JP2006215340A - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 案内部材にたわみが生じることがなく、レンズの位置精度を向上させ、省スペース化を実現することを可能としたレンズ鏡筒及び撮像装置を提供する。
【解決手段】 レンズ鏡筒1は、前部筐体2、後部筐体3、レンズホルダ4、ガイドバー5、6、ばね7、8、E型止め輪9、10を備える。ガイドバー5、6にばね7、8を挿入し、ばね支持部5a、6aに当接させた後、ガイドバー5、6を後端から前部筐体2のガイドバー支持孔2a、2bに挿入する。更に、ガイドバー5、6をレンズホルダ4のスリーブ部4a、U字溝4bに挿入した後、後部筐体3のガイドバー支持孔3a、3bに挿入する。更に、ばね7、8を圧縮しつつ、ガイドバー5、6の前端を押し込み、ガイドバー5、6の係合溝5b、6bにE型止め輪9、10を係合させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばビデオカメラやスチルカメラ等の撮像装置に装着され、ズーム系もしくはフォーカス系の可動レンズを保持する部材を光軸方向に進退移動させる駆動機構を備えたレンズ鏡筒及び撮像装置に関する。
近年、ビデオカメラやスチルカメラ等の撮像装置の小型化に伴い、レンズ鏡筒の小径化及び小型化が著しい。これに伴い、レンズ鏡筒の内部に配設される各部品も、同様に大幅な小型化が求められる。
従来、レンズ鏡筒においては、ロッドまたはガイドバーと呼ばれる細い軸を介してレンズホルダをレンズ鏡筒内部の空間に支持する構造が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。以下、従来のレンズ鏡筒におけるガイドバーによるレンズホルダ支持構造について図7を参照しながら説明する。
図7は、従来例に係るレンズ鏡筒の構成を示す分解斜視図である。
図7において、固定筐体101は、第1群レンズL1を固定し保持している。第2群レンズホルダ105は、ズーミングを行う第2群レンズL2を保持している。第4群レンズホルダ107は、ズーミングを行う第4群レンズL4を保持している。第2群レンズホルダ105及び第4群レンズホルダ107は、2本のガイドバー106a、106bを介して光軸方向へ移動自在に保持されている。2本のガイドバー106a、106bは、各々の両端が、固定筐体101及び後部鏡筒102に各々設けられた穴形状の保持部に圧入されることにより、その位置が定められると共に保持がなされている。
尚、図中、104は第3群レンズL3を保持した第3群レンズホルダ、108はIGメータ、109はズームモータ、110及び113はラック、111及び114はばね、115及び117はインタラプタ、116及び118は基板であり、細部の説明は省略する。
また、一般に、上述の固定筐体101及び後部鏡筒102のような、レンズ鏡筒を構成する筐体は、組立性を重視するために複数に分割される場合が多い。これら分割された複数の筐体は、ダボ(合わせ面に設ける小突起)または位置規制面等により、互いの光軸に垂直な面での位置を定められた後、数本のねじで固定される。更に、前記ねじの代わりに、粘着テープを複数の筐体の接合部に貼付することで、複数の筐体を固定する場合もある。
特開2004−94172号公報(第6頁、図2)
しかしながら、上記図7に示した従来のレンズ鏡筒におけるガイドバーの保持構造においては、ガイドバーの小径化が著しくなると、小径化に伴うガイドバーの剛性不足から、レンズ及びレンズホルダの自重等によってガイドバー自身がたわむという問題が発生する。
更に、従来のレンズ鏡筒におけるガイドバーの両端を筐体の穴形状の保持部に圧入する構造では、ガイドバーの剛性が低い場合においては、ガイドバーの両端を穴形状の保持部に圧入した際に、圧入に伴いガイドバーに作用する圧縮力によってもガイドバーにたわみが生じる可能性がある。
上記のようにガイドバーにたわみが発生すると、ガイドバーに保持されるレンズホルダの内部のレンズの位置精度が悪くなり、撮像装置で撮影した画像の画質劣化の大きな原因の一つとなる。そのため、従来のレンズ鏡筒においては、ガイドバーの径はたわみを生じない程度の径(φ1.2〜φ2.0)が主流であり、小径でもφ1.0が限界とされている。
しかし、ガイドバーは、レンズ鏡筒の内部において光軸方向(レンズ鏡筒の長手方向)の全域に渡って配置されることが多い。このため、シャッタ羽根等の他の部品との干渉を避けねばならない箇所が多数あり、ガイドバーの径はレンズ鏡筒全体のサイズに大きく影響する。従って、更なるレンズ鏡筒の小型化を実現しようとした場合、ガイドバー及びそれを受けるスリーブ部の小径化は必須であり、ガイドバーのたわみを抑えつつ小径化させる技術が要望されている。
