JP2006201862A - 硬貨入金口装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】棒金の落下放出を阻止する棒状部材151に引っ掛かった異物類を取り除ける硬貨入金口装置を提供する。
【解決手段】入出金口13の下方に、入出金口13に投入されたばら硬貨を受け入れる受皿15を設ける。受皿15は、投入されたばら硬貨を受け入れて保持する第1位置と、保持したばら硬貨を下方へ落下放出させる第2位置との間を、回転軸線146を中心に回動する。第1位置にある受皿15の下側の近接位置に、ばら硬貨の落下放出を許容するとともに棒金の落下放出を阻止して保持する複数の棒状部材151を配置する。受皿15の第2位置から第1位置に向かう先端域に、棒状部材151の近傍でかつ棒状部材151より下側域へ突出する異物類掻落し体154を設ける。受皿15が第2位置から第1位置に向かう際、異物類掻落し体154で棒状部材151に引っ掛かった異物類を掻き落とす。
【選択図】図1

Description

本発明は、硬貨入金口に投入されたばら硬貨を一時的に保持した後、下方の硬貨処理部へ落下放出させる硬貨入金口装置に関する。
従来、例えば硬貨入金機や硬貨入出金機などに用いられる硬貨入金口装置では、機体の上面に硬貨入金口が設けられ、この硬貨入金口の下方に受皿が配置されている。この受皿は、投入されたばら硬貨を受け入れて保持する第1位置と保持したばら硬貨を下方へ落下放出させる第2位置との間を、回転軸線を中心に回動可能としている。
また、ばら硬貨の落下放出は許容するとともに棒金は保持すべく、複数の棒状部材が、受皿の回転軸線方向に所定間隔をおいて複数配置され、かつ第1位置にある受皿の下側の近接位置に配置されている。
そして、硬貨投入口にばら硬貨とともに棒金硬貨が投入された場合、受皿が第1位置から第2位置に回動する際に、ばら硬貨は棒状部材に保持されずに下方の硬貨処理部へ落下放出されるが、棒金は複数の棒状部材上に載って保持され、その後の受皿の第2位置から第1位置への回動時に、複数の棒状部材上の棒金硬貨を受皿内に取り込み、返却している(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−212441号公報(第3−6頁、図1−2)
ところで、硬貨入金口に紙幣、レシート、糸屑、セロハンテープ、あるいはセロハンテープに張り付いた硬貨など(以下、異物類と称する)が投入された場合、受皿を第1位置から第2位置に回動させた際に、異物類が棒状部材上に引っ掛かって載ったまま落下しないことがある。
このような場合、異物類が硬貨の放出の障害となり、硬貨を硬貨投入口に投入したにもかかわらず、その金額分、数量分の硬貨が下方の硬貨処理部で識別計数されず、硬貨不足という現金障害を生じる問題がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、棒状部材に引っ掛かって硬貨の放出の障害となる異物類を取り除き、硬貨不足という現金障害の発生を防止できる硬貨入金口装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の硬貨入金口装置は、硬貨入金口に投入されたばら硬貨を一時的に保持した後、下方の硬貨処理部へ落下放出させる硬貨入金口装置であって、前記硬貨入金口に投入されたばら硬貨を受け入れて保持する第1位置と保持したばら硬貨を下方へ落下放出させる第2位置との間を、回転軸線を中心に回動する受皿と、この受皿の回転軸線方向に所定間隔をおきかつ第1位置にある受皿の下側の近接位置に配置され、ばら硬貨の落下放出を許容するとともに棒金の落下放出を阻止して保持する複数の棒状部材と、前記受皿の第2位置から第1位置に向かう先端域から複数の棒状部材の近傍でかつ棒状部材より下側域へ突出し、受皿が第2位置から第1位置に向かう際に棒状部材に引っ掛かった異物類を掻き落とす異物類掻落し体とを具備しているものである。
そして、受皿が第1位置から第2位置に回動する際にばら硬貨は下方へ落下放出されるとともに棒金は複数の棒状部材に引っ掛かって保持され、受皿が第2位置から第1位置に回動する際に棒金は複数の棒状部材から受皿内に取り込まれる。また、受皿が第1位置から第2位置に回動する際に棒状部材に引っ掛かった異物類は、受皿が第2位置から第1位置に向かう際に異物類掻落し体でもって掻き落とされる。そのため、硬貨の放出の障害となる異物類が取り除かれ、硬貨不足という現金障害が生じるのが防止される。
