JP2006203244A - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本質的に位置合わせ精度に誤差が存在する場合に、高抵抗領域の寸法の誤差による影響を抑制し、チラツキのない画質を得る。
【解決手段】半導体層をゲイト線に偶数回交差させ、各チャネル領域を挟んで配置された互いに寸法の異なる一対の高抵抗領域を形成する。そのため、ソース領域からドレイン領域への経路における高抵抗領域の存在と、ドレイン領域からソース領域への経路における高抵抗領域の存在とが同じ配置状態となり、信号電圧が反転してもリーク電流を抑制でき、位置合わせの誤差に起因して、画像のチラツキが生じてしまうことを防ぐことができる。
【選択図】図1

Description

本明細書で開示する発明は、薄膜トランジスタの構成に関する。特に、等価的に複数の薄膜トランジスタが直列に接続された構成を有する薄膜トランジスタの構造に関する。
従来よりガラス基板や石英基板上に形成される薄膜トランジスタが知られている。薄膜トランジスタは液晶表示装置や各種集積回路に利用することができる。特に大面積のアクティブマトリクス型の液晶表示装置に利用する技術が知られている。
アクティブマトリクス型の液晶表示装置は、数百×数百という数でマトリクス状に画素電極が配置され。さらにその画素電極のそれぞれに対して薄膜トランジスタが配置された構成を有している。この画素電極のそれぞれに配置された薄膜トランジスタは、画素電極への電荷の出入りを制御する機能を有している。
上記画素電極のそれぞれに個別に配置(画素電極に接続)された薄膜トランジスタは、所定の時間において画素電極に電荷を保持させるための機能が最も重視される。具体的には、OFF動作時におけるリーク電流が少ない特性が特に要求される。
図4に示すのは、アクティブマトリクス回路における1画素の部分を拡大した上面図である。
図4において、11がゲイト線であり、12がソース線である。ゲイト線11とソース線12とは、アクティブマトリクス回路において格子状に配置されている。
薄膜トランジスタは、ソース領域13、ドレイン領域14、チャネル領域17(ゲイト線11から延在したゲイト電極18の下部に存在する)、低濃度不純物領域15と16、で構成される活性層(島状の半導体層)を主要な構成要素としている。
ドレイン領域14には画素電極19が接続されている。画素電極には、ゲイト電極18に印加される信号により選択された電荷(画像信号に対応した電荷量を有する)がソース線12から流入する。
15、16で示される低濃度不純物領域は、ソース領域13やドレイン領域14に比較して、より低い濃度で一導電型を付与する不純物を含んでいる。
低濃度不純物領域を設けるのは、低OFF電流特性を得るためである。図4には、15と16で示される2つの低濃度不純物領域が示されている。OFF電流値の低減に寄与するのは、主にドレイン領域14側の低濃度不純物領域16である。
薄膜トランジスタにおいて、OFF電流が発生するのは、特公平3−38755号公報に記載されているように、OFF動作時においてチャネル領域とドレイン領域との間に形成される強電界に起因する。
チャネル領域とドレイン領域との間に配置された低濃度不純物領域(通常LDD(ライトドープドレイン領域と称される))は、上記強電界を緩和させ、それによりOFF動作時におけるリーク電流を値を小さくすることができる。(上記特公平3−38755号公報の記載参照)
液晶表示装置においては、画素電極に印加される電圧はその極性が所定の周期でもって反転される。これは、液晶材料の劣化を防ぐための工夫である。(DC電圧を印加し続けると、表示が焼きついてしまう現象が生じる)
上記のような極性を反転させる動作を行わす場合(反転動作という)、図4に示すような構成におけるソース領域13とドレイン領域14の役割は、機能的な観点からは反転するものとなる。ここでは、便宜上13をソース領域、14をドレイン領域と定義する。
低濃度不純物領域15及び16を形成するには、レジストマスクを利用して活性層に対する不純物イオンの注入量を選択的に異ならせる方法が利用される。
この場合、フォトリソグラフィー工程におけるマスク合わせ精度のズレに起因して、低濃度不純物領域15と16の寸法が僅かに異なってしまう状態が発生する。
実際問題として、各低濃度不純物領域の寸法は、ソース/ドレイン間を結ぶ線方向の長さにして2μm程度以下である。
一方、今後の大面積画面に対応する大面積ガラス基板(例えば450mm×600mm角のガラス基板)を用いた場合には、ガラス基板自身の収縮や露光装置の光学系の問題から、マスク合わせ精度は最悪の場合1〜2μm程度となってしまう。
このような場合、例えば低濃度不純物領域15と16の寸法が大きく異なるものとなる。具体的には、設定された寸法に対して50%以上の誤差が生じてしまう。
その結果、それぞれの低濃度不純物領域が有する抵抗も異なることになる。ON動作時においては、低濃度不純物領域の示す抵抗は活性層中において相対的に高いものとなる。従って、上記2つの低濃度不純物領域の抵抗の違いによる影響も大きなものとなる。
このような状況において、液晶を駆動するための信号電圧の極性が反転すると、極性の反転時における動作のバランスが崩れてしまう。
例えば、図4に示す薄膜トランジスタをNチャネル型とする。また、低濃度不純物領域は16だけが存在しているとする。(15の低濃度不純物領域が存在しないものとする)
