JP2006204717A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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健二 伊藤
Koichi Hosomi
光一 細見
Katsuhiko Asanuma
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Abstract

【課題】 排水経路中に排水弁より上流側に位置してリント捕獲装置とを設けたドラム式洗濯機において、排水経路中に溜まった水がリントフィルタを取り外すことによって外部に漏れ出ることを防止する。
【解決手段】 本体箱1の左右両側板21,22のうち、例えば左側板21側に寄せてリント捕獲装置19を配設し、排水弁18をリント捕獲装置19よりも下方で且つリント捕獲装置19から本体箱1の左右方向中央側に離して配設する。脱水時に水槽2および回転槽3からなる槽体4内に残った水が排水口50から排水管路17内に流れは入ると、その水は排水弁18から上流側に溜まる。このとき、リント捕獲装置19が排水弁18よりも上にあり、しかも、両者を接続する排水管55が比較的長いことから、水は排水管55内に溜まり、リント捕獲装置19内に浸入することはない。従って、リントフィルタを取り外す際に水が外部に漏れ出る恐れがない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、槽体からの排水を機外に排出する排水管路中にリント捕獲装置と排水弁などの排水制御手段とを設けたドラム式洗濯機に関する。
洗濯する際、洗濯物から糸屑などの所謂リントが生じ、排水時にこのリントをそのまま排出すると、排水を制御するための排水弁や排水ポンプなどを詰まらせる要因となる。このため、リントを捕獲する種々のリント捕獲装置が提案されているが、一般的なリント捕獲装置は、リントフィルタを有したフィルタケースを排水経路中の排水弁や排水ポンプよりも上流側に接続して排水中からリントを捕獲すると共に、捕獲したリントを除去する掃除が必要なことから、リントフィルタを機外から着脱できるように構成される(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−282616号公報
特許文献1に記載された排水構成では、リント捕獲装置と排水ポンプとを同じ高さ位置に配設している。また、排水制御手段を排水ポンプではなく、排水弁としたものでは、多くはリント捕獲装置に排水弁を直結している。このように、リント捕獲装置と、排水弁や排水ポンプなどの排水制御手段とが同じ高さ位置に配設されていたり、直結されていたりすると、排水終了時(排水弁の閉時或いは排水ポンプの停止時)に槽体などに残った水が排水弁や排水ポンプまで流れてきてそこに溜まり始めると、その後から流れてくる水によって直ぐに水位が上昇してリント捕獲装置にまで水が浸入してくる。この状態で、リントフィルタの掃除のために、該リントフィルタをフィルタケースから取り外すと、リント捕獲装置に溜まった水が外部に漏れ出て床面を濡らすという問題を生ずる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、排水経路中に水が溜まっていたとしても、リントフィルタを掃除のために取り外した場合に外部に水が漏れ出ることを防止できるドラム式洗濯機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、本体箱の内部に、水槽と該水槽内に配設された回転槽とを有した槽体を、前記回転槽の回転中心軸線が水平または水平に対し傾くようにして配設し、前記槽体内の水を機外に排出する排水管路中に、前記槽体内の水の機外への排出を制御する排水制御手段と、該排水制御手段より上流側に位置されて前記排水管路を流れる水中からリントを捕獲するリントフィルタを着脱可能に有したリント捕獲装置とを設けたドラム式洗濯機において、
