JP2006211153A - ミキサー - Google Patents

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Abstract

【課題】広帯域の信号からノイズや妨害信号の影響を受けずに簡単にベースバンド信号を得ることのできる、電荷サブサンプリング回路を備えたミキサーを実現する。
【解決手段】電流生成回路8は入力信号の電圧に比例する電流を出力し、電荷サブサンプリング回路7は、タイミング発生ブロック6からの制御信号により、上記電流のサンプリングをキャリアの周波数と等しいサンプリング周波数で行い、サンプリングに伴う電荷の積分処理において、FIRフィルタの伝達関数の各項に、複数ウェイトから選択したウェイトによるウェイティングを施す。
【選択図】図1

Description

本発明は電荷サブサンプリングミキサーに係り、特に折り返す妨害波を減衰するフィルタリング特性を実現する電荷サブサンプリングミキサーに関するものである。
従来の電荷サンプリング回路では、入力信号に比例した電流の積分をするかしないかを制御することよりバンドパスFIRフィルタ特性を実現することが可能であった(例えば非特許文献1参照)。非特許文献1で紹介された電荷サンプリング回路は、入力電圧を電流に変換して、生成された電流をキャパシタと増幅器とから構成された積分器で電荷として蓄積し、蓄積期間をスイッチで制御する。スイッチングパターンによりフィルタリング処理が可能である。信号をそのままナイキスト(Nyquist)低周波数より低い周波数でサンプリングすると、ノイズがベースバンドに折り返して、SN比が悪くなるが、非特許文献1では入力信号をナイキスト周波数より高い周波数でサンプリングし、バンドパスフィルタリング処理を行ってからダウンサンプリング(デシメーション:Decimation)により低周波数の出力を発生するようにしている。この場合、入力のスイッチを制御する信号の周波数は入力信号の周波数の4倍に設定される。出力信号は低周波数となる。
非特許文献1ではRF周波数(キャリア周波数)より低い周波数(IF)へダウンコンバージョンされた信号をナイキストサンプリングする方式を紹介している。この回路の前に、RFからIFへダウンコンバージョンするため、従来と同じようなギルバート(Gilbert)ミキサーが必要となる。
非特許文献1の方式による、ダウンサンプリングにより折り返す妨害波の減衰量は18dBとなる。チューナで使おうとすれば、妨害波を落とすため入力に急峻なバンドパスフィルター(BPF)が必要である。
しかし、非特許文献1の電荷サンプリング回路は、サンプリング周波数がキャリア周波数の4倍であるため、キャリア周波数が高い最新通信規格に適用するのは難しい。上記の問題を解決することができるものとして、サブサンプリング回路が既に存在する。サブサンプリングは、2倍のキャリア周波数より小さい周波数でサンプリングを行う。ただし、サンプリング周波数はキャリアを変調しているベースバンド信号の最大周波数の2倍より高くするべきである。
従来の電荷サブサンプリングミキサーの一例を図21に示す(例えば非特許文献2参照)。図21の電荷サブサンプリングミキサー100は、入力端子INに入力されたラジオ周波数(RF:Radio Frequency、以下RFと書く)の入力信号の電圧値に比例する電流を生成する電流源としてのトランスコンダクタンス段(以下、gm段と書く)101と、入力スイッチ102と、2つの信号処理を行うパスpath_a及びpath_bと、出力キャパシタ111とから構成される。上記パスpath_aは、同パスを作動させるスイッチ103と、積分キャパシタ107と、積分キャパシタ107に蓄積した電荷を削除するリセットスイッチ105と、積分キャパシタ107に蓄積した電荷に比例する電圧を出力端子OUTに印加する出力スイッチ109とから構成される。上記パスpath_bは、同パスを作動させるスイッチ104と、積分キャパシタ108と、積分キャパシタ108に蓄積した電荷を削除するリセットスイッチ106と、積分キャパシタ108に蓄積した電荷に比例する電圧を出力端子OUTに印加する出力スイッチ109とから構成される。
上記電荷サブサンプリングミキサー100の各スイッチを制御する図示しない制御回路からの信号の波形を図22に示す。この図に示した波形のレベルが1の場合、制御されるスイッチがオン状態になり、波形のレベルが0の場合、制御されるスイッチがオフ状態になる。入力スイッチ102を制御する信号LOは、RF入力信号のキャリア周波数と同じ周波数で、デューティ50%のパルス波である。この周波数をこのシステムの基本サンプリング周波数Fsとする。また、この周波数に対する基本周期をTsと呼び、次式で与えられる。
Figure 2006211153
パスpath_aを作動させるスイッチ103を制御する信号enable_a、及び、パスpath_bを作動させるスイッチ104を制御する信号enable_bはそれぞれある期間に1となる周波数Fs/N(Nは1より大きい整数)の矩形波であり、また、信号enable_aと信号enable_bの位相の差を180°に設定するため、信号enable_aがオンのとき信号enable_bがオフになる。出力スイッチ109を制御する信号out_a(out_b)は、パスpath_a(path_b)の信号enable_a(enable_b)が0になると、1になり、その状態を確保する期間をN/2×Ts(=0.5×N/Fs)とする。リセットスイッチ105を制御する信号reset_aは、パスpath_aの信号out_a(out_b)が0になると、1になり、その状態を確保する期間をN/2×Ts(=0.5×N/Fs)とする。出力スイッチ110を制御する信号out_bは、パスpath_bの信号enable_bが0になると、1になり、その状態を確保する期間をN/2×Ts(=0.5×N/Fs)とする。リセットスイッチ106を制御する信号reset_bは、パスpath_bの信号out_bが0になると、1になり、その状態を確保する期間をN/2×Ts(=0.5×N/Fs)とする。
電荷サブサンプリングミキサー100の動作の原理を図23に基づいて説明する。信号enable_aが1のとき、信号LOが1になると、gm段101から積分キャパシタ107へ電流が流れ、上記積分キャパシタ107の電荷Qiが変わる。時刻k×Tsと時刻(k+1/2)×Tsとの間に積分キャパシタ107に蓄積される電荷は次の式で表される。
Figure 2006211153
ここで、i(t)はgm段101の出力電流を表し、γ(t)は図24に示すように信号LOの基本波形である。
上記の式はi(t)とγ(t)との相関であり、次式のように与えられる。
Figure 2006211153
上記の式をフーリエ変換すると、次式になる。
Figure 2006211153
ここで、Ic(f)及びΓ(f)はそれぞれi(t)及びγ(t)のフーリエ変換である。また、この式でzは次式で与えられる。
Figure 2006211153
なお、Γ(f)は次式で表示される。
Figure 2006211153
以下、Sinus Cardinal(以下sincと書く)関数を次式で定義する。
Figure 2006211153
sinc関数を使用すると、Γ(f)は次式で与えられる。
Figure 2006211153
上記の式より、LOが1回レベル1になる間で蓄積した電荷のフーリエ変換を次式より計算できる。
Figure 2006211153
信号enable_aが1のとき、積分キャパシタ107の電荷がN回蓄積され、信号out_aが1になると積分キャパシタ107に蓄えられた全電荷が出力される。また、信号enable_bが1のとき、積分キャパシタ108の電荷がN回蓄積され、信号out_bが1になると積分キャパシタ108に蓄えられた全電荷が出力される。図22(または図23)に示した波形の一例ではN=5と設定する。なお、積分キャパシタ107・108から電圧を出力してから、リセット信号reset_a・reset_bを1にすることより蓄積された電荷を削除する。リセットすることより、毎回0から積分することになり、キャパシタ107・108に蓄積される電荷は次式で表される。
Figure 2006211153
このことが図23に示されている。上記の式から、出力電荷のフーリエ変換を次式で書くことができる。
Figure 2006211153
上記の式はFIR(Finite Impulse Response)フィルタの特性(伝達関数)を示すことが分かる。つまり、FIR=(1+z−1+z−2+z−3+z−4)である。このように、gm段1010から出力される電流を形成する電荷の積分処理で、FIRフィルタが実現され、このFIRフィルタにより不要信号を除去することができる。
また、積分キャパシタの容量をCiと書くと、出力電圧Vout(f)は、
Figure 2006211153
そして電流Icと入力電圧Vin(f)との関係は次式で表わされる。
Figure 2006211153
ここで、gmはgm段101のトランスコンダクタンスである。
また、積分キャパシタ107・108に蓄積した電荷を出力キャパシタ111へ伝達すると、電荷分配が起こるため、出力キャパシタ111の出力電圧V(f)は次式で表される。
Figure 2006211153
ここで、Coは出力キャパシタ111の容量である。上記のような伝達関数はIIR(Infinite Impulse Response)フィルタの特性である。
上記の式より、出力電圧Vo(f)の周波数特性は次式で表される。
Figure 2006211153
ゲインが
Figure 2006211153
というファクタの影響を受けないため、上記の式では無視した。ただし、位相に影響がある。
上記FIRフィルタの零点の周波数は折り返す周波数と同じになるので、折り返しノイズを低減できる。その効果を図25に基づいて説明する。図25に示す全グラフの横軸は周波数、図25(c)以外の縦軸は信号のパワーを示す。図25(c)の縦軸はFIRの最大ゲインで規格化したFIRのゲインを示す。図25(a)はgm段101の入力端子における信号スペクトルである。上記信号スペクトルには、キャリア周波数Fsである希望信号とノイズとが示されている。キャパシタ107・108における電荷の積分とサンプリング周波数Fsでのサンプリングにより、図25(b)に示すように、サンプリング周波数FsのN倍低い帯域に離散時間信号が生成され、希望信号がDCに折り返されるとともに、全てのノイズが0〜Fsの帯域に折り返す。図25(c)は、キャパシタ107・108による電荷積分とリセットとにより実現されるFIRフィルタの特性を示す。図25(d)は、図25(b)で表される信号スペクトルに対してFIRフィルタによるフィルタリング処理がなされた後のスペクトルを示す。Fs/N、2Fs/Nなどの周波数で、ノイズが減衰される。図25(e)は、図25(d)で表される信号スペクトルがダウンサンプリングされた後の出力スペクトルを示す(電荷サンプリングミキサー100の出力端子OUTにおける信号スペクトル)。ノイズは0〜Fs/Nの帯域に折り返したが、信号の帯域内には折り返さない。図25(e)からベースバンド信号を復調することができる。
A 50-MHz CMOS Quadrature Charge Sampling Circuit With 66-dB SFDR、S. Karvonen et al.、IEEE International Symposium Circuits and Systems 2004、May 2004、Paper 11.5 A Discrete-Time Bluetooth Receiver in a 0.13μm Digital CMOS Process、K. Muhammad et al.、2004 IEEE International Solid-State Circuits Conference、February 2004、Paper 15.1
しかし、上記の説明は、希望信号が狭帯域であり、妨害信号がない場合についてである。希望信号が、テレビジョン受信波のように(アナログ放送、デジタル放送に関わらず)広帯域の信号なら、その帯域の縁ではノイズの減衰量が小さくなって、ノイズが希望信号の帯域に折り返す。また、妨害信号が折り返し、希望信号より高くなる。その効果を図26に基づいて説明する。
図26の(a)〜(e)は図25の(a)〜(e)に対応している。ただし、図26(a)には希望信号の他に妨害信号の存在を仮定している。図26(b)では、図25のノイズと同じように妨害信号が折り返し、図26(d)ではFIRフィルタにより折り返した妨害信号が減衰される。しかしながら、希望信号の帯域が広いと、折り返す信号帯域の縁での妨害信号の減衰が不十分となり、図26(e)に示すように、折り返した妨害信号がまだ高いパワーをもつ。従って、図26(e)からベースバンド信号のみを得ることは困難である。妨害信号の折り返しをさらに低減するためには、サブサンプリングミキサーの入力に急峻なフィルタが必要となる。
