JP2006205538A - 複合型非球面レンズ及びその製造方法並びに複合型非球面レンズの製造装置 - Google Patents

複合型非球面レンズ及びその製造方法並びに複合型非球面レンズの製造装置 Download PDF

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康文 高橋
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Abstract

【課題】 金型から容易に離型され、生産性の高い複合型非球面レンズの製造方法を提供する。
【解決手段】 凹レンズ50aの一面側に樹脂層52を形成するために必要な紫外線硬化樹脂を供給する。続いて、上金型を下方に移動し、コア部の型面413を紫外線硬化樹脂に密着させ、樹脂膜51を形成する。次いで、光源から紫外線を放射して、反射防止膜423が形成された下金型の本体部421の開口部の内周面で紫外線を案内して、遮光部43により周縁部が照射されないように、樹脂膜51に照射する。上金型の外周近傍の紫外線硬化性樹脂を硬化させないで、紫外線硬化樹脂を硬化して樹脂層52を形成する。凹レンズ50aを上金型の本体部411で保持するとともに、コア部412を樹脂層52から離型した後、本体部411を凹レンズ50aから離間する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複合型非球面レンズ及びその製造方法並びに複合型非球面レンズの製造装置に関する。
近年、ガラス等の球面レンズに光硬化性樹脂が硬化してなる樹脂層を形成した複合型非球面レンズがデジタルカメラや光ピックアップ装置等の光学装置に広く使用されている。
通常、複合型非球面レンズは、製品のレンズ形状に加工された表面を有する金型を用いて製造される。その際、上記樹脂層と金型とを離型することが必要となる。そのため、例えば特許文献1は、上記金型を支持する支持台に、金型に沿って移動可能に配設されたピストンロッドを基材のガラスレンズの周縁部に当接させて、該ガラスレンズを金型から離間する方向に力を加える方法を開示する。
実公平7−45298号公報
しかし、上記光硬化性樹脂は、上記金型とガラスレンズとの間で層を形成するが、その一部は、金型の外周部及びガラスレンズの周縁部に付着する。そして、これらの部分に付着した上記光硬化性樹脂も硬化されて貼り付くため、上記方法によっても樹脂層が形成されたガラスレンズを金型から離間することは難しい。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、金型から容易に離型され、生産性の高い複合型非球面レンズの製造方法及びこれにより製造された複合型非球面レンズ並びに複合型非球面レンズの製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る複合型非球面レンズの製造方法は、
レンズの一面の周縁部の近傍に該レンズの前記一面側に配置された光源から放射される光の一部を遮光する遮光手段を配置し、
前記レンズの一方の面に光の照射により硬化する光硬化性樹脂の層を、本体部で該本体部に相対して移動可能なコア部を収容する金型の前記コア部の型面に沿って非球面に形成し、
前記光源により放射された前記光の一部を、前記遮光手段により前記光硬化性樹脂の層の周縁部の前記光硬化性樹脂に該光が照射されないように遮光しつつ、前記光を前記光硬化性樹脂の層に照射して該光硬化性樹脂を硬化し、
前記レンズの前記周縁部を前記金型の本体部で支持するとともに、前記金型のコア部を移動させて、該コア部と硬化された前記光硬化性樹脂の層とを離型する、
ことを特徴とする。
前記光の反射を防止する反射防止手段を前記光の照射方向に沿って光源とレンズとの間に配置し、光源により放射された前記光を、該光の層の周縁部への反射を防止しつつ、レンズに案内することが望ましい。
遮光手段は、前記レンズの光軸と同軸に配置されてもよい。
遮光手段は、前記光が照射されない層の領域を変更自在に配置され、当該領域を変更するように前記光を遮光してもよい。
