JPH0991420A - 画像処理方法および装置 - Google Patents

画像処理方法および装置

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JPH0991420A
JPH0991420A JP7250854A JP25085495A JPH0991420A JP H0991420 A JPH0991420 A JP H0991420A JP 7250854 A JP7250854 A JP 7250854A JP 25085495 A JP25085495 A JP 25085495A JP H0991420 A JPH0991420 A JP H0991420A
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ssub
mask
sorg
signal
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JP7250854A
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Masahiko Yamada
雅彦 山田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像のアンダーシュート、オーバーシュート
を抑制し、ノイズ成分等の画像読影に不要な成分を強調
することなく、注目する特定の画像部分だけを効率よく
強調処理する。 【解決手段】 ローパスフィルタ11および演算素子14a
によりオリジナル画像信号Sorg のうち高周波数成分S
spを抽出し、一方、マスクサイズの1/2未満の大きさ
以下の画像部分を差信号Ssub としてメディアンフィル
タ12および演算子14b により抽出し、構造物については
ある程度大きい値を示すが高周波ノイズについては極小
さな値を示す、記憶手段13に記憶された変換テーブルに
より変換される強調係数β(Ssub )に変換し、演算素
子14c ,14d により下記式(1)にしたがった強調処理
を行うことにより、高周波ノイズを強調することなく、
注目する特定の画像部分だけを強調処理する。 Sproc=Sorg +β(Ssub )×Ssp
(1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理方法および
装置に関し、詳細には画像中の構造物を大きさに応じて
抽出することにより、その構造物を選択的に強調処理す
る画像処理方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の画像取得方法により得
られた画像を表す画像信号に対して、階調処理や周波数
処理等の画像処理を施し、画像の観察読影性能を向上さ
せることが行われている。特に人体を被写体とした放射
線画像のような医用画像の分野においては、医師等の専
門家が、得られた画像に基づいて患者の疾病や傷害の有
無を的確に診断する必要があり、その画像の読影性能を
向上させる画像処理は不可欠なものとなっている。
【0003】この画像処理のうち、いわゆる周波数強調
処理としては、例えば特開昭61-169971 号に示されるよ
うに、原画像の濃度値等の画像信号(オリジナル画像信
号という)Sorg を、 Sproc=Sorg +β×(Sorg −Sus) (4) なる画像信号Sprocに変換するものが知られている。こ
こでβは周波数強調係数、Susは非鮮鋭マスク(いわゆ
るボケマスク)信号である。このボケマスク信号Sus
は、2次元に配置された画素に対してオリジナル画像信
号Sorg を中心画素とするN列×N行(Nは奇数)の画
素マトリクスからなるマスク、すなわちボケマスクを設
定し、 Sus=(ΣSorg )/N2 (5) 等として求められる超低空間周波数成分である。
【0004】式(4)の第2項括弧内の値(Sorg −S
us)は、オリジナル画像信号から超低空間周波数成分で
あるボケマスク信号を減算したものであるから、オリジ
ナル画像信号のうちの、超低空間周波数成分を除去した
超低空間周波数よりも高い周波数成分Sspを意味する。
この比較的高い周波数成分Sspに周波数強調係数β(=
一定)を乗じたうえで、オリジナル画像信号Sorg を加
算することにより、オリジナル画像信号Sorg のうちこ
の比較的高い周波数成分Sspが相対的に強調された処理
済画像信号Sprocを得ることができる。
【0005】しかし上記強調処理には、以下のような欠
点があることが見出された。すなわち、上記周波数強調
によると、対象物の大きさに関係なくそのエッジが強調
されてしまうので、大きな構造物と小さな構造物が重な
った部分では、かえって画像が見にくくなるという難点
がある。また、上記重なった部分以外においても、対象
物のエッジ部で余分なオーバーシュートあるいはアンダ
ーシュートが発生して、偽輪郭(アーティファクト)を
発生せしめて画像読影性能上好ましくない結果をもたら
す。
【0006】そこでこの問題を解決するものとして、上
記式(4)において、ボケマスク信号Susに代えて所望
のサイズのマスク内の画像信号Sorg のメディアン値S
medを用いる技術が特開昭61−119250号に開示されてい
る。
【0007】この技術によれば、メディアン値Smed を
求めるマスクサイズの1/2未満の大きさの構造物に対
応する画像信号だけを選択的に抽出することができ、こ
