JP2006212111A - ドライアイ防止用保湿具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライアイ患者等が点眼薬の点眼や手術の必要もなく、そのため副作用や合併症も伴わずに、眼の表面の角膜・結膜の乾燥を防ぐことができるドライアイ防止用保湿具を提供する。
【解決手段】着用者の少なくとも鼻、口を覆うことが可能な覆い部本体20と、あご下面側に密着当接されたあご当接部40と、覆い部本体の上縁22a、22bあるいはその近傍に設けられ、着用者の呼気を眼近傍に向けて放出させるように案内する呼気案内部30と、を含み、呼気案内部30から放出される着用者の呼気を介して、眼近傍の雰囲気湿度を常時ある程度高く維持させることにより、ドライアイを防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、着用者の呼気を介して、眼の周囲を加湿することにより、ドライアイの症状を改善するための装置に関する。
1500万人とも言われるドライアイの患者に対する治療法としては、眼の表面の角膜・結膜の乾燥を防ぐため、乾燥を防止する点眼薬の使用や、保湿機能のあるゴーグルの着用、さらに、涙道を閉鎖するための涙点閉鎖の手術が行われている。しかしながら、点眼薬は、一日に6〜8回と頻繁に点眼する必要があり、患者にとっては煩雑さを伴うという問題や、点眼薬が含有する防腐剤や薬剤成分による角膜・結膜障害等の副作用が発生する場合があるという問題があった。また、涙道を閉鎖するための涙点閉鎖の手術においては、手術による合併症を伴う場合がある等の問題があった。
また、保湿機能のあるゴーグルに関しては、例えば特許文献1に示されるような眼保護用カバーが提案されている。しかし、このような眼保護用カバーは非常に眼立ちやすい外観であることから、美観上の理由により着用を敬遠する例が非常に多いという問題がある。また、眼鏡をした状態では眼保護用カバーの着用が困難であるという問題や、点眼が処方されている患者にとっては、点眼の煩雑さに加えてその都度ゴーグルの着脱が必要となり、上述した点眼がさらに煩雑となるという問題を抱えている。
このため、ドライアイの患者にとって、点眼薬による副作用や手術による合併症等のリスクもなく、しかも美観上の抵抗感もなく使用することができる、ドライアイ防止用具が切望されていた。
特開2004−216034
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、点眼薬の点眼や手術の必要もなく、そのため副作用や合併症も伴わずに、眼の表面の角膜・結膜の乾燥を防ぐことができるドライアイ防止用保湿具を提供することにある。また、本発明の他の目的は、着用する際に美観上の抵抗感もなく気軽に着用することができるドライアイ防止用保湿具を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、着用者の少なくとも鼻、口を覆うことが可能な覆い部本体20と、覆い部本体の上縁22a、22bあるいはその近傍に設けられ、着用者の呼気50を眼近傍に向けて放出させるように案内する呼気案内部30と、を含み、呼気案内部30から放出される着用者の呼気を介して、眼近傍の雰囲気湿度を常時ある程度高く維持させる構成としている。
その際に、覆い部本体20が、その下縁24a、24b側から呼気を外に漏らさずに、上方のみに通過させ得るように着用者のあご下面側に密着当接されたあご下面当接部40を有していてもよい。
また、本発明による装置は、呼気案内部30が、覆い部本体20の上縁22a、22b寄り位置に開孔した一または複数の孔32a、32bであってもよいし、或いは、呼気案内部30が、覆い部本体20の上縁22a、22bからその近傍に設けられ、呼気50を上方に向けて通過させ得るように、覆い部本体20よりも堅い壁体34a、34bを有していてもよいし、さらには、呼気案内部30が、覆い部本体20の上縁22a、22bからその近傍に設けられ、呼気50を上方に向けて通過させ得るように両端が開放した、一または複数の筒状体36a、36bを有していてもよい。
また、本発明による装置は、該保湿具全体10が一体に形成されていてもよいし、該保湿具全体10が不織布で形成されていてもよい。
本発明のドライアイ防止用保湿具によれば、着用者の少なくとも鼻、口を覆うことが可能な覆い部本体と、覆い部本体の上縁あるいはその近傍に設けられ、着用者の呼気を眼近傍に向けて放出させるように案内する呼気案内部と、を含み、呼気案内部から放出される着用者の呼気を介して、眼近傍の雰囲気湿度を常時ある程度高く維持させる構成であるから、該保湿具を装着することにより、点眼薬の点眼や手術の必要もなく、そのため副作用や合併症も伴わずに、眼の表面の角膜・結膜の乾燥を防ぐことができる。また、眼に着用するものではないので、着用する際に美観上の抵抗感もなく気軽に着用することができる
