JP2006205352A - Mems構造体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 メンブレイン層上にカンチレバー構造体を形成した後、メンブレイン層をエッチングすれば、カンチレバー構造体がキャビティ上から浮き上がっている形態で製造可能であり、この時、メンブレイン層を蒸着せずに多孔層上に直接カンチレバー構造体が形成できるようにすること。また、上述した構成を通じて多孔層及びメンブレイン層上に少なくとも一つのインレットホールと少なくとも一つのアウトレットホールを形成して封止された流体チャンネルが形成できるようにすること。
【解決手段】 開示されたMEMS構造体の製造方法は、キャビティが形成される領域を取り除いて基板の上部を多孔層にて形成し、以後、多孔層の下部に位置する基板を所定の厚さにてエッチングしてキャビティを形成し、キャビティを封止するように基板の上面にメンブレイン層を形成し、メンブレイン層の上部に構造体を形成することを含む。
【選択図】 図3g
【解決手段】 開示されたMEMS構造体の製造方法は、キャビティが形成される領域を取り除いて基板の上部を多孔層にて形成し、以後、多孔層の下部に位置する基板を所定の厚さにてエッチングしてキャビティを形成し、キャビティを封止するように基板の上面にメンブレイン層を形成し、メンブレイン層の上部に構造体を形成することを含む。
【選択図】 図3g
Description
本発明は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)構造体の製造方法に関する。
シリコン基板上の薄膜素材を加工する半導体集積回路の作製工程を基盤とした表面マイクロマシニング技術では、シリコン基板上に微小構造体を配設し、これを半導体回路と接合することによってマイクロセンサーなどのMEMS素子を作製することができる。この時、微小構造体は、一端または両端を除く残りの部分を基板から浮き上がらせ、基板との間に隙間を設ける必要がある。したがって、微小構造体を形成するためには犠牲層を使う方法を用いており、犠牲層は、構造体物質とのエッチング選択比に優れた物質で形成している。
上述したように犠牲層を使って微小構造体を形成する一例として、特許文献1(発明の名称:薄膜共振機及びそれを製造するための方法(THIN FILM RESONATOR AND METHOD MANUFACTURING THE SAME)、出願日:2004年7月13日)が提案されている。
図1は、従来技術による微小薄膜共振機の構成を示す図であって、上述した特許文献1に提案された薄膜共振機の構成を示している。
図1は、従来技術による微小薄膜共振機の構成を示す図であって、上述した特許文献1に提案された薄膜共振機の構成を示している。
その構成について説明すれば、薄膜共振機100は、支持部材(支持層155、ポスト140、141)と、第1電極165と、絶縁膜175と、第2電極185とを備える。薄膜共振機は、基板110上に所定のギャップ(エアギャップ)を隔てて形成される。基板110上には、回路205が形成され、接続部材220を介して第2電極185及び回路205が接続される。
図2aないし図2gは、図1中の薄膜共振機が基板上に所定のギャップを隔てて形成される過程を示す図であって、第1電極165、絶縁膜175、第2電極185が基板110上から所定のギャップDを隔てて浮き上がり構造をなす過程についてだけ説明する。
図2aを参照すれば、基板110上に犠牲層120が蒸着されてホール130、131が形成される。次いで、図2bを参照すれば、BPSG層135が蒸着される。この時、BPSG層135は、ホール130、131を埋め立てるように形成され、次の工程で形成される薄膜共振機100を支えるポスト140、141を形成する。図2cを参照すれば、犠牲層120上に蒸着されたBPSG層135は研磨されて除去される。引き続き、図2dを参照すれば、犠牲層120には、ホール130、131を通して埋め立ててポスト140、141が形成されている。この犠牲層120の上側には、支持層155をなすための、例えば、窒化シリコン層150が蒸着される。次いで、第1電極165をなす第1メタル層160が蒸着され、絶縁膜175をなす絶縁層170が蒸着され、第2電極185をなす第2メタル層180が蒸着される。図2eを参照すれば、第2メタル層180、絶縁層170、第1メタル層160が順次に薄膜共振機100をなすようにパターニングされる。図2fを参照すれば、窒化シリコン膜150が支持層155をなすようにパターニングされる。ここで、開口195、196が形成される。図2gを参照すれば、HF(HYDROFLUORIC)酸溶液を含むエッチング液が開口195、196を通って犠牲層120を除去する。以後、洗浄及びドライ工程を施して薄膜共振機100が形成される。
アメリカ特許番号 6,762,471号明細書
図2aを参照すれば、基板110上に犠牲層120が蒸着されてホール130、131が形成される。次いで、図2bを参照すれば、BPSG層135が蒸着される。この時、BPSG層135は、ホール130、131を埋め立てるように形成され、次の工程で形成される薄膜共振機100を支えるポスト140、141を形成する。図2cを参照すれば、犠牲層120上に蒸着されたBPSG層135は研磨されて除去される。引き続き、図2dを参照すれば、犠牲層120には、ホール130、131を通して埋め立ててポスト140、141が形成されている。この犠牲層120の上側には、支持層155をなすための、例えば、窒化シリコン層150が蒸着される。次いで、第1電極165をなす第1メタル層160が蒸着され、絶縁膜175をなす絶縁層170が蒸着され、第2電極185をなす第2メタル層180が蒸着される。図2eを参照すれば、第2メタル層180、絶縁層170、第1メタル層160が順次に薄膜共振機100をなすようにパターニングされる。図2fを参照すれば、窒化シリコン膜150が支持層155をなすようにパターニングされる。ここで、開口195、196が形成される。図2gを参照すれば、HF(HYDROFLUORIC)酸溶液を含むエッチング液が開口195、196を通って犠牲層120を除去する。以後、洗浄及びドライ工程を施して薄膜共振機100が形成される。
上述したように、従来、犠牲層を除去する方法として主に湿式エッチング方法、すなわち、HF溶液を含むケミカル溶液にウエハーを浸してエッチングし洗浄した後、乾燥する方法を用いていた。しかし、この時、洗浄した後に乾燥する間、表面張力による毛細管力によって、微小構造体100(薄膜共振機)が犠牲層の除去された空間Cに沈沒する張り付き現象が発生するようになる。
このような張り付き現象は、微小構造体の性能を低下させる原因になり、張り付き現象が激しい場合は、素子製造の失敗をもたらし、歩留まり低下の重要な原因になる。
