JP2006214392A - 排ガス浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高電圧の作用により排ガスを浄化する排ガス浄化装置において、PMの堆積に起因する電極間の漏電を抑制する。
【解決手段】 複数の内部電極5を互いに電気的に結合する導電性フレーム8を支持する絶縁部材9が、排気経路を画成するケース2a,2bに支持されているので、PMが付着しやすい排気流路の中央を避けるように絶縁部材9を配置でき、絶縁部材9へのPMの堆積に起因する電極間の漏電を抑制することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数の内部電極5を互いに電気的に結合する導電性フレーム8を支持する絶縁部材9が、排気経路を画成するケース2a,2bに支持されているので、PMが付着しやすい排気流路の中央を避けるように絶縁部材9を配置でき、絶縁部材9へのPMの堆積に起因する電極間の漏電を抑制することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、内燃機関等の排ガスを高電圧の印加によって処理する排ガス浄化装置に関する。
車両の内燃機関等の排ガスを浄化するための技術として、近年、円筒形の外周電極と、この外周電極の軸線に沿って延びる棒状または線状の内部電極とを有し、両電極間に高電圧を印加して発生させたプラズマを用いて、通過する排ガスを浄化するような、いわば透過型またはストレートフロー型の排ガス浄化装置が提案されている。例えば、特許文献1に開示されている装置では、互いに並列に配置された複数の円筒形の外周電極のそれぞれに、線材からなる内部電極が一本ずつ挿通され、内部電極と外周電極との間の放電によって、外周電極内を通過する排ガス中のNOxなどの物質がN2等に変換されると共に、供給される排ガス中のPM(particulate matter; 粒子状物質)が帯電され、これと内外の電極間の電界との相互作用によってPMが外周電極側に吸着され、高電圧の印加に伴って発生する熱により焼却処理される。
ところで、この種の装置では、長期間の使用によって浄化性能が低下する場合がある。これにつき発明者らは鋭意研究の結果、この浄化性能の低下は、炭素を主要素とし導電性を有するPMが、使用中の堆積によって電極間の漏電を生じさせ、極間電圧を制限しているのが原因になっていることを知見した。
本発明はかかる新知見に基づいてなされたものであり、その目的は、高電圧の作用により排ガスを浄化する排ガス浄化装置において、PMの堆積に起因する電極間の漏電を抑制することにある。
第1の本発明は、外周電極と、当該外周電極の内側に配置された内部電極と、を備え、前記両電極間への高電圧の印加によって排ガスを浄化する排ガス浄化装置において、前記複数の内部電極が導電性フレームによって互いに電気的に結合されており、前記導電性フレームは、前記外周電極および内部電極を収容し排気経路を画成するケースに絶縁部材を介して固定されており、前記絶縁部材は、前記排ガスの流路の外周端から所定範囲内に配置されていることを特徴とする排ガス浄化装置である。
第1の本発明では、複数の内部電極を互いに電気的に結合する導電性フレームを支持する絶縁部材が、排ガスの流路の外周端から所定範囲内に配置されているので、PMが付着しやすい排気流路の中央を避けるように絶縁部材を配置でき、絶縁部材へのPMの堆積に起因する電極間の漏電を抑制することができる。
本発明における絶縁部材は、第2の本発明のように、外周電極の端部から排ガスの流れ方向に所定距離離間させるのが特に好適である。また、本発明における絶縁部材は、第3の本発明のように、互いに並行して配置された複数の筒状の外周電極の間の境界をなす隔壁部に対し前記排ガスの流れ方向に見て重なる位置に配置するのが特に好適である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明による排ガス浄化装置の縦断面図を示す概略構成図であり、図2は、図1におけるII−II線についての断面図であり、図3は、図1におけるIII−III線についての断面図である。これらの図面に示される排ガス浄化装置1は、車両に適用されると好適なものであり、プラズマリアクタまたはコロナリアクタとして構成されている。この排ガス浄化装置1は、図示されない内燃機関の燃焼室から排出される排ガスを浄化するために、当該内燃機関の排気系統を構成する排気管に組み込まれる。排ガス浄化装置1は、上流側ケース2a、下流側ケース2b、および処理ユニット組立体3を含んで構成されている。上流側ケース2aの内部には、図1において白抜矢印で示される方向に、内燃機関の燃焼室から排出される排ガスが導入される。そして、処理ユニット組立体3の内部で浄化された排ガスは、下流側ケース2bから不図示の排気管を介して外部に排出される。
ケース2a,2bは、金属とくにSUS等の耐熱材料により形成されており、排気管に接続すべき入口または出口を構成する端部21a,21bと、排気管よりも大径の概ね六角形の断面形状を有する拡径部22a,22bと、端部21aと拡径部22aとの間および端部22bと拡径部22bとの間に形成されたコーン部24a,24bとを含む。
