JP2006212928A - 光触媒含有成形品および光触媒含有成形品の成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光触媒を含有する成形品について、特別な装置を使用しなくても成形品の表面部分の光触媒濃度を内部に比し高くできる新規な技術を提供する。
【解決手段】 光触媒を含有する樹脂組成物と、この樹脂組成物を構成する樹脂より流動性が小さい樹脂組成物とを溶融成形する。前者の樹脂組成物を構成する樹脂のメルトインデックスが後者の樹脂組成物のメルトインデックスの2倍以上の値を有することが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は光触媒含有成形品および光触媒含有成形品の成形方法に関する。
揮発性有機物質、悪臭成分、花粉、カビ、細菌類、ウイルス、環境ホルモン、ダイオキシンなどの環境汚染物質等を分解できる光触媒を樹脂に含有させ、その成形品に抗菌性、防汚性等を付与する技術が知られている(例えば特許文献1参照。)。
特開平08−323797号公報(特許請求の範囲)
光触媒を樹脂に練りこむ場合、成形品の内部に粒子が集まり、表面部分の濃度が上がらない傾向があることが見出された。また、光触媒に限らず、一般的に粒子を含むと樹脂の衝撃強さが大きく低下する問題がある。表面部分の濃度を上げるために、樹脂中により多くの光触媒を添加すると衝撃強さは更に低下する。また、光のあたらない内部に光触媒が存在することはコスト的に不利である。
この対策として、成形品の表面部分を形成する樹脂についてのみ光触媒を高濃度で含有させ、内部を形成する樹脂については光触媒を低濃度にするか、光触媒を含有させないで、二層成形する方法があるが、特別な装置を必要とするため、コストがあがり、また、二層の境界が明確であることにより、その層間でデラミネーションを起こすこともある。
本発明は、上記問題を解決し、光触媒を含有する成形品について、特別な装置を使用しなくても成形品の表面部分の光触媒濃度を内部に比し高くできる新規な技術を提供することを目的としている。本発明のさらに他の目的および利点は、以下の説明から明らかになるであろう。
本発明の一態様によれば、光触媒を含有する樹脂組成物1と、樹脂組成物1を構成する樹脂より流動性が小さい樹脂組成物2とを溶融成形する、光触媒含有成形品の成形方法が提供される。
本発明態様により、特別な装置を使用しなくても、表面部分の光触媒濃度が内部に比し高くなった成形品を成形することができる。
本発明に係る他の一態様によれば、表面部分に内部より多くの光触媒を含有し、かつ、二種の樹脂組成物を含有し、この二種の樹脂組成物が二層として区別されていない、光触媒含有成形品が提供される。光触媒含有成形品が、光触媒を含有する樹脂組成物1と、樹脂組成物1を構成する樹脂より流動性が小さい樹脂組成物2とを溶融成形してなるものであることが好ましい。
本発明態様により、表面部分の光触媒濃度が内部に比し高くなった成形品を得ることができる。
上記二つの態様について、溶融成形が射出成形であること、樹脂組成物1を構成する樹脂のメルトインデックスが樹脂組成物2のメルトインデックスの2倍以上の値を有すること、光触媒が樹脂組成物1中に0.1〜10重量%の範囲で含まれることおよび、樹脂組成物1が樹脂組成物1と樹脂組成物2の全量に対し、5〜50重量%の範囲で含まれることが好ましい。
本発明により、光触媒を含有する成形品であって、特別な装置を使用しなくても成形品の表面部分の光触媒濃度を内部に比し高くできる新規な技術を実現することができる。
以下に、本発明の実施の形態を図、表、実施例等を使用して説明する。なお、これらの図、表、実施例等及び説明は本発明を例示するものであり、本発明の範囲を制限するものではない。本発明の趣旨に合致する限り他の実施の形態も本発明の範疇に属し得ることは言うまでもない。
本発明の一態様である光触媒含有成形品は、表面部分に内部より多くの光触媒を含有し、かつ、二種の樹脂組成物を含有し、この二種の樹脂組成物が二層として区別されていない。このような構造を有することにより、表面部分の光触媒の濃度を高く保ちつつ、光触媒の存在による内部部分の衝撃強さの低下を抑えることにより、光触媒の存在による成形品全体の衝撃強さの低下を抑制することができる。また、二種の樹脂組成物が二層として区別されないことにより、層間でデラミネーションを起こさないようにすることもできる。
