JP2006149457A - 吸収性物品の製造方法及び吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】
トップシートとメッシュシートとを貼着して形成された表面シートであって、体液通過性を阻害せず、かつ優れた接着強度を有する表面シートの製造方法を提供する。
【解決手段】
トップシート及び複数の開孔を有するメッシュシートを貼着することにより形成されている表面シートと、外面側に配置されるバックシートと、これら両シート間に介在される吸収体とにより物品本体が構成されている吸収性物品の製造方法であって、表面シートを形成する際に、シートをCD方向及び/又はMD方向にずらして、開孔とシール部とが重ならないように位置調整をして貼着することにより表面シートを形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、紙おむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品の製造方法に関し、さらに詳細には、体液通過性及び接着強度に優れた表面シートを用いる吸収性物品の製造方法及びその方法により得られる吸収性物品に関する。
吸収性物品、例えば使い捨て紙おむつ等は、通常、少なくとも肌当接面側に配置される透液性の表面シートと、外面側に配置される不透液性のバックシートと、これら両シート間に介在された吸収体とにより物品本体が構成されており、尿や便等の排泄物は、表面シートを介して吸収体に移行され、吸収保持されるようになっている。
また、従来より、肌への接触面積を低減させることにより湿り感を抑えて表面のドライ感を維持する、肌触り感を向上させる、体液の逆戻りを効果的に防止させるために、前記透液性の表面シートとしてメッシュシートを使用している吸収性物品や、透液性のトップシートにメッシュシートを貼り合わせたシートを使用している吸収性物品が提案されている。
トップシートにメッシュシートを貼り合わせたシートを表面シートとして使用する場合、両シートの貼り合わせは、ホットメルト接着剤等の接着剤を用いて貼着する方法が一般的である。
しかしながら、メッシュシートには多数の微細な開孔が設けられているため、上述したように接着剤を使用して貼着すると、開孔から接着剤が染み出して露出してしまうという問題があった。この結果、開孔から染み出した接着剤が、製造ライン上のロールや、フィードロール等の設備に接着し、巻き付いてしまい、操業性を低下させていた。
このような操業性の低下を防止するために、接着剤の塗布量を減らすと、トップシートとメッシュシートとの接着強度が低下し、表面シートのウェット強度が低下する等の品質低下の問題を引き起こしていた。
また、開孔から接着剤が染み出した表面シートが使用されると、着用者の皮膚に接着剤が付着し、皮膚炎や肌荒れを引き起こす可能性があると共に、着用者にペタペタとした不快な肌触り感を与えるという問題があった。
さらにまた、開孔から染み出した接着剤が乾燥することにより、メッシュシートの開孔が塞がれ、排泄物が吸収体へ通過しにくくなる、すなわち吸収性物品の体液通過性が損なわれ、この結果、排泄物が長時間、メッシュシート上に保水し、皮膚炎や肌荒れ等を引き起こすという問題もあった。特に、吸収性物品が生理用ナプキンである場合、紙おむつの場合に比べ、メッシュシートの開孔が小さいので、接着剤により開孔がより塞がりやすく、この問題はより顕著なものとなっていた。
また、上記ホットメルト接着剤等の接着剤による貼着方法以外にも、図22に示すように、超音波やヒートシール等の熱融着による貼着も行なわれている。
しかしながら、熱融着による貼着(シール)の場合、図22(A)に表面シート110の拡大平面図で、図22(B)に図22(A)のXXII−XXII断面図で示すように、シール部126の径が、メッシュシート117の開孔125の直径より大きいため、メッシュシート117の開孔125がシール部126により塞がり、体液通過性が損なわれるという問題があった。
なお、この問題を解決するために、シール部126の径をメッシュシート117の開孔125の直径よりも小さくすることが考えられるが、この場合、メッシュシート117の開孔125とシール部126とが重なる箇所があり、この重なった箇所は接着されないため、トップシート116とメッシュシート117との接着力が低下し、品質低下の問題を引き起こしていた。
本発明は、上述したような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、トップシートとメッシュシートとを貼着して形成された表面シートであって、体液通過性を阻害せず、かつ優れた接着強度を有する表面シートを用いる吸収性物品の製造方法及びその方法により得られた吸収性物品を提供することにある。
本発明の上記目的は、少なくとも肌当接面側に配置され、トップシート及び複数の開孔を有するメッシュシートを貼着することにより形成されている表面シートと、外面側に配置されるバックシートと、前記両シート間に介在される吸収体とにより物品本体が構成されている吸収性物品の製造方法であって、前記メッシュシートを接着設備の手前にて、シートをCD方向及び/又はMD方向にずらして、前記開孔とシール部とが重ならないように位置調整をして前記トップシートと貼着して、前記表面シートを形成することを特徴とする吸収性物品の製造方法を提供することによって達成される。
