JP2006209578A - 画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラム - Google Patents

画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 画像データに含まれるベース成分におけるエッジ部分が急激な変化であっても滑らかな変化であっても、エッジ部分を正しく維持しつつ抽出する。
【解決手段】 ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理装置であって、画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタを用いて前記ベース成分を抽出する第1フィルタ部120と、前記エッジ維持フィルタにより抽出された前記ベース成分に関して、前記エッジ維持フィルタによって誤検出された部分を除去するフィルタ処理を実行する第2フィルタ部130とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は各種画像データを処理する画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムに関し、特に、画像データに含まれるディテール成分とベース成分とに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出することができる画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムに関する。
画像データには、各画素の信号値が周辺画素と比較して小刻みに変化するディテール成分と、各画素の信号値が周辺画素と比較して小刻みに変化しないベース成分とが含まれている。ここで、ディテール成分とは画像の細かな変化を表しており、一方、ベース成分は画像の一定の範囲のほぼ一律な明るさの変化などを表している。
ここで、図13に示す画像データの信号値を示す波形図において、実線は画像データの信号値、波線は上述したベース成分である。すなわち、各画素の信号値が周辺画素と比較して小刻みに変化するディテール成分と、該ディテール成分の信号値を一定量シフトさせるベース成分とが含まれている。
なお、各種の画像処理において、画像データのダイナミックレンジを圧縮するには、画像データのベース成分とディテール成分とを分離し、このベース成分だけを圧縮したあとに、再びベース成分とディテール成分とを合成するような手法が多く用いられている。
このようにすることで、信号値の振幅が大きいベース成分を圧縮しつつもディテール成分は圧縮していないため、画像の明るさなどの部分は圧縮されるものの、画像の細かな描写やニュアンスは失われないという利点がある。
なお、以上のようにベース成分とディテール成分とを分離するには、ベース成分を低周波成分であると見なすと共に、ディテール成分を高周波成分と見なして、周波数成分の違いにより分離を行うようにしている。
なお、以上のような分離を行う際には、ベース成分を抽出するには注目画素に対し、ある大きさのフィルタ(平滑化フィルタ)をかけて、周辺画素の平均値を取る手法が多い。
ここで、図14(a)に示すように、ベース成分の信号値が急激に変化する部分(エッジ部分)が存在している画像データを想定する。このような場合、上述した平滑化フィルタを使用してベース成分を抽出すると、図14(b)実線に示すように、本来のベース成分(図14(b)波線)に含まれるエッジ部分、すなわちベース成分の信号値が急激に変化する部分がぼかされることになる。
そして、このようにして抽出されたぼかされたベース成分を圧縮し(図14(b))、ディテール成分と合成すると、図14(c)に示すように“ハロ”と呼ばれる滲みあるいは淡い偽輪郭のような成分が生じることになる。
なお、以上のハロは、本来はベース成分に含まれる高周波成分がベース成分として検出されないために圧縮されず、ディテール成分側に影響を与えてしまうことが原因であると考えられている。
そして、このように、ハロを生じないようにする解決手法としては、高周波成分をエッジ部分と認識し、このエッジ部分の高周波成分を維持しつつベース成分を抽出することが可能なフィルタ(以下、「これをエッジ維持フィルタ」と呼ぶ)を使うことが提案されている。
図15にエッジ維持フィルタによる動作例を示す。ここで、図15(a)に示すように、ベース成分の信号値が急激に変化する部分(エッジ部分)が存在している画像データを想定する。
このような場合、図14で説明した平滑化フィルタではなく、エッジ維持フィルタを使用してベース成分を抽出すると、図15(b)実線に示すように、本来のベース成分(図15(b)波線)と同様に、すなわちベース成分の信号値が急激に変化する部分(エッジ部分)がぼかされない状態になる。
そして、このようにしてエッジ部分が維持された状態で抽出されたぼかされたベース成分(図15(b))を圧縮し、ディテール成分と合成すると、図15(c)に示すように、ハロが生じていない画像データを生成することができる。
この結果、信号値の振幅が大きいベース成分を圧縮しつつもディテール成分は圧縮していないため、画像の明るさなどの部分は圧縮されるものの、画像の細かな描写は失われない状態にすることが可能になる。
なお、このようなエッジ維持フィルタについて、両側性フィルタ(bilateral filter)、εフィルタ、メディアンフィルタなど、様々な手法が提案されている。その中の一例としての両側性フィルタの詳しい内容は、以下の非特許文献1に記載されている。
また、以上のようなエッジ維持フィルタと同様な結果を得るための画像処理として、小振幅成分のみを平滑化し、大きなエッジ成分に平滑化処理を実行しないことによるベースを抽出する手法については、以下の特許文献1に記載されている。
「Fast Bilateral Filtering for the Display of High-Dynamic-Range Images」Fredo Durand and Julie Dorsey著、SIGGRAPH 2002 特許公開2001−275015号公報(第1頁、図1)
以上の非特許文献1や特許文献1にあるような手法では、エッジ維持フィルタなどを用いて高周波のエッジ部分ほとんどぼかさずにベースを抽出することができるメリットがあるものの、エッジ部分を確実に抽出できるように、ある周波数以上は全てエッジであるとして認識するような処理を行っている。このため、一部の中周波成分もエッジとして誤検出されてしまい、その部分画素値の滑らかな変化をなくし、疑似のエッジを生じてしまうことがある。
ここで、図16(a)に示すように、ベース成分の信号値が滑らかに変化する部分(滑らかなエッジ部分)が存在している画像データを想定する。このような場合、上述したエッジ維持フィルタを使用してベース成分を抽出すると、図16(b)実線に示すように、本来のベース成分(図16(b)波線)に含まれる滑らかな部分が、ディテール成分に含まれる中〜高周波成分の影響を受けて誤検出されてしまい、信号値が急激に変化する波形のベース成分として検出されてしまうことになる。
そして、このような誤検出によって抽出されたベース成分(図16(b))を圧縮し、ディテール成分と合成すると、図16(c)に示すように“エッジ異常”と呼ばれる偽輪郭のような成分が生じることになる。
また、エッジ維持フィルタは振幅の小さい高周波成分を抽出しないため、ノイズ除去フィルタとして使用することが可能である。しかし、周波数成分や振幅の関係で、エッジ維持フィルタを通過してしまうノイズ成分も存在している。このため、エッジ維持フィルタは、ノイズ除去フィルタとして使用するには十分でないと思われていた。
本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであって、画像データに含まれるベース成分におけるエッジ部分が急激な変化であっても滑らかな変化であっても、エッジ部分を正しく維持しつつ抽出することが可能な画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムを実現することを目的とする。
また、本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであって、画像データに含まれるノイズ成分における振幅や周波数成分がどのように変化しても、ノイズ成分を正しく除去することが可能な画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムを実現することを目的とする。
すなわち、上記の課題を解決する手段としての本願発明は以下に述べるようなものである。
(1)請求項1記載の発明は、ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理方法であって、画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタを用いて前記ベース成分を抽出し、抽出された前記ベース成分に関して、前記エッジ維持フィルタによって誤検出された部分を除去するフィルタ処理を実行する、ことを特徴とする画像処理方法である。
(2)請求項2記載の発明は、前記エッジ維持フィルタは、前記ベース成分の信号値が一定の領域を検出するための低周波成分と、前記ベース成分のエッジ部分を検出するための高周波成分とを抽出し、前記エッジ維持フィルタによって誤検出された部分を除去するフィルタ処理は、前記ベース成分を抽出するための低周波成分と前記ベース成分のエッジ部分を抽出するための高周波成分との中間に位置する中周波成分が画像データに存在する場合に、前記エッジ維持フィルタにより抽出されたベース成分を平滑化するフィルタ処理である、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法である。
(3)請求項3記載の発明は、ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理方法であって、画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出し、所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、前記周波数成分の検出により検出された画素毎の周波数成分に応じて、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくすると共に低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるようにフィルタサイズを決定し、決定されたフィルタサイズの前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出する、ことを特徴とする画像処理方法である。
(4)請求項4記載の発明は、ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理方法であって、画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出し、所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、前記周波数成分の検出により検出された画素毎の周波数成分に応じて、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくし、低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるように、フィルタサイズを決定し、決定されたフィルタサイズの前記エッジ維持フィルタを生成し、あるいは、前記決定に応じて前記エッジ維持フィルタのフィルタサイズを変化させ、前記生成あるいは前記変化によるフィルタサイズの前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出する、ことを特徴とする画像処理方法である。
