JP2006044367A - 除雪車の運転警告システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 除雪車による除雪作業において、線路に氷雪した雪を削り落とすアイスカッターの破損を防止する除雪車の運転警告システムを得る
【解決手段】 撮影時間とともに記録された一連の映像データファイルを保持する映像データファイル保持部と、撮影位置と撮影時間と一連の映像データファイルとの対応関係を保持する映像データベース部と、除雪車の位置を演算するGPS受信端末と、映像データファイルを表示する表示装置と、前記GPS受信端末により計算された列車位置が地図データに記憶された線路の特定ポイントに接近すると、表示装置に表示された映像データに警告の表示をする警告処理部とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】 撮影時間とともに記録された一連の映像データファイルを保持する映像データファイル保持部と、撮影位置と撮影時間と一連の映像データファイルとの対応関係を保持する映像データベース部と、除雪車の位置を演算するGPS受信端末と、映像データファイルを表示する表示装置と、前記GPS受信端末により計算された列車位置が地図データに記憶された線路の特定ポイントに接近すると、表示装置に表示された映像データに警告の表示をする警告処理部とを備えた。
【選択図】 図1
Description
この発明は、列車が走行する線路(レール)の除雪作業を行う除雪車の運転警告システムに関するものである。
鉄道の除雪作業は夜中〜未明に行われることが多く、また、天候の悪いときに実施することもある。除雪車にはレールに氷雪した雪を削り落とすためのアイスカッターが設けられているが、踏切り付近や線路(レール)の切換ポイント付近ではアイスカッターを除雪作業中のレール高さの位置から持ち上げて、アイスカッターを保護する必要がある。
従来、この作業は運転手の経験と目視に頼っており、例えば踏切り付近に近づくと徐行し、踏切り位置を確認しながらアイスカッターによる除雪作業とアイスカッターの持ち上げ作業を行っていた。
また、従来、線路に設置され、除雪車の運転制御に必要な情報が予め記憶されたデータデポと、除雪車に設置され、データデポに記憶された情報を読み取るリーダと、リーダにより読み取られた情報に基づいて除雪車を運転制御する制御部とを備えた除雪車の運転制御装置があった(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、走行中の車両の位置検出精度を上げる改良方式として、線路近傍に複数の地上マーカを設置してこれらを緯度、経度と関連付けて記憶させ、GPS(Global Positioning System)衛星からのDGPS信号を受信して、これらの両方の信号に基づいて車両の位置を確定する改良方式の位置検出方法があった(例えば、特許文献2参照)。
従来、この作業は運転手の経験と目視に頼っており、例えば踏切り付近に近づくと徐行し、踏切り位置を確認しながらアイスカッターによる除雪作業とアイスカッターの持ち上げ作業を行っていた。
また、従来、線路に設置され、除雪車の運転制御に必要な情報が予め記憶されたデータデポと、除雪車に設置され、データデポに記憶された情報を読み取るリーダと、リーダにより読み取られた情報に基づいて除雪車を運転制御する制御部とを備えた除雪車の運転制御装置があった(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、走行中の車両の位置検出精度を上げる改良方式として、線路近傍に複数の地上マーカを設置してこれらを緯度、経度と関連付けて記憶させ、GPS(Global Positioning System)衛星からのDGPS信号を受信して、これらの両方の信号に基づいて車両の位置を確定する改良方式の位置検出方法があった(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら降雪時や夜間で視界が悪いときには運転手の経験と目視だけでは、踏切り位置が分からず、誤ってアイスカッターを破損してしまうことがあった。
また、従来の除雪車の運転制御装置では、車輪の空転、滑走などにより積算距離に誤差が混入する場合があり、得られた位置情報は正確なものではなく、誤った踏切り位置を認識してアイスカッターを破損してしまうことがあった。
また、従来の改良方式の位置検出方法によれば、走行する線路の近傍に多数の地上マーカを常に設置しておく必要があり、システム規模が大きくなるという課題があった。地上マーカとして既存の設備を利用することも述べられているが、そうするとそれらの設備で位置分解能が制限されるという問題があった。また、重要なことであるが、ディスプレイなどの表示装置の地図上に単に除雪車の位置と踏切り位置が表示されているだけでは、除雪車の運転手は運転席からみてどの位置に踏切りがあるのかを確認しづらく、結果としてどのタイミングでアイスカッターを持ち上げればよいかという判断ができずにアイスカッターを破損してしまうという問題があった。
また、従来の除雪車の運転制御装置では、車輪の空転、滑走などにより積算距離に誤差が混入する場合があり、得られた位置情報は正確なものではなく、誤った踏切り位置を認識してアイスカッターを破損してしまうことがあった。
また、従来の改良方式の位置検出方法によれば、走行する線路の近傍に多数の地上マーカを常に設置しておく必要があり、システム規模が大きくなるという課題があった。地上マーカとして既存の設備を利用することも述べられているが、そうするとそれらの設備で位置分解能が制限されるという問題があった。また、重要なことであるが、ディスプレイなどの表示装置の地図上に単に除雪車の位置と踏切り位置が表示されているだけでは、除雪車の運転手は運転席からみてどの位置に踏切りがあるのかを確認しづらく、結果としてどのタイミングでアイスカッターを持ち上げればよいかという判断ができずにアイスカッターを破損してしまうという問題があった。
この発明は上記の課題を解決するためになされたもので、除雪車の正確な位置データを取得し、位置データに関連付けられ予め視界のよい時に撮影された映像データファイルを表示装置上で見ることによって、作業が夜間や積雪時で踏切り位置が確認し難いときであっても踏切り位置を正確に把握することが出来、アイスカッターの破損を防止する除雪車の運転警告システムを得ることを目的とする。
この発明に係る除雪車の運転警告システムは、線路の特定ポイントを位置データと対応させて記憶する2次元地図データ保持部と、撮影時間とともに記録された一連の映像データファイルを保持する映像データファイル保持部と、少なくとも前記一連の映像データファイルを取得した撮影位置と撮影時間とを含む属性情報と前記映像データファイル保持部に保持された一連の映像データファイルとを前記撮影時間をもとに対応付ける対応付け部と、前記対応付け部によって対応付けられた前記撮影位置と前記撮影時間と前記一連の映像データファイルとの対応関係を保持する映像データベース部と、GPS衛星からGPS信号を受信しGPS信号から得られたGPS観測情報と、電子基準点の誤差と面補正パラメータを含む補正データとを用い、疑似距離を計算して、除雪車の位置を演算するGPS受信端末と、前記GPS受信端末により計算された除雪車の位置に最も近い映像データを含む映像データファイルを前記映像データベース部から検索する処理装置と、前記検索された映像データファイルを表示する表示装置と、前記GPS受信端末により計算された前記除雪車の位置が前記2次元地図データ保持部に記憶された線路の特定ポイントに接近すると、前記表示装置に表示された映像データに警告情報を出力する警告処理部とを備えた。
以上のようにこの発明によれば、除雪車の位置データと、位置に関連付けられた映像データファイルを備えることにより、位置に関連付けられた映像データファイルをみることによって、現在の除雪車の位置と踏切り位置との位置関係を正確に把握することができるので、除雪車に備えられて線路(レール)の雪を削り落とすアイスカッターを誤って破損してしまうことを防止することができる。
実施の形態1.
