JP2006203608A - 情報処理システム、情報処理装置、サーバ装置、及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置、サーバ装置、及び情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信処理装置のポート維持時間を検出しなくても、その通信処理装置のポート維持時間を取得できる。
【解決手段】情報処理装置1は、通信処理装置2のグループ識別情報を含む要求情報を送信する要求情報送信部14と、サーバ装置3から送信されたポート維持時間情報を受信するポート維持時間受信部15と、受信されたポート維持時間情報を蓄積するポート維持時間蓄積部16とを備える。サーバ装置3は、要求情報を受信する要求情報受信部31と、グループ識別情報と、2以上のポート維持時間情報とが対応付けられている対応情報を記憶している対応情報記憶部32と、受信された要求情報に含まれるグループ識別情報に対応情報によって対応付けられている2以上のポート維持時間情報のうち、少なくとも1個のポート維持時間情報を送信するポート維持時間送信部35とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信処理装置を介して通信を行う情報処理装置等に関する。
情報処理装置、通信処理装置、及びサーバ装置を含む情報処理システムにおいて、例えば、家庭用のPC(Personal Computer)や家電機器などの情報処理装置から通信処理装置を介して、所定のパケットをサーバ装置に定期的に送信することが行われている(例えば、特許文献1参照)。ここで、通信処理装置は、例えば、NAT(Network Address Translation)機能を有するルータなどである。また、その所定のパケットは、例えば、通信処理装置のWAN(Wide Area
Netwrok)側のIPアドレスが変化したかどうかを知るため、あるいは、携帯電話等の外部の装置から情報処理装置にサーバ装置を経由してアクセスすることができるように、通信処理装置のポートを維持する(すなわち、WAN側からのパケットが通信処理装置を経由して情報処理装置に送信されるようにしておく)ために定期的に送信される。以下、その理由について説明する。
ルータ等のNAT機能を有する通信処理装置では、LAN(Local Area Network)側からWAN側へパケットを送信するときにLAN側のプライベートIPアドレスとポート番号を、WAN側のグローバルIPアドレスとポート番号に変換する。また、WAN側からの返信パケットを受信した場合には、その逆変換を行うことによって、情報処理装置にパケットを渡す。ここで、通信処理装置では、そのようなアドレス変換を行う時間が設定されている。具体的には、WAN側とLAN側との間において、あるアドレス変換が最後になされてから所定の期間経過した後には、WAN側から受け取ったパケットに対するそのアドレス変換は行われなくなる(LAN側から受け取ったパケットに対しては、新たなアドレス変換がなされることになる)。すなわち、そのWAN側からのパケットは情報処理装置で受信されないことになり、携帯電話等の外部の装置から情報処理装置にサーバ装置を経由してアクセスできないことになる。その所定の期間のことをポート維持時間と呼ぶことにする。
このような情報処理システムにおいて、情報処理装置がサーバ装置からの情報を受信できるようにするには、通信処理装置において絶えずサーバ装置からの(すなわち、WAN側からの)パケットに対してアドレス変換をできるようにしておかなければならない。したがって、情報処理装置とサーバ装置との間で情報のやり取りを行う必要がない場合であっても、情報処理装置から通信処理装置を介して、サーバ装置にパケットを定期的に送信することによって、サーバ装置から送信されたパケットに対して、通信処理装置がアドレス変換を行うことができるようにしておく必要がある。その定期的にパケットを送信する周期は、あらかじめ情報処理装置に設定されている場合もあるが、設定されていない場合には、情報処理装置が、そのポート維持時間を検出しなければならなかった。
国際公開第2004/030292号パンフレット(第1頁、第1図等)
しかしながら、一般に、通信処理装置のポート維持時間を検出するには、そのポート維持時間の検出の処理を情報処理装置や、サーバ装置等が行わなければならなかった。
また、ユーザが通信処理装置のポート維持時間をマニュアル等によって調べ、情報処理装置に設定することも考えられるが、その場合には、ユーザに煩雑な作業を課すこととな
り、好ましくない。
一方、各メーカーから販売されている各種の通信処理装置のポート維持時間のうち、最も短いポート維持時間を情報処理装置において設定しておき、そのポート維持時間に基づいて反復してパケットを送信することも考えられるが、その場合には、不必要なパケットの送信が多くなり、情報処理装置におけるパケットの送信による処理負担が大きくなるという問題がある。
本発明は、上記問題点を考慮してなされたものであり、ある情報処理装置が通信処理装置のポート維持時間を検出しなくても、その通信処理装置のポート維持時間を取得することができる情報処理システム等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による情報処理システムは、情報処理装置と、サーバ装置と、前記情報処理装置と前記サーバ装置との間の通信に関する処理を行う通信処理装置とを備えた情報処理システムであって、前記情報処理装置は、前記通信処理装置を含む通信処理装置のグループを識別する情報であるグループ識別情報を記憶しているグループ識別情報記憶部と、前記グループ識別情報記憶部が記憶しているグループ識別情報を含む情報であり、当該グループ識別情報で識別される通信処理装置のグループに対応するポート維持時間を示す情報であるポート維持時間情報の送信を要求する情報である要求情報を前記サーバ装置に送信する要求情報送信部と、前記サーバ装置から送信されたポート維持時間情報を受信するポート維持時間受信部と、前記ポート維持時間受信部が受信したポート維持時間情報を蓄積するポート維持時間蓄積部と、を備え、前記サーバ装置は、前記要求情報を受信する要求情報受信部と、前記グループ識別情報と、2以上の前記ポート維持時間情報とが対応付けられている情報である対応情報を記憶している対応情報記憶部と、前記要求情報受信部が受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に前記対応情報によって対応付けられている2以上のポート維持時間情報のうち、少なくとも1個のポート維持時間情報を送信するポート維持時間送信部と、を備えた、ものである。
このような構成により、情報処理装置は、通信処理装置のポート維持時間を検出することなく、サーバ装置からポート維持時間情報を受信することができる。そして、例えば、そのポート維持時間情報に基づいて、反復パケットの送信を行うことができうる。なお、サーバ装置では、グループ識別情報に対応付けてポート維持時間情報を保持しているため、情報処理装置からの要求に応じて、ポート維持時間情報を送信することができる確率が高くなる。なぜなら、グループ識別情報のほうが、通信処理装置を識別する装置識別情報よりも、より多くの通信処理装置に対応すると考えられるからである。また、グループ識別情報が適切に設定されており、サーバ装置がグループ識別情報に対応付けてポート維持時間情報を保持している場合には、情報量のより少ない対応情報に基づいて、より多くの情報処理装置からの要求情報に対してポート維持時間情報を送信することができることになる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記サーバ装置が、前記要求情報受信部が受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に前記対応情報によって対応付けられている2以上のポート維持時間情報から、1個のポート維持時間情報を選択する選択部をさらに備え、前記ポート維持時間送信部が、前記選択部が選択したポート維持時間情報を送信してもよい。
このような構成により、サーバ装置において、2以上のポート維持時間情報から、1個のポート維持時間情報を選択することにより、その選択された1個のポート維持時間情報が送信されることになる。したがって、情報処理装置では、その1個のポート維持時間情
報に基づいて、例えば、反復パケットの送信を行うことができる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記サーバ装置が、ポート維持時間情報に対応付けられている情報であり、前記対応情報によってグループ識別情報に対応付けられている2以上のポート維持時間情報から1個のポート維持時間情報を選択するときに用いる情報である選択情報を記憶している選択情報記憶部をさらに備え、前記選択部が、前記選択情報に基づいて前記選択を行ってもよい。
このような構成により、選択情報を適切に設定することによって、より適切なポート維持時間情報の選択を行うことができるようになりうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記要求情報には、選択するポート維持時間情報の順位に関する情報が含まれており、前記選択部が、前記順位に関する情報に基づいて前記選択を行ってもよい。
このような構成により、例えば、情報処理装置の受信したあるポート維持時間情報の示すポート維持時間が、通信処理装置のポート維持時間よりも長かった場合に、順位に関する情報によって特定される別のポート維持時間情報の送信を情報処理装置がサーバ装置に対して要求することができるようになる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記ポート維持時間送信部が、前記要求情報受信部が受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に前記対応情報によって対応付けられている2以上のポート維持時間情報を送信し、前記情報処理装置が、前記ポート維持時間受信部が受信した2以上のポート維持時間情報から、1個のポート維持時間情報を選択する選択部をさらに備えてもよい。
このような構成により、情報処理装置は、選択部によって選択されたポート維持時間情報に基づいて、例えば、反復パケットの送信を行うことができうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記サーバ装置が、前記対応情報によってグループ識別情報に対応付けられている2以上のポート維持時間情報から1個のポート維持時間情報を選択するときに用いる情報であり、ポート維持時間情報に対応付けられている情報である選択情報を記憶している選択情報記憶部をさらに備え、前記ポート維持時間情報送信部が、前記2以上のポート維持時間情報と共に、前記要求情報受信部が受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に前記対応情報によって対応付けられている2以上のポート維持時間情報に対応する選択情報を送信し、前記ポート維持時間受信部が、前記ポート維持時間情報と共に、前記選択情報をも受信し、前記選択部が、前記選択情報に基づいて、前記ポート維持時間受信部が受信した2以上のポート維持時間情報から、1個のポート維持時間情報を選択してもよい。
このような構成により、情報処理装置において、サーバ装置から送信された選択情報を用いて、2以上のポート維持時間情報から1個のポート維持時間情報を選択することができる。その結果、その選択されたポート維持時間情報を用いて、例えば、反復パケットの送信を行うことができうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記選択情報が、当該選択情報に対応するポート維持時間に基づいて前記通信処理装置を介して送信されるパケットである反復パケットの送信間隔が、前記通信処理装置のポート維持時間よりも長い時間であるエラーの発生に関する情報であるエラー情報を含んでもよい。
このような構成により、サーバ装置は、例えば、エラー情報に基づいて、エラーの発生回数のより少ないポート維持時間情報を選択し、情報処理装置に送信することができうる。あるいは、情報処理装置は、例えば、エラー情報に基づいて、エラーの発生回数のより
少ないポート維持時間情報を選択することができうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記選択情報が、当該選択情報に対応するポート維持時間情報が前記サーバ装置に送信された回数に関する情報である送信回数情報を含んでもよい。
このような構成により、サーバ装置は、例えば、送信回数情報に基づいて、送信回数のより多いポート維持時間情報を選択し、情報処理装置に送信することができうる。あるいは、情報処理装置は、例えば、送信回数情報に基づいて、送信回数のより多いポート維持時間情報を選択することができうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記選択情報が、前記通信処理装置のローカルネットワーク側に接続されている1以上の装置の電力総量を示す情報である電力情報を含むものであってもよい。
このような構成により、サーバ装置は、例えば、電力情報に基づいて、通信処理装置のローカルネットワーク側に接続されている1以上の装置の電力総量に対応するポート維持時間情報を選択し、情報処理装置に送信することができうる。あるいは、情報処理装置は、例えば、電力情報に基づいて、通信処理装置のローカルネットワーク側に接続されている1以上の装置の電力総量に対応するポート維持時間情報を選択することができうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記選択情報が、時間帯に関する情報である時間帯情報を含むものであってもよい。
このような構成により、サーバ装置は、例えば、時間帯情報に基づいて、時間帯に対応するポート維持時間情報を選択し、情報処理装置に送信することができうる。あるいは、情報処理装置は、例えば、時間帯情報に基づいて、時間帯に対応するポート維持時間情報を選択することができうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記選択情報が、前記通信処理装置を識別する情報である装置識別情報を含むものであってもよい。
このような構成により、サーバ装置は、例えば、選択情報に含まれる装置識別情報に基づいて、情報処理装置に接続されている通信処理装置の装置識別情報により近い装置識別情報に対応するポート維持時間情報を選択し、情報処理装置に送信することができうる。あるいは、情報処理装置は、例えば、選択情報に含まれる装置識別情報に基づいて、情報処理装置に接続されている通信処理装置の装置識別情報により近い装置識別情報に対応するポート維持時間情報を選択することができうる。
本発明による情報処理システムでは、サーバ装置において、通信処理装置のグループを識別するグループ識別情報に対応付けて通信処理装置のポート維持時間を保持しており、情報処理装置は、グループ識別情報に対応するポート維持時間情報をサーバ装置から受信することにより、通信処理装置のポート維持時間を取得することができうる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による情報処理システムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態による情報処理システムの構成を示す図である。図1において、本実施の形態による情報処理システムは、情報処理装置1と、通信処理装置2と、サーバ装置3とを備える。通信処理装置2と、サーバ装置3とは、有線または無線の通信回線100で接続されている。通信回線100は、例えば、インターネットや、イントラネット、公衆電話回線などである。また、図1において、説明の便宜上、通信処理装置2のロー
カル側に情報処理装置1のみが接続されている場合について説明するが、通信処理装置2のローカル側に2以上の装置が接続されていてもよい。また、図1では、通信処理装置2と、情報処理装置1との組み合わせを1個だけ示しているが、通信処理装置と情報処理装置との同様の2以上の組み合わせが、通信回線100に接続されていてもよい。
情報処理装置1は、グループ識別情報取得部11と、グループ識別情報蓄積部12と、グループ識別情報記憶部13と、要求情報送信部14と、ポート維持時間受信部15と、ポート維持時間蓄積部16と、反復パケット送信部17と、エラー発生受信部18と、ポート維持時間検出部19とを備える。情報処理装置1は、例えば、コンピュータ、電子レンジ、電話機、携帯電話、プリンタ、ファクシミリ装置、冷蔵庫、洗濯機、空調装置、テレビ、映像録画装置、セットトップボックス等である。
グループ識別情報取得部11は、グループ識別情報を取得する。ここで、グループ識別情報とは、通信処理装置2を含む通信処理装置のグループを識別する情報である。通信処理装置のグループとは、何らかの属性等が同一である通信処理装置のまとまりである。グループ識別情報は、例えば、(1)通信処理装置のベンダやメーカー、販売者等を識別する識別情報であってもよく、(2)通信処理装置の種類を識別する識別情報であってもよく、(3)通信処理装置のシリーズを識別する識別情報であってもよく、(4)通信処理装置がどのようなゲートウェイ機能を有するかを識別する識別情報であってもよい。上記(1)の場合には、グループ識別情報は、例えば、通信処理装置の物理アドレス(例えば、MACアドレスやIEEE1394のアドレスなど)に含まれるものであってもよい。具体的には、グループ識別情報は、ベンダIDであってもよい。上記(2)の場合には、グループ識別情報は、例えば、通信処理装置のポート維持時間が短い種類か、長い種類かを示すものであってもよい。上記(3)の場合には、グループ識別情報は、例えば、同一のメーカーの通信処理装置における商品シリーズ(例えば、シリーズAAA、シリーズBBBなど)を示すものであってもよい。上記(4)の場合には、グループ識別情報は、例えば、通信処理装置が公衆電話回線や、インターネット、イントラネット、光ファイバー回線、ADSL回線、電灯線網などのいずれの回線を接続するゲートウェイであるのかを示すものであってもよい。グループ識別情報取得部11は、例えば、通信処理装置2等の他の装置からグループ識別情報を取得してもよく、アクセス可能な記録媒体から、その記録媒体で記憶されているグループ識別情報を取得してもよく、グループ識別情報を取得できるのであれば、どこから取得するのかについては問わない。本実施の形態では、通信処理装置2からグループ識別情報を取得する場合について説明する。また、グループ識別情報を取得する方法は、例えば、記録媒体から読み出す方法や、所定の装置にグループ識別情報の送信要求を送り、その所定の装置から送信されたグループ識別情報を受信する方法など、種々の方法がありうる。なお、グループ識別情報取得部11は、装置識別情報の取得のための通信を行う通信デバイス(例えば、ネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、グループ識別情報取得部11と通信処理装置2との間に図示しない通信デバイスが存在することとなる)。また、グループ識別情報取得部11は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
グループ識別情報蓄積部12は、グループ識別情報取得部11が取得したグループ識別情報を、グループ識別情報記憶部13に蓄積する。
グループ識別情報記憶部13は、グループ識別情報を記憶している。このグループ識別情報は、グループ識別情報蓄積部12によって蓄積されたものである。グループ識別情報記憶部13は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現され得る。このグループ識別情報記憶部13によるグループ識別情報の記憶は、長期間の記憶(例えば、情報処理装置1の電源のON/OFFに関係なくなされる記憶)であってもよく、あるいは、グループ識別情報取得部11がグループ識別情報を取
得してから、後述する要求情報が送信されるまでのバッファメモリ等における一時的な記憶であってもよい。