FIRの次数を上げれば、妨害信号を減衰させることのできる可能性がある。しかし、FIRの次数を上げるためには、ダウンサンプリングファクタNを大きくする必要がある。そうすると、出力の帯域Fs/Nが狭くなる。その帯域が希望信号の帯域より2倍広い必要があるため、Nを大きくするには限界がある。また、Nを大きくすると、電荷分配によるIIRの次数が上がって、帯域内でゲインが異なってしまう。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、広帯域の信号からノイズや妨害信号の影響を受けずに簡単にベースバンド信号を得ることのできる、電荷サブサンプリング回路を備えたミキサーを実現することにある。
本発明のミキサーは、上記課題を解決するために、キャリアがベースバンド信号によって変調されてなる信号を入力信号とし、前記入力信号から前記ベースバンド信号を復調するミキサーであって、前記入力信号の電圧に比例して電流を発生する電流源と、前記電流源により発生した電流を入力とする電荷サブサンプンリング回路と、前記電荷サブサンプンリング回路による前記電流のサンプリングを制御する信号を発生する制御回路とを備え、前記電荷サブサンプリング回路が、前記制御回路による前記サンプリングの制御で、前記入力信号から前記キャリアの周波数のN倍(Nは1より大きい整数)低い帯域に離散時間信号を生成し、前記離散時間信号の生成に伴い、前記電流を形成する電荷の積分処理で実現するFIRフィルタによりフィルタリング処理を行うミキサーにおいて、前記電荷サブサンプンリング回路は、前記サンプリングを前記キャリアの周波数と等しいサンプリング周波数で行い、前記積分処理において、前記FIRフィルタの伝達関数の各項に、複数ウェイトから選択したウェイトによるウェイティングを施すことを特徴としている。
上記の発明によれば、FIRフィルタの伝達関数の各項にウェイティングを施すことにより、FIRフィルタのゲイン特性を、折り返した妨害信号全体を大きく減衰させることのできるものとすることができる。
この結果、広帯域の信号からノイズや妨害信号の影響を受けずに簡単にベースバンド信号を得ることのできる、電荷サブサンプリング回路を備えたミキサーを実現することができるという効果を奏する。
また、FIRフィルタが、折り返した妨害信号全体を大きく減衰させることができるので、電荷サブサンプリングミキサーへの入力の前のバンドパスフィルターにより確保すべき減衰量を抑えることができるので、このようなバンドパスフィルターを用いることにより、消費電力及び回路面積の削減が可能であるという効果を奏する。
本発明のミキサーは、上記課題を解決するために、前記電流源は、一つの前記入力信号に対して前記電荷サブサンプリング回路の個数だけ前記電流の出力を有し、各前記出力が別々の前記電荷サブサンプリング回路の入力に接続されていることを特徴としている。
上記の発明によれば、電荷サブサンプリング回路が一つまたは複数のいくつであっても、電流源はそれぞれの電荷サブサンプリング回路に入力信号に応じた適切な電流を入力することができるという効果を奏する。
本発明のミキサーは、上記課題を解決するために、前記電流源は、前記出力ごとに備えられるトランスコンダクタンス段によって前記電流を発生することを特徴としている。
上記の発明によれば、各トランスコンダンクタンス段は、一つの電荷サブサンプリング回路に電流を入力すればよいので、出力容量が小さくて済むという効果を奏する。
本発明のミキサーは、上記課題を解決するために、前記電流源は、各前記出力に共通に備えられる一つのトランスコンダクタンス段によって前記電流を発生することを特徴としている。
上記の発明によれば、トランスコンダクタンス段を一つだけ用いるので、回路規模を小さくすることができるという効果を奏するとともに、パスのマッチングが高くなるという効果を奏する。
本発明のミキサーは、上記課題を解決するために、前記電荷サブサンプリング回路は、前記電流源の出力と接続される、差動出力の+側パスと−側パスとを備え、前記+側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第A1スイッチと第A2スイッチと第A4スイッチと、前記第A2スイッチと前記第A4スイッチとの間と、第1基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第A3スイッチと第1キャパシタとを備え、前記−側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第A5スイッチと第A6スイッチと第A8スイッチと、前記第A6スイッチと前記第A8スイッチとの間と、第2基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第A7スイッチと第2キャパシタとを備え、前記キャリアの周波数=前記サンプリング周波数=Fs、前記電荷サブサンプリング回路の個数をmとして、前記第A1スイッチは周波数がFsの第1矩形信号でON/OFFが制御され、前記第A5スイッチは前記第1矩形信号と位相が180°異なる第2矩形信号でON/OFFが制御され、前記第A2スイッチ及び前記第A6スイッチは周期がN×m/Fsの第A1デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第A4スイッチ及び前記第A8スイッチは周期がN×m/Fsの第A2デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第A3スイッチ及び前記第A7スイッチは周期がN×m/Fsの第A3デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第A1〜第A3デジタル信号の1周期の間に合計が前記周期となる期間T1、T2、及びT3が順に設けられ、前記期間T1の間に、前記第A1デジタル信号が1と0との系列となる一方、前記第A2デジタル信号及び前記第A3デジタル信号が0となり、前記期間T2の間に、前記第A2デジタル信号が1となる一方、前記第A1デジタル信号及び前記第A3デジタル信号が0となり、前記期間T3の間に、前記第A3デジタル信号が1となる一方、前記第A1デジタル信号及び前記第A4デジタル信号が0となることを特徴としている。
上記の発明によれば、折り返した妨害信号全体を大きく減衰させるFIRフィルタ特性を有する電荷サブサンプリングミキサーを、容易に実現することができるという効果を奏する。
本発明のミキサーは、上記課題を解決するために、前記電荷サブサンプリング回路は、第B1スイッチを含み、前記第B1スイッチを介して前記電流源の出力と接続される差動出力の+側パスと、第B2スイッチを含み、前記第B2スイッチを介して前記電流源の出力と接続される−側パスとを備え、前記+側パスは、前記第B1スイッチと前記差動出力の+出力端子との間に並列に設けられた第1+側パスと第2+側パスとを備え、前記−側パスは、前記第B2スイッチと前記差動出力の−出力端子との間に並列に設けられた第1−側パスと第2−側パスとを備え、前記第1+側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第B3スイッチと第B5スイッチと、前記第B3スイッチと前記第B5スイッチとの間と、第1基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第B4スイッチと第1キャパシタとを備え、前記第2+側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第B6スイッチと第B8スイッチと、前記第B6スイッチと前記第B8スイッチとの間と、第2基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第B7スイッチと第2キャパシタとを備え、前記第1−側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第B9スイッチと第B11スイッチと、前記第B9スイッチと前記第B11スイッチとの間と、第3基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第B10スイッチと第3キャパシタとを備え、前記第2−側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第B12スイッチと第B14スイッチと、前記第B12スイッチと前記第B14スイッチとの間と、第4基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第B13スイッチと第4キャパシタとを備え、前記キャリアの周波数=前記サンプリング周波数=Fs、前記電荷サブサンプリング回路の個数をmとして、前記第B1スイッチは周波数がFsの第1矩形信号でON/OFFが制御され、前記第B2スイッチは前記第1矩形信号と位相が180°異なる第2矩形信号でON/OFFが制御され、前記第B3スイッチ及び前記第B9スイッチは周期がN×m/Fsの第B1デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第B6スイッチ及び前記第B12スイッチは周期がN×m/Fsの第B2デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第B5スイッチ、第B8スイッチ、第B11スイッチ、及び前記第B14スイッチは周期がN×m/Fsの第B3デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第B4スイッチ、第B7スイッチ、第B10スイッチ、及び前記第B13スイッチは周期がN×m/Fsの第B4デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第B1〜第B4デジタル信号の1周期の間に合計が前記周期となる期間T1、T2、及びT3が順に設けられ、前記期間T1の間に、前記第B1デジタル信号及び前記第B2デジタル信号が1と0との系列となるとともに前記第B1デジタル信号と前記第B2デジタル信号とは同時に1とならない一方、前記第B3デジタル信号及び前記第B4デジタル信号が0となり、前記期間T2の間に、前記第B3デジタル信号が1となる一方、前記第B1デジタル信号、前記第B2デジタル信号、及び前記第B4デジタル信号が0となり、前記期間T3の間に、前記第B4デジタル信号が1となる一方、前記第B1デジタル信号、前記第B2デジタル信号、及び前記第B3デジタル信号が0となることを特徴としている。
上記の発明によれば、折り返した妨害信号全体を大きく減衰させるFIRフィルタ特性を有する電荷サブサンプリングミキサーを、容易に実現することができるという効果を奏する。
また、第B1〜第B4キャパシタのように、積分処理を行うキャパシタの個数が増加するので、FIRフィルタの実現できるウェイトの大きさ、すなわち伝達関数における各項の係数の値を増加させることが可能であるという効果を奏する。
本発明のミキサーは、上記課題を解決するために、前記電荷サブサンプリング回路は、第C1スイッチ及び第C2スイッチと、前記第C1スイッチを介して前記電流源の出力と接続される第1+側パス及び第2−側パスと、前記第C2スイッチを介して前記電流源の出力と接続される第1−側パス及び第2+側パスとを備え、前記第1+側パスは、前記第C1スイッチと前記差動出力の+出力端子との間に、入力側から出力側へ向かって順に直列に接続された、第C3スイッチと第C5スイッチとを備え、前記第C3スイッチと前記第C5スイッチとの間と、第1基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第C4スイッチと第1キャパシタとを備え、前記第1−側パスは、前記第C2スイッチと前記差動出力の−出力端子との間に、入力側から出力側へ向かって順に直列に接続された、第C6スイッチと第C8スイッチとを備え、前記第C6スイッチと前記第C8スイッチとの間と、第2基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第C7スイッチと第2キャパシタとを備え、前記第2+側パスは、前記第C2スイッチと前記+出力端子との間に、入力側から出力側へ向かって順に直列に接続された、第C10スイッチと前記第C5スイッチとを備えるとともに、前記第C4スイッチと前記第1キャパシタとを備え、前記第2−側パスは、前記第C1スイッチと前記−出力端子との間に、入力側から出力側へ向かって順に直列に接続された、第C9スイッチと前記第C8スイッチとを備えるとともに、前記第C7スイッチと前記第2キャパシタとを備え、前記キャリアの周波数=前記サンプリング周波数=Fs、前記電荷サブサンプリング回路の個数をmとして、前記第C1スイッチは周波数がFsの第1矩形信号でON/OFFが制御され、前記第C2スイッチは前記第1矩形信号と位相が180°異なる第2矩形信号でON/OFFが制御され、前記第C3スイッチ及び前記第C6スイッチは周期がN×m/Fsの第C1デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第C9スイッチ及び前記第C10スイッチは周期がN×m/Fsの第C2デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第C5スイッチ及び第C8スイッチは周期がN×m/Fsの第C3デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第C4スイッチ及び第C7スイッチは周期がN×m/Fsの第C4デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第C1〜第C4デジタル信号の1周期の間に合計が前記周期となる期間T1、T2、及びT3が順に設けられ、前記期間T1の間に、前記第C1デジタル信号及び前記第C2デジタル信号が1と0との系列となるとともに前記第C1デジタル信号と前記第C2デジタル信号とは同時に1とならない一方、前記第C3デジタル信号及び前記第C4デジタル信号が0となり、前記期間T2の間に、前記第C3デジタル信号が1となる一方、前記第C1デジタル信号、前記第C2デジタル信号、及び前記第C4デジタル信号が0となり、前記期間T3の間に、前記第C4デジタル信号が1となる一方、前記第C1デジタル信号、前記第C2デジタル信号、及び前記第C3デジタル信号が0となることを特徴としている。
