JP2006202828A - 電子回路基板の配線修正方法 - Google Patents

電子回路基板の配線修正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006202828A
JP2006202828A JP2005010259A JP2005010259A JP2006202828A JP 2006202828 A JP2006202828 A JP 2006202828A JP 2005010259 A JP2005010259 A JP 2005010259A JP 2005010259 A JP2005010259 A JP 2005010259A JP 2006202828 A JP2006202828 A JP 2006202828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
electronic circuit
conductive
circuit board
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005010259A
Other languages
English (en)
Inventor
Michinobu Mizumura
通伸 水村
Takafumi Hirano
貴文 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
V Technology Co Ltd
Original Assignee
V Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by V Technology Co Ltd filed Critical V Technology Co Ltd
Priority to JP2005010259A priority Critical patent/JP2006202828A/ja
Publication of JP2006202828A publication Critical patent/JP2006202828A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract


【課題】 ディスペンサの吐出口で導電性物質含有液体が乾燥することがなく、電子回路基板の配線の断線部に導電性物質含有液体を確実に塗布して導電性薄膜を形成し、かつ断線部に形成された導電性薄膜を基板上に密着させる。
【解決手段】 TFT基板(電子回路基板)1上に形成された配線3の断線部3aに、不揮発性溶媒に導電性物質を分散させてなる導電性物質含有液体7を、ディスペンサ4によって断線部3aを間にして対向する配線3の端部3c,3cどうしを接続するように塗布した後に、塗布した導電性物質含有液体7を連続発振レーザ光Laの照射によって加熱して断線部3aに導電性薄膜7aを析出させ、しかる後に、導電性薄膜7aの全体を覆うようにUV硬化樹脂(紫外線硬化樹脂)8を塗布すると共に、この塗布したUV硬化樹脂8をUV光(紫外線光)を照射して硬化させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶表示装置、半導体集積回路等の電子回路基板上に形成された配線の断線欠陥を修正するための配線修正方法に関するものである。
従来、この種の電子回路基板の配線修正方法として、電子回路基板上の配線の断線部に、金属錯体や有機金属化合物を有機溶媒に溶かし込んだ溶液または金属粒子または金属粉末を有機溶媒に分散させた溶液を塗布した後に、その塗布部にレーザ光を照射し、前記溶液中の有機溶媒を蒸発させて金属薄膜を前記断線部に析出させることにより、前記金属薄膜により前記断線部の両端側の配線どうしを接続、導通させる方法が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平7−29982号公報 特開平2−19838号公報
上記従来の電子回路基板の配線修正方法においては、金属粒子または金属粉末を含む溶液をペースト状に形成するために、溶媒として、アセトニトリル、トルエン、メタノール、メチルエチルケトン等の揮発性の高い有機溶媒を単独にまたは複数混合したものが使用されているので、金属粒子または金属粉末を含む溶液(金属ペースト)をディスペンサによって断線部へ塗布する場合に、ディスペンサの吐出口で金属ペースト中の溶剤分が速やかに揮発することにより、前記吐出口で金属ペーストが乾燥してしまい、断線部へ適切に塗布することができなくなる問題があった。
