JP2005036667A - 排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関等からの排気の浄化装置であって、小さい圧力損失で、特にディーゼルエンジンから排出される粒子状物質を除去する排気浄化装置を提供する。
【解決手段】絶縁性ハニカム構造体12、ハニカム構造体の外周に配置された外周電極16、及びハニカム構造体の中心軸上に配置され、ハニカム構造体の排気流れ上流側にまで延びている棒状電極14を有する排気浄化装置10とする。ここでこのハニカム構造体12は、ハニカム構造体12の半径方向中央部分の一部に空洞部13を有することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】絶縁性ハニカム構造体12、ハニカム構造体の外周に配置された外周電極16、及びハニカム構造体の中心軸上に配置され、ハニカム構造体の排気流れ上流側にまで延びている棒状電極14を有する排気浄化装置10とする。ここでこのハニカム構造体12は、ハニカム構造体12の半径方向中央部分の一部に空洞部13を有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関等からの排気の浄化装置に関するものであって、特にディーゼルエンジンから排出される粒子状物質(パティキュレート:以下「PM」という。)を除去するための排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンは、自動車、特に大型車に多く搭載されているが、近年特にその排気中の窒素酸化物、一酸化炭素、炭化水素等とともに、PMの排出を低減することが強く望まれている。そのため、エンジンの改良又は燃焼条件の最適化等により根本的にPMを低減する技術開発とともに、排気中のPMを効率的に除去するための技術の確立が望まれている。
【0003】
排気中のPMの除去のためには一般に、セラミックハニカム製フィルター、合金製フィルター及びセラミック繊維製フィルターが用いられている。しかしながらこれらの手法では使用時間が経過するにつれ、捕集された粒状物質によりフィルターが目詰まりを起こし、通気抵抗が増加し、エンジンに負担をかける結果となる。また、ナノサイズPMは基材連通孔での物理的衝突捕集を逃れて捕集されない確率が高い。また、従来のフィルターでPMを捕集した場合であっても、排気熱のみの作用によってはPMの充分な酸化除去は期待できない。
【0004】
この問題を解決するためにディーゼルエンジンの排気浄化装置として、従来から放電を利用した装置が知られている。例えば特許文献1には、ニードル電極と偏向電極とを囲んで配置した捕集電極を備え、電極間の放電によりディーゼルエンジン排気中のPMを帯電させて、PMを捕集電極に捕集する装置が開示されている。しかし、この装置は、PMの捕集を行うのみであって、PMを積極的に燃焼除去する装置ではなく、捕集したPMの処理が別途必要であり、この装置にPMの燃焼除去効果を期待することはできない。これは、金属捕集電極上にPMを堆積させた場合には、捕集部自体の高い導電性によりPMに電流が流れず、PMを通電燃焼させることができないからである。
【0005】
【特許文献1】
特許2698804号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、従来公知の放電を利用した排気浄化装置は、PMの燃焼除去に関してはきわめて不充分である。従って小さい圧力損失で、ディーゼルエンジン等から排出される排気中のPMの燃焼除去効率及び捕集効率を高める必要があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の排気浄化装置は、絶縁性ハニカム構造体、ハニカム構造体の外周に配置された外周電極、及びハニカム構造体の中心軸上に配置され、ハニカム構造体の排気流れ上流側にまで延びている棒状電極を有し、ハニカム構造体の半径方向中央部分の一部に、空洞部が存在することを特徴とする。ここでこの空洞部は、例えばハニカム構造体の半径方向中央部分の排気流れ上流側、中央又は下流側に存在していてよい。またこの空洞部とハニカム構造体との直径の比は、例えば1:10〜1:2でよい。
【0008】
また本発明の排気浄化装置は、絶縁性ハニカム構造体、ハニカム構造体の外周に配置された外周電極、及びハニカム構造体の中心軸上に配置され、ハニカム構造体の排気流れ上流側にまで延びている棒状電極を有し、ハニカム構造体の半径方向中央部分のハニカムセル密度が、半径方向外側のハニカムセル密度よりも小さいことを特徴とする。ここでこの半径方向中央部分のハニカムセル密度が小さい領域と、半径方向外側部分のハニカムセル密度が大きい領域との直径の比は、例えば1:10〜1:2でよい。