図1は本実施の形態1における除雪車の運転警告システムの構成を示す図である。
図1において、除雪車1に搭載する搭載装置は、複数のGPS(Global Positioning System)衛星G1、G2、G3、…、GnからのGPS信号11を受信するGPSアンテナ3と、PASセンタ31からの補正データ32を受信する補正情報受信アンテナ8と、GPS信号(測位信号)11と補正データ32を入力し、列車の位置データ9を出力するGPS受信端末2と、列車の位置データ9を入力し位置データ9に最も近接した撮影位置を含む映像データファイル名を映像データベース部26のテーブル30(図8で後述する)から検索し、映像データファイル名に対応した映像データファイルを映像データファイル保持部27から取出し、表示装置5に出力する処理装置4と、入力した映像データファイルを表示する表示装置5と、位置時間データと一連の映像データファイルとの対応関係をテーブル30として格納する映像データベース部26と、一連の映像データファイルを格納する映像データファイル保持部27と、線路の特定のポイントを位置と対応させて記憶し、処理装置4から入力した除雪車の位置データ9に対応する2次元地図データ43を処理装置4と警告処理部37に出力する2次元地図データ保持部42と、除雪車の位置データ9と2次元地図データ43を入力し、列車位置が線路の特定ポイントに接近すると表示装置5に警告情報を出力する警告処理部37からなる。
図1は本実施の形態1における除雪車の運転警告システムの構成を示す図である。
図1において、除雪車1に搭載する搭載装置は、複数のGPS(Global Positioning System)衛星G1、G2、G3、…、GnからのGPS信号11を受信するGPSアンテナ3と、PASセンタ31からの補正データ32を受信する補正情報受信アンテナ8と、GPS信号(測位信号)11と補正データ32を入力し、列車の位置データ9を出力するGPS受信端末2と、列車の位置データ9を入力し位置データ9に最も近接した撮影位置を含む映像データファイル名を映像データベース部26のテーブル30(図8で後述する)から検索し、映像データファイル名に対応した映像データファイルを映像データファイル保持部27から取出し、表示装置5に出力する処理装置4と、入力した映像データファイルを表示する表示装置5と、位置時間データと一連の映像データファイルとの対応関係をテーブル30として格納する映像データベース部26と、一連の映像データファイルを格納する映像データファイル保持部27と、線路の特定のポイントを位置と対応させて記憶し、処理装置4から入力した除雪車の位置データ9に対応する2次元地図データ43を処理装置4と警告処理部37に出力する2次元地図データ保持部42と、除雪車の位置データ9と2次元地図データ43を入力し、列車位置が線路の特定ポイントに接近すると表示装置5に警告情報を出力する警告処理部37からなる。
PASセンタ31は、正確な位置が判っている複数の電子基準点(図示せず)にそれぞれ設置されたGPS受信器をネットワークで接続している。各電子基準点のGPS受信器はGPS衛星G1、G2、G3、…、Gnから受信した受信信号(測位信号)から、L1搬送波(1575.42MHz)とL2搬送波(1227.6MHz)の二周波から成る搬送波位相データ、衛星測位時間データ、エフェメリスデータ、アルマナックデータ、及び擬似距離データなどのGPS観測情報を取得する。このGPS観測情報は、電子基準点の識別コードとともにPASセンタ31に送られる。PASセンタ31は、各GPS受信器から得たGPS観測情報を用いて、広域電子基準点網内でFKP(Flachen Korrektur Parameter)方式の演算処理によって面補正パラメータを演算する(例えば、G.Wubbena,A.Bagge,M.Schmitz,”RTK Networks based on Geo++ GNSMART−Concept,Implementation,Results”,presented at the International Technical Meeting,ION GPS−01,September11.−14.,2001参照)。補正データ32とは、DGPS(Differential GPS)により得られる補正値eとFKP方式により得られる面補正パラメータをいう。
図2は、GPS受信端末2のブロック図を示す図である。GPSアンテナ3で受信したGPS信号11をGPS受信機22に出力し、GPS受信機22はGPS観測情報23を測位処理部24に出力する。補正情報受信アンテナ8は受信した補正データ32を測位処理部24に出力する。測位処理部24はGPS観測情報23と補正データ32から列車の位置データ9を算出し、位置データ9を処理装置4と警告処理部37に出力する。
従来のDGPSにおいては、それぞれの電子基準点における誤差eしか得られず、測定点が電子基準点から離れるに従って測定点での誤差量が大きくなるのに対して、本FKP方式のDGPSでは、概念的には、面補正パラメータとして勾配θが与えられる。電子基準点からδx、δy離れてもtanθを乗算すればδeが得られるので、測定点がかなり離れていても正確な誤差量が判る。実際には、上記勾配としてはFKP平面の南北成分の傾きと東西成分の傾きが与えられる。また、これら傾きを用いて、除雪車のGPS受信端末2のGPS観測情報23に基づいて距離依存誤差を演算し、GPS観測情報23で得られた測定点の疑似距離を補正することができる。この面補正パラメータは、PASセンタ31において、複数の電子基準点でGPS信号(測位信号)11を観測したGPS観測情報23に基づき、位置に依存する遅延量である電離層遅延量、対流圏遅延量、衛星軌道誤差量を求めて、各電子基準点周りでそれらの遅延量から、最も適切に当てはまるパラメータが求められる。なお、本FKP方式のDGPSは、FKP方式で疑似距離を補正するので、以後、FKP−DGPSと呼ぶ。
FKP−DGPSの位置精度に関しては測量分野で実績が得られており、測定用の搬送波位相情報を得るキャリア受信機によって精度の差があるが、L1搬送波、L2搬送波の2周波方式ではセンチメートル単位で、1周波のものでも0.5〜1メートル単位である。
このようにFKP−DGPS方式の測位により、除雪車は自車が走行している位置を正確に知ることができる。隣接して敷設されている線路(数m間隔)を識別するだけの位置分解能があるため、除雪車はどの線路を走行しているかを特定することができる。
このようにFKP−DGPS方式の測位により、除雪車は自車が走行している位置を正確に知ることができる。隣接して敷設されている線路(数m間隔)を識別するだけの位置分解能があるため、除雪車はどの線路を走行しているかを特定することができる。
図3は、本実施の形態1における除雪車の運転警告システムを模式的に説明する図である。
除雪車1のGPS受信端末2は、これまでの説明のように、GPSアンテナ3によりGPS衛星G1、…、GnからGPS信号11を受信し、また、補正情報受信アンテナ8によりPASセンタ31から補正データ32を受信する。GPS受信端末2は除雪車の位置データ9を演算し処理装置4に出力する。
処理装置4は位置データ9を映像データベース部26に送信し、映像データベース部26は位置データ9の位置に関連付いた映像データ18を映像データファイル保持部27から取出し表示装置5に出力する。
