JP2006212223A - ゴルフカート制御装置 - Google Patents

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澄雄 坂本
Yoshihiro Noda
良裕 野田
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Abstract

【課題】 実際に測定したカート道路の緯度経度のポイントと、ゴルフ場内の必要な場所の緯度経度のポイントを保持し、基準局と移動局でポイントの情報を持つことで、利用者へのサービスが確実に適時に行うことができるゴルフカートの運行管理システムを提供する。
【解決手段】
ゴルフ場に配設される基地局により移動局を管理する制御において、測量装置を備えた基準局と移動局によりゴルフ場内の測量をし、測量の結果を補正し位置データ作成し、地図情報を有する図に合成してマップデータを作成し、マップデータに、少なくとも識別番号情報、エリア情報、サービス情報のうち1つを付加して、付加された情報を、基地局と移動局で共有し、出力装置によりメッセージ情報として利用者に適時に提供する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ゴルフ場の測量をしてマップの作成に係り、特には測量したマップを利用してゴルフカートの運用を管理制御し適時にサービスを提供する技術分野に関する。
従来、ゴルフカートにはマニュアル式と電磁誘導式があり、マニュアル式は利用者の意思によりゴルフカートを運転でき、電磁誘導式等の走行道路に埋め込まれた誘導線の上を自動的に走行するシステムが知られている。
このようなシステムにおいてゴルフ場内のゴルフカートの走行位置を検知するために必要なデータは、ゴルフカートに搭載されたGPS(全地球測位システム:Global Positioning System)を有するカートナビゲーションなどにより提供されている。そして、カートナビゲーションは基地局で緯度経度を計算して、ゴルフカートの位置をコース地図として表示することなどが可能である。
また、ゴルフ場内のゴルフカートの運行を管理局で管理することでゴルフ場内の必要な情報を管理局と各ゴルフカートが共有することができ、利用者と無線等で連絡をとり合うこともできる。さらに、上記のようなゴルフカートを利用したシステムにおいて、ゴルフカートに表示器を搭載することで様々なサービスを提供できるようになり、そのサービス内容は各種様々になりつつある。
特許文献1によれば、ゴルフ場のゴルフカートの運行管理システムにおいて、ゴルフカートの経路情報が予め記憶されているデータキャリアが内蔵された杭をゴルフ場のゴルフカートの経路上のポイント毎に打ち込みをする。そしてデータキャリア内蔵の杭からデータを読み取り、それに従ってゴルフ場内を移動するシステムが提案されている。さらに、ゴルフ場のゴルフカートの運行管理システムを備えることで、各ホールのスタート地点を基準として、ゴルフカートの所在位置を検出可能にするようにしたものが提案されている。
特開平8−286743号公報
しかしながら、従来のシステムでは、ゴルフカート位置検出のポイントを必要ポイント(例えば誘導線が交差している場所など)のみを保持しているにすぎず、GPSの精度によっては正確に位置検出ができないことがある。このような場合に必要な場所で、利用者にサービスを適時に表示出来ないことがある。例えば、利用者に提供するサービスとしてホール毎の地図情報がある。1番ホールから2番ホールへ移動した場合、2番ホールの地図に画面を切替りかえなければならないが、切替え場所によって検出精度がでないときには、位置検出が上手くできず、他のホールの画面を表示してしまうことがある。
さらに、注意画面(雷の避難場所情報、急な坂道情報など)を出したい場所で表示できないで遅れて出てしまったり、表示が出ない場合が発生する。