この場合、遮光手段は、領域を変更しつつ光を遮光することができる。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る複合型非球面レンズは、
光の照射により硬化する光硬化性樹脂の層が一方の面に金型の型面に沿って形成されるレンズと、
前記レンズの一方の面に前記光硬化性樹脂の層を形成し、前記金型の周縁部により該レンズを支持して、前記レンズの一面側に配置された光源から放射された光の一部を、前記レンズの前記一面側に配置された遮光手段により前記レンズの一方の面に形成された前記光硬化性樹脂の層の周縁部が照射されないように遮光するとともに、当該光硬化性樹脂の層に前記光を照射することにより、前記光硬化性樹脂が硬化されてなる樹脂層と、を備え、
前記レンズの周縁部を前記金型の周縁部により支持するとともに、前記樹脂層が前記金型の型面から離型され、前記未硬化の光硬化性樹脂が除去されてなる、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る複合型非球面レンズの製造装置は、
レンズの一面側に配置された光源と、
前記レンズの前記一面側を支持するとともに、前記光源から放射された光を前記レンズに案内するレンズ支持部と、
その周縁部で前記レンズの前記一面に対向する他面の周縁部を支持し、前記レンズ支持部と共に前記レンズを保持するとともに、前記レンズの前記他面側に供給された光の照射により硬化する光硬化性樹脂に密着して、該光硬化性樹脂の層を前記レンズの他面に形成する移動可能な中心部を有するレンズ保持部と、
前記レンズの前記一面側の周縁部近傍に配置され、前記光源から放射された前記光の一部を、前記光硬化性樹脂の層の周縁部が照射されないように遮光する遮光手段と、を備え、
前記遮光手段が前記光の一部を遮光しつつ、前記レンズ支持部が前記光を前記レンズに案内することにより、前記光を前記光硬化性樹脂の層に照射して前記光硬化性樹脂を硬化し、
前記レンズの前記周縁部を前記レンズ保持部の周縁部で支持するとともに、前記レンズ保持部の前記中心部を移動させて、該中心部と硬化された前記光硬化性樹脂の層とを離間する、
ことを特徴とする。
レンズ支持部は、前記光を案内する内周面に前記光の反射を防止する反射防止手段が配置されていることが望ましい。
この場合、反射防止手段は、内周面に形成された反射防止膜から構成されることができる。
本発明によれば、光硬化性樹脂の層の周縁部に光が照射されないように遮光しつつ当該層に光を照射して光硬化性樹脂を硬化するので、金型から容易に離型され、生産性の高い複合型非球面レンズの製造方法及びこれにより製造された複合型非球面レンズ並びに複合型非球面レンズの製造装置を提供することができる。
本発明の実施の形態にかかる複合型非球面レンズの製造方法について、以下図面を参照して説明する。
図1に示すように、この実施の形態に係る、凹レンズ50aを使用した複合型非球面レンズ用のレンズ製造装置1は、光源10と、金型支持部20と、制御部30と、金型40とから構成される。ここで、凹レンズ50aは、外径10〜30mmのガラス製の球面凹レンズである。
光源10は、所定の波長、例えば200nm〜400nmの波長の紫外線を放射する高圧水銀灯と、高圧水銀灯に電力を供給する電源とを有する。
金型支持部20は、金型40を支持するためのもので、上金型41を支持する上部金型支持部21と、下金型42を支持する下部金型支持部22とから構成される。
上部金型支持部21は、図示しない駆動部により上下に移動される移動プレート211を有する。
下部金型支持部22は、平板部221と、平板部221を支持する架台部222とから構成される。平板部221には、下金型42を装着するための装着部材223がボール結合またはねじ込み結合により取り付けられている。
制御部30は、MPU(Micro Processor Unit)、各種メモリなどから構成される。制御部30は、光源10の電源を制御して、所定の強度の紫外線を高圧水銀灯から放射させる。制御部30は、上部金型支持部21の図示しない駆動部を制御して移動プレート211を移動する。制御部30は、遮光部43の駆動モータ48を駆動して、遮光部43の開口を制御する。
金型40は、一組の金型であり、上金型41と下金型42とから構成される。