また、上記構造を有する従来のレンズ鏡筒を小型化しようとした場合、レンズ鏡筒全体のサイズに対し、固定用ねじ及びそれを受ける雌ねじ部の占めるスペースが相対的に大きくなり、レンズ鏡筒の小型化の妨げになるという問題がある。
一般に、樹脂製の部材に係合させる場合の小径ねじは、M1.4〜1.7程度が主流であり、小径ねじをこれ以上小径化すると、必要な強度が確保できなくなる。即ち、レンズ鏡筒本体を小型化しても、ねじのサイズは変わらないこととなり、相対的にねじのサイズが大きくなってしまうことになる。
このような問題を解決するために、レンズ鏡筒を構成する複数の筐体を粘着テープを用いて固定した製品も見受けられる。この場合、レンズ鏡筒内部における筐体固定に必要なスペースは粘着テープの厚み分でよいため、複数の筐体をねじで固定した場合と比較して省スペース化には有利である。しかし、粘着テープによる固定では、熱及び衝撃等に対する耐久性が劣るという問題がある。
本発明の目的は、案内部材にたわみが生じることがなく、レンズの位置精度を向上させ、省スペース化を実現することを可能としたレンズ鏡筒及び撮像装置を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明のレンズ鏡筒は、レンズを保持するレンズ保持部材が収納されるレンズ鏡筒において、複数の筐体と、前記複数の筐体を光軸方向に連結すると共に前記レンズ保持部材を支持して光軸方向に案内する案内部材と、前記案内部材の一方の端部を光軸方向に付勢する付勢手段と、前記案内部材の他方の端部の光軸方向の位置を規制する規制部材とを備えることを特徴とする。
上述の目的を達成するために、本発明のレンズ鏡筒は、レンズを保持するレンズ保持部材が収納されるレンズ鏡筒において、複数の筐体と、前記複数の筐体を光軸方向に連結すると共に前記レンズ保持部材を支持して光軸方向に案内する案内部材と、前記案内部材の一方の端部を前記複数の筐体の連結方向一端部に係止する係止部材と、前記案内部材の他方の端部の光軸方向の位置を規制する規制部材とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、案内部材により複数の筐体を光軸方向に連結し、付勢手段により案内部材の一方の端部を付勢し、規制部材により案内部材の他方の端部の光軸方向の位置を規制することで、十分に剛性を確保できない小径の案内部材を用いた場合でも、案内部材にたわみが生じることがなく、案内部材により精度良くレンズ保持部材を支持することができるため、レンズの位置精度を向上させることができる。
また、案内部材に対して光軸方向に引張力を作用させ且つ複数の筐体を光軸方向に圧縮することで、従来のように筐体固定用ねじを使用したり該ねじの受け部を配設したりすることなく、複数の筐体を確実に固定することができると共に、レンズ鏡筒内部の省スペース化を実現することができる。
また、付勢手段をコイルバネを含む弾性体とすることで、複数の筐体を固定する付勢力が一定となり、高精度且つ確実に複数の筐体を固定することができると共に、レンズ鏡筒内部の省スペース化を実現することができる。
また、規制部材を案内部材の他方の端部に着脱可能に係合または締結することで、粘着テープを用いた場合と比較し熱及び衝撃等に対する耐久性が高く、ねじや粘着テープを用いた場合と比較し複数の筐体の組立及び分解が容易となる。
また、案内部材により複数の筐体を光軸方向に連結し、係止部材により複数の筐体の連結方向端部を係止し、規制部材により案内部材の他方の端部の光軸方向の位置を規制することで、同様に、案内部材にたわみが生じることがなく、案内部材により精度良くレンズホルダを支持することができるため、レンズの位置精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るレンズ鏡筒の構成を示す断面斜視図、図2は、レンズ鏡筒の構成を示す分解斜視図である。
図1及び図2において、レンズ鏡筒1は、例えばビデオカメラやスチルカメラ等の撮像装置に装着されるものであり、前部筐体2及び後部筐体3を備えている。前部筐体2は、ガイドバー支持孔2a、2bを備え、後部筐体3は、ガイドバー支持孔3a、3bを備えている。レンズ鏡筒1の内部には、2本のガイドバー5、6が、レンズ鏡筒1の長手方向に相当する光軸と略平行に、且つレンズ鏡筒1の内壁部に沿った状態で配設されている。ガイドバー5、6は、それぞれ、前端部が前部筐体2に固定され、後端部が後部筐体3に固定されている。また、ガイドバー5、6は、それぞれ、前端部にばね支持部5a、6aを備え、後端部に係合溝5b、6bを備えている。