要求情報送信部14は、要求情報をサーバ装置3に送信する。ここで、要求情報とは、ポート維持時間情報の送信を要求する情報であり、グループ識別情報記憶部13が記憶しているグループ識別情報を含む情報である。要求情報によって送信が要求されるポート維持時間情報は、要求情報に含まれるグループ識別情報で識別される通信処理装置のグループに対応するポート維持時間情報である。ポート維持時間情報とは、ポート維持時間を示す情報である。要求情報には、グループ識別情報以外の情報が含まれていてもよい。なお、要求情報には要求(指示や命令)が含まれておらず、例えば、要求情報にグループ識別情報が含まれることによって、サーバ装置3において要求情報であると判断されてもよい。なお、要求情報送信部14は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、要求情報送信部14と通信処理装置2との間に図示しない送信デバイスが存在することとなる)。また、要求情報送信部14は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
ポート維持時間受信部15は、サーバ装置3から送信されたポート維持時間情報を受信する。このポート維持時間情報は、要求情報送信部14による要求情報の送信に対応して送信されたものである。なお、ポート維持時間受信部15は、受信を行うための受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、ポート維持時間受信部15と通信処理装置2との間に図示しない受信デバイスが存在することとなる)。また、ポート維持時間受信部15は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
ポート維持時間蓄積部16は、ポート維持時間受信部15が受信したポート維持時間情報を所定の記録媒体に蓄積する。この記録媒体は、例えば、半導体メモリや、光ディスク、磁気ディスク等であり、ポート維持時間蓄積部16が有していてもよく、あるいはポート維持時間蓄積部16の外部に存在してもよい。
反復パケット送信部17は、反復パケットを、通信処理装置2を介して反復して送信する。この反復パケットの送信は、ポート維持時間蓄積部16が蓄積したポート維持時間情報を用いて行われる。「ポート維持時間情報を用いて」とは、ポート維持時間情報の示すポート維持時間の間隔で反復パケットを送信すること、ポート維持時間情報の示すポート維持時間と異なる間隔(例えば、ポート維持時間情報の示すポート維持時間よりも短い間隔)で反復パケットを送信することなどを含む。反復パケットとは、反復パケット送信部17が反復して送信するパケットである。「反復して送信する」とは、繰り返して何度も送信することであり、その送信の周期は一定(例えば、5分ごとなど)であってもよく、不定(例えば、4分から5分の間で変化するなど)であってもよい。この反復パケットのペイロードには、何らかの情報が含まれていてもよく、何も情報が含まれていなくてもよい。反復パケットは、例えば、UDP(User Datagram Protocol)やTCP(Transmission Control Protocol)のパケットである。なお、反復パケット送信部17は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、反復パケット送信部17と通信処理装置2との間に図示しない送信デバイスが存在することとなる)。また、反復パケット送信部17は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
エラー発生受信部18は、エラー発生情報を受信する。ここで、エラー発生情報とは、反復パケット送信部17が反復して送信していた反復パケットの送信間隔が、通信処理装置2のポート維持時間よりも長い時間であるというエラーが発生したことを示す情報である。このエラーが発生した場合には、サーバ装置3等の通信処理装置2のグローバルネットワーク側から送信された情報を、通信処理装置2を介して情報処理装置1が受信することができない期間が存在することになる。なお、エラー発生受信部18は、受信を行うための受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、エラー発生受信部18と通信処理装置2との間に図示しない受信デバイスが存在することとなる)。また、エラー発生受信部18は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
ポート維持時間検出部19は、通信処理装置2のポート維持時間を検出する。ポート維持時間の具体的な検出方法については、後述する。本実施の形態では、エラー発生受信部18がエラー発生情報を受信した場合に、ポート維持時間検出部19によるポート維持時間の検出が行われるものとする。なお、ポート維持時間検出部19は、ポート維持時間の検出のための通信を行う通信デバイス(例えば、ネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、ポート維持時間検出部19と通信処理装置2との間に図示しない通信デバイスが存在することとなる)。また、ポート維持時間検出部19は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
なお、グループ識別情報取得部11、要求情報送信部14、ポート維持時間受信部15、反復パケット送信部17、エラー発生受信部18、ポート維持時間検出部19の任意の2以上の要素が通信に関するデバイスを有する場合に、それらは同一の手段であってもよく、あるいは別々の手段であってもよい。
通信処理装置2は、情報処理装置1と、サーバ装置3との間の通信に関する処理を行う。通信処理装置2は、プライベートアドレスとグローバルアドレスとの間で相互にアドレス変換を行うNAT機能を有する装置であってもよく、パケットフィルタリングのファイアウォール(Firewall)の機能を有する装置であってもよく、あるいは、その両者を有する装置であってもよい。ここで、パケットフィルタリングとは、例えば、受信フィルタルールに基づいた受信パケットの選択を行うものである。受信フィルタルールには、例えば、そのポートからパケットを送信したアドレスからのみしかパケットを受信しないAddress Sensitiveフィルタ、そのポートからパケットを送信したポートからのみしかパケットを受信しないPort Sensitiveフィルタ、フィルタが存在しないNoフィルタがある。なお、本実施の形態では、通信処理装置2がNAT機能を有する装置である場合について説明する。なお、通信処理装置2がパケットフィルタリングのファイアウォールの機能のみを有する装置である場合、すなわち、通信処理装置2がNAT機能を有しない装置である場合には、ポート維持時間は、次のように定義される。通信処理装置2のWAN側(例えば、サーバ装置3)とLAN側(例えば、情報処理装置1)との間において、ある通信が最後になされてから所定の期間経過した後には、通信処理装置2がWAN側から受け取ったパケットを、通信処理装置2のLAN側に送信しなくなる。その所定の期間がポート維持時間である。
サーバ装置3は、要求情報受信部31と、対応情報記憶部32と、選択情報記憶部33と、選択部34と、ポート維持時間送信部35と、反復パケット受信部36と、エラー検知部37と、更新部38と、エラー発生送信部39とを備える。
要求情報受信部31は、要求情報を受信する。この要求情報は、情報処理装置1から送
信されたものである。なお、要求情報受信部31は、受信を行うための受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、要求情報受信部31と通信回線100との間に図示しない受信デバイスが存在することとなる)。また、要求情報受信部31は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
対応情報記憶部32は、対応情報を記憶している。ここで、対応情報とは、グループ識別情報と、2以上のポート維持時間情報とが対応付けられている情報である。ここで、「グループ識別情報と、2以上のポート維持時間情報とが対応付けられている」とは、グループ識別情報から2以上のポート維持時間情報を取得できればよいという意味である。したがって、対応情報は、グループ識別情報と2以上のポート維持時間情報とを含んでもよく、グループ識別情報と2以上のポート維持時間情報とをリンク付ける情報であってもよい。後者の場合としては、例えば、対応情報がグループ識別情報と、2以上のポート維持時間情報の格納位置を示すポインタとを含む場合である。その対応情報によって、グループ識別情報から、そのグループ識別情報に対応する2以上のポート維持時間情報の格納位置を知ることができる。そして、その格納位置に格納されているポート維持時間情報にアクセスすることによって、その2以上のポート維持時間情報を取得することができる。なお、本実施の形態では、前者の場合、すなわち対応情報が、グループ識別情報と2以上のポート維持時間情報とを含む場合について説明する。対応情報記憶部32は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。なお、対応情報記憶部32が記憶している対応情報によって通信処理装置2のグループ識別情報と対応付けられている2以上のポート維持時間情報に、通信処理装置2のポート維持時間を示すポート維持時間情報が含まれている場合もあるが、含まれていない場合もある。なお、対応情報によって通信処理装置2のグループ識別情報と対応付けられているポート維持時間情報に、通信処理装置2のポート維持時間情報が含まれる場合に、そのポート維持時間情報は、例えば、通信処理装置2のポート維持時間そのものを示す情報であってもよく、あるいは、通信処理装置2のポート維持時間より短い時間を示す情報であってもよい。
選択情報記憶部33は、選択情報を記憶している。ここで、選択情報とは、対応情報によってグループ識別情報に対応付けられている2以上のポート維持時間情報から1個のポート維持時間情報を選択するときに用いる情報である。この選択情報は、ポート維持時間情報に対応付けられている。すなわち、対応情報によってグループ識別情報に対応付けられている各ポート維持時間情報には、選択情報が対応している。本実施の形態では、この選択情報が、エラー情報を含むものとする。ここで、エラー情報とは、ある選択情報に対応するポート維持時間に基づいて通信処理装置を介して送信されるパケットである反復パケットの送信間隔が、その通信処理装置のポート維持時間よりも長い時間であるエラーの発生に関する情報である。このエラー情報は、例えば、エラーの発生した回数を数字によって示す情報であってもよく、エラーの発生した回数を定性的に示す情報であってもよく、エラーの有無を示す情報であってもよい。エラーの発生した回数を定性的に示す情報としては、例えば、エラーの発生が「多い」、「少ない」などがある。選択情報記憶部33は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現され得る。
なお、対応情報記憶部32と、選択情報記憶部33とは、同一の記録媒体によって実現されてもよく、別の記録媒体によって実現されてもよい。前者の場合には、対応情報を記憶している領域が対応情報記憶部32となり、選択情報を記憶している領域が選択情報記憶部33となる。
選択部34は、2以上のポート維持時間情報から、1個のポート維持時間情報を選択する。その2以上のポート維持時間情報は、要求情報受信部31が受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に、対応情報によって対応付けられている2以上のポート維持時間情報である。選択部34は、選択情報記憶部33が記憶している選択情報に基づいて選択を行う。選択の方法の具体例については後述する。なお、選択部34による選択は、例えば、対応情報記憶部32から2以上のポート維持時間情報が取得された後に、その取得された2以上のポート維持時間情報に対してなされてもよく、あるいは、取得の前に選択を行い、選択された1個のポート維持時間情報が取得されてもよい。本実施の形態では、前者の場合について説明する。
ポート維持時間送信部35は、ポート維持時間情報を送信する。ここで、ポート維持時間送信部35が送信するポート維持時間情報は、要求情報受信部31が受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に対応情報によって対応付けられている2以上のポート維持時間情報に含まれるポート維持時間情報であり、選択部34が選択したポート維持時間情報である。ポート維持時間情報は、情報処理装置1に送信される。ここで、「ポート維持時間情報が情報処理装置1に送信される」ことには、ポート維持時間情報の送信先を通信処理装置2のグローバルネットワーク側のアドレスにする場合を含むものとする。通信処理装置2がNAT機能を有する場合には、ポート維持時間情報の送信先として情報処理装置1のアドレスを指定することはできないが、通信処理装置2のアドレスを指定することによって、通信処理装置2においてアドレス変換が行われ、情報処理装置1に送信されることになるからである。なお、ポート維持時間送信部35は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、ポート維持時間送信部35と通信回線100との間に図示しない送信デバイスが存在することとなる)。また、ポート維持時間送信部35は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
反復パケット受信部36は、反復パケットを受信する。この反復パケットは、例えば、情報処理装置1から送信されたものである。なお、反復パケット受信部36は、受信を行うための受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、反復パケット受信部36と通信回線100との間に図示しない受信デバイスが存在することとなる)。また、反復パケット受信部36は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
エラー検知部37は、エラーの発生したことを検知する。ここで、エラーとは、通信処理装置を介して送信される反復パケットの送信間隔が、その通信処理装置のポート維持時間よりも長い時間であるというエラーである。エラー検知部37は、例えば、(1)反復パケットの通過する通信処理装置2のポート番号が変更されたことによってエラーを検知してもよく、(2)サーバ装置3から情報処理装置1に送信したパケットに対して、通信処理装置2からICMP Port Unreachableが返ってきたことによってエラーを検知してもよい。
上記(1)について、もう少し詳しく説明する。まず、ポート維持時間よりも長い間隔で反復パケットが送信された場合に、反復パケットの送信元のポート番号が変更されることについて説明する。図2は、そのことを説明するための図である。図2において、通信処理装置2のポート維持時間が5分であったとする。一方、情報処理装置1は、6分の間隔で反復パケットを送信するとする。情報処理装置1から送信された1個目の反復パケットは、通信処理装置2のWAN側のポートP2が割り当てられてサーバ装置3に送信される。次に、2個目の反復パケットは、その送信時にポートP2に関するポート維持時間が
すでに経過しているため、通信処理装置2において新たなポート割り当てが行われ、通信処理装置2のWAN側のポートP4が割り当てられてサーバ装置3に送信される。したがって、サーバ装置3では、同じ情報処理装置1から送信された反復パケットであっても、送信元ポート番号がP2からP4に変更された場合には、通信処理装置2のポート維持時間よりも長い間隔で反復パケットが送信されていると判断することができ、エラーの発生を検知することができる。一方、通信処理装置2のポート維持時間よりも短い間隔で反復パケットが送信されている場合には、通信処理装置2において同じアドレス変換、ポート番号の変換が行われるため、サーバ装置3が受信する反復パケットの送信元ポート番号はいつも同じになる。
次に、上記(2)について、もう少し詳しく説明する。まず、図示しない端末装置から送信された、情報処理装置1に所定のコマンド(例えば、録画予約のコマンドなど)を送信する旨の指示をサーバ装置3が受信し、その指示に従ってサーバ装置3から所定のコマンドが情報処理装置1に送信されたとする。情報処理装置1が反復パケットを通信処理装置2のポート維持時間よりも長い間隔で送信しており、情報処理装置1とサーバ装置3との間で最後に通信が行われてから、通信処理装置2のポート維持時間に相当する期間が経過していた場合には、サーバ装置3から情報処理装置1に送信された所定のコマンドは、通信処理装置2においてアドレス変換等が行われず、情報処理装置1に送信されない。そして、通信処理装置2からサーバ装置3に、ICMP Port Unreachableのパケットが送信される。したがって、エラー検知部37は、サーバ装置3が、ICMP Port Unreachableのパケットを受信したことによって、エラーの発生を検知してもよい。
なお、エラー検知部37は、上記(1)、(2)以外の方法によってエラーの検知を行ってもよい。本実施の形態では、エラー検知部37は、上記(1)の方法によって、エラーの発生を検知するものとする。
更新部38は、選択情報を更新する。この選択情報の更新は、エラー検知部37がエラーの発生を検知した場合に行われる。また、この選択情報の更新は、エラー検知部37によってエラーの検知された反復パケットの送信において用いられているポート維持時間情報に対応する選択情報に対して行われる。
エラー発生送信部39は、エラーが発生したことを示すエラー発生情報を、エラーの発生した反復パケットの送信を行っている情報処理装置に送信する。なお、エラー発生送信部39は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、エラー発生送信部39と通信回線100との間に図示しない送信デバイスが存在することとなる)。また、エラー発生送信部39は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
なお、要求情報受信部31、ポート維持時間送信部35、反復パケット受信部36、エラー発生送信部39の任意の2以上の要素が通信に関するデバイスを有する場合に、それらは同一の手段であってもよく、あるいは別々の手段であってもよい。
また、本実施の形態では、サーバ装置3は、後述するようにポート維持時間の検出に関する処理を行うものであるとする。また、サーバ装置3は、反復パケットの受信に対して所定の処理を行ってもよく、あるいは、なんら処理を行わなくてもよい。ここで、所定の処理とは、例えば、通信処理装置2のWAN側のアドレスやポート番号等が変更された場合に、サーバ装置3において管理している情報処理装置1のアドレス等の情報を、変更後のものに更新することなどである。
次に、本実施の形態による情報処理装置1の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)要求情報送信部14は、要求情報を送信するタイミングであるかどうか判断する。ここで、要求情報を送信するタイミングは、例えば、情報処理装置1が通信処理装置2に接続されたタイミングであってもよく、情報処理装置1が通信処理装置2に接続された状態において、起動(あるいはリセット)されたタイミングであってもよく、情報処理装置1が反復パケットの送信を開始するタイミングであってもよく、そのタイミングは問わない。要求情報を送信するタイミングである場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、要求情報を送信するタイミングであると判断するまで、ステップS101の処理を繰り返す。
(ステップS102)要求情報送信部14は、グループ識別情報記憶部13がグループ識別情報を記憶しているかどうか判断する。そして、グループ識別情報記憶部13がグループ識別情報を記憶している場合には、ステップS105に進み、そうでない場合には、ステップS103に進む。
(ステップS103)グループ識別情報取得部11は、グループ識別情報を取得する。具体的な取得の処理については後述する。
(ステップS104)グループ識別情報蓄積部12は、グループ識別情報取得部11が取得したグループ識別情報をグループ識別情報記憶部13に蓄積する。
(ステップS105)要求情報送信部14は、グループ識別情報記憶部13からグループ識別情報を読み出し、そのグループ識別情報を含む要求情報を構成してサーバ装置3に送信する。