請求項2記載の硬貨入金口装置は、請求項1記載の硬貨入金口装置において、異物類掻落し体の先端には受皿の回転軸線方向に伸び棒状部材の下側に位置する先端部位が設けられているものである。
そして、異物類掻落し体の先端部位により、棒状部材に引っ掛かった異物類が確実に掻き落される。
請求項1記載の硬貨入金口装置によれば、受皿が第2位置から第1位置に向かう際に、この受皿の第2位置から第1位置に向かう先端域から複数の棒状部材の近傍でかつ棒状部材より下側域へ突出する異物類掻落し体が、棒状部材に引っ掛かった異物類を掻き落とすため、硬貨の放出の障害となる異物類を取り除き、硬貨不足という現金障害を生じるのを防止できる。
請求項2記載の硬貨入金口装置によれば、請求項1記載の硬貨入金口装置の効果に加えて、受皿の回転軸線方向に伸び棒状部材の下側に位置する異物類掻落し体の先端部位により、棒状部材に引っ掛かった異物類を確実に掻き落とすことができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図3および図4において、11は循環式硬貨入出金機の機体で、この機体11の顧客が操作する前面(操作面)11aの上部域に入金口と出金口とを兼ねて硬貨入金口シャッタとしての入出金口シャッタ12で開閉される硬貨入金口としての入出金口13が形成され、この入出金口13の内側に硬貨を受け入れる硬貨入金口装置の硬貨受部14が配設されている。この硬貨受部14には、上面を開口した受皿15が配置され、この受皿15に硬貨を受け入れるとともに受皿15の回動によって受け入れた硬貨を下方のシュート16に放出可能としている。硬貨受部14には、受皿15内の硬貨の有無を検知する図示しないセンサが配設されている。
機体11の前側下部にはシュート16を通じて硬貨受部14から放出される硬貨を受け入れる硬貨処理部の一部を構成する貯留繰出部18が配設されている。この貯留繰出部18は、鉛直方向に対して上側が機体11の左側面方向(図4の右側)へ所定角度傾いて軸支された傾斜円盤19、およびこの傾斜円盤19の表面側に配設されたホッパ20を有し、これら傾斜円盤19とホッパ20との間に送り込まれる硬貨を貯留する。
傾斜円盤19の表面周縁近傍には硬貨を掻き上げるための図示しない複数の突起が一定間隔で突設されており、傾斜円盤19の回転によりホッパ20内の硬貨を各突起で1枚ずつ掻き上げながら傾斜円盤19の上部から1枚ずつ繰り出す。
ホッパ20には、傾斜円盤19によってホッパ20内から繰り出されずに残留する異物を排出するために、ホッパ20の底部を開閉する開閉部21が開閉可能に配設されている。この開閉部21の下方には開閉部21の開放によって放出される異物を受け入れる異物用シュート22が配設されている。この異物用シュート22には、ホッパ20から放出される異物を2方向に振り分ける振分部23と各方向に振り分けられた異物をそれぞれ受け入れる2個のシュート部24,25とが設けられており、一方のシュート部24は機体11の前面下部に開口形成された異物返却口26に異物を送り込み、他方のシュート部25は機体11内に着脱可能に配置された異物回収箱27に異物を送り込む。異物返却口26には、開閉可能なカバーが配置されている。
また、傾斜円盤19の上部には、貯留繰出部18から1枚ずつ繰り出される硬貨を受け入れて搬送方向に1枚ずつ間隔をあけた分離状態で搬送する硬貨通路29の始端部が接続されている。この硬貨通路29は、貯留繰出部18の上部から機体11の背部方向へ向けて形成される第1の通路部30、この第1の通路部30の末端から上方に円弧状に折り返して機体11の前方へ向けて方向変換して形成される折返し通路部31、この折返し通路部31の上側末端から硬貨受部14の近傍位置まで形成される第2の通路部32を有しており、略U字形の通路形状に形成されている。
第1の通路部30には、貯留繰出部18の上部から機体11の背部側へ向かうに従い上昇傾斜する通路域30a、この通路域30aの末端から機体11の背部側へ向かうに従い通路域30aよりも緩やかな角度で上昇傾斜する通路域30bが形成されている。第2の通路部32には、第1の通路部30の通路域30bの末端側上方に平行に配置されて機体11の前側へ向かうに従い下降傾斜する通路域32aが形成されている。
