JP2006203855A - 弾性表面波装置の製造方法および弾性表面波装置 - Google Patents

弾性表面波装置の製造方法および弾性表面波装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 半導体基板にIC領域と弾性表面波素子領域とを備え一つのチップに構成した弾性表面波装置において、弾性表面波素子を形成する部分の平坦度を確保し、良好な特性の得られる弾性表面波装置の製造方法及び弾性表面波装置を提供する。
【解決手段】 半導体基板のIC領域に半導体素子層45を形成する工程と、配線層46を形成する工程と、IC領域および弾性表面波素子領域に層間絶縁膜38を形成する工程と、層間絶縁膜38の表面をCMP処理する工程と、CMP処理した層間絶縁膜38の上に圧電薄膜39を形成する工程と、弾性表面波素子領域における圧電薄膜39の上に弾性表面波素子40を形成する工程と、を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、半導体基板にIC領域と弾性表面波素子領域とを一つのチップに構成した弾性表面波装置の製造方法および弾性表面波装置に関する。
SAW共振子またはSAWフィルタに代表される弾性表面波素子は、高周波、小型、量産性などの優れた特徴を有することから、通信分野で広く利用されている。近年、携帯通信機器等の普及により、高周波域で用いられる部品の小型化、軽量化が強く求められている。
この要求に対して、例えば非特許文献1に示すように、弾性表面波素子をフィルタ単体として用いるのではなく高周波増幅回路などがその一部に形成された半導体基板上に、圧電薄膜を成膜し、SAWフィルタを形成した弾性表面波装置が提案されている。
J.H.Viseer,IEEE,Ultrasonics Symposium,p.195−200(1989)
このような、半導体基板にIC領域と弾性表面波素子領域を横に並べ、一つのチップに構成した弾性表面波装置において、IC領域には半導体素子とそれらを接続する配線が絶縁膜を介して積層されている。一方、弾性表面波素子領域には絶縁膜のみが積層されるため、IC領域と弾性表面波素子領域との間に段差が生ずる。通常、このような弾性表面波装置は、半導体ウエハに多数の弾性表面波装置をそれぞれ隣接するように形成しているが、絶縁層などの層を積層していくことによってこの段差が傾斜を伴なって弾性表面波素子領域に進行し、弾性表面波素子領域表面の平坦度を確保できないという問題がある。表面の平坦度が悪いと、弾性表面波素子の製作にあたり寸法精度を確保できず、弾性表面波素子の特性を劣化させる。また、平坦度が悪いことによる表面の凹凸が圧電薄膜を形成する際の膜厚のばらつきとなり、弾性表面波素子の共振周波数がばらつくことが予想される。また、このような弾性表面波装置において、弾性表面波素子を形成する前に基板を平坦化する必要があるが、CMP(Chemical Mechanical Polishing)処理などを用いて弾性表面波素子領域の表面を平坦化する知見はなかった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、半導体基板にIC領域と弾性表面波素子領域を一つのチップに構成した弾性表面波装置において、弾性表面波素子を形成する部分の平坦度を確保し、良好な特性の得られる弾性表面波装置の製造方法および弾性表面波装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の弾性表面波装置の製造方法は、半導体基板に少なくともIC領域と弾性表面波素子領域とを備え、それぞれが並列に配置され一つのチップに構成した弾性表面波装置の製造方法であって、前記半導体基板上の前記IC領域に半導体素子と、前記半導体素子を覆う素子絶縁膜とを備える半導体素子層を形成する工程と、前記半導体素子層の上に前記半導体素子との接続を行う複数の配線と、前記配線間の絶縁をする配線絶縁膜とを積層して備えた配線層を形成する工程と、前記各工程において前記弾性表面波素子領域には前記半導体素子層を構成する前記素子絶縁膜と、前記配線層を構成する前記配線絶縁膜とが積層しており、前記IC領域および前記弾性表面波素子領域の配線絶縁膜の上に、表面が平坦化された層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜の上に圧電薄膜を形成する工程と、前記弾性表面波素子領域における前記圧電薄膜の上に弾性表面波素子を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
この弾性表面波装置の製造方法によれば、層間絶縁膜の表面を平坦化することにより、層間絶縁膜の上に形成する圧電薄膜を平坦な状態を保持して形成することができる。このことから、圧電薄膜上に形成されるIDT電極を含む弾性表面波素子は寸法精度良く形成でき、共振周波数のばらつきがなく特性の良好な弾性表面波装置を提供できる。また、層間絶縁膜の表面が平坦化されることにより、圧電薄膜の結晶配向性が向上し電気機械結合係数K2が大きくなるという効果も生ずる。
また、本発明の弾性表面波装置の製造方法は、前記表面を平坦化された層間絶縁膜を形成する工程が、層間絶縁膜を形成した後にその表面をCMP処理する工程であることが望ましい。
この弾性表面波装置の製造方法によれば、層間絶縁膜の表面をCMP処理することにより平坦化し、層間絶縁膜の上に形成する圧電薄膜を平坦な状態を保持して形成することができる。このことから、圧電薄膜上に形成されるIDT電極を含む弾性表面波素子は寸法精度良く形成でき、共振周波数のばらつきがなく特性の良好な弾性表面波装置を提供できる。
また、本発明の弾性表面波装置の製造方法は、前記表面を平坦化された層間絶縁膜を形成する工程が、SOG膜を形成する工程であっても良い。
この弾性表面波装置の製造方法によれば、層間絶縁膜としてSOG(Spin On Glass)膜を用いることにより表面が平坦化された層間絶縁膜を容易に得ることができる。このSOG膜は、液体のSOG材をスピンコートした後に高温でベイクして得られる。
また、本発明の弾性表面波装置の製造方法は、前記弾性表面波素子領域における前記半導体基板上あるいは前記素子絶縁膜または前記配線絶縁膜の上に、少なくとも一層の層厚み調整膜を形成する工程を有することが望ましい。
この弾性表面波装置の製造方法によれば、弾性表面波素子領域における前記半導体基板上あるいは素子絶縁膜または配線絶縁膜の上に層厚み調整膜を適宜設けることにより、IC領域と弾性表面波素子領域との段差を少なくし、CMP処理またはSOG膜形成での層間絶縁膜の平坦化を容易にすることができる。
また、本発明の弾性表面波装置の製造方法は、前記層厚み調整膜は前記弾性表面波素子の下方に備え、かつ前記弾性表面波素子を形成する領域を前記弾性表面波装置の厚さ方向に投影した領域が、前記層厚み調整膜を形成する領域に含む位置および面積で形成することが望ましい。
この弾性表面波装置の製造方法によれば、層厚み調整膜を弾性表面波素子の下方でかつ、弾性表面波素子を含む位置および面積で形成することにより、弾性表面波素子を形成する部分の段差が少なくなり、平坦度の良い面を形成できる。
また、本発明の弾性表面波装置の製造方法では、前記層厚み調整膜を形成する工程は、前記配線を形成する工程と同一工程であり、前記層厚み調整膜は同一層の前記配線と共に形成することが望ましい。
この弾性表面波装置の製造方法によれば、層厚み調整膜をIC領域の配線を形成する工程と同一工程で形成することができ、効率よく層厚み調整膜を形成することができる。
また、本発明の弾性表面波装置の製造方法は、前記素子絶縁膜および前記配線絶縁膜を形成後、前記素子絶縁膜および前記配線絶縁膜の表面をCMP処理する工程、または前記素子絶縁膜および前記配線絶縁膜としての前記SOG膜を形成する工程を含むことを特徴とする。
