JP2006208048A - 回転角検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁界の平行性や強度の設定自由度が高く、磁石と磁気センサの相対的な配置にずれが発生しても、回転角検出の精度低下を抑制できる回転角検出装置を提供する。
【解決手段】被検出体の回転軸Aに連結されて回転すると共に、回転軸Aに対して180度回転対称に配置されたN極とS極の着磁領域を有してなり、回転軸Aに垂直な任意の面上において回転磁界を発生する磁石11と、回転軸A上に固定して配置され、磁石11の発生する回転磁界を検出する磁気センサ20とを有してなる回転角検出装置101であって、磁石11におけるN極とS極の着磁領域が、回転軸Aに垂直な所定の面上において、それぞれ、回転軸Aを中心とする円C1から切り出される円周C1nおよびC1sを含んだ領域であって、中心Aを通る所定の直線Bに対して、互いに線対称に離間して配置されてなる回転角検出装置とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被検出体の回転軸に連結された磁石の発生する回転磁界を磁気センサで検出する回転角検出装置に関する。
被検出体の回転軸に連結された磁石の発生する回転磁界を磁気センサで検出する回転角検出装置が、例えば、特開2004−271495号公報(特許文献1)に開示されている。
図7に、被検出体の回転軸に連結された回転する磁石の発生する回転磁界を磁気センサで検出する、従来の回転角検出装置の例を示す。図7(a)は、回転角検出装置90の模式的な断面図である。図7(b)は、図7(a)におけるL視図であり、図7(c)は、図7(b)における着磁領域を抽出して示した図である。
図7に示す回転角検出装置90は、磁石10と磁気センサ20を有している。
磁石10はフェライトからなり、図7(a)に示すように、被検出体の回転軸Aに連結される軸部10aと、軸部10aに一体的に形成された円柱状の鍔部10bからなる。尚、磁石10と磁気センサ20は回転軸A上の別位置に配置されており、磁石10の軸部10aの先端10atが丸められて、磁気センサ20に当接している。
磁石10の鍔部10bには、図中に太い破線で示したN極とS極の着磁領域が形成されている。磁石10におけるN極とS極の着磁領域は、図7(c)に示すように、回転軸Aに垂直な所定のX−Y面上において、回転軸Aを中心とする2つの円C1,C2に挟まれた領域を、中心Aを通る直線T1で2等分するように形成されている。N極とS極の着磁領域の大きさは、円C1がφ16mm、円C2がφ5.2mm、厚さtが4.5mmである。
磁石10では、図7(a),(b)においてN極からS極に向かう矢印で示した磁界が生成されている。また、磁石10は被検出体の回転軸Aに連結されており、被検出体の回転に伴って回転するため、回転軸Aに垂直な任意のX−Y面上において、回転軸Aを中心とする回転磁界が発生する。
一方、磁気センサ20はホール素子等の磁電変換素子を有しており、図7(a)に示すように回転軸A上に固定して配置され、磁石10の発生する回転磁界を検出する。従って、これにより、磁石10の連結先である被検出体の回転角度が検出される。尚、図7(a)において、符号20aはホール素子等の磁電変換素子が搭載されたセンサチップであり、符号20bは保護のためのモールド樹脂である。回転角検出装置90において、磁石10の鍔部10bにおけるN極とS極の着磁領域と磁気センサにおけるセンサチップ20aの間隔gは1.6mmである。また、図7(b)では、図を見やすくするため、センサチップ20aを点線で示した。
特開2004−271495号公報
図7に示す回転角検出装置90では、被検出体の回転角の検出にあたって、磁石10と磁気センサ20(センサチップ20a)の相対的な配置精度が重要である。磁気センサ20が磁石10の回転軸A上の設定位置に対して、図に示すXY方向あるいはZ方向のずれた位置に配置されると、磁気センサ20の感知する磁界の方向および強度が回転軸A上のそれと異なってくるため、被検出体の回転角の検出精度が低下する。
また、磁石10の軸部10aの先端10atはN極とS極の着磁領域および磁気センサ20の近傍に位置し、この先端10atの突起が、N極からS極への平行な磁力線を乱す原因となり、これによっても被検出体の回転角の検出精度が低下する。さらに、磁石10を被検出体の回転軸Aへ取り付けるためネジ等が磁石10の中心部に設けられることがあり、これが磁場を乱す原因になって、被検出体の回転角の検出精度が低下することもある。