この状況において、ソース領域13の電位がグランドレベル(または所定の定電位)に比較して低い状態を考える。この場合、ON動作によってソース領域13からドレイン領域14にキャリアである電子が移動する。(動作状態A)
他方、上記動作状態Aに対してソース線12から供給される信号電圧の極性が反転した場合を考える。この状態においては、ON動作によってドレイン領域14からソース領域13にキャリアである電子が移動する。(動作状態B)
この反転した動作状態Bにおいては、ソース領域13とドレイン領域14の役割は、動作状態Aに対して逆転したものとなる。
この場合は、ドレイン領域側だけに低濃度不純物領域16が配置された状況を考えている。従って、上記動作状態Aと動作状態Bとでは、薄膜トランジスタの動作インピーダンスは異なるものとなる。
このことは、2つの動作状態において、移動するキャリアの経路が異なることに起因する。即ち、動作状態Aにおいては、キャリア(電子)は、ソース領域13からチャネル領域17に入り(この場合、15の領域は存在しないものと設定してある)、さらに低濃度不純物領域16を通過して、ドレイン領域14に至る経路を移動する。
他方、動作状態Bにおいては、キャリア(電子)は、ドレイン領域14から低濃度不純物領域16を通過してチャネル領域17に入り、ドレイン領域14に至る経路を移動する。
絶縁ゲイト型の電界効果トランジスタにおいては、低濃度不純物領域のような高抵抗領域がチャネルに対してキャリアの流入側にあるのか、あるいは流出側にあるのか、ということは、動作状態に大きな違いを与える。
従ってこのような場合、ソース線12から供給される信号電圧の極性が反転することで、薄膜トランジスタの動作状態は異なるものとなる。これは、ドレイン領域14側だけに低濃度不純物領域が配置されていることに起因する。(ここではそのような設定としている)
この現象は、低濃度不純物領域15と16の寸法が異なる場合にも同様に発生する。
このような状況においては、画素に同じ情報を書き込もうとしても、その極性が反転することにより、薄膜トランジスタの動作状況が異なるものとなり、それに対応して情報の書込み状態も違ったものとなる。
1画素に注目すれば、普通極性の反転は毎回の書込み毎に行われる。例えば、1画素への書き込みは、1秒間に30回行われる。従って、上記薄膜トランジスタの動作の非対称性は毎秒30回発生する。
このような場合、同じ情報を書込み続けようとしても、1秒間に30回の割合で書き込まれる情報に違いが発生する。この書き込まれる情報の違いは、フリッカーと呼ばれる画面のチラツキの要因となる。
本明細書で開示する発明は、前述した不可避に発生してしまうマスク合わせのズレに起因して生じる、極性反転動作時における薄膜トランジスタのアンバンラス動作の問題を解決し、表示される画像のチラツキを抑制する技術を提供することを課題とする。
本明細書で開示する発明の一つは、図1(A)にその具体的な構成例を示すように、
活性層中に、
ソース領域104及びドレイン領域111と、
偶数個のチャネル領域107及び109と、
前記偶数個のチャネル領域のそれぞれにおいて各チャネル領域を挟んで配置された一対の高抵抗領域102及び103、さらに108及び110と、
が形成され、
前記高抵抗領域は、前記ソース及びドレイン領域に比較して高抵抗を有し、
前記各チャネル領域を挟んで配置された一対の高抵抗領域102と103、及び108と110の寸法は、互いに異なっていることを特徴とする。
上記構成は、本質的に作製時の位置合わせ誤差により、高抵抗領域102と103の配置位置がズレてしまった場合を前提としている。この位置合わせのズレは、フォトリソグラフィー工程を利用した非自己整合プロセスを利用した場合に発生する。
即ち、上記構成は、フォトマスクの配置に際する位置合わせ精度の問題や、露光時における分解能の問題から、発生する位置合わせのズレを前提としている。
またここで問題となる位置ズレは、図1(A)のA−A’で切り取られる断面の面方向(面に平行な方向)におけるものである。この位置ズレは、薄膜トランジスタの動作時におけるキャリアの移動方向に概略一致する。また、この位置ズレは、マスク合わせ時の回転方向のズレによっても生じる。
なお、A−A’で切り取られる断面の面に垂直な方向における位置ズレは、本明細書で開示する発明には関係しない。
上記構成を採用することの効果は、位置合わせ誤差により、一対の高抵抗領域の寸法の違いが50%以上となる場合に特に顕著に得られる。
高抵抗領域としては、ソース及びドレイン領域に比較して低濃度に一導電型を付与する不純物が含まれた一導電型を有する低濃度不純物領域を挙げることができる。一般にドレイン領域側に配置された低濃度不純物領域がLDD(ライトドープドレイン領域)と称される。
一導電型を付与する不純物の含有濃度がソース及びドレイン領域よりも低ければ、当然その抵抗は高くなる。具体的には、その導電率は低くなり、シート抵抗は高くなる。
また、高抵抗領域としては、一導電型を付与する不純物イオンをドーピングしないで、真性または実質的に真性な領域を利用することもできる。これは、オフセットゲイト領域やオフセット領域と称される。この領域はソース/ドレイン領域としても機能せず、またチャネル領域としても機能しない。この領域の作用も上述した低濃度不純物領域と同様な機能を有する。
他の発明の構成は、図1(A)にその具体的な構成例を示すように、