そのため、溶媒として不揮発性の溶媒を使用してこれに金属粒子または金属粉末を分散させて金属ペーストを形成することも考えられるが、この場合には、電子回路基板の断線部に析出した金属薄膜の電子回路基板に対する密着性を上げるために、溶媒中に接着剤成分も同時に分散させる必要がある。しかし、一般に、前記接着剤成分は不揮発性溶媒に溶けにくく、金属ペーストを容易に得ることができない問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ディスペンサの吐出口で導電性物質含有液体が乾燥することがなく、電子回路基板の配線の断線部に導電性物質含有液体を確実に塗布して導電性薄膜を形成することができ、かつ断線部に形成された導電性薄膜を電子回路基板上に密着して固定させることができる電子回路基板の配線修正方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の点を特徴としている。
すなわち、請求項1に係る電子回路基板の配線修正方法は、電子回路基板上に形成された配線の断線部に対応する配線修正領域に、不揮発性溶媒に導電性物質を分散させてなる導電性物質含有液体を、ディスペンサによって前記断線部を間にして対向する配線の対向端部どうしを接続するように塗布した後に、塗布した導電性物質含有液体を加熱して前記配線修正領域に導電性薄膜を析出させ、しかる後に、その導電性薄膜の全体を覆うように紫外線硬化樹脂を塗布すると共に、この塗布した紫外線硬化樹脂を紫外線光を照射して硬化させることを特徴としている。
請求項2に係る電子回路基板の配線修正方法は、請求項1に記載の配線修正方法において、予め、前記配線の断線部と対向端部とを含む配線修正領域を覆うように紫外線硬化樹脂を塗布し、塗布した紫外線硬化樹脂を紫外線光を照射して硬化させた後、この硬化した紫外線硬化樹脂の被覆層における前記配線修正領域に対応する部分を、レーザ光の照射によって除去する予備加工を施し、この後に、該被覆層の除去部分において前記配線の対向端部どうしを接続するように導電性物質含有液体を塗布することを特徴としている。
請求項3に係る電子回路基板の配線修正方法は、請求項1に記載の配線修正方法において、前記配線が保護膜で被覆されている場合、予め配線の前記対向端部における保護膜をレーザ光の照射によって除去する予備加工を施し、この後に、該保護膜の除去部分を介して前記配線の対向端部どうしを接続するように導電性物質含有液体を塗布することを特徴としている。
本発明によれば、以下の優れた効果を奏する。
すなわち、請求項1に係る電子回路基板の配線修正方法によれば、導電性物質含有液体が不揮発性溶媒に導電性物質を分散させて形成されているので、導電性物質含有液体をディスペンサで電子回路基板上の配線修正領域に塗布する際、従来のように、導電性物質含有液体中の揮発性溶媒が揮発することにより導電性物質含有液体がディスペンサの吐出口で乾燥して、配線修正部領域に塗布できなくなるといった問題が生じることはない。また、導電性物質含有液体は、配線修正領域に析出する導電性薄膜の電子回路基板に対する密着性を上げるための接着剤成分を含んでいないので、不揮発溶媒に導電性物質を分散させてなる導電性物質含有液体を容易に調製することができると共に、電子回路基板上に析出した導電性薄膜は、接着剤成分が混入することがなく、電気抵抗を低く抑えることができる。さらに、前記導電性薄膜は紫外線硬化樹脂の被覆層で覆われるので、導電性薄膜からなる修正配線は前記被覆層で保護されると共に、電子回路基板に対する密着性を確保することができる。
また、請求項2に係る電子回路基板の配線修正方法によれば、予備加工によって配線修正領域に導電性物質含有液体を塗布する部分を区画する配線修正溝を、紫外線硬化樹脂で配線形状に合わせて形成することができるので、該配線修正溝によって修正配線を正確に形成することができる。
また、請求項3に係る電子回路基板の配線修正方法によれば、電子回路基板の配線が保護膜で被覆されている場合でも、その保護膜を予備加工する量を可及的に少なくして、配線の断線部を接続する修正作業を容易、迅速に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法について、添付図面を参照して説明する。
はじめに、本発明の第1の実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法について説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法を、液晶表示装置のTFT基板(電子回路基板)1における配線の断線部を修正する場合に適用した例の修正工程を示す斜視図である。
前記TFT基板1は、基板2の上に複数のTFT配線(配線)3がX軸方向に沿いY軸方向に間隔をあけて平行に形成され、該TFT配線3の一つにTFT基板1を製造する過程において断線部3aが生じている例である。