上記の発明によれば、折り返した妨害信号全体を大きく減衰させるFIRフィルタ特性を有する電荷サブサンプリングミキサーを、容易に実現することができるという効果を奏する。
また、FIRフィルタのウェイトを3値にすることができるので、FIRフィルタの伝達関数における各項の係数の種類が増え、アプリケーションのための適切なFIRフィルタを実現しやすいという効果を奏する。
本発明のミキサーは、上記課題を解決するために、前記電荷サブサンプリング回路は、前記電流源の出力と接続される、差動出力の+側パスと−側パスとを備え、前記+側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第D1スイッチと第D2スイッチと第D4スイッチと、前記第D2スイッチと前記第D4スイッチとの間と、第1基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第D3スイッチと第1キャパシタとを備え、前記−側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第D5スイッチと第D6スイッチと第D8スイッチと、前記第D6スイッチと前記第D8スイッチとの間と、第2基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第D7スイッチと第2キャパシタとを備え、前記キャリアの周波数=前記サンプリング周波数=Fs、前記電荷サブサンプリング回路の個数をmとして、前記第D1スイッチは周波数がFsの第1矩形信号でON/OFFが制御され、前記第D5スイッチは前記第1矩形信号と位相が180°異なる第2矩形信号でON/OFFが制御され、前記第D2スイッチは周期がN×m/Fsの第D1デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第D6スイッチは周期がN×m/Fsの第D2デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第D4スイッチ及び第D8スイッチは周期がN×m/Fsの第D3デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第D3スイッチ及び第D7スイッチは周期がN×m/Fsの第D4デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第D1〜第D4デジタル信号の1周期の間に合計が前記周期となる期間T1、T2、及びT3が順に設けられ、前記期間T1の間に、前記第D1デジタル信号及び前記第D2デジタル信号が1と0との系列となる一方、前記第D3デジタル信号及び前記第D4デジタル信号が0となり、前記期間T2の間に、前記第D3デジタル信号が1となる一方、前記第D1デジタル信号、前記第D2デジタル信号、及び前記第D4デジタル信号が0となり、前記期間T3の間に、前記第D4デジタル信号が1となる一方、前記第D1デジタル信号、前記第D2デジタル信号、及び前記第D3デジタル信号が0となることを特徴としている。
上記の発明によれば、折り返した妨害信号全体を大きく減衰させるFIRフィルタ特性を有する電荷サブサンプリングミキサーを、容易に実現することができるという効果を奏する。
また、第D1デジタル信号及び第D2デジタル信号の最小期間を長くすることにより、信号の最小期間と信号の立ち上がり期間及び立ち下り期間との比が大きくなるため、第D1キャパシタ及び第D2キャパシタ、すなわち積分処理を行うためのキャパシタへの充電誤差が小さくなり、電荷サブサンプリング回路の実現が容易になるという効果を奏する。
本発明のミキサーは、上記課題を解決するために、前記電荷サブサンプリング回路は、前記電流源の出力と接続される、差動出力の+側パスと−側パスとを備え、前記+側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第E1スイッチと第E3スイッチと、前記第E1スイッチと前記第E3スイッチとの間と、第1基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第E2スイッチと第1キャパシタとを備え、前記−側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第E4スイッチと第E6スイッチと、前記第E4スイッチと前記第E6スイッチとの間と、第2基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第E5スイッチと第2キャパシタとを備え、前記キャリアの周波数=前記サンプリング周波数=Fs、前記電荷サブサンプリング回路の個数をmとして、前記第E1スイッチは周期がN×m/Fsの第E1デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第E4スイッチは周期がN×m/Fsの第E2デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第E3スイッチ及び第E6スイッチは周期がN×m/Fsの第E3デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第E2スイッチ及び第E5スイッチは周期がN×m/Fsの第E4デジタル信号でON/OFFが制御され、前記第E1〜第E4デジタル信号の1周期の間に合計が前記周期となる期間T1、T2、及びT3が順に設けられ、前記期間T1の間に、前記第E1デジタル信号及び前記第E2デジタル信号が1と0との系列となるとともに前記第E1デジタル信号と前記第E2デジタル信号とは同時に1とならない一方、前記第E3デジタル信号及び前記第E4デジタル信号が0となり、前記期間T2の間に、前記第E3デジタル信号が1となる一方、前記第E1デジタル信号、前記第E2デジタル信号、及び前記第E4デジタル信号が0となり、前記期間T3の間に、前記第E4デジタル信号が1となる一方、前記第E1デジタル信号、前記第E2デジタル信号、及び前記第E3デジタル信号が0となることを特徴としている。
上記の発明によれば、折り返した妨害信号全体を大きく減衰させるFIRフィルタ特性を有する電荷サブサンプリングミキサーを、容易に実現することができるという効果を奏する。
また、電荷サブサンプリング回路を電流源の出力に接続するスイッチが第E1スイッチ及び第E4スイッチのみとなるので、スイッチの数が減少し、スイッチの寄生容量及び抵抗が小さくなるとともに、回路面積を小さくすることができるという効果を奏する。
本発明のミキサーは、上記課題を解決するために、T1=N×(m−1)/Fs、T2=0.5×N/Fs、T3=0.5×N/Fsであることを特徴としている。
上記の発明によれば、上記のタイミングにすると制御回路の実現が簡単となる。また、上記のタイミングにすると、蓄積された電荷を出力へ伝達する期間及び蓄積された電荷を削除する期間が十分長くなって、出力スイッチ及びリセットスイッチを小さくすることが可能であるという効果を奏する。
本発明のミキサーは、上記課題を解決するために、前記第1キャパシタと前記第2キャパシタとの容量は互いに等しいことを特徴としている。前記第1キャパシタと前記第2キャパシタの容量を同じにすると電荷サブサンプリング回路の各パスの特性が同じとなって、実現するとき各パス間のミスマッチが少なくなるという効果を奏する。
本発明のミキサーは、上記課題を解決するために、前記第1キャパシタと前記第3キャパシタとの容量は互いに等しく、前記第2キャパシタと前記第4キャパシタとの容量は互いに等しく、前記第1キャパシタ及び前記第3キャパシタと、前記第2キャパシタ及び前記第4キャパシタとの容量は互いに異なっていることを特徴としている。
上記の発明によれば、FIRフィルタのウェイトを3値にすることができるので、FIRフィルタの伝達関数における各項の係数の種類が増え、アプリケーションのための適切なFIRフィルタを実現しやすいという効果を奏する。
本発明のミキサーは、以上のように、前記電荷サブサンプンリング回路は、前記サンプリングを前記キャリアの周波数と等しいサンプリング周波数で行い、前記積分処理において、前記FIRフィルタの伝達関数の各項に、複数ウェイトから選択したウェイトによるウェイティングを施す。
それゆえ、広帯域の信号からノイズや妨害信号の影響を受けずに簡単にベースバンド信号を得ることのできる、電荷サブサンプリング回路を備えたミキサーを実現することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。以下、次の記号を使用する。
Fs:電荷サブサンプリング回路の基本サンプリング周波数である。RF入力信号のキャリア周波数と同じ周波数に設定する。
Ts:電荷サブサンプリング回路の基本サンプリング周期である。Ts=1/Fs。
N:ダウンサンプリングファクタであり、1より大きい整数である。ダウンサンプリングにより出力信号の周波数がFs/Nになる。
M:積分キャパシタとスイッチの制御パターンとにより実現したFIRフィルタの次数である。
m:並列で接続された電荷サブサンプリング回路の個数である。
gm:gm段のトランスコンダクタンスである。
Ci:積分キャパシタの容量である。
Co:出力キャパシタの容量である。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について、図1ないし図9を用いて説明すれば、以下の通りである。
図2(a)は、本実施の形態に係る電荷サブサンプリングミキサー(ミキサー)1の構成を示すブロック図である。電荷サブサンプリングミキサー1は、タイミング発生ブロック(制御回路)11と、3つの電荷サブサンプリング回路12〜14と、電流生成回路(電流源)15とを備えている。なお、図2(a)では出力端子OUTに接続される出力キャパシタの図示を省略してある。
電流生成回路15は入力端子INから入力されるRF信号を、その電圧に応じた電流に変換して出力する。電流生成回路15は、後述するように電荷サブサンプリング回路12・13・14のそれぞれに対応したgm段を備えている。また、タイミング発生ブロック11は、2つの信号グループの信号を発生する。第1の信号グループ16は全ての電荷サブサンプリング回路に共通に入力される信号からなる信号グループであり、後述の図3、図5、及び図6における信号LO・nLOである。第2の信号グループ17は、各電荷サブサンプリング回路をそれぞれ制御する3つの信号から構成される信号グループであり、上記信号LO・nLO以外の信号である。第2信号グループの上記3つの信号パターンは同じであるが、位相がそれぞれずれて各電荷サブサンプリング回路に入力される。電荷サブサンプリング回路の数は一般にm個(m≧1)であるが、本実施の形態では一例として、まずm=3の場合についての動作を説明する。
電荷サブサンプリング回路12〜14の動作は、順に、積分状態、出力状態、及び、リセット状態の3つ状態に分けることができ、これを図2(a)に示す。積分状態は積分期間Integrateと呼ばれる期間(期間T1)の状態であり、電荷サブサンプリング回路12〜14が電荷をサンプリングする。積分状態の次の状態である出力状態は出力期間Outと呼ばれる期間(期間T2)の状態であり、蓄積された電荷を出力端子OUTへ伝達する。出力状態の次の状態であるリセット状態はリセット期間Resetと呼ばれる期間(期間T3)の状態であり、電荷サブサンプリング回路12〜14内に蓄積された電荷を除去する。図2(a)では、電荷サブサンプリング回路12〜14に対して、順に、Integrate、Out、Resetの後にa、b、cの符号が付されている。
