JP2006201973A - 精算システムおよび情報記録媒体処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の環境を監視し、その車両の環境に応じた割引サービスを利用者に適用する、精算システムを提供する。
【解決手段】精算システム1は、列車10の先頭車両または後端車両に備えられ、車両の環境を取得する車両情報管理装置11と、駅30の改札口にあり、利用者20が列車10を利用した乗車料金を改札する自動改札機31と、情報管理室40に設置され、車両情報管理装置11と通信を行うセンタ41と、を備えている。車両情報管理装置11は、列車10の各車両の環境を車両環境情報として、利用者20が携帯する非接触ICカード21に対して無線通信により記録する。自動改札機31は、車両環境情報に基づいて処理を行う。これにより、車両の環境に応じた割引サービスを利用者に適用することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】精算システム1は、列車10の先頭車両または後端車両に備えられ、車両の環境を取得する車両情報管理装置11と、駅30の改札口にあり、利用者20が列車10を利用した乗車料金を改札する自動改札機31と、情報管理室40に設置され、車両情報管理装置11と通信を行うセンタ41と、を備えている。車両情報管理装置11は、列車10の各車両の環境を車両環境情報として、利用者20が携帯する非接触ICカード21に対して無線通信により記録する。自動改札機31は、車両環境情報に基づいて処理を行う。これにより、車両の環境に応じた割引サービスを利用者に適用することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両の環境を取得し、非接触ICカードにその車両の環境を車両内で記録し、このカード情報を用いて車両の環境に応じた処理を行う精算システム、およびこの精算システムで適用される情報記録媒体処理装置に関するものである。
利用者が自動改札機のカードリーダライタに対して非接触ICカードをかざす。その時、非接触ICカードが記憶しているICカード情報(以下、単にカード情報と言う。)を無線通信により取得し、利用者の駅への入場や駅からの退場を制限する自動改札機が実用化され、一般に普及している。
非接触ICカードには、定期券にかかる情報(定期券情報)やプリペイド金額にかかる情報(プリペイド情報)等の乗車券情報が記憶されている。自動改札機は、無線通信により非接触ICカードから取得した乗車券情報に基づいて利用者の通行可否を判定し、この判定結果に応じて扉を開閉することで、利用者の駅への入場や駅からの出場を制限する。
特許文献1に記載された精算システムが従来から提案されている。
この精算システムは、駅構内からの出場時において、利用者が自動改札機を通過した時間がラッシュアワー時(7〜9時、17〜19時)かオフピーク時(ラッシュアワー時以外の時間)かを自動改札機が判断する。自動改札機は、利用者が自動改札機を通過した時間がオフピーク時の時間と判断すると、割引ポイントを付与した割引情報をICカードに記録する。この割引ポイントは、駅の売店で商品を購入する際使用することができるポイントである。そして、利用者が駅の売店で商品を購入する際、記録されている割引情報に応じた割引サービスを利用者に適用することが記載されている。
特開2002−183771公報
この精算システムは、駅構内からの出場時において、利用者が自動改札機を通過した時間がラッシュアワー時(7〜9時、17〜19時)かオフピーク時(ラッシュアワー時以外の時間)かを自動改札機が判断する。自動改札機は、利用者が自動改札機を通過した時間がオフピーク時の時間と判断すると、割引ポイントを付与した割引情報をICカードに記録する。この割引ポイントは、駅の売店で商品を購入する際使用することができるポイントである。そして、利用者が駅の売店で商品を購入する際、記録されている割引情報に応じた割引サービスを利用者に適用することが記載されている。
ラッシュアワーのピーク時であっても、乗車区間や乗車方向によっては、混雑していない車両がある。従来の精算システムは、そのような車両に乗車しても、オフピーク時の使用と同様の割引サービスの適用を受けられなかった。しかし、オフピークチケットを採用した理由が車両の混雑解消のためであるならば、そのような車両に乗車しても割引サービスの適用を受けられても良いはずである。
このように、従来の精算システムは、利用者が自動改札機を通過した時間によって割引サービスを適用するか否かを判断していた。そのため、車両の識別番号又は利用者が車両に乗車している時の時刻および車両が駅に到着する予定時刻又は車両乗客数又は車両の設備などの車両の環境を監視し、その車両の環境に応じた割引サービスの適用が十分になされていないという問題があった。
本発明はこのような従来の課題を解決しようとするものであり、車両の環境を監視し、その車両の環境に応じた割引サービスを利用者に適用する、精算システムを提供することを目的とするものである。
本発明の精算システムは、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(1)車両の環境を取得する車両環境取得手段と、前記車両環境取得手段で取得した前記車両の環境を車両環境情報として、車両に乗車した利用者が携帯する情報記録媒体に対して無線通信により記録する車両環境情報記録手段と、を有し、車両内に設置されている車両情報管理装置と、
無線通信エリア内に位置する前記情報記録媒体が記録している前記乗車券情報を読取る読取手段と、前記読取手段で読取った前記乗車券情報から前記情報記録媒体が適正であるか否かを判定する乗車券判定手段と、を有する情報記録媒体処理装置と、を備える精算システムであって、