本発明の第1の実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法は、先ず、図1(a)に示すように、TFT基板1を配線修正装置のテーブルTの上に載置して固定する。
前記配線修正装置は、詳細は図示しないが、前記テーブルTが適宜架台に支持され、溶液塗布装置としてのディスペンサ4と、レーザ加工装置5と、UV光源(紫外線光源)6と、撮像装置等を備えた補修ヘッドが適宜支持部材に支持され、前記テーブルTと前記補修ヘッド(ディスペンサ4,レーザ加工装置5、UV光源6等)とが、相対的にX軸方向x、Y軸方向y、Z軸方向zに、それぞれX、Y、Z軸駆動手段によって移動、制御されるようになっている。
前記ディスペンサ4は、圧力印加機構によってパルス状のガス圧を液体材料に印加して中空のガラス製ピペットの先端の吐出口から液体材料を吐出させる従来周知のものであり、異なる液体材料を吐出する一対のディスペンサ4a,4bが前記補修ヘッドに備えられ、ディスペンサ交換機構によって各ディスペンサ4a,4bが切り換えられて、所要の液体をTFT基板1上に吐出されるようになっている。
前記レーザ加工装置5は、連続発振レーザ光Laとパルス発振レーザ光Lbをそれぞれ発振する2つの発振器を備え、それらの切り換えによって共通の光学系を通して前記TFT基板1上に所要のレーザ光を照射することができるようになっている。
次に、図1(b)に示すように、予め、検査装置によって測定された前記TFT基板1のTFT配線3の断線部3aの位置に応じて、前記X、Y、Z軸駆動手段を作動させて、前記テーブルTと前記補修ヘッドを相対的にX、Y、Z軸方向x,y,zへ移動させることにより、第1のディスペンサ4aを前記断線部3aに対応する配線修正領域3bの中央の上方位置に位置決めした後、第1のディスペンサ4aの吐出口を下げて断線部3aのTFT基板1上に軽く接触させて、前記圧力印加機構の作動で導電性物質含有液体7を所定量吐出させると、該導電性物質含有液体7が断線部3aを満たし、かつ断線部3aを間にして対向する配線3の端部(対向端部)3c,3cどうしを接続するようにTFT基板1上に塗布された状態となる。
前記導電性物質含有液体7は、貴金属、銅、クロム等の金属、それらの化合物からなる金属、炭素等の導電性を有する物質(導電性物質)の粒子(粉末)を低揮発性溶媒、非揮発性溶媒(両者を「非揮発性溶媒」と称する)中に均一に分散させた状態で存在させた溶液であり、接着剤成分、分散剤成分を含まないものである。前記非揮発性溶媒としては、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール等の高級アルコール類、エチレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール類、ブチルセロソルブ、酢酸セロソルブ等のセロソルブ類、ノナン等の高級炭化水素類、γ−ブチロラクトン等の複素環化合物類、常温で液状の高分子材料等が挙げられる。
続いて、図1(c)に示すように、X,Y,Z軸駆動手段を作動させて、前記レーザ加工装置5のレーザ光軸の位置を、前記断線部3aの一方(図1(c)で左上方)の端部に位置決めすると共に、前記導電性物質含有液体7の表面にレーザ光の焦点を合わせた後、レーザ加工装置6の一方の発振器から連続発振レーザ光Laを前記TFT基板1上に塗布された導電性物質含有液体7に照射しながら、断線部3aの他方(図1(c)で右下方)の端部までレーザ加工装置5をX軸方向xに相対的に移動させると、前記連続発振レーザ光Laによって導電性物質含有液体7が加熱されることにより、導電性物質含有液体7中の非揮発性溶媒が飛散して導電性薄膜7aがTFT基板1上の配線修正領域3b内に析出し、これにより修正配線部が形成される。
次に、図1(d)に示すように、X、Y、Z軸駆動手段を作動させて、前記第2のディスペンサ4bを前記修正領域3bの中央の上方位置に位置決めした後、該第2のディスペンサ4bの吐出口を下げて前記導電性薄膜7a上に軽く接触させて、前記圧力印加機構の作動で、光重合開始剤の入った高粘度オリゴマー、光重合開始剤の入った低粘度オリゴマー、光重合開始剤の入ったモノマー類等のUV硬化樹脂(紫外線硬化樹脂)8を所定量吐出させると、該UV硬化樹脂8が前記導電性薄膜7aと断線部3aの両側の配線3の端部3c,3cを覆うように塗布された状態となる。この後に、図1(e)に示すように、X、Y、Z軸駆動手段を作動させて、前記UV光源6をUV硬化樹脂8が塗布された領域の上方に移動位置決めした後、UV光源6からUV光(紫外線光)6aを前記UV硬化樹脂8に照射すると、図1(f)に示すように、該UV硬化樹脂8は、紫外線光6aによって硬化して、前記導電性薄膜7aと断線部3aの両側の配線3の端部3c,3cをしっかりと覆う被覆層8aを形成し、前記配線修正領域3b内の配線修正部を保護した状態となって、配線3の断線部3aの修正が完了する。