ここで表示装置5に出力される映像データ18は、例えば夏の日中の、視界の良いときに予め撮影した映像である。
除雪車1の運転者は、冬の積雪の多い地域で、例えば線路の両脇には雪の壁ができて視界が極端に悪く、踏切り位置が確認できないような線路を走行する場合であっても、表示装置5に映しだされた映像データ18を見ることで、踏切りなどの特定ポイントの位置を視覚的に確認することができる。
除雪車1のGPS受信端末2は、これまでの説明のように、GPSアンテナ3によりGPS衛星G1、…、GnからGPS信号11を受信し、また、補正情報受信アンテナ8によりPASセンタ31から補正データ32を受信する。GPS受信端末2は除雪車の位置データ9を演算し処理装置4に出力する。
処理装置4は位置データ9を映像データベース部26に送信し、映像データベース部26は位置データ9の位置に関連付いた映像データ18を映像データファイル保持部27から取出し表示装置5に出力する。
ここで表示装置5に出力される映像データ18は、例えば夏の日中の、視界の良いときに予め撮影した映像である。
除雪車1の運転者は、冬の積雪の多い地域で、例えば線路の両脇には雪の壁ができて視界が極端に悪く、踏切り位置が確認できないような線路を走行する場合であっても、表示装置5に映しだされた映像データ18を見ることで、踏切りなどの特定ポイントの位置を視覚的に確認することができる。
図4は、本発明の除雪車の運行警告システムの運用までのフローを示したものである。
本システムを運用するにあたり、システム運用開始前準備を行う。映像撮影用列車が除雪車が走行する線路を走行し、列車に設置したビデオカメラなどの撮影装置により列車前方の映像を予め撮影する。この撮影と同時にGPS衛星を利用した測位により映像撮影用列車の撮影位置と撮影時間を記録する(ステップS001)。映像収集装置28とデータベース生成装置29は、撮影した映像と撮影位置と撮影時間から映像データベースと映像データファイルを作成し、映像データベース部26、映像データファイル保持部27に保存する(ステップS002)。
システム運用開始前準備が終わった後に、除雪車によるシステム運用を開始する。システム運用ではGPS衛星を利用した測位により、線路を走行する除雪車の位置データを取得する。位置データの位置に関連付いた映像を、映像データベース部26と映像データファイル保存部27から取得し、表示装置5に表示する(ステップS003)。
除雪車が踏切りなどの特定ポイントに接近すると、警告情報を出力して注意を促す(ステップS004)。
本システムを運用するにあたり、システム運用開始前準備を行う。映像撮影用列車が除雪車が走行する線路を走行し、列車に設置したビデオカメラなどの撮影装置により列車前方の映像を予め撮影する。この撮影と同時にGPS衛星を利用した測位により映像撮影用列車の撮影位置と撮影時間を記録する(ステップS001)。映像収集装置28とデータベース生成装置29は、撮影した映像と撮影位置と撮影時間から映像データベースと映像データファイルを作成し、映像データベース部26、映像データファイル保持部27に保存する(ステップS002)。
システム運用開始前準備が終わった後に、除雪車によるシステム運用を開始する。システム運用ではGPS衛星を利用した測位により、線路を走行する除雪車の位置データを取得する。位置データの位置に関連付いた映像を、映像データベース部26と映像データファイル保存部27から取得し、表示装置5に表示する(ステップS003)。
除雪車が踏切りなどの特定ポイントに接近すると、警告情報を出力して注意を促す(ステップS004)。
図5は、線路と、線路上に仮想的に付けられた区分ポイントP0〜P5の一例を示した図である。区分ポイントP1において線路は2方向に分かれ、区分ポイントP4において線路は合流する。区分ポイントP0を出発した除雪車1は、区分ポイントP1の線路切換により区分ポイントP2を経由するか、あるいは区分ポイントP3を経由して区分ポイントP5に到着する。
システム運用開始前準備では、線路を区分ポイントP0〜P1間、P1〜P2〜P4間、P1〜P3〜P4、P4〜P5の線路区間に分け、各々の線路区間で撮影装置による撮影とGPSを利用した撮影位置と撮影時間の測定を行う。ここで、撮影位置とは、測位処理部24がGPS観測情報23と補正データ32から算出する位置データ9を指す。
映像収集装置28とデータベース生成装置29は、撮影した映像とGPSによる撮影位置と撮影時間とから、対応関係を表したテーブル30と一連の映像データファイルを作成し、各々の区分ごとに映像データファイル名をつけて、テーブル30を映像データベース部26に、一連の映像データファイルを映像データファイル保持部27に保存する。
システム運用開始前準備では、線路を区分ポイントP0〜P1間、P1〜P2〜P4間、P1〜P3〜P4、P4〜P5の線路区間に分け、各々の線路区間で撮影装置による撮影とGPSを利用した撮影位置と撮影時間の測定を行う。ここで、撮影位置とは、測位処理部24がGPS観測情報23と補正データ32から算出する位置データ9を指す。
映像収集装置28とデータベース生成装置29は、撮影した映像とGPSによる撮影位置と撮影時間とから、対応関係を表したテーブル30と一連の映像データファイルを作成し、各々の区分ごとに映像データファイル名をつけて、テーブル30を映像データベース部26に、一連の映像データファイルを映像データファイル保持部27に保存する。
次に、映像収集装置28およびデータベース生成装置29について説明する(例えば、特開2001−290820参照)。
図6は、本実施の形態1における映像収集装置28の構成を示す図である。
映像収集装置28を用いた撮影は視界の良い時に行われ、例えば夏の晴れた日の日中に行われる。映像収集装置28はビデオカメラなどによって実現され、映像を撮影するビデオカメラ12は映像撮影用列車の運転席などに設置され、ビデオテープなどの可搬型記録媒体である映像記録媒体15に一連の映像データとともに撮影時間を記録する。ここで、ビデオカメラ12を設置する映像撮影用の列車は除雪車である必要はなく、乗客を乗せる通常の列車であっても構わないが、運転席からの視界を合わせるためにビデオカメラ12の取付け位置は、除雪車の取付け位置と同じ高さ、同じ位置、同じアングルであることが望ましい。また、GPSアンテナ3位置に対するビデオカメラ12の取付け位置も、映像撮影用列車と除雪車とで同じであることが望ましい。
列車は有軌道なので、走行線路が明確になっていれば列車の運転席視野に対応した映像を正確に得ることができる。
図6は、本実施の形態1における映像収集装置28の構成を示す図である。
映像収集装置28を用いた撮影は視界の良い時に行われ、例えば夏の晴れた日の日中に行われる。映像収集装置28はビデオカメラなどによって実現され、映像を撮影するビデオカメラ12は映像撮影用列車の運転席などに設置され、ビデオテープなどの可搬型記録媒体である映像記録媒体15に一連の映像データとともに撮影時間を記録する。ここで、ビデオカメラ12を設置する映像撮影用の列車は除雪車である必要はなく、乗客を乗せる通常の列車であっても構わないが、運転席からの視界を合わせるためにビデオカメラ12の取付け位置は、除雪車の取付け位置と同じ高さ、同じ位置、同じアングルであることが望ましい。また、GPSアンテナ3位置に対するビデオカメラ12の取付け位置も、映像撮影用列車と除雪車とで同じであることが望ましい。