前記読取手段は、無線通信エリア内に位置する前記情報記録媒体から前記乗車券情報とともに前記車両環境情報を読取る手段であり、
前記情報記録媒体処理装置は、前記乗車券判定手段が前記情報記録媒体を適正であると判定したとき、前記読取手段により読取った前記乗車券情報と前記車両環境情報とに基づいて処理を行う処理手段を有したことを特徴とする。
無線通信エリア内に位置する前記情報記録媒体が記録している前記乗車券情報を読取る読取手段と、前記読取手段で読取った前記乗車券情報から前記情報記録媒体が適正であるか否かを判定する乗車券判定手段と、を有する情報記録媒体処理装置と、を備える精算システムであって、
前記読取手段は、無線通信エリア内に位置する前記情報記録媒体から前記乗車券情報とともに前記車両環境情報を読取る手段であり、
前記情報記録媒体処理装置は、前記乗車券判定手段が前記情報記録媒体を適正であると判定したとき、前記読取手段により読取った前記乗車券情報と前記車両環境情報とに基づいて処理を行う処理手段を有したことを特徴とする。
この構成では、車両の環境を車両情報管理装置の車両環境取得手段が取得する。車両は、例えば列車、バスである。車両の環境とは、車両のまわりを取り巻く周囲の状態をいう。車両の環境は、例えば車両が駅に到着する時間の遅れ又は車両乗客人数又は車両の設備である。車両が駅に到着する時間の遅れの測定するために、利用者が車両に乗車している時の時刻および車両が駅に到着する予定時刻を用いる。車両識別番号に対応づけて車両の環境を記憶しておく。その車両の環境を車両環境情報として、車両に乗車した利用者が携帯する情報記録媒体に対して車両情報管理装置の車両環境情報記録手段が無線通信により記録する。情報記録媒体は、例えばICカード、携帯電話である。
情報記録媒体処理装置の読取手段は、無線通信エリア内に位置する情報記録媒体から乗車券情報と車両環境情報とを読取る。情報記録媒体処理装置は、例えば自動改札機、精算機である。読取手段は、例えば自動改札機のリーダライタである。情報記録媒体処理装置の乗車券判定手段は、乗車券情報から情報記録媒体が適正であるか否かを判定する。乗車券判定手段が情報記録媒体を適正であると判定したとき、情報記録媒体処理装置の処理手段は、乗車券情報と車両環境情報とに基づいて処理を行う。
これにより、車両の環境を監視し、その車両の環境に応じた割引サービスを利用者に適用することができる。
(2)この発明の一実施態様として、前記車両情報管理装置は、車両が駅を出発してから次の駅に停車するまでの間に、前記車両環境情報記録手段に対して、前記車両環境情報を前記情報記録媒体に記録することを指示する記録指示手段を備え、
前記情報記録媒体処理装置は、駅に設置されているように構成してもよい。
前記情報記録媒体処理装置は、駅に設置されているように構成してもよい。
この構成では、車両が駅を出発してから次の駅に停車するまでの間に、車両情報管理装置の車両環境情報記録手段に対して、車両情報管理装置の記録指示手段が利用者が携帯する情報記録媒体に対して車両環境情報を記録することを指示する。また、情報記録媒体処理装置は、駅に設置されている。
一般的な列車を考えた場合、情報記録媒体処理装置を自動改札機として、一般的な駅に適用させることができる。
(3)また、この発明の実施態様として、前記情報記録媒体処理装置は、車両内に設置されているように構成してもよい。
この構成では、情報記録媒体処理装置は、車両内に設置されている。
一般的なバスを考えた場合、情報記録媒体処理装置を精算機として、一般的なバスに適用させることができる。
(4)さらに、前記車両情報管理装置は、前記車両環境情報をセンタに記録するセンタ記録手段を備えているように構成してもよい。
この構成では、車両情報管理装置のセンタ記録手段が車両環境情報をセンタに記録する。
また、本発明の情報記録媒体処理装置は、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(5)無線通信エリア内に位置する前記情報記録媒体から車両内で記録されたその車両の環境を示す車両環境情報および乗車券情報を読取る読取手段と、
前記読取手段で読取った前記乗車券情報から前記情報記録媒体が適正であるか否かを判定する乗車券判定手段と、
前記乗車券判定手段が前記情報記録媒体を適正であると判定したとき、前記読取手段により読取った前記乗車券情報と前記車両環境情報とに基づいて処理を行う処理手段と、を有する。
前記読取手段で読取った前記乗車券情報から前記情報記録媒体が適正であるか否かを判定する乗車券判定手段と、
前記乗車券判定手段が前記情報記録媒体を適正であると判定したとき、前記読取手段により読取った前記乗車券情報と前記車両環境情報とに基づいて処理を行う処理手段と、を有する。
この構成は、この情報記録媒体処理装置は、上記(1)の精算システムに用いられる。
これにより、上記(1)と同様の効果を奏する。
この発明によれば、車両の環境を監視し、その車両の環境に応じた割引サービスを利用者に適用することができる。
以下、本発明の実施形態である精算システムについて説明する。
図1は、本発明の実施形態である精算システムのシステム構成図である。精算システム1は、列車10の先頭車両または後端車両に備えられ、車両の環境を取得する車両情報管理装置11と、駅30の改札口にあり、利用者20が列車10を利用した乗車料金を改札する自動改札機31と、情報管理室40に設置され、車両情報管理装置11と通信を行うセンタ41と、を備えている。これらは、列車10の各車両の環境を監視し、その車両の環境に応じた割引サービスを利用者20に適用するために構成されている。
なお、本発明の実施形態では、列車10の先頭車両または後端車両に車両情報管理装置11を設置したが、実施を行う際は、車両内のどこに設置しても構わない。