上金型41は、本体部411と、コア部412とから構成される。
本体部411は、中空部が形成された円筒形状を有し、その下面の内側縁部で下金型42と共に凹レンズ50aを保持する。本体部411は、その中空部にコア部412を図示しない移動手段により本体部411に相対して移動可能で同軸に収容する。
コア部412は、円柱形状を有し、その下面は型面413を構成する。コア部412の型面413は、製造される複合型非球面レンズの形状に応じた非球面形状の鏡面に加工されている。
コア部412は、図示しない供給装置から供給された紫外線硬化性樹脂を凹レンズ50aに型面413を密着させて保持し、凹レンズ50aの一面(上面)に非球面の樹脂膜51を形成する。ここで、紫外線硬化性樹脂は、紫外線の照射により硬化するアクリル系またはエポキシ系の透明な樹脂から構成され、周知の光重合開始剤を含む。
上金型41の本体部411とコア部412とは、それぞれ図示しない装着手段により上部金型支持部21の移動プレート211に装着されている。
下金型42は、開口部の形成された円筒形状の本体部421を有する。本体部421は、凹レンズ50aの下面を支持し、開口部により光源10から放射された紫外線を凹レンズ50aに案内する。本体部421の凹レンズ50a近傍には、凹レンズ50aの周縁部に紫外線が照射されないように光源10から放射された紫外線の一部を遮光する遮光部43が配置されている。
本体部421の開口部の内周面には、黒クロム層または黒ニッケル層等から構成される反射防止膜423がめっきにより形成されている。
本体部421の上面には、凹レンズ50aを芯出しするためのガイドピン422が配置されている。下金型42は、下部金型支持部22の平板部221に装着部材223により上金型41と同軸に配置される。したがって、凹レンズ50aは、ガイドピン422により、コア部412に対して同軸に、すなわち、コア部412の型面413と同心に芯出しされて配置される。
図2−(a)を参照して、遮光部43は、固定板45と、回転板46と、絞り羽根47と、回転板46を回転させる駆動モータ48とから構成される。図示するように、リング状の固定板45の内側に同じくリング状の回転板46が回転可能に装着してある。固定板45は、環状の板であり、凹レンズ50aの光軸と同軸に円形の開口部463を形成するように配置される。固定板45には、絞り羽根47を軸支する軸ピン451が配置されている。回転板46の外周部の一部には駆動モータ48のモータピニオン(図示略)と噛合する環状ギヤ462が設けてある。固定板45の縁部には8枚の絞り羽根47が取り付けてある(1枚だけ図示する)。絞り羽根47は、固定板45と回転板46との間に、隣接する絞り羽根47とその一部が重なるように配置される。
図2−(b)に示すように、絞り羽根47は、固定板45の軸ピン451を介して8枚を等角度間隔に装着し、それぞれが時計方向に揺動すると、内側の円弧部で囲まれてできる絞り穴が小さくなり、最終的にはピンホールになるようになっている。絞り羽根47が反時計方向に揺動すると、絞り穴が大きくなるように構成されている。
図2−(a)に示すように、環状ギヤ462の縁部には、内周部に対して所定角度だけ傾き、かつ中間でわずかに曲がった細溝からなる8本のカム溝461が等角度間隔に設けてある。各カム溝461には、それぞれ絞り羽根47の背面に設けられたカムフォロワ472が摺動自在に係合している。各絞り羽根47は、回転板46が回動すると、軸ピン451を中心として、カムフォロワ472がカム溝461内を相対移動することにより揺動可能としてある。
次に、図1乃至図3を参照して、レンズ製造装置1を用いた複合型非球面レンズの製造方法について説明する。
まず、移動プレート211を上昇させて上金型41を上方に移動させる。図3−(a)に示すように、下金型42に、凹レンズ50aを配置して、ガイドピン422により凹レンズ50aを芯出しする。
ここで、凹レンズ50aの外径に応じて、制御部30により、遮光部43の駆動モータ48を介して回転板46を回転させて、絞り羽根47を回動し、凹レンズ50aの周縁部に紫外線が照射されないように、絞り羽根47により形成される開口部の口径が調整されている。
