JP2006208071A - 圧力検出装置用パッケージおよび圧力検出装置 - Google Patents

圧力検出装置用パッケージおよび圧力検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 静電容量を形成する第1の電極および第2の電極の間隔のばらつきを低減させて、検出精度を向上させた圧力検出装置を実現すること。
【解決手段】
半導体素子3が搭載される絶縁基体1と、絶縁基体1の表面に形成された静電容量形成用の第1の電極7と、絶縁基体1の表面の第1の電極7の周辺に形成された突起部12と、絶縁基体1の表面と対向する位置に配置され、突起部12の上面12aに表面が接するように絶縁基体1に接合されたダイアフラム2と、ダイアフラム2の表面に第1の電極7と対向するように形成された静電容量形成用の第2の電極9とを備えている。そして、第1の電極7の表面と突起部12の上面12aとが互いに平行な面となるように研磨されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧力を検出するための圧力検出装置に用いられる圧力検出装置用パッケージおよび圧力検出装置に関する。
従来、圧力検出装置として静電容量型の圧力検出装置が知られている。この静電容量型の圧力検出装置に用いられるパッケージは、下記特許文献1に記載されているように、半導体素子が搭載される絶縁基体と、絶縁基体の表面に形成された静電容量形成用の第1の電極と、絶縁基体の表面上に可撓な状態で接合されたダイアフラムと、このダイアフラムの表面に第1の電極に対向するように被着された静電容量形成用の第2の電極とを備えている。
そして、第1の電極および第2の電極により静電容量を形成するために、これら電極間に所定の間隔を設ける必要があり、ダイアフラムと絶縁基体との間にスペーサを備えている。また、絶縁基体およびスペーサ、若しくは、スペーサおよびダイアフラムは、ろう材を介して接合されている。
特開2001−356064号公報
しかしながら、従来の圧力検出装置用パッケージにおいては、第1の電極および第2の電極の厚みばらつきや、絶縁基体とダイアフラムとを接合するろう材の厚みばらつき等が発生する可能性があり、これら厚みばらつきによって、圧力検出装置用パッケージの第1の電極の表面と第2の電極の表面との間隔にばらつきが発生してしまい、第1の電極と第2の電極とで検出される静電容量にばらつきが発生する可能性があった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、静電容量を形成する第1の電極および第2の電極の間隔のばらつきを低減させて、検出精度を向上させた圧力検出装置を実現することにある。
本発明の圧力検出装置用パッケージは、半導体素子が搭載される絶縁基体と、該絶縁基体の表面に形成された静電容量形成用の第1の電極と、前記絶縁基体の表面の前記第1の電極の周囲に形成された突起部と、前記絶縁基体の前記表面と対向する位置に配置され、前記突起部の上面に表面が接するように前記絶縁基体に接合されたダイアフラムと、前記ダイアフラムの表面に前記第1の電極と対向するように形成された静電容量形成用の第2の電極とを備え、前記第1の電極の表面と前記突起部の上面とが互いに平行な面となるように研磨されていることを特徴とするものである。
また、本発明の圧力検出装置用パッケージは、前記突起部の上面と前記第1の電極の表面とが同じ高さであり、前記突起部に対応する前記ダイアフラムの表面が凸状に形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の圧力検出装置用パッケージは、前記突起部が複数個形成されており、該複数の突起部が等間隔に配置されていることを特徴とするものである。
本発明の圧力検出装置は、本発明の圧力検出装置用パッケージと、該圧力検出装置用パッケージの前記絶縁基体に搭載され、前記ダイアフラムに加わる圧力を検出する半導体素子とを備えていることを特徴とするものである。
本発明の圧力検出装置用パッケージは、絶縁基体の表面の第1の電極の周辺に形成された突起部と、絶縁基体の表面と対向する位置に配置され、突起部の上面に表面が接するように絶縁基体に接合されたダイアフラムとを備え、第1の電極の表面と突起部の上面とが互いに平行な面となるように研磨されていることにより、静電容量を形成する第1の電極および第2の電極の間隔のばらつきを低減させて、検出精度を向上させた圧力検出装置を実現することができる。
