JP2002219730A - 合成樹脂材によるサンドイッチ成形方法 - Google Patents
合成樹脂材によるサンドイッチ成形方法Info
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- JP2002219730A JP2002219730A JP2001017430A JP2001017430A JP2002219730A JP 2002219730 A JP2002219730 A JP 2002219730A JP 2001017430 A JP2001017430 A JP 2001017430A JP 2001017430 A JP2001017430 A JP 2001017430A JP 2002219730 A JP2002219730 A JP 2002219730A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 普及タイプの射出成形機によるサンドイッチ
成形を可能とし、専用設備を不要とする。 【解決手段】 合成樹脂材によるサンドイッチ成形方法
であって、二種類以上の合成樹脂材４４，４５をドライ
ブレンドして射出成形機２８に供給し、この射出成形機
内で加熱・混練して一つの金型内に射出することによ
り、各合成樹脂材４４，４５の性状の違いに基づいてス
キン層とコア層とからなる樹脂製品を成形する。
成形を可能とし、専用設備を不要とする。 【解決手段】 合成樹脂材によるサンドイッチ成形方法
であって、二種類以上の合成樹脂材４４，４５をドライ
ブレンドして射出成形機２８に供給し、この射出成形機
内で加熱・混練して一つの金型内に射出することによ
り、各合成樹脂材４４，４５の性状の違いに基づいてス
キン層とコア層とからなる樹脂製品を成形する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、二種類以上の合成
樹脂材を一つの金型内に射出成形することにより、これ
らの合成樹脂材が層状になった樹脂製品を成形するため
の合成樹脂材によるサンドイッチ成形方法に関する。
樹脂材を一つの金型内に射出成形することにより、これ
らの合成樹脂材が層状になった樹脂製品を成形するため
の合成樹脂材によるサンドイッチ成形方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】前記のように多種類の合成樹脂材を一つ
の金型内に射出してスキン層とコア層とからなる樹脂製
品を成形するサンドイッチ成形に関しては、例えば特開
平１０−２１１６３３号公報に開示されている技術が公
知である。この技術では一次および二次シリンダを備え
た射出成形機を使用し、一つの金型内に対して、まず一
次シリンダからスキン層をつくるための樹脂材を射出
し、つづいて二次シリンダからコア層となる樹脂材を射
出している。つまり射出成形装置としては、二種類の樹
脂材を個別に射出するための射出ユニットを備えてい
る。
の金型内に射出してスキン層とコア層とからなる樹脂製
品を成形するサンドイッチ成形に関しては、例えば特開
平１０−２１１６３３号公報に開示されている技術が公
知である。この技術では一次および二次シリンダを備え
た射出成形機を使用し、一つの金型内に対して、まず一
次シリンダからスキン層をつくるための樹脂材を射出
し、つづいて二次シリンダからコア層となる樹脂材を射
出している。つまり射出成形装置としては、二種類の樹
脂材を個別に射出するための射出ユニットを備えてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記の公報に開示され
ている従来の技術では、合成樹脂材によるサンドイッチ
成形のために少なくとも二つの射出ユニットを備えた専
用の設備が必要となる。本発明は前記課題を解決しよう
とするもので、その目的は、普及タイプの射出成形機に
よるサンドイッチ成形を可能とし、専用設備を不要とす
ることである。
ている従来の技術では、合成樹脂材によるサンドイッチ
成形のために少なくとも二つの射出ユニットを備えた専
用の設備が必要となる。本発明は前記課題を解決しよう
とするもので、その目的は、普及タイプの射出成形機に
よるサンドイッチ成形を可能とし、専用設備を不要とす
ることである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するためのもので、請求項１に記載の発明は、合成樹脂
材によるサンドイッチ成形方法であって、二種類以上の
合成樹脂材をドライブレンドして射出成形機に供給し、
この射出成形機内で加熱・混練して一つの金型内に射出
することにより、各合成樹脂材の性状の違いに基づいて
スキン層とコア層とからなる樹脂製品を成形する。この
サンドイッチ成形方法によれば、合成樹脂材の層分けが
合成樹脂材の性状の違いに基づいて行われるので、前記
の射出成形機としては一台の普及タイプのもので充分に
対応でき、専用設備が不要となる。
するためのもので、請求項１に記載の発明は、合成樹脂
材によるサンドイッチ成形方法であって、二種類以上の
合成樹脂材をドライブレンドして射出成形機に供給し、
この射出成形機内で加熱・混練して一つの金型内に射出
することにより、各合成樹脂材の性状の違いに基づいて
スキン層とコア層とからなる樹脂製品を成形する。この
サンドイッチ成形方法によれば、合成樹脂材の層分けが
合成樹脂材の性状の違いに基づいて行われるので、前記
の射出成形機としては一台の普及タイプのもので充分に
対応でき、専用設備が不要となる。
【０００５】なお前記樹脂製品をスキン層とコア層とに
分けるための性状の違いとしては、それぞれの合成樹脂
材における流動性の差、あるいは融点の差を利用するこ
とが好ましい。
分けるための性状の違いとしては、それぞれの合成樹脂