の選択的に抽出された画像信号(Sorg −Smed )(=
Ssub )に対して下記式(6)に示すように強調係数β
を乗じることによって、観察対象たる構造物を有効に強
調処理することができる。
【0008】 Sproc=Sorg +β×Ssub (6)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記技
術は信号成分と放射線の量子ノイズ等各種の高周波ノイ
ズ成分を分離するものではないため、信号成分を強調処
理すると同時にノイズ成分も強調処理され、画像の読影
性能を向上させるためにノイズ成分の有効な分離が望ま
れている。
【0010】すなわち上記技術によれば、選択的に抽出
された画像信号Ssub はメディアン値Smed を求めるマ
スクサイズの1/2以上の構造物を有効に排除すること
ができるものの、1/2未満の大きさの構造物の中に
は、通常は極めて小さいサイズの高周波ノイズ等も含ま
れるため、このノイズ等を分離してより読影性能の高い
画像を再生するための処理済画像信号Sprocを得ること
が望まれている。
【0011】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、ノイズ成分等の画像読影に不要な成分を強調する
ことなく、注目する特定の画像部分だけを効率よく強調
処理し、アーティファクトの発生を抑制した画像処理方
法および装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の画像処理
方法は、非鮮鋭マスク信号Susとオリジナル画像信号S
org との差信号Sspに対して、メディアン値Smed とオ
リジナル画像信号Sorg との差信号Ssub に応じて変化
する強調係数β(Ssub )を用いた下記式(1)にした
がった演算 Sproc=Sorg +β(Ssub )×Ssp (1) を施すことによって、オリジナル画像信号Sorg のうち
の比較的高い周波数成分Sspの中に含まれる放射線の量
子ノイズ等各種の高周波ノイズ成分に対する強調を抑制
するものである。
【0013】すなわち本願発明の画像処理方法は、第1
のマスクを用いて、画像を表すオリジナル画像信号Sor
g の非鮮鋭マスク信号Susを求め、第2のマスクを用い
て、第2のマスク内に含まれるオリジナル画像信号Sor
gのメディアン値Smed を求め、非鮮鋭マスク信号Sus
とオリジナル画像信号Sorg との差信号Sspに対して、
メディアン値Smed とオリジナル画像信号Sorg との差
信号Ssub に応じて変化する強調係数β(Ssub )を用
いた上記式(1)にしたがった演算を施すことを特徴と
するものである。
【0014】ここで、第2のマスクのサイズは第1のマ
スクのサイズよりも大きく、特に第1のマスクのサイズ
の2倍以上に設定するのが望ましい。例えばマンモ画像
の石灰化陰影について強調処理を施す場合には、第1の
マスク(ボケマスク)の画素マトリクスのサイズは3列
×3行、第2のマスク(メディアン値を求めるマスク)
の画素マトリクスのサイズは9列×9行(=81画素、し
たがって40画素以下の石灰化陰影が抽出される)程度が
望ましい。以下の発明においても同様である。
【0015】また、強調係数β(Ssub )は、例えば図
2(1)〜(3)に示すように、差信号Ssub の絶対値
|Ssub |が所定の範囲内(0≦|Ssub |≦S0 )に
おいては、絶対値|Ssub |が増大するにしたがって単
調に増大する関数として設定されたものが望ましい。
【0016】この所定の範囲を規定する閾値S0 は、高
周波ノイズを表す信号値についての強調係数β(Ssub
)と強調しようとする所望の構造物を表す信号値につ
いての強調係数β(Ssub )とを分離して認識しうるの
に十分な差信号Ssub の値であって、予め実験等により
求められる値である。
【0017】本発明の第2の画像処理方法は、上記第1
の画像処理方法の第1のマスクと第2のマスクとをそれ
ぞれ互いにサイズの異なるものとして複数ずつ設定し
て、大きさの異なる複数種類の構造物に対して各別の強
調度合いの強調処理を施すことにより、各構造物の強調
度合いを画像読影の目的に応じて適切化するものであ
る。
【0018】すなわち本発明の第2の画像処理方法は、
互いに異なる周波数帯域にそれぞれ対応した互いに大き
さの異なるメディアン値算出用の複数のマスクを用い
て、画像を表すオリジナル画像信号Sorg についての複
数のメディアン値Smed n (n=1,2,…)を求め、
前記オリジナル画像信号Sorg を、前記複数のマスクの
大きさにそれぞれ対応した互いに異なる複数の周波数成
分Sn に分割し、前記複数の周波数成分Sn に対して、
該周波数成分に対応する前記複数のメディアン値Smed
n と前記オリジナル画像信号Sorg との差信号Ssub n
に応じて変化する複数の強調係数βn (Ssub n )を用
いた下記式(2)または(3)にしたがった演算を施す
ことを特徴とするものである。
【0019】 Sproc=Σ{Sn ×βn (Ssub n )} (2) Sproc=Sorg +Σ{Sn ×βn (Ssub n )} (3) 本発明の第1の画像処理装置は、上記本発明の第1の画
像処理方法を実施するための具体的な装置であって、第
1のマスクを用いて、画像を表すオリジナル画像信号S
org の非鮮鋭マスク信号Susを求める非鮮鋭マスク信号
演算手段と、第2のマスクを用いて、第2のマスク内に