また、覆い部本体が、その下縁側から呼気を外に漏らさずに、上方のみに通過させ得るように着用者のあご下面側に密着当接されたあご下面当接部を有する構成であるから、呼気があご側に漏れるロスもなく眼近傍に放出されるので、眼の表面の角膜・結膜の乾燥を防ぐことができる。
また、呼気案内部が、覆い部本体の上縁寄り位置に開孔した一または複数の孔である構成であるから、下眼蓋近傍に該孔を設けることで、より確実に眼の表面の角膜・結膜の乾燥を防ぐことができる。また、シンプルな構造なので、着用する際の違和感も少なく、また、創作容易化や低コスト化が図れる。
また、呼気案内部が、覆い部本体の上縁からその近傍に設けられ、呼気を上方に向けて通過させ得るように、覆い部本体よりも堅い壁体を有する構成であるから、呼気はもっぱら該壁体に沿って上方に放出されるので、下眼蓋近傍に該壁体を設けることで、より多くの呼気を眼近傍に供給でき、眼の表面の角膜・結膜の乾燥を防ぐことができる。また、着用する際の違和感も少なく、また、創作容易化や低コスト化が図れる。
また、呼気案内部が、覆い部本体の上縁からその近傍に設けられ、呼気を上方に向けて通過させ得るように両端が開放した、一または複数の筒状体を有する構成であるから、呼気はその大部分が該壁体に沿って上方に放出されるので、下眼蓋近傍に該壁体を設けることで、より多くの呼気を眼近傍に供給でき、眼の表面の角膜・結膜の乾燥を防ぐことができる。
また、該保湿具全体が一体に形成されている構成であるから、持ち運びも容易で、収納スペースも少なくて済む。
また、該保湿具全体が不織布製で形成されている構成であるから、肌触りもよく、皮膚が敏感な患者等にとっても着用に当たって抵抗感も少ない。また、コンパクトに折りたためるので持ち運びが容易で、収納スペースも少なくて済む。
以下、添付図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1ないし図4は本発明の一つの実施形態を示しており、本実施形態のドライアイ防止用保湿具10(以下「保湿具10」という。)は、覆い部本体20と、呼気案内部30と、耳掛け部60と、を含んでいる。図1および図2に示すように、覆い部本体20で鼻、口、あごにかけての所要の領域を覆い、耳掛け部60を耳に掛けて顔面に着用することができる。
本実施形態において、覆い部本体20は、保湿具10を着用した場合に、下眼蓋近傍から鼻、頬、口、あごおよびあご下を覆うための可撓柔軟な素材よりなるマスク体である。図1ないし図5に示すように、本実施形態の覆い部本体20は、あご下面当接部40を含む。図1および図2に示すように、覆い部本体20は、保湿具10を着用した場合に、下眼蓋近傍から鼻、頬、口およびあごにかけての顔面領域を覆う。図3に示すように、覆い部本体20は、略台形状からなる同形状の二枚のシート状体21a、21bをその底辺において縫着することにより左右対称に接合して一体に形成される。そして、該シート状体の上辺が耳掛け部60と該シート状体との接合部(以下「接合部B」という。)28a、28bとなり、該シート状体の上側辺が覆い部本体20の上縁22a、22bとなり、該シート状体の下側辺が覆い部本体20の下縁23a,23bとなり、該下縁にあご下面当接部40が接合される。
図1に示すように、着用時の覆い部本体20の上縁22a、22bは、鼻根近傍から、下眼蓋近傍、こめかみ近傍にかけて連続して密着状に当たって装着される。また、着用時の接合部B28a、28bは、こめかみ近傍からあごの付け根近傍にかけて連続して密着状に当たって装着される。また、着用時の覆い部本体20の下縁24a,24bは、あごの付け根近傍からあご先端近傍にかけて連続して密着状に当たって装着される。また、該シート状体21a、21bどうしの接合部26(以下「接合部A」という。)が、着用者の鼻根から鼻背、鼻尖およびあご先端部にかけての稜線部となる。
本実施形態において覆い部本体20の形状は、図3で示されるように、正面視略六角形であるが、本実施形態の形状に限らず、着用者の少なくとも鼻、口を覆うことが可能であれば、正面視で長方形、三角形、楕円等の形状であってもよい。本実施形態において、覆い部本体20の寸法は、着用者の下眼蓋近傍から鼻、頬、口およびあごにかけての顔面所要領域を覆える程度の所要の寸法で形成される。本実施形態において、覆い部本体20は不織布で形成されるが、本実施形態に限らず、ガーゼ、紙製、合成繊維製、合成樹脂製であってもよい。また、本実施形態において覆い部本体20は二枚のシート状体を縫着して形成されるが、気密状態をある程度保つことができれば、のり付けで接合されていてもよい。また、二枚のシート状体を接合したものでなくても、一枚で形成されていてもよい。
