JP5622592B2 - 多相ミキサ - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システムにおける高周波処理部に用いられるミキサのセルフミキシングの抑制技術、及び、ミキサの高調波応答の抑圧技術に関する。
テレビチューナは、テレビ放送信号に割り当てられている広い受信帯域をカバーする必要がある。例えば、日本においては、VHF(Very High Frequency)チャネル(100MHz帯、200MHz帯)、UHF(Ultra High Frequency)チャネル(470MHz〜770MHz)に対応する必要がある。また、ソフトウェア無線機は、異なる無線帯域を使用する複数の無線システムに対応する必要がある。
一般的に、無線機受信部を構成するミキサに対して、ミキサを駆動するための局部発振信号の奇数倍の周波数帯の無線周波数信号を入力すると、ミキサの非線形性に起因して、所望周波数を有する受信信号出力の近傍の周波数へと周波数変換された妨害信号が出力される。また、一般的に、ミキサを差動構成として、後段回路にて差動合成することで、局部発振信号の偶数倍の高調波応答を抑圧することは可能である。しかし、差動回路間のミスマッチに起因して、局部発振信号の偶数倍の周波数帯の無線周波数信号を入力した場合には、所望周波数を有する受信信号出力の近傍の周波数へと周波数変換された妨害信号が出力される。以下、この妨害信号を高調波応答と呼ぶ。
ここで、テレビチューナや、ソフトウェア無線機は対応すべき受信帯域が広く、所望周波数の信号を受信する時の信号振幅と、高調波応答に起因して出力される所望周波数成分以外の信号振幅との比が所定値になると受信感度が劣化する。そこで、出力波形を正弦波に近づけることで、高調波応答を抑圧する技術が知られている(特許文献1から特許文献6、非特許文献1及び非特許文献2参照)。
また、近年、無線機受信部の回路簡素化を目的として、高周波処理ミキサの出力周波数をゼロヘルツ近傍の周波数に設定するダイレクトコンバージョン受信方式、あるいは、Low−IF(Intermediate Frequency)受信方式が主流になっている。これらの構成では、局部発振信号がミキサのRF入力端へと漏洩し、この漏洩成分が前段の回路で反射して、再度ミキサに入力されミキサからDC成分が出力される。このDC成分の振幅の変動により、受信品質が劣化することが知られている。以下、この現象をセルフミキシングと呼ぶ。
一般的にミキサの前段に接続される低雑音増幅器(Low Noise Amplifier:LNA)の利得設定を変化させることにより、LNAとミキサとの反射係数が変化する。また、アンテナ周辺状況の変化により、アンテナとその後段回路との反射係数が変化する。これらの反射係数の変化に起因して、局部発振信号の漏洩成分の振幅が変動する。その結果、DC(Direct Current)成分の振幅が変動し、受信感度の劣化(セルフミキシング)の要因となる。このセルフミキシングを抑制するために、ミキサの駆動信号の1周期に対するオン期間の比率(以下、DUTY比と呼ぶ)を25%とする技術が知られている(非特許文献3参照)。
さらに、近年では、電荷サンプリングと呼ばれる技術があり、図1に示すような構成の電荷サンプリング回路10が知られている(例えば、非特許文献4参照)。スイッチ2は、制御端子11より入力される矩形パルスからなる制御信号によってオン・オフ制御され、スイッチ2がオンとなっている期間のみ、電流源1から出力される電流が容量素子3へ
と充電される。
この充電期間に応じて、電流積分効果によるフィルタ特性が得られる。ここで、減衰極周波数のうち、ゼロヘルツに一番近い周波数は、制御信号のDUTY比によって変化することが知られている。具体的には、DUTY比をN%とすると、制御信号(局部発振信号)の周波数の100/N倍の周波数位置に減衰極が生成される。
米国特許第3962551号明細書 米国特許第5220607号明細書 特開昭55−095178号公報 特表2005−536099号公報 特表2007−535830号公報 国際公開第2008/032782号 特開2004−289793号公報
R. Bagheri, et al,"An 800MHz to 5GHz Software-Defined RadioReceiver in 90nm CMOS", Dig. Tech. Papers of the 2006 IEEE International Solid-State Circuits Conference(ISSCC), Feb., 2006, pp.480-481. Weldon, J.A. et al, "A 1.75GHz Highly-Integrated Narrow-Band CMOS Transmitter with Harmonic-Rejection Mixers", Section 10.4 of Dig. Tech. Papers of the 2001 IEEE ISSCC, Feb. 5-7, 2001, pp.160-162. Petrov, A.R.,"System approach for low 1/f noise, high IP2 dynamic range CMOS mixer design", University/Government/Industry Microelectronics Symp., 2003. Proc. of the 15th Biennial, June 30-July 2, 2003, pp.74 - 77. Gang XU, et al,"Comparison of Charge Sampling and Voltage Sampling", Proc. of the 43rd IEEE Midwest Symp. on Circuits and Systems, Aug. 8-11, 2000, pp.440-443.