含まれるオリジナル画像信号Sorgのメディアン値Smed
を求めるメディアン値演算手段と、メディアン値Smed
とオリジナル画像信号Sorg との差信号Ssub に対応
付けされた強調係数β(Ssub )に変換する変換テーブ
ルを記憶してなる記憶手段と、非鮮鋭マスク信号Susと
オリジナル画像信号Sorg との差信号Sspに対して、強
調係数β(Ssub )を用いた上記式(1)にしたがった
強調処理を施す強調手段とを備えてなることを特徴とす
るものである。
【0020】また、記憶手段に記憶された変換テーブル
としては、強調係数β(Ssub )が、例えば図2(1)
〜(3)に示すように、差信号Ssub の絶対値|Ssub
|が所定の範囲内(0≦|Ssub |≦S0 )において
は、絶対値|Ssub |が増大するにしたがって単調に増
大するものとして設定されたものが望ましい。
【0021】本発明の第2の画像処理装置は、上記第1
の画像処理装置の第1のマスクと第2のマスクとをそれ
ぞれ互いにサイズの異なるものとして複数ずつ設定し
て、大きさの異なる複数種類の構造物に対して各別の強
調処理を施すものである。
【0022】すなわち本発明の第2の画像処理装置は、
互いに異なる周波数帯域にそれぞれ対応した互いに大き
さの異なるメディアン値算出用の複数のマスクを用い
て、画像を表すオリジナル画像信号Sorg についての複
数のメディアン値Smed n (n=1,2,…)を求める
メディアン値演算手段と、前記オリジナル画像信号Sor
g を、前記複数のマスクの大きさにそれぞれ対応した互
いに異なる複数の周波数成分Sn に分割する周波数帯域
分割手段と、前記複数のメディアン値Smed n と前記オ
リジナル画像信号Sorg との差信号Ssub n を該差信号
に対応付された強調係数βn (Ssub n )に変換する1
以上の変換テーブルを記憶してなる記憶手段と、前記複
数の周波数成分Sn に対して、該周波数成分に対応する
前記強調係数βn (Ssub n )を用いた上記式(2)ま
たは(3)にしたがった強調処理を施す強調処理手段と
を備えてなることを特徴とするものである。
【0023】
【発明の効果】本発明の画像処理方法,装置は、画像の
うち強調処理しようとする構造物の大きさに対応する空
間周波数に応じたマスク(第2のマスク)内に含まれる
オリジナル画像信号Sorg のメディアン値Smed を求
め、画像を構成する画素ごとに、オリジナル画像信号S
org と求められたメディアン値Smed との差信号Ssub
を求める。この差信号Ssub は、上記空間周波数に対応
する大きさの1/2以上の大きさの構造物については0
(ゼロ)を示し、1/2未満の大きさの構造物について
は0以外の値を採るため、所望とする構造物の大きさの
2倍を超える大きさのマスクを予め設定すればよい。
【0024】なお、このマスクサイズの1/2未満の大
きさの構造物の中には高周波ノイズも含まれるが、この
高周波ノイズについての差信号Ssub は抽出した構造物
を表す差信号Ssub に対して極めて小さい信号値であ
る。
【0025】次いでこの得られた差信号Ssub に応じて
変化する強調係数β(Ssub )を設定する。この強調係
数β(Ssub )としては、差信号Ssub の絶対値|Ssu
b |が小さい範囲、具体的にはその値が高周波ノイズを
示すものである範囲においては出力(β(Ssub ))が
略ゼロとなり、高周波ノイズ以外の構造物を示すもので
ある範囲においてはある程度大きな値を出力するもので
あれば線形であると非線形であるとを問わない。
【0026】一方、オリジナル画像信号Sorg からボケ
マスク信号Susを減算して比較的高い周波数成分Sspを
求める。この周波数成分Sspには高周波成分であるいわ
ゆる放射線ノイズ成分等も含まれる。
【0027】このようにして得られた比較的高い周波数
成分Sspに対して、画素ごとに対応する強調係数β(S
sub )を乗じることにより、高周波ノイズ成分等につい
ては、周波数成分Sspはある程度の大きさの値を示すも
のの、強調係数β(Ssub )が略ゼロであるため、これ
らの積の値β(Ssub )×Sspは極めてゼロに近い小さ
な値となり、一方、この高周波ノイズ以外の所定の大き
さまでの構造物については、周波数成分Sspがある程度
の大きな値を示すとともに、強調係数β(Ssub )もあ
る程度の大きな値を有するため、これらの積の値β(S
sub )×Sspもある程度大きな値を示すこととなり、こ
の構造物は高周波ノイズ成分等に対して相対的に強調さ
れることとなる。
【0028】このように本発明の画像処理方法および装
置によれば、画像中の高周波ノイズ成分等を強調するこ
となく、所望の構造物を選択的に強調処理することがで
きる。
【0029】また本発明の画像処理方法および装置で
は、メディアン値Smed に依存したボケマスク処理を施
すことによりオーバーシュートやアンダーシュートを低
減することができ、その結果アーティファクトの発生を
抑制することもできる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像処理方法を具
体的に実施するための画像処理装置の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0031】図1は本発明の画像処理装置の第1の実施
形態を示す概略ブロック図である。図示の画像処理装置
は、画像を表すオリジナル画像信号Sorg の、超低空間