また、本発明の上記目的は、前記表面シートは、接着剤を使用しない方法により貼着して形成されることを特徴とする吸収性物品の製造方法を提供することによって、効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記吸収体の臀部当接位置に排泄物を収納保持する便ポケットである開口部が設けられており、該開口部は、前記表面シートで覆われていることを特徴とする吸収性物品の製造方法を提供することによって、効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記開口部は、前記表面シートの前記メッシュシートのみで覆われていることを特徴とする吸収性物品の製造方法を提供することによって、より効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記位置調整は、シールパターンと、前記メッシュシートの前記開孔のパターンとが同じパターンであり、前記シールパターンのピッチを前記開孔パターンのピッチとずらすことにより行なわれることを特徴とする吸収性物品の製造方法を提供することによって、より効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記位置調整は、前記シールパターン及び前記開孔パターンを千鳥状にし、前記シールパターンのピッチを前記開孔パターンのピッチとずらすことにより行なわれることを特徴とする吸収性物品の製造方法を提供することによって、より効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記位置調整は、前記シールパターンのピッチを前記開孔パターンのピッチより1/2ピッチずらすことにより行なわれることを特徴とする吸収性物品の製造方法を提供することによって、より効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記シール部の直径は、前記メッシュシートの前記開孔の直径よりも小さいことを特徴とする吸収性物品の製造方法を提供することによって、より一層効果的に達成される。
さらにまた、本発明の上記目的は、上記に記載の製造方法により得られる吸収性物品を提供することによって、より一層効果的に達成される。
本発明に係る吸収性物品の製造方法によれば、トップシート及び複数の開孔を有するメッシュシートを貼着して表面シートを形成する際に、メッシュシートを接着設備の手前にて、シートをずらして、メッシュシートの開孔とシール部とが重ならないように位置調整をしてトップシートと貼着することにより、メッシュシートの開孔が塞がることを防止することができるので、体液通過性を阻害することを防止することができると共に、シール部は、メッシュシートの非開孔部とトップシートとの間に位置するようになるので、表面シートの接着強度を向上させることができる。従って、このような表面シートを使用すると、吸収性物品の着用感を向上させることができる。
また、トップシートとメッシュシートとを貼着して表面シートを形成する際に、接着剤を使用しない方法により貼着して形成することによって、操業性を向上させることができる。
また、吸収体の臀部当接位置に便ポケットである開口部を設けることによって、便ポケットに排泄物(特に軟便の固形分)を収納保持することができ、この開口部を表面シートで覆うことによって、便ポケットに収納保持されている排泄物が、着用者の肌に当接することを防止することができるので、皮膚炎や肌荒れの発生を防止することができる。また、表面シートで便ポケットを覆うことによって、排泄物が吸収性物品の肌当接面上に逆戻りすることを防止することができるので、着用者の体圧等により吸収性物品が所定の位置からずれたとしても、排泄物が表面シート上に広がることがなくなり、着用者の臀部を常に清潔に保つことができるので、皮膚炎やカブレの発生を防止することができると共に、排泄物が物品本体から漏れ出ることを防止することができるので、被着用者にとっては、吸収性物品の後処理が楽になる。
また、便ポケットの開口部を、表面シートのメッシュシートのみで覆うことによって、排泄物が吸収体に移行する速度を向上させることでき、体液通過性をより向上させることができる。
また、シールパターン及びメッシュシートの開孔パターンを同じパターンとし、シールパターンのピッチを開孔パターンのピッチとずらして位置調整を行なうことによって、容易かつ正確に位置調整を行なうことができる。
また、シールパターン及び開孔パターンを千鳥状にし、シールパターンのピッチを開孔パターンのピッチとずらして位置調整を行なうことによって、シートのCD方向及びMD方向の接着面積が一定となるので、表面シートの接着強度、すなわちメッシュシートとトップシートとの接着強度を一定とすることができると共に、表面シートにおいて、接着面積を大きくすることができるので、接着強度を向上させることができる。
また、位置調整は、シールパターンのピッチを開孔パターンのピッチより1/2ピッチずらして行なうことによって、CD方向及びMD方向の接着面積が一定となるので、表面シートの接着強度を一定とすることができる。
また、シール部の直径を、メッシュシートの開孔の直径よりも小さくすることにより、表面シートを形成する際に、メッシュシートの開孔とシール部とが重なっても、開孔が完全に塞がることがないので、体液通過性や通気性が阻害されることがなくなり、肌荒れやカブレの発生がより少ない吸収性物品を製造することができる。
以下、本発明の内容を、吸収性物品がテープ式の使い捨て紙おむつである場合を例に、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は必ずしも以下の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲において、その構成を適宜変更できることはいうまでもない。