偶数個のチャネル領域107及び109と、
前記偶数個のチャネル領域のそれぞれにおいて各チャネル領域を挟んで配置された一対の高抵抗領域102及び103、さらに108及び110と、
ソース領域104及びドレイン領域111と、
を少なくとも有し、
前記高抵抗領域は、前記ソース及びドレイン領域に比較して高抵抗を有し、
前記一対の高抵抗領域の寸法は、一方(例えば102)が所定の寸法より大きく、他方(例えば103)が所定の寸法より小さいことを特徴とする。
上記構成は、図2に示すように、レジストマスク203の位置合わせ誤差により、108及び110で示されるチャネル領域109を挟んで配置された高抵抗領域(図2の場合は低濃度不純物領域)の寸法が、所定の寸法よりズレてしまった場合を前提としている。
図2に示すようなレジストマスク203の位置合わせのズレが発生した場合、108の領域はその寸法が所定の寸法より大きくなり、110の領域はその寸法が所定の寸法より小さくなる。なお、図2に示す場合では、所定の寸法が実現した場合、108の領域と110の領域の寸法とは同じになる。
所定の寸法よりズレているかどうかは、多数の完成品を比較すれば明らかになる。例えば、全ての完成品について、図2(C)に示すような状態、即ち、高抵抗領域(この場合は低濃度不純物領域)108と110との寸法比が概略同じであるような構造が観察される場合、それは本質的なマスク合わせ時のズレによって生じたものではなく、そもそもがそのような構成であったということになる。
即ち、上記構成は、ロット毎にマスク合わせ誤差のバラツキが存在することを前提としている。
他の発明の構成は、
偶数個のチャネル領域と、
前記偶数個のチャネル領域のそれぞれにおいて各チャネル領域を挟んで配置された一対の高抵抗領域と、
ソース及びドレイン領域と、
を少なくとも具備した活性層を有し、
前記高抵抗領域は、前記ソース及びドレイン領域に比較して高抵抗を有し、
前記一対の高抵抗領域の寸法は作製時の位置合わせ誤差により、一方が所定の寸法より大きく、他方が所定の寸法より小さいことを特徴とする。
他の発明の構成は、具体的な構成例を図1(A)に示すように、
活性層中に、
ソース領域104及びドレイン領域111と、
偶数個(この場合は2個)のチャネル領域107及び109と、
前記ソース及びドレイン領域に比較して高抵抗を有した複数の高抵抗領域(この場合は低濃度不純物領域)102、103、108、110と、
を有し、
前記高抵抗領域の寸法は本質的な位置合わせ誤差を有し、
前記高抵抗領域に着目した場合における前記ソース領域104から前記ドレイン領域111へと至る経路と前記ドレイン領域111から前記ソース領域104へと至る経路とが等しいまたは概略等しいことを特徴とする。
図1(A)に示す構成においては、高抵抗領域102と103は本質的な位置合わせ誤差により、その寸法が互いに異なってしまっている。この本質的な位置合わせ誤差は、高抵抗領域を形成する際におけるマスク合わせ時の位置合わせ誤差に起因する。
高抵抗領域に着目した場合におけるソース領域104からドレイン領域111への経路は、
(1)ソース領域104
(2)高抵抗領域(低濃度不純物領域)103
(3)チャネル領域107
(4)高抵抗領域(低濃度不純物領域)102
(5)N+ 型領域101
(6)高抵抗領域(低濃度不純物領域)108
(7)チャネル領域109
(8)高抵抗領域(低濃度不純物領域)110
(9)ドレイン領域111
となる。
他方、ドレイン領域111からソース領域104への経路は、
(1)ドレイン領域111
(2)高抵抗領域(低濃度不純物領域)110
(3)チャネル領域109
(4)高抵抗領域(低濃度不純物領域)108
(5)N+ 型領域101
(6)高抵抗領域(低濃度不純物領域)102
(7)チャネル領域107
(8)高抵抗領域(低濃度不純物領域)103
(9)ソース領域104
となる。
ここで、高抵抗領域102と108の示す抵抗は同じと見なせる。また、103と110の抵抗も同じと見なせる。この関係は、高抵抗領域の形成時における位置合わせ誤差には実質上依存しない。
従って、上記2つの経路は同じものと見なせる。
他の発明の構成は、
偶数個のチャネル領域と、
前記チャネル領域のそれぞれを挟んで配置された一対の高抵抗領域と、
ソース及びドレイン領域と、
を少なくとも具備した活性層を有した半導体装置の作製方法であって、
一対の高抵抗領域は、非自己整合的に行われる不純物イオンのドーピングにより一方が所定の寸法より大きく、他方が所定の寸法より小さく形成されることを特徴とする。
本明細書で開示する発明を利用することで、アクティブマトリクス型の液晶パネルの作製工程において、不可避に発生してしまうマスク合わせのズレに起因して生じる、極性反転動作時における薄膜トランジスタのアンバンラス動作の問題を解決し、表示される画像のチラツキを抑制することができる。
図1(A)に示すように、本質的にその寸法に誤差が生じている高抵抗領域103と102、さらに110と108とを備えた薄膜トランジスタにおいて、ソース領域104側からドレイン領域111への経路における上記高抵抗領域の存在と、ドレイン領域111側からソース領域104への経路における上記高抵抗領域の存在とが同じ配置状態になるようにする。
即ち、チャネルの数を偶数個とし、102や103で示される一対の高抵抗領域の寸法が位置合わせ誤差のために異なってしまった場合であっても、その影響が上記2つの経路において異ならないようにする。