車両情報管理装置11は、列車10の各車両の環境を監視するために、その各車両の環境を取得する。車両の環境とは、車両のまわりを取り巻く周囲の状態をいう。車両の環境は、例えば列車が駅に到着する時間の遅れ又は車両乗客人数又は車両の設備である。列車10が駅30に到着する時間の遅れを測定するために、利用者20が列車10に乗車している時の時刻および列車10が駅30に到着する予定時刻を用いる。車両識別番号に対応づけて車両の環境を記憶しておく。
なお、車両の設備は、例えば車両内の座席数である。列車において車両の設備は異なる場合がある。
車両情報管理装置11は、列車10の各車両の環境を車両環境情報として、利用者20が携帯する非接触ICカード21に対して無線通信により記録する。非接触ICカード21は、プリペイド式の乗車券または定期券に関する乗車券情報を記憶しており、駅30の改札を通過するために用いられるカードである。
詳述すると、車両情報管理装置11は、車両毎に車両の環境と車両環境情報とを管理している。車両情報管理装置11は、車両毎に車両の環境を取得し、その車両の環境に基づいて車両環境情報を作成する。つまり、車両情報管理装置11は、車両毎に車両環境情報とその車両環境情報に対応する車両識別番号情報とを記憶する。車両識別番号情報とは、車両識別番号を示す情報のことをいう。そして、車両情報管理装置11は、車両の環境を取得した車両に存する非接触ICカード21に対して、その車両で取得した車両の環境を車両環境情報として、記録する。
車両情報管理装置11は、インターネットを利用し、車両環境情報と車両識別番号情報とを予め定めたタイミングで無線通信によりセンタ41に対して記録する。予め定めたタイミングは、一時間毎または一日毎または列車10が車庫に入る時などが考えられる。センタ41は、蓄積的に車両環境情報と車両識別番号情報とを記憶する。
車両情報管理装置11は、インターネットを利用し、車両環境情報と車両識別番号情報とを予め定めたタイミングで無線通信によりセンタ41に対して記録する。予め定めたタイミングは、一時間毎または一日毎または列車10が車庫に入る時などが考えられる。センタ41は、蓄積的に車両環境情報と車両識別番号情報とを記憶する。
自動改札機31は、利用者20が携帯する非接触ICカード21を自動改札機31のアンテナ33A(後述の図5参照)にかざすと、無線通信エリア内に位置する非接触ICカード21から乗車券情報と車両環境情報とを読取る。乗車券情報は、例えばプリペイドのような金額券を示す情報、定期券を示す情報である。
自動改札機31は、乗車券情報から非接触ICカード21が適正であるか否かを判定する。この判定は、この乗車券情報が定期券を示す情報であれば、駅30が定期券の利用可能区間に入っているか否かにより判断される。また、この乗車券情報がプリペイドのような金額券を示す情報であれば、駅30で下車できる残額が残っているか否かにより判断される。
非接触ICカード21が適正であると判定したとき、自動改札機31は、乗車券情報と車両環境情報とに基づいて処理を行う。この処理は、非接触ICカード21の乗車券情報がプリペイドのような金額券を示す情報であれば、金額精算を行う。また、非接触ICカード21の乗車券情報が定期券を示す情報であれば、サービスポイントを記録する(後述の図3参照)。
このサービスポイントは、次回に定期券を購入する際や駅の売店で商品を購入する際に、使用することができるポイントである。そして、次回に定期券を購入する際や駅の売店で商品を購入する際に、記録されているサービスポイントに応じた割引サービスを利用者20に適用する。
以上により、列車10の各車両の環境を監視し、その車両の環境に応じた割引サービスを利用者20に適用することができる。
ここで、自動改札機31が本発明の「情報記録媒体処理装置」に相当する。非接触ICカード21が本発明の「情報記録媒体」に相当する。
図2は、本発明の実施形態である精算システムに用いられる車両情報管理装置のブロック図である。車両情報管理装置11は、車両情報管理装置11の動作を制御する制御部12と、現在時間を計時している計時部13と、スピードを測定するセンサと接続されているインタフェース14と、後述する車両環境情報を記憶する記憶部15と、非接触ICカード21と無線通信を行う無線通信部16と、センタ41に車両環境情報を送信するセンタ無線通信部17と、を備えている。
記憶部15は、車両情報を記憶する。車両情報は、車両環境情報および固定情報である。車両の環境とは、車両のまわりを取り巻く周囲の状態をいう。車両の環境は、例えば列車が駅に到着する時間の遅れ又は車両乗客人数又は車両の設備である。図中1、2、・・・は、車両識別番号を示し、以下「i」で表す。列車到着予定時刻は、以下「T」で表す。列車到着予定時間の遅れは、以下「ΔT」で表す。車両環境情報は、車両乗客人数情報i(c)、車両設備情報i(b)、列車到着時間の遅れ情報ΔTを含む。固定情報は、列車到着予定時刻情報T、車両識別番号情報i(a)を含む。列車到着予定時刻情報Tとは、列車が駅に到着する予定時刻を示す情報である。車両識別番号情報i(a)とは、車両識別番号iを示す情報のことをいう。
記憶部15は、車両設備情報i(b)と、列車到着予定時刻Tと、車両識別番号情報i(a)と、を予め記憶している。記憶部15は、例えばハードディスクで構成される。
なお、記憶部15は、車両環境情報の内の車両乗客人数情報i(c)および車両設備情報i(b)と、固定情報の内の車両識別番号情報i(a)と、を車両毎に記憶する。例えば、記憶部15は、列車10の1両目の車両識別番号を示す車両識別番号情報1(a)と、列車10の1両目で取得された車両の環境の内の車両乗客人数および車両設備から作成される車両乗客人数情報1(c)および車両設備情報1(b)と、をワンセットにして記憶する。列車10の2両目以降も同様の形式で記憶する。
インタフェース14は、列車10のスピードを測定するセンサと接続されている。このセンサには、スピードセンサがある。スピードセンサは、列車10の車輪に備えられ、その車輪の回転数を測定することにより、列車10の速度を測定する。