(5)請求項5記載の発明は、ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理方法であって、画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出し、所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、フィルタサイズの異なる複数種類のエッジ維持フィルタを用意し、前記周波数成分の検出により検出された画素毎の周波数成分に応じて、予め定められたしきい値よりも高周波側の周波数成分の画素に対して、フィルタサイズの小さい前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出し、予め定められたしきい値よりも低周波側の周波数成分の画素に対して、フィルタサイズの大きい前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出する、ことを特徴とする画像処理方法である。
(6)請求項6記載の発明は、前記エッジ維持フィルタは、前記ベース成分の信号値が一定の領域を検出するための低周波成分と、前記ベース成分のエッジ部分を検出するための高周波成分とを抽出し、前記複数のエッジ維持フィルタは、それぞれ異なる特性のベース成分に含まれるエッジ部分を検出するために、異なる周波数の高周波成分を抽出する、ことを特徴とする請求項5記載の画像処理方法である。
(7)請求項7記載の発明は、ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理装置であって、画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタを用いて前記ベース成分を抽出する第1フィルタ部と、前記エッジ維持フィルタにより抽出された前記ベース成分に関して、前記エッジ維持フィルタによって誤検出された部分を除去するフィルタ処理を実行する第2フィルタ部と、を有することを特徴とする画像処理装置である。
(8)請求項8記載の発明は、前記第1フィルタ部は、前記ベース成分の信号値が一定の領域を検出するための低周波成分と、前記ベース成分のエッジ部分を検出するための高周波成分とを抽出し、前記第2フィルタ部は、前記ベース成分を抽出するための低周波成分と前記ベース成分のエッジ部分を抽出するための高周波成分との中間に位置する中周波成分が画像データに存在する場合に、前記エッジ維持フィルタにより抽出されたベース成分を平滑化する、ことを特徴とする請求項7記載の画像処理装置である。
(9)請求項9記載の発明は、ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理装置であって、画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出する周波数成分検出部と、所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、前記周波数成分検出部により検出された画素毎の周波数成分に応じて、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくすると共に低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるようにフィルタサイズが決定されるエッジ維持フィルタと、を備え、前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出する、ことを特徴とする画像処理装置である。
(10)請求項10記載の発明は、ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理装置であって、画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出する周波数成分検出ルーチンと、所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタと、前記周波数成分検出部により検出された画素毎の周波数成分に応じて、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくすると共に低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるようにフィルタサイズを決定し、決定されたフィルタサイズになるように前記エッジ維持フィルタを生成あるいは変更するエッジ維持フィルタ変更手段と、を備え、前記エッジ維持フィルタ変更手段によって生成あるいは変更された前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出する、ことを特徴とする画像処理装置である。
(11)請求項11記載の発明は、ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理装置であって、画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出する周波数成分検出部と、所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、フィルタサイズの異なる複数種類のエッジ維持フィルタから構成されるエッジ維持フィルタ群と、を備え、前記エッジ維持フィルタ群は、前記周波数成分検出部で検出された画素毎の周波数成分に応じて、予め定められたしきい値よりも高周波側の周波数成分の画素に対して、フィルタサイズの小さい前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出し、予め定められたしきい値よりも低周波側の周波数成分の画素に対して、フィルタサイズの大きい前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出する、ことを特徴とする画像処理装置である。
(12)請求項12記載の発明は、前記エッジ維持フィルタ群に含まれる各エッジ維持フィルタは、前記ベース成分の信号値が一定の領域を検出するための低周波成分と、前記ベース成分のエッジ部分を検出するための高周波成分とを抽出する機能を有しており、それぞれの複数のエッジ維持フィルタは、それぞれ異なる特性のベース成分に含まれるエッジ部分を検出するために、異なる周波数の高周波成分を抽出する、ことを特徴とする請求項11記載の画像処理装置である。
(13)請求項13記載の発明は、ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理プログラムであって、画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタを用いて前記ベース成分を抽出する第1フィルタリングルーチンと、前記第1フィルタリングルーチンにより抽出された前記ベース成分に関して、前記エッジ維持フィルタによって誤検出された部分を除去するフィルタ処理を実行する第2フィルタリングルーチンと、を有することを特徴とする画像処理プログラムである。
(14)請求項14記載の発明は、前記第1フィルタリングルーチンは、前記ベース成分の信号値が一定の領域を検出するための低周波成分と、前記ベース成分のエッジ部分を検出するための高周波成分とを抽出し、前記第2フィルタリングルーチンは、前記ベース成分を抽出するための低周波成分と前記ベース成分のエッジ部分を抽出するための高周波成分との中間に位置する中周波成分が画像データに存在する場合に、前記第1フィルタリングルーチンにより抽出されたベース成分を平滑化する、ことを特徴とする請求項13記載の画像処理プログラムである。
(15)請求項15記載の発明は、ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理プログラムであって、画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出する周波数成分検出ルーチンと、所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、前記周波数成分検出ルーチンにより検出された画素毎の周波数成分に応じて、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくすると共に低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるようにフィルタサイズを決定するフィルタサイズ決定ルーチンと、前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出するエッジ維持フィルタリングルーチンと、を有することを特徴とする画像処理プログラムである。
(16)請求項16記載の発明は、ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理プログラムであって、画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出する周波数成分検出ルーチンと、所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、前記周波数成分検出ルーチンにより検出された画素毎の周波数成分に応じて、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくすると共に低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるようにフィルタサイズを決定し、決定されたフィルタサイズになるように前記エッジ維持フィルタを生成あるいは変更するエッジ維持フィルタ変更ルーチンと、前記エッジ維持フィルタ変更ルーチンによって生成あるいは変更された前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出するエッジ維持フィルタリングルーチンと、を有することを特徴とする画像処理プログラムである。
(17)請求項17記載の発明は、ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理プログラムであって、画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出する周波数成分検出ルーチンと、所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、フィルタサイズの異なる複数種類のエッジ維持フィルタを用意し、前記周波数成分検出ルーチンで検出された画素毎の周波数成分に応じて、予め定められたしきい値よりも高周波側の周波数成分の画素に対して、フィルタサイズの小さい前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出し、予め定められたしきい値よりも低周波側の周波数成分の画素に対して、フィルタサイズの大きい前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出するエッジ維持フィルタリングルーチンと、を有することを特徴とする画像処理プログラムである。
