JP2006204761A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】
吸収体への排泄物の吸収スピードを向上させて、さらっと感を向上させると共に、カブレ及び横漏れの発生を防止した吸収性物品を提供することにある。
【解決手段】
少なくとも表面側に配置される親水性不織布と、裏面側に配置されるバックシートと、これらの間に介在された吸収体とにより物品本体が構成されて成る吸収性物品において、親水性不織布の表面で、かつ少なくとも物品本体の腹部側領域の略中央部に、断面形状が略逆台形状の複数の開口が設けられた撥水性の開口シートを貼り合わせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、紙おむつ、失禁パッド等の吸収性物品に関し、さらに詳細には体液の吸収スピードを向上させて、さらっと感を向上させた吸収性物品に関する。
紙おむつ等の吸収性物品は、通常、少なくとも肌当接面側に配置される透液性の表面材(トップシート等)と、裏面側に配置される不透液性の裏面材(バックシート等)と、これらの表裏面材間に介在された吸収体とにより物品本体が構成されており、排泄物が表面材を介して吸収体に移行され、吸収・保持されるようになっている。
近年、このような吸収性物品として、例えば排泄物、特に便の吸収体への移行を促進することを目的として、表面に開口が設けられた不織布(以下、「開口シート」と言う。)が配設された吸収性物品が提案されている。
しかし、このような開口シートは、吸収性物品のさらっと感を向上させる目的で配設されたものではなく、親水性を有するシートであったため液持ちをし、特に尿や軟便等の水分(以下、単に「体液」と言う。)が吸収体へ吸収されず、物品本体の表面に逆戻りしたり、保水し、これによりカブレが発生するという問題があった。なお、本発明におけるさらっと感とは、体液の吸収速度が速く、シートの濡れた部分が保水することなく、さらっとした肌触り感を有することを意味する。
そこで、開口シートを撥水性を有するものにすると、特に使用者の排尿スピードが速かったり、排尿量が多い場合、体液が開口シートに保持されてしまい、吸収体に移行しにくくなる。このため体液が物品本体の表面に広がり、液流れを起こしてしまい、横漏れが発生するという問題があった。
本発明は上述したような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、吸収体への排泄物の吸収スピードを向上させて、さらっと感を向上させると共に、カブレ及び横漏れの発生を防止した吸収性物品を提供することにある。
本発明の上記目的は、少なくとも表面側に配置される親水性不織布と、裏面側に配置されるバックシートと、これらの間に介在される吸収体とにより物品本体が構成されて成る吸収性物品において、前記親水性不織布の表面で、かつ少なくとも前記物品本体の腹部側領域の略中央部に複数の開口が設けられた開口シートを貼り合わせたことを特徴とする吸収性物品を提供することによって達成される。
また、本発明の上記目的は、前記開口シートは撥水性を有する材料から成ることを特徴とする吸収性物品を提供することによって、効果的に達成される。
さらにまた、本発明の上記目的は、前記開口は、断面形状が略逆台形状であることを特徴とする吸収性物品を提供することによって、より効果的に達成される。
本発明に係る吸収性物品によれば、親水性を有する不織布の表面で、かつ少なくとも物品本体の腹部側領域の略中央部に複数の開口が設けられた開口シートを配設して成るので、排尿口付近における体液の吸収スピードを上げることができ、体液が物品本体の表面に保水することがなくなる。従って、排尿口付近のさらっと感を向上させることができ、カブレの発生を防止することができる。また、使用者の排尿スピードが速かったり、排泄量が多くても、横漏れの発生を防止することができる。また、特に吸収性物品の廃棄時において、見た目から与えられる不快感を減少させることができる。
また、開口シートを撥水性を有する材料で構成したので、開口シートが液持ちしにくくなり、さらっと感をより向上させることができる。
さらにまた、開口シートに設けられた開口の断面形状を略逆台形状としたので、一旦開口シートを通過し、親水性不織布に移行した体液が逆戻りしにくくなり、さらっと感をより向上させることができるとともに、カブレの発生をより防止することができる。
以下、本発明に係る吸収性物品について、吸収性物品が使い捨てのテープ式あるいはパンツ型おむつである場合を例に、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は必ずしも以下の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲において、その構成を適宜変更できるものであることはいうまでもない。
図1は、本発明に係る吸収性物品の第1実施形態である使い捨てのテープ式おむつ(以下、「本おむつ」と言う。)10を展開して表面側から見た一部破断平面図であり、図2は本おむつ10の使用時における斜視図であり、図3は図1のA−A断面図であり、さらにまた図4は図1のB−B断面図である。