また、特許文献1では、杭を必要とするシステムであるため工事費用と部材費が上昇する。また、サービスを行うための詳細な内容についての記載がない。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたものであり、実際に測定したカート道路(誘導路)の緯度経度のポイントと、ゴルフ場内の必要な場所の緯度経度のポイントを保持し、基準局(ゴルフハウスなど)と移動局(ゴルフカートなど)で上記ポイントの情報を持つことで、利用者へのサービスが確実に適時に行うことができるゴルフカートの運行管理システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ゴルフ場に配設される基地局により移動局を管理するゴルフカート制御装置において、測量装置を備えた基準局と移動局により前記ゴルフ場内の測量をし、前記測量の結果である位置データを、地図情報を有する図に合成してマップデータを作成する構成とする。
請求項2に記載の発明は、ゴルフ場に配設される基地局により移動局を管理するゴルフカート制御装置において、測量結果と地図情報に基づき作成したマップデータに、利用者にサービスを提供するための情報を付加する構成とする。
請求項3に記載の発明は、ゴルフ場に配設される基地局により移動局を管理するゴルフカート制御装置において、測量装置を備えた基準局と移動局により前記ゴルフ場内の測量をし、前記測量の結果を補正し位置データ作成し、地図情報を有する図に合成してマップデータを作成するマップデータ作成手段と、前記マップデータに、少なくとも識別番号情報、エリア情報、サービス情報のうち1つを付加する情報付加手段と、前記情報付加手段により付加された情報を、前記基地局と前記移動局で共有し、出力装置によりメッセージ情報として適時に提供する手段とを具備する構成とする。
請求項4に記載の発明は、前記測量装置はGPSとD−GPSを利用して、少なくとも位置データとして経緯と緯度を測定する構成とする。
請求項5に記載の発明は、前記識別番号は、カート道路上のマップデータに付加する構成とする。
請求項6に記載の発明は、前記エリア情報は、ゴルフ場のホール毎に少なくとも前インターバル、グリーン、ティ、後インターバル、フェアウェイのうち1つを設定し前記エリア情報とし、マップデータに付加する構成とする。
請求項7に記載の発明は、前記サービス情報は、属性設定により少なくともコース情報、ホール情報、避難先、挨拶、イベントのうち1つを設定し、マップデータに前記サービス情報を付加する構成とする。
請求項8に記載の発明は、ゴルフ場に配設される基地局により移動局を管理するゴルフカート制御方法において、測量をする基準局と移動局により前記ゴルフ場内の測量をし、前記測量の結果を補正し位置データ作成し、地図情報を有する図に合成してマップデータを作成し、前記マップデータに、少なくとも識別番号情報、エリア情報、サービス情報のうち1つを付加し、前記情報付加手段により付加された情報を、前記基地局と前記移動局で共有し、メッセージ情報として適時に提供することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、ゴルフ場に配設される基地局により移動局を管理できるゴルフカートを制御するプログラムであって、測量をする基準局と移動局により前記ゴルフ場内の測量をし、前記測量の結果を補正し位置データ作成し、地図情報を有する図に合成してマップデータを作成するマップデータ作成機能と、前記マップデータに、少なくとも識別番号情報、エリア情報、サービス情報のうち1つを付加する情報付加機能と、前記情報付加機能により付加された情報を、前記基地局と前記移動局で共有し、メッセージ情報として適時に提供する機能と、をコンピュータで実行されるプログラムである。
本発明によれば、測量により得た緯度経度のポイント情報を利用して、ゴルフ場の地図上に精度よくゴルフカートの走行位置を表示できる。さらに、測量の精度を高くすることでゴルフカートの運用を安全にすることができる。また、利用者へのサービスが確実に適時に行うことで、利用者はよりプレイに専念できる。
以下図面に基づいて本発明の実施形態について詳細を説明する。
(ゴルフカート制御装置のシステム構成)