(18)請求項18記載の発明は、前記エッジ維持フィルタリングルーチンでの各エッジ維持フィルタは、前記ベース成分の信号値が一定の領域を検出するための低周波成分と、前記ベース成分のエッジ部分を検出するための高周波成分とを抽出する機能を有しており、それぞれの複数のエッジ維持フィルタは、それぞれ異なる特性のベース成分に含まれるエッジ部分を検出するために、異なる周波数の高周波成分を抽出する、ことを特徴とする請求項17記載の画像処理プログラムである。
(19)請求項19記載の発明は、ノイズ成分を抽出あるいは除去する画像処理方法であって、画像のエッジを維持しつつベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタを用いてノイズ成分を除去し、前記エッジ維持フィルタによりノイズ成分が除去された画像データに関して、前記エッジ維持フィルタを通過したノイズ成分を除去するフィルタ処理を実行する、ことを特徴とする画像処理方法である。
(20)請求項20記載の発明は、ノイズ成分を抽出あるいは除去する画像処理装置であって、画像のエッジを維持しつつベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタを用いてノイズ成分を除去する第1フィルタ部と、前記エッジ維持フィルタによりノイズ成分が除去された画像データに関して、前記エッジ維持フィルタを通過したノイズ成分を除去するフィルタ処理を実行する第2フィルタ部と、を有することを特徴とする画像処理方法である。
(21)請求項21記載の発明は、ノイズ成分を抽出あるいは除去する画像処理プログラムであって、画像のエッジを維持しつつベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタを用いてノイズ成分を除去する第1フィルタリングルーチンと、前記第1フィルタリングルーチンエッジ維持フィルタによりノイズ成分が除去された画像データに関して、前記エッジ維持フィルタを通過したノイズ成分を除去するフィルタ処理を実行する第2フィルタリングルーチンと、を有することを特徴とする画像処理プログラムである。
この発明では、以下のような効果を得ることができる。
(1)請求項1、請求項7、請求項13記載の発明では、ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する際に、画像のエッジを維持しつつベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタを用いてベース成分を抽出し(第1フィルタ処理)、抽出されたベース成分に関して、エッジ維持フィルタによって誤検出された部分を除去するフィルタ処理(第2フィルタ処理)を実行する。
ここで、第1フィルタ処理ではエッジ維持フィルタを用いることで、エッジ部分ほとんどぼかさずにベースを抽出することができる。また、この第1フィルタ処理では、ある周波数以上は全てエッジとして認識するような処理を行っているため、一部の周波成分もエッジとして誤認識されてしまい、その部分画素値の滑らかな変化をなくして疑似のエッジを生じてしまうことがあるものの、第2フィルタ処理で擬似のエッジの周波数成分を除去するフィルタ処理(第2フィルタ処理)を実行しているため、最終的に検出されるベース成分には誤検出の成分が除かれた状態になっている。
この結果、画像データに含まれるベース成分を抽出する際に、ベース成分におけるエッジ部分が急激な変化であっても滑らかな変化であっても、エッジ部分を正しく維持しつつ抽出することが可能になる。
(2)請求項2、請求項8、請求項14記載の発明では、上記(1)において、エッジ維持フィルタで、ベース成分の信号値が一定の領域を検出するための低周波成分と、ベース成分のエッジ部分を検出するための高周波成分とを抽出しておき、エッジ維持フィルタによって誤検出された部分を除去するフィルタ処理で、ベース成分を抽出するための低周波成分と前記ベース成分のエッジ部分を抽出するための高周波成分との中間に位置する中周波成分が画像データに存在する場合に、前記エッジ維持フィルタにより抽出されたベース成分を平滑化する。
ここで、第1フィルタ処理ではエッジ維持フィルタを用いることで、高周波のエッジ部分ほとんどぼかさずにベースを抽出することができる。また、この第1フィルタ処理では、ある周波数以上は全て高周波のエッジとして認識するような処理を行っているため、一部の中周波成分もエッジとして誤認識されてしまい、その部分画素値の滑らかな変化をなくして疑似のエッジを生じてしまうことがあるものの、第2フィルタ処理で擬似のエッジの周波数成分を除去するフィルタ処理(第2フィルタ処理)を実行しているため、最終的に検出されるベース成分には誤検出の成分が除かれた状態になっている。
この結果、画像データに含まれるベース成分を抽出する際に、ベース成分におけるエッジ部分が急激な変化であっても滑らかな変化であっても、エッジ部分を正しく維持しつつ抽出することが可能になる。
(3)請求項3、請求項9、請求項15記載の発明では、ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する際に、画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出し、画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、検出された画素毎の周波数成分に応じて、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくすると共に低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるようにフィルタサイズが決定され、このエッジ維持フィルタによりベース成分を抽出する。
ここで、低〜中周波部分に対し、フィルタサイズを大きくし周辺画素の影響が大きくなることにより、画素がぼかされやすくなり、滑らかなエッジ部分を検出しやすくなり、急激な変化を伴うエッジ部分についての誤検出が抑制される。一方、中〜高周波成分に対し、フィルタサイズを小さくするように連続可変することにより、画素がぼかされにくくなり、急激な変化を伴うなエッジ部分がより検出されやすくなる。
この結果、画像データに含まれるベース成分を抽出する際に、ベース成分におけるエッジ部分が急激な変化であっても滑らかな変化であっても、その変化に応じたフィルタサイズが決定されるため、エッジ部分を正しく維持しつつ抽出することが可能になる。
(4)請求項4、請求項10、請求項16記載の発明では、ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する際に、画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出し、画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、検出された画素毎の周波数成分に応じて、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくすると共に低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるようにフィルタサイズを変更し、このエッジ維持フィルタによりベース成分を抽出する。
ここで、低〜中周波部分に対し、フィルタサイズを大きくし周辺画素の影響が大きくなることにより、画素がぼかされやすくなり、滑らかなエッジ部分を検出しやすくなり、急激な変化を伴うエッジ部分についての誤検出が抑制される。一方、中〜高周波成分に対し、フィルタサイズを小さくするように連続可変することにより、画素がぼかされにくくなり、急激な変化を伴うなエッジ部分がより検出されやすくなる。
この結果、画像データに含まれるベース成分を抽出する際に、ベース成分におけるエッジ部分が急激な変化であっても滑らかな変化であっても、その変化に応じて連続的にフィルタサイズが可変に構成されるため、エッジ部分を正しく維持しつつ抽出することが可能になる。
(5)請求項5、請求項11、請求項17記載の発明では、ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する際に、画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出し、所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、フィルタサイズの異なる複数種類のエッジ維持フィルタを用意しておいて、検出された画素毎の周波数成分に応じて、予め定められたしきい値よりも高周波側の周波数成分の画素に対して、フィルタサイズの小さい前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出し、予め定められたしきい値よりも低周波側の周波数成分の画素に対して、フィルタサイズの大きい前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出する。
ここで、低〜中周波部分に対し、フィルタサイズを大きくし周辺画素の影響が大きくなることにより、画素がぼかされやすくなり、滑らかなエッジ部分を検出しやすくなり、急激な変化を伴うエッジ部分についての誤検出が抑制される。一方、中〜高周波成分に対し、フィルタサイズを小さくすることにより、画素がぼかされにくくなり、急激な変化を伴うなエッジ部分がより検出されやすくなる。
この結果、画像データに含まれるベース成分を抽出する際に、ベース成分におけるエッジ部分が急激な変化であっても滑らかな変化であっても、その変化に応じたフィルタが選択されるため、エッジ部分を正しく維持しつつ抽出することが可能になる。
(6)請求項6、請求項12、請求項18記載の発明では、上記(5)において、エッジ維持フィルタは、ベース成分の信号値が一定の領域を検出するための低周波成分と、ベース成分のエッジ部分を検出するための高周波成分とを抽出する機能を有しており、複数の各エッジ維持フィルタは、例えば異なるフィルタサイズのフィルタリング等により、それぞれ異なる特性のベース成分に含まれるエッジ部分を検出するために、異なる周波数の高周波成分を抽出する。
ここで、画像のエッジ部分を検出して維持しつつベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、画素の周波数成分に応じて異なる特性のエッジ維持フィルタが選択され、各エッジ維持フィルタでは、異なる周波数特性によって、エッジ部分を認識しつつベース成分を抽出するようにしている。
この結果、画素の周波数成分に応じてエッジ部分をエッジであるとして認識する周波数特性が変化することになり、画像データに含まれるベース成分を抽出する際に、ベース成分におけるエッジ部分が急激な変化であっても滑らかな変化であっても、その変化に応じたフィルタが選択されるため、エッジ部分を正しく維持しつつ抽出することが可能になる。
(7)請求項19、請求項20、請求項21記載の発明では、振幅の小さい高周波成分を抽出しないため、ノイズ除去フィルタとして使用することが可能なエッジ維持フィルタを用いて画像データに含まれるノイズ成分を除去する際に、エッジ維持フィルタを用いてノイズ成分を除去し(第1フィルタ処理)、振幅や周波数成分によってエッジ維持フィルタを通過してしまうノイズ成分を除去するフィルタ処理(第2フィルタ処理)を実行する。