(ステップS106)ポート維持時間受信部15は、ポート維持時間情報を受信したかどうか判断する。そして、ポート維持時間情報を受信した場合には、ステップS109に進み、そうでない場合には、ステップS107に進む。
(ステップS107)ポート維持時間受信部15は、タイムアウトであるかどうか、すなわち、要求情報送信部14が要求情報を送信してから所定の期間(例えば、15秒など)が経過したかどうか判断する。そして、タイムアウトである場合には、ステップS108に進み、そうでない場合には、ステップS106に戻る。
(ステップS108)ポート維持時間検出部19は、通信処理装置2のポート維持時間を検出する。この処理については後述する。
(ステップS109)ポート維持時間蓄積部16は、ポート維持時間受信部15が受信したポート維持時間情報、あるいは、ポート維持時間検出部19によって検出されたポート維持時間を示すポート維持時間情報を蓄積する。なお、ポート維持時間蓄積部16がポート維持時間を蓄積する場合に、最後に蓄積したポート維持時間情報がどれであるのかを特定できるように蓄積するものとする。ポート維持時間蓄積部16は、例えば、上書きでポート維持時間情報を蓄積してもよく、最後に蓄積したポート維持時間情報にのみ所定のフラグを立ててもよい。
(ステップS110)反復パケット送信部17は、反復パケットを送信するタイミングであるかどうか判断する。ここで、反復パケットを送信するタイミングは、例えば、反復パケット送信部17が反復パケットを送信した時点から、ポート維持時間蓄積部16が蓄積したポート維持時間情報の示すポート維持時間が経過したタイミングである。そして、反復パケットを送信するタイミングである場合には、ステップS111に進み、そうでない場合には、ステップS112に進む。
(ステップS111)反復パケット送信部17は、反復パケットをサーバ装置3に送信する。
(ステップS112)エラー発生受信部18は、エラー発生情報を受信したかどうか判断する。そして、エラー発生情報を受信した場合には、ステップS108に戻り、そうでない場合には、ステップS110に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。また、ステップS110〜S112が繰り返し実行されている場合に、反復パケットの送信終了の割り込みによって処理が終了してもよい。
次に、本実施の形態によるサーバ装置3の動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)要求情報受信部31は、要求情報を受信したかどうか判断する。そして、要求情報を受信した場合には、ステップS202に進み、そうでない場合には、ステップS206に進む。
(ステップS202)ポート維持時間送信部35は、要求情報受信部31が受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に対応する対応情報が対応情報記憶部32で記憶されているかどうか判断する。そして、記憶されている場合には、ステップS203に進み、そうでない場合には、ステップS201に戻る。
(ステップS203)選択部34は、要求情報受信部31が受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に対応する2以上のポート維持時間情報を、対応情報記憶部32が記憶している対応情報を用いて取得する。
(ステップS204)選択部34は、ステップS203で取得した2以上のポート維持時間情報から、その2以上のポート維持時間情報に対応する選択情報を用いて1個のポート維持時間情報を選択する。
(ステップS205)ポート維持時間送信部35は、選択部34によって選択されたポート維持時間情報を、情報処理装置1に送信する。そして、ステップS201に戻る。
(ステップS206)反復パケット受信部36は、反復パケットを受信したかどうか判断する。そして、反復パケットを受信した場合には、ステップS207に進み、そうでない場合には、ステップS201に戻る。
(ステップS207)エラー検知部37は、エラーの発生を検知したかどうか判断する。本実施の形態では、このエラーの発生の検知は、反復パケット受信部36が受信した反復パケットに基づいて行われるものとする。そして、エラーの発生を検知した場合には、ステップS208に進み、そうでない場合には、ステップS201に戻る。
(ステップS208)エラー発生送信部39は、エラーの発生が検知された反復パケットの送信を行っている情報処理装置1に、エラー発生情報を送信する。
(ステップS209)更新部38は、選択情報記憶部33が記憶している選択情報を更新する。そして、ステップS201に戻る。
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
ここで、ポート維持時間検出部19が通信処理装置2のポート維持時間の検出を行う処理について説明する。
まず、ポート維持時間検出部19は、通信処理装置2を介して要求パケットを送信する。この要求パケットは、例えば、図5(a)で示される構造をしており、ペイロードに待ち時間情報を有している。待ち時間情報とは、サーバ装置3が要求パケットを受信してから、返信パケットを送信するまでの時間(「待ち時間」と呼ぶ)を示す情報のことである。サーバ装置3(ここでは、サーバ装置3をポート維持時間の検出に用いる場合について説明するが、サーバ装置3以外のサーバ装置をポート維持時間の検出に用いてもよい)は、ポート維持時間検出部19から送信された要求パケットを受信すると、タイマによる計時を開始する。そして、要求パケットを受信してから、その要求パケットのペイロードに含まれていた待ち時間情報の示す待ち時間が経過すると、要求パケットのペイロードに含まれていた待ち時間情報をペイロードに含む返信パケット(図5(b)参照)を送信する。その返信パケットは、図6で示されるように、要求パケットの送信元である通信処理装置2のポートP12に対して送信される。サーバ装置3は、通信処理装置2のアドレスと、ポートP12のポート番号を、要求パケットのヘッダに含まれる送信元のアドレス、ポート番号から取得することができる。そのポートP12に送信された返信パケットを情報処理装置1が受信することができれば、通信処理装置2のポート維持時間は、要求パケットに含まれる待ち時間情報の示す待ち時間よりも長いことがわかる。
より具体的には、図7で示されるように、まず、ポート維持時間検出部19は、待ち時間「30秒」を示す待ち時間情報を有する要求パケットを送信する。その要求パケットを受信してから30秒後に送信された返信パケットをポート維持時間検出部19が受信したとすると、ポート維持時間検出部19は、次に、待ち時間「1分」を示す待ち時間情報を有する要求パケットを送信する。その1分の待ち時間に対応する返信パケットもポート維持時間検出部19が受信したとすると、ポート維持時間検出部19は、次に、待ち時間「1分30秒」を示す待ち時間情報を有する要求パケットを送信する。その1分30秒の待ち時間に対応する返信パケットをポート維持時間検出部19が受信できなかったとすると、通信処理装置2のポート維持時間は、1分30秒よりも短いことになる。そして、ポート維持時間検出部19は、通信処理装置2のポート維持時間が1分であると検出する。
なお、このポート維持時間の検出方法は、一例であって、その他の方法によってポート維持時間の検出を行ってもよい。例えば、要求パケットのペイロードに、待ち時間情報に代えて、返信パケットを送信する時刻を示す時刻情報が含まれてもよい。また、図7で示されるように、通信処理装置2のポート維持時間が1分と1分30秒との間であることがわかった場合に、1分と1分30秒との間を、例えば、5秒刻みで待ち時間を変化させながら要求パケットを送信して、より細かい(誤差の少ない)ポート維持時間の検出を行ってもよい。
次に、本実施の形態による情報処理システムの動作について、具体例を用いて説明する。ここで、通信処理装置2のグループ識別情報は、通信処理装置2のローカルネットワーク側のMACアドレス「00:11:22:33:44:55」の先頭部分「00:11:22」であるとする。この先頭部分は、いわゆるベンダIDと呼ばれるものである。また、この具体例では、対応情報記憶部32と、選択情報記憶部33とが同一の記録媒体によって構成されており、対応情報及び選択情報は、図8で示されるものであるとする。図8において、対応情報は、グループ識別情報と、ポート維持時間情報とから構成される。対応情報に含まれるグループ識別情報は、通信処理装置のベンダIDをあらかじめ調べて登録しているものである。また、選択情報(本実施の形態ではエラー情報)は、各ポート維持時間情報に対応付けられている。この選択情報は、エラーの発生した回数を示す情報である。ポート維持時間情報「1分」、「5分」、「10分」の3つがあらかじめ各グループ識別情報に対応付けられているものとする。選択部34は、選択情報が「5」未満であるポート維持時間情報のうち、最も長いポート維持時間を示すポート維持時間情報を選択するものとする。
この具体例では、通信処理装置2のポート維持時間は、「5分30秒」であるとする。また、情報処理装置1等のアドレスは、以下のとおりであるとする。
情報処理装置1:192.168.0.10
通信処理装置2(LAN側):192.168.0.1
通信処理装置2(WAN側):155.32.10.10
サーバ装置3:202.132.10.10
まず、情報処理装置1が起動され、通信処理装置2に接続されたとする。すると、要求情報送信部14は、要求情報を送信するタイミングであると判断し(ステップS101)、グループ識別情報記憶部13にグループ識別情報が記憶されているかどうか判断する。情報処理装置1が通信処理装置2に接続されたばかりであり、グループ識別情報がまだ取得されていないとすると、グループ識別情報が記憶されていないと判断され(ステップS102)、グループ識別情報取得部11は、通信処理装置2のIPアドレス「192.168.0.1」を含むARP(Address Resolution Protocol)リクエストパケットをブロードキャスト通信方式によって通信処理装置2のLAN側のネットワークに送信する。なお、通信処理装置2のIPアドレス「192.168.0.1」は、いわゆるゲートウェイのアドレスであり、情報処理装置1は、サーバ装置3等との通信を行う場合に、そのIPアドレスを知っている(例えば、ユーザによって手動で設定される場合や、DHCP等によって自動で設定される場合などがある)。このARPリクエストパケットを通信処理装置2以外の装置が受信したとしても、その装置に関係のないパケットであるため、ARPリクエストパケットに対する処理は行われない。通信処理装置2がARPリクエストパケットを受信すると、通信処理装置2は、ペイロードに通信処理装置2のMACアドレス「00:11:22:33:44:55」をセットしたARPレスポンスパケットを情報処理装置1に送信する。グループ識別情報取得部11がそのARPレスポンスパケットを受信することで、通信処理装置2のグループ識別情報の取得が行われる(ステップS103)。なお、グループ識別情報は、通信処理装置2のMACアドレス「00:11:22:33:44:55」の前半の24ビット「00:11:22」である。そのグループ識別情報は、グループ識別情報蓄積部12によってグループ識別情報記憶部13に蓄積される(ステップS104)。
その後、要求情報送信部14は、グループ識別情報記憶部13からグループ識別情報「00:11:22」を読み出し、図9(a)で示されるように、そのグループ識別情報と、情報処理装置1の装置識別情報「A001」とを含む要求情報のパケットを構成し、そのパケットをサーバ装置3のアドレス「202.132.10.10」に送信する(ステップS105)。なお、情報処理装置1の装置識別情報や、サーバ装置3のアドレスは、あらかじめ要求情報送信部14に設定されているものとする。その要求情報は、通信処理装置2においてアドレス変換され、サーバ装置3に送信される。
サーバ装置3の要求情報受信部31は、その要求情報を受信すると、要求情報に含まれるグループ識別情報「00:11:22」を、ポート維持時間送信部35に渡す(ステップS201)。ポート維持時間送信部35は、グループ識別情報「00:11:22」を含む対応情報が、図8で示されるように、対応情報記憶部32において記憶されているため、対応情報があると判断し(ステップS202)、グループ識別情報「00:11:22」に対応するポート維持時間情報の選択を行う旨の指示を選択部34に渡す。すると、選択部34は、対応情報記憶部32、及び選択情報記憶部33から、グループ識別情報「00:11:22」に対応する3個のポート維持時間情報と、そのポート維持時間情報に対応する選択情報とを取得する(ステップS203)。取得されたポート維持時間情報のうち、対応する選択情報が「5」未満であり、最も長いポート維持時間を示すポート維持時間情報は、ポート維持時間情報「10分」であるため、選択部34はそのポート維持時
間情報「10分」を選択し、ポート維持時間送信部35に渡す(ステップS204)。ポート維持時間送信部35は、要求情報のパケットのヘッダに含まれる送信元のアドレス、ポート番号に、選択部34によって選択されたポート維持時間情報を送信する(ステップS205)。
また、要求情報受信部31が受信した要求情報に含まれる装置識別情報「A001」と、グループ識別情報「00:11:22」と、その要求情報の送信元のIPアドレス「155.32.10.10」と、送信元のポート番号「23456」と、選択部34によって選択されたポート維持時間情報「10分」とは、図示しない経路によってエラー検知部37に渡され、エラー検知部37において、エラー検知情報として保持される。図10は、そのエラー検知情報の一例を示す図である。図10の1番目のレコードが、情報処理装置1に関する情報である。
サーバ装置3から送信されたポート維持時間情報は、通信処理装置2においてアドレス変換され、情報処理装置1に送信される。そして、そのポート維持時間情報は、情報処理装置1のポート維持時間受信部15で受信され(ステップS106)、ポート維持時間蓄積部16によって蓄積される(ステップS109)。反復パケット送信部17は、1回目の反復パケットの送信を行う(ステップS110、S111)。その反復パケットには、図9(b)で示されるように、情報処理装置1の装置識別情報「A001」が含まれているものとする。その反復パケットは、反復パケット受信部36で受信される(ステップS206)。反復パケット受信部36は、反復パケットのペイロードに含まれている装置識別情報「A001」と、反復パケットのヘッダに含まれる送信元のポート番号「23456」とをエラー検知部37に渡す。エラー検知部37は、受け取った装置識別情報「A001」に対応するポート番号を図10で示されるエラー検知情報から取得し、そのポート番号と、反復パケットの送信元のポート番号とが等しいかどうか判断する。この場合には、等しいため、エラーの発生が検知されないことになる(ステップS207)。
次に、反復パケット送信部17が1回目の反復パケットの送信から10分経過した後に、再度、反復パケットを送信したとする(ステップS110、S111)。通信処理装置2のポート維持時間は5分30秒であるため、1回目の反復パケットの送信から2回目の反復パケットの送信までの間に情報処理装置1とサーバ装置3との間で通信が行われなかったとすると、2回目の反復パケットの送信時に、通信処理装置2において新たなポート割り当てが行われることになる。そして、反復パケットの送信元のポート番号が「23457」になったとする。すると、その反復パケットが反復パケット受信部36で受信され(ステップS206)、装置識別情報「A001」と、送信元のポート番号「23457」とがエラー検知部37に渡される。エラー検知部37は、装置識別情報「A001」に対応するポート番号「23456」を図10のエラー検知情報から取得し、そのポート番号と、反復パケットの送信元のポート番号とが等しいかどうか判断する。この場合には、等しくないため、エラー検知部37によって、エラーの発生が検知される(ステップS207)。その結果、エラー発生送信部39は、反復パケットの送信元のIPアドレス、ポート番号に対して、エラー発生情報を送信する(ステップS208)。また、エラー検知部37は、エラー検知情報を参照し、グループ識別情報「00:11:22」に対応するポート維持時間情報「10分」に対応する選択情報を更新する旨の指示を更新部38に渡す。すると、更新部38は、図8で示されるグループ識別情報「00:11:22」のポート維持時間「10分」に対応する選択情報のエラーの回数を1だけインクリメントする(ステップS209)。その結果、対応情報、及び選択情報は、図11で示されるようになる。なお、エラー検知部37は、図10で示されるエラー検知情報の装置識別情報「A001」のレコードにおいて、ポート番号を「23457」に更新しておく。
エラー発生受信部18は、サーバ装置3から送信されたエラー発生情報を受信する(ス
テップS112)。その結果、ポート維持時間検出部19は、通信処理装置2のポート維持時間の検出を行う(ステップS108)。通信処理装置2のポート維持時間が「5分」と検出されたとすると、そのポート維持時間を示すポート維持時間情報「5分」がポート維持時間蓄積部16によって蓄積され、反復パケット送信部17は、その新たなポート維持時間情報「5分」に基づいて、反復パケットの送信を継続する(ステップS110、S111)。この場合には、ポート維持時間情報の示すポート維持時間が通信処理装置2のポート維持時間よりも短いため、エラーが検知されることなく、反復パケットの送信が継続されることになる。
次に、対応情報、及び選択情報が図11で示されるものであり、情報処理装置1から要求情報が送信される場合について簡単に説明する。この場合には、選択部34によってポート維持時間情報「5分」が選択される(ステップS204)。その結果、そのポート維持時間情報に基づいて反復パケットが送信されても、エラーが検知されず、情報処理装置1においてポート維持時間の検出が行われることなく、反復パケットの送信が継続されることになる。
なお、サーバ装置3が要求情報を受信した場合に、対応情報記憶部32において、その要求情報に含まれるグループ識別情報に対応する対応情報が記憶されていなかったとする。その場合には、サーバ装置3から何も情報が送信されず、情報処理装置1においてタイムアウトであると判断され(ステップS107)、上記説明と同様にして、ポート維持時間の検出と、その検出されたポート維持時間に基づいた反復パケットの送信とが行われる(ステップS108〜S111)。
また、この具体例では、選択部34が、選択情報が「5」未満である最も長いポート維持時間を示すポート維持時間情報を選択する場合について説明したが、それ以外の選択を行ってもよい。例えば、選択情報におけるエラーの回数が最も少ないポート維持時間情報のうち、最も長いポート維持時間を示すポート維持時間情報を選択するようにしてもよく、あるいは、その他のルールによって選択を行ってもよい。
また、この具体例では、対応情報におけるポート維持時間情報があらかじめ決められている場合について説明したが、情報処理装置において検出されたポート維持時間を示すポート維持時間情報と、その情報処理装置の通信に関する処理を行う通信処理装置のグループ識別情報とがサーバ装置3に送信され、それらの情報に基づいてサーバ装置3において登録されたものであってもよく、あるいは、通信処理装置のベンダが、そのベンダの販売している通信処理装置のポート維持時間を公開している場合には、ポート維持時間を取得することによって登録してもよい。