この弾性表面波装置の製造方法によれば、特に、配線層を多層形成する必要がある場合に、適宜にIC領域と弾性表面波素子領域の素子絶縁膜および前記配線絶縁膜をCMP処理またはSOG膜を形成して、IC領域と弾性表面波素子領域の間の段差を少なくすることができる。このことで、層間絶縁膜の平坦化を容易にすることができる。
また、本発明の弾性表面波装置の製造方法は、前記弾性表面波装置を多数備えたウエハ状態にて前記CMP処理または前記SOG膜を形成することが望ましい。
この弾性表面波装置の製造方法によれば、多数の弾性表面波装置を備えたウエハ状態でCMP処理またはSOG膜を形成することにより、素子絶縁膜、配線絶縁膜、層間絶縁膜の平坦化処理を効率よく実施できる。
また、本発明の弾性表面波装置は、半導体基板に少なくともIC領域と弾性表面波素子領域とが並列に配置され一つのチップに構成された弾性表面波装置であって、前記半導体基板上のIC領域には半導体素子と、前記半導体素子を覆い前記弾性表面波素子領域にも及ぶ素子絶縁膜とが形成された半導体素子層と、前記半導体素子層の上に前記半導体素子との接続を行う配線と、前記配線間を絶縁し前記弾性表面波素子領域にも及ぶ配線絶縁膜を積層して形成された配線層と、前記IC領域および前記弾性表面波素子領域の配線絶縁膜の上に形成され表面が平坦化された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜の上に形成された圧電薄膜と、前記弾性表面波素子領域における前記圧電薄膜の上に形成された弾性表面波素子と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、層間絶縁膜の表面を平坦化し、層間絶縁膜の上に形成する圧電薄膜を平坦な状態を保持して形成することができる。このことから、圧電薄膜上に形成されるIDT電極を含む弾性表面波素子は寸法精度良く形成でき、共振周波数のばらつきがなく特性の良好な弾性表面波装置を提供できる。また、層間絶縁膜の表面が平坦化されることにより、圧電薄膜の結晶配向性が向上し電気機械結合係数K2が大きくなるという効果も生ずる。
また、本発明の弾性表面波装置は、前記弾性表面波素子領域における前記半導体基板上あるいは前記素子絶縁膜または前記配線絶縁膜の上に、少なくとも一層の層厚み調整膜が形成されたことが望ましい。
この構成によれば、層厚み調整膜を弾性表面波素子領域における半導体基板上あるいは素子絶縁膜または配線絶縁膜の上に適宜設けることにより、IC領域と弾性表面波素子領域との段差を少なくし、平坦化処理での層間絶縁膜の平坦化を容易にすることができる。このことから、弾性表面波素子を寸法精度良く形成でき、共振周波数のばらつきがなく特性の良好な弾性表面波装置を提供できる。
また、本発明の弾性表面波装置は、前記層厚み調整膜は前記弾性表面波素子の下方に備えられ、かつ前記弾性表面波素子が形成された領域を前記弾性表面波装置の厚さ方向に投影した領域を、前記層厚み調整膜が形成される領域に含む位置および面積で形成されたことが望ましい。
この構成によれば、層厚み調整膜を弾性表面波素子の下方でかつ、弾性表面波素子を形成する領域を含む位置および面積で形成することにより、弾性表面波素子を形成する部分の段差が少なくなり、平坦度の良い面を形成できる。このことから、弾性表面波素子を寸法精度良く形成でき、共振周波数のばらつきがなく特性の良好な弾性表面波装置を提供できる。
さらに本発明の弾性表面波装置の製造方法は、半導体基板に少なくともIC領域と弾性表面波素子領域とを備え、前記IC領域の上に前記弾性表面波素子領域を配置して一つのチップに構成した弾性表面波装置の製造方法であって、前記半導体基板上の前記IC領域に半導体素子と、前記半導体素子を覆う素子絶縁膜とを備える半導体素子層を形成する工程と、前記半導体素子層の上に前記半導体素子との接続を行う複数の配線と、前記配線間の絶縁をする配線絶縁膜とを積層して備えた配線層を形成する工程と、前記配線層の上に、表面が平坦化された層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜の上に圧電薄膜を形成する工程と、前記弾性表面波素子領域における前記圧電薄膜の上に弾性表面波素子を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
この弾性表面波装置の製造方法によれば、層間絶縁膜の表面を平坦化することにより、層間絶縁膜の上に形成する圧電薄膜を平坦な状態を保持して形成することができる。このことから、圧電薄膜上に形成されるIDT電極を含む弾性表面波素子は寸法精度良く形成でき、共振周波数のばらつきがなく特性の良好な弾性表面波装置を提供できる。また、層間絶縁膜の表面が平坦化されることにより、圧電薄膜の結晶配向性が向上し電気機械結合係数K2が大きくなるという効果も生ずる。
また、本発明の弾性表面波装置の製造方法は、前記表面を平坦化された層間絶縁膜を形成する工程が、層間絶縁膜を形成した後にその表面をCMP処理する工程であることが望ましい。
この弾性表面波装置の製造方法によれば、層間絶縁膜の表面をCMP処理することにより平坦化し、層間絶縁膜の上に形成する圧電薄膜を平坦な状態を保持して形成することができる。このことから、圧電薄膜上に形成されるIDT電極を含む弾性表面波素子は寸法精度良く形成でき、共振周波数のばらつきがなく特性の良好な弾性表面波装置を提供できる。
また、本発明の弾性表面波装置の製造方法は、前記表面を平坦化された層間絶縁膜を形成する工程が、SOG膜を形成する工程であっても良い。
この弾性表面波装置の製造方法によれば、層間絶縁膜としてSOG(Spin On Glass)膜を用いることにより表面が平坦化された層間絶縁膜を容易に得ることができる。このSOG膜は、液体のSOG材をスピンコートにて回転塗布した後に高温でベイクして得られる。
また、本発明の弾性表面波装置の製造方法は、前記素子絶縁膜および前記配線絶縁膜を形成後、前記素子絶縁膜および前記配線絶縁膜の表面をCMP処理する工程、または前記素子絶縁膜および前記配線絶縁膜としての前記SOG膜を形成する工程を含むことを特徴とする。
この弾性表面波装置の製造方法によれば、特に、配線層を多層形成する必要がある場合に、適宜にIC領域と弾性表面波素子領域の素子絶縁膜および前記配線絶縁膜をCMP処理またはSOG膜を形成して、IC領域と弾性表面波素子領域の間の段差を少なくすることができる。このことで、層間絶縁膜の平坦化を容易にすることができる。
また、本発明の弾性表面波装置の製造方法は、前記弾性表面波装置を多数備えたウエハ状態にて前記CMP処理または前記SOG膜を形成することが望ましい。
この弾性表面波装置の製造方法によれば、多数の弾性表面波装置を備えたウエハ状態でCMP処理またはSOG膜を形成することにより、素子絶縁膜、配線絶縁膜、層間絶縁膜の平坦化処理を効率よく実施できる。
また、本発明の弾性表面波装置は、半導体基板に少なくともIC領域と弾性表面波素子領域とを備え、前記IC領域の上に前記弾性表面波素子領域を配置して一つのチップに構成した弾性表面波装置であって、前記半導体基板上のIC領域には半導体素子と前記半導体素子を覆う素子絶縁膜とが形成された半導体素子層と、前記半導体素子層の上に前記半導体素子との接続を行う配線と前記配線間を絶縁し前記配線絶縁膜とを積層して形成された配線層と、前記IC領域の配線絶縁膜の上に形成され表面を平坦化された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜の上に形成された圧電薄膜と、前記弾性表面波素子領域における前記圧電薄膜の上に形成された弾性表面波素子と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、層間絶縁膜の表面を平坦化し、層間絶縁膜の上に形成する圧電薄膜を平坦な状態を保持して形成することができる。このことから、圧電薄膜上に形成されるIDT電極を含む弾性表面波素子は寸法精度良く形成でき、共振周波数のばらつきがなく特性の良好な弾性表面波装置を提供できる。また、層間絶縁膜の表面が平坦化されることにより、圧電薄膜の結晶配向性が向上し電気機械結合係数K2が大きくなるという効果も生ずる。