そこで本発明は、被検出体の回転軸に連結された磁石の発生する回転磁界を磁気センサで検出する回転角検出装置であって、磁石の発生する磁界の平行性や強度の設定自由度が高く、磁石と磁気センサの相対的な配置にずれが発生しても、被検出体の回転角検出の精度低下を抑制できる回転角検出装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、被検出体の回転軸に連結されて被検出体の回転に伴って回転すると共に、前記回転軸に対して180度回転対称に配置されたN極とS極の着磁領域を有してなり、前記回転軸に垂直な任意の面上において、前記回転軸を中心とする回転磁界を発生する磁石と、前記回転軸上に固定して配置され、前記磁石の発生する回転磁界を検出する磁気センサとを有してなる回転角検出装置であって、前記磁石におけるN極とS極の着磁領域が、前記回転軸に垂直な所定の面上において、それぞれ、前記回転軸を中心とする円から切り出される円周を含んだ領域であって、前記中心を通る所定の直線に対して、互いに線対称に離間して配置されてなることを特徴としている。
従来の回転角検出装置においては、磁石のN極とS極の着磁領域が、回転軸に垂直な所定の面上において、回転軸を中心とする2つの円に挟まれた領域を、中心を通る直線で2等分するように形成されていた。従って、従来の回転角検出装置における磁石の作る磁界は、回転軸に垂直な任意の面上において、回転軸から遠ざかるにしたがって湾曲する形状となっていた。このため、磁気センサが設定位置である回転軸中心からずれた位置に配置されると、磁気センサの感知する磁界の方向および強度が回転軸中心にある場合と異なり、被検出体の回転角の検出精度が大きく低下した。
これに対して、上記回転角検出装置においては、磁石のN極とS極の着磁領域が、回転軸に垂直な所定の面上において、それぞれ、回転軸を中心とする円から切り出される円周を含んだ領域であって、中心を通る所定の直線に対して、互いに線対称に離間して配置されている。従って、上記の回転角検出装置における磁石の作る磁界は、回転軸に垂直な任意の面上において、回転軸から遠ざかっても、より平行に近い形状となっている。このため、磁気センサが設定位置である回転軸中心からずれた位置に配置された場合であっても、磁気センサの感知する磁界の方向および強度が回転軸中心にある場合とあまり変わらない。これにより、上記回転角検出装置では、被検出体の回転角検出の精度低下を抑制することができる。
上記回転角検出装置においては、例えば請求項2に記載のように、前記磁石におけるN極とS極の着磁領域が、それぞれ、前記円周と前記中心を通らない弦とで囲まれた領域からなるように構成することができる。
また、請求項3に記載のように、前記磁石におけるN極とS極の着磁領域が、それぞれ、前記円周と前記中心を通らない2本の直線とで囲まれた領域からなるように構成することもできる。これによれば、着磁領域を規定する上記2本の直線の交わり角を適宜設定することで、請求項2に記載の円周と中心を通らない弦(1本の直線)とで囲まれた着磁領域からなる磁石に較べて、回転軸に垂直な任意の面上において、回転軸から遠ざかる磁界の平行性や強度を微調整することができる。
さらに、請求項4に記載のように、前記磁石におけるN極とS極の着磁領域が、それぞれ、前記円周と前記中心を通らない3本の直線とで囲まれた領域からなるように構成することもできる。これによれば、上記着磁領域における3本の直線の交わり角と交わり位置を適宜設定することで、請求項3に記載の円周と中心を通らない2本の直線とで囲まれた領域からなる着磁領域に較べて、回転軸に垂直な任意の面上において、回転軸に近い位置での磁界の平行性や強度と回転軸から遠い位置での磁界の平行性や強度を好適にバランスさせることができる。
従って、上記請求項3および4に記載の回転角検出装置では、請求項2に記載の回転角検出装置に較べて、磁気センサの位置ずれに対する被検出体の回転角検出精度の低下をより抑制することができる。
上記した回転角検出装置は、磁石の発生する磁界の平行性や強度の設定自由度が高く、回転軸に垂直な任意の面上において磁界の平行性や強度を微調整することができる。従って、請求項5に記載のように、前記磁石と前記磁気センサが、前記回転軸上の別位置に配置されてなる場合に特に効果的である。