ここで、第1フィルタ処理ではエッジ維持フィルタを用いることで、大部分のノイズ成分を除去することができる。また、この第1フィルタ処理では、ある周波数以上は全てノイズ成分として認識するような処理を行っているため、一部の周波成分もノイズでないと誤認識されてしまうものの、誤認識される周波数成分や振幅のノイズ成分を除去するフィルタ処理(第2フィルタ処理)を実行しているため、最終的にはノイズ成分が除かれた状態になっている。
この結果、画像データに含まれるノイズ成分を除去する際に、ノイズ成分における振幅や周波数成分がどのように変化したとしても、ノイズ成分を正しく除去することが可能になる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態)を詳細に説明する。
〈第1の実施形態〉
まず、図1以降を参照して、本発明の画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムを画像処理装置に適用した場合の第1の実施形態の電気的構成の具体例を説明する。ここで、画像処理装置は以下の各手段から構成されている。なお、図1は本実施形態の画像処理装置の主要部分の機能的な構成を示す機能ブロック図、図2は画像処理装置を構成する具体的な回路や装置の一例を示すブロック図である。
ここで、110は、画像処理装置100(図2参照)内で画像処理の演算を実行する演算部である。この演算部110は、画像処理装置100内にあって、画像データに含まれるディテール成分と、該ディテール成分の信号値を一定量シフトさせるベース成分とを分離して、それぞれ適した処理をした後に再び合成して画像データとする演算を行う。
なお、この演算部110は、画像データに含まれるベース成分におけるエッジ部分が急激な変化であっても滑らかな変化であっても、エッジ部分を正しく維持しつつ抽出することが可能に構成されている。そして、この演算部110は、機能的には、第1フィルタ部120、第2フィルタ部130、ディテール成分抽出部140、圧縮部150、合成部160を少なくとも有している。
ここで、120は、画像のエッジ部分を維持しつつ、ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタを用いてベース成分を抽出するため、エッジ維持フィルタなどで構成された第1フィルタ部である。この第1フィルタ部120は、画像データのベース成分の信号値が一定の領域を検出するための低周波成分と、ベース成分のエッジ部分を検出するための高周波成分とを抽出するためのフィルタ処理を実行する。
122は各画素の周波数成分を検出する周波数検出部(周波数成分検出部)であり、ベース成分を抽出するための低周波成分とベース成分のエッジ部分を抽出するための高周波成分との中間に位置する中周波成分が画像データに存在するか否かを検出する。
130は、エッジ維持フィルタ120により抽出されたベース成分に関して、エッジ維持フィルタ120によって誤検出された部分を除去するフィルタ処理を実行する第2フィルタ部である。この第2フィルタ部130は、ベース成分を抽出するための低周波成分とベース成分のエッジ部分を抽出するための高周波成分との中間に位置する中周波成分が画像データに存在する場合に、前記エッジ維持フィルタにより抽出されたベース成分を平滑化するためのフィルタ処理を実行する。
140は、入力された画像データに含まれているベース成分を画像データから減算するか、あるいは、入力された画像データに含まれているベース成分で画像データを除算することにより、画像データに含まれるディテール成分を抽出するディテール成分抽出部である。ここで、ディテール成分とは、画像データの各画素の信号値が周辺画素と比較して小刻みに変化してい成分であり、主に高周波成分によって構成されている。
150は、上述した第2フィルタ部130などにより抽出されたベース成分の信号値を所定の割合で圧縮する圧縮部である。
160は、圧縮されたベース成分とディテール成分とを合成する合成部である。なお、ディテール成分抽出部140で減算を実行した場合には、この合成部160ではベース成分とディテール成分との加算によって合成を行う。また、ディテール成分抽出部140で除算を実行した場合には、この合成部160ではベース成分とディテール成分とを掛け合わせることによって合成を行う。この合成部160からは、信号値の振幅が大きいベース成分が圧縮されつつ、ディテール成分は圧縮されていないため、画像の明るさなどの部分は圧縮されるものの、画像の細かな描写は失われない状態の画像データが出力される。
図2において、画像処理装置100は、ハードウェアとして、以下のものを有して構成されている。
図1で機能的構成を示した演算部110は、各部を制御する制御手段としてのCPU101と、各種データや各種プログラムが格納されているROM102と、画像データが展開されて処理される作業エリアとしてのRAM103と、を有している。
170は画像処理装置100に対してオペレータ(使用者)が各種指示を入力する操作部、180は画像処理装置100の各種状態を表示する表示部、190は画像データや各種データが格納されるHDDである。
以下、フローチャートを参照しつつ、この第1実施形態の画像処理装置100の動作について説明を行う。
まず、画像処理装置100の演算部110に画像データIが入力される(図3S1)。ここで、第1フィルタ120としてエッジ維持フィルタGを用意する(図3S2)。さらに、第2フィルタ130として平滑化フィルタf(x,y)を用意する(図3S3)。画像処理プログラムによりCPU101が画像処理を実行する場合には、ROM102に格納されているパラメータに従って、CPU101がエッジ維持フィルタGを第1フィルタ部120として用意し、同様にCPU101が平滑化フィルタfを第2フィルタ部130として用意する。
そして、第1フィルタ部120により画像データに対してフィルタ処理(J=G*I)を実行し(図3S4)、エッジ維持フィルタによって画像データに含まれるベース成分Jを抽出する。
ここで、本来のベース成分が図4(a)破線に示すように滑らかに変化するものである場合には、エッジ維持フィルタを使用してベース成分を抽出すると、本来のベース成分(図4(a)波線)に含まれる滑らかな部分が、ディテール成分に含まれる中〜高周波成分の影響を受けて誤検出されてしまい、信号値が急激に変化する波形のベース成分として検出されてしまうことになる(図4(b)実線)。
なお、本来のベース成分が図5(a)破線に示すように急激に変化するものである場合には、エッジ維持フィルタを使用してベース成分を抽出すると、本来のベース成分(図4(a)波線)と一致する波形のベース成分が検出される(図5(b)実線)。
ここで、第1フィルタ部120で以上のエッジ維持フィルタを使用してベース成分の抽出を行った画素の周波数成分について、周波数検出部122が検出している(図3S5)。なお、画素の周波数成分とは、周囲の画素の信号値との差異によって生じる周波数成分のことである。
なお、エッジ維持フィルタがエッジ部分を確実に抽出できるように、ある周波数以上は全てエッジ部分として認識するような処理を行っているため、本来のエッジ部分に該当する高周波成分だけでなく、中周波成分も含めている。そして、この中周波成分で図16に示した誤検出が発生することを本件出願の発明者が見いだした。
そこで、この周波数検出部122では、ベース成分を抽出するための低周波成分とベース成分のエッジ部分を抽出するための高周波成分との中間に位置する中周波成分が画像データに存在するか否かを検出している。
ここで、第1フィルタ部120でエッジ維持フィルタによる処理を実行した画素が中周波成分であれば(図3S5でY)、第2フィルタ部130の平滑化フィルタ処理により、ベース成分Jを第2フィルタ部130の平滑化フィルタfにより平滑化(J=f(x,y)*J(x,y))し、新たなベース成分Jを得る(図3S6)。
また、第1フィルタ部120でエッジ維持フィルタによる処理を実行した画素が中周波成分でなければ(図3S5でN)、第1フィルタ部120でのエッジ維持フィルタによる処理を次の画素に移行する(図3S8、S4)。
このようにして、全ての画素について、第1フィルタ部120でのエッジ維持フィルタによるベース成分の抽出と、周波数検出と、中周波成分である場合には第2フィルタ部130の平滑化フィルタ処理処理と、を実行する(図3S7)。
ここで、本来のベース成分が図4(a)破線に示すように滑らかに変化するものであるものの、エッジ維持フィルタの誤検出により信号値が急激に変化する波形のベース成分として検出されてしまう場合(図4(b)実線)、画像データに中周波成分が検出されることにより第2フィルタ部130の平滑化フィルタ処理が実行されて、図4(b)一点鎖線のような滑らかなベース成分が得られる。この図4(b)一点鎖線のベース成分は、図4(a)破線に示す元のベース成分と殆ど一致する状態になる。
この結果、このような第2フィルタ部130の平滑化フィルタ処理による新たなベース成分によってディテール成分抽出部140で画像データからベース成分の減算を行うこと、あるいは、画像データをベース成分で除算することで、正確なディテール成分が得られる。
そして、このような第2フィルタ部130の平滑化フィルタ処理による新たなベース成分を圧縮部150で圧縮し(図4(b)二点鎖線)、合成部160でディテール成分とベース成分とを加算あるいは乗算により合成することで、図4(c)に示すような、滑らかなエッジ部分に応じた画像データが得られる。すなわち、図16のようなエッジ異常を発生することはなくなる。
また、本来のベース成分が図5(a)破線に示すように急激に変化するエッジ部分を有するものであるとすると、エッジ維持フィルタの検出により信号値が急激に変化する波形のベース成分が検出される(図5(b)実線)。
このように急激に変化するエッジ部分の場合には、画像データは中周波成分ではなく高周波成分であるため、周波数検出部122で中周波成分が検出されることはない。これにより、第2フィルタ部130の平滑化フィルタ処理が実行されることはなく、図5(b)実線のような急激なエッジ部分を有するベース成分が得られる。この図5(b)実線のベース成分は、図5(a)破線に示す元のベース成分と殆ど一致する状態になる。
この結果、ここでは第2フィルタ部130の平滑化フィルタ処理を施されずに正常な状態のままのベース成分によってディテール成分抽出部140で画像データからベース成分の減算を行うことで、あるいは、画像データをベース成分で除算することで、正確なディテール成分が得られる。
そして、このようなベース成分を圧縮部150で圧縮し(図5(b)実線)、合成部160でディテール成分とベース成分とを加算あるいは乗算により合成することで、図5(c)に示すような、急激なエッジ部分に応じた画像データが得られる。従って、第2フィルタ部130の平滑化フィルタ処理によって悪影響を受けることはない。
以上のように、画像データに含まれるベース成分を抽出する際に、ベース成分におけるエッジ部分が急激な変化であっても滑らかな変化であっても、エッジ部分を正しく維持しつつ抽出することが可能になる。
なお、図6は、以上の場合において周波数検出部122が中周波成分を検出する際の動作を示すフローチャートである。なお、ここでは、中周波成分を検出するため、低周波成分や高周波成分をも検出して判別するようにしている。
ここで、周波数成分は、各画素における周辺画素とのコントラスト変化により判断することができる。すなわち、注目画素の周囲の周辺画素を含んだ状態で、どの程度の範囲でコントラストの違いが生じるかで、周波数成分を検出することが可能になる。
ここでは、注目画素を中心とし、周辺画素を含んだ状態でいくつか大きさの異なるローパスフィルタ fi(x,y,si)、i=0,1,2 を用意する(図6S2)。ここでは、高周波成分、中周波成分、低周波成分の3種類を判別するため、最も小さいフィルタi=0を高周波成分用、次に小さいフィルタi=1を中周波成分用、最も大きいフィルタi=2を低周波成分用、とする。