また、IC領域の上に弾性表面波素子領域を備えることから、それぞれを並列に配置した場合に比べチップの面積が削減でき、弾性表面波装置の小型化を可能にする。
さらに、このような構造をとることにより、IC領域と弾性表面波素子領域を接続する配線長が短縮されるため高周波特性の向上が期待できる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
(第1の実施形態)
本発明の実施形態に係る弾性表面波装置の製造方法を説明するに先立ち、製造工程に用いられる半導体ウエハと弾性表面波装置の概略について説明する。
図1(a)は弾性表面波装置の製造に用いられる半導体ウエハの模式平面図を示し、図1(b)は、弾性表面波装置の模式平面図である。
本発明の実施形態に係る弾性表面波装置の製造方法において、半導体基板としての半導体ウエハ2内に弾性表面波装置1を多数形成し、半導体ウエハ2の状態で弾性表面波装置1の製造が行われる。
一つの弾性表面波装置1は、IC領域10と弾性表面波素子領域20を備え、それぞれを横に並べ、ICと弾性表面波素子とが電気的接続し一つのチップに構成されている。IC領域10には半導体素子(図2に示す)が形成され、Al配線11が積層される一般のICと同様の構造となっている。一方、弾性表面波素子領域20には、櫛歯状のIDT電極21と反射器22を備えた弾性表面波素子23としてのSAW共振子を形成している。
次に、上記のようなIC領域と弾性表面波素子領域が並列に配置され一つのチップに構成した弾性表面波装置の製造工程について説明する。
図2、図3、図4は弾性表面波装置の製造工程を説明する模式部分断面図であり、図2から図4の順に製造工程が進行する。
図2(a)において、シリコンからなる半導体基板30のIC領域に、従来知られた方法で多数の半導体素子31を形成する。また、半導体基板30上のIC領域と弾性表面波素子領域の境界付近に、多数のAlダミー膜32を形成し、配線密度の調整を行う。
そして、図2(b)に示すように、半導体基板30の上にSiO2からなる素子絶縁膜33を形成し、半導体素子31を絶縁する。このとき、IC領域だけでなく弾性表面波素子領域においても素子絶縁膜33を形成する。
このようにして、IC領域に半導体素子31と素子絶縁膜33から構成する半導体素子層45を形成する。
また、素子絶縁膜33は厚さが均一な膜で、スパッタなどの手法にて形成するため、半導体素子31とAlダミー膜32を形成した部分と、形成していない部分では段差が生じている。
次に、図2(c)に示すように、IC領域における半導体素子31上の素子絶縁膜33の一部をエッチングにより除去し、Alを埋め込み半導体素子31と導通するAl配線34を形成する。Al配線34を形成する際、Alダミー膜35も同時に形成する。また、弾性表面波素子領域には層厚み調整膜36を、Al配線34およびAlダミー膜35と同時に形成する。層厚み調整膜36は、図1(b)に示すように、後述する工程で形成されるIDT電極21、反射器22からなる弾性表面波素子23の下方に位置し、弾性表面波素子23を形成する領域を弾性表面波装置1の厚さ方向に投影した領域が、層厚み調整膜36を形成する領域に含まれる位置および面積で形成する。
そして、図3(a)に示すように、IC領域および弾性表面波素子領域にSiO2からなる配線絶縁膜37を形成する。
このようにして、IC領域にAl配線34と配線絶縁膜37から構成する配線層46を形成する。
さらに、図3(b)に示すように、Si34からなる層間絶縁膜38をIC領域および弾性表面波素子領域に形成することで、ICの耐湿性向上を図ることができる。
その後、図3(c)に示すように、CMP(Chemical Mechanical Polishing)処理により、層間絶縁膜38をIC領域と弾性表面波素子領域の層間絶縁膜38が平坦になるまで研磨する。このとき、CMP処理はウエハ状態で行われる。このCMP処理は、シリカなどの微小な砥粒と薬液を混合した研磨液を研磨パッドの表面に流しながらウエハをパッドに押し付けて機械的化学的に研磨し、ウエハ表面を平坦化する処理方法である。
次に、図4(a)に示すように、CMP処理により平坦化した層間絶縁膜38の上に、ZnOからなる圧電薄膜39を、IC領域および弾性表面波素子領域に形成する。
その後、図4(b)に示すように、弾性表面波素子領域の圧電薄膜39上に弾性表面波素子40を形成する。弾性表面波素子40は、図1(b)に示したIDT電極21と反射器22を備えたSAW共振子として構成されている。
このようにして、半導体基板30にIC領域と弾性表面波素子領域を横に並べ、一つのチップに構成した弾性表面波装置1を得ることができる。
なお、層厚み調整膜36を半導体基板30上、あるいは配線絶縁膜37上に設けても実施が可能である。また、圧電薄膜39を弾性表面波素子領域のみに設けて実施してもよい。さらに、素子絶縁膜33および配線絶縁膜37の膜厚を適宜調整することにより、層厚み調整膜36を設けない実施も可能である。
以上のように、本実施形態の弾性表面波装置1の製造方法によれば、層間絶縁膜38の表面をCMP処理することにより平坦化し、層間絶縁膜38の上に形成する圧電薄膜39を平坦な状態を保持して形成することができる。このことから、平坦な圧電薄膜39上に形成される弾性表面波素子40は寸法精度良く形成でき、共振周波数のばらつきなく特性の良好な弾性表面波装置1を提供できる。また、層間絶縁膜38の表面が平坦化されることにより、圧電薄膜39の結晶配向性が良くなり、弾性表面波素子40の電気機械結合係数K2が大きくなるという効果も生ずる。
また、弾性表面波素子領域における素子絶縁膜33または配線絶縁膜37の上に層厚み調整膜36を適宜設けることにより、IC領域と弾性表面波素子領域との段差を少なくし、CMP処理での層間絶縁膜38の平坦化を容易にすることができる。
そして、CMP処理は弾性表面波装置を多数備えたウエハ状態で行われるため、効率よくCMP処理ができる。
また、層厚み調整膜36を弾性表面波素子40の下方でかつ、弾性表面波素子40を含む位置および面積で形成することにより、弾性表面波素子40を形成する部分の段差が少なくなる。この段差が少なくなることから、段差が傾斜を伴なって弾性表面波素子領域に進行することを減少させ、平坦度の良い面を形成することができる。
さらに、層厚み調整膜36をIC領域のAl配線を形成する工程と同一工程で形成することができ、効率よく層厚み調整膜36を形成することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態として第1の実施形態における層間絶縁膜をSOG(Spin On Glass)膜で形成する場合について説明する。第1の実施形態で説明した図2から図3(a)の配線絶縁膜37を形成するまでは同じ工程のため説明を省略し、その以降の工程について図5を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成部材には同符号を付す。
図5(a)において、配線絶縁膜37の上にSOG膜を形成して層間絶縁膜42とする。層間絶縁膜42としてのSOG膜は、配線絶縁膜37の上から、例えば無機系あるいは有機系の液状SOG材をスピンコートした後に高温でベイクして溶剤を揮発させ、SOG材を重合反応させて形成される。なお、このSOG膜の形成においては、ウエハ状態でSOG材を塗布し、ベイクが行われる。このとき、SOG材を配線絶縁膜37の上に塗布し、スピンコートすることにより、配線絶縁膜37表面の段差にSOG材が流れ込み、薄く平坦な層間絶縁膜42を形成することができる。