各N×Ts時間毎に1回、いずれか一つの電荷サブサンプリング回路がOut状態となるように各期間を設けることにより、出力信号の周波数はFs/Nとなるので、信号をN倍にダウンサンプリングすることができる。出力状態の後、リセット状態となり、それから積分状態に戻る。一つの電荷サブサンプリング回路が出力状態及びリセット状態になると、残りの電荷サブサンプリング回路が積分状態となるように上記第2信号グループ17の各信号の位相を調整する。積分期間Integrateと出力期間Outとリセット期間Resetとを合わせると、m×N/Fsあるいはm×N×Ts(ここでは3×N/Fsあるいは3×N×Ts)になって、その合計期間が上記第2信号グループ17の各信号のタイミングパターンの周期に一致する。
図3は電荷サブサンプリング回路12〜14の各構成例を示す回路図である。いずれのサブサンプリング回路でも同じ構成となるので、ここでは電荷サブサンプリング回路12についてだけ示す。電荷サブサンプリング回路12は、電流生成回路15に設けられた、RF入力電圧に比例する電流を生成するgm段1201の後段に接続されており、互いに並列関係にある+側パスと−側パスとを備えている。
+側パスは、入力側から出力側へ向かって順に、入力スイッチ(第A1スイッチ)1202と、積分制御スイッチ(第A2スイッチ)1204と、リセットスイッチ(第A3スイッチ)1206と、積分キャパシタ(第1キャパシタ)1208と、出力スイッチ(第A4スイッチ)1210とを備えている。ただし、入力スイッチ1202と、積分制御スイッチ1204と、出力スイッチ1210とは、+側パス上に直列に接続され、リセットスイッチ1206と積分キャパシタ1208とはそれぞれ、積分制御スイッチ1204と出力スイッチ1210との間と、GND(第1基準電圧:すなわち電圧は任意である。以下の各基準電圧も同様。)との間に接続されている。なお、リセットスイッチ1206と、積分キャパシタ1208とは、位置が入れ替わってもよい。
−側パスは、入力側から出力側へ向かって順に、入力スイッチ(第A5スイッチ)1203と、積分制御スイッチ(第A6スイッチ)1205と、リセットスイッチ(第A7スイッチ)1207と、積分キャパシタ(第2キャパシタ)1209と、出力スイッチ(第A8スイッチ)1211とを備えている。ただし、入力スイッチ1203と、積分制御スイッチ1205と、出力スイッチ1211とは、−側パス上に直列に接続され、リセットスイッチ1207と積分キャパシタ1209とはそれぞれ、積分制御スイッチ1205と出力スイッチ1211との間と、GND(第2基準電圧)との間に接続されている。なお、リセットスイッチ1207と、積分キャパシタ1209とは、位置が入れ替わってもよい。
また、積分キャパシタ1208・1209の容量をCiとする。
各スイッチに入力される制御信号については後述する。
+側パスにおいて、出力スイッチ1210がオン状態になると、積分キャパシタ1208が+出力端子1212に接続される。同じように、−側パスにおいて、出力スイッチ1211がオン状態になると、積分キャパシタ1209が−出力端子1213に接続される。+側パスと+出力端子1212とが電荷サブサンプリング回路12の+側を構成し、−側パスと−出力端子1213とが電荷サブサンプリング回路12の−側を構成する。出力信号は+出力端子1212と−出力端子1213との電圧差(差動信号)として出力される。
図4は、図3のgm段1201の構成例を示す回路図である。gm段1201は、電流源Ibiasと、カレントミラー構成になるPチャンネル型のMOSトランジスタP1及びP2と、Nチャンネル型のMOSトランジスタM1と、入力キャパシタCと、バイアス抵抗Rとを備えている。上記キャパシタC及び抵抗Rにより、MOSトランジスタM1のゲート端子にバイアス電圧Vbiasに入力信号(RF)が重畳された信号が印加される。MOSトランジスタP1のドレイン端子は電流源Ibiasに接続され、MOSトランジスタP1のゲート端子とMOSトランジスタP2のゲート端子とが互いに接続される。MOSトランジスタP2のドレイン端子とMOSトランジスタM1のドレイン端子とは互いに接続され、その共通接続点をgm段の出力とする。
図5は、上記3つの電荷サブサンプリング回路12〜14を用い、出力端子OUTに出力キャパシタ101・102が接続されている状態の電荷サブサンプリングミキサー1の構成を示す回路図である。ただし、この図では、タイミング発生ブロック11の図示を省略している。電荷サブサンプリング回路12、13及び14は上記説明した電荷サブサンプリング回路12と同じ構成である。RF入力信号が電荷サブサンプリング回路12〜14のそれぞれに入力され、各電荷サブサンプリング回路12〜14の+出力端子どうしと−出力端子どうしとがそれぞれ接続されて、+出力端子の共通接続点が電荷サブサンプリングミキサー1のOut+出力となり、−出力端子の共通接続点が電荷サブサンプリングミキサー1のOut−出力となる。また、出力キャパシタ101はOut+に接続され、出力キャパシタ102はOut−出力に接続される。Out+出力とOut−出力との電圧差(差動信号)が電荷サブサンプリング回路1の出力信号となる。なお、出力キャパシタ101・102の容量をCoとする。
次に、タイミング発生ブロック11により発生され、前述の図3及び図5の各スイッチへ入力される制御信号の一例を図6に示す。
この図に示した信号のレベルが1になると、該信号より制御されるスイッチはオン状態になるものとする。逆に、信号のレベルが0になると、該信号により制御されるスイッチはオフ状態になるものとする。
また、本実施の形態では、以下の信号LOを第1矩形信号、信号nLOを第2矩形信号、信号enableを第A1デジタル信号、信号outを第A2デジタル信号、信号resetを第A3デジタル信号とする。
信号LO・nLOの周波数はFsに設定され、信号LOと信号nLOとは位相が180°ずれている。信号LOは電荷サブサンプリング回路12〜14の全ての+側の入力スイッチ1202・1302・1402を制御し、信号nLOは電荷サブサンプリング回路12〜14の全ての−側の入力スイッチ1203・1303・1403を制御する。
信号enable_aは電荷サブサンプリング回路12の積分制御スイッチ1204・1205を制御し、信号enable_bは電荷サブサンプリング回路13の積分制御スイッチ1304・1305を制御し、信号enable_cは電荷サブサンプリング回路14の積分制御スイッチ1404・1405を制御する。
信号out_aは電荷サブサンプリング回路12の出力スイッチ1210・1211を制御し、信号out_bは電荷サブサンプリング回路13の出力スイッチ1310・1311を制御し、信号out_cは電荷サブサンプリング回路14の出力スイッチ1410・1411を制御する。
信号reset_aは電荷サブサンプリング回路12のリセットスイッチ1206・1207を制御し、信号reset_bは電荷サブサンプリング回路13のリセットスイッチ1306・1307を制御し、reset_cは電荷サブサンプリング回路14のリセットスイッチ1406・1407を制御する。
積分期間Integrateの間に、信号enableが1と0との系列となる一方、信号reset及び信号outが0となる。出力期間Outの間に、信号outが1となる一方、信号enable及び信号resetが0となる。リセット期間Resetの間に、信号resetが1となる一方、信号enable及び信号outが0となる。
この例では、3つの電荷サブサンプリング回路(すなわちm=3)を使うため、各信号の周期が3×N×Tsに設定される。また、この例ではN=5とする。各積分キャパシタに蓄積された電荷を確実に出力キャパシタ101・102に伝達するために、出力期間Outをできるだけ長くし、また、出力期間Outの後に各積分キャパシタに残存した電荷を確実に除去するために、リセット期間Resetをできるだけ長くすることが好ましい。本実施の形態では、出力期間Out及びリセット期間ResetをそれぞれN/2×Ts(=0.5×N/Fs)に設定し、積分期間Integrateを2×N×Tsに設定している。一般的には、積分期間Integrateは(m−1)×N×Tsとなる。
また、上記の期間に合わせるために、信号reset_a・reset_b・reset_c及び信号out_a・out_b・out_cを、それぞれN/2×Ts(=0.5×N/Fs)の間に1になる信号とする。また、信号enable_a・enable_b・enable_cを、それぞれ2×N×Tsの間に1と0とを所定シーケンスで交互して、残りのN×Tsの間に0となる信号とする。信号enable、信号reset、及び、信号outのそれぞれの基本パターンは同じであり、信号enable_b、信号reset_b、及び、信号out_bは、信号enable_a、信号reset_a、及び、信号out_aをそれぞれよりN×Ts遅延させたものであり、信号enable_c、信号reset_c、及び、信号out_cは、信号enable_b、信号reset_b、及び、信号out_bをそれぞれN×Ts遅延させたものである。
積分期間Integrateにおける信号enableの1と0とのパターンに対して、FIRフィルタの特性が決まる。その効果を以下に説明する。
従来技術と同じ解析にすれば、サンプリング期間Tsの間蓄積した電荷は:
Figure 2006211153
ここで、
Figure 2006211153
を無視した。なお、上記の式では、zを次式より定義する。
Figure 2006211153
out(f)の式で書かれたaは、信号enableの値に対して0か1になる。MはFIRフィルタの次数である。図6の例では {a〜a19}={0,0,1,0,0,0,1,1,1,0,1,1,0,1,1,1,0,0,0,1}である。N×Tsの間、電荷サブサンプリング回路の+側と−側とをそれぞれN回サンプリングするため、gm段の出力信号を2×N回サンプリングすることになる。なお、上述のようにすると、積分期間Integrateは(m−1)×N×Tsとなるため、FIRフィルタの次数を次式で計算することができる。
Figure 2006211153
本実施の形態ではM=20である。つまり、図6のタイミングチャートにおける各信号enableの0と1とのパターンの個数が積分期間Integrateで20個であることを意味する。
上記より、出力は次式で表わされる。
Figure 2006211153
ここで、
Figure 2006211153
FIRフィルタの係数aの値により、図7に示すように妨害波を減衰できる。信号enableを1とするか0とするかを決定することは、FIRフィルタの各係数aを1とするか0とするかを決定することであり、FIRフィルタによるフィルタリング処理において、FIRフィルタの伝達関数の各項に、1か0かの複数ウェイトから選択したウェイトによるウェイティングを施していることに相当する。図7(a)・(b)は前述の図26(a)・(b)と同じであり、図7(c)は本実施の形態によるFIRフィルタのゲイン特性を示す。図7(d)は上記FIRフィルタにより妨害信号を減衰させた様子を示す。従来と比較すると、本実施の形態では妨害信号の帯域(希望信号帯域に折り返す帯域)全体が大きく減衰していることが分かる。図7(e)は図5の差動出力信号によりベースバンド信号が取り出される様子を示す。
このように、本実施の形態によれば、広帯域の信号からノイズや妨害信号の影響を受けずに簡単にベースバンド信号を得ることができる。
なお、FIRフィルタによるフィルタリング処理のウェイティングの施し方、すなわちフィルタ係数の設定の仕方は、上記例に限らず、以下のパターンでもよい。
{a〜a19}={1,0,1,0,1,1,1,1,1,1,0,1,0,1,0,0,0,0,0,0}
{a〜a19}={1,0,0,1,1,0,1,1,1,1,0,1,1,0,0,1,0,0,0,0}
パターンを決めるため、コンピュータのプログラムを使うのは可能である。例えばプログラムにより、FIR係数の全てのパターンに対して妨害波の減衰量を計算することにより、減衰量の大きいパターンを検索できる。
また、上記2つのパターンにおいて、右側に0が複数連続するため、上記2つのパターンを右にシフトした下記パターンでも同じ特性(入出力の遅延量は異なる)を得ることができる。
{a〜a19}={0,1,0,1,0,1,1,1,1,1,1,0,1,0,1,0,0,0,0,0}
{a〜a19}={0,0,0,1,0,1,0,1,1,1,1,1,1,0,1,0,1,0,0,0}
次に、図8(a)に、図2に示す電荷サブサンプリングミキサー1のゲイン特性の理論式(上記の式)による計算値、理想素子を使った回路シミュレーション結果を示す。グラフの横軸はヘルツ(Hz)単位で表示された電荷サブサンプリングミキサー1の出力周波数、縦軸はdB単位で表示されサブサンプリングミキサーのゲインを示す。シミュレーションのパラメータは次のように設定した。
gm=1mS
Ci=Co=500pF
N=5