列車は有軌道なので、走行線路が明確になっていれば列車の運転席視野に対応した映像を正確に得ることができる。
また、撮影を行う映像撮影用列車の速度は除雪車と同じ程度に遅いほうが望ましい。映像撮影用の列車が100[km/時間]の速度で移動しながら撮影した場合、1秒間での移動距離は約28[m/秒]となる。ビデオカメラが撮影する1秒あたりのコマ数を60[コマ/秒]とすると隣り合うコマ間の移動距離は約0.5[m]となる。コマ間で列車は約0.5[m]移動しており、移動した0.5[m]の間の映像はビデオカメラに記録されない。一方、20[km/時間]の速度で移動しながら撮影した場合、1秒間での移動距離は約5.6[m/秒]となり、隣り合うコマ間の移動距離は約0.1[m]となり、比較的位置精度の高い映像が得られる。
GPS受信端末2は、1秒毎にGPS衛星G1、…、Gnから送られるGPS信号11と定期的にPASセンタ31から送られる補正データ32に基づき、列車の現在位置と現在時刻とからなる位置時間データ16を取得する。変復調器13はGPS受信端末2が得た位置時間データ16を映像記録媒体15の音声部分に記録する形式に変換する。変復調器13は記録形式を変換した変換後位置時間データ17を撮影した画像の音声部分に記録する。
GPS受信端末2は、1秒毎にGPS衛星G1、…、Gnから送られるGPS信号11と定期的にPASセンタ31から送られる補正データ32に基づき、列車の現在位置と現在時刻とからなる位置時間データ16を取得する。変復調器13はGPS受信端末2が得た位置時間データ16を映像記録媒体15の音声部分に記録する形式に変換する。変復調器13は記録形式を変換した変換後位置時間データ17を撮影した画像の音声部分に記録する。
図7はデータベース生成装置29の構成を示す図である。
データベース生成装置29は、映像記録媒体15と映像読込部35とデータ読込部36と変復調器13と映像データ記憶装置33と位置時間データ記憶装置34と対応付け部20と映像データベース部26と映像データファイル保持部27とから構成される。
映像読込部35は映像記録媒体15に記録されている一連の映像データを読み込み、映像データ記憶装置33に保持させる。この際、一連の映像データとともに撮影時間も保持される。この撮影時間は、タイムコードと呼ばれる撮影時間のコードが各映像データ(各コマ)に記録されており、このタイムコードが読み込まれることになる。映像データ記憶装置33内に保持される一連の映像データは、所定の映像データを直ちに出力することができるディジタルデータである。また、一連の映像データは、一連の映像データ単位を1ファイル(映像データファイルF101(図8で示す))として保持される。同時に一連の映像データを複数読み込む場合には、各一連の映像データのファイル名が異なるようにして保持される。
データ読込部36は映像記録媒体15の音声部に記録されている一連の位置情報データを読み込んだ後、変復調装置13により記録形式を変換し位置時間データ記憶装置34に保持させる。位置時間データ記憶装置34内に保持される一連の位置時間データ16は、所定の位置時間データを直ちに出力することができるディジタルデータである。
データベース生成装置29は、映像記録媒体15と映像読込部35とデータ読込部36と変復調器13と映像データ記憶装置33と位置時間データ記憶装置34と対応付け部20と映像データベース部26と映像データファイル保持部27とから構成される。
映像読込部35は映像記録媒体15に記録されている一連の映像データを読み込み、映像データ記憶装置33に保持させる。この際、一連の映像データとともに撮影時間も保持される。この撮影時間は、タイムコードと呼ばれる撮影時間のコードが各映像データ(各コマ)に記録されており、このタイムコードが読み込まれることになる。映像データ記憶装置33内に保持される一連の映像データは、所定の映像データを直ちに出力することができるディジタルデータである。また、一連の映像データは、一連の映像データ単位を1ファイル(映像データファイルF101(図8で示す))として保持される。同時に一連の映像データを複数読み込む場合には、各一連の映像データのファイル名が異なるようにして保持される。
データ読込部36は映像記録媒体15の音声部に記録されている一連の位置情報データを読み込んだ後、変復調装置13により記録形式を変換し位置時間データ記憶装置34に保持させる。位置時間データ記憶装置34内に保持される一連の位置時間データ16は、所定の位置時間データを直ちに出力することができるディジタルデータである。
対応付け部20は、データ読込部36が読み込んだ位置時間データのファイルに対応する一連の映像データのファイルを映像データ記憶装置33から取出し、位置時間データと一連の映像データとを撮影時間をもとに関連付けした映像データベースを作成し、映像データベース部26に格納する。一連の映像データのファイルは映像データファイル保持部27に格納する。
図8は、映像データベース部26と映像データファイル保持部27のファイル格納を説明する図である。映像データベース部26は、図8に示すように、位置時間データと一連の映像データとの対応関係をテーブル30として格納する。1つのテーブル30には、一連の映像データのファイル(映像データファイルF101)毎に生成され、一連の映像データのファイル名である映像データファイル名が格納される。対応関係は、映像データファイルの撮影開始時間からの経過秒単位を一組とし、時間順に配列される映像データベースとして記録される。すなわち、映像データの撮影時間と位置時間データの撮影時間とを一致させ、映像データベースには、時間順に、撮影時間、撮影位置、経過秒が記録される。ここで、撮影位置とは、測位処理部24がGPS観測情報23と補正データ32から算出する位置データ9を指す。
次に、図9により、本発明の実施の形態1で除雪車が位置を測定しアイスカッターを持ち上げる作業までの動作を説明する。
図9は、本発明の実施の形態1の動作を説明するフローチャートである。除雪車1に備えられたGPS受信機2は上空の複数のGPS衛星G1、G2、G3、…、GnからGPS信号(測位信号)11を受信し、演算によりGPS観測情報23を取得する(ステップS101)。ここでGPS観測情報23は、各GPS衛星と除雪車のGPS受信端末2との距離が含まれている。以下、GPS衛星とGPS受信端末2との距離のことを擬似距離という。
次に、GPS受信機は2はPASセンタ31が送信する補正データ32を受信する(ステップS102)。ここで、補正データ32はDGPSにより得られる補正値eとFKP方式により得られる面補正パラメータをいう。
受信端末2はGPS観測情報23と補正データ32から除雪車の位置を算出する(ステップS103)。
図9は、本発明の実施の形態1の動作を説明するフローチャートである。除雪車1に備えられたGPS受信機2は上空の複数のGPS衛星G1、G2、G3、…、GnからGPS信号(測位信号)11を受信し、演算によりGPS観測情報23を取得する(ステップS101)。ここでGPS観測情報23は、各GPS衛星と除雪車のGPS受信端末2との距離が含まれている。以下、GPS衛星とGPS受信端末2との距離のことを擬似距離という。
次に、GPS受信機は2はPASセンタ31が送信する補正データ32を受信する(ステップS102)。ここで、補正データ32はDGPSにより得られる補正値eとFKP方式により得られる面補正パラメータをいう。