このようにすることで、ソース線106から供給される信号電圧が反転した場合であっても、画素電極114に書き込まれる情報に上記位置合わせ誤差の影響ができることを抑制することができる。具体的には、上記位置合わせ誤差に起因して、画像のチラツキが生じてしまうことを抑制することができる。
図1(A)に本実施例の概略の構成の上面図を示す。図1(A)に示すのは、アクティブマトリクス型の液晶表示装置の1画素の部分を上面から見た状態である。
本実施例に示す構成は、高抵抗領域(ここでは低濃度不純物領域)の形成位置がずれても、その影響により反転動作時における薄膜トランジスタの動作に非対称性が現れないものとしたことを特徴とする。
本実施例に示す薄膜トランジスタは、等価的に2つの薄膜トランジスタが直列に接続され、共通のゲイト電極を備えた構成を有している。
図1(A)において、106がソース線である。このソース線106には画素電極114に書込むべき画像信号が供給される。このソース線106に供給される画像信号は薄膜トランジスタで選択され、画素電極114に画像情報に対応した所定の情報が書き込まれる。
113がゲイト線である。ゲイト線113には、薄膜トランジスタをON/OFFさせるための信号が供給される。ゲイト線113の活性層と交差する部分はゲイト電極として機能する。
ソース線106とゲイト線113とは数百×数百の数でもってアクティブマトリクス回路に格子状に配置されている。そして、その交点付近は、全て図1(A)に示すような構成を有している。
活性層は、104、103、107、102、101、108、109、110、111で示される各領域でもって構成される島状のパターンである。
104、101、111で示される領域は、N型(強いN型を有しているという意味でN+ 型と表示する)を有している。(本実施例ではNチャネル型の例を示す)
ここでは、104の領域をソース領域、111の領域をドレイン領域と定義する。
103、102、108、110で示されるのは高抵抗領域となる低濃度不純物領域である。これら領域は、104、101、111で示される領域に比較して、より弱いN型(N- 型と表示する)を有している。
即ち、103、102、108、110で示される高抵抗領域は、ソース領域104及びドレイン領域111よりも含まれる導電型を付与する不純物の濃度が低いものとなっている。
本実施例においては、高抵抗領域102の寸法(キャリアの移動方向における寸法)と高抵抗領域103との寸法は異なるものとなっている。また、高抵抗領域108の寸法と高抵抗領域110の寸法は互いに異なるものとなっている。
これは、高抵抗領域の形成時におけるマスク合わせ精度の誤差に起因する。本実施例ではマスク合わせ精度のズレが存在することを前提とした構成が示されている。
105はソース領域104とソース線106とのコンタクト部である。また、112はドレイン領域111と画素電極114とのコンタクト部である。
本実施例に示す構成においては、ソース線106に供給される信号電圧の極性が反転しても薄膜トランジスタの動作の対称性が維持される。
例えば、基準電位に対して、ソース領域104に低い電圧(負の電圧)を加えた状態を考える。(動作状態A)
他方、基準電位に対して、ソース領域104に高い電圧(正の電圧)を加えた状態を考える。(動作状態B)
上記2つの状態では、キャリアの移動方向は逆になる。そしてそれに対応して、ソース領域104とドレイン領域111との役割は逆転する。
この場合、移動するキャリアの経路を考えると、その経路の対称性は保たれている。
即ち、動作状態Aにおいては、キャリア(電子)は、
(1)ソース領域104
(2)高抵抗領域(低濃度不純物領域)103
(3)チャネル領域107
(4)高抵抗領域(低濃度不純物領域)102
(5)N+ 型領域101
(6)高抵抗領域(低濃度不純物領域)108
(7)チャネル領域109
(8)高抵抗領域(低濃度不純物領域)110
(9)ドレイン領域111
といった経路で移動する。
他方、動作状態Bにおいては、キャリア(電子)は、
(1)ドレイン領域111
(2)高抵抗領域(低濃度不純物領域)110
(3)チャネル領域109
(4)高抵抗領域(低濃度不純物領域)108
(5)N+ 型領域101
(6)高抵抗領域(低濃度不純物領域)102
(7)チャネル領域107
(8)高抵抗領域(低濃度不純物領域)103
(9)ソース領域104
といった経路で移動する。
ここで、高抵抗領域102と108はほぼ同じ抵抗を示すと見なすことができる。即ち、102と108の領域は、キャリアの移動に際してほぼ同じ抵抗を示すものと見なせる。
一方で、高抵抗領域103と110もほぼ同じ抵抗を示すと見なすことができる。即ち、高抵抗領域103と110は、キャリアに移動に際してほぼ同じ抵抗を示すものと見なせる。
従って、高抵抗領域に着目して、上記2つの動作状態におけるキャリアに移動経路を考えた場合、その移動経路は同じものと見なせる。従って、動作状態Aと動作状態Bとは同じ動作状態であると見ることができる。
図からは明らかでないが、現実には105や112で示されるコンタクトの形成位置のズレも存在する。
しかし、ソース領域104やドレイン領域111の抵抗は、高抵抗領域(低濃度不純物領域)に比較して低抵抗(1桁以上導電率は高い)であるので、コンタクト位置のズレによる動作への影響はほとんど問題とならない。