図1は、本発明に係る製造方法により製造された吸収性物品の一実施形態である使い捨てのテープ式の紙おむつ(以下、「本紙おむつ」という)10を展開して肌当接面側から見た一部破断平面図であり、図2は図1のI―I断面図である。
図1に示すように、本紙おむつ10は、肌当接面側(表面側)に配置される表面シート11と、外面側(非肌当接面側)に配置されるバックシート12と、これら両シート11,12間に介在され、クレープ紙等の吸水紙13で全体が被覆された吸収体14とにより、平面形状が擬似砂時計形状に形成されたおむつ本体15が構成されている。ここで、本紙おむつ10に使用される表面シート11とは、トップシート16及びメッシュシート17を貼着することにより形成されたシートであり、図2に示すように、トップシート16の上面に、矩形状のメッシュシート17がおむつ本体15の長手方向に延びて貼着されて形成されている。
また、おむつ本体15の吸収体14の両側縁長手方向には、肌当接面側に設けられたギャザーシート18と、その内側端縁に沿って配設された弾性伸縮部材19gとにより肌当接面側に起立する立体ギャザー20が形成されている。
また、本紙おむつ10は、互いに対向しておむつ本体15の長手方向へ延びる側縁部10SFと、互いに対向しておむつ本体15の幅方向へ延びる端縁部10EFとを有しており、この両側縁部10SF,10SFには複数本の脚周り用の弾性伸縮部材19lを配設しており、また両端縁部10EF,10EFには、複数本の腰周り用の弾性伸縮部材19wを配設している。また、おむつ本体15の長手方向には、前身頃10FPと、後身頃10BPと、この前後身頃10FP,10BPの間には脚周り部10LOとを有しており、後身頃10BPにおける左右両側縁部の端部10SPには、公知の種々のオス材21を備えたファスニングテープ22が連結されている。さらにまた、おむつ本体15の外面側の前身頃10FP、すなわち前身頃10FPのバックシート12には、表面にメス材(図示せず)を有する矩形状のフロンタルテープ23が貼着されており、ファスニングテープ22のオス材21がこのフロンタルテープの23メス材とメカニカルに係合することにより本紙おむつ10が着用される。
なお、本紙おむつ10では、バックシート12と吸収体14との間に防水フィルム24が配設されているが、この防水フィルム24は、表面シート11と吸収体14との間に配設されるセカンドシートの場合と同様に、必要に応じ、適宜設けられるものである(なお、本紙おむつ10ではこのセカンドシートは配設されていない)。
図3は、本紙おむつ10で使用される表面シート11の拡大図である。すなわち、図3(A)は、表面シート11の上面図であり、図3(B)は、図3(A)のIII―III断面図である。図示し、また上述したように表面シート11は、トップシート16とメッシュシート17とを貼着することにより形成されている。このように排尿及び排便が最も流れる領域である表面シート11が、トップシート16及びメッシュシート17により2重に形成されているので、この領域の強度が向上するという利点がある。
本紙おむつ10で使用されるトップシート16の形成材料として、無孔又は有孔の不織布や多孔性プラスチックシート等の、透液性ないし親水性、あるいは撥水性の材料が好ましく用いられる。このような不織布を構成する素材繊維としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができる。また、融点の高い繊維を芯とし、融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド・バイ・サイド型繊維、分割型繊維等の複合繊維も効果的に用いることができる。加工法については、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜な加工方法で得られた不織布を用いることができる。これらの加工法のうち、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れているが、本紙おむつ10におけるトップシート16は、必ずしもこれらの材料ないし加工法に限定されるものではない。
また、トップシート16の表面には、エンボス加工(図示せず)が施されていても良い。なお、ここにいうエンボス加工は、トップシート16が吸収体14と組み合わされる前の工程で施されるもので、吸収体14の変形はないものである。
本紙おむつ10で使用されるメッシュシート17は、厚さが0.1〜5.0mm、好ましくは0.3〜2.0mmのシートであり、体液通過性を付与するために、多数の微細な開孔25が連続網目状に形成されている。また、メッシュシート17の開孔率は15〜30%、好ましくは18〜20%であり、その開孔数は15個/cm以下、好ましくは6〜12個/cmとすることが好ましい。また、この開孔25の大きさは、直径が0.1〜10.0mm、好ましくは0.15〜5.5mmに設定されている。
上述したような開孔25を形成するには、メッシュシート17を軟化温度付近まで軟化させて、多数の開孔を有する支持体の上面に位置させた状態で、支持体の下方から吸引したり、支持体の上面から空気圧を加圧したりする方法や、シート素材に多数のスリットを刻印した後に、シート素材を延伸して開孔させるピッチエンボス加工等、公知の種々の方法によって形成することができる。
なお、このメッシュシート17の開孔25の形状は、図3に示すような平面形状で円形のものに限らず、この他、矩形、楕円形、三角形、星型等、公知の種々の形状とすることができるが、これらの中でも特に、楕円形等の角のない形状であると、メッシュシート17の肌触り感が柔らかくなり、これに伴って表面シート11の肌触り感も柔らかくなるので好ましい。
