JP2006209674A - 盤仕様決定システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】標準品では要求条件に適合するものがない場合でも標準品を用いて要求条件に対応させることが可能な盤仕様決定システムを提供する。
【解決手段】検索手段11は要求条件を標準品データベースDBに与え、標準品データベースDBから標準品の部品で構成される分電盤の構成を抽出する。検索手段11において要求条件に適合する標準品が標準品データベースDBから抽出できないときに、条件分割手段10は標準品データベースDBに与えた要求条件を負荷のエリアで分割し、分割した各要求条件を検索手段11に与える。
【選択図】 図1
【解決手段】検索手段11は要求条件を標準品データベースDBに与え、標準品データベースDBから標準品の部品で構成される分電盤の構成を抽出する。検索手段11において要求条件に適合する標準品が標準品データベースDBから抽出できないときに、条件分割手段10は標準品データベースDBに与えた要求条件を負荷のエリアで分割し、分割した各要求条件を検索手段11に与える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、分電盤、配電盤、開閉器盤などの盤について要求条件を満たす仕様の決定を支援する盤仕様決定システムに関するものである。
一般に、分電盤、配電盤、開閉器盤などの盤の仕様を要求条件に応じて決定するには、あらかじめ設計されている盤の複数種類の標準品をデータベースに格納した標準品ライブラリを用い、設置場所や寸法などの条件と負荷の容量・設置エリア・回路数などの負荷情報との要求条件に適合する標準品を標準品ライブラリから選択している。また、要求条件に適合する標準品が標準品ライブラリに存在しない場合には、要求条件を満たす盤の仕様を人手によって決定している。つまり、要求条件に適合する標準品が標準品ライブラリに存在しないときには、オーダ品ないし特注品になるから、盤の利用者にとってはコスト増になり、盤の提供者にとっては設計・製作に手間がかかり納期が遅れるという問題がある。
この種の問題をある程度解消するものとして、部品の図面を格納した部品図データを要求条件で検索し、要求条件に合致する部品が部品図データベースに存在しないときには、製品図作成手段により類似の部品図データを要求条件に適合するように自動的に修正することが考えられている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−269156号公報(第0010段落、第0021段落)
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、要求条件に合致しないとはいえ類似する標準品が部品図データベースに格納されていなければならず、部品図データベースに格納されている標準品と要求条件との差が大きいときには対応することができない。したがって、要求条件と標準品との差が大きいときには、コスト増や設計・製作の手間の問題が依然として解消されない。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、標準品では要求条件に適合するものがない場合でも標準品を用いて要求条件に対応させることが可能な盤仕様決定システムを提供することにある。
請求項1の発明は、要求条件と盤の標準品とを対応付けて格納した標準品データベースと、要求条件を標準品データベースに照合し要求条件に適合する盤の標準品を抽出する検索手段と、要求条件に適合する標準品が標準品データベースに存在しないときに与えられた要求条件を所定の分割条件で複数個の要求条件に分割する条件分割手段とを備え、条件分割手段で分割して得られた各要求条件をそれぞれ検索手段に与え、分割後の各要求条件に適合する標準品を抽出することを特徴とする。
この構成によれば、要求条件に適合する標準品が標準品データベースに存在しない場合には、条件分割手段に与えられた要求条件を複数個の要求条件に分割するから、分割後の各要求条件に適合する標準品を抽出できる可能性が高くなり、標準品の組合せによって与えられた要求条件を満たせる可能性が高くなる。結果的に、要求条件に対してほとんどの場合に標準品で対応可能になるから、オーダ品を用いる場合に比較して、利用者にとってはコスト増が抑制され、提供者にとっては設計・製作の手間が少なく納期を短縮することができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記条件分割手段は、要求条件を満たす標準品が標準品データベースに存在しないときに利用者に通知し利用者による分割条件の指示を入力可能とする対話手段を備え、与えられた要求条件を対話手段で指示された分割条件で複数個の要求条件に分割することを特徴とする。