周波数に対応する非鮮鋭マスク信号Susを求めるローパ
スフィルタ11と、オリジナル画像信号Sorg から非鮮鋭
マスク信号Susを減算処理してこれらの差信号Ssp(=
Sorg −Sus)を求める演算素子14a と、所定の大きさ
のマスク内に含まれるオリジナル画像信号Sorg のメデ
ィアン値Smed を求めるメディアンフィルタ12と、メデ
ィアン値Smed からオリジナル画像信号Sorg を減算処
理してこれらの差信号Ssub (=Smed −Sorg )を求
める演算素子14b と、この差信号Ssubを、差信号Ssub
に対応付けされた強調係数β(Ssub )に変換する変
換テーブルを記憶してなる記憶手段13と、オリジナル画
像信号Sorg に対して、演算素子14a により得られたオ
リジナル画像信号Sorg の高周波成分Sspおよび変換テ
ーブル13により出力された強調係数β(Ssub )を用い
て、下記式(1)にしたがった演算処理を施して処理済
画像信号Sprocを得る演算素子14c ,14d とを備えた構
成である。
【0032】 Sproc=Sorg +β(Ssub )×Ssp (1) ここで画像を表すオリジナル画像信号Sorg は、予め所
定の画像読取装置により放射線画像から読み取られて所
定の記憶手段に記憶されたものであってもよいし、画像
読取装置から直接入力されたものであってもよい。ま
た、本実施例における放射線画像としてはマンモグラム
とし、強調処理しようとする構造物としては乳がんの一
態様である微小石灰化陰影とする。
【0033】ローパスフィルタ11はオリジナル画像信号
Sorg に対して、例えば3列×3行の画素マトリクスか
らなるボケマスクを設定し、下記式(5)(N=3に設
定)にしたがって得られたボケマスク信号Susを出力す
る。
【0034】 Sus=(ΣSorg )/N2 (5) なお、ボケマスクとしては上記式(5)に示すようにマ
スク内の画素値の単純平均を用いるものの他、例えば図
3のマトリクスに示したような、中心画素からの距離に
応じてマスク内の画素値の重み付けを変化させたものを
用いることもできる。
【0035】メディアンフィルタ12はオリジナル画像信
号Sorg に対して、例えば9列×9行(=81画素)の画
素マトリクスからなるマスクを設定し、このマスク内に
含まれる81画素分のオリジナル画像信号Sorg のうちの
メディアン値(中央値;累積ヒストグラムで大きい方か
ら、または小さい方から41番目の画像信号値)Smedを
出力する。したがってメディアン値Smed は、オリジナ
ル画像信号Sorg のうちメディアンフィルタ12のマスク
サイズの1/2未満の大きさ(40画素以下)の構造物に
ついてはこの構造物の存在を示す特徴的な値を出力する
ことがなく、一方、メディアンフィルタ12のサイズの1
/2以上の大きさ(41画素以上)の構造物についてはこ
の構造物の存在を示す特徴的な値を出力することとな
る。
【0036】なおローパスフィルタ11によるボケマスク
のサイズ、メディアンフィルタ12によるマスクのサイズ
は、40画素以下の微小石灰化陰影を抽出するのに適正で
あることが予め実験的に明らかになっていることより上
記の通り定めたものであるが、画像全体の拡大率が異な
る場合や他の大きさの構造物を抽出する場合には、抽出
しようとする構造物に適したマスクサイズを実験的に予
め設定するのが望ましい。本実施例におけるメディアン
フィルタ12は、そのマスクサイズの1/2未満の大きさ
である40画素以下の石灰化陰影を抽出することを目的と
している。
【0037】また記憶手段13に記憶された変換テーブル
は、例えば図2(1)の関数曲線に示すように、差信号
Ssub の絶対値|Ssub |がゼロから所定の閾値S0
での範囲内においては、この絶対値|Ssub |が増大す
るにしたがって強調係数β(Ssub )が単調に増大し、
その所定の閾値S0 より大きい範囲においては絶対値|
Ssub |に拘らず最大値βmax (一定)を採るものであ
る。
【0038】次に本実施形態の画像処理装置の作用につ
いて説明する。
【0039】画像処理装置にオリジナル画像信号Sorg
が入力されると、まずローパスフィルタ11はオリジナル
画像信号Sorg に対して、3列×3行の画素マトリクス
からなるボケマスクを設定し、上記式(5)(N=3)
にしたがった演算を施してボケマスク信号Susを出力す
る。このボケマスク信号Susは3列×3行の画素マトリ
クスからなるボケマスクであるため、比較的高い周波数
成分を含む信号となっている。
【0040】演算素子14a は、オリジナル画像信号Sor
g からローパスフィルタ11から出力された比較的高い周
波数を含む信号であるボケマスク信号Susを減算するこ
とにより、オリジナル画像信号Sorg のうち高周波成分
Ssp(=Sorg −Sus)だけを出力する。
【0041】一方、メディアンフィルタ12はオリジナル
画像信号Sorg に対して、9列×9行の画素マトリクス
からなるマスクを設定し、このマスク内に含まれる81画
素分のオリジナル画像信号Sorg のうちのメディアン値
Smed を出力する。
【0042】次いで演算素子14b が、メディアン値Sme
d からオリジナル画像信号Sorg を減算することによ
り、オリジナル画像信号Sorg のうち40画素以下の大き
さの構造物についてはその構造物の存在を示す特徴的な
値、すなわちゼロ以外の値を、41画素以上の大きさの構
