JP2006208253A - 指針式計器 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品数及び占有スペースの増加を最小限に抑えながら、移動部材に加わる負荷を軽減できる指針式計器を提供する。
【解決手段】指針3を移動させる移動部材2の内周または外周を支持する支持部材43,44を備え、この支持部材43,44が移動部材2を所定方向に押圧する押圧支持部材44を含み、この押圧支持部材44が軸部材441と、この軸部材441を基準として同軸回動可能に積層される第1,第2の支持体442,443と、これら第1,第2の支持体442,443の各々を通じて回転可能に支持され移動部材2の移動に伴って回転する第1,第2の回転体444,445と、これら第1,第2の回転体444,445を移動部材2側に押圧するように第1,第2の支持体442,443を付勢する付勢部材446とからなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば自動車を代表とする車両に搭載される指針式計器に関し、特に指針の仮想回転中心を含む指標板の中央領域に、貫通部または透明部からなる透視部が形成され、この透視部を通じて指標板の背後に配置される表示装置を視認させると共に、透視部の外周にて指針式表示を行う指針式計器(以降、便宜上、センターレスタイプの指針式計器という)に関する。
従来、センターレスタイプの指針式計器として、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。この指針式計器は、センターレスを達成するために、環状の指標板の背後に、外周にギヤ列が設けられたリング形の移動部材(合成樹脂製)を設け、この移動部材に指針を設けると共にギヤ列に噛み合う回転歯車を連結し、この回転歯車をモータ等の駆動装置を通じて回転させることにより移動部材を回転駆動して指針による指標部指示を行わせる構成を採用している。移動部材の支持は、移動部材の外周を支持するよう回転方向に間隔を空けて配置される支持部材によって行われる。支持部材は位置が変化しない不動の固定支持部材(位置不動ローラ)と、移動部材に追従して位置が変化する押圧支持部材(位置移動ローラ)とからなり、押圧支持部材が移動部材(移動部材の形状変化)に追従して移動部材を押圧するように構成することで、指針と指標板との位置関係が正確に保つようにしている。
特開2004−361182号公報(図5)
しかしながら、前記特許文献1記載の指針式計器は、押圧支持部材が単一であるため、移動部材に加わる負荷が一点に集中し、その分、移動部材が変形しやすい(特に高温時)という問題がある。また押圧支持部材の数を増加させて、負荷を分散させることも考えられるが、必要とする押圧支持部材の数分の部品とスペースが必要であり、部品数及び占有スペースの増加を免れないという問題がある。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、部品数及び占有スペースの増加を最小限に抑えながら、移動部材に加わる負荷を軽減できる指針式計器を提供することを目的とするものである。
本発明は、前記目的を達成するため、指針と、この指針に対応する指標部を有する指標板と、前記指針を支持すると共に周囲に第1のギヤ列を有する移動部材と、前記第1のギヤ列に噛み合う第2のギヤ列を有する回転部材と、この回転部材を駆動軸を通じて回転させることにより前記指針を前記指標部に沿って回動させる駆動装置と、前記移動部材の内周または外周を支持するよう回転方向に間隔を空けて配置される支持部材とを備え、この支持部材が前記移動部材を所定方向に押圧する押圧支持部材を含み、この押圧支持部材が軸部材と、この軸部材を基準として同軸回動可能に積層される少なくとも第1,第2の支持体と、これら第1,第2の支持体の各々を通じて回転可能に支持され前記移動部材の移動に伴って回転する少なくとも第1,第2の回転体と、これら第1,第2の回転体を前記移動部材側に押圧するように前記第1,第2の支持体を付勢する付勢部材とからなることを特徴とする。