また、レンズ鏡筒1の内部には、レンズホルダ4が、ガイドバー5、6に支持された状態で且つ光軸方向に移動可能に配設されている。レンズホルダ4は、スリーブ部4a、U字溝4bを備えている。レンズホルダ4は、ガイドバー6側に配設されたU字溝4bがガイドバー6に係合され、且つガイドバー5側に配設されたスリーブ部4aにガイドバー5が貫通される。レンズホルダ4を不図示のステッピングモータ等により駆動することで、レンズホルダ4をガイドバー5、6を介して光軸方向に進退移動させる。図中7、8はコイルばね(以下ばねと略称)、9、10はE型止め輪である。
次に、本実施の形態のレンズ鏡筒の組立手順について図1乃至図4を参照しながら説明する。
図3は、レンズ鏡筒の付勢機構前部の構成を示す拡大断面図、図4は、レンズ鏡筒の付勢機構後部の構成を示す拡大断面図である。
図3及び図4において、両図はそれぞれ図1におけるA部及びB部を拡大したものであり、ガイドバー5の支持状態を表している。尚、ガイドバー6の支持構造もガイドバー5の支持構造と同様であり、図示は省略する。レンズ鏡筒の組立を行う際は、先ず、ガイドバー5、6の後端部の係合溝5b、6b側から、ばね7、8をそれぞれ挿入し(図2)、ガイドバー5、6の前端部に位置するばね支持部5a、6aに、ばね7、8をそれぞれ当接させる(図3)。
次に、上記ばね7、8を挿入したガイドバー5、6を、その後端部側から、前部筐体2のガイドバー支持孔2a、2bにそれぞれ挿入する(図3)。前部筐体2のガイドバー支持孔2a、2bの径は、ガイドバー5、6の径に対して僅かに(例えば数μm〜数10μm程度)大きく設定されている。これにより、ガイドバー5、6が前部筐体2に対して、光軸に垂直な面においては精密に位置決めされながら、光軸方向には摺動自在に支持される。
次に、上記前部筐体2のガイドバー支持孔2a、2bを貫通させたガイドバー5、6を、レンズホルダ4のスリーブ部4a及びU字溝4bにそれぞれ挿入し、レンズホルダ4を光軸方向へ移動可能にガイドバー5、6に支持させる。この場合、本実施の形態では、1個のレンズホルダ4のみでガイドバー5、6を支持する構成としているが、上記と同様の支持構造により、複数個のレンズホルダによりガイドバー5、6を支持する構成としてもよい。
更に、上記レンズホルダ4のスリーブ部4a及びU字溝4bに挿入したガイドバー5、6を、後部筐体3のガイドバー支持孔3a、3bにそれぞれ挿入する(図4)。後部筐体3のガイドバー支持孔3a、3bの径も、前部筐体2のガイドバー支持孔2a、2bの径と同様に、ガイドバー5、6の径に対して僅かに大きく設定されている。これにより、ガイドバー5、6が後部筐体3に対して、光軸に垂直な面においては精密に位置決めされながら、光軸方向には摺動自在に支持される。
尚、前部筐体2と後部筐体3の、光軸に垂直な面内の相対位置に関しては、上記図7に示した従来例と同様に、不図示のダボまたは位置規制面等により位置決めがなされるものである。
次に、本実施の形態の特徴となるレンズ鏡筒における前部筐体2、後部筐体3に対するガイドバー5、6等の組立動作について説明する。
上述したように、前部筐体2、後部筐体3にガイドバー5、6、ばね7、8及びレンズホルダ4を組み込んだ後、図3に示す矢印の方向に、ばね7、8を圧縮しつつ、ガイドバー5、6の前端をそれぞれ押し込む。それに伴い、後部筐体3の規制面3c、3d(図1、図4)から、ガイドバー5、6の係合溝5b、6bがそれぞれ現れる。更に、ガイドバー5、6の係合溝5b、6bに対して、着脱可能な規制部材であるE型止め輪9、10を図4に示す矢印の方向から係合させる。以上の手順で組立が完了する。
次に、本実施の形態のレンズ鏡筒における付勢構造について説明する。
先ず、ガイドバー5、6に作用する付勢力により、ガイドバー5、6のたわみを防止する付勢構造について説明する。
上述した手順による組立後、ガイドバー5、6は、その光軸方向の位置を、後端はE型止め輪9、10に規制され、且つ前端はばね7、8に付勢されることとなる(図1)。即ち、ガイドバー5、6には、図1に示す矢印Pの方向に光軸方向の引張力が作用することとなる。
このように、本実施の形態では、ガイドバー5、6に光軸方向の引張力を作用させることにより、レンズホルダ4の支持部材として従来よりも小径で剛性の低いガイドバーを用いた場合でも、ガイドバー自身がたわむことなく、精度良くレンズホルダ4を支持することが可能である。