この磁石と磁気センサが回転軸上の別位置に配置されてなる回転角検出装置では、請求項6に記載のように、前記磁石におけるN極とS極の着磁領域の前記磁気センサと対向する端面が、前記回転軸に垂直な平面上にあるように構成することができる。
また、請求項7に記載のように、前記磁石におけるN極とS極の着磁領域の前記磁気センサと対向する端面が、前記回転軸を中心とし、前記磁気センサに向かって広がる円錐側面上にあるように構成してもよい。この場合には、磁気センサに向かって広がる円錐側面の広がり角を適宜設定することで、回転軸を含む面上における磁界の方向や強度を微調整することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
図1に、被検出体の回転軸に連結された回転する磁石の発生する回転磁界を磁気センサで検出する、本発明の回転角検出装置の一例を示す。図1(a)は、回転角検出装置101の模式的な断面図である。図1(b)は、図1(a)におけるL視図であり、図1(c)は、図1(b)における着磁領域を抽出して示した図である。尚、図1の回転角検出装置101において、図7の回転角検出装置90と同様の部分については、同じ符号を付した。
図1に示す回転角検出装置101は、磁石11と磁気センサ20とを有している。
図1の回転角検出装置101における磁石11も、図7の回転角検出装置90における磁石10と同様に、フェライトからなり、図1(a)に示すように、被検出体の回転軸Aに連結される軸部10aと、軸部10aに一体的に形成された円柱状の鍔部10bからなる。尚、磁石11と磁気センサ20は回転軸A上の別位置に配置されており、磁石11の軸部10aの先端10atが丸められて、磁気センサ20に当接している。
磁石11の鍔部10bには、図中に太い破線で示したN極とS極の着磁領域が形成されている。磁石11におけるN極とS極の着磁領域は、図1(c)に示すように、回転軸に垂直な所定のX−Y面上において、それぞれ、回転軸Aを中心とする点線で示した円C1から切り出される円周C1nおよびC1sと、中心Aを通らない弦T1nおよびT1sとで囲まれた領域となっている。従って、磁石11のN極とS極の着磁領域は、図7(c)に示す磁石10のN極とS極の着磁領域と異なり、互いに離間して配置されている。尚、磁石11のN極とS極の着磁領域は、回転軸Aに対して180度回転対称に配置されており、また、図1(c)の中心Aを通る所定の直線Bに対して、互いに線対称に配置されている。また、N極とS極の着磁領域の大きさは、円C1がφ16mm、厚さtが4.5mmである。
磁石11では、図1(a),(b)においてN極からS極に向かう矢印で示した磁界が生成されている。また、磁石11は被検出体の回転軸Aに連結されており、被検出体の回転に伴って回転するため、回転軸Aに垂直な任意のX−Y面上において、回転軸Aを中心とする回転磁界が発生する。
図1の回転角検出装置101における磁気センサ20は、図7の回転角検出装置90における磁気センサ20と同じもので、ホール素子等の磁電変換素子を有しており、図1(a)に示すように回転軸A上に固定して配置され、磁石11の発生する回転磁界を検出する。従って、これにより、磁石11の連結先である被検出体の回転角度が検出される。尚、図1(a)において、符号20aはホール素子等の磁電変換素子が搭載されたセンサチップであり、符号20bは保護のためのモールド樹脂である。回転角検出装置101において、磁石11の鍔部10bにおけるN極とS極の着磁領域と磁気センサにおけるセンサチップ20aの間隔gは1.6mmである。また、図1(b)では、図を見やすくするため、センサチップ20bを点線で示した。
図7に示す従来の回転角検出装90においては、磁石10のN極とS極の着磁領域が、回転軸Aに垂直な所定のX−Y面上において、回転軸Aを中心とする2つの円C1,C2に挟まれた領域を、中心Aを通る直線T1で2等分するように形成されていた。従って、従来の回転角検出装置90における磁石10の作る磁界は、回転軸Aに垂直な任意のX−Y面上において、図7(b)に示すように、回転軸Aから遠ざかるにしたがって湾曲する形状となっていた。このため、磁気センサ20が設定位置である回転軸中心AからXY方向にずれた位置に配置されると、磁気センサ20の感知する磁界の方向および強度が回転軸中心Aにある場合と異なり、被検出体の回転角の検出精度が大きく低下した。