すなわち、本発明の圧力検出装置用パッケージは、研磨により上面が第1の電極と平行な面とされた突起部を基準として、ダイアフラムが絶縁基体に接合されていることにより、絶縁基体に形成された第1の電極とダイアフラムに形成された第2の電極との間隔を所定のものとすることができ、絶縁基体とダイアフラムとを接合するろう材の厚みばらつきによる静電容量のばらつきを招くことなく、検出精度を向上させた圧力検出装置を実現することができる。また、第1の電極自体の表面も、突起部の上面と平行な面となるように研磨されていることにより、第1の電極および第2の電極の厚みばらつきによる静電容量のばらつきも低減させることができ、検出精度を向上させた圧力検出装置を実現することが可能となる。
また、本発明の圧力検出装置用パッケージは、突起部の上面と第1の電極の表面とが同じ高さであり、突起部に対応するダイアフラムの表面が凸状に形成されていることにより、第1の電極と第2の電極との間隔のばらつきをさらに低減させることができる。
また、本発明の圧力検出装置用パッケージは、突起部が複数形成されており、この複数の突起部が等間隔に配置されていることにより、第1の電極と第2の電極との間隔のばらつきをさらに低減させることができる。
本発明の圧力検出装置用パッケージと、圧力検出装置用パッケージの絶縁基体に搭載され、ダイアフラムに加わる圧力を検出する半導体素子とを備えていることにより、外部の圧力を精度良く検出することができるものとなる。
本発明の圧力検出装置用パッケージを添付の図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の圧力検出装置用パッケージの実施の形態の第1の例の構造を示す断面図であり、
図2(a)は、図1に示した圧力検出装置用パッケージの絶縁基体の平面図であり、図2(b)は、図1に示したダイアフラムの下面図である。
本発明の圧力検出装置用パッケージは、半導体素子3が搭載される絶縁基体1と、絶縁基体1の表面に形成された静電容量形成用の第1の電極7と、絶縁基体1の表面の第1の電極7の周辺に形成された突起部12と、絶縁基体1の表面と対向する位置に配置され、突起部12の上面12aに表面が接するように絶縁基体1に接合されたダイアフラム2と、ダイアフラム2の表面に第1の電極7と対向するように形成された静電容量形成用の第2の電極9とを備えている。
絶縁基体1は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体,窒化アルミニウム質焼結体,ムライト質焼結体,炭化珪素質焼結体,窒化珪素質焼結体,ガラス−セラミックス等の電気絶縁材料から成る積層体である。絶縁基体1は、例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれば、次のようにして製作される。まず、酸化アルミニウム,酸化珪素,酸化マグネシウム,酸化カルシウム等のセラミック原料粉末に、適当な有機バインダ,溶剤,可塑剤,分散剤を添加混合して泥漿状となすとともに、これをドクターブレード法を用いてシート状に成形することにより複数枚のセラミックグリーンシートを得る。その後、これらのセラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工,積層加工,切断加工を施すことにより絶縁基体1用の生セラミック成形体を得る。そして、この生セラミック成形体を約1600℃の温度で焼成することにより、絶縁基体1が製作される。
絶縁基体1は、一方の面(図1では下面)に、半導体素子3が収容される凹部1aが形成されており、半導体素子3を収容する容器として機能する。そして、この凹部1aの底面の中央部に、半導体素子3が搭載される搭載部1bが形成されている。この搭載部1bに半導体素子3が搭載されるとともに、半導体素子3が凹部1a内において例えばエポキシ樹脂等の樹脂製封止材4により覆われることにより、半導体素子3が封止される。
なお、この例では、半導体素子3は、樹脂製封止材4によって覆われることにより封止されているが、絶縁基体1の一方の面に金属やセラミックスから成る蓋体を凹部1aを塞ぐように接合させることにより封止されてもよい。