この構成によれば、対話手段を設け利用者に分割条件の指示を入力させるから、盤を設置する現場の要求や制限などを分割条件に用いることが可能になる。つまり、現場の要求や制限を考慮して標準品の組合せに不要な組合せが生じるのを抑制することができる。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記対話手段は、利用者が指示する分割条件として、盤を設置するエリアを指示可能であることを特徴とする。
この構成によれば、盤を設置する現場のエリアに標準品の盤を対応付けることができる。たとえば1エリアに1台の盤を配置したり、複数エリアに1台の盤を配置したりすることによって、各盤がどのエリアに対応するかの関係がわかりやすくなる。
請求項4の発明では、請求項2の発明において、前記対話手段は、利用者が指示する分割条件として、盤の寸法制限を指示可能であることを特徴とする。
この構成によれば、分割後の要求条件に適合する標準品を抽出する際に寸法制限を加えて設置する場所の制約を与えることにより、設置する場所に収まらない標準品を抽出するのを防止することができ、現場で確実に設置できる標準品の組合せを選択することができる。
請求項5の発明は、コンピュータを、要求条件と盤の標準品とを対応付けて格納した標準品データベースと、要求条件を標準品データベースに照合し要求条件に適合する盤の標準品を抽出する検索手段と、要求条件に適合する標準品が標準品データベースに存在しないときに与えられた要求条件を所定の分割条件で複数個の要求条件に分割する条件分割手段として機能させるプログラムであって、条件分割手段で分割して得られた各要求条件をそれぞれ検索手段に与え、分割後の各要求条件に適合する標準品を抽出することを特徴とする。
このプログラムを用いることにより、請求項1と同様に、標準品の組合せによって与えられた要求条件を満たせる可能性が高くなり、要求条件に対してほとんどの場合に標準品で対応可能になるから、オーダ品を用いる場合に比較して、利用者にとってはコスト増が抑制され、提供者にとっては設計・製作の手間が少なく納期を短縮することができる。
本発明の構成では、要求条件に適合する標準品が標準品データベースに存在しない場合に、条件分割手段に与えられた要求条件を複数個の要求条件に分割するから、標準品の組合せによって与えられた要求条件を満たせる可能性が高くなるという利点を有する。すなわち、標準品の組合せで要求条件に対応可能になり、一般に標準品は低コストかつ製作に要する日数が少ないから、オーダ品に比較すると、利用者にとってはコスト増が抑制され、提供者にとっては設計・製作の手間が少なく納期を短縮することができるという利点がある。
以下に説明する実施形態では、盤として店舗の電気設備に用いる分電盤を想定する。この種の分電盤を製作する際には、工事店あるいは代理店において現場の要求条件を収集し、工事店あるいは代理店と盤メーカとの間で連絡し合うことで分電盤仕様を検討し、要求条件に適合する分電盤の図面を盤メーカにおいて作成するとともに、最終的な分電盤仕様を工事店あるいは代理店において決定しているのが現状である。分電盤仕様が決定され図面が作成されると、工事店あるいは代理店から盤メーカに対して発注し、盤メーカで分電盤の製作を開始する。つまり、分電盤の要求条件の収集から分電盤仕様の決定までの間に工事店あるいは代理店と盤メーカとの間で情報を何度も授受するから、分電盤の要求条件を収集してから分電盤仕様の決定までに時間がかかることになる。
本実施形態は、工事店あるいは代理店において要求条件を収集してから分電盤仕様の決定までの時間を短縮できるように支援する盤仕様決定システムを提供するものであり、盤仕様決定システムは、コンピュータを用いて構築される。盤仕様決定システムを構築するコンピュータは盤メーカの管理下でウェブサーバとして機能させ、工事店あるいは代理店に設けた端末からインターネットのようなネットワークを通してウェブサーバにアクセスすることにより工事店あるいは代理店での分電盤仕様の決定の支援に用いる。ただし、工事店あるいは代理店の管理下にあるコンピュータで、ウェブサーバと同様の機能を持たせるプログラムを実行することにより、当該コンピュータを単独で用いて分電盤仕様を決定するようにしてもよい。