なお、実際に使用する周辺画素の画素数は、画像データの画素数や解像度などに応じて定まる空間周波数と、検出しようとする中周波成分との関係から決定する必要がある。そして、その中周波成分に応じて、低周波成分と高周波成分とを定めればよい。
そして、これらのローパスフィルタによってそれぞれ平均値Vi(x,y,si)=I(x,y)*fi(x,y,si)、i=0,1,2 を求める(図6S3)。
ここで、周辺領域を取り、隣接領域の平均値の差V(x,y,si)を計算する(図6S5)。そして、この隣接領域の平均値の差V(x,y,si)と閾値σとを比較する(図6S6)。なお、以上の判断に偏りをなくすため、閾値は全画素における隣接領域の平均値の差の平均値σに設定しておく。
なお、この隣接領域の平均値の差V(x,y,si)の計算(図6S5)、および、隣接領域の平均値の差V(x,y,si)と閾値σとの比較(図6S6)について、i=0から順に実行する(図6S4〜S9)。
例えば、3つの大きさの異なる領域に関して、最も大きい領域は低周波、次に大きい領域は中周波、最も小さい領域は高周波部分と判断する。
ここで、以上の隣接領域の平均値の差V(x,y,si)がσより大きく(図6S6でY)、かつ、i=0であれば(図6S7でY)、画素(x,y)は高周波部分であると判断する(図6S11)。
なお、以上のi=0で(図6S4)、隣接領域の平均値の差V(x,y,si)がσより小さい場合では(図6S6でN)、i=i+1して(図6S10)してS5に戻り、i=1にて、隣接領域の平均値の差V(x,y,si)の計算(図6S5)、および、隣接領域の平均値の差V(x,y,si)と閾値σとの比較(図6S6)を実行する。
そして、ここで、以上の隣接領域の平均値の差V(x,y,si)がσより大きく(図6S6でY)、かつ、i=1であれば(図6S8でY)、画素(x,y)は中周波部分であると判断する(図6S12)。
なお、以上のi=1で隣接領域の平均値の差V(x,y,si)がσより小さい場合では(図6S6でN)、i=i+1して(図6S10)して、i=2となり、再びS5に戻り、i=2として、隣接領域の平均値の差V(x,y,si)の計算(図6S5)、および、隣接領域の平均値の差V(x,y,si)と閾値σとの比較(図6S6)を実行する。
そして、このi=2で以上の隣接領域の平均値の差V(x,y,si)がσより大きい場合(図6S6でY)、i=2であるため(図6S7でN、S8でN、S9でY)、画素(x,y)は低周波部分であると判断する(図6S13)。また、このi=2で以上の隣接領域の平均値の差V(x,y,si)がσより小さい場合(図6S6でN)であっても、i=2であるため(図6S9でY)、同様にして、画素(x,y)は低周波部分であると判断する(図6S13)。
以上のようにすることで、注目画素の周囲の周辺画素を含んだ状態で、近傍の小さな範囲でコントラストの違いが生じる高周波成分、ある程度の大きな範囲でコントラストの違いが生じる低周波成分、それらの中間の大きな範囲でコントラストの違いが生じる中周波成分、のように判別できる。よって、この実施形態における中周波成分の検出を、精度良く実行することが可能になる。
そして、以上のようにすることで、画像データに含まれるベース成分を抽出する際に、画像データに含まれる中周波成分を正確に検出して第2フィルタ部130の平滑化フィルタ処理を実行することができるようになるため、ベース成分におけるエッジ部分が急激な変化であっても滑らかな変化であっても、エッジ部分を正しく維持しつつ抽出することが可能になる。
〈第2の実施形態〉
ここで、図7以降を参照して、本発明の画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムを画像処理装置に適用した場合の第2の実施形態の電気的構成の具体例を説明する。
この第2の実施形態では、画像のエッジを維持しつつベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、周波数検出部122により検出された画素毎の周波数成分に応じて、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくすると共に低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるようにフィルタサイズを決定し、決定されたフィルタサイズのエッジ維持フィルタによりベース成分を抽出する、ことを特徴としている。
ここで、画像処理装置は以下の各手段から構成されている。なお、図7は本実施形態の画像処理装置の主要部分の機能的な構成を示す機能ブロック図であり、画像処理装置を構成する具体的な回路や装置の一例としては既に示した図2と同じになる。
ここで、110は、画像処理装置100(図2参照)内で画像処理の演算を実行する演算部である。この演算部110は、画像処理装置100内にあって、画像データに含まれるディテール成分と、該ディテール成分の信号値を一定量シフトさせるベース成分とを分離して、それぞれ適した処理をした後に再び合成して画像データとする演算を行う。
なお、この演算部110は、画像データに含まれるベース成分におけるエッジ部分が急激な変化であっても滑らかな変化であっても、エッジ部分を正しく維持しつつ抽出することが可能に構成されている。
そして、この演算部110は、機能的には、第1フィルタ部120、周波数検出部122、ディテール成分抽出部140、圧縮部150、合成部160を少なくとも有している。また、第1フィルタ部120としては、特性の異なる複数のエッジ維持フィルタ120a〜120cを有している。
ここで、120は、画像のエッジ部分を維持しつつ、ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタを用いてベース成分を抽出するため、エッジ維持フィルタなどで構成された第1フィルタ部である。この第1フィルタ部120は、各エッジ維持フィルタにより、画像データのベース成分の信号値が一定の領域を検出するための低周波成分と、ベース成分のエッジ部分を検出するための高周波成分とを抽出するためのフィルタ処理を実行する。
また、複数の各エッジ維持フィルタは、例えば異なるフィルタサイズのフィルタリング等により、それぞれ異なる特性のベース成分に含まれるエッジ部分を検出するために、異なる周波数の高周波成分を抽出する。なお、ここでは、後述する周波数検出部122の検出結果によって、複数のエッジ維持フィルタ120a〜120cのいずれかがアクティブになる構成であるとする。
122は各画素の周波数成分を検出する周波数検出部(周波数成分検出部)であり、エッジ維持フィルタを適用する際の周波数特性がどのようになっているかを検出する。なお、この周波数検出部122の詳細は、第1実施形態にて説明したものと同様なものを適用することができる。
140は、入力された画像データに含まれているベース成分を画像データから減算するか、あるいは、入力された画像データに含まれているベース成分で画像データを除算することにより、画像データに含まれるディテール成分を抽出するディテール成分抽出部である。ここで、ディテール成分とは、画像データの各画素の信号値が周辺画素と比較して小刻みに変化してい成分であり、主に高周波成分によって構成されている。
150は、上述した第2フィルタ部130などにより抽出されたベース成分の信号値を所定の割合で圧縮する圧縮部である。
160は、圧縮されたベース成分とディテール成分とを合成する合成部である。なお、ディテール成分抽出部140で減算を実行した場合には、この合成部160ではベース成分とディテール成分との加算によって合成を行う。また、ディテール成分抽出部140で除算を実行した場合には、この合成部160ではベース成分とディテール成分とを掛け合わせることによって合成を行う。この合成部160からは、信号値の振幅が大きいベース成分が圧縮されつつ、ディテール成分は圧縮されていないため、画像の明るさなどの部分は圧縮されるものの、画像の細かな描写は失われない状態の画像データが出力される。
以下、この第2の実施形態の画像処理装置100の動作について説明を行う。なお、ここでは、エッジ維持フィルタ120aとしてf(x,y,s0)が用意され、エッジ維持フィルタ120bとしてf(x,y,s1)が用意され、エッジ維持フィルタ120cとしてf(x,y,s2)が用意されているものとする。
まず、画像処理装置100の演算部110に、画素値I(x,y)の画像データIが入力される(図8S1)。
ここで、第1フィルタ部120で複数のエッジ維持フィルタのいずれを使用してベース成分の抽出を行うかについて、その画素の周波数成分について、周波数検出部122が検出する(図8S2、S3)。ここで、画素の周波数成分とは、周囲の画素の信号値との差異によって生じる周波数成分のことである。
そして、画素の周波数成分に応じて、異なる特性の複数のエッジ維持フィルタのうち、いずれか適したエッジ維持フィルタが選択されて有効(アクティブ)になり、ベース成分の抽出を行う。
すなわち、画素の周波数成分が高周波成分であれば(図8S2でY)、エッジ維持フィルタf(x,y)としてf(x,y,s0)を選択する(図8S4)。また、画素の周波数成分が中周波成分であれば(図8S2でN、S3でY)、エッジ維持フィルタf(x,y)としてf(x,y,s1)を選択する(図8S5)。そして、画素の周波数成分が高周波成分でもなく、中周波成分でもなければ(図8S2でN、S3でN)、エッジ維持フィルタf(x,y)としてf(x,y,s2)を選択する(図8S6)。
なお、各エッジ維持フィルタでは、異なる周波数特性によって、エッジ部分を認識しつつベース成分を抽出するようにしている。
例えば、急激なエッジ部分に対応するため高周波成分をエッジ部分として検出するエッジ維持フィルタ、滑らかな変化のエッジ部分に対応するため若干低い高周波成分や中周波成分をエッジ部分として検出するエッジ維持フィルタ、更に滑らかで緩やか変化のエッジ部分に対応するために低周波成分をエッジ部分として検出するエッジ維持フィルタ、を用意しておく。
なお、このようなエッジ維持フィルタの特性の違いは、後述するように、フィルタサイズの違いなどで実現することが可能である。
そして、第1フィルタ部120により画像データに対してフィルタ処理(J(x,y)=I(x,y)*f(x,y))を実行し(図8S7)、周波数成分に応じて選択されたエッジ維持フィルタによって画像データに含まれるベース成分Jを抽出する。
なお、以上のようにして、全ての画素について同様に画素毎の周波数成分に応じてエッジ維持フィルタを選択し、選択されたエッジ維持フィルタによって画像データに含まれるベース成分Jを抽出する。
この結果、画素の周波数成分に応じてエッジ部分をエッジであるとして認識する周波数特性が変化することになり、画像データに含まれるベース成分を抽出する際に、ベース成分におけるエッジ部分が急激な変化であっても滑らかな変化であっても、さらに、非常に緩やかな変化であっても、その変化に応じたフィルタが選択されるため、エッジ部分を正しく維持しつつ抽出することが可能になる。
すなわち、画素の周波数成分が低めであれば、低めに対応したエッジ維持フィルタが選択されるため、ディテール成分による誤検出が発生しにくくなり、逆に、画素の周波数成分が高めであれば、高めに対応したエッジ維持フィルタが選択されるため、急激な変化のエッジ部分を忠実に検出でき、また、画素の周波数成分が中間程度であれば、中周波成分に対応したエッジ維持フィルタが選択されるため、滑らかな変化の変化のエッジ部分を忠実に検出できるようになる。
