JP4308633B2 - 監視カメラ装置 - Google Patents

Description

本発明は、監視領域の映像を撮像するとともに、異常を検知したときの画像を蓄積しておく監視カメラ装置に関するものである。

従来、監視領域の映像を撮像し、撮像した映像から侵入者などの動きを検出し、この動きを検出したときの画像を蓄積しておく監視カメラシステムが提案されている（例えば特許文献１参照）。
特開２００３−２８４０５３号公報

しかしながら、このような監視カメラシステムにおいては、侵入者などの動きを検出したときの画像をそのまま蓄積しているため、蓄積データ量が多くなってしまうという問題があった。特に、広い範囲を撮像でき、画素数の多い画像を取得するカメラ装置を用いている場合に、大きな問題になる。

本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、異常を検知したときの画像の蓄積量を削減することのできる監視カメラ装置を提供することを目的とする。

本発明の監視カメラ装置は、監視領域の画像を入力する画像入力手段と、前記画像入力手段の入力した画像に基づいて前記画像内で動きのあるものを検出する動き検出手段と、前記動き検出手段で前記画像内で動きのあるものが検出されたとき、設定された前記画像内の一部の保存領域の画像を切り出して保存する領域保存手段とを備える構成を有している。

この構成により、監視領域内で動きのあるものが検出されたとき、画像の一部の領域のみが保存されることとなり、画像の保存容量を削減することができる。

ここで、前記動き検出手段は、設定された前記画像内の一部の動き検出領域の動きを検出し、前記領域保存手段は、前記動き検出領域に対して設定された前記保存領域の画像を切り出して保存する構成とした。

この構成により、監視領域内の一部の領域での動きのあるものが検出され、それに対応した一部の領域のみが保存されることとなり、動きを検出する領域を絞ることができ、画像の保存容量を削減することができる。

また、前記領域保存手段は、前記動き検出領域に対して複数の前記保存領域を設定可能とする構成とした。

この構成により、動きを検出した領域に対して複数の領域の画像が保存されることとなり、これらの画像を同時に見ることにより、動きを検出したときの関連する領域の状況を把握することができる。

また、前記画像入力手段は、広い範囲を撮像でき画素数の多い画像を取得する構成とした。

この構成により、全画面を保存しておくのに比べ、画像の保存容量を大幅に削減することができる。

本発明によれば、監視領域内に動きを検出したとき、画像の一部の領域のみを切り出して保存しているので、画像の保存容量を削減することができる。

以下、本発明の実施の形態の監視カメラ装置について、図面を用いて説明する。

図１は本発明の一実施の形態の監視カメラ装置を示す図である。

図１に示すように、本実施の形態の監視カメラ装置は、超広角で広い範囲を撮像でき画素数の多い画像を取得する（例えば、ＶＧＡ（Video Graphics Array）３個分の横長で１９２０×４８０画素の画像を取得する）画像入力部１と、画像入力部１が撮像した映像から予め設定された領域（エリア）の動き（動きのあるもの）を検出し、動きのあった領域に対応したアラームを出力する動き検出部２と、動き検出部２が出力するアラームに対応する画像を蓄積する領域の情報を管理するエリア情報管理部３と、エリア情報管理部３が出力する領域の情報に基づいて画像入力部１が撮像した画像から一部を切り出すエリア切出部４と、エリア切出部４が切り出して出力する各領域の画像情報を各領域毎に設けられた画像保存部６を選択して出力する画像蓄積選択部５と、各領域毎に当該領域の画像情報を蓄積する画像保存部６と、画像保存部６から指示された領域の画像情報を選択して出力する画像出力選択部７と、動き検出部２からアラームを入力されると時間情報や画像情報を蓄積する領域の識別情報などを収集してアラームの情報とともに出力するアラーム入力処理部８と、時刻を管理し現在時刻を出力する時刻管理部９と、入力される動き検出部２が出力するアラームに対応する画像を蓄積する領域の識別情報をアラーム入力処理部８に設定するアラーム対応エリア設定部１０と、アラーム入力処理部８が出力するアラームの情報を保存して管理するアラーム保存管理部１１と、ネットワーク等に接続されモニタ端末等と通信する通信部１２とを備えている。

