JP2006210333A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 封着等の熱プロセスに伴うリアプレート、フェースプレートの反りによる、電子放出素子から放出された電子のフェースプレート上でのミスランディング対策。
【解決手段】 分散配置された複数の電子放出素子を有する第一の板状部材と、前記第一の板状部材に対向する面に前記複数の電子放出素子に対応して配置された複数の発光体を有する第2の板状部材と、を有しており、前記第一の板状部材もしくは前記第2の板状部材の少なくとも一方は、前記複数の電子放出素子または前記複数の発光部材から伸ばした法線の方向が分布を有している表示装置であって、
前記複数の電子放出素子の各々から放出する電子が前記対応する複数の発光部材の各々に照射するように、隣接する前記電子放出素子の間隔と該隣接する電子放出素子のそれぞれに対応する発光体の間隔とが、前記法線の方向の分布に応じて異なっている。
【選択図】 図15

Description

本発明は、電子放出素子を応用した画像表示装置に関する。
近年、画像、文字などの表示装置として平板型画像表示装置が盛んに研究開発されている。平板型画像表示装置には、大型化、高精細化が求められてきている。
平板型画像表示装置であるPDP、LCD、SED(表面伝導型電子放出素子ディスプレイ)では、平板ガラスを用いており、画像表示装置の厚さは数cm〜数十cmで、CRTと比較して薄い。そして、これらの表示装置は平板型とは言うものの、実際には、製造プロセスなどに起因した数mm程度以下の反りを有している。このような反りによって、画像の色むら、輝度むらを発生させる場合がある。
反りが生じた画像表示装置は、例えば、特許文献1に開示されており、これを図13に示す。
図13は電子放出素子を用いたパネル本体の概略断面図である。一表面側に多数個の電子放出素子10がマトリクス状に配設されたリヤプレート20と、フェースプレート30との間に枠状の支持用スペーサ40を介在させて、これらで形成される空間が真空に保たれている。フェースプレート30におけるリヤプレート20との対向面にはITO膜よりなるコレクタ電極が形成されている。各電子放出素子10は、それぞれ1つの蛍光体セル(蛍光体層)からなるサブピクセル32毎に配設される。個々のサブピクセル32は、電子放出素子10から放射される電子線により励起されて、3原色であるR,G,Bのいずれかに発光する。図示のとおり、フェースプレート30は、外面側に凸となる曲面形状を有している。
フェースプレート30に設けられるサブピクセル32は、サブピクセル32におけるリヤプレート20の上記一表面への投影像のサイズが揃うようにサブピクセル32間のピッチが設定されている。そのため、サブピクセル32の投影像が電子放出素子10の表面形状に略等しく且つ電子源素子10に重なるようになっている。よって隣りの電子放出素子10から放出された電子が到達するのを防止することができ、画像のにじみを防止して色再現性を高めることができる。
特開2003−109528号公報
図1は、平板型表示装置に用いられるパネルの構造を模式的に示した概略断面図である。101はリアプレート、102はフェースプレート、103は枠であり、104はリアプレート101とフェースプレート102と枠103をパネル封着工程によって封着されたパネルである。内部は真空である。105はリアプレート101のフェースプレート102と向き合う面上に形成された電子源パターンであり、複数の電子放出素子で形成されている。106はフェースプレート102のリアプレート101と向き合う面に形成された蛍光体パターンであり、複数の蛍光体からなり、前記電子放出素子ひとつひとつに対応している。
パネル封着工程における熱プロセスにて、リアプレート101とフェースプレート102に温度差などが発生することがある。その結果、パネル封着工程前は略平面であったリアプレート101および102が反る場合があり、図1に示すようにパネル104が反ってしまうことがある。
また、パネル封着工程でホットプレートを用いて、リアプレート101あるいはフェースプレート102を押し付けながら封着する場合などがある。ホットプレートは、封着工程を数多くこなしていくうちに熱的ひずみによって若干の反りを発生し、非平面となってしまうことがある。
このような温度差が発生したり、反ったホットプレートで封着されたパネルには、反りが発生し非平面となってしまう。このような反りはパネルサイズが大きくなるほど顕著になる。
また、平板型表示装置は、大気圧によってリアプレート101とフェースプレート102の間の空間がつぶされないように、フェースプレートとリアプレートの間にスペーサを設置している場合がある。このような構成の場合、大気圧によってリアプレート101とフェースプレート102はスペーサに押し付けられているので、リアプレート101全体の巨視的な曲率半径とフェースプレート102全体の巨視的な曲率半径はほぼ一致した状態になる。