前記TFT基板1の配線修正方法によれば、導電性物質含有液体7が不揮発性溶媒に導電性物質を分散させて形成されているので、導電性物質含有液体7を第1のディスペンサ4aでTFT基板1上の配線修正領域3bに塗布する際、従来のように、導電性物質含有液体中の揮発性溶媒が揮発することにより導電性物質含有液体7が第1のディスペンサ4aの吐出口で乾燥して、配線修正部領域3bに塗布できなくなるといった問題が生じることはない。また、導電性物質含有液体7は、配線修正領域3bに析出する導電性薄膜7aのTFT基板1に対する密着性を上げるための接着剤成分を含んでいないので、不揮発溶媒に導電性物質を分散させてなる導電性物質含有液体7を容易に調製することができると共に、TFT基板1上に析出した導電性薄膜7aは、接着剤成分が混入することがなく、電気抵抗を低く抑えることができる。さらに、前記導電性薄膜7aはUV硬化樹脂8の被覆層8aで覆われるので、導電性薄膜7aからなる修正配線部分は前記被覆層8aで保護されると共に、TFT基板1に対する密着性を確保することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法について図2、図3を参照して説明する。
この実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法は、前記第1の実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法が第1のディスペンサ4aによって導電性物質含有液体7をTFT基板1の断線部3aに塗布することから配線の修正工程を開始しているのに対して、断線部3aに導電性物質含有液体7を塗布するに先立って、配線修正領域3bに導電性物質含有液体7を塗布する部分を区画する配線修正溝9をUV硬化樹脂8’で配線形状に合わせて形成する予備加工を行い、該配線修正溝9内に導電性物質含有液体7を塗布するようにした点で、第1の実施の形態に係る配線修正方法と相違している。その他の構成は第1の実施の形態に係る配線修正方法と同様であるので、同様の部分には同一の符号を付してそれらの詳細説明は省略する。
すなわち、第2の実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法においては、先ず、図2(a)に示すように、前記X,Y,Z軸駆動手段を作動させて、前記第2のディスペンサ4bを前記断線部3aに対応する配線修正力域3bの中央の上方位置に位置決めした後、第2のディスペンサ4bの吐出口を下げて断線部3aのTFT基板1上に軽く接触させて、前記圧力印加機構の作動でUV硬化樹脂8’を所定量吐出させると、該UV硬化樹脂8’が断線部3aとその両側の配線3の端部3c,3cを覆うようにTFT基板1上に塗布された状態となる(図2(b)参照)。次に、図2(c)に示すように、前記X,Y,Z軸駆動手段を作動させて、前記UV光源6をUV硬化樹脂8’が塗布された領域の上方に移動位置決めした後、UV光源6からUV光6aを前記UV硬化樹脂8’に照射すると、該UV硬化樹脂8は、UV光6aによって硬化して、前記断線部3aとその両側の配線3の端部3c,3cを所定厚さに覆った被覆層8a’を形成した状態となる。
次に、図2(d)に示すように、前記X、Y,Z軸駆動手段を作動させて、前記テーブルTと前記補修ヘッドを相対的にX、Y、Z軸方向x,y,zへ移動させることにより、前記レーザ加工装置5のレーザ光軸の位置を、前記断線部3aの一方(図2(d)で左上方)のTFT配線3の端部3cの位置に位置決めすると共に、前記TFT配線3の表面にレーザ光の焦点を合わせた後、レーザ加工装置5の他方の発振器からパルス発振レーザ光Lbを前記被覆層8a’に照射しながら、X,Y軸駆動手段を作動させて、レーザ加工装置6をTFT基板1のTFT配線3の形成方向(図2でX軸方向x)に向けて、前記断線部3aの他方(図2で右下方)のTFT配線3の端部3cの位置まで移動させる。
その際、前記パルス発振レーザ光Lbによって前記被覆層8a’がX軸方向xに沿って直線状に加熱されて除去され、前記硬化樹脂被膜8a’の上部にX軸方向xに沿って、両端部に前記TFT配線3の両端部3c,3cが露出した直線状の配線修正溝9が形成される(図2(e)参照)。