また、搭載部1bには半導体素子3の各電極と電気的に接続される複数の配線導体5が形成されており、この配線導体5と半導体素子3の各電極が半田バンプ等の導電性材料から成る導電性接合材6を介して接合されることにより、半導体素子3の各電極と各配線導体5とが電気的に接続されるとともに半導体素子3が搭載部1bに固定される。なお、図1に示した例では、半導体素子3の電極と配線導体5とが半田バンプを介して接続される構造としたが、半導体素子3の電極と配線導体5とはボンディングワイヤ等の他の電気的接続手段により接続されてもよい。
配線導体5は、半導体素子3の各電極を外部回路基板および第1の電極7,第2の電極9に電気的に接続するための導電路として機能し、その一部は絶縁基体1の一方の面(図1では下面)の外周部に導出され、他の一部は第1の電極7,第2の電極9に電気的に接続されている。そして、半導体素子3の各電極がこれら配線導体5に半田バンプ等の導電性接合材6を介して電気的に接続されるとともに半導体素子3が樹脂製封止材4で封止された後、配線導体5の絶縁基体1の一方の面(図1では下面)の外周部に導出された部位(外部接続端子)が外部回路基板の配線導体(図示せず)に半田等の導電性接合材を介して接合されることにより、内部に収容される半導体素子3が外部回路基板に電気的に接続されることとなる。
この配線導体5は、タングステン,モリブデン,銅,銀等の金属粉末メタライズから成り、タングステン等の金属粉末に適当な有機バインダ,溶剤,可塑剤,分散剤等を添加混合して得たメタライズペーストをスクリーン印刷法により絶縁基体1用のセラミックグリーンシートに所定のパターンに印刷塗布し、これを絶縁基体1用の生セラミック成形体とともに焼成することによって絶縁基体1の内部および表面に所定のパターンに形成される。
なお、配線導体5の露出表面には、配線導体5が酸化腐食することを防止するとともに、配線導体5と半田等の導電性接合材6との接合を良好なものとするために、厚みが1〜10μm程度のニッケルメッキ層と厚みが0.1〜3μm程度の金メッキ層とが順次被着されていることが好ましい。
また、絶縁基体1の上面中央部には、静電容量形成用の第1の電極7が被着されている。この第1の電極7は、後述する第2の電極9とともに感圧素子用の静電容量を形成するためのものであり、例えば略円形のパターンに形成されている。そして、この第1の電極7には複数の配線導体5のうちの一つである配線導体5aが接続されており、この配線導体5aに半導体素子3の電極が半田バンプ等の導電性接合部材6を介して接続されることにより、半導体素子3の電極と第1の電極7とが電気的に接続される。
この第1の電極7は、タングステン,モリブデン,銅,銀等の金属粉末メタライズから成り、タングステン等の金属粉末に適当な有機バインダ,溶剤,可塑剤,分散剤を添加混合して得たメタライズペーストをスクリーン印刷法により絶縁基体1用のセラミックグリーンシートに印刷塗布し、これを絶縁基体1用の生セラミック成形体とともに焼成することによって絶縁基体1の上面中央部に所定のパターンに形成される。なお、第1の電極7の露出表面には、第1の電極7が酸化腐食するのを防止するために、厚みが1〜10μm程度のニッケルめっき層が被着されているとよい。
また、絶縁基体1の表面の第1の電極7の周辺には突起部12が形成されている。そして、突起部12の上面12aは、後述するダイアフラム2の表面に接するように形成されている。図2(a)に示した圧力検出装置用パッケージには、4つの突起部12が、絶縁基体1の表面の第1の電極7の周囲に等間隔に形成されている。
この突起部12は、タングステン,モリブデン,銅,銀等の金属粉末メタライズから成り、タングステン等の金属粉末に適当な有機バインダ,溶剤,可塑剤,分散剤を添加混合して得たメタライズペースト、または、酸化アルミニウム等の絶縁基体1と実質的に同じであるセラミック原料粉末に適当な有機バインダ,溶剤,可塑剤,分散剤を添加混合して得た絶縁ペーストをスクリーン印刷法により絶縁基体1用のセラミックグリーンシートに印刷塗布し、これを絶縁基体1用の生セラミック成形体とともに焼成することによって絶縁基体1の第1の電極7の周辺に所定のパターンに形成される。
なお、突起部12を以上のように形成するだけでは、突起部12の高さにばらつきが生じる可能性があるため、突起部12の上面12aは、第1の電極7の表面と互いに平行な面となるように研磨されている。