ここで、電子源パターン105と蛍光体パターン106を略平面状態のそれぞれリアプレート101とフェースプレート102に同じサイズで形成し、リアプレートの101とフェースプレート102の中心位置が一致するように封着されたパネル104を想定する。電子放出素子から放出された電子ビームは、電子放出素子におけるリアプレートの法線方向に射出される。従って、上述の理由でパネルが反った場合、図1に示すように、両端でδづつの差が発生することとなる。
言い換えると、ある電子放出素子の重心位置あるいは放出される電子ビームの重心位置の法線方向に、本来あるべきはずの蛍光体の重心位置がなく、電子ビームのフェースプレートへの照射位置に、ずれが発生する。これを図14に示す。
なお、偏向電圧などによって電子ビームが偏向される場合には、その偏向量を考慮し、理想的な蛍光体の重心位置を設定し、同様の考え方を行う。
このような反りに伴う位置ずれは、画面中心では小さいが、画面の外側にいけばいくほど大きくなる。位置ずれが小さいうちは画質として支障をきたさない。しかし位置ずれ量が大きくなるに従い、電子ビームが本来照射すべき蛍光体からずれることで輝度が低下する。さらに位置ズレが大きくなると、本来照射すべき蛍光体の隣の蛍光体を照射することとなり、カラーテレビの場合には色ずれが発生する。このような色ずれは画面サイズの増大とともに顕著な問題となる。
輝度の低下は、蛍光体の大きさをビームサイズより大きくすることで、ある程度抑制できる。しかし高精細な表示装置の場合、位置ズレが顕著な問題となる。
このように、気密容器(パネル)の反りによって発生する位置ズレは、今後、画像表示装置の大型化、高精細化に伴って、重要な問題となる。
上記課題を解決する本発明は、
分散配置された複数の電子放出素子を有する第一の板状部材と、前記第一の板状部材に対向する面に前記複数の電子放出素子に対応して配置された複数の発光体を有する第2の板状部材と、を有しており、前記第一の板状部材もしくは前記第2の板状部材の少なくとも一方は、前記複数の電子放出素子または前記複数の発光体から伸ばした法線の方向が分布を有している表示装置であって、
前記複数の電子放出素子の各々から放出する電子が前記対応する複数の発光体の各々に照射するように、少なくとも一部の電子放出素子と該電子放出素子に隣接する電子放出素子との間隔と、該電子放出素子に対応する発光体と該発光体に隣接する発光体との間隔とが、異なっていることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、蛍光体パターンとリアプレートパターンの大きさを変え、あるいはパターンピッチを変えることで、反りによる相対的な位置ずれをなくし、輝度むらおよび色ずれのない画像形成装置の製造を可能とする。
図2に本発明のパネルの構造を模式的に示した概略断面図を示す。101はリアプレート、102はフェースプレート、103は枠であり、104はリアプレート101とフェースプレート102と枠103をパネル封着工程によって封着されたパネルである。パネル104はフェースプレート102側を凸として反った、非平面形状となっている。枠103は不図示の真空気密を保つためのシール機能を発揮するシール材によって固定されている。パネルの内部は真空である。107はリアプレート101のフェースプレート102と向き合う面上に形成された電子源パターンであり、複数の電子放出素子で形成されている。108はフェースプレート102のリアプレート101と向き合う面に形成された蛍光体パターンであり、複数の蛍光体からなり、前記電子放出素子ひとつひとつに対応している。蛍光体パターン108を電子源パターン107より長く(大きく)形成しておくことで、反ったパネル104の状態ではパターン間の相対的な位置ずれの発生を防ぐことが可能となる。
相対的なパターンサイズに差をつけるには次の2つの方法が挙げられる。
(1)蛍光体パターンの大きさ基準とし、電子源パターンの大きさを変更する。
(2)電子源パターンの大きさを基準とし、蛍光体パターンの大きさを変更する。
尚、蛍光体パターンの大きさとは、蛍光体パターンの両端間の距離であり、電子源パターンの大きさとは、電子源の両端間の距離を意味する。
画像は、蛍光体パターンによって決まるので、上記(1)が望ましいが、製造プロセスなどで(1)が難しい場合、(2)も可能である。
パターンの大きさの変更方法には、次の2つが挙げられる。
(3)ひとつの蛍光体サイズまたはひとつの電子放出素子サイズを変えずに、蛍光体ピッチと電子放出素子ピッチを異ならせる。
(4)蛍光体と電子放出素子のピッチを同じにし、ひとつの蛍光体サイズまたはひとつの電子放出素子サイズを異ならせる。