本発明の他の態様である光触媒含有成形品の成形方法では、光触媒を含有する樹脂組成物1と、この樹脂組成物1を構成する樹脂より流動性が小さい樹脂組成物2とを溶融成形して作製することができる。溶融成形とは、固体の樹脂組成物1,2を予めブレンドし、溶融し、その後直ちに射出、押し出し等により成形することや、溶融状態の樹脂組成物1,2をブレンドし、その後直ちに射出、押し出し等により成形することを意味する。ここで、「直ちに」とは、前者の場合には溶融と成形の間に、後者の場合にはブレンドと成形の間に、冷却固化、再溶融等の他の操作が介在しないことを意味する。溶融成形の種類については特に制限はないが、射出成形または溶融押し出し成形が好ましい。
この様子を図を用いて説明する。図1は、固体の樹脂組成物1と樹脂組成物2(これらの符号は、本発明に係る樹脂組成物1と樹脂組成物2とに対応している)を予めブレンドし、溶融し、その後直ちに射出するシステムの模式的横断面図であり、図2は、その板状金型の一部を拡大した模式的横断面図である。樹脂組成物1と樹脂組成物2は、図1に示すように、ホッパー3に投入されてブレンドされ、射出成形機4のスクリュー部で溶融混練され、金型5中に射出される。このとき、流動性が大きい樹脂を用いた樹脂組成物の部分6が壁面側に沿って、内部にある流動性が小さい樹脂組成物の部分7より速く流れることが見出された。なお、図2はあくまで模式的に示したものであり、実際には、流動性が大きい樹脂を用いた樹脂組成物の部分6と内部にある流動性が小さい樹脂組成物の部分7との境界が明確に存在するわけではない。
このようにすると、表面部分の光触媒濃度を高くすることができる。この理由としては、光触媒を含有する樹脂組成物1を構成する樹脂の流動性が樹脂組成物2より大きい場合は、この比較的流れの速度の大きい樹脂に光触媒が押されて流されるようになり、その結果、表面近くに集積するためであろうと考えられている。
また、内部部分については、光触媒濃度を大幅に少なくできるのでその衝撃強さの低下を抑えることにより、光触媒の存在による成形品全体の衝撃強さの低下を抑制することができる。さらに、樹脂組成物2として適切なものを使用することにより、衝撃強さを高めることもできる。二種の樹脂組成物が二層として区別されないことにより、層間でデラミネーションを起こさないようにすることも可能である。
なお、本発明態様は、上記発明態様である光触媒成形品を作成する場合に好適に使用することができる。以下の説明は、これら両方の発明態様に適用される。
本発明に係る光触媒としては公知のどのようなものを使用してもよい。二酸化チタン、カルシウムチタンヒドロキシアパタイトおよびCr(III)ドープ・カルシウムチタンヒドロキシアパタイトを例示することができる。光触媒は通常粒子形状で使用される。粒径については特に制限はない。二次粒径が数μm程度のものが一般的である。
二酸化チタンには種々の結晶形があるが、光触媒能の高いアナターゼ型の二酸化チタンが好ましい場合が多い。カルシウムチタンヒドロキシアパタイトは、典型的にはCa10(PO46(OH)2で表せるカルシウムヒドロキシアパタイトのCaの一部をTiで置換し、典型的にはTi1Ca9(PO46(OH)2で表せる組成にしたもので、たとえば硝酸カルシウムとリン酸と硫酸チタンとを水に溶解し、アンモニア水等を加えてこの水溶液をアルカリ性にし、沈殿物として得ることができる。Cr(III)ドープ・カルシウムチタンヒドロキシアパタイトはこのようにして得たカルシウムチタンヒドロキシアパタイトにCr(III)をドープして作製する。ドーピング方法としては共沈法と浸漬法が考えられる。共沈法では,硝酸カルシウム,硝酸クロム(III),硫酸チタンおよびリン酸を水に溶解し,pH9になるまでアンモニア水を加えて沈殿物として得ることができる。浸漬法では,市販のカルシウムチタンハイドロキシアパタイト(太平化学産業 PHOTOHAP PCAP−100)を1×10-5M〜1×10-2Mの硝酸クロム(III)水溶液に浸漬し,5分間マグネチックスターラーを用いて攪拌し,沈殿物を濾別,洗浄,乾燥を行うことで得ることができる。浸漬するカルシウムチタンハイドロキシアパタイトの量は,硝酸クロム(III)水溶液の1〜2%程度が望ましい。その後,濾別,乾燥後のCr(III)ドープ・カルシウムチタンヒドロキシアパタイトは400〜700℃で熱処理を行う。