また本発明は、前記押圧支持部材を前記指針の作動範囲外に配置したことを特徴とする。
また本発明は、前記第1,第2の回転体の各ラジアル方向周面が前記軸部材の延在方向とは直交する方向に対向することを特徴とする。
また本発明は、前記第1,第2の支持体が同一構造であることを特徴とする。
また本発明は、前記第1,第2の支持体のそれぞれが前記軸部材に沿って突出すると共に互いに対向するボス部を有し、これらボス部に凸部と凹部とを組み合わせてなる回転規制手段を設けたことを特徴とする。
また本発明は、前記第1,第2の支持体のそれぞれが前記軸部材に沿って突出すると共に互いに対向するボス部を有し、これらボス部のそれぞれの対向部分に凸部と凹部とを組み合わせてなる回転規制手段を設け、前記凸部と凹部の位置及び構造が前記第1,第2の支持体で共通であることを特徴とする。
また本発明は、前記軸部材の軸心から前記第1の回転体の前記移動部材との接点部までの距離と、前記軸部材の軸心から前記第2の回転体の前記移動部材との接点部までの距離が同じに設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、初期の目的を達成でき、部品数及び占有スペースの増加を最小限に抑えながら、移動部材に加わる負荷を軽減できる指針式計器を提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明による指針式計器の実施形態について説明する。図1〜図8は、本発明の第1の実施形態を示すもので、図1は本実施形態による指針式計器の正面図、図2は図1中、指標板を取り外した際の正面図、図3は図2のA−A断面図、図4は図2のB−B断面図、図5は本実施形態による押圧支持部材を図2中、矢印AR方向から見たときの分解斜視図、図6は図2のC−C断面図、図7は本実施形態による付勢部材を示す正面図、図8は本実施形態において移動部材に加わる負荷を説明する原理図である。
本実施形態による指針式計器は、図1及び図2に示すように、指標板1と、この指標板1の背後に配置される移動部材2と、この移動部材2に装着される指針3と、移動部材3の背後に配置されるフレーム部材4と、移動部材2を回転移動させる駆動装置5と、観察者に所定情報を表示する表示装置6と、この表示装置6の背後に配置される回路基板7とを備えている。
指標板1は、略中央領域に四角形の貫通孔からなる透視部11を有し、この透視部11の外周には、指針3の移動経路に沿って円弧状に配列された文字や目盛等の指標部12を備えている。これら指標部12は、指標板1を構成する合成樹脂板からなる基材上にスクリーン印刷等の手段により形成されている。
移動部材2は、例えば閉じられたリング形状に形成された合成樹脂体からなり、その内周には駆動装置5を通じて駆動される後述する回転部材に噛み合うギヤ列(第1のギヤ列)21と、駆動装置5の後述する規制手段及び支持部材と接触する接触部22がそれぞれ形成されており(図3、図4、図6も参照)、本例の場合、ギヤ列21は接触部22よりも背後側で内側に突出するように設けられている。
指針3は、線状の合成樹脂体からなり、その先端が中心側を向くように移動部材2に装着固定され、移動部材2と共に回動して指標部11を指示する。なお指針3と指標部11は、光透過性を有し、図示しない光源からの光を受けて発光するものである。
フレーム部材4は、例えば指標板1の透視部11及び表示装置6に対応する貫通部41を有する概略環状形状の金属材料からなり、回路基板7上に設置されている。このフレーム部材4の所要部には、合成樹脂部4aが例えばアウトサートまたはインサート成形により一体形成され、この合成樹脂部4aの一部にて移動部材2の底部を点接触にて受ける突起状のスラスト受部42(図3、図6も参照)と、移動部材2の内周を受けるラジアル受部を構成する固定支持部材43と押圧支持部材(可動支持部材)44の一部を保持する保持部45とが形成されている。