これに対して、図1に示す回転角検出装置101においては、磁石11のN極とS極の着磁領域が、回転軸Aに垂直な所定のX−Y面上において、それぞれ、回転軸Aを中心とする円C1から切り出される円周C1nおよびC1sと、中心Aを通らない弦T1nおよびT1sとで囲まれた領域となっている。従って、回転角検出装置101における磁石11の作る磁界は、回転軸Aに垂直な任意のX−Y面上において、図1(b)に示すように、回転軸Aから遠ざかっても、図7(b)に較べてより平行に近い形状となっている。このため、磁気センサ20が設定位置である回転軸中心AからXY方向にずれた位置に配置された場合であっても、磁気センサ20の感知する磁界の方向および強度が回転軸中心Aにある場合とあまり変わらない。これにより、図1に示す本発明の回転角検出装置101においては、被検出体の回転角検出の精度低下を抑制することができる。
図2は、図7に示す従来の回転角検出装置90と図1に示す本発明の回転角検出装置101とで、磁気センサ20の位置ずれが発生した場合における被検出体の回転角の検出精度を比較した結果である。尚、図1の回転角検出装置101では、図1(c)に示すN極とS極の着磁領域の離間長さaを5.2mmに設定している。
図2に示すように、図1に示す本発明の回転角検出装置101では、図7に示す従来の回転角検出装90と比較して、磁気センサ20の同じ位置ずれに対して、被検出体の回転角検出における角度ずれが約1/4に低減されている。
図3と図4に、被検出体の回転軸に連結された回転する磁石の発生する回転磁界を磁気センサで検出する、本発明の回転角検出装置に関する別の例を示す。
図3(a)は、回転角検出装置102の模式的な断面図である。図3(b)は、図3(a)におけるL視図であり、図3(c)は、図3(b)における着磁領域を抽出して示した図である。また、図4(a)は、回転角検出装置103の模式的な断面図である。図4(b)は、図4(a)におけるL視図であり、図4(c)は、図4(b)における着磁領域を抽出して示した図である。尚、図3と図4の回転角検出装置102,103において、図1の回転角検出装置101と同様の部分については、同じ符号を付した。
図3および図4に示す回転角検出装置102,103と図1に示す回転角検出装置101とでは、それぞれ、磁石11〜13におけるN極とS極の着磁領域の形状のみが異なっている。
前記したように、図1の回転角検出装置101においては、磁石11のN極とS極の着磁領域が、回転軸Aに垂直な所定のX−Y面上において、それぞれ、回転軸Aを中心とする円C1から切り出される円周C1nおよびC1sと、中心Aを通らない弦(1本の直線)T1nおよびT1sとで囲まれた領域となっていた。これに対して、図3の回転角検出装置102においては、磁石12のN極とS極の着磁領域が、回転軸Aに垂直な所定のX−Y面上において、それぞれ、回転軸Aを中心とする円C1から切り出される円周C1nおよびC1sと、中心Aを通らない2本の直線T1n,T2nおよびT1s,T2sとで囲まれた領域となっている。また、図4の回転角検出装置103においては、磁石13のN極とS極の着磁領域が、回転軸Aに垂直な所定のX−Y面上において、それぞれ、回転軸Aを中心とする円C1から切り出される円周C1nおよびC1sと、中心Aを通らない3本の直線T1n,T2n,T3nおよびT1s,T2s,T3sとで囲まれた領域となっている。
図3に示す回転角検出装置102の磁石12は、着磁領域を規定する2本の直線T1n,T2nおよびT1s,T2sの交わり角を適宜設定することができる。これによって、回転軸Aに垂直な任意のX−Y面上において、回転軸Aから遠ざかる磁界の平行性や強度を微調整することができる。従って、図3(b)に示すように、回転角検出装置102では、図1(b)に示す回転角検出装置101に較べて、回転軸Aに近い磁界と回転軸Aから遠い磁界の平行性や強度を揃えることができる。尚、図3(c)に示すように、磁石12のN極とS極の着磁領域は、回転軸Aに対して180度回転対称であると共に、中心Aを通る直線Bに対して互いに線対称である。このため、n極とs極の着磁領域は、中心Aを通る直線Bに垂直な直線に対しても線対称である。従って、n極とs極の着磁領域を規定する直線T1n,T2nおよびT1s,T2sの交わり角は互いに等しい。