M=20
{a〜a19}={0,0,1,0,0,0,1,1,1,0,1,1,0,1,1,1,0,0,0,1}(図6に示したパターンを使用した)
Fs=506MHz
信号の帯域=8MHz(Fc+/−4MHz)
上記の周波数パラメータはテレビチューナで使われる仕様より決定した。上記のパラメータにより、502〜510MHzにある希望信号に対して、第1妨害信号のキャリア周波数はFs+Fs/Nとなり、第1妨害信号は603.2〜611.2MHzにある。上記の周波数の信号をサブサンプリングミキサーに入力すると、出力は+/−4MHzの範囲となる。
本実施の形態のシミュレーション結果である図7(a)において、上側のラインとポイントとは希望信号に対するゲインであり、下側のラインとポイントとは妨害信号のゲインである。ラインで示したゲインが上記の式より計算されたゲイン、ポイントはシミュレーションの結果得られたゲインである。+4MHzと−4MHzとにある縦線は信号帯域の縁を示す。希望信号と妨害信号とのゲインの最小差は60dB程となって、この値は妨害信号のリジェクション比(Undesired Rejection Ratio、以下URRと書く)である。
比較のため、図7(b)に同じパラメータを使用した従来の電荷サブサンプリングミキサーのシミュレーション結果を示す。この場合、URRは30dB程になる。
アプリケーションの一例を考えると、DVB−H用のレシーバ仕様より、レシーバ全体として必要なURRは75dBであるので、従来の電荷サブサンプリングミキサーを使用すると、電荷サブサンプリングミキサーより前段に配置するフィルタによって希望信号から100MHzで離れた信号を45dB減衰する必要がある。一方、本実施の形態の電荷サブサンプリングミキサーによれば、希望信号から100MHz離れた信号を入力フィルタによって15dB減衰するのみでよく、電荷サブサンプリングミキサーより前段に配置するフィルタを実現するのは従来より簡単になるという効果を奏する。
なお、以上は電荷サブサンプリング回路が3つの場合について特に具体例を示して行う説明であったが、これまでの説明から分かるように電荷サブサンプリング回路の数(=m)は任意でよい。図1(a)に、m=1とした電荷サブサンプリングミキサー5の構成を示す。電荷サブサンプリングミキサー5は、タイミング発生ブロック(制御回路)6と、電荷サブサンプリング回路7と、電流生成回路(電流源)8とを備えている。なお、図1(a)では出力端子OUTに接続される出力キャパシタの図示を省略してある。
電流生成回路8は入力端子INから入力されるRF信号を、その電圧に応じた電流に変換して出力するものであり、図2のgm段1201が一つ備えられているような構成である。タイミング発生ブロック6は、2つの信号グループの信号を発生する。第1の信号グループ9は、図2(a)の第1の信号グループ16と同じような信号であり、第2の信号グループは、図2(a)の第2の信号グループ17のうち一つの電荷サブサンプリング回路に供給される信号と同じような信号である。図1(b)に第2の信号グループ10が従うシーケンスを示す。記号の意味及びシーケンスは図2(b)のものと同じである。
また、本実施の形態では入力信号(RF)及びgm段の出力信号とも、シングルエンドの信号を扱う構成について述べてきたが、これらの信号は差動信号でもよい。図9に、このような構成の電荷サブサンプリングミキサーの一部を示す。図9では、入力信号が差動信号であり、これに合わせてgm段151が差動入力となっており、また当該gm段151は差動出力となっている。電荷サブサンプリング回路152は、LOが1の場合この差動出力の+側が+側のenableスイッチに接続されと共にこの差動出力の−側が−側のenableスイッチに接続され、LOが0の場合gm段の差動出力の+側が−側のenableスイッチに接続されると共にこの差動出力の−側が+側のenableスイッチに接続される、ような構成になっている。入力信号を差動信号として入力すると、2次歪及びコモンモードノイズの影響を低減することが可能である。
また、本実施の形態によれば、電流生成回路8・15などの電流源は、一つの入力信号(RF)に対して電荷サブサンプリング回路の個数だけ電流の出力を有し、各出力が別々の電荷サブサンプリング回路の入力に接続されるものである。これによれば、電荷サブサンプリング回路が一つまたは複数のいくつであっても、電流源はそれぞれの電荷サブサンプリング回路に入力信号に応じた適切な電流を入力することができる。
また、本実施の形態によれば、電流生成回路8・15などの電流源は、電流の出力ごとに備えられるgm段によって電流を発生する。従って、各gm段は、一つの電荷サブサンプリング回路に電流を入力すればよいので、出力容量が小さくて済む。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図10及び図11を用いて説明すれば、以下の通りである。なお、前記実施の形態1と同じ機能を有する構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図10(a)に、本実施の形態に係る電荷サブサンプリングミキサー2の構成を示す。電荷サブサンプリングミキサー2は、タイミング発生ブロック(制御回路)21と、3つの電荷サブサンプリング回路22〜24と、電流生成回路(電流源)25とを備えている。なお、図10(a)では出力端子OUTに接続される出力キャパシタの図示を省略してある。
タイミング発生ブロック21は、図2のタイミング発生ブロック11と同じであり、第1の信号グループ16と第2の信号グループ17とを発生する。図10(b)に、第2の信号グループ17が従うシーケンスを示す。記号の意味及びシーケンスは図2(b)と同じである。電荷サブサンプリング回路22〜24は、図2の電荷サブサンプリング回路12〜14と同じである。電流生成回路25は、gm段2501を一つだけ備えている。3つの電荷サブサンプリング回路22〜24は並列に接続されて、gm段2501の出力を共通に入力としている。
図11は、電荷サブサンプリングミキサー2の詳細な構成例を示す回路図である。図11に示すように、各電荷サブサンプリング回路22〜24は、図5と同様、信号LO及びnLOにより制御された入力スイッチと、信号enableにより制御された積分制御スイッチと、信号resetにより制御されたリセットスイッチと、積分キャパシタと、信号outにより制御された出力スイッチとを備えている。
信号LOは電荷サブサンプリング回路22〜24の全ての+側の入力スイッチ2202・2302・2402を制御し、信号nLOは電荷サブサンプリング回路22〜24の全ての−側の入力スイッチ2203・2303・2403を制御する。
信号enable_aは電荷サブサンプリング回路22の積分制御スイッチ2204・2205を制御し、信号enable_bは電荷サブサンプリング回路23の積分制御スイッチ2304・2305を制御し、信号enable_cは電荷サブサンプリング回路24の積分制御スイッチ2404・2405を制御する。
信号out_aは電荷サブサンプリング回路22の出力スイッチ2210・2211を制御し、信号out_bは電荷サブサンプリング回路23の出力スイッチ2310・2311を制御し、信号out_cは電荷サブサンプリング回路14の出力スイッチ2410・2411を制御する。
信号reset_aは電荷サブサンプリング回路22のリセットスイッチ2206・2207を制御し、信号reset_bは電荷サブサンプリング回路23のリセットスイッチ2306・2307を制御し、reset_cは電荷サブサンプリング回路24のリセットスイッチ2406・2407を制御する。
また、Out+の出力端子に出力キャパシタ201が、Out−の出力端子に出力キャパシタ202が接続されている。出力信号はOut+出力端子とOut−出力端子との電圧差(差動信号)として出力される。
本実施の形態におけるスイッチングタイミングを図6に示したパターンと同じようなパターンにすると、実施の形態1と同じような効果が得られる。また、本実施の形態では、gm段を一つだけ使用するため、回路規模を小さくすることができるとともに、実施の形態1よりもパスのマッチングが高くなる効果がある。回路を製作するとき、設計されたサイズと異なる場合があるため、各パスが少し違っている。例えば、2つのgm段を使うと、各トランスコンダクタンスが異なって、その効果がパスのミスマッチとなる。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図12及び図13を用いて説明すれば、以下の通りである。なお、前記実施の形態1及び2と同じ機能を有する構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図12に、本実施の形態に係る電荷サブサンプリングミキサーの構成の一部を示す。この電荷サブサンプリングミキサーは、gm段3201及び電荷サブサンプリング回路32を、実施の形態1の図5の構成のように3つ並列に接続した状態で備えている。3つのgm段3201で電流生成回路(電流源)が構成されている。その他、タイミング発生ブロック(制御回路)として、図2のタイミング発生ブロック11と類似のものを備えている。
gm段3201は入力信号(RF)の電圧に比例する電流を生成する。電荷サブサンプリング回路32は、入力スイッチ(第B1スイッチ)3202を含み、当該入力スイッチ3202を介してgm段3201の出力と接続される+側パスと、入力スイッチ(第B2スイッチ)3203を含み、当該入力スイッチを介してgm段3201の出力と接続される−側パスとを備えている。さらに、+側パスは、入力スイッチ3202と+出力端子3220との間に並列に設けられた第1+側パスと第2+側パスとを備えており、−側パスは、入力スイッチ3203と−出力端子3221との間に並列に設けられた第1−側パスと第2−側パスとを備えている。
第1+側パスは、入力側から出力側へ向かって順に、第1積分制御スイッチ(第B3スイッチ)3205と、第1リセットスイッチ(第B4スイッチ)3209と、第1積分キャパシタ(第1キャパシタ)3213と、第1出力スイッチ(第B5スイッチ)3217とを備えている。ただし、第1積分制御スイッチ3205と、第1出力スイッチ3217とは、第1+側パス上に直列に接続され、第1リセットスイッチ3209と第1積分キャパシタ3213とはそれぞれ、第1積分制御スイッチ3205と第1出力スイッチ3217との間と、GND(第1基準電圧)との間に接続されている。なお、第1リセットスイッチ3209と、第1積分キャパシタと3213とは、位置が入れ替わってもよい。
第2+側パスは、入力側から出力側へ向かって順に、第2積分制御スイッチ(第B6スイッチ)3204と、第2リセットスイッチ(第B7スイッチ)3208と、第2積分キャパシタ(第2キャパシタ)3212と、第2出力スイッチ(第B8スイッチ)3216とを備えている。ただし、第2積分制御スイッチ3204と、第2出力スイッチ3216とは、第2+側パス上に直列に接続され、第2リセットスイッチ3208と第2積分キャパシタ3212とはそれぞれ、第2積分制御スイッチ3204と第2出力スイッチ3216との間と、GND(第2基準電圧)との間に接続されている。なお、第2リセットスイッチ3208と、第2積分キャパシタ3212とは、位置が入れ替わってもよい。
第1−側パスは、入力側から出力側へ向かって順に、第1積分制御スイッチ(第B9スイッチ)3206と、第1リセットスイッチ(第B10スイッチ)3210と、第1積分キャパシタ(第3キャパシタ)3214と、第1出力スイッチ(第B11スイッチ)3218とを備えている。ただし、第1積分制御スイッチ3206と、第1出力スイッチ3218とは、第1−側パス上に直列に接続され、第1リセットスイッチ3210と第1積分キャパシタ3214とはそれぞれ、第1積分制御スイッチ3206と第1出力スイッチ3218との間と、GND(第3基準電圧)との間に接続されている。なお、第1リセットスイッチ3210と、第1積分キャパシタ3214とは、位置が入れ替わってもよい。
第2−側パスは、入力側から出力側へ向かって順に、第2積分制御スイッチ(第B12スイッチ)3207と、第2リセットスイッチ(第B13スイッチ)3211と、第2積分キャパシタ(第4キャパシタ)3215と、第2出力スイッチ(第B14スイッチ)3219とを備えている。ただし、第2積分制御スイッチ3207と、第2出力スイッチ3219とは、第2−側パス上に直列に接続され、第2リセットスイッチ3211と第2積分キャパシタ3215とはそれぞれ、第2積分制御スイッチ3207と第2出力スイッチ3219との間と、GND(第4基準電圧)との間に接続されている。なお、第2リセットスイッチ3219と、第2積分キャパシタ3215とは、位置が入れ替わってもよい。