次に、図示しない供給装置のディスペンサから、所望の厚さの樹脂層を形成するために必要な紫外線硬化性樹脂を、凹レンズ50aの一面側に供給する。
続いて、移動プレート211を下降させて、上金型41を下方に移動させる。図3−(b)に示すように、本体部411の下面により、凹レンズ50aの周縁部を、下金型42と共に保持するとともに、コア部412の型面413を紫外線硬化樹脂に密着させ、型面413に沿って凹レンズ50aの一面に樹脂膜51を形成する。このとき、紫外線硬化樹脂の一部は、コア部412の型面413から押し出され、その外周の本体部411の下面に付着する。
続いて、制御部30は、図示しない電源部をオンして光源10の水銀灯を点灯し、所定の波長の紫外線を放射させる。放射された紫外線は、下金型42の本体部421の開口部を案内される。このとき、紫外線は、その一部が遮光部43により遮光されて、凹レンズ50aを介して樹脂膜51に到達する。しかし、紫外線は凹レンズ50aの周縁部には到達しない。さらに、上記本体部421の開口部の内周面には反射防止膜423が形成されているので、紫外線は、上記内周面で反射されず、紫外線の反射光も凹レンズ50aの周縁部には到達しない。ここで、紫外線の照射は、典型的には、30秒間から1分間継続して実行される。これにより、凹レンズ50aの周縁部を除いて樹脂膜51の紫外線硬化性樹脂は硬化されて樹脂層52を形成し、図4に示す複合型非球面レンズ53aを製造する。このとき、上金型41のコア部412の外縁部及びその外周の本体部411の下面に付着した紫外線硬化樹脂は未硬化である。
次いで、図示しない移動手段により、上金型41のコア部412を本体部411に相対して上方に移動させ、図3−(c)に示すように、コア部412の型面413と樹脂層52とを離型する。このとき、上金型41の本体部411は、その下面により、凹レンズ50aの周縁部を未硬化の紫外線硬化樹脂と共に保持している。そして、コア部412の外縁部及びその外周の本体部411の下面に付着した紫外線硬化樹脂は未硬化であるので、従来のように、上金型のコア部外縁近傍に貼り付くことがない。そのため、型面413は、樹脂層52と容易に離型される。
最後に、移動プレート211を上昇させて上金型41を上方に移動して、図3−(d)に示すように、上金型41の本体部411を、樹脂層52が形成された凹レンズ50aから離間する。そして、コア部412の外縁部及び本体部411の下面に付着した未硬化の紫外線硬化樹脂を図示しない吸引手段により吸引して除去する。
以上説明したように、レンズの近傍に遮光部を配置して紫外線をその周縁部には照射されないように樹脂膜に照射するので、上金型のコア部の外縁部及びその外周の本体部に付着した紫外線硬化樹脂は硬化されず、上金型と樹脂層とを容易に離型することができる。このため、複合型非球面レンズの生産性を向上することができる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されず、その応用及び変形等は任意である。
例えば、上記の実施の形態では、レンズの片面に樹脂層を形成したが、レンズの両面に樹脂層を形成することも可能である。また、樹脂層を形成するレンズは凹レンズに限定されず、凸レンズであってもよい。また、レンズ外径は10〜30mmに限定されるものではない。
凸レンズの場合には、図5に示すレンズ製造装置100を用いて複合型非球面レンズを製造する。レンズ製造装置100は、光源10と、金型140を支持する金型支持部150と、レンズ保持部160と、制御部30と、金型140とから構成される。なお、上記の実施の形態のレンズ製造装置1と同一の構成要素については同一の参照符号を付して説明を省略する。
レンズ保持部160は、円筒形状を有する本体部161を有する。本体部161は、凸レンズ50bの上面を支持し、開口部により光源10から放射された紫外線を凸レンズ50bに案内する。本体部161の凸レンズ50b近傍には、凸レンズ50bの周縁部に紫外線が照射されないように光源10から放射された紫外線の一部を遮光する遮光部43が配置されている。本体部161は、図示しない駆動手段により駆動され、図示しないガイド手段に沿って上下に移動可能に配置される。本体部161の開口部の内周面には、黒クロム層または黒ニッケル層等から構成される反射防止膜162がめっきにより形成されている。