受信端末2はGPS観測情報23と補正データ32から除雪車の位置を算出する(ステップS103)。
次に、処理装置4は2次元地図データ保持部42から位置データ9に対応した2次元地図データ43を検索し、表示装置5に表示する(ステップS104)。
この後、処理装置4は映像表示の指示の有無を判定する。映像表示の指示は例えば、表示装置5のボタンにより行ってもよいし、除雪車と2次元地図データ上の特定ポイントとの距離が事前に設定された所定の距離以内であるか否かの判定により行ってもよい(ステップS105)。所定の距離の設定は手作業でキー入力してもよいし、除雪車の速度に基づき自動で算出してもよい。
映像表示の指示があった場合、処理装置4は映像データベース部26のテーブル30を検索し、除雪車の位置データ9に最も近い撮影位置の映像データをもつ映像データファイル名と、この撮影位置に対応する経過秒とを取得する(ステップS106)。データの検索は、2次元地図データ43により除雪車1の線路区間が判り、この線路区間の情報をもとにテーブルを検索することで、映像データファイル名が取得できる。この後に、テーブル内の撮影位置の情報から最も近い撮影位置の映像データの経過秒を取得することで、効率的な検索ができる。
処理装置4は、映像データファイル名をもつ映像データファイルF101を映像データファイル保持部27から取出し、除雪車の位置データ9に最も近い撮影位置の経過秒に対応する映像データを映像データファイルF101から検索し表示装置5に再生表示する(ステップS107)。ここで、線路の分岐ポイントにおいては、線路の分岐ポイントに到達する1つ手前の位置データの映像データを表示するようにする。除雪車が分岐ポイントに到達した時点においては、処理装置4は未だ、除雪車がどちらの方向に進むか判定できないためである。
次に、警告処理部37は除雪車の位置が2次元地図データで予め指定した特定ポイントに接近したかを判定する。例えば、除雪車1の位置と特定ポイントである踏切りの位置とが所定の距離以内であるかを判定する(ステップS108)。
警告処理部37が除雪車1が特定ポイントに接近したと判定すると、警告処理部37は表示装置5上に映像として表示されている特定ポイント(例えば、踏切り)の映像箇所に特定ポイントであることを指し示す枠表示45と、注意喚起する警告表示46を表示させる警告表示信号を表示装置5に出力する(ステップS109)。
この後、処理装置4は映像表示の指示の有無を判定する。映像表示の指示は例えば、表示装置5のボタンにより行ってもよいし、除雪車と2次元地図データ上の特定ポイントとの距離が事前に設定された所定の距離以内であるか否かの判定により行ってもよい(ステップS105)。所定の距離の設定は手作業でキー入力してもよいし、除雪車の速度に基づき自動で算出してもよい。
映像表示の指示があった場合、処理装置4は映像データベース部26のテーブル30を検索し、除雪車の位置データ9に最も近い撮影位置の映像データをもつ映像データファイル名と、この撮影位置に対応する経過秒とを取得する(ステップS106)。データの検索は、2次元地図データ43により除雪車1の線路区間が判り、この線路区間の情報をもとにテーブルを検索することで、映像データファイル名が取得できる。この後に、テーブル内の撮影位置の情報から最も近い撮影位置の映像データの経過秒を取得することで、効率的な検索ができる。
処理装置4は、映像データファイル名をもつ映像データファイルF101を映像データファイル保持部27から取出し、除雪車の位置データ9に最も近い撮影位置の経過秒に対応する映像データを映像データファイルF101から検索し表示装置5に再生表示する(ステップS107)。ここで、線路の分岐ポイントにおいては、線路の分岐ポイントに到達する1つ手前の位置データの映像データを表示するようにする。除雪車が分岐ポイントに到達した時点においては、処理装置4は未だ、除雪車がどちらの方向に進むか判定できないためである。
次に、警告処理部37は除雪車の位置が2次元地図データで予め指定した特定ポイントに接近したかを判定する。例えば、除雪車1の位置と特定ポイントである踏切りの位置とが所定の距離以内であるかを判定する(ステップS108)。
警告処理部37が除雪車1が特定ポイントに接近したと判定すると、警告処理部37は表示装置5上に映像として表示されている特定ポイント(例えば、踏切り)の映像箇所に特定ポイントであることを指し示す枠表示45と、注意喚起する警告表示46を表示させる警告表示信号を表示装置5に出力する(ステップS109)。
図10に、ステップS104において表示装置5に表示された2次元地図データ43と、2次元地図データ上に示された除雪車位置表示44と、ステップS107で表示された映像データと、ステップS109で表示された特定ポイントを指し示す枠表示45と、注意喚起する警告表示46の一例を示す。
このように、除雪車が踏切りなどの特定ポイントに近づくと、表示装置5上に注意喚起をする警告表示がされる。また、警告表示46を表示するとともに、警告音を発するようにしてもよい。
枠表示45は、除雪車と特定ポイントとの距離が近づくに従い枠の表示が大きくなるようにしてもよい。
図11に、枠表示45が、除雪車が特定ポイント(例えば踏切り)に近づくにつれて大きく表示されていく様子を示す。このように表示することにより、特定ポイントが近づいていることを視覚的に知ることが出来る(ステップS110)。除雪車と特定ポイントとの距離は、GPS受信端末2で演算した除雪車の位置と、2次元地図データ43上にある特定ポイントの位置データから演算することで得られる。
この後、表示装置5に表示された映像データ18を見ることで、除雪車が特定ポイントに最接近したと判定すると(ステップS111)、除雪車のアイスカッターを持ち上げる操作を行う(ステップS112)。最接近したことの判定は、除雪車の運転手が行ってもよいし、計算機が判定するようにしてもよい。以上により、除雪車が特定ポイントに接近し、アイスカッターを持ち上げるまでの処理を完了する。
ステップS109で行う警告表示は、「踏切りに接近、注意せよ」などの文言の表示であってもよいし、「減速せよ」という表示であってもよい。また、これらの文言を音声で発するようにしてもよい。また、警告音を発することでもよく、枠表示45を表示することであってもよい。また、列車の速度制御により自動的に減速を行うようにしてもよい。この時は、除雪車の位置データ9の変化から速度を算出することで、算出速度が予め設定した速度以下となるように速度制御を行うようにしてもよい。
警告情報とは、これら警告表示や、警告表示を音声で発したものや、警告音や、枠表示など、警告のため注意を喚起する情報のことをいう。
このように、除雪車が踏切りなどの特定ポイントに近づくと、表示装置5上に注意喚起をする警告表示がされる。また、警告表示46を表示するとともに、警告音を発するようにしてもよい。
枠表示45は、除雪車と特定ポイントとの距離が近づくに従い枠の表示が大きくなるようにしてもよい。
図11に、枠表示45が、除雪車が特定ポイント(例えば踏切り)に近づくにつれて大きく表示されていく様子を示す。このように表示することにより、特定ポイントが近づいていることを視覚的に知ることが出来る(ステップS110)。除雪車と特定ポイントとの距離は、GPS受信端末2で演算した除雪車の位置と、2次元地図データ43上にある特定ポイントの位置データから演算することで得られる。