【0009】
本発明の排気浄化装置によれば、PMはハニカム構造体に達する前に、排気流れ上流側の棒状電極と外周電極との間の放電によって帯電する。この帯電したPMは、棒状電極と外周電極との間の電界によるクーロン力で排気流路の外側に移動させ、外側のハニカム構造体で捕集する。またハニカム構造体を絶縁体によって作ることにより、ハニカム構造体にではなく堆積したPMに優先的に電流が流れるようにして、堆積したPMを通電及び排気熱により燃焼除去させる。
【0010】
また本発明の排気浄化装置によれば、ハニカム構造体の半径方向中央部分の一部に空洞部が存在すること、又はハニカム構造体の半径方向中央部分のハニカムセル密度が比較的小さい(個々のハニカムセル径が比較的大きい)ことによって、排気流れの流速が大きい中央部での通気抵抗を小さくすることができる。従って排気浄化装置全体としての圧力損失が小さくなる。
【0011】
更に本発明の排気浄化装置では、ハニカム構造体の半径方向中央部に貫通孔が存在するのではなく、ハニカム構造体の半径方向中央部分の少なくとも一部にはハニカム構造体が存在するので、棒状電極をこの半径方向中央部分のハニカム構造体に固定することができる。またこの半径方向中央部分の一部に存在するハニカム構造体は、PMの捕集を確実にするため、及びハニカム構造体の強度を充分にするためにも有利である。
【0012】
本発明の排気浄化装置では、ハニカム構造体の排気流れ上流側に延びた棒状電極の部分に、針状電極が配置されていてよい。これによれば、棒状電極上の針状電極と外周電極との間の放電を促進して、PMを効率的に帯電させることができる。
【0013】
本発明で使用する絶縁性ハニカム構造体は、ハニカム壁面上にPMを燃焼させるための触媒が担持されていてよい。ここでこの触媒としては、CeO2、Fe/CeO2、Pt/CeO2、Pt/Al2O3を挙げることができる。このように絶縁性ハニカム構造体のハニカム壁面上にPMを燃焼させるための触媒が担持されることによって、PMがハニカム壁面上に堆積したときに、PMの通電燃焼が促進される。
【0014】
本発明の装置を使用して放電を行う場合、PMをハニカム構造体上に捕集するだけでなく、放電によって排気成分中に発生する活性酸素、オゾン、NOx、酸素ラジカル、NOxラジカル等の酸化力の強いガス成分の作用によって、捕集した排気中のPMの燃焼を促進することができる。また高電圧によりプラズマを発生させてPMの捕集及び燃焼を促進することもできる。
【0015】
また本発明の排気浄化装置では、外側電極をアースすることによって、外周電極と排気浄化装置を保持するケースとの間の誤放電を抑制できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下では本発明を図に示した実施形態に基づいて具体的に説明するが、これらの図は本発明を構成する排気浄化装置の概略を示す図であり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
【0017】
本発明の第1の実施形態について図1を用いて説明する。ここで図1(a)は本発明の第1の実施形態の側面図であり、図1(b)はこの第1の実施形態の断面図である。
【0018】
本発明の第1の実施形態の排気浄化装置10は、絶縁性ハニカム構造体12と、このハニカム構造体12の外周に配置された外周電極16と、このハニカム構造体12の中心軸上に配置され、ハニカム構造体12の排気流れ上流側まで延びている棒状電極14とを有する。ここでこの絶縁性ハニカム構造体12は、半径方向中央部分の排気流れ上流側に空洞部13を有する。
【0019】
ここで使用される棒状電極14は、任意の針状電極15を有し、針状電極15と外周電極16との間の放電を促進させる。棒状電極14が電源18に接続され、外周電極16が接地されているが、これは逆にすることもでき、また棒状電極14及び外周電極16を電源18の異なる極に接続することもできる。棒状電極14は、ハニカム構造体12の半径方向中央部分の排気流れ下流側に残っているハニカム構造体に固定されている。PMを含む排気は、矢印19で示すように図の左側から右方向に流れ、外周電極16に囲まれた絶縁性ハニカム構造体12を通過する。
【0020】
図1で示す排気浄化装置の使用においては、電源18を作用させることにより棒状電極14と外周電極16との間に半径方向の電界を作る。排気流れに含有されるPMは、棒状電極14及び存在する場合の針状電極15と、外周電極16との間の電界によって帯電し、この電界によって外周電極16の側に引き寄せられ、それによってハニカム構造体12の半径方向外側部分を通過するようにする。このようにしてハニカム構造部分を通過するPMは、ハニカム構造12内に作られた電界によってハニカム構造体12のハニカム壁面上に押し付けられ、PMの捕集が促進される。