固定支持部材43は、移動部材2の直径方向に沿って2つ設けられ、図3にも示すように、それぞれが柔軟性合成ゴムまたは合成樹脂からなるローラ431と、このローラ431を回転自在に支持する例えば金属製の第1の支軸部432とからなり、ローラ431を回転可能とする都合上、軸受けクリアランス分の移動は可能であるが、このような軸受けクリアランスや部品剛性、寸法変化等の設計上不可避となる移動分を除けば、基本的には、ローラ431位置(支軸部432位置)が変化しない(不動となる)ように構成されている。
ローラ431は、その周面が移動部材2の接触部22に接触し、移動部材2の移動に応じて回転するように構成されている。この際、図3にて詳しく示すように、ローラ431の周面は曲面に、接触部22は傾斜面に設定され、両者が線接触するように構成されている。またこの場合、保持部45は、第1の支軸部432を圧入保持する保持孔を有している。
押圧支持部材44は、移動部材2の直径方向において、駆動装置5の後述する駆動軸51に対向する位置に1つ(1組)設けられている。この押圧支持部材44は、図4、図5にも示すように、単一の軸部材441と、この軸部材441を基準として同軸回動可能に積層される第1,第2の支持体442,443と、これら第1,第2の支持体442,443の各々を通じて回転可能に支持され移動部材4の移動に伴って回転する第1,第2の回転体444,445と、これら第1,第2の回転体444,445を移動部材2側に押圧するように第1,第2の支持体442,443を付勢する付勢部材446とからなる。
軸部材441は、第1の支軸部432と同様、金属材料からなり、保持部45に設けられた保持孔に圧入保持されている。
第1,第2の支持体442,443は、合成樹脂材料を用いてアーム形に形成され、第1,第2の支持体442,443どうしで各寸法(構造)が完全同一の共通部品でなる。
すなわち、これら第1,第2の支持体442,443は、軸部材441を通じて同軸回転可能に支持される基部442a,443aと、移動部材2の接触部22に近接する側となる先端部442b,443bと、付勢部材446の一部を受容して保持する溝状の付勢部材支持部442c,443cとを備えている。
基部442a,443aには、軸部材441が通る貫通孔442d,443dと、軸部材441に沿って相対向するように突出し、内部に貫通孔442d,443dの延長部分が設けられたボス部442e,443eとが形成されている。なお本例の場合、貫通孔442d,443dの孔径は、軸部材441の外径よりも大きく設定され、これにより軸部材441を基点として第1,第2の支持体442,443が回転できるようになっている。
各ボス部442e,443eのそれぞれには、凸部442f,443fと凹部442g,443gとが形成され、これら凸部442f,443fと凹部442g,443gのうち、凸部442fと凹部443g、凸部443fと凹部442gが対応する位置関係となるように組み合わされて回転規制手段447を構成している。
すなわち、第1,第2の支持体442,443間に付勢部材446を介在させて(付勢部材446内に各ボス部442e,443eを挿入して)、配置して付勢部材446の各端部を付勢部材支持部442c,443cで受容保持させ、各貫通孔442d,443d内に軸部材441を通した仮組み付け状態において、凸部442fが凹部443gの円周方向壁部に当接すると共に、凸部443fが凹部442gの円周方向壁部に当接することにより、軸部材441を基点としてなす第1,第2の支持体442,443のどうしの角度θが特定の角度(この例では100度)以下に狭まらないように回転規制する。付勢部材446の付勢作用については後述するが、付勢部材446によって狭まる方向に付勢される第1,第2の支持体442,443どうしの角度θが必要以上に小さくならないように、回転規制手段447により下限角度(図7中、各支持体442,443の長手方向軸線L1a,L2aどうしの角度であるθmin参照)を規定し、この状態で組み付け作業を行うことで作業性を向上させるものである。
