JP2006207690A - 油圧緩衝器のスプリングシートラバー構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 油圧緩衝器のスプリングシートラバー構造において、スプリングの脱落を簡易かつ確実に防止すること。
【解決手段】 油圧緩衝器10のスプリングシートラバー構造において、スプリングシートラバー50の周方向複数位置にスプリング保持溝72、73を設け、各スプリング保持溝72、73のスプリング導入開口部72B、73Bをスプリングシートラバー50の径方向外方に向け、スプリングシートラバー50の周方向において相隣るスプリング保持溝72、73の間に、スプリングシートラバー50から延びるバンド80を設け、該バンド80によりスプリング24を保持するもの。
【選択図】 図2
【解決手段】 油圧緩衝器10のスプリングシートラバー構造において、スプリングシートラバー50の周方向複数位置にスプリング保持溝72、73を設け、各スプリング保持溝72、73のスプリング導入開口部72B、73Bをスプリングシートラバー50の径方向外方に向け、スプリングシートラバー50の周方向において相隣るスプリング保持溝72、73の間に、スプリングシートラバー50から延びるバンド80を設け、該バンド80によりスプリング24を保持するもの。
【選択図】 図2
Description
本発明は油圧緩衝器のスプリングシートラバー構造に関する。
油圧緩衝器として、特許文献1に記載の如く、上側スプリングシートにスプリングシートラバーを係合固定し、スプリングシートラバーにスプリングの座巻部を保持するスプリング保持溝を設けたものがある。スプリングシートラバーの軸方向下方に向けたスプリング保持溝の開口部にスプリングを下から嵌め、このスプリングをスプリング保持溝の弾性保持力により保持し、スプリングが折損したときに上側のスプリングが落ちてくるのを防止するものである。
特開2002-206583
特許文献1のスプリングシートラバー構造では、スプリングシートラバーに設けたスプリング保持溝の開口部が軸方向下方に向き、スプリングが落ちる方向に開いているため、スプリング保持溝はスプリングの素線の横断面の外周の180度をこえる範囲を把持して拘束保持する必要がある。スプリング保持溝がスプリングに及ぼす拘束保持力を上げると、スプリング保持溝へのスプリングの組付性が悪くなる。
本発明の課題は、油圧緩衝器のスプリングシートラバー構造において、スプリングの脱落を簡易かつ確実に防止することにある。
請求項1の発明は、上側スプリングシートにスプリングシートラバーを係合固定し、スプリングシートラバーにスプリングの座巻部を保持するスプリング保持溝を設けた油圧緩衝器のスプリングシートラバー構造において、スプリングシートラバーの周方向複数位置にスプリング保持溝を設け、各スプリング保持溝のスプリング導入開口部をスプリングシートラバーの径方向外方に向け、スプリングシートラバーの周方向において相隣るスプリング保持溝の間に、スプリングシートラバーから延びるバンドを設け、該バンドによりスプリングを保持するようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記スプリングシートラバーに設ける少なくとも1つのスプリング保持溝が、スプリングの座巻端部を保持する位置に設けられるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項2の発明において更に、前記スプリングシートラバーに設ける他の1つのスプリング保持溝が、スプリングシートラバーの周方向において、前記スプリングの座巻端部を保持するスプリング保持溝から概ね180度間隔をなす位置に設けられるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記スプリングシートラバーにスプリングの座巻端面が当接するスプリング端末止めを設けるようにしたものである。
(請求項1)
(a)スプリングは座巻部(素線の横断面)をスプリングシートラバーの複数のスプリング保持溝にそれらの径方向外方に開いている開口部から嵌め、この座巻部の外周(素線の横断面の外周)をバンドにより径方向からスプリングシートラバーのスプリング着座部との間で括り止める。スプリングの座巻部はスプリング保持溝とバンドにより軸方向にも径方向にもずれ止め保持される。