蛍光体サイズおよび電子源サイズを変更することで輝度に変化が現れなければ(4)でも構わないが、輝度に変化が発生する場合、(3)が適切である。
高精細化を実現するため、また、封着工程でのリアプレート101とフェースプレート102の相対的位置合わせマージンを大きくするためには、(1)と(3)を選択することが望ましい。
次に、パターンサイズの差をパネル104の反り形状から定量的に算出する。図3に封着工程前の状態を、図4にパネルの概略断面図を示す。
図3において、113はリアプレート101の中立面、114はフェースプレート105の中立面である。119は点A’、120は点B’であり、電子源パターン107の両端である。115は点A、116は点Bであり、点A’119と点B’120をリアプレートの中立面113に投影した点である。点Aと点Bの距離をL−δとすると、点A’と点B’の距離もL−δである。尚、中立面とは、各部材の厚さ方向の中心部分に位置する仮想の面である。
121は点C’、122は点D’であり、蛍光体パターン108の両端である。117は点C、118は点Dであり、点C’121と点D’122をフェースプレートの中立面114に投影した点である。点Cと点Dの距離をLとすると、点C’と点D’の距離もLである。すなわち、蛍光体パターン108を電子源パターン107よりδだけ長く(大きく)形成しておく。
図4は封着工程を経たパネル104の概略断面図である。112はパネル104の中立面である。パネル104は、画像が表示される領域(およそ、蛍光体パターン108と同じ領域)において反り量hだけ反っており、パネル104の中立面112は曲率半径Rで反っている。この曲率半径を代表的な曲率半径とする。この代表的な曲率半径は数十m以上である。よってリアプレートとフェースプレートとの距離が数mm程度で、フェースプレート、リアプレート各々の厚さが数mm程度の場合、リアプレート101およびフェースプレート102の曲率半径も代表的曲率半径とほぼ同じである。
リアプレート101およびフェースプレート102の中立面の長さは変わらないので、
弧AB=L−δ
弧CD=L
である。しかし、リアプレート101およびフェースプレート102は反っているので、電子放出素子の間隔と、蛍光体の間隔は、互いに異なるように形成する必要がある。これを式で表現する。リアプレート101の板厚をT、フェースプレート102の板厚をTとすると次のようになる。
弧A’B’=弧AB×[1+T/(2R)]=(L−δ)×[1+T/(2R)]
弧C’D’=弧CD×[1−T/(2R)]=L×[1−T/(2R)]
位置ずれをなくすには、点Oと点A’とC’が一直線上に並び、同時に点Oと点B’とD’が一直線上に並ぶことが必要である。リアプレート101とフェースプレート102との距離をSとし、次式が成立すればよい。
弧C’D’=弧A’B’×[1+S/(2R)]
これらの計算を行う。計算の簡略化のため、T、T2、Sは数mm程度であり、δは1mm以下であり、Lは1m程度、Rは数十m程度とした。また、微小となる項を無視した。その結果、実質的に正しい下記結果を得る。
δ=L[(T+T)/2+S]/R
ここで、[(T+T)/2+S]は、リアプレート101の中立面113とフェースプレート102の中立面114の距離に一致する。すなわち、リアプレート101の中立面113とフェースプレート102の中立面114の距離をTとすれば、
δ=TL/R
となる。さらに、反り量hと曲率半径にはおおよそ次式の関係がある。
R=L/8h
これを用いて、次式を得た。
δ=8Th/L
すなわち、電子源パターン107のサイズを蛍光体パターン108のサイズよりもδだけ小さくすればよく、縮尺的な表現にすると、電子源パターン107のサイズを蛍光体パターン108のサイズのK倍にすればよい。
K=(L−δ)/L=(L−TL/R)/L=1−T/R
次に、図5および図6に蛍光体パターンおよび電子源パターンについて説明する。図5において、123は蛍光体であり、断面図においては、蛍光体パターン108はN個の蛍光体123によって構成されている。蛍光体は等ピッチに配列されており、そのピッチをPとすると蛍光体パターンの大きさLは次式で定義される。
L=N×P
図6において、124は電子放出素子であり、電子源パターン107はN個の電子放出素子124によって構成されている。電子放出素子は等ピッチに配列されており、そのピッチをpとすると、電子源パターンの大きさL−δは次式で表現される。
L−δ=N×p
これらより、
p=P−δ/N=P−TL/NR
とすればよい。本発明を適用した画像表示装置の部分拡大図を図15に示す。
