JP2006205893A - エアバッグ用ガス発生器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エアバッグ膨張速度の調整が容易なエアバッグ用ガス発生器の提供。
【解決手段】 ハウジング11の両側に点火器21、31が配置され、中央部に円柱状のガス発生剤成型体50が充填されている。成型体50は、両端面51、52のみが開放状態であるから、点火器21、31の作動時には、両端面51、52のみから燃焼が進行される。このため、点火器21、31の作動時間を調整することで、時間当たりのガス発生量が容易に調整できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車のエアバッグシステムに用いるエアバッグ用ガス発生器に関する。
衝突時の衝撃の大きさによってエアバッグの膨張速度を調整できるエアバッグシステムには、複数の点火器と、前記点火器によって各々着火燃焼するガス発生剤が複数の燃焼室に配置されている。このようなガス発生器では、各々のガス発生剤が独立に着火燃焼する必要があるために、ハウジング内部の複数の燃焼室は隔壁によって完全に分離されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、従来のガス発生器に用いられているガス発生剤(固形ガス発生剤)は、ペレット、ディスク、単孔又は多孔形状のものが多い(例えば、特許文献1参照)。これらの固形ガス発生剤は、1つ当たりの大きさが小さいことから、ガス発生器の組立時において取り扱いが難しい。
特許文献2には、燃焼器4内にレストリクタ9を介してガス発生剤10を複数層に充填すると共に、端面燃焼が各層ごとに順次進行する状態に各層のガス発生剤10を連続させた往復端面燃焼型ガス発生装置が開示されている。
特開2001−97175号公報 特開2002−204947号公報
特許文献1は、衝突時の衝撃の大きさによってエアバッグの膨張速度を調整できるエアバッグシステムに適用する場合、複数の燃焼室が必要であり、ペレット状等の多数のガス発生剤成型体の充填作業が必要となる。
特許文献2は、点火器11により、一端側のみからガス発生剤を着火燃焼させるものであるため、衝突時の衝撃の大きさによってエアバッグの膨張速度を調整できるエアバッグシステムには適用できない。
本発明は、衝突時の衝撃の大きさによってエアバッグの膨張速度を調整でき、ガス発生剤成型体の充填作業も容易である、エアバッグ用ガス発生器を提供することを課題とする。
本発明は、課題の解決手段として、
複数のガス排出口を有するハウジング、
ハウジング内に充填された複数面を有する所望の立体形状のガス発生剤成型体、
前記ガス発生剤成型体を着火燃焼させる複数の点火手段、
を有するエアバッグ用ガス発生器であり、
所望の立体形状のガス発生剤成型体が、ハウジング内壁面に接触している接触面と、ハウジング内壁面に接触していない複数の開放面を有しており、
1つの開放面に少なくとも1つの点火手段が対向して配置されており、
所望の立体形状のガス発生剤成型体が、開放面のみから着火燃焼が開始され、複数の異なる方向に燃焼が進行することができるものである、エアバッグ用ガス発生器を提供する。
本発明におけるガス発生剤成型体は、ガス発生剤をハウジング内に充填することで所定形状になるようにしたものと、予め所定形状に成形したものをハウジング内に充填したものの両方を含む。以下の各発明においても同様である。
自動車のエアバッグシステムに使用するエアバッグ用ガス発生器は、乗員の保護性能を高めるため、自動車の衝突状態に応じて(衝突時の衝撃の大きさに応じて)エアバッグの膨張速度を調整できることが望ましい。具体的には、衝撃の大きさが大、中、小の3段階であるとすると、衝撃の大きさが大きいときには最も早くエアバッグを膨張させ、衝撃の大きさが小さいときには最も遅くエアバッグを膨張させ、衝撃の大きさが中間のときには中間の時間でエアバッグを膨張させる。
本発明のエアバッグ用ガス発生器は、特許文献1の発明のように、ハウジング内を複数に分離して複数の燃焼室を形成するのではなく、ハウジング内に1つの燃焼室を設けるが、所望の立体形状のガス発生剤成型体が、開放面のみから着火燃焼が開始され、複数の異なる方向に燃焼が進行できるようにすることで、2つの燃焼室を設けた場合と同様の作用ができるものである。
なお、特許文献1の発明のように2つの燃焼室を設けた場合には、衝撃が小さいときには1つの点火手段のみ作動させて一方の燃焼室のガス発生剤成型体のみ燃焼させ、車両解体時の安全性確保のため、乗員保護のためのエアバッグの膨張とは関係ない程度の時間差をおいて残りの点火手段も作動させて他方の燃焼室のガス発生剤成型体も燃焼させる必要がある。しかし、本発明では、一方の点火手段のみを作動させた場合でも、全てのガス発生剤成型体が燃焼されるので、後に未燃焼のガス発生剤を処理する必要はない。
また、ガス発生剤成型体は1つの燃焼室(ガス発生剤充填室)にのみ充填すればよいから、特許文献1の発明のように2つの燃焼室に別々に充填する必要はない。
本発明のエアバッグ用ガス発生器では、所望の立体形状のガス発生剤成型体が有する複数の開放面のそれぞれに点火手段が対向して配置されているから、例えば、2つの開放面があるとき、2つの異なる開放面から着火燃焼させることができる。
よって、本発明のエアバッグ用ガス発生器では、
(I)ガス発生剤成型体の2つの開放面から同時に着火燃焼させる場合、
(II)ガス発生剤成型体の2つの開放面を、時間差をおいて着火燃焼させる場合、
(III)ガス発生剤成型体の一方の開放面のみから着火燃焼させる場合、
の3つの燃焼状態が実施できる。
(I)〜(III)のような燃焼状態を実施すると、エアバッグの膨張媒体となる燃焼ガスの発生量(時間当たりの発生量)を制御できるため、エアバッグの膨張速度を調整できる。このため、自動車の衝突状態に応じて(衝突時の衝撃の大きさに応じて)、ガス発生剤の燃焼状態を調整することで、エアバッグの膨張速度(ガス発生器の出力性能)を調整することができ、乗員の保護性能を高めることができる。
本発明は、課題の他の解決手段として、ガス発生剤が、所望形状の充填容器内に充填され、充填容器の内壁面に接触している接触面と、充填容器の内壁面に接触していない複数の開放面を有しており、前記充填容器がハウジング内に装入されている、請求項1記載のエアバッグ用ガス発生器を提供する。
このように充填容器を用いることで、ハウジング内にガス発生剤成型体を充填する場合に比べて、充填作業が容易になる。
本発明は、課題の他の解決手段として、更にハウジング内に燃焼制御部材が配置されており、ガス発生剤成型体が、前記燃焼制御部材又は前記燃焼制御部材と前記ハウジング内壁面に接触している接触面と、前記燃焼制御部材又は前記燃焼制御部材と前記ハウジング内壁面に接触していない複数の開放面を有している、請求項1記載のエアバッグ用ガス発生器を提供する。