そこで、本発明は、歩留まりを向上させることが可能な微小構造体の製造方法を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、歩留まりを向上させることが可能な微小構造体の製造方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために提案された本願第1発明の第1実施形態によれば、P型シリコン基板上にトレンチを形成し;前記トレンチを埋め立ててバリアーを形成するように前記基板上に酸化膜(SiO2)を形成し;前記トレンチに埋め立てられたバリアーを除く前記基板上に形成された酸化膜を除去し;前記酸化膜が除去された基板上にマスク層を形成すると共に、前記バリアーの内部にあたる部分を除去し;前記バリアーの内部にあたる基板上に所定の厚さにて多孔層を形成し;前記多孔層の下部領域にあたる基板を除去してキャビティを形成し;前記バリアーの外部に形成された前記マスク層を除去し;前記キャビティの上部をメンブレイン層で封止した後、前記メンブレイン層の上側に構造体を形成することを特徴とするMEMS構造体の製造方法が提供される。
構造体を作製する前に予めキャビティを形成し、キャビティを封止するメンブレイン層を形成することによって、犠牲層を形成し除去するといった不要な工程を省くことができる長所がある。
また、犠牲層除去工程が省かれるので、犠牲層の除去時に必要であった構造体保護装置が不要となり、犠牲層除去工程を行う際に発生し得る構造体の破損問題を解消することができる。
また、犠牲層除去工程が省かれるので、犠牲層の除去時に必要であった構造体保護装置が不要となり、犠牲層除去工程を行う際に発生し得る構造体の破損問題を解消することができる。
発明2は、発明1において、前記トレンチは深堀反応性イオンエッチングで形成することが好ましい。
発明3は、発明1において、前記酸化膜は前記シリコン基板を高温酸化処理で形成するか薄膜蒸着で形成することが好ましい。
発明4は、発明1において、前記トレンチに埋め立てられたバリアーを除く前記基板上に形成された酸化膜を除去するステップにおいて、前記酸化膜は化学機械的研磨(CMP)で除去することが好ましい。
発明3は、発明1において、前記酸化膜は前記シリコン基板を高温酸化処理で形成するか薄膜蒸着で形成することが好ましい。
発明4は、発明1において、前記トレンチに埋め立てられたバリアーを除く前記基板上に形成された酸化膜を除去するステップにおいて、前記酸化膜は化学機械的研磨(CMP)で除去することが好ましい。
発明5は、発明1において、前記マスク層は窒化シリコン膜(SiN)からなり、前記窒化シリコン膜は化学気相蒸着(CVP)で蒸着し、前記エッチングは反応性イオンエッチング(RIE)で施すことが好ましい。
発明6は、発明1において、前記多孔層は前記シリコン基板を化学溶液に浸した後、電気化学的に処理して形成し、臨界電流値より低い電流を印加することが好ましい。
発明6は、発明1において、前記多孔層は前記シリコン基板を化学溶液に浸した後、電気化学的に処理して形成し、臨界電流値より低い電流を印加することが好ましい。
発明7は、発明1において、前記キャビティは前記P型シリコン基板を化学溶液に浸した後、電気化学的に処理して形成し、臨界電流値より大きい電流を印加することが好ましい。
発明8は、発明1において、前記メンブレイン層を形成するステップにおいて、前記メンブレイン層は絶縁性材質からなることが好ましい。
発明8は、発明1において、前記メンブレイン層を形成するステップにおいて、前記メンブレイン層は絶縁性材質からなることが好ましい。
発明9は、発明8において、前記絶縁材質は、酸化物(SiO2)、窒化シリコン(Si3N4)、ポリシリコンのいずれかであればよい。
発明10は、発明9において、前記酸化膜は熱処理で形成するか薄膜蒸着で形成し、前記薄膜蒸着は化学気相蒸着(CVD)で施す。
発明11は、発明9において、前記窒化シリコン膜は薄膜蒸着で形成し、前記薄膜蒸着はCVDで施せばよい。
発明10は、発明9において、前記酸化膜は熱処理で形成するか薄膜蒸着で形成し、前記薄膜蒸着は化学気相蒸着(CVD)で施す。
発明11は、発明9において、前記窒化シリコン膜は薄膜蒸着で形成し、前記薄膜蒸着はCVDで施せばよい。
発明12は、発明9において、ポリシリコン膜は化学気相蒸着及び物理気相蒸着などで蒸着すればよい。
本願13発明の第2実施形態によれば、シリコン基板上にキャビティを形成するためのマスク層を蒸着した後、キャビティが形成される領域を除去し;前記マスク層が除去された前記基板上にP型物質をドーピングしてP型シリコン層を形成し;前記P型シリコン層上に所定の厚さにて多孔層を形成し;前記多孔層の下部領域にあたるP型シリコン層を除去してキャビティを形成し;前記基板上に形成されたマスク層を除去し;前記キャビティの上部をメンブレイン層で封止し;及び前記メンブレイン層の上側に構造体を形成すること;を特徴とするMEMS構造体の製造方法が提供される。
本願13発明の第2実施形態によれば、シリコン基板上にキャビティを形成するためのマスク層を蒸着した後、キャビティが形成される領域を除去し;前記マスク層が除去された前記基板上にP型物質をドーピングしてP型シリコン層を形成し;前記P型シリコン層上に所定の厚さにて多孔層を形成し;前記多孔層の下部領域にあたるP型シリコン層を除去してキャビティを形成し;前記基板上に形成されたマスク層を除去し;前記キャビティの上部をメンブレイン層で封止し;及び前記メンブレイン層の上側に構造体を形成すること;を特徴とするMEMS構造体の製造方法が提供される。
構造体を作製する前に予めキャビティを形成し、キャビティを封止するメンブレイン層を形成することによって、犠牲層を形成し除去するといった不要な工程を省くことができる長所がある。
また、犠牲層除去工程が省かれるので、犠牲層の除去時に必要であった構造体保護装置が不要となり、犠牲層除去工程を行う際に発生し得る構造体の破損問題を解消することができる。
また、犠牲層除去工程が省かれるので、犠牲層の除去時に必要であった構造体保護装置が不要となり、犠牲層除去工程を行う際に発生し得る構造体の破損問題を解消することができる。
発明14は、発明13において、前記マスク層は窒化シリコン物からなり、該蒸着はCVDで施し、該エッチングは反応性イオンエッチング(RIE)で施すことが好ましい。
発明15は、発明13において、前記多孔層は前記シリコン基板を化学溶液に浸した後、電気化学的に処理して形成し、臨界電流値より低い電流を印加することが好ましい。
発明16は、発明13において、前記キャビティは前記シリコン基板を化学溶液に浸した後、電気化学的に処理して形成し、臨界電流値より大きい電流を印加することが好ましい。
発明15は、発明13において、前記多孔層は前記シリコン基板を化学溶液に浸した後、電気化学的に処理して形成し、臨界電流値より低い電流を印加することが好ましい。
発明16は、発明13において、前記キャビティは前記シリコン基板を化学溶液に浸した後、電気化学的に処理して形成し、臨界電流値より大きい電流を印加することが好ましい。
発明17は、発明13において、前記メンブレイン層を形成するステップにおいて、前記メンブレイン層は絶縁性材質からなることが好ましい。
発明18は、発明17において、前記絶縁性材質は、酸化物(例えば、SiO2)、窒化シリコン(Si3N4)、ポリシリコンのいずれかであればよい。
ここで、前記酸化膜は熱処理で形成するか薄膜蒸着で形成し、前記薄膜蒸着は化学気相蒸着(CVD)で施せばよい。
発明18は、発明17において、前記絶縁性材質は、酸化物(例えば、SiO2)、窒化シリコン(Si3N4)、ポリシリコンのいずれかであればよい。
