるが、一例として、本実施形態では、画面データに、ウィンドウを表示するためのタグを含めることができ、HMI処理部25が当該タグに応じてウィンドウを表示している。
当該ウィンドウ表示制御部27は、例えば、図1に示すように、各ウィンドウの背景となる画面(背景画面)に表示される画像データを格納する背景画面用メモリ31と、表示可能なウィンドウの数だけ設けられ、それぞれに対応するウィンドウに表示される画像データを格納するウィンドウ用メモリ32a…と、ディスプレイ23に表示される各画素に応じた映像信号を出力する際、当該画素が含まれているウィンドウまたは背景画面を特定すると共に、特定された当該ウィンドウまたは背景画面に対応するメモリ(31、32a…のいずれか)から、当該画素のデータを読み出し、当該データに応じた映像信号を生成する信号生成部(ハードウェアウィンドウ表示回路)33とを備えている。
また、本実施形態では、上記スクリプト情報を表示すべきウィンドウに関連付けることができ、画面データにおいて、あるスクリプト情報が、あるウィンドウに関連付けられている場合、HMI処理部25は、当該ウィンドウが表示されているときに当該スクリプトを実行できる。
さらに、本実施形態に係るプログラマブル表示器12は、(1) 「ウィンドウを表示すると共に、当該ウィンドウに関連付けられたスクリプトを実行する」状態と、(2) 「ウィンドウを表示せず、当該ウィンドウに関連付けられたスクリプトを実行しない」状態とだけではなく、(3) 「ウィンドウを表示していないが、当該ウィンドウに関連付けられたスクリプトを実行する」状態も取ることができ、記憶部26に記憶されるウィンドウ情報Dwには、それぞれのウィンドウがいずれの状態であるかを示す情報が含まれている。さらに、プログラマブル表示器12は、各ウィンドウに関連するウィンドウ情報Dwに応じて、それぞれのウィンドウを表示するか否か、および、それぞれのウィンドウに関連付けられたスクリプトを実行するか否かを制御できる。
一方、本実施形態に係るプログラマブル表示器12は、特定の背景画面でのみ有効であるウィンドウ(ローカルウィンドウ)と、複数の背景画面のいずれでも有効なウィンドウ(グーバルウィンドウ)とを区別しており、各ウィンドウについて、いずれの種別のウィンドウであるかを記憶部26に記憶できる。また、本実施形態に係るプログラマブル表示器12は、背景画面の移動指示を受け付けた場合、ローカルウィンドウを閉じることができる。
さらに、本実施形態に係るHMI処理部25は、上記画面データに基づいて、上記記憶部26に記憶したウィンドウ情報Dwを更新して、各ウィンドウの状態および種別を変更できる。これにより、プログラマブル表示器12がハードウェアの支援を受けて表示可能なウィンドウの数が制限されているにも拘わらず、プログラマブル表示器12は、ある背景画面の属するグループと、他の背景画面の属するグループとで、グローバルウィンドウの数を変更できる。
より詳細には、本実施形態に係るウィンドウ情報Dwは、ウィンドウを表示するか否かを示す表示情報Dvと、当該ウィンドウの種別、および、使用されているか否かを示す種別情報Dkとを含んでいる。本実施形態では、種別情報Dkとして、グローバルウィンドウとしての使用を示す値、ローカルウィンドウとしての使用を示す値、および、未使用を示す値のいずれかを取ることができる。
一例として、本実施形態では、各ウィンドウには、例えば、予め定められたアドレス、あるいは、画面データで特定されたアドレスとして、2つのアドレスが関連付けられている。第1および第2のアドレスA1・A2は、それぞれ、ウィンドウ情報Dwの一部が格納された記憶領域を指しており、第1のアドレスA1(例えば、D100)の示す記憶領域には、図3に示すように、当該ウィンドウの背景画面上における位置(図の例では、座標XおよびY)と、当該ウィンドウの表示内容を示す番号(ウィンドウ番号)と、制御情報とが格納されている。本実施形態では、当該制御情報の1ビットとして、上記表示情報Dvが記憶されており、当該ビットが真であるか否かによって、当該ウィンドウを表示するか否かが記憶されている。一方、第2のアドレスA2(例えば、D300)の示す記憶領域には、図4に示すように、ウィンドウの種別の動的設定用の制御情報が記憶されており、当該制御情報の値が”0”の場合は、未使用、”1”の場合は、グローバルウィンドウ、”2”の場合は、ローカルウィンドウであることを示している。なお、これらの記憶領域は、プログラマブル表示器12の内部のデバイスとして、HMI処理部25から更新/参照できる。
