JP2006211459A - 映像出力システムおよび映像を出力するための制御プログラム - Google Patents

映像出力システムおよび映像を出力するための制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の映像データを受信して表示するシステムにおいて、ユーザが、表示された映像を実際に見て確認することを容易にする。
【解決手段】 映像表示システム1において、モニタ42が、入力される複数の映像データを同時に出力する。管理サーバ31が、各映像データについての表示開始時刻を含む管理テーブルを格納する。検出手段が、モニタ42に新たな映像データを表示することを指示するイベントを検出する。判定手段が、管理サーバ31に格納されている各映像データについての管理テーブルに基づいて、検出されたイベントに対応する新たな映像データをモニタ42に表示可能か否かを判定する。新たな映像データをモニタ42に表示可能であると判定されたときは、モニタ42は、先に表示されている映像データの中の管理テーブルに基づいて決まる先の映像データの代わりに、新たな映像データを表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力映像による遠隔監視に利用することのできる映像出力システム、および映像を出力するための制御プログラムに関する。
従来から、カメラによって撮像された映像をモニタ等の表示手段に出力表示させる際に、その映像の用途等、ユーザの要求に適った方法で表示させる映像表示システムに関する技術がある。例えば、磁気録画再生部を内蔵したテレビジョン受信機において、テレビジョンの映像と、ビデオテープレコーダ等の磁気録画再生装置によって再生された映像との間で、適宜に切り替えて表示させる技術について開示されている(例えば、特許文献1)。
映像表示システムの一用途として、製造、流通、金融業界等、多くの業界においては、セキュリティの確保や作業の効率化を目的とする、カメラによる監視が広く行われている。監視に用いられる映像表示システムの多くは、以前は、カメラの設置場所からアナログの映像信号をビデオレコーダ等に記録する方法を採用していた。今日では、ネットワーク環境の高速化、大容量化が進んだことから、取得した映像を遠隔にて監視することのできる、遠隔監視システムが普及してきている。遠隔監視においては、一般的には、映像データは、IPネットワーク、インターネット等を介して監視センターに送信される。送信されるデータ量と使用されるネットワークの伝送速度との関係等から、映像データはディジタル化され、かつMPEG(moving picture expert group)やモーションJPEG(motion-JPEG)等の形式に圧縮されて送信される。
映像表示システムは、今日ますます監視システムとして広く用いられるようになってきている。これに伴い、例えば、金融機関やチェーン店等において、多数の店舗を集中的に監視しようとするために、カメラを配置して監視すべき地点の数が増えても、それらの各地点に配置されたカメラからの映像を、1箇所の監視センター等で監視することのできる監視システムに対する、ユーザの要望も高まりつつある。しかし、監視すべき箇所数が増えるほど、監視センターにおける監視の負担は増加することになる。
かかる問題を解決することのできる映像表示システムに関し、映像を表示するよう指示するイベントを検出し、その映像についてモニタに表示させるシステムについて開示されている(例えば、特許文献2)。特許文献2に記載の技術によれば、モニタには、複数のカメラから受信した映像信号のうち、イベントの発生した映像、すなわち監視を要する映像が優先的に表示される。これにより、監視センターにおいては、複数の映像の中から注目すべき映像をユーザが探し出す必要がない。
特許文献2のほか、各映像に重要度を付与し、その重要度に基づいて表示させる映像を制御するシステムについて開示されている(例えば、特許文献3)。特許文献3に記載の技術によれば、カメラの被写体のイベント等によってその重要度を決定し、モニタには、重要度の高い映像を強調して表示したり、所定の位置に表示することとしたりすることで、ユーザにとってその映像に注目しやすいように表示される。
この他、モニタの画面を分割して一度に複数の映像を表示させることのできる映像表示システムがある。例えばモニタの1画面を、均等な大きさの領域に分割し、16個の映像を同時に1つのモニタに表示させる。あるいは、所定の時間間隔で、表示させる映像を切り替え、1つのモニタにより多くの地点の映像を表示させることもできる。分割表示と所定の時間間隔で映像を切り替える方法とを組み合わせて用いたシステムも存在する。
特開昭52−013721号公報 特開2000−339923号公報 特開2001−34250号公報
上記の分割表示や時間で表示映像を切り替える映像表示システムでは、ユーザが一人で映像を参照して監視しようとすると、一度に複数表示された映像や所定の時間間隔で自動的に切り替えられる映像を見て、起こっている状況全てを把握するのは非常に困難な作業となる。従来は、監視に漏れがないように要員数を増強したりすることによって、一人当たりにかかる負担を軽減してきた。しかし、モニタの増設のためには、システムの設置場所を広く設ける必要がある。また、一定の時間間隔で表示を切り替えるシステムにおいては、必ずしもイベントの発生時にその映像がモニタに表示されているとは限らない。
さらに、特許文献2に記載のイベント発生により映像が切り替えられるシステムでは、イベントが頻発した場合、画面の切り替え頻度が高くなる。この結果、1つの映像についての表示時間が短くなりユーザが実際に映像を見てそのイベントについて確認するよりも先に、他の映像に表示が切り替えられてしまう等、実用上の課題がある。