非特許文献4に示す電荷サンプリング回路構成において、非特許文献3のようにDUTY比を25%とすれば、セルフミキシングを抑制することができると考えられる。ここで、電荷サンプリング構成での電流積分効果により得られる減衰極を、高調波応答の抑圧に利用することもできるが、DUTY比を25%などの50%未満の値に設定すると、DUTY比が50%の時に生成されていた局部発振信号の2倍の減衰極が、局部発振信号に対する、より高次の周波数へとシフトするため、低次数の高調波応答を抑圧できなくなるという課題がある。このように、電荷サンプリング回路構成において、セルフミキシングの抑制と、希望周波数帯域に近い低次数の高調波応答の抑制を同時に実現することはできない。
本発明の目的は、電荷サンプリング回路構成において、セルフミキシングの抑制と低次数の高調波応答の抑制を同時に実現できるミキサを提供することである。
本発明の多相ミキサは、第一に、電圧信号を電流信号に変換するトランスコンダクタアンプと、前記トランスコンダクタアンプの後段に並列に接続されたN個(Nは2以上の自然数)の第1積分素子と、前記N個の第1積分素子の各々に対して並列に2個ずつ接続さ
れた2N個のミキサと、を備え、前記N個の第1積分素子のいずれにおいても、同じ第1積分素子に接続された2個のミキサは、180°位相の異なる同一周波数のパルス列で構成される駆動信号で制御される構成をとる。
この構成により、ミキサの高調波応答の抑制を実現できる。
本発明の多相ミキサは、第二に、第一の構成をとる多相ミキサであって、前記2N個のミキサを制御する前記駆動信号の各々は、1周期に対するオン期間の比が100/2N(%)となる構成をとる。
この構成により、ミキサのセルフミキシングの抑制と、ミキサの高調波応答の抑制を同時に実現できる。
本発明の多相ミキサは、第三に、第一、または、第二の構成をとる多相ミキサであって、前記2N個のミキサは、互いに180/N(°)ずつ位相の異なる同一周波数のパルス列で構成される駆動信号で制御され、前記2N個のミキサのうち、オン期間が隣り合うパルス列で構成される駆動信号で制御されるN個のミキサは、同一の第2積分素子に接続される構成をとる。
この構成により、ミキサのセルフミキシングの抑制と、ミキサの高調波応答の抑制を同時に実現できる。
本発明の多相ミキサは、第四に、第一、または、第二の構成をとる多相ミキサであって、前記2N個のミキサは、互いに180/N(°)ずつ位相の異なる同一周波数のパルス列で構成される駆動信号で制御され、前記2N個のミキサのうち、オン期間の位相差が180°であるパルス列で構成される駆動信号で制御される2個のミキサは、同一の第2積分素子に接続される構成をとる。
この構成により、ミキサのセルフミキシングの抑制と、ミキサの高調波応答の抑制を同時に実現できる。
本発明の多相ミキサは、第五に、第一から第四のいずれかの構成をとる多相ミキサであって、前記2N個のミキサは、互いに同時にオン状態にならないようなパルス列からなる駆動信号で制御される構成をとる。
この構成により、ミキサのセルフミキシングの抑制と、ミキサの高調波応答の抑制を同時に実現できる。
本発明の多相ミキサは、第六に、第一から第五のいずれかの構成をとる多相ミキサであって、前記Nは2となる構成をとる。
この構成により、ミキサのセルフミキシングの抑制と、ミキサの高調波応答の抑制を同時に実現できる。
本発明の多相ミキサは、第七に、第一から第五のいずれかの構成をとる多相ミキサであって、前記Nは3となる構成をとる。
この構成により、ミキサのセルフミキシングの抑制と、ミキサの高調波応答の抑制を同時に実現できる。
本発明の多相ミキサは、第八に、電圧信号を電流信号に変換するトランスコンダクタアンプと、前記トランスコンダクタアンプの後段に並列に接続された第1積分素子と、前記第1積分素子に対して並列に接続され、互いにL°(Lは180未満の正の値)ずつ位相の異なる同一周波数のパルス列で構成される駆動信号で制御されるM個(Mは2以上の自然数)のミキサと、を備え、LにMを乗算した値は360であり、前記M個のミキサのうち、オン期間が隣り合うパルス列で構成される駆動信号で制御されるP個(Pは、M未満の自然数)のミキサは、同一の第2積分素子に接続される構成をとる。
この構成により、ミキサの高調波応答の抑制を実現できる。
本発明の多相ミキサは、第九に、第八の構成をとる多相ミキサであって、前記M個のミキサを制御する前記駆動信号の各々は、1周期に対するオン期間の比が100/M(%)となる構成をとる。
この構成により、ミキサのセルフミキシングの抑制と、ミキサの高調波応答の抑制を同時に実現できる。
本発明の多相ミキサは、第十に、第八、または、第九の構成をとる多相ミキサであって、前記M個のミキサは、互いに同時にオン状態にならないようなパルス列からなる駆動信号で制御される構成をとる。
この構成により、ミキサのセルフミキシングの抑制と、ミキサの高調波応答の抑制を同時に実現できる。
本発明の多相ミキサは、第十一に、第八から第十のいずれかの構成をとる多相ミキサであって、前記Lは90であり、前記Mは4であり、前記Pは2となる構成をとる。
この構成により、ミキサのセルフミキシングの抑制と、ミキサの高調波応答の抑制を同時に実現できる。
本発明の多相ミキサは、第十二に、第八から第十のいずれかの構成をとる多相ミキサであって、前記Lは60であり、前記Mは6であり、前記Pは3となる構成をとる。
この構成により、ミキサのセルフミキシングの抑制と、ミキサの高調波応答の抑制を同時に実現できる。
本発明の多相ミキサは、第十三に、電圧信号を電流信号に変換するトランスコンダクタアンプと、前記トランスコンダクタアンプの後段に並列に接続された第1積分素子と、前記第1積分素子に対して並列に接続され、互いにL°(Lは180未満の正の値)ずつ位相の異なる同一周波数のパルス列で構成される駆動信号で制御されるM個(Mは2以上の自然数)のミキサと、を備え、LにMを乗算した値は360であり、前記M個のミキサのうち、オン期間の位相差が180°であるパルス列で構成される駆動信号で制御される2個のミキサは、同一の第2積分素子に接続される構成をとる。
この構成により、ミキサの高調波応答の抑制を実現できる。
本発明の多相ミキサは、第十四に、第十三の構成をとる多相ミキサであって、前記M個のミキサを制御する前記駆動信号の各々は、1周期に対するオン期間の比が100/M(%)となる構成をとる。
この構成により、ミキサのセルフミキシングの抑制と、ミキサの高調波応答の抑制を同時に実現できる。
本発明の多相ミキサは、第十五に、第十三、または、第十四の構成をとる多相ミキサであって、前記M個のミキサは、互いに同時にオン状態にならないようなパルス列からなる駆動信号で制御される構成をとる。
この構成により、ミキサのセルフミキシングの抑制と、ミキサの高調波応答の抑制を同時に実現できる。
本発明によれば、電荷サンプリング回路構成において、セルフミキシングの抑制と低次数の高調波応答の抑制を同時に実現できる。