なお、以上の具体例では3つのエッジ維持フィルタ120a〜120cを用いたが、2つのエッジ維持フィルタであってもよいし、4以上のエッジ維持フィルタを用いて選択する構成であってもよい。
また、各エッジ維持フィルタは、それぞれに定められた周波数成分に即したエッジ部分の検出ができればよいため、エッジとして認識する周波数成分の範囲を無理に広げる必要がなくなる。このため、従来のようにディテール成分(高周波成分)によって誤検出するような余分な特性は必要なくなり、一層精度を高めることが可能になる。
また、以上の図7では、周波数検出部122の検出結果によって、複数のエッジ維持フィルタ120a〜120cのいずれかがアクティブになる構成であったが、図9に示すように、複数のエッジ維持フィルタ120a〜120cのいずれかの出力(フィルタ処理出力)を、周波数検出部122の検出結果によって、選択部124が選択したうえで出力する構成であってもよい。
ここで、画像データの信号値の波形が図10(a)のようであった場合を想定する。
ここで、図10(a)の領域aの画素では周波数検出部122で低周波成分が検出されるため、低周波成分に合致したエッジ維持フィルタが選択される。これにより、図10(b)の領域aのような平坦あるいは緩やかなベース成分が抽出される。
また、ここで、図10(a)の領域bの画素では周波数検出部122で中周波成分が検出されるため、中周波成分に合致したエッジ維持フィルタが選択される。これにより、図10(b)の領域bのような滑らかな変化のベース成分が、エッジ部分の誤検出などを生じない状態で、抽出される。
さらに、ここで、図10(a)の領域cの画素では周波数検出部122で高周波成分が検出されるため、高周波成分に合致したエッジ維持フィルタが選択される。これにより、図10(b)の領域cのような急激な変化のベース成分が、波形の鈍りなどを生じない状態で、抽出される。
そして、複数のエッジ維持フィルタの選択によって生成された正常な状態のベース成分によって、ディテール成分抽出部140で画像データからベース成分の減算を行うことであるいは、画像データをベース成分で除算することで、正確なディテール成分が得られる。
さらに、複数のエッジ維持フィルタの選択によって生成されたベース成分を圧縮部150で圧縮し、合成部160でディテール成分とベース成分とを加算あるいは乗算により合成することで、所望の状態の画像データが得られる。すなわち、図16のようなエッジ異常を発生することはなくなる。
この結果、画素の周波数成分に応じてエッジ部分をエッジであるとして認識する周波数特性が変化することになり、画像データに含まれるベース成分を抽出する際に、ベース成分におけるエッジ部分が急激な変化であっても滑らかな変化であっても、その変化に応じたフィルタが選択されるため、エッジ部分を正しく維持しつつ抽出することが可能になる。
なお、以上の第2の実施形態においては、予め用意した複数のエッジ維持フィルタを選択して使用しても良いし、画像データをプリスキャンして周波数成分の分布を調べ、その結果に応じて適した状態の複数のエッジ維持フィルタを作成してもよい。
〈第3の実施形態〉
上述した第2の実施形態における以上の説明では、検出された画素毎の周波数成分に応じて、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくすると共に低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるようにフィルタサイズを決定し、決定されたフィルタサイズのエッジ維持フィルタによりベース成分を抽出することを特徴としており、図7と図9とに示すように複数のエッジ維持フィルタを用意してフィルタリング実行時に選択するものであった。ここで、この第2の実施形態の変形例として、画素の周波数成分に応じたフィルタサイズのエッジ維持フィルタを逐次生成あるいは変更することも可能である。
ここで、図11以降を参照して、本発明の画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムを画像処理装置に適用した場合の第2の実施形態の変形例としての第3の実施形態の電気的構成の具体例を説明する。
ここで、画像処理装置は以下の各手段から構成されている。なお、図11は本実施形態の画像処理装置の主要部分の機能的な構成を示す機能ブロック図であり、画像処理装置を構成する具体的な回路や装置の一例としては既に示した図2と同じになる。
ここで、110は、画像処理装置100(図2参照)内で画像処理の演算を実行する演算部である。この演算部110は、画像処理装置100内にあって、画像データに含まれるディテール成分と、該ディテール成分の信号値を一定量シフトさせるベース成分とを分離して、それぞれ適した処理をした後に再び合成して画像データとする演算を行う。
なお、この演算部110は、画像データに含まれるベース成分におけるエッジ部分が急激な変化であっても滑らかな変化であっても、エッジ部分を正しく維持しつつ抽出することが可能に構成されている。
そして、この演算部110は、機能的には、可変サイズのエッジ維持フィルタ120s、周波数検出部122、エッジ維持フィルタ変更部126、ディテール成分抽出部140、圧縮部150、合成部160を少なくとも有している。
ここで、エッジ維持フィルタ120sは、画像データのベース成分の信号値が一定の領域を検出するための低周波成分と、ベース成分のエッジ部分を検出するための高周波成分とを抽出するためのフィルタ処理を実行する。そして、このエッジ維持フィルタ120sは、連続的あるいは段階的に異なるフィルタサイズに変更可能な機能を有している。
122は各画素の周波数成分を検出する周波数検出部(周波数成分検出部)であり、エッジ維持フィルタを適用する際の周波数特性がどのようになっているかを検出する。なお、この周波数検出部122の詳細は、第1実施形態にて説明したものと同様なものを適用することができる。
126は周波数検出部122により検出された画素毎の周波数成分に応じて、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくし、低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるように、エッジ維持フィルタ120sのフィルタサイズを決定し、決定されたフィルタサイズのエッジ維持フィルタ120sを生成し、あるいは、決定に応じてエッジ維持フィルタ120sのフィルタサイズを変化させる、エッジ維持フィルタ変更部である。
140は、入力された画像データに含まれているベース成分を画像データから減算するか、あるいは、入力された画像データに含まれているベース成分で画像データを除算することにより、画像データに含まれるディテール成分を抽出するディテール成分抽出部である。ここで、ディテール成分とは、画像データの各画素の信号値が周辺画素と比較して小刻みに変化してい成分であり、主に高周波成分によって構成されている。
150は、上述した第2フィルタ部130などにより抽出されたベース成分の信号値を所定の割合で圧縮する圧縮部である。
160は、圧縮されたベース成分とディテール成分とを合成する合成部である。なお、ディテール成分抽出部140で減算を実行した場合には、この合成部160ではベース成分とディテール成分との加算によって合成を行う。また、ディテール成分抽出部140で除算を実行した場合には、この合成部160ではベース成分とディテール成分とを掛け合わせることによって合成を行う。この合成部160からは、信号値の振幅が大きいベース成分が圧縮されつつ、ディテール成分は圧縮されていないため、画像の明るさなどの部分は圧縮されるものの、画像の細かな描写は失われない状態の画像データが出力される。
以下、この第2の実施形態の画像処理装置100の動作について説明を行う。なお、ここでは、エッジ維持フィルタ120sとして基本特性f(x,y,s)が用意されており、周波数成分sによってフィルタサイズが連続的あるいは段階的に可変(逐次変更可能)であるものとする。なお、フィルタサイズの変更は連続的であることが望ましい。
まず、画像処理装置100の演算部110に、画素(x,y)で画素値I(x,y)の画像データIが入力される(図12S1)。
ここで、第1フィルタ部120でエッジ維持フィルタ120sをどのようなフィルタサイズにしてベース成分の抽出を行うかについて、その画素の周波数成分について、周波数検出部122が検出する(図12S2)。ここで、画素の周波数成分とは、周囲の画素の信号値との差異によって生じる周波数成分のことである。
ここで、周波数検出部122により検出された画素毎の周波数成分に応じて、エッジ維持フィルタ変更部126は、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくし、低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるように、エッジ維持フィルタ120sのフィルタサイズを決定し、決定されたフィルタサイズのエッジ維持フィルタ120sを生成し、あるいは、決定に応じてエッジ維持フィルタ120sのフィルタサイズを変化させる(図12S3)。
なお、各エッジ維持フィルタでは、フィルタサイズに応じて異なる周波数特性によって、エッジ部分を認識しつつベース成分を抽出するようにしている。
例えば、急激なエッジ部分に対応するため高周波成分をエッジ部分として検出するためのフィルタサイズの小さいエッジ維持フィルタ、滑らかな変化のエッジ部分に対応するため若干低い高周波成分や中周波成分をエッジ部分として検出するためのフィルタサイズの中程度のエッジ維持フィルタ、更に滑らかで緩やか変化のエッジ部分に対応するために低周波成分をエッジ部分として検出するためのフィルタサイズの大きなエッジ維持フィルタのように、周波数検出部122での検出結果に応じて段階的あるいは連続的にフィルタサイズを変更する。
そして、画像データに対してフィルタ処理(J(x,y)=I(x,y)*f(x,y))を実行し(図12S4)、周波数成分に応じてフィルタサイズが決定されたエッジ維持フィルタ120sによって画像データに含まれるベース成分Jを抽出する。
なお、以上のようにして、全ての画素について同様に、画素毎の周波数成分に応じてエッジ維持フィルタのフィルタサイズを決定して生成し、あるいは、画素毎の周波数成分に応じてエッジ維持フィルタのフィルタサイズを変更し、このようにしてフィルタサイズが変えられたエッジ維持フィルタによって画像データに含まれるベース成分Jを抽出する。
ここでは、低〜中周波部分に対し、フィルタサイズを大きくし周辺画素の影響が大きくなることにより、画素がぼかされやすくなり、滑らかなエッジ部分を検出しやすくなり、急激な変化を伴うエッジ部分についての誤検出が抑制される。一方、中〜高周波成分に対し、フィルタサイズを小さくするように連続可変することにより、画素がぼかされにくくなり、急激な変化を伴うなエッジ部分がより検出されやすくなる。
このようなフィルタサイズの変更を周波数検出部122での検出結果に応じて実行する結果、画像データに含まれるベース成分を抽出する際に、ベース成分におけるエッジ部分が急激な変化であっても滑らかな変化であっても、その変化に応じて連続的にフィルタサイズが可変に構成されるため、エッジ部分を正しく維持しつつ抽出することが可能になる。
〈第4の実施形態〉