図示するように、本おむつ10は、表面側(肌当接面側)に配置される親水性不織布から成るトップシート11と、裏面側(非肌当接面側)に配置されるバックシート12と、これらの両シート11,12間に介在された吸収体13とによりおむつ本体14が構成されており、矩形状の開口シート15が、トップシート11の表面で、かつおむつ本体14の幅方向における中央部に長手方向に延びて貼り合わされている。
おむつ本体14は、平面形状が略砂時計形状とされ、吸収体13の両側縁長手方向には、表面側に設けられたギャザーシート16と、その内側端縁に沿って配設された弾性伸縮部材17gとにより、表面側に起立する立体ギャザー18が形成されている。また、吸収体13の側縁よりも側方に延在されたバックシート12部分と、ギャザーシート16の外側シート部分とにより吸収体13の介在しないサイドフラップ部10SFが形成され、かつこれらの間に複数本の脚回り用弾性伸縮部材17lがおむつ本体14に沿って長手方向に配置されていることにより、サイドフラップ部10SFにはひだ状の平面ギャザー19が形成されている。
また、本おむつ10の腹部側領域10FP及び背部側領域10BPの幅方向には、夫々複数本の腰回り用弾性伸縮部材17wが配設され、これによりエンドフラップ部10EFが形成されている。また、おむつ本体14の背部側領域10BPにおける左右の張り出し部、すなわちサイドパネル部10SPの幅方向端部には、オス材20を備えたファスニングテープ21が連結されている。さらにまた、裏面側の腹部側領域10FP、すなわち腹部側領域10FPのバックシート12側には、表面にメス材22を有する矩形状のフロンタルテープ23が貼着されており、図2に示すように、ファスニングテープ21のオス材20が、このフロンタルテープ23のメス材22とメカニカルに係合することにより本おむつ10が着用される。なお、フロンタルテープ23の表面には、必要に応じ、ファスニングテープ21の止着位置を表示した止着位置マークや幼児が好む動物等の絵柄から成るデザインが施されている。
なお、本おむつ10では、バックシート12と吸収体13との間に防水フィルム24が配設されているが、この防水フィルム24は、トップシート11と吸収体13との間に配設されるセカンドシートの場合と同様に、必要に応じ適宜設けられるものである(なお、本おむつ10ではこのセカンドシートは配設されていない。)。
トップシート11の構成材料としては、親水性の高い不織布であれば、特に限定されるものではなく、無孔または有孔の不織布や多孔性プラスチックシート等の親水性材料が好ましく用いられる。このような不織布を構成する素材繊維としては、例えばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができる。また、融点の高い繊維を芯とし、融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド・バイ・サイド型繊維、分割型繊維等の複合繊維も効果的に用いることができる。加工法については、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜な加工方法で得られた不織布を用いることができる。これらの加工法のうち、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れているが、本おむつ10におけるトップシート11は、必ずしもこれらの材料ないし加工法に限定されるものではない。しかしながら、本おむつ10の場合、図示するようにトップシート11の左右両側部が使用者の肌に直接触れるため、柔軟性があり、表面が滑らかな不織布を用いることが肌触り感の観点からより好ましい。
バックシート12及び防水フィルム24には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチックシートや不織布等から成る不透液性材料、またはこれと同等の材料が好ましく用いられる。この他、例えばポリプロピレンまたはポリオレフィンコポリマーから成るメルトブローンまたはフィルム材料が挙げられる。コポリマーの例としては、エチレン・ビニル・アセテート、エチレン・メチル・アセテート、エチレン・エチル・アクリレート、ポリビニル・クロライド等がある。また、上記各材料から成る単一のスパンボンディッド層、スパンボンディッド及びメルトブローン材料から成る2つの層等が挙げられる。このようなスパンボンディッド材料を用いることによりバックシート12に布状の手触り感を与えることができる。なお、バックシート12の材料には、不透液性を有する材料以外に、ムレ防止等の観点から通気性、透湿性を有するシート材料が適用される。このようなシート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。このように不透液性、通気性、透湿性を有するシート材料は特に防水フィルム24に好適に用いられる。