インタフェース14は、列車10の速度を後述する制御部12に与える。
無線通信部16は、列車10の車両毎に複数設置されている(図1参照)。各車両の無線通信部16は、利用者20が携帯する非接触ICカード21と無線通信する。その無線通信エリアは、その車両にいる全ての利用者20が携帯するICカード21にアクセスできる大きさに設定されている。
各車両の無線通信部16は、利用者20が携帯する非接触ICカード21に対するポーリングと車両環境情報の送信とを行う。
ポーリングにおいては、各ICカード21は、その存在を示す情報、例えばカード番号を返信する。各車両の無線通信部16は、非接触ICカード21から返信された非接触ICカード21のカード番号を後述する制御部12に与える。
送信を行うときにおいては、各車両の無線通信部16は、各非接触ICカード21に対して車両環境情報を送信する。
なお、この車両環境情報の送信は、列車10が駅に到着して停車する直前に行われる。また、この車両環境情報の送信は、列車10が駅に複数回停車するならば、その回数分行われる。
センタ無線通信部17は、インターネットを利用し、車両情報を予め定めたタイミングでセンタ41に対して送信する。予め定めたタイミングは、一時間毎または一日毎または列車10が車庫に入る時などが考えられる。
制御部12は、計時部13が計時している現在時間Tоと記憶部15が記憶している車両到着予定時刻Tとから列車が駅に到着する時間の遅れをΔTとして推定し、取得する。制御部12は、この列車が駅に到着する時間の遅れΔTを記憶部15に記録する。制御部12は、例えばマイクロコンピュータ、CPUで構成される。
制御部12は、ポーリング時に、各車両の無線通信部16から与えられたカード番号を車両毎にカウントし、そのカウント値を車両乗客人数とする。そして、制御部12は、その車両乗客人数を車両環境情報の内の車両乗客人数情報i(c)として記憶部15に記録する。
なお、制御部12が車両環境情報を推定又は取得するタイミングは、列車10が駅に到着して停車する直前である。
図3は、非接触ICカードのブロック図である。非接触ICカード21は、非接触ICカード本体の動作を制御する制御部22と、無線通信を行う無線通信部23と、車両環境情報を記憶する記憶部24と、を備えている。
非接触ICカード21は、車両情報管理装置11の各車両の無線通信部16の無線通信エリア内に位置したときに、無線通信部16から送出されている電力搬送波から動作電源を取得し、動作する。
また、非接触ICカード21は、自動改札機31の無線通信部33の無線通信エリア内に位置したときに(後述の図4参照)、無線通信部33(後述の図4参照)から送出されている電力搬送波から動作電源を取得し、動作する。
記憶部24は、車両環境情報および乗車券情報およびサービスポイントを記憶する。記憶部24は、例えばEEPROM、FRAMである。乗車券情報は、例えばプリペイドのような金額券を示す情報、定期券を示す情報、利用者20が入場した駅を示す情報である。利用者20が入場した駅を示す情報は、プリペイドのような金額券の場合のみ記憶される。サービスポイントは、次回に定期券を購入する際や駅の売店で商品を購入する際に、使用することができるポイントである。そして、次回に定期券を購入する際や駅の売店で商品を購入する際に、記録されているサービスポイントに応じた割引サービスを利用者20に適用する。
なお、記憶部24は、車両環境情報の内の車両乗客人数情報を蓄積的に記憶する。記憶部24は、車両環境情報の内の車両設備および列車到着時間の遅れを随時更新しながら記憶する。これらは、上述で示す車両環境情報の送信が、列車10が駅に複数回停車するならば、その回数分行われる状況を想定している。
無線通信部23は、利用者20が車両の中に存在する第一の段階において、車両情報管理装置11の各車両の無線通信部16と無線通信を行う。無線通信部23は、各車両の無線通信部16から、車両環境情報を送信されると、車両環境情報を制御部22に与える。
また、無線通信部23は、利用者20が列車10から降りて自動改札機31を通過する第二の段階において、自動改札機31で金額精算またはサービスポイントの記録を行うときに、この自動改札機31の無線通信部33と無線通信を行う(後述の図4参照)。このとき、無線通信部23は、制御部22から車両環境情報および乗車券情報を与えられると、自動改札機31の無線通信部33にこの車両環境情報および乗車券情報を送信する(後述の図4参照)。
制御部22は、第一の段階において、無線通信部23から車両環境情報を与えられると、これを記憶部24に記録する。制御部22は、例えばマイクロコンピュータ、CPUで構成される。
また、制御部22は、第二の段階において、自動改札機31の無線通信部33からポーリングを受けると、記憶部24から車両環境情報および乗車券情報を取り出す。そして、制御部22は、この車両環境情報および乗車券情報を無線通信部23に与える。
図4は、本発明の実施形態である精算システムに用いられる自動改札機のブロック図である。図5は、同自動改札機の外観図である。図5では、2台の自動改札機31(31A、31B)を対向させて配置し、この2台の自動改札機31の間に形成した通路における利用者の通行方向を双方向とした場合を例示している。
自動改札機31は、自動改札機本体の動作を制御する制御部32と、通路を通行する利用者20が所持している非接触ICカード21と無線通信を行う無線通信部33と、運賃表を記憶する記憶部34と、利用者20が通路に進入したことを検知する通行検知部35と、利用者が通路を通行するのを制限する扉36A、36Bを開閉する扉開閉部36と、通路に進入した利用者20に対して通行可否の判定結果等を通知する表示部37と、を備えている。