また、この具体例では、エラー検知情報を用いることによって、エラーの発生が検知されたポート維持時間情報、グループ識別情報が一意に特定される場合について説明したが、エラー検知情報を用いることなく、エラーの発生が検知されたポート維持時間情報等を特定できるようにしてもよい。例えば、エラーの発生が検知された場合に、サーバ装置3は、エラー発生情報を情報処理装置に送信し、エラー発生情報に応じて情報処理装置から送信された、ポート維持時間情報、グループ識別情報を受信することによって、エラーの発生が検知されたポート維持時間情報、グループ識別情報を特定してもよい。サーバ装置3は、その特定したポート維持時間情報等に基づいて、選択情報の更新を行ってもよい。なお、この場合には、反復パケットに情報処理装置を識別する装置識別情報が含まれなくてもよい。また、反復パケットを送信する情報処理装置が保持しているポート維持時間情報、グループ識別情報が反復パケットに含まれており、それらを用いて、エラーの検出されたポート維持時間情報、グループ識別情報を特定できるようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態による情報処理システムによれば、情報処理装置1は、サーバ装置3からポート維持時間情報を受信することができ、そのポート維持時間情報を用いて反復パケットの送信を行うことができる。また、情報処理装置1が受信したポート維持時間情報の示すポート維持時間が、通信処理装置2のポート維持時間よりも長かった場合には、エラー発生情報を受信することによって情報処理装置1はそのことを知ることができ、通信処理装置2のポート維持時間を検出することによって、適切なポート維持時間に基づいた反復パケットの送信を行うことができるようになる。また、サーバ装置3は、反復パケットの送信に関するエラーを検知し、その検知に応じて選択情報を更新することにより、グループ識別情報に対応する2以上のポート維持時間情報のうち、どのポート維持時間情報がエラーの発生しないポート維持時間情報であるのか、あるいは、エラーの発生しにくいポート維持時間情報であるのかを学習することができ、その学習結果に応じてポート維持時間情報の送信を行うことができ、選択情報が更新されていくことによって、エラーの発生しにくいポート維持時間情報を送信することができるようになる。
なお、本実施の形態では、サーバ装置3がエラー検知部37、及び更新部38を備える場合について説明したが、サーバ装置3は、エラー検知部37、及び更新部38を備えなくてもよい。例えば、他の装置において反復パケットの受信や、エラーの検知を行っており、グループ識別情報に対応するポート維持時間情報ごとに、エラーの発生回数を測定している場合には、その測定結果を、選択情報記憶部33に蓄積するようにしてもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2による情報処理システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による情報処理システムでは、選択情報が、サーバ装置に送信されたポート維持時間情報の回数に関する情報である。
図12は、本実施の形態による情報処理システムの構成を示す図である。図12において、本実施の形態による情報処理システムは、情報処理装置1と、通信処理装置2と、サーバ装置4と、情報処理装置5と、通信処理装置2aとを備える。なお、情報処理装置1、通信処理装置2の構成及び動作は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。また、通信処理装置2aは、通信処理装置2と同様のものであり、その説明を省略する。また、図12では、通信処理装置2と、情報処理装置1との組み合わせを1個だけ示しているが、通信処理装置と情報処理装置との同様の2以上の組み合わせが、通信回線100に接続されていてもよい。また、図12では、通信処理装置2aと、情報処理装置5との組み合わせを1個だけ示しているが、通信処理装置と情報処理装置との同様の2以上の組み合わせが、通信回線100に接続されていてもよい。また、各通信処理装置には、2以上の情報処理装置が接続されていてもよい。
サーバ装置4は、要求情報受信部31と、対応情報記憶部32と、選択情報記憶部33と、選択部34と、ポート維持時間送信部35と、反復パケット受信部36と、エラー検知部37と、エラー発生送信部39と、登録情報受信部41と、更新部42とを備える。なお、登録情報受信部41と、更新部42以外の構成及び動作は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
登録情報受信部41は、登録情報を受信する。ここで、登録情報とは、ポート維持時間情報と、グループ識別情報とを含む情報である。この登録情報に基づいて、ポート維持時間情報及び選択情報の登録、または、選択情報の更新が行われる。なお、登録情報受信部41は、受信を行うための受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、登録情報受信部41と通信回線100との間に図示しない受信デバイスが存在することとなる)。また、登録情報受信部41は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは受信デバイスを駆動するド
ライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
更新部42は、登録情報受信部41が受信した登録情報に基づいて、対応情報記憶部32が記憶している対応情報へのポート維持時間情報の登録、及び選択情報記憶部33への選択情報の登録、または、選択情報記憶部33が記憶している選択情報の更新を行う。ここで、対応情報へのポート維持時間情報の登録とは、対応情報において、グループ識別情報とポート維持時間情報との新たな対応を作成することである。また、選択情報の登録とは、対応情報において、グループ識別情報とポート維持時間情報との新たな対応が作成されたことに伴って、選択情報においても、ポート維持時間情報に対応する新たな選択情報を作成することである。また、選択情報の更新とは、選択情報の数値などを書き換えることである。なお、登録情報に含まれるグループ識別情報に対応する対応情報が対応情報記憶部32において記憶されていない場合には、更新部42は、登録情報に含まれるグループ識別情報と、ポート維持時間情報とを対応付ける対応情報を新たに登録するものとする。
なお、本実施の形態の選択情報記憶部33が記憶している選択情報は、選択情報に対応するポート維持時間を示すポート維持時間情報がサーバ装置3に送信された回数に関する情報である送信回数情報を含むものである。
また、要求情報受信部31、ポート維持時間送信部35、反復パケット受信部36、エラー発生送信部39、登録情報受信部41の任意の2以上の要素が通信に関するデバイスを有する場合に、それらは同一の手段であってもよく、あるいは別々の手段であってもよい。
図13は、本実施の形態による情報処理装置5の構成を示すブロック図である。図13において、本実施の形態による情報処理装置5は、グループ識別情報取得部51と、ポート維持時間検出部52と、ポート維持時間蓄積部53と、登録情報送信部54と、反復パケット送信部55とを備える。なお、グループ識別情報取得部51、ポート維持時間検出部52、ポート維持時間蓄積部53、反復パケット送信部55は、実施の形態1のグループ識別情報取得部11、ポート維持時間検出部19、ポート維持時間蓄積部16、反復パケット送信部17と同様のものであり、その説明を省略する。
登録情報送信部54は、登録情報をサーバ装置4に送信する。この登録情報には、ポート維持時間検出部52によって検出された通信処理装置2aのポート維持時間を示すポート維持時間情報と、グループ識別情報取得部51によって取得された通信処理装置2aのグループ識別情報とが含まれている。なお、登録情報送信部54は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、登録情報送信部54と通信処理装置2aとの間に図示しない送信デバイスが存在することとなる)。また、登録情報送信部54は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
なお、グループ識別情報取得部51、ポート維持時間検出部52、登録情報送信部54、反復パケット送信部55の任意の2以上の要素が通信に関するデバイスを有する場合に、それらは同一の手段であってもよく、あるいは別々の手段であってもよい。
次に、本実施の形態によるサーバ装置4の動作について、図14のフローチャートを用いて説明する。図14のフローチャートにおいて、ステップS201〜S208の処理は、実施の形態1の図4のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。ただし、本実施の形態と、実施の形態1とでは、選択情報が異なるため、ステップS204における
選択の処理は、選択情報が異なる範囲において、実施の形態1の処理と異なることになる。
(ステップS301)登録情報受信部41は、登録情報を受信したかどうか判断する。そして、登録情報を受信した場合には、ステップS302に進み、そうでない場合には、ステップS201に戻る。
(ステップS302)更新部42は、登録情報受信部41が受信した登録情報に含まれるポート維持時間情報が、その登録情報に含まれるグループ識別情報に対応する新たなポート維持時間情報かどうか判断する。例えば、更新部42は、登録情報に含まれるポート維持時間情報と、グループ識別情報とを対応付ける対応情報が対応情報記憶部32において記憶されているかどうか判断する。そして、新たなポート維持時間情報である場合には、ステップS303に進み、そうでない場合には、ステップS305に進む。なお、登録情報に含まれるグループ識別情報に対応する対応情報が対応情報記憶部32において記憶されていない場合にも、新たなポート維持時間情報であると判断するものとする。
(ステップS303)更新部42は、登録情報受信部41が受信した登録情報に含まれるポート維持時間情報を対応情報記憶部32に登録する。このポート維持時間情報の登録では、例えば、ポート維持時間情報そのものを対応情報に含めるようにしてもよく、あるいは、ポート維持時間情報の格納位置を示すポインタを対応情報に含めるようにしてもよい。なお、登録情報に含まれるグループ識別情報に対応する対応情報が対応情報記憶部32において記憶されていなかった場合には、登録情報に含まれるポート維持時間情報と、グループ識別情報とを対応付ける新たな対応情報を対応情報記憶部32に登録するものとする。
(ステップS304)更新部42は、ステップS303において登録を行ったポート維持時間情報に対応する選択情報を選択情報記憶部33に登録する。例えば、更新部42は、新たに登録したポート維持時間情報に対応して登録する選択情報の初期値を有しており、その初期値を有する選択情報を登録する。そして、ステップS201に戻る。
(ステップS305)更新部42は、選択情報を更新する。そして、ステップS201に戻る。この更新部42によって更新される選択情報は、登録情報に含まれるグループ識別情報に対応する2以上のポート維持時間情報のうち、登録情報に含まれるポート維持時間情報に対応する選択情報である。
なお、実施の形態1でも説明したように、図14のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、本実施の形態による情報処理装置5の動作について、図15のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)反復パケット送信部55は、反復パケットの送信を開始するかどうか判断する。そして、反復パケットの送信を開始する場合には、ステップS402に進み、そうでない場合には、反復パケットの送信を開始するまでステップS401の処理を繰り返す。
(ステップS402)反復パケット送信部55は、ポート維持時間蓄積部53が蓄積したポート維持時間が所定の記録媒体で記憶されているかどうか判断する。そして、記憶されている場合には、ステップS407に進み、そうでない場合には、ステップS403に進む。
(ステップS403)ポート維持時間検出部52は、通信処理装置2aのポート維持時
間の検出を行う。このポート維持時間の検出は、実施の形態1で説明したのと同様にして行われる。
(ステップS404)ポート維持時間蓄積部53は、ポート維持時間検出部52が検出したポート維持時間を示すポート維持時間情報を蓄積する。
(ステップS405)グループ識別情報取得部51は、通信処理装置2aのグループ識別情報を取得する。
(ステップS406)登録情報送信部54は、ポート維持時間検出部52が検出したポート維持時間を示すポート維持時間情報と、グループ識別情報取得部51が取得したグループ識別情報とを含む登録情報を、サーバ装置4に送信する。
(ステップS407)反復パケット送信部55は、反復パケットを送信するタイミングであるかどうか判断する。そして、反復パケットを送信するタイミングであれば、ステップS408に進み、そうでない場合には、ステップS409に進む。
(ステップS408)反復パケット送信部55は、反復パケットを送信する。そして、ステップS407に戻る。
(ステップS409)反復パケット送信部55は、反復パケットの送信を終了するかどうか判断する。例えば、反復パケットの送信を終了する旨のコマンドを受け取った場合に、反復パケットの送信を終了すると判断する。そして、反復パケットの送信を終了する場合には、ステップS401に戻る。
なお、図15のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、本実施の形態による情報処理システムの動作について、具体例を用いて説明する。ここで、通信処理装置2、2aのグループ識別情報は、通信処理装置2、2aのローカルネットワーク側のMACアドレスの先頭部分「00:11:22」であるとする。また、この具体例でも、対応情報記憶部32と、選択情報記憶部33とが同一の記録媒体によって構成されており、対応情報及び選択情報は、図16で示されるものであるとする。図16において、対応情報、及び選択情報は、それぞれ登録情報を基にして構成されたものであり、選択情報(本実施の形態では送信回数情報)は、各ポート維持時間情報に対応付けられた情報であり、そのポート維持時間情報を含む登録情報がサーバ装置4に送信された回数を示す情報である。
図16において、グループ識別情報「00:11:22」で識別されるベンダの販売している通信処理装置には、ポート維持時間が「3分30秒」のものと、「1分15秒」のものの2種類があったとする。その通信処理装置のうち、ポート維持時間が「1分15秒」のものは上位機種であって販売数が少なく、ポート維持時間が「3分30秒」のものは汎用機種であって販売数が多かった場合には、図16で示されるように、ポート維持時間情報「1分15秒」に対応する登録情報の送信回数が少なく、ポート維持時間情報「3分」、「3分30秒」に対応する登録情報の送信回数が多いことになる。ここで、グループ識別情報「00:11:22」にポート維持時間情報「3分」と、ポート維持時間情報「3分30秒」とが対応しているのは、情報処理装置におけるポート維持時間の検出の誤差(精度)に起因するものである。例えば、ポート維持時間が3分30秒である通信処理装置のポート維持時間の検出を、1分単位で行えばポート維持時間は3分と検出され、一方、30秒単位で行えばポート維持時間は3分30秒と検出されることになる。
選択部34は、最も大きな値の選択情報に対応するポート維持時間情報を選択するものとする。なお、最も大きな値の選択情報が2以上ある場合には、最も長いポート維持時間を示すポート維持時間情報を選択するものとする。
まず、情報処理装置5による登録情報の送信の処理について説明する。情報処理装置5が起動され、通信処理装置2aに接続されたとする。すると、反復パケット送信部55は、反復パケットの送信を開始すると判断し(ステップS401)、蓄積されたポート維持時間があるかどうか判断するが、この場合には、ポート維持時間がまだ検出されていなかったとする(ステップS402)。すると、ポート維持時間検出部52による通信処理装置2aのポート維持時間の検出が行われ、検出されたポート維持時間を示すポート維持時間情報が蓄積されると共に、そのポート維持時間情報が登録情報送信部54に渡される(ステップS403、S404)。なお、検出されたポート維持時間は「3分」であったとする。その後、実施の形態1の具体例と同様にして、グループ識別情報取得部51による通信処理装置2aのグループ識別情報「00:11:22」の取得が行われ、そのグループ識別情報が登録情報送信部54に渡される(ステップS405)。登録情報送信部54は、ポート維持時間検出部52から受け取ったポート維持時間情報「3分」と、グループ識別情報取得部51から受け取ったグループ識別情報「00:11:22」とをペイロードに含む登録情報のパケットを構成し、その登録情報をサーバ装置4に送信する(ステップS406)。その後、情報処理装置5では、反復パケットの送信が繰り返し行われる(ステップS407〜S409)。
送信された登録情報はサーバ装置4の登録情報受信部41で受信され、更新部42に渡される(ステップS301)。更新部42は、図16で示される対応情報を参照し、登録情報に含まれるグループ識別情報「00:11:22」と、ポート維持時間情報「3分」とを対応付ける対応情報がすでに存在するため、その対応情報に対応する選択情報の送信回数「67」を1だけインクリメントして「68」とする(ステップS302、S305)。このようにして、選択情報の更新が行われる。
その後、情報処理装置1から実施の形態1の具体例と同様にして、要求情報がサーバ装置4に送信されたとする(ステップS105)。なお、その要求情報には、通信処理装置2のグループ識別情報「00:11:22」が含まれているものとする。その要求情報は、実施の形態1の具体例と同様にして、サーバ装置4の要求情報受信部31で受信され(ステップS201)、グループ識別情報「00:11:22」に対応した3個のポート維持時間情報の取得と、その3個のポート維持時間情報からの1個のポート維持時間情報の選択とが行われる(ステップS202〜S204)。この選択では、図16で示されるグループ識別情報「00:11:22」に対応する3個のポート維持時間情報のうち、送信回数情報の示す送信回数が最も多いポート維持時間情報「3分」が選択される。そして、そのポート維持時間情報が情報処理装置1に送信され、情報処理装置1においてポート維持時間情報「3分」に基づいた反復パケットの送信が行われるのは、実施の形態1の具体例と同様である(ステップS106、S109〜S111)。
通信処理装置2のポート維持時間が「3分30秒」である場合には、その後、エラー発生情報を受信することなく、反復パケットの送信が情報処理装置1において継続されることになる。一方、通信処理装置2のポート維持時間が「1分15秒」である場合には、情報処理装置1は、エラー発生情報を受信し、ポート維持時間の検出を行って、その検出したポート維持時間に基づいた反復パケットの送信を行うことになる。これらの処理は、エラーの発生の検知に応じた選択情報の更新を行わない以外、実施の形態1の具体例と同様であり、その説明を省略する。
なお、この具体例では、登録情報に基づいて選択情報の更新が行われる場合について説明したが、登録情報受信部41が、例えば、グループ識別情報「00:11:22」と、ポート維持時間情報「3分20秒」を含む登録情報を受信した場合には、更新部42は、その登録情報に対応する対応情報が存在しないと判断し(ステップS302)、グループ
識別情報「00:11:22」と、ポート維持時間情報「3分20秒」とを対応付ける新たな対応情報を構成して対応情報記憶部32に登録し、その対応情報に対応する選択情報として、送信回数「1」を示す送信回数情報を選択情報記憶部33に登録することになる。
以上のように、本実施の形態による情報処理システムによれば、サーバ装置4に対するポート維持時間情報の送信回数を、ポート維持時間情報に対応付けて保持しておき、その送信回数に応じて2以上のポート維持時間情報から1個のポート維持時間情報を選択し、その選択したポート維持時間情報を情報処理装置1に送信することができる。その選択において、送信回数の最も多いポート維持時間情報を選択することにより、より多くの通信処理装置において採用されているポート維持時間を示すポート維持時間情報を情報処理装置1に送信することができ、情報処理装置1においてそのポート維持時間情報を用いて反復パケットの送信を行った場合に、エラーの発生する可能性を少なくすることができうる。
ここで、情報処理装置1と、情報処理装置5との対応について説明する。情報処理装置5は、登録情報の送信のみを行う装置であり、その登録情報によって構成された選択情報等を用いることはない。一方、情報処理装置1は、情報処理装置5や、同等の機能を有する他の情報処理装置によって送信された登録情報によって構成された選択情報等に基づいて選択されたポート維持時間情報を受信することによって、ポート維持時間の検出処理を省略することができうる。例えば、あるメーカーが反復パケットを送信する映像録画装置としての情報処理装置を販売するときに、1年目は要求情報を送信しないタイプの情報処理装置5のみを販売して、通信処理装置に関するポート維持時間情報をサーバ装置4において収集し、2年目以降は要求情報を送信するタイプの情報処理装置1を販売することによって、情報処理装置5から収集されたポート維持時間情報を情報処理装置1において用いる、というようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、情報処理装置5から登録情報の送信が行われ、情報処理装置1からは登録情報の送信が行われない場合について説明したが、情報処理装置1においても、ポート維持時間検出部19によるポート維持時間の検出を行った場合に、その検出されたポート維持時間を示すポート維持時間情報と、グループ識別情報記憶部13で記憶されているグループ識別情報とを含む登録情報をサーバ装置4に送信してもよい。