図1は本実施例のシステムであるゴルフカート制御装置のシステムを示した図である。移動局側(ゴルフカート)1は、移動局装置2、無線装置3、出力装置4(表示装置、スピーカ、印刷機など)、GPS装置5、GPSアンテナ6、GPS衛星7、カート制御部8、無線LAN装置9、アンテナ10、11から構成される。通常ゴルフカートは自動走行中誘導線上を自動で移動することができ、利用者が手動走行を行う場合は、手動に切替えることで誘導線上以外の場所にもゴルフカート(移動局)を運転して移動することができる。
移動局装置2はゴルフカートの制御を行う部分で、ゴルフカートの運行制御および通信制御などを行っている。
無線装置3はアンテナ11を介して基地局と交信する装置である。交信により取得した情報を移動局装置2により処理を行う。例えば利用者はマイクなどの入力装置を用いて無線により基地局と連絡をとることができる。
出力装置4(表示装置、スピーカ、印刷機など)は移動局装置2から位置情報や通信結果などを取得し、その情報に基づき生成した有用な情報を利用者に表示する。
GPS装置5は、ゴルフカート1の位置情報を測定するためにGPS衛星7からの信号に基づき位置計測を行う。ここで、さらに詳しい位置情報を知るために、位置の分かっている基準局(基地局)が発信するFM放送などの無線の電波を利用し、GPSの計測結果の誤差を修正して精度を高めることもできる。
次に、カート制御部8は、管理局から無線により送信された自動/手動切替え信号を受信し、受信した信号の内容に基づいて切替えを行うことで、ゴルフカート1の運行を遠隔操作することができる。
無線LAN装置9は、アンテナ10と接続され、ゴルフカートと交信した情報を移動局装置2に送受信する。
基地局側(管理局)は、基地局装置12、無線装置13、出力装置14、D−GPS装置(Differential GPS)15、GPSアンテナ16、GPS衛星17、無線LAN装置18、アンテナ19、20、LAN装置21、フロントシステム22から構成される。
基地局装置12は、従業員がゴルフ場の管理を行うために必要な情報を制御し、出力装置14(表示装置、スピーカ、印刷機など)や無線装置13のマイク、スピーカなど使用してゴルフカート1の利用者と連絡をとることができる。
無線装置13は、アンテナ20を介してゴルフカート1との交信を行い音声やデータのやり取りを行うことができる。また、無線装置13はゴルフカートと業務用無線などの300MHz〜400MHz程度の周波数を使用してD−GPSの補正データを送信し、ゴルフカートからの補正した位置情報などを受信することに使用する。
出力装置14は、ゴルフ場全体の地図やグリーン図、攻略方法、気象情報などの情報を表示する。
D−GPS装置15は、GPS衛星17からの信号をGPSアンテナ16を介し位置情報を取得し、計測結果位置の分かっている基準局が発信するFM放送などの無線の電波を利用して、計測結果の誤差を修正して精度を高め基準局(基地局)でGPSによる測量を行い、実際の位置とGPSで算出された位置のずれをFM放送などの地上波で送信することにより、GPS衛星からの信号により計測した結果を補正する。
無線LAN装置18は、アンテナ20を介しゴルフカートとの交信を行うことができ、交信により取得した情報は基地局装置に伝送される。無線LAN装置18は、朝、またはプレー開始時に大量の情報を基地局とやり取りするときに使用する。
LAN装置21は、ゴルフ場のフロントに設置されたフロントシステム22との交信を行い、フロントシステム22で入力されたデータをLAN装置21に伝送する。
図2は上記に示したようなシステムの地図情報を作成するために必要な、測量データ作成システムを示した図である。測量データ作成システムはGPS補正装置、持ち運び用測量装置とから構成される。
GPS補正装置(測量装置)は、基準局としてクラブハウス(上記基地局など)の屋上などにD−GPSアンテナを固定設置する。そしてアンテナ位置が運用時の基準局となるため、運用後は設置場所の変更はしないようにする。またGPS補正装置は、GPS補正データ通信システム、制御装置、補正用D−GPS装置、送信用無線機から構成される。
GPS補正データ通信装置は、D−GPSアンテナにより受信した補正データを受信し、補正用D−GPS装置で補正データを送るための送信データを生成し、持ち運び用測量装置に送信用無線機無線アンテナを介して補正データを送信する。