硬貨通路29は、図5および図6に示すように、傾斜円盤19と同じ傾斜状態であって、硬貨を鉛直方向に対して上側が機体11の左側面方向(図4の右側、図5左側)へ所定角度傾いた傾斜状態で搬送する通路板33を有し、この通路板33の下縁には搬送する硬貨の周縁下部を支持する案内縁34a,34bが形成されている。
硬貨通路29上には、貯留繰出部18から1枚ずつ繰り出される硬貨を搬送方向に1枚ずつ間隔をあけた分離状態で搬送する搬送手段としての搬送ベルト35が配設されている。この搬送ベルト35は、無端状に設けられ、図示しない複数のプーリによって各通路部30〜32に沿って懸架されており、硬貨を通路板33に押し付けながら搬送する。搬送ベルト35には硬貨を搬送方向に1枚ずつ間隔をあけた分離状態で搬送する突起36が通路板33に対向する面に所定間隔毎に突設されている。
図3に示すように、硬貨通路29の第1の通路部30の通路域30aには、搬送する硬貨の適正、不適正、金種などを識別する材質センサやイメージセンサなどにて構成される硬貨識別部38が配設されている。
硬貨通路29の第1の通路部30の通路域30bには、上流側から順に、硬貨入金時のオーバーフロー硬貨を分岐するオーバーフロー硬貨分岐部39、硬貨入金時や硬貨補充時の正規硬貨を金種別に分岐する金種別硬貨分岐部40a〜40f(図には40aおよび40fのみを示す)、硬貨補充時のオーバーフロー硬貨である補充環流硬貨を分岐する補充環流硬貨分岐部41が配設されている。
硬貨通路29の第2の通路部32の通路域32aには、上流側から順に、回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨のうち、第1グループとして回収硬貨および取忘れ硬貨を分岐する第1分岐部42、第2グループとして運用リジェクト硬貨および回収リジェクト硬貨を分岐する第2分岐部43が配設されている。
そして、金種別硬貨分岐部40a〜40fが金種別硬貨分岐部群40として構成され、また、補充環流硬貨分岐部41、第1分岐部42および第2分岐部43が非金種別硬貨分岐部群44として構成されている。
各分岐部39,40a〜40f,42,43は、略共通に構成されており、例えば図6に金種別硬貨分岐部40a〜40fの一部を示すように、通路板33に分岐孔45がそれぞれ開口形成されるとともに、これら分岐孔45を開閉する分岐部材46がそれぞれ配設されている。各分岐部材46は、硬貨通路29の上流側が開閉するように通路板33に回動自在に軸支されているとともに図示しないモータなどの駆動部にて開閉駆動される。各分岐部材46には、開口時に搬送ベルト35との干渉を避ける切欠部47が形成されている。
通路板33の各分岐部39,40a〜40f,42,43の上流側および下流側に、硬貨通路29内を搬送する硬貨を検知する図示しない硬貨検知センサが配設されている。そして、各分岐部39,40a〜40f,42,43の各分岐部材46は、硬貨識別部38での識別結果と硬貨検知センサとの両条件にて開放駆動され、該当硬貨のみを各種類別分岐部39,40a〜40f,42,43から分岐し、該当硬貨以外の硬貨を硬貨通路29の下流側へ通過させる。
また、図3に示すように、オーバーフロー硬貨分岐部39には、このオーバーフロー硬貨分岐部39で分岐されたオーバーフロー硬貨を受け入れて下方へ案内するオーバーフロー硬貨用シュート49が接続されている。図5および図6に示すように、各金種別硬貨分岐部40a〜40fには、各金種別硬貨分岐部40a〜40fで分岐された硬貨を受け入れて下方へ案内する金種別シュート50a〜50f(図には50aおよび50fのみを示す)が接続されている。
図3、図4および図7に示すように、補充環流硬貨分岐部41には、この補充環流硬貨分岐部41で分岐された補充環流硬貨を受け入れて下方へ案内する補充環流硬貨用シュート51が接続されている。第1分岐部42および第2分岐部43には、第1分岐部42および第2分岐部43で分岐された硬貨を受け入れて下方へ案内する第1の振分シュート52および第2の振分シュート53が接続されている。