本実施形態において、あご下面当接部40は、着用者のあご下面側に密着当接するあご下面当接部位である。図3および図4に示すように、あご下面当接部40は、覆い部本体下縁端点241a,241bを結ぶ線を底辺とし、覆い部本体20の接合部A下端点27を頂点とする略三角形のシート状体40で形成される。また、本実施形態において、該シート状体21a、21bは、その底辺以外の二辺が、それぞれ覆い部本体下縁24a、24bと接合して覆い部本体20と一体に形成される。そして、保湿具10を着用時には、覆い部本体の下縁24a、24bとあご下面当接部が一体となって、あご及びあご下面に密着当接されることにより、呼気を覆い部本体下縁側24a、24bから漏れないようにすることができる。あご下面当接部40の形状は、本実施形態の形状に限らず、着用者のあご下面に密着当接し、覆い部本体の下縁側から呼気を外に漏らさない形状であれば、四角形、楕円等の形状であってもよい。本実施形態のあご下面当接部40は伸縮性を有する不織布で形成されるが、不織布に限らず、ガーゼ、合成繊維製、合成樹脂製あるいは紙製であってもよい。
呼気案内部30は、覆い部本体20内の呼気50を、眼近傍に向けて案内して放出するための案内部位であり、本実施形態において覆い部本体20の上縁22a、22b寄り位置に開孔した左右の孔32a、32bから構成される。すなわち、図1ないし図5に示すように、覆い部本体20の上縁22a、22b寄り位置であって、左右それぞれの下眼蓋近傍に、略眼球程度の長径を有する楕円状に開孔して設けられる。本実施形態の呼気案内部としての孔の位置、大きさ、形状に限らず、呼気を眼近傍に向けて放出できる所要の位置、大きさ、形状の孔であればよい。また、孔の数も本実施形態の二個に限らず、一個もしくは三個以上であってもよい。
本実施形態において、耳掛け部60は、保湿具10を顔面に着用する際に着用者の両耳に掛ける部位である。図5に示すように、耳掛け部60は、覆い部本体20の接続部B28a、28bから後方向に伸びて、耳掛け用の開孔62を設けて、耳に掛けることができるようになっている。本実施形態において、覆い部本体20、あご下面当接部40、と耳掛け部60は一体で形成されるが、耳掛け部60が、例えば覆い部本体20に設けられた係止用の孔に着脱自在に係止されて設けられていてもよい。また、本実施形態において、保湿具10全体が不織布で形成されるが、覆い部本体20のみが不織布で形成されていてもよいし、あご下面当接部40のみが不織布で形成されていてもよい。また、耳掛け部60のみが不織布で形成されていてもよい。また、不織布に限らず、ガーゼ、合成繊維製、合成樹脂製あるいは紙製であってもよい。
次に、本実施形態によるドライアイ防止用保湿具の作用について説明する。まず、耳掛け部60を両耳に掛けてドライアイ防止用保湿具10を顔面に着用する。その際、覆い部本体20は、前述のように、その周辺部において顔面領域と当接し、あご下面当接部40においてあご下面と密着当接する。したがって、これらの当接部と覆い部本体20で囲まれる空間から外に呼気がもれにくい略密閉空間を形成することができる。その際、該保湿具10全体が不織布で形成されているので、不織布の有する伸縮性により密着当接する力をある程度強くすることができるとともに、顔面や、あごの複雑な形状に柔軟に対応して密着当接することができるので、顔面やあごの多少の動きがあっても密閉状態を維持できる。
次に、本実施形態において、該略密閉空間に滞留した呼気は、密着当接部位から外へと漏れにくいため、覆い部本体20の上縁22a、22b寄り位置に設けられた呼気案内部30へと、該略密閉空間を案内されて、呼気案内部30から眼近傍に向けて放出される。したがって、放出される呼気が眼近傍を常時覆うことにより、眼近傍の雰囲気湿度を常時ある程度高く維持させることができ、点眼薬の点眼や手術の必要もなく、そのため副作用や合併症も伴わずに、眼の表面の角膜・結膜の乾燥を防ぐことができる。また、眼に着用するものではないので、着用する際に美観上の抵抗感もなく気軽に着用することができる。