金属等の不燃性材料からなる所望形状の燃焼制御部材(板状、筒状等)を用いることで、更には燃焼制御部材とハウジング内壁面を組み合わせることで、所望の立体形状(板状、円柱状、角柱状、筒状等)のガス発生剤成型体に接触面と開放面を形成できる。
本発明は、課題の他の解決手段として、前記ガス発生剤成型体が、開放面のみから着火燃焼が開始され、燃焼が進行して行くとき、前記ガス発生剤成型体の燃焼面積が変化するように設定されている、請求項1又は2記載のエアバッグ用ガス発生器を提供する。
ガス発生剤成型体の燃焼面積を変化させる手段としては、
(i)ハウジングの断面積(幅方向)を増減させることで、ガス発生剤成型体の幅方向の断面積を増減させる方法、
(ii)ガス発生剤成型体の充填容器の断面積(幅方向)を増減させることで、ガス発生剤成型体の幅方向の断面積を増減させる方法、
(iii)燃焼制御部材により、ガス発生剤成型体の幅方向の断面積を増減させる方法、
(iv)(i)〜(iii)を適宜組み合わせる方法
等を適用することができる。
このような(i)〜(iv)等の方法により、ガス発生剤成型体の燃焼面積を変化させることにより、エアバッグの膨張媒体となる燃焼ガスの発生量(時間当たりの発生量)を制御できるため、より細かなエアバッグの膨張速度(ガス発生器の出力性能)の調整ができるようになる。
本発明は、課題の他の解決手段として、複数のガス排出口の内、少なくとも2つが離れた位置に形成されており、ガス発生剤成型体の燃焼により生じた燃焼ガスが、異なるガス排出経路を通って異なるガス排出口から排出される、請求項1〜4のいずれかに記載のエアバッグ用ガス発生器を提供する。
異なるガス排出口のそれぞれの近傍に公知のガス発生器と同様にクーラントフィルタすると、冷却効果を高めることができるため、より細かなエアバッグの膨張速度(ガス発生器の出力性能)の調整ができるようになる。
本発明は、課題の他の解決手段として、
両端が閉塞され、両端側に複数のガス排出口を有する筒状ハウジング、
筒状ハウジング内に充填された円柱状のガス発生剤成型体、
前記ガス発生剤成型体を着火燃焼させる点火手段、
を有するエアバッグ用ガス発生器であり、
円柱状のガス発生剤成型体が、ハウジング内壁面に接触している周面と、ハウジング内壁面に接触せずに開放されている両端面を有しており、
ハウジングの両端において、円柱状のガス発生剤成型体の1つの端面に少なくとも1つの点火手段が対向して配置されており、
円柱状のガス発生剤成型体が、開放された両端面のみから着火燃焼が開始されるものである、エアバッグ用ガス発生器を提供する。
円柱状のガス発生剤の両端面に対して、上記した(I)〜(III)の燃焼状態を実施できるため、エアバッグの膨張速度を調整できる。このため、自動車の衝突状態に応じて(衝突時の衝撃の大きさに応じて)、ガス発生剤成型体の燃焼状態を調整することで、エアバッグの膨張速度(ガス発生器の出力性能)を調整することができ、乗員の保護性能を高めることができる。
なお、筒状ハウジングの幅方向の断面形状を円形以外の楕円形、多角形等にすることもでき、そのような場合には、ガス発生剤成型体の形状もハウジング形状に応じた円柱以外の形状になる。このような形状にした場合でも、断面が円形の場合と同じように機能する。
本発明は、課題の他の解決手段として、
平面形状が三又状で、3つの端部側に複数のガス排出口を有する三又状ハウジング、
三又状ハウジング内に充填された三又状のガス発生剤成型体、
前記ガス発生剤成型体を着火燃焼させる点火手段、
を有するエアバッグ用ガス発生器であり、
三又状のガス発生剤成型体が、ハウジング内壁面に接触している周面と、ハウジング内壁面に接触せずに開放されている3つの端面を有しており、
ハウジングの3つの端部において、三又状のガス発生剤成型体の1つの開放端面に少なくとも1つの点火手段が対向して配置されており、
三又状のガス発生剤成型体が、開放された3つの端面のみから着火燃焼が開始されるものである、エアバッグ用ガス発生器を提供する。
本発明のエアバッグ用ガス発生器では、3つの開放端面を有する三又状ガス発生剤を用いているため、
(I’)ガス発生剤成型体の3つの開放端面から同時に着火燃焼させる場合、
(II’)ガス発生剤成型体の3つの開放端面を、時間差をおいて着火燃焼させる場合、
(III’)ガス発生剤成型体の1つ又は2つの開放端面のみから着火燃焼させる場合、
の3つの燃焼状態が実施できる。
(I’)〜(III’)のような燃焼状態を実施すると、エアバッグの膨張媒体となる燃焼ガスの発生量(時間当たりの発生量)を制御できるため、エアバッグの膨張速度を調整できる。このため、自動車の衝突状態に応じて(衝突時の衝撃の大きさに応じて)、ガス発生剤成型体の燃焼状態を調整することで、エアバッグの膨張速度(ガス発生器の出力性能)を調整することができ、乗員の保護性能を高めることができる。
本発明は、課題の他の解決手段として、
平面形状が円形で所定厚みを有する、1つの劣弧と対向する位置にある他の劣弧に設けられた複数のガス排出口を有するハウジング、
2つの劣弧近傍の領域を除くハウジング内に充填されたガス発生剤成型体、
前記ガス発生剤成型体を着火燃焼させる点火手段、
を有するエアバッグ用ガス発生器であり、
ガス発生剤成型体が、ハウジング内周面、天井面及び底面に接している接触面と、ハウジング内周面、天井面及び底面に接触せずに、2つの劣弧側に開放されている2つの開放面を有しており、
2つの開放面において、1つの開放面に少なくとも1つの点火手段が対向して配置されており、
ガス発生剤成型体が、2つの開放面のみから着火燃焼が開始されるものである、エアバッグ用ガス発生器を提供する。
ガス発生剤成型体の2つの開放面に対して、上記した(I)〜(III)の燃焼状態を実施できるため、エアバッグの膨張速度を調整できる。このため、自動車の衝突状態に応じて(衝突時の衝撃の大きさに応じて)、ガス発生剤成型体の燃焼状態を調整することで、エアバッグの膨張速度(ガス発生器の出力性能)を調整することができ、乗員の保護性能を高めることができる。
なお、ハウジングの平面形状は円形以外の楕円形、四角形(長方形、正方形)、六角形等の多角形にすることができる。多角形の場合には、2辺が接する角の部分に丸みを付けたものでもよい。このような形状にした場合でも、円形の場合と同じように機能する。
楕円形にした場合には、いずれか2つの対向する円弧側に複数のガス排出口と点火手段を設け、残存部に平面形状が長方形等のガス発生剤成型体を充填する。
四角形(長方形)にした場合には、対向する2つの短辺側に複数のガス排出口と点火手段を設け、残存部に平面形状が長方形又は正方形等のガス発生剤成型体を充填する。