【0021】
すなわちこの構造によれば、PMの実質的な部分をハニカム構造体12の外側部分(比較的流通抵抗が大きいが、PMを捕集しやすい)に通過させ、PM含有量が比較的少ない排気を空洞部13及びハニカム構造体中央部(比較的PMを捕集しにくいが、流通抵抗が小さい)に通過させるので、小さい排気通気抵抗の利益を得つつ、PMの捕集を実質的に行うことができる。
【0022】
以下に、図1に示した本発明の第1の実施形態の排気浄化装置を構成する各部について更に具体的に説明する。
【0023】
絶縁性ハニカム構造体12は、セラミックハニカム構造体、例えばコージェライト製ハニカム構造体でよい。またハニカム構造体はストレートフロー型であってもウォールフロー型であってもよいが、通気抵抗の観点からはストレートフロー型が好ましく、ストレートフロー型のハニカム構造体を使用しても良好な捕集効率を達成できる。ここでこのハニカム構造体12は十分な絶縁性を有し、それによってPMよりも導電性が小さいようにし、電圧を印加したときにPM自体に電流が流れてPMが通電燃焼されることを確実にすべきである。
【0024】
この絶縁性ハニカム担体は、円筒形に成型された通常のハニカム担体の一部を研削して成型できるが、所望の形状が得られるのであれば任意の他の方法で製造できる。
【0025】
また図1で示す本発明の第1の実施形態では、絶縁性ハニカム構造体12は、半径方向中央部分の排気流れ上流側に空洞部13を有するが、図2(a)及び(c)に示すように、絶縁性ハニカム構造体は、半径方向中央部分の排気流れ下流側空洞部23a、又は排気流れ上流及び下流側空洞部23c及び23c’を有するハニカム構造体22a又は22cであってもよい。尚、図2(a)及び(c)の空洞部はいずれも円筒状に形成されているが、空洞部の形状は円筒状に限定されず、例えば図2(b)で示すように円錐状の空洞部23bであってもよい。
【0026】
棒状電極14は、この棒状電極14と外周電極16との間に電圧を印加することができる材料で製造できる。その材料としては、導電性の材料や半導体等の材料を使用することができるが、なかでも金属材料が好ましい。この金属材料として、具体的にはCu、W、ステンレス、Fe、Pt、Al等が使用でき、特にステンレスがコスト及び耐久性の点から好ましい。本発明で使用できる棒状電極14は、金属性ワイヤが一般的であるが、中空の棒状電極を使用することもできる。
【0027】
針状電極15は、棒状電極14に関して示したのと同様な材料で製造できる。針状電極15は、その針状部分の先端を外周電極16に向けて配置する。針状電極15の針状部の数が少ないと、外周電極16との間で均一な放電を起こさせることが難しくなる。従って針状電極15の針状部の数はある程度以上必要である。しかしながらこれは、排気ガス中のPMを最も良好に帯電させるように、最適化した数を実験により定めることができる。
【0028】
筒状の外周電極16は、棒状電極14に関して示したのと同様な材料で製造できる。外周電極16は、これらの材料を金属メッシュ又は金属箔としてハニカム構造体12に巻き付けて作ることができ、また導電性ペーストをハニカム構造体12に適用して作ることができる。
【0029】
電源18は、パルス状又は定常の直流電圧を発生させるものでよい。印加電圧及びパルス周期としては、プラズマを発生させるのに一般的な値を使用でき、例えばパルス電圧50kV及びパルス周期2,000Hzを使用できる。
【0030】
棒状電極14と外周電極16との間で放電を起こさせるために、任意の波形の電圧等を両電極間に印加することができるが、特に直流パルス電圧が、コロナ放電を良好に起こさせることができるために好ましい。直流パルス電圧を用いる場合に、印加電圧、パルス幅、パルス周期は、両電極間にコロナ放電を起こすことができる範囲で任意に選択できる。印加電圧の電圧等については、装置の設計や経済性等からの一定の制約を受ける可能性があるが、高電圧かつ短パルス周期の電圧であることがコロナ放電を良好に発生させる点から望ましい。
【0031】
本発明の第2の実施形態について図3を用いて説明する。ここで図3(a)は本発明の第2の実施形態の排気浄化装置30の斜視図であり、図3(b)はこの排気浄化装置30の断面図ある。
【0032】