造物についてはゼロを採る差信号Ssub を出力する。
【0043】メディアンフィルタ12から出力された差信
号Ssub は記憶手段13に入力され、この差信号Ssub は
記憶手段13に記憶された変換テーブルにより、その差信
号Ssub の大きさに応じた強調係数β(Ssub )に変換
されて記憶手段13から出力される。
【0044】ここで差信号Ssub は上述したように、40
画素以下の大きさの構造物についてはゼロ以外の値を、
41画素以上の大きさの構造物についてはゼロを採るた
め、記憶手段13に記憶された変換テーブルにより出力さ
れる強調係数β(Ssub )の値としては、41画素以上の
大きさの構造物についてはゼロを示し、40画素以下の大
きさの構造物についてはゼロ以外の値を示す。また構造
物についてのオリジナル画像信号Sorg はその構造物の
周囲の画像信号に対してある程度の信号値差があるため
上記差信号Ssub もある程度大きな値を示すが、一方、
高周波ノイズについてのオリジナル画像信号Sorg はそ
のノイズの周囲の画像信号に対して大きな信号値差がな
いため上記差信号Ssub も小さい値、具体的には上記閾
値S0 よりもかなり小さい値となる。
【0045】演算素子14c は、演算素子14a からの出力
Sspと記憶手段13からの出力β(Ssub )とを乗算処理
して高周波成分Sspに強調係数β(Ssub )で重み付け
を行う。ここで、強調係数β(Ssub )は前述したよう
に、所定の大きさ以上の構造物についてはゼロを示すか
らそのような大きさの構造物は全く強調処理されること
がなく、また所定の大きさ未満の構造物であっても、そ
れが放射線ノイズである場合には極めて小さい値を示す
ためこの放射線ノイズはほとんど強調処理されず、放射
線ノイズ以外の所定の大きさ以下の構造物だけが選択的
に強調処理される。
【0046】次いで演算素子14d は、オリジナル画像信
号Sorg と演算素子14c からの出力とを加算処理して処
理済画像信号Sprocを出力する。この出力された処理済
画像信号Sprocは、上述の各処理によりオリジナル画像
信号の高周波成分Sspのうちの微小石灰化陰影を含む所
定の大きさ以下の構造物だけが選択的に強調処理された
信号となる。
【0047】図4に、従来のボケマスク処理に基づく強
調処理(式(4)参照)、メディアン値処理に基づく強
調処理(式(6)参照)、および本実施形態の式(1)
に基づく強調処理によってそれぞれ得られる処理済画像
信号Sprocを示す。これによれば、本実施形態の画像処
理装置では、高周波成分Sspの周波数帯域内にある放射
線ノイズの強調を抑制しつつ、所定の大きさ以下の微小
石灰化部分等の特徴的な画像部分を選択的に効率よく強
調処理することができ、計算機支援画像診断等において
も非常に有用である。
【0048】なお、記憶手段13に記憶された変換テーブ
ルは図2(1)に示すものの他、同図(2)、同図
(3)に示す関数形状のものとすることもできる。すな
わち図2(1)に示すものが周囲より低濃度な構造物を
抽出するのに適合した変換テーブルであるのに対し、同
図(2)に示すものは周囲より低濃度な構造物および高
濃度な構造物の双方を抽出するのに適した変換テーブル
であり、同図(3)に示すものは、所定の閾値S0 より
大きい範囲においては絶対値|Ssub |の値が増大する
のにしたがって強調係数β(Ssub )の値が減少するよ
うに設定されたものであり、この(3)に示す変換テー
ブルによれば差信号Ssub の値が極めて大きい領域部
分、例えばコントラストの大きい画像部分については強
調係数β(Ssub )を抑制してオーバーシュートやアン
ダーシュートの発生を抑止し、その結果偽輪郭の発生を
抑制する効果をより向上させることができる。
【0049】図5は本発明の画像処理装置の第2の実施
形態を示す概略ブロック図である。図示の画像処理装置
は、画像を表すオリジナル画像信号Sorg の超低空間周
波数に対応する非鮮鋭マスク信号Susを求める第1のロ
ーパスフィルタ11a ,第2のローパスフィルタ11b ,第
3のローパスフィルタ11c と、これらの各ローパスフィ
ルタ11a ,11b ,11c の入出力信号間で差の演算を行い
オリジナル画像信号Sorg の高周波帯域fH に対応する
高周波成分SH 、中周波帯域fM に対応する中周波成分
M 、低周波帯域fL に対応する低周波成分SL を求め
る演算素子14a1 ,14a2 ,14a3 と、画素マトリクス
として最も小さいサイズのマスク内に含まれるオリジナ
ル画像信号Sorg の第1のメディアン値Smed 1 を求め
る第1のメディアンフィルタ12a ,画素マトリクスとし
て最も大きいサイズのマスク内に含まれるオリジナル画
像信号Sorg の第3のメディアン値Smed 3 を求める第
3のメディアンフィルタ12c ,および第1のメディアン
フィルタ12a と第3のメディアンフィルタ12c との中間
サイズのマスク内に含まれるオリジナル画像信号Sorg
の第2のメディアン値Smed 2 を求める第2のメディア
ンフィルタ12b と、各メディアンフィルタ12a ,12b ,
12c の出力である第1のメディアン値Smed1 ,第2の
メディアン値Smed 2 ,第3のメディアン値Smed 3
らそれぞれオリジナル画像信号Sorg を減算処理してこ
れらの差信号Ssub 1 ,Ssub 2 ,Ssub 3 を求める演
算素子14b1 ,14b2 ,14b3 と、この各差信号Ssub