六角形にした場合には、6辺の内のいずれか2つの対向する辺側に複数のガス排出口と点火手段を設け、残存部に正方形、長方形又はそれら以外の多角形になるようにガス発生剤成型体を充填する。
本発明は、課題の他の解決手段として、
平面形状が円形で所定厚みを有する、1つの劣弧と対向する位置にある他の劣弧に設けられた複数のガス排出口を有するハウジング、
2つの劣弧近傍の領域を除くハウジング内に充填されたガス発生剤成型体、
前記ガス発生剤成型体を着火燃焼させる点火手段、
を有するエアバッグ用ガス発生器であり、
前記の対向する2つの劣弧部分を形成する円周上の2点を結ぶ位置に2つの隔壁が配置され、ガス排出口と隔壁間にはクーラントフィルタが配置されており、
残余の対向する2つの劣弧部分に点火手段が配置されており、
ガス発生剤成型体が、2つの隔壁、ハウジングの天井面及び底面に接している接触面と、2つの隔壁、ハウジングの天井面及び底面に接触せずに、2つの点火手段側に開放されている2つの開放面を有しており、
ガス発生剤成型体が、2つの開放面のみから着火燃焼が開始されるものである、エアバッグ用ガス発生器を提供する。
ガス発生剤成型体の2つの開放面に対して、上記した(I)〜(III)の燃焼状態を実施できるため、エアバッグの膨張速度を調整できる。このため、自動車の衝突状態に応じて(衝突時の衝撃の大きさに応じて)、ガス発生剤成型体の燃焼状態を調整することで、エアバッグの膨張速度(ガス発生器の出力性能)を調整することができ、乗員の保護性能を高めることができる。
なお、ハウジングの平面形状は円形以外の楕円形、四角形(長方形、正方形)、六角形等の多角形にすることができる。多角形の場合には、2辺が接する角の部分に丸みを付けたものでもよい。このような形状にした場合でも、円形の場合と同じように機能する。
楕円形にした場合には、いずれか2つの対向する円弧側に複数のガス排出口を設け、残りの2つの対向する円弧側に点火手段を設け、残存部に平面形状が長方形又は正方形等のガス発生剤成型体を充填する。
四角形(長方形)にした場合には、対向する2つの短辺側に複数のガス排出口を設け、残りの対向する2辺側に点火手段を設け、残存部に平面形状が長方形又は正方形等のガス発生剤成型体を充填する。
六角形にした場合には、6辺の内のいずれか2つの対向する辺側に複数のガス排出口を設け、残りの4辺の内のいずれか2つの対向する辺側に点火手段を設け、残存部に正方形、長方形又はそれら以外の多角形になるようにガス発生剤成型体を充填する。
本発明で用いるガス発生剤成型体は、開放面が形成できるように全体の形状が整えられるものであればよく、ガス発生剤成型体全体が一体に成形されたものが好ましいが、公知のペレット状、ブロック状等のガス発生剤成型体を隙間なく充填して一体化したものでもよい。このようなガス発生剤成型体を用いることにより、ペレット状等のガス発生剤成型体を充填したときのように隙間が存在することがないので、同じガス発生量を維持したまま、隙間の分だけ全体の容量を小さくすることができる。
本発明で用いるガス発生剤成型体は、例えば、液体、ゼリー状、クリーム状、粉体状、コロイド状等のガス発生剤を、乾燥、反応硬化、圧縮、ゲル化等の方法により、円筒状、円柱状、多角柱状、多角筒状等の所望形状に成形したものを用いることができる。
本発明で用いるガス発生剤成型体は、燃料として、RDX、HMX、5−ニトロテトラゾール、1H−テトラゾール、5−アミノテトラゾール、1H−テトラゾール-1,5−ジアミン、グアニジン硝酸塩、モノアミノグアニジン硝酸塩、カルボジヒドラジド、トリアミノグアニジン硝酸塩、1,2,4−トリアゾール−3−オン、5,5’−ビ−1H−テトラゾール、ジシアンジアミド、アゾジカルボンアミド、グリシン、セミカルバゾン、1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン、4−アミノグアナゾール及びグアニル尿素硝酸塩から選ばれる1つ又はその混合物を用い、酸化剤として、過塩素酸カリウム、過塩素酸アンモニウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸ストロンチウム、硝酸カリウム、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウム及び硝酸ストロンチウムから選ばれる1つ又はその混合物を用いたものが好ましい。
本発明で用いるガス発生剤成型体は、全てのガス発生剤成型体(ペレット、単孔形状等の多数のガス発生剤)が全面燃焼に近い状態で燃焼するものとは異なり、立体形状のガス発生剤の開放面を着火燃焼させるものであることから、ガス発生剤としては、できるだけ着火、燃焼性能の良いものを用いることが好ましい。このため、10MPaの加圧条件下で、少なくとも30mm/sec以上の燃焼速度のものを用いることが好ましい。
また、ガス発生剤成型体中には、燃焼促進剤が混合分散されていることが好ましい。燃焼促進剤としては、下記(a)又は(b)の何れかの燃焼促進剤が好ましい。
(a)ガス発生剤成型体の燃焼に直接的に関与し、それ自体燃焼して燃焼温度を更に上昇させる燃焼促進剤。
(b)ガス発生剤成型体の燃焼には直接関与せず、燃焼を促進させる条件を提供する燃焼促進剤。
(a)の燃焼促進剤としては、従来のボロン硝石やニトログアニジン等の燃料と、硝酸ストロンチウム等の酸化剤とを用いたガス発生剤のようなものであり、混合分散されるガス発生剤(本来のガス発生剤)よりも、燃焼温度が高い環境を作り出すものを挙げることができる。(a)の燃焼促進剤は、金属粒子を含有してもよい。
(b)の燃焼促進剤としては、マイクロカプセルを挙げることができ、これは中空の微粒子で、混合分散されるガス発生剤(本来のガス発生剤)の燃焼時の何れかの段階で、その燃焼表面積を増大させることで、燃焼を促進させるものを挙げることができる。かかるマイクロカプセルは、ガス発生剤の燃焼によって、焼失又は開裂するものが望ましい。(b)の燃焼促進剤は、金属粒子を含有してもよい。
上記したような、ガス発生剤成型体の燃焼を促進させる目的で使用される燃焼促進剤は、その平均粒径が1〜1000μm、更に3〜500μmであることが望ましく、特に燃焼促進剤の1粒あたりの粒径は1〜1000μm、更に3〜500μmであることが望ましい。
本発明で用いるガス発生剤成型体としては、例えば、燃料としてRDX40質量%、酸化剤として過塩素酸カリウム58質量%、成型用のバインダーとしてカルボキシメチルセルロースナトリウム1質量%、燃焼促進剤としてプラスチックマイクロカプセル1質量%からなるガス発生剤が特に好ましい。