以下の説明では、コンピュータからウェブサーバとしての機能は省略し単独のコンピュータとして説明するが、以下で説明するコンピュータにウェブサーバの機能を付加すれば、ネットワークを通して端末から操作することができる。コンピュータでは適宜のプログラムを実行し、図1に示す構成の機能を実現する。
図1において、標準品データベースDBは、分電盤の設置場所や寸法などの条件と負荷の容量・設置エリア・回路数などの負荷情報との要求条件が与えられると、要求条件に適合するように標準品の部品(筐体、メインブレーカ、分岐ブレーカなど)を組合わせた分電盤(以下、標準品の分電盤という)の構成を出力するものである。したがって、標準品データベースDBは、要求条件と標準品の分電盤とを対応付けて格納したものであると言える。ただし、標準品データベースDBは、要求条件を標準品の分電盤に直接対応付けているわけではなく、分電盤を構成する標準品の部品に関する仕様を格納した標準品ライブラリDB1と、要求条件から分電盤の電気設計である主幹容量、分岐回路数、相バランスを決定するルール群DB2とを備え、標準品データベースDBに要求条件が与えられると、ルール群DB2を起動し要求条件に合致する部品を標準品ライブラリDB1から集積し、集積した部品により要求仕様に合致した標準品の分電盤を設計するようになっている。ここで、標準品の部品とは、製品化されており製品カタログに載っているものと、製品カタログには載っていなくとも設計済みで製造設備の変更を伴わずに製作できるものとを意味する。標準品の分電盤は、標準品ライブラリDB1に含まれている標準品の筐体を1個だけ使用し、標準品の他の部品を組み合わせて設計可能な分電盤を意味する。
上述のように、標準品データベースDBはルール群を起動して標準品の分電盤を設計するから、エキスパートシステムとしての機能を有している。もっとも、内部処理はルールベースと推論エンジンとを有するエキスパートシステムであっても、全体として見れば要求条件に適合する盤の標準品に対応付けていることと等価であり、いわば知的データベースの一種であると言える。このように標準品データベースDBを知的データベースとして構成しているから、多種類の分電盤を少数の部品の仕様と部品を組み合わせるルール群とで表すことができ、多種類の分電盤に個々に要求条件を対応付ける場合に比較すると、標準品データベースDBに格納しておくデータ数を削減することができる。
ルール群DB2には、現場の情報から得られる要求条件を前提条件に用いて標準品の部品の組合せからなる分電盤仕様である主幹容量・分岐回路数・相バランスを決定する入力ルールと、分電盤仕様に含まれる部品を用いて分電盤を設計する構成ルールとが含まれる。現場の情報は、建物面積、分電盤を設置する場所の寸法制限、負荷の設置エリアのような建物情報と、専用コンセント、特定照明などの電気負荷データ入力との情報を含み、建物情報からは、一般照明の照度計算を行い照明器具の灯数を算出し、また面積当たりの一般コンセントの口数を設定する。つまり、負荷の種類・容量・設置エリアなどの要求条件が決まるから、要求条件に入力ルールを適用することにより、主幹容量・分岐回路数・相バランスが決定される。
標準品データベースDBは、要求条件を検索手段11に与えることにより起動され、標準品データベースDBでは検索手段11から要求条件が与えられると、上述したように標準品の部品の組合せである分電盤仕様を生成し、分電盤仕様に構成ルールを適用することで部品の配置を決め分電盤を設計して検索手段11に返す。すなわち、検索手段11は、標準品データベースDBに要求条件を照合し、標準品データベースDBに格納された標準品の部品を組み合わせて設計可能な標準品の分電盤のうち要求条件に適合するものを抽出する機能を有する。
ところで、検索手段11に与える要求条件は、キーボードやマウスからなる入力手段12とCRTや液晶表示器からなるディスプレイ13とを備えた対話型のマンマシンインタフェースである対話手段14から入力される。対話手段14は、ブラウザにプラグインを追加することにより構成されており、後述する画面をディスプレイ13に表示し利用者に対して入力手段12からの入力を促すようになっている。ディスプレイ13は検索手段11とは出力手段15を介して接続され、検索手段11による検索結果に基づいて出力手段15で生成した情報をディスプレイ13に表示する。また、出力手段15にはプリンタ16も接続され、ディスプレイ13に表示された情報を必要に応じて印刷することが可能になっている。