またこの回転規制手段447は、上記のように角度θが必要以上に小さくならないようにする機能に加え、角度θが必要以上に大きくならないように上限角度(図7中、各支持体442,443の長手方向軸線L1b,L2bどうしの角度であるθmax参照)を規定する機能も有しており、付勢部材446を組み込んだ状態で角度θが必要以上に大きくなることにより生じる荷重超過(オーバーロード)を防止するようにしている。
先端部442b,443bには、支持孔442h,443h(図4参照)が形成され、これら支持孔442h,443hのそれぞれに例えば金属製の保持軸448,449が圧入固定され、この保持軸448,449に各回転体444,445が回転自在に軸支されている。
この際、保持軸448,449のそれぞれは、軸部材441と平行に延びているが、第1,第2の支持体442,443の組み付け状態において、第1,第2の支持体442,443からの突出方向が180度相反するように設定され、同じく第1,第2の支持体442,443の組み付け状態において、各回転体444,445は、その軸方向(軸部材441の延在方向)に沿って同一高さとなるように、それらの周面が対向している。これは各回転体444,445の高さを可能な限り等しくすることで、移動部材2の高さ方向(軸方向)厚みを必要最小限に抑え、薄型化の推進に寄与するものである。つまり、各回転体444,445の高さ位置が離れる程、移動部材2の肉厚が大きくなり、装置の大型化につながる。
ここで、本例の場合、第1,第2の支持体442,443の構造が完全同一であることは前述したが、本例では各回転体444,445と保持軸448,449の構造もまた同じであり、このように同一部品でなる各支持体442,443と各回転体444,445と保持軸448,449とを組み合わせたものを、図4及び図5に示すごとく、180度異なる向きで組み付けることにより、押圧支持部材44が構成される。なお押圧支持部材44はその組み付け状態において、軸部材441の下端が保持部45に圧入固定されており、軸部材441の圧入に対応して保持部45には、軸部材441を挿入保持する保持孔が設けられている。
第1,第2の回転体444,445は、ローラ431と同じく、柔軟性合成ゴムまたは合成樹脂からなり、その周面が移動部材2の接触部22に接触し、移動部材2の移動に応じて回転するように構成されている。この際、図4にて詳しく示すように、回転体444,445の周面は曲面に設定され、傾斜面となる接触部22に線接触するように構成されている。
付勢部材446は、例えば金属製の線材をコイル形状に巻回してなるコイルバネ(ねじりバネ)からなり、その胴部(コイル部)446a内を各ボス部442e,443eが挿通するように第1,第2の支持体442,443間に配置され、その胴部(コイル部)446aに連なる第1,第2の端部446b,446cが軸部材441と平行となるように折り曲げられ、第1,第2の支持体442,443の付勢部材支持部442c,443cで保持されている。
この付勢部材446は、組み付け前の状態(自然状態)において、各端部446b,446c(図7中、点線参照)どうしがなす角度θcnが、後述する組み付け後の状態であって移動部材2に接触した状態において各端部446b,446c(図7中、実線参照)どうしがなす角度θcpより小さく設定される。これにより組み付け後は角度θcpが大きくなるように設定されるため、常時、元の状態(自然状態であるθcn)に戻ろうとする力(復帰力)が働き、この復帰力によって第1,第2の支持体442,443を、それらのなす角度θが下限角度θmin(本例では100度)に至るまで狭める方向に付勢し、この付勢力が最終的には第1,第2の回転体444,445を移動部材2側に押圧する負荷となる。
すなわち、第1,第2の回転体444,445が移動部材2に接触する組み付け完了状態においては、図7に示すように、第1,第2の支持体442,443の長手方向軸線L1,L2のなす角度θが下限角度θminよりも大きくなるように設定(本例では127度に設定)することで、付勢部材446の復帰力に基づくテンション(押圧負荷)を第1,第2の回転体444,445を介して移動部材2のラジアル方向(外側)に沿って付与し、これにより部品の寸法精度や組付け誤差、熱影響のよる膨張や収縮等に伴って移動部材2が変形または変位したとしても、押圧支持部材44を移動部材2の変形等に追従させ、安定支持を実現するものである。