本発明で用いるガス発生剤成型体は、着火燃焼が開始される開放面に、フィルムや多孔質薄板を貼り付けたり、熱硬化性樹脂等を塗布することによって、ガス発生器の作動時(点火手段の作動時)の衝撃や落下等の衝撃によって、ガス発生剤成型体の開放面に割れや欠け等の異常が発生することを防止するための補強手段を設けることが望ましい。ガス発生剤の割れや欠けの防止によって、開放面の面積が変化することが防止され、安定した性能を維持することができる。
ガス発生剤成型体の開放面には、ガス発生剤成型体よりも着火性の高い材料を含んで構成された着火補助剤を存在させることができる。着火補助剤としては、片面又は両面に伝火薬を塗布してなるフィルム状部材、ボロン硝石等の黒色火薬を含浸してなる多孔質薄板部材、又はガス発生剤成型体の燃焼開始端面において硬化された火薬を混合してなるスラリー状物質を挙げることができる。また、この着火補助剤は、上記した補強手段と同様に、ガス発生剤成型体の開放面に割れや欠け等の異常が発生することを防止する作用もする。
本発明のエアバッグ用ガス発生器では、接触面と開放面を有する所望の立体形状のガス発生剤成型体を用いており、このガス発生剤成型体は、開放面のみから着火燃焼が開始され、複数の異なる方向に燃焼を進行させることができる。このため、ガス発生剤成型体の2つの開放面に対して、上記した(I)〜(III)又は(I’)〜(III’)の燃焼状態を実施できるため、エアバッグの膨張速度を調整できる。よって、自動車の衝突状態に応じて(衝突時の衝撃の大きさに応じて)、ガス発生剤成型体の燃焼状態を調整することで、エアバッグの膨張速度(ガス発生器の出力性能)を調整することができ、乗員の保護性能を高めることができる。
以下、本発明のエアバッグ用ガス発生器の実施形態を説明するが、本発明のガス発生器は、運転席用、助手席用、側面衝突用等の公知の各種エアバッグ用途に適用することができる。また、本発明のガス発生器は、1つのガス発生器に複数のエアバッグを接続して、複数のエアバッグを膨張させる使用形態(例えば、胸、腰、膝を保護するための側面衝突用のエアバッグ用ガス発生器)にも適用できる。
(1)図1のガス発生器
図1は、エアバッグ用ガス発生器10の軸方向の断面図である。図1のエアバッグ用ガス発生器10は、運転席用、助手席用に適している。
筒状ハウジング11の一端側には第1点火手段収容室20が設けられており、点火器カラー22に嵌め込まれた第1点火器21が取り付けられている。筒状ハウジング11の一端部と点火器カラー22の接触面は溶接により一体化されている。
第1点火手段収容室20が設けられたハウジング11には、複数の第1ガス排出口23が設けられている。第1ガス排出口23は、防湿性を確保するため、内側からアルミニウムテープで閉塞されている。
第1点火手段収容室20内には、円筒状のクーラントフィルタ25が配置されている。クーラントフィルタ25は、金網を積層一体化したような公知のものを用いることができる。クーラントフィルタ25の外周面と第1ガス排出口23との間には、間隙が存在している。
筒状ハウジング11の他端側には第2点火手段収容室30が設けられており、点火器カラー32に嵌め込まれた第1点火器31が取り付けられている。筒状ハウジング11の他端部と点火器カラー32の接触面は溶接により一体化されている。
第2点火手段収容室30が設けられたハウジング11には、複数の第2ガス排出口33が設けられている。第2ガス排出口33は、防湿性を確保するため、内側からアルミニウムテープで閉塞されている。
第2点火手段収容室30内には、円筒状のクーラントフィルタ35が配置されている。クーラントフィルタ25は、金網を積層一体化したような公知のものを用いることができる。クーラントフィルタ35の外周面と第2ガス排出口33との間には、間隙が存在している。
ハウジング11の第1点火手段収容室20及び第2点火手段収容室30を除いた空間は、燃焼室(ガス発生剤充填室)となっており、円柱状のガス発生剤成型体50が充填されている。
円柱状のガス発生剤成型体50は、ハウジング内壁面12に接触している周面55と、ハウジング内壁面12に接触せずに開放されている端面51、52を有している。
円柱状のガス発生剤成型体50は、燃料としてRDX40質量%、酸化剤として過塩素酸カリウム58質量%、成型用のバインダーとしてカルボキシメチルセルロースナトリウム1質量%、燃焼促進剤としてプラスチックマイクロカプセル1質量%%を、10MPa加圧下の線燃焼速度が32mm/secとなるものである。以下の他の実施形態においても同様のものを用いることができる。
円柱状のガス発生剤成型体50は、次の方法により製造したものである。50質量%のイオン交換水に、1質量%のカルボキシルメチルセルロース(ダイセル化学工業製「CMCダイセル#2260」)を添加し、40℃に調温した状態で撹拌溶解させた後に、RDX(日本工機製粉砕品)40質量%、過塩素酸カリウム(日本カーリット製「KPD2」)58質量%及びプラスチックマイクロカプセル(松本油脂製薬製「MYS F−80E」2質量%を投入して、更に1時間ゆっくりと撹拌し、均一混合する。その後、常温まで冷却放置し、膠質状のガス発生剤含水物を得る。この含水物を所望のハウジング内(場合により、他の容器内)に所定量充填し、110℃にて24時間乾燥させて得る。以下の他の実施形態においても同様にして製造することができる。
なお、円柱状のガス発生剤成型体50は全体が1つの成型体であるが、複数のブロックを組み合わせて形成してもよい。例えば、ハウジング内に、所定厚さを有する円板状のガス発生剤成型体を2〜10個程度(場合によりそれ以上の個数)充填して、全体として1つの円柱状のガス発生剤成型体50になるようにしてもよい。以下の各図のガス発生器においても同様にすることができる。
ガス発生剤成型体の端面51と第1点火手段収容室20(クーラントフィルタ25)の間には、円板状の第1伝火薬26が配置されている。円板状の第1伝火薬26は、第1点火器21と合わせて点火手段を形成するもので、例えば、スポンジ等の板状の可燃性材料(かつ多孔性材料)に伝火薬が含浸されたもの、前記したような可燃性材料にスラリー状の伝火薬が塗布されたもの等を用いることができる。
ガス発生剤成型体の端面52と第2点火手段収容室30(クーラントフィルタ35)の間には、円板状の第2伝火薬36が配置されている。第2伝火薬36は、第2点火器31と合わせて点火手段を形成するもので、第1伝火薬26と同様のものを用いることができる。
一方の点火手段(第1点火器21と第1伝火薬26)とガス発生剤成型体50の端面51は正対しており、他方の点火手段(第2点火器31と第2伝火薬36)とガス発生剤成型体50の端面52は正対している。