(a)スプリングは座巻部(素線の横断面)をスプリングシートラバーの複数のスプリング保持溝にそれらの径方向外方に開いている開口部から嵌め、この座巻部の外周(素線の横断面の外周)をバンドにより径方向からスプリングシートラバーのスプリング着座部との間で括り止める。スプリングの座巻部はスプリング保持溝とバンドにより軸方向にも径方向にもずれ止め保持される。
(b)スプリングの座巻部がスプリングシートラバーのスプリング保持溝の径方向外方に開く開口部から外れる可能性がバンドにより防止され、スプリングの座巻部はスプリング保持溝の下壁の閉じ状態の下溝面により支えられて抜け落ちるおそれなく保持される。
(請求項2)
(c)複数のスプリング保持溝に嵌めて保持されるスプリングの複数ヶ所の座巻部のうちの1ヶ所をスプリングの座巻端部とすることにより、スプリングの座巻部を安定的に保持できる。
(c)複数のスプリング保持溝に嵌めて保持されるスプリングの複数ヶ所の座巻部のうちの1ヶ所をスプリングの座巻端部とすることにより、スプリングの座巻部を安定的に保持できる。
(請求項3)
(d)複数のスプリング保持溝に嵌めて保持されるスプリングの複数ヶ所の座巻部の1ヶ所をスプリングの座巻端部とし、他の1ヶ所を座巻端部から座巻方向に180度間隔をなす座巻部とし、それらの中間部にバンドが付与されることにより、スプリングの座巻部を前後左右でずれ止め保持できる。
(d)複数のスプリング保持溝に嵌めて保持されるスプリングの複数ヶ所の座巻部の1ヶ所をスプリングの座巻端部とし、他の1ヶ所を座巻端部から座巻方向に180度間隔をなす座巻部とし、それらの中間部にバンドが付与されることにより、スプリングの座巻部を前後左右でずれ止め保持できる。
(請求項4)
(e)スプリングの座巻端面をスプリングシートラバーに設けたスプリング端末止めに当接させたから、スプリングの座巻部を座巻方向(回転方向)でもずれ止め保持できる。
(e)スプリングの座巻端面をスプリングシートラバーに設けたスプリング端末止めに当接させたから、スプリングの座巻部を座巻方向(回転方向)でもずれ止め保持できる。
図1は油圧緩衝器を示す側面図、図2は油圧緩衝器のスプリングシートラバー構造を示し、図5のII−II線に沿う断面図、図3は油圧緩衝器のスプリングシートラバー構造を示し、図5のIII−III線に沿う断面図、図4はスプリングシートラバーを示す断面図、図5は図4の平面図、図6は図4の底面図、図7は図4の側面図、図8は図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。
油圧緩衝器10は、ストラットダンパ型であり、図1に示す如く、アウタチューブ11(ダンパチューブ)に内蔵してあるシリンダ(不図示)にピストンロッド12を挿入し、アウタチューブ11に車輪側取付ブラケット13を備えて車輪に結合されるとともに、アウタチューブ11から突出するピストンロッド12に車体側取付ブラケット14を備えて車体に取付けられる。尚、車体側取付ブラケット14は、ステー15、上下のマウントベース16A、16B及びマウントラバー17からなるマウントラバー組立体18からなり、このマウントラバー組立体18のステー15をピストンロッド12の上端側小径部に挿入してナット19で締結することにて構成されている。
油圧緩衝器10は、アウタチューブ11にスタビライザー取付アーム20を備えてスタビライザー端部が連結され、不図示のスタビライザー装置を取付け可能としている。
油圧緩衝器10は、アウタチューブ11とピストンロッド12を緩衝器本体とし、アウタチューブ11の外周に固定した下スプリングシート21と、ピストンロッド12の周囲に設置されて車体側取付ブラケット14に軽圧入等で固定されて背面支持されたスラストベアリング23付きの上スプリングシート22との間に、コイルスプリング24を介装している。具体的には、コイルスプリング24は、下スプリングシート21にゴム管製シートラバー21Aを介して支持されるとともに、上スプリングシート22に後述する如くに支持される。
油圧緩衝器10は、車体側取付ブラケット14の下面に溶接してあるバンプラバー取付体25に、ピストンロッド12の車体側取付ブラケット14より下部に固く抱きつくように挿着したバンプラバー26を備える。油圧緩衝器10は、最圧縮時に、このバンプラバー26をアウタチューブ11の上端面のバンプストッパキャップ27に衝合して最圧縮ストロークを規制する。