通行検知部35は、通路の入口および出口近辺に設けた発光部(不図示),受光部(不図示)からなるセンサで利用者の通行を検知する。
扉開閉部36は、通路に進入した利用者が適正な乗車券を所持していない場合、扉36A、36Bを閉じて利用者20が駅構内に入場したり、駅構内から退場するのを制限する。
無線通信部33は、通路の入り口側上面にアンテナ33Aが配置されている。このアンテナ33Aの上方数cmのエリアが無線通信部33の無線通信エリアである。非接触ICカード21とのこの無線通信により、無線通信部33は、非接触ICカード21から車両環境情報および乗車券情報を受信し、制御部32にこれらを与える。
また、無線通信部33は、精算結果またはサービスポイントを記録する。この記録の後、非接触ICカード21の車両環境情報を消去する。
運賃表を記憶する記憶部34は、例えば半導体メモリ、ハードディスクで構成される。
制御部32は、例えばマイクロコンピュータ、CPUで構成される。
以下、乗車券情報が定期券を示す情報である場合と乗車券情報がプリペイドのような金額券を示す情報である場合とに分けて説明する。
まず、乗車券情報が定期券を示す情報である場合を説明する。制御部32は、無線通信部33から車両環境情報および乗車券情報を与えられると、乗車券情報から非接触ICカード21が適正であるか否かを判定する。この判定は、利用者20が出札する駅30が、乗車券情報として記録されている定期券の利用可能区間に含まれているか否かにより判断される。
非接触ICカード21が適正でないと判定したとき、制御部32は扉開閉部36に対し、利用者20が駅構内から退場するのを制限させるよう指示する。併せて、制御部32は表示部37に対し、利用者20に対して通行否の判定結果を通知するよう指示する。
非接触ICカード21が適正であると判定したとき、制御部32は、車両環境情報に基づいてサービスポイントを算出する。制御部32は、このサービスポイントを非接触ICカード21に記録する(図3参照)。この記録の後、制御部32は、無線通信部33に対し、非接触ICカード21の車両環境情報を消去することを指示する。
サービスポイントの算出は、蓄積的に記録されている車両環境情報の内の車両乗客人数の平均と、最後に記録された車両環境情報の内の車両設備と、最後に記録された車両環境情報の内の列車到着時間の遅れとに基づいて行われる。例えば、車両乗客人数の定員と比し、車両乗客人数の平均が超えている場合、制御部32は、超えている数に応じてサービスポイントを算出する。また、制御部32は、車両設備に含まれる車両内の座席数に応じてサービスポイントを算出する。また、制御部32は、列車到着時間の遅れに応じてサービスポイントを算出する。
このサービスポイントは、次回に定期券を購入する際や駅の売店で商品を購入する際に、使用することができるポイントである。そして、次回に定期券を購入する際や駅の売店で商品を購入する際に、記録されているサービスポイントに応じた割引サービスを利用者20に適用する。
一方、乗車券情報がプリペイドのような金額券を示す情報および利用者20が入場した駅を示す情報である場合を説明する。
制御部32は、無線通信部33から車両環境情報および乗車券情報を与えられると、乗車券情報の内の利用者20が入場した駅を示す情報に基づいて、記憶部34が記憶する運賃表を検索する。制御部32は、この運賃表から運賃情報を取得する。運賃情報とは、運賃を示す情報である。
制御部32は、運賃情報を基にして、乗車券情報の内の金額券から非接触ICカード21が適正であるか否かを判定する。この判定は、以下で算出する割引金額を考慮せず、運賃情報の運賃を基に、駅30で下車できる残額が乗車券情報の内の金額券に残っているか否かにより判断される。
非接触ICカード21が適正でないと判定したとき、制御部32は扉開閉部36に対し、利用者20が駅構内から退場するのを制限させるよう指示する。併せて、制御部32は表示部37に対し、利用者20に対して通行否の判定結果を通知するよう指示する。
非接触ICカード21が適正であると判定したとき、制御部32は、車両環境情報に基づいて割引金額を算出する。この算出は、蓄積的に記録されている車両環境情報の内の車両乗客人数の平均と、最後に記録された車両環境情報の内の車両設備と、最後に記録された車両環境情報の内の列車到着時間の遅れとに基づいて行われる。例えば、車両乗客人数の定員と比し、車両乗客人数の平均が超えている場合、制御部32は、超えている数に応じて割引金額を算出する。また、制御部32は、車両設備に含まれる車両内の座席数に応じて割引金額を算出する。また、制御部32は、列車到着時間の遅れに応じて割引金額を算出する。
制御部32は、運賃から割引金額を引いた精算料金を算出する。制御部32は、無線通信部33に対し、残額からこの精算料金を引いたものを非接触ICカード21に上書き記録することを指示する。この記録の後、制御部32は、無線通信部33に対し、非接触ICカード21の車両環境情報を消去することを指示する。
次にこの実施形態の車両情報管理装置11の動作について説明する。図6は、車両情報管理装置の制御部の動作を示すフローチャートである。この動作は第一段階で行われる動作である。
まず、車両情報管理装置11は、列車10の速度が20km/h以上であるか否かを判定する(s1)。この状況は、列車10が駅を出発して、通常走行時の速度に達しているか否かの状況である。列車10の速度が20km/h以上でないと判断すれば、s1に戻り処理を継続する。
列車10の速度が20km/h以上であると判断すれば、車両情報管理装置11は、列車10の速度が10km/h以下であるか否かを判定する(s2)。この状況は、列車10が駅に到着して停車する直前である。列車10の速度が10km/h以下でないと判断すれば、s2に戻り処理を継続する。
このタイミングで、車両情報管理装置11は、以下に示す車両環境情報の推定又は取得を開始する。