なお、このメッシュシート17の形成材料としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系の熱可塑性樹脂フィルムが好適に使用されるが、ポリエステル、ナイロン等のポリアミド系樹脂や、酢酸ビニル共重合体等のシート等も使用することができ、さらにまた、これらの内の2以上の素材をラミネートして貼り合わせた複層構造のシート等も使用することができる。
また、メッシュシート17の表面の親水性についてはレギュラー親水性ないし撥水性であることが好ましく、親水度が高過ぎると排泄物、特に軟便の水分が表面に拡散してしまうため、便の固形分は吸収されていても水分の広がりが着用者の表面に見えてしまい、不快感を与えるので好ましくない。
本紙おむつ10に使用される表面シート11は、上述したようにトップシート16とメッシュシート17とが貼着されて形成されるが、その貼着方法は、ホットメルト等の接着剤を使用しない方法であれば、例えばヒートシール、超音波による熱融着、あるいはハンマーシール、オスメスエンボスロールによる圧着等、公知の種々の接着方法を用いて製造することができる。このように表面シート11が、接着剤を使用する方法以外の方法によりトップシート16とメッシュシート17とを貼着して形成されると、接着剤がメッシュシート17の開孔25から染み出すことがなくなるので、ロールやフィードロール等の製造設備上にラインが巻き付くことがなくなり、操業性が向上する。
さらにまた、熱融着によって貼着される場合、表面シート11は、トップシート16及びメッシュシート17のそれぞれの繊維が溶融することによって、両シート16,17が貼着されて製造されるが、繊維が溶融し、両シートが接着されている部分は体液を通過させることができなくなるため、体液が吸収体14に移行する速度が低下し、体液が表面シート11上に保水してしまう。従って、熱融着以外の方法、例えば圧着により貼着されることがより好ましい。
従って、表面シート11を形成する際には、メッシュシート17の開孔25とシール部26とが重ならないように両シート16,17が貼着されることが好ましい。開孔25とシール部26とが重なった箇所は体液通過性や通気性が悪く、この結果、肌荒れや皮膚炎が発生したり、ムレが生じてしまい、着用者に不快感を与えてメッシュシート17としての役割を果たさなくなってしまう。また、開孔25とシール部26とが重なった箇所は、実質的に接着されないため、トップシート16とメッシュシート17との接着力が低下するという問題もある。
そこで、本発明に係る製造方法は、表面シート11を、メッシュシート17を接着設備の手前にて、メッシュシート17をずらして、メッシュシート17の開孔25とシール部26とが重ならないように位置調整をしてトップシートと貼着して形成している。すなわち、製造ライン上のエンボスロール等の接着設備の手前で、ウェブガイド等によりメッシュシート17を幅方向(CD方向)にずらして、メッシュシート17の開孔25と接着設備の接着部(例えばエンボス部)とが重ならないように位置調整を行ない、その後、トップシート16とメッシュシート17とを貼着して表面シート11を形成する。
このとき、メッシュシート17の開孔25の配列パターン(以下、「開孔パターン」と言う。)と、シール部26の配列パターン(以下、「シールパターン」と言う。)とが同じパターンであると、上述した位置調整を容易かつ正確に行なうことができるので好ましい。
また、シールパターンのピッチP1と開孔パターンのピッチP2とが同じピッチ(すなわちP1=P2)であると、上述した位置調整をより容易に行なうことができるようになり、メッシュシート17の開孔25とシール部26とが重なることがなくなる。従って、体液通過性や通気性が阻害されることがなく、またシール部26は必ずメッシュシート17の非開孔部と接触し、接着されるので、安定した接着強度を有する表面シート11を形成することができ、着用感の優れた紙おむつ10を製造することができる。
また、図3(A)に示すように、位置調整をシールパターンのピッチP1を開孔パターンのピッチP2より1/2ピッチずらして行なうことによって、表面シート11におけるCD方向及びMD方向(長手方向)の接着面積が一定となるので、表面シート11、すなわちトップシート16とメッシュシート17との接着強度が一定とすることができる。
さらにまた、シール部26の直径d1が、メッシュシート17の開孔25の直径d2以下であることが好ましい。すなわちd1≦d2であると、図4(A)に表面シート11aの上面図で、図4(B)に図4(A)のIV−IV断面図で示すように、シールパターンのピッチP1と開孔パターンのピッチP2とが異なり、トップシート16とメッシュシート17とを貼着した際に、メッシュシート17の開孔25とシール部26とが重なっても、メッシュシート17の開孔25が完全に塞がることがない。従って、体液通過性や通気性が阻害されることが少なくなり、排泄物が吸収体14へ移行し易くなるので、着用者の皮膚に肌荒れやカブレ等の発生を防止した紙おむつを製造することができる。
なお、図3では、シールパターンのピッチP1を、開孔パターンのピッチP2より、シートのCD方向に1/2ピッチずらしているが、本発明では、メッシュシート17の開孔25がシール部26により完全に塞がることがなければ、例えば図5(A)に表面シート11bの上面図で、図5(B)に図5(A)のV−V断面図で示すように、シートのCD方向に1/3ピッチずらしても、同様の効果を得ることができる。