一方、本実施形態に係るウィンドウ表示制御部27には、上記記憶部26のウィンドウ情報Dwを参照して、各ウィンドウに関連付けられたスクリプトを実行するか否かを判定する実行判定部34と、上記記憶部26のウィンドウ情報Dwを参照して、各ウィンドウを表示するか否かを判定する表示判定部35と、HMI処理部25によって表示されている背景画面が変更されたか否かを監視すると共に、背景画面が変更された場合は、記憶部26のウィンドウ情報Dwを更新して、ローカルウィンドウを閉じる(未使用にする)背景画面監視部(切り換え手段)36とが設けられている。
上記実行判定部34は、各ウィンドウに対応する種別情報Dkを参照し、種別情報Dkがウィンドウの使用を示している場合(グローバルウィンドウとしての使用を示す値であるか、あるいは、ローカルウィンドウとしての使用を示す値である場合)は、当該種別情報Dkに対応するウィンドウに関連付けられているスクリプトの実行を、HMI処理部25へ指示するなどして、当該スクリプトを実行させることができる。これとは逆に、種別情報Dkがウィンドウの未使用を示している場合、実行判定部34は、例えば、当該種別情報Dkに対応するウィンドウに関連付けられているスクリプトを実行しないことをHMI処理部25へ指示したり、HMI処理部25に対する、当該スクリプトの実行指示を中止したりして、HMI処理部25による当該スクリプトの実行を阻止できる。
一方、表示判定部35は、各ウィンドウに対応する表示情報Dvを参照し、当該表示情報Dvが表示を示している場合、当該ウィンドウの表示を、信号生成部33に指示できる。これとは逆に、当該表示情報Dvが非表示を示している場合、信号生成部33に指示して、当該ウィンドウの表示を中止させることができる。
また、背景画面監視部36は、例えば、HMI処理部25からの指示に基づいて判定したり、HMI処理部25によって更新され、現在表示中の背景画面を示す記憶領域の値を監視したりして、背景画面が変更されたことを検出できる。
本実施形態では、各ウィンドウの上記状態(1) 〜(3) および、各ウィンドウの種別を、表示情報Dvおよび種別情報Dkによって記憶しているので、背景画面監視部36は、例えば、各ウィンドウに関連付けられた表示情報Dvのうち、対応する種別情報Dkがローカルウィンドウである表示情報Dvを、非表示を示す値に設定すると共に、各ウィンドウに関連付けられた種別情報Dkのうち、値がローカルウィンドウを示している種別情報Dkを、未使用を示す値に設定するなどして、ローカルウィンドウを閉じることができる。
さらに、背景画面監視部36は、背景画面の変更を検出した場合に、これまで生成されていたグローバルウィンドウがあれば、画面データ、あるいは、それに応じて設定されていた情報(ウィンドウ情報Dwなど)に基づいて、そのグローバルウィンドウが、変更後の背景画面でも有効か否かを判定すると共に、無効であった場合は、そのグローバルウィンドウを閉じることができる。
ここで、後述するように、ウィンドウ情報Dwに、そのグローバルウィンドウが有効な背景画面の範囲を示す範囲情報を含めてもよいが、本実施形態では、例えば、ウィンドウとして表示される画面を生成するための情報(例えば、レイアウトの情報とその画面に表示すべきデバイス群を示す情報とを含む情報など)毎に番号(ウィンドウ番号)を付しておき、画面データにおいて、各背景画面毎に、グローバルウィンドウとして表示されるウィンドウのウィンドウ番号を、例えば、ウィンドウタグなどによって、関連付けている。
さらに、背景画面監視部36は、背景画面の変更検出時に、例えば、画面データを参照するなどして、変更前に表示していた背景画面のウィンドウ番号と、変更後に表示する背景画面のウィンドウ番号とを比較し、両者が一致していなかった場合は、変更前に表示していたウィンドウ番号に対応するウィンドウ情報Dwを更新して、グローバルウィンドウを閉じることができる。なお、画面データにおいて、各背景画面とウィンドウの番号とは、例えば、両者の関係を示すウィンドウタグなどによって関連付けて記憶されている。また、この場合、ウィンドウ情報Dwには、ウィンドウ番号が含まれており、当該ウィンドウ番号を参照することによって、背景画面監視部36は、特定のウィンドウ番号で特定される内容のウィンドウを閉じることができる。
以下では、一例として、以下の画面データが設定されている場合を例にして、プログラマブル表示器12が各ウィンドウを表示/消去する際の動作について説明する。すなわち、当該画面データにおいて、ある操作画面(背景画面)D1上に、3つのウィンドウW11〜W13がローカルウィンドウとして表示可能に設定されている。また、当該画面データでは、操作画面D2上に、2つのウィンドウW21・W22がローカルウィンドウとして、1つのウィンドウW23がグローバルウィンドウとして表示可能に設定されている。同様に、当該画面データでは、操作画面D3上に、2つのウィンドウW31・W32がローカルウィンドウとして表示可能に設定されており、1つのウィンドウW23が、操作画面D2と共通のグローバルウィンドウとして表示可能に設定されている。