なお、上記光触媒は、場合によっては、表面をヒドロキシアパタイトで被覆した形状とすることができる。このようにすると、アパタイトのタンパク質やアンモニア臭、NOxなどの吸着機能がさらに付与される。しかも、吸着した物質は、光触媒により分解されるため、アパタイトの吸着能力は低下することがなく有利である。また、樹脂によっては光触媒の触媒作用により樹脂の劣化が引き起こされる可能性もあるが、このような恐れがある場合には、光触媒が樹脂に直接接触し難いようにする上でもポーラスな被覆材料であるアパタイトは好ましい。
本発明に係る成形品の種類、サイズについては特に制限はなく、射出成形品、溶融押し出し成形品を例示することができる。
このような成形品に使用できる樹脂については、特に制限はないが、溶融ブレンドした場合に、樹脂間で再分配が起こりやすい樹脂、たとえは縮重合型のポリマーよりは付加重合型ポリマーの方が有利である場合が多い。具体的な樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリアルキレン、ABS樹脂、AS樹脂,ポリカーボネート−ABS樹脂、これらのポリマーの誘導体およびこれらの混合物を例示することができる。
樹脂組成物1と樹脂組成物2とを構成する樹脂は、同一の種類の樹脂であっても、異種の樹脂であってもよい。同一の種類の樹脂の場合には、その重合度を変えたり、架橋を導入したり、共重合成分の割合を変えることにより、流動性を変えることができる。異種の樹脂の場合には、相溶性がよいもの同士を使用すべきである。
なお、本発明において「樹脂組成物1」とは、樹脂が光触媒を含有した状態を意味する。樹脂組成物1と樹脂組成物2とのいずれについても、本発明の趣旨に反しない限り、各種の添加物を含んでいてもよい。このような添加物としては、顔料、難燃剤、ガラスファイバを挙げることができる。ただし、光樹脂と樹脂のみで構成される場合も本発明に係る樹脂組成物1の範疇に属し、樹脂のみからなる場合も本発明に係る樹脂組成物2の範疇に属し得る。
樹脂組成物1を構成する樹脂と樹脂組成物2とについては、前者が後者に比べて流動性が大きく、本発明に係る成形の結果、表面部分に内部より多くの光触媒を含有する成形品が得られるものであればどのような程度のものでもよいが、流動性の指標として、後に示すメルトインデックス測定を使用する場合には、樹脂組成物1を構成する樹脂のメルトインデックスが樹脂組成物2のメルトインデックスの2倍以上の値を有するものであることが好ましい。5倍以上の値を有するものであることがさらに好ましい。
樹脂組成物1と樹脂組成物2との混合割合については、樹脂組成物1が樹脂組成物1と樹脂組成物2の全量に対し、5〜50重量%の範囲で含まれることが好ましい。この範囲より少なすぎると表面部分における光触媒の濃度を十分高くできなくなることがあり、多すぎると衝撃強さ等の機械的物性の抑制が不十分になる場合があり得る。また、樹脂組成物1中における光触媒の濃度としては、0.1〜10重量%の範囲が好ましい。この範囲より少なすぎると光触媒の性能が十分発揮できなくなることがあり、多すぎると衝撃強さ等の機械的物性の抑制が不十分になる場合があり得る。
光触媒を含有する樹脂組成物1を作製する方法については特に制限はなく、どのような方法を採用してもよい。原料樹脂を溶融し、これに光触媒の粉体を混練する方法、原料樹脂ペレットと光触媒の粉体とをブレンドした後混練する方法、光触媒を高濃度で含有するマスターペレット(マスターバッチ)と原料樹脂ペレットとをブレンドし混練する方法を例示することができる。