また、開孔パターンは、柔らかい肌触り感を得る目的で、図3(A)に示すように、ドットパターンであるものが好ましいが、この他、例えば図6に表面シート11cの上面図で示すような線状の開孔パターン等であっても良い。
さらにまた、シールパターンについても、特に限定されるものではないので、図3に示すような不連続のドットのパターンに限らず、この他、図6に示すような線状のシールパターンとすることもできる。しかしながら、不連続なドットパターンである方が、メッシュシート17の開孔25を塞ぐことが少なく、また一定の接着強度を維持することができるので好ましい。
また、図7に表面シート11dの上面図で示すように、メッシュシート17の開孔25とシール部26とが重ならなければ、シールパターンのピッチP1を、メッシュシート17の開孔25のピッチP2より、シートのMD方向に1/2ピッチずらしても形成したものを用いて紙おむつ10を製造しても良く、さらにまた、図8に表面シート11eの上面図で示すように、シールパターンのピッチP1を、開孔パターンのピッチP2より、シートのMD方向に1/4ピッチずらして形成したものを用いて紙おむつ10を製造しても良い。さらにまた、図示しないが、メッシュシート17の開孔25とシール部26とが重ならなければ、シールパターンのピッチP1を開孔パターンのピッチP2より、シートのCD方向及びMD方向にそれぞれ1/2ピッチずらす等して形成された表面シートを用いて紙おむつを製造しても良い。
さらにまた、図9に表面シート11fの上面図で示すように、シールパターン及び開孔パターンを千鳥状にし、開孔25とシール部26とが重ならないように、トップシート16とメッシュシート17とを貼着して形成された表面シート11を用いて、紙おむつ10を製造しても良い。このようにシールパターン及び開孔パターンを千鳥状とすることによって、シートのCD方向及びMD方向の接着面積が同一となり、表面シート11の接着強度が一定とすることができると共に、表面シート11における接着面積を大きくすることができるので、接着強度をより向上させることができる。
また、メッシュシート17の開孔25の形状と、シールパターンの形状は、必ずしも同一形状である必要はなく、例えば図10に表面シート11gの上面図で示すように、メッシュシート17の開孔25の形状は星型、シールパターンは楕円形にする等、異なる形状であっても良い。
排泄物は、表面シート11を通り、吸収体14に移行し保持されるが、上述したように形成された表面シート11を用いて紙おむつ10を製造すると、紙おむつ10の体液通過性や通気性が阻害されることがないので、排泄物が吸収体14に移行し易くなり、表面シート11上に保水することがなくなり、皮膚炎や肌荒れの発生を防止することができる。
また、表面シート11のメッシュシート17によって、排泄物が肌当接面に逆戻りすることを防止することができるので、着用者の体圧や動き等により本紙おむつ10が所定の位置からずれたとしても、排泄物が肌当接面に広がることがなくなり、着用者の臀部をより清潔に保つことができ、これにより皮膚炎やカブレの発生をより防止することができる。さらにまた、排泄物がおむつ本体15から漏れ出ることの防止にもつながり、被着用者にとっても、おむつの後処理が楽になる。
なお、本紙おむつ10のバックシート12及び防水フィルム24には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチックシートや不織布等から成る不透液性材料、又はこれと同等の材料が好ましく用いられる。この他、例えばポリプロピレン又はポリオレフィンコポリマーから成るメルトブローン又はフィルム材料が挙げられる。コポリマーの例としては、エチレン・ビニル・アセテート、エチレン・メチル・アセテート、エチレン・エチル・アクリレート、ポリビニル・クロライド等がある。また、上記各材料から成る単一のスパンボンディッド層、スパンボンディッド及びメルトブローン材料から成る2つの層等が挙げられる。このようなスパンボンディッド材料を用いることによりバックシート12等に布状の手触り感を与えることができる。なお、バックシート12等の材料には、不透液性を有する材料以外に、ムレ防止等の観点から通気性、透湿性を有するシート材料が適用される。このようなシート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。このように不透液性、通気性、透湿性を有するシート材料は特に防水フィルムに好適に用いられる。
また、吸収体14としては、排泄物(特に尿や便に含まれる水分等の体液)を吸収保持し得るものであればよく、通常はフラッフ状パルプ中に吸収性ポリマー粉末を混在したものが吸収機能及び価格の点から好適に用いられる。また、パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶融パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維から成るものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能及び価格の面で好適に使用される。本紙おむつ10における吸収体14は、形状保持に優れ、また排泄物(特に尿や便に含まれる水分等の体液)を速やかに拡散させると共に、一旦吸収した排泄物の逆戻りを防止する目的で全体がクレープ紙等の吸水紙13によって被覆されており、平面形状がおむつ本体15と同様に擬似砂時計状に形成されている。なお、おむつ自体の目的や用途により、吸水紙13は省略しても良く、また、吸収体14の平面形状も小判型あるいは瓢箪型等の任意の形状に設計変更される。