そして、図5(b)に示すように、SOG膜で形成した層間絶縁膜42の上に、ZnOからなる圧電薄膜39を、IC領域および弾性表面波素子領域に形成する。
その後、図5(c)に示すように、弾性表面波素子領域の圧電薄膜39上にIDT電極と反射器から構成される弾性表面波素子40を形成する。このようにして、半導体基板30にIC領域と弾性表面波素子領域を横に並べ、一つのチップに構成した弾性表面波装置3を得ることができる。
このように、層間絶縁膜42をSOG膜にて形成することも可能であり、SOG膜を用いることにより容易でかつ安価な、平坦化された層間絶縁膜42を得ることができる。そして、層間絶縁膜42の上に形成する圧電薄膜39を平坦な状態を保持して形成することができ、弾性表面波素子40が寸法精度良く形成できる。このことから、共振周波数のばらつきなく特性の良好な弾性表面波装置3を提供できる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態として、IC領域の配線層においてAl配線を多層に設けた場合について説明する。
図6、図7、図8、図9、図10は弾性表面波装置の製造工程を説明する模式部分断面図であり、図6から図10の順に製造工程が進行する。
図6(a)において、シリコンからなる半導体基板50のIC領域に、従来知られた方法で多数の半導体素子51を形成する。また、半導体基板50上のIC領域と弾性表面波素子領域の境界付近に、多数のAlダミー膜52を形成し、配線密度の調整を行う。
そして、図6(b)に示すように、半導体基板50の上にSiO2からなる素子絶縁膜53を形成する。このとき、IC領域だけでなく弾性表面波素子領域においても素子絶縁膜53を形成する。
このようにして、IC領域に半導体素子51と素子絶縁膜53から構成する半導体素子層68を形成する。
素子絶縁膜53は厚さが均一な膜で、スパッタなどの手法にて形成するため、半導体素子51とAlダミー膜52を形成した部分と、形成していない部分では段差が生じている。特に、IC領域と弾性表面波素子領域の境で段差が生じている。
図6(c)に示すように、CMP処理によりIC領域の素子絶縁膜53の表面を研磨することで、前記段差を少なくすることができる。
次に、図7(a)に示すように、IC領域における半導体素子51上の素子絶縁膜53の一部をエッチングにより除去し、Alを埋め込み半導体素子51と導通する、第1Al配線54を形成する。第1Al配線54を形成する際、Alダミー膜55も同時に形成する。
そして、図7(b)に示すように、IC領域および弾性表面波素子領域にSiO2からなる第1配線絶縁膜56を形成する。
その後、図7(c)に示すように、CMP処理によりIC領域の第1配線絶縁膜56の表面を研磨し、IC領域と弾性表面波素子領域の段差を少なくする。
次に、図8(a)に示すように、第1配線絶縁膜56の上に第2Al配線57およびAlダミー膜58を形成する。また、弾性表面波素子領域には層厚み調整膜59を、第2Al配線57およびAlダミー膜58と同時に形成する。層厚み調整膜59は、後述するIDT電極、反射器からなる弾性表面波素子の下方に位置し、弾性表面波素子を形成する領域を弾性表面波装置の厚さ方向に投影した領域が、層厚み調整膜を形成する領域に含まれる位置および面積で形成する。
そして、図8(b)に示すように、SiO2からなる第2配線絶縁膜60を形成した後、CMP処理によりIC領域の第2配線絶縁膜60の表面を研磨する。
次に、図9(a)に示すように、第2配線絶縁膜60の上に第3Al配線61およびAlダミー膜62を形成し、その後、SiO2からなる第3配線絶縁膜63を形成する。そして、CMP処理によりIC領域の第3配線絶縁膜63の表面を研磨し、IC領域と弾性表面波素子領域の段差を少なくする。
このようにして、IC領域に第1Al配線54、第2Al配線57、第3Al配線61および第1配線絶縁膜56、第2配線絶縁膜60、第3配線絶縁膜63から構成する配線層69を形成する。
そして、図9(b)に示すように、弾性表面波素子領域における第3配線絶縁膜63の上に、層厚み調整膜64を形成する。層厚み調整膜64は層厚み調整膜59と同様に、後述するIDT電極、反射器からなる弾性表面波素子の下方に位置し、弾性表面波素子を含む位置および面積で形成する。その後、Si34からなる層間絶縁膜65をIC領域および弾性表面波素子領域に形成することで、ICの耐湿性向上を図ることができる。そして、CMP処理により、IC領域と弾性表面波素子領域の層間絶縁膜65が平坦になるまで研磨する。
なお、今まで述べた本実施形態におけるCMP処理は、ウエハ状態にて行われる。
次に、図10に示すように、CMP処理により平坦化した層間絶縁膜65の上に、ZnOからなる圧電薄膜66を、IC領域および弾性表面波素子領域に形成する。その後、弾性表面波素子領域の圧電薄膜66上に弾性表面波素子67を形成する。弾性表面波素子67は、図1(b)に示したIDT電極21と反射器22を備えたSAW共振子として構成されている。
このようにして、半導体基板50にIC領域と弾性表面波素子領域を横に並べ、一つのチップに構成した弾性表面波装置70を得ることができる。
なお、層厚み調整膜59,64は半導体基板50あるいは素子絶縁膜53または第1配線絶縁膜56、第2配線絶縁膜60、第3配線絶縁膜63の上のどの部分に形成してもよい。また、配線層は何層であっても、層厚み調整膜を適宜形成することにより実施することが可能である。
以上のように、本実施形態の弾性表面波装置70の製造方法によれば、層間絶縁膜65の表面をCMP処理することにより平坦化し、層間絶縁膜65の上に形成する圧電薄膜66を平坦な状態を保持して形成することができる。このことから、平坦な圧電薄膜66上に形成されるIDT電極を含む弾性表面波素子67は寸法精度良く形成でき、共振周波数のばらつきなく特性の良好な弾性表面波装置70を提供できる。また、層間絶縁膜65の表面が平坦化されることにより、圧電薄膜66の結晶配向性が良くなり、弾性表面波素子67の電気機械結合係数K2が大きくなるという効果も生ずる。
また、弾性表面波素子領域における素子絶縁膜53または第1配線絶縁膜56、第2配線絶縁膜60、第3配線絶縁膜63の上に層厚み調整膜59,64を適宜設けることにより、IC領域と弾性表面波素子領域との段差を少なくし、CMP処理での層間絶縁膜65の平坦化を容易にすることができる。
さらに、素子絶縁膜53および第1配線絶縁膜56、第2配線絶縁膜60、第3配線絶縁膜63をそれぞれCMP処理して、IC領域と弾性表面波素子領域との段差を少なくし、CMP処理での層間絶縁膜65の平坦化を容易にすることができる。このことは、Al配線を多層に積層する場合に、IC領域と弾性表面波素子領域との段差が拡大するのを減少させ、層間絶縁膜65の平坦化にとって効果を有する。
そして、CMP処理は弾性表面波装置70を多数備えたウエハ状態で行われるため、効率よくCMP処理ができる。
また、層厚み調整膜59,64を弾性表面波素子67の下方でかつ、弾性表面波素子67を含む位置および面積で形成することにより、弾性表面波素子67を形成する部分の段差が少なくなり、平坦度の良い面を形成できる。
さらに、層厚み調整膜59,64をIC領域のAl配線を形成する工程と同一工程で形成することができ、効率よく層厚み調整膜59,64を形成することができる。
(第4の実施形態)
上記第3の実施形態における層間絶縁膜をSOG膜で形成しても良い。第4の実施形態として第3の実施形態における層間絶縁膜をSOG膜で形成する場合について説明する。第3の実施形態で説明した図6から図9(a)の第3配線絶縁膜63を形成するまでは同じ工程のため説明を省略し、その以降の工程について図11を用いて説明する。なお、第3の実施形態と同じ構成部材には同符号を付す。
図11(a)において、弾性表面波素子領域における第3配線絶縁膜63の上に、層厚み調整膜64を形成し、IC領域と弾性表面波素子領域の段差を少なくする。