材における流動性の差、あるいは融点の差を利用するこ
とが好ましい。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図１は射出成形装置の一部を表した構成図であ
る。この射出成形装置は、大別して金型２０を開閉する
ための型締ユニット１２と、この金型２０の内部に合成
樹脂材を射出するための射出ユニット２６とによって構
成されている。
する。図１は射出成形装置の一部を表した構成図であ
る。この射出成形装置は、大別して金型２０を開閉する
ための型締ユニット１２と、この金型２０の内部に合成
樹脂材を射出するための射出ユニット２６とによって構
成されている。
【０００７】まず前記型締ユニット１２について説明す
ると、前記金型２０は固定型２０Ａと可動型２０Ｂとか
らなり、固定型２０Ａは装置のフレーム１０と一体的に
設けられたプラテン１４に装着されている。また可動型
２０Ｂは、複数本のガイドロッド１８に案内されて前記
プラテン１４に接近したり離れたりする方向へ移動可能
な型締プレート１６に装着されている。つまりこの型締
プレート１６をエアシリンダなどの駆動によって移動さ
せることにより、固定型２０Ａに可動型２０Ｂが接合し
て型締めされ（図１）、あるいは固定型２０Ａから可動
型２０Ｂが離れて型開きされる。
ると、前記金型２０は固定型２０Ａと可動型２０Ｂとか
らなり、固定型２０Ａは装置のフレーム１０と一体的に
設けられたプラテン１４に装着されている。また可動型
２０Ｂは、複数本のガイドロッド１８に案内されて前記
プラテン１４に接近したり離れたりする方向へ移動可能
な型締プレート１６に装着されている。つまりこの型締
プレート１６をエアシリンダなどの駆動によって移動さ
せることにより、固定型２０Ａに可動型２０Ｂが接合し
て型締めされ（図１）、あるいは固定型２０Ａから可動
型２０Ｂが離れて型開きされる。
【０００８】つづいて前記射出ユニット２６について説
明すると、前記フレーム１０の上面には前記プラテン１
４を境とする金型２０の反対側スペースにおいて射出成
形機２８が配置されている。この射出成形機２８はスク
リュータイプであって、射出のための合成樹脂材をホッ
パー２８ｃから射出シリンダ２８ａ内に供給可能であ
り、合成樹脂材は射出シリンダ２８ａ内において加熱・
溶融される。またこの射出シリンダ２８ａにスクリュー
（図示外）が内蔵されており、このスクリューをモータ
２８ｄによって回転駆動させることにより、溶融樹脂材
を混練しながら射出ノズル２８ｂから前記金型２０のキ
ャビティー２２に射出することができる。
明すると、前記フレーム１０の上面には前記プラテン１
４を境とする金型２０の反対側スペースにおいて射出成
形機２８が配置されている。この射出成形機２８はスク
リュータイプであって、射出のための合成樹脂材をホッ
パー２８ｃから射出シリンダ２８ａ内に供給可能であ
り、合成樹脂材は射出シリンダ２８ａ内において加熱・
溶融される。またこの射出シリンダ２８ａにスクリュー
（図示外）が内蔵されており、このスクリューをモータ
２８ｄによって回転駆動させることにより、溶融樹脂材
を混練しながら射出ノズル２８ｂから前記金型２０のキ
ャビティー２２に射出することができる。
【０００９】図２は前記射出成形機２８に対する合成樹
脂材の供給工程を模式的に表した説明図である。まず図
２（A）で示すように攪拌容器４０の中へ種類の異なる
ペレット状の合成樹脂材４４，４５をそれぞれ投入した
後、図２（B）で示すように羽根４２を回転させて合成
樹脂材４４，４５をドライブレンドする。つぎに攪拌容
器４０内の合成樹脂材４４，４５を空気輸送などの手段
により、図２（C）で示すように前記射出成形機２８の
ホッパー２８ｃに供給する。
脂材の供給工程を模式的に表した説明図である。まず図
２（A）で示すように攪拌容器４０の中へ種類の異なる
ペレット状の合成樹脂材４４，４５をそれぞれ投入した
後、図２（B）で示すように羽根４２を回転させて合成
樹脂材４４，４５をドライブレンドする。つぎに攪拌容
器４０内の合成樹脂材４４，４５を空気輸送などの手段
により、図２（C）で示すように前記射出成形機２８の
ホッパー２８ｃに供給する。
【００１０】前記の二種類の合成樹脂材４４，４５は、
溶融状態における相互の流動性の差が大きいものを選択
している。例えば合成樹脂材４４の流動性が合成樹脂材
４５のそれよりも高いものとする。そこで射出成形機２
８の射出シリンダ２８ａ内で加熱・溶融された合成樹脂
材４４，４５を、前記のように型締めされた状態にある
金型２０のキャビティー２２に向けて射出すると、流動
性の高い一方の合成樹脂材４４が先にキャビティー２２
内に充填される。これにつづいて流動性の低い他方の合
成樹脂材４５が充填される。
溶融状態における相互の流動性の差が大きいものを選択
している。例えば合成樹脂材４４の流動性が合成樹脂材
４５のそれよりも高いものとする。そこで射出成形機２
８の射出シリンダ２８ａ内で加熱・溶融された合成樹脂
材４４，４５を、前記のように型締めされた状態にある
金型２０のキャビティー２２に向けて射出すると、流動
性の高い一方の合成樹脂材４４が先にキャビティー２２
内に充填される。これにつづいて流動性の低い他方の合
成樹脂材４５が充填される。
【００１１】これによって先に充填された合成樹脂材４
４がキャビティー２２の壁面側に位置し、後から充填さ
れた合成樹脂材４５が合成樹脂材４４の内部に位置す
る。この結果、図３で示すように合成樹脂材４４による
スキン層５２と、合成樹脂材４５によるコア層５３とか
らなる樹脂製品５０がサンドイッチ成形される。したが
って普及タイプの射出成形機２８を一台使用するだけ
で、サンドイッチ成形が可能となる。なお二種類の合成
樹脂材４４，４５における融点の差、あるいはその他の