更に、上記図7に示した従来例のレンズ鏡筒のような、筐体の保持部への圧入によるガイドバー支持構造では、筐体への組込み時にガイドバーを保持部に圧入した際に、たわみが生じる可能性があった。
一方、本実施の形態では、前部筐体2、後部筐体3への組込み時から常にガイドバー5、6に対して光軸方向の引張力が作用しており、組込み時においてもガイドバー5、6にたわみが生じることがないため、従来のガイドバー支持構造と比較して精度良くレンズホルダ4を支持することが可能である。
また、本実施の形態では、ガイドバー5、6の付勢手段としてコイルばねを用いているため、付勢力が安定しており、組込み時においてレンズ鏡筒内部の各部品に一定の付勢力が加わることで、レンズ鏡筒をバラツキなく量産することが可能である。
以上のような付勢構造により、従来よりも小径なガイドバーを用いた際でも、ガイドバー5、6にたわみが生じることがなく、レンズホルダ4を精度良く支持することができるため、レンズホルダ4によりレンズを高精度に保持することが可能である。また、ガイドバー5、6の小径化及びそれを受けるレンズホルダ4のスリーブ部4aの小径化が可能となることから、レンズ鏡筒内部の省スペース化を実現することができる。
次に、前部筐体2及び後部筐体3に作用する付勢力により、前部筐体2及び後部筐体3を筐体固定用ねじ等を用いずに固定する付勢構造について説明する。
上述した手順による組立後、前部筐体2はばね7、8に、後部筐体3はE型止め輪9、10に挟み込まれる形となり、図1に示す矢印Cのような、前部筐体2及び後部筐体3を光軸方向に圧縮する付勢力が作用することとなる。
このような付勢構造により、前部筐体2及び後部筐体3が付勢力Cにより圧縮固定されることとなり、別途、筐体固定用ねじを使用したり該ねじの受け部を配設したりする必要がなく、レンズ鏡筒内部における大幅な省スペース化を実現できることになる。
また、前部筐体2及び後部筐体3の固定は、E型止め輪9、10等の規制部材で行うため、上記従来例のような粘着テープを用いた固定方法と比較しても、熱及び衝撃等に対する耐久性、固定の確実性の点において優れている。
更に、E型止め輪9、10等の着脱可能な規制部材を用いるため、筐体固定用ねじや粘着テープを用いた固定方法と比較して、前部筐体2及び後部筐体3の組立及び分解が容易であるという利点もある。
また、一般のレンズ鏡筒において、レンズ鏡筒正面から見た2本のガイドバーは、レンズホルダによるレンズの保持精度を高めるために、可能な限りレンズ径方向外方に配設され、且つ光軸中心に対し略点対称もしくは略線対称となる位置に配設されていることが多い。そのため、本実施の形態のようにガイドバー5、6を筐体規制部材として用いた場合、固定力が作用する位置としてバランスも良好である。
以上のような構造により、上記従来例のように複数の筐体を固定するねじが不要であるため、レンズ鏡筒内部における大幅な省スペース化が可能であり、レンズ鏡筒が小径化した場合でも、前部筐体2及び後部筐体3を無理なく配設することができる。更に、耐久性や確実性、及び組立・分解性においても優れている。
以上説明したように、本実施の形態によれば、前部筐体2及び後部筐体3にガイドバー5、6、ばね7、8及びレンズホルダ4を組み込み、ガイドバー5、6によりレンズホルダ4を光軸方向に案内する構成のレンズ鏡筒において、ガイドバー5、6の後端部をE型止め輪9、10で規制し且つ前端部をばね7、8で付勢することで、ガイドバー5、6に対して光軸方向に引張力を作用させ、前部筐体2及び後部筐体3を光軸方向に圧縮する構造とする。
これにより、レンズホルダ4を支持する部材として、十分に剛性を確保できない小径のガイドバー5、6を用いた場合でも、ガイドバー5、6にたわみが生じることがなく、従来のガイドバー保持構造と比較した場合、ガイドバー5、6により精度良くレンズホルダ4を支持することができるため、レンズの位置精度を向上させることができるという効果がある。
また、前部筐体2をばね7、8で且つ後部筐体3をE型止め輪9、10で挟み込み、前部筐体2及び後部筐体3を光軸方向に圧縮する付勢力を作用させるため、従来のように筐体固定用ねじを使用したり該ねじの受け部を配設したりすることなく、前部筐体2及び後部筐体3を確実に固定することができると共に、レンズ鏡筒内部の省スペース化を実現できるという効果がある。
また、前部筐体2及び後部筐体3をE型止め輪9、10を介して固定するため、粘着テープを用いた固定方法と比較した場合、熱及び衝撃等に対する耐久性が高く、筐体固定用ねじや粘着テープを用いた固定方法と比較した場合、前部筐体2及び後部筐体3の組立及び分解が容易であるという効果がある。