従来の電荷サンプリング回路の構成図 実施の形態1における多相ミキサの一例を示す図 4相ミキサの制御信号波形を示す図 実施の形態1における多相ミキサの別の例を示す図 図4の多相ミキサによる減衰特性のシミュレーション結果を示す図 実施の形態1における多相ミキサの別の例を示す図 図6の多相ミキサによる減衰特性のシミュレーション結果を示す図 実施の形態2における多相ミキサの一例を示す図 6相ミキサの制御信号波形を示す図 図8の多相ミキサによる減衰特性のシミュレーション結果を示す図 実施の形態3における多相ミキサの一例を示す図 図11の多相ミキサによる減衰特性のシミュレーション結果を示す図 実施の形態4における多相ミキサの一例を示す図 図13の多相ミキサによる減衰特性のシミュレーション結果を示す図 実施の形態5における多相ミキサの一例を示す図 図15の多相ミキサによる減衰特性のシミュレーション結果を示す図 実施の形態6における多相ミキサの一例を示す図 図17の多相ミキサによる減衰特性のシミュレーション結果を示す図 実施の形態7における多相ミキサの一例を示す図 図19の多相ミキサによる減衰特性のシミュレーション結果を示す図 実施の形態8における多相ミキサの一例を示す図 実施の形態8における4相ミキサの制御信号波形を示す図 図21の多相ミキサによる減衰特性のシミュレーション結果を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態は、DUTY比が50%未満となる制御信号、具体的には、DUTY比1/4(25%)の制御信号を用いて4つの電荷サンプリングミキサを駆動する直交復調器構成(4相ミキサ)において、前記電荷サンプリングミキサの前段に残留する電荷を利用して、FIRフィルタを形成し、局部発振周波数の偶数倍の高調波応答を抑圧する構成に関して説明するものである。
図2は、本実施の形態に係る多相ミキサの構成の一例である。図2に示すように、多相ミキサ100は、電圧を電流に変換するトランスコンダクタアンプ(TA:Transconductance Amplifier)101と、ミキサ102と、ミキサ103と、ミキサ104と、ミキサ105と、容量106と、容量107と、容量108と、容量109と、制御信号生成部110と、を備え、入力端子131より入力される信号を周波数変換して、出力端子13
2より出力信号151を、出力端子133より出力信号152を、出力端子134より出力信号153を、出力端子135より出力信号154を、それぞれ出力する。
TA101は、入力端子131より入力される交流電圧を交流電流に変換する。ミキサ102は、TA101に接続され、制御信号生成部110より出力される制御信号141によって駆動される。ミキサ103は、TA101に接続され、制御信号生成部110より出力される制御信号143によって駆動される。ミキサ104は、TA101に接続され、制御信号生成部110より出力される制御信号142によって駆動される。ミキサ105は、TA101に接続され、制御信号生成部110より出力される制御信号144によって駆動される。ミキサ102、ミキサ103、ミキサ104、ミキサ105は、制御信号によって駆動され、アクティブ状態となる期間中のみ、TA101より出力される交流電流を、容量106、容量107、容量108、容量109に対して充電する。すなわち、TA101より出力される電流を、制御信号にて駆動するミキサ102、ミキサ103、ミキサ104、ミキサ105によって、容量106、容量107、容量108、容量109に振り分けて充電する。容量106、容量107、容量108、容量109は、それぞれ、ミキサ102、ミキサ103、ミキサ104、ミキサ105に対する負荷である。
なお、以下の説明において、ミキサ102、ミキサ103、ミキサ104、ミキサ105、より構成されるブロックをミキサブロックと呼ぶ。
図3は、制御信号141、制御信号142、制御信号143、及び、制御信号144の時間波形を示す図である。制御信号141、制御信号142、制御信号143、及び、制御信号144は、DUTY比1/4の同一周期の矩形波であり、好ましくは、異なる制御信号間でHi区間が重ならないように波形を整形する。以下、この波形の整形をノンオーバラップ波形整形と呼ぶ。
このような制御信号を用いて多相ミキサ100を駆動することで、出力端子132、出力端子133、出力端子134、出力端子135には、それぞれ、I正相、I負相、Q正相、Q負相に対応する出力信号151、出力信号152、出力信号153、及び、出力信号154が出力される。ここで、容量106、容量107、容量108、容量109への電流の充電時間は、局部発振信号の周期の1/4であるので、電流積分効果による減衰極は、局部発振信号の4の定数倍の周波数に生成される。また、図2に示す多相ミキサは、DUTY比1/4の制御信号のみで駆動するため、セルフミキシングを抑制する効果を有する。
次に、図2に示す多相ミキサは、図4に示す多相ミキサ構成としてもよい。図4は、本実施の形態に係る多相ミキサの構成の他の例である。
図4の多相ミキサ300が図2に示す多相ミキサ100と異なる点は、TA101と、ミキサブロック(ミキサ102、103、104、105からなる)との間に、直列に、積分素子として容量301を接続している点である。なお、容量301と、容量106、容量107、容量108及び容量109とを区別して、以下では、容量301を第1積分素子と呼び、容量106、容量107、容量108及び容量109を第2積分素子と呼ぶ。TA101とミキサブロックとの間に、容量301を直列に設けることにより、TA101と、ミキサブロックとの最適動作点が異なる場合に、各々の動作点を独立に設定するため、あるいは、TA101で発生する1/f雑音を抑制するために用いることができる。なお、その他の動作、作用については、図2に示す多相ミキサ100と同一である。すなわち、容量106、容量107、容量108、容量109への電流の充電時間は、局部発振信号の周期の1/4であるので、電流積分効果による減衰極は、図5の実線で囲った
ように、局部発振信号の4の定数倍の周波数に生成される。例えば、図5では、電流積分効果による減衰極が、局部発振信号の周波数(600MHz)の4倍の周波数(2.4GHz)に生成されている。ここで、図5は、図2の多相ミキサ100、あるいは、図4の多相ミキサ300による減衰特性のシミュレーション結果である。また、図4に示す多相ミキサは、DUTY比1/4の制御信号のみで駆動するため、セルフミキシングを抑制する効果を有する。
次に、電流積分効果による減衰極を局部発振信号の偶数倍の周波数に生成するとともに、セルフミキシングを抑制することが可能な構成について図6を用いて説明する。
図6は、本実施の形態に係る多相ミキサの構成の他の例である。図6の多相ミキサ400が図2に示す多相ミキサ100と異なる点は、TA101と、ミキサ102及び103との間に、直列に、容量401を接続するとともに、TA101と、ミキサ104及び105との間に、直列に、容量402を接続している点である。なお、容量401及び容量402と、容量106、容量107、容量108及び容量109とを区別して、以下では、容量401及び容量402を第1積分素子と呼び、容量106、容量107、容量108及び容量109を第2積分素子と呼ぶ。