次に第3配線絶縁膜63の上にSOG膜を形成して層間絶縁膜72とする。層間絶縁膜72としてのSOG膜は、第3配線絶縁膜63の上から、例えば無機系あるいは有機系の液状SOG材をスピンコートした後に高温でベイクして溶剤を揮発させ、SOG材を重合反応させて形成される。なお、このSOG膜の形成においては、ウエハ状態でSOG材を塗布し、ベイクが行われる。このとき、SOG材を第3配線絶縁膜63の上に塗布し、スピンコートすることにより、第3配線絶縁膜63表面の段差にSOG材が流れ込み、薄く平坦な層間絶縁膜72を形成することができる。
そして、図11(b)に示すように、SOG膜で形成した層間絶縁膜72の上に、ZnOからなる圧電薄膜66を、IC領域および弾性表面波素子領域に形成する。
その後、弾性表面波素子領域の圧電薄膜66上にIDT電極と反射器から構成される弾性表面波素子67を形成する。このようにして、半導体基板50にIC領域と弾性表面波素子領域を横に並べ、一つのチップに構成した弾性表面波装置71を得ることができる。
このように、層間絶縁膜72をSOG膜にて形成することも可能であり、SOG膜を用いることにより容易でかつ安価な、平坦化された層間絶縁膜72を得ることができる。そして、層間絶縁膜72の上に形成する圧電薄膜66を平坦な状態を保持して形成することができ、弾性表面波素子67が寸法精度良く形成できる。このことから、共振周波数のばらつきなく特性の良好な弾性表面波装置71を提供できる。
(第5の実施形態)
次に本発明に係る弾性表面波装置の実施形態について説明する。本実施形態の弾性表面波装置は上述の実施形態1〜4における弾性表面波装置の製造方法により製作されている。
図1(b)に示す弾性表面波装置1は、IC領域10と弾性表面波素子領域20を備えている。IC領域10には半導体基板に半導体素子が形成され、その上に半導体素子を接続するAl配線11が積層されている。また、Al配線密度を調整するために、Alダミー膜12が配置されている。そして、Alパッド13が設けられ、外部との電気的接続を行う。また、IC領域10には、弾性表面波素子を駆動する発振回路などの高周波回路が含まれている。
弾性表面波素子領域20には、IDT電極21と反射器22を備えた弾性表面波素子23としてのSAW共振子が形成され、外部との電気的接続のためにAlパッド24が設けられている。
このように、半導体基板にIC領域10と弾性表面波素子領域20を横に並べ、それぞれが一体化された弾性表面波装置1を構成している。
弾性表面波素子領域20には、例えば図4(b)に示すように、素子絶縁膜33の上に層厚み調整膜36が形成され、IC領域10と弾性表面波素子領域20の段差を減少させている。また、層間絶縁膜38はCMP処理され、IC領域10と弾性表面波素子領域20は段差なく平坦化されている。そして、この平坦化された層間絶縁膜38の上に圧電薄膜39が形成され、さらにその上に弾性表面波素子40が形成されている。
なお、層厚み調整膜36はIDT電極21と反射器22から構成される弾性表面波素子40の下方でかつ、弾性表面波素子40が形成される領域を弾性表面波装置1の厚さ方向に投影した領域が、層厚み調整膜36が形成される領域に含まれる位置および面積で形成されている。
このように、弾性表面波装置1の層間絶縁膜38の表面が平坦に形成されるため、層間絶縁膜38の上に形成する圧電薄膜39を平坦な状態を保持して形成することができる。このことから、圧電薄膜39上に形成されるIDT電極を含む弾性表面波素子40は寸法精度良く形成でき、共振周波数のばらつきなく特性の良好な弾性表面波装置1を提供できる。また、層間絶縁膜38の表面が平坦化されることにより、圧電薄膜39の結晶性が良くなり電気機械結合係数K2が大きくなるという効果も生ずる。
また、層厚み調整膜36を弾性表面波素子領域における素子絶縁膜33または配線絶縁膜37の上に適宜設けることにより、IC領域と弾性表面波素子領域との段差を少なくし、CMP処理などの平坦化処理において層間絶縁膜38の平坦化を容易にすることができる。
さらに、層厚み調整膜36を弾性表面波素子の下方でかつ、弾性表面波素子を含む位置および面積で形成することにより、弾性表面波素子を形成する部分の段差が少なくなり、平坦度の良い面を形成することができる。
なお、上記実施形態において層厚み調整膜は均一な膜として形成したが、弾性表面波の電界に影響を与えない範囲で適宜、多数の孔を層厚み調整膜に開ける実施も可能である。
(第6の実施形態)
次に、IC領域の上方に弾性表面波素子領域を備える弾性表面波装置について簡単に説明する。
図12(a)は弾性表面波装置の模式断面図であり、図12(b)は模式側面図である。
弾性表面波装置100は、半導体基板130に半導体素子と配線が形成されたIC領域110と、IC領域110の上方に形成された弾性表面波素子領域120を備え、ICと弾性表面波素子とが電気的接続し一つのチップに構成されている。
弾性表面波素子領域120には、圧電薄膜139が設けられ、その上に櫛歯状のIDT電極121と反射器122を有する弾性表面波素子123が備えられている。また、この弾性表面波装置100には複数のAlパッド113が配置され、一部のAlパッド113から接続Al配線124によりIDT電極121とICとの電気的接続がなされている。
以上のような構成の弾性表面波装置100の製造工程について説明する。
図13、図14、図15は弾性表面波装置の製造工程を説明する模式部分断面図であり、図13から図15の順に製造工程が進行する。
図13(a)において、シリコンからなる半導体基板130に、従来知られた方法で多数の半導体素子131およびAl配線132を形成する。
そして、図13(b)に示すように、半導体基板130の上にSiO2からなる素子絶縁膜133を形成し、半導体素子131およびAl配線132を絶縁する。
このようにして、半導体素子131と素子絶縁膜133から構成する半導体素子層145を形成する。この素子絶縁膜133はスパッタなどの手法にて形成する。
次に、図13(c)に示すように、半導体素子131上の素子絶縁膜133の一部をエッチングにより除去し、Alを埋め込み半導体素子131と導通するAl配線134,135、Alパッド136を形成する。
そして、その上から、図13(d)に示すようにSiO2からなる配線絶縁膜137を形成する。
このようにして、Al配線134,135、Alパッド136と配線絶縁膜137から構成する配線層146を形成する。
次に図14(a)に示すように、配線絶縁膜137の上にSi34からなる層間絶縁膜138を形成する。ここで、層間絶縁膜138の表面はその下の半導体素子131またはAl配線132,134,135の有無により段差が生じている。これは、素子絶縁膜133、配線絶縁膜137、層間絶縁膜138が膜厚均一性の高いスパッタなどの手法で形成されているためである。
その後、図14(b)に示すように、CMP(Chemical Mechanical Polishing)処理により、層間絶縁膜138が平坦になるまで研磨する。このとき、CMP処理はウエハ状態で行われる。このCMP処理は、シリカなどの微小な砥粒と薬液を混合した研磨液を研磨パッドの表面に流しながらウエハをパッドに押し付けて機械的化学的に研磨し、ウエハ表面を平坦化する処理方法である。
次に、図14(c)に示すように、CMP処理により平坦化した層間絶縁膜138の上に、ZnOからなる圧電薄膜139を形成する。
その後、14図(d)に示すように、Alパッド136の上方の配線絶縁膜137、層間絶縁膜138、圧電薄膜139をエッチングして開孔部143を形成する。
そして、図15に示すように、接続Al配線124をAlパッド136から開孔部143の側壁から圧電薄膜139の上面にかけて形成する。
その後、圧電薄膜139上に弾性表面波素子123を形成する。弾性表面波素子123は、図12(a)に示したIDT電極121と反射器122を備えたSAW共振子として構成されている。