前記本体箱の内部下方に、前記リント捕獲装置を、前記本体箱の一側面近くに配設し、前記排水制御手段を、前記リント捕獲装置よりも下方で且つ前記リント捕獲装置から離れた位置に配設したことを特徴とするものである。
上記手段を採用した本発明によれば、リント捕獲装置が排水制御手段(排水弁や排水ポンプなどによって構成される。)よりも高い位置にあって、しかもリント捕獲装置と排水制御手段とは離れた位置関係にあるので、洗濯後に水槽に残った水が排水経路内に流れ出てきても、その水は排水経路中のリント捕獲装置と排水制御手段との間を接続している経路内に溜められるようになる。このため、リントフィルタを取り外した際に、水が外部に漏れ出ることを極力防止できる。
以下、本発明の一実施例を乾燥機能付きドラム式洗濯機に適用して図面を参照しながら説明する。
まず、図2に基づきドラム式洗濯機全体の概略構成を説明する。図2に示すように、洗濯機の外殻を構成する本体箱1の内部には、水槽2および該水槽2内に同心的に収納された回転槽(ドラム)3からなる槽体4が、回転槽3の回転中心軸線Cを、本体箱1の前後方向に指向させると共に、水平に対して所定角度だけ傾けた状態にして配設されている。水槽2は、貯水可能な有底円筒状をなし、左右両側がピストン式のダンパ5および圧縮コイルばね6を主体とするサスペンション7を介して本体箱1に弾性支持されている。回転槽3は、周壁に多数の小孔3aを有する有底円筒状をなし、水槽2に回転可能に支持されて洗濯から脱水を経て乾燥までを実行可能としている。
水槽2の上部外周には、循環風路8が設けられて、この循環風路8内に乾燥用の温風を生成するヒータ9および送風ファン装置からなる温風生成装置11が配設されている。そして、乾燥時には、この温風生成装置11により生成された温風が槽体4内に供給され回転槽3内の洗濯物を乾燥させる。また、水槽2の外底面(後部端面)には、洗濯機モータ12が配設され、洗い、すすぎ、脱水および乾燥時に回転槽3を回転駆動する。
一方、本体箱1の前面部には、回転槽3に対する衣類の出入口13が設けられていると共に、この出入口13を開閉するドア14が回動可能に取り付けられている。そして、本体箱1の出入口13と水槽2の前面開口部との間は、ベローズ15によって水密に連結され、また、出入口13とドア14との間は、ベローズ15と一体のドアパッキン16によってシールされるようになっている。
本体箱1の内部下方には、槽体4内の水を機外に排出するための排水経路としての排水管路17が設けられている。この排水管路17は、槽体4内の水を自然排水するためのもので、途中に、排水制御手段としての排水弁18、この排水弁18よりも上流側(槽体4側)に位置するリント捕獲装置19が設けられている。排水弁18は、図示しないモータなどの電動駆動源によって開放動作されるようになっており、省電力のために、洗濯後の排水時、および脱水時に開放される以外は閉じられた状態にある。
ここで、本体箱1の構成、リント捕獲装置19の構成、排水弁18とリント捕獲装置19との配設位置について順に説明する。まず、本体箱1は、図3に示すように、基台20、この基台20上に固定された左右両側板21,22を備えている。これら左右の両側板21,22の前部には、基台20との間に点検口23を構成する隙間を残すようにして、両側板21,22間を連結する前補強板24が固定され、更に、左側板21の前下部と基台20との間には、前部左下補強板25が固定されている。一方、左右両側板21,22の後部には、図2に示すように、中間部に比較的大きな点検口26を構成する隙間を残すようにして、両側板21,22間を連結する上下の後補強板27a,27bが固定されている。更に、左右両側板21,22の上部には、両者間を連結する天板28が固定されている。
以上の基台20を除く、左右両側板21,22、前補強板24、前部左下補強板25、上下の両後補強板27a,27b、天板28などによって本体箱1の主体である筺体29が構成される。なお、基台20および天板28はプラスチック製、筺体29を構成する左右両側板21,22、前補強板24、前部左下補強板25、上下の両後補強板27a,27bは金属(鉄板)製である。