Tはリアプレート101の中立面113とフェースプレート102の中立面114の距離である。よってTは、リアプレート101あるいはフェースプレート102の基板厚さが厚いほど大きく、また、リアプレート101とフェースプレート102の距離が大きいと大きくなる。従って、リアプレート101とフェースプレート102の距離を0.5mm〜3mm程度、あるいはそれ以上必要とするFED型画像表示装置においては、反りによる位置ズレが大きく、本発明は、非常に効果的である。
また、パネルサイズが大きくなるに従ってパネル封着プロセスなどの精度が必要となり、かつ、反り量はより大きくなる。よって、h/LはパネルサイズLの増加とともに大きくなる。従って、パネルサイズが大きくなるほど、本発明は有効になる。
上記実施態様では、表面伝導型電子放出素子を電子源とする平面型画像表示装置について示した。しかしこれに限定することはなく、電界放出型などを電子源とする平面型画像表示装置、PDPなどでも同様の効果を発揮する。
(第1の実施例)
図3は第一の実施例を説明する図である。リアプレート101はガラス基板であり、基板厚さT=2.8mm、フェースプレート102はガラス基板であり、基板厚さT=2.8mmである。そして封着プロセスによってリアプレート101、フェースプレート102と枠103を不図示のシール材によって封着することで、図7に示すパネル104が形成される。パネル104は、リアプレート101からフェースプレート102に向かう方向に凸状に反り、略円形形状となっている。パネル104において、リアプレート101とフェースプレート102との距離は2mmである。
図7において、125はパネル104の断面構造を見るための断面平面Eである。そして、図4に、平面E125で切断したパネル104の断面概略図を示す。封着プロセス、主に封着装置の加熱温度特性によって1mmの反り量hが発生してしまうことが事前にわかっている。この場合の曲率半径は約77mであった。
蛍光体パターン108の長さLは787.2mmである。電子源パターン107は反りによる位置ずれを考慮し、蛍光体パターンの長さよりδだけ小さくしなければならない。なお、電子源は複数の表面伝導型放出素子で構成される。δを計算すると、49μmであった。従って、電子源パターン107の長さを787.151mmとなるように形成した。蛍光体のピッチPは205μmとした。よって蛍光体パターン102の中央にて位置ずれが発生しないようにパネルを封着すると、蛍光体パターン102の両端にて24.5μmの位置ずれが発生することとなる。複数の蛍光体の間には不図示であるが幅30μmのブラックマトリクスとよばれる無発光領域を形成した。よって、本発明を採用しない表示装置においては、電子ビームの射突位置がずれて無発光領域に射突し、輝度が低下するところであったが、本発明の対策により、良好な画像を得ることができた。
(第2の実施例)
図8は第二の実施例を説明する図である。リアプレート201はガラス基板であり、基板厚さT=2.8mm、フェースプレート202はガラス基板であり、基板厚さT=2.8mmである。そして封着プロセスによってリアプレート201、フェースプレート202と枠203を不図示のシール材によって封着することで、図8に示すパネル204が形成された。パネル204は、リアプレート201からフェースプレート202に向かう方向に凸状に反っており、非平面状態であった。パネル204において、リアプレート201とフェースプレート202との距離は1.6mmである。
図8において225はパネル204の断面構造を見るための断面平面Fである。そして、図9に、平面F225で切断したパネル204の断面概略図を示す。封着プロセスによって非平面状となっており、その状態は3つの区間で異なっていた。尚、このことは、封着プロセス、主に封着装置の加熱温度特性によって、あらかじめ形状が予測されていた。区間1において、パネル形状に反りはなく、リアプレート201とフェースプレート202はほぼ平面であった。区間2において、パネル形状は円筒形状であり、点O205を中心とした曲率半径Rとした形状をしている。また、区間3においては、パネル形状は円筒形状であるものの区間2とは曲率半径が異なり、点O206を中心とした曲率半径Rの円筒形状をしていた。パネルの形状測定などから、Rは100m、Rは60mであった。区間1,2,3は蛍光体パターン208をほぼ3等分している。
区間1では、曲率がないため、反りによる位置ずれが起きた場合、区間1において、その位置ずれ量は同じである。
封着装置の加熱温度特性によって、上記のようなパネル形状が事前にわかっているため位置ずれをなくすようなパターンを用意した。
蛍光体パターン208の長さは、L=787.2mmとし、これに対して電子源パターン207の長さを決めるために、区間1,2,3におけるδ,δ,δを求めた。
δ=0mmである。δは、長さ約262mmに対して曲率半径100mを用いると11.5μmとなる。δは、長さ約262mmに対して曲率半径60mを用いると19.2μmとなる。