このようなケース2a,2bの間には、固定枠7,7を介して処理ユニット組立体3が結合されている。処理ユニット組立体3は、複数(本実施形態では、19体)互いに平行に並設された処理ユニット6を含んで構成されており、各処理ユニット6は、円筒形の外周電極4、および細径のワイヤー状の内部電極5からなる。各処理ユニット6の外周電極4は、固定枠7に上流端および下流端を溶接によって固定されている。
図3に示されるように、固定枠7の中心に1体の処理ユニット6が配置されると共に、固定枠7の内周面上に12体の処理ユニット6が等間隔に配置され、ケース2の中心の処理ユニット6と、上記12体の処理ユニット6との間に、6体の処理ユニット6が配置される。各処理ユニット6の外周電極4は、図示しない導電線によって互いに導通していてもよいし、固定枠7,7を導電性の材料によって構成することによって外周電極4を互いに導通させてもよい。
固定枠7の開口部7aは、外周電極4に接する開口縁において断面が円形であり、且つその反対側(すなわち、処理ユニット6と固定枠7とにより構成される処理ユニット組立体3の上流側端部および下流側端部)の開口縁(以下適宜外側開口縁という)において断面が正六角形をなしており、これらの開口縁は互いに滑らかな曲面で結ばれている。開口部7aの外側開口縁は、図2において破線で示される境界線BLにおいて、隣接する他の開口部7aの外側開口縁と滑らかに接続されており、両開口部7a,7aの間に明確な稜線を生じさせないことによって、境界線BLからの放電の抑制が図られている。
外周電極4は、ステンレス鋼からなり、円形の断面形状を有する。内部電極5は、外周電極4の中心軸上に配置されて排ガスの流れ方向に延びる。各内部電極5には、放電特性の良好なタングステンを用いるのが好適であるが、これに限られない。
本実施形態において、各内部電極5の両端部は、金属製の導電性フレーム8の格子点に固定されており、これによって、各内部電極5が互いに電気的に結合されている。また、各内部電極は両端を上流側および下流側の導電性フレーム8の間で張られており、たるみを生じない程度の所定の張力が掛けられている。
各導電性フレーム8は、セラミック等の絶縁材からなる略直方体の絶縁部材9を介して、ケース2a,2bの内面に固定されている。絶縁部材9は、導電性フレーム8の外周の3箇所に、概ね等角度間隔に配置されている。絶縁部材9は、その全体が、ケース2a,2bによって画成される排ガスの流路の外周端から所定距離内に入るように配置されており、かつ、PMが付着しやすい排ガス流路の中央を避けるようにされている。絶縁部材9は、互いに並行して配置された複数の外周電極4の間の境界をなす隔壁部に対し、排ガスの流れ方向に見て重なる位置に配置されている。
絶縁部材9は、図1に示されるように、外周電極4の端部から排ガスの流れ方向に所定距離離間させられており、これによって、絶縁部材9の表面に付着したPMによる電極間の短絡の抑制が図られている。
絶縁部材9の表面には、コルゲーション状の凹凸を設けてもよく、この場合には、沿面距離の拡大により沿面放電が抑制される。
各内部電極5は、導電性フレーム8および給電栓10を介して、図示されない電源ユニットに接続される。各処理ユニット6の外周電極4は、図示されない端子を介して車両のボディーアース点に接続され、電気的に接地されている。なお、電源ユニットとしては、直流高圧電源、交流高圧電源、直流パルス電源、および直流とパルスとの重畳電源の何れかを用いることができる。
給電栓10は、図4に示されるとおり、プラグ電極11、絶縁碍子12および金属製のシェル13を含んで構成されている。プラグ電極11の下端部11aは、絶縁碍子12の内部に突出後退可能に支持されている。プラグ電極11の本体11bと下端部11aとの間に、皿バネ11cがセットされており、皿バネ11cの弾力により下端部11aが突出方向に常時付勢されている。下端部11aの先端には、導電性の耐摩擦材料層11dが形成されている。プラグ電極11の下端部11aは、図1に示すとおり、剛体である棒状導体25の先端部に形成された斜面25aに摺接している。棒状導体25は導電性フレーム8に固定されている。給電栓10は、シェル13に形成されたネジ部13aによって、上流側ケース2aに固定される。
以上のとおり構成される排ガス浄化装置1では、内燃機関の始動に合わせて、各処理ユニット6にてプラズマを発生させるべく、電源ユニットによって、各処理ユニット6の外周電極4と内部電極5との間に、内部電極5を陽極として高電圧が印加される。そして、始動した内燃機関の燃焼室からの排ガスがケース2の内部へと導入されると、処理ユニット6の外周電極4と内部電極5との間の放電によってプラズマ状態が生じ、排ガス中のNOxなどの所定物質が活性化され、反応が促進されてN2等の物質に変換させられる。また、供給される排ガス中のPMが内部電極5からの放電により帯電され、内部電極5と外周電極4との間における電界との相互作用によって外周電極4に吸着され、高電圧の印加に伴って発生する活性ガスにより、燃焼ないし酸化が促進されることになる。