出力手段15は、対話型のインタフェースを構成するための画面を生成するほか、標準品データベースDBから抽出した標準品の分電盤について製作図および三次元で外観を示す外形図を生成し、また他のアプリケーションにデータを引き渡す機能も有している。たとえば、製作図はCADのデータに変換され、CADによるデータの修正が可能であるとともにCADに連動する工作装置を制御することが可能になる。また、要求条件の一覧を表計算アプリケーションに引き渡すことにより、分電盤の施工に必要な種々のドキュメントを作成することが可能になっている。この種のドキュメントには、上述した現場の情報を一覧表に表した機器情報と、負荷の設置場所や容量を一覧表示した負荷表、分電盤と負荷との電気的な接続関係を示すユニット構成表などがある。さらに、機器情報、負荷表、ユニット構成表は建物の物件に対応付けられ、物件ごとにまとめて図示しないデータベースに格納される。
ところで、物件によっては要求条件に対して標準品データベースDBから標準品の分電盤を抽出することができない場合がある。標準品の分電盤を抽出することができない場合には、出力手段15では検索手段11の結果を受けて、要求条件に適合する標準品の分電盤が存在しないことをディスプレイ13に表示し利用者に通知する。ディスプレイ13には、標準品での対応を行うか否かの選択肢が表示され(後述する)、標準品での対応を行うことを利用者が入力手段12によって選択すると条件分割手段10が起動される。条件分割手段10は、検索手段11が先に標準品データベースDBに照合した要求条件を所定の分割条件で複数個の要求条件に分割し、分割した各要求条件をそれぞれ検索手段11に与えることにより、分割された各要求条件に適合する標準品の分電盤を標準品データベースDBから抽出する。ここで、要求条件は、分電盤の設置場所や寸法、負荷の容量・設置エリア・回路数などを含むから、これらの属性のうち分類可能なものを分割条件に用いることで要求条件を分割する。
いま、要求条件の分割に用いる分割条件として、負荷の設置エリアを用いるものとする。設置エリアは、負荷を配置している部屋や区画を意味するだけではなく、負荷を配置している場所の用途によって分類する場合もある。たとえば、店舗であれば、店内と事務所と倉庫と駐車場とに分類することができる。設置エリアを分割条件に用いると、設置エリアを単位として負荷の配分を分割することができる。つまり、分割された負荷ごとに分電盤を設けることにより、複数台の分電盤で負荷に対応することが可能になる。ここで、分割条件が適切であれば、分割後の各要求条件にそれぞれ適合する標準品の分電盤を標準品データベースDBから抽出することが可能になる。
分割条件としては、設置エリアのほか分電盤の寸法制限を用いることも可能である。つまり、分電盤を設置する場所の寸法制限を分割条件とすることが可能である。寸法制限を分割条件に用いると、設置する場所に適合しない分電盤は採用されないから、複数台の標準品の分電盤で要求条件に応じる場合に、設置できない分電盤を排除して適合する分電盤を選別することができる。なお、分電盤内の余剰のスペースには予備回路の分岐ブレーカを設けることがあるが、複数台の分電盤により初期の要求条件に適合させる場合には、可能な限り予備回路を整理し、予備回路数をできるだけ少なくする。また、分割後の要求条件に対して標準品の分電盤のみで対応できない場合には、分割後の要求条件をさらに分割したり、分割条件を変更して分割の方法を変更してもよい。分割後の要求条件に対して標準品の分電盤の組合せが複数抽出される場合には、分割数やコストによって1つの組合せを選択すればよい。
上述した動作をまとめると図2のようになる。すなわち、現場の要求条件が入力されると(S1)、検索手段11において要求条件が標準品データベースDBに照合され、要求条件に入力ルールが適用されることにより、分電盤仕様が生成される(S2)。その後、分電盤仕様に構成ルールが適用され、分電盤仕様に適合する分電盤が標準品データベースDBから抽出される。ここで、標準品の分電盤を抽出することができた場合には(S3)、分電盤を設置する場所の寸法制限の範囲内か否かが評価され(S4)、標準品の分電盤であれば当該分電盤について出力手段15を通してドキュメント作成用のデータが生成される(S5)。つまり、負荷表や図面が生成される。また、本実施形態では説明していないが、見積りも生成することができる。
一方、ステップS3において標準品の分電盤が存在しないと判断されるか、ステップS4において寸法制限の範囲外と判断された場合には、標準品で対応するか否かがディスプレイ13により利用者に打診される(S6)。ここで、利用者が標準品での対応を不要としたときには、出力手段15ではオーダ品で対応するように、ドキュメント作成用のデータが生成される(S7)。