第1の振分シュート52は、第1分岐部42で分岐された硬貨を2方向に振り分ける振分部54、この振分部54の下流の2個のシュート部として回収硬貨用シュート55および取忘れ硬貨用シュート56を有している。
第2の振分シュート53は、第2分岐部43で分岐された硬貨を2方向に振り分ける振分部57、この振分部57の下流の2個のシュート部として運用リジェクト硬貨用シュート58および補充リジェクト硬貨用シュート59を有している。
また、図3ないし図5に示すように、機体11内には、金種別硬貨分岐部40a〜40fの金種別シュート50a〜50fの下方に金種別硬貨一時保留部61a〜61f(図には61aおよび61fのみを示す)が配設され、この金種別硬貨一時保留部61a〜61fの下方に金種別硬貨収納投出部62a〜62f(図には62aおよび62fのみを示す)で構成される金種別硬貨収納投出部群62が配設され、この金種別硬貨収納投出部群62に対する機体幅方向一側域である右側域の底部に搬送コンベヤ63が配設され、機体11の背部位置で各シュート51,55,56,58,59の下方に硬貨カセットユニット64が配置されている。
金種別硬貨一時保留部61a〜61fは、硬貨入金時に金種別硬貨分岐部40a〜40fで分岐されて金種別シュート50a〜50fで導かれる硬貨を受け入れるとともに所定枚数の硬貨を上下方向に重積して一時保留するもので、金種別に硬貨を上下方向に重積する筒状の開口を有する保留枠67、およびこの保留枠67の下面を開閉する投出板68などで構成されている。保留枠67は、図示しない駆動機構により、投出板68で下面開口が閉塞されていて金種別シュート50a〜50fから硬貨を受け入れるとともに重積状態で一時保留可能とする一時保留位置である定位置と、この定位置から機体幅方向一側である右側面側(図5の右側)の搬送コンベヤ63上に移動して投出板68に対して相対的に開放される下面開口から一時保留硬貨を放出する返却位置との間で移動する。
また、金種別硬貨収納投出部62a〜62fは、機体11内に着脱可能に装着される金種別の収納筒部71を有し、この収納筒部71の上方から硬貨の収納および投出を可能としている。収納筒部71の上方には投出板68が配設され、この投出板68は、図示しない駆動機構により、収納筒部71の上方の前進位置と、この前進位置より機体幅方向他側の左側面側(図5の左側)の後退位置との間で往復移動する。そして、投出板68が定位置にあるとき保留枠67の下面開口を閉塞して硬貨の一時保留を可能とし、この保留枠67に一時保留した硬貨の収納時に投出板68が後退位置に移動し、保留枠67内の硬貨を収納筒部71に収納させ、また、保留枠67が返却位置に移動した状態で、かつ収納筒部71内の硬貨を上昇させて最上位硬貨を保留枠67の下面で受け止めた状態において、投出板68の往復移動により、収納筒部71の最上位の硬貨から順に投出可能としている。
各収納筒部71内には重積硬貨を支承する支承部材72がそれぞれ上下動可能に配置され、これら各支承部材72が各収納筒部71に上下方向に形成された案内溝73を通じて収納筒部71に対し機体11の左側面側(図5の左側)に配置された駆動機構74に着脱可能に連結され、この駆動機構74によって各支承部材72がそれぞれ独立して上下動する。そして、収納筒部71内からの硬貨の投出時に支承部材72が上昇して最上位の硬貨を保留枠67の下面に押し付けるとともに、収納筒部71内への硬貨の収納時に支承部材72が下降して硬貨を収納可能としている。
なお、保留枠67の硬貨を収納筒部71へ収納させる場合は、支承部材72が上昇して支承部材72上の重積硬貨上面を投出板68の下面近傍に位置させ、次に投出板68の退避により一時保留硬貨が重積状収納硬貨の上に載り、支承部材72の下降で重積硬貨上面が投出板68の下部近傍へ下降されて停止され、次に投出板68が閉じられて一時保留硬貨の収納が終わる。
また、搬送コンベヤ63は、金種別硬貨収納投出部群62の右側面域(図5の右側)に沿って機体11の底部に略水平状に配置される受収コンベヤ域77、この受収コンベヤ域77の前端から前方へ向けて上昇傾斜して貯留繰出部18に接続される送出コンベヤ域78を有し、受収コンベヤ域77に受収した硬貨を貯留繰出部18に順次送り込み可能としている。これらコンベヤ域77,78上の両側には受収ガイド部材79が配設されるとともに受収コンベヤ域77の後端側にシュートである受収ガイド部材80が配設され、受収コンベヤ域77上の受収ガイド部材79,80で囲まれた空間に硬貨を受収する硬貨受収部81が形成されている。