第1出力スイッチ3217及び第2出力スイッチ3216がオン状態になると、第1積分キャパシタ3213及び第2積分キャパシタ3216が+出力端子3220に接続される。同じように、第1出力スイッチ3218及び第2出力スイッチ3219がオン状態になると、第1積分キャパシタ3214及び第2積分キャパシタ3215が−出力端子3221に接続される。出力信号は+出力端子3220と−出力端子3221の電圧差(差動信号)として出力される。
図13に、本実施の形態の制御信号のタイミング図の一例を示す。
なお、本実施の形態では、以下の信号LOを第1矩形信号、信号nLOを第2矩形信号、信号enable1を第B1デジタル信号、信号enable2を第B2デジタル信号、信号outを第B3デジタル信号、信号resetを第B4デジタル信号とする。
実施の形態1と異なるのは、一つの電荷サブサンプリング回路に2つの信号enable1及びenable2があることである。信号LOは入力スイッチ3202を制御し、信号nLOは入力スイッチ3203を制御する。信号enable1は第1積分制御スイッチ3205・3206を制御し、信号enable2は第2積分制御スイッチ3204・3207を制御する。信号enable1と信号enable2とは同時に1にならないようにし、第1積分キャパシタ3213・3214と第2積分キャパシタ3212・3215とを異なる値に設定すれば、FIRの係数を3値に切り替えることができる。第1積分キャパシタ3213・3214の容量をCi、第2積分キャパシタ3212・3215の容量をCi/kに設定すると、FIRの係数が0、1、及びkの中から選べる。この場合、FIRフィルタによるフィルタリング処理において、各項に、1か0かkかの複数ウェイトから選択したウェイトによるウェイティングを施すことになる。
この他、信号resetは第1リセットスイッチ3209・3210及び第2リセットスイッチ3208・3211を制御し、信号outは第1出力スイッチ3217・3218及び第2出力スイッチ3216・3219を制御する。そして以上の信号が3つの電荷サブサンプリング回路のそれぞれに応じて設けられており、a、b、cで区別される。
本実施の形態によれば、使えるFIRフィルタの係数が増えるため、アプリケーションのための適切なFIRフィルタを実現しやすい。
また、積分キャパシタの個数を増加させたことより、実現できる係数の値を増加させることが可能である。
また、実施の形態2のようにgm段を一つだけ使用することも可能である。
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図14及び図15を用いて説明すれば、以下の通りである。なお、前記実施の形態1ないし3と同じ機能を有する構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図14に、本実施の形態に係る電荷サブサンプリングミキサーの構成の一部を示す。この電荷サブサンプリングミキサーは、gm段4201及び電荷サブサンプリング回路42を、実施の形態1の図5の構成のように3つ並列に接続した状態で備えている。3つのgm段4201で電流生成回路(電流源)が構成されている。その他、タイミング発生ブロック(制御回路)として、図2のタイミング発生ブロック11と類似のものを備えている。
gm段4201は入力信号(RF)の電圧に比例する電流を生成する。電荷サブサンプリング回路42は、入力スイッチ(第C1スイッチ)4202及び入力スイッチ(第C2スイッチ)4203と、入力スイッチ4202を介してgm段4201の出力と接続される第1+側パス及び第2−側パスと、入力スイッチ4203を介してgm段4201の出力と接続される第1−側パス及び第2+側パスとを備えている。
第1+側パスは、入力スイッチ4202と+出力端子4212との間に、入力側から出力側へ向かって順に、第1積分制御スイッチ(第C3スイッチ)4204と、リセットスイッチ(第C4スイッチ)4206と、積分キャパシタ(第1キャパシタ)4208と、出力スイッチ(第C5スイッチ)4210とを備えている。ただし、第1積分制御スイッチ4204と、出力スイッチ4210とは第1+側パス上に直列に接続され、リセットスイッチ4206と積分キャパシタ4208とはそれぞれ、第1積分制御スイッチ4202と出力スイッチ4210との間と、GND(第1基準電圧)との間に接続されている。なお、リセットスイッチ4206と、積分キャパシタ4208とは、位置が入れ替わってもよい。
第1−側パスは、入力スイッチ4203と−出力端子4213との間に、入力側から出力側へ向かって順に、第1積分制御スイッチ(第C6スイッチ)4205と、リセットスイッチ(第C7スイッチ)4207と、積分キャパシタ(第2キャパシタ)4209と、出力スイッチ(第C8スイッチ)4211とを備えている。ただし、第1積分制御スイッチ4205と、出力スイッチ4211とは第1−側パス上に直列に接続され、リセットスイッチ4207と積分キャパシタ4209とはそれぞれ、第1積分制御スイッチ4205と出力スイッチ4211との間と、GND(第2基準電圧)との間に接続されている。なお、リセットスイッチ4207と、積分キャパシタ4209とは、位置が入れ替わってもよい。
第2+側パスは、入力スイッチ4203と+出力端子4212との間に、入力側から出力側へ向かって順に、第2積分制御スイッチ(第C10スイッチ)4215と、リセットスイッチ4206と、積分キャパシタ4208と、出力スイッチ4210とを備えている。リセットスイッチ4206と、積分キャパシタ4208と、出力スイッチ4210とは、第1+側パスと共有されている。第2積分制御スイッチ4215と、出力スイッチ4210とは、第2+側パス上に直列に接続されている。
第2−側パスは、入力スイッチ4202と−出力端子4212との間に、入力側から出力側へ向かって順に、第2積分制御スイッチ(第C9スイッチ)4214と、リセットスイッチ4207と、積分キャパシタ4209と、出力スイッチ4211とを備えている。第2積分制御スイッチ4214と、リセットスイッチ4207と、積分キャパシタ4209と、出力スイッチ4211とは、第1−側パスと共有されている。第2積分制御スイッチ4214と、出力スイッチ4211とは、第2−側パス上に直列に接続されている。
なお、積分キャパシタ4208・4209の容量をCiとする。
出力スイッチ4210がオン状態になると、積分キャパシタ4208が+出力端子4212に接続される。同じように、出力スイッチ4211がオン状態になると、積分キャパシタ4209が−出力端子4213に接続される。出力信号は+出力端子4212と−出力端子4213の電圧差(差動信号)として出力される。
図15は本実施の形態における制御信号のタイミング図の一例である。
なお、本実施の形態では、以下の信号LOを第1矩形信号、信号nLOを第2矩形信号、信号enable+を第C1デジタル信号、信号enable−を第C2デジタル信号、信号outを第C3デジタル信号、信号resetを第C4デジタル信号とする。
実施の形態1と異なるのは、一つの電荷サブサンプリング回路に2つの信号enable+及びenable−があることである。信号enable+と信号enable−とは同時に1にならないようにする。信号enable+を1にすると、第1積分制御スイッチ4204・4205がオン状態になって、FIRフィルタの係数が+1となる。逆に、信号enable−を1にすると、第2積分制御スイッチ4214・4215がオン状態になって、FIRフィルタの係数が−1となる。また、両方を0にすると、FIRフィルタの係数が0となって、全部合わせて3つのFIRフィルタ係数が作れる。
本実施の形態によれば、使えるFIRフィルタの係数が増えるため、アプリケーションのための適切なFIRフィルタを実現できる。
また、実施の形態2のようにgm段を一つだけ使用することも可能である。
また、実施の形態3と本実施の形態とを合わせることも可能である。
〔実施の形態5〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図16及び図17を用いて説明すれば、以下の通りである。なお、前記実施の形態1ないし4と同じ機能を有する構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図16に、本実施の形態に係る電荷サブサンプリングミキサーの構成の一部を示す。この電荷サブサンプリングミキサーは、gm段5201及び電荷サブサンプリング回路52を、実施の形態1の図5の構成のように3つ並列に接続した状態で備えている。3つのgm段5201で電流生成回路(電流源)が構成されている。その他、タイミング発生ブロック(制御回路)として、図2のタイミング発生ブロック11と類似のものを備えている。
gm段5201は入力信号(RF)の電圧に比例する電流を生成する。電荷サブサンプリング回路52は、+側パスと−側パスとを備えている。
+側パスは、入力側から出力側へ向かって順に、入力スイッチ(第D1スイッチ)5202と、積分制御スイッチ(第D2スイッチ)5204と、リセットスイッチ(第D3スイッチ)5206と、積分キャパシタ(第1キャパシタ)5208と、出力スイッチ(第D4スイッチ)5210とを備えている。ただし、入力スイッチ5202と、積分制御スイッチ5204と、出力スイッチ5210とは+側パス上に直列に接続され、リセットスイッチ5206と積分キャパシタ5208とはそれぞれ、積分制御スイッチ5204と出力スイッチ5210との間と、GND(第1基準電圧)との間に接続されている。なお、リセットスイッチ5206と、積分キャパシタ5208とは、位置が入れ替わってもよい。
−側パスは、入力側から出力側へ向かって順に、入力スイッチ(第D5スイッチ)5203と、積分制御スイッチ(第D6スイッチ)5205と、リセットスイッチ(第D7スイッチ)5207と、積分キャパシタ(第2キャパシタ)5209と、出力スイッチ(第D8スイッチ)5211とを備えている。ただし、入力スイッチ5203と、積分制御スイッチ5205と、出力スイッチ5211とは−側パス上に直列に接続され、リセットスイッチ5207と積分キャパシタ5209とはそれぞれ、積分制御スイッチ5205と出力スイッチ5211との間と、GND(第2基準電圧)との間に接続されている。なお、リセットスイッチ5207と、積分キャパシタ5209とは、位置が入れ替わってもよい。
なお、積分キャパシタ5208・5209の容量をCiとする。
出力スイッチ5210がオン状態になると、積分キャパシタ5208が+出力端子5212に接続される。同じように、出力スイッチ5211がオン状態になると、積分キャパシタ5209が−出力端子5213に接続される。出力信号は+出力端子5212と−出力端子5213の電圧差(差動信号)として出力される。
上記電荷サブサンプリング回路52は、図2に示した電荷サブサンプリング回路12と同じ構成であり、異なるのは積分制御スイッチ5204と積分制御スイッチ5205との制御信号を分けることである。それについて以下に説明する。
本実施の形態の制御信号のタイミング図の一例を図17に示す。
なお、本実施の形態では、以下の信号LOを第1矩形信号、信号nLOを第2矩形信号、信号enable1を第D1デジタル信号、信号enable2を第D2デジタル信号、信号outを第D3デジタル信号、信号resetを第D4デジタル信号とする。
実施の形態1と異なるのは、一つの電荷サブサンプリング回路に2つの信号enable1及びenable2があることである。各信号enableの最小1期間をTsと設定する。信号LOが1のときの信号enable1の値から、FIRフィルタの奇数係数(a,aなど)が決まる。信号nLOが1のときの信号enable2の値から、FIRフィルタの偶数係数(a,aなど)が決まる。
本実施の形態によれば、実施の形態1と同じFIRフィルタを実現できる。また、信号enable1・enable2の最小期間を実施の形態1ないし4の2倍(=2×Ts/2)というように長くしたことより、信号の最小期間と信号の立ち上がり(立ち下り)期間との比が大きくなるため、積分キャパシタへの充電誤差が小さくなり、電荷サブサンプリング回路の実現が容易になる。
また、実施の形態2のようにgm段を一つだけ使用することも可能である。
〔実施の形態6〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図18及び図19を用いて説明すれば、以下の通りである。なお、前記実施の形態1ないし5と同じ機能を有する構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図18に、本実施の形態に係る電荷サブサンプリングミキサーの構成の一部を示す。この電荷サブサンプリングミキサーは、gm段6201及び電荷サブサンプリング回路62を、実施の形態1の図5の構成のように3つ並列に接続した状態で備えている。3つのgm段6201で電流生成回路(電流源)が構成されている。その他、タイミング発生ブロック(制御回路)として、図2のタイミング発生ブロック11と類似のものを備えている。
gm段6201は入力信号(RF)の電圧に比例する電流を生成する。電荷サブサンプリング回路62は、+側パスと−側パスとを備えている。