このような監視カメラ装置において、動き検出部２には、図２に示すように、動きを検出する領域が設定され、各領域で動きを検出したとき出力するアラームの種別、図では、領域Ａで動きを検出したときはアラームＡ、領域Ｂで動きを検出したときはアラームＢ、領域Ｃで動きを検出したときはアラームＣ、領域Ｄで動きを検出したときはアラームＤを出力するように設定される。

また、エリア情報管理部３には、図３に示すように、アラームの種別毎に蓄積する画像の領域の識別情報と座標位置情報とが、例えば、アラームＡのときは領域Ａの識別情報（領域Ａ）と座標位置情報、アラームＢのときは領域Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄの識別情報（領域Ａ、領域Ｂ、領域Ｃ、領域Ｄ）と座標位置情報、アラームＣのときは領域Ｃの識別情報（領域Ｃ）と座標位置情報、アラームＤのときは領域Ｄの識別情報（領域Ｄ）と座標位置情報のように設定される。

また、アラーム対応エリア設定部１０には、図４に示すように、エリア情報管理部３の情報に合わせて、アラームＡに対して領域Ａの識別情報、アラームＢに対して領域Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄの識別情報、アラームＣに対して領域Ｃの識別情報、アラームＤに対して領域Ｄの識別情報のように入力され、アラーム対応エリア設定部１０は、アラームと領域の識別情報が入力されると、入力された情報をアラーム入力処理部８に設定する。

このような設定により、領域Ａに動きが検出されたときは領域Ａの画像が蓄積され、領域Ｂに動きが検出されたときは領域Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄの画像が蓄積され、領域Ｃに動きが検出されたときは領域Ｃの画像が蓄積され、領域Ｄに動きが検出されたときは領域Ｄの画像が蓄積されるようになる。

具体的には、動き検出部２は、上述のように設定された領域Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄのそれぞれの領域内で動きがあるかを画像入力部１が撮像した画像を元に監視している。

そして、領域のいずれかで動きを検出すると、動き検出部２は、当該領域に対応するアラームをエリア情報管理部３とアラーム入力処理部８に出力する。

エリア情報管理部３は、アラームを入力されると、入力されたアラームに対応する領域の座標位置情報を領域の識別情報とともにエリア切出部４に出力する。

エリア切出部４は、入力された座標位置情報に基づいて画像入力部１から入力される画像から座標位置情報の領域を切り出して、入力された領域の識別情報とともに画像蓄積選択部５に出力する。

画像蓄積選択部５は、入力された画像情報を入力された識別情報に基づいて、領域に対応した画像保存部６に蓄積する。

一方、アラーム入力処理部８は、動き検出部２からアラームを入力されると、時刻管理部９から現在の日時を取得し、入力されたアラームに対応する領域の識別情報を読み出し、各領域毎に管理している画像情報の数の該当する領域の数に１加算し、アラームの種別、日時情報、領域の識別情報と対応する画像情報の数（順番）をアラーム保存管理部１１に出力する。

アラーム保存管理部１１は、アラームの情報を入力されると、入力された情報を関連付けて、図５に示すように保存する。図５において、括弧内の数字は領域毎の画像情報の数であり、当該アラームによって切り出された画像情報が、領域毎に設けられた画像保存部６の当該領域の何番目に保存されている画像情報かを示す値となる（例えば、「領域Ａ（１）」は領域Ａ用の画像保存部６の１番目に保存されている画像情報を示す）。

このようにして、画像入力部１で撮像している画像の予め設定された領域に動きが検出されたとき、その領域に対応して予め設定された領域の画像が画像保存部６に保存され、アラームの情報がアラーム保存管理部１１に保存される。

この蓄積した画像情報は、通信部１２に接続されたネットワーク等を介して、モニタ端末などにより閲覧することができる。

具体的には、通信部１２は、ネットワーク等を介してアラーム情報要求を受信すると、アラーム保存管理部１１にアラーム情報要求を送信する。

アラーム保存管理部１１は、アラーム情報要求を受信すると、保存しているアラームの情報を日時の古い順に読み出し、日時とアラームの種別とを日時の古い順に一覧表示するように、例えばＨＴＭＬ（Hyper Text Markup Language）形式のファイルを作成し、通信部１２を介して返信する。