車両情報管理装置11は、前述のポーリング時に、各車両の無線通信部16から与えられたカード番号を車両毎にカウントし、そのカウント値を車両乗客人数とする。車両情報管理装置11は、その車両乗客人数を車両環境情報の内の車両乗客人数情報i(c)として取得する(s3)。
車両情報管理装置11は、記憶部15に予め記憶している車両設備情報から、車両設備情報を取得する(s4)。
車両情報管理装置11は、計時部13が計時している現在時間Tоと記憶部15が記憶している車両到着予定時刻Tとから列車が駅に到着する時間の遅れをΔTとして推定し、列車到着時間の遅れ情報を推定し、取得する(s5)。
車両情報管理装置11は、各車両の無線通信部16を用いて、各非接触ICカード21に対して車両環境情報を送信し(s6)、s1に戻り処理を継続する。
なお、この車両環境情報の送信は、列車10が駅に到着して停車する直前に行われる。また、この車両環境情報の送信は、列車10が駅に複数回停車するならば、その回数分行われる。
次にこの実施形態の自動改札機31の動作について説明する。図7は、自動改札機の制御部の動作を示すフローチャートである。この動作は第二段階で行われる動作である。
自動改札機31は、無線通信エリア内に位置している非接触ICカード21に対して所定時間、例えば1秒、毎にポーリングを行い(s101)、非接触ICカード21と交信が可能か否か判定する(s102)。非接触ICカード21と交信できなければ、s101に戻り処理を継続する。
非接触ICカード21と交信できれば、自動改札機31は、非接触ICカード21から車両環境情報および乗車券情報を読取る(s103)。
自動改札機31は、乗車券情報がプリペイドのような金額券を示す情報および利用者20が入場した駅を示す情報であるか否かを判定する(s104)。乗車券情報がプリペイドのような金額券を示す情報でない場合、乗車券情報は定期券を示す情報である。
乗車券情報がプリペイドのような金額券を示す情報および利用者20が入場した駅を示す情報であると判断した場合、自動改札機31は、乗車券情報の内の利用者20が入場した駅を示す情報に基づいて、記憶部34が記憶する運賃表を検索する。自動改札機31は、この運賃表から運賃情報を取得する(s105)。運賃情報とは、運賃を示す情報である。
自動改札機31は、運賃情報を基にして、乗車券情報の内の金額券から非接触ICカード21が適正であるか否かを判定する(s106)。この判定は、以下で算出する割引金額を考慮せず、運賃情報の運賃を基に、駅30で下車できる残額が乗車券情報の内の金額券に残っているか否かにより判断される。
非接触ICカード21が適正でないと判定したとき、自動改札機31は扉開閉部36に対し、利用者20が駅構内から退場するのを制限する(異常終了)。併せて、制御部32は表示部37に対し、利用者20に対して通行否の判定結果を通知する(異常終了)。
非接触ICカード21が適正であると判定したとき、自動改札機31は、車両環境情報に基づいて割引金額を算出する(s107)。この算出は、蓄積的に記録されている車両環境情報の内の車両乗客人数の平均と、最後に記録された車両環境情報の内の車両設備と、最後に記録された車両環境情報の内の列車到着時間の遅れとに基づいて行われる。例えば、車両乗客人数の定員と比し、車両乗客人数の平均が超えている場合、自動改札機31は、超えている数に応じて割引金額を算出する。また、自動改札機31は、車両設備に含まれる車両内の座席数に応じて割引金額を算出する。また、自動改札機31は、列車到着時間の遅れに応じて割引金額を算出する。
自動改札機31は、運賃から割引金額を引いた精算料金を算出する。自動改札機31は残額からこの精算料金を引いたものを非接触ICカード21に上書き記録する(s108)。この記録の後、自動改札機31は、無線通信部33に対し、非接触ICカード21の車両環境情報を消去する(s109)。
一方、乗車券情報がプリペイドのような金額券を示す情報および利用者20が入場した駅を示す情報でないと判断した場合、つまり乗車券情報が定期券を示す情報であると判断した場合、自動改札機31は、乗車券情報から非接触ICカード21が適正であるか否かを判定する(s110)。この判定は、利用者20が出札する駅30が、乗車券情報として記録されている定期券の利用可能区間に含まれているか否かにより判断される。
非接触ICカード21が適正でないと判定したとき、自動改札機31は扉開閉部36に対し、利用者20が駅構内から退場するのを制限する(異常終了)。併せて、制御部32は表示部37に対し、利用者20に対して通行否の判定結果を通知する(異常終了)。
非接触ICカード21が適正であると判定したとき、自動改札機31は、車両環境情報に基づいてサービスポイントを算出する(s111)。自動改札機31は、このサービスポイントを非接触ICカード21に記録する(s112)。この記録の後、自動改札機31は、無線通信部33に対し、非接触ICカード21の車両環境情報を消去する(s109)。
サービスポイントの算出は、蓄積的に記録されている車両環境情報の内の車両乗客人数の平均と、最後に記録された車両環境情報の内の車両設備と、最後に記録された車両環境情報の内の列車到着時間の遅れとに基づいて行われる。例えば、車両乗客人数の定員と比し、車両乗客人数の平均が超えている場合、自動改札機31は、超えている数に応じてサービスポイントを算出する。また、自動改札機31は、車両設備に含まれる車両内の座席数に応じてサービスポイントを算出する。また、自動改札機31は、列車到着時間の遅れに応じてサービスポイントを算出する。
このサービスポイントは、次回に定期券を購入する際や駅の売店で商品を購入する際に、使用することができるポイントである。そして、次回に定期券を購入する際や駅の売店で商品を購入する際に、記録されているサービスポイントに応じた割引サービスを利用者20に適用する。