次に、図1のガス発生器10をエアバッグシステムに組み込んだ場合の動作を説明する。2つの点火器は、同時に作動する場合、時間差をおいて作動する場合、一方のみが作動する場合があるが、以下においては、2つの点火器が時間差をおいて作動する場合を説明する。なお、ガス発生器10における第1及び第2の区別は、説明の便宜上のものであり、作動の順序を限定するものではないから、第2点火器31が先に作動し、第1点火器21が遅れて作動してもよい。
最初に第1点火器21が作動して、第1伝火薬26を着火燃焼させ、高温の燃焼生成物(火炎、高温ガス、熱粒子等)を発生させる。この高温の燃焼生成物により、円柱状のガス発生剤成型体50の端面51から燃焼が開始され、燃焼ガスが発生される。このとき、端面51側の周面55はハウジング内壁面12と接触しているから燃焼は起こらず、燃焼は軸方向にのみ進行して、燃焼ガスを発生させることになる。
発生した燃焼ガスは、第1点火手段収容室20内に流入した後、クーラントフィルタ25を通って第1ガス排出口23から排出され、エアバッグを膨張させる。
次に、第1点火器21の作動から僅かに遅れて第2点火器31が作動して、第2伝火薬36を着火燃焼させ、高温の燃焼生成物を発生させる。この高温の燃焼生成物により、円柱状のガス発生剤成型体50の端面52からも燃焼が開始され、燃焼ガスが発生される。このとき、端面52側の周面55はハウジング内壁面12と接触しているから燃焼は起こらず、燃焼は軸方向にのみ進行して、燃焼ガスを発生させることになる。
発生した燃焼ガスは、第2点火手段収容室30内に流入した後、クーラントフィルタ35を通って第2ガス排出口33から排出され、エアバッグを更に膨張させる。このようにして燃焼が端面51、52から内側に向かって進行するため、2つの燃焼面がぶつかったところで燃焼が完了する。
(2)図2のガス発生器
図2は、エアバッグ用ガス発生器100の軸方向の断面図である。図2のエアバッグ用ガス発生器100は、図1のエアバッグ用ガス発生器10とほぼ同一構造であるから、異なる部分についてのみ説明する。なお、図2において図1と同一番号は、同一のものであることを意味する。図2のエアバッグ用ガス発生器10は、運転席用、助手席用に適している。
図2のガス発生器100では、円柱状のガス発生剤成型体50は、ハウジング11内に直接充填されているのではなく、円筒状の充填容器15内に充填されている。充填容器15を用いる場合のガス発生剤成型体50の製造方法は、図1の場合と同じである。なお、図1のハウジング内壁面12に相当するものは、円筒状の充填容器内壁面16である。
円筒状の充填容器15は、ハウジング11内に装入された後、ハウジング11を外側から押圧して環状凹部13a、13bを形成させることで固定されている。
(3)図3のガス発生器
図3は、エアバッグ用ガス発生器200の軸方向の断面図である。図3のエアバッグ用ガス発生器200は、図1のエアバッグ用ガス発生器10とほぼ同一構造であるから、異なる部分についてのみ説明する。なお、図3において図1と同一番号は、同一のものであることを意味する。図3のエアバッグ用ガス発生器10は、運転席用、助手席用に適している。
図3のガス発生器200では、ハウジング11(即ち、円柱状のガス発生剤成型体50)の半径方向(幅方向)の断面積が、端面51側と端面52側では異なっている。端面52の断面積は最小で、端面51側に向かうにつれて大きくなり、途中から端面51までは同一断面積となっている。
なお、ガス発生剤成型体50の端面52は面積が小さいため、第2伝火薬36はなくてもよい。
このため、図3のガス発生器200では、第2ガス発生器31が作動し(第1点火器21の後で作動する場合と、第1点火器21よりも先に作動する場合)、第2伝火薬36が着火燃焼され、円柱状のガス発生剤成型体50が端面52から燃焼を開始したとき、燃焼初期には単位時間当たりのガス発生量は少ないが、燃焼が進行するにつれてガス発生剤成型体50の断面積が増加するから、ガス発生量も増加することになる。よって、2つの点火器の作動のタイミングを調整することで、単位時間当たりのガス発生量をより細かく調整することができる。
(4)図4のガス発生器
図4は、エアバッグ用ガス発生器300の軸方向の断面図である。図4のエアバッグ用ガス発生器300は、図1のエアバッグ用ガス発生器10とほぼ同一構造であるから、異なる部分についてのみ説明する。なお、図4において図1と同一番号は、同一のものであることを意味する。図4のエアバッグ用ガス発生器10は、運転席用、助手席用に適している。
第2点火手段収容室30には、伝火薬として作用する成型体237(公知の伝火薬又はガス発生剤からなる)が充填されている。このため、図1における第2伝火薬36に代えて、可燃性の仕切り板(スポンジ等)236が設けられている。なお、第1点火手段収容室20も同様にすることができる。
(5)図5のガス発生器
図5は、エアバッグ用ガス発生器400の断面図である。図5のエアバッグ用ガス発生器400は、図1のエアバッグ用ガス発生器10に対して、更に1つのハウジングと点火手段を付加したような構造のものであるから、異なる部分についてのみ説明する。なお、図5において図1と同一番号は、同一のものであることを意味する。図5のエアバッグ用ガス発生器10は、運転席用、助手席用に適している。
ハウジングは、図1のハウジング11と同じハウジング11aの途中部分に、更に筒状のハウジング11bを接続した構造となっており、内部は分離されることなく、1つの空間が形成されている。
ハウジング11a、11bを合わせたものの平面形状は三又状であり、一端部側には、図1と同じ第1点火手段収容室20が配置され、対向する他端部側には、図1と同じ第2点火手段収容室30が配置されている。残る端部側には、第3点火手段収容室40が配置されている。第3点火手段収容室40には、点火器カラー42に嵌め込まれた第3点火器41が取り付けられている。筒状ハウジング11bの端部と点火器カラー42の接触面は溶接により一体化されている。
ハウジング11aとハウジング11bの接続位置は特に制限されず、ハウジング11aの中央部にハウジング11aを接続しても良いし、図示するように、第2点火手段収容室30側に片寄った位置(或いはその逆に第1点火手段収容室20側に片寄った位置)にハウジング11bを接続してもよい。このようにハウジング11aとハウジング11bの接続位置を調整し、3つの点火器の作動時間を調整することによっても、ガス発生剤成型体50全体の燃焼状態を調整することができる。
第3点火手段収容室40が設けられたハウジング11bには、複数の第3ガス排出口43が設けられている。第3ガス排出口43は、防湿性を確保するため、内側からアルミニウムテープで閉塞されている。
第3点火手段収容室40内には、円筒状のクーラントフィルタ45が配置されている。クーラントフィルタ45と第3ガス排出口43との間には、間隙が存在している。