また、本発明に係る製造方法により製造される吸収性物品が生理用ナプキンである場合、表面シート11のメッシュシート17の開孔25は、直径を0.05〜2.0mm、好ましくは0.1〜1.0mmとし、その開孔25の数を200〜600個/cmと小さくすることが好ましいが、このように開孔25が小さなメッシュシート17であっても、上述したように表面シート11を形成することによって、従来のように開孔25が完全に塞がることがない。従って、このように形成された表面シート11は、体液通過性や通気性が阻害されることがなく、また接着強度が強いので、この表面シート11を用いて製造された生理用ナプキンは、着用感に非常に優れたものとなる。
以上、本発明の内容を一実施形態について説明したが、本発明はその構成を以下のように変更することができる。
図11は、本発明に係る製造方法により製造された吸収性物品の第2実施形態であるパンツ型の紙おむつを展開して肌当接面側から見た一部破断平面図であり、図12は、図11に示す紙おむつの着用時における斜視図であり、図13は図11のXI−XI断面図である。
図11ないし図13に示されるように、本実施形態に係るパンツ型の紙おむつ(以下、「本紙おむつ」と言う。)10′は、表面シートの製造方法及び吸収体の構成を除くその他の構成は、上述した紙おむつ10と実質的に同一であるので、以下では対応する構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
すなわち、本紙おむつ10′は、図示するように、肌当接面側に配置される表面シート11′と、外面側に配置されるバックシート12と、これらの両シート11′,12間に介在され、その全体がクレープ紙等の吸水紙13で被覆されて成る吸収体14′とにより、平面形状が擬似砂時計状とされたおむつ本体15が構成されている。
本紙おむつ10′に使用される吸収体14′には、おむつ本体15の臀部当接位置、具体的には、おむつ本体15の後身頃10BPと脚周り部10LOとの間の着用者の排便口が当接する位置に、排泄物(特に軟便)を収納保持することが可能な開口部30である便ポケット31が設けられている。このように吸収体14′に便ポケット31が設けられていると、便ポケット31に排泄物を収納保持することで、その広がりを防止することができ、着用者の肌を徒らに汚すことがなくなるので、着用者の臀部を清潔に保つことができ、肌荒れや皮膚炎の発生をより軽減することができる。
また、本紙おむつ10′は、便ポケット31の幅W1よりも広く、かつ吸収体(トップシート)14′の幅W2よりも狭い幅Wを有するメッシュシート17、すなわち少なくとも便ポケット31を覆うことができる幅Wであるメッシュシート17が、トップシート16の上面に、おむつ本体15の長手方向に延びて貼着されて形成された表面シート11′を用いて製造されている。従って、メッシュシート17の幅Wが少なくとも便ポケット31を覆うことができる幅であるので、メッシュシートの使用面積、すなわち使用量を少なくすることができ、吸収性物品の製造コストを低くすることができる。
なお、この表面シート11′も、図14に本紙おむつ10′を展開して肌当接面側から見た部分拡大平面図で示すように、上述した表面シート11と同様、トップシート16の幅方向における略中央部にメッシュシート17を載置して、メッシュシート17の開孔25と、シール部26とが重なり開孔25が塞がることがないように、両シート16,17を貼着して形成されている。
従って、体液通過性や通気性が阻害されることがなく、安定した接着強度を有する表面シート11′を形成することができると共に、メッシュシート17の使用量が減少した分だけ、本紙おむつ10′の製造コストを低減することができるという利点がある。
上述したように排泄物は、表面シート11′を通り、すなわちメッシュシート17の開孔25からトップシート16を通り、吸収体14′に移行し、排泄物に含まれる水分は、吸水紙13を介して吸収体14′に吸収保持され、排泄物の固形分は便ポケット31に収納保持される。このとき、表面シート11′が便ポケット31を覆うように設けられているので、便ポケット31に収納保持されている排泄物が、着用者の皮膚に直接当たることを防止することができ、皮膚炎や肌荒れの発生を防止することができる。
また、表面シート11′に設けられたメッシュシート17によって、一旦便ポケット31に収納保持された排泄物が、表面シート11上に逆戻りすることを防止することができる。従って、着用者の動きや体圧等により、紙おむつが所定の位置からずれたとしても、排泄物が表面シート11′上に広がることがなく、着用者の臀部を常に清潔に保つことができ、皮膚炎やカブレの発生を激減させることができる。また、排泄物がおむつ本体15から漏れ出ることを防止することができるので、被着用者にとっては、おむつの後処理が楽になる。
なお、吸収体14′の便ポケット31の平面形状は、図11に示すような矩形のものに限られるものではなく、この他、例えば図15(A)に示すような平面形状が楕円形、図15(B)に示すような背部側に向かって広がっている扇形、図15(C)に示すようなホームベース形状、図15(D)に示すような背部側に向かって広がったハート形等、公知の種々の形状とすることができる。これらの中でも特に、便ポケット31の平面形状が、図15(B)〜図15(D)に示すような背部側に向かって広がった末広がり状であると、吸収体14′に皺やヨレが生じることがなく、また排泄物(特に軟便)が排便口から背部側に向けてスムーズに流れるようになり、表面シート11′上に逆戻りすることがより減少するのでより好ましい。