本発明は、複数の映像データを受信して表示するシステムにおいて、ユーザが、表示された映像を実際に見て確認することを容易にする映像表示システム、および映像を表示させるための制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を解決するために、本発明に係る映像出力システムは、入力される複数の映像データを同時に出力する出力手段と、各映像データについての出力開始時刻を含む出力管理情報を格納する格納手段と、前記出力手段に新たな映像データを表示することを指示するイベントを検出する検出手段と、前記格納手段に格納されている各映像データについての出力管理情報に基づいて、前記検出されたイベントに対応する新たな映像データを前記出力手段に出力可能か否かを判定する判定手段と、前記新たな映像データを前記出力手段に出力可能であると判定されたときは、該出力手段は、先に出力されている映像データの中の前記出力管理情報に基づいて決まる先の映像データの代わりに、該新たな映像データを出力する構成とする。
入力された複数の映像データは、時間的、位置的に並行して出力手段に出力される。検知手段がイベントを検知すると、出力管理情報に基づいて、イベントの検出された映像データを出力することができるか否かが判定される。出力可能と判定された、イベントの検出された映像データは、出力手段への出力時間が確保される。
前記判定手段は、前記出力手段に出力されている所定の数の映像データの全てについて、前記出力開始時刻から、該出力手段に各映像データを表示させる下限時間である最小表示時間が経過していない場合は、前記新たな映像データを出力することができないと判定することとしてもよい。出力手段に出力中の映像データ、およびイベントの検出された映像データの各々について、出力時間が確保される。
前記判定手段が出力することができないと判定した前記新たな映像データを記憶する記憶手段をさらに備え、前記出力手段は、前記記憶手段に記憶された前記新たな映像データを所定のタイミングにしたがって出力することとしてもよい。判定手段により、新たな映像データについて出力不可能と判定された場合であっても、一旦記憶手段にその新たな映像データを格納しておき、後に出力する。これにより、出力手段に出力中の映像データ、および判定手段に出力不可能と判定された新たな映像データの各々について、出力時間が確保される。
さらに、前記出力手段は、該出力手段に出力されている所定の数の映像データのいずれかについて、前記出力開始時刻から前記最小表示時間が経過すると、該最小表示時間が経過した出力中の映像データの出力を停止し、前記記憶手段に記憶された前記新たな映像データを出力することとしてもよい。出力手段に同時に出力されている複数の映像データのうち、その出力に関して最小表示時間が経過したものについて、記憶手段に記憶された新たな映像データと出力が入れ替えられる。これにより、出力中の映像データ、および記憶手段に記憶された映像データの各々について、出力時間が確保される。
なお、本発明は、上記の映像出力システムに限られない。上記の映像出力システムを実現するための制御プログラム、および映像の出力方法等であっても、本発明に含まれる。
本発明によれば、イベントを検知して出力する映像データの切り替えを行うことのできる映像出力システムにおいて、イベントを検知した映像データについて、出力することができるか否かを、既に出力されている他の映像データが、映像の内容を確認するのに最低限の期間以上出力され続けているか否かに基づいて判定する。このため、システムを用いて映像の確認を行うユーザにとっては、出力映像の切り替え頻度が一定以上に高くならず、確認の作業がより容易にできるようになる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る映像表示システムの構成図である。映像表示システム1は、複数の被監視地点2、データセンター3および監視センター4を含み、互いにネットワーク10を介して接続された構成とされる。ネットワーク10としては、例えば、IPネットワークが利用される。
各被監視地点2には、カメラ21、エンコーダ22、センサー23、警備システム24および蓄積媒体25が設けられる。カメラ21は、データセンター3や監視センター4に送信するための、被監視地点2における映像を撮像する。エンコーダ22は、カメラ21により得られた映像信号を圧縮して、MPEG形式等のフォーマットの映像データに変換する。センサー23は、例えば赤外線センサー等の光学センサーや超音波センサー等、各種センサーが含まれ、被監視地点2におけるアラーム、アクション等のイベントの発生を検出する。警備システム24は、センサー23以外の被監視地点2における状態を監視するための機器であり、例えば通報器や照明等が挙げられる。蓄積媒体25は、エンコーダ22によって圧縮された映像データを格納する。
データセンター3は、管理サーバ31および蓄積サーバ32を含む。管理サーバ31は、各被監視地点2から受信したデータのうち、映像データ以外の情報であって、例えば発生したイベントや映像の表示に関する表示管理情報を含む、管理テーブルを格納する。蓄積サーバ32は、各監視地点2から受信した映像データを、必要に応じて格納する。
監視センター4は、被監視地点2から直接、あるいは一旦データセンター3の蓄積サーバ32に格納された映像データを間接的に受信し、デコーダ41およびモニタ(出力手段)42を含む。圧縮された映像データはデコーダ41で復元され、モニタ42に出力表示される。映像表示システム1のユーザは、モニタ42に表示された映像を見て、被監視地点2における状況を確認する。モニタ42は、1つの画面に複数の被監視地点2の映像が表示されるように、例えば9分割、16分割と、分割表示される。