ハウジング(11a、11b)の第1点火手段収容室20、第2点火手段収容室30及び第3点火手段収容室40を除いた空間は、燃焼室(ガス発生剤充填室)となっており、三又状のガス発生剤成型体50が充填されている。
三又状のガス発生剤成型体50は、ハウジング内壁面12aに接触している周面55a、ハウジング内壁面12bに接触している周面55bと、ハウジング内壁面12aに接触せずに開放されている端面51、52、ハウジング内壁面12bに接触せずに開放されている端面53を有している。
ガス発生剤成型体の端面53と第3点火手段収容室40(クーラントフィルタ43)の間には、円板状の第3伝火薬46が配置されている。円板状の第3伝火薬46は、第3点火器41と合わせて点火手段を形成するものであるから、点火手段(第3点火器41と第3伝火薬46)とガス発生剤成型体50の端面53は正対している。円板状の第3伝火薬46は、例えば、スポンジ等の板状の可燃性材料(かつ多孔性材料)に伝火薬が含浸されたもの、前記したような可燃性材料にスラリー状の伝火薬が塗布されたもの等を用いることができる。
次に、図5のガス発生器400をエアバッグシステムに組み込んだ場合の動作を説明する。3つの点火器は、同時に作動する場合、時間差をおいて作動する場合、1つ又は2つのみが作動する場合があるが、以下においては、3つの点火器が時間差をおいて作動する場合を説明する。なお、ガス発生器400における第1、第2及び第3の区別は、説明の便宜上のものであり、作動の順序を限定するものではないから、第1点火器21、第2点火器31及び第3点火器41の作動順序は限定されない。
最初に第1点火器21が作動して、第1伝火薬26を着火燃焼させ、高温の燃焼生成物を発生させる。この高温の燃焼生成物により、ガス発生剤成型体50の端面51から燃焼が開始され、燃焼ガスが発生される。このとき、端面51側の周面55aはハウジング内壁面12aと接触しているから燃焼は起こらず、燃焼は軸方向にのみ進行して、燃焼ガスを発生させることになる。
発生した燃焼ガスは、第1点火手段収容室20内に流入した後、クーラントフィルタ25を通って第1ガス排出口23から排出され、エアバッグを膨張させる。
次に、第1点火器21の作動から僅かに遅れて第2点火器31が作動して、第2伝火薬36を着火燃焼させ、高温の燃焼生成物を発生させる。この高温の燃焼生成物により、ガス発生剤成型体50の端面52からも燃焼が開始され、燃焼ガスが発生される。このとき、端面52側の周面55aはハウジング内壁面12aと接触しているから燃焼は起こらず、燃焼は軸方向にのみ進行して、燃焼ガスを発生させることになる。
発生した燃焼ガスは、第2点火手段収容室30内に流入した後、クーラントフィルタ35を通って第2ガス排出口33から排出され、エアバッグを更に膨張させる。
次に、第2点火器31の作動から僅かに遅れて第3点火器41が作動して(第2点火器31と第3点火器41を同時に作動させてもよい)、第3伝火薬46を着火燃焼させ、高温の燃焼生成物を発生させる。この高温の燃焼生成物により、ガス発生剤成型体50の端面53からも燃焼が開始され、燃焼ガスが発生される。このとき、端面53側の周面55bはハウジング内壁面12bと接触しているから燃焼は起こらず、燃焼は軸方向にのみ進行して、燃焼ガスを発生させることになる。
発生した燃焼ガスは、第3点火手段収容室40内に流入した後、クーラントフィルタ45を通って第3ガス排出口43から排出され、エアバッグをより一層膨張させる。
図5のガス発生器400では、3つの端面51、52、53から燃焼を開始することができる。よって、3つの点火器の作動のタイミングを調整することで、単位時間当たりのガス発生量をより細かく調整することができる。また、2又は3のエアバッグを膨張させる使用形態にも適用できる。
なお、図5のガス発生器では、ハウジングの平面形状が三又状であるが、ハウジングの平面形状をL字型にすることもでき、この場合には、点火手段を2つ又は3つ配置することができる。更に、L字を変形させたような形状、例えば、図5では、ハウジング11aに対してハウジング11bは垂直(11aと11bのなす角度が90°)に形成されているが、前記角度が90°未満又は90°を超える角度になるような略L字型にすることもできる。
(6)図6のガス発生器
図6は、エアバッグ用ガス発生器500の半径方向への断面図である。図6のエアバッグ用ガス発生器10は、運転席用、助手席用に適している。
ハウジング501は平面形状が円形のものであり、直径の0.3〜0.8倍程度の厚みを持ったものである。
ハウジング501の1つの劣弧に相当する円周部分には、複数の第1ガス排出口502が設けられている。これらの第1ガス排出口502には、防湿性を確保するため、内側からアルミニウムテープが貼り付けられている。
ハウジング501内の第1ガス排出口502に近接した位置には、平面形状が円弧状のクーラントフィルタ503が配置されている。第1ガス排出口502とクーラントフィルタ503の間には間隙を設けることが好ましいが、間隙がなくてもよい。
ハウジング501内のクーラントフィルタ503に近接した位置には、2つの第1点火器505、506が配置されている。よって、1つの劣弧を形成する円周上の2点を結んだ範囲が第1点火手段収容室508となる。
ハウジング501の他の1つの劣弧に相当する円周部分には、複数の第2ガス排出口512が設けられている。これらの第2ガス排出口512には、防湿性を確保するため、内側からアルミニウムテープが貼り付けられている。
ハウジング501内の第2ガス排出口512に近接した位置には、平面形状が円弧状のクーラントフィルタ513が配置されている。第2ガス排出口512とクーラントフィルタ513の間には間隙を設けることが好ましいが、間隙がなくてもよい。
ハウジング501内のクーラントフィルタ513に近接した位置には、2つの第2点火器515、516が配置されている。よって、1つの劣弧を形成する円周上の2点を結んだ範囲が第2点火手段収容室518となり、第1点火手段収容室508と第2点火手段収容室518は半径方向に正対している。
ハウジング501内の第1点火手段収容室508と第2点火手段収容室518を除いた空間が燃焼室(ガス発生剤充填室)となり、ガス発生剤成型体520が充填されている。
ガス発生剤成型体520は、ハウジング内周面501aに接している2つの周面521、522、ハウジング501の底面と天井面(図示せず)に接している2つの面(上面と下面)、ハウジング内周面501aに接触せずに、2つの点火手段収容室508、518に開放されている2つの平面525、526を有している。よって、平面525のみに2つの第1点火器505、506が正対し、平面526のみに2つの第2点火器515、516が正対している。
なお、図6のガス発生器500においても、図2のガス発生器100のように充填容器15を用いることができる。充填容器15を用いる場合は、上記した開放面と接触面が形成できるような容器を用いる。