また、本実施の形態の具体例では、選択部34が、最も多い送信回数に対応するポート維持時間情報を選択する場合について説明したが、送信回数を示す選択情報に基づいて選択を行うのであれば、その他の選択方法であってもよい。例えば、最も多い送信回数との差が「5」以内である送信回数に対応するポート維持時間情報のうち、最も長いポート維持時間を示すポート維持時間情報を選択してもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3による情報処理システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による情報処理システムでは、選択情報が、通信処理装置のローカルネットワーク側に接続されている1以上の装置の電力総量を示す情報である。
図17は、本実施の形態による情報処理システムの構成を示す図である。図17において、本実施の形態による情報処理システムは、情報処理装置6と、通信処理装置7と、サーバ装置8とを備える。なお、図17では、通信処理装置7と、情報処理装置6との組み合わせを1個だけ示しているが、通信処理装置と情報処理装置との同様の2以上の組み合わせが、通信回線100に接続されていてもよい。また、各通信処理装置には、2以上の情報処理装置が接続されていてもよい。
情報処理装置6は、グループ識別情報取得部11と、グループ識別情報蓄積部12と、グループ識別情報記憶部13と、要求情報送信部14と、ポート維持時間受信部15と、ポート維持時間蓄積部16と、反復パケット送信部17と、エラー発生受信部18と、ポート維持時間検出部19と、電力情報取得部61とを備える。なお、電力情報取得部61以外の構成及び動作は、実施の形態1の情報処理装置1と同様であり、その説明を省略する。
電力情報取得部61は、通信処理装置2のローカルネットワーク側に接続されている1以上の装置の電力総量を示す情報である電力情報を取得する。本実施の形態では、その電力情報を通信処理装置7から取得する場合について説明するが、他の装置において電力総量が管理されている場合には、その装置から取得してもよい。なお、電力情報取得部61は、電力情報の取得に関する通信を行うための通信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、電力情報取得部61は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
なお、グループ識別情報取得部11、要求情報送信部14、ポート維持時間受信部15、反復パケット送信部17、エラー発生受信部18、ポート維持時間検出部19、電力情報取得部61の任意の2以上の要素が通信に関するデバイスを有する場合に、それらは同一の手段であってもよく、あるいは別々の手段であってもよい。
サーバ装置8は、要求情報受信部31と、対応情報記憶部32と、選択情報記憶部33と、選択部34と、ポート維持時間送信部35と、反復パケット受信部36と、エラー検知部37と、エラー発生送信部39とを備える。なお、サーバ装置8の各構成は、実施の形態1のサーバ装置3と同様であり、その説明を省略する。ただし、本実施の形態によるサーバ装置8は、更新部38を備えておらず、エラーの発生の検知に基づいた選択情報の更新は行わない。また、本実施の形態の選択情報記憶部33が記憶している選択情報は、通信処理装置のローカルネットワーク側に接続されている1以上の装置の電力総量を示す情報である電力情報を含むものである。
図18は、本実施の形態による通信処理装置7の構成を示すブロック図である。図18において、本実施の形態による通信処理装置7は、NAT部71と、電力供給部72と、電力測定部73と、要求受信部74と、電力情報送信部75とを備える。
NAT部71は、通信処理装置7のローカルネットワーク側に接続されている情報処理装置6等と、通信回線100に接続されたサーバ装置8等との間でのアドレス変換処理を行う。ただし、このアドレス変換処理では、後述するように、通信処理装置7のローカルネットワーク側の装置の電力総量に応じて、ポート維持時間が動的に変化されるものとする。
電力供給部72は、通信処理装置7のローカルネットワーク側に接続されている装置に電力を供給する。この電力の供給は、例えば、電力供給部72が、例えば、発電所からの送電等による外部からの電力の供給を受け、それを基に行ってもよく、あるいは、例えば、電力供給部72が有する蓄電池や発電機等からの電力を基に行ってもよい。
電力測定部73は、電力供給部72が通信処理装置7のローカルネットワーク側に接続されている装置に供給する電力の総量を測定する。電力の総量とは、1以上の装置に供給する電力をすべて足し合わせたものである。この測定を行うタイミングは、例えば、所定の期間ごと(例えば、5分ごと)であってもよい。また、所定のイベントの発生(例えば
、後述する要求受信部74が送信要求を受信したこと)をトリガーとして測定が行われてもよい。また、電力測定部73は、電力の総量を瞬間値で測定してもよく、あるいは、所定の期間(例えば、10分など)にわたって測定して、平均をとってもよい。
要求受信部74は、電力情報の送信要求を受信する。ここで、電力情報の送信要求とは、電力測定部73が測定した電力総量を示す情報である電力情報を送信する旨の指示を含む情報である。なお、要求受信部74は、受信を行うための受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、要求受信部74は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
電力情報送信部75は、要求受信部74が送信要求を受信した場合に、電力測定部73によって測定された電力総量を示す情報である電力情報を、その送信要求の送信元の装置に送信する。なお、電力情報送信部75は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、電力情報送信部75は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
なお、電力供給部72が情報処理装置6等に電力を供給する電力供給線と、NAT部71や要求受信部74等が情報処理装置6等との通信において用いる通信線とは、別であってもよく、あるいは同一であってもよい。
次に、本実施の形態による情報処理装置6の動作について、図19のフローチャートを用いて説明する。なお、図19において、ステップS501以外の処理は、実施の形態1の図3のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。ただし、ステップS105で送信される要求情報には、後述するステップS501で取得された電力情報が含まれるものとする。なお、ステップS112において、エラー発生情報を受信したと判断された場合には、ステップS501に戻るものとする。すなわち、エラー発生受信部18がエラー発生情報を受信した場合には、再度、電力情報の取得と要求情報の送信が繰り返されるものとする。
(ステップS501)電力情報取得部61は、通信処理装置7から電力情報を取得する。この電力情報の取得は、電力情報の送信要求の送信と、通信処理装置7から送信された電力情報の受信とによって行われる。
次に、通信処理装置7の動作について簡単に説明する。通信処理装置7のNAT部71は、図20で示されるポート維持時間テーブルを保持している。このポート維持時間テーブルでは、ポート維持時間情報と、電力総量とが対応付けられており、NAT部71は、このポート維持時間テーブルを参照し、電力測定部73によって定期的に測定される電力総量に基づいて、ポート維持時間を変化させる。例えば、電力総量が2kwである場合には、ポート維持時間は5分になる。
また、通信処理装置7の要求受信部74が送信要求を受信すると、電力情報送信部75は、電力測定部73から電力総量を受け取り、その電力総量を含む電力情報を送信要求の送信元の装置に送信する。
ここで、電力総量に応じてポート維持時間を変更する理由について説明する。通信処理装置7が供給する電力総量が多いということは、通信処理装置7のローカルネットワーク側に接続されている装置の多くが動作していることを示しており、その結果、通信処理装置7を介して通信を行う装置の台数も多くなると考えられる。一般に、ポート番号は有限
であり、また、一度割り当てられたポート番号は、ポート維持時間が経過するまで開放されないことになる。そのため、多くの通信が行われる場合には、ポート維持時間を短くすることによって、ポート番号が足りないことによって通信を行うことができなかった装置に通信を行う機会を与えることができるようになる。一方、通信量が少ない場合には、ポート維持時間を長くしてもデメリットはない。したがって、通信処理装置7を介して通信を行う装置の台数が増えてきた場合に、より多くの装置に通信を行う機会を与えるため、電力総量に応じてポート維持時間を変化させるようにしている。
次に、本実施の形態によるサーバ装置8の動作について、図21のフローチャートを用いて説明する。なお、図21のフローチャートにおける各処理は、ステップS209の処理が含まれない以外、実施の形態1の図4のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
次に、本実施の形態による情報処理システムの動作について、具体例を用いて説明する。ここで、通信処理装置7のグループ識別情報は、通信処理装置7のローカルネットワーク側のMACアドレスの先頭部分「00:11:22」であるとする。また、この具体例でも、対応情報記憶部32と、選択情報記憶部33とが同一の記録媒体によって構成されており、対応情報及び選択情報は、図22で示されるものであるとする。図22において、対応情報、及び選択情報は、あらかじめ、通信処理装置7等における図20で示される設定をベンダから取得して設定されたものである。選択情報は、通信処理装置のローカルエリア側に接続されている1以上の装置の電力総量を示す電力情報である。選択部34は、情報処理装置6から送信された要求情報に含まれる電力情報に対応するポート維持時間情報を選択するものとする。
なお、情報処理装置6による電力情報の取得、その電力情報を含む要求情報の送信、その要求情報の受信に対応してなされるポート維持時間情報の選択以外の動作については、実施の形態1の情報処理システムの動作と同様であり、その説明を省略する。
情報処理装置6において要求情報を送信するタイミングであると判断され(ステップS101)、必要であればグループ識別情報の取得等がなされた後に(ステップS102〜S104)、電力情報取得部61は、電力情報の送信要求を通信処理装置7に送信する(ステップS501)。ここで、実施の形態1の具体例でも説明したように、通信処理装置7のアドレスは、いわゆるゲートウェイのアドレスであり、情報処理装置6はそのアドレスを知っている。
その送信要求は通信処理装置7の要求受信部74で受信され、電力情報を送信する旨の指示が要求受信部74から電力情報送信部75に渡される。電力測定部73は、要求受信部74が送信要求を受信したタイミングで、電力供給部72が供給している電力の総量を測定する。ここで、電力の総量の測定結果は「2kw」であったとする。電力情報送信部75は、電力測定部73によって測定された最新の電力情報「2kw」を取得し、その電力情報を、送信要求のヘッダに含まれる送信元のアドレスに送信する。
その電力情報は、情報処理装置6の電力情報取得部61で受信され、要求情報送信部14に渡される。その後、要求情報送信部14によって、電力情報を含む要求情報がサーバ装置8に送信される(ステップS105)。
その要求情報は、通信処理装置7のNAT部71を介してサーバ装置8に送信され、サーバ装置8の要求情報受信部31で受信される(ステップS201)。そして、グループ識別情報「00:11:22」に対応した3個のポート維持時間情報の取得と、その3個のポート維持時間情報からの1個のポート維持時間情報の選択とが行われる(ステップS
202〜S204)。この選択では、図22で示されるグループ識別情報「00:11:22」に対応する3個のポート維持時間情報のうち、要求情報に含まれていた電力情報「2kw」の含まれる電力総量「1kw以上3kw未満」に対応するポート維持時間情報「5分」が選択される。その後、そのポート維持時間情報が情報処理装置6に送信され、情報処理装置6においてポート維持時間情報「5分」に基づいた反復パケットの送信が行われるのは、実施の形態1の具体例と同様である(ステップS106、S109〜S111)。
なお、本実施の形態では、通信処理装置7のポート維持時間が動的に変化しうるため、エラー発生受信部18がエラー発生情報を受信した場合に、ポート維持時間の検出を行うのではなく、再度、電力情報を取得し(ステップS501)、要求情報を送信する(ステップS105)こととしているが、この動作も、実施の形態1の具体例や、この具体例の説明と同様であり、その説明を省略する。
以上のように、本実施の形態による情報処理システムでは、通信処理装置7におけるポート維持時間が電力の総量によって変化する場合に、サーバ装置8は、その変化に応じたポート維持時間を示すポート維持時間情報を情報処理装置6に送信することができる。その結果、情報処理装置6は、通信処理装置7のポート維持時間の変化に適合したポート維持時間情報に基づいて、反復パケットの送信を行うことができるようになる。
なお、本実施の形態では、通信処理装置7のローカルネットワーク側に接続されている1以上の装置に対して、通信処理装置7から電力を供給する場合について説明したが、通信処理装置7のローカルネットワーク側に接続されている1以上の装置に対して、別の装置から電力を供給してもよい。
また、本実施の形態では、情報処理装置6がエラー発生情報を受信した場合に、再度、電力情報の取得と、要求情報の送信を行ってポート維持時間情報を受信する場合について説明したが、例えば、通信処理装置7におけるポート維持時間情報が頻繁に変化することが予想できるような場合(例えば、1日のうちに、何回も変化することが予想できる場合)には、情報処理装置6は、例えば、任意の期間ごとに電力情報の取得と要求情報の送信とを繰り返すようにしてもよい。このようにすることで、通信処理装置7におけるポート維持時間の頻繁な変更にも対応できるようになり、また、通信処理装置7のポート維持時間が長くなった場合にも、それに合わせて反復パケットの送信間隔を長くすることができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4による情報処理システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による情報処理システムでは、選択情報が、時間帯に関する情報である。
図23は、本実施の形態による情報処理システムの構成を示す図である。図23において、本実施の形態による情報処理システムは、情報処理装置1と、通信処理装置9と、サーバ装置8とを備える。なお、情報処理装置1は、実施の形態1と同様のものであり、サーバ装置8は、選択情報の内容が異なる以外、実施の形態3と同様のものである。また、図23では、通信処理装置9と、情報処理装置1との組み合わせを1個だけ示しているが、通信処理装置と情報処理装置との同様の2以上の組み合わせが、通信回線100に接続されていてもよい。また、各通信処理装置には、2以上の情報処理装置が接続されていてもよい。
図24は、本実施の形態による通信処理装置9の構成を示すブロック図である。図24において、本実施の形態による通信処理装置9は、NAT部91と、時計92とを備える

NAT部91は、情報処理装置1等の通信処理装置9のローカルネットワーク側に接続されている装置と、通信回線100に接続されたサーバ装置8等との間でのアドレス変換処理を行う。ただし、このアドレス変換処理では、後述するように、時間帯に応じて、ポート維持時間が動的に変化されるものとする。
時計92は、現在の時刻を示す時刻情報をNAT部91に渡す。
次に、本実施の形態による情報処理装置1の動作について、図25のフローチャートを用いて説明する。なお、図25では、エラー発生情報を受信したと判断された場合に(ステップS112)、ステップS108に代えてステップS105に進む以外、実施の形態1の図3のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
なお、本実施の形態によるサーバ装置8の動作は、実施の形態3の図21のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
次に、通信処理装置9の動作について簡単に説明する。通信処理装置9のNAT部91は、図26で示されるポート維持時間テーブルを保持している。このポート維持時間テーブルでは、ポート維持時間情報と、時間帯とが対応付けられており、NAT部91は、このポート維持時間テーブルを参照し、時計92から渡される時刻情報に基づいて、ポート維持時間を変化させる。例えば、時刻が午後2時である場合には、ポート維持時間は3分になる。
なお、時間帯に応じてポート維持時間を変更する理由は、実施の形態3において説明した電力総量に応じてポート維持時間を変更する理由と同様のものである。すなわち、時間帯によって、通信処理装置9を介して通信を行う装置の台数が変化すると考えられ、通信を行う装置の台数が多いと考えられる時間帯のポート維持時間を短く設定することによって、より多くの装置に通信を行う機会を与えることができることになる。
次に、本実施の形態による情報処理装置の動作について、具体例を用いて説明する。ここで、通信処理装置9のグループ識別情報は、通信処理装置9のローカルネットワーク側のMACアドレスの先頭部分「00:11:22」であるとする。また、この具体例でも、対応情報記憶部32と、選択情報記憶部33とが同一の記録媒体によって構成されており、対応情報及び選択情報は、図27で示されるものであるとする。図27において、対応情報、及び選択情報は、あらかじめ、通信処理装置9等における図26で示される設定をベンダから取得して設定されたものである。選択情報は、時間帯を示す情報である。選択部34は、選択時の時間帯に対応するポート維持時間情報を選択するものとする。
なお、ポート維持時間情報の選択以外の動作については、実施の形態1、あるいは実施の形態3の情報処理システムの動作と同様であり、その説明を省略する。
情報処理装置1において要求情報を送信するタイミングであると判断され(ステップS101)、必要であればグループ識別情報の取得等がなされた後に(ステップS102〜S104)、要求情報がサーバ装置8に送信される(ステップS105)。その要求情報には、情報処理装置1のグループ識別情報「00:11:22」が含まれているものとする。
その要求情報は、通信処理装置9のNAT部91を介してサーバ装置8に送信され、サーバ装置8の要求情報受信部31で受信される(ステップS201)。そして、グループ識別情報「00:11:22」に対応した3個のポート維持時間情報の取得と、その3個のポート維持時間情報からの1個のポート維持時間情報の選択とが行われる(ステップS202〜S204)。この選択では、図27で示されるグループ識別情報「00:11:22」に対応する3個のポート維持時間情報のうち、選択時の時刻「午後6時」を含む時
間帯「午後5時〜午後10時」に対応するポート維持時間情報「5分」が選択される。その後、そのポート維持時間情報が情報処理装置1に送信され、情報処理装置1においてポート維持時間情報「5分」に基づいた反復パケットの送信が行われるのは、実施の形態1の具体例と同様である(ステップS106、S109〜S111)。
なお、本実施の形態では、通信処理装置9のポート維持時間が動的に変化しうるため、エラー発生受信部18がエラー発生情報を受信した場合に、ポート維持時間の検出を行うのではなく、再度、要求情報を送信する(ステップS105)こととしているが、この動作も、実施の形態1の具体例や、実施の形態3の具体例の説明と同様であり、その説明を省略する。