そして、このように基台20上に構成された筺体29の前部には、図2に示すように、前補強板24を覆うプラスチック製の前カバー30が取り付けられ、天板28には、これを覆うプラスチック製のトップカバー31が取り付けられる。また、前カバー30とトップカバー31との間には、プラスチック製の操作パネル32が取り付けられる。更に、本体箱1の前部には、その点検口23を閉鎖するプラスチック製の前蓋33がねじ止めなどによって着脱可能に取り付けられると共に、本体箱1の後部には、点検口23を閉鎖する鉄板製の後蓋34がねじ止めなどによって着脱可能に取り付けられる。
以上のように構成された本体箱1において、衣類の出入口13が面する側面が前面となる。従って、この実施例において、回転槽3の回転中心軸線Cは、本体箱1の前後方向に指向しており、本体箱1の前側面(前面)と後側面(後面)とは回転槽3の回転中心軸線Cの指向方向に対向する両側面となり、左側面(左側板21、基台20の左側面壁20a)と右側面(右側板22、基台20の右側面壁20b)とは回転槽3の径方向に対向する両側面となる。
因みに、前記衣類の出入口13は前カバー30に形成されており、前補強板24には、出入口13に連なる円形口35が開口形成されている。そして、ドア14は、前補強板24に回動可能に支持されている。また、ドアパッキン16と一体のベローズ15は、前補強板24に固定され、出入口13と円形口35との間もシールしている。
さて、前記リント捕獲装置19は、図5に示すように、フィルタケース36と、キャップ37に取り付けられた例えば格子状のリントフィルタ38とを備えている。上記フィルタケース36は、水平方向に延びる円筒状のケース主体39の上部に後ろ向きに突出する入口パイプ40を一体形成する共に、後部に下向きに突出する出口パイプ41を一体形成してなる。また、この実施例では、ケース主体39の側部に、図4に示すように入口パイプ40と出口パイプ41との間に位置して循環ポンプ42のケーシング43が一体に形成されている。このケーシング43の一側面は開放されており、この開放側面には、ケーシング側板44が固定される。そして、このケーシング側板44には、ケーシング43内に収容されたベーン42aを回転駆動するためのモータ45が取り付けられている。
上記リントフィルタ38は、フィルタケース36のケース主体39内に取り出し可能に収納される。そして、ケース主体39の前端部は、リントフィルタ38の取り出しのために開口されて取出口46とされている。この取出口46の内周部にはねじ46aが形成されていると共に、キャップ37の外周部には、この取出口46のねじ46aに螺合するねじ37aが形成されていて、リントフィルタ38をケース主体39内に挿入した後、キャップ37を回すと、両ねじ37a,46aが螺合し、キャップ37が取出口46を閉鎖するようにしてケース主体39に固定されようになっている。なお、キャップ37の前面部には、回転操作用の摘み37bが形成されている。また、キャップ37には、ケース主体39との間をシールするためのパッキン47が取り付けられている。
上記リント捕獲装置19のケース主体39は、本体箱1の一側面を構成する前面(本実施例では前蓋33)近くに位置するように基台20の前部、中でも、回転槽3の径方向に対向する両側面である左右両側面壁20a,20bのうちの一方側、例えば左側面壁20a側に寄せて、この実施例では左側面壁20aの近傍位置に固定される。このケース主体39の固定のために、当該ケース主体39の前部には、キャップ37を囲むようにして前面開放形の矩形箱状をなす取付部48が形成されている。また、基台20側には、図7に示すように、その周側面の一部である前側面壁20cの左端部分の上部を切り欠くようにして切欠部49が形成されている。
そして、ケース主体39は、取付部48を基台20の切欠部49内に位置させるようにして後ろ向きにほぼ水平に配置され、図4に示すように取付部48の右側部に一体に形成された固定片48aがねじ止めによって基台20の前側面壁20c上端に固定されている。なお、ケーシング43にも固定片(図示せず)が一体に形成され、この固定片もねじ止めによって基台20に固定されている。このようにしてリント捕獲装置19が本体箱1内の下方部の前部に左側面側に寄せて固定されている。