さらに、上記各ウィンドウのうち、ローカルウィンドウは、例えば、あるデバイスの状態を詳細表示するためのものであって、上記画面データにおいて、各ローカルウィンドウは、それらが表示可能に設定されている操作画面における予め定められた操作を受け付けた時点に表示されるように設定されている。また、表示指示を受け付けた場合に迅速にウィンドウ表示できるように、当該画面データにおいて、各ローカルウィンドウは、上記対応する操作画面に切り換えられたときに、非表示かつスクリプトを実行する状態になるように設定されており、当該スクリプトとして、上記デバイスの状態を予め取得するためのスクリプトを実行できるように設定されている。なお、本実施形態では、上述したように、背景画面監視部36が、背景画面の遷移を検出した場合、ローカルウィンドウを閉じるので、画面データでは、画面遷移時においてローカルウィンドウを閉じる際の動作については、特に指定されていない。
一方、上記各ウィンドウのうち、グローバルウィンドウは、例えば、アラームが発生した場合に当該アラームを詳細表示するためのものであって、上記画面データにおいて、各グローバルウィンドウは、それらが表示可能に設定されている操作画面における予め定められた操作を受け付けた時点に表示されるように設定されている。また、表示指示を受け付けた場合に迅速にウィンドウ表示できるように、当該画面データにおいて、各グローバルウィンドウは、上記対応する操作画面を表示している状態で、アラームが発生したときに、非表示かつスクリプトを実行する状態になるように設定されており、当該スクリプトとして、当該発生したアラームの状態を予め取得するためのスクリプトを実行できるように設定されている。
さらに、上記画面データでは、グローバルウィンドウに関連付けられたスクリプトは、上記アラームの状態を取得するだけではなく、例えば、ウィンドウが表示されている時間を累算すると共に、アラームが発生してから、ウィンドウが表示されるまでの時間の履歴またはその時間の平均値を計算している。ここで、当該グローバルウィンドウは、操作画面D2およびD3の双方に関連付けられているので、上記スクリプトを関連付けることによって、双方の画面で共通した累算値と、履歴または平均値とを算出できる。
また、本実施形態では、画面データにおいて、各操作画面に関連して、ウィンドウ番号を含むウィンドウタグが記憶されている。より詳細には、上記各ウィンドウW11〜W32には、それぞれ別のウィンドウ番号が割り当てられており、上記画面データにおいて、操作画面D1には、ウィンドウW11〜W13を示すウィンドウ番号との対応を示すウィンドウタグが関連付けられている。また、操作画面D2には、ウィンドウW21〜W23を示すウィンドウ番号との対応を示すウィンドウタグが関連付けられており、操作画面D3には、ウィンドウW23、W31およびW32を示すウィンドウ番号との対応を示すウィンドウタグが関連付けられている。
さらに、上記ウィンドウタグには、上記ウィンドウ番号だけではなく、当該ウィンドウがローカルウィンドウであるか否かを示す情報と、表示/非表示のトリガを示す表示トリガ情報と、生成のタイミング/消去のトリガを示す生成トリガ情報と、当該ウィンドウタグによって表示されるウィンドウが、ウィンドウ表示制御部27が表示可能なウィンドウのいずれに対応しているかを示す情報とが含まれており、HMI処理部25は、ある操作画面を表示する際、当該操作画面に関連付けられたウィンドウタグに基づいて、当該ウィンドウタグの示す生成/消去のトリガ、および、表示/非表示のトリガを監視できる。また、HMI処理部25は、生成のトリガを検出した場合、上記ウィンドウタグに対応しているウィンドウ情報Dwを更新して、ウィンドウタグの示す種別に設定し、消去のトリガを検出した場合、当該ウィンドウタグに対応するウィンドウ情報Dwを更新して、未使用に設定できる。さらに、表示のトリガを検出した場合、HMI処理部25は、当該ウィンドウタグに対応するウィンドウ情報Dwを更新して、ウィンドウを表示させると共に、非表示のトリガを検出した場合、HMI処理部25は、当該ウィンドウタグに対応するウィンドウ情報Dwを更新して、ウィンドウを閉じることができる。