第4の実施形態では、エッジ維持フィルタをノイズ除去フィルタとして使用する際の改良を特徴としている。すなわち、エッジ維持フィルタは画像のエッジ部分を維持しつつベース成分を抽出するものであるが、振幅の小さい高周波成分を抽出しないため、ノイズ除去フィルタとして使用することが可能である。しかし、周波数成分や振幅の関係で、エッジ維持フィルタを通過してしまうノイズ成分も存在している。このため、従来は、エッジ維持フィルタは、ノイズ除去フィルタとして使用するには十分でないと思われていた。
そこで、この第4の実施形態では、エッジ維持フィルタを用いて画像データに含まれるノイズ成分を除去する際に、エッジ維持フィルタを用いてノイズ成分を除去し(第1フィルタ処理)、振幅や周波数成分によってエッジ維持フィルタを通過してしまうノイズ成分を除去するフィルタ処理(第2フィルタ処理)を実行する。
この場合の構成は、第1の実施形態として図1に示したものに近く、エッジ維持フィルタとしての第1フィルタ部120、画像データの周波数成分を検出する周波数検出部122、第1フィルタ部120を通過してしまったノイズ成分を除去する第2フィルタ部130の構成になる。
ここで、この周波数検出部122では、通過させるべき周波数成分とノイズとしての高周波成分との中間に位置する中周波成分が画像データに存在するか否かを検出している。そして、第1フィルタ部120でエッジ維持フィルタによる処理を実行した画素が中周波成分であれば、第2フィルタ部130の平滑化フィルタ処理により、ベース成分を第2フィルタ部130の平滑化フィルタfにより平滑化し、ノイズを除去した画像データを出力する。また、第1フィルタ部120でエッジ維持フィルタによる処理を実行した画素が中周波成分でなければ、第1フィルタ部120でのエッジ維持フィルタによる処理をそのまま出力する。
このように、第1フィルタ処理ではエッジ維持フィルタを用いることで、画像データに含まれる大部分のノイズ成分を除去することができる。また、この第1フィルタ処理では、ある周波数以上は全てノイズ成分として認識するような処理を行っているため、一部の周波成分のノイズはノイズでないと誤認識されてしまうものの、誤認識される周波数成分や振幅のノイズ成分を除去するフィルタ処理(第2フィルタ処理)を実行しているため、最終的にはノイズ成分が除かれた状態になっている。
この結果、画像データに含まれるノイズ成分を除去する際に、ノイズ成分における振幅や周波数成分がどのように変化したとしても、ノイズ成分を正しく除去することが可能になる。
また、他の構成として、図7、図9、図11に示したブロック図の構成を応用し、周波数検出結果に応じて、異なるサイズのエッジ維持フィルタを用いて画像データに含まれるノイズ成分を有効に除去する構成とすることも可能である。
〈その他の実施形態〉
また、以上の具体例は、画素の周波数検出を周辺画素とのコントラスト変化によって行うようにしていたが、これに限られず、周辺画素の標準偏差を基準にするなど、あるいは、ウェブレット関数で所望な周波数を取り出すなど、各種の手法を用いることが可能である。
また、エッジ維持フィルタの仕様設定はフィルタサイズを変えることに限らず、他のパラメータを変化する手法でもよい。これにより、エッジ維持フィルタの多様性に対応することも可能になる。
なお、周波数部分に合わせたエッジ維持フィルタの設定は、事前に用意してもよいが、周波数部分に関する関数(周波数をパラメータとして含む関数)として定めるようにしてもよい。このようにすることで、処理の多様性に対応することも可能になる。
また、以上の各実施形態は、モノクロ画像データだけでなく、カラー画像データに適用することが可能である。カラー画像データに適用する場合には、RGBあるいはYMCKなどの色別の画像データ毎に適用することが可能である。また、輝度信号・色差信号などの場合には、輝度信号のみ、あるいは、輝度信号と色差信号の両方の、いずれに適用することも可能である。
本発明の第1実施形態の画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態の画像処理装置が適用される具体的な装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の画像処理装置の動作(画像処理方法の手順、画像処理プログラムの手順)を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態の画像処理装置の動作(画像処理方法の手順、画像処理プログラムの手順)における画像データの処理の様子を示すタイミングチャート(特性図)である。 本発明の第1実施形態の画像処理装置の動作(画像処理方法の手順、画像処理プログラムの手順)における画像データの処理の様子を示すタイミングチャート(特性図)である。 本発明の第1実施形態の画像処理装置の動作(画像処理方法の手順、画像処理プログラムの手順)における主要部の処理の様子を示すタイミングチャート(特性図)である。 本発明の第2の実施形態の画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第2の実施形態の画像処理装置の動作(画像処理方法の手順、画像処理プログラムの手順)を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の画像処理装置の他の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第2の実施形態の画像処理装置の動作(画像処理方法の手順、画像処理プログラムの手順)における画像データの処理の様子を示すタイミングチャート(特性図)である。 本発明の第3の実施形態の画像処理装置の構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の第3の実施形態の画像処理装置の動作(画像処理方法の手順、画像処理プログラムの手順)を示すフローチャートである。 画像データに含まれるディテール成分とベース成分との様子を模式的に示す特性図である。 従来の画像処理において平滑化フィルタを使用したベース成分の抽出の様子を示すタイミングチャート(特性図)である。 従来の画像処理においてエッジ維持フィルタを使用したベース成分の抽出の様子を示すタイミングチャート(特性図)である。 従来の画像処理においてエッジ維持フィルタを使用したベース成分の抽出の様子を示すタイミングチャート(特性図)である。
符号の説明
100 画像処理装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
110 演算部
120 第1フィルタ部(エッジ維持フィルタ)
122 周波数検出部
130 第2フィルタ部
140 ディテール成分抽出部
150 圧縮部
160 合成部
170 操作部
180 表示部
190 HDD

Claims (21)

  1. ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理方法であって、
    画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタを用いて前記ベース成分を抽出し、
    抽出された前記ベース成分に関して、前記エッジ維持フィルタによって誤検出された部分を除去するフィルタ処理を実行する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記エッジ維持フィルタは、前記ベース成分の信号値が一定の領域を検出するための低周波成分と、前記ベース成分のエッジ部分を検出するための高周波成分とを抽出し、
    前記エッジ維持フィルタによって誤検出された部分を除去するフィルタ処理は、前記ベース成分を抽出するための低周波成分と前記ベース成分のエッジ部分を抽出するための高周波成分との中間に位置する中周波成分が画像データに存在する場合に、前記エッジ維持フィルタにより抽出されたベース成分を平滑化するフィルタ処理である、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理方法であって、
    画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出し、
    所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、前記周波数成分の検出により検出された画素毎の周波数成分に応じて、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくすると共に低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるようにフィルタサイズを決定し、
    決定されたフィルタサイズの前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  4. ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理方法であって、
    画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出し、
    所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、前記周波数成分の検出により検出された画素毎の周波数成分に応じて、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくし、低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるように、フィルタサイズを決定し、
    決定されたフィルタサイズの前記エッジ維持フィルタを生成し、あるいは、前記決定に応じて前記エッジ維持フィルタのフィルタサイズを変化させ、
    前記生成あるいは前記変化によるフィルタサイズの前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  5. ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理方法であって、
    画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出し、
    所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、フィルタサイズの異なる複数種類のエッジ維持フィルタを用意し、
    前記周波数成分の検出により検出された画素毎の周波数成分に応じて、予め定められたしきい値よりも高周波側の周波数成分の画素に対して、フィルタサイズの小さい前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出し、予め定められたしきい値よりも低周波側の周波数成分の画素に対して、フィルタサイズの大きい前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  6. 前記エッジ維持フィルタは、前記ベース成分の信号値が一定の領域を検出するための低周波成分と、前記ベース成分のエッジ部分を検出するための高周波成分とを抽出し、
    前記複数のエッジ維持フィルタは、それぞれ異なる特性のベース成分に含まれるエッジ部分を検出するために、異なる周波数の高周波成分を抽出する、
    ことを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。
  7. ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理装置であって、
    画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタを用いて前記ベース成分を抽出する第1フィルタ部と、