即ち、油圧緩衝器10にあっては、車両が路面から受ける衝撃力をコイルスプリング24の弾発力により吸収するように伸縮する。そして、油圧緩衝器10は、その伸縮に伴うピストン(不図示)の上下動時に、ピストンに設けてあるピストンバルブ装置、シリンダに設けてあるベースバルブ装置等が発生する減衰力により、その伸縮振動を速やかに抑制するものである。
しかるに、油圧緩衝器10は、上スプリングシート22のシート面22Aにスプリングシートラバー50を後述する如くに係合固定し、スプリングシートラバー50にスプリング24の座巻部24Aを着座させて保持するに際し、以下の構成を備える(図1〜図8)。尚、スプリング24の座巻部24Aを1/2巻とする。
スプリングシートラバー50は、図1、図4に示す如く、円環状体51の下端部に蛇腹状ダストカバー52を連結して一体成形している。ダストカバー52は最下端部の内周に設けた係止爪52Aをアウタチューブ11に設けたダストカバー受53に係止し、ダストカバー52によりアウタチューブ11及びピストンロッド12を被覆する。
スプリングシートラバー50は、図1〜図4に示す如く、円環状体51の上端部に設けられて概ね円板状をなして外方に張り出る鍔部61を備えるとともに、円環状体51の下端部の内周に設けられる環状突部62を備え、円環状体51の内周に環状係合爪63を備える。スプリングシートラバー50は、円環状体51の鍔部61〜環状突部62に渡る内周をスプリングシート22のシート面22Aに密着させるように嵌合し、環状突部62がスプリングシート22の下端面に突き当たる状態で、環状係合爪63をスプリングシート22のシート面22Aに設けてある係合凹部22Bに係止し、結果としてシート面22Aに係合固定される。
スプリングシートラバー50は、円環状体51の鍔部61の下面にまで渡る外周を横断面逆L字状のスプリング着座面70とする。スプリングシートラバー50は、図4、図6、図7に示す如く、円環状体51の周方向の特定位置(油圧緩衝器10が取付けられる車両の前方又は後方に向く位置)で、スプリング着座面70に直交する外方に立上って板状をなすスプリング端末止め71を一体成形している。スプリング24は、座巻部24Aの端部24B(座巻端部)の端面24C(座巻端面)をスプリング端末止め71に当接し、座巻部24Aを座巻方向(回転方向)にずれ止めされる状態でスプリング着座面70に着座される。
スプリングシートラバー50は、図3、図6〜図8に示す如く、スプリング着座面70の周方向複数位置、本実施例では2位置にスプリング保持溝72、73を設ける。
スプリング保持溝72は、スプリング端末止め71の近傍において円環状体51の下端部の外周に沿う一定長さ範囲から円環状体51の軸直角方向に張り出るように設けられて板状をなす下壁72Aにより区画される。スプリング保持溝72は、下壁72Aの上面と、下壁72Aに相対する鍔部61の下面と、円環状体51の外周により、スプリングシートラバー50の径方向外方を除く3方を区画して形成される。スプリング保持溝72は、鍔部61と下壁72Aとの間に、スプリングシートラバー50(円環状体51)の径方向外方に開口してスプリング24を導入するための開口部72Bを備える。スプリング保持溝72は、スプリング24の座巻端部24B(素線の横断面)を開口部72Bから導入し、スプリング24を軸方向にずれ止めする状態でスプリング着座面70に保持する。開口部72Bの開口幅はスプリング24(座巻部24A)の素線径より、若干狭幅としてスプリング24の挿入によって弾性的に拡開されても良いが、若干広幅とすることもでき、開口部72Bへのスプリング24の組付性は良い。
スプリング保持溝73は、スプリングシートラバー50の周方向においてスプリング保持溝72から概ね180度間隔をなす位置において、円環状体51の下端部の外周に沿う一定長さ範囲から円環状体51の軸直角方向に張り出るように設けられて板状をなす下壁73Aにより区画される。スプリング保持溝73は、下壁73Aの上面と、下壁73Aに相対する鍔部61の下面と、円環状体51の外周により、スプリングシートラバー50の径方向外方を除く3方を区画して形成される。スプリング保持溝73は、鍔部61と下壁73Aとの間に、スプリングシートラバー50(円環状体51)の径方向外方に開口してスプリング24を導入するための開口部73Bを備える。スプリング保持溝73は、スプリング24の座巻端部24Bから概ね180度間隔をなす座巻部24A(素線の横断面)を開口部73Bから導入し、スプリング24を軸方向にずれ止めする状態でスプリング着座面70に保持する。ここで、開口部73Bの開口幅はスプリング24(座巻部24A)の素線径より若干狭幅としてスプリング24の挿入によって弾性的に拡開されても良いが、若干広幅とすることもでき、開口部73Bへのスプリング24の組付性は良い。