以下、本発明の他の実施形態である精算システムについて説明する。
図8は、本発明の他の実施形態である精算システムのシステム構成図である。精算システム101は、バス110の車両の後端に備えられ、車両の環境を取得する車両情報管理装置111と、車両内にあり、利用者120がバス110を利用した乗車料金を精算する非接触ICカード処理機131と、情報管理室140に設置され、車両情報管理装置111と通信を行うセンタ141と、を備えている。これらは、バス110の車両の環境を監視し、その車両の環境に応じた割引サービスを利用者120に適用するために構成されている。
また、この実施形態であるバス110は、定額料金を採用するバスである。
なお、この実施形態では定額料金を採用したが、距離によって運賃が変わる料金を採用するバスに実施することも可能である。
車両情報管理装置111は、バス110の車両の環境を監視するために、その車両の環境を取得する。車両の環境とは、車両のまわりを取り巻く周囲の状態をいう。車両の環境は、例えばバスが駅に到着する時間の遅れ又は車両乗客人数又は車両の設備である。バス110が駅130に到着する時間の遅れを測定するために、利用者120がバス110に乗車している時の時刻およびバス110が駅130に到着する予定時刻を用いる。
なお、車両の設備は、例えば車両内の座席数である。列車において車両の設備は異なる場合がある。
車両情報管理装置111は、バス110の車両の環境を車両環境情報として、利用者120が携帯する非接触ICカード121に対して無線通信により記録する。非接触ICカード121は、プリペイド式の乗車券または定期券に関する乗車券情報を記憶しており、非接触ICカード処理機131を通過するために用いられるカードである。
詳述すると、車両情報管理装置111は、車両の環境と車両環境情報とを管理している。車両情報管理装置111は、車両の環境を取得し、その車両の環境に基づいて車両環境情報を作成する。また、車両情報管理装置111は、車両環境情報とその車両環境情報に対応する車両識別番号情報とを記憶する。車両識別番号情報とは、車両識別番号を示す情報のことをいう。そして、車両情報管理装置111は、第一の段階において、利用者車両の環境を取得した車両に存する非接触ICカード121に対して、その車両で取得した車両の環境を車両環境情報として、記録する。
車両情報管理装置111は、インターネットを利用し、車両環境情報と車両識別番号情報とを予め定めたタイミングで無線通信によりセンタ141に対して記録する。予め定めたタイミングは、一時間毎または一日毎またはバス110が車庫に入る時などが考えられる。センタ141は、蓄積的に車両環境情報と車両識別番号情報とを記憶する。
車両情報管理装置111は、インターネットを利用し、車両環境情報と車両識別番号情報とを予め定めたタイミングで無線通信によりセンタ141に対して記録する。予め定めたタイミングは、一時間毎または一日毎またはバス110が車庫に入る時などが考えられる。センタ141は、蓄積的に車両環境情報と車両識別番号情報とを記憶する。
非接触ICカード処理機131は、利用者120が降車する第二の段階において、利用者120が携帯する非接触ICカード121を非接触ICカード処理機131のアンテナ(不図示)にかざすと、無線通信エリア内に位置する非接触ICカード121から乗車券情報と車両環境情報とを読取る。乗車券情報は、例えばプリペイドのような金額券を示す情報、定期券を示す情報である。
非接触ICカード処理機131は、乗車券情報から非接触ICカード121が適正であるか否かを判定する。この判定は、この乗車券情報が定期券を示す情報であれば、駅130が定期券の利用可能区間に入っているか否かにより判断される。また、この乗車券情報がプリペイドのような金額券を示す情報であれば、駅130で下車できる残額が残っているか否かにより判断される。
非接触ICカード121が適正であると判定したとき、非接触ICカード処理機131は、乗車券情報と車両環境情報とに基づいて処理を行う。この処理は、非接触ICカード121の乗車券情報がプリペイドのような金額券を示す情報であれば、金額精算を行う。また、非接触ICカード121の乗車券情報が定期券を示す情報であれば、サービスポイントを記録する。
このサービスポイントは、次回に定期券を購入する際や駅の売店で商品を購入する際に、使用することができるポイントである。そして、次回に定期券を購入する際や駅の売店で商品を購入する際に、記録されているサービスポイントに応じた割引サービスを利用者120に適用する。
以上により、バス110の車両の環境を監視し、その車両の環境に応じた割引サービスを利用者120に適用することができる。
ここで、非接触ICカード処理機131が本発明の「情報記録媒体処理装置」に相当する。非接触ICカード121が本発明の「情報記録媒体」に相当する。
以上の構成において、本発明の他の実施形態である精算システムにおいては、第一の段階において車両環境情報を非接触ICカードに記録するときの動作が、上記本発明の実施形態である精算システムと相違している。その他の構成と動作については、同本発明の実施形態である精算システムとほぼ同様である。
図9は、車両情報管理装置の制御部の動作を示すフローチャートである。この動作は、第一段階で行われる動作である。
まず、車両情報管理装置111は、バス110が駅130(停留所)に停車する直前か否かを判定する(s201)。この判定は、GPSを用いてバス110の走行地点を特定し、バス110の走行地点と駅130(停留所)との間の距離が僅かであるか否かにより行う。バス110が駅130(停留所)の手前に来ていないと判断すれば、s201に戻り処理を継続する。
このタイミングで、車両情報管理装置111は、以下に示す車両環境情報の推定又は取得を開始する。