    前記エッジ維持フィルタにより抽出された前記ベース成分に関して、前記エッジ維持フィルタによって誤検出された部分を除去するフィルタ処理を実行する第2フィルタ部と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  8. 前記第1フィルタ部は、前記ベース成分の信号値が一定の領域を検出するための低周波成分と、前記ベース成分のエッジ部分を検出するための高周波成分とを抽出し、
    前記第2フィルタ部は、前記ベース成分を抽出するための低周波成分と前記ベース成分のエッジ部分を抽出するための高周波成分との中間に位置する中周波成分が画像データに存在する場合に、前記エッジ維持フィルタにより抽出されたベース成分を平滑化する、
    ことを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理装置であって、
    画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出する周波数成分検出部と、
    所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、前記周波数成分検出部により検出された画素毎の周波数成分に応じて、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくすると共に低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるようにフィルタサイズが決定されるエッジ維持フィルタと、を備え、
    前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  10. ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理装置であって、
    画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出する周波数成分検出ルーチンと、
    所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタと、
    前記周波数成分検出部により検出された画素毎の周波数成分に応じて、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくすると共に低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるようにフィルタサイズを決定し、決定されたフィルタサイズになるように前記エッジ維持フィルタを生成あるいは変更するエッジ維持フィルタ変更手段と、を備え、
    前記エッジ維持フィルタ変更手段によって生成あるいは変更された前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  11. ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理装置であって、
    画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出する周波数成分検出部と、
    所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、フィルタサイズの異なる複数種類のエッジ維持フィルタから構成されるエッジ維持フィルタ群と、を備え、
    前記エッジ維持フィルタ群は、前記周波数成分検出部で検出された画素毎の周波数成分に応じて、予め定められたしきい値よりも高周波側の周波数成分の画素に対して、フィルタサイズの小さい前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出し、予め定められたしきい値よりも低周波側の周波数成分の画素に対して、フィルタサイズの大きい前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  12. 前記エッジ維持フィルタ群に含まれる各エッジ維持フィルタは、前記ベース成分の信号値が一定の領域を検出するための低周波成分と、前記ベース成分のエッジ部分を検出するための高周波成分とを抽出する機能を有しており、
    それぞれの複数のエッジ維持フィルタは、それぞれ異なる特性のベース成分に含まれるエッジ部分を検出するために、異なる周波数の高周波成分を抽出する、
    ことを特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  13. ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理プログラムであって、
    画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタを用いて前記ベース成分を抽出する第1フィルタリングルーチンと、
    前記第1フィルタリングルーチンにより抽出された前記ベース成分に関して、前記エッジ維持フィルタによって誤検出された部分を除去するフィルタ処理を実行する第2フィルタリングルーチンと、
    を有することを特徴とする画像処理プログラム。
  14. 前記第1フィルタリングルーチンは、前記ベース成分の信号値が一定の領域を検出するための低周波成分と、前記ベース成分のエッジ部分を検出するための高周波成分とを抽出し、
    前記第2フィルタリングルーチンは、前記ベース成分を抽出するための低周波成分と前記ベース成分のエッジ部分を抽出するための高周波成分との中間に位置する中周波成分が画像データに存在する場合に、前記第1フィルタリングルーチンにより抽出されたベース成分を平滑化する、
    ことを特徴とする請求項13記載の画像処理プログラム。
  15. ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理プログラムであって、
    画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出する周波数成分検出ルーチンと、
    所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、前記周波数成分検出ルーチンにより検出された画素毎の周波数成分に応じて、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくすると共に低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるようにフィルタサイズを決定するフィルタサイズ決定ルーチンと、
    前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出するエッジ維持フィルタリングルーチンと、
    を有することを特徴とする画像処理プログラム。
  16. ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理プログラムであって、
    画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出する周波数成分検出ルーチンと、
    所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、前記周波数成分検出ルーチンにより検出された画素毎の周波数成分に応じて、高周波数側の周波数成分ではフィルタサイズを小さくすると共に低周波側の周波数成分ではフィルタサイズが大きくなるようにフィルタサイズを決定し、決定されたフィルタサイズになるように前記エッジ維持フィルタを生成あるいは変更するエッジ維持フィルタ変更ルーチンと、
    前記エッジ維持フィルタ変更ルーチンによって生成あるいは変更された前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出するエッジ維持フィルタリングルーチンと、
    を有することを特徴とする画像処理プログラム。
  17. ディテール成分とベース成分と含む画像データに関して、少なくとも前記ベース成分を抽出する画像処理プログラムであって、
    画像データの各画素ごとに該画素と周辺画素とにより周波数成分を検出する周波数成分検出ルーチンと、
    所定サイズのフィルタによるフィルタリングにより画像のエッジを維持しつつ前記ベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタに関して、フィルタサイズの異なる複数種類のエッジ維持フィルタを用意し、前記周波数成分検出ルーチンで検出された画素毎の周波数成分に応じて、予め定められたしきい値よりも高周波側の周波数成分の画素に対して、フィルタサイズの小さい前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出し、予め定められたしきい値よりも低周波側の周波数成分の画素に対して、フィルタサイズの大きい前記エッジ維持フィルタによりベース成分を抽出するエッジ維持フィルタリングルーチンと、
    を有することを特徴とする画像処理プログラム。
  18. 前記エッジ維持フィルタリングルーチンでの各エッジ維持フィルタは、前記ベース成分の信号値が一定の領域を検出するための低周波成分と、前記ベース成分のエッジ部分を検出するための高周波成分とを抽出する機能を有しており、
    それぞれの複数のエッジ維持フィルタは、それぞれ異なる特性のベース成分に含まれるエッジ部分を検出するために、異なる周波数の高周波成分を抽出する、
    ことを特徴とする請求項17記載の画像処理プログラム。
  19. ノイズ成分を抽出あるいは除去する画像処理方法であって、
    画像のエッジを維持しつつベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタを用いてノイズ成分を除去し、
    前記エッジ維持フィルタによりノイズ成分が除去された画像データに関して、前記エッジ維持フィルタを通過したノイズ成分を除去するフィルタ処理を実行する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  20. ノイズ成分を抽出あるいは除去する画像処理装置であって、
    画像のエッジを維持しつつベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタを用いてノイズ成分を除去する第1フィルタ部と、
    前記エッジ維持フィルタによりノイズ成分が除去された画像データに関して、前記エッジ維持フィルタを通過したノイズ成分を除去するフィルタ処理を実行する第2フィルタ部と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  21. ノイズ成分を抽出あるいは除去する画像処理プログラムであって、
    画像のエッジを維持しつつベース成分を抽出可能なエッジ維持フィルタを用いてノイズ成分を除去する第1フィルタリングルーチンと、
    前記第1フィルタリングルーチンエッジ維持フィルタによりノイズ成分が除去された画像データに関して、前記エッジ維持フィルタを通過したノイズ成分を除去するフィルタ処理を実行する第2フィルタリングルーチンと、
    を有することを特徴とする画像処理プログラム。
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