この後は、第1の実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法における図1(b)〜図1(f)と同様な修正工程を実施する。すなわち、前記配線修正領域3bに硬化樹脂膜8の被覆層8a’で囲まれて形成された前記配線修正溝9内に第1のディスペンサ4aによって導電性物質含有液体7を塗布した(図2(f)参照)後、レーザ加工装置5によって連続発振レーザ光Laを前記配線修正溝9に沿って移動させながら、該配線修正溝9内の導電性物質含有液体7に照射する(図3(a)参照)と、配線修正溝9内において断線部3aの両側のTFT配線3の端部3c,3cどうしを接続する導電性薄膜7aが形成される(図3(b)参照)。
この場合、前記レーザ加工装置5による配線修正溝9の加工深さがTFT配線3の上面に至る程度であるので、前記導電性薄膜7aは、断線部3aに満たされた被覆層8a’の上方にあって、断線部3aを跨るようにしてTFT配線3の端部3c,3cどうしを接続した状態となるが、これに限らず、前記レーザ加工装置5による配線修正溝9の加工深さを深くして、断線部3aに満たされた被膜層8a’とTFT配線3の両端部3c,3cを除去して、それらの除去部においてTFT配線3の高さと面一の導電性薄膜7a(修正配線部)を形成するようにしてもよい。
次に、前記配線修正溝9内に形成された導電性薄膜7a上に、第2のディスペンサ4bによって前記被覆層8a’部に重なるようにしてUV硬化樹脂8を塗布し(図3(c)参照)、この塗布したUV硬化樹脂8にUV光源6によってUV光6aを照射する(図3(d)参照)と、前記配線修正溝9内に形成された導電性薄膜7a(修正配線部)がUV硬化樹脂8の被覆層8aで覆われてTFT基板1上にしっかりと密着された状態となって配線3の断線部3aの修正が完了する(図3(e))参照。
前記第2の実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法によれば、第1の実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法によると同様な作用効果を奏するほかに、予備加工によって配線修正領域3bに導電性物質含有液体7を塗布する部分を区画する配線修正溝9を、UV硬化樹脂8の被覆層8a’で配線形状に合わせて形成することができるので、該配線修正溝9によって修正配線部を正確に形成することができると共に、導電性薄膜7a(補修配線部)を正確に形成することができると共に、配線修正領域3bに塗布した導電性物質含有液体7が周辺に広がってしまうことがなく、導電性物質含有液体7を無駄なく効率よく使用することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法について図4を参照して説明する。
この実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法は、図4(a)に示すように、前記TFT基板1に形成されている配線3が保護膜10で被覆されている場合のTFT配線3の断線部3aを修正するのに適用する。
この場合は、予め、TFT配線3の断線部3aの両側の端部3c、3cにおける保護膜10の被膜層をレーザ光の照射によって除去する予備加工を施し、この後に、第1の実施の形態に係る配線修正方法における修正工程(図1(b)〜図1(f))と同様な修正工程によって、前記保護膜10の除去部分を介して前記TFT配線3の対向端部3b,3bどうしを接続するように導電性物質含有液体7を塗布して導電性薄膜7aを形成し、該導電性薄膜7aをUV硬化樹脂8の被覆層8aで保護するようにする。
すなわち、前記X,Y,Z軸駆動手段を作動させて、前記レーザ加工装置5の光軸の位置を、前記TFT配線3の一方(図4(b)で左上方)の端部3cの位置に位置決めすると共に、前記保護膜10の表面にレーザ光の焦点を合わせた後、レーザ加工装置5の他方の発振器からパルス発振レーザ光Lbを前記保護膜10に照射して、前記一方の端部3cの上面に達する一方の修正配線結合孔11を形成する。続いて、レーザ加工装置5をTFT基板1に対してX軸方向xに相対的に移動させ、前記TFT配線3の他方(図4(b)で右下方)の端部3cの位置に位置決めして、同様にして該他方の端部3cの上面に達する他方の修正配線結合孔11を前記保護膜10に形成して予備加工を終了する(図4(b)参照)。
以後は、図1(b)〜図1(f)に示す修正工程と同様に、第1のディスペンサ4aによって配線修正領域3bの前記修正配線結合孔11,11に跨る範囲に導電性物質含有液体7を塗布した(図4(c)参照)後、該導電性物質含有液体7にレーザ加工装置5によって連続発振レーザ光Laを照射して導電性薄膜7aを形成し(図4(d)参照)、さらに、第2のディスペンサ4bによって前記導電性薄膜7aの上にUV硬化樹脂8を塗布してから(図4(e)参照)、この塗布したUV硬化樹脂8をUV光源6によってUV光6aを照射して硬化させ(図4(f)参照)、この硬化したUV硬化樹脂8の被覆層8aによって配線修正領域3bに形成された導電性薄膜7aを保護し、かつTFT基板1にしっかりと密着した状態を得る(図4(g)参照)。