1 ,Ssub 2 ,Ssub 3 を、各差信号Ssub 1 ,Ssub
2 ,Ssub 3 にそれぞれ対応付けされた強調係数β
1 (Ssub 1 ),β2 (Ssub 2 ),β3 (Ssub 3
に変換する変換テーブルをそれぞれ各別に記憶してなる
記憶手段13a ,13b ,13c と、オリジナル画像信号Sor
g に対して、ローパスフィルタ11a ,11b ,11c の出力
および記憶手段13a ,13b ,13c の出力を用いて下記式
(3)にしたがった演算処理を施して処理済画像信号S
procを得る演算素子14c1 ,14c2 ,14c3 ,14d1
14d2 ,14d3 とを備えた構成である。
【0050】 Sproc=Sorg +Σ{Sn ×βn (Ssub n )} (3) ここで、各ローパスフィルタ11a ,11b ,11c のマスク
サイズと各メディアンフィルタ12a ,12b ,12c のマス
クサイズとは次の関係を有するように設定されている。
【0051】すなわち、第1のメディアンフィルタ12a
のマスクサイズは第1のローパスフィルタ11a のマスク
サイズの2倍以上、第2のメディアンフィルタ12b のマ
スクサイズは第1のローパスフィルタ11a と第2のロー
パスフィルタ11b との各マスクサイズの積の2倍以上、
第3のメディアンフィルタ12c のマスクサイズは第1の
ローパスフィルタ11a と第2のローパスフィルタ11b と
第3のローパスフィルタ11c との各マスクサイズの積の
2倍以上である。
【0052】なお、第1のローパスフィルタ11a と第2
のローパスフィルタ11b と第3のローパスフィルタ11c
とは必ずしも互いに異なるマスクサイズである必要はな
く、例えばすべて第1のローパスフィルタ11a と同じも
のを用いてもよい。これはローパスフィルタを直列に接
続した場合、各ローパスフィルタを通過する毎に、より
低周波成分だけが出力されるからである。
【0053】また上記各ローパスフィルタ11a ,11b ,
11c を通過した後の出力信号をSus1 ,Sus2 ,Sus3
とする。
【0054】さらに上記記憶手段13a ,13b ,13c にそ
れぞれ記憶された各変換テーブルは前述の第1の実施の
形態における変換テーブルと同様に、例えば図2
(1)、同図(2)、同図(3)に示す関数形状を有す
るものである。
【0055】次に本実施の形態の画像処理装置の作用に
ついて説明する。
【0056】画像処理装置にオリジナル画像信号Sorg
が入力されると、オリジナル画像信号Sorg は第1のロ
ーパスフィルタ11a から順次第2のローパスフィルタ11
b 、第3のローパスフィルタ11c に入力される。第1の
ローパスフィルタ11a は入力されたオリジナル画像信号
Sorg に対して、例えば3列×3行の画素マトリクスか
らなるボケマスクを設定し、上記式(5)にしたがった
演算を施して第1のボケマスク信号Sus1を出力する。
この第1のボケマスク信号Sus1は3列×3行の画素マ
トリクスからなるボケマスクによるものであるため、所
定の高周波成分SH が除去された信号成分であり、演算
素子14a1 がオリジナル画像信号Sorgからこの第1の
ボケマスク信号Sus1を差し引く演算をなすことによ
り、高周波成分SH だけが抽出される。
【0057】第1のローパスフィルタ11a から出力され
た第1のボケマスク信号Sus1は第2のローパスフィル
タ11b にも入力され、第2のローパスフィルタ11b は第
1のローパスフィルタ11a と同様の作用により、第1の
ボケマスク信号Sus1のうちの高い周波数成分である中
周波数成分SM が除去された第2のボケマスク信号Sus
2を出力し、演算素子14a2 が第1のボケマスク信号S
us1からこの第2のボケマスク信号Sus2を差し引く演
算をなすことにより、中周波成分SM だけが抽出され
る。
【0058】第3のローパスフィルタ11c および演算素
子14a3 も同様にして低周波成分SL だけを抽出する。
なお、第3のローパスフィルタ11c からの出力である第
3のボケマスク信号Sus3は、低周波成分SL に含まれ
ない最も低い周波数成分であり、これを超低周波成分S
LL(=Sus3)とする。
【0059】以上の作用によりオリジナル画像信号Sor
g は4つの周波数帯域の周波数成分SH ,SM ,SL
LLに分割される。
【0060】なお、本実施例においては各周波数成分S
H ,SM ,SL ,SLLは周波数帯域が互いに重複しない
ように分割されるが、本発明においては必ずしも各周波
数帯域間で重複帯域がないように分割する必要はなく、
一部に重複帯域を含むように分割するものであってもよ
い。
【0061】一方、オリジナル画像信号Sorg は第1,
第2,第3の各メディアンフィルタ12a ,12b ,12c に
も入力される。各メディアンフィルタ12a ,12b ,12c
はこの入力されたオリジナル画像信号Sorg に対してそ
れぞれ前述した大きさのマスクを設定したうえで、各マ
スク内のメディアン値Smed 1 ,Smed 2 ,Smed 3
算出する。
【0062】これらの各メディアンフィルタ12a ,12b
,12c から出力された各メディアン値Smed 1 ,Smed
2 ,Smed 3 は、それぞれ演算素子14b1 ,14b2 ,1
4b3に入力されて、各メディアン値Smed 1 ,Smed
2 ,Smed 3 からオリジナル画像信号Sorg がそれぞ