なおこの場合、例えば移動部材2収縮し、内径が小さくなったときは、第1,第2の支持体442,443のなす角度θが大きくなって上限角度θmax(本例では190度)に近づき、逆に内径が大きくなったときは、角度θが小さくなり、下限角度θminに近づくようにして、移動部材2の変形分を吸収する。
またこの場合、押圧支持部材44の配置位置に注目すると、本例の場合、指標部12の配列軌道上または移動部材2近傍上であって指針3が回動しない範囲に配置されている。すなわち、指針3は図2に示すように指針3が回動し、指標部12を指示する可動範囲Raと、指針3が回動せず、指標部12の指示は行わない不動範囲Rbとを有し、不動範囲Rbに押圧支持部材44を配置しており、これにより、指針3の軌道ずれや乱れ等が大きい押圧支持部材44付近を指針指示に使用しない不動範囲Rbに配置でき、移動部材2の変形や変位に伴って指針軌道のずれや乱れが生じても視認性に与える影響を小さくすることができる。
また本例では、第1,第2の支持体442,443と第1,第2の回転体444,445が同一部品にて構成され、第1の回転体444を軸支した第1の支持体442の基部442aと、第2の回転体445を軸支した第2の支持体443の基部443aとを共通の軸部材441を基点として同軸回転可能とした構成であるため、軸部材441から第1の回転体444の移動部材2との接触点P1までの距離D1と、軸部材441から第2の回転体445の移動部材2との接触点P2までの距離D2とが等しく(図8参照)、軸部材441と各接触点P1,P2を結ぶと二等辺三角形を形成するため、押圧支持部材44と移動部材2との接触点において、移動部材2の受けるテンション荷重の大きさが移動部材2の時計方向(CW)移動時と、反時計方向(CCW)移動時とで、原理上バラツキが存在しないため、回転方向に基づくテンション荷重のアンバランスを抑制できる。
すなわち、図8に示すように、第1の回転体444側にはその押圧力によって荷重(テンション荷重)F1が加わり、この荷重F1に基づいて移動部材2には、F1sinθからなる接線方向の分力が発生する。
一方、第2の回転体445側にはその押圧力によって荷重(テンション荷重)F2が加わり、この荷重F2に基づいて移動部材2には、F2sinθからなる接線方向の分力が発生する。
そして軸部材441から第1の回転体444の移動部材2との接触点P1までの距離D1と、軸部材441から第2の回転体445の移動部材2との接触点P2までの距離D2とが等しいため、CW方向回転時の反力(F1sinθ)とCCW方向回転時の反力(F2sinθ)とが等しくなり、これにより回転方向に基づくテンション荷重のアンバランスを抑制している。なお図8においてF1cosθ及びF2cosθは、移動部材2が受ける荷重F1,F2の垂直方向分力である。
ここでもし仮に第2の回転体445を軸支した第2の支持体443を存在しない場合、CW方向回転時には反力(F1sinθ)が発生するが、CCW方向回転時じは反力が発生しないため、回転方向に基づくテンション荷重のアンバランスが発生し、例えば指示精度の低下やヒステリシスの発生等につながってしまう。
次に支持部材43,44以外の説明に移る。
駆動装置5は、例えばステッピングモータからなり、図6に詳しく示すように、回路基板7上に接続固定され、駆動軸51がフレーム部材4を超えて前方に延びており、回転部材52と、規制手段53とが設けられている。
回転部材52は、その外周に移動部材2のギヤ列21に噛み合うギヤ列(第2のギヤ列)54を有する合成樹脂体からなり、駆動軸51と共に回転するよう固定されている。
規制手段53は、回転部材52の一部を利用して、ギヤ列54形成部分の外径よりも大きく形成され、移動部材2の接触部22に接触して回転し、各ギヤ列21,54の噛み合い深さを規制することで、各ギヤ列21,54の噛み合い深さが深くなり過ぎ、駆動装置5に過大な負荷がかかったり、各ギヤ列21,54がロックすることを防止することができる。なお規制手段53の形状(断面形状)は、接触部22と線接触するようの曲面に設定されている。