ここで、前記酸化膜は熱処理で形成するか薄膜蒸着で形成し、前記薄膜蒸着は化学気相蒸着(CVD)で施せばよい。
発明19は、発明18において、ポリシリコン膜は薄膜蒸着、例えば化学気相蒸着または物理気相蒸着などで形成すればよい。
発明20は、発明17において、前記酸化膜は高温酸化処理で形成するか薄膜蒸着で形成し、前記薄膜蒸着は化学気相蒸着(CVD)で施すことを特徴とするMEMS構造体の製造方法を提供する。
発明20は、発明17において、前記酸化膜は高温酸化処理で形成するか薄膜蒸着で形成し、前記薄膜蒸着は化学気相蒸着(CVD)で施すことを特徴とするMEMS構造体の製造方法を提供する。
発明21は、発明17において、前記窒化シリコン膜は薄膜蒸着で形成し、前記薄膜蒸着はCVDで施すことを特徴とするMEMS構造体の製造方法を提供する。
発明22は、発明13において、前記P型物質ドーピングはイオン注入またはサーマルディフュージョンで施せばよい。
本願23発明の第3実施形態によれば、P型シリコン基板上にトレンチを形成するステップ;前記トレンチを埋め立ててバリアーを形成するように前記基板上に酸化膜(SiO2)を形成するステップ;前記トレンチに埋め立てられた前記バリアーを除く前記基板上に形成された酸化膜を除去するステップ;前記酸化膜が除去された前記基板上にマスク層を形成し、前記バリアーの内部にあたる部分を除去するステップ;前記バリアーの内部にあたる前記基板上に所定の厚さにて多孔層を形成するステップ;前記多孔層の下部領域にあたる前記基板をエッチングしてキャビティを形成するステップ;前記バリアーの外部に形成された前記マスク層を除去するステップ;前記基板及び前記多孔層上にメンブレイン層を形成するステップ;前記メンブレイン層の上側にカンチレバー構造体層を形成し、カンチレバー構造体の形状にパターニングするステップ;及び前記多孔層を含むメンブレイン層をエッチングし、前記カンチレバー構造体の一端が前記キャビティ上から浮き上がるように形成するステップ;を含むことを特徴とするカンチレバー形態のMEMS構造体の製造方法が提供される。
発明22は、発明13において、前記P型物質ドーピングはイオン注入またはサーマルディフュージョンで施せばよい。
本願23発明の第3実施形態によれば、P型シリコン基板上にトレンチを形成するステップ;前記トレンチを埋め立ててバリアーを形成するように前記基板上に酸化膜(SiO2)を形成するステップ;前記トレンチに埋め立てられた前記バリアーを除く前記基板上に形成された酸化膜を除去するステップ;前記酸化膜が除去された前記基板上にマスク層を形成し、前記バリアーの内部にあたる部分を除去するステップ;前記バリアーの内部にあたる前記基板上に所定の厚さにて多孔層を形成するステップ;前記多孔層の下部領域にあたる前記基板をエッチングしてキャビティを形成するステップ;前記バリアーの外部に形成された前記マスク層を除去するステップ;前記基板及び前記多孔層上にメンブレイン層を形成するステップ;前記メンブレイン層の上側にカンチレバー構造体層を形成し、カンチレバー構造体の形状にパターニングするステップ;及び前記多孔層を含むメンブレイン層をエッチングし、前記カンチレバー構造体の一端が前記キャビティ上から浮き上がるように形成するステップ;を含むことを特徴とするカンチレバー形態のMEMS構造体の製造方法が提供される。
構造体を作製する前に予めキャビティを形成し、キャビティを封止するメンブレイン層を形成することによって、犠牲層を形成し除去するといった不要な工程を省くことができる長所がある。
また、犠牲層除去工程が省かれるので、犠牲層の除去時に必要であった構造体保護装置が不要となり、犠牲層除去工程を行う際に発生し得る構造体の破損問題を解消することができる。
また、犠牲層除去工程が省かれるので、犠牲層の除去時に必要であった構造体保護装置が不要となり、犠牲層除去工程を行う際に発生し得る構造体の破損問題を解消することができる。
本願24発明の第4実施形態によれば、P型シリコン基板上にトレンチを形成するステップ;前記トレンチを埋め立ててバリアーを形成するように前記基板上に酸化膜(例えば、SiO2)を形成するステップ;前記トレンチに埋め立てられた前記バリアーを除く前記基板上に形成された酸化膜を除去するステップ;前記酸化膜が除去された前記基板上にマスク層を形成し、前記バリアーの内部にあたる部分を除去するステップ;前記バリアーの内部にあたる前記基板上に所定の厚さにて多孔層を形成するステップ;前記多孔層の下部領域にあたる前記基板をエッチングしてキャビティを形成するステップ;前記バリアーの外部に形成された前記マスク層を除去するステップ;前記基板及び前記多孔層上にカンチレバー構造体層を形成し、カンチレバー構造体の形状にパターニングするステップ;及び前記多孔層をエッチングして前記カンチレバー構造体の一端が前記キャビティ上から浮き上がるように形成するステップ;を含むことを特徴とするカンチレバー形態のMEMS構造体の製造方法が提供される。
構造体を作製する前に予めキャビティを形成し、キャビティを封止するメンブレイン層を形成することによって、犠牲層を形成し除去するといった不要な工程を省くことができる長所がある。
また、犠牲層除去工程が省かれるので、犠牲層の除去時に必要であった構造体保護装置が不要となり、犠牲層除去工程を行う際に発生し得る構造体の破損問題を解消することができる。
また、犠牲層除去工程が省かれるので、犠牲層の除去時に必要であった構造体保護装置が不要となり、犠牲層除去工程を行う際に発生し得る構造体の破損問題を解消することができる。
本願25発明の第5実施形態によれば、N型シリコン基板上にキャビティを形成するためのマスク層を蒸着し、キャビティが形成される領域を除去するステップ;前記マスク層が除去された前記基板上にP型物質をドーピングしてP型シリコン層を形成するステップ;前記P型シリコン層上に所定の厚さにて多孔層を形成するステップ;前記多孔層の下部領域にあたるP型シリコン層を除去してキャビティを形成するステップ;前記基板上に形成されたマスク層を除去するステップ;前記基板及び前記多孔層上にメンブレイン層を形成するステップ;前記メンブレイン層の上側にカンチレバー構造体層を形成した後、カンチレバー構造体の形状にパターニングするステップ;及び前記多孔層を含むメンブレイン層をエッチングして前記カンチレバー構造体の一端が前記キャビティ上から浮き上がるように形成するステップ;を含むことを特徴とするカンチレバー形態のMEMS構造体の製造方法が提供される。
構造体を作製する前に予めキャビティを形成し、キャビティを封止するメンブレイン層を形成することによって、犠牲層を形成し除去するといった不要な工程を省くことができる長所がある。
また、犠牲層除去工程が省かれるので、犠牲層の除去時に必要であった構造体保護装置が不要となり、犠牲層除去工程を行う際に発生し得る構造体の破損問題を解消することができる。
また、犠牲層除去工程が省かれるので、犠牲層の除去時に必要であった構造体保護装置が不要となり、犠牲層除去工程を行う際に発生し得る構造体の破損問題を解消することができる。