本発明の第2の実施形態の排気浄化装置30は、絶縁性ハニカム構造体32と、このハニカム構造体32の外周に配置された外周電極16と、このハニカム構造体32の中心軸上に配置され、ハニカム構造体32の排気流れ上流側にまで延びている棒状電極14とを有する。この絶縁性ハニカム構造体32は、半径方向中央部分の比較的ハニカムセル密度が小さい(個々のセルの直径が大きい)領域32bと、半径方向外側の比較的ハニカムセル密度が大きい(個々のセルの直径が小さい)領域32aとを有する。
【0033】
ここで使用される棒状電極14は、任意の針状電極15を有し、針状電極15と外周電極16との間の放電を促進させる。棒状電極14が電源18に接続され、外周電極16が接地されているが、これは逆にすることもでき、また棒状電極14及び外周電極16を電源18の異なる極に接続することもできる。棒状電極14は、半径方向中央部分の比較的ハニカムセル密度が小さい領域32bに固定されている。PMを含む排気は、矢印19で示すように図の左側から右方向に流れ、外周電極16に囲まれた絶縁性ハニカム構造体32を通過する。
【0034】
図1で示す排気浄化装置の使用においては、電源18を作用させることにより棒状電極14と外周電極16との間に半径方向の電界を作る。排気流れに含有されるPMは、棒状電極14及び存在する場合の針状電極15と、外周電極16との間の電界によって帯電し、この電界によって外周電極16の側に引き寄せられ、それによって半径方向外側の比較的ハニカムセル密度が大きい領域32aを通過するようにする。ハニカム構造体32を通過するPMは、ハニカム構造体内に作られた電界によってハニカム構造体のハニカム壁面上に押し付けられ、PMの捕集が促進される。
【0035】
すなわちこの構造によれば、PMの実質的な部分をハニカムセル密度が大きい(比較的流通抵抗が大きいが、PMを捕集しやすい)領域32aに通過させ、PM含有量が比較的少ない排気をハニカムセル密度が小さい(比較的PMを捕集しにくいが、流通抵抗が小さい)領域32bに通過させるので、小さい排気通気抵抗の利益を得つつ、PMの捕集を実質的に行うことができる。
【0036】
以下に、図2に示した本発明の第1の実施形態の排気浄化装置を構成する各部について更に具体的に説明する。
【0037】
絶縁性ハニカム構造体32は、セラミックハニカム構造体、例えばコージェライト製ハニカム構造体でよい。またハニカム構造体はストレートフロー型であってもウォールフロー型であってもよいが、通気抵抗の観点からはストレートフロー型が好ましく、ストレートフロー型のハニカム構造体を使用しても良好な捕集効率を達成できる。ここでこのハニカム構造体32は十分な絶縁性を有し、それによってPMよりも導電性が低いようにし、電圧を印加したときにPM自体に電流が流れてPMが通電燃焼されることを確実にすべきである。
【0038】
この絶縁性ハニカム担体32は、半径方向中央部分で個々のセル径が大きくなり、半径方向外側で個々のセル径が小さくなるように、押出ダイの開口を調節して成型することができるが、所望のハニカムセル径分布が得られるのであれば任意の他の方法で製造できる。従って別々に製造したハニカム構造体部分32a及び32bを組み合わせることによっても製造できる。
【0039】
棒状電極14、針状電極15、外周電極16、電源18については、本発明の第1の実施形態に関する説明を参照できる。
【0040】
【発明の効果】
本発明の排気浄化装置によれば、小さい圧力損失で、ディーゼルエンジン等から排出される排気中のPMの燃焼除去効率及び捕集効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施態様の排気浄化装置を表す斜視図及び断面図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施態様で使用できるハニカム構造体の断面図である。
【図3】図3は、本発明の第2の実施態様の排気浄化装置を表す斜視図及び断面図である。
【符号の説明】
10,30…本発明の排気浄化装置
12,22a,22b,22c,32…絶縁性ハニカム構造体
13,23a,23b,23c,23c’…空洞部
14…棒状電極
15…針状電極
16…外周電極
18…電源
19…排気流れ方向
32a…比較的ハニカムセル密度が大きいハニカム構造体領域
32b…比較的ハニカムセル密度が小さいハニカム構造体領域
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関等からの排気の浄化装置に関するものであって、特にディーゼルエンジンから排出される粒子状物質(パティキュレート:以下「PM」という。)を除去するための排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンは、自動車、特に大型車に多く搭載されているが、近年特にその排気中の窒素酸化物、一酸化炭素、炭化水素等とともに、PMの排出を低減することが強く望まれている。そのため、エンジンの改良又は燃焼条件の最適化等により根本的にPMを低減する技術開発とともに、排気中のPMを効率的に除去するための技術の確立が望まれている。