なお、この実施の形態に係る配線修正方法においては、塗布した導電性物質含有液体をレーザ光を使用して加熱しているが、これに限らず、ヒータ等によって加熱してもよい。また、TFT配線3の断線部3aの両側における端部3c,3cの保護膜10に設けた修正配線結合用孔11,11を、前記断線部3aの上方の保護膜10の上面において、相互に連結するように形成されたコ字状(Y軸方向yに見て)の導電性薄膜7a(修正配線部)によって、断線部3aを迂回してTFT配線3の端部3c,3cどうしが接合された状態となるので、断線区間が長い場合には、保護膜10をパルス発振レーザ光Lbにより予備加工する量が少なくて短時間に該予備加工が行えて好ましいが、これに限らず、断線部3aの区間が短い場合には、該断線部3aよりやや広い区間(配線修正領域3b)に対応する保護膜10にパルス発振レーザ光Lbを照射して、該区間の保護膜10(断線部3a内を埋めている保護膜10を含む)を除去する予備加工を行い、該予備加工部分に導電性物質含有液体7を塗布して、その塗布部を連続発振レーザ光Laによって加熱することにより、導電性薄膜7aを析出させてTFT配線3の断線部3aを一直線状に接続して修正配線を形成するようにしてもよい。
第3の実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法によれば、TFT基板1の配線3が保護膜10で被覆されている場合でも、その保護膜10を予備加工する量を可及的に少なくして、配線3の断線部3aを接続する修正作業を容易、迅速に行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法(つづき)を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電子回路基板の配線修正方法を示す斜視図である。
符号の説明
1 TFT基板(電子回路基板)
2 基板
3 TFT配線(配線)
3a 断線部
3b 配線修正領域
3c 配線の端部
4 ディスペンサ
5 レーザ加工装置
6 UV光源(紫外線光源)
6a UV光(紫外線光)
7 導電性物質含有液体
7a 導電性薄膜
8,8’ UV硬化樹脂(紫外線硬化樹脂)
8a,8a’ 被覆層
9 配線修正溝
10 保護膜
11 修正配線結合用孔
La 連続発振レーザ光
Lb パルス発振レーザ光

Claims (3)

  1. 電子回路基板上に形成された配線の断線部に対応する配線修正領域に、不揮発性溶媒に導電性物質を分散させてなる導電性物質含有液体を、ディスペンサによって前記断線部を間にして対向する配線の対向端部どうしを接続するように塗布した後に、塗布した導電性物質含有液体を加熱して前記配線修正領域に導電性薄膜を析出させ、しかる後に、その導電性薄膜の全体を覆うように紫外線硬化樹脂を塗布すると共に、この塗布した紫外線硬化樹脂を紫外線光を照射して硬化させることを特徴とする電子回路基板の配線修正方法。
  2. 予め、前記配線の断線部と対向端部とを含む配線修正領域を覆うように紫外線硬化樹脂を塗布し、塗布した紫外線硬化樹脂を紫外線光を照射して硬化させた後、この硬化した紫外線硬化樹脂の被覆層における前記配線修正領域に対応する部分を、レーザ光の照射によって除去する予備加工を施し、この後に、該被覆層の除去部分において前記配線の対向端部どうしを接続するように導電性物質含有液体を塗布することを特徴とする請求項1に記載の電子回路基板の配線修正方法。
  3. 前記配線が保護膜で被覆されている場合、予め配線の前記対向端部における保護膜をレーザ光の照射によって除去する予備加工を施し、この後に、該保護膜の除去部分を介して前記配線の対向端部どうしを接続するように導電性物質含有液体を塗布することを特徴とする請求項1に記載の電子回路基板の配線修正方法。
JP2005010259A 2005-01-18 2005-01-18 電子回路基板の配線修正方法 Pending JP2006202828A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005010259A JP2006202828A (ja) 2005-01-18 2005-01-18 電子回路基板の配線修正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005010259A JP2006202828A (ja) 2005-01-18 2005-01-18 電子回路基板の配線修正方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006202828A true JP2006202828A (ja) 2006-08-03

