JP2022070655A - 建築物設計支援システム - Google Patents
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Abstract
Description
かかるシステムは、(1)敷地の形状情報及び環境情報を入力し、(2)敷地の形状情報及び環境情報から敷地に建築する建物の外形を規制する規制条件を決め、(3)規制条件による外形の規制を超えない範囲を建築可能空間として求め、(4)建物の外形情報を含む事例データを記憶した事例データベースを参照し、建築可能空間に収まる事例データをデータベースから索出する、ものである。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、建築物を建築する際の規制事項の情報を入力することなく簡易に規制要件を満たした建築物の設計情報を提示することが可能な建築物設計支援システムを提供することを目的としている。
また、設計情報記憶手段は、設計情報をあらゆる手段で且つあらゆる時期に記憶するものであり、設計情報を予め記憶してあるものであってもよいし、設計情報を予め記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって設計情報を記憶するようになっていてもよい。このことは他の記憶手段についても同様である。
また、本システムは、単一の装置、端末その他の機器として実現するようにしてもよいし、複数の装置、端末その他の機器を通信可能に接続したネットワークシステムとして実現するようにしてもよい。後者の場合、各構成要素は、それぞれ通信可能に接続されていれば、複数の機器等のうちいずれに属していてもよい。
〔発明3〕 さらに、発明3の建築物設計支援システムは、発明2の建築物設計支援システムにおいて、前記設計情報は、前記建築コスト情報として建築費用の情報と対応付けて記憶され、前記建築コスト情報入力手段は、前記建築コスト情報として施主の建築予算を示す予算情報を入力し、前記設計情報絞込検索手段は、前記設計情報検索手段で索出した設計情報から、前記コスト情報入力手段で入力した予算情報の示す予算と同一の又は所定関係を有する建築費用に対応する設計情報を検索する。
また、発明2及び3の建築物設計支援システムによれば、建築に使用できる施主の予算情報などの建築に要するコストの情報を入力することで、設計情報検索手段で索出した設計情報を、さらに、入力した建築コスト情報で絞り込むことができる。例えば、設計情報検索手段で索出した設計情報が多いときに、予算や時間に係るコスト要因等で絞りこむことができる。
また、発明5の建築物設計支援システムによれば、例えば、施主の要望にあったデザインの設計情報はたくさん索出されたのに、いずれも予算がオーバーするような場合に、これらの設計情報に対応する建築物の建築に使用される材料のグレードを一括で下げて再検索を行うといったことが可能となる。これにより、予算の範囲内で施主の要望を概ね満たす設計情報を取得し易くすることができる。
〔構成〕
以下、本発明の第1の実施の形態を説明する。図1乃至図7は、第1の実施の形態を示す図である。
まず、建築物設計支援装置100のハードウェア構成を説明する。
図1は、建築物設計支援装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
次に、記憶装置42に記憶されている各種管理テーブルについて説明する。
図2(a)及び(b)は、規制事項管理テーブル400及び設計情報管理テーブル420のデータ構造を示す図である。
規制事項管理テーブル400には、図2(a)に示すように、地番ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、敷地の地番を示す地番情報を登録するフィールド402と、地番情報で特定される敷地に建築物を建築する際の法的な規制事項を示す規制事項情報を登録するフィールド404とを含んで構成されている。図2(a)の例では、第1行目のレコードには、地番として「神奈川県茅ケ崎市〇〇」が、法的な規制事項として「規制事項01」がそれぞれ登録されている。
設計情報管理テーブル420には、図2(b)に示すように、規制事項ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、規制事項情報を登録するフィールド422と、建築仕様情報を登録するフィールド424と、建築費用情報を登録するフィールド426と、建築物の設計情報を登録するフィールド428とを含んで構成されている。図2(b)の例では、第1行目のレコードには、規制事項情報として「規制事項01」が、建築仕様情報として「敷地面積、間取り、用途、階数その他の仕様01」が、建築費用情報として「3000万円」が、設計情報として「設計情報01」がそれぞれ登録されている。