前記排水弁18は、図1に示すように、基台20の内底部の前部に、本体箱1の左右方向の略中央(回転槽3の回転中心軸線Cの真下付近)に位置するようにしてねじ止めなどによって固定されている。この排水弁18の固定位置は、図1に示すように、リント捕獲装置19よりも下方であって、且つ当該リント捕獲装置19からリント捕獲装置19から回転槽3の回転中心軸線C側に離れた位置となる。そして、リント捕獲装置19のケース主体39と水槽2の排水口50との間、ケース主体39と排水弁18との間には、それぞれ落差L1,L2が設けられているが、前者の方が後者よりも高く(L1>L2)設定されている。
ここで、本体箱1の左右両側板21,22のうち、左側板21の下側部分は、前部左下補強板25によって補強がなされているが、右側板22には、前部左下補強板25のような補強板が取り付けられていない。このため、右側板22の下側部分についても、左側板21と同様の補強をなすべく、矩形箱状のコントロールボックス51が右側板22と基台20との間にねじ止めなどによって固定されている。なお、上記コントロールボックス51内には、操作パネル32に設けられた図示しないスイッチの操作信号に基づいて、洗濯運転や乾燥運転を行うために、洗濯機モータ12や温風生成装置11のヒータ9、送風ファン装置10を制御するためのマイコン、その周辺回路などが収納されている。
上記のように固定されたコントロールボックス51の配設位置は、本体箱1内の下方部前部のうち、回転槽3の径方向に対向する本体箱1の左右両側面のうち、リント捕獲装置19の固定位置とは反対側の右側面側に寄せた位置となっている。この結果、図1に示すように、円筒状の水槽2の円形周壁に沿うようにしてリント捕獲装置19、排水弁18、コントロールボックス51が配置され、高位に設けられるリント捕獲装置19と背の高いコントロールボックス51とが比較的空間的に余裕のある左右両側、背が余り高くなく低位に設けられる排水弁18が空間的に余裕のない中央部に設けられることとなって点検口23をできるだけ塞ぐことのないようにしている。
本体箱1の内部下方に固定されたリント捕獲装置19において、図5、図6に示すように、そのケース主体39の取付部48は、本体箱1の前蓋33に近接している。そして、前蓋33には、そのケース主体39の取付部48に連通する矩形状の開口部52が形成されており、この開口部52は前蓋33に回動可能に支持された扉板53によって開閉されるようになっている。この場合、リント捕獲装置19のリントフィルタ38の取り出し部分である開口部52、ひいてはこれを開閉する扉板53の下端は、基台20の脚20dの下端からの高さHが90mm以上となるように設定されている。
次に、排水管路17において、リント捕獲装置19のケース主体39の入口パイプ40には、一端側を水槽2の排水口50に接続した第1の排水管54の他端側が接続されている。この第1の排水管54は、ゴムなどの弾性材製で、例えば2箇所において蛇腹状に形成されている。この蛇腹状部54a,54bによって槽体4の横振れや縦振れなどがより良く吸収され、第1の排水管54の外れなどが防止される。
また、ケース主体39の出口パイプ41と排水弁18の入水部との間は、ほぼL字形に形成された第2の排水管55によって接続されている。そして、排水弁18の出水部には、第3の排水管56が接続されている。この第3の排水管56には、複数箇所に蛇腹状部56aが設けられており、この蛇腹状部56aによって第3の排水管56の向きを左右に自在に変えることができるようになっている。この場合、左右に位置変えされる第3の排水管56を支えるために、基台20には、一対の弾性爪片57a,57bからなる保持部57が排水弁18の左右両側に位置して形成されている。