れ減算処理されて差信号Ssub 1 ,Ssub 2 ,Ssub 3
が出力される。
【0063】ここで、第1の差信号Ssub 1 は、高周波
成分SH に対応する大きさ以下の構造物についての信号
値に対して特徴的な値を示し、第2の差信号Ssub
2 は、中周波成分SM に対応する大きさ以下の構造物に
ついての信号値に対して特徴的な値を示し、第3の差信
号Ssub 3 は、低周波成分SL に対応する大きさ以下の
構造物についての信号値に対して特徴的な値を示す。
【0064】演算素子14b1 ,14b2 ,14b3 から出力
された差信号Ssub 2 は、第1〜第3の記憶手段13a ,
13b ,13c にそれぞれ入力される。
【0065】第1の記憶手段13a に記憶された第1の変
換テーブル13a は入力された第1の差信号Ssub 1 を第
1の強調係数β1 (Ssub 1 )に変換して出力し、第2
の記憶手段13b に記憶された第1の変換テーブル13b は
入力された第2の差信号Ssub 2 を第2の強調係数β2
(Ssub 2 )に変換して出力し、第3の記憶手段13cに
記憶された第3の変換テーブル13c は入力された第3の
差信号Ssub 3 を第3の強調係数β3 (Ssub 3 )に変
換して出力する。
【0066】なお、超低周波成分SLLに対応するメディ
アン値を仮にSmed 4 、メディアン値Smed 4 に対応す
る強調係数をβ4 (Ssub 4 )とする第4の変換テーブ
ルを設けてもよいが、本実施形態においてはこの超低周
波成分SLLを個別に強調することを要しないため、β4
(Ssub 4 )=1(一定)とみなして省略している。す
なわち、n個の周波数成分に分割された信号のうち(n
−1)個の周波数成分の強調度を低くして抑制度とする
ことによって、相対的に残りの1周波数成分の強調度を
も制御することができるからである。
【0067】各記憶手段13a ,13b ,13c からの出力で
ある強調係数β1 (Ssub 1 ),β2 (Ssub 2 ),β
3 (Ssub 3 )はそれぞれ対応する演算素子14c1 ,14
2,14c3 に入力される。一方、この演算素子14
1 ,14c2 ,14c3 には対応する演算素子14a1 ,14
2 ,14a3 からそれぞれ前述の高周波成分SH 、中周
波成分SM 、低周波成分SL も入力され、演算素子14c
1 ,14c2 ,14c3 はこれらを対応する組ごと(β
1 (Ssub 1 )とSH ,β2 (Ssub 2 )とSM ,β3
(Ssub 3 )とSL )に乗算し、それぞれ演算素子14d
1 ,14d2 ,14d3 に出力する。この作用は各周波数成
分を各周波数成分毎のメディアン値に応じた重み付けを
行うことを意味している。
【0068】演算素子14d1 ,14d2 ,14d3 は演算素
子14c1 ,14c2 ,14c3 からの出力を総和するととも
に、第3のローパスフィルタ11c からの出力である超低
周波成分SLLを加算し、上記式(3)に示す処理済画像
信号Sprocを出力する。
【0069】この処理済画像信号Sprocは、オリジナル
画像信号Sorg に対して、各周波数成分ごとにメディア
ン値に応じた強調処理を施した信号であり、上述のマス
クサイズ、分割する周波数帯域の数などを種々変化させ
ることにより、また変換テーブルによる強調関数の形状
を種々変えることにより、各周波数帯域に含まれる所望
の信号成分だけを選択的に所望の強調度合いで強調処理
を行うことができ、従来の強調処理と比べてよりきめ細
かい強調の調節が可能となり、画像診断性能を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の第1の実施の形態を示
すブロック図
【図2】(1)〜(3)変換テーブルの具体例を示すグ
ラフ
【図3】図1に示したローパスフィルタのマスクの重み
付け係数を示す図
【図4】従来のボケマスク処理に基づく強調処理(式
(4)参照)、メディアン値処理に基づく強調処理(式
(6)参照)、および本実施形態の式(1)に基づく強
調処理によってそれぞれ得られる処理済画像信号Sproc
を示す図
【図5】本発明の画像処理装置の第2の実施の形態を示
すブロック図
【符号の説明】 11 ローパスフィルタ 12 メディアンフィルタ 13 記憶手段 14a,14b,14c,14d 演算素子 Sorg オリジナル画像信号 Smed メディアン信号 Sus ボケマスク信号 Ssp 高周波数成分 Ssub 差信号 β(Ssub ) 強調係数 Sproc 処理済画像信号

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のマスクを用いて、画像を表すオリ
    ジナル画像信号Sorg の非鮮鋭マスク信号Susを求め、 第2のマスクを用いて、該第2のマスク内に含まれる前
    記オリジナル画像信号Sorg のメディアン値Smed を求
    め、 前記非鮮鋭マスク信号Susと前記オリジナル画像信号S
    org との差信号Sspに対して、前記メディアン値Smed
    と前記オリジナル画像信号Sorg との差信号Ssub に応
    じて変化する強調係数β(Ssub )を用いた下記式
    (1)にしたがった演算を施すことを特徴とする画像処
    理方法。 Sproc=Sorg +β(Ssub )×Ssp (1)
  2. 【請求項2】 前記第2のマスクのサイズを、前記第1