次に、図6および図7に基づいて本発明のドライアイ防止用保湿具の第2の実施形態について説明するが、第1実施形態と同一部材には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施形態においてドライアイ防止用保湿具(以下「保湿具」という。)10は覆い部本体20と、呼気案内部30と、耳掛け部60と、を含んでいる点は第1の実施形態と同じであり、第1の実施形態との相違点は呼気案内部30のみである。
本実施形態において、呼気案内部30は、覆い部本体20内の呼気50を、眼近傍に向けて案内して放出するための案内部位である点は第1の実施形態と同じである。図6および図7において、本実施形態の呼気案内部30は覆い部本体の上縁22a、22bからその近傍に設けられ、覆い部本体20よりも堅い略逆半円錐台形状の左右壁体34a、34bを有して形成される。すなわち、覆い部本体上縁22a、22bおよびその近傍の一部が、略逆半円錐台形状に前方に凸となる左右壁体34a、34bで形成される。より具体的には、該壁体の略逆半円錐台形状の底面に相当する部分341a、341bが、それぞれ両下眼蓋近傍に位置し、該壁体の略逆半円錐台形状の上面に相当する部分342a、342bが着用者の両鼻翼近傍に位置するよう、接合部26を中心として左右対称に設けられる。また、該壁体の略逆半円錐台形状の底面に相当する部分341a、341b径は略眼球の幅で形成される。本実施形態において、壁体34は、例えば覆い部本体20の上縁22a、22b近傍の一部を、該略逆半円錐台形状の壁体34a、34bを形成する上下金型で挟み、可塑性樹脂と一緒に成型することにより、覆い部本体20よりも堅い中空の略逆半円錐台形状の壁体34a、34bとすることができる。
次に、本実施形態による保湿具では、まず、該保湿具10を着用すると、覆い部本体20はその周辺部で顔面領域と当接し、あご下面当接部40において顔面およびあご下面と密着当接して略密閉空間を形成するが、該壁体34a、34b部分は凸部となっているので顔面と当接していない。したがって、該壁体34a、34bの内側と顔面で形成される空隙が呼気の案内通路として呼気が確実に案内される。すなわち、鼻孔から排出された呼気は、鼻翼近傍にある該壁体の略逆半円錐台形状の上面に相当する部分342a、342bから案内通路を通って上方へと案内され、該壁体の略逆半円錐台形状の底面に相当する部分341a、341bから眼近傍へと放出される。その際、呼気案内部30は覆い部本体20よりも堅い壁体34a、34bを有しているので、覆い部本体20にある程度の張力がかかっても壁体34a、34bが変形することなく、該呼気案内部30の構造を維持できる。本実施形態において、呼気案内部30は左右一対の中空の該略逆半円錐台形状の壁体を有して形成されるが、中空の三角柱であってもよいし、円筒形状であってもよい。また、所要の範囲に複数対を設けてもよい。
次に、図8および図9に基づいて本発明のドライアイ防止用保湿具の第3の実施形態について説明するが、第1、実施形態と同一部材には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施形態においてドライアイ防止用保湿具(以下「保湿具」という。)10は覆い部本体20と、呼気案内部30と、耳掛け部60と、を含んでいる点は第1および第2の実施形態と同じであり、第1および第2の実施形態との相違点は呼気案内部30のみである。
本実施形態において、呼気案内部30は、覆い部本体20内の呼気50を、眼近傍に向けて案内して放出するための案内部位である点は第1、第2の実施形態と同じである。図8および図9において、本実施形態の呼気案内部30は覆い部本体の上縁22a、22bからその近傍に設けられ、両端が開放した、二つの筒状体36a、36bを有して形成される。すなわち、覆い部本体の上縁22a、22bからその近傍の内側に、両端が開放した、略眼球幅の長径を有する中空の楕円柱体36a、36bを、該接合部26を中心として左右対称に設けている。また、該中空の楕円柱体36a、36bはその上面361a、361bが、両下目蓋の近傍に位置し、該中空の楕円柱体36a、36bの下面362a、362bは両鼻翼近傍に位置するように設けられている。本実施形態において、該中空の楕円柱体36a、36bは、ある程度の力が加わっても、該中空の楕円柱体36a、36bの中空がつぶれない程度の剛性を有した弾力性のある合成樹脂製で形成される。本実施形態においては、筒状体は中空の楕円柱体で形成されるが、筒状が維持できれば、三角柱あるいは着用しやすい任意の形状であってもよい。また、該筒状体を覆い部本体20に着脱自在に設けてもよい。そうすることで、必要に応じて該中空の楕円柱体36a、36bを設けて、保湿具を使用できる。