この具体例では、グループ識別情報としてのMACアドレスのベンダIDに対応付けられてポート維持時間情報が保持されている場合について説明したが、ポート維持時間情報は、他のグループ識別情報に対応付けられて保持されていてもよい。例えば、情報処理装置1が携帯電話である場合に、グループ識別情報が携帯電話の会社を識別する情報であり、その会社を識別する情報に、ポート維持時間情報が対応付けられていてもよい。
以上のように、本実施の形態による情報処理システムでは、通信処理装置9におけるポート維持時間が時間帯によって変化する場合に、サーバ装置8は、その変化に応じたポート維持時間を示すポート維持時間情報を情報処理装置1に送信することができる。その結果、情報処理装置1は、通信処理装置9のポート維持時間の変化に適合したポート維持時間情報に基づいて、反復パケットの送信を行うことができるようになる。
なお、本実施の形態では、時間帯に関する情報がある時刻から別の時刻までの時間帯を示す情報である場合について説明したが、時間帯に関する情報は、例えば、月曜日から金曜日までのウィークデイと、土曜日、日曜日のウィークエンドとを示す情報であってもよく、ある期間を示す情報であれば、どのような情報であってもよい。また、時間帯に関する情報は、時刻ではなく、例えば、「昼間」、「夜間」、「早朝・深夜」などで時間帯を示す情報であってもよい。
また、本実施の形態では、情報処理装置1がエラー発生情報を受信した場合に、再度、要求情報の送信を行ってポート維持時間情報を受信する場合について説明したが、例えば、通信処理装置9におけるポート維持時間情報が頻繁に変化することが予想できるような場合(例えば、1日のうちに、何回も変化することが予想できる場合)には、情報処理装置1は、例えば、任意の期間ごと(例えば、1時間ごと)に要求情報の送信を繰り返すようにしてもよい。このようにすることで、通信処理装置9におけるポート維持時間の頻繁な変更にも対応できるようになりうる。
なお、実施の形態3,4では、電力の総量に応じて、あるいは、時間帯に応じて通信処理装置のポート維持時間が変更される場合について説明したが、通信処理装置のポート維持時間は、その他のパラメータに応じて変更されてもよい。例えば、通信処理装置におけるポートの使用状況に応じて、ポート維持時間が変更されてもよい。すなわち、通信によって占有されているポート番号の個数が多くなるほど、ポート維持時間が短くなるようにポート維持時間を変化させてもよい。
また、実施の形態3,4では、エラーの発生が検知された場合に、情報処理装置が再度、要求情報を送信する場合について説明したが、エラーの発生が検知された場合に、情報処理装置は、実施の形態1,2と同様に、ポート維持時間の検出を行い、その検出したポート維持時間に基づいて、反復パケットの送信を行ってもよい。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5による情報処理システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態5による情報処理システムでは、選択情報が、通信処理装置を識別する情報である。
なお、本実施の形態による情報処理システムの構成は、実施の形態2の図12と同様であり、その説明を省略する。また、図12において、実施の形態2で説明したように、情報処理装置1の構成は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。また、情報処理装置5の構成は、図13で示されるものであり、その説明を省略する。
また、本実施の形態による情報処理装置1の動作は、実施の形態1の図3のフローチャートと同様であるとする。ただし、本実施の形態では、グループ識別情報と共に、通信処理装置2を識別する情報である装置識別情報も要求情報に含まれるものとする。したがって、本実施の形態では、グループ識別情報取得部11がグループ識別情報と共に通信処理装置2の装置識別情報をも取得し、グループ識別情報蓄積部12が、グループ識別情報と共に通信処理装置2の装置識別情報をも蓄積し、グループ識別情報記憶部13が、グループ識別情報と共に通信処理装置2の装置識別情報をも記憶するものとする。
次に、本実施の形態によるサーバ装置4の動作について、図28のフローチャートを用いて説明する。なお、図28のフローチャートは、ステップS302、S305を備えない以外、実施の形態2の図14のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。ただし、受信した要求情報に通信処理装置2を識別する装置識別情報が含まれる点は、前述のとおりである。
また、本実施の形態による情報処理装置5の動作は、実施の形態2の図15のフローチャートと同様であるとする。ただし、本実施の形態では、グループ識別情報と共に、通信処理装置2aの装置識別情報も取得され、登録情報には、グループ識別情報と共に、通信処理装置2aの装置識別情報も含まれるものとする。
次に、本実施の形態による情報処理システムの動作について、具体例を用いて説明する。ここで、通信処理装置2のグループ識別情報は、通信処理装置2のローカルネットワーク側のMACアドレスの先頭部分「00:11:22」であるとする。また、通信処理装置2の装置識別情報は、通信処理装置2のローカルネットワーク側のMACアドレスのベンダIDに続く後半部分「33:44:55」であるとする。すなわち、グループ識別情報が通信処理装置2の物理アドレスの一部であり、装置識別情報が通信処理装置2の物理アドレスの他の部分であるとする。この具体例でも、対応情報記憶部32と、選択情報記憶部33とが同一の記録媒体によって構成されており、対応情報及び選択情報は、図29で示されるものであるとする。図29において、対応情報、及び選択情報は、それぞれ登録情報を基にして構成されたものであり、選択情報(本実施の形態では装置識別情報)は、各ポート維持時間情報に対応付けられた情報である。登録情報に含まれるグループ識別情報に、登録情報に含まれるポート維持時間情報と、装置識別情報とを対応付ける情報を対応付けたのが、図29で示される情報である。
この具体例では、MACアドレスの近い通信処理装置は、同一時期に生産された可能性が高く、同一のポート維持時間である確率が高いという仮定に基づいて、選択部34は、通信処理装置2の装置識別情報に近い装置識別情報(選択情報)に対応するポート維持時間を選択するものである。
まず、情報処理装置5による登録情報の送信の処理について説明する。情報処理装置5による登録情報の送信の処理は、情報処理装置5が通信処理装置2aのグループ識別情報
としてのMACアドレスの先頭部分「00:11:22」を取得するだけでなく、装置識別情報としてのMACアドレスの後半部分「AA:BB:CC」も取得し、その装置識別情報「AA:BB:CC」と、グループ識別情報「00:11:22」と、検出したポート維持時間を示すポート維持時間情報とを含む登録情報をサーバ装置4に送信することによって行われる。ここでは、通信処理装置2aのポート維持時間が2分と検出されたものとする。
送信された登録情報は、サーバ装置4の登録情報受信部41で受信され、更新部42に渡される(ステップS301)。更新部42は、受信された登録情報に含まれるグループ識別情報「00:11:22」に対応付けて、登録情報に含まれるポート維持時間情報「3分」を登録し(ステップS303)、その登録したポート維持時間情報「3分」に対応付けて、登録情報に含まれる装置識別情報「AA:BB:CC」を登録する(ステップS304)。このようにして、対応情報と選択情報との更新が行われる。情報処理装置5と同様の機能を有する装置から登録情報が送信されることによって、図29で示される対応情報、及び選択情報が構成されることになる。
その後、情報処理装置1は、実施の形態1と同様にして、要求情報を送信するタイミングであると判断し、グループ識別情報「00:11:22」の取得、蓄積を行う(ステップS101〜S104)。なお、前述のように、このときに通信処理装置2の装置識別情報であるMACアドレスの後半部分「33:44:55」も取得され、グループ識別情報記憶部13に蓄積されたとする。要求情報送信部14は、グループ識別情報「00:11:22」と、装置識別情報「33:44:55」とを含む要求情報を構成し、その要求情報をサーバ装置4に送信する。
その要求情報は、サーバ装置4の要求情報受信部31で受信される(ステップS201)。そして、要求情報に含まれていたグループ識別情報と、装置識別情報とがポート維持時間送信部35に渡される。ポート維持時間送信部35は、受け取ったグループ識別情報に対応する対応情報が、図29で示されるように、対応情報記憶部32において記憶されているため、対応情報があると判断し(ステップS202)、グループ識別情報「00:11:22」に対応するポート維持時間情報の選択を、装置識別情報「33:44:55」を用いて行う旨の指示を選択部34に渡す。すると、選択部34は、対応情報記憶部32、及び選択情報記憶部33から、グループ識別情報「00:11:22」に対応する2以上のポート維持時間情報と、ポート維持時間情報に対応する選択情報とを取得する(ステップS203)。そして、選択部34は、その取得した選択情報の中から、ポート維持時間送信部35から受け取った装置識別情報「33:44:55」に最も近い装置識別情報を決定する。この場合には、選択情報に含まれる装置識別情報と、装置識別情報「33:44:55」との差が最も小さい装置識別情報「33:AA:BB」を、装置識別情報「33:44:55」に最も近い装置識別情報であると決定する。そして、選択部34は、その装置識別情報「33:AA:BB」に対応するポート維持時間情報「5分」を選択する。この選択の後に、ポート維持時間情報が情報処理装置1に送信され、そのポート維持時間情報に基づいて反復パケットの送信が行われるなどの処理は、実施の形態1の具体例と同様であり、その説明を省略する。また、エラーの発生が検知された場合の処理についても、エラーの発生の検知に基づいて選択情報の更新が行われない以外、実施の形態1の具体例と同様であり、その説明を省略する。
以上のように、本実施の形態による情報処理システムでは、サーバ装置4において、通信処理装置の装置識別情報をポート維持時間情報に対応付けて保持しておき、情報処理装置1から受信した通信処理装置2の装置識別情報に最も近い装置識別情報に対応するポート維持時間情報を選択して、情報処理装置1に送信することができる。その結果、ポート維持時間の近い通信処理装置には、近い装置識別情報が割り当てられるという仮定の下、
情報処理装置1においてそのポート維持時間情報を用いて反復パケットの送信を行った場合に、エラーの発生する可能性を少なくすることができうる。
なお、本実施の形態の具体例では、装置識別情報として、MACアドレスのベンダIDに続く後半部分を用いる場合について説明したが、装置識別情報は、MACアドレス以外のものであってもよい。例えば、IEEE1394のアドレスを用いてもよく、独自に設定されている装置識別情報を用いてもよい。
また、本実施の形態では、グループ識別情報記憶部13で通信処理装置2の装置識別情報も記憶している場合について説明したが、情報処理装置1は、装置識別情報を記憶している記憶部を別途備えてもよい。また、グループ識別情報取得部11、51によって通信処理装置の装置識別情報も取得する場合について説明したが、情報処理装置1,5は、装置識別情報を取得する取得部を別途備えてもよい。
また、上記各実施の形態において、エラー発生情報を受信した場合に、ポート維持時間の検出を行うと説明したが、エラー発生情報を受信した場合であっても、ポート維持時間の検出を行わなくてもよい。例えば、ポート維持時間蓄積部16が蓄積したポート維持時間情報の示すポート維持時間が減少するように、ポート維持時間情報を更新してもよい。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6による情報処理システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態6による情報処理システムでは、選択するポート維持時間情報の順位に関する情報が要求情報に含まれており、サーバ装置において、そのポート維持時間情報の順位に関する情報に基づいて、ポート維持時間情報の選択を行う。
なお、本実施の形態による情報処理システムの構成は、実施の形態2の図12と同様であり、その説明を省略するとする。ただし、要求情報には、選択を行うポート維持時間情報の順位に関する情報が含まれている。ここで、順位に関する情報とは、順位を絶対的に示す情報(例えば、「1番目のポート維持時間情報」、「3番目のポート維持時間情報」など)であってもよく、あるいは、順位を相対的に示す情報(例えば、「次のポート維持時間情報」、「最後のポート維持時間情報」など)であってもよく、選択すべきポート維持時間情報を特定できるのであれば、情報の内容は問わない。また、選択部34は、要求情報に含まれる順位に関する情報に基づいて、ポート維持時間情報を選択する。具体的には、選択部34は、順位に関する情報が「1」である場合には、選択のルールに従った選択を行う。次に、順位に関する情報が「2」である場合には、選択部34は、1回目の選択で選択されたポート維持時間情報を除いたポート維持時間情報の集合に対して、選択のルールに従った選択を行う。したがって、順位に関する情報が「N」である場合には、選択部34は、1回目〜N−1回目までの選択によって選択されたポート維持時間情報を除いたポート維持時間情報の集合に対して、選択のルールに従った選択を行う。なお、実施の形態2のように、登録情報の送信回数の最も多いものを選択するような場合には、順位に関する情報に基づいた選択は、送信回数の降順で並べられポート維持時間情報のうち、送信回数の多いほうからの順位であって、順位に関する情報の示す順位のポート維持時間情報を選択することと同様になる。
次に、本実施の形態による情報処理装置1の動作について、図30のフローチャートを用いて説明する。なお、図30において、ステップS601以外の処理は、実施の形態1の図3のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
(ステップS601)要求情報送信部14は、要求情報を送信する。そして、ステップS106に戻る。なお、送信される要求情報には、前述のように、選択を行うポート維持
時間情報の順位に関する情報が含まれている。ここで、本実施の形態では、このポート維持時間情報の順位に関する情報は、要求情報を送信する回数を示す情報であるとする。例えば、2回目に送信する要求情報には、選択を行うポート維持時間情報の順位「2」を示す情報が含まれるものとする。
次に、本実施の形態によるサーバ装置3の動作について、図31のフローチャートを用いて説明する。なお、図31において、ステップS701以外の処理は、実施の形態2の図14のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
(ステップS701)選択部34は、要求情報に含まれている、選択を行うポート維持時間情報の順位に関する情報に対応したポート維持時間情報を選択可能であるかどうか判断する。そして、選択可能である場合には、ステップS204に進み、そうでない場合には、ステップS201に戻る。ここで、ポート維持時間情報の順位に関する情報に基づいてポート維持時間情報を選択可能でない場合とは、例えば、要求情報に含まれるグループ識別情報に対応するポート維持時間情報が3個しか対応情報記憶部32において記憶されていない場合に、選択を行うポート維持時間情報の順位に関する情報「4番目」が要求情報に含まれている場合である。その場合には、4番目のポート維持時間情報が存在しないからである。
なお、ステップS204における選択では、要求情報受信部31が受信した要求情報に含まれている順位に関する情報に基づいて、ポート維持時間情報の選択を行うものとする。例えば、要求情報に、ポート維持時間情報の順位を示す情報「3」が含まれていた場合には、選択部34は、選択情報に基づいて選択するポート維持時間情報のうち、3番目に選択するポート維持時間情報を選択する。
次に、本実施の形態による情報処理システムの動作について、具体例を用いて説明する。なお、要求情報に、選択を行うポート維持時間情報の順位に関する情報が含まれており、選択部34が、その情報を用いて選択を行う以外の処理は、実施の形態2の具体例と同様であり、詳細な説明を省略する。また、対応情報記憶部32、及び選択情報記憶部33で記憶されている対応情報、及び選択情報は、図16で示されるものであるとする。ただし、この具体例では、通信処理装置2のポート維持時間は「1分15秒」であるとする。また、要求情報送信部14は、要求情報を送信した回数を保持しておくものとする。
1回目の要求情報が情報処理装置1からサーバ装置4に送信され、サーバ装置4からポート維持時間情報「3分」が情報処理装置1に送信されて、そのポート維持時間情報「3分」に基づいて反復パケットの送信が行われるまでの動作は、実施の形態2の具体例と同様であり、その説明を省略する。なお、ステップS105では、実施の形態2の具体例と同様に、選択を行うポート維持時間情報の順位に関する情報が含まれていないものとする。また、ステップS701では、要求情報に、選択を行うポート維持時間情報の順位に関する情報が含まれていないため、選択可能であると判断されるものとする。
この具体例では、通信処理装置2のポート維持時間は「1分15秒」であるため、ポート維持時間情報「3分」に基づいて、3分間隔で反復パケットを送信すると、エラー検知部37によってエラーの発生が検知される(ステップS207)。その結果、サーバ装置4は、情報処理装置1にエラー発生情報を送信する(ステップS207)。すると、そのエラー発生情報はエラー発生受信部18で受信され(ステップS112)、要求情報送信部14は、再度、要求情報をサーバ装置4に送信する(ステップS601)。この要求情報には、通信処理装置2のグループ識別情報、情報処理装置1の装置識別情報と共に、選択するポート維持時間情報の順位に関する情報「2」が含まれているものとする。順位に関する情報「2」は、要求情報送信部14が送信する要求情報の送信回数「2」に対応す
るものである。
その要求情報は、サーバ装置4の要求情報受信部31で受信され、ポート維持時間送信部35に、要求情報に含まれていたグループ識別情報「00:11:22」と、選択するポート維持時間情報の順位に関する情報「2」とが渡される。ポート維持時間送信部35は、対応情報を参照し、要求情報に含まれていたグループ識別情報「00:11:22」に対応する対応情報が記憶されていると判断し(ステップS202)、グループ識別情報「00:11:22」に対応するポート維持時間情報のうち、2番目のポート維持時間情報を選択する旨の指示が選択部34に渡される。すると、選択部34は、対応情報記憶部32、及び選択情報記憶部33から、グループ識別情報「00:11:22」に対応する3個のポート維持時間情報と、各ポート維持時間情報に対応する選択情報とを取得する(ステップS203)。選択部34は、3個のポート維持時間情報から、2番目のポート維持時間情報を選択する旨の指示を受け取ったため、選択可能であると判断し(ステップS701)、取得した選択情報のうち、2番目の送信回数「21」に対応するポート維持時間情報「3分30秒」を選択する(ステップS204)。その後、選択されたポート維持時間情報が情報処理装置1に送信され、情報処理装置1において、ポート維持時間情報「3分30秒」に基づいて反復パケットの送信が行われる動作は、実施の形態2の具体例と同様であり、その説明を省略する。
この場合にも、反復パケットの送信間隔「3分30秒」が通信処理装置2のポート維持時間「1分15秒」を超えているため、エラーの発生が検知されて、再度の要求情報の送信が行われる。この要求情報には、選択を行うポート維持時間情報の順位を示す情報「3」が含まれる。そして、その情報に基づいて、3番目の送信回数「13」に対応するポート維持時間情報「1分」が選択される(ステップS204)。そして、その選択されたポート維持時間情報「1分」が情報処理装置1に送信され(ステップS205)、そのポート維持時間応報に基づいた反復パケットの送信が行われる(ステップS110、S111)。この場合には、反復パケットの送信間隔「1分」が通信処理装置2のポート維持時間「1分15秒」よりも小さいため、エラーの発生が検知されず、反復パケットの送信が継続されることになる。