車両情報管理装置111は、s202でポーリングを行い、各車両の無線通信部16から与えられたカード番号を車両毎にカウントし、そのカウント値を車両乗客人数とする。車両情報管理装置111は、その車両乗客人数を車両環境情報の内の車両乗客人数情報として取得する(s202)。
車両情報管理装置111は、記憶部15に予め記憶している車両設備情報から、車両設備情報を取得する(s203)。
車両情報管理装置111は、計時部13が計時している現在時間Tоと記憶部15が記憶している車両到着予定時刻Tとから列車が駅に到着する時間の遅れをΔTとして推定し、列車到着時間の遅れ情報を推定し、取得する(s204)。
車両情報管理装置111は、車両の無線通信部116を用いて、各非接触ICカード121に対して車両環境情報を送信し(s205)、s201に戻り処理を継続する。
なお、この車両環境情報の送信は、バス110が駅に到着して停車する直前に行われる。また、この車両環境情報の送信は、バス110が駅に複数回停車するならば、その回数分行われる。
以上の動作により、上記列車10の場合と同様に、バス110の場合でも車両の環境を監視することができ、その車両の環境に応じた割引サービスを利用者120に適用することができる。
1−精算システム
10−列車
11−車両情報管理装置
12−制御部
13−計時部
14−インタフェース
15−記憶部
16−無線通信部
17−センタ無線通信部
20−利用者
21−非接触ICカード
22−制御部
23−無線通信部
24−記憶部
30−駅
31−自動改札機
32−制御部
33−無線通信部
34−記憶部
35−通行検知部
36−扉開閉部
37−表示部
40−情報管理室
41−センタ
101−精算システム
110−バス
111−車両情報管理装置
116−無線通信部
120−利用者
121−非接触ICカード
130−駅
131−非接触ICカード処理機
140−情報管理室
141−センタ
10−列車
11−車両情報管理装置
12−制御部
13−計時部
14−インタフェース
15−記憶部
16−無線通信部
17−センタ無線通信部
20−利用者
21−非接触ICカード
22−制御部
23−無線通信部
24−記憶部
30−駅
31−自動改札機
32−制御部
33−無線通信部
34−記憶部
35−通行検知部
36−扉開閉部
37−表示部
40−情報管理室
41−センタ
101−精算システム
110−バス
111−車両情報管理装置
116−無線通信部
120−利用者
121−非接触ICカード
130−駅
131−非接触ICカード処理機
140−情報管理室
141−センタ
Claims (5)
- 車両の環境を取得する車両環境取得手段と、前記車両環境取得手段で取得した前記車両の環境を車両環境情報として、車両に乗車した利用者が携帯する情報記録媒体に対して無線通信により記録する車両環境情報記録手段と、を有し、車両内に設置されている車両情報管理装置と、
無線通信エリア内に位置する前記情報記録媒体が記録している前記乗車券情報を読取る読取手段と、前記読取手段で読取った前記乗車券情報から前記情報記録媒体が適正であるか否かを判定する乗車券判定手段と、を有する情報記録媒体処理装置と、を備える精算システムであって、
前記読取手段は、無線通信エリア内に位置する前記情報記録媒体から前記乗車券情報とともに前記車両環境情報を読取る手段であり、
前記情報記録媒体処理装置は、前記乗車券判定手段が前記情報記録媒体を適正であると判定したとき、前記読取手段により読取った前記乗車券情報と前記車両環境情報とに基づいて処理を行う処理手段を有したことを特徴とする精算システム。 - 前記車両情報管理装置は、車両が駅を出発してから次の駅に停車するまでの間に、前記車両環境情報記録手段に対して、前記車両環境情報を前記情報記録媒体に記録することを指示する記録指示手段を備え、
前記情報記録媒体処理装置は、駅に設置されている請求項1記載の精算システム。 - 前記情報記録媒体処理装置は、車両内に設置されている請求項1記載の精算システム。
- 前記車両情報管理装置は、前記車両環境情報をセンタに記録するセンタ記録手段を備えた請求項1〜3のいずれかに記載の精算システム。
- 無線通信エリア内に位置する前記情報記録媒体から車両内で記録されたその車両の環境を示す車両環境情報および乗車券情報を読取る読取手段と、
前記読取手段で読取った前記乗車券情報から前記情報記録媒体が適正であるか否かを判定する乗車券判定手段と、
前記乗車券判定手段が前記情報記録媒体を適正であると判定したとき、前記読取手段により読取った前記乗車券情報と前記車両環境情報とに基づいて処理を行う処理手段と、を有する情報記録媒体処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005011944A JP2006201973A (ja) | 2005-01-19 | 2005-01-19 | 精算システムおよび情報記録媒体処理装置 |
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Publications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022157363A (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-14 | Kddi株式会社 | サーバ装置及びコンピュータプログラム |
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- 2005-01-19 JP JP2005011944A patent/JP2006201973A/ja active Pending
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