本願26発明の第6実施形態によれば、N型シリコン基板上にキャビティを形成するためのマスク層を蒸着し、キャビティが形成される領域を除去するステップ;前記マスク層が除去された前記基板上にP型物質をドーピングしてP型シリコン層を形成するステップ;前記P型シリコン層上に所定の厚さにて多孔層を形成するステップ;前記多孔層の下部領域にあたるP型シリコン層を除去してキャビティを形成するステップ;前記基板上に形成されたマスク層を除去するステップ;前記基板及び前記多孔層上にカンチレバー構造体層を形成するカンチレバー構造体の形状にパターニングするステップ;及び前記多孔層をエッチングして前記カンチレバー構造体を前記カンチレバー構造体の一端が前記キャビティ上から浮き上がるように形成するステップ;を含むことを特徴とするカンチレバー形態のMEMS構造体の製造方法が提供される。
構造体を作製する前に予めキャビティを形成し、キャビティを封止するメンブレイン層を形成することによって、犠牲層を形成し除去するといった不要な工程を省くことができる長所がある。
また、犠牲層除去工程が省かれるので、犠牲層の除去時に必要であった構造体保護装置が不要となり、犠牲層除去工程を行う際に発生し得る構造体の破損問題を解消することができる。
また、犠牲層除去工程が省かれるので、犠牲層の除去時に必要であった構造体保護装置が不要となり、犠牲層除去工程を行う際に発生し得る構造体の破損問題を解消することができる。
本願27発明の第7実施形態によれば、P型シリコン基板上にトレンチを形成するステップ;前記トレンチを埋め立ててバリアーを形成するように前記基板上に酸化膜(例えば、SiO2)を形成するステップ;前記トレンチに埋め立てられた前記バリアーを除く前記基板上に形成された酸化膜を除去するステップ;前記酸化膜が除去された前記基板上にマスク層を形成し、前記バリアーの内部にあたる部分を除去するステップ;前記バリアーの内部にあたる前記基板上に所定の厚さにて多孔層を形成するステップ;前記多孔層の下部領域にあたる前記基板をエッチングしてキャビティを形成するステップ;前記バリアーの外部に形成された前記マスク層を除去するステップ;前記基板及び前記多孔層上にメンブレイン層を形成するステップ;前記多孔層及び前記メンブレイン層に流体が流れ込まれる少なくとも一つのインレットホール及び流体が吐き出される少なくとも一つのアウトレットホールを形成するステップ;を含むことを特徴とする封止された流体チャンネルの製造方法が提供される。
構造体を作製する前に予めキャビティを形成し、キャビティを封止するメンブレイン層を形成することによって、犠牲層を形成し除去するといった不要な工程を省くことができる長所がある。
また、犠牲層除去工程が省かれるので、犠牲層の除去時に必要であった構造体保護装置が不要となり、犠牲層除去工程を行う際に発生し得る構造体の破損問題を解消することができる。
また、犠牲層除去工程が省かれるので、犠牲層の除去時に必要であった構造体保護装置が不要となり、犠牲層除去工程を行う際に発生し得る構造体の破損問題を解消することができる。
本願28発明の第8実施形態によれば、N型シリコン基板上にキャビティを形成するためのマスク層を蒸着し、キャビティが形成される領域を除去するステップ;前記マスク層が除去された前記基板上にP型物質をドーピングしてP型シリコン層を形成するステップ;前記P型シリコン層上に所定の厚さにて多孔層を形成するステップ;前記多孔層の下部領域にあたるP型シリコン層を除去してキャビティを形成するステップ;前記基板上に形成されたマスク層を除去するステップ;前記基板及び前記多孔層上にメンブレイン層を形成するステップ;前記多孔層及びメンブレイン層に流体が流れ込まれる少なくとも一つのインレットホール及び流体が吐き出される少なくとも一つのアウトレットホールを形成するステップ;を含むことを特徴とする封止された流体チャンネルの製造方法が提供される。
構造体を作製する前に予めキャビティを形成し、キャビティを封止するメンブレイン層を形成することによって、犠牲層を形成し除去するといった不要な工程を省くことができる長所がある。
また、犠牲層除去工程が省かれるので、犠牲層の除去時に必要であった構造体保護装置が不要となり、犠牲層除去工程を行う際に発生し得る構造体の破損問題を解消することができる。
また、犠牲層除去工程が省かれるので、犠牲層の除去時に必要であった構造体保護装置が不要となり、犠牲層除去工程を行う際に発生し得る構造体の破損問題を解消することができる。
本発明によれば、歩留まりを向上させることが可能な微小構造体の製造方法を提供することができる。
以下、添付した図面を参照して本発明に係る好適な実施形態について詳しく説明する。
<実施形態1>
図3aないし図3eは、本発明の一実施形態による微小構造体が基板上から浮き上がっている状態で製造される過程を示す図であって、共振機が形成される過程を例に挙げて示している。
<実施形態1>
図3aないし図3eは、本発明の一実施形態による微小構造体が基板上から浮き上がっている状態で製造される過程を示す図であって、共振機が形成される過程を例に挙げて示している。
図3aを参照すれば、P型シリコン基板1にトレンチ1aを形成し、酸化膜3(SiO2)を形成する。ここで、トレンチ1aは、深堀反応性イオンエッチング(DRIE: Deep Reactive Ion Etching)でエッチングされる。深堀反応性イオンエッチングは、比較的、高アスペクト比でキャビティを形成する場合に用いられる。
また、酸化膜3は、P型シリコン基板1を高温酸化処理して形成するか、薄膜蒸着で形成することができる。薄膜蒸着は、一例として化学気相蒸着または物理気相蒸着などを用いればよい。この時、トレンチ1aの内部に酸化膜3が埋め立てられて後述するキャビティ4を形成するためのバリアー5が形成される。なお、シリコン酸化膜の代わりに、酸化膜としてTa2O5やAl2O3を用いても良い。
また、酸化膜3は、P型シリコン基板1を高温酸化処理して形成するか、薄膜蒸着で形成することができる。薄膜蒸着は、一例として化学気相蒸着または物理気相蒸着などを用いればよい。この時、トレンチ1aの内部に酸化膜3が埋め立てられて後述するキャビティ4を形成するためのバリアー5が形成される。なお、シリコン酸化膜の代わりに、酸化膜としてTa2O5やAl2O3を用いても良い。
図3bを参照すれば、P型シリコン基板1上に形成された酸化膜3を除去し、トレンチ1aに埋め立てられたバリアー5だけ残す。この時、酸化膜は、平坦化装置による、例えば化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)で除去すればよい。
図3cを参照すれば、酸化膜3が除去されたP型シリコン基板1の上面に窒化シリコン膜7を蒸着する。ここで、窒化シリコン膜7は、キャビティ4を形成するためのマスクとして、バリアー5によって区画された内部領域を露出すべく、その中央部に開口7aがエッチングにより形成される。窒化シリコン膜7は、例えば化学気相蒸着で、特に低圧化学気相蒸着(LPCVD)で形成し、反応性イオンエッチングでエッチングされる。
図3cを参照すれば、酸化膜3が除去されたP型シリコン基板1の上面に窒化シリコン膜7を蒸着する。ここで、窒化シリコン膜7は、キャビティ4を形成するためのマスクとして、バリアー5によって区画された内部領域を露出すべく、その中央部に開口7aがエッチングにより形成される。窒化シリコン膜7は、例えば化学気相蒸着で、特に低圧化学気相蒸着(LPCVD)で形成し、反応性イオンエッチングでエッチングされる。