また、図4に示す回転角検出装置103の磁石13は、着磁領域を規定する3本の直線T1n,T2n,T3nおよびT1s,T2s,T3sの交わり角と交わり位置を適宜設定することができる。これによって、回転軸Aに垂直な任意のX−Y面上において、回転軸Aに近い位置での磁界の平行性や強度と回転軸Aから遠い位置での磁界の平行性や強度を好適にバランスさせることができる。従って、図4(b)に示すように、回転角検出装置103では、図3(b)に示す回転角検出装置102に較べて、回転軸Aに近い磁界と回転軸Aから遠い磁界の平行性や強度をさらにバランスさせることができる。尚、図4(c)に示すように、磁石13のN極とS極の着磁領域は、回転軸Aに対して180度回転対称であると共に、中心Aを通る直線Bに対して互いに線対称である。このため、n極とs極の着磁領域は、中心Aを通る直線Bに垂直な直線に対しても線対称である。従って、n極とs極の着磁領域を規定する直線T1n,T2n,T3nおよびT1s,T2s,T3sの交わり角は互いに等しく、交わり位置は中心Aを通る直線Bとそれに垂直な直線に対して線対称である。
図5(a),(b)は、図4に示す回転角検出装置103において、着磁領域を規定する3本の直線T1n,T2n,T3nおよびT1s,T2s,T3sの交わり角と交わり位置を変えて、磁気センサ20の位置ずれが発生した場合における被検出体の回転角の検出精度を測定した結果である。図5(a)は、図4(c)に示す3本の直線T1n,T2n,T3nおよびT1s,T2s,T3sの交わり角に関連する長さbについて比較した結果であり、図5(b)は、図4(c)に示す3本の直線T1n,T2n,T3nおよびT1s,T2s,T3sの交わり位置に関連する長さcについて比較した結果である。
図5(a)に示すように、b=1.0mmの回転角検出装置103sとb=2.0mmの回転角検出装置103tは、どちらも、図2に示した回転角検出装101と比較して、磁気センサ20の同じ位置ずれに対して、被検出体の回転角検出における角度ずれが約1/3に低減されている。また、b=2.0mmの回転角検出装置103tは、b=1.0mmの回転角検出装置103sに較べて、磁気センサ20の同じ位置ずれに対して、わずかに被検出体の回転角検出における角度ずれが低減されている。
また、図5(b)に示すように、c=3.0mmの回転角検出装置103uは、c=5.2mmの回転角検出装置103sに較べて、磁気センサ20の同じ位置ずれに対して、わずかに被検出体の回転角検出における角度ずれが約1/10に低減されている。
以上のように、図3と図4に示す回転角検出装置102,103は、図1に示す回転角検出装置101に較べて、磁気センサの位置ずれに対する被検出体の回転角検出精度の低下をより抑制することができる。
図6に、本発明における別の回転角検出装置の例を示す。図6(a)は、回転角検出装置104の模式的な断面図であり、図6(b)は、図6(a)におけるL視図である。尚、図6の回転角検出装置104において、図1の回転角検出装置101と同様の部分については、同じ符号を付した。
図1および図2,3の回転角検出装置101〜103では、いずれも、図1(a),図2(a)および図3(a)に示すように、磁石11〜13におけるN極とS極の着磁領域の磁気センサ20と対向する端面が、回転軸Aに垂直な平面上にあった。これに対して図6の回転角検出装置104では、磁石14の鍔部10cにおけるN極とS極の着磁領域の磁気センサ20と対向する端面が、回転軸Aを中心とし、磁気センサ20に向かって広がる円錐側面上にある。
図6に示す回転角検出装置104においては、磁気センサ20に向かって広がる円錐側面の広がり角に関係した図6(a)中の長さdを適宜設定することで、回転軸Aを含むX(Y)−Z面上における磁界の方向や強度を微調整することができる。
上記した回転角検出装置101〜104は、いずれも、磁石の発生する磁界の平行性や強度の設定自由度が高く、回転軸Aに垂直な任意のX−Y面上および回転軸Aを含むX(Y)−Z面上において、磁界の平行性や強度を微調整することができる。また、平行な磁力線を乱す原因となる磁石の軸部10aの先端10atや磁石を被検出体の回転軸Aへ取り付けるためネジ等がある場合においても、磁石の大きさと磁気センサ20に対する相対位置、および図4(c)と図6(a)に示す4つの長さa〜dを適宜設定することで、被検出体の回転角の検出精度低下を抑制することができる。
以上のようにして、上記回転角検出装置101〜104は、被検出体の回転軸に連結された磁石の発生する回転磁界を磁気センサで検出する回転角検出装置であって、磁石の発生する磁界の平行性や強度の設定自由度が高く、磁石と磁気センサの相対的な配置にずれが発生しても、被検出体の回転角検出の精度低下を抑制できる回転角検出装置となっている。