なお、GPS補正装置は上記基地局のシステムを利用してもよい。
次に、持ち運び用測量装置(測量装置)は、GPS測量システムを利用しゴルフ場内の各ポイントの測定をする。このときGPS測量システムの有する測量用GPS装置を用いてGPSアンテナから位置情報を受信し、無線用アンテナを介して受信用無線機が受信した基準局からの補正データを、制御装置により処理し測量データ(現在の測定位置)として保存する。この測量を移動局は必要なポイントだけ続け保存する。このとき、この測量データを無線機を利用して基準局に送信し基準局側で保持管理してもよい。

(マップデータの作成方法)
上記説明した測量データ作成システムを用いて実測した測量データと、ゴルフ場の地図を合成し、図3に示すような図を作成する。
例えば、測量データはGPSデータを用い実測し、ゴルフ場の地図には各コース図、コース全体図またゴルフ場内の施設などの位置を示した図を用意する。
そして、上記測量データと地図との合成をしマップデータを作成する。その後合成したマップデータの修正する。例えば、コース全体図上に表されたカート道路と測量データを合成したときに、図上のカート道路になければならない測量データがカート道路以外(周辺にズレている)にあるような場合、合成したが図上のカート道路を測量データの示す位置に合わせる。
マップデータの作成手順を図4のフローを用い説明する。
ステップS1では、上記説明したように基準局にD−GPSアンテナを設置して、基準局の位置を決定する。この基準局の位置をもとに移動局は測量データを実測するためこの位置決めが重要である。基準局の位置データとして、基準局側にも移動局側にも保持する。
ステップS2では、S1でGPS補正装置により取得した基準局の位置データと補正データを通信手段(無線機)により、持ち運び用測量装置(移動局の1つであるゴルフカートに搭載してもよいし、別の搬送装置に搭載してもよい)に送信を開始する。
ステップS3では、持ち運び用測量装置は、GPSアンテナによりGPS衛星からのデータを取得し、そのデータを利用して現在の位置情報を算出する準備をする。S2で送信された基準局の位置データと補正データ(D−GPSの補正情報)により精度の高い位置データを取得するための準備である。(例えば測定の開始まで待機し、測定開始とともに待機モードからD−GPSモードに切替え測定を開始する)
ステップS4では、上記説明したように、持ち運び用測量装置をゴルフカートなどの搬送装置に搭載し走行し任意の時間毎に、カート道路や必要とする地形(バンカー、池、グリーンなど)の位置を取得する。例えば1秒単位でデータを測定する。測定した測量データは基準局の位置データと補正データに基づき補正され、位置データ(位置、速度、方位など)として保存される。
ステップS1〜S4によりゴルフ場内のガルフカート道路の位置、コース位置、コース内の地形に関係する位置、施設の位置(例えば避難場所)などを測定する。
なお、ゴルフ場内をさらに詳細に測定することで、後述する各種サービスは各方面から多様に提供することができるようになる。
次に測定にした位置データを上記地図と合成する編集を行い、図3に示すような図を作成する。
ステップS5では、S4までのステップで取得した位置データを取り出し、予め用意したゴルフ場の地図から作成した地図情報(地図を電子データとして保持する)に、位置データをマッピングする。このマッピングは本実施の形態においては地図または略地図の対応する場所に、位置データをマッピングする。このときに正確にマッピングが行われたかを測定間隔、移動速度、移動方向等により地図の間違いを確認する。なお、地図が正しい場合もあるので場合によっては位置データを取り直し再度マッピングする。
また、マッピングの際に用意する地図またはマップ図の種類は1つに限らない、例えば、雨天における地形の変化(水溜りのできやすい場所)、雷が今までに落ちた落雷場所などを印したマップ図を複数用意しマッピングし、さらにマップ図を置換えて表示できるようにすることもできる。または逆に1つのマップ図上に提供したい情報(上記雨天情報、雷情報など)をプロットしてもかまわない。このとき上記情報はデータとして保持し、必要に応じてマップ上に表示する。