被監視地点2においてイベントが検出されると、監視センター4における監視状況に応じて、カメラ21から得られたリアルタイム映像あるいは録画映像が、ネットワーク10を介して監視センター4に送信されてモニタ42に表示される。監視センター4における監視状況は、イベント検出時においてモニタ42に表示されている映像が、所定の期間以上表示され続けているか否かによる。
図2は、本発明の機能ブロック図である。映像表示システム1のうち、入力された映像を表示させるための処理を行う映像表示装置5は、モニタ(表示ユニット)42、スイッチ回路43、コントローラ44、タイマ45、蓄積サーバ(記憶装置)32、および管理サーバ31を含んで構成される。映像表示装置5は、複数のカメラ21とネットワークを介して接続されている。カメラ21は、図1を参照しながら説明したように、イベントを検出するためのセンサー等を備える。
スイッチ回路43は、接続された複数のカメラ21のうち、モニタ42に表示すべきカメラ21からのデータをコントローラ44が受信することができるよう切り替えを行い、所望のカメラ21をコントローラ44と接続する。タイマ45は、管理サーバ31に格納されたデータを基に、カメラ21からの映像をモニタ42に表示する時間等を管理する。蓄積サーバ32は、必要に応じて、カメラ21からの映像データを格納する。
コントローラ44は、検出ユニット(検出手段)47および判定ユニット(判定手段)48を含んで構成される。検出ユニット47は、カメラ21からイベントの通知を受けたことを検出する。判定ユニット48は、管理サーバ31に格納されたデータである、管理テーブル34や最小表示時間33を参照して、新たなイベントを通知したカメラ21からの映像について、モニタ42に表示させるか否かを判定する。表示可能と判定した場合は、さらに、表示中の他の映像についてその表示を停止し、新たな映像を表示する。表示不可能と判定した場合は、新たなイベントを通知したカメラ21からの映像を、蓄積サーバ32に格納する。この他、コントローラ44は、受信した映像データをモニタに表示させるための画像処理、スイッチ回路43の切り替え制御処理、映像を所定の期間表示させるためのタイマ管理処理等を実行する。
なお、図2においては、記憶装置としての蓄積サーバ32は映像表示装置5に設けられているが、これに限られない。記憶装置は、各被監視地点2に設けられる蓄積媒体25により実現されてもよい。さらには、管理センター3および被監視地点2の双方に設け、いずれにデータを格納するかを選択的に行うこととしてもよい。この場合、いずれにデータを格納するかを決定するための条件等を、予めシステム内で定めておくこととしてもよい。
図3は、被監視地点から送信される映像データを管理するためのデータ構成の一例である。図3に示される管理テーブルを、以下映像データ管理テーブルとする。映像データ管理テーブルは、テーブル番号、映像インデックス、表示位置、イベント発生時刻および表示開始時刻を含んで構成される。
テーブル番号は、各被監視地点2を識別する識別番号である。映像インデックスは、地点名やエンコーダ22のIPアドレス等、複数の被監視地点2の各々を識別するための情報が格納される。表示位置は、監視センター4のモニタ42上の位置を示す情報が、モニタ42に表示される映像データに対して格納される。イベント発生時刻は、センサー23、警備システム24によってイベントが検出された時刻である。表示開始時刻は、複数の映像データのうち、モニタ42に表示される各映像データについての、その表示を始めた時刻である。
本実施形態に係る映像表示システム1においては、映像データ管理テーブルのうち、モニタ42に表示される映像データについての情報、すなわち表示位置の割り当てられている映像については、例えば、モニタ42への表示に必要な情報を映像データ管理テーブルから読み出し、以下に説明する他のテーブルに、読み出したデータを格納して管理する。
図4は、映像のモニタ42に表示されている状態を管理するためのデータ構造の一例である。図4に示される管理テーブルを、以下表示状態管理テーブルとする。表示状態管理テーブルは、表示番号、X軸およびY軸方向に関する表示位置座標、エンコーダのIPアドレスおよび表示開始時刻を含んで構成される。
表示番号は、モニタ42において分割表示された画面のそれぞれを識別するための番号である。表示位置座標は、例えば図4のように、モニタ42における表示位置を特定するための位置座標が格納される。図4の例では、モニタ42の左上をX軸およびY軸の原点、それぞれX軸に関し右方向、Y軸に関し下方向を正の向きとして、表示される映像データの左上の位置座標が格納されている。エンコーダのIPアドレスおよび表示開始時刻は、図3の管理テーブルから、表示位置に対応する情報が読み出され、図4の表示状態管理テーブルに格納される。
映像データと共に受信した、図3に示される情報に基づいて、監視センター4では、モニタ42に表示すべき映像を判断する。表示すべき映像は、図4に示される表示状態管理テーブルにおいてその表示位置、表示時間等が管理される。
図5は、モニタ42の分割表示の一例である。図5の表示は、図3および図4の2つの管理テーブルに格納された情報に基づいている。図3では、イベント発生時刻が最先の映像から順に、表示位置を昇順に割り当て、図4にて表示位置および表示開始時刻を管理する。モニタ42に表示された各映像データは、それぞれ図3および図4の表示開始時刻Taから、少なくともδtの間、表示時間が確保される。δtを、最小表示時間とする。