吸収体13としては、排泄物、特に体液を吸収・保持し得るものであればよく、通常はフラッフ状パルプ中に吸収性ポリマー粉末を混在したものが吸収機能及び製造コストの点から好適に用いられる。このパルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶融パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維から成るものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能及び製造コストの面で好適に用いられる。
また、本おむつ10における吸収体13は、形状保持、及び、排泄物(特に体液)を速やかに拡散させると共に、一旦吸収した排泄物の逆戻りを防止する目的で全体がクレープ紙等の吸水紙25によって被包されているが、おむつ自体の目的や用途により、この吸水紙25は省略することができる。
また、本おむつ10における吸収体13は、平面形状がおむつ本体14と同様に擬似砂時計形状に形成されているが、小判型あるいは瓢箪型等、任意の形状に適宜設計変更することもできる。さらにまた、吸収体13の臀部当接部に、排泄物(特に便の固形分)を収納保持する目的で、凹状等の開口部を設けて便ポケット(図示せず)が形成されていても良い。
図示するように、本おむつ10は、おむつ本体14の幅方向における中央部の親水性不織布から成るトップシート11の表面に、長手方向に延びて、矩形状の開口シート15が貼り合わされて表面シート26が形成されて、構成されている。
おむつを装着した際のカブレの発生箇所は、主に体液が流れ、肌が最も排泄物でぬれ易い領域である排尿口付近である。本おむつ10は、この排尿口付近を含む体液が流れる領域、すなわちおむつ本体14の幅方向における中央部に、開口シート15が長手方向に延びて配設されているので、排尿口付近及び体液が流れる領域の体液吸収スピードを上げることができる。従って、体液が保水することがなくなり、排尿口付近のさらっと感を向上させることができ、カブレの発生を減少させることができ、さらに体液の横漏れの発生をより減少させることができる。
開口シート15の構成材料としては、表面摩擦が少なく、ふんわり感があり、表面素材として用いることができるものであれば、特に限定されるものではなく、例えば不織布や、フィルム、さらには不織布及びフィルムをラミネートして形成されたものが好ましく用いられる。なお、開口シート15が不織布である場合は、撥水性であることが好ましく、これにより液持ちしにくくなり、さらっと感を向上させることができる。開口シート15が親水度の高い不織布であると、排泄物の固形分は吸収体13に移行されても、体液がおむつ本体14の表面に拡散してしまう。
また、開口シート15の全面には、ピンエンボス、ヒートエンボス、エアー吸収エンボス等の当分野で公知の種々の方法により、複数の微細な開口(メッシュ)27が網目状に形成されている。なお、開口シート15の構成材料が不織布単体であればピンエンボスが好ましく、フィルム、あるいは不織布及びフィルムのラミネートの場合は、ヒートエンボスやエアー吸収エンボスが好ましい。
この開口27は、図3に示すように、断面形状を略逆台形状とすることが好ましい。これにより一旦開口シート15を通過しトップシート11に移行した体液が逆戻りしにくくなる。なお、略逆台形状とは、平面形状における開口27の直径が、開口シート15の表面側よりも裏面側の方が小さい形状をいう。
また、開口27の大きさは表面側の直径が1.0〜5.0mm、高さが0.1〜5.0mmに設定されている。なお、開口27の平面形状は、図示するような円状、あるいは楕円状のものが好ましいが、特に限定されるものではないので星形状等の公知の種々の形状に適宜設計変更することもできる。
上記のように構成された開口シート15であると、吸収スピードを上げることができるので、体液を素早く吸収体13へ移行させることができ、開口シート15上に排泄物、特に体液が保水することがなくなるとともに、一旦吸収した排泄物が逆戻りしにくくなるので、本おむつ10のさらっと感を向上させることができ、またカブレ及び横漏れの発生を防止することができる。
また、本おむつ10においては、体液が表面シート26のうち開口シート15が配設されていない部分に流れ出たとしても、体液はトップシート11の両側部より吸収され、吸収体13に移行される。従って、体液がおむつ本体14から漏れ出ること、すなわち横漏れを防止することができる。
なお、本おむつ10のように、開口シート15をトップシート11の表面に間欠に貼り合わせて表面シート26を形成する場合(トップシート11の略全面に開口シート15が貼着されない場合)、開口シート15の割合面積が25%以上であると、排尿口付近における体液の吸収スピードを維持することができ、さらっと感を保つことができるので好ましい。