Family

ID=36960583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005010259A Pending JP2006202828A (ja) 2005-01-18 2005-01-18 電子回路基板の配線修正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006202828A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007328340A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Samsung Electronics Co Ltd 表示基板、及びそのリペア方法
JP2008122854A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Ntn Corp 欠陥修正方法および欠陥修正装置
JP2008310278A (ja) * 2007-05-15 2008-12-25 Ntn Corp パターン修正方法およびパターン修正装置
JP2009300826A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 V Technology Co Ltd 配線の断線修正方法
JP2010194490A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Micronics Japan Co Ltd 塗布装置
JP2013105077A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Ntn Corp 欠陥修正方法、欠陥修正装置、および、プログラム
JP2014149782A (ja) * 2013-02-04 2014-08-21 Dainippon Printing Co Ltd タッチパネルセンサの断線修正装置及び断線修正方法
JP2015046446A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 エスアイアイ・プリンテック株式会社 記録物および記録物製造装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0219838A (ja) * 1988-07-07 1990-01-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 配線パターンの修正法
JPH03215941A (ja) * 1990-01-22 1991-09-20 Hitachi Ltd 半導体装置並びに絶縁膜形成方法及びその装置
JPH0588191A (ja) * 1991-04-18 1993-04-09 Photon Dynamics Inc レーザーを使用した修理装置およびパツシベーシヨン層に開口する方法
JPH11190858A (ja) * 1997-12-25 1999-07-13 Sharp Corp アクティブマトリクス型表示装置及びその製造方法
JP2004273679A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Ricoh Co Ltd 半導体装置の製造装置及び半導体装置の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0219838A (ja) * 1988-07-07 1990-01-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 配線パターンの修正法
JPH03215941A (ja) * 1990-01-22 1991-09-20 Hitachi Ltd 半導体装置並びに絶縁膜形成方法及びその装置
JPH0588191A (ja) * 1991-04-18 1993-04-09 Photon Dynamics Inc レーザーを使用した修理装置およびパツシベーシヨン層に開口する方法
JPH11190858A (ja) * 1997-12-25 1999-07-13 Sharp Corp アクティブマトリクス型表示装置及びその製造方法