次に、本実施形態による保湿具では、まず、該保湿具10を着用すると、覆い部本体20はその周辺部で顔面領域と当接し、あご下面当接部40において顔面およびあご下面と密着当接して略密閉空間を形成するが、該中空の楕円柱体36a、36bにおいて外部と通じている。したがって、該中空の楕円柱体36a、36bの中空部分を案内通路として呼気が確実に案内される。すなわち、鼻孔から排出された呼気は、鼻翼近傍にある該中空の楕円柱体36a、36bの下面362a、362b側から案内通路を通って上方へと案内され、該中空の楕円柱体36a、36bはその上面361a、361bから眼近傍へと放出される。本実施形態においては、該中空の楕円柱体36a、36bは覆い部本体20の内側に設けられており、外部からは視認しにくいので、着用する際に美観上の抵抗感もなく気軽に着用することができる。
以上説明した本発明のドライアイ防止用保湿具は、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本発明のドライアイ防止用保湿具は、ドライアイの患者だけでなく、パソコンのVDT作業や顕微鏡での精密作業等の瞬き回数が減少して、ドライアイを発症しやすい作業環境下で作業する者に至るまでドライアイの予防と眼精疲労の軽減の目的としても幅広く使用できる。また、一般家庭においても、大人から子供に至るまで無理なく使用できる。
本発明の第1の実施形態に係る保湿具を着用した状態を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る保湿具を着用した状態を示す右側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る保湿具の一部を省略した正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る保湿具の一部を省略した平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る保湿具の概略斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る保湿具の概略斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る保湿具の一部を省略した平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る保湿具の概略斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る保湿具の一部を省略した平面図である。
符号の説明
10 ドライアイ防止用保湿具
20 覆い部本体
22a、22b 覆い部本体上縁
24a、24b 覆い部本体下縁
30 呼気案内部
32a、32b 孔
34a、34b 壁体
36a、36b 筒状体
40 あご下面当接部
50 呼気

Claims (7)

  1. 着用者の少なくとも鼻、口を覆うことが可能な覆い部本体と、
    覆い部本体の上縁あるいはその近傍に設けられ、着用者の呼気を眼近傍に向けて放出させるように案内する呼気案内部と、を含み、
    呼気案内部から放出される着用者の呼気を介して、眼近傍の雰囲気湿度を常時ある程度高く維持させることを特徴とするドライアイ防止用保湿具。
  2. 覆い部本体が、その下縁側から呼気を外に漏らさずに、上方のみに通過させ得るように着用者のあご下面側に密着当接されたあご下面当接部を有することを特徴とする請求項1記載のドライアイ防止用保湿具。
  3. 呼気案内部が、覆い部本体の上縁寄り位置に開孔した一または複数の孔であることを特徴とする請求項1または2記載のドライアイ防止用保湿具。
  4. 呼気案内部が、覆い部本体の上縁からその近傍に設けられ、呼気を上方に向けて通過させ得るように、覆い部本体よりも堅い壁体を有することを特徴とする請求項1または2記載のドライアイ防止用保湿具。
  5. 呼気案内部が、覆い部本体の上縁からその近傍に設けられ、呼気を上方に向けて通過させ得るように両端が開放した、一または複数の筒状体を有することを特徴とする請求項1または2記載のドライアイ防止用保湿具。
  6. 該保湿具全体が一体に形成されていることを特徴とする請求項1ないし5記載のドライアイ防止用保湿具。
  7. 該保湿具全体が不織布で形成されていることを特徴とする請求項1ないし6記載のドライアイ防止用保湿具。
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