上述した画面データでは、各ローカルウィンドウW11〜W22、W31〜W32の生成タイミングが、各操作画面D1〜D3へ切り換わった時点なので、上記各ウィンドウタグでは、生成タイミングが各操作画面D1〜D3への変更時点に設定され、HMI処理部25は、各操作画面D1〜D3に切り換えられ、変更後の操作画面(例えば、D1)に対応するウィンドウタグを抽出したときに、当該ウィンドウタグに対応するウィンドウ情報Dwを、ローカルウィンドウを示す値に設定する。
また、上述した画面データでは、グローバルウィンドウW23の生成タイミングが、アラームの発生時点なので、グローバルウィンドウW23に対応するウィンドウタグには、生成トリガ情報として、当該アラームを特定する情報が含まれている。
また、上述したように、各ウィンドウW11〜W32の表示タイミングが、各操作画面D1〜D3への操作なので、上記画面データに含まれる上記ウィンドウタグでは、監視対象として、当該操作を受け付けたときに状態が変更されるデバイス(例えば、当該操作を受け付けたときに内容が変化する記憶領域など)が設定される。
なお、上述したように、本実施形態では、背景画面監視部36が操作画面の変更時に、変更前の操作画面で生成されていたウィンドウが、ローカルウィンドウであるかグローバルウィンドウであるかに応じた処理を行って、各ウィンドウを閉じるか否かを判定しており、上記画面データでは、その他の消去タイミングが設定されていない。
上記構成では、操作画面D2に切り換えられた場合、HMI処理部25は、画面データにて当該操作画面D2に関連付けられているウィンドウタグに基づいて、2つのウィンドウ情報Dwを、ローカルウィンドウ、かつ、非表示を示す値に設定する。なお、上記画面データでは、グローバルウィンドウW23の生成タイミングが、アラーム発生時に設定されているので、残余のウィンドウ情報Dwは、未使用に設定されている。
これに応じて、実行判定部34は、HMI処理部25へ指示して、画面データにて各ローカルウィンドウW21〜W22に対応付けられているスクリプト情報の示すスクリプトを実行させる。これにより、HMI処理部25は、各ローカルウィンドウW21〜W22を表示するために必要なデバイスの状態を取得する。なお、この状態では、各ウィンドウ情報Dwが、非表示を示しているので、プログラマブル表示器12の画面には、図5に示すように、各ローカルウィンドウW21〜W23が表示されず、背景となる操作画面D2のみが表示されている。
この状態において、HMI処理部25は、上記ウィンドウタグの示す表示トリガ情報に基づいて、ローカルウィンドウW21〜W22を表示するためのトリガの発生を監視しており、例えば、ローカルウィンドウW21を開くためのボタンへの操作など、上記ウィンドウタグの示すトリガの発生が検出されると、上記ローカルウィンドウW21に対応するウィンドウ情報Dwを更新し、図6に示すように、ローカルウィンドウW21を表示させる。
ここで、上述したように、ローカルウィンドウW21を表示するためのトリガが発生する前に、ローカルウィンドウW11に対応するスクリプトが実行されており、ローカルウィンドウW11を表示するために必要なデバイスの状態が既に収集されている。したがって、プログラマブル表示器12は、トリガが発生してからデバイスの状態の収集動作を開始する構成よりも高速に、ローカルウィンドウW21を表示できる。
また、HMI処理部25は、上記ウィンドウタグの示す生成トリガ情報に基づいて、グローバルウィンドウW23を生成するためのトリガの発生を監視しており、当該トリガとして、アラームの発生を検出すると、当該ウィンドウタグに対応するウィンドウ情報Dwを更新して、グローバルウィンドウ、かつ、非表示を示す値に設定する。
一方、実行判定部34は、ウィンドウ情報Dwの更新に応じて、HMI処理部25へ指示し、画面データにてグローバルウィンドウW23に対応付けられているスクリプト情報の示すスクリプトを実行させる。これにより、HMI処理部25は、グローバルウィンドウW23を表示するために必要なデバイスの状態を取得すると共に、アラームが発生してから、ウィンドウが表示されるまでの時間の計測を開始する。なお、この状態では、当該グローバルウィンドウW23を表示するためのトリガが検出されていないので、プログラマブル表示器12は、図6に示す状態のまま、グローバルウィンドウW23を表示していない。
この状態において、HMI処理部25は、グローバルウィンドウW23を表示するためのトリガの発生を検出すると、グローバルウィンドウW23に対応するウィンドウ情報Dwを更新し、図7に示すように、グローバルウィンドウW23を表示させる。この場合も、ローカルウィンドウW21の場合と同様に、アラームを表示するための情報が既に収集されているので、より高速にグローバルウィンドウW23が表示される。