9分割表示のモニタ42に、イベントの検出された9箇所の地点から送信されてくる映像が表示されているとき、さらに、モニタ42に表示されていない被監視地点2でイベントが検出されたとする。このとき、新たにイベントが検出された地点の映像を即座に表示するか否かは、表示開始時刻が最先の映像が最小表示時間δt以上継続してモニタ42に表示されているか否かに基づいて決定される。以下、図6と図7を参照して、本実施形態に係る映像表示システム1の、イベント検出時の処理について説明する。
図6は、本実施形態に係る映像表示システムにおけるイベント検出時の一の処理方法を説明する図である。被監視地点Aにおける映像の表示を開始した時刻を「TA」とする。他の地点C、D、……についても、同様に定義する。また、モニタ42に現在表示されている映像のうち、地点Aの映像が最も早くその表示が開始されたものとする。そして、被監視地点Xにおいてイベントが検出された時、表示開始時刻が最先である、地点Aの映像データは、すでにその表示開始時刻TAから最小表示時間δtが経過していた場合を考える。
このとき、イベントの発生時刻以降の映像データは、エンコーダ22で圧縮され、ネットワーク10を介して監視センター4にリアルタイムで送信され、表示される。イベント検出時においてモニタ42に表示中であった映像のうち、表示開始時刻が最先でありかつその表示開始時刻から最小表示時間δtが経過した映像(図6においては地点Aの映像)の出力を停止し、地点Aの映像の出力されていた位置「1」に、被監視地点Xの映像が出力表示される。被監視地点Xの映像は、以降少なくとも最小表示時間δtの間は表示され続ける。
被監視地点Xの映像をモニタ42に表示する際、表示位置「1」に表示される映像が切り替えられたこと、および切り替えられた映像に関する情報を、モニタ42に文字等で表示し、ユーザに確認しやすいようにしてもよい。表示位置「1」の映像が切り替えられたことを示すために、例えば、被監視地点Xの映像の周囲を色分け等でマーキングしてもよい。切り替えられた、被監視地点Xの映像に関する情報を示すために、例えば、被監視地点Xの名称(例えば、Aビル北口、等)や、カメラの名称等を文字で示すこととしてもよい。
以上図6を用いて説明したように、モニタ42に表示中の映像に、その表示開始時刻から最小表示時間δtが経過した映像が含まれている場合は、最小表示時間δtの経過した映像とイベントの発生した地点における映像とでモニタ42の表示を即座に切り替える。新たにイベントが発生し、モニタ42に表示すべき映像が存在する場合であっても、まだ最小表示時間δtの経過していない映像については、少なくともδtが経過するまでは、他の映像と切り替えられることがない。イベントの発生した映像について、最小表示時間δtが確保されており、ユーザは、イベントの確認に十分なだけの時間を割くことができる。結果として、本実施形態に係る映像表示システム1は、遠隔監視に利用することで、より安全性を高めることができる。
図7は、本実施形態に係る映像表示システムにおけるイベント検出時の他の処理方法を説明する図である。図7では、被監視地点Yにおいてイベントが検出されたとき、表示開始時刻が最先である、地点Aの映像データは、まだ最小表示時間δtの間表示されていなかった場合を考える。
このとき、イベントの発生時刻からの地点Yの映像データを、エンコーダ22で圧縮して蓄積媒体25に対して記憶させるか、あるいは、IPネットワーク10を介してデータセンター3に映像データを送信し、蓄積サーバ32に記憶させる。地点Aの映像について、その表示開始時刻TAから最小表示時間δtが経過すると、その時刻t=TA+δtから、地点Yについての録画映像がモニタ42の、表示位置「1」に、地点Aの映像に代わって出力される。イベントの検出された時刻から最小表示時間δtの間の映像データが記憶され、エンコーダ22からあるいは蓄積サーバ32から監視センター4に対して送信される。監視センター4においては、デコーダ41で圧縮データを復元し、少なくとも最小表示時間δtは録画映像を表示する。δt経過後は、例えば、被監視地点Yから送信されるデータをリアルタイムで表示する。
なお、被監視地点Yにおいてイベントが検出されたことをユーザに通知するため、モニタ42にはまだ地点Aの映像が表示されている間であっても、イベントが検出された被監視地点Yに関する情報をモニタ42上に文字等で表示してもよい。表示する情報としては、例えば、被監視地点Yの名称、カメラの名称、イベントの検出時刻等がある。被監視地点Yの映像に切り替えられたとき、切り替えられた映像の周囲を色分け等でマーキングしてもよいことについては、図6の場合と同様である。
以上図7を用いて説明したように、モニタ42に表示中のいずれの映像についてもまだ最小表示時間δtが経過していない場合は、新たにイベントが検出されてもモニタ42を切り替えてその映像を表示せず、録画しておく。そして、モニタ42に表示されている映像のうちの1つについて最小表示時間δtが経過すると、その映像と、新たにイベントの検出された地点の録画映像とでモニタ42の表示を切り替える。これにより、先に表示されていた映像について、ユーザが確認するのに必要なだけの表示時間(最小表示時間δt)が確保される。イベントの発生した直後の映像を逃さずに蓄積媒体25、蓄積サーバ42等の記憶媒体に保存する。ユーザは、記憶媒体から読み出した録画データを用いて確認作業を行うので、イベントの確認の仕損じを回避できる。結果として、本実施形態に係る映像表示システム1は、遠隔監視に利用することで、より安全性を高めることができる。
なお、図6および図7においては新たに発生したイベントが1つである場合について説明しているが、複数のイベントがほぼ同時に発生する場合もあり得る。このような場合は、例えば図3の管理テーブルの、イベント発生時刻を参照し、イベントの発生、すなわちイベントが検出されたのが最先の映像から順に、図6や図7の処理を実行する。