なお本例では、回転部材52と、規制手段53とを同一部品としたが、別部品としてもよい。
表示装置6は、例えば液晶表示装置からなり、指標板1の透視部11に臨むように、回路基板7上に搭載されており、例えば走行距離データや外気温データからなる計測情報やナビゲーション情報等を表示する。
このように構成された本実施形態の指針式計器は、駆動装置5の駆動軸51が計測量に応じて回転するよう設定されており、駆動軸51の回転によって回転部材52が回転すると、回転部材52のギヤ列54に噛み合うギヤ列21を有する移動部材2が回転移動し、移動部材2に設けた指針3が、表示装置6が臨む透視部11の外周で指標部12を指示する。
以上のように、本実施形態による指針式計器は、指針3と、この指針3に対応する指標部12を有する指標板1と、指針3を支持すると共に周囲に第1のギヤ列21を有する移動部材2と、第1のギヤ列21に噛み合う第2のギヤ列54を有する回転部材52と、この回転部材52を駆動軸51を通じて回転させることにより指針3を指標部12に沿って回動させる駆動装置5と、移動部材2の内周または外周を支持するよう回転方向に間隔を空けて配置される支持部材43,44とを備え、この支持部材43,44が移動部材2を所定方向に押圧する押圧支持部材44を含み、この押圧支持部材44が軸部材441と、この軸部材441を基準として同軸回動可能に積層される第1,第2の支持体442,443と、これら第1,第2の支持体442,443の各々を通じて回転可能に支持され移動部材2の移動に伴って回転する第1,第2の回転体444,445と、これら第1,第2の回転体444,445を移動部材2側に押圧するように第1,第2の支持体442,443を付勢する付勢部材446とからなることにより、部品数及び占有スペースの増加を最小限に抑えながら、移動部材に加わる負荷を軽減できる。
すなわち、第1の回転体444を軸支した第1の支持体442の基部442aと、第2の回転体445を軸支した第2の支持体443の基部443aとを共通の軸部材441を基点として同軸回転可能とした構成であるため、例えば個別の回転体444,445に応じて専用の軸部材を複数設けたり、このような軸部材を支持するための専用部品や専用構造を採用する必要が無いことから、部品数及び占有スペースの増加を最小限に抑えることができる。加えて、第1,第2の回転体444,445で移動部材2を支持するため、移動部材に加わる負荷を分散することができる。
また本実施形態では、押圧支持部材44を指針3の作動範囲外(不動範囲Rb)に配置したことにより、指針3の軌道ずれや乱れ等が大きい押圧支持部材44付近を指針指示に使用しない不動範囲Rbに配置でき、移動部材2の変形や変位に伴って指針軌道のずれや乱れが生じても視認性に与える影響を小さくすることができる。
また本実施形態では、第1,第2の回転体444,445の各ラジアル方向周面が軸部材441の延在方向とは直交する方向に対向することにより、装置を高さ寸法を抑えることができる。なお本実施形態では、第1,第2の回転体444,445の位置を同じに設定したが、少なくとも第1,第2の回転体444,445の各ラジアル方向周面が軸部材441の延在方向とは直交する方向に対向する構造であればよい。
また本実施形態では、第1,第2の支持体442,443が同一構造であることにより、部品の共通化をはかることで、部品費及びその管理費を低減させ、コストダウンをはかることができる。
また本実施形態では、第1,第2の支持体442,443のそれぞれが軸部材441に沿って突出すると共に互いに対向するボス部442e,443eを有し、これらボス部442e,443eに凸部442f,443fと凹部442g,443gとを組み合わせてなる回転規制手段447を設けたことにより、組み付け作業性を向上させ、また荷重超過(オーバーロード)を防止することができる。