図3dを参照すれば、窒化シリコン膜7の開口7aを通して露出したP型シリコン基板1の上部を、電気化学的に処理して所定の厚さtにてシリコン多孔層9を形成する。ここで、シリコン多孔層9は、P型シリコン基板1を化学溶液、例えば、酸(HF)溶液に浸した後、電気化学的に処理することにより形成される。この時は、臨界電流値より低い電流が印加される。そして、厚さtの調節は、電流の印加される時間を調節することによって行えばよい。
ここで、孔は、多孔質シリコンを形成する重要な要素である。このときの反応式は、次式(1)の通りとなる。
2hole++6HF+Si→SiF6 2-+H2+4H+ ・・・(1)
特に、孔は、シリコンにプラスバイアスを印加することにより形成され、電流密度Jに応じて研磨モードに変化する。もし、少量の孔に低い電流密度Jが印加されると、研磨に必要な孔の数が限界となり、それゆえに研磨は多孔質シリコン(porus Si)を形成するように進行する。逆に、多量の孔に高い電流密度Jが印加されると、研磨が活性的に進行し、電気化学的研磨が生じる。もし、電流密度がある値に到達すると、研磨速度は突如として増加する。ある値とは、例えば臨界電流密度である。研磨モードが臨界電流密度に応じて変化する。臨界電流密度は、ドーピング材料やドーピング密度により異なる。
2hole++6HF+Si→SiF6 2-+H2+4H+ ・・・(1)
特に、孔は、シリコンにプラスバイアスを印加することにより形成され、電流密度Jに応じて研磨モードに変化する。もし、少量の孔に低い電流密度Jが印加されると、研磨に必要な孔の数が限界となり、それゆえに研磨は多孔質シリコン(porus Si)を形成するように進行する。逆に、多量の孔に高い電流密度Jが印加されると、研磨が活性的に進行し、電気化学的研磨が生じる。もし、電流密度がある値に到達すると、研磨速度は突如として増加する。ある値とは、例えば臨界電流密度である。研磨モードが臨界電流密度に応じて変化する。臨界電流密度は、ドーピング材料やドーピング密度により異なる。
図3eを参照すれば、シリコン多孔層9の下部領域にあたる部分を除去してキャビティ4を形成する。ここで、キャビティ4は、シリコン多孔層9の形成と同様に、化学溶液、例えば、酸(HF)溶液に浸した後、電気化学的に処理して形成すればよい。この時、臨界電流値より高い電流が印加される。よって、その上部に形成されたシリコン多孔層9はエッチングされずに残っているようになる。
図3fを参照すれば、キャビティ4を封止するメンブレイン層11が形成される。ここで、メンブレイン層11は、絶縁性材質からなることが好ましく、例えば、酸化膜(例えば、SiO2)、窒化シリコン膜(Si3N4)、ポリシリコン膜のいずれかであればよい。ここで、酸化膜は、高温酸化することで形成される。この時、酸化工程は、多孔性シリコンを消耗しながら酸化膜を形成するので、シリコン多孔層9は、全て酸化膜に変わるようになる。また、酸化膜及び窒化膜は薄膜蒸着で形成する。薄膜蒸着は、例えば、化学気相蒸着(CVD)などを用いればよい。ポリシリコン膜は、化学気相蒸着及び物理気相蒸着などで形成すればよい。
図3fでは、高温酸化工程によってメンブレイン層11が形成された例を示している。なお、蒸着方法で形成すると仮定すれば、主にシリコン多孔層9上に薄膜(窒化シリコン膜、またはポリシリコン膜)が蒸着されて、薄膜/多シリコン多孔層9の二重膜からなるメンブレイン層が形成される(図示せず)。
図3gを参照すれば、メンブレイン層11の上側に構造体12を形成する。構造体12は、共振機をなすものであって、第1電極層12a、圧電層12b、第2電極層12cから構成される。
<実施形態2>
図4aないし図4eは、本発明の他の実施形態によるMEMS構造体が基板上から浮き上がっている状態で製造される過程を示す図であって、共振機が形成される過程を例に挙げて示している。
図3gを参照すれば、メンブレイン層11の上側に構造体12を形成する。構造体12は、共振機をなすものであって、第1電極層12a、圧電層12b、第2電極層12cから構成される。
<実施形態2>
図4aないし図4eは、本発明の他の実施形態によるMEMS構造体が基板上から浮き上がっている状態で製造される過程を示す図であって、共振機が形成される過程を例に挙げて示している。
図4aを参照すれば、N型シリコン基板31が提供され、後述するキャビティ33を形成するためのマスク層35が蒸着される。ここで、マスク層35には、N型シリコン基板31の中央部を露出させる開口35aが形成される。マスク層35は、絶縁性材質、例えば、窒化シリコン膜(Si3N4)からなり、該蒸着は化学気相蒸着(CVD)で施せばよく、エッチングは反応性イオンエッチング(RIE)で施せばよい。
次いで、開口35を通して露出したN型シリコン基板31の中央部にP型物質を投入してP型シリコン層37を形成する。
図4bを参照すれば、P型シリコン層37の上部に所定の厚さにて多孔層38を形成する。ここで、多孔層38は、実施形態1の図3dと同様な原理で形成し、よって、その詳細は省略することにする。
図4bを参照すれば、P型シリコン層37の上部に所定の厚さにて多孔層38を形成する。ここで、多孔層38は、実施形態1の図3dと同様な原理で形成し、よって、その詳細は省略することにする。
図4cを参照すれば、多孔層38が形成されたP型シリコン層37の下部領域を、電気化学的にポリシング(研磨)してキャビティ33を形成する。ここで、キャビティ33は、図3eと同様な原理で形成し、よって、その詳細は省略することにする。
図4dを参照すれば、マスク層35を除去した後にメンブレイン層39を形成し、この過程でキャビティ34が封止される。メンブレイン層39は、実施形態1と同様に絶縁性材質からなることが好ましく、例えば、酸化膜、窒化シリコン膜、ポリシリコン膜のいずれかであればよい。ここで、酸化膜の形成過程は、図3fで説明する形成過程と同様であり、よって、その詳細は省略することにする。
図4dを参照すれば、マスク層35を除去した後にメンブレイン層39を形成し、この過程でキャビティ34が封止される。メンブレイン層39は、実施形態1と同様に絶縁性材質からなることが好ましく、例えば、酸化膜、窒化シリコン膜、ポリシリコン膜のいずれかであればよい。ここで、酸化膜の形成過程は、図3fで説明する形成過程と同様であり、よって、その詳細は省略することにする。
図4eを参照すれば、メンブレイン層39の上側に構造体12を形成する。
上述した実施形態2によれば、実施形態1でシリコン多孔層9及びキャビティ4が形成される領域を区画するためのバリアー5を形成する工程(トレンチ1aの形成工程、酸化膜3を蒸着し除去する工程)を省くことができるという長所がある。したがって、製造工数を減らすことができる。
上述した実施形態2によれば、実施形態1でシリコン多孔層9及びキャビティ4が形成される領域を区画するためのバリアー5を形成する工程(トレンチ1aの形成工程、酸化膜3を蒸着し除去する工程)を省くことができるという長所がある。したがって、製造工数を減らすことができる。
上述した説明において、構造体12を、共振機を例に挙げて説明したが、これに限定されることではなく、各種の微小素子、例えば、圧力センサー、アクチュエーターなどに適用してもよく、一方の端だけが支持されるカンチレバー形態または流体チャンネルなどに適用してもよい。