金型140は、上記の実施の形態の上金型41とほぼ同一の構成を有する。
ただし、上記の実施の形態では、上金型41は、凸レンズ50bの上方に、上金型支持部に装着され、本体部41は、下金型と共に、凸レンズ50bを保持する。しかし、金型140の本体部141は、凸レンズ50bの下方に、上記の実施の形態の下部金型支持部22に相当する金型支持部150の平板部151に装着部材153により所定の位置に調整されて固定される。なお、下部金型支持部150は、平板部151と、平板部151を支持する架台部152とから構成される。本体部141は、レンズ保持部160の本体部161と共に凸レンズ50bを保持する。本体部141には、凸レンズ50bを芯出しするためのガイドピン144が配置されている。コア部142は、上面に型面143が形成されている。
上記のレンズ製造装置100を用いて、上記の実施の形態で説明した製造方法に概略従って複合型非球面レンズを製造することができる。しかし、金型140の本体部141は、金型支持部150に固定されているので、移動することができない。そのため、図示しない供給装置のディスペンサから、所望の厚さの樹脂層を形成するために必要な紫外線硬化性樹脂を、コア部142の型面143に供給する。次いで、凸レンズ50bを配置して、ガイドピン144により凸レンズ50bを芯出しするとともに、紫外線硬化樹脂に凸レンズ50b下面を密着させ、コア部142の型面143に沿って樹脂膜51を形成する。このようにして形成された樹脂膜51に、上記の実施の形態と同様にして紫外線を照射することにより、コア部142の外縁部及びその外周の本体部141の上面に付着した紫外線硬化樹脂を硬化させないで、図6に示す樹脂層52が形成された複合型非球面レンズ53bを製造することができる。そのため、凸レンズを使用する場合でも、金型と樹脂層とを容易に離型することができる。
上記の実施の形態では、下金型に開口部の口径を変更可能な遮光部を配置してレンズの周縁部に紫外線が照射されないように光源から放射された紫外線の一部を遮光する。しかし、レンズ近傍に配置される遮光部は、開口部の口径が一定でもよく、例えば環状の円板を下金型の本体部の内周面に配置してもよい。
上記の実施の形態では、下金型の本体部に、めっきにより黒クロム層または黒ニッケル層等から構成される反射防止膜を形成する。しかし、反射防止膜の形成は、めっきに限定されず、例えば黒クロム層などをスプレーにより形成することもできる。
上記の実施の形態では、コア部の外縁部及びその外周の本体部の上面に付着した紫外線硬化樹脂は未硬化であると説明した。しかし、これらの部材に付着した紫外線硬化樹脂は、全体が完全に硬化されていない状態、即ち部分的に硬化されていてもよい。
本発明の実施の形態に係るレンズ製造装置の構成を示す図である。 (a)は、図1のレンズ製造装置の遮光部の要部の正面図である。 (b)は、絞り羽根の正面図である。 本発明の実施の形態に係る製造方法を示す図である。 図1のレンズ製造装置から取り出した複合型非球面レンズの断面図である。 本発明の実施の形態に係る他のレンズ製造装置の構成を示す図である。 図5のレンズ製造装置から取り出した複合型非球面レンズの断面図である。
符号の説明
1 レンズ製造装置
10 光源
20 金型支持部
21 上部金型支持部
22 下部金型支持部
30 制御部
40 金型
41 上金型
42 下金型
43 遮光部
50a 凹レンズ
50b 凸レンズ
51 樹脂膜
52 樹脂層
53a 複合型非球面レンズ
53b 複合型非球面レンズ
100 レンズ製造装置
140 金型
141 金型本体部
142 金型コア部
150 金型保持部
160 レンズ保持部
162 反射防止膜
411 本体部
412 コア部
423 反射防止膜

Claims (9)

  1. レンズの一面の周縁部の近傍に該レンズの前記一面側に配置された光源から放射される光の一部を遮光する遮光手段を配置し、
    前記レンズの一方の面に光の照射により硬化する光硬化性樹脂の層を、本体部で該本体部に相対して移動可能なコア部を収容する金型の前記コア部の型面に沿って非球面に形成し、