電子源パターンは、不図示の7680個の電子放出素子で構成されている。図9において、区間1には2560個の電子放出素子が含まれ、区間2には2560個の電子放出素子が含まれ、区間3には2560個の電子放出素子が含まれる。区間2の中央の電子放出素子と蛍光体おいて、すなわち、端から3840番目の電子放出素子と蛍光体の相対的な位置ずれが発生しないように封着する。そして、区間2における電子放出素子3840個を含む電子源パターンを蛍光体パターン(262.4mm)より11.5μmだけ小さい262.3885mmで作製する。区間1における電子源3840個を含む電子源パターンは、蛍光体パターン(262.4mm)と同じ大きさの262.4mmで区間2の図面左側に接続する状態で作製する。そして、区間3における電子源3840個を含む電子源パターンを蛍光体パターン(262.4mm)より19.2μmだけ小さい262.3808mmで区間2の図面右側に接続する状態で作製する。
すなわち、一定のパターンピッチを有する蛍光体パターン208に対して区間1,2,3で3つのパターンピッチを有する電子源パターン207をあてがうことで、位置ずれをなくすことができた。
最終的には、電子源パターン207は蛍光体パターンよりも31μmだけ小さくつくればよい。従って、電子源パターン207の長さを787.169mmとなる。
なお、電子放出素子は表面伝導型放出素子である。
蛍光体のピッチPは102.5μmとした。もし位置ずれを考慮せずに蛍光体パターンと同じ電子源パターンを用いた場合、蛍光体パターン208の中央にて位置ずれが発生しないようにパネルを封着すると、蛍光体パターン208の両端にて15.5μmの位置ずれが発生していたこととなる。複数の蛍光体の間には不図示であるが幅12μmのブラックマトリクスとよばれる無発光領域が形成されている。よって、本発明を採用しない表示装置においては、電子ビームの射突位置がずれて隣の蛍光体に射突し、輝度低下および色ずれが発生するところであった。しかしながら、本発明の対策により、良好な画像を得ることができた。
(第3の実施例)
図10は第三の実施例を説明する図である。リアプレート301はガラス基板であり、基板厚さT=1.8mm、フェースプレート302はガラス基板であり、基板厚さT=1.8mmである。そして封着プロセスによってリアプレート301、フェースプレート302と枠303を不図示のシール材によって封着することで、パネル304が形成される。パネル304はフェースプレート302からリアプレート301に向かう方向に凸状に反っている。パネル304において、リアプレート301とフェースプレート302との距離は2mmである。
パネルは3次元形状測定によって、曲率半径約85m(R=85m)の略球面形状であった。尚、このことは、封着プロセス、主に封着装置の加熱温度特性によって、あらかじめ形状が予測されていた。
フェースプレート302からリアプレート301に向かう方向に凸形状であるので、リアプレート301上に形成される電子源パターンをフェースプレート302上に形成される蛍光体パターンより大きくしなければならない。
図11にフェースプレート上に形成される蛍光体パターン308を示し、図12に、リアプレート上に形成される電子源パターン307を示す。蛍光体パターン308は複数の蛍光体323によって形成され、電子源パターン307は複数の電子放出素子324によって形成される。蛍光体パターンのサイズとして、X方向(長手方向)の長さをLx、Y方向(短手)方向の長さをLyとする。電子源パターン307のX方向の長さは反りによる位置ずれを補正するためにLxよりもδxだけ大きくし、Lx+δXとし、電子源パターン307のY方向の長さはLyよりδyだけ大きくし、Ly+δXとすればよい。
以上の考察より、Lxは985.9mm、電子放出素子324のX方向ピッチPxは0.514mmとした。またLyは554.6mm、電子放出素子324のY方向ピッチPyは0.514mmとした。よってδxは41.8μm、δyは23.5μmである。
従って、電子源パターン307は蛍光体パターン308と同じにするのではなく、X方向を41.8μm大きい985.942mm、Y方向を23.5μm大きい554.624mmとした。
なお、電子放出素子は表面伝導型放出素子である。
上記パネルに対して画像を表示したところ、輝度低下がない良好な画像を得ることができた。
以上、各実施例を用いて説明したが、発明はこれらの実施例に限るものではない。例えば、各実施例における凸形状は、リアプレートからフェースプレートに向かう凸形状をフェースプレートからリアプレートに向かう凸形状に変更された場合、素子ピッチと蛍光体ピッチの関係を入れ替えれば実現できる。同様に、フェースプレートからリアプレートに向かう凸形状をリアプレートからフェースプレートに向かう凸形状に変更された場合には、素子ピッチと蛍光体ピッチの関係を入れ替えれば実現できる。