この後、表示装置5に表示された映像データ18を見ることで、除雪車が特定ポイントに最接近したと判定すると(ステップS111)、除雪車のアイスカッターを持ち上げる操作を行う(ステップS112)。最接近したことの判定は、除雪車の運転手が行ってもよいし、計算機が判定するようにしてもよい。以上により、除雪車が特定ポイントに接近し、アイスカッターを持ち上げるまでの処理を完了する。
ステップS109で行う警告表示は、「踏切りに接近、注意せよ」などの文言の表示であってもよいし、「減速せよ」という表示であってもよい。また、これらの文言を音声で発するようにしてもよい。また、警告音を発することでもよく、枠表示45を表示することであってもよい。また、列車の速度制御により自動的に減速を行うようにしてもよい。この時は、除雪車の位置データ9の変化から速度を算出することで、算出速度が予め設定した速度以下となるように速度制御を行うようにしてもよい。
警告情報とは、これら警告表示や、警告表示を音声で発したものや、警告音や、枠表示など、警告のため注意を喚起する情報のことをいう。
図12と図13は、警告処理部37が行う処理で、表示装置5に映しだされている映像の特定ポイント(例えば踏切り)に枠表示45を重ねて表示させ、また、除雪車と特定ポイントとの距離が近づくに従い枠表示45の表示を大きく表示させる処理方法を説明する図である。
図12は、システム運用開始前準備において、撮影装置(例えばビデオカメラ)を載せた映像撮影用列車が線路を走行し列車前方を撮影しているときの配置図である。撮影装置は地面から高さh、地面の垂線に対するアングルθで映像撮影用列車に固定されている。撮影装置は画角2αをもつ。
ここでは説明を簡略化するため、GPSアンテナ3と撮影装置(ビデオカメラ)は、XY面で同一座標に取り付けられているとする(GPSアンテナ3と撮影装置の固定位置のオフセット量Δx=0、Δy=0)。すなわち、FKP−DGPSにより求められる映像撮影用列車位置と撮影装置(ビデオカメラ)の位置はXY面で同一の位置にある。図12より、撮影装置(ビデオカメラ)は、撮影装置の取付け位置よりh×tanθだけ前方の映像を画面中央に撮影する。h×tanθより離れているものは画面上方に映し出され、画面上端は撮影装置取付け位置よりh×tan(θ+α)離れた位置となる。また、h×tanθより近いものは画面下方に映し出され、画面下端は撮影装置取付け位置よりh×tan(θ−α)の位置となる。
図13は表示装置5に映し出された映像を表したもので、画面の上下方向(Y方向)に関しy=0の位置に映し出されている映像は、撮影装置の取付け位置からh×tanθの距離の位置を映し出している。画面上端はh×tan(θ+α)の位置のものを映し出している。また、画面下端はh×tan(θ−α)の位置のものを映し出している。
このように、撮影装置からの距離は、表示装置5の画面のy方向の位置に換算され映し出される。
図14は、表示装置5に表示される表示位置と撮影装置からの距離との相関を表す相関表の一例である。この相関表により、撮影装置からの距離から表示装置に表示される表示位置を求めることができる。
除雪作業中の除雪車は、FKP−DGPSにより位置データを取得する。また、特定ポイント(例えば、踏切り)は2次元地図データに位置情報が記憶されている。これより除雪車と特定ポイントとの距離Lは算出される。
警告処理部37は算出された距離から換算した画面上のy方向位置(y=0の位置が、h×tanθ前方位置に対応する)に枠表示45を表示させることにより、画面に映し出されている映像データの特定ポイント位置に枠表示45を重ねて表示をすることができる。枠表示45の大きさに関しても、算出された除雪車と特定ポイントとの距離に応じて表示させることができる。
このようにして、警告処理部37は表示装置5に映しだされている映像の特定ポイント(例えば踏切り)に枠表示45を重ねて表示させ、また、除雪車と特定ポイントとの距離が近づくに従い枠表示45の表示を大きく表示させることができる。
なお、GPSアンテナ3と撮影装置の固定位置が異なるときは(Δx≠0、Δy≠0)、Δx、Δyの分をオフセットさせて処理すればよい。
図12は、システム運用開始前準備において、撮影装置(例えばビデオカメラ)を載せた映像撮影用列車が線路を走行し列車前方を撮影しているときの配置図である。撮影装置は地面から高さh、地面の垂線に対するアングルθで映像撮影用列車に固定されている。撮影装置は画角2αをもつ。
ここでは説明を簡略化するため、GPSアンテナ3と撮影装置(ビデオカメラ)は、XY面で同一座標に取り付けられているとする(GPSアンテナ3と撮影装置の固定位置のオフセット量Δx=0、Δy=0)。すなわち、FKP−DGPSにより求められる映像撮影用列車位置と撮影装置(ビデオカメラ)の位置はXY面で同一の位置にある。図12より、撮影装置(ビデオカメラ)は、撮影装置の取付け位置よりh×tanθだけ前方の映像を画面中央に撮影する。h×tanθより離れているものは画面上方に映し出され、画面上端は撮影装置取付け位置よりh×tan(θ+α)離れた位置となる。また、h×tanθより近いものは画面下方に映し出され、画面下端は撮影装置取付け位置よりh×tan(θ−α)の位置となる。
図13は表示装置5に映し出された映像を表したもので、画面の上下方向(Y方向)に関しy=0の位置に映し出されている映像は、撮影装置の取付け位置からh×tanθの距離の位置を映し出している。画面上端はh×tan(θ+α)の位置のものを映し出している。また、画面下端はh×tan(θ−α)の位置のものを映し出している。
このように、撮影装置からの距離は、表示装置5の画面のy方向の位置に換算され映し出される。
図14は、表示装置5に表示される表示位置と撮影装置からの距離との相関を表す相関表の一例である。この相関表により、撮影装置からの距離から表示装置に表示される表示位置を求めることができる。
除雪作業中の除雪車は、FKP−DGPSにより位置データを取得する。また、特定ポイント(例えば、踏切り)は2次元地図データに位置情報が記憶されている。これより除雪車と特定ポイントとの距離Lは算出される。
警告処理部37は算出された距離から換算した画面上のy方向位置(y=0の位置が、h×tanθ前方位置に対応する)に枠表示45を表示させることにより、画面に映し出されている映像データの特定ポイント位置に枠表示45を重ねて表示をすることができる。枠表示45の大きさに関しても、算出された除雪車と特定ポイントとの距離に応じて表示させることができる。
このようにして、警告処理部37は表示装置5に映しだされている映像の特定ポイント(例えば踏切り)に枠表示45を重ねて表示させ、また、除雪車と特定ポイントとの距離が近づくに従い枠表示45の表示を大きく表示させることができる。
なお、GPSアンテナ3と撮影装置の固定位置が異なるときは(Δx≠0、Δy≠0)、Δx、Δyの分をオフセットさせて処理すればよい。
このように本発明によれば、除雪作業が夜間や冬の積雪が多いときで視界が悪いときであっても、除雪車の表示装置に映し出され、視界の良いときに撮影された映像をみることによって、除雪車の位置と特定ポイント(例えば、踏切り)の位置との位置関係を視覚的に、より正確に把握することができるので、線路(レール)に氷雪した雪を削り落とすアイスカッターを誤って破損してしまうことを防止できる。
実施の形態2.