また、絶縁基体1の上面外周部には、その全周にわたり枠状の第1の接合用メタライズ層8が被着されており、この第1の接合用メタライズ層8には、後述する下面に第2の電極9を有するダイアフラム2の下面外周部のスペーサ11の下面に形成された第2の接合用メタライズ層10が、銀−銅ろう材等の導電性接合材を介して接合されることにより取着されている。この第1の接合用メタライズ層8には複数の配線導体5のうちの一つである配線導体5bが接続されており、この配線導体5bに半導体素子3の電極が半田バンプ等の導電性接合部材6を介して電気的に接続されると第1の接合用メタライズ層8に電気的に接続された第2の接合用メタライズ層10と半導体素子3の電極とが電気的に接続される。
第1の接合用メタライズ層8は、タングステン,モリブデン,銅,銀等の金属粉末メタライズから成り、タングステン等の金属粉末に適当な有機バインダ,溶剤,可塑剤,分散剤を添加混合して得たメタライズペーストをスクリーン印刷法により絶縁基体1用のセラミックグリーンシートに印刷塗布し、これを絶縁基体1用の生セラミック成形体とともに焼成することによって、絶縁基体1の上面外周部に枠状の所定のパターンに形成される。
なお、第1の接合用メタライズ層8の露出表面には、第1の接合用メタライズ層8が酸化腐食するのを防止するとともに第1の接合用メタライズ層8と導電性接合材との接合を強固なものとするために、厚みが1〜10μm程度のニッケルめっき層が被着されているとよい。
ダイアフラム2は、絶縁基体1の表面(図1では、絶縁基体1の上面)に対向する位置に配置されている。このダイアフラム2は、絶縁基体1との間に密閉空間を形成するように取着されている。ダイアフラム2は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体,窒化アルミニウム質焼結体,ムライト質焼結体,窒化珪素質焼結体,炭化珪素質焼結体,ガラスセラミックス等の電気絶縁材料から成り、厚みが0.01〜5mmの平板状のものであり、外部圧力に応じて絶縁基体1側に撓む。
なお、静電容量型の圧力検出装置は、80kPa(低圧用圧力検出装置)〜2000kPa(高圧用圧力検出装置)の圧力の元で使用されることが一般的であり、ダイアフラム2は、その厚みが0.01mm未満では、その機械的強度が小さくなり、これに例えば80kPa程度の大きな外部圧力が加わった場合に破損しやすくなり、他方、5mmを超えると、例えば2000kPa程度の圧力では撓みにくくなり、圧力検出用のダイアフラムとしては不適なものとなりやすい。したがって、ダイアフラム2の厚みは0.01〜5mmの範囲であることが好ましい。
このようなダイアフラム2は、例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれば、次のようにして製作される。まず、酸化アルミニウム,酸化珪素,酸化マグネシウム,酸化カルシウム等のセラミック原料粉末に適当な有機バインダ,溶剤,可塑剤,分散剤を添加混合して泥漿状となすとともに、これをドクターブレード法を用いてシート状に成形することによりセラミックグリーンシートを得る。しかる後、このセラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工や切断加工を施すことによりダイアフラム2用の生セラミック成形体を得る。そして、この生セラミック成形体を約1600℃の温度で焼成することにより、ダイアフラム2が製作される。
また、ダイアフラム2の下面外周部には高さが0.01〜5mm程度の枠状のスペーサ11が設けられており、これにより下面中央部に底面が略平坦な凹部が形成されている。この凹部は、絶縁基体1との間に密閉空間を形成するためのものであり、この凹部の底面には静電容量形成用の第2の電極9が被着されている。
なお、図2(b)に示した圧力検出装置用パッケージにおいて、突起部12に対応する箇所は、ダイアフラム2が第2の電極9から露出されている。すなわち、第2の電極9の突起部12に対応する箇所には、突起部12の上面12aがダイアフラム2に直接接するように貫通孔が形成されている。
このような第2の電極9は、タングステン,モリブデン,銅,銀等の金属粉末メタライズから成り、タングステン等の金属粉末に適当な有機バインダ,溶剤,可塑剤,分散剤を添加混合して得たメタライズペーストを従来周知のスクリーン印刷法を採用してダイアフラム2用のセラミックグリーンシートに印刷塗布し、これをダイアフラム2用の生セラミック成形体とともに焼成することによってダイアフラム2の凹部の底面の略全面に所定のパターンに形成される。