【0003】
排気中のPMの除去のためには一般に、セラミックハニカム製フィルター、合金製フィルター及びセラミック繊維製フィルターが用いられている。しかしながらこれらの手法では使用時間が経過するにつれ、捕集された粒状物質によりフィルターが目詰まりを起こし、通気抵抗が増加し、エンジンに負担をかける結果となる。また、ナノサイズPMは基材連通孔での物理的衝突捕集を逃れて捕集されない確率が高い。また、従来のフィルターでPMを捕集した場合であっても、排気熱のみの作用によってはPMの充分な酸化除去は期待できない。
【0004】
この問題を解決するためにディーゼルエンジンの排気浄化装置として、従来から放電を利用した装置が知られている。例えば特許文献1には、ニードル電極と偏向電極とを囲んで配置した捕集電極を備え、電極間の放電によりディーゼルエンジン排気中のPMを帯電させて、PMを捕集電極に捕集する装置が開示されている。しかし、この装置は、PMの捕集を行うのみであって、PMを積極的に燃焼除去する装置ではなく、捕集したPMの処理が別途必要であり、この装置にPMの燃焼除去効果を期待することはできない。これは、金属捕集電極上にPMを堆積させた場合には、捕集部自体の高い導電性によりPMに電流が流れず、PMを通電燃焼させることができないからである。
【0005】
【特許文献1】
特許2698804号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、従来公知の放電を利用した排気浄化装置は、PMの燃焼除去に関してはきわめて不充分である。従って小さい圧力損失で、ディーゼルエンジン等から排出される排気中のPMの燃焼除去効率及び捕集効率を高める必要があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の排気浄化装置は、絶縁性ハニカム構造体、ハニカム構造体の外周に配置された外周電極、及びハニカム構造体の中心軸上に配置され、ハニカム構造体の排気流れ上流側にまで延びている棒状電極を有し、ハニカム構造体の半径方向中央部分の一部に、空洞部が存在することを特徴とする。ここでこの空洞部は、例えばハニカム構造体の半径方向中央部分の排気流れ上流側、中央又は下流側に存在していてよい。またこの空洞部とハニカム構造体との直径の比は、例えば1:10〜1:2でよい。
【0008】
また本発明の排気浄化装置は、絶縁性ハニカム構造体、ハニカム構造体の外周に配置された外周電極、及びハニカム構造体の中心軸上に配置され、ハニカム構造体の排気流れ上流側にまで延びている棒状電極を有し、ハニカム構造体の半径方向中央部分のハニカムセル密度が、半径方向外側のハニカムセル密度よりも小さいことを特徴とする。ここでこの半径方向中央部分のハニカムセル密度が小さい領域と、半径方向外側部分のハニカムセル密度が大きい領域との直径の比は、例えば1:10〜1:2でよい。
【0009】
本発明の排気浄化装置によれば、PMはハニカム構造体に達する前に、排気流れ上流側の棒状電極と外周電極との間の放電によって帯電する。この帯電したPMは、棒状電極と外周電極との間の電界によるクーロン力で排気流路の外側に移動させ、外側のハニカム構造体で捕集する。またハニカム構造体を絶縁体によって作ることにより、ハニカム構造体にではなく堆積したPMに優先的に電流が流れるようにして、堆積したPMを通電及び排気熱により燃焼除去させる。
【0010】
また本発明の排気浄化装置によれば、ハニカム構造体の半径方向中央部分の一部に空洞部が存在すること、又はハニカム構造体の半径方向中央部分のハニカムセル密度が比較的小さい(個々のハニカムセル径が比較的大きい)ことによって、排気流れの流速が大きい中央部での通気抵抗を小さくすることができる。従って排気浄化装置全体としての圧力損失が小さくなる。
【0011】
更に本発明の排気浄化装置では、ハニカム構造体の半径方向中央部に貫通孔が存在するのではなく、ハニカム構造体の半径方向中央部分の少なくとも一部にはハニカム構造体が存在するので、棒状電極をこの半径方向中央部分のハニカム構造体に固定することができる。またこの半径方向中央部分の一部に存在するハニカム構造体は、PMの捕集を確実にするため、及びハニカム構造体の強度を充分にするためにも有利である。
【0012】
本発明の排気浄化装置では、ハニカム構造体の排気流れ上流側に延びた棒状電極の部分に、針状電極が配置されていてよい。これによれば、棒状電極上の針状電極と外周電極との間の放電を促進して、PMを効率的に帯電させることができる。