次に、図6のガス発生器500をエアバッグシステムに組み込んだ場合の動作を説明する。2つの点火器は、同時に作動する場合、時間差をおいて作動する場合、一方のみが作動する場合があるが、以下においては、2つの点火器が時間差をおいて作動する場合を説明する。なお、ガス発生器500における第1及び第2の区別は、説明の便宜上のものであり、作動の順序を限定するものではないから、第2点火器515、516が先に作動し、第1点火器505、506が遅れて作動してもよい。
最初に第1点火器505、506の一方又は両方が作動して、高温の燃焼生成物を発生させる。この高温の燃焼生成物により、ガス発生剤成型体520の平面525から燃焼が開始され、燃焼ガスが発生される。このとき、平面525側の周面521、522、上面、下面はハウジング内壁面501a、天井面、底面と接触しているから燃焼は起こらず、燃焼は半径方向にのみ進行して、燃焼ガスを発生させることになる。
発生した燃焼ガスは、第1点火手段収容室508を経て、クーラントフィルタ503を通って第1ガス排出口502から排出され、エアバッグを膨張させる。
次に、第1点火器505、506の作動から僅かに遅れて第2点火器515、516の一方又は両方が作動して、高温の燃焼生成物を発生させる。この高温の燃焼生成物により、ガス発生剤成型体520の平面526から燃焼が開始され、燃焼ガスが発生される。このとき、平面526側の周面521、522、上面、下面はハウジング内壁面501a、天井面、底面と接触しているから燃焼は起こらず、燃焼は半径方向にのみ進行して、燃焼ガスを発生させることになる。
発生した燃焼ガスは、第2点火手段収容室518を経て、クーラントフィルタ513を通って第2ガス排出口512から排出され、エアバッグを更に膨張させる。
(7)図7のガス発生器
図7は、エアバッグ用ガス発生器600の半径方向への断面図である。図7のエアバッグ用ガス発生器10は、運転席用、助手席用に適している。
ハウジング601は平面形状が円形のものであり、直径の0.3〜0.8倍程度の厚みを持ったものである。
ハウジング601の1つの劣弧に相当する円周部分には、複数の第1ガス排出口602が設けられている。これらの第1ガス排出口602には、防湿性を確保するため、内側からアルミニウムテープが貼り付けられている。
ハウジング601内の第1ガス排出口602に近接した位置には、1つの劣弧を形成する円周上の2点を結ぶ位置に配置された第1隔壁608(燃焼制御部材となる)とハウジング601により囲まれた領域に、クーラントフィルタ603が配置されている。第1ガス排出口602とクーラントフィルタ603の間には間隙を設けることが好ましいが、間隙がなくてもよい。
ハウジング601の他の1つの劣弧に相当する円周部分には、複数の第2ガス排出口612が設けられている。これらの第2ガス排出口612には、防湿性を確保するため、内側からアルミニウムテープが貼り付けられている。
ハウジング601内の第2ガス排出口612に近接した位置には、1つの劣弧を形成する円周上の2点を結ぶ位置に配置された第2隔壁618(燃焼制御部材となる)とハウジング601により囲まれた領域に、クーラントフィルタ613が配置されている。よって、クーラントフィルタ603とクーラントフィルタ613は半径方向に正対している。第2ガス排出口612とクーラントフィルタ613の間には間隙を設けることが好ましいが、間隙がなくてもよい。
ハウジング601内のクーラントフィルタ603とクーラントフィルタ613を除いた部分で、ハウジング内壁面601aに近接した位置の一方側(残余の劣弧の一方側)には第1点火器605が配置され、他方側(残余の劣弧の他方側)には第2点火器615が配置されている。よって、第1点火器605と第2点火器615は正対しており、第1点火器605が配置された一定容積の空間が第1点火手段収容室607となり、第2点火器615が配置された一定容積の空間が第2点火手段収容室617となる。
第1点火手段収容室607に面した第1隔壁608と第2隔壁618には、それぞれ第1連通孔631、632が設けられており、第1点火手段収容室607とクーラントフィルタ603、613は連通されている。
第2点火手段収容室617に面した第1隔壁608と第2隔壁618には、それぞれ第2連通孔635、636が設けられており、第2点火手段収容室617とクーラントフィルタ603、613は連通されている。
ハウジング601内のクーラントフィルタ603、クーラントフィルタ613、第1点火手段収容室607、第2点火手段収容室617を除いた空間が、燃焼室(ガス発生剤充填室)となり、平面形状が長方形となるようにガス発生剤成型体620が充填されている。
ガス発生剤成型体620は、第1隔壁608と第2隔壁618に接している2つの側面(長辺側の側面)621、622、ハウジング601の底面と天井面(図示せず)に接している2つの面(上面と下面)、第1隔壁608と第2隔壁618に接触せずに、2つの点火手段収容室607、617側に開放されている2つの側面(短辺側の側面)625、626を有している。よって、側面625のみに第1点火器605が正対し、側面626のみに第2点火器615が正対している。
なお、図7のガス発生器600においても、図2のガス発生器100のように充填容器15を用いることができる。充填容器15を用いる場合は、上記した開放面と接触面が形成できるような容器を用いる。
次に、図7のガス発生器600をエアバッグシステムに組み込んだ場合の動作を説明する。2つの点火器は、同時に作動する場合、時間差をおいて作動する場合、一方のみが作動する場合があるが、以下においては、2つの点火器が時間差をおいて作動する場合を説明する。なお、ガス発生器600における第1及び第2の区別は、説明の便宜上のものであり、作動の順序を限定するものではないから、第2点火器615が先に作動し、第1点火器605が遅れて作動してもよい。
最初に第1点火器605が作動して、高温の燃焼生成物を発生させる。この高温の燃焼生成物により、ガス発生剤成型体620の側面625から燃焼が開始され、燃焼ガスが発生される。このとき、側面625側の側面621、622、上面、下面は、第1隔壁608、第2隔壁618、ハウジングの天井面及び底面と接触しているから燃焼は起こらず、燃焼は半径方向にのみ進行して、燃焼ガスを発生させることになる。
発生した燃焼ガスは、第1点火手段収容室607を経て、第1連通孔631からクーラントフィルタ603を通って、第1ガス排出口602から排出され、第2連通孔632からクーラントフィルタ613を通って、第2ガス排出口612から排出され、エアバッグを膨張させる。