なお、第2の電極9の露出表面には、第2の電極9が酸化腐食するのを防止するために、厚みが1〜10μm程度のニッケルめっき層が被着されているとよい。
また、ダイアフラム2のスペーサの下面にはその全周にわたり枠状の第2の接合用メタライズ層10が被着されており、この第2の接合用メタライズ層10には、前述の第1の接合用メタライズ層8が銀−銅ろう材等の導電性接合材を介して接合されることにより取着されている。
また、第2の接合用メタライズ10と第2の電極9とは電気的に接続されており、それにより、前述の半導体素子3に電気的に接続された第1の接合用メタライズ層8を介して、第2の電極9と半導体素子3の電極とが電気的に接続されるようになっている。
このとき、第1の電極7と第2の電極9とは、絶縁基体1とダイアフラム2との間に形成された空間を挟んで対向しており、これらの間には、第1の電極7や第2の電極9の面積および第1の電極7と第2の電極9との間隔に応じて所定の静電容量が形成される。そして、ダイアフラム2の上面に外部圧力が印加されると、その圧力に応じてダイアフラム2が絶縁基体1側に撓んで第1の電極7と第2の電極9との間隔が変わり、それにより第1の電極7と第2の電極9との間の静電容量が変化するので、外部圧力の変化を静電容量の変化として感知する感圧素子として機能する。そして、この静電容量の変化が、配線導体5a・5bを介して凹部1a内に収容された半導体素子3に伝達され、これを半導体素子3で演算処理することによって外部圧力の大きさを検出することができる。
なお、このような第2の接合用メタライズ層10は、タングステン,モリブデン・銅・銀等の金属粉末メタライズから成り、タングステン等の金属粉末に適当な有機バインダ・溶剤・可塑剤・分散剤を添加混合して得たメタライズペーストをスクリーン印刷法により、ダイアフラム2のスペーサ用のセラミックグリーンシートに印刷塗布し、これをダイアフラム2の下面に形成された第2の電極9と導通させるようにダイアフラム2用のセラミックグリーンシートと積層し、ダイアフラム2にスペーサおよび凹部を形成した後、ダイアフラム2用の生セラミック成形体とともに焼成することによって、ダイアフラム2のスペーサ11の下面と、表面または内部とに所定のパターンに形成される。
なお、第2の接合用メタライズ層10の露出する表面には、第2の接合用メタライズ層10が酸化腐食するのを防止するとともに、第2の接合用メタライズ層10と導電性接合材との接合を強固なものとするために、厚みが1〜10μm程度のニッケルめっき層が被着されているとよい。
そして、本発明の圧力検出装置用パッケージは、第1の電極7の表面と突起部12の上面12aとが互いに平行な面となるように研磨されている。本発明の圧力検出装置用パッケージは、このような構成により、静電容量を形成する第1の電極7および第2の電極9の間隔のばらつきを低減させて、検出精度を向上させた圧力検出装置を実現することができる。
すなわち、本発明の圧力検出装置用パッケージは、研磨により上面12aが第1の電極7と平行な面とされた突起部12を基準として、ダイアフラム2が絶縁基体1に接合されていることにより、絶縁基体1に形成された第1の電極7とダイアフラム2に形成された第2の電極9との間隔を所定のものとすることができ、絶縁基体1とダイアフラム2とを接合するろう材の厚みばらつきによる静電容量のばらつきを招くことなく、検出精度を向上させた圧力検出装置を実現することができる。
また、第1の電極7自体の表面も、突起部12の上面12aと平行な面となるように研磨されていることにより、第1の電極7および第2の電極9の厚みばらつきによる静電容量のばらつきも低減させることができ、検出精度を向上させた圧力検出装置を実現することが可能となる。
図1および図2に示した圧力検出装置用パッケージにおいて、突起部12は、絶縁基体1の上面に形成されており、ダイアフラム2の下面に接している。なお、絶縁基体1とダイアフラム2との距離のばらつきをより低減させるために、突起部12が3つ以上形成されていることが好ましい。