多相ミキサ400を半導体基板上に実装すると、TA101と容量401の一端との接続ノードと、TA101と容量402の一端との接続ノードと、容量401の他端とミキサ102、及びミキサ103との接続ノードと、容量402の他端とミキサ104、及びミキサ105との接続ノードと、にそれぞれ対接地の寄生容量がつながることになる。
ここで、例えば、ミキサ102がアクティブ、ミキサ103、ミキサ104、ミキサ105が非アクティブとなる期間を考える。ミキサ102がアクティブなので、TA101、及び、ミキサ102周辺の寄生容量との間で電荷共有が行われるが、図6の構成とすることで、容量106と、容量401の他端とミキサ102、及びミキサ103との接続ノードに存在する寄生容量と、の間の電荷共有が支配的となる。
同様に、ミキサ103がアクティブの場合には、容量107と、容量401の他端とミキサ102、及びミキサ103との接続ノードに存在する寄生容量と、の間の電荷共有が支配的であり、ミキサ104、あるいは、ミキサ105がアクティブの場合には、容量108あるいは容量109と、容量402の他端とミキサ104、及びミキサ105との接続ノードに存在する寄生容量と、の間の電荷共有が支配的となる。
すなわち、負荷容量と前述の支配的な寄生容量との間の電荷共有によって、電流積分効果による減衰極以外に、局部発振信号の偶数倍の周波数に減衰極を生成することができる。例えば、図7に示すように、実線で囲まれた部分に存在する電流積分効果による減衰局に加えて、局部発振信号の偶数倍の周波数に減衰極(点線で囲まれた部分)が生成される。図7の例では、局部発振信号の周波数(600MHz)の2倍の周波数(1.2GHz)に減衰極が生成されている。ここで、図7は、図6の多相ミキサ400による減衰特性のシミュレーション結果である。さらに、図6に示す多相ミキサ400は、DUTY比1/4の制御信号のみで駆動するため、セルフミキシングを抑制する効果をも有する。
なお、本実施の形態では、局部発振信号の偶数倍の周波数に減衰極を生成することを目的として、図6に示す多相ミキサ400のように、180度位相差で駆動される複数のミキサの前段に容量素子を接続する構成としたが、局部発振信号の偶数倍の周波数に減衰極を生成することを目的としない場合には、任意の位相差で駆動される2つあるいは、3つのミキサの前段を容量にて接続する構成として、残留電荷によるフィルタ効果をアレンジしてもよい。
さらに、本実施の形態では、DUTY比1/4の制御信号を用いたが、これに限らず、DUTY比1/4未満の制御信号を用いてもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態は、DUTY比が50%未満となる制御信号、具体的には、DUTY比1/6の制御信号を用いて6つの電荷サンプリングミキサを駆動する6相ミキサにおいて、前記電荷サンプリングミキサの前段に残留する電荷を利用して、FIRフィルタを形成し、局部発振周波数の偶数倍の高調波応答を抑圧する構成に関して説明するものである。
図8は、本実施の形態に係る多相ミキサの構成の一例である。図8に示すように、多相ミキサ500は、TA501と、ミキサ502と、ミキサ503と、ミキサ504と、ミキサ505と、ミキサ506と、ミキサ507と、容量508と、容量509と、容量510と、容量511と、容量512と、容量513と、制御信号生成部514と、容量515と、容量516と、容量517と、を備え、入力端子531より入力される信号を周波数変換して、出力端子532より出力信号551を、出力端子533より出力信号552を、出力端子534より出力信号553を、出力端子535より出力信号554を、出力端子536より出力信号555を、出力端子537より出力信号556を、それぞれ出力する。なお、以下では、容量515、容量516及び容量517を、第1積分素子と呼び、容量508、容量509、容量510、容量511、容量512及び容量513を第2積分素子と呼ぶ。
TA501は、入力端子531より入力される交流電圧を交流電流に変換する。
ミキサ502は、TA501に接続され、制御信号生成部514より出力される制御信号541によって駆動される。ミキサ503は、TA501に接続され、制御信号生成部514より出力される制御信号542によって駆動される。ミキサ504は、TA501に接続され、制御信号生成部514より出力される制御信号543によって駆動される。ミキサ505は、TA501に接続され、制御信号生成部514より出力される制御信号544によって駆動される。ミキサ506は、TA501に接続され、制御信号生成部514より出力される制御信号545によって駆動される。ミキサ507は、TA501に接続され、制御信号生成部514より出力される制御信号546によって駆動される。
ミキサ502、ミキサ503、ミキサ504、ミキサ505、ミキサ506、ミキサ507は、制御信号によって駆動され、アクティブ状態となる期間中のみ、TA501より出力される交流電流を、容量508、容量509、容量510、容量511、容量512、容量513に対して充電する。すなわち、TA501より出力される電流を、制御信号にて駆動するミキサ502、ミキサ503、ミキサ504、ミキサ505、ミキサ506、ミキサ507によって、容量508、容量509、容量510、容量511、容量512、容量513に振り分けて充電する。すなわち、図8に示す多相ミキサ500は、図6に示す多相ミキサ400を、4相構成から、6相構成に拡張したものである。
容量508、容量509、容量510、容量511、容量512、容量513は、それぞれ、ミキサ502、ミキサ503、ミキサ504、ミキサ505、ミキサ506、ミキサ507に対する負荷である。
容量515は、TA501とミキサ502、ミキサ505との間を容量結合するための容量である。容量516は、TA501とミキサ503、ミキサ506との間を容量結合するための容量である。容量517は、TA501とミキサ504、ミキサ507との間を容量結合するための容量である。
図9は、制御信号541、制御信号542、制御信号543、制御信号544、制御信号545、及び、制御信号546の時間波形を示す図である。制御信号541、制御信号542、制御信号543、制御信号544、制御信号545、及び、制御信号546は、DUTY比1/6の同一周期の矩形波であり、好ましくは、各制御信号間に対して、ノンオーバラップ波形整形を行う。
このような制御信号を用いて多相ミキサ500を駆動することで、出力端子532、出力端子533、出力端子534、出力端子535、出力端子536、出力端子537には、それぞれ、周波数変換後のベースバンド帯における60度位相差の関係となる、出力信号551、出力信号552、出力信号553、出力信号554、出力信号555、及び、出力信号556が出力される。
ここで、容量508、容量509、容量510、容量511、容量512、容量513への電流の充電時間は、局部発振信号の周期の1/6であるので、電流積分効果による減衰極は、局部発振信号の6の定数倍の周波数に生成される。例えば、図10の実線で囲ったように、電流積分効果による減衰局は、局部発振信号の周波数(600MHz)の6倍の周波数(3.6GHz)に減衰極が生成される。ここで、図10は、図8の多相ミキサ500による対応する減衰特性のシミュレーション結果である。