受収コンベヤ域77上の硬貨受収部81には、硬貨入金時にオーバーフロー硬貨分岐部39で分岐されてオーバーフロー硬貨用シュート49で導かれるオーバーフロー硬貨、硬貨入金時における入金非承認時に金種別硬貨一時保留部61a〜61fから放出される返却硬貨、硬貨出金時に金種別硬貨収納投出部群62から投出される硬貨、硬貨カセットユニット64が備える補充環流硬貨収納部94から放出される硬貨を受収する。
搬送コンベヤ63は、無端状のベルト82を有し、このベルト82が複数のプーリ83に懸架されて各コンベヤ域77,78が形成されている。図3に示すように、ベルト82は、無端状の平ベルトで構成され、その幅は処理する最大径硬貨の直径より広い幅でかつ最小径硬貨が径方向に2枚入らない幅に形成されており、ベルト82の表面にはその搬送方向に沿って処理する最大径の硬貨の直径より広く最小径硬貨が径方向に2枚入らない所定のピッチ毎でかつベルト幅方向に複数個ずつ並んで図示しない複数の突起が形成されている。そして、ベルト82の回転駆動により、受収コンベヤ域77に受収した硬貨を突起に引っ掛けて貯留繰出部18に順次搬送する。
また、図3および図4に示すように、硬貨カセットユニット64は、機体11の背部位置のカセット装着部91に対して、機体11の底部から背部側に引き出されるカセット搭載台92によって着脱可能に装着されている。すなわち、機体11の背部側から引き出したカセット搭載台92に対して硬貨カセットユニット64が上方から着脱可能とされ、硬貨カセットユニット64が搭載されたカセット搭載台92を機体11内に押し込むことにより硬貨カセットユニット64が機体11のカセット装着部91に装着される。
この硬貨カセットユニット64は、運搬可能な縦長箱状のカセット本体93を有し、このカセット本体93内には、補充環流硬貨用シュート51の下方に臨む上面に受収口94aを有する補充環流硬貨収納部94、回収硬貨用シュート55の下方に臨む上面に受収口95aを有する回収硬貨収納部95、取忘れ硬貨用シュート56の下方に臨む上面に受収口96aを有する取忘れ硬貨収納部96、運用リジェクト硬貨用シュート58の下方に臨む上面に受収口97aを有する運用リジェクト硬貨収納部97、補充リジェクト硬貨用シュート59の下方に臨む上面に受収口98aを有する補充リジェクト硬貨収納部98が配置されている。
補充環流硬貨収納部94はカセット本体93の右側上部域に配置され、回収硬貨収納部95の受収口95aの下部域および取忘れ硬貨収納部96は補充環流硬貨収納部94の背部側で機体幅方向に並設され、運用リジェクト硬貨収納部97および補充リジェクト硬貨収納部98は補充環流硬貨収納部94の前側で機体幅方向に並設されている。
したがって、図8に示すように(図8に示すカセット本体93の左側が前面、右側が背面、上側が左側面、下側が右側面である)、カセット本体93の上面には、その上面前側において補充環流硬貨収納部94の受収口94aと運用リジェクト硬貨収納部97の受収口97aと補充リジェクト硬貨収納部98の受収口98aとが機体幅方向に並設され、上面背部側において取忘れ硬貨収納部96の受収口96aと回収硬貨収納部95の受収口95aとが機体幅方向に並設されている。
このカセット本体93の上面には、各受収口94a〜98aを一体に開閉する図示しない受収口シャッタがカセット本体93内に開閉可能に配設されている。この受収口シャッタは、硬貨カセットユニット64を機体11の背部側からカセット装着部91内に装着することにより機体11内に配置された図示しないシャッタ開放手段によって自動的にロックが解除されて開放され、硬貨カセットユニット64を機体11内のカセット装着部91から背部側へ引き出すことにより自動的に閉塞されてロックされる。
また、補充環流硬貨収納部94の内部は、受収口94aから受収する硬貨を収納する収納空間部94bを有し、この収納空間部94bの前面下部には収納空間部94b内の硬貨を機体11内の搬送コンベヤ63に放出する放出口94cが形成され、収納空間部94bの底部には硬貨を自重で放出口94cから放出させるシュート状の傾斜底面94dが形成されている。傾斜底面94dは、放出口94cへ向けて下降傾斜するとともに傾斜方向と交差する方向の断面が円弧状に形成され、収納空間部94b内の硬貨が傾斜底面に貼り付くのを防止して確実に放出可能としている。