尚、本発明のスプリング24は座巻部24Aを1/2巻とするものであるから、スプリング保持溝73を経たスプリング24は有効巻部となる。
スプリングシートラバー50は、図2、図5〜図7に示す如く、周方向において相隣るスプリング保持溝72、73の間に、スプリングシートラバー50に一体成形されてスプリングシートラバー50から延びるバンド80を備え、バンド80によりスプリング24を径方向にずれ止めする状態に保持する。バンド80は、スプリングシートラバー50の周方向に沿うスプリング保持溝72とスプリング保持溝73の概ね中央位置(スプリング端末止め71から概ね90度間隔をなす位置)(油圧緩衝器10が取付けられる車両の左右外側に向く位置)において、円環状体51の下端部の外周に沿う一定長さ範囲(下壁72A、73Aより狭い範囲)から自由状態で円環状体51の軸直角方向に突き出る。バンド80は、先端つまみ部80Aと、円環状体51につながっている帯部80Bとの間に狭幅のネック部80Cを形成する。スプリングシートラバー50は、鍔部61の周方向においてバンド80に対応する位置の外周にバンド止め片81を突設している。スプリングシートラバー50は、バンド止め片81の外方端から切開されてバンド80のネック部80Cを通すスロット81Aを備え、バンド止め片81の上面であってスリット81Aを挟む両側部をバンド80の先端つまみ部80Aの基端部(ネック部80Cとの連結部)が衝合する受け部81Bとし、バンド止め片81の上面の外方端寄りでスリット81Aを挟む両側部に受け部81Bより上方に突起状をなす止め部81Cを設ける。バンド80は、図2(B)に示す如く、先端つまみ部80Aを上向きに引き上げて帯部80Bでスプリング24の座巻部24Aの外周(素線の横断面の外周)を径方向外側からくくった状態で、ネック部80Cをバンド止め片81のスリット81Aに通し、先端つまみ部80Aの基端部を受け部81Bに預け、先端つまみ部80Aの前面を止め部81Cに当て止め可能にする。
従って、スプリングシートラバー50は、スプリング24の座巻部24Aを、座巻端面24Cと当接するスプリング端末止め71により座巻方向(回転方向)でずれ止めし、座巻端部24Bとこれに概ね180度間隔離隔する部分とをスプリング保持溝72、73により軸方向でずれ止めし、座巻端部24Bから概ね90度間隔離隔する中間部をバンド80により径方向でずれ止めするものとなり、スプリング24を前後左右で保持し、スプリング24の折損時にその脱落を防止する。
油圧緩衝器10にあっては、ピストンロッド12に設けられた車体側取付ブラケット14のマウントラバー組立体18に、スラストベアリング23付きのスプリングシート22を軽圧入等で固定する。他方、スプリング24を前出の如く、スプリングシートラバー50のスプリング保持溝72、73に嵌め込み、更にバンド80でくくり止めしたスプリング組立体を構成し、このスプリング組立体のスプリングシートラバー50を上述のスプリングシート22に係合固定する。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)スプリング24は座巻部24A(素線の横断面)をスプリングシートラバー50の複数のスプリング保持溝72、73にそれらの径方向外方に開いている開口部72B、73Bから嵌め、この座巻部24Aの外周(素線の横断面の外周)をバンド80により径方向からスプリングシートラバー50のスプリング着座面70との間で括り止める。スプリング24の座巻部24Aはスプリング保持溝72、73とバンド80により軸方向にも径方向にもずれ止め保持される。
(a)スプリング24は座巻部24A(素線の横断面)をスプリングシートラバー50の複数のスプリング保持溝72、73にそれらの径方向外方に開いている開口部72B、73Bから嵌め、この座巻部24Aの外周(素線の横断面の外周)をバンド80により径方向からスプリングシートラバー50のスプリング着座面70との間で括り止める。スプリング24の座巻部24Aはスプリング保持溝72、73とバンド80により軸方向にも径方向にもずれ止め保持される。