これまで、本実施形態に係る映像表示システム1の構成およびその作用について概略を説明した。以下には、システムの具体的な処理動作について、図8から図12を参照しながら説明する。
図8は、本実施形態に係る映像表示システム1の基本動作についてのシーケンス図である。図8を用いて、イベントが検出されたときの、各ブロックにおいて実行される処理の流れについて述べる。
まず、被監視地点2においては、カメラ21より得られた映像データは、エンコーダ22において圧縮する等のエンコーダ処理がなされ、蓄積媒体25に格納される。図8における蓄積部は、被監視地点2の蓄積媒体25に限られない。例えば、図1のデータセンター3における蓄積サーバ32にデータを格納することとしてもよい。
センサー23や警備システム24、あるいはカメラ21から得られた映像の分析により、イベントが検出されると、監視センター4に対してそのイベントの通知がなされる。イベントを通知されると、受信部は、その映像をモニタ42に表示するよう依頼する。依頼を受けると、判定ユニット48は、図8の表示領域検索の結果を用いて、その映像をモニタの分割画面のいずれかに即座に表示することができるか否かを判定する。
即座に表示可能と判定された場合は、そのイベントの検出された映像について、エンコーダ22からリアルタイムで映像データを取り出す。デコーダ41は、受信した映像データを復元し、復元されたデータをモニタ42に表示する。
一方、表示不可能と判定された場合は、モニタ42上にイベントが検出された場所、時刻等を文字で表示する等によりシステムのユーザに通知するが、即時に映像の表示は行わない。表示中の映像のうちいずれかについて最小表示時間δtが経過するとタイマが満了するようにタイマ45を設定する。タイマ45が満了になり、監視センター4から通知されるまで、被監視地点2においてはイベント検出後の映像を蓄積部に保存しておく。
タイマ45が満了すると、すなわち表示中の映像のうちある映像(上記の例では地点Aの映像)について最小表示時間δtが経過すると、その映像の配信を停止するよう、被監視地点2に対し依頼する。先に表示されていた映像の出力を停止した後、管理サーバ31で管理されている管理テーブルの情報の更新、および新たに表示する映像についてのタイマ45の設定を行う。イベントの検出された地点の映像を、蓄積部から取り出し、録画データをモニタ42に表示する。録画データが最小表示時間δtにわたって表示され続ける。
録画データの表示が、最小表示時間δtに達すると、タイマ45が満了し、デコーダ41に対して通知される。監視センター4から録画データを送信した被監視地点2に対し要求し、タイマ45満了以降は、その地点からのリアルタイム映像を、エンコーダ22を介して受信し、モニタ42に表示する。
図9から図12は、図8のシーケンスで、監視センター4のデコード/表示部において行っている処理を具体的に示したフローチャートである。以後、図面に沿って、管理テーブルを参照して、イベントの検出された地点の映像についてモニタ42に表示することができるか否かを判定する処理について、詳細に説明する。
図9は、表示領域検索処理についてのフローチャートである。被監視地点2におけるイベントの検出を通知されると、この表示領域検索処理によって、モニタ42に表示中の映像のうち、新たな映像と表示を切り替えることのできる映像が存在するかを検索する。
まず、ステップS1で、検索対象となる、表示されている映像に振られた番号iを初期化し、i=1とする。なお、この番号iは、図4における表示番号に対応する。i番目の映像のモニタ42への表示開始時刻をDt(i)とすると、ステップS2で、開始時刻Ta=Dt(i)を設定する。ステップS3で、表示位置A=iを設定する。
ステップS4では、表示開始時刻Dt(i)とDt(i+1)との大小関係を比較する。Dt(i)の方が大きければ、ステップS5で、開始時刻Ta=Dt(i+1)を設定し、ステップS6で、表示位置A=i+1を設定し、ステップS7に進む。なお、ステップS4でDt(i+1)がDt(i)以上であるときは、ステップS5、S6をスキップして、ステップS7に進む。
ステップS7では、テーブル番号iがモニタ42の表示可能数N未満であるか判定する。表示可能数Nとは、モニタ42の分割表示されて表示され得る映像の数で、上記実施形態では、N=9である。ステップS7でYesの場合、ステップS8でiを1加算し、ステップS4以降の処理を実行する。以後、ステップS7で、テーブル番号iが表示可能数Nと等しくなるまでステップS4からステップS7の処理を繰り返し、i=NとなるとステップS9に進み、イベント発生時刻Tcとして現在時刻Tcを設定し、処理を終了する。
図9に示されるように、図2の管理テーブルを参照し、表示されている映像のうち、最も表示開始時刻Dt(i)が最先の映像について、イベント発生時刻Tcを設定する。上記の実施形態では、テーブル番号i=1、地点Aについての映像について、イベント発生時刻Tcが設定される。
図10は、イベント発生時刻の設定された映像について、モニタ42に表示可能か否かを判定する処理のフローチャートである。
まず、ステップS10で、表示時間T=Tc−Taを設定する。ここで、「Tc」は、図9のステップS9において、イベント発生時刻として設定されたその瞬間の時刻である。ステップS11で、表示時間Tと、最小表示時間δtとの大小を判定し、表示時間Tが最小表示時間δtを超えている場合は、ステップS12で表示可能とされ、処理を終了する。表示時間Tが最小表示時間δt以下の場合は、ステップS13で表示不可とされ、処理を終了する。
図10に示されるように、イベントの検出された映像について、モニタ42に表示することが可能と判定されると、図11の処理で、図4で示される表示状態管理テーブルの情報を更新する。