次に、第1点火器605の作動から僅かに遅れて第2点火器615が作動して、高温の燃焼生成物を発生させる。この高温の燃焼生成物により、ガス発生剤成型体620の側面626から燃焼が開始され、燃焼ガスが発生される。このとき、側面626側の側面621、622、上面、下面は、第1隔壁608、第2隔壁618、ハウジングの天井面及び底面と接触しているから燃焼は起こらず、燃焼は半径方向にのみ進行して、燃焼ガスを発生させることになる。
発生した燃焼ガスは、第2点火手段収容室617を経て、第1連通孔635からクーラントフィルタ603を通って、第1ガス排出口602から排出され、第2連通孔636からクーラントフィルタ613を通って、第2ガス排出口612から排出され、更にエアバッグを膨張させる。
エアバッグ用ガス発生器の軸方向断面図。 別実施形態のエアバッグ用ガス発生器の軸方向断面図。 別実施形態のエアバッグ用ガス発生器の軸方向断面図。 別実施形態のエアバッグ用ガス発生器の軸方向断面図。 別実施形態のエアバッグ用ガス発生器の軸方向断面図。 別実施形態のエアバッグ用ガス発生器の半径方向断面図。 別実施形態のエアバッグ用ガス発生器の半径方向断面図。
符号の説明
10、100、200、300、400、500 エアバッグ用ガス発生器
11 ハウジング
12 ハウジング内壁面
20 第1点火手段収容室
21 第1点火器
23 第1ガス排出口
25 クーラントフィルタ
26 第1伝火薬
30 第2点火手段収容室
31 第2点火器
33 第2ガス排出口
35 クーラントフィルタ
36 第2伝火薬
50 ガス発生剤成型体
51、52 端面(開放面)
55 周面(接触面)



Claims (9)

  1. 複数のガス排出口を有するハウジング、
    ハウジング内に充填された複数面を有する所望の立体形状のガス発生剤成型体、
    前記ガス発生剤成型体を着火燃焼させる複数の点火手段、
    を有するエアバッグ用ガス発生器であり、
    所望の立体形状のガス発生剤成型体が、ハウジング内壁面に接触している接触面と、ハウジング内壁面に接触していない複数の開放面を有しており、
    1つの開放面に少なくとも1つの点火手段が対向して配置されており、
    所望の立体形状のガス発生剤成型体が、開放面のみから着火燃焼が開始され、複数の異なる方向に燃焼が進行することができるものである、エアバッグ用ガス発生器。
  2. ガス発生剤が、所望形状の充填容器内に充填され、充填容器の内壁面に接触している接触面と、充填容器の内壁面に接触していない複数の開放面を有しており、前記充填容器がハウジング内に装入されている、請求項1記載のエアバッグ用ガス発生器。
  3. 更にハウジング内に燃焼制御部材が配置されており、ガス発生剤成型体が、前記燃焼制御部材又は前記燃焼制御部材と前記ハウジング内壁面に接触している接触面と、前記燃焼制御部材又は前記燃焼制御部材と前記ハウジング内壁面に接触していない複数の開放面を有している、請求項1記載のエアバッグ用ガス発生器。
  4. 前記ガス発生剤成型体が、開放面のみから着火燃焼が開始され、燃焼が進行して行くとき、前記ガス発生剤成型体の燃焼面積が変化するように設定されている、請求項1又は2記載のエアバッグ用ガス発生器。
  5. 複数のガス排出口が離れた位置に形成されており、ガス発生剤成型体の燃焼により生じた燃焼ガスが、異なるガス排出経路を通って異なるガス排出口から排出される、請求項1〜4のいずれかに記載のエアバッグ用ガス発生器。
  6. 両端が閉塞され、両端側に複数のガス排出口を有する筒状ハウジング、
    筒状ハウジング内に充填された円柱状のガス発生剤成型体、
    前記ガス発生剤成型体を着火燃焼させる点火手段、
    を有するエアバッグ用ガス発生器であり、
    円柱状のガス発生剤成型体が、ハウジング内壁面に接触している周面と、ハウジング内壁面に接触せずに開放されている両端面を有しており、
    ハウジングの両端において、円柱状のガス発生剤成型体の1つの端面に少なくとも1つの点火手段が対向して配置されており、
    円柱状のガス発生剤成型体が、開放された両端面のみから着火燃焼が開始されるものである、エアバッグ用ガス発生器。
  7. 平面形状が三又状で、3つの端部側に複数のガス排出口を有する三又状ハウジング、
    三又状ハウジング内に充填された三又状のガス発生剤成型体、
    前記ガス発生剤成型体を着火燃焼させる点火手段、
    を有するエアバッグ用ガス発生器であり、
    三又状のガス発生剤成型体が、ハウジング内壁面に接触している周面と、ハウジング内壁面に接触せずに開放されている3つの端面を有しており、
    ハウジングの3つの端部において、三又状のガス発生剤成型体の1つの開放端面に少なくとも1つの点火手段が対向して配置されており、
    三又状のガス発生剤成型体が、開放された3つの端面のみから着火燃焼が開始されるものである、エアバッグ用ガス発生器。
  8. 平面形状が円形で所定厚みを有する、1つの劣弧と対向する位置にある他の劣弧に設けられた複数のガス排出口を有するハウジング、
    2つの劣弧近傍の領域を除くハウジング内に充填されたガス発生剤成型体、
    前記ガス発生剤成型体を着火燃焼させる点火手段、
    を有するエアバッグ用ガス発生器であり、
    ガス発生剤成型体が、ハウジング内周面、天井面及び底面に接している接触面と、ハウジング内周面、天井面及び底面に接触せずに、2つの劣弧側に開放されている2つの開放面を有しており、
    2つの開放面において、1つの開放面に少なくとも1つの点火手段が対向して配置されており、
    ガス発生剤成型体が、2つの開放面のみから着火燃焼が開始されるものである、エアバッグ用ガス発生器。
  9. 平面形状が円形で所定厚みを有する、1つの劣弧と対向する位置にある他の劣弧に設けられた複数のガス排出口を有するハウジング、
    2つの劣弧近傍の領域を除くハウジング内に充填されたガス発生剤成型体、
    前記ガス発生剤成型体を着火燃焼させる点火手段、
    を有するエアバッグ用ガス発生器であり、
    前記の対向する2つの劣弧部分を形成する円周上の2点を結ぶ位置に2つの隔壁が配置され、ガス排出口と隔壁間にはクーラントフィルタが配置されており、
    残余の対向する2つの劣弧部分に点火手段が配置されており、
    ガス発生剤成型体が、2つの隔壁、ハウジングの天井面及び底面に接している接触面と、2つの隔壁、ハウジングの天井面及び底面に接触せずに、2つの点火手段側に開放されている2つの開放面を有しており、
    ガス発生剤成型体が、2つの開放面のみから着火燃焼が開始されるものである、エアバッグ用ガス発生器。




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