(b)スプリング24の座巻部24Aがスプリングシートラバー50のスプリング保持溝72、73の径方向外方に開く開口部72B、73Bから外れる可能性がバンド80により防止され、スプリング24の座巻部24Aはスプリング保持溝72、73の下壁72A、73Aの閉じ状態の下溝面により支えられて抜け落ちるおそれなく保持される。
(c)2つのスプリング保持溝72、73に嵌めて保持されるスプリング24の2ヶ所の座巻部24Aのうちの1ヶ所をスプリング24の座巻端部24Bとすることにより、スプリング24の座巻部24Aを安定的に保持できる。
(d)2つのスプリング保持溝72、73に嵌めて保持されるスプリング24の2ヶ所の座巻部24Aの1ヶ所をスプリング24の座巻端部24Bとし、他の1ヶ所を座巻端部24Bから座巻方向に180度間隔をなす座巻部24Aとし、それらの中間部にバンド80が付与されることにより、スプリング24の座巻部24Aを前後左右でずれ止め保持できる。
(e)スプリング24の座巻端面24Cをスプリングシートラバー50に設けたスプリング端末止め71に当接させたから、スプリング24の座巻部24Aを座巻方向(回転方向)でもずれ止め保持できる。
尚、スプリングシートラバーに設けるスプリング保持溝はある程度の長さを必要とするが、座巻部の全長(例えば1/2巻)に対応させると、座巻部をスプリング保持溝に組み込む際の抵抗が過大になって組付け効率が悪くなるから、複数個に分割したほうが良い。座巻端部とこれに180度間隔をなす部分の2ヶ所に対応させるべく、少なくとも2個のスプリング保持溝を設けることが良い。座巻部の全長が3/4巻であるような場合には、3個のスプリング保持溝により、座巻部の3ヶ所を保持しても良い。バンドは座巻部の1ヶ所あれば良く、2ヶ所でも良い。バンドは、好ましくは座巻端部から概ね90度離隔する部分を保持するのが良い。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、スプリングシートラバーに対し、ダストカバーを別体にするものでも良い。スプリングシートラバーの材料としては、ゴム(NR)等の弾性材料であれば良く、樹脂でも良い。
10 油圧緩衝器
22 スプリングシート
24 スプリング
24A 座巻部
24B 座巻端部
24C 座巻端面
50 スプリングシートラバー
70 スプリング着座面
71 スプリング端末止め
72、73 スプリング保持溝
72B、73B 開口部
80 バンド
22 スプリングシート
24 スプリング
24A 座巻部
24B 座巻端部
24C 座巻端面
50 スプリングシートラバー
70 スプリング着座面
71 スプリング端末止め
72、73 スプリング保持溝
72B、73B 開口部
80 バンド
Claims (4)
- 上側スプリングシートにスプリングシートラバーを係合固定し、スプリングシートラバーにスプリングの座巻部を保持するスプリング保持溝を設けた油圧緩衝器のスプリングシートラバー構造において、
スプリングシートラバーの周方向複数位置にスプリング保持溝を設け、各スプリング保持溝のスプリング導入開口部をスプリングシートラバーの径方向外方に向け、
スプリングシートラバーの周方向において相隣るスプリング保持溝の間に、スプリングシートラバーから延びるバンドを設け、該バンドによりスプリングを保持することを特徴とする油圧緩衝器のスプリングシートラバー構造。 - 前記スプリングシートラバーに設ける少なくとも1つのスプリング保持溝が、スプリングの座巻端部を保持する位置に設けられる請求項1に記載の油圧緩衝器のスプリングシートラバー構造。
- 前記スプリングシートラバーに設ける他の1つのスプリング保持溝が、スプリングシートラバーの周方向において、前記スプリングの座巻端部を保持するスプリング保持溝から概ね180度間隔をなす位置に設けられる請求項2に記載の油圧緩衝器のスプリングシートラバー構造。
- 前記スプリングシートラバーにスプリングの座巻端面が当接するスプリング端末止めを設ける請求項1〜3のいずれかに記載の油圧緩衝器のスプリングシートラバー構造。
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CN118517491A (zh) * | 2024-07-23 | 2024-08-20 | 万向钱潮股份公司 | 一种端盖组件及减震器 |
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