本体箱1の基台20の左右両側面壁20a,20bには、排水弁18と略同一の高さ位置に引出口58,59が形成されており、家庭の排水パン(図示せず)の下水口60の位置に応じて、第3の排水管56に接続された第4の排水管61がこれら引出口58,59のいずれかから機外に引き出されるようになっている。また、家庭によっては洗濯機を設置する排水パンの下水口60が基台20の内側に来る場合があるので、この場合を考慮して第4の排水管61を基台20内に導入して当該第4の排水管61の先端出口を下水口60に差し込むことができるようになっている。
このように第4の排水管61を基台20内に導入する場合、第4の排水管61が比較的長いので、図8に示すように基台20内を後方に引き回して下水口60へ至らしめるようにしている。そして、基台20には、第4の排水管61を後方に引き回す際に、当該第4の排水管61を支えるために、前記保持部57と同様の一対の弾性爪片62a,62bからなる保持部62が複数形成されている。
なお、前記循環ポンプ42は、洗濯時に駆動されて槽体4内の洗濯水を循環させるもので、そのケーシング43の吐出部は、循環用ホース63によって水槽2の上部に接続されている。また、水槽2には溢水口64が形成されており、この溢水口64は、溢水用ホース65を介して排水弁18の出水部に設けられた分岐部に接続されている。
次に上記構成の作用を説明する。洗濯時には、排水弁18は閉じており、給水が行われると、槽体4内に洗濯水が貯留される。この状態で、回転槽3が回転駆動され、洗濯が行われる。この洗濯中、循環ポンプ42が駆動されるため、槽体4内の洗濯水が第1の排水管54、リント捕獲装置19のケース主体39、循環ポンプ42、循環用ホース63を介して循環する。この洗濯水の循環中において、水中のリントはリント捕獲装置19のケース主体39を通る際にリントフィルタ38に捕獲される。
洗濯が終了すると、排水弁18が開放される。このため、槽体4内の洗濯水が第1の排水管54、ケース主体39、第2の排水管55、排水弁18、第3の排水管56、第4の排水管61を通って下水口60へと排出される。この排水時、排水中に含まれるリントは、リントフィルタ38に捕獲される。洗濯後の排水が終了すると、回転槽3が高速度で回転駆動される脱水が行われる。この脱水時においても、排水弁18は開放されていて洗濯物から振り切られた水は上述の経路を辿って下水口60へと排出される。このときも同様に水中のリントはリントフィルタ38によって捕獲される。そして、脱水が終了すると、排水弁18は閉じられる。すすぎ後の脱水が終了すると、槽体4内に温風生成装置11から温風を供給しながら回転槽3を回転駆動する乾燥運転が行われ、この乾燥運転の終了をもって洗いから乾燥までの運転を終了する。
上述のように脱水が終了すると、排水弁18は閉じられるため、脱水の終了時に槽体4内や排水口50から排水弁18に至るまでの排水管路17内に水が残って場合、その水は、排水管路17内を流れて排水弁18まで行き着くと、そこで止められて当該排水弁18から第2の排水管55へと順に上流側の管路内に溜められてゆくようになる。
特に、すすぎ後の脱水が終了したときに、排水弁18から上流側の排水管路17内に溜まった水は、乾燥運転が終了してもそのまま残された状態となる。このため、仮に排水弁18とリント捕獲装置19とが同じ高さ位置に設けられていたとすると、第2の排水管55が水平に配設された直管となるので、排水弁18によって止められて排水管路17内に残った水は、リント捕獲装置19のケース主体39にも浸入する。従って、掃除のためにリントフィルタ38をケース主体39から取り外すと、水が取出口46から外部に漏れ出るようになる。
しかしながら、本実施例では、排水弁18をリント捕獲装置19よりも下方に配置したので、排水弁18で止められた水は、まず第2の排水管55内に溜められ、そして当該第2の排水管55内での水位を次第に上昇させてゆくようになる。この場合、排水弁18がリント捕獲装置19から離して配置されているため、両者を繋ぐ第2の排水管55の長さも比較的長くなり、その内容積も大きなものとなる。しかも、本実施例では、特に、第2の排水管55をL字形にしたので、直管を傾斜状態に配設した場合よりも更に長さが長くなってその内容積も増加する。