また本実施形態では、第1,第2の支持体442,443のそれぞれが軸部材441に沿って突出すると共に互いに対向するボス部を有し、これらボス部のそれぞれの対向部分に凸部442f,443fと凹部442g,443gとを組み合わせてなる回転規制手段447を設け、凸部442f,443fと凹部442g,443gの位置及び構造が第1,第2の支持体442,443で共通となせば、組み付け作業性を向上させ、また荷重超過(オーバーロード)を防止することを可能としながら、部品の共通化によるコストダウンを達成することができる。
また本実施形態では、軸部材441の軸心から第1の回転体444の移動部材2との接点部P1までの距離D1と、軸部材441の軸心から第2の回転体445の移動部材2の接点部P2までの距離D2が同じに設定されていることにより、軸部材441と各接触点P1,P2を結ぶと二等辺三角形を形成するため、押圧支持部材44と移動部材2との接触点において、移動部材2の受けるテンション荷重の大きさが移動部材2の時計方向(CW)移動時と、反時計方向(CCW)移動時とで、バラツキを少なくでき、回転方向に基づくテンション荷重のアンバランスを抑制できる。
図9は、本発明の第2の実施形態を示す概略構成図であり、本実施形態では、前記第1の実施形態にて採用した1つ(1組)の押圧支持部材44を2つ(2組)、固定支持部材43は3つ設けたもので、固定支持部材43aの移動部材2との接触点と各押圧支持部材44(44a,44b)の軸部材441の中心を結ぶと二等辺三角形が形成され、また押圧支持部材44aの軸部材441の中心と固定支持部材43a,43cとを結んでも二等辺三角形が形成され、また押圧支持部材44bの軸部材441の中心と固定支持部材43a,43bとを結んでも二等辺三角形が形成される。このように二等辺三角形を基準として接触点及び押圧支持部材44を配置することにより、支持部材43,44のレイアウトに起因する回転方向に基づくアンバランスを極力小さくすることができる。なお固定支持部材43と移動支持部剤44の設置数は任意である。
図10は、本発明の第3の実施形態を示す要部断面図であり、本実施形態では例えば断面形状が「コ」字状となる保持フレーム(例えば合成樹脂製)8を用意し、この保持フレーム8に押圧支持部材44を組み付け固定したものである。
そして、保持フレーム8には、例えばフック形状の取り付け部81が形成され、この取り付け部をフレーム部材4に係合させることにより、予め保持フレーム8に組み付け固定しておいた押圧支持部材44をフレーム部材4にワンタッチ固定できるように構成し、組み付け作業性を向上させてている。なお取り付け部81はフック形状に拘らず、予め保持フレーム8に組み付け固定しておいた押圧支持部材44をフレーム部材4に固定できる構造であればよく、取り付け部81として、例えば溶着によりフレーム部材4に固定できる箇所を設定してもよい。
なお前記各実施形態では、軸部材441を基準として2つの支持体、すなわち第1,第2の支持体442,443を設け、さらにこれら第1,第2の支持体442,443のそれぞれに2つの回転体、すなわち第1,第2の回転体444,445を設ける場合を示したが、一つの軸部材441を基準として複数配置されるものであれば、支持体の数は任意であり(例えば第1,第2の支持体に加えてさらに第3,第4・・・の支持体を設け、これら全ての支持体を軸部材441を通じて同軸支持することもできる)、加えて支持体にて支持される回転体の数も任意であり、軸部材は一つ、付勢部材は少なくとも1つ(支持体の数等に応じて複数も可)、支持体と回転体はそれぞれ少なくとも2つずつ有していればよい。また本実施形態ではコイルバネ(ねじりバネ)からなる付勢部材を例示したが、付勢部材は、例えば板バネや樹脂バネ等、支持体を付勢するものであれば材料や形状、形式は任意である。また前記各実施形態では、移動部材2の内側に支持部材を設けたが外側に設けてもよい。
本発明の一実施形態による指針式計器の正面図。 図1中、指標板を取り外した際の正面図。 図2のA−A断面図。 図2のB−B断面図。 同実施形態による押圧支持部材を図2中、矢印AR方向から見たときの分解斜視図。 図2のC−C断面図。 同実施形態による付勢部材を示す正面図。 同実施形態において移動部材に加わる負荷を説明する原理図。 本発明の第2の実施形態を示す概略構成図。 本発明の第3の実施形態を示す要部断面図。