このようにして、半導体基板130にIC領域の上方に弾性表面波素子領域を備え、一つのチップに構成した弾性表面波装置100を得ることができる。
以上のように、本実施形態の弾性表面波装置100の製造方法によれば、層間絶縁膜138の表面をCMP処理することにより平坦化し、層間絶縁膜138の上に形成する圧電薄膜139を平坦な状態を保持して形成することができる。このことから、平坦な圧電薄膜139上に形成される弾性表面波素子123は寸法精度良く形成でき、共振周波数のばらつきなく特性の良好な弾性表面波装置100を提供できる。また、層間絶縁膜138の表面が平坦化されることにより、圧電薄膜139の結晶配向性が良くなり、弾性表面波素子123の電気機械結合係数K2が大きくなるという効果も生ずる。そして、CMP処理は弾性表面波装置を多数備えたウエハ状態で行われるため、効率よくCMP処理ができる。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態として第6の実施形態における層間絶縁膜をSOG(Spin On Glass)膜で形成する場合について説明する。第6の実施形態で説明した図13の配線絶縁膜137を形成するまでは同じ工程のため説明を省略し、その以降の工程について図16を用いて説明する。なお、第6の実施形態と同じ構成部材には同符号を付す。
図16(a)において、配線絶縁膜137の上にSOG膜を形成して層間絶縁膜142とする。層間絶縁膜142としてのSOG膜は、配線絶縁膜137の上から、例えば無機系あるいは有機系の液状SOG材をスピンコートした後に高温でベイクして溶剤を揮発させ、SOG材を重合反応させて形成される。なお、このSOG膜の形成においては、ウエハ状態でSOG材を塗布し、ベイクが行われる。このとき、SOG材を配線絶縁膜137の上に塗布し、スピンコートすることにより、配線絶縁膜137表面の段差にSOG材が流れ込み、薄く平坦な層間絶縁膜142を形成することができる。
そして、図16(b)に示すように、SOG膜で形成した層間絶縁膜142の上に、ZnOからなる圧電薄膜139を形成する。
その後、図16(c)に示すように、Alパッド136の上方の配線絶縁膜137、層間絶縁膜142、圧電薄膜139をエッチングして開孔部143を形成し、接続Al配線124をAlパッド136から開孔部143の側壁から圧電薄膜139の上面にかけて形成する。
そして、圧電薄膜139上に弾性表面波素子123を形成する。
このようにして、半導体基板130にIC領域の上方に弾性表面波素子領域を備え、一つのチップに構成した弾性表面波装置101を得ることができる。
このように、層間絶縁膜142をSOG膜にて形成することも可能であり、SOG膜を用いることにより容易でかつ安価な、平坦化された層間絶縁膜142を得ることができる。そして、層間絶縁膜142の上に形成する圧電薄膜139を平坦な状態を保持して形成することができ、弾性表面波素子123が寸法精度良く形成できる。このことから、共振周波数のばらつきなく特性の良好な弾性表面波装置101を提供できる。
(第8の実施形態)
次に、第8の実施形態として、IC領域の配線層においてAl配線を多層に設けた場合について説明する。
図17、図18、図19、図20は弾性表面波装置の製造工程を説明する模式部分断面図であり、図17から図20の順に製造工程が進行する。
図17(a)において、シリコンからなる半導体基板150に、従来知られた方法で多数の半導体素子151およびAl配線152を形成する。
そして、図17(b)に示すように、半導体基板150の上にSiO2からなる素子絶縁膜153を形成する。
このようにして、半導体素子151と素子絶縁膜153から構成する半導体素子層168を形成する。
素子絶縁膜153は厚さが均一な膜で、スパッタなどの手法にて形成するため、半導体素子151とAl配線152を形成した部分と、形成していない部分では段差が生じている。
そして、図17(c)に示すように、CMP処理により素子絶縁膜153の表面を研磨する。このことで、前記段差を少なくすることができる。
次に、図17(d)に示すように、半導体素子151上の素子絶縁膜153の一部をエッチングにより除去し、Alを埋め込み半導体素子151と導通する、第1Al配線154,155を形成する。
そして、図17(e)に示すように、SiO2からなる第1配線絶縁膜156を形成する。
その後、図18(a)に示すように、CMP処理により第1配線絶縁膜156の表面を研磨し、第1配線絶縁膜156の表面の段差を少なくする。
次に、図18(b)に示すように、第1配線絶縁膜156の上に第2Al配線158を形成する。
そして、図18(c)に示すように、SiO2からなる第2配線絶縁膜160を形成した後、CMP処理により第2配線絶縁膜160の表面を研磨する。
同様に、第2配線絶縁膜160の上に第3Al配線162およびAlパッド161を形成し、第3配線絶縁膜163を形成した後、CMP処理により第3配線絶縁膜163の表面を研磨する。
このようにして、第1Al配線154、第2Al配線158、第3Al配線162および第1配線絶縁膜156、第2配線絶縁膜160、第3配線絶縁膜163から構成する配線層169を形成する。
次に、図19(a)に示すように、Si34からなる層間絶縁膜165を形成する。そして、図19(b)に示すように、CMP処理により、層間絶縁膜165が平坦になるまで研磨する。
なお、今まで述べた本実施形態におけるCMP処理は、ウエハ状態にて行われる。
次に、図19(c)に示すように、CMP処理により平坦化した層間絶縁膜165の上に、ZnOからなる圧電薄膜166を形成する。
その後、図20に示すように、Alパッド161の上方の第3配線絶縁膜163、層間絶縁膜165、圧電薄膜166をエッチングして開孔部159を形成し、接続Al配線164をAlパッド161から開孔部159の側壁から圧電薄膜166の上面にかけて形成する。そして、圧電薄膜166上に弾性表面波素子167を形成する。
このようにして、半導体基板150のIC領域の上方に弾性表面波素子領域を備え、一つのチップに構成した弾性表面波装置102を得ることができる。
以上のように、本実施形態の弾性表面波装置102の製造方法によれば、層間絶縁膜165の表面をCMP処理することにより平坦化し、層間絶縁膜165の上に形成する圧電薄膜166を平坦な状態を保持して形成することができる。このことから、平坦な圧電薄膜166上に形成されるIDT電極を含む弾性表面波素子167は寸法精度良く形成でき、共振周波数のばらつきなく特性の良好な弾性表面波装置102を提供できる。また、層間絶縁膜165の表面が平坦化されることにより、圧電薄膜166の結晶配向性が良くなり、弾性表面波素子167の電気機械結合係数K2が大きくなるという効果も生ずる。
さらに、素子絶縁膜153および第1配線絶縁膜156、第2配線絶縁膜160、第3配線絶縁膜163をそれぞれCMP処理して段差を少なくし、CMP処理での層間絶縁膜165の平坦化を容易にすることができる。このことは、Al配線を多層に積層する場合に段差が拡大するのを減少させ、層間絶縁膜165の平坦化にとって効果を有する。
そして、CMP処理は弾性表面波装置102を多数備えたウエハ状態で行われるため、効率よくCMP処理ができる。
(第9の実施形態)
次に、第9の実施形態として第8の実施形態における層間絶縁膜をSOG(Spin On Glass)膜で形成する場合について説明する。第8の実施形態で説明した図17から図18の第3配線絶縁膜163を形成するまでは同じ工程のため説明を省略し、その以降の工程について図21を用いて説明する。なお、第8の実施形態と同じ構成部材には同符号を付す。