ここで本実施形態では、複数の内部電極5を互いに電気的に結合する導電性フレーム8を支持する絶縁部材9が、排気経路を画成するケース2a,2bに固定されており、且つ排ガスの流路の外周端から所定範囲内に配置されているので、PMが付着しやすい排気流路の中央を避けるように絶縁部材9を配置でき、絶縁部材9へのPMの堆積に起因する電極間の漏電を抑制することができる。
また、本実施形態では、絶縁部材9を、外周電極4の端部から排ガスの流れ方向に所定距離離間させたので、絶縁部材9の表面に付着したPMによる電極間の短絡を更に効果的に抑制できる。
また、本実施形態では、絶縁部材9を、互いに並行して配置された複数の筒状の外周電極4の間の境界をなす隔壁部に対し排ガスの流れ方向に見て重なる位置に配置したので、排気抵抗を抑制することができる。
なお、本発明は上述の各実施形態に記載の態様に限定されず、各種の変形が可能である。例えば本発明では、単一の内部電極ないし内部電極について複数個の外周電極を設けてもよく、また、外周電極4に囲まれた空間にセラミックスなどのハニカム構造体を設置するなど、プラズマの利用の有無やPMの濾過如何にかかわらず、電力の作用により排ガスを改質処理しうる各種の構成を用いることができ、いずれも本発明の範疇に属するものである。また本発明は、車両以外の内燃機関や、船舶、航空機の排ガスの浄化のために適用でき、また工事現場や工場などで発生する粉塵、トンネル内の浮遊粒子の浄化のために適用することも可能であり、いずれも本発明の範疇に属するものである。
1 排ガス浄化装置
2a 上流側ケース
2b 下流側ケース
3 処理ユニット組立体
4 外周電極
5 内部電極
6 処理ユニット
8 導電性フレーム
9 絶縁部材
10 給電栓
2a 上流側ケース
2b 下流側ケース
3 処理ユニット組立体
4 外周電極
5 内部電極
6 処理ユニット
8 導電性フレーム
9 絶縁部材
10 給電栓
Claims (3)
- 外周電極と、当該外周電極の内側に配置された内部電極と、を備え、前記両電極間への高電圧の印加によって排ガスを浄化する排ガス浄化装置において、
前記複数の内部電極が導電性フレームによって互いに電気的に結合されており、
前記導電性フレームは、前記外周電極および内部電極を収容し排気経路を画成するケースに絶縁部材を介して固定されており、前記絶縁部材は、前記排ガスの流路の外周端から所定範囲内に配置されていることを特徴とする排ガス浄化装置。 - 請求項1に記載の排ガス浄化装置であって、
前記絶縁部材は、前記外周電極の端部から前記排ガスの流れ方向に所定距離離間させられていることを特徴とする排ガス浄化装置。 - 請求項1または2に記載の排ガス浄化装置であって、
前記絶縁部材は、互いに並行して配置された複数の筒状の外周電極の間の境界をなす隔壁部に対し前記排ガスの流れ方向に見て重なる位置に配置されていることを特徴とする排ガス浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005029750A JP2006214392A (ja) | 2005-02-04 | 2005-02-04 | 排ガス浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005029750A JP2006214392A (ja) | 2005-02-04 | 2005-02-04 | 排ガス浄化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006214392A true JP2006214392A (ja) | 2006-08-17 |
Family
ID=36977811
Family Applications (1)
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JP2005029750A Withdrawn JP2006214392A (ja) | 2005-02-04 | 2005-02-04 | 排ガス浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006214392A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013050071A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-14 | Honda Motor Co Ltd | 排気浄化装置 |
KR101245236B1 (ko) | 2012-06-28 | 2013-03-19 | 주식회사 동신이엔텍 | 플라즈마 공기 정화 장치 |
-
2005
- 2005-02-04 JP JP2005029750A patent/JP2006214392A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071206 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20090114 |