性状の違いによっても前記の場合とほぼ同様の機能が得
られる。
４がキャビティー２２の壁面側に位置し、後から充填さ
れた合成樹脂材４５が合成樹脂材４４の内部に位置す
る。この結果、図３で示すように合成樹脂材４４による
スキン層５２と、合成樹脂材４５によるコア層５３とか
らなる樹脂製品５０がサンドイッチ成形される。したが
って普及タイプの射出成形機２８を一台使用するだけ
で、サンドイッチ成形が可能となる。なお二種類の合成
樹脂材４４，４５における融点の差、あるいはその他の
性状の違いによっても前記の場合とほぼ同様の機能が得
られる。
【００１２】本実施の形態におけるサンドイッチ成形に
よっても、合成樹脂材４４，４５をつぎのように選定す
ることにより、種々の利点が得られる。まずリサイクル
材とバージン材とを使用し、バージン材で樹脂製品５０
のスキン層５２を成形し、リサイクル材でコア層５３を
成形すれば、低コストで外観にすぐれた製品をつくるこ
とができる。またスキン層５２をナチュラル材で成形
し、コア層５３をガラス強化材で成形することにより、
強度が高く、外観のよい製品となる。さらにナチュラル
材と着色材とを用い、スキン層５２を着色材で、かつコ
ア層５３をナチュラル材で成形することによってコスト
低減が可能となる。
よっても、合成樹脂材４４，４５をつぎのように選定す
ることにより、種々の利点が得られる。まずリサイクル
材とバージン材とを使用し、バージン材で樹脂製品５０
のスキン層５２を成形し、リサイクル材でコア層５３を
成形すれば、低コストで外観にすぐれた製品をつくるこ
とができる。またスキン層５２をナチュラル材で成形
し、コア層５３をガラス強化材で成形することにより、
強度が高く、外観のよい製品となる。さらにナチュラル
材と着色材とを用い、スキン層５２を着色材で、かつコ
ア層５３をナチュラル材で成形することによってコスト
低減が可能となる。
【図１】射出成形装置の一部を表した構成図
【図２】射出成形機に対する合成樹脂材の供給工程を模
式的に表した説明図
式的に表した説明図
【図３】樹脂製品の断面図
２０ 金型 ２８ 射出成形機 ４４，４５ 合成樹脂材 ５０ 樹脂製品 ５２ スキン層 ５３ コア層
Claims (3)
- 【請求項１】 二種類以上の合成樹脂材をドライブレン
ドして射出成形機に供給し、この射出成形機内で加熱・
混練して一つの金型内に射出することにより、各合成樹
脂材の性状の違いに基づいてスキン層とコア層とからな
る樹脂製品を成形する合成樹脂材によるサンドイッチ成
形方法。 - 【請求項２】 請求項１に記載された合成樹脂材による
サンドイッチ成形方法であって、前記樹脂製品のスキン
層とコア層とを、各合成樹脂材の流動性の差を利用して
成形する合成樹脂材によるサンドイッチ成形方法。 - 【請求項３】 請求項１に記載された合成樹脂材による
サンドイッチ成形方法であって、前記樹脂製品のスキン
層とコア層とを、各合成樹脂材の融点の差を利用して成
形する合成樹脂材によるサンドイッチ成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001017430A JP2002219730A (ja) | 2001-01-25 | 2001-01-25 | 合成樹脂材によるサンドイッチ成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001017430A JP2002219730A (ja) | 2001-01-25 | 2001-01-25 | 合成樹脂材によるサンドイッチ成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002219730A true JP2002219730A (ja) | 2002-08-06 |
Family
ID=18883643
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001017430A Pending JP2002219730A (ja) | 2001-01-25 | 2001-01-25 | 合成樹脂材によるサンドイッチ成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002219730A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006212928A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Fujitsu Ltd | 光触媒含有成形品および光触媒含有成形品の成形方法 |
-
2001
- 2001-01-25 JP JP2001017430A patent/JP2002219730A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006212928A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Fujitsu Ltd | 光触媒含有成形品および光触媒含有成形品の成形方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20040615 |
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| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050926 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051004 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060214 |