JP2004273679A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Ricoh Co Ltd 半導体装置の製造装置及び半導体装置の製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007328340A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Samsung Electronics Co Ltd 表示基板、及びそのリペア方法
JP2008122854A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Ntn Corp 欠陥修正方法および欠陥修正装置
JP2008310278A (ja) * 2007-05-15 2008-12-25 Ntn Corp パターン修正方法およびパターン修正装置
JP2009300826A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 V Technology Co Ltd 配線の断線修正方法
JP2010194490A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Micronics Japan Co Ltd 塗布装置
JP2013105077A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Ntn Corp 欠陥修正方法、欠陥修正装置、および、プログラム
JP2014149782A (ja) * 2013-02-04 2014-08-21 Dainippon Printing Co Ltd タッチパネルセンサの断線修正装置及び断線修正方法
JP2015046446A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 エスアイアイ・プリンテック株式会社 記録物および記録物製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006202828A (ja) 電子回路基板の配線修正方法
KR101385797B1 (ko) 증착 복구 장치 및 방법
TWI466733B (zh) 電子材料的雷射印花轉印
CN102388438B (zh) 用于处理基板的方法、用于生产半导体芯片的方法和用于生产具有树脂粘结剂层的半导体芯片的方法
TW202400340A (zh) 雷射處理設備、雷射處理工件的方法及相關配置
JP5881464B2 (ja) ウェーハのレーザー加工方法
JPH0588191A (ja) レーザーを使用した修理装置およびパツシベーシヨン層に開口する方法
TW202218498A (zh) 以高解析度在組件邊緣上印刷共形材料之系統與方法
TWI301800B (en) Droplet ejection apparatus
JP5268944B2 (ja) レーザーを用いた金属薄膜形成装置およびその方法
KR102142750B1 (ko) 기판의 접착방법 및 이를 통해 제조된 디스플레이용 기판
US6642158B1 (en) Photo-thermal induced diffusion
CN111684550A (zh) 嵌入式电阻的直接印刷
JP2004205985A (ja) パネルの樹脂塗布方法、ディスプレイ用パネルの製造方法及び樹脂塗布装置
JP3444015B2 (ja) 電子回路基板上への液体材料の局所供給方法及びその装置
JP4505269B2 (ja) 電子回路基板の配線補修方法
JP6909870B2 (ja) 支持部材の形成方法、及び構造物の形成方法
JP2008026528A (ja) ディスプレイ装置
TW201328789A (zh) 噴嘴
JPH10256717A (ja) はんだ付け方法
JP5676863B2 (ja) パターン形成方法およびパターン形成装置
JP2005191271A (ja) 基板、電気光学装置、電子機器、転写方法及び実装基板の製造方法
JP2002231739A (ja) 封止剤硬化装置
JP2010224338A (ja) 封止構造体の製造装置及び封止構造体の製造方法
JP2020131245A (ja) レーザー加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A521 Written amendment

Effective date: 20111107

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20111129

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120321

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02