このため、第2の排水管55の貯水容量は大きく、槽体4内などに残っていた水が相当量あっても、第2の排水管55が満水となってリント捕獲装置19内に浸入することは、極くまれなこととなる。従って、通常の状況においては、脱水後に槽体4内に残った水は、第2の排水管55内に溜められるに止まり、リント捕獲装置19内にまで浸入する恐れはなく、リントフィルタ38を掃除するために、キャップ37を取出口46から外しても、そこから水が外部に漏れ出るといった恐れはない。
ところで、排水弁18の排水性能は、水槽2の排水口50と排水弁18との落差L(L1+L2)によって定まるが、この落差は無制限に大きくすることは勿論できない。この制限ある落差の中で、リント捕獲装置19の高さをどのように定めるかについて、本実施例では、排水口50と排水弁18との落差L内において、排水口50とリント捕獲装置19との間の落差L1をリント捕獲装置19と排水弁18との間の落差L2よりも大きくした(L1>L2)。このように定めた理由は次の通りである。
即ち、水槽2の排水口50とリント捕獲装置19とを接続する第1の排水管54は、槽体4の振れ動きを吸収するためにゴムなどの弾性材により製造され、特に本実施例では蛇腹状部54a,54bが設けられている。排水時、この弾性材からなる第1の排水管54は、中を流れる水の重量によって下方に撓む。すると、排水の終了時(排水弁18の閉時)に第1の排水管54の内部に残る水の量が多くなる。この場合、排水口50とリント捕獲装置19との間の落差L1が大きければ、それだけ第1の排水管54のフィルタケース36の入口パイプ40より下方へ撓む量が小さくなるので、排水の終了時に第1の排水管54内に残る水の量を減らすことができる。
これに関連して、本実施例では、基台20の前側面壁20cの上部を切り欠いて切欠部49を形成し、ここにリント捕獲装置19の取付部48を配置するようにしたので、切欠部49を設けることなく取付部48を前側面壁20cの上端に載せて固定する場合に比べてリント捕獲装置19を低い位置に配設することができる。このようにすることによって、排水口50とリント捕獲装置19との間の落差L1をリント捕獲装置19と排水弁18との間の落差L2よりも大きくする構成を容易に実現することができる。
また、リントフィルタ38を取り外す場合には、まず前蓋33の扉板53を開き、そして摘み37bを摘んでキャップ37を回し、当該キャップ37を取出口46から取り外す。すると、キャップ37に取り付けられているリントフィルタ38をケース主体39内から取り出すことができる。このようにリントフィルタ38の掃除をするには、前蓋33に設けられている扉板53を開かねばならない。ところが、洗濯機は一般に防水パン内に置かれることが多く、リント捕獲装置19を余り低い位置に設けると、当然、扉板53の位置も低くなり、防水パンの周囲の防水壁が邪魔になって扉板53を開くことができなくなってしまう恐れがある。
然るに、本実施例によれば、リント捕獲装置19のリントフィルタ38の取り出し部分である前蓋33の開口部52の下端(扉板53の下端)の高さ位置を、本体箱1の下端、つまり基台20の底部から下方に突出する脚20dの下端から90mm以上となるように、キャップ37の下端の高さ位置を設定した。このようにすることにより、通常の防水パンでは、その周囲の防水壁の高さが90mmを越えるものはないので、防水パンの防水壁によってリンタフィルタ38の着脱が妨げられる恐れはない。
更に、本実施例では、本体箱1内の前部の左右両側にリント捕獲装置19およびコントロールボックス51を配設し、中央部に排水弁18を配設したので、点検口23から本体箱1内に手を差し入れて行う作業、例えば、第3の排水管56の方向を変えたり、第4の排水管61を基台20内で引き回したり、排水弁18を点検したりする作業し易くなる。
即ち、従来では、コントロールボックス51は、基台20の前部に横長にして配置されていた。これでは、点検口23がコントロールボックス51によって大きく塞がれるため、点検口23を通じて行う作業がし難い。しかしながら、本実施例では、点検口23を広く取れるので、そのような不具合は生じない。