+側パスは、入力側から出力側へ向かって順に、積分制御スイッチ(第E1スイッチ)6204と、リセットスイッチ(第E2スイッチ)6206と、積分キャパシタ(第1キャパシタ)6208と、出力スイッチ(第E3スイッチ)6210とを備えている。ただし、積分制御スイッチ6204と、出力スイッチ6210とは+側パス上に直列に接続され、リセットスイッチ6206と積分キャパシタ6208とはそれぞれ、積分制御スイッチ6204と出力スイッチ6210との間と、GND(第1基準電圧)との間に接続されている。なお、リセットスイッチ6206と、積分キャパシタ6208とは、位置が入れ替わってもよい。
−側パスは、入力側から出力側へ向かって順に、積分制御スイッチ(第E4スイッチ)6205と、リセットスイッチ(第E5スイッチ)6207と、積分キャパシタ(第2キャパシタ)6209と、出力スイッチ(第E6スイッチ)6211とを備えている。ただし、積分制御スイッチ6205と、出力スイッチ6211とは−側パス上に直列に接続され、リセットスイッチ6207と積分キャパシタ6209とはそれぞれ、積分制御スイッチ6205と出力スイッチ6211との間と、GND(第2基準電圧)との間に接続されている。なお、リセットスイッチ6207と、積分キャパシタ6209とは、位置が入れ替わってもよい。
なお、積分キャパシタ6208・6209の容量をCiとする。
出力スイッチ6210がオン状態になると、積分キャパシタ6208が+出力端子6212に接続される。同じように、出力スイッチ6211がオン状態になると、積分キャパシタ6209が−出力端子6213に接続される。出力信号は+出力端子6212と−出力端子6213の電圧差(差動信号)として出力される。
本実施の形態における制御信号のタイミング図の一例を図19に示す。
なお、本実施の形態では、以下の信号enable1を第E1デジタル信号、信号enable2を第E2デジタル信号、信号outを第E3デジタル信号、信号resetを第E4デジタル信号とする。
実施の形態1と異なるのは、信号LO・nLOがなく(すなわちタイミング発生ブロックは前記第1の信号グループを発生せず)、かつ、一つの電荷サブサンプリング回路に2つの信号enable1及びenable2があることである。
実施の形態1と本実施の形態とで同じFIRフィルタを実現するとき、次の関係がある。
enable1 = LO AND enable
enable2 = nLO AND enable
この式で左の方は本実施の形態の信号、右の方は実施の形態1の信号である。つまり、本実施の形態では、実施の形態1の入力スイッチ1202と積分制御スイッチ1204とを組み合わせ、また、入力スイッチ1203と積分制御スイッチ1205とを組み合わせている。スイッチを組み合わせることより、電荷サブサンプリング回路62をgm段6201の出力に接続するスイッチが積分制御スイッチ6204・6205のみとなる。従って、スイッチの数が減少し、スイッチの寄生容量及び抵抗が小さくなるとともに、回路面積を小さくすることができる。
〔実施の形態7〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図20を用いて説明すれば、以下の通りである。
図20は、前記実施の形態1ないし6で説明した電荷サブサンプリングミキサーを用いて作られるテレビチューナの構成例のブロック図である。図20のチューナ70は、アンテナ71と、RFフロントエンド77内でアンテナ71より受信された信号を増幅するLNA72(Low Noise Amplifier)と、RFフロントエンド77内で妨害信号を減衰するRFバンドパスフィルタ73と、本発明による電荷サブサンプリングミキサー(例えば電荷サブサンプリングミキサー1とする)と、アナログベースバンド信号処理部78内のローパスフィルタ74と、アナログベースバンド信号処理部78内でアナログ信号をデジタル信号に変換するADC75と、デジタル信号を処理するDSP(Digital Signal Processor)またはマイクロプロセッサ76とから構成される。また、DSPまたはマイクロプロセッサ76から電荷サブサンプリングミキサー1へ出力をフィードバックすることより、電荷サブサンプリングミキサー1の周波数、タイミングパターンなどを、受信した信号に対して制御することが可能である。
本発明は、テレビチューナなどの広帯域の信号を受信する機器に好適に使用することができる。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る第1のミキサーの構成を示すブロック図、(b)は該ミキサーのタイミング発生ブロックが発生する信号の期間を説明する図である。 (a)は本発明の第1の実施形態に係る第2のミキサーの構成を示すブロック図、(b)は該ミキサーのタイミング発生ブロックが発生する信号の期間を説明する図である。 図1(a)及び図2(a)のミキサーが備える電荷サブサンプリング回路の構成を示す回路図である。 図1(a)及び図2(a)のミキサーが備えるgm段の構成を示す回路図である。 図2(a)のミキサーを電荷サブサンプリング回路の詳細構成図を用いて示す回路ブロック図である。 図2(a)のミキサーの各信号のタイミングを示すタイミングチャートである。 (a)ないし(e)は、図2(a)のミキサーにより妨害信号を減衰させている状態を説明するスペクトル図及びFIRフィルタのゲイン特性図である。 (a)は図2(a)のミキサーにより得られる信号のゲイン特性を示す図、(b)は従来のミキサーにより得られる信号のゲイン特性を示す図である。 入力信号が差動信号である場合のミキサーの構成の一部を示す回路ブロック図である。 (a)は本発明の第2の実施形態に係るミキサーの構成を示すブロック図、(b)は該ミキサーのタイミング発生ブロックが発生する信号の期間を説明する図である。 図10のミキサーを電荷サブサンプリング回路の詳細構成図を用いて示す回路ブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係るミキサーが備える電荷サブサンプリング回路の構成を示す回路ブロック図である。 図12のミキサーの各信号のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るミキサーが備える電荷サブサンプリング回路の構成を示す回路ブロック図である。 図14のミキサーの各信号のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第4の実施形態に係るミキサーが備える電荷サブサンプリング回路の構成を示す回路ブロック図である。 図16のミキサーの各信号のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第5の実施形態に係るミキサーが備える電荷サブサンプリング回路の構成を示す回路ブロック図である。 図18のミキサーの各信号のタイミングを示すタイミングチャートである。 第1〜第5の実施形態のミキサーを備えたチューナの構成を示すブロック図である。 従来技術を示すものであり、ミキサーの構成を示す回路ブロック図である。 図21のミキサーの各信号のタイミングを説明するタイミングチャートである。 図21のミキサーの電荷蓄積の様子を説明するタイミングチャートである。 図22の信号LOの基本波形を説明する波形図である。 (a)ないし(e)は、図21のミキサーによりノイズを減衰させている状態を説明するスペクトル図及びFIRフィルタのゲイン特性図である。 (a)ないし(e)は、図21のミキサーでは妨害信号を十分に減衰させることができない状態を説明するスペクトル図及びFIRフィルタのゲイン特性図である。
符号の説明
1、5 ミキサー
8、15,25
電流生成回路(電流源)
7、12、13、14、22、23、24、32、42、52、62、152
電荷サブサンプリング回路
151、1201、1301、1401、2501、3201、4201、5201、6201
トランスコンダクタンス段

Claims (12)

  1. キャリアがベースバンド信号によって変調されてなる信号を入力信号とし、前記入力信号から前記ベースバンド信号を復調するミキサーであって、
    前記入力信号の電圧に比例して電流を発生する電流源と、前記電流源により発生した電流を入力とする電荷サブサンプンリング回路と、前記電荷サブサンプンリング回路による前記電流のサンプリングを制御する信号を発生する制御回路とを備え、
    前記電荷サブサンプリング回路が、前記制御回路による前記サンプリングの制御で、前記入力信号から前記キャリアの周波数のN倍(Nは1より大きい整数)低い帯域に離散時間信号を生成し、前記離散時間信号の生成に伴い、前記電流を形成する電荷の積分処理で実現するFIRフィルタによりフィルタリング処理を行うミキサーにおいて、
    前記電荷サブサンプンリング回路は、
    前記サンプリングを前記キャリアの周波数と等しいサンプリング周波数で行い、
    前記積分処理において、前記FIRフィルタの伝達関数の各項に、複数ウェイトから選択したウェイトによるウェイティングを施すことを特徴とするミキサー。
  2. 前記電流源は、一つの前記入力信号に対して前記電荷サブサンプリング回路の個数だけ前記電流の出力を有し、各前記出力が別々の前記電荷サブサンプリング回路の入力に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のミキサー。
  3. 前記電流源は、前記出力ごとに備えられるトランスコンダクタンス段によって前記電流を発生することを特徴とする請求項2に記載のミキサー。
  4. 前記電流源は、各前記出力に共通に備えられる一つのトランスコンダクタンス段によって前記電流を発生することを特徴とする請求項2に記載のミキサー。
  5. 前記電荷サブサンプリング回路は、前記電流源の出力と接続される、差動出力の+側パスと−側パスとを備え、
    前記+側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第A1スイッチと第A2スイッチと第A4スイッチと、前記第A2スイッチと前記第A4スイッチとの間と、第1基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第A3スイッチと第1キャパシタとを備え、
    前記−側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第A5スイッチと第A6スイッチと第A8スイッチと、前記第A6スイッチと前記第A8スイッチとの間と、第2基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第A7スイッチと第2キャパシタとを備え、
    前記キャリアの周波数=前記サンプリング周波数=Fs、前記電荷サブサンプリング回路の個数をmとして、
    前記第A1スイッチは周波数がFsの第1矩形信号でON/OFFが制御され、前記第A5スイッチは前記第1矩形信号と位相が180°異なる第2矩形信号でON/OFFが制御され、
    前記第A2スイッチ及び前記第A6スイッチは周期がN×m/Fsの第A1デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第A4スイッチ及び前記第A8スイッチは周期がN×m/Fsの第A2デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第A3スイッチ及び前記第A7スイッチは周期がN×m/Fsの第A3デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第A1〜第A3デジタル信号の1周期の間に合計が前記周期となる期間T1、T2、及びT3が順に設けられ、
    前記期間T1の間に、前記第A1デジタル信号が1と0との系列となる一方、前記第A2デジタル信号及び前記第A3デジタル信号が0となり、
    前記期間T2の間に、前記第A2デジタル信号が1となる一方、前記第A1デジタル信号及び前記第A3デジタル信号が0となり、
    前記期間T3の間に、前記第A3デジタル信号が1となる一方、前記第A1デジタル信号及び前記第A4デジタル信号が0となることを特徴とする請求項1に記載のミキサー。
  6. 前記電荷サブサンプリング回路は、第B1スイッチを含み、前記第B1スイッチを介して前記電流源の出力と接続される差動出力の+側パスと、第B2スイッチを含み、前記第B2スイッチを介して前記電流源の出力と接続される−側パスとを備え、
    前記+側パスは、前記第B1スイッチと前記差動出力の+出力端子との間に並列に設けられた第1+側パスと第2+側パスとを備え、
    前記−側パスは、前記第B2スイッチと前記差動出力の−出力端子との間に並列に設けられた第1−側パスと第2−側パスとを備え、