図21(a)において、第3配線絶縁膜163の上にSOG膜を形成して層間絶縁膜157とする。層間絶縁膜157としてのSOG膜は、第3配線絶縁膜163の上から、例えば無機系あるいは有機系の液状SOG材をスピンコートした後に高温でベイクして溶剤を揮発させ、SOG材を重合反応させて形成される。なお、このSOG膜の形成においては、ウエハ状態でSOG材を塗布し、ベイクが行われる。このとき、SOG材を第3配線絶縁膜163の上に塗布し、スピンコートすることにより、第3配線絶縁膜163表面の段差にSOG材が流れ込み、薄く平坦な層間絶縁膜157を形成することができる。
そして、図21(b)に示すように、SOG膜で形成した層間絶縁膜157の上に、ZnOからなる圧電薄膜166を形成する。
その後、図21(c)に示すように、Alパッド161の上方の第3配線絶縁膜163、層間絶縁膜157、圧電薄膜166をエッチングして開孔部159を形成し、接続Al配線164をAlパッド161から開孔部159の側壁から圧電薄膜166の上面にかけて形成する。そして、圧電薄膜166上に弾性表面波素子167を形成する。
このようにして、半導体基板150にIC領域の上方に弾性表面波素子領域を備え、一つのチップに構成した弾性表面波装置103を得ることができる。
このように、層間絶縁膜157をSOG膜にて形成することも可能であり、SOG膜を用いることにより容易でかつ安価な、平坦化された層間絶縁膜157を得ることができる。そして、層間絶縁膜157の上に形成する圧電薄膜166を平坦な状態を保持して形成することができ、弾性表面波素子167が寸法精度良く形成できる。このことから、共振周波数のばらつきなく特性の良好な弾性表面波装置103を提供できる。
(第10の実施形態)
次に本発明に係るIC領域の上方に弾性表面波素子領域を備える弾性表面波装置の実施形態について説明する。本実施形態の弾性表面波装置は上述の実施形態6〜9における弾性表面波装置の製造方法により製作されている(図12参照)。
例えば、図15に示す弾性表面波装置100のように、弾性表面波装置100の層間絶縁膜138の表面が平坦に形成されるため、層間絶縁膜138の上に形成する圧電薄膜139を平坦な状態を保持して形成することができる。このことから、圧電薄膜139上に形成されるIDT電極を含む弾性表面波素子123は寸法精度良く形成でき、共振周波数のばらつきなく特性の良好な弾性表面波装置100を提供できる。また、層間絶縁膜138の表面が平坦化されることにより、圧電薄膜139の結晶性が良くなり電気機械結合係数K2が大きくなるという効果も生ずる。
また、IC領域の上に弾性表面波素子領域を備えることから、それぞれを並列に配置した場合に比べチップの面積が削減でき、弾性表面波装置の小型化を可能にする。
さらに、このような構造をとることにより、IC領域と弾性表面波素子領域を接続する配線長が短縮されるため高周波特性の向上が期待できる。
なお、本実施形態の配線層における配線絶縁膜をSOG膜で形成し、配線層表面を平坦化する実施も可能である。
また、実施形態において半導体基板の材料としてシリコンを用いて説明をしたが、他に例えば、Ge、SiGe、SiC、SiSn、PbS、GaAs、InP、GaP、GaN、ZnSeなどを用いることができる。
また、実施形態において圧電薄膜の材料としてZnOを用いて説明したが、他に例えば、AlNなどが利用できる。
さらに、実施形態において弾性表面波素子としてSAW共振子の場合について説明したが、弾性表面波フィルタを構成することも可能である。
(a)は弾性表面波装置の製造に用いられる半導体ウエハの模式平面図、(b)は、弾性表面波装置の模式平面図。 (a)、(b)、(c)は第1実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 (a)、(b)、(c)は第1実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 (a)、(b)は第1実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 (a)、(b)、(c)は第2実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 (a)、(b)、(c)は第3実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 (a)、(b)、(c)は第3実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 (a)、(b)は第3実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 (a)、(b)は第3実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 第3実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 (a)、(b)は第4実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 (a)は第6実施形態の弾性表面波装置の模式断面図、(b)はその模式側面図。 (a)〜(d)は第6実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 (a)〜(d)は第6実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 第6実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 (a)、(b)、(c)は第7実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 (a)〜(e)は第8実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 (a)、(b)、(c)は第8実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 (a)、(b)、(c)は第8実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 第8実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。 (a)、(b)、(c)は第9実施形態の弾性表面波装置の製造工程を示す模式部分断面図。
符号の説明
1,3…弾性表面波装置、2…半導体ウエハ、10…IC領域、11…配線としてのAl配線、12…Alダミー膜、13…Alパッド、20…弾性表面波素子領域、21…IDT電極、22…反射器、23…弾性表面波素子、24…Alパッド、30…半導体基板、31…半導体素子、32…Alダミー膜、33…素子絶縁膜、34…配線としてのAl配線、35…Alダミー膜、36…層厚み調整膜、37…配線絶縁膜、38…層間絶縁膜、39…圧電薄膜、40…弾性表面波素子、42…層間絶縁膜、45…半導体素子層、46…配線層、50…半導体基板、51…半導体素子、52…Alダミー膜、53…素子絶縁膜、54…配線としての第1Al配線、55…Alダミー膜、56…配線絶縁膜としての第1配線絶縁膜、57…配線としての第2Al配線、58…Alダミー膜、59…層厚み調整膜、60…配線絶縁膜としての第2配線絶縁膜、61…配線としての第3Al配線、62…Alダミー膜、63…配線絶縁膜としての第3配線絶縁膜、64…層厚み調整膜、65…層間絶縁膜、66…圧電薄膜、67…弾性表面波素子、68…半導体素子層、69…配線層、70,71…弾性表面波装置、100,101,102,103…弾性表面波装置、110…IC領域、120…弾性表面波素子領域、123…弾性表面波素子、130…半導体基板、131…半導体素子、138…層間絶縁膜、139…圧電薄膜、142…層間絶縁膜、145…半導体素子層、146…配線層、150…半導体基板、151…半導体素子、157…層間絶縁膜、165…層間絶縁膜、166…圧電薄膜、167…弾性表面波素子、168…半導体素子層、169…配線層。