また、図3および図4に示すように、突起部13をダイアフラム2の下面にも形成しておき、絶縁基体1側の突起部12とダイアフラム2の一部である突起部13とが接する構造であってもよい。すなわち、突起部12に対応するダイアフラム2の表面が凸状に形成されている構造でもよい。なお、図3は、本発明の圧力検出装置用パッケージの実施の形態の第2の例の構造を示す断面図であり、図4(a)は、図3に示した圧力検出装置用パッケージの絶縁基体1の平面図であり、図4(b)は、図3に示した圧力検出装置用パッケージのダイアフラム2の下面図である。
このような場合、第1の電極7の表面と突起部12の上面12aとは、同一面上に平行にあることが好ましい。すわなち、第1の電極7の表面と突起部12の上面12aとが同じ高さであることが好ましい。このような同一面は、第1の電極7の表面と突起部12との上面12aとを同時に研磨して平行な面とすることで形成することができる。第1の電極7の表面と突起部12の上面12aとが同一面上にあることより、第1の電極7の表面と突起部12の上面12aとを平行な面とする際に、第1の電極7の表面と突起部12上面12aとの高低差をなくし、第1の電極7の表面と第2の電極9の表面との間隔のばらつきをより小さくし、高精度の圧力検出装置を提供することができる。
また、図5および図6に示すように、突起部12は、第2の電極9の表面に突起部12の上面が接するようにしていても構わない。すなわち、突起部12の上面12aにダイアフラム2の表面が接する構造とは、突起部12の上面12aがダイアフラム2に形成された第2の電極9の表面に接する構造も含まれる。
なお、図5は、本発明の圧力検出装置用パッケージの実施の形態の第3の例の構造を示す断面図であり、図6(a)は、図5に示した圧力検出装置用パッケージの絶縁基体1の平面図であり、図6(b)は、図5に示した圧力検出装置用パッケージのダイアフラム2の下面図である。
また、突起部12は、ダイアフラム2に圧力が印加された際に、ダイアフラム2が最も変移する点を中心とした円周上に複数形成されており、複数の突起部12が等間隔に配置されていることが好ましい。
このような構成により、ダイアフラム2に印加された外部圧力が各突起部12に同時にかつ均等に分散されるので、ダイアフラム2に割れが発生したりするのを有効に防止することができるとともに、ダイアフラム2のうち最も変移する部位の位置がばらつくことを低減し、外部圧力を精度良く検出することができる。
ここで、圧力が印加された際にダイアフラム2が最も変移する部位とは、静電容量が形成される空間の横断面が円形や多角形であればその中心となり、横断面が正方形や長方形であればその対角線の交点となる。
また、円とはある程度の幅を有するものであり、突起部12の横断面が円形の場合はその直径、突起部の横断面が三角形や四角形等の多角形の場合はその長さが一番長い辺や対角線の長さ程度の幅を有する円を意味する。
また、等間隔とは、各突起部12間の距離が完全に等しい場合の他、各突起部12間の距離の差が上述の直径や対角線の長さ程度以内の場合も含むものである。
また、図7に、本発明の圧力検出装置用パッケージの実施の形態の第4の例を示す。図7(a)は、本発明の圧力検出装置用パッケージの実施の形態の第4の例の絶縁基体1の平面図であり、図7(b)は、ダイアフラム2の下面図である。
本発明の第4の例の圧力検出装置用パッケージは、突起部12が、ダイアフラム2が最も変移する点を中心とした円の弧形状である。そして、この突起部12が、ダイアフラム2が最も変移する点を中心とした円上に複数かつ均等に配置されていることが好ましい。なお、図7(b)に示すように、第2の電極9の突起部12に対応する箇所には、突起部12が直接ダイアフラム2に接するように、ダイアフラム2が露出されてる。
また、突起部の先端部の表面は平坦であることが好ましい。突起部12が絶縁基体1またはダイアフラム2に面接触するので、応力を分散させることができ、絶縁基体1やダイアフラム2や突起部12が割れることを防止することができる。
このような突起部12の形状は、円形状,多角形状,四角形状等である。絶縁基体1とダイアフラム2とに若干の接合ずれが発生した場合にも、突起部12を絶縁基体1若しくはダイアフラム2と安定して当接させるという観点からは円形であることが好ましい。
また、突起部12は、円形の枠状に形成されていることがより好ましい。この構成により、ダイアフラム2に生じる応力を効率よく分散させることができる。