また、上記画面データでは、グローバルウィンドウに対応するスクリプトとして、ウィンドウが表示されている時間を累算すると共に、アラームが発生してから、ウィンドウが表示されるまでの時間の履歴またはその時間の平均値を計算するプログラムが指定されている。したがって、HMI処理部25は、上記ウィンドウが表示されるまでの時間の計測を終了し、当該時間の履歴または平均値を更新すると共に、ウィンドウが表示されてからの時間の累算を開始する。
この状態において、例えば、操作画面D3へ移動するためのボタンの押し操作を受け付けるなどして、操作画面D3へ移動するためのトリガの発生を検出すると、HMI処理部25は、操作画面の表示を、操作画面D2から操作画面D3へと切り換える。
一方、背景画面監視部36は、操作画面の変更を検出すると、上述したように、変更前の操作画面で生成されていたウィンドウが、ローカルウィンドウであるかグローバルウィンドウであるかに応じた処理を行って、各ウィンドウを閉じるか否かを判定する。
ここで、操作画面D2から操作画面D3へ切り換える場合、ウィンドウW21およびW22に対応するウィンドウ情報Dwは、ローカルウィンドウであることを示しているので、背景画面監視部36は、当該ウィンドウ情報Dwを、未使用を示す値に更新する。これに応じて、表示判定部35は、操作画面D2を表示していた際に表示していたローカルウィンドウW21の消去を、信号生成部33へ指示すると共に、実行判定部34は、ローカルウィンドウW21およびW22に対応するスクリプトの実行停止を、HMI処理部25へ指示する。これにより、操作画面D2では表示されていたウィンドウW21・W23のうち、ローカルウィンドウW21(図7参照)は、図8に示すように、操作画面D3への切り換えによって、閉じられている。
また、操作画面D2から操作画面D3へ切り換える場合、ウィンドウW23に対応するウィンドウ情報Dwは、グローバルウィンドウであり、しかも、変更の前後で、ウィンドウ番号が共通なので、背景画面監視部36は、当該ウィンドウ情報Dwを更新しない。
これにより、図8に示すように、操作画面D2で表示されていたグローバルウィンドウW23(図7参照)は、操作画面D3への切り換え後も継続して表示され、当該グローバルウィンドウW23に関連付けられたスクリプトの実行も継続される。
これにより、操作画面D2およびD3のいずれを表示しているかを区別せずに、アラームが発生してからグローバルウィンドウW23が表示される時間の履歴または平均値を計算し、グローバルウィンドウW23が表示されている時間を累算することができる。
なお、さらに操作画面D1へ切り換えられた場合、ウィンドウW23に対応するウィンドウ情報Dwは、グローバルウィンドウであるが、変更の前後で、ウィンドウ番号が異なっているので、背景画面監視部36は、グローバルウィンドウW23に対応するウィンドウ情報Dwを未使用に設定する。これにより、グローバルウィンドウW23が閉じられると共に、上記スクリプトの実行が停止される。
このように、本実施形態に係るプログラマブル表示器12では、ある操作画面におけるローカルウィンドウの数とグローバルウィンドウの数との組み合わせを、他の操作画面における組み合わせと異なる値の組み合わせに設定できる。したがって、ローカルウィンドウの数およびグローバルウィンドウの数が固定されている構成と比較して、ハードウェアウィンドウ表示回路によって表示されるウィンドウを効率良く使用でき、ローカルウィンドウが足りなくなったり、グローバルウィンドウが足りなくなったりする事態が発生する可能性を低減できる。
なお、上記では、グローバルウィンドウが有効な範囲を決定するために、各背景画面毎に、グローバルウィンドウとして表示されるウィンドウのウィンドウ番号を関連付け、背景画面変更の前後で、当該ウィンドウ番号を比較することによって、これまで生成されていたグローバルウィンドウが、変更後の背景画面でも有効か否かを判定していたが、これに限るものではない。
例えば、ウィンドウ情報Dwに、そのグローバルウィンドウが有効である背景画面の範囲を示す範囲情報が記憶してもよい。この場合、背景画面監視部36は、背景画面の変更検出時に、記憶部26に格納されているウィンドウ情報Dwのうち、グローバルウィンドウを示しているウィンドウ情報Dwであって、しかも、その範囲情報の示す範囲が変更後の背景画面を含んでいないウィンドウ情報Dwを抽出すると共に、当該ウィンドウ情報Dwを、例えば、未使用を示す値に設定するなどして、グローバルウィンドウを閉じることができる。なお、この場合、画面データには、例えば、ウィンドウタグなどとして、予め各グローバルウィンドウの有効範囲を特定するための情報が記憶されており、HMI処理部25は、例えば、画面データにおいて、当該グローバルウィンドウの生成タイミングとして指定されたタイミングになると、当該情報に基づいて、グローバルウィンドウのウィンドウ情報Dwの範囲情報を設定できる。