また、ガイドバー5、6の付勢手段としてガイドバー5、6と同軸に配置されるコイルばねを用いているため、前部筐体2及び後部筐体3を固定する付勢力が一定となり、高精度且つ確実に前部筐体2及び後部筐体3を固定することができると共に、レンズ鏡筒内部の省スペース化を実現できるという効果がある。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態は、上述した第1の実施の形態に対して、下記の点において相違する。本実施の形態のその他の要素は、上述した第1の実施の形態(図1、図2)の対応するものと同一なので、説明を省略する。
図5は、本実施の形態に係るレンズ鏡筒の付勢機構前部の構成を示す拡大断面図、図6は、レンズ鏡筒の付勢機構後部の構成を示す拡大断面図である。
図5及び図6において、両図は上述した第1の実施の形態の図3及び図4に対応するものであり、ガイドバー5の支持状態を表している。尚、ガイドバー6の支持構造もガイドバー5の支持構造と同様であり、図示及び説明は省略する。本実施の形態のレンズ鏡筒は、上述した第1の実施の形態のレンズ鏡筒と一部を除いて同様の構成であるため、説明の便宜上、先に示した構成部材に対しては同一の符号を付すものとする。
上述した第1の実施の形態では、ガイドバー5、6の前端部及び後端部に対して、ばね7、8とE型止め輪9、10をそれぞれ装着することにより付勢力を作用させているが、本実施の形態では、ばね及びE型止め輪を使用せず、ナット11の締め付けにより付勢力を作用させる点が相違する。
即ち、図5に示すように、ガイドバー5の前端部にはばねを挿入せず、ガイドバー5の前端部の支持部5cが前部筐体2の規制面2cに直接接する構造となっている。また、図6に示すように、ガイドバー5の後端部にねじ部5dを形成し、このねじ部5dにナット11を係合させ締結することにより、ガイドバー5に付勢力を作用させている。
ガイドバー5に対するナット11の締結により、ガイドバー5には引張力Pが作用し、前部筐体2及び後部筐体3には光軸方向に圧縮力Cが作用することとなる。ガイドバー6についても、ガイドバー5の場合と同様に、引張力Pが作用する。ナット11は、ガイドバー5、6に締結されると共に、後部筐体3の規制面3c、3dに当接する(図6)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、前部筐体2及び後部筐体3にガイドバー5、6及びレンズホルダ4を組み込み、ガイドバー5、6によりレンズホルダ4を光軸方向に案内する構成のレンズ鏡筒において、ガイドバー5、6の前端部の支持部を前部筐体2の規制面に当接させ、ガイドバー5、6の後端部のねじ部にナットを締結することで、ガイドバー5、6に対して光軸方向に引張力を作用させ、前部筐体2及び後部筐体3を光軸方向に圧縮する構造とする。
これにより、上述した第1の実施の形態と同様に、十分に剛性を確保できない小径のガイドバー5、6を用いた場合でも、ガイドバー5、6にたわみが生じることがなく、従来のガイドバー保持構造と比較した場合、ガイドバー5、6により精度良くレンズホルダ4を支持することができるため、レンズの位置精度を向上させることができるという効果がある。
特に、本実施の形態の構成では、ガイドバー5、6の後端部をナットで締結することで、ガイドバー5、6に対しより強い付勢力が作用するため、強固且つ確実に前部筐体2及び後部筐体3を固定し、ガイドバー5、6のたわみを防止することができるという効果がある。
また、ガイドバー5、6の後端部をナットで締結することにより、前部筐体2及び後部筐体3を光軸方向に圧縮する付勢力を作用させるため、従来のように筐体固定用ねじを使用したり該ねじの受け部を配設したりすることなく、前部筐体2及び後部筐体3を確実に固定することができ、レンズ鏡筒内部の省スペース化を実現できるという効果がある。
[他の実施の形態]
上記第1及び第2の実施の形態では、レンズ鏡筒を前部筐体2及び後部筐体3の2つの筐体から構成した場合を例に挙げたが、本発明は、これに限定されるものではなく、レンズ鏡筒を3つ以上の筐体から構成する場合にも適用可能である。この場合も上記と同様の効果を奏することができる。