なお、通信処理装置2のポート維持時間が「30秒」であるが、情報処理装置5等からの登録情報によって、そのポート維持時間を示すポート維持時間情報がサーバ装置4において登録されていなかった場合には、通信処理装置2のグループ識別情報「00:11:22」に対応するすべてのポート維持時間情報がサーバ装置4から情報処理装置1に送信されたとしても、エラーの発生が検知されることになる。この場合には、選択を行うポート維持時間情報の順位に関する情報「4」が要求情報に含まれることになるが、グループ識別情報「00:11:22」に対応するポート維持時間情報は3個しかなく、4番目のポート維持時間情報はないため、選択を行うことができないと判断され(ステップS701)、ポート維持時間情報の選択、及び送信は行われないことになる。その結果、情報処理装置1では、タイムアウト(ステップS107)となり、ポート維持時間の検出が行われ、検出されたポート維持時間に基づいて反復パケットの送信が行われることになる(ステップS109〜S111)。
なお、この具体例でのポート維持時間情報の選択において、エラーの発生が検知されたポート維持時間よりも長いポート維持時間を示すポート維持時間情報を選択しないようにしてもよい。このようにすることで、エラーの発生を減少させることができうる。
以上のように、本実施の形態による情報処理システムでは、情報処理装置1は、選択を行うポート維持時間情報の順位に関する情報を含む要求情報をサーバ装置4に送信することにより、その情報に基づいて選択されたポート維持時間情報を受信することができる。
その結果、情報処理装置1は、サーバ装置4から送信されたポート維持時間情報に基づいて反復パケットを行ったことによって、エラー発生情報を受信した場合には、そのポート維持時間情報とは異なるポート維持時間情報の送信を要求することができることになる。
なお、本実施の形態では、実施の形態2の情報処理システムにおいて、順位に関する情報に基づいた選択を行う場合について説明したが、実施の形態1や、実施の形態3〜5などの他の情報処理システムにおいても、同様な選択を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、要求情報に含まれるポート維持時間情報の順位に関する情報が要求情報の送信回数である場合について説明したが、その順位に関する情報は、要求情報の送信回数でなくてもよい。例えば、順位に関する情報の示す順位が大きくなるほど、よりエラーの発生しにくいポート維持時間情報が選択されるような場合には、情報処理装置は、よりエラーの発生しにくいポート維持時間情報を受信したいときに、要求情報の送信回数よりも大きい順位を示す情報を含む要求情報を送信してもよい。
また、本実施の形態では、サーバ装置4が選択情報を保持していなくてもよい。例えば、選択部34は、ポート維持時間の長いポート維持時間情報から順番に選択を行うものであってもよい。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7による情報処理システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による情報処理システムは、情報処理装置においてポート維持時間情報の選択を行う。
図32は、本実施の形態による情報処理システムの構成を示す図である。図32において、本実施の形態による情報処理システムは、情報処理装置10と、通信処理装置2と、サーバ装置20とを備える。なお、通信処理装置2は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。また、図32では、通信処理装置2と、情報処理装置10との組み合わせを1個だけ示しているが、通信処理装置と情報処理装置との同様の2以上の組み合わせが、通信回線100に接続されていてもよい。また、各通信処理装置には、2以上の情報処理装置が接続されていてもよい。
情報処理装置10は、グループ識別情報取得部11と、グループ識別情報蓄積部12と、グループ識別情報記憶部13と、要求情報送信部14と、ポート維持時間受信部15と、ポート維持時間蓄積部16と、反復パケット送信部17と、エラー発生受信部18と、ポート維持時間検出部19と、選択部101を備える。なお、選択部101以外の構成及び動作は、ポート維持時間受信部15が、2以上のポート維持時間情報と共に、そのポート維持時間情報に対応する選択情報をも受信する以外、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
選択部101は、ポート維持時間受信部15が受信した選択情報に基づいて、ポート維持時間受信部15が受信した2以上のポート維持時間情報から、1個のポート維持時間情報を選択する。選択部101による選択の方法は、実施の形態1の選択部34と同様のものである。なお、選択部101は、ポート維持時間情報の選択を、ポート維持時間蓄積部16がポート維持時間情報を蓄積する前に行ってもよく、あるいは、ポート維持時間蓄積部16が2以上のポート維持時間情報を蓄積した後に、その2以上のポート維持時間情報から1個のポート維持時間情報を選択してもよい。すなわち、前者の場合には、ポート維持時間蓄積部16は、選択された1個のポート維持時間情報のみを蓄積してもよく、あるいは、ポート維持時間蓄積部16は、ポート維持時間受信部15が受信した2以上のポート維持時間情報を選択されたポート維持時間情報を特定できるように蓄積してもよい。ま
た、ポート維持時間蓄積部16が2以上のポート維持時間情報を蓄積した後に、その2以上のポート維持時間情報から1個のポート維持時間情報を選択する場合としては、例えば、反復パケット送信部17がポート維持時間蓄積部16の蓄積したポート維持時間情報に基づいて反復パケットの送信を開始するタイミングにおいて、2以上のポート維持時間情報から1個のポート維持時間情報を選択してもよい。本実施の形態では、選択部101によって選択された1個のポート維持時間情報を特定できるようにして、ポート維持時間受信部15によって受信された2以上のポート維持時間情報がポート維持時間蓄積部16によって蓄積される場合について説明する。
サーバ装置20は、要求情報受信部31と、対応情報記憶部32と、選択情報記憶部33と、反復パケット受信部36と、エラー検知部37と、更新部38と、エラー発生送信部39と、ポート維持時間送信部201とを備える。なお、ポート維持時間送信部201以外の構成及び動作は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
ポート維持時間送信部201は、2以上のポート維持時間情報と共に、そのポート維持時間情報に対応する2以上の選択情報を送信する。ポート維持時間送信部201が送信する。ここで、ポート維持時間送信部201が送信するポート維持時間情報は、要求情報受信部31が受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に対応情報によって対応付けられている2以上のポート維持時間情報である。ポート維持時間情報は、情報処理装置10に送信される。ここで、「ポート維持時間情報が情報処理装置10に送信される」ことには、実施の形態1での説明と同様に、ポート維持時間情報の送信先を通信処理装置2のグローバルネットワーク側のアドレスにする場合を含むものとする。なお、ポート維持時間送信部201は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、ポート維持時間送信部201と通信回線100との間に図示しない送信デバイスが存在することとなる)。また、ポート維持時間送信部201は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
なお、要求情報受信部31、反復パケット受信部36、エラー発生送信部39、ポート維持時間送信部201の任意の2以上の要素が通信に関するデバイスを有する場合に、それらは同一の手段であってもよく、あるいは別々の手段であってもよい。
次に、本実施の形態による情報処理装置10の動作について、図33のフローチャートを用いて説明する。なお、図33において、ステップS801〜S806以外の処理は、実施の形態1の図3のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
(ステップS801)ポート維持時間受信部15は、2以上のポート維持時間情報と、選択情報とを受信したかどうか判断する。そして、ポート維持時間情報を受信した場合には、ステップS802に進み、そうでない場合には、ステップS107に進む。
(ステップS802)選択部101は、ポート維持時間受信部15が受信した選択情報を用いて、ポート維持時間受信部15が受信した2以上のポート維持時間情報から1個のポート維持時間情報を選択する。
(ステップS803)ポート維持時間蓄積部16は、選択部101が選択したポート維持時間情報を特定できるようにして、ポート維持時間受信部15が受信した2以上のポート維持時間情報を蓄積する。なお、ステップS108においてポート維持時間が検出された場合には、その検出されたポート維持時間を示すポート維持時間情報を特定できるように蓄積する。
(ステップS804)選択部101は、ポート維持時間受信部15によって受信された2以上のポート維持時間情報のうち、選択部101によって選択されていないポート維持時間情報があるかどうか判断する。そして、選択されていないポート維持時間情報がある場合には、ステップS805に進み、そうでない場合には、ステップS108に進む。
(ステップS805)選択部101は、ポート維持時間受信部15によって受信された2以上のポート維持時間情報のうち、未選択のポート維持時間情報から、新たなポート維持時間情報を選択する。そして、ステップS110に戻る。
なお、ステップS110、S111における反復パケットの送信では、ステップS802、あるいはステップS805において選択されたポート維持時間情報、あるいは、ステップS108で検出され、蓄積されたポート維持時間情報に基づいて、反復パケットの送信を行うものとする。
次に、本実施の形態によるサーバ装置20の動作について、図34のフローチャートを用いて説明する。なお、図34において、ステップS901〜S903以外の処理は、実施の形態1の図4のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
(ステップS901)ポート維持時間送信部35は、要求情報受信部31が受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に対応する2以上のポート維持時間情報を対応情報記憶部32が記憶している対応情報を用いて取得する。
(ステップS902)ポート維持時間送信部35は、ステップS901で取得したポート維持時間情報に対応する選択情報を、選択情報記憶部33から取得する。
(ステップS903)ポート維持時間送信部35は、取得した2以上のポート維持時間情報と、取得した選択情報とを情報処理装置10に送信する。そして、ステップS201に戻る。
次に、本実施の形態による情報処理システムの動作について、具体例を用いて説明する。なお、2以上のポート維持時間情報からの1個のポート維持時間情報の選択を情報処理装置10で行う以外の動作は、実施の形態1の具体例と同様であり、その詳細な説明を省略する。また、選択部101は、実施の形態1の選択部34と同様の方法によって、ポート維持時間情報の選択を行うものとする。
情報処理装置10が起動され、通信処理装置2のグループ識別情報の取得が行われて、そのグループ識別情報、及び装置識別情報を含む要求情報が送信される処理は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
その要求情報は、実施の形態1の具体例と同様にして、サーバ装置20の要求情報受信部31で受信され(ステップS201)、その要求情報に含まれるグループ識別情報「00:11:22」がポート維持時間送信部201に渡す。すると、ポート維持時間送信部201は、図8で示される対応情報、及び選択情報を参照し、グループ識別情報「00:11:22」に対応した3個のポート維持時間情報の取得と、その3個のポート維持時間情報に対応する選択情報の取得とを行う(ステップS901、S902)。そして、ポート維持時間送信部201は、その取得した3個のポート維持時間情報と、そのポート維持時間情報に対応する選択情報とを情報処理装置10に送信する(ステップS903)。
ポート維持時間受信部15は、それらのポート維持時間情報と、選択情報とを受信し(ステップS801)、そのポート維持時間情報等を選択部101に渡す。選択部101は、受け取った選択情報に基づいて、3個のポート維持時間情報から、ポート維持時間情報
「10分」を選択する(ステップS802)。そして、選択されたポート維持時間情報を特定できるようにして、3個のポート維持時間情報と、各ポート維持時間情報に対応する選択情報とがポート維持時間蓄積部16によって蓄積される(ステップS803)。図35は、このようにして蓄積されたポート維持時間情報と、選択情報と、選択フラグと、選択済フラグとの対応を示す図である。選択部101によって選択されたポート維持時間情報に対応する選択フラグには、「1」が代入されており、選択されていないポート維持時間情報に対応する選択フラグには、「0」が代入されている。また、一度選択されたポート維持時間情報に対応する選択済フラグには、「1」が代入されており、一度も選択されていないポート維持時間情報に対応する選択済フラグには、「0」が代入されている。
この後、反復パケット送信部17によって、ポート維持時間蓄積部16の蓄積したポート維持時間情報のうち、選択フラグ「1」に対応するポート維持時間情報を用いて反復パケットの送信が行われる(ステップS110、S111)。すなわち、選択フラグ「1」に対応するポート維持時間情報「10分」ごとに反復パケットの送信が行われる。
通信処理装置2のポート維持時間を5分30秒とすると、2回目の反復パケットの送信が行われたタイミングで、実施の形態1の具体例と同様に、サーバ装置20のエラー検知部37においてエラーの発生が検知され、エラー発生情報が情報処理装置10に送信される(ステップS206〜S208)。すると、そのエラー発生情報は情報処理装置10のエラー発生受信部18によって受信され(ステップS112)、ポート維持時間蓄積部16が蓄積した図35で示される情報において、選択済フラグ「0」に対応するポート維持時間情報が存在するため、未選択のポート維持時間情報が存在すると判断され(ステップS804)、選択部101は、新たな選択を行う(ステップS805)。この選択では、選択部101は、選択済フラグ「0」に対応するポート維持時間情報から、ステップS802での選択と同様の方法によってポート維持時間情報「5分」を選択する。また、選択部101は、ポート維持時間蓄積部16が蓄積した図35で示される選択フラグ、及び選択済フラグを更新する。その結果、ポート維持時間蓄積部16が蓄積した情報は、図36で示されるようになる。
その後、反復パケット送信部17は、新たに選択されたポート維持時間情報「5分」に基づいて、反復パケットの送信を継続して行う。この場合には、通信処理装置2のポート維持時間「5分30秒」よりも短い間隔で反復パケットが送信されるため、エラーの発生は検出されず、反復パケットの送信が継続されることになる。
なお、仮に、ポート維持時間蓄積部16が蓄積したすべてのポート維持時間情報が選択された後に、エラー発生情報をエラー発生受信部18が受信した場合には、ポート維持時間検出部19によって通信処理装置2のポート維持時間が検出され、その検出されたポート維持時間を示すポート維持時間情報がポート維持時間蓄積部16によって蓄積され、その新たに蓄積されたポート維持時間情報に基づいて反復パケットの送信が行われることになる。
以上のように、本実施の形態による情報処理システムでは、情報処理装置において、選択情報を用いたポート維持時間情報の選択を行い、その選択したポート維持時間情報に基づいて、反復パケットを送信することができる。また、選択されたポート維持時間情報による反復パケットの送信において、エラーの発生が検出された場合には、再度、選択を行い、その新たに選択されたポート維持時間情報に基づいて、反復パケットの送信を行うことができる。
なお、本実施の形態では、実施の形態1の情報処理システムにおいて、選択の処理を情報処理装置で行う場合について説明したが、実施の形態2〜5の情報処理システムについ
ても、選択の処理を情報処理装置で行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、エラー発生情報を受信した場合に、次の選択を行う場合について説明したが、ポート維持時間蓄積部16がポート維持時間受信部15によって受信された2以上のポート維持時間情報を蓄積していないような場合には、再度、サーバ装置20に要求情報を送信してもよく、あるいは、ポート維持時間検出部19によるポート維持時間の検出を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、対応情報や選択情報が情報処理装置からの登録情報に基づいて登録、更新される場合や、あらかじめ設定されている場合等について説明したが、対応情報や選択情報は、何らかの方法によって登録が行われるのであれば、その方法は問わない。例えば、通信処理装置のベンダが通信処理装置のグループ識別情報と、ポート維持時間情報との対応を公表している場合に、その情報を取得して、対応情報等を設定するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、サーバ装置が選択情報記憶部33を備え、サーバ装置において、あるいは、情報処理装置において、選択情報記憶部33が記憶している選択情報に基づいた選択が行われる場合について説明したが、例えば、サーバ装置が選択情報記憶部33を備えず、選択部が選択情報以外の情報に基づいて選択を行ってもよい。例えば、選択部は、ポート維持時間情報の示すポート維持時間が最も長いものや、最も短いものを選択してもよい。前者の場合には、エラーが発生しない限り、効率のよい反復パケットの送信を行うことができ、後者の場合には、エラーが発生する可能性を少なくすることができる。なお、実施の形態7において選択情報記憶部33がない場合には、ポート維持時間送信部201は、2以上のポート維持時間情報を情報処理装置10に送信するものであり、ポート維持時間受信部15は、2以上のポート維持時間情報を受信するものである。
また、上記各実施の形態では、サーバ装置、あるいは情報処理装置が、2以上のポート維持時間情報から1個のポート維持時間情報を選択する選択部を備える場合について説明したが、サーバ装置、あるいは情報処理装置は、選択部を備えなくてもよい。例えば、情報処理装置は、サーバ装置から送信された2以上のポート維持時間情報を、単に蓄積するものであってもよい。この場合には、その蓄積された2以上のポート維持時間情報を取得し、その2以上のポート維持時間情報から1個のポート維持時間情報を選択し、その選択したポート維持時間情報を用いて反復パケットの送信を行う処理を、情報処理装置とは別の装置において行ってもよい。
また、上記各実施の形態では、情報処理装置が反復パケット送信部17を備える場合について説明したが、情報処理装置は、反復パケット送信部17を備えなくてもよい。情報処理装置は、例えば、反復パケット送信部を有する他の装置に、ポート維持時間情報を通知する装置であってもよい。
また、上記各実施の形態では、情報処理装置がグループ識別情報取得部11と、グループ識別情報蓄積部12とを備える場合について説明したが、情報処理装置は、グループ識別情報取得部11、グループ識別情報蓄積部12を備えなくてもよい。例えば、情報処理装置の接続される通信処理装置のグループ識別情報を記憶している記録媒体が情報処理装置に装着されることによって、グループ識別情報記憶部13が構成されてもよく、あるいは、ユーザがキーボード等の入力デバイスを用いることによって、グループ識別情報をグループ識別情報記憶部13に書き込んでもよい。
また、上記各実施の形態では、情報処理装置がポート維持時間検出部19を備える場合について説明したが、情報処理装置は、ポート維持時間検出部19を供えなくてもよい。