いずれの場合であっても、プログラマブル表示器12が、変更後の背景画面においてもグローバルウィンドウが有効であるか否かを判定し、変更前に生成されたいたグローバルウィンドウを閉じるか否かを決定できれば、同様の効果が得られる。
ところで、図2に示すように、制御用ホストコンピュータ14には、プログラマブル表示器12の画面データを作成する作画処理部44と、作成した画面データを格納する記憶部(記憶装置)45とが設けられており、作画処理部44は、各プログラマブル表示器12の表示/制御動作を規定する画面データを作成(修正)した後、サーバ部43、LAN・IF部42およびLAN13を介して、各プログラマブル表示器12へ配布できる。
ここで、上記画面データは、上述した種々のタグを組み合わせて構成されており、作画処理部44は、例えば、タグのパレットを表示し、パレット中のタグを選択して画面上に所望のタグを配置するように、ユーザへ促す。また、作画処理部44は、配置されたタグを指定された座標に表示して、ユーザのドラッグ&ドロップなどの操作に応じてタグの座標を調整する。また、作画処理部44は、タグに関連する情報を入力するようにユーザへ促すと共に、当該情報の入力を受け付け、当該情報をタグに関連付けることができる。当該情報としては、例えば、デバイスを特定するための情報や、上述した各種のウィンドウに関する情報(生成トリガ情報など)が挙げられる。これらの結果、ユーザは、作画処理部44を操作して、画面上の所望の位置にタグを配置すると共に、各タグに関連する情報を入力するだけで、画面データを作成できる。
したがって、プログラマブル表示器12の表示プログラムを修正する場合に比べて容易に、各プログラマブル表示器12の表示や操作を決定(変更)でき、制御システム1のユーザ(制御用ホストコンピュータ14のユーザ)は、ターゲットシステム2の実情や、プログラマブル表示器12のオペレータの習熟度、あるいは、ユーザの好みに合わせることができる。
なお、上記各部材21・22・25〜27および34〜36は、CPUなどの演算手段が、ROMやRAMなどの記憶手段に格納されたプログラムを実行し、タッチパネルや液晶表示装置などの入出力手段、あるいは、インターフェース回路などの通信手段を制御することによって実現される機能ブロックである。したがって、これらの手段と、ハードウェアウィンドウ表示回路とを有する1または複数のコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体(例えば、CD−ROMなど)を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態に係るプログラマブル表示器12を実現できる。また、上記各部材41〜45も同様の機能ブロックであり、上記各手段を有する1または複数のコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体(例えば、CD−ROMなど)を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態に係る制御用ホストコンピュータ14を実現できる。なお、上記各部材のうち、記憶部26および45は、記憶装置自体であってもよい。
また、例えば、シリアルケーブルやLAN13あるいは、他の通信路を介してプログラムをダウンロードするためのプログラムが、上記コンピュータに予めインストールされていれば、当該通信路を介して、上記コンピュータへ上記プログラムを配付することもできる。
なお、上記では、表示装置の一例として、制御システムにおいて、HMIとして使用される制御用表示装置(例えば、プログラマブル表示器12)を挙げて説明したが、複数の背景画面を切り換え表示する表示部と、予め定められた数のウィンドウを上記背景画面に重畳して表示可能なハードウェアウィンドウ表示回路とを備え、上記ウィンドウを、予め定められた1つの背景画面でのみ表示可能なローカルウィンドウと、複数の背景画面間で共有可能なグローバルウィンドウとを表示可能な表示装置であれば、広く、一般の表示装置に適用しても、同様の効果が得られる。
本発明によれば、ローカルウィンドウの数およびグローバルウィンドウの数が固定されている構成と比較して、ハードウェアウィンドウ表示回路によって表示されるウィンドウを効率良く使用でき、ローカルウィンドウが足りなくなったり、グローバルウィンドウが足りなくなったりする事態が発生する可能性を低減できるので、ハードウェアウィンドウ表示回路を有する制御用表示装置をはじめとして、ハードウェアウィンドウ表示回路を有する表示装置に広く適用できる。