また、吸収体14′の便ポケット31の断面形状も、図13に示すような矩形のものに限られるものではなく、この他、例えば図16(A)に示すような、略台形、すなわち表面シート11′側に向かって末広がり状等、公知の種々の形状とすることができる。
また、開口部30の構造も、図13に示すような、吸収体14′に設けられた凹部形状のものに限らず、この他、例えば図16(B)に示すように、吸収体14′に透孔32を設け、この透孔32をその下側からバックシート12及び/又は防水フィルム24で塞ぐことにより形成されたもの、さらにまた、図16(C)に示すように、吸収体14′を上層コア14′U及び下層コア14′Lの2層で構成し、上層コア14′Uには透孔33が設けられており、この透孔33をその下側から下層コア14′Lで塞ぐことによって形成されたもの等、公知の種々の構造とすることができる。
なお、本紙おむつ10′は、図11に示すように、必ずしもメッシュシート17をおむつ本体15の長手方向に延ばして、トップシート16の上面に貼着して形成された表面シート11′を用いて製造する必要はなく、例えば図17に本紙おむつ10′の変更例に係るパンツ型の紙おむつ10′(a)を肌当接面側から見た簡略上面図で示すように、少なくとも便ポケット31を覆うことができる面積であるメッシュシート17を、トップシート16の上面で、便ポケットを覆うように貼着して形成した表面シート11′(a)を用いて製造しても良い。
すなわち、本紙おむつ10′(a)は、少なくとも便ポケット31を覆うことができる面積である、すなわち便ポケット31と略同じ大きさ及び形状に形成されたメッシュシート17を、トップシート16の上面で、かつ便ポケット31に相当する位置に載置して、メッシュシート17の開孔25とシール部26とが重ならないように貼着することにより形成された表面シート11′(a)を用いて製造しても良い。
このような表面シート11′(a)であっても、メッシュシート17の開孔25が塞がることがないので、体液通過性や通気性が阻害されることがなくなり、またメッシュシート17の使用量を必要最小限とすることができるので、本紙おむつ10′(a)の製造コストをより低減することができる。
なお、この表面シート11′(a)に使用されるメッシュシート17は、少なくとも便ポケット31を覆うことができる大きさ及び形状であれば、図示するように、メッシュシート17の形状及び便ポケット31の形状を同一の形状とする必要はなく、この他、例えばメッシュシート17を矩形状、便ポケット31をホームベース状とする等、異なる形状を組み合わせても良い。
さらにまた、本発明は、その構成を以下のように変更することができる。
図18は、本発明に係る製造方法により製造された吸収性物品の第3実施形態である失禁者用パッド(以下、「本パッド」と言う。)10′′の着用時における斜視図であり、図19は、図18のXVIII−XVIII断面図であり、図21は、本パッド10′′を肌当接面側から見た要部拡大上面図である。なお、本パッド10′′は、その基本的な構成は、表面シート11′′の構成を除くその他の構成は、上述した紙おむつ10′と実質的に同一なものであるので、以下では対応する構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本パッド10′′は、上述した紙おむつ10′(a)と同様に、メッシュシート17が便ポケット31の開口部30だけを覆うことができる程度の面積に形成されているが、前記紙おむつ10′と異なる点は、図19に示すように、この開口部30の上方に位置するトップシート16′′にもこの開口部30と略同等形状の開孔34が形成されており、この開孔34を覆うようにしてメッシュシート17が貼着されて形成された表面シート11′′が用いられている点である。
すなわち、本紙おむつ10′′は、図21に示すように、少なくとも便ポケット31を覆うことができる面積、すなわち便ポケット31と略同じ大きさに形成されたメッシュシート17を、トップシート16′′の便ポケット31の上方の位置に形成された開孔34を覆う位置に載置して、メッシュシート17の開孔25とシール部26とが重ならないように貼着して形成された表面シート11′′を用いて製造されている。
従って、本パッド10′′は、メッシュシート17の開孔25を塞ぐことがないので、体液通過性を阻害することがない。また、便ポケット31の開口部30がメッシュシート17だけで覆われた構造となっているので、排泄物が、メッシュシート17を通過して、トップシート16′′を介さずに、吸収体14′の便ポケットに収納保持されるので、排泄物の移行速度を向上させることができ、より体液通過性を向上させることができるという利点がある。
また、本パッド10′′は、さらに以下のようにその構成を変更することもできる。
図21は、本パッド10′′の変更例に係る吸収性物品であるパッド(以下、「本パッド」と言う。)10′′(a)の幅方向の断面図であり、その基本的な構成は、上述した紙おむつ10′,パッド10′′と実質的に同一であるので、以下では対応する構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
すなわち、表面シート11′′(a)は、上述した吸収性物品と同様に、吸収体14′の便ポケット31の開口部30だけを覆うことができる程度の面積に形成されたメッシュシート17が、トップシート16の上面で、便ポケット31の上方の位置に貼着されて製造されているが、上述したパッド10′′と異なる点は、図21に示すように、便ポケット31の表面にトップシート16が、便ポケット31に沿うように貼着され、メッシュシート17のみで便ポケット31を覆うことができるように製造されている点である。