従って、コンタクト位置のズレが存在しても、ソース線106に供給される信号電圧の極性が反転した場合における動作状態の対称性は確保される。
以上のように本実施例に示す構成を採用することにより、反転動作時における薄膜トランジスタの非対称動作に起因する表示のチラツキを抑制することができる。
図1(B)に示すのは、図1(A)に示す場合とは異なった方向にマスクがずれてしまった場合の例である。即ち、高抵抗領域102、103、108、110を形成するためのレジストマスクの配置に際して、図1(A)の場合とは逆に図面下側の方向にマスクの配置位置がずれてしまった場合の例である。
この場合も、高抵抗領域に着目した場合におけるソース領域104からドレイン領域111へと移動するキャリアの経路と、ドレイン領域111からソース領域101へと移動するキャリアの経路とは同じになる。
従って、この場合も反転動作時における対称性は確保される。
このようにマスク合わせ時の位置ズレが存在した場合において、ソース領域(ソース電極)に加えられる信号電圧の極性が反転しても薄膜トランジスタの動作の対称性を保つことができる。そして、そのことによりチラツキのない表示を行うことができる。
本実施例では、実施例1に示す構成の作製工程の概略を示す。本実施例で示すのは、図1(A)のA−A’で切った断面の作製工程である。
図2は図1(A)のA−A’で切った断面の作製工程である。なお、図1と同じ符号は図1と同じ箇所を示す。またその詳細は実施例1に示したものと同じである。
まずガラス基板201上に図示しない下地膜を成膜する。ここでは、下地膜として酸化珪素膜をスパッタ法によって3000Åの厚さに成膜する。
次に図示しない非晶質珪素膜を減圧熱CVD法のより、500Åの厚さに成膜する。そしてレーザー光の照射を行いこの非晶質珪素膜を結晶化させ、結晶性珪素膜を得る。この方法はレーザーアニール法として知られている。レーザーアニール法以外には、加熱処理や強光の照射による方法を利用することができる。
次に上記レーザーアニール法によって得られた結晶性珪素膜をパターニングし、図2(A)の202で示す活性層パターンを形成する。202で示される活性層パターンは、図1の104、103、107、102、101、108、109、110、111の各領域で構成されている。
図2(A)に示す状態を得たら、ゲイト絶縁膜205として1000Å厚の酸化珪素膜をプラズマCVD法で成膜する。
さらにゲイト電極(ゲイト配線が兼ねている)113を構成するためのアルミニウム膜(図示せず)を4000Åの厚さにスパッタ法でもって成膜する。このアルミニウム膜中には、スカンジウムを0.18重量%含有させる。
スカンジウムを含有させるのは、後の工程においてヒロックやウィスカーと呼ばれる突起物が形成されてしまうことを抑制するためである。ヒロックやウィスカーとは、アルミニウムの異常成長によって形成される針状あるいは刺状の突起物のことである。
図示しないアルミニウム膜を成膜したら、それをパターニングすることにより、113で示されるパターンを形成する。113で示されるパターンは、図1にも図示されているように、アクティブマトリクス回路におけるゲイト線として機能する。また、活性層202と交差する部分でゲイト電極として機能する。図2には、ゲイト電極として機能する部分の断面が示されている。
次に得られたアルミニウムパターンを陽極とした陽極酸化を行い、厚さ800Åの陽極酸化膜204(図1には図示せず)を形成する。この陽極酸化膜204は、前述のヒロックやウィスカーの発生を抑制する機能と、ゲイト線の周囲からの絶縁性を向上させ、多層配線構造とした場合における上下ショートを防止する機能を有している。
次に図2(B)に示すようにレジストマスク203を配置する。このレジストマスクの配置において、その位置がゲイト電極113に対して図2の図面上の左右どちらかに相対的にズレてしまう。ここでは、図面上左側に相対的にズレた例が示されている。
この位置ズレは、基板の大きさが小さく(例えば5cm角程度以下というような大きさ)、またその収縮が問題とならないレベル(石英基板を利用すれば実現できる)であれば、ほとんど無いものと見なすことができる。または生じても実用上は無視することができる。
しかしながら、基板が大型化し、また基板としてガラス基板を利用する場合には、不可避に発生してしまう。勿論この位置合わせのズレは、ゲイト電極113の形成時におけるマスク合わせのズレによっても生じる。いずれにせよ、ゲイト線113とレジストマスク203との相対的なズレは、図2(B)に示すようなものとなる。
なお、ゲイト線113とレジストマスク203との相対的な位置ズレが図2における図面奥行き方向(即ち、図1における図面左右方向)に生じた場合は、特に問題とはならない。この場合は、レジストマスク203の寸法を大きめに設定することにより、その影響を吸収することができる。
レジストマスク203を配置し、図2(B)に示す状態としたら、P(リン)元素のドーピングを行う。ここでは、プラズマドーピング法を用いてP(リン)元素のドーピングを行う。101と111の領域は、P元素が選択的にドーピングされ、N+ 型の領域となる。
+ 型というのは、後に形成される低濃度不純物領域に対して、強い導電型を有していることを示すための便宜上の表現である。(なお、低濃度不純物領域はN- 型と表記する)