図15に、本発明の実施の形態2に係る除雪車の運転警告システムの実施例を示す。実施の形態1では、表示装置5には位置に関連付いた映像データ18を表示するようにしていたが、表示装置5には位置に関連付いた映像データ18を表示するとともにアイスカッター先端51を表示するようにしてもよい。
図15は、除雪車が踏切りに接近したときの表示装置5の図であり、表示装置5には、位置に関連付いた映像データ18とともにアイスカッター先端51が表示されている。
図15に表示されているアイスカッター先端51は、アイスカッターを実際に撮影した映像であってもよいし、除雪車に取り付けられているアイスカッターの取付け位置と大きさから計算され、運転席からみたときに位置するであろうと想定される位置に表示されたマークであってもよい。
このように表示装置5にアイスカッターの位置が表示されるため、例えば踏切りなどの特定ポイントとアイスカッターとの間隔がより視覚的に判るようになる。これによりアイスカッターを上げるべきタイミングがより明確となり、アイスカッターの破損を防ぐことができる。
また、GPSアンテナ3からアイスカッター先端までの距離をSとし、除雪車の位置データ9から特定ポイント(例えば、踏切り)までの距離をLとすると、L−Sがゼロとなったときにアイスカッターは特定ポイントに接触する。警告情報は、LからSを差し引いた(L−S)の値を判定基準として出力する。
図15に、本発明の実施の形態2に係る除雪車の運転警告システムの実施例を示す。実施の形態1では、表示装置5には位置に関連付いた映像データ18を表示するようにしていたが、表示装置5には位置に関連付いた映像データ18を表示するとともにアイスカッター先端51を表示するようにしてもよい。
図15は、除雪車が踏切りに接近したときの表示装置5の図であり、表示装置5には、位置に関連付いた映像データ18とともにアイスカッター先端51が表示されている。
図15に表示されているアイスカッター先端51は、アイスカッターを実際に撮影した映像であってもよいし、除雪車に取り付けられているアイスカッターの取付け位置と大きさから計算され、運転席からみたときに位置するであろうと想定される位置に表示されたマークであってもよい。
このように表示装置5にアイスカッターの位置が表示されるため、例えば踏切りなどの特定ポイントとアイスカッターとの間隔がより視覚的に判るようになる。これによりアイスカッターを上げるべきタイミングがより明確となり、アイスカッターの破損を防ぐことができる。
また、GPSアンテナ3からアイスカッター先端までの距離をSとし、除雪車の位置データ9から特定ポイント(例えば、踏切り)までの距離をLとすると、L−Sがゼロとなったときにアイスカッターは特定ポイントに接触する。警告情報は、LからSを差し引いた(L−S)の値を判定基準として出力する。
実施の形態3.
図16に、本発明の実施の形態3に係る除雪車の運転警告システムの実施例を示す。実施の形態1では線路は単線を想定していたが、複数の線路が近接して敷設された複線の場合であってもよい。
図16で線路a、b、cが平行して敷設されている。線路aを除雪車1が走行しており前方の切換ポイント52ではアイスカッターを持ち上げる作業を行う。
線路a〜線路b、線路b〜線路cとの間隔は数[m]程度であり、GPS衛星により測定した除雪車の位置データの精度が例えば10mもあると、除雪車が走行している線路を誤って認識する。例えば、除雪車が線路aを走行していても線路bを走行していると判断し、表示装置5に表示する位置に関連付いた映像データ18も誤った映像データファイルを読み込むことになる。
本発明のFKP−DGPS方式による測位精度は、測定用の搬送波位相情報を得るキャリア受信機によって精度の差があるが、L1搬送波、L2搬送波の2周波方式ではセンチメートル単位、1周波のものでも0.5〜1メートル単位である。
このようにFKP−DGPS方式による除雪車の運転警告システムでは、複数の線路が近接しているような場所であっても、除雪車が走っている線路を誤ることがない。また、間違った映像データ18が表示装置5に表示されてしまうという問題も発生しない。
図16に、本発明の実施の形態3に係る除雪車の運転警告システムの実施例を示す。実施の形態1では線路は単線を想定していたが、複数の線路が近接して敷設された複線の場合であってもよい。
図16で線路a、b、cが平行して敷設されている。線路aを除雪車1が走行しており前方の切換ポイント52ではアイスカッターを持ち上げる作業を行う。
線路a〜線路b、線路b〜線路cとの間隔は数[m]程度であり、GPS衛星により測定した除雪車の位置データの精度が例えば10mもあると、除雪車が走行している線路を誤って認識する。例えば、除雪車が線路aを走行していても線路bを走行していると判断し、表示装置5に表示する位置に関連付いた映像データ18も誤った映像データファイルを読み込むことになる。
本発明のFKP−DGPS方式による測位精度は、測定用の搬送波位相情報を得るキャリア受信機によって精度の差があるが、L1搬送波、L2搬送波の2周波方式ではセンチメートル単位、1周波のものでも0.5〜1メートル単位である。
このようにFKP−DGPS方式による除雪車の運転警告システムでは、複数の線路が近接しているような場所であっても、除雪車が走っている線路を誤ることがない。また、間違った映像データ18が表示装置5に表示されてしまうという問題も発生しない。
実施の形態4.