上記の方法により、表面部分の光触媒の濃度を内部の濃度より高くした成形品を得ることができる。光触媒の存在による内部部分の衝撃強さの低下を抑えることにより、光触媒の存在による成形品全体の衝撃強さの低下を抑制することもできる。光のあたらない内部における光触媒の量が少ないのでコスト的にも有利である。二層成形のような特別な装置を必要としない。また、二層の境界が存在せず、あるいは存在したとしても、二層成形のように二層の境界が明確には存在しないため層間でのデラミネーションも抑制できる。
本発明に掛かる成形品の用途については特に制限はなく、電子、電気、家庭用器具等に広く使用することができる。
なお、本発明に係る成形方法は、多層成形において表面部分を形成する層を形成する場合に適用することができる。例えば、二層成形の片方の層を形成するために使用すれば、片面のみについて表面部分の光触媒の濃度が内部部分より高い状態を作り出すことができる。また、二層成形の両方の層を形成するために使用すれば、両方の面について表面部分の光触媒の濃度が内部部分より高い状態を作り出すことができる。
次に本発明に関する例を詳述する。なお、採用した測定条件は次の通りである。
(成形品の作製)
住友機械社製の射出成形機SG−50を使用し、溶融温度を230℃とし、70℃の、縦126mm、横12.7mm、厚さ3mmのキャビティを有する金型中に射出成形した。
(物性評価)
耐衝撃性の評価には、JISK7110のノッチありアイゾット衝撃強さ測定法を採用した。曲げ弾性率には、JISK7055の方法を採用した。物性値は平均値を使用した。
(アルデヒド分解試験)
室温において、サンプルを暗所に1時間保持した後、密閉容器内にアセトアルデヒドガス10000ppmとサンプルを入れ、360nmにおける、紫外線強度が1mW/cm2の条件の紫外線を照射し、発生する二酸化炭素の発生量(重量ppm)の経時的変化を観察した。
[例1]
表1に示す組成のペレットを使用した。表中、TM−21は、UMGABS社製のABS樹脂、TiApは太平化学産業社製の光触媒(カルシウムチタンハイドロキシアパタイト(チタンアパタイト、商品名PHOTOHAP))、680SFはダイセル社製のABS樹脂、680SF(MB)は、TiApを含有させた680SF(マスターバッチ)を、それぞれ意味する。680SF(MB)中のTiApの含有量は30重量%である。サンプル1は光触媒を含まない樹脂を成形した例、サンプル4,5は光触媒を含まない樹脂をブレンドして成形した例、サンプル2,3は光触媒と樹脂をブレンドして成形した例、サンプル6,7は、光触媒と樹脂をブレンドして得た樹脂組成物ペレット680SF(MB)と光触媒と樹脂を含まない樹脂組成物ペレットTM−21とをブレンドして成形した例である。なお、TM−21のメルトインデックスは4cm3/10分であり、680SFのメルトインデックスは55cm3/10分である。従って、680SF(MB)が本発明に係る樹脂組成物1に、680SF(MB)中の680SFが本発明に係る樹脂組成物1を構成する樹脂に、TM−21が樹脂組成物2に該当する。サンプル1〜5は比較例である。
成形品の物性を図3,4に示す。図3,4はサンプル1の物性に対する割合を示している。サンプル6,7のアイゾット衝撃強さはサンプル4,5に比して小さくなるが、サンプル2,3に比して改善されていることが理解できる。曲げ弾性率はサンプル6,7が最も大きくなった。
Figure 2006212928
[例2]
例1におけるTM−21と680SFとを入れ替えて実験した。これにより、流動性が本発明の関係とは逆になった。原料組成を表2に示す。TM−21(MB)は、TiApを含有させたTM−21(マスターバッチ)を意味する。TM−21(MB)中のTiApの含有量は30重量%である。
成形品の物性を図5,6に示す。図5,6はサンプル8の物性に対する割合を示している。流動性が本発明の関係とは逆になるサンプル13,14でも、単に光触媒をブレンドした場合(サンプル9,10)に比べ衝撃強さはよくなる傾向が見られた。
Figure 2006212928
[例3]
表面部分における光触媒の濃度を、その効果を比較することにより、間接的に比較した。結果を図7に示す。この試験では、光触媒を使用しない場合(サンプル1,8)でも、多分紫外線照射による加熱に起因して、二酸化炭素の濃度が時間と共に増大するので、比較はこのベース部分を差し引いて行うべきである。