今、第1積分素子である容量515、容量516、及び、容量517は、異なる位相の制御信号で駆動されるミキサのうち、180度位相差の制御信号で駆動されるミキサ同士を容量の一端で結合することで、ミキサがアクティブ化されている期間に、負荷容量と電荷共有する寄生容量に蓄積される電荷を選択的に利用する。すなわち、実施の形態1にて説明したのと同様に、電流積分効果による減衰極以外に、局部発振信号の偶数倍の周波数に減衰極を生成することができる。例えば、図10に示すように、実線で囲まれた部分に存在する電流積分効果による減衰局に加えて、局部発振信号の偶数倍の周波数に減衰極(点線で囲まれた部分)が生成される。図10の例では、局部発振信号の周波数(600MHz)の2倍の周波数(1.2GHz)に減衰極が生成されている。さらに、図8に示す多相ミキサは、DUTY比1/6の制御信号のみで駆動するため、セルフミキシングを抑制する効果をも有する。
なお、本実施の形態では、局部発振信号の偶数倍の周波数に減衰極を生成することを目的として、図8に示す多相ミキサ500のように、180度位相差で駆動される2つのミキサの前段に容量を接続する構成としたが、局部発振信号の偶数倍の周波数に減衰極を生成することを目的としない場合には、任意の位相差で駆動される複数のミキサの前段を容量にて接続する構成として、残留電荷によるフィルタ効果をアレンジしてもよい。
さらに、本実施の形態では、DUTY比1/6の制御信号を用いたが、これに限らず、DUTY比1/6未満の制御信号を用いてもよい。
ここで、実施の形態1では4相ミキサ、本実施の形態では6相ミキサ構成に関して説明したが、偶数相のミキサ構成にて、180度位相差でアクティブ化されるミキサの前段を第1積分素子としての容量で結合することで、電流積分効果による減衰極以外に、局部発振信号の偶数倍の周波数に減衰極を生成することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態は、DUTY比が50%未満となる制御信号、具体的には、DUTY比1/4の制御信号を用いて駆動する4相ミキサにおいて、隣接する位相差でアクティブ化されるミキサの出力を同一の負荷容量に充電することで、局部発振周波数の偶数倍の高調波
応答を抑圧する構成に関して説明するものである。
図11は、本実施の形態に係る多相ミキサの構成の一例である。図11に示すように、多相ミキサ700は、TA101と、ミキサ102と、ミキサ103と、ミキサ104と、ミキサ105と、容量301と、容量701と、容量702と、制御信号生成部110と、を備え、入力端子131より入力される信号を周波数変換して、出力端子732より出力信号751を、出力端子733より出力信号752を、それぞれ出力する。なお、以下では、容量301を、第1積分素子と呼び、容量701及び容量702を第2積分素子と呼ぶ。
ここで、実施の形態1の図2、あるいは、実施の形態2の図4と同一の番号を付した構成要素については、動作、作用は同一であり、説明を省略する。
また、以下の説明において、ミキサ102、ミキサ103、ミキサ104、ミキサ105、より構成されるブロックをミキサブロックと呼ぶ。ここで、容量701はミキサ102とミキサ104に対する負荷である。容量702はミキサ103とミキサ105に対する負荷である。
図3に示す制御信号を用いて、多相ミキサ700を駆動することで、出力端子732、出力端子733には、それぞれ、周波数変換後のベースバンド帯における180度位相差の関係となる、出力信号751、及び、出力信号752が出力される。
このとき、容量701に接続されるミキサ102及びミキサ104は、オン期間が隣り合うパルス列で構成される駆動信号で制御されている。また、容量702に接続されるミキサ103及びミキサ105は、オン期間が隣り合うパルス列で構成される駆動信号で制御されている。
なお、制御信号141と制御信号144、及び、制御信号142と制御信号143は、ノンオーバラップ波形整形を行うことが望ましいが、制御信号141と制御信号142、及び、制御信号143と制御信号144は、必ずしも、ノンオーバラップ波形整形を行う必要はない。
このように構成することで、隣接する制御信号にて駆動されるミキサを介し、連続して充電が行われるため、容量701、容量702への電流の充電時間は、局部発振信号の周期の1/2であり、電流積分効果による減衰極は、局部発振信号の偶数倍の周波数に生成される。例えば、図12では、電流積分効果による減衰極が、局部発振信号の周波数(600MHz)の2倍の周波数(1.2Hz)に生成されている。ここで、図12は、図11の多相ミキサ700による減衰特性のシミュレーション結果である。さらに、図11に示す多相ミキサは、DUTY比1/4の制御信号のみで駆動するため、セルフミキシングを抑制する効果も有する。
なお、本実施の形態では、DUTY比1/4の制御信号を用いたが、これに限らず、DUTY比1/4未満の制御信号を用いてもよい。
また、本実施の形態において、TA101と、ミキサブロックとの最適動作点が異なる場合に、各々の動作点を独立に設定するため、あるいは、TA101で発生する1/f雑音を抑制するために、容量301を用いているが、これに限らず、容量301を削除し、TA101とミキサブロックとを容量を介さずに接続してもよい。
(実施の形態4)
本実施の形態は、DUTY比が50%未満となる制御信号、具体的には、DUTY比1/6の制御信号を用いて駆動する6相ミキサにおいて、隣接する位相差でアクティブ化されるミキサの出力を同一の負荷容量に充電することで、局部発振周波数の偶数倍の高調波応答を抑圧する構成に関して説明するものである。すなわち、実施の形態3に示す4相ミキサ700を6相ミキサに拡張した構成を示すものである。
図13は、本実施の形態に係る多相ミキサの構成の一例である。図13に示すように、多相ミキサ800は、TA501と、ミキサ502と、ミキサ503と、ミキサ504と、ミキサ505と、ミキサ506と、ミキサ507と、容量801と、容量802と、制御信号生成部514と、容量803と、を備え、入力端子531より入力される信号を周波数変換して、出力端子832より出力信号851を、出力端子833より出力信号852を、それぞれ出力する。ここで、実施の形態2の図8と同一の番号を付した構成要素については、動作、作用は同一であり、説明を省略する。
また、以下の説明において、ミキサ502、ミキサ503、ミキサ504、ミキサ505、ミキサ506及びミキサ507、より構成されるブロックをミキサブロックと呼ぶ。
容量801は、ミキサ502とミキサ503とミキサ504に対する負荷である。容量802は、ミキサ505とミキサ506とミキサ507に対する負荷である。容量803は、TA501とミキサブロックとの間に直列に接続する、各々の回路の動作点最適化、あるいは、TA501で発生する1/f雑音を抑制するために用いる容量結合用の容量である。