モニタ端末では、一般のブラウザで受信したＨＴＭＬファイルによるアラームの情報の一覧を表示し、ユーザに閲覧したいアラームを選択させる。

アラームが選択されると、モニタ端末は、選択されたアラームの日時情報を設定した画像情報要求を監視カメラ装置に送信する。

通信部１２は、画像情報要求を受信すると、アラーム保存管理部１１に画像情報要求を送信する。

アラーム保存管理部１１は、画像情報要求を受信すると、設定されている日時情報と一致するアラームの情報を保存している情報から読み出し、読み出したアラームの情報の画像情報（領域の識別情報と画像情報の順番により識別する）を表示する（画像情報が複数ある場合は、それらを一画面で表示する）ＨＴＭＬファイルを作成して通信部１２を介して返送するとともに、画像出力選択部７にアラームの情報に設定されている領域の識別情報と画像情報の順番（複数ある場合は複数）と送信先のモニタ端末の情報とを設定した画像情報出力要求を送信する。

画像出力選択部７は、画像情報出力要求を受信すると、設定されている領域情報の設定されている順番の画像情報を画像保存部６から選択し、通信部１２を介して設定されているモニタ端末へ送信する。

このようにして、アラーム保存管理部１１に保存されているアラームの情報により、画像保存部６に保存されている画像情報を閲覧することができる。

このように本実施の形態においては、動き検出部２で撮像している画像内の一部の領域に動きを検出したとき、動きを検出した領域のみの画像をエリア切出部４で切り出して保存しているので、画像全体を保存するより保存容量を削減することができる。

また、領域を複数設定し、動きを検出した領域に対応する画像を保存する領域を複数設定できるようにしているので、動きを検出した領域だけでなく、その領域に関連して参照したい領域の画像を保存して同時に見ることができる。

なお、本実施の形態においては、動きを検出する領域と画像を保存する領域とを一致させた場合を示したが、動きを検出する領域と画像を保存する領域とを異ならせてもかまわない。

以上のように、本発明にかかる監視カメラ装置は、画像の保存容量を削減することができるという効果を有し、監視領域の映像を撮像するとともに、異常を検知したときの画像を蓄積しておく監視カメラ装置等として有用である。

本発明の一実施の形態の監視カメラ装置のブロック図 本発明の一実施の形態の監視カメラ装置の監視領域の設定例を示す図 本発明の一実施の形態の監視カメラ装置のエリア情報管理部の設定例を示す図 本発明の一実施の形態の監視カメラ装置のアラーム対応エリア設定部の設定例を示す図 本発明の一実施の形態の監視カメラ装置のアラーム保存管理部の保存例を示す図

符号の説明

１ 画像入力部（画像入力手段）
２ 動き検出部（動き検出手段）
３ エリア情報管理部（領域保存手段）
４ エリア切出部（領域保存手段）
５ 画像蓄積選択部（領域保存手段）
６ 画像保存部（領域保存手段）
７ 画像出力選択部
８ アラーム入力処理部
９ 時刻管理部
１０ アラーム対応エリア設定部
１１ アラーム保存管理部
１２ 通信部

Claims (4)

1. 監視領域の画像を入力する画像入力手段と、前記画像入力手段の入力した画像に基づいて前記画像内で動きのあるものを検出する動き検出手段と、前記動き検出手段で前記画像内で動きのあるものが検出されたとき、設定された前記画像内の一部の保存領域の画像を切り出して保存する領域保存手段とを備えることを特徴とする監視カメラ装置。
2. 前記動き検出手段は、設定された前記画像内の一部の動き検出領域の動きを検出し、前記領域保存手段は、前記動き検出領域に対して設定された前記保存領域の画像を切り出して保存することを特徴とする請求項１記載の監視カメラ装置。
3. 前記領域保存手段は、前記動き検出領域に対して複数の前記保存領域を設定可能とすることを特徴とする請求項２記載の監視カメラ装置。
4. 前記画像入力手段は、広い範囲を撮像でき画素数の多い画像を取得することを特徴とする請求項１から請求項３までのいずれかに記載の監視カメラ装置。

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