例えば、エラー発生受信部18がエラー発生情報を受信した場合に、所定の経路によってエラーが発生した旨を情報処理装置のユーザに通知し、そのユーザが、通信処理装置2のポート維持時間を調べて、そのポート維持時間を示すポート維持時間情報を、キーボード等の入力デバイスを用いて入力し、その入力したポート維持時間情報がポート維持時間蓄積部16によって蓄積されてもよい。あるいは、エラー発生受信部18がエラー発生情報を受信した場合に、ポート維持時間蓄積部16が蓄積したポート維持時間情報が、より短いポート維持時間を示すポート維持時間情報となるように更新されてもよい。
また、上記各実施の形態において、情報処理装置がエラー発生受信部18を備える場合について説明したが、情報処理装置はエラー発生受信部18を備えなくてもよい。例えば、エラーの発生した旨が情報処理装置のユーザに、電子メール等で通知され、ユーザがポート維持時間蓄積部16によって蓄積されたポート維持時間情報を、キーボード等の入力デバイスを用いて変更するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、サーバ装置がエラー検知部37を備える場合について説明したが、サーバ装置は、エラー検知部37を備えなくてもよい。例えば、サーバ装置とは異なる装置において、エラーの検知処理を行ってもよい。このような場合には、サーバ装置は、反復パケット受信部36や、エラー発生送信部39を備えなくてもよい。なお、サーバ装置がエラー検知部37を備えない場合には、要求情報には装置識別情報が含まれなくてもよい。
また、上記各実施の形態では、サーバ装置においてポート維持時間情報の選択を行う場合と、情報処理装置においてポート維持時間情報の選択を行う場合とについて説明したが、サーバ装置においてポート維持時間情報の選択を行い、さらに、選択されたポート維持時間情報からの選択を、情報処理装置において行うようにしてもよい。すなわち、サーバ装置のポート維持時間送信部は、要求情報受信部31が受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に、対応情報記憶部32が記憶している対応情報によって対応付けられている2以上のポート維持時間情報のうち、少なくとも1個のポート維持時間情報を送信するものであればよい。
また、上記各実施の形態では、通信処理装置2が1個だけ存在する場合について説明したが、情報処理装置は、2以上の通信処理装置を介して通信を行うものであってもよい。情報処理装置が2以上の通信処理装置を介して通信を行う場合には、その2以上の通信処理装置のポート維持時間うち、最も短いポート維持時間が、その2以上の通信処理装置の全体のポート維持時間となる。すなわち、2以上の通信処理装置の全体としては、最も短いポート維持時間を有する1個の通信処理装置と同様の振る舞いとなる。ただし、情報処理装置は、2以上の通信処理装置のうち、直近の通信処理装置のグループ識別情報を取得することとなるため、最も短いポート維持時間を有する通信処理装置のグループ識別情報と、情報処理装置に直近の通信処理装置のグループ識別情報とが等しいことが好ましい。ここで、情報処理装置に直近の通信処理装置とは、2以上の通信処理装置のうち、情報処理装置から送信されたパケットを最初に受け取る通信処理装置のことである。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して
実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、情報処理装置と、サーバ装置と、前記情報処理装置と前記サーバ装置との間の通信に関する処理を行う通信処理装置とを備えた情報処理システムを構成する前記情報処理装置における処理を実行させるためのプログラムであって、前記通信処理装置を含む通信処理装置のグループを識別する情報であるグループ識別情報を含む情報であり、当該グループ識別情報で識別される通信処理装置のグループに対応するポート維持時間を示す情報であるポート維持時間情報の送信を要求する情報である要求情報を前記サーバ装置に送信する要求情報送信ステップと、前記サーバ装置から送信されたポート維持時間情報を受信するポート維持時間受信ステップと、前記ポート維持時間受信ステップで受信したポート維持時間情報を蓄積するポート維持時間蓄積ステップと、を実行させるためのものである。
また、上記各実施の形態におけるサーバ装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、情報処理装置と、サーバ装置と、前記情報処理装置と前記サーバ装置との間の通信に関する処理を行う通信処理装置とを備えた情報処理システムを構成する前記サーバ装置における処理を実行させるためのプログラムであって、前記通信処理装置を含む通信処理装置のグループを識別する情報であるグループ識別情報を含む情報であり、当該グループ識別情報で識別される通信処理装置のグループに対応するポート維持時間を示す情報であるポート維持時間情報の送信を要求する情報である要求情報を受信する要求情報受信ステップと、前記グループ識別情報と、2以上の前記ポート維持時間情報とが対応付けられている情報である対応情報を記憶している対応情報によって、前記要求情報受信ステップで受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に対応付けられている2以上のポート維持時間情報のうち、少なくとも1個のポート維持時間情報を送信するポート維持時間送信ステップと、を実行させるためのものである。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上より、本発明による情報処理システム等によれば、情報処理装置は、サーバ装置からポート維持時間情報を受け取ることができ、例えば、反復パケットを送信する情報処理装置等を備える情報処理システム等として有用である。
本発明の実施の形態1による情報処理システムの構成を示す図 同実施の形態におけるポート維持時間の経過した後の反復パケットの送信について説明するための図 同実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態によるサーバ装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態における要求パケット、返信パケットの一例を示す図 同実施の形態における要求パケットと返信パケットとの送信について説明するための図 同実施の形態における要求パケットと返信パケットとの送信について説明するための図 同実施の形態における対応情報、選択情報の一例を示す図 同実施の形態における要求情報、反復パケットの一例を示す図 同実施の形態におけるエラー検知情報の一例を示す図 同実施の形態における対応情報、選択情報の一例を示す図 本発明の実施の形態2による情報処理システムの構成を示す図 同実施の形態による情報処理装置の構成を示すブロック図 同実施の形態によるサーバ装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態における対応情報、選択情報の一例を示す図 本発明の実施の形態3による情報処理システムの構成を示す図 同実施の形態による通信処理装置の構成を示すブロック図 同実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態におけるポート維持時間テーブルの一例を示す図 同実施の形態によるサーバ装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態における対応情報、選択情報の一例を示す図 本発明の実施の形態4による情報処理システムの構成を示す図 同実施の形態による通信処理装置の構成を示すブロック図 同実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態におけるポート維持時間テーブルの一例を示す図 同実施の形態における対応情報、選択情報の一例を示す図 本発明の実施の形態5によるサーバ装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態における対応情報、選択情報の一例を示す図 本発明の実施の形態6による情報処理装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態によるサーバ装置の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態7による情報処理システムの構成を示す図 同実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態によるサーバ装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態におけるポート維持時間情報、選択情報、選択フラグ、選択済フラグの対応の一例を示す図 同実施の形態におけるポート維持時間情報、選択情報、選択フラグ、選択済フラグの対応の一例を示す図
符号の説明
1、5、6、10 情報処理装置
2、2a、7、9 通信処理装置
3、4、8、20 サーバ装置
11、51 グループ識別情報取得部
12 グループ識別情報蓄積部
13 グループ識別情報記憶部
14 要求情報送信部
15 ポート維持時間受信部
16、53 ポート維持時間蓄積部
17、55 反復パケット送信部
18 エラー発生受信部
19、52 ポート維持時間検出部
31 要求情報受信部
32 対応情報記憶部
33 選択情報記憶部
34、101 選択部
35、201 ポート維持時間送信部
36 反復パケット受信部
37 エラー検知部
38、42 更新部
39 エラー発生送信部
41 登録情報受信部
54 登録情報送信部
61 電力情報取得部
71、91 NAT部
72 電力供給部
73 電力測定部
74 要求受信部
75 電力情報送信部
92 時計

Claims (23)

  1. 情報処理装置と、サーバ装置と、前記情報処理装置と前記サーバ装置との間の通信に関する処理を行う通信処理装置とを備えた情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記通信処理装置を含む通信処理装置のグループを識別する情報であるグループ識別情報を記憶しているグループ識別情報記憶部と、
    前記グループ識別情報記憶部が記憶しているグループ識別情報を含む情報であり、当該グループ識別情報で識別される通信処理装置のグループに対応するポート維持時間を示す情報であるポート維持時間情報の送信を要求する情報である要求情報を前記サーバ装置に送信する要求情報送信部と、
    前記サーバ装置から送信されたポート維持時間情報を受信するポート維持時間受信部と、前記ポート維持時間受信部が受信したポート維持時間情報を蓄積するポート維持時間蓄積部と、を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記要求情報を受信する要求情報受信部と、
    前記グループ識別情報と、2以上の前記ポート維持時間情報とが対応付けられている情報である対応情報を記憶している対応情報記憶部と、
    前記要求情報受信部が受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に前記対応情報によって対応付けられている2以上のポート維持時間情報のうち、少なくとも1個のポート維持時間情報を送信するポート維持時間送信部と、を備えた、情報処理システム。
  2. 前記サーバ装置は、
    前記要求情報受信部が受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に前記対応情報によって対応付けられている2以上のポート維持時間情報から、1個のポート維持時間情報を選択する選択部をさらに備え、
    前記ポート維持時間送信部は、前記選択部が選択したポート維持時間情報を送信する、請求項1記載の情報処理システム。
  3. 前記サーバ装置は、
    ポート維持時間情報に対応付けられている情報であり、前記対応情報によってグループ識別情報に対応付けられている2以上のポート維持時間情報から1個のポート維持時間情報を選択するときに用いる情報である選択情報を記憶している選択情報記憶部をさらに備え、
    前記選択部は、前記選択情報に基づいて前記選択を行う、請求項2記載の情報処理システム。
  4. 前記要求情報には、選択するポート維持時間情報の順位に関する情報が含まれており、
    前記選択部は、前記順位に関する情報に基づいて前記選択を行う、請求項2または3記載の情報処理システム。
  5. 前記ポート維持時間送信部は、前記要求情報受信部が受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に前記対応情報によって対応付けられている2以上のポート維持時間情報を送信し、
    前記情報処理装置は、
    前記ポート維持時間受信部が受信した2以上のポート維持時間情報から、1個のポート維持時間情報を選択する選択部をさらに備えた、請求項1記載の情報処理システム。
  6. 前記サーバ装置は、
    前記対応情報によってグループ識別情報に対応付けられている2以上のポート維持時間情
    報から1個のポート維持時間情報を選択するときに用いる情報であり、ポート維持時間情報に対応付けられている情報である選択情報を記憶している選択情報記憶部をさらに備え、
    前記ポート維持時間情報送信部は、前記2以上のポート維持時間情報と共に、前記要求情報受信部が受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に前記対応情報によって対応付けられている2以上のポート維持時間情報に対応する選択情報を送信し、
    前記ポート維持時間受信部は、前記ポート維持時間情報と共に、前記選択情報をも受信し、
    前記選択部は、前記選択情報に基づいて、前記ポート維持時間受信部が受信した2以上のポート維持時間情報から、1個のポート維持時間情報を選択する、請求項5記載の情報処理システム。
  7. 前記選択情報は、当該選択情報に対応するポート維持時間に基づいて前記通信処理装置を介して送信されるパケットである反復パケットの送信間隔が、前記通信処理装置のポート維持時間よりも長い時間であるエラーの発生に関する情報であるエラー情報を含む、請求項3または6記載の情報処理システム。
  8. 前記サーバ装置は、
    前記エラーの発生したことを検知するエラー検知部と、
    前記エラー検知部がエラーの発生を検知した場合に前記選択情報を更新する更新部と、をさらに備えた、請求項7記載の情報処理システム。
  9. 前記選択情報は、当該選択情報に対応するポート維持時間情報が前記サーバ装置に送信された回数に関する情報である送信回数情報を含む、請求項3または6記載の情報処理システム。
  10. 前記サーバ装置は、
    ポート維持時間情報と、グループ識別情報とを含む情報である登録情報を受信する登録情報受信部と、
    前記登録情報に基づいて、前記ポート維持時間情報及び前記選択情報の登録、または前記選択情報の更新を行う更新部と、をさらに備えた、請求項9記載の情報処理システム。
  11. 前記選択情報は、前記通信処理装置のローカルネットワーク側に接続されている1以上の装置の電力総量を示す情報である電力情報を含むものである、請求項3または6記載の情報処理システム。
  12. 前記選択情報は、時間帯に関する情報である時間帯情報を含むものである、請求項3または6記載の情報処理システム。
  13. 前記選択情報は、前記通信処理装置を識別する情報である装置識別情報を含むものである、請求項3または6記載の情報処理システム。
  14. 前記グループ識別情報は、前記通信処理装置の物理アドレスの一部であり、前記装置識別情報は、前記物理アドレスの他の部分である、請求項13記載の情報処理システム。
  15. 前記グループ識別情報は、前記通信処理装置の物理アドレスに含まれるものである、請求項1から13のいずれか記載の情報処理システム。
  16. 前記情報処理装置は、
    前記グループ識別情報を取得するグループ識別情報取得部と、
    前記グループ識別情報取得部が取得したグループ識別情報を前記グループ識別情報記憶部に蓄積するグループ識別情報蓄積部と、をさらに備えた、請求項1から15のいずれか記載の情報処理システム。
  17. 前記情報処理装置は、
    前記ポート維持時間蓄積部が蓄積したポート維持時間情報を用いて、反復して送信するパケットである反復パケットを、前記通信処理装置を介して反復して送信する反復パケット送信部をさらに備えた、請求項1から16のいずれか記載の情報処理システム。
  18. 請求項1から17のいずれか記載の情報処理システムを構成する情報処理装置。
  19. 請求項1から17のいずれか記載の情報処理システムを構成するサーバ装置。
  20. 情報処理装置と、サーバ装置と、前記情報処理装置と前記サーバ装置との間の通信に関する処理を行う通信処理装置とを備えた情報処理システムを構成する前記情報処理装置で用いられる情報処理方法であって、
    前記通信処理装置を含む通信処理装置のグループを識別する情報であるグループ識別情報を含む情報であり、当該グループ識別情報で識別される通信処理装置のグループに対応するポート維持時間を示す情報であるポート維持時間情報の送信を要求する情報である要求情報を前記サーバ装置に送信する要求情報送信ステップと、
    前記サーバ装置から送信されたポート維持時間情報を受信するポート維持時間受信ステップと、
    前記ポート維持時間受信ステップで受信したポート維持時間情報を蓄積するポート維持時間蓄積ステップと、を備えた情報処理方法。
  21. 情報処理装置と、サーバ装置と、前記情報処理装置と前記サーバ装置との間の通信に関する処理を行う通信処理装置とを備えた情報処理システムを構成する前記サーバ装置で用いられる情報処理方法であって、
    前記通信処理装置を含む通信処理装置のグループを識別する情報であるグループ識別情報を含む情報であり、当該グループ識別情報で識別される通信処理装置のグループに対応するポート維持時間を示す情報であるポート維持時間情報の送信を要求する情報である要求情報を受信する要求情報受信ステップと、
    前記グループ識別情報と、2以上の前記ポート維持時間情報とが対応付けられている情報である対応情報を記憶している対応情報によって、前記要求情報受信ステップで受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に対応付けられている2以上のポート維持時間情報のうち、少なくとも1個のポート維持時間情報を送信するポート維持時間送信ステップと、を備えた、情報処理方法。
  22. コンピュータに、
    情報処理装置と、サーバ装置と、前記情報処理装置と前記サーバ装置との間の通信に関する処理を行う通信処理装置とを備えた情報処理システムを構成する前記情報処理装置における処理を実行させるためのプログラムであって、
    前記通信処理装置を含む通信処理装置のグループを識別する情報であるグループ識別情報を含む情報であり、当該グループ識別情報で識別される通信処理装置のグループに対応するポート維持時間を示す情報であるポート維持時間情報の送信を要求する情報である要求情報を前記サーバ装置に送信する要求情報送信ステップと、
    前記サーバ装置から送信されたポート維持時間情報を受信するポート維持時間受信ステップと、
    前記ポート維持時間受信ステップで受信したポート維持時間情報を蓄積するポート維持時間蓄積ステップと、を実行させるためのプログラム。
  23. コンピュータに、
    情報処理装置と、サーバ装置と、前記情報処理装置と前記サーバ装置との間の通信に関する処理を行う通信処理装置とを備えた情報処理システムを構成する前記サーバ装置における処理を実行させるためのプログラムであって、
    前記通信処理装置を含む通信処理装置のグループを識別する情報であるグループ識別情報を含む情報であり、当該グループ識別情報で識別される通信処理装置のグループに対応するポート維持時間を示す情報であるポート維持時間情報の送信を要求する情報である要求情報を受信する要求情報受信ステップと、
    前記グループ識別情報と、2以上の前記ポート維持時間情報とが対応付けられている情報である対応情報を記憶している対応情報によって、前記要求情報受信ステップで受信した要求情報に含まれるグループ識別情報に対応付けられている2以上のポート維持時間情報のうち、少なくとも1個のポート維持時間情報を送信するポート維持時間送信ステップと、を実行させるためのプログラム。
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