Claims (17)

  1. 半導体基板に少なくともIC領域と弾性表面波素子領域とを備え、それぞれが並列に配置され一つのチップに構成した弾性表面波装置の製造方法であって、
    前記半導体基板上の前記IC領域に半導体素子と、前記半導体素子を覆う素子絶縁膜とを備える半導体素子層を形成する工程と、
    前記半導体素子層の上に前記半導体素子との接続を行う複数の配線と、前記配線間の絶縁をする配線絶縁膜とを積層して備えた配線層を形成する工程と、
    前記各工程において前記弾性表面波素子領域には前記半導体素子層を構成する前記素子絶縁膜と、前記配線層を構成する前記配線絶縁膜とが積層しており、
    前記IC領域および前記弾性表面波素子領域の配線絶縁膜の上に、表面が平坦化された層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜の上に圧電薄膜を形成する工程と、
    前記弾性表面波素子領域における前記圧電薄膜の上に弾性表面波素子を形成する工程と、を備えることを特徴とする弾性表面波装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の弾性表面波装置の製造方法において、
    前記表面を平坦化された層間絶縁膜を形成する工程が、層間絶縁膜を形成した後にその表面をCMP処理する工程であることを特徴とする弾性表面波装置の製造方法。
  3. 請求項1に記載の弾性表面波装置の製造方法において、
    前記表面を平坦化された層間絶縁膜を形成する工程が、SOG膜を形成する工程であることを特徴とする弾性表面波装置の製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の弾性表面波装置の製造方法において、
    前記弾性表面波素子領域における前記半導体基板上あるいは前記素子絶縁膜または前記配線絶縁膜の上に、少なくとも一層の層厚み調整膜を形成する工程を有することを特徴とする弾性表面波装置の製造方法。
  5. 請求項4に記載の弾性表面波装置の製造方法において、
    前記層厚み調整膜は前記弾性表面波素子の下方に備え、かつ前記弾性表面波素子を形成する領域を前記弾性表面波装置の厚さ方向に投影した領域が、前記層厚み調整膜を形成する領域に含む位置および面積で形成することを特徴とする弾性表面波装置の製造方法。
  6. 請求項4または5に記載の弾性表面波装置の製造方法において、
    前記層厚み調整膜を形成する工程は、前記配線を形成する工程と同一工程であり、前記層厚み調整膜は同一層の前記配線と共に形成することを特徴とする弾性表面波装置の製造方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の弾性表面波装置の製造方法において、
    前記素子絶縁膜および前記配線絶縁膜を形成後、前記素子絶縁膜および前記配線絶縁膜の表面をCMP処理する工程、または前記素子絶縁膜および前記配線絶縁膜としての前記SOG膜を形成する工程を含むことを特徴とする弾性表面波装置の製造方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の弾性表面波装置の製造方法において、
    前記弾性表面波装置を多数備えたウエハ状態にて前記CMP処理または前記SOG膜を形成することを特徴とする弾性表面波装置の製造方法。
  9. 半導体基板に少なくともIC領域と弾性表面波素子領域とが並列に配置され一つのチップに構成された弾性表面波装置であって、
    前記半導体基板上のIC領域には半導体素子と前記半導体素子を覆い前記弾性表面波素子領域にも及ぶ素子絶縁膜とが形成された半導体素子層と、
    前記半導体素子層の上に前記半導体素子との接続を行う配線と前記配線間を絶縁し前記弾性表面波素子領域にも及ぶ配線絶縁膜とを積層して形成された配線層と、
    前記IC領域および前記弾性表面波素子領域の配線絶縁膜の上に形成され表面が平坦化された層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜の上に形成された圧電薄膜と、
    前記弾性表面波素子領域における前記圧電薄膜の上に形成された弾性表面波素子と、を備えたことを特徴とする弾性表面波装置。
  10. 請求項9に記載の弾性表面波装置において、
    前記弾性表面波素子領域における前記半導体基板上あるいは前記素子絶縁膜または前記配線絶縁膜の上に、少なくとも一層の層厚み調整膜が形成されたことを特徴とする弾性表面波装置。
  11. 請求項10に記載の弾性表面波装置において、
    前記層厚み調整膜は前記弾性表面波素子の下方に備えられ、かつ前記弾性表面波素子が形成された領域を前記弾性表面波装置の厚さ方向に投影した領域を、前記層厚み調整膜が形成される領域に含む位置および面積で形成されたことを特徴とする弾性表面波装置。
  12. 半導体基板に少なくともIC領域と弾性表面波素子領域とを備え、前記IC領域の上に前記弾性表面波素子領域を配置して一つのチップに構成した弾性表面波装置の製造方法であって、
    前記半導体基板上の前記IC領域に半導体素子と、前記半導体素子を覆う素子絶縁膜とを備える半導体素子層を形成する工程と、
    前記半導体素子層の上に前記半導体素子との接続を行う複数の配線と、前記配線間の絶縁をする配線絶縁膜とを積層して備えた配線層を形成する工程と、
    前記配線層の上に、表面が平坦化された層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜の上に圧電薄膜を形成する工程と、
    前記弾性表面波素子領域における前記圧電薄膜の上に弾性表面波素子を形成する工程と、を備えることを特徴とする弾性表面波装置の製造方法。
  13. 請求項12に記載の弾性表面波装置の製造方法において、
    前記表面を平坦化された層間絶縁膜を形成する工程が、層間絶縁膜を形成した後にその表面をCMP処理する工程であることを特徴とする弾性表面波装置の製造方法。
  14. 請求項12に記載の弾性表面波装置の製造方法において、
    前記表面を平坦化された層間絶縁膜を形成する工程が、SOG膜を形成する工程であることを特徴とする弾性表面波装置の製造方法。
  15. 請求項12乃至14のいずれか一項に記載の弾性表面波装置の製造方法において、
    前記素子絶縁膜および前記配線絶縁膜を形成後、前記素子絶縁膜および前記配線絶縁膜の表面をCMP処理する工程、または前記素子絶縁膜および前記配線絶縁膜としての前記SOG膜を形成する工程を含むことを特徴とする弾性表面波装置の製造方法。
  16. 請求項12乃至15のいずれか一項に記載の弾性表面波装置の製造方法において、
    前記弾性表面波装置を多数備えたウエハ状態にて前記CMP処理または前記SOG膜を形成することを特徴とする弾性表面波装置の製造方法。
  17. 半導体基板に少なくともIC領域と弾性表面波素子領域とを備え、前記IC領域の上に前記弾性表面波素子領域を配置して一つのチップに構成した弾性表面波装置であって、
    前記半導体基板上のIC領域には半導体素子と前記半導体素子を覆う素子絶縁膜とが形成された半導体素子層と、
    前記半導体素子層の上に前記半導体素子との接続を行う配線と前記配線間を絶縁し前記配線絶縁膜とを積層して形成された配線層と、
    前記IC領域の配線絶縁膜の上に形成され表面を平坦化された層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜の上に形成された圧電薄膜と、
    前記弾性表面波素子領域における前記圧電薄膜の上に形成された弾性表面波素子と、を備えたことを特徴とする弾性表面波装置。
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