図9に示す制御信号を用いて、多相ミキサ800を駆動することで、出力端子832、出力端子833には、それぞれ、周波数変換後のベースバンド帯における180度位相差の関係となる、出力信号851、及び、出力信号852が出力される。
なお、制御信号541と制御信号546、及び、制御信号543と制御信号544は、ノンオーバラップ波形整形を行うことが望ましいが、それ以外の隣接する制御信号に対しては、必ずしも、ノンオーバラップ波形整形を行う必要はない。
このように構成することで、隣接する制御信号に駆動されるミキサを介し、連続して充電が行われるため、容量801、容量802への電流の充電時間は、局部発振信号の周期の1/2となり、電流積分効果による減衰極は、局部発振信号の偶数倍の周波数に生成される。例えば、電流積分効果による減衰極は、図14の実線で囲ったように、局部発振信号の偶数倍の周波数に生成される。例えば、図14では、電流積分効果による減衰極が、局部発振信号の周波数(600MHz)の2倍の周波数(1.2GHz)に生成されている。ここで、図14は、図13の多相ミキサ800による減衰特性のシミュレーション結果である。さらに、図13に示す多相ミキサは、DUTY比1/6の制御信号のみで駆動するため、セルフミキシングを抑制する効果をも有する。
なお、本実施の形態では、DUTY比1/6の制御信号を用いたが、これに限らず、DUTY比1/6未満の制御信号を用いてもよい。
また、本実施の形態において、TA501とミキサブロックとの間を容量結合するために容量803を用いているが、これに限らず、容量803を削除し、TA501とミキサブロックとを容量を介さずに接続してもよい。
(実施の形態5)
本実施の形態は、DUTY比が50%未満となる制御信号、具体的には、DUTY比1
/6の制御信号を用いて駆動する6相ミキサにおいて、180位相差でアクティブ化されるミキサの出力を同一の負荷容量に充電することで、局部発振周波数の3の整数倍の高調波応答を抑圧する構成に関して説明するものである。
図15は、本実施の形態に係る多相ミキサの構成の一例である。図15に示すように、多相ミキサ900は、TA501と、ミキサ502と、ミキサ503と、ミキサ504と、ミキサ505と、ミキサ506と、ミキサ507と、容量901と、容量902と、容量903と、制御信号生成部514と、容量803と、を備え、入力端子531より入力される信号を周波数変換して、出力端子932より出力信号951を、出力端子933より出力信号952を、出力端子934より出力信号953を、それぞれ出力する。ここで、実施の形態4の図13と同一の番号を付した構成要素については、動作、作用は同一であり、説明を省略する。
また、以下の説明において、ミキサ502、ミキサ503、ミキサ504、ミキサ505、ミキサ506、ミキサ507、より構成されるブロックをミキサブロックと呼ぶ。
容量901は、ミキサ502とミキサ505に対する負荷である。容量902は、ミキサ503とミキサ506に対する負荷である。容量903は、ミキサ504とミキサ507に対する負荷である。
ここで、図9に示す制御信号は、各制御信号間で、ノンオーバラップ波形整形を行うことが望ましい。このように構成することで、ミキサを介した電流の充電が行われる。充電期間は、局部発振信号の周期の1/3であり、電流積分効果による減衰極は、局部発振信号の3の定数倍の周波数に生成される。例えば、電流積分効果による減衰極は、図16の実線で囲ったように、局部発振信号の3の定数倍の周波数に生成される。例えば、図16では、電流積分効果による減衰極が、局部発振信号の周波数(600MHz)の3倍の周波数(1.8GHz)に生成されている。ここで、図16は、図15の多相ミキサ900による減衰特性のシミュレーション結果である。さらに、図15に示す多相ミキサは、DUTY比1/6の制御信号のみで駆動するため、セルフミキシングを抑制する効果をも有する。
なお、本実施の形態では、DUTY比1/6の制御信号を用いたが、これに限らず、DUTY比1/6未満の制御信号を用いてもよい。
また、本実施の形態において、TA501とミキサブロックとの間を容量結合するために容量803を用いているが、これに限らず、容量803を削除し、TA501とミキサブロックとを容量を介さずに接続してもよい。
さらに、実施の形態4では、局部発振信号の偶数倍の周波数に減衰極を生成することを目的として、図13に示す多相ミキサ800のように、60度位相差で駆動される3つのミキサの出力を接続する構成としている。これに対し、本実施の形態では、局部発振信号の3の定数倍の周波数に減衰極を生成することを目的として、図15に示す多相ミキサ900のように、180度位相差で駆動される2つのミキサの出力を接続する構成としている。しかしながら、局部発振信号の偶数倍、あるいは、3の定数倍の周波数に減衰極を生成することを目的としない場合などには、任意の位相差で駆動される複数のミキサの出力を接続して負荷容量に充電する構成としてもよい。
(実施の形態6)
本実施の形態は、実施の形態2と実施の形態4とを組み合わせたものである。
図17は、本実施の形態に係る多相ミキサの構成の一例である。図17に示すように、多相ミキサ1000は、TA501と、ミキサ502と、ミキサ503と、ミキサ504と、ミキサ505と、ミキサ506と、ミキサ507と、容量801と、容量802と、制御信号生成部514と、容量1001と、容量1002と、容量1003と、を備え、入力端子531より入力される信号を周波数変換して、出力端子832より出力信号851を、出力端子833より出力信号852を、それぞれ出力する。ここで、実施の形態4の図13と同一の番号を付した構成要素については、動作、作用は同一であり、説明を省略する。
容量1001は、TA501とミキサ502、ミキサ505との間を容量結合するための容量である。容量1002は、TA501とミキサ503、ミキサ506との間を容量結合するための容量である。容量1003は、TA501とミキサ504、ミキサ507との間を容量結合するための容量である。なお、以下では、容量1001、容量1002及び容量1003を、第1積分素子と呼び、容量801及び容量802を第2積分素子と呼ぶ。
図9に示す制御信号を用いて多相ミキサ1000を駆動することで、出力端子832、出力端子833には、それぞれ、周波数変換後のベースバンド帯における180度位相差の関係となる、出力信号851、出力信号852が出力される。
このとき、容量801に接続されるミキサ502、ミキサ503及びミキサ504は、オン期間が隣り合うパルス列で構成される駆動信号で制御されている。また、容量802に接続されるミキサ505、ミキサ506及びミキサ507は、オン期間が隣り合うパルス列で構成される駆動信号で制御されている。
容量801、容量802への電流の充電時間は、局部発振信号の周期の1/2であるので、電流積分効果による減衰極は、局部発振信号の偶数倍の周波数に生成される。