12 プログラマブル表示器(表示装置)
25 HMI処理部(表示部、ウィンドウ情報更新手段、スクリプト実行部)
26 記憶部(ウィンドウ情報記憶手段)
33 信号生成部(ハードウェアウィンドウ表示回路)
36 背景画面監視部(切り換え手段)
25 HMI処理部(表示部、ウィンドウ情報更新手段、スクリプト実行部)
26 記憶部(ウィンドウ情報記憶手段)
33 信号生成部(ハードウェアウィンドウ表示回路)
36 背景画面監視部(切り換え手段)
Claims (4)
- 複数の背景画面を切り換え表示する表示部と、予め定められた数のウィンドウを上記背景画面に重畳して表示可能なハードウェアウィンドウ表示回路とを備え、
上記ウィンドウを、予め定められた1つの背景画面でのみ表示可能なローカルウィンドウと、複数の背景画面間で共有可能なグローバルウィンドウとを表示可能な表示装置において、
上記各ウィンドウがローカルウィンドウであるかグローバルウィンドウであるかを示すウィンドウ情報を、上記各ウィンドウに関連して上記予め定められた数だけ記憶するウィンドウ情報記憶手段と、
予め定められたトリガが発生したときに、上記ウィンドウ情報を変更するウィンドウ情報更新手段と、
現在表示されているウィンドウの上記ウィンドウ情報がローカルウィンドウであることを示している場合、背景画面の切り換えに応じて、当該ウィンドウを閉じる切り換え手段とを備えていることを特徴とする表示装置。 - 上記ウィンドウに関連付けられたスクリプトを実行可能なスクリプト実行部を備え、
上記ウィンドウ情報は、上記対応するウィンドウがローカルウィンドウかグローバルウィンドウかだけではなく、当該ウィンドウを表示するか否か、および、スクリプトを実行するか否かも示していると共に、
ウィンドウ情報が非表示を示している場合であっても、ウィンドウ情報がスクリプト実行を示している場合には、上記スクリプト実行部に、当該ウィンドウ情報に対応するスクリプトを実行させるスクリプト制御手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の表示装置。 - 請求項1または2に記載の表示装置の備える上記手段としてコンピュータを動作させるプログラム。
- 請求項3記載のプログラムが記録された、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
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JP2005027947A JP2006215817A (ja) | 2005-02-03 | 2005-02-03 | 表示装置、そのプログラムおよび記録媒体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010008701A2 (en) * | 2008-06-11 | 2010-01-21 | Honeywell International Inc. | Apparatus and method for fault-tolerant presentation of multiple graphical displays in a process control system |
-
2005
- 2005-02-03 JP JP2005027947A patent/JP2006215817A/ja active Pending
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WO2010008701A3 (en) * | 2008-06-11 | 2010-03-11 | Honeywell International Inc. | Apparatus and method for fault-tolerant presentation of multiple graphical displays in a process control system |
US8312384B2 (en) | 2008-06-11 | 2012-11-13 | Honeywell International Inc. | Apparatus and method for fault-tolerant presentation of multiple graphical displays in a process control system |
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