次にステップS6では、位置データをマッピングして作成されるマップデータから任意にマップデータを間引く処理をする。例えば、5〜10ヤード単位にマップデータの間引きをする。この間引きは自動的に行うことも可能であるが、手動により必要なマップデータだけ残すことも可能である。
ステップS7では、位置データに基づき作成したマップデータと図にズレがあれば図を修正する。例えば通常マッピングを行うとカート道路上の位置データがカート道路上にマップされる。しかしコースの施工を始めた時に作成した地図が原案(工事前に作成した施工図のようなもの)であると、完成時のコースがその地図と異なる場合がある。このような場合にマップデータに合わせて図に一致するように修正が必要になる。
ここまでのステップにより、図3のような図が作成することができる。
次に、上記作成したマップデータに識別番号情報、エリア情報、サービス情報を付加する。ここで上記各種情報の情報付加手段は、図5に示すようなメンテナンス項目を用意し、項目毎に属性を設定することが可能である。
例えば、メンテナンスを行う際に、予め登録されている各ゴルフ場のデータの中からメンテナンスを実施するゴルフ場を選択し、その選択したゴルフ場のデータ(マップデータなど)の属性データを編集することができる。
また、図5にある「システム設定」は「ルールブックの有無」、「スコア確定時間」、「スコア放送間隔」、「起動モード」、「追い抜き判定距離」、「挨拶画面有無」、「進行方位採用仰角」、「開始時刻の表示」、「基地局緯度」、「基地局経度」、「基地局高さ」、「飛距離表示終了距離」、「ElevationMask」(海抜)、「PDOPMask」(GPS受信機が位置の計算を行う最大の高PDOP値:Position Dilution of Precision)、「SNRMask」(信号強度)などの変更することができる。
また、「避難先」、「挨拶」、「イベント」、「GPS」の設定ができる。「避難先」は避難先情報として避難先ID、避難先名称、避難先緯度、避難先経度、避難先表示メッセージなどを設定する。「挨拶」は、挨拶に関するイベントで使用する画像ファイル、音声ファイル、待機時間などを設定することができる。「イベント」では移動局の運用の際に必要情報を設定することができる。「GPS」ではGPSのシステム設定を行うことができる。
「コース」、「ホール」、「ホール目標」、「ティ」、「ティ名称」、「距離」、「グリーン」、「グリーン名称」、「エリア」、「注文先」、「商品」、「プレーヤ」などの詳細設定ができる。「コース」ではコース図の原点、縮尺、標準プレー時間などの設定が可能である。「ホール」ではホール毎の情報を設定する。例えばPAR打数、ホール図の原点、ホール図の尺度を設定することができる。「ホール目標」は上記地形であるホール上の目標物(バンカー、池、グリーン)の位置情報を設定することができる。「ティ」はティ位置情報の設定を行い、「ティ名称」はティの数が複数の場合に各ティ位置に名称を設定することができる。「距離」はティからグリーンまでの距離を設定する。「グリーン」ではグリーンのサイズ、グリーンの位置情報、グリーン図の尺度などを設定し、「グリーン名称」は例えば高麗芝グリーン、ベント芝グリーンなどを設定することができる。
また、ゴルフカート受信データの設定、ゴルフカート状態設定をすることができる。ゴルフカートのログ情報として、受信データログ、送信データログを保存する設定ができ、さらに送信データの表示、GPS受信データを確認することなどが可能である。
ステップS8では、全体のマップデータよりホール単位のマップデータを切り出しホール図と合成し、合成したマップポイント(位置データを地図上に示す点)に番号を付ける。例えば、図3(全体図)から図6のようなホール図を抜き出してマップポイントに整数番号をつける。なお整数番号に限定はしない。
ステップS9では、ポイント番号にコース上のエリア毎に区分けする。前インターバル、グリーン、ティ、後インターバル、フェアウェイ1、フェアウェイ2などの必要なエリアに分ける。