また、容量1001、容量1002、及び、容量1003は、異なる位相の制御信号で駆動されるミキサのうち、180度位相差の制御信号で駆動されるミキサ同士を容量の一端で結合することで、ミキサがアクティブ化されている期間に、負荷容量と電荷共有する寄生容量に蓄積される電荷を選択的に利用する。すなわち、実施の形態2にて説明したのと同様に、電流積分効果による減衰極に加え、局部発振信号の偶数倍の周波数に減衰極を生成することができ、減衰量を向上できる。例えば、電流積分効果による減衰極は、図18の実線で囲ったように、局部発振信号の偶数倍の周波数に生成される。例えば、図18では、電流積分効果による減衰極が、局部発振信号の周波数(600MHz)の2倍の周波数(1.2GHz)に生成されている。ここで、図18は、図17の多相ミキサ1000による減衰特性のシミュレーション結果である。さらに、図17に示す多相ミキサは、DUTY比1/6の制御信号のみで駆動するため、セルフミキシングを抑制する効果をも有する。
なお、本実施の形態では、DUTY比1/6の制御信号を用いたが、これに限らず、DUTY比1/6未満の制御信号を用いてもよい。
(実施の形態7)
本実施の形態は、実施の形態2と実施の形態5とを組み合わせたものである。
図19は、本実施の形態に係る多相ミキサの構成の一例である。図19に示すように、多相ミキサ1100は、TA501と、ミキサ502と、ミキサ503と、ミキサ504と、ミキサ505と、ミキサ506と、ミキサ507と、容量901と、容量902と、
容量903と、制御信号生成部514と、容量1101と、容量1102と、容量1103と、を備え、入力端子531より入力される信号を周波数変換して、出力端子932より出力信号951を、出力端子933より出力信号952を、出力端子932より出力信号951を、それぞれ出力する。ここで、実施の形態5の図15と同一の番号を付した構成要素については、動作、作用は同一であり、説明を省略する。
容量1101は、TA501とミキサ502、ミキサ505との間を容量結合するための容量である。容量1102は、TA501とミキサ503、ミキサ506との間を容量結合するための容量である。容量1103は、TA501とミキサ504、ミキサ507との間を容量結合するための容量である。容量901、容量902への電流の充電時間は、局部発振信号の周期の1/3であるので、電流積分効果による減衰極は、局部発振信号の3倍の周波数に生成される。なお、以下では、容量1101、容量1102及び容量1103を、第1積分素子と呼び、容量901、容量902及び容量903を第2積分素子と呼ぶ。
図9に示す制御信号を用いて多相ミキサ1100を駆動することで、容量901に接続されるミキサ502及びミキサ505は、オン期間の位相差が180°であるパルス列で構成される駆動信号で制御される。容量902に接続されるミキサ503及びミキサ506は、オン期間の位相差が180°であるパルス列で構成される駆動信号で制御される。また、容量903に接続されるミキサ504及びミキサ507は、オン期間の位相差が180°であるパルス列で構成される駆動信号で制御される。
また、容量1101、容量1102、及び、容量1103は、異なる位相の制御信号で駆動されるミキサのうち、180度位相差の制御信号で駆動されるミキサ同士を容量の一端で結合することで、ミキサがアクティブ化されている期間に、負荷容量と電荷共有する寄生容量に蓄積される電荷を選択的に利用する。すなわち、実施の形態2にて説明したのと同様に、電流積分効果による減衰極に加え、局部発振信号の偶数倍の周波数に減衰極を生成することができる。例えば、図20に示すように、実線で囲まれた部分に存在する電流積分効果による減衰局に加えて、局部発振信号の偶数倍の周波数に減衰極(点線で囲まれた部分)が生成される。図20の例では、局部発振信号の周波数(600MHz)の2倍の周波数(1.2GHz)に減衰極が生成されている。ここで、図20は、図19の多相ミキサ1100による減衰特性のシミュレーション結果である。さらに、図19に示す多相ミキサは、DUTY比1/6の制御信号のみで駆動するため、セルフミキシングを抑制する効果をも有する。
なお、本実施の形態では、DUTY比1/6の制御信号を用いたが、これに限らず、DUTY比1/6未満の制御信号を用いてもよい。
(実施の形態8)
本実施の形態は、DUTY比が25%となる制御信号を用いて駆動する4相ミキサにおいて、180位相差でアクティブ化されるミキサの出力を同一の負荷容量に充電することで、制御信号の周波数の2倍の周波数を基準にして周波数変換を実施する構成について説明するものである。
図21は、本実施の形態に係る多相ミキサの構成を示す図である。
図21に示すように、多相ミキサ1200は、TA1201と、ミキサ1202と、ミキサ1203と、ミキサ1204と、ミキサ1205と、容量1206と、容量1207と、制御信号生成部1208と、容量1209と、を備え、入力端子1231より入力される信号を周波数変換して、出力端子1232より出力信号1251を、出力端子123
3より出力信号1252を、それぞれ出力する。なお、以下では、容量1209を、第1積分素子と呼び、容量1206及び容量1207を第2積分素子と呼ぶ。
TA1201は、入力端子1231より入力される交流電圧を交流電流に変換する。ミキサ1202は、TA1201に接続され、制御信号生成部1208より出力される制御信号1241によって駆動される。ミキサ1203は、TA1201に接続され、制御信号生成部1208より出力される制御信号1243によって駆動される。ミキサ1204は、TA1201に接続され、制御信号生成部1208より出力される制御信号1242によって駆動される。ミキサ1205は、TA1201に接続され、制御信号生成部1208より出力される制御信号1244によって駆動される。
ミキサ1202、ミキサ1203、ミキサ1204、ミキサ1205は、制御信号によって駆動され、アクティブ状態となる期間中のみ、TA1201より出力される交流電流を、容量1206、容量1207に対して充電する。すなわち、TA1201より出力される電流を、制御信号にて駆動するミキサ1202、ミキサ1203、ミキサ1204、ミキサ1205によって、容量1206、容量1207に振り分けて充電する。
以下、ミキサ1202、ミキサ1203、ミキサ1204、ミキサ1205より構成さるブロックをミキサブロックと呼ぶ。
容量1206は、ミキサ1202及びミキサ1203に対する負荷である。容量1207は、ミキサ1204及びミキサ1205に対する負荷である。
容量1209は、TA1201とミキサ1202、ミキサ1203、ミキサ1204、ミキサ1205との間を容量結合するための容量である。
図22は、制御信号1241、制御信号1242、制御信号1243、及び、制御信号1244の時間波形を示す図である。制御信号1241、制御信号1242、制御信号1243、及び、制御信号1244は、DUTY比1/4の同一周期の矩形波であり、好ましくは、異なる制御信号間でHi区間が重ならないように波形整形(ノンオーバラップ波形整形)する。このような制御信号を用いて多相ミキサ1200を駆動することで、出力端子1232、出力端子1233には、それぞれ、周波数変換後のベースバンド帯における180度位相差の関係となる、出力信号1251、出力信号1252が出力される。