本実施例では、Nチャネル型の薄膜トランジスタを作製する場合であるので、N型を付与するPを利用する場合を示す。例えば、Pチャネル型を作製するのであれば、B(ボロン)イオンの注入を行う。
次にレジストマスク203を除去し、プラズマドーピング法を用いて、再度のP元素のドーピングを行う。この工程におけるドーピング条件は、図2(B)に示す工程における場合より、低ドーズ量でもって行う。即ち、図2(B)に示す工程における場合より、ライトドーピングを行う。なお、Pチャネル型の薄膜トランジスタを作製するのであれば、ここでB元素のドーピングを行う。
この工程では、108と110で示される領域に対して、より低ドーズ量(101や111で示される領域に比較して)でもってP元素がドーピングされる。そして、108と110の領域は、N- 型を有した高抵抗領域(低濃度不純物領域)となる。
図2には図示されないが、この工程において、図1(A)の102と103で示される領域も同時に形成される。なお、102が108で示される領域に、103が110で示される領域に対応する。
レジストマスク203とゲイト電極113の相対的な位置関係のズレに起因して、図2(C)に示すように、108と110の領域の寸法(ソース/ドレインを結ぶ線状の寸法、換言すればキャリアの移動経路方向における寸法)は互いに異なるものとなる。
図2(C)に示す状態における不純物元素のドーピング(ライトドーピング工程)が終了したら、再度のレーザー光の照射を行う。このレーザー光の照射を施すことにより、ドーピングされたP元素の活性化と、ドーピング時のイオンの衝撃によって損傷した結晶構造のアニールとを行う。
次に図2(D)に示すように、第1の層間絶縁膜207として、窒化珪素膜を3000Åの厚さにプラズマCVD法でもって成膜する。
そして図からは明らかでないが、この第1の層間絶縁膜207上にソース線106(図1参照)を形成する。ソース線106はコンタクト105を介してソース領域104とコンタクトする。(図1参照)
さらに第2の層間絶縁膜208として、樹脂(ポリイミド)でなる層を形成する。樹脂でなる層は、その表面を平坦化できるという特徴を有している。
さらに画素電極114をITOでもって形成する。図1に示されるように画素電極114は、コンタクト112を介して、ドレイン領域111とコンタクトする。
こうして、図1(A)にその上面の概略を示す構成を得る。なお、図2(B)に示す工程において、レジストマスクの配置位置が図面右側の方向にズレた場合、図1(B)にその上面図を示す構成を得る。
なお、コンタクト105や112の形成の際にもマスク合わせ時の位置ズレは生じる。しかし、ソース領域104やドレイン領域111の抵抗は低く、その領域に対する位置のズレ(コンタクト位置のズレ)は特に問題とはならない。
即ち、ソース領域104に極性の反転した信号電圧が加わった場合における薄膜トランジスタの動作の対称性に影響を与える影響は、高抵抗領域を形成する際の位置ズレに比較すれば問題とはならない。従って、ここではその影響は無視することができる。
本実施例は、実施例1または実施例2に示した構成において、高抵抗領域として、低濃度不純物領域の代わりに、当該領域をオフセットゲイト領域とする場合の例を示す。
オフセットゲイト領域は、低濃度不純物領域と同様な作用を有する高抵抗領域である。オフセットゲイト領域が低濃度不純物領域と異なるのは、その導電型が真性または実質的に真性であるということである。
本実施例に示す構成を実現するには、図2(C)に示す工程におけるライトドーピングを行わず、108と110の領域を真性または実質的に真性な領域として残存させればよい。この場合、108と110の領域がオフセットゲイト領域として機能する。
本実施例に示す構成においても、レジストマスク203のゲイト電極113に対する相対的な位置ズレに起因する問題を抑制することができる。即ち、上記位置ズレに起因して生じる薄膜トランジスタの動作の対称性の乱れを抑えることができる。
なお、図2に示すような作製工程を採用した場合、陽極酸化膜204の下部にその厚さの分でオフセットゲイト領域が形成される。しかし、図2に示す例においては、その厚さが800Åと薄いので、その存在は図示していない。
本実施例は、実施例1に示す構成(図1(A)に示す構成)をさらに変形した場合の例である。図3に本実施例の概略の上面図を示す。本実施例では、Nチャネル型の薄膜トランジスタの例を示す。
本実施例では、活性層中にチャネル領域が4か所形成される。即ち、ゲイト線312と活性層とが交差する303、318、308、310で示される領域がチャネル領域となる。
本実施例に示すような構成とした場合、等価的に4つの薄膜トランジスタが直列に接続された状態となる。このような構成は、画素電極とソース線との間に加わる電圧が各対応する薄膜トランジスタに分散されることになり、リーク電流の値を減少させることができる。
本実施例では、316をソース領域、321をドレイン領域と定義する。これらの領域はN+ 型(Pチャネル型であればP+ 型)を有している。
ソース領域316にはコンタクト314を介してソース線315にコンタクトしている。ドレイン領域321にはコンタクト322を介して画素電極(ITO電極)313がコンタクトしている。
301、319、307で示される領域は、ソース領域316及びドレイン領域321と同じN+ 型を有している。
304、302、305、317、320、306、309、311で示されるのが、高抵抗領域である。これらの領域は、N- 型で示される低濃度不純物領域である。