    前記第1+側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第B3スイッチと第B5スイッチと、前記第B3スイッチと前記第B5スイッチとの間と、第1基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第B4スイッチと第1キャパシタとを備え、
    前記第2+側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第B6スイッチと第B8スイッチと、前記第B6スイッチと前記第B8スイッチとの間と、第2基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第B7スイッチと第2キャパシタとを備え、
    前記第1−側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第B9スイッチと第B11スイッチと、前記第B9スイッチと前記第B11スイッチとの間と、第3基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第B10スイッチと第3キャパシタとを備え、
    前記第2−側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第B12スイッチと第B14スイッチと、前記第B12スイッチと前記第B14スイッチとの間と、第4基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第B13スイッチと第4キャパシタとを備え、
    前記キャリアの周波数=前記サンプリング周波数=Fs、前記電荷サブサンプリング回路の個数をmとして、
    前記第B1スイッチは周波数がFsの第1矩形信号でON/OFFが制御され、前記第B2スイッチは前記第1矩形信号と位相が180°異なる第2矩形信号でON/OFFが制御され、
    前記第B3スイッチ及び前記第B9スイッチは周期がN×m/Fsの第B1デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第B6スイッチ及び前記第B12スイッチは周期がN×m/Fsの第B2デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第B5スイッチ、第B8スイッチ、第B11スイッチ、及び前記第B14スイッチは周期がN×m/Fsの第B3デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第B4スイッチ、第B7スイッチ、第B10スイッチ、及び前記第B13スイッチは周期がN×m/Fsの第B4デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第B1〜第B4デジタル信号の1周期の間に合計が前記周期となる期間T1、T2、及びT3が順に設けられ、
    前記期間T1の間に、前記第B1デジタル信号及び前記第B2デジタル信号が1と0との系列となるとともに前記第B1デジタル信号と前記第B2デジタル信号とは同時に1とならない一方、前記第B3デジタル信号及び前記第B4デジタル信号が0となり、
    前記期間T2の間に、前記第B3デジタル信号が1となる一方、前記第B1デジタル信号、前記第B2デジタル信号、及び前記第B4デジタル信号が0となり、
    前記期間T3の間に、前記第B4デジタル信号が1となる一方、前記第B1デジタル信号、前記第B2デジタル信号、及び前記第B3デジタル信号が0となることを特徴とする請求項1に記載のミキサー。
  7. 前記電荷サブサンプリング回路は、第C1スイッチ及び第C2スイッチと、前記第C1スイッチを介して前記電流源の出力と接続される第1+側パス及び第2−側パスと、前記第C2スイッチを介して前記電流源の出力と接続される第1−側パス及び第2+側パスとを備え、
    前記第1+側パスは、前記第C1スイッチと前記差動出力の+出力端子との間に、入力側から出力側へ向かって順に直列に接続された、第C3スイッチと第C5スイッチとを備え、前記第C3スイッチと前記第C5スイッチとの間と、第1基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第C4スイッチと第1キャパシタとを備え、
    前記第1−側パスは、前記第C2スイッチと前記差動出力の−出力端子との間に、入力側から出力側へ向かって順に直列に接続された、第C6スイッチと第C8スイッチとを備え、前記第C6スイッチと前記第C8スイッチとの間と、第2基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第C7スイッチと第2キャパシタとを備え、
    前記第2+側パスは、前記第C2スイッチと前記+出力端子との間に、入力側から出力側へ向かって順に直列に接続された、第C10スイッチと前記第C5スイッチとを備えるとともに、前記第C4スイッチと前記第1キャパシタとを備え、
    前記第2−側パスは、前記第C1スイッチと前記−出力端子との間に、入力側から出力側へ向かって順に直列に接続された、第C9スイッチと前記第C8スイッチとを備えるとともに、前記第C7スイッチと前記第2キャパシタとを備え、
    前記キャリアの周波数=前記サンプリング周波数=Fs、前記電荷サブサンプリング回路の個数をmとして、
    前記第C1スイッチは周波数がFsの第1矩形信号でON/OFFが制御され、前記第C2スイッチは前記第1矩形信号と位相が180°異なる第2矩形信号でON/OFFが制御され、
    前記第C3スイッチ及び前記第C6スイッチは周期がN×m/Fsの第C1デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第C9スイッチ及び前記第C10スイッチは周期がN×m/Fsの第C2デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第C5スイッチ及び第C8スイッチは周期がN×m/Fsの第C3デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第C4スイッチ及び第C7スイッチは周期がN×m/Fsの第C4デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第C1〜第C4デジタル信号の1周期の間に合計が前記周期となる期間T1、T2、及びT3が順に設けられ、
    前記期間T1の間に、前記第C1デジタル信号及び前記第C2デジタル信号が1と0との系列となるとともに前記第C1デジタル信号と前記第C2デジタル信号とは同時に1とならない一方、前記第C3デジタル信号及び前記第C4デジタル信号が0となり、
    前記期間T2の間に、前記第C3デジタル信号が1となる一方、前記第C1デジタル信号、前記第C2デジタル信号、及び前記第C4デジタル信号が0となり、
    前記期間T3の間に、前記第C4デジタル信号が1となる一方、前記第C1デジタル信号、前記第C2デジタル信号、及び前記第C3デジタル信号が0となることを特徴とする請求項1に記載のミキサー。
  8. 前記電荷サブサンプリング回路は、前記電流源の出力と接続される、差動出力の+側パスと−側パスとを備え、
    前記+側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第D1スイッチと第D2スイッチと第D4スイッチと、前記第D2スイッチと前記第D4スイッチとの間と、第1基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第D3スイッチと第1キャパシタとを備え、
    前記−側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第D5スイッチと第D6スイッチと第D8スイッチと、前記第D6スイッチと前記第D8スイッチとの間と、第2基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第D7スイッチと第2キャパシタとを備え、
    前記キャリアの周波数=前記サンプリング周波数=Fs、前記電荷サブサンプリング回路の個数をmとして、
    前記第D1スイッチは周波数がFsの第1矩形信号でON/OFFが制御され、前記第D5スイッチは前記第1矩形信号と位相が180°異なる第2矩形信号でON/OFFが制御され、
    前記第D2スイッチは周期がN×m/Fsの第D1デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第D6スイッチは周期がN×m/Fsの第D2デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第D4スイッチ及び第D8スイッチは周期がN×m/Fsの第D3デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第D3スイッチ及び第D7スイッチは周期がN×m/Fsの第D4デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第D1〜第D4デジタル信号の1周期の間に合計が前記周期となる期間T1、T2、及びT3が順に設けられ、
    前記期間T1の間に、前記第D1デジタル信号及び前記第D2デジタル信号が1と0との系列となる一方、前記第D3デジタル信号及び前記第D4デジタル信号が0となり、
    前記期間T2の間に、前記第D3デジタル信号が1となる一方、前記第D1デジタル信号、前記第D2デジタル信号、及び前記第D4デジタル信号が0となり、
    前記期間T3の間に、前記第D4デジタル信号が1となる一方、前記第D1デジタル信号、前記第D2デジタル信号、及び前記第D3デジタル信号が0となることを特徴とする請求項1に記載のミキサー。
  9. 前記電荷サブサンプリング回路は、前記電流源の出力と接続される、差動出力の+側パスと−側パスとを備え、
    前記+側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第E1スイッチと第E3スイッチと、前記第E1スイッチと前記第E3スイッチとの間と、第1基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第E2スイッチと第1キャパシタとを備え、
    前記−側パスは、入力側から出力側に向かって順に直列に接続された第E4スイッチと第E6スイッチと、前記第E4スイッチと前記第E6スイッチとの間と、第2基準電圧の箇所との間にそれぞれ接続された、第E5スイッチと第2キャパシタとを備え、
    前記キャリアの周波数=前記サンプリング周波数=Fs、前記電荷サブサンプリング回路の個数をmとして、
    前記第E1スイッチは周期がN×m/Fsの第E1デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第E4スイッチは周期がN×m/Fsの第E2デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第E3スイッチ及び第E6スイッチは周期がN×m/Fsの第E3デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第E2スイッチ及び第E5スイッチは周期がN×m/Fsの第E4デジタル信号でON/OFFが制御され、
    前記第E1〜第E4デジタル信号の1周期の間に合計が前記周期となる期間T1、T2、及びT3が順に設けられ、
    前記期間T1の間に、前記第E1デジタル信号及び前記第E2デジタル信号が1と0との系列となるとともに前記第E1デジタル信号と前記第E2デジタル信号とは同時に1とならない一方、前記第E3デジタル信号及び前記第E4デジタル信号が0となり、
    前記期間T2の間に、前記第E3デジタル信号が1となる一方、前記第E1デジタル信号、前記第E2デジタル信号、及び前記第E4デジタル信号が0となり、
    前記期間T3の間に、前記第E4デジタル信号が1となる一方、前記第E1デジタル信号、前記第E2デジタル信号、及び前記第E3デジタル信号が0となることを特徴とする請求項1に記載のミキサー。
  10. T1=N×(m−1)/Fs、T2=0.5×N/Fs、T3=0.5×N/Fsであることを特徴とする請求項5ないし9のいずれかに記載のミキサー。
  11. 前記第1キャパシタと前記第2キャパシタとの容量は互いに等しいことを特徴とする請求項5、7、8、及び9のいずれかに記載のミキサー。
  12. 前記第1キャパシタと前記第3キャパシタとの容量は互いに等しく、
    前記第2キャパシタと前記第4キャパシタとの容量は互いに等しく、
    前記第1キャパシタ及び前記第3キャパシタと、前記第2キャパシタ及び前記第4キャパシタとの容量は互いに異なっていることを特徴とする請求項6に記載のミキサー。
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