尚、上記回転角検出装置101〜104における磁石11〜14の着磁領域は、いずれも、回転軸Aに垂直な所定のX−Y面上において、それぞれ、回転軸Aを中心とする円C1から切り出される円周C1nおよびC1sと、中心Aを通らない1〜3本の直線とで囲まれた領域となっていた。しかしながら本発明はこれに限らず、磁石のN極とS極の着磁領域が、回転軸Aに対して180度回転対称に配置され、回転軸Aに垂直な所定の面上において中心を通る所定の直線に対して互いに線対称に離間して配置されていれば、回転軸Aを中心とする円C1から切り出される円周C1nおよびC1sと、中心Aを通らない任意本数の直線あるいは曲線とで囲まれた領域であってもよい。
本発明の回転角検出装置の一例で、(a)は、回転角検出装置の模式的な断面図である。(b)は、(a)におけるL視図であり、(c)は、(b)における着磁領域を抽出して示した図である。 図7に示す従来の回転角検出装と図1に示す本発明の回転角検出装とで、磁気センサの位置ずれが発生した場合における被検出体の回転角の検出精度を比較した結果である。 本発明における別の回転角検出装置の例で、(a)は、回転角検出装置の模式的な断面図である。(b)は、(a)におけるL視図であり、(c)は、(b)における着磁領域を抽出して示した図である。 本発明における別の回転角検出装置の一例で、(a)は、回転角検出装置の模式的な断面図である。(b)は、(a)におけるL視図であり、(c)は、(b)における着磁領域を抽出して示した図である。 (a),(b)は、図4の回転角検出装置において、着磁領域を規定する3本の直線の交わり角と交わり位置を変えて、磁気センサの位置ずれが発生した場合における被検出体の回転角の検出精度を測定した結果である。 本発明における別の回転角検出装置の例で、(a)は回転角検出装置の模式的な断面図であり、(b)は(a)におけるL視図である。 従来の回転角検出装置の例で、(a)は、回転角検出装置の模式的な断面図である。(b)は、(a)におけるL視図であり、(c)は、(b)における着磁領域を抽出して示した図である。
符号の説明
90,101〜104 回転角検出装置
10〜14 磁石
10a 軸部
10at 先端
10b,10c 鍔部
20 磁気センサ
20a センサチップ
20b モールド樹脂
A 回転軸(中心)
C1,C2 円
C1n,C1s 円周
T1,T1n,T2n,T3n,T1s,T2s,T3s 直線

Claims (7)

  1. 被検出体の回転軸に連結されて被検出体の回転に伴って回転すると共に、前記回転軸に対して180度回転対称に配置されたN極とS極の着磁領域を有してなり、前記回転軸に垂直な任意の面上において、前記回転軸を中心とする回転磁界を発生する磁石と、
    前記回転軸上に固定して配置され、前記磁石の発生する回転磁界を検出する磁気センサとを有してなる回転角検出装置であって、
    前記磁石におけるN極とS極の着磁領域が、
    前記回転軸に垂直な所定の面上において、それぞれ、前記回転軸を中心とする円から切り出される円周を含んだ領域であって、
    前記中心を通る所定の直線に対して、互いに線対称に離間して配置されてなることを特徴とする回転角検出装置。
  2. 前記磁石におけるN極とS極の着磁領域が、それぞれ、前記円周と前記中心を通らない弦とで囲まれた領域からなることを特徴とする請求項1に記載の回転角検出装置。
  3. 前記磁石におけるN極とS極の着磁領域が、それぞれ、前記円周と前記中心を通らない2本の直線とで囲まれた領域からなることを特徴とする請求項1に記載の回転角検出装置。
  4. 前記磁石におけるN極とS極の着磁領域が、それぞれ、前記円周と前記中心を通らない3本の直線とで囲まれた領域からなることを特徴とする請求項1に記載の回転角検出装置。
  5. 前記磁石と前記磁気センサが、前記回転軸上の別位置に配置されてなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の回転角検出装置。
  6. 前記磁石におけるN極とS極の着磁領域の前記磁気センサと対向する端面が、前記回転軸に垂直な平面上にあることを特徴とする請求項5に記載の回転角検出装置。
  7. 前記磁石におけるN極とS極の着磁領域の前記磁気センサと対向する端面が、前記回転軸を中心とし、前記磁気センサに向かって広がる円錐側面上にあることを特徴とする請求項5に記載の回転角検出装置。
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