パネルの構造を模式的に示した概略断面図 パネルの構造を模式的に示した概略断面図 封着工程前の状態 封着工程を経たパネル104の概略断面図 蛍光体パターンを説明する図 電子源パターンを説明する図 第一の実施例を説明する概略斜視図 第二の実施例を説明する概略斜視図 パネル204の断面概略図 第三の実施例を説明する概略斜視図 フェースプレート上に形成される蛍光体パターン308 リアプレート上に形成される電子源パターン307 従来例 課題を説明する部分拡大図 本発明を適用した画像表示装置の部分拡大図
符号の説明
10 電子源素子
20 リヤプレート
30 フェースプレート
40 支持用スペーサ
32 サブピクセル
101 リアプレート
102 フェースプレート
103 枠
104 パネル
105 電子源パターン
106 蛍光体パターン
107 電子源パターン
108 蛍光体パターン
113 リアプレート101の中立面
114 フェースプレート105の中立面
115 点A
116 点B
117 点C
118 点D
119 点A’
120 点B’
121 点C’
122 点D’
123 蛍光体
124 電子源
201 リアプレート
202 フェースプレート
203 枠
204 パネル
207 電子源パターン
208 蛍光体パターン
225 平面F
205 点O
206 点O
301 リアプレート
302 フェースプレート
303 枠
304 パネル
323 蛍光体
324 電子源

Claims (7)

  1. 分散配置された複数の電子放出素子を有する第一の板状部材と、前記第一の板状部材に対向する面に前記複数の電子放出素子に対応して配置された複数の発光体を有する第2の板状部材と、を有しており、前記第一の板状部材もしくは前記第2の板状部材の少なくとも一方は、前記複数の電子放出素子または前記複数の発光体から伸ばした法線の方向が分布を有している表示装置であって、
    前記複数の電子放出素子の各々から放出する電子が前記対応する複数の発光体の各々に照射するように、少なくとも一部の電子放出素子と該電子放出素子に隣接する電子放出素子との間隔と、該電子放出素子に対応する発光体と該発光体に隣接する発光体との間隔とが、異なっていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記第二の板状部材が前記第一の板状部材に向かう方向に突出する凸形状を有し、前記電子放出素子の間隔が、前記発光体の間隔よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記第一の板状部材及び第二の板状部材は、第二の板状部材から第一の板状部材に向かう方向に突出する曲率半径Rの凸形状を有し、第一の板状部材の中立面と第二の板状部材の中立面とは、距離Tを隔てて位置し、前記電子放出素子の間隔が前記発光体の間隔の[1+T/R]倍であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記第一の板状部材が前記第二の板状部材に向かう方向に突出する凸形状を有し、前記電子放出素子の間隔が、前記発光体の間隔よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 前記第一の板状部材及び第二の板状部材は、第一の板状部材から第二の板状部材に向かう方向に突出する曲率半径Rの凸形状を有し、第一の板状部材の中立面と第二の板状部材の中立面とは、距離Tを隔てて位置し、前記電子放出素子の間隔が前記発光体の間隔の[1−T/R]倍であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  6. 前記第一の板状部材及び第二の板状部材は、第二の板状部材から第一の板状部材に向かう方向に突出する凸形状を有するn(n≧2の整数)個の領域を有し、該複数の領域の各々の曲率半径がRn、第一の板状部材の中立面と第二の板状部材の中立面との距離がTであり、前記複数の領域の各々における前記電子放出素子の間隔が前記発光体の間隔の[1+T/Rn]倍であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  7. 前記第一の板状部材及び第二の板状部材は、第一の板状部材から第二の板状部材に向かう方向に突出する凸形状を有するn(n≧2の整数)個の領域を有し、該複数の領域の各々の曲率半径がRn、第一の板状部材の中立面と第二の板状部材の中立面との距離がTであり、前記複数の領域の各々における前記電子放出素子の間隔が前記発光体の間隔の[1−T/Rn]倍であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
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