符号の説明
1 指標板
2 移動部材2
3 指針3
4 フレーム部材
4a 合成樹脂部
5 駆動装置5
6 表示装置6
7 回路基板7
8 保持フレーム
11 透視部
12 指標部
21 ギヤ列(第1のギヤ列)
22 接触部
41 貫通部
42 スラスト受部
43,43a,43b,43c 固定支持部材
44,44a,44b 押圧支持部材
45 保持部
51 駆動軸
52 回転部材
53 規制手段
54 ギヤ列(第2のギヤ列)
81 取り付け部
431 ローラ
432 第1の支軸部
441 軸部材
442,443 第1,第2の支持体
442a,443a 基部
442b,443b 先端部
442c,443c 付勢部材支持部
442d,443d 貫通孔
442e,443e ボス部
442f,443f 凸部
442g,443g 凹部
444,445 第1,第2の回転体
446 付勢部材
447 回転規制手段
442h,443h 支持孔
448,449 保持軸
446a 胴部
446b,446c 第1,第2の端部
AR 矢印
CW 時計方向
CCW 反時計方向
D1,D2 距離
F 荷重
F1sinθ,F2sinθ 接線方向分力
F1cosθ,F2cosθ 垂直方向分力
L1,L1a,L1b,L2,L2a,L2b 長手方向軸線
P1,P2 接触点
Ra 可動範囲
Rb 不動範囲
θ,θcn,θcp,θtp 角度
θmin 下限角度
θmax 上限角度

Claims (7)

  1. 指針と、
    この指針に対応する指標部を有する指標板と、
    前記指針を支持すると共に周囲に第1のギヤ列を有する移動部材と、
    前記第1のギヤ列に噛み合う第2のギヤ列を有する回転部材と、
    この回転部材を駆動軸を通じて回転させることにより前記指針を前記指標部に沿って回動させる駆動装置と、
    前記移動部材の内周または外周を支持するよう回転方向に間隔を空けて配置される支持部材とを備え、
    この支持部材が前記移動部材を所定方向に押圧する押圧支持部材を含み、
    この押圧支持部材が軸部材と、この軸部材を基準として同軸回動可能に積層される少なくとも第1,第2の支持体と、これら第1,第2の支持体の各々を通じて回転可能に支持され前記移動部材の移動に伴って回転する少なくとも第1,第2の回転体と、これら第1,第2の回転体を前記移動部材側に押圧するように前記第1,第2の支持体を付勢する付勢部材とからなることを特徴とする指針式計器。
  2. 前記押圧支持部材を前記指針の作動範囲外に配置したことを特徴とする請求項1記載の指針式計器。
  3. 前記第1,第2の回転体の各ラジアル方向周面が前記軸部材の延在方向とは直交する方向に対向することを特徴とする請求項1記載の指針式計器。
  4. 前記第1,第2の支持体が同一構造であることを特徴とする請求項1記載の指針式計器。
  5. 前記第1,第2の支持体のそれぞれが前記軸部材に沿って突出すると共に互いに対向するボス部を有し、これらボス部に凸部と凹部とを組み合わせてなる回転規制手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の指針式計器。
  6. 前記第1,第2の支持体のそれぞれが前記軸部材に沿って突出すると共に互いに対向するボス部を有し、これらボス部のそれぞれの対向部分に凸部と凹部とを組み合わせてなる回転規制手段を設け、前記凸部と凹部の位置及び構造が前記第1,第2の支持体で共通であることを特徴とする請求項4記載の指針式計器。
  7. 前記軸部材の軸心から前記第1の回転体の前記移動部材との接点部までの距離と、前記軸部材の軸心から前記第2の回転体の前記移動部材との接点部までの距離が同じに設定されていることを特徴とする請求項1記載の指針式計器。
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