【0013】
本発明で使用する絶縁性ハニカム構造体は、ハニカム壁面上にPMを燃焼させるための触媒が担持されていてよい。ここでこの触媒としては、CeO2、Fe/CeO2、Pt/CeO2、Pt/Al2O3を挙げることができる。このように絶縁性ハニカム構造体のハニカム壁面上にPMを燃焼させるための触媒が担持されることによって、PMがハニカム壁面上に堆積したときに、PMの通電燃焼が促進される。
【0014】
本発明の装置を使用して放電を行う場合、PMをハニカム構造体上に捕集するだけでなく、放電によって排気成分中に発生する活性酸素、オゾン、NOx、酸素ラジカル、NOxラジカル等の酸化力の強いガス成分の作用によって、捕集した排気中のPMの燃焼を促進することができる。また高電圧によりプラズマを発生させてPMの捕集及び燃焼を促進することもできる。
【0015】
また本発明の排気浄化装置では、外側電極をアースすることによって、外周電極と排気浄化装置を保持するケースとの間の誤放電を抑制できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下では本発明を図に示した実施形態に基づいて具体的に説明するが、これらの図は本発明を構成する排気浄化装置の概略を示す図であり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
【0017】
本発明の第1の実施形態について図1を用いて説明する。ここで図1(a)は本発明の第1の実施形態の側面図であり、図1(b)はこの第1の実施形態の断面図である。
【0018】
本発明の第1の実施形態の排気浄化装置10は、絶縁性ハニカム構造体12と、このハニカム構造体12の外周に配置された外周電極16と、このハニカム構造体12の中心軸上に配置され、ハニカム構造体12の排気流れ上流側まで延びている棒状電極14とを有する。ここでこの絶縁性ハニカム構造体12は、半径方向中央部分の排気流れ上流側に空洞部13を有する。
【0019】
ここで使用される棒状電極14は、任意の針状電極15を有し、針状電極15と外周電極16との間の放電を促進させる。棒状電極14が電源18に接続され、外周電極16が接地されているが、これは逆にすることもでき、また棒状電極14及び外周電極16を電源18の異なる極に接続することもできる。棒状電極14は、ハニカム構造体12の半径方向中央部分の排気流れ下流側に残っているハニカム構造体に固定されている。PMを含む排気は、矢印19で示すように図の左側から右方向に流れ、外周電極16に囲まれた絶縁性ハニカム構造体12を通過する。
【0020】
図1で示す排気浄化装置の使用においては、電源18を作用させることにより棒状電極14と外周電極16との間に半径方向の電界を作る。排気流れに含有されるPMは、棒状電極14及び存在する場合の針状電極15と、外周電極16との間の電界によって帯電し、この電界によって外周電極16の側に引き寄せられ、それによってハニカム構造体12の半径方向外側部分を通過するようにする。このようにしてハニカム構造部分を通過するPMは、ハニカム構造12内に作られた電界によってハニカム構造体12のハニカム壁面上に押し付けられ、PMの捕集が促進される。
【0021】
すなわちこの構造によれば、PMの実質的な部分をハニカム構造体12の外側部分(比較的流通抵抗が大きいが、PMを捕集しやすい)に通過させ、PM含有量が比較的少ない排気を空洞部13及びハニカム構造体中央部(比較的PMを捕集しにくいが、流通抵抗が小さい)に通過させるので、小さい排気通気抵抗の利益を得つつ、PMの捕集を実質的に行うことができる。
【0022】
以下に、図1に示した本発明の第1の実施形態の排気浄化装置を構成する各部について更に具体的に説明する。
【0023】
絶縁性ハニカム構造体12は、セラミックハニカム構造体、例えばコージェライト製ハニカム構造体でよい。またハニカム構造体はストレートフロー型であってもウォールフロー型であってもよいが、通気抵抗の観点からはストレートフロー型が好ましく、ストレートフロー型のハニカム構造体を使用しても良好な捕集効率を達成できる。ここでこのハニカム構造体12は十分な絶縁性を有し、それによってPMよりも導電性が小さいようにし、電圧を印加したときにPM自体に電流が流れてPMが通電燃焼されることを確実にすべきである。
【0024】
この絶縁性ハニカム担体は、円筒形に成型された通常のハニカム担体の一部を研削して成型できるが、所望の形状が得られるのであれば任意の他の方法で製造できる。
【0025】