    前記光源により放射された前記光の一部を、前記遮光手段により前記光硬化性樹脂の層の周縁部の前記光硬化性樹脂に該光が照射されないように遮光しつつ、前記光を前記光硬化性樹脂の層に照射して該光硬化性樹脂を硬化し、
    前記レンズの前記周縁部を前記金型の本体部で支持するとともに、前記金型のコア部を移動させて、該コア部と硬化された前記光硬化性樹脂の層とを離型する、
    ことを特徴とする複合型非球面レンズの製造方法。
  2. 前記光の反射を防止する反射防止手段を前記光の照射方向に沿って前記光源と前記レンズとの間に配置し、
    前記光源により放射された前記光を、該光の前記層の周縁部への反射を防止しつつ、前記レンズに案内する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の複合型非球面レンズの製造方法。
  3. 前記遮光手段は、前記レンズと同軸に配置される、ことを特徴とする請求項1に記載の複合型非球面レンズの製造方法。
  4. 前記遮光手段は、前記光が照射されない前記層の領域を変更自在に配置され、当該領域を変更するように前記光を遮光する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の複合型非球面レンズの製造方法。
  5. 前記遮光手段は、前記領域を変更しつつ前記光を遮光する、ことを特徴とする請求項4に記載の複合型非球面レンズの製造方法。
  6. 光の照射により硬化する光硬化性樹脂の層が一方の面に金型の型面に沿って形成されるレンズと、
    前記レンズの一方の面に前記光硬化性樹脂の層を形成し、前記金型の周縁部により該レンズを支持して、前記レンズの一面側に配置された光源から放射された光の一部を、前記レンズの前記一面側に配置された遮光手段により前記レンズの一方の面に形成された前記光硬化性樹脂の層の周縁部が照射されないように遮光するとともに、当該光硬化性樹脂の層に前記光を照射することにより、前記光硬化性樹脂が硬化されてなる樹脂層と、を備え、
    前記レンズの周縁部を前記金型の周縁部により支持するとともに、前記樹脂層が前記金型の型面から離型され、前記未硬化の光硬化性樹脂が除去されてなる、
    ことを特徴とする複合型非球面レンズ。
  7. レンズの一面側に配置された光源と、
    前記レンズの前記一面側を支持するとともに、前記光源から放射された光を前記レンズに案内するレンズ支持部と、
    周縁部で前記レンズの前記一面に対向する他面の周縁部を支持し、前記レンズ支持部と共に前記レンズを保持するとともに、前記レンズの前記他面側に供給された光の照射により硬化する光硬化性樹脂に密着して、該光硬化性樹脂の層を前記レンズの他面に形成する移動可能な中心部を有するレンズ保持部と、
    前記レンズの前記一面側の周縁部近傍に配置され、前記光源から放射された前記光の一部を、前記光硬化性樹脂の層の周縁部が照射されないように遮光する遮光手段と、を備え、
    前記遮光手段が前記光の一部を遮光しつつ、前記レンズ支持部が前記光を前記レンズに案内することにより、前記光を前記光硬化性樹脂の層に照射して前記光硬化性樹脂を硬化し、
    前記レンズの前記周縁部を前記レンズ保持部の周縁部で支持するとともに、前記レンズ保持部の前記中心部を移動させて、該中心部と硬化された前記光硬化性樹脂の層とを離間する、
    ことを特徴とする複合型非球面レンズの製造装置。
  8. 前記レンズ支持部は、前記光を案内する内周面に前記光の反射を防止する反射防止手段が配置されている、ことを特徴とする請求項7に記載の複合型非球面レンズの製造装置。
  9. 前記反射防止手段は、前記内周面に形成された反射防止膜から構成される、ことを特徴とする請求項8に記載の複合型非球面レンズの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011170224A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Konica Minolta Opto Inc 光学素子の製造方法
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