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定されるものではなく、以下のような拡張或いは変更が可能である。
回転槽3の回転中心軸線Cは、水平としても良い。
槽体4は、本体箱1内に回転槽3の回転中心軸線Cが左右方向に指向するように配設しても良い。
乾燥機能は無くても良い。
排水弁18に代えて、排水ポンプ(排水制御手段)としても良い。この場合、排水ポンプの吐出口に接続される排水管路は、途中部分を水槽2内に溜める水位よりも上方に上げることによって水槽2内に水が溜められるようにする。
本発明の一実施例を示すもので、主要部品の配置関係を示す概略的なドラム式洗濯機の正面図 ドラム式洗濯機の縦断側面図 基台と共に示す筺体の正面図 基台と排水管路の斜視図 リント捕獲装置部分の縦断側面図 リントフィルタの取り出し部分を示す斜視図 リントフィルタの取り付け部分の斜視図 排水管路を基台内に納めた斜視図
符号の説明
図面中、1は本体箱、2は水槽、3は回転槽、4は槽体、13は衣類の出入口、14はドア、17は排水管路、18は排水弁(排水制御手段)、19はリント捕獲装置、20は基台、29は筺体、36はフィルタケース、38はリントフィルタ、49は切欠部、50は排水口、51はコントロールボックス、52は開口部(リントフィルタの取り出し部分)、54ないし56は第1ないし第3の排水管、61は第4の排水管である。

Claims (6)

  1. 本体箱の内部に、水槽と該水槽内に配設された回転槽とを有した槽体を、前記回転槽の回転中心軸線が水平または水平に対し傾くようにして配設し、前記槽体内の水を機外に排出する排水管路中に、前記槽体内の水の機外への排出を制御する排水制御手段と、該排水制御手段より上流側に位置されて前記排水管路を流れる水中からリントを捕獲するリントフィルタを着脱可能に有したリント捕獲装置とを設けたドラム式洗濯機において、
    前記本体箱の内部下方に、前記リント捕獲装置を、前記本体箱の一側面近くに配設し、前記排水制御手段を、前記リント捕獲装置よりも下方で且つ前記リント捕獲装置から離れた位置に配設したことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 前記リント捕獲装置を、前記本体箱の側面であって、前記回転槽の径方向に対向する両側面のうちの一方側に寄せて配設し、前記排水制御手段を、前記リント捕獲装置よりも下方で且つ前記リント捕獲装置から前記回転槽の回転中心線側に離れた位置に配設したことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  3. 前記本体箱は、基台と、この基台上に配設された筺体とを備え、
    前記フィルタ捕獲装置は、前記リントフィルタを着脱可能に収納したフィルタケースを備え、
    前記基台は、周側面の一部において上部を切り欠くようにして形成した切欠部を有し、前記フィルタケースは前記リントフィルタの取り出し部分を前記切欠部内に位置させるようにして前記基台に固定されていることを特徴とする請求項1または2記載のドラム式洗濯機。
  4. 前記排水管路に接続された前記水槽の排水口と前記フィルタ捕獲装置との間、および前記フィルタ捕獲装置と前記排水制御手段との間には、それぞれ落差があり、前者の落差の方が後者の落差よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のドラム式洗濯機。
  5. 前記フィルタ捕獲装置と前記排水制御手段とを接続する管路は、L字形であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のドラム式洗濯機。
  6. 前記フィルタ捕獲装置は、前記リントフィルタの取り出し部部分の下端が前記本体箱の下端から90mm以上の高さ位置となるように配設されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のドラム式洗濯機。

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