図3は、第1の実施の形態に係る建築物設計支援処理を示すフローチャートである。
CPU30は、MPU(Micro-Processing Unit)等からなり、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図3のフローチャートに示す建築物設計支援処理を実行する。
図4は、地番入力画面の一例を示す図である。
ステップS100では、図4に示す地番入力画面が表示装置44に表示され、建築物を建築する敷地の地番の入力が要求されると、敷地の地番が入力装置40から入力される。ここでは、図4(a)に示すように、地番入力画面の入力欄に地番として「神奈川県鎌倉市○○」が入力されたとする。
次いで、ステップS104に移行して、建築物の仕様を示す建築仕様情報の入力が要求されると、建築仕様情報が入力装置40から入力される。図5(a)に示すように、建築仕様情報入力画面には、敷地面積、階数、間取り等の建築仕様情報の各入力欄が表示されており、この入力欄に各仕様を入力する。ここでは、建築仕様情報として、図2(b)に示す「敷地面積、間取り、用途、階数その他の仕様11(以下、単に「建築仕様11」と略称する)」が入力されたとする。その後、建築仕様情報入力画面の右下に表示された検索ボタンを押下する。
図6に示す例は、建築仕様情報として、階数「2階」、間取り「1階:3LDK」が入力された場合の一例である。即ち、設計図書一覧から、この建築仕様に対応する間取り図を選択することで、図6に示す間取り図が表示装置44に表示され、その内容を閲覧することができる。
次いで、ステップS110に移行して、図7(a)に示す予算入力画面が表示装置44に表示され予算の入力が要求されると、建築物の建築に使える施主の予算の情報が入力装置40から入力される。その後、予算入力画面の右下に表示された検索ボタンが押下される。ここでは、図7(a)に示すように、予算として「3500万円」が入力されたとする。
ここで、決定した設計情報を利用した設計図書の生成処理は、例えば、ステップS100で入力された地番の情報や、ステップS104で入力された建築仕様情報などに基づいて、決定した設計情報に含まれる各設計図書の対応する記載個所を変更したり、編集機能によって、設計図書を編集したりする処理を含む。即ち、決定した設計情報をベースとして設計図書を生成する。例えば、建築費用「3000万円」の設計情報11を利用する場合、予算に「500万円」ほどの余裕が出るので、例えば図6に示す間取り図において、間取り図の右横に表示した材料一覧のメニューから、施主の要望に応じて、予算内で、建具を変更したり、壁材や床材をグレードアップしたりする編集を行って最終的な設計図書を生成する。このとき、規制事項に反するような変更が加えれた場合又は加えられそうな場合にアラートを表示するようにしてもよい。
次に、第1の実施の形態の効果を説明する。
第1の実施の形態では、建築物設計支援装置100において、建築物を建築する敷地の地番を入力し、規制事項管理テーブル400から、入力された地番に対応する法的な規制事項の情報を索出し、建築物の仕様情報を入力し、設計情報管理テーブル420から、索出した規制事項情報及び入力した建築仕様情報に対応する設計情報を検索し、この検索により索出した設計情報を候補として表示装置44に表示するようにした。
また、第1の実施の形態では、さらに、建築物の建築に使用できる施主の予算情報を入力し、規制事項及び建築仕様から索出した設計情報の候補を、入力した予算情報の示す予算以下の設計費用のものに絞り込み、この絞り込んだ設計情報を表示装置44に表示するようにした。
また、第1の実施の形態では、さらに、予算で絞り込まれた設計情報のうちから、設計図書の生成に利用する設計情報を決定し、決定した設計情報に基づいて設計図書を生成するようにした。
第1の実施の形態において、地番が、発明1の識別情報に対応し、ステップS100が、発明1の識別情報入力手段に対応し、ステップS104が、発明1の建築仕様情報入力手段に対応し、ステップS102及びS106が、発明1の設計情報検索手段に対応している。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図8乃至図11は、第2の実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
第2の実施の形態は、建築物設計支援装置100において、予算で絞り込んだ設計情報の候補について、材料や建具などの設計内容を一括変更し、一括変更した設計情報について建築費用を再計算し、再計算後の設計情報に対して予算による再検索を行う機能を備えている点が上記第1の実施の形態と異なる。他の構成については、上記第1の実施の形態と同様となる。