この設定は、図7にあるように、例えば、1H(1ホール)上のマップポイントに上記S8で付けた番号をPtとし、Pt1〜2にB(コースに入る前の)エリアを割付け、Pt3〜4にIb(前インターバル)エリアを割付け、Pt5〜7にT(ティ)エリアを割付け、pt8〜12にF1(フェアウェイ)エリアを割付ける、pt13〜36にF2(フェアウェイ)エリアを割付ける、その他にG(グリーン)エリア、Ia(後インターバル)、A(ホールの終わりから次のホールの途中)エリアをチェックボックスなどを利用して選択する。そして全てのホールについて同じようにエリア設定をする。
ステップS10では、上記「GPS」を用い各マップデータのGPSデータの精度設定をし、ステップS11では、エリア番号単位に属性を設定する。例えばブラインドエリアなどの属性をつける。図6にあるように7番から13番はスタートホールティー仮スタート登録をする範囲であることを設定する。また14番はプレー注意開始ポイントととし、16番はプレースタートポイント設定する。また34番から42番はカート前送り案内範囲(停止イベント)を設定する。また、43番ではクラブ忘れ案内(通過イベント)の注意を促す設定をする。
このような設定をメンテナンスによりする。図8に示すようにホールIDにはホール番号を入力し、1番ホールであれば1を入力する。次にエリア番号にはホール毎のマップポイント番号(Pt)を入力する。なお、エリア名称をつけることも可能である。経度、緯度にはGPSが測定したデータがPt毎に入力される。
次にS9でエリア区分したエリアに同図に示すように整数などの番号をつける。 次にブラインドの設定を0か1で設定する。本例では0であればブラインドではなく、1であればブラインドになっている。
各マップポイントにおけるブラインドである場合(OK)と、ブラインドがない場合(NG)の、前にいるゴルフカートとの安全距離を入力する。
同図DOP値ではGPSの精度設定する。GPSによる高度計測は衛星の配置により精度が悪い場合がある。そこで、衛星の配置状態からおおよその精度を算出し、採用条件として計測値の精度とDOP値で設定した値を比較し信頼性があるかないかを判断する。例えば設定したDOP値の近傍を±10%などとし、この範囲に閾値を設けて信頼性があるかを判断する。また、同図エリア有効範囲として20mなどの設定をして信頼性を上げている。また、一般的な進行方位の計測を行い、同図進行方位(0〜359度)と比較し、その結果に基づき進行方位の採用条件とする。また、マップポイントでのプレー時間を管理するために標準的なプレー時間を入力する。
また、避難先IDには、図9に示すメンテナンスの避難先を選択することにより、避難先ID(整数番号を振付ける)、避難先名称、避難先X、避難先Y、避難先表示メッセージなどのメッセージ情報を設定することができる。
ここで、ゴルフカートにメッセージを表示する場合は、例えば、図10に示すようにPtとエリア区分に対して、A〜Xまでのイベントを用意する。Aは「注意1トンネル」、B「注意2マムシ」、C「注意3対向車」、D「注意4打込」、E「注意5打球」、F「カート先送り1」、G「カート先送り2」、H「カート先送り3」、I「カート先送り4」、J「カート先送り5」、K「カート先送り6」、L「カート先送り7」、M「カート先送り8」、N「カート先送り9」、O「カート先送り10」、P「クラブ忘れ案内」、Q「茶店案内」、R「交差点注意1」、S「幅員注意」、T「坂注意1」、U「注意お願い」、V「注意6短いトンネル」、W「来場挨拶」、X「注意3対向車停止」などのメッセージを用意する。このメッセージには画像データ、音声データ、動画データなどが対応付けされいる。そしてゴルフカートがそのマップポイント上を通過、または停止した場合にメッセージを流す。そのマップポイントはチェックボックスなどを使用して選択し、例えばマップポイント14(F1)でUに割当てた音声データの音声を流したいときは同図の矢印が指す場所にチェックを入れることで音声が流れるようになる。また、当然であるが音声と一緒に画像を表示することも可能である。
ここで、画像データ、音声データの設定は図11に示すように、上記イベントのメッセージ毎に用意する。この場合も様々な条件を設定することが可能である。例えば通過停止区間、待機時間、画像表示判定、音声案内判定、イベント区分、スピーカ区分などの設定に基づきメッセージを出力する。