図11は、表示状態管理テーブルを更新する処理のフローチャートである。まず、ステップS14で、表示開始時刻Dt(A)=Tcを設定する。すなわち、新たに表示する映像のテーブル番号に対応する表示開始時刻に、図9のステップS9で設定した値Tcを格納する。次に、ステップS15で、エンコーダ22のIPアドレスを、イベントの通知元アドレスEn(A)として設定し、処理を終了する。
図11に示されるように、位置Aに表示される映像の表示開始時刻として、その瞬間の時刻Tc、すなわち、通知元のアドレスとして、その映像を送信するエンコーダ22のIPアドレスを格納する。こうして更新された表示状態管理テーブルに基づいて、図3で示される管理テーブルが更新される。
図12は、図3の映像データ管理テーブルを更新する処理のフローチャートである。まず、ステップS16で、図11のステップS15で設定したイベント通知元アドレスEn(A)をキーとして、その映像インデックスに対応するテーブル番号を図3の管理テーブルから求め、そのテーブル番号に対応する表示開始時刻としての、その瞬間の時刻Tcに、上記の処理で得た情報を格納する。次に、ステップS17で、同テーブル番号に対応する表示位置に、上記の処理で得られたAに相当する情報を格納し、処理を終了する。
図12に示されるように、実際に表示されている映像に関する情報を管理する、表示状態管理テーブルの情報に基づいて、各被監視地点から送信される映像に関する管理テーブルが更新される。
以上、本実施形態に係る映像表示システム1によれば、ある映像においてイベントが検出されると、イベントが検出された時点においてモニタ42に表示されている映像が、最小表示時間δt以上表示されているか否かを判定する。
最小表示時間δt以上表示されている映像が存在する場合は、その映像と、イベントの検出された映像とで表示を切り替える。切り替えられる映像は、少なくとも、システムのユーザが映像を確認できるだけの最小表示時間δtの期間は既にモニタ42に表示されている。このため、新たにイベントの検出された映像と切り替えることで、既に確認済みと推察される映像の表示を停止し、新たに確認の必要が生じた映像について表示を開始することで、確認する必要の生じた地点の映像が、モニタ42に表示されることになる。
モニタ42に最小表示時間δt以上表示されている映像がない場合は、イベントの検出された映像を表示するより先に、表示中の映像についてそれぞれ最小表示時間δtを確保する必要がある。そこで、表示中の映像はそのままモニタ42に表示を続け、イベントの検出された映像については、イベントの検出時点からの映像を記憶しておく。モニタ42に表示中の映像のうち、いずれかについて最小表示時間δtが経過すると、その映像と、記憶しておいた映像とで表示を切り替える。最小表示時間δtが経過し、ユーザによる確認が完了したと推察される映像の表示を停止し、新たに確認の必要が生じた映像について、イベントの検出された時点からの録画映像の表示を開始することで、確認する必要の生じた地点の、確認する必要のある時点からの映像が、モニタ42に表示されることになる。
なお、上記の実施形態においては、複数の被監視地点における映像を、モニタ42を分割表示して同時に表示する場合について説明しているが、これに限られない。例えば、モニタ42には、複数の被監視地点のうち1つの地点における映像のみを表示することとし、上記の映像の表示方法を実行させてもよい。
上記の実施形態においては、複数の被監視地点2からの映像についての情報を格納した管理テーブルを参照し、複数の映像を分割表示することのできるモニタ42に、適切な映像、すなわち表示させるべき映像を判断して表示している。複数の被監視地点2および分割されたモニタ42の画面は、いずれも比重を等しいものとして処理している。しかし、実際には、映像表示システム1を利用して遠隔監視を行う場合、被監視地点2のなかでもより重点的に監視すべき地点が含まれる場合等も考えられる。かかる場合、重点的に監視すべき、特定の被監視地点(以下、特定地点とする)をそれ以外の被監視地点に対して重み付けして処理することもできる。以下、特定地点について重み付けした場合の実施形態について説明する。
この場合、例えば、特定地点とそれ以外の地点とで、上記の最小表示時間を異なる設定とする。特定地点の最小表示時間δtpを、それ以外の被監視地点の最小表示時間δtoよりも長く設定する。図13は、実施形態2に係る管理テーブルの一例である。図3に示される、先の実施形態に係る管理テーブルと比較して、各映像データのテーブル番号と関連付けて、被監視地点ごとに最小表示時間についてのデータが格納されている点で異なる。
図13の例では、最小表示時間として、実際の値を秒単位で格納している。モニタ42に表示する際、管理テーブルの値を参照して最小表示時間を設定する。図13では、一例として、δtp=20[sec]、δto=10[sec]と設定されている。図10のステップS11で、管理テーブル中で表示開始時刻が最先の映像に関し、最小表示時間と表示を開始してから経過した時間との大小関係を比較する際に、図13の管理テーブルの最小表示時間として読み出した値を用いる。表示可能と判定された映像については、管理テーブルに格納された値を読み出し、読み出した値に基づいてタイマ45を設定する。本実施形態によれば、特定地点については、より長い間モニタ42に表示されることとなる。このため、本実施形態に係る映像表示システムのユーザは、特定地点についてより重点的に入念な確認作業を行うことができる。
なお、図13では最小表示時間として具体的に値が格納されているが、これに限られるものではない。例えば、フラグを設定することで、特定地点かそれ以外の被監視地点かを識別してもよい。また、最小表示時間は、2種類のみの設定に限られず、3種類以上を設定しても、最小表示時間として設定した値に応じてモニタ42に表示されるので、被監視地点ごとに適切な値を管理テーブルに設定しておくことで、2種類設定した場合と同様の効果が得られる。