第2の実施の形態では、記憶装置42は、さらに、図8(a)及び(b)に示す変更後設計情報管理テーブル440及び価格情報テーブル460を記憶している。
図9は、第2の実施の形態に係る建築物設計支援処理を示すフローチャートである。
CPU30は、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図9のフローチャートに示す建築物設計支援処理を実行する。
ここで、ステップS200~S210の処理は、上記第1の実施の形態のステップS100~S110の処理と同様となるので説明を省略する。
ステップS216に移行すると、図10に示す一括変更情報入力画面が表示されて、ステップS206の検索処理によって索出した設計情報について、一括変更情報の入力が要求され、入力装置40から一括変更情報が入力される。一括変更情報の入力は、例えば、図10に示す一括変更情報入力画面を介して行われる。一括変更情報入力画面は、図10に示すように、床材(和室)、床材(洋室)、壁材、天井材などを入力できるようになっている。これらの材料の種類の入力は、ドロップダウンリストから選択して行う。ここで、一括変更情報入力画面の初期表示内容として、索出した設計情報において最も多く用いられている材料を初期表示してもよいし、またはブランクとしてもよい。ここでは、洋室の床材を床材Bに一括変更する入力がされたとする。即ち、床材(洋室)に床材Bを入力し、その他の項目を全てブランクにする。
〔第2の実施の形態の効果〕
次に、第2の実施の形態の効果を説明する。
第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態の効果に加えて以下の効果を奏する。
第2の実施の形態において、ステップS200が、発明1の識別情報入力手段に対応し、ステップS204が、発明1の建築仕様情報入力手段に対応し、ステップS202及びS206が、発明1、2、3及び5の設計情報検索手段に対応し、ステップS208が、発明1の設計情報出力手段に対応している。
また、第2の実施の形態において、ステップS216が、発明5の一括変更手段に対応し、ステップS218が、建築費用算出手段に対応し、ステップS222が、発明6の設計情報選択手段に対応し、ステップS224が、発明6の設計図書生成手段に対応している。
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。図12は、第3の実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
第3の実施の形態は、建築物設計支援装置100において、予算で絞り込んだ設計情報の候補について、例えば、所望の設計情報が索出されなかったような場合に、施主の建築仕様情報を変更して、再検索を行う機能を備えている点が上記第1の実施の形態と異なる。他の構成については、上記第1の実施の形態と同様となる。
図12は、第3の実施の形態に係る建築物設計支援処理を示すフローチャートである。
CPU30は、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図12のフローチャートに示す建築物設計支援処理を実行する。
ここで、ステップS300~S304の処理は、上記第1の実施の形態のステップS100~S104の処理と同様となるので説明を省略する。
ステップS314に移行すると、ステップS312の検索結果に基づいて、建築仕様情報の変更を提案するか否かを判定する。そして、提案すると判定した場合(YES)は、ステップS316に移行し、そうでないと判定した場合(NO)は、ステップS318に移行する。ここで、例えば、検索結果が、索出された設計情報が所定数未満である結果である場合に提案すると判定し、所定数以上である結果である場合に提案しないと判定する。また、仕様変更を提案する場合に、例えば、建築材料の変更等の建築費用が予算内に収まるような変更内容を提示してもよい。
〔第3の実施の形態の効果〕
次に、第3の実施の形態の効果を説明する。
第3の実施の形態は、上記第1の実施の形態の効果に加えて以下の効果を奏する。
このような構成であれば、施主の要望に適合した検索結果が得られなかった場合などに、建築仕様情報を変更して再検索を行うことができるので、例えば、施主の要望に概ね適合した設計情報を取得し易くすることができる。