ステップS12では、上記ステップにより作成したマップデータをデータベースとして、基地局と全ての移動局で共通にデータを保持する。
図12は、上述したゴルフカート制御装置を実現する基地局(基準局)と移動局(ゴルフカート)のコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
同図に示すコンピュータ120は、CPU121、メモリ122、入力部123、出力部124、記憶部125、記録媒体駆動部126、及びネットワーク接続部127を有し、これらがバス128に接続された構成となっている。同図に示す構成は一例であり、これに限るものではない。
CPU121は、当該コンピュータ120全体を制御する中央処理装置である。
メモリ122は、プログラム実行、データ更新等の際に、記憶部125(あるいは可搬型記録媒体129)に記憶されているプログラムあるいはデータを一時的に格納するRAM等のメモリである。CPU121は、メモリ122に読み出したプログラム/データを用いて、上述した各種処理を実行する。
入力部123は、例えば、キーボード、マウス等であり、ユーザ等が表示装置14、115の表示画面上での操作を行う際に用いられる。
出力部124は、例えばプリンタ等であり、上記表示画面等の表示を印刷する。
ネットワーク接続部127は、例えばイントラネットやインターネット等のネットワークに接続して、他の情報処理装置とのコマンド/データ送受信を行う為の構成である。尚、規格ファイルの配布は、当該ネットワークを介してダウンロードする形でも、規格ファイルを格納した可搬型記録媒体を直接配る形でもよい。
記憶部125は、例えばハードディスク等であり、上述した様々な処理・機能を、コンピュータ120に実行させるためのプログラム/データ(処理を実行させるプログラム、及びデータベースのデータ等)が格納される。あるいは、上記規格ファイル、電子納品データ等が格納される。
あるいは、これらプログラム/データは、可搬型記録媒体129に記憶されているものであってもよい。この場合、可搬型記録媒体129に記憶されているプログラム/データは、記録媒体駆動部126によって読み出される。可搬型記録媒体129とは、例えば、FD(フレキシブル・ディスク)129a、CD−ROM129b、その他、DVD、光磁気ディスク等である。
あるいは、また、上記プログラム/データは、ネットワーク接続部127により接続しているネットワークを介して、他の装置内に記憶されているものをダウンロードするものであってもよい。あるいは、更に、インターネットを介して、外部の他の装置内に記憶されているものをダウンロードするものであってもよい。
また、本発明は、上記本発明の各種処理をコンピュータ上で実現するプログラムを記録した可搬型記憶媒体として構成できるだけでなく、当該プログラム自体として構成することもできる。
また、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
ゴルフカート制御装置の構成を示す図である。 測量データ作成システムの構成を示す図である。 ゴルフ場全体の地図情報に位置データをマッピングした図である。 本実施例をフローで示した図である。 メンテナンス項目を示した図である。 コース図に識別番号情報とエリア情報とサービス情報を付加した図である。 エリア設定を示す図である。 識別番号情報とエリア情報とサービス情報の設定を示す図である。 避難先の設定を示した図である。 イベントに対応したメッセージの設定を示した図である。 イベントに画像データ、動画データ、音声データなどの設定を示した図である。 コンピュータの内部構成を示す図である。
符号の説明
1 ・・・ 移動局側(ゴルフカート)
2 ・・・ 移動局装置
3 ・・・ 無線装置
4 ・・・ 液晶表示装置
5 ・・・ GPS装置
6 ・・・ GPSアンテナ
7 ・・・ GPS衛星
8 ・・・ カート制御部
9 ・・・ 無線LAN装置
10 ・・・ アンテナ
11 ・・・ アンテナ
12 ・・・ 基地局装置
13 ・・・ 無線装置
14 ・・・ 表示装置