図5aないし図5cは、上述した実施形態1に基づいてカンチレバー構造体がメンブレイン層上に形成される過程を示す図である。ここで、カンチレバー構造体は、上述した実施形態1の製造過程に基づいて形成されるので、実施形態1と重複する部分に対しては同一の符号を付し、それに関する詳細は省略する。
図5aないし図5cは、上述した実施形態1に基づいてカンチレバー構造体がメンブレイン層上に形成される過程を示す図である。ここで、カンチレバー構造体は、上述した実施形態1の製造過程に基づいて形成されるので、実施形態1と重複する部分に対しては同一の符号を付し、それに関する詳細は省略する。
基板1上にキャビティ4を形成し、メンブレイン層11を封止するまでの工程は、図3aないし図3fの工程手順に沿って同様に形成する。
図3aないし図3fの工程を経た後、図5aに示すように、メンブレイン層11の上面にカンチレバー構造体層を形成した後、カンチレバー構造体50の形状にパターニングする。図中、符号61はカンチレバー構造体50を形成するためのマスク層であって、例えば、フォトレジストにて形成される。
図3aないし図3fの工程を経た後、図5aに示すように、メンブレイン層11の上面にカンチレバー構造体層を形成した後、カンチレバー構造体50の形状にパターニングする。図中、符号61はカンチレバー構造体50を形成するためのマスク層であって、例えば、フォトレジストにて形成される。
次いで、図5bに示すように、メンブレイン層11を除去してカンチレバー構造体50の一端がキャビティ4上から浮き上がるようにする。即ち、カンチレバー構造体50の一端の突出部がキャビティ4上に支持され、浮き上がり状態になる。ここで、メンブレイン層11が酸化膜である場合、乾式エッチングの一種である気相フッ酸エッチング(vapor Phase HF etching)で除去可能である。
次いで、図5cに示すように、マスク層61であるフォトレジスト層を除去してカンチレバー構造体50を完成する。
図6aないし図6cは、上述した実施形態1に基づいてカンチレバー構造体が多孔層上に形成される過程を示す図である。
図6aないし図6cでは、多孔層9上に直接カンチレバー構造体50を形成したことを示している。なお、該カンチレバー構造体50を形成する過程は、メンブレイン層11を形成する過程だけを除き、上述した図5aないし図5cに示す過程と類似である。一方、図5aないし図5cとの相違点は、多孔層9を除去するために、等方性エッチングを行うことである。具体的に説明すると、図3aないし図3eの工程を経た後、基板上の窒化シリコン膜7を除去し、シリコン多孔層9及び基板を平坦化する。そして、図5aと同様に、シリコン多孔層9及び基板上にカンチレバー構造体50を形成する。次に、全体物をエッチング溶液に浸すなどして、カンチレバー構造体50が形成されていない部分のシリコン多孔層9が除去されるように等方性エッチングを行う。このとき、シリコン多孔層9が選択的にエッチングされるエッチング溶液を用いると好ましい。最後に、マスク層61であるフォトレジスト層を除去してカンチレバー構造体50を完成する。
図6aないし図6cは、上述した実施形態1に基づいてカンチレバー構造体が多孔層上に形成される過程を示す図である。
図6aないし図6cでは、多孔層9上に直接カンチレバー構造体50を形成したことを示している。なお、該カンチレバー構造体50を形成する過程は、メンブレイン層11を形成する過程だけを除き、上述した図5aないし図5cに示す過程と類似である。一方、図5aないし図5cとの相違点は、多孔層9を除去するために、等方性エッチングを行うことである。具体的に説明すると、図3aないし図3eの工程を経た後、基板上の窒化シリコン膜7を除去し、シリコン多孔層9及び基板を平坦化する。そして、図5aと同様に、シリコン多孔層9及び基板上にカンチレバー構造体50を形成する。次に、全体物をエッチング溶液に浸すなどして、カンチレバー構造体50が形成されていない部分のシリコン多孔層9が除去されるように等方性エッチングを行う。このとき、シリコン多孔層9が選択的にエッチングされるエッチング溶液を用いると好ましい。最後に、マスク層61であるフォトレジスト層を除去してカンチレバー構造体50を完成する。
図7a及び図7cは、上述した実施形態2に基づいてカンチレバー構造体50が形成される過程を示す図であって、メンブレイン層39上にカンチレバー構造体50が形成される例を示す図である。ここで、カンチレバー構造体50は、上述した実施形態1の製造過程に基づいて形成しているので、実施形態1と重複する部分に対しては同一の符号を付し、それに関する詳細は省略する。
メンブレイン層39が形成されるまでの過程は図4aないし図4dの過程に従う。図4aないし図4dの工程を経た後、図7aないし図7cのカンチレバー構造体50を形成する。この形成過程は、上述した図5aないし図5cを通じて説明したそれと同様なので、その詳細は省略する。
次いで、図8aないし図8cは、上述した実施形態2に基づいてカンチレバー構造体50が形成される過程を示す図であって、多孔層38上にカンチレバー構造体50が形成される例を示す図である。
次いで、図8aないし図8cは、上述した実施形態2に基づいてカンチレバー構造体50が形成される過程を示す図であって、多孔層38上にカンチレバー構造体50が形成される例を示す図である。
図4aないし図4cの工程に従って、基板31上に多孔層38を形成し、キャビティ33を形成する。以後、基板31上に形成されたマスク層35を除去した後、多孔層38上にカンチレバー構造体50を形成する。カンチレバー構造体50の形成工程は、上述した図6aないし図6cの工程に従って等方性エッチングを用いて行う。
上述したように製造されたカンチレバー構造体50は、STM(走査型トンネル顕微鏡:Scanning Tunneling Microscope))プローブ、AFM(原子間力顕微鏡:atomic force microscope)プローブなどの貯蔵装置に応用できる。
上述したように製造されたカンチレバー構造体50は、STM(走査型トンネル顕微鏡:Scanning Tunneling Microscope))プローブ、AFM(原子間力顕微鏡:atomic force microscope)プローブなどの貯蔵装置に応用できる。
図9aは、実施形態1に基づいて封止された流体チャンネルが形成された例を示す図であり、図9bは、実施形態2に基づいて封止された流体チャンネルが形成された例を示す図である。流体チャンネルも上述した実施形態1と、実施形態2の製造過程に基づいて形成されるので、実施形態1及び実施形態2と重複する部分に対しては同一の符号を付し、それに関する詳細は省略する。
図9a及び図9bを参照すれば、まず、図3aないし図3fの過程または図4aないし図4dに示す過程に沿って基板1、31上にキャビティ4、33を形成し、キャビティ4、33をメンブレイン層11、39で封止した状態で提供する。以後、多孔層9、38を含むメンブレイン層11、39に少なくとも一つのインレットホール(流入口)11a、39a及び少なくとも一つのアウトレットホール(流出口)11b、39bを形成する。