第3の実施の形態において、ステップS300が、発明1の識別情報入力手段に対応し、ステップS304が、発明1及び4の建築仕様情報入力手段に対応し、ステップS302及びS306が、発明1、2、3及び4の設計情報検索手段に対応し、ステップS308が、発明1の設計情報出力手段に対応している。
また、第2の実施の形態において、ステップS316が、発明4の建築仕様情報変更手段に対応し、ステップS318が、発明6の設計情報選択手段に対応し、ステップS320が、発明6の設計図書生成手段に対応している。
上記第1、第2及び第3の実施の形態においては、設計情報管理テーブル420から索出された設計情報の候補を設計情報候補表示画面にリスト表示する構成とし、その表示順番については図5(b)に示す順番を例示したが、この構成に限らない。例えば、所定条件で優先順位を付けて、その優先順位の高いものから表示する構成とするなど他の構成としてもよい。例えば、間取り優先表示、階数優先表示、用途優先表示、人気のあるデザイン優先表示、建築費用(予算)優先表示などのうちいずれか1つ又は複数にて優先表示する。どれを優先するかは選択できるようにしてもよい。
また、上記第1、第2及び第3の実施の形態並びにその変形例において、図3、図9及び図12のフローチャートに示す処理を実行するにあたっては、ROM32に予め格納されているプログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するようにしてもよい。
Claims (6)
- 建築物を建築する敷地の識別情報を入力する識別情報入力手段と、
前記敷地に建築する予定の建築物の仕様に係る建築仕様情報を入力する建築仕様情報入力手段と、
前記識別情報及び前記建築仕様情報に対応付けて、当該識別情報に係る敷地に建築物を建築する際の法的な規制事項及び当該建築仕様情報の示す建築仕様に対応する建築物の設計情報を記憶する設計情報記憶手段から、前記識別情報入力手段で入力した識別情報及び前記建築仕様情報入力手段で入力した建築仕様情報と同一の又は所定関係を有する識別情報及び建築仕様情報に対応する設計情報を検索する設計情報検索手段と、
前記設計情報検索手段で索出した設計情報を出力する設計情報出力手段と、を備えることを特徴とする建築物設計支援システム。 - 請求項1において、
前記設計情報は、前記建築に要するコストに係る建築コスト情報と対応付けて記憶され、
前記建築コスト情報を入力するコスト情報入力手段と、
前記設計情報検索手段で索出した設計情報から、前記コスト情報入力手段で入力した建築コスト情報と同一の又は所定関係を有する建築コスト情報に対応する設計情報を検索する設計情報絞込検索手段と、
前記設計情報絞込検索手段で索出した設計情報を出力する絞り込み結果出力手段と、を備える建築物設計支援システム。 - 請求項2において、
前記設計情報は、前記建築コスト情報として建築費用の情報と対応付けて記憶され、
前記コスト情報入力手段は、前記建築コスト情報として施主の建築予算を示す予算情報を入力し、
前記設計情報絞込検索手段は、前記設計情報検索手段で索出した設計情報から、前記コスト情報入力手段で入力した予算情報の示す予算と同一の又は所定関係を有する建築費用に対応する設計情報を検索する建築物設計支援システム。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記建築仕様情報入力手段で入力した建築仕様情報の内容を変更する建築仕様情報変更手段を備え、
前記設計情報検索手段は、前記設計情報記憶手段から、前記識別情報入力手段で入力した識別情報及び前記建築仕様情報変更手段で変更した建築仕様情報と同一の又は所定関係を有する識別情報及び建築仕様情報に対応する設計情報を検索する建築物設計支援システム。 - 請求項3において、
前記設計情報検索手段で索出した設計情報について、指定された設計内容を一括して変更する一括変更手段と、
前記一括変更手段の変更対象の各項目の種類ごとの価格情報を記憶する価格情報記憶手段の前記価格情報に基づいて、前記一括変更手段で一括変更後の設計情報に対応する建築物の建築費用を算出する建築費用算出手段と、を備え、
前記設計情報絞込検索手段は、前記建築費用算出手段で算出した建築費用の情報を含む一括変更後の設計情報から、再度、前記コスト情報入力手段で入力した予算情報の示す予算と同一の又は所定関係を有する建築費用に対応する設計情報を検索する建築物設計支援システム。 - 請求項1乃至5のいずれか1項において、
出力された前記設計情報のうちから施主の所望する設計情報を選択する設計情報選択手段と、
前記設計情報選択手段で選択した設計情報に基づいて設計図書を生成する設計図書生成手段と、を備える建築物設計支援システム。
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