このような表面シート11′′(a)であっても、上述したように、メッシュシート17の開孔25とシール部26とが重ならないように貼着することにより、メッシュシート17の開孔25が塞がることがないように製造することができる。従って、体液通過性や通気性が阻害されることがなくなると共に、便ポケット31の底部にトップシート16が位置するので、便ポケット31に移行した排泄物のうち、特に尿や軟便の水分等の体液の拡散性が向上する。
以上、本発明の内容を幼児用あるいは大人用のテープ式の使い捨ておむつについて説明したが、本発明は、このようなテープ式の使い捨ておむつに限らず、これがパンツ型の使い捨ておむつであってもよく、また、幼児用のトレーニングパンツ、さらにまた失禁パッド等の、当分野で公知の吸収性物品の製造方法及びその方法により製造された吸収性物品に適用できるものである。
本発明の第1実施形態に係るテープ式紙おむつの展開平面図である。 図1のI−I断面図である。 表面シートの拡大図である。 表面シートの変更例を示す拡大図である。 表面シートの他の変更例を示す拡大図である。 表面シートのさらに別の変更例を示す拡大平面図である。 表面シートのさらに別の変更例を示す拡大平面図である。 表面シートのさらに別の変更例を示す拡大平面図である。 表面シートのさらに別の変更例を示す拡大平面図である。 表面シートのさらに別の変更例を示す拡大平面図である。 本発明の第2実施形態に係るパンツ型の紙おむつの展開平面図である。 図11に示す紙おむつの着用時における斜視図である。 図11のXI−XI断面図である。 図11に示す紙おむつを肌当接面側から見た要部拡大平面図である。 吸収体の変更例を示す平面図である。 吸収体の変更例を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の変更例に係るパンツ型紙おむつの簡略展開平面図である。 本発明の第3実施形態に係る失禁者用パッドの着用時における斜視図である。 図18のXVIII−XVIII断面図である。 図18に示すパッドを肌当接面側から見た要部拡大平面図である。 本発明の第3実施形態の変更例に係る失禁者用パッドの幅方向における断面図である。 従来の表面シートの拡大図である。
符号の説明
10,10′,10′′ 吸収性物品
11,11′,11′′,110 表面シート
12 バックシート
13 吸水紙
14,14′ 吸収体
15 物品本体
16,116 トップシート
17,117 メッシュシート
24 防水フィルム
25,125 メッシュシートの開孔
26,126 シール部
30 吸収体の開口部
31 便ポケット
32 吸収体の透孔
33 吸収体の上層コアの透孔
34 トップシートの開孔

Claims (9)

  1. 少なくとも肌当接面側に配置され、トップシート及び複数の開孔を有するメッシュシートを貼着することにより形成されている表面シートと、外面側に配置されるバックシートと、前記両シート間に介在される吸収体とにより物品本体が構成されている吸収性物品の製造方法であって、前記メッシュシートを接着設備の手前にて、シートをCD方向及び/又はMD方向にずらして、前記開孔とシール部とが重ならないように位置調整をして、前記トップシートと貼着することにより前記表面シートを形成することを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  2. 前記表面シートは、接着剤を使用しない方法により貼着して形成されることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
  3. 前記吸収体の臀部当接位置に排泄物を収納保持する便ポケットである開口部が設けられており、該開口部は、前記表面シートで覆われていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品の製造方法。
  4. 前記開口部は、前記表面シートの前記メッシュシートのみで覆われていることを特徴とする請求項3に記載の吸収性物品の製造方法。
  5. 前記位置調整は、シールパターンと、前記メッシュシートの前記開孔のパターンとが同じパターンであり、前記シールパターンのピッチを前記開孔パターンのピッチとずらすことにより行なわれることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の吸収性物品の製造方法。
  6. 前記位置調整は、前記シールパターン及び前記開孔パターンを千鳥状にし、前記シールパターンのピッチを前記開孔パターンのピッチとずらすことにより行なわれることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の吸収性物品の製造方法。
  7. 前記位置調整は、前記シールパターンのピッチを前記開孔パターンのピッチより1/2ピッチずらすことにより行なわれることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の吸収性物品の製造方法。
  8. 前記シール部の直径は、前記メッシュシートの前記開孔の直径よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の吸収性物品の製造方法。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の吸収性物品の製造方法によって製造されることを特徴とする吸収性物品。
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