図3に示す構成も高抵抗領域を形成するためのマスクがゲイト線312に対して相対的にズレて(この場合は上方向に)しまい、その結果として、例えば302と304で示される領域の寸法が互いに異なってしまった場合の例である。
本実施例に示す場合においても、キャリアの移動経路における高抵抗領域の存在が、その移動方向を反対方向とした場合において対称となっている。
従って、ソース電極315に加わる信号電圧の極性が反転した場合でもっても動作の対称性を保つことができる。
〔比較例〕
ここでは、図3に示す構成と比較する意味でゲイト線と活性層との交差が3箇所で行われており、対応する活性層の領域にチャネル領域が形成されている構成を示す。
図5に比較例を示す。図5に示す構成は、3つの薄膜トランジスタが直列に接続された等価構造を有している。この比較例は、チャネル(活性層とゲイト線の交差箇所の数)とそれに対応する高抵抗領域の数が異なる以外は、図3に示すものと同じ構成と有している。
このような構成においては、ソース領域505からドレイン領域501へのキャイリアの移動経路(高抵抗領域に着目したキャリアの移動経路)と、ドレイン領域501からソース領域505へのキャリアの移動経路(高抵抗領域に着目したキャリアの移動経路)とは、互いに異なるものとなる。
即ち、ソース領域505からドレイン領域501へのキャリアの移動経路を高抵抗領域に着目して考えた場合、キャリアはまず504で示される高抵抗領域を通過し、最後に高抵抗領域502を通過する。
他方、ドレイン領域501からソース領域505へのキャリアの移動経路を低濃度不純物領域に着目して考えた場合、キャリアはまず502で示される高抵抗領域を通過し、最後に高抵抗領域504を通過する。
この比較例の場合も図3に示す構成の場合と同様に、高抵抗領域505と高抵抗領域502の寸法とは異なっている。当然、キャリアの移動に際して当該領域が示す抵抗値も異なる。
従って、ソース線506に供給される信号電圧の極性が反転した場合、その動作の対称性は維持されない。
このように、チャネルの数が奇数個の場合は、薄膜トランジスタの動作の対称性は維持されない。
本実施例は、実施例2に示す構成において、陽極酸化膜204の膜厚を2000Åとした場合の例である。この場合、陽極酸化膜204の厚さの分で有効に機能するオフセットゲイト領域を形成することができる。この場合、低濃度不純物領域である高抵抗領域108、110に加えて、さらにチャネル領域109に隣接してオフセットゲイト領域を配置した構成が得られる。
本実施例は、実施例1(実施例2)に示す構成において、意図的にレジストマスクの配置位置をズラした場合の例である。この場合であっても位置合わせ時の位置ズレは存在するので、実施例1に示したように本明細書で開示する発明は有用なものとなる。
本明細書に開示する発明は、アクティブマトリクス型の液晶表示パネルに利用することができる。以下において、アクティブマトリクス型の液晶パネルを利用した各種装置の例を示す。
図6(A)に示すのは、デジタルスチールカメラや電子カメラ、または動画を扱うことができるビデオムービーと称される撮影装置である。
この装置は、カメラ部2002に配置されたCCDカメラ(または適当な撮影手段)で撮影した画像を電子的に保存する機能を有している。そして撮影した画像を本体2001に配置された液晶表示パネル2003に表示する機能を有している。装置の操作は、操作ボタン2004によって行われる。
図6(B)に示すのは、携帯型のパーソナルコンピュータ(情報処理装置)である。この装置は、本体2101に装着された開閉可能なカバー(蓋)2102に液晶表示パネル2104が備えられ、キーボード2103から各種情報を入力したり、各種演算操作を行うことができる。
図6(C)に示すのは、カーナビゲーションシステム(情報処理装置)にフラットパネルディスプレイを利用した場合の例である。カーナビゲーションシステムは、アンテナ部2304と液晶表示パネル2302を備えた本体から構成されている。
ナビゲーションに必要とされる各種情報の切り換えは、操作ボタン2303によって行われる。一般には図示しないリモートコントロール装置によって操作が行われる。
図6(D)に示すのは、投射型の画像表示装置の例である。図において、光源2402から発せられた光は、液晶表示パネル2403によって光学変調され、画像となる。画像は、ミラー2404、2405で反射されてスクリーン2406に映し出される。
図6(E)に示すのは、ビデオカメラ(撮影装置)の本体2501にビューファインダーと呼ばれる表示装置が備えられた例である。
ビューファインダーは、大別して液晶表示パネル2502と画像が映し出される接眼部2503とから構成されている。
図6(E)に示すビデオカメラは、操作ボタン2504によって操作され、テープホルダー2505に収納された磁気テープに画像が記録される。また図示しないカメラによって撮影された画像は液晶表示パネル2502に表示される。また表示装置2502には、磁気テープに記録された画像が映し出される。
発明の実施例である画素の上面概略図を示す図。 図1のA−A’で切った断面作製工程を示す図。 発明の実施例である画素の上面概略図を示す図。 従来の例における画素の上面概略図を示す図。 比較のために例示した画素の上面概略図を示す図。 液晶パネルを利用した装置の例を示す図。
符号の説明
101 N+ 型領域