このようにトップシート11の表面に開口シート15を貼り合わせて表面シート26を形成することによって、本おむつ10のさらっと感を向上させることができる。すなわち、トップシート11の表面に開口シート15を貼り合わせて形成した表面シート26が用いられている本おむつ10と、トップシート11のみによって形成した表面シート26(開口シート15が貼り合わされていない)が用いられている紙おむつとを作製し、これらの各おむつに人工尿を50cc注入する。注入後5分経過したとき、及び30分経過したときに、各おむつの表面に10cm四方当たり1kgの荷重を1分間かけ、おむつの内部から戻る(逆戻りする)人工尿の量を測定してさらっと感を評価すると、本おむつ10の場合、逆戻りする人工尿の量は、5分後は0.058cc、30分後は0.033ccであった。一方、表面に開口シート15を設けなかった紙おむつの場合、5分後は0.065cc、30分後は0.049ccであった。これにより本おむつ10は、開口シート15を設けなかった紙おむつに比べて、排尿5分後のさらっと感を10.8%向上させることができ、排尿後30分後のさらっと感を32.7%向上させることができることが分かった。
また、トップシート11及び開口シート15は、ホットメルト接着、ヒートシール接着、あるいは超音波接着等、当分野で公知の種々の接着方法により接着することができるが、超音波接着により接着されることが最も好ましい。
なお、ホットメルト接着により貼り合わせる場合、開口27からホットメルト接着剤が染み出すことを防止するため、開口シート15側にホットメルト接着剤を塗布することが好ましい。また、塗布方法は、塗出部が接着するスロットコーティングが望ましいが、スロットコーティングの目付けが高くなると、親水性不織布であるトップシート11の浸水能力が低下してしまい、おむつ本体14の表面に体液が流れやすくなる。
また、ヒートシール接着により貼り合わせる場合、トップシート11と開口シート15との接着部分(以下、単に「接着部分」と言う。)は両シート11,15が融着している。従って、接着部分は硬くなり、体液を透過させることができないため、接着面積は極力小さい方が良い。しかし、この接着面積が小さいと、接着強度が低くなるため、使用時に開口シート15がトップシート11から剥がれる可能性がある。
さらにまた、超音波接着により貼り合わせる場合、接着部分は多少硬くなるが、上述したヒートシール接着による場合よりも硬くならないため、接着部分であっても体液を透過させることができる。従って、接着面積を大きくすることが可能であるため、接着強度を高くすることができ、使用時に開口シート15がトップシート11から剥がれることもない。
ここで、接着強度は、表面シート26を40mm幅にカットして試料を作成し、この試料のトップシート11及び開口シート15が、剥離スピード500mm/secで剥離する強度を測定した場合に50g/40mm幅以上であれば、本おむつ10の実使用で問題がない。
なお、開口シート15の平面形状は、図示するような矩形状のものに限定されるものではなく、楕円状等に適宜設計変更することができる。
立体ギャザー18を形成するギャザーシート16としては、撥水性を有する不織布、あるいはプラスチックフィルム等が排泄物の漏れ防止の点で効果的である。従って、この素材にはかかる特性を有するもの、あるいはこれらの特性を加工により付与したものが選ばれる。
弾性伸縮部材17g,17l,17wには、通常、糸状弾性ゴムが適用される。このようなゴム材としては、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコーン、ポリエステル等の素材を用いることができる。なお、この伸縮部材17g,17l,17wの形成材料は必ずしも上記材料に限定されるものではなく、例えば熱可塑性エラストマー、プラスチックシート、ゴムシート等の伸縮性を有する公知の種々のものを用いることができる。特に熱可塑性エラストマーを用いることが好ましく、この熱可塑性エラストマーとしては、例えばスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリブタジエン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ウレタン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、フッ素系エラストマー、アイオノマー樹脂、シリコーン系樹脂等の公知の種々のものを用いることができる。なお、これらの熱可塑性エラストマーは単独で用いてもよいが2種以上を混合して用いてもよく、またこれらの中でも特に、スチレン系エラストマー又はオレフィン系エラストマーを用いることが好ましい。
上述したように構成された本おむつ10によれば、吸収スピードを上げることができるので、排泄物、特に排尿口から排泄された尿は、開口シート15の開口27を通り抜け、親水性不織布であるトップシート11に浸水し、吸水紙25を介して吸収体13に瞬時に移行し、保持される。また、開口シート15が、トップシート11の表面で、おむつ本体14の幅方向における中央部に、長手方向に延びて貼り合わされている。これにより、排尿直後であっても本おむつ10の表面、特にカブレが発生し易い排尿口付近及び体液が流れる領域の表面はさらっとしている。
また、開口シート15の開口の断面形状を略逆台形状としたので、一旦開口シート15を通過した体液が逆戻りすることを防止することができ、さらっと感をより向上させることができる。
また、体液が表面シート26上に保水しにくいので、特に使用後のおむつの廃棄時において、見た目から与えられる不快感を減少させる効果も期待できる。