図7より、本発明に係るサンプル6,7はいずれも優れたアセトアルデヒド分解能を示したことが理解される。特に、サンプル7と、サンプル全体としてはサンプル7と同一の光触媒濃度のサンプル3と比較するとその差は明確である。これに比し、流動性の関係は本発明とは逆になるサンプル14では、ベースに比べ、僅かによくなるのみである。
なお、サンプル2とサンプル6とサンプル12とについて、成形品の表面部分と内部部分との断面写真の比較から、本発明に係るサンプル6では、表面部分の光触媒濃度が高いことが判明した。
なお、上記に開示した内容から、下記の付記に示した発明が導き出せる。
(付記1)
光触媒を含有する樹脂組成物1と、当該樹脂組成物1を構成する樹脂より流動性が小さい樹脂組成物2とを溶融成形する、光触媒含有成形品の成形方法。
(付記2)
前記溶融成形が射出成形である、付記1に記載の光触媒含有成形品の成形方法。
(付記3)
前記樹脂組成物1を構成する樹脂のメルトインデックスが前記樹脂組成物2のメルトインデックスの2倍以上の値を有する、付記1または2に記載の光触媒含有成形品の成形方法。
(付記4)
光触媒が前記樹脂組成物1中に0.1〜10重量%の範囲で含まれる、付記1〜3のいずれかに記載の光触媒含有成形品の成形方法。
(付記5)
前記樹脂組成物1が前記樹脂組成物1と前記樹脂組成物2の全量に対し、5〜50重量%の範囲で含まれる、付記1〜4のいずれかに記載の光触媒含有成形品の成形方法。
(付記6)
表面部分に内部より多くの光触媒を含有し、かつ、二種の樹脂組成物を含有し、当該二種の樹脂組成物が二層として区別されていない、光触媒含有成形品。
(付記7)
光触媒を含有する樹脂組成物1と、当該樹脂組成物1を構成する樹脂より流動性が小さい樹脂組成物2とを溶融成形してなる、付記6に記載の光触媒含有成形品。
(付記8)
前記溶融成形が射出成形である、付記6または7に記載の光触媒含有成形品。
(付記9)
前記樹脂組成物1を構成する樹脂のメルトインデックスが前記樹脂組成物2のメルトインデックスの2倍以上の値を有する、付記7または8に記載の光触媒含有成形品。
(付記10)
光触媒が前記樹脂組成物1中に0.1〜10重量%の範囲で含まれる、付記7〜9のいずれかに記載の光触媒含有成形品。
(付記11)
前記樹脂組成物1が前記樹脂組成物1と前記樹脂組成物2の全量に対し、5〜50重量%の範囲で含まれる、付記7〜9のいずれかに記載の光触媒含有成形品。
固体の樹脂組成物1と樹脂組成物2を予めブレンドし、溶融し、その後直ちに射出するシステムの模式的横断面図である。 図1の板状金型の一部を拡大した模式的横断面図である。 成形品のアイゾット衝撃強さを比較して示す図である。 成形品の曲げ弾性率を比較して示す図である。 成形品のアイゾット衝撃強さを比較して示す図である。 成形品の曲げ弾性率を比較して示す図である。 アセトアルデヒド分解試験の結果を示すグラフである。
符号の説明
1 樹脂組成物1
2 樹脂組成物2
3 ホッパー
4 射出成形機
5 金型
6 流動性が大きい樹脂を用いた樹脂組成物の部分
7 流動性が小さい樹脂組成物の部分

Claims (5)

  1. 光触媒を含有する樹脂組成物1と、当該樹脂組成物1を構成する樹脂より流動性が小さい樹脂組成物2とを溶融成形する、光触媒含有成形品の成形方法。
  2. 前記樹脂組成物1を構成する樹脂のメルトインデックスが前記樹脂組成物2のメルトインデックスの2倍以上の値を有する、請求項1に記載の光触媒含有成形品の成形方法。
  3. 表面部分に内部より多くの光触媒を含有し、かつ、二種の樹脂組成物を含有し、当該二種の樹脂組成物が二層として区別されていない、光触媒含有成形品。
  4. 光触媒を含有する樹脂組成物1と、当該樹脂組成物1を構成する樹脂より流動性が小さい樹脂組成物2とを溶融成形してなる、請求項3に記載の光触媒含有成形品。
  5. 前記樹脂組成物1を構成する樹脂のメルトインデックスが前記樹脂組成物2のメルトインデックスの2倍以上の値を有する、請求項4に記載の光触媒含有成形品。
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