さらに他の実施形態として、例えば、モニタ42の分割表示のうち、特定地域について所定数予め割り当てておくこととしてもよい。例えば図5のように9分割表示する場合には、表示番号の1から4については特定地点の映像を表示するための領域S1、表示番号の5から9については、他の被監視地点の映像を表示するための領域S2、と定めておく。
図14は、実施形態3に係る管理テーブルの一例である。図3および図13に示される、先の実施形態に係る管理テーブルと比較して、表示領域情報をさらに備えている点で異なる。
イベントが検出されると、図14の管理テーブルから、対応する表示領域情報を読み出し、その映像は、特定地点についての映像を表示する、領域S1に表示されるべきか、あるいは、その他の被監視地点についての映像を表示する、領域S2に表示されるべきかが判定される。例えば、図9に示される表示領域検索処理で、ステップS3とステップS4の間に、番号iに関連付けられた映像の表示領域情報を判定する処理を実行する。イベントの検出された映像の表示領域情報と一致する場合のみ、ステップS4からステップS7の処理を実行し、一致しない場合は、ステップS8に進む。
あるいは、管理テーブルは、表示領域ごとの構成とし、イベントが検出され、図8のシーケンスで処理が実行されるとき、図9の表示領域検索処理を実行する前に、まずイベントの検出された映像について表示領域情報を読み出し、表示領域の一致する管理テーブルについてのみ、図9の処理を実行することとしてもよい。
例えば被監視地点が100箇所あるとして、そのうちのイベントの検出頻度の高い10箇所を特定地点として指定しておく。このとき、10箇所の特定地点の映像には、例えば9分割のうちの4面が、残り90箇所の被監視地点の映像には、9分割のうち5面が割り当てられることになる。特定地点に関しては、分割表示されるモニタ42のうち、その映像が表示される領域が予めユーザに把握されているので、ユーザのイベントの確認作業がより容易にされる。
(付記1)
入力される複数の映像データを同時に出力する出力手段と、
各映像データについての出力開始時刻を含む出力管理情報を格納する格納手段と、
前記出力手段に新たな映像データを表示することを指示するイベントを検出する検出手段と、
前記格納手段に格納されている各映像データについての出力管理情報に基づいて、前記検出されたイベントに対応する新たな映像データを前記出力手段に出力可能か否かを判定する判定手段と、
前記新たな映像データを前記出力手段に出力可能であると判定されたときは、該出力手段は、先に出力されている映像データの中の前記出力管理情報に基づいて決まる先の映像データの代わりに、該新たな映像データを出力する
ことを特徴とする映像出力システム。
(付記2)
前記判定手段は、前記出力手段に出力されている所定の数の映像データの全てについて、前記出力開始時刻から、該出力手段に各映像データを表示させる下限時間である最小表示時間が経過していない場合は、前記新たな映像データを出力することができないと判定する
ことを特徴とする付記1に記載の映像出力システム。
(付記3)
前記判定手段が出力することができないと判定した前記新たな映像データを記憶する記憶手段
をさらに備え、
前記出力手段は、前記記憶手段に記憶された前記新たな映像データを所定のタイミングにしたがって出力する
ことを特徴とする付記2に記載の映像出力システム。
(付記4)
前記出力手段は、該出力手段に出力されている所定の数の映像データのいずれかについて、前記出力開始時刻から前記最小表示時間が経過すると、該最小表示時間が経過した出力中の映像データの出力を停止し、前記記憶手段に記憶された前記新たな映像データを出力する
ことを特徴とする付記3に記載の映像出力システム。
(付記5)
前記格納手段は、前記表示管理情報として、前記検出手段によりイベントが検出された検出時刻を更に含み、
前記判定手段は、複数の映像データについて、前記最小表示時間内にイベントが検出されると、前記検出時刻が最先の映像データから順に、検出されたイベントに対応する新たな映像データを上記出力手段に出力可能か否かを判定する
ことを特徴とする付記2に記載の映像出力システム。
(付記6)
前記出力手段が出力した映像データのうち、前記出力開始時刻が最新である映像データについて、該映像データの出力にマーキングするマーキング手段
をさらに備えたことを特徴とする付記2に記載の映像出力システム。
(付記7)
前記出力管理情報には、前記出力手段に各映像データを出力させる下限時間である最小表示時間が含まれ、
前記判定手段は、各映像データに対応する最小表示時間に基づいて、前記検出されたイベントに対応する新たな映像データを前記出力手段に出力可能か否かを判定する
ことを特徴とする付記2に記載の映像出力システム。
(付記8)
前記出力管理情報には、各映像データが前記出力手段に出力されるときに、出力され得る領域についての出力領域情報が含まれ、
前記出力手段は、前記出力領域情報に基づいて、前記映像データを出力する位置を決定して出力する
ことを特徴とする付記1に記載の映像出力システム。
(付記9)
入力された複数の映像データを、出力手段に出力する処理をコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、
入力される複数の映像データを同時に出力し、
各映像データについての出力開始時刻を含む出力管理情報を格納し、
前記出力手段に新たな映像データを表示することを指示するイベントを検出し、