また図1で示す本発明の第1の実施形態では、絶縁性ハニカム構造体12は、半径方向中央部分の排気流れ上流側に空洞部13を有するが、図2(a)及び(c)に示すように、絶縁性ハニカム構造体は、半径方向中央部分の排気流れ下流側空洞部23a、又は排気流れ上流及び下流側空洞部23c及び23c’を有するハニカム構造体22a又は22cであってもよい。尚、図2(a)及び(c)の空洞部はいずれも円筒状に形成されているが、空洞部の形状は円筒状に限定されず、例えば図2(b)で示すように円錐状の空洞部23bであってもよい。
【0026】
棒状電極14は、この棒状電極14と外周電極16との間に電圧を印加することができる材料で製造できる。その材料としては、導電性の材料や半導体等の材料を使用することができるが、なかでも金属材料が好ましい。この金属材料として、具体的にはCu、W、ステンレス、Fe、Pt、Al等が使用でき、特にステンレスがコスト及び耐久性の点から好ましい。本発明で使用できる棒状電極14は、金属性ワイヤが一般的であるが、中空の棒状電極を使用することもできる。
【0027】
針状電極15は、棒状電極14に関して示したのと同様な材料で製造できる。針状電極15は、その針状部分の先端を外周電極16に向けて配置する。針状電極15の針状部の数が少ないと、外周電極16との間で均一な放電を起こさせることが難しくなる。従って針状電極15の針状部の数はある程度以上必要である。しかしながらこれは、排気ガス中のPMを最も良好に帯電させるように、最適化した数を実験により定めることができる。
【0028】
筒状の外周電極16は、棒状電極14に関して示したのと同様な材料で製造できる。外周電極16は、これらの材料を金属メッシュ又は金属箔としてハニカム構造体12に巻き付けて作ることができ、また導電性ペーストをハニカム構造体12に適用して作ることができる。
【0029】
電源18は、パルス状又は定常の直流電圧を発生させるものでよい。印加電圧及びパルス周期としては、プラズマを発生させるのに一般的な値を使用でき、例えばパルス電圧50kV及びパルス周期2,000Hzを使用できる。
【0030】
棒状電極14と外周電極16との間で放電を起こさせるために、任意の波形の電圧等を両電極間に印加することができるが、特に直流パルス電圧が、コロナ放電を良好に起こさせることができるために好ましい。直流パルス電圧を用いる場合に、印加電圧、パルス幅、パルス周期は、両電極間にコロナ放電を起こすことができる範囲で任意に選択できる。印加電圧の電圧等については、装置の設計や経済性等からの一定の制約を受ける可能性があるが、高電圧かつ短パルス周期の電圧であることがコロナ放電を良好に発生させる点から望ましい。
【0031】
本発明の第2の実施形態について図3を用いて説明する。ここで図3(a)は本発明の第2の実施形態の排気浄化装置30の斜視図であり、図3(b)はこの排気浄化装置30の断面図ある。
【0032】
本発明の第2の実施形態の排気浄化装置30は、絶縁性ハニカム構造体32と、このハニカム構造体32の外周に配置された外周電極16と、このハニカム構造体32の中心軸上に配置され、ハニカム構造体32の排気流れ上流側にまで延びている棒状電極14とを有する。この絶縁性ハニカム構造体32は、半径方向中央部分の比較的ハニカムセル密度が小さい(個々のセルの直径が大きい)領域32bと、半径方向外側の比較的ハニカムセル密度が大きい(個々のセルの直径が小さい)領域32aとを有する。
【0033】
ここで使用される棒状電極14は、任意の針状電極15を有し、針状電極15と外周電極16との間の放電を促進させる。棒状電極14が電源18に接続され、外周電極16が接地されているが、これは逆にすることもでき、また棒状電極14及び外周電極16を電源18の異なる極に接続することもできる。棒状電極14は、半径方向中央部分の比較的ハニカムセル密度が小さい領域32bに固定されている。PMを含む排気は、矢印19で示すように図の左側から右方向に流れ、外周電極16に囲まれた絶縁性ハニカム構造体32を通過する。
【0034】
図1で示す排気浄化装置の使用においては、電源18を作用させることにより棒状電極14と外周電極16との間に半径方向の電界を作る。排気流れに含有されるPMは、棒状電極14及び存在する場合の針状電極15と、外周電極16との間の電界によって帯電し、この電界によって外周電極16の側に引き寄せられ、それによって半径方向外側の比較的ハニカムセル密度が大きい領域32aを通過するようにする。ハニカム構造体32を通過するPMは、ハニカム構造体内に作られた電界によってハニカム構造体のハニカム壁面上に押し付けられ、PMの捕集が促進される。
【0035】