バイオMEMSなどに使われる封止された流体チャンネルの一般的な製造工程は、基板に流体の通路であるトレンチを形成し、チャンネルを封止するために他の基板を上側に接合する過程を含み、またはチャンネルを湿式エッチングによるアンダーカット現象を用いて形成する場合には、薄膜蒸着でチャンネルを封止する。このように、従来には流体チャンネルを製造するための工程が煩わしいという問題点があった。しかし、本発明によれば、まず、図3aないし図3fの過程または図4aないし図4dに示す過程に沿って、キャビティ4、33をメンブレイン層11、39で封止した状態で提供する。その後、封止しているメンブレイン層11、39に孔を開けることで、インレットホールやアウトレットホールなどの通路を形成するため、従来のトレンチにより通路を形成したあと、封止する工程を経ない。よって、本発明による流体チャンネルは、上述した従来の技術に比べてより簡易に形成可能である。
また、本発明に係る製造方法によれば、構造体を作製する前に予めキャビティを形成し、キャビティを封止するメンブレイン層を形成する。よって、犠牲層を形成し除去するといった不要な工程を省くことができる長所がある。また、従来の方法では、基板の上部に構造物を形成したのち、キャビティを形成する部分を形成するために、犠牲層を除去しているため、構造物の張り付きが生じてしまう。しかし、本願ではキャビティを形成後に構造物を形成するため、キャビティの形成による構造物の張り付きがなくなり、従来のような犠牲層除去工程を行う際に発生し得る構造体の破損問題を解消することができる。最終的に、本発明によれば、歩留まりを向上させることが可能な微小構造体の製造方法を提供することができる。また、本発明の製造方法を用いることで、新しい概念のMEMS素子の設計が可能になる。
1 P型シリコン基板
1a トレンチ
4、33 キャビティ
5 バリアー
7 窒化シリコン膜
7a 開口
9、38 シリコン多孔層
11、39 メンブレイン層
11a、39a インレットホール
11b、39b アウトレットホール
12 構造体(共振機)
31 N型シリコン基板
35 マスク層
37 P型シリコン層
50 カンチレバー構造体
61 マスク(フォトレジスト層)
1a トレンチ
4、33 キャビティ
5 バリアー
7 窒化シリコン膜
7a 開口
9、38 シリコン多孔層
11、39 メンブレイン層
11a、39a インレットホール
11b、39b アウトレットホール
12 構造体(共振機)
31 N型シリコン基板
35 マスク層
37 P型シリコン層
50 カンチレバー構造体
61 マスク(フォトレジスト層)
Claims (28)
- P型シリコン基板上にトレンチを形成するステップ;
前記トレンチを埋め立ててバリアーを形成するように前記基板上に酸化膜(SiO2)を形成するステップ;
前記トレンチに埋め立てられた前記バリアーを除く前記基板上に形成された酸化膜を除去するステップ;
前記酸化膜が除去された前記基板上にマスク層を形成し、前記バリアーの内部にあたる部分を除去するステップ;
前記バリアーの内部にあたる前記基板上に所定の厚さにて多孔層を形成するステップ;
前記多孔層の下部領域にあたる前記基板をエッチングしてキャビティを形成するステップ;
前記バリアーの外部に形成された前記マスク層を除去するステップ;
前記キャビティの上部をメンブレイン層で封止するステップ;及び
前記メンブレイン層の上側に構造体を形成するステップ;
を含むことを特徴とするMEMS構造体の製造方法。 - 前記トレンチは深堀反応性イオンエッチングで形成することを特徴とする請求項1に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記酸化膜は前記シリコン基板を高温酸化処理で形成するか薄膜蒸着で形成することを特徴とする請求項1に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記トレンチに埋め立てられたバリアーを除く前記基板上に形成された酸化膜を除去するステップにおいて、前記酸化膜は化学機械的研磨(CMP)で除去することを特徴とする請求項1に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記マスク層は窒化シリコン膜(SiN)からなり、前記窒化シリコン膜は化学気相蒸着(CVP)で蒸着し、前記エッチングは反応性イオンエッチング(RIE)で施すことを特徴とする請求項1に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記多孔層は前記P型シリコン基板を化学溶液に浸した後、電気化学的に処理して形成し、臨界電流値より低い電流を印加することを特徴とする請求項1に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記キャビティは前記P型シリコン基板を化学溶液に浸した後、電気化学的に処理して形成し、臨界電流値より大きい電流を印加することを特徴とする請求項1に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記メンブレイン層は絶縁性材質からなることを特徴とする請求項1に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記メンブレイン層は酸化膜、窒化シリコン膜(Si3N4)、ポリシリコン膜の少なくともいずれかからなることを特徴とする請求項8に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記酸化膜は熱処理で形成するか薄膜蒸着で形成し、前記薄膜蒸着は化学気相蒸着(CVD)で施すことを特徴とする請求項9に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記窒化シリコン膜は薄膜蒸着で形成し、前記薄膜蒸着はCVDで施すことを特徴とする請求項9に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記ポリシリコン膜は薄膜蒸着で形成し、前記薄膜蒸着はCVDまたはPVDで施すことを特徴とする請求項9にMEMS構造体の製造方法。
- N型シリコン基板上にキャビティを形成するためのマスク層を蒸着し、キャビティが形成される領域を除去するステップ;
前記マスク層が除去された前記基板上にP型物質をドーピングしてP型シリコン層を形成するステップ;
前記P型シリコン層上に所定の厚さにて多孔層を形成するステップ;
前記多孔層の下部領域にあたるP型シリコン層を除去してキャビティを形成するステップ;
前記基板上に形成されたマスク層を除去するステップ;
前記キャビティの上部をメンブレイン層で封止するステップ;及び
前記メンブレイン層の上側に構造体を形成するステップ;