また、ダイアフラム2の突起部12と接する部位に対応する外側表面(上面)側を厚く形成しても構わない。このような肉厚部としてメタライズ層やセラミックス層等があり、これにより、応力が集中する部位を肉厚にして強度を高いものとすることで、外部圧力が印加された際、ダイアフラム2が割れたりするのを有効に防止することができる。
また、第2の電極9の表面やダイアフラム2の表面を研磨して平坦にしていても構わない。これにより、第2の電極9やダイアフラム2の表面を平坦な状態にするとともに、突起部12と接する部位が平坦になるので、第1の電極7と第2の電極9との間隔を平行な状態として絶縁基体1にダイアフラム2を接合するとともに、第2の電極の厚みばらつきによる静電容量のばらつきも低減させることができ、より検出精度を高い圧力検出装置を実現することができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更は可能である。例えば、上述の例では、スペーサ11はダイアフラム2側に形成されているが、スペーサ11は絶縁基体1側に形成されているものであっても構わない。
本発明の圧力検出装置用パッケージの実施の形態の第1の例の構造を示す断面図である。 (a)は、図1に示した圧力検出装置用パッケージの絶縁基体の平面図であり、(b)は、図1に示したダイアフラムの下面図である。 本発明の圧力検出装置用パッケージの実施の形態の第2の例の構造を示す平面図である。 (a)は、図3に示した圧力検出装置用パッケージの絶縁基体の平面図であり、(b)は、図3に示したダイアフラムの下面図である。 本発明の圧力検出装置用パッケージの実施の形態の第3の例の構造を示す平面図である。 (a)は、図5に示した圧力検出装置用パッケージの絶縁基体の平面図であり、(b)は、図5に示したダイアフラムの下面図である。 (a)は、本発明の圧力検出装置用パッケージの実施の形態の第4の例の構造を示す圧力検出装置用パッケージの絶縁基体の平面図であり、(b)は、ダイアフラムの下面図である。
符号の説明
1・・・・・・・・絶縁基体
1a・・・・・・・凹部
1b・・・・・・・搭載部
2・・・・・・・・ダイアフラム
3・・・・・・・・半導体素子
4・・・・・・・・樹脂製封止材
5、5a、5b・・配線導体
6・・・・・・・・導電性接合材
7・・・・・・・・第1の電極
8・・・・・・・・第1の接合用メタライズ層
9・・・・・・・・第2の電極
10・・・・・・・第2の接合用メタライズ層
11・・・・・・・スペーサ
12・・・・・・・突起部
12a・・・・・・上面

Claims (4)

  1. 半導体素子が搭載される絶縁基体と、該絶縁基体の表面に形成された静電容量形成用の第1の電極と、前記絶縁基体の表面の前記第1の電極の周囲に形成された突起部と、前記絶縁基体の前記表面と対向する位置に配置され、前記突起部の上面に表面が接するように前記絶縁基体に接合されたダイアフラムと、前記ダイアフラムの表面に前記第1の電極と対向するように形成された静電容量形成用の第2の電極とを備え、前記第1の電極の表面と前記突起部の上面とが互いに平行な面となるように研磨されていることを特徴とする圧力検出装置用パッケージ。
  2. 前記突起部の上面と前記第1の電極の表面とが同じ高さであり、前記突起部に対応する前記ダイアフラムの表面が凸状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の圧力検出装置用パッケージ。
  3. 前記突起部が複数形成されており、該複数の突起部が等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の圧力検出装置用パッケージ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された圧力検出装置用パッケージと、該圧力検出装置用パッケージの前記絶縁基体に搭載され、前記ダイアフラムに加わる圧力を検出する半導体素子とを備えていることを特徴とする圧力検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010122883A1 (ja) * 2009-04-24 2010-10-28 京セラ株式会社 圧力センサ用パッケージ及びこれを用いた圧力センサ

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