すなわちこの構造によれば、PMの実質的な部分をハニカムセル密度が大きい(比較的流通抵抗が大きいが、PMを捕集しやすい)領域32aに通過させ、PM含有量が比較的少ない排気をハニカムセル密度が小さい(比較的PMを捕集しにくいが、流通抵抗が小さい)領域32bに通過させるので、小さい排気通気抵抗の利益を得つつ、PMの捕集を実質的に行うことができる。
【0036】
以下に、図2に示した本発明の第1の実施形態の排気浄化装置を構成する各部について更に具体的に説明する。
【0037】
絶縁性ハニカム構造体32は、セラミックハニカム構造体、例えばコージェライト製ハニカム構造体でよい。またハニカム構造体はストレートフロー型であってもウォールフロー型であってもよいが、通気抵抗の観点からはストレートフロー型が好ましく、ストレートフロー型のハニカム構造体を使用しても良好な捕集効率を達成できる。ここでこのハニカム構造体32は十分な絶縁性を有し、それによってPMよりも導電性が低いようにし、電圧を印加したときにPM自体に電流が流れてPMが通電燃焼されることを確実にすべきである。
【0038】
この絶縁性ハニカム担体32は、半径方向中央部分で個々のセル径が大きくなり、半径方向外側で個々のセル径が小さくなるように、押出ダイの開口を調節して成型することができるが、所望のハニカムセル径分布が得られるのであれば任意の他の方法で製造できる。従って別々に製造したハニカム構造体部分32a及び32bを組み合わせることによっても製造できる。
【0039】
棒状電極14、針状電極15、外周電極16、電源18については、本発明の第1の実施形態に関する説明を参照できる。
【0040】
【発明の効果】
本発明の排気浄化装置によれば、小さい圧力損失で、ディーゼルエンジン等から排出される排気中のPMの燃焼除去効率及び捕集効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施態様の排気浄化装置を表す斜視図及び断面図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施態様で使用できるハニカム構造体の断面図である。
【図3】図3は、本発明の第2の実施態様の排気浄化装置を表す斜視図及び断面図である。
【符号の説明】
10,30…本発明の排気浄化装置
12,22a,22b,22c,32…絶縁性ハニカム構造体
13,23a,23b,23c,23c’…空洞部
14…棒状電極
15…針状電極
16…外周電極
18…電源
19…排気流れ方向
32a…比較的ハニカムセル密度が大きいハニカム構造体領域
32b…比較的ハニカムセル密度が小さいハニカム構造体領域
Claims (3)
- 絶縁性ハニカム構造体、
前記ハニカム構造体の外周に配置された外周電極、及び
前記ハニカム構造体の中心軸上に配置され、前記ハニカム構造体の排気流れ上流側にまで延びている棒状電極、
を有する排気浄化装置であって、前記ハニカム構造体の半径方向中央部分の一部に空洞部が存在することを特徴とする、排気浄化装置。 - 絶縁性ハニカム構造体、
前記ハニカム構造体の外周に配置された外周電極、及び
前記ハニカム構造体の中心軸上に配置され、前記ハニカム構造体の排気流れ上流側にまで延びている棒状電極、
を有する排気浄化装置であって、前記ハニカム構造体の半径方向中央部分のハニカムセル密度が、半径方向外側のハニカムセル密度よりも小さいことを特徴とする、排気浄化装置。 - 前記棒状電極の、前記ハニカム構造体の排気流れ上流側に延びた部分に、針状電極が配置されている、請求項1又は2に記載の排気浄化装置。
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JP2003197823A JP2005036667A (ja) | 2003-07-16 | 2003-07-16 | 排気浄化装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7510600B2 (en) | 2005-03-16 | 2009-03-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Gas purifying apparatus |
KR101878554B1 (ko) * | 2016-07-15 | 2018-07-13 | 재단법인 전라남도 환경산업진흥원 | 집진 가능한 세라믹필터 |
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-
2003
- 2003-07-16 JP JP2003197823A patent/JP2005036667A/ja active Pending
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