    のマスクのサイズよりも大きく設定することを特徴とす
    る請求項1記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記強調係数β(Ssub )は、前記差信
    号Ssub の絶対値|Ssub |が所定の範囲内において
    は、該絶対値|Ssub |が増大するにしたがって単調に
    増大する関数として設定されたことを特徴とする請求項
    1または2記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 互いに異なる周波数帯域にそれぞれ対応
    した互いに大きさの異なるメディアン値算出用の複数の
    マスクを用いて、画像を表すオリジナル画像信号Sorg
    についての複数のメディアン値Smed n (n=1,2,
    …)を求め、 前記オリジナル画像信号Sorg を、前記複数のマスクの
    大きさにそれぞれ対応した互いに異なる複数の周波数成
    分Sn に分割し、 前記複数の周波数成分Sn に対して、該周波数成分に対
    応する前記複数のメディアン値Smed n と前記オリジナ
    ル画像信号Sorg との差信号Ssub n に応じて変化する
    複数の強調係数βn (Ssub n )を用いた下記式(2)
    または(3)にしたがった演算を施すことを特徴とする
    画像処理方法。 Sproc=Σ{Sn ×βn (Ssub n )} (2) Sproc=Sorg +Σ{Sn ×βn (Ssub n )} (3)
  5. 【請求項5】 前記強調係数βn (Ssub n )は、前記
    差信号Ssub n の絶対値|Ssub n |が所定の範囲内に
    おいては、該絶対値|Ssub n |が増大するにしたがっ
    て単調に増大する関数として設定されたことを特徴とす
    る請求項4記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 第1のマスクを用いて、画像を表すオリ
    ジナル画像信号Sorg の非鮮鋭マスク信号Susを求める
    非鮮鋭マスク信号演算手段と、 第2のマスクを用いて、該第2のマスク内に含まれる前
    記オリジナル画像信号Sorg のメディアン値Smed を求
    めるメディアン値演算手段と、 前記メディアン値Smed と前記オリジナル画像信号Sor
    g との差信号Ssub を該差信号に対応付された強調係数
    β(Ssub )に変換する変換テーブルを記憶してなる記
    憶手段と、 前記非鮮鋭マスク信号Susと前記オリジナル画像信号S
    org との差信号Sspに対して、前記強調係数β(Ssub
    )を用いた下記式(1)にしたがった強調処理を施す
    強調手段とを備えてなることを特徴とする画像処理装
    置。 Sproc=Sorg +β(Ssub )×Ssp (1)
  7. 【請求項7】 前記第2のマスクのサイズは、前記第1
    のマスクのサイズよりも大きく設定されていることを特
    徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記記憶手段に記憶された前記変換テー
    ブルは、前記差信号Ssub の絶対値|Ssub |が所定の
    範囲内においては、該絶対値|Ssub |が増大するにし
    たがって前記強調係数β(Ssub )が単調に増大するよ
    うに設定されたものであることを特徴とする請求項6ま
    たは7記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 互いに異なる周波数帯域にそれぞれ対応
    した互いに大きさの異なるメディアン値算出用の複数の
    マスクを用いて、画像を表すオリジナル画像信号Sorg
    についての複数のメディアン値Smed n (n=1,2,
    …)を求めるメディアン値演算手段と、 前記オリジナル画像信号Sorg を、前記複数のマスクの
    大きさにそれぞれ対応した互いに異なる複数の周波数成
    分Sn に分割する周波数帯域分割手段と、 前記複数のメディアン値Smed n と前記オリジナル画像
    信号Sorg との差信号Ssub n を該差信号にそれぞれ対
    応付された強調係数βn (Ssub n )に変換する1以上
    の変換テーブルを記憶してなる記憶手段と、 前記複数の周波数成分Sn に対して、該周波数成分に対
    応する前記強調係数βn (Ssub n )を用いた下記式
    (2)または(3)にしたがった強調処理を施す強調処
    理手段とを備えてなることを特徴とする画像処理装置。 Sproc=Σ{Sn ×βn (Ssub n )} (2) Sproc=Sorg +Σ{Sn ×βn (Ssub n )} (3)
  10. 【請求項10】 前記記憶手段に記憶された前記変換テ
    ーブルは、前記差信号Ssub n の絶対値|Ssub n |が
    所定の範囲内においては、該絶対値|Ssubn |が増大
    するにしたがって前記強調係数βn (Ssub n )が単調
    に増大するように設定されたものであることを特徴とす
    る請求項9記載の画像処理装置。
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