図17は、本発明の実施の形態4による映像データの検索方法を説明する図である。
GPS信号(測位信号)は1秒間隔で出力され、その間に映像撮影用列車が走行する走行距離(1秒の間に移動する距離。映像撮影用列車が100[km/時間]の速度で走行した場合、約28[m])の間に除雪車が位置したとき、除雪車の映像装置5に映し出される映像は、除雪車の実際の位置からは位置ずれをした映像となる。これは、実施の形態1では、処理装置4は除雪車の位置データ9に最も近い撮影位置の映像データをもつ映像データファイル名と、この撮影位置に対応する経過秒とを取得し、この映像データファイル名をもつ映像データファイルを取出して、この経過秒に対応する映像データを表示するからである。
実施の形態4ではこの映し出される映像の位置ずれを少なくする。
図17で、撮影位置G1(x1、y1、z1)〜撮影位置Gn(xn、yn、zn)はシステム運用開始前準備でFKP−FGPSにより測位された撮影位置データであり、映像データベース部26のテーブル30に格納されている。
実施の形態1では、FKP−FGPSにより測位された除雪車1の位置がVs(xs、ys、zs)であるとすると、処理装置4は位置データG1(x1、y1、z1)〜Gn(xn、yn、zn)の中から除雪車の位置Vs(xs、ys、zs)に最も近い位置データを検索し、その位置データに関連付いた映像データを映像データファイル保持部27から検索し、除雪車の位置Vs(xs、ys、zs)における映像データと表示装置5に表示させていた。図17の例ではG3(x3、y3、z3)に関連付いた映像データ(VD3)を除雪車の位置Vsにおける映像データとして表示させていた。
実施の形態4では、処理装置4はFKP−FGPSにより測位された除雪車の位置Vs(xs、ys、zs)に最も近い位置データと2番目に近い位置データをG1(x1、y1、z1)〜Gn(xn、yn、zn)の中から検索し、最も近い位置データに関連付いた映像データと、2番目に近い位置データに関連付いた映像データとの間で時系列に並べられた映像データの中から映像データを選択し、除雪車の位置における映像データとして表示させる。
図17の例では、G3(x3、y3、z3)が最も近い位置データであり、G2(x2、y2、z2)は2番目に近い位置データとなる。G3(x3、y3、z3)に関連付いた映像データ(VD3)とG2(x2、y2、z2)に関連付いた映像データ(VD2)との間には撮影装置(ビデオカメラ)により撮影され、時系列に並べられた映像データは映像データファイルに保管されている。処理装置4は、映像データVD2と映像データVD3の間で時系列に並べられた映像データの中から、除雪車の位置Vsから最も近い位置G3までの距離と2番目に近い位置G2までの距離の比に相当する時間の比率にある映像を選択し、除雪車の位置における映像データとして表示させる。
このように実施の形態4によれば、FKP−DGPSにより測位された除雪車の位置において、より正確な位置の映像データを表示装置5に表示することができ、アイスカッターを誤って破損することを防止することができる。
図17は、本発明の実施の形態4による映像データの検索方法を説明する図である。
GPS信号(測位信号)は1秒間隔で出力され、その間に映像撮影用列車が走行する走行距離(1秒の間に移動する距離。映像撮影用列車が100[km/時間]の速度で走行した場合、約28[m])の間に除雪車が位置したとき、除雪車の映像装置5に映し出される映像は、除雪車の実際の位置からは位置ずれをした映像となる。これは、実施の形態1では、処理装置4は除雪車の位置データ9に最も近い撮影位置の映像データをもつ映像データファイル名と、この撮影位置に対応する経過秒とを取得し、この映像データファイル名をもつ映像データファイルを取出して、この経過秒に対応する映像データを表示するからである。
実施の形態4ではこの映し出される映像の位置ずれを少なくする。
図17で、撮影位置G1(x1、y1、z1)〜撮影位置Gn(xn、yn、zn)はシステム運用開始前準備でFKP−FGPSにより測位された撮影位置データであり、映像データベース部26のテーブル30に格納されている。
実施の形態1では、FKP−FGPSにより測位された除雪車1の位置がVs(xs、ys、zs)であるとすると、処理装置4は位置データG1(x1、y1、z1)〜Gn(xn、yn、zn)の中から除雪車の位置Vs(xs、ys、zs)に最も近い位置データを検索し、その位置データに関連付いた映像データを映像データファイル保持部27から検索し、除雪車の位置Vs(xs、ys、zs)における映像データと表示装置5に表示させていた。図17の例ではG3(x3、y3、z3)に関連付いた映像データ(VD3)を除雪車の位置Vsにおける映像データとして表示させていた。
実施の形態4では、処理装置4はFKP−FGPSにより測位された除雪車の位置Vs(xs、ys、zs)に最も近い位置データと2番目に近い位置データをG1(x1、y1、z1)〜Gn(xn、yn、zn)の中から検索し、最も近い位置データに関連付いた映像データと、2番目に近い位置データに関連付いた映像データとの間で時系列に並べられた映像データの中から映像データを選択し、除雪車の位置における映像データとして表示させる。
図17の例では、G3(x3、y3、z3)が最も近い位置データであり、G2(x2、y2、z2)は2番目に近い位置データとなる。G3(x3、y3、z3)に関連付いた映像データ(VD3)とG2(x2、y2、z2)に関連付いた映像データ(VD2)との間には撮影装置(ビデオカメラ)により撮影され、時系列に並べられた映像データは映像データファイルに保管されている。処理装置4は、映像データVD2と映像データVD3の間で時系列に並べられた映像データの中から、除雪車の位置Vsから最も近い位置G3までの距離と2番目に近い位置G2までの距離の比に相当する時間の比率にある映像を選択し、除雪車の位置における映像データとして表示させる。
このように実施の形態4によれば、FKP−DGPSにより測位された除雪車の位置において、より正確な位置の映像データを表示装置5に表示することができ、アイスカッターを誤って破損することを防止することができる。
1 除雪車、2 GPS受信端末、3 GPSアンテナ、4 処理装置、5 表示装置、8 補正情報受信アンテナ、9 位置データ、10 GPS衛星、11 GPS信号、12、13 ビデオカメラ、14 映像データ、15 映像記録媒体、16 位置時間データ、17 変換後位置時間データ、18 位置に関連付いた映像データ、20 対応付け部、21 車両位置情報、22 GPS受信機、23 GPS観測情報、24 測位処理部、25 補正情報、26 映像データベース部、27 映像データファイル保持部、28 映像収集装置、29 データベース生成装置、30 テーブル、31 PASセンタ、32 補正データ、33 映像データ記憶装置、34 位置時間データ記憶装置、35 映像読込部、36 データ読込部、37 警告処理部、41 画像情報、42 2次元地図データ保持部、43 2次元地図データ、44除雪車位置表示、45 枠表示、46 警告表示、51 アイスカッター先端位置、52 アイスカッター。
Claims (2)
- 線路の特定ポイントを位置データと対応させて記憶する2次元地図データ保持部と、
撮影時間とともに記録された一連の映像データファイルを保持する映像データファイル保持部と、
少なくとも前記一連の映像データファイルを取得した撮影位置と撮影時間とを含む属性情報と前記映像データファイル保持部に保持された一連の映像データファイルとを前記撮影時間をもとに対応付ける対応付け部と、
前記対応付け部によって対応付けられた前記撮影位置と前記撮影時間と前記一連の映像データファイルとの対応関係を保持する映像データベース部と、
GPS衛星からGPS信号を受信しGPS信号から得られたGPS観測情報と、電子基準点の誤差と面補正パラメータを含む補正データとを用い、疑似距離を計算して、除雪車の位置を演算するGPS受信端末と、
前記GPS受信端末により計算された除雪車の位置に最も近い映像データを含む映像データファイルを前記映像データベース部から検索する処理装置と、
前記検索された映像データファイルを表示する表示装置と、
前記GPS受信端末により計算された前記除雪車の位置が前記2次元地図データ保持部に記憶された線路の特定ポイントに接近すると、前記表示装置に表示された映像データに警告情報を出力する警告処理部と、
を備えたことを特徴とする除雪車の運転警告システム。 - 前記警告処理部は、
前記一連の映像データファイルを取得する撮影装置が取り付けられた地面からの高さと取付け角度と前記撮影装置の画角を予め取得し、
前記撮影装置が取り付けられた地面からの高さと前記取付け角度と前記画角とから、前記撮影装置からの距離と前記表示装置に表示される表示位置との相関を示す相関表を取得し、
前記除雪車と前記特定ポイントとの距離を、前記GPS受信端末が演算する位置データと前記2次元地図データ保持部に保持される2次元地図データとから取得し、
前記相関表と前記除雪車と前記特定ポイントとの距離に基づき、前記表示装置に表示された映像データの前記特定ポイントの位置に枠表示を重ねて表示することを特徴とする請求項1記載の除雪車の運転警告システム。
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- 2004-08-02 JP JP2004225764A patent/JP2006044367A/ja not_active Withdrawn
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