102 高抵抗領域(低濃度不純物領域(N- 型領域))
103 高抵抗領域(低濃度不純物領域(N- 型領域))
104 ソース領域(N+ 型領域)
105 コンタクト
106 ソース線
107 チャネル領域
108 高抵抗領域(低濃度不純物領域(N- 型領域))
109 チャネル領域
110 高抵抗領域(低濃度不純物領域(N- 型領域))
111 ドレイン領域
112 コンタクト
113 ゲイト線(活性層と交わる領域でゲイト電極として機能する)
114 画素電極(ITO電極)
201 ガラス基板
202 活性層パターン
203 レジストマスク
204 陽極酸化膜
205 ゲイト絶縁膜(酸化珪素膜)
206 不純物元素のドーピングされなかった領域(I型領域)
207 第1の層間絶縁膜(窒化珪素膜)
208 第2の層間絶縁膜(ポリイミド膜)
301 N+ 型領域
302 高抵抗領域(低濃度不純物領域(N- 型領域))
303 チャネル領域
304 高抵抗領域(低濃度不純物領域(N- 型領域))
305 高抵抗領域(低濃度不純物領域(N- 型領域))
306 高抵抗領域(低濃度不純物領域(N- 型領域))
307 N+ 型領域
308 チャネル形成領域
309 高抵抗領域(低濃度不純物領域(N- 型領域))
310 チャネル形成領域
311 高抵抗領域(低濃度不純物領域(N- 型領域))
312 ゲイト線(活性層と交差する領域とゲイト電極として機能する)
313 画素電極(ITO電極)
314 コンタクト
315 ソース線
316 ソース領域(N+ 型領域)
317 高抵抗領域(低濃度不純物領域(N- 型領域))
318 チャネル領域
319 N- 型領域
320 高抵抗領域(低濃度不純物領域(N- 型領域))
321 ドレイン領域(N+ 型領域)
322 コンタクト
11 ソース線
12 ゲイト線
13 ソース領域
14 ドレイン領域
15 高抵抗領域(低濃度不純物領域)
16 高抵抗領域(低濃度不純物領域)
17 チャネル領域
18 ゲイト電極
19 画素電極
501 ドレイン領域
502 高抵抗領域(低濃度不純物領域)
503 画素電極
504 高抵抗領域(低濃度不純物領域)
505 ソース領域
506 ゲイト線

Claims (7)

  1. 絶縁膜上に半導体膜を形成し、
    前記半導体膜と偶数回交差するような直線状のゲイト線を形成し、
    前記半導体膜及び前記ゲイト線上にマスクを形成し、
    プラズマドーピング法を用いて、高濃度の一導電型を付与する不純物のドーピングを行い、前記半導体膜における前記ゲイト線の両端にソース及びドレイン領域を、前記ゲイト線下にチャネル領域を偶数個形成し、
    前記マスクを除去し、
    前記半導体膜に前記ゲイト線をマスクとしてプラズマドーピング法を用いて、低濃度の一導電型を付与する不純物のドーピングを行い、前記ゲイト線の両端に、低濃度不純物領域を偶数個形成する半導体装置の作製方法であって、
    前記偶数個の低濃度不純物領域は前記ゲイト線を挟んで寸法が異なることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  2. 絶縁膜上に半導体膜を形成し、
    前記半導体膜と偶数回交差するような直線状のゲイト線を形成し、
    前記半導体膜及び前記ゲイト線上にマスクを形成し、
    プラズマドーピング法を用いて、高濃度の一導電型を付与する不純物のドーピングを行い、前記島状の半導体膜における前記ゲイト線の両端にソース及びドレイン領域を、前記ゲイト線下にチャネル領域を偶数個形成し、
    前記マスクを除去し、
    前記半導体膜に前記ゲイト線をマスクとしてプラズマドーピング法を用いて、低濃度の一導電型を付与する不純物のドーピングを行い、前記ゲイト線の両端に、低濃度不純物領域を偶数個形成し、
    前記分ゲイト線及び前記半導体膜上にプラズマCVD法により、窒化珪素膜を形成する半導体装置の作製方法であって、
    前記偶数個の低濃度不純物領域は前記ゲイト線を挟んで寸法が異なることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記低濃度不純物領域の前記ゲイト線に対して同じ側に配置された低濃度不純物領域は、それぞれ、同一の寸法であることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    前記低濃度不純物領域は前記ゲイト線とは重ならないことを特徴とする半導体装置の作製方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    前記ゲイト線を挟んで寸法が異なる低濃度不純物領域の寸法の違いが50%以上であることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一において、
    前記低濃度不純物領域は真性または実質的に真性な領域を有し、かつチャネルとして機能しない領域であることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一において、
    前記マスクは前記ゲイト線を挟んだ寸法が異なるように、前記半導体膜上にずらして配置することを特徴とする半導体装置の作製方法。
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