上記第1及び第2の実施の形態では、ガイドバー5、6の前端部を付勢する部材としてコイルばねを用いた場合を例に挙げたが、本発明は、これに限定されるものではなく、コイルばね以外の弾性体を用いる場合にも適用可能である。この場合も上記と同様の効果を奏することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るレンズ鏡筒の構成を示す断面斜視図である。 レンズ鏡筒の構成を示す分解斜視図である。 レンズ鏡筒の付勢機構前部の構成を示す拡大断面図である。 レンズ鏡筒の付勢機構後部の構成を示す拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るレンズ鏡筒の付勢機構前部の構成を示す拡大断面図である。 レンズ鏡筒の付勢機構後部の構成を示す拡大断面図である。 従来例に係るレンズ鏡筒の構成を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 レンズ鏡筒
2 前部筐体(筐体)
2a、2b ガイドバー支持孔
2c 規制面(連結方向一端部)
3 後部筐体(筐体)
3a、3b ガイドバー支持孔
3c、3d 規制面(連結方向他端部)
4 レンズホルダ(レンズ保持部材)
4a スリーブ部
4b U字溝
5、6 ガイドバー(案内部材)
5a、6a ばね支持部
5b、6b 係合溝
5c 支持部(係止部材)
5d ねじ部
7、8 ばね(付勢手段)
9、10 E型止め輪(規制部材)
11 ナット(規制部材)

Claims (10)

  1. レンズを保持するレンズ保持部材が収納されるレンズ鏡筒において、
    複数の筐体と、
    前記複数の筐体を光軸方向に連結すると共に前記レンズ保持部材を支持して光軸方向に案内する案内部材と、
    前記案内部材の一方の端部を光軸方向に付勢する付勢手段と、
    前記案内部材の他方の端部の光軸方向の位置を規制する規制部材とを備えることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記付勢手段及び前記規制部材は、前記案内部材に対して光軸方向に引張力を作用させ且つ前記複数の筐体を光軸方向に圧縮する状態に配設されることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記付勢手段は、弾性体であることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記弾性体は、前記案内部材と同軸に前記複数の筐体の連結方向一端部側に配設され、前記案内部材の一方の端部から他方の端部に向かう方向に圧縮されるコイルバネであることを特徴とする請求項3記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記規制部材は、前記案内部材の他方の端部に着脱可能に係合され、前記他方の端部を前記複数の筐体の連結方向他端部に固定する部材であることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ鏡筒。
  6. レンズを保持するレンズ保持部材が収納されるレンズ鏡筒において、
    複数の筐体と、
    前記複数の筐体を光軸方向に連結すると共に前記レンズ保持部材を支持して光軸方向に案内する案内部材と、
    前記案内部材の一方の端部を前記複数の筐体の連結方向一端部に係止する係止部材と、
    前記案内部材の他方の端部の光軸方向の位置を規制する規制部材とを備えることを特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 前記係止部材及び前記規制部材は、前記案内部材に対して光軸方向に引張力を作用させ且つ前記複数の筐体を光軸方向に圧縮する状態に配設されることを特徴とする請求項6記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記規制部材は、前記案内部材の他方の端部に着脱可能に締結され、前記他方の端部を前記複数の筐体の連結方向他端部に固定する部材であることを特徴とする請求項6又は7記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記案内部材は、前記レンズ保持部材に保持されるレンズの径方向外方で且つ光軸中心に対し略点対称もしくは線対称の位置に配設されることを特徴とする請求項1又は6記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記請求項1乃至9の何れかに記載のレンズ鏡筒が装着されることを特徴とする撮像装置。
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