ステップS6において利用者が標準品での対応を希望するときには、分割条件の指示が要求される(S8)。このとき、分割条件を入力すれば要求条件を分割し、必要に応じて予備回路の整理を行う(S9)。分割された各要求条件はそれぞれ標準品データベースDBに与えられ、検索手段11では分割後の各要求条件にそれぞれ適合する標準品の分電盤を抽出する。
以下では、対話手段14の動作例を簡単に説明する。図3ないし図8はディスプレイ13の表示内容の主要部分を示しており、基本的には各項目に対する入力を受け付けるフィールドと、マウスのクリック操作などによってスイッチとして機能する釦とを備える。フィールドには、利用者が文字を入力するフィールドと、ポップアップメニューの中から所望の選択肢を選択することによりフィールドにデータを入力することができるフィールドとがある。
図3は図2におけるステップS1に対応する画面であって、物件情報には「物件名称」「住所」「建物用途」「店舗種類」「延床面積」の項目と各項目に対応するフィールドF11〜F15とが表示される。これらの項目は建物情報になる。また、画面下部にも種々の項目とフィールドとが表示されるが、この中では「高さの制約」の項目に対応するフィールドF16が重要である。このフィールドF16に入力される値が寸法制限のための情報となる。図3に示す画面には「負荷データの入力」「終了」「次へ進む」の各釦B11〜B13が設けられ、「負荷データの入力」または「次へ進む」の釦B11,B13をクリックすれば、図4の画面に進み、負荷情報の入力が可能になる。
図4の画面も図2におけるステップS1に対応する。図4に示す画面では、図3の画面とは下部の表示のみが変化する。ここで、物件情報の各フィールドF11〜F15に入力された物件が、図示しないデータベースにすでに格納されているときには、画面下部の一覧表領域D11に負荷の種類・名称・容量・台数、制御機器の種類・機器数(負荷の回路数)などのデータが表示される。データベースに情報が格納されていないときには、「次へ進む」の釦B13をクリックすることにより図5に示すようにダイアログボックスBx1が現れ、負荷情報の入力が可能になる。図4の画面では、「エリア番号」「エリア名称」のフィールドF17,F18を入力することにより負荷を設置する場所を区別することができる。エリア番号はポップアップメニューにより選択肢から選択することができ、エリア番号に対して1つの「エリア名称」を設定する。また、負荷を設置するエリアを増やすときには、「エリアの追加」の釦B14をクリックする。
図5に示すダイアログボックスBx1には、負荷に関して一覧表領域D11の各項目に対応するフィールドF21〜F27(「使用」「制御番号」「備考」に対応するフィールドも図示しているが、とくに説明しない)が表示される。フィールドF21〜F27は負荷について「種類」「負荷名称」「ワット数」「100/200V」「台数」「制御種類」「機器数」に対応し、ワット数は負荷容量、100/200Vは電圧、機器数は回路数に相当する。ダイアログボックスBx1に表示された「キャンセル」釦B21をクリックすれば、フィールドF21〜F27に入力したデータが消去され、一方、各フィールドF21〜F27にデータを入力した後に「実行」釦B22をクリックすれば、フィールドF21〜F27に入力したデータが負荷情報として登録され要求条件として用いられる。
負荷情報の入力が終了し、図3または図4の画面において「終了」釦B12をクリックすれば、図2におけるステップS2の処理が行われ、図4に示した一覧表領域D11の内容を要求条件として分電盤仕様が生成され、分電盤仕様を一覧表領域D12に表示する図6の画面に移行する。一覧表領域D12に表示された一覧表は、1個の筐体で分電盤を構成する場合を示しており、筐体内に主幹ブレーカ(「主幹P」)は1台だけ設けられる。分岐数は負荷の回路数により決まり、分岐ブレーカ(「分岐P」)の容量「分岐容量」は、「負荷容量」に応じて決まる。「エリア名称」の項目には図4において「エリア番号」で指定したエリアが示される。
図6に示す分電盤仕様が生成されると、分電盤仕様に構成ルールが適用されることにより分電盤の筐体内での各部品の配置が決められ、出力手段15では図面のデータが生成される。生成された図面のデータはディスプレイ13の画面に表示することができ、画面上で分電盤の形状や寸法を確認することができるようになる。また、図6に示した一覧表領域D12に表示されたデータは、出力手段15を通して他のアプリケーションと連携させることができ、たとえば表計算アプリケーションと連携させることにより、負荷表などをスプレッドシートの形で表示することができる。つまり、表計算アプリケーションのデータとして扱うことができるから、表計算アプリケーションの機能を利用して様々なデータ加工が可能になる。