を含むことを特徴とするMEMS構造体の製造方法。 - 前記マスク層は窒化シリコン物からなり、該蒸着はCVDで施し、該エッチングは反応性イオンエッチング(RIE)で施すことを特徴とする請求項13に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記多孔層は前記シリコン基板を化学溶液に浸した後、電気化学的に処理して形成し、臨界電流値より低い電流を印加することを特徴とする請求項13に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記キャビティは前記シリコン基板を化学溶液に浸した後、電気化学的に処理して形成し、臨界電流値より大きい電流を印加することを特徴とする請求項13に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記メンブレイン層は絶縁性材質からなることを特徴とする請求項13に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記メンブレイン層は酸化膜、窒化シリコン膜(Si3N4)、ポリシリコン膜のいずれかからなることを特徴とする請求項17に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記ポリシリコン膜は薄膜蒸着で形成し、前記薄膜蒸着はCVDまたはPVDで施すことを特徴とする請求項18に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記酸化膜は高温酸化処理で形成するか薄膜蒸着で形成し、前記薄膜蒸着は化学気相蒸着(CVD)で施すことを特徴とする請求項17に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記窒化シリコン膜は薄膜蒸着で形成し、前記薄膜蒸着はCVDで施すことを特徴とする請求項17に記載のMEMS構造体の製造方法。
- 前記P型物質ドーピングはイオン注入またはサーマルディフュージョンで施すことを特徴とする請求項13に記載のMEMS構造体の製造方法。
- P型シリコン基板上にトレンチを形成するステップ;
前記トレンチを埋め立ててバリアーを形成するように前記基板上に酸化膜を形成するステップ;
前記トレンチに埋め立てられた前記バリアーを除く前記基板上に形成された酸化膜を除去するステップ;
前記酸化膜が除去された前記基板上にマスク層を形成し、前記バリアーの内部にあたる部分を除去するステップ;
前記バリアーの内部にあたる前記基板上に所定の厚さにて多孔層を形成するステップ;
前記多孔層の下部領域にあたる前記基板をエッチングしてキャビティを形成するステップ;
前記バリアーの外部に形成された前記マスク層を除去するステップ;
前記基板及び前記多孔層上にメンブレイン層を形成するステップ;
前記メンブレイン層の上側にカンチレバー構造体層を形成し、カンチレバー構造体の形状にパターニングするステップ;及び
前記多孔層を含むメンブレイン層をエッチングし、前記カンチレバー構造体の一端が前記キャビティ上から浮き上がるように形成するステップ;
を含むことを特徴とするカンチレバー形態のMEMS構造体の製造方法。 - P型シリコン基板上にトレンチを形成するステップ;
前記トレンチを埋め立ててバリアーを形成するように前記基板上に酸化膜を形成するステップ;
前記トレンチに埋め立てられた前記バリアーを除く前記基板上に形成された酸化膜を除去するステップ;
前記酸化膜が除去された前記基板上にマスク層を形成し、前記バリアーの内部にあたる部分を除去するステップ;
前記バリアーの内部にあたる前記基板上に所定の厚さにて多孔層を形成するステップ;
前記多孔層の下部領域にあたる前記基板をエッチングしてキャビティを形成するステップ;
前記バリアーの外部に形成された前記マスク層を除去するステップ;
前記基板及び前記多孔層上にカンチレバー構造体層を形成し、カンチレバー構造体の形状にパターニングするステップ;及び
前記多孔層をエッチングして前記カンチレバー構造体の一端が前記キャビティ上から浮き上がるように形成するステップ;
を含むことを特徴とするカンチレバー形態のMEMS構造体の製造方法。 - N型シリコン基板上にキャビティを形成するためのマスク層を蒸着し、キャビティが形成される領域を除去するステップ;
前記マスク層が除去された前記基板上にP型物質をドーピングしてP型シリコン層を形成するステップ;
前記P型シリコン層上に所定の厚さにて多孔層を形成するステップ;
前記多孔層の下部領域にあたるP型シリコン層を除去してキャビティを形成するステップ;
前記基板上に形成されたマスク層を除去するステップ;
前記基板及び前記多孔層上にメンブレイン層を形成するステップ;
前記メンブレイン層の上側にカンチレバー構造体層を形成した後、カンチレバー構造体の形状にパターニングするステップ;及び
前記多孔層を含むメンブレイン層をエッチングして前記カンチレバー構造体の一端が前記キャビティ上から浮き上がるように形成するステップ;
を含むことを特徴とするカンチレバー形態のMEMS構造体の製造方法。 - N型シリコン基板上にキャビティを形成するためのマスク層を蒸着し、キャビティが形成される領域を除去するステップ;
前記マスク層が除去された前記基板上にP型物質をドーピングしてP型シリコン層を形成するステップ;
前記P型シリコン層上に所定の厚さにて多孔層を形成するステップ;
前記多孔層の下部領域にあたるP型シリコン層を除去してキャビティを形成するステップ;
前記基板上に形成されたマスク層を除去するステップ;
前記基板及び前記多孔層上にカンチレバー構造体層を形成するカンチレバー構造体の形状にパターニングするステップ;及び
前記多孔層をエッチングして前記カンチレバー構造体を前記カンチレバー構造体の一端が前記キャビティ上から浮き上がるように形成するステップ;
を含むことを特徴とするカンチレバー形態のMEMS構造体の製造方法。 - P型シリコン基板上にトレンチを形成するステップ;
前記トレンチを埋め立ててバリアーを形成するように前記基板上に酸化膜を形成するステップ;
前記トレンチに埋め立てられた前記バリアーを除く前記基板上に形成された酸化膜を除去するステップ;
前記酸化膜が除去された前記基板上にマスク層を形成し、前記バリアーの内部にあたる部分を除去するステップ;
前記バリアーの内部にあたる前記基板上に所定の厚さにて多孔層を形成するステップ;
前記多孔層の下部領域にあたる前記基板をエッチングしてキャビティを形成するステップ;
前記バリアーの外部に形成された前記マスク層を除去するステップ;
前記基板及び前記多孔層上にメンブレイン層を形成するステップ;
前記多孔層及び前記メンブレイン層に流体が流れ込まれる少なくとも一つのインレットホール及び流体が吐き出される少なくとも一つのアウトレットホールを形成するステップ;
を含むことを特徴とする封止された流体チャンネルの製造方法。 - N型シリコン基板上にキャビティを形成するためのマスク層を蒸着し、キャビティが形成される領域を除去するステップ;
前記マスク層が除去された前記基板上にP型物質をドーピングしてP型シリコン層を形成するステップ;
前記P型シリコン層上に所定の厚さにて多孔層を形成するステップ;
前記多孔層の下部領域にあたるP型シリコン層を除去してキャビティを形成するステップ;
前記基板上に形成されたマスク層を除去するステップ;
前記基板及び前記多孔層上にメンブレイン層を形成するステップ;
前記多孔層及びメンブレイン層に流体が流れ込まれる少なくとも一つのインレットホール及び流体が吐き出される少なくとも一つのアウトレットホールを形成するステップ;
を含むことを特徴とする封止された流体チャンネルの製造方法。
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