ここで、容量1206、容量1207への電流の充電頻度としては、制御信号の周期の倍となり、制御信号の周波数の倍周波数で周波数変換を実施することになる。例えば、図23は、制御信号の周波数が300MHz(制御信号の周期:1/300MHz)の場合の図21の多相ミキサ1200による減衰特性のシミュレーション結果である。図23に示すように、制御信号の周波数の倍周波数に基本波応答が出力される。
なお、本実施の形態では、DUTY比1/4の制御信号を用いたが、これに限らず、DUTY比1/4未満の制御信号を用いてもよい。
また、本実施の形態では、TA1201とミキサブロックとの間を容量結合するための容量1209を用いているが、これに限らず、TA1201とミキサブロックとの間を容量結合を介さず、直接接続してもよい。
なお、実施の形態1から実施の形態8において、ミキサとしてNMOSスイッチを使用する例を示したが、PMOSスイッチ、あるいはPMOS及びNMOSを相補的に用いたCMOSスイッチで構成してもよい。また、ソース端子とドレイン端子を逆転させて接続
してもよい。NMOSスイッチを用いるため、制御信号がHiの期間(矩形波パルスの山の期間)にミキサをアクティブ状態にするとして説明しているが、ミキサとして、PMOS構成、あるいは、PMOSとNMOSの相補型のCMOS構成を用いる場合には、Hi期間をLow期間(矩形波パルスの谷の期間)として読みかえることで、PMOSを用いたミキサをアクティブ状態にすることができることは言うまでもない。いずれの場合でも、ミキサがアクティブ状態である期間はオン期間であり、ミキサが非アクティブ状態である期間はオフ期間と呼ぶことができる。
また、実施の形態1から実施の形態8において、TAの入力信号は単相入力としたが、これに限らず、差動構成のTAを用いて差動入力信号とするとともに、ミキサも差動入力信号にあわせてアレンジし、TAの入力信号を差動入力としてもよい。
さらに、実施の形態1から実施の形態8に示す多相ミキサの後段に、例えば、特許文献7に示されるサンプリング回路を接続し、ダイレクトサンプリングミキサを構成してもよい。
2009年1月29日出願の特願2009−017899に含まれる明細書、図面及び要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明の多相ミキサは、無線通信システムにおける高周波処理部に用いられるミキサのセルフミキシングの抑制技術、及び、ミキサの高調波応答の抑圧技術等に有用である。
100、300、400、500、700、800、900、1000、1100、1200 多相ミキサ
101、501、1201 TA
102、103、104、105、502、503、504、505、506、507、1202、1203、1204、1205 ミキサ
106、107、108、109、301、401、402、508、509、510、511、512、513、515、516、517、701、702、801、802、803、901、902、903、1001、1002、1003、1101、1102、1103、1206、1207、1209 容量
110、514、1208 制御信号生成部
131、531、1231 入力端子
132、133、134、135、532、533、534、535、536、537、732、733、832、833、932、933、934、1232、1233 出力端子
141、142、143、144、541、542、543、544、545、546、1241、1242、1243、1244 制御信号
151、152、153、154、551、552、553、554、555、556、751、752、851、852、951、952、953、1251、1252 出力信号

Claims (10)

  1. 電圧信号を電流信号に変換するトランスコンダクタアンプと、
    前記トランスコンダクタアンプの後段に並列に接続されたN個(Nは2以上の自然数)の第1積分素子と、
    前記N個の第1積分素子の各々に対して並列に2個ずつ接続された2N個のミキサと、を備え、
    前記N個の第1積分素子のいずれにおいても、同じ第1積分素子に接続された2個のミキサは、180°位相の異なる同一周波数のパルス列で構成される駆動信号で制御され、
    前記2N個のミキサは、互いに180/N(°)ずつ位相の異なる同一周波数のパルス列で構成される駆動信号で制御され、
    前記2N個のミキサのうち、オン期間の位相差が180°であるパルス列で構成される駆動信号で制御される2個のミキサは、同一の第2積分素子に接続される、
    多相ミキサ。
  2. 前記2N個のミキサを制御する前記駆動信号の各々は、1周期に対するオン期間の比が100/2N(%)である、
    請求項に記載の多相ミキサ。
  3. 電圧信号を電流信号に変換するトランスコンダクタアンプと、
    前記トランスコンダクタアンプの後段に並列に接続された第1積分素子と、
    前記第1積分素子に対して並列に接続され、互いにL°(Lは180未満の正の値)ずつ位相の異なる同一周波数のパルス列で構成される駆動信号で制御されるM個(Mは2以上の自然数)のミキサと、を備え、
    LにMを乗算した値は360であり、
    前記M個のミキサのうち、オン期間が隣り合うパルス列で構成される駆動信号で制御されるP個(Pは、M未満の自然数)のミキサは、同一の第2積分素子に接続される、
    多相ミキサ。
  4. 前記M個のミキサを制御する前記駆動信号の各々は、1周期に対するオン期間の比が100/M(%)である、
    請求項に記載の多相ミキサ。
  5. 前記M個のミキサは、互いに同時にオン状態にならないようなパルス列からなる駆動信号で制御される、
    請求項に記載の多相ミキサ。
  6. 前記Lは90であり、前記Mは4であり、前記Pは2である、
    請求項に記載の多相ミキサ。
  7. 前記Lは60であり、前記Mは6であり、前記Pは3である、
    請求項に記載の多相ミキサ。
  8. 電圧信号を電流信号に変換するトランスコンダクタアンプと、
    前記トランスコンダクタアンプの後段に並列に接続された第1積分素子と、
    前記第1積分素子に対して並列に接続され、互いにL°(Lは180未満の正の値)ずつ位相の異なる同一周波数のパルス列で構成される駆動信号で制御されるM個(Mは2以上の自然数)のミキサと、を備え、
    LにMを乗算した値は360であり、
    前記M個のミキサのうち、オン期間の位相差が180°であるパルス列で構成される駆動信号で制御される2個のミキサは、同一の第2積分素子に接続される、
    多相ミキサ。
  9. 前記M個のミキサを制御する前記駆動信号の各々は、1周期に対するオン期間の比が100/M(%)である、
    請求項に記載の多相ミキサ。
  10. 前記M個のミキサは、互いに同時にオン状態にならないようなパルス列からなる駆動信号で制御される、
    請求項に記載の多相ミキサ。
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