さらにまた、体液が流れる領域の表面シート26が、開口シート15とトップシート11とにより2重に構成されているので、この領域の強度が増加し、これにより操業性が安定するという利点もある。
以上、本発明の内容を一実施形態に基づいて説明したが、本発明はその構成を以下のとおり種々なものに変更することができる。
図5は、本発明の第2実施形態に係る使い捨てのパンツ型おむつ(以下、「本おむつ10′」と言う。)を展開して上面から見た一部破断平面図であり、図6は図5に示す本おむつ10′の使用時における斜視図であり、図7は図5のC−C断面図で、上述した第1実施形態に係るおむつ10の幅方向における断面図(図4)に準じて示したものである。本おむつ10′の基本的な構成は、表面シート26の構成を除き、前記おむつ10と実質的に同一であるので、以下では対応する構成要素には、同一の符号を付して説明する。
本おむつ10′は、図示するように表面シート26が、トップシート11の表面の略全面に、おむつ本体14の長手方向に延びて矩形状の開口シート15を貼り合わせることによって形成されて構成されている。
このように形成された本おむつ10′によっても、吸収スピードを上げることができるので、排泄物、特に排尿口から排泄された尿は、開口シート15の開口27を通り抜け、親水性不織布であるトップシート11に浸水し、吸水紙25を介して吸収体13に瞬時に移行し、保持される。従って、排尿直後であっても本おむつ10′の表面はさらっとしており、カブレの発生を防止することができる。
図8は、本発明の第3実施形態に係る使い捨てのテープ式おむつ(以下、「本おむつ10′′」と言う。)を展開して表面側から見た平面図、図9は図8のD−D断面図で、上述した第1実施形態に係るおむつ10の長手方向における断面図(図3)に準じて示したものである。なお、本おむつ10′′の基本的な構成は、上述したおむつ10′と同様に、表面シート26の構成を除き、上記おむつ10と実質的に同一であるので、以下では対応する構成要素には、同一の符号を付して説明する。
すなわち、図示するように、本おむつ10′′は、トップシート11の表面で、かつおむつ本体14の腹部側領域10FPにおける略中央部のみ、具体的には使用者の排尿口が位置する部位にのみ、矩形状の開口シート15が貼り合わされて表面シート26が形成されて構成されている。なお、本おむつ10′′における開口シートは、図示するような矩形状のものに限らず、この他、円状、楕円状、星形状等、公知の種々の形状に適宜設計変更することができる。
このように形成された本おむつ10′′によれば、開口シート15の大きさが、使用者の排尿口が位置する部位の大きさと必要最低限ですむので、製造コストをさらに低くすることができるという利点がある。
また、本おむつ10′′においても、開口シート15が使用者の排尿口が位置する部位に配設されているので、排尿口付近の吸水スピードを上げることができ、体液が表面シート26上に保水することが殆どない。従って、本おむつ10′′のさらっと感を向上させることができ、また、特におむつの廃棄時において、見た目から与えられる不快感を減少させる効果を得ることができる。
以上、本発明の内容を幼児用あるいは大人用の使い捨て紙おむつについて説明したが、本発明は、このような使い捨ておむつに限らず、失禁パッドや、幼児用のトレーニングパンツ等の、当分野で公知の種々の吸収性物品に適用することができるものである。
本発明の第1実施形態に係る使い捨てのテープ式おむつの展開平面図である。 図1に示すおむつの使用時における斜視図である。 図1のA−A断面矢視図である。 図1のB−B断面矢視図である。 本発明の第2実施形態に係る使い捨てのパンツ型おむつの展開平面図である。 図5に示すおむつの使用時における斜視図である。 図5のC−C断面矢視図である。 本発明の第3実施形態に係る使い捨てのテープ式おむつの展開平面図である。 図8のD−D断面矢視図である。
符号の説明
10,10′,10′′ 使い捨ておむつ(吸収性物品)
11 トップシート
12 バックシート
13 吸収体
14 物品本体
15 開口シート
24 防水フィルム
25 吸水紙
26 表面シート
27 開口
10FP 腹部側領域

Claims (3)

  1. 少なくとも表面側に配置される親水性不織布と、裏面側に配置されるバックシートと、これらの間に介在される吸収体とにより物品本体が構成されて成る吸収性物品において、前記親水性不織布の表面で、かつ少なくとも前記物品本体の腹部側領域の略中央部に複数の開口が設けられた開口シートを貼り合わせたことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記開口シートは撥水性を有する材料から成ることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記開口は、断面形状が略逆台形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
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