前記格納手段に格納されている各映像データについての出力管理情報に基づいて、前記検出されたイベントに対応する新たな映像データを前記出力手段に出力可能か否かを判定し、
前記新たな映像データを前記出力手段に出力可能であると判定されたときは、該出力手段は、先に出力されている映像データの中の前記出力管理情報に基づいて決まる先の映像データの代わりに、該新たな映像データを出力する
処理を実行させることを特徴とする制御プログラム。
(付記10)
入力される複数の映像データを出力する出力手段と、
各映像データについての出力開始時刻を含む出力管理情報を格納する格納手段と、
前記出力手段に新たな映像データを表示することを指示するイベントを検出する検出手段と、
前記格納手段に格納されている各映像データについての出力管理情報に基づいて、前記検出されたイベントに対応する新たな映像データを前記出力手段に出力可能か否かを判定する判定手段と、
前記新たな映像データを前記出力手段に出力可能であると判定されたときは、該出力手段は、先に出力されている映像データの中の前記出力管理情報に基づいて決まる先の映像データの代わりに、該新たな映像データを出力する
ことを特徴とする映像出力システム。
本発明に係る映像表示システムの構成図である。 本発明の機能ブロック図である。 被監視地点から送信される映像データを管理するためのデータ構成(管理テーブル)の一例である。 映像のモニタに表示されている状態を管理するためのデータ構造(管理テーブル)の一例である。 モニタの分割表示の一例である。 本実施形態に係る映像表示システムにおけるイベント検出時の処理方法を説明する図(その1)である。 本実施形態に係る映像表示システムにおけるイベント検出時の処理方法を説明する図(その2)である。 本実施形態に係る映像表示システムの基本動作についてのシーケンス図である。 表示領域検索処理についてのフローチャートである。 イベント発生時刻の設定された映像について、モニタに表示可能か否かを判定する処理のフローチャートである。 表示状態管理テーブルを更新する処理のフローチャートである。 図3のデータ構成を更新する処理のフローチャートである。 実施形態2に係る管理テーブルの一例である。 実施形態3に係る管理テーブルの一例である。
符号の説明
1 映像表示システム
2 被監視地点
3 データセンター
4 監視センター
10 IPネットワーク
21 カメラ
22 エンコーダ
23 センサー
24 警備システム
25 蓄積媒体
31 管理サーバ
32 蓄積サーバ
33 最小表示時間
34 管理テーブル
41 デコーダ
42 モニタ(表示ユニット)
47 検出ユニット
48 判定ユニット

Claims (5)

  1. 入力される複数の映像データを同時に出力する出力手段と、
    各映像データについての出力開始時刻を含む出力管理情報を格納する格納手段と、
    前記出力手段に新たな映像データを表示することを指示するイベントを検出する検出手段と、
    前記格納手段に格納されている各映像データについての出力管理情報に基づいて、前記検出されたイベントに対応する新たな映像データを前記出力手段に出力可能か否かを判定する判定手段と、
    前記新たな映像データを前記出力手段に出力可能であると判定されたときは、該出力手段は、先に出力されている映像データの中の前記出力管理情報に基づいて決まる先の映像データの代わりに、該新たな映像データを出力する
    ことを特徴とする映像出力システム。
  2. 前記判定手段は、前記出力手段に出力されている所定の数の映像データの全てについて、前記出力開始時刻から、該出力手段に各映像データを表示させる下限時間である最小表示時間が経過していない場合は、前記新たな映像データを出力することができないと判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像出力システム。
  3. 前記判定手段が出力することができないと判定した前記新たな映像データを記憶する記憶手段
    をさらに備え、
    前記出力手段は、前記記憶手段に記憶された前記新たな映像データを所定のタイミングにしたがって出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の映像出力システム。
  4. 前記出力手段は、該出力手段に出力されている所定の数の映像データのいずれかについて、前記出力開始時刻から前記最小表示時間が経過すると、該最小表示時間が経過した出力中の映像データの出力を停止し、前記記憶手段に記憶された前記新たな映像データを出力する
    ことを特徴とする請求項3に記載の映像出力システム。
  5. 入力された複数の映像データを、出力手段に出力する処理をコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、
    入力される複数の映像データを同時に出力し、
    各映像データについての出力開始時刻を含む出力管理情報を格納し、
    前記出力手段に新たな映像データを表示することを指示するイベントを検出し、
    前記格納手段に格納されている各映像データについての出力管理情報に基づいて、前記検出されたイベントに対応する新たな映像データを前記出力手段に出力可能か否かを判定し、
    前記新たな映像データを前記出力手段に出力可能であると判定されたときは、該出力手段は、先に出力されている映像データの中の前記出力管理情報に基づいて決まる先の映像データの代わりに、該新たな映像データを出力する
    処理を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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