ところで、標準品データベースDBに格納されたデータでは要求条件に適合する分電盤を構成することができず、図6に示すような分電盤仕様を生成することができないか、あるいは分電盤仕様を生成したとしても図2に示すステップS4において寸法制限を満たしていない場合には、図7に示すように、図4に示した画面に重ねて警告用のダイアログボックスBx2が表示される。このダイアログボックスBx2では、警告の理由を示すフィールドF31と、問題を解決する方法の選択肢を示すチェックボックスC31〜C33が表示される。「分割の実行」は負荷の設置エリアを単位として分電盤に対応付けるエリアを分割することを意味し(図2のステップS8)、「予備回路を減らす」は上述したように予備回路の回路数を低減することを意味し(図2のステップS9)、「警告を無視して実行」はオーダ品の設計に相当する(図2のステップS7)。チェックボックスC31にチェックを入れ、「実行」釦B32をクリックすれば、図8に示す画面に移行する。また、他のチェックボックスC32,C33にチェックを入れた場合にはそれぞれに対応した動作になる。「キャンセル」釦B31をクリックした場合には、何もせず図4の画面に戻る。
図8に示す画面では、図4に示した画面に対して「分割を実行しますか?」という表記に対応するチェックボックスC11にチェックが入り、さらに「どのエリアから分割しますか」という表記に対応するフィールドF19が出現する。このフィールドF19では「エリア番号」のフィールドF17ですでに選択しているエリアが選択肢になる。このようにエリアを選択することが分割条件であって、フィールドF19において分割しようとするエリアを選択した後、「終了」釦B12をクリックすれば、条件分割手段10が起動されて要求条件が2分割され、選択したエリアに対応する負荷に1台の分電盤を対応付ける要求条件と、残りの負荷に1台の分電盤を対応付ける要求条件とを満たすように、各分電盤ごとの分電盤仕様が生成される。
このとき、分電盤の設計もなされ、ディスプレイ13の画面には2台の分電盤の図面が表示可能になる。なお、エリアを1回分割しただけでは、標準品を用いた分電盤仕様を生成することができない場合には、さらにエリアを分割するようにしてもよい。
10 条件分割手段
11 検索手段
12 入力手段
13 ディスプレイ
14 対話手段
DB 標準品データベース
11 検索手段
12 入力手段
13 ディスプレイ
14 対話手段
DB 標準品データベース
Claims (5)
- 要求条件と盤の標準品とを対応付けて格納した標準品データベースと、要求条件を標準品データベースに照合し要求条件に適合する盤の標準品を抽出する検索手段と、要求条件に適合する標準品が標準品データベースに存在しないときに与えられた要求条件を所定の分割条件で複数個の要求条件に分割する条件分割手段とを備え、条件分割手段で分割して得られた各要求条件をそれぞれ検索手段に与え、分割後の各要求条件に適合する標準品を抽出することを特徴とする盤仕様決定システム。
- 前記条件分割手段は、要求条件を満たす標準品が標準品データベースに存在しないときに利用者に通知し利用者による分割条件の指示を入力可能とする対話手段を備え、与えられた要求条件を対話手段で指示された分割条件で複数個の要求条件に分割することを特徴とする請求項1記載の盤仕様決定システム。
- 前記対話手段は、利用者が指示する分割条件として、盤を設置するエリアを指示可能であることを特徴とする請求項2記載の盤仕様決定システム。
- 前記対話手段は、利用者が指示する分割条件として、盤の寸法制限を指示可能であることを特徴とする請求項2記載の盤仕様決定システム。
- コンピュータを、要求条件と盤の標準品とを対応付けて格納した標準品データベースと、要求条件を標準品データベースに照合し要求条件に適合する盤の標準品を抽出する検索手段と、要求条件に適合する標準品が標準品データベースに存在しないときに与えられた要求条件を所定の分割条件で複数個の要求条件に分割する条件分割手段として機能させるプログラムであって、条件分割手段で分割して得られた各要求条件をそれぞれ検索手段に与え、分割後の各要求条件に適合する標準品を抽出することを特徴とするプログラム。
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