15 ・・・ D−GPS装置
16 ・・・ GPSアンテナ
17 ・・・ GPS衛星
18 ・・・ 無線LAN装置
19 ・・・ アンテナ
20 ・・・ アンテナ
21 ・・・ LAN装置
22 ・・・ フロントシステム

120 ・・・ コンピュータ
121 ・・・ CPU
122 ・・・ メモリ
123 ・・・ 入力部
124 ・・・ 出力部
125 ・・・ 記憶部
126 ・・・ 記録媒体駆動部
127 ・・・ ネットワーク接続部
128 ・・・ バス
129 ・・・ 可搬型記録媒体
129a ・・・ FD(フレキシブル・ディスク)
129b ・・・ CD−ROM


Claims (9)

  1. ゴルフ場に配設される基地局により移動局を管理するゴルフカート制御装置において、
    測量装置を備えた基準局と移動局により前記ゴルフ場内の測量をし、前記測量の結果である位置データを、地図情報を有する図に合成してマップデータを作成する手段を具備することを特徴とするゴルフカート制御装置。
  2. ゴルフ場に配設される基地局により移動局を管理するゴルフカート制御装置において、
    測量結果と地図情報に基づき作成したマップデータに、利用者にサービスを提供するための情報を付加する手段を具備することを特徴とするゴルフカート制御装置。
  3. ゴルフ場に配設される基地局により移動局を管理するゴルフカート制御装置において、
    測量装置を備えた基準局と移動局により前記ゴルフ場内の測量をし、前記測量の結果を補正し位置データ作成し、地図情報を有する図に合成してマップデータを作成するマップデータ作成手段と、
    前記マップデータに、少なくとも識別番号情報、エリア情報、サービス情報のうち1つを付加する情報付加手段と、
    前記情報付加手段により付加された情報を、前記基地局と前記移動局で共有し、出力装置によりメッセージ情報として適時に提供する手段と、
    を具備することを特徴とするゴルフカート制御装置。
  4. 前記測量装置はGPSとD−GPSを利用して、少なくとも位置データとして経緯と緯度を測定することを特徴とする請求項3に記載のゴルフカート制御装置。
  5. 前記識別番号は、カート道路上のマップデータに付加することを特徴とする請求項3に記載のゴルフカート制御装置。
  6. 前記エリア情報は、ゴルフ場のホール毎に少なくとも前インターバル、グリーン、ティ、後インターバル、フェアウェイのうち1つを設定し前記エリア情報とし、マップデータに付加することを特徴とする請求項3に記載のゴルフカート制御装置。
  7. 前記サービス情報は、属性設定により少なくともコース情報、ホール情報、避難先、挨拶、イベントのうち1つを設定し、マップデータに前記サービス情報を付加することを特徴とする請求項3に記載のゴルフカート制御装置。
  8. ゴルフ場に配設される基地局により移動局を管理するゴルフカート制御方法において、
    測量をする基準局と移動局により前記ゴルフ場内の測量をし、前記測量の結果を補正し位置データ作成し、地図情報を有する図に合成してマップデータを作成し、
    前記マップデータに、少なくとも識別番号情報、エリア情報、サービス情報のうち1つを付加し、
    前記情報付加手段により付加された情報を、前記基地局と前記移動局で共有し、メッセージ情報として適時に提供する、
    ことを特徴とするゴルフカート制御方法。
  9. ゴルフ場に配設される基地局により移動局を管理できるゴルフカートを制御するプログラムであって、
    測量をする基準局と移動局により前記ゴルフ場内の測量をし、前記測量の結果を補正し位置データ作成し、地図情報を有する図に合成してマップデータを作成するマップデータ作成機能と、
    前記マップデータに、少なくとも識別番号情報、エリア情報、サービス情報のうち1つを付加する情報付加機能と、
    前記情報付加機能により付加された情報を、前記基地局と前記移動局で共有し、メッセージ情報として適時に提供する機能と、
    をコンピュータで実行されるプログラム。

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