放出口94cには、この放出口94cを開閉する放出口シャッタ101が上下方向に開閉可能に配設されている。また、カセット装着部91には、補充環流硬貨収納部94の放出口94cが臨む受入口102が形成され、この受入口102を開閉する受入口シャッタ103が上下方向に開閉可能に配設されている。そして、硬貨カセットユニット64を機体11の背部側からカセット装着部91内に装着することにより放出口シャッタ101と受入口シャッタ103とが一体に連結され、機体11内に配設される図示しないシャッタ開閉機構によって一体に開閉駆動される。
また、図1および図2に、硬貨入金口装置の硬貨受部14を示す。この硬貨受部14は、入出金口13の下方に配置され、底部に受皿15が配置されている。この受皿15は、断面半円筒形の受皿部141を有し、この受皿部141の両側が略円形の側面部142に取り付けられている。そして、硬貨受部14の前側のガイド板143と、後側のガイド板144と、受皿15の両側の側面部142とで硬貨受部枠145が形成され、この硬貨受部枠145の底部に受皿15の受皿部141が配置されている。
受皿15は、機体幅方向の回転軸線146を中心として回動可能とし、図示しない受皿駆動機構により、硬貨受部14の底面を閉塞して投入されたばら硬貨を受け入れて保持する第1位置と、この第1位置より機体11の前側方向(図1時計回り方向)に開放回動して保持したばら硬貨を下方へ落下放出させる第2位置との間を回動させる。
前側のガイド板143には、受皿15へ向けて下降傾斜する上部の上部ガイド面147、この上部ガイド面147の下部から受皿15の第2位置への回動を許容する凹曲面状の下部ガイド面148が形成されている。
後側のガイド板144には、硬貨受部14内に向けて凸曲面状の上部ガイド面149、この上部ガイド面149の下部から受皿15へ向けて下降傾斜する下部ガイド面150が形成されている。上部ガイド面149の硬貨受部14内に臨む表面は鏡面149aに構成されており、機体11の前に立つ操作者(顧客)は鏡面149aを通じて硬貨受部14内を視認することができ、硬貨の有無を確認できる。このとき、鏡面149aが凸曲面に形成されているため、平面の場合に比べて、像は少しゆがむものの、硬貨受部14内の前後方向の広い範囲を視認でき、硬貨の取り残しを防止できる。
受皿15の回転軸線146の方向に所定間隔をおきかつ第1位置にある受皿15の下側の近接位置には、複数配置され、ばら硬貨の落下放出を許容するとともに複数枚の硬貨を重積して包装紙で包装した包装硬貨である棒金の落下放出を阻止して保持する複数の棒状部材151が配置されている。これら棒状部材151は、ワイヤで構成されていて、受皿15の受皿部141の外面形状に対応して湾曲され、前端が前側のガイド板143に係止され、後端が後側のガイド板144に取り付けられた取付部材152に係止されている。
受皿15の第2位置から第1位置に向かう先端域の縁部153には、各棒状部材151の内側近傍でかつ棒状部材より下側域へ突出し、受皿15が第2位置から第1位置に向かう際に棒状部材151に引っ掛かった異物類を掻き落とすための複数の異物類掻落し体154が形成されている。これら異物類掻落し体154は受皿15の縁部153から受皿15の外面側に切り起こした爪状に形成されており、異物類掻落し体154の一側の縁部154aが棒状部材151に近接対向されている。なお、受皿15の第2位置から第1位置に向かう回転方向に対して、異物類掻落し体154より縁部153が先行する寸法関係に形成されている。
異物類としては、紙幣、レシート、紙屑、セロハンテープ、あるいはこれらに引っ掛かり、棒状部材151の上に載ったまま落下しない硬貨などが含まれる。
受皿15が第1位置にあるとき、受皿15の縁部153は後側のガイド板144の下縁部と取付部材152との間の空間に侵入し、異物類掻落し体154は取付部材152に形成された開口部分に侵入する。
また、硬貨受部14の背部側には、入出金口シャッタ12を開閉するシャッタ開閉機構156が配置されている。このシャッタ開閉機構156は、入出金口シャッタ12の下面に設けられたラック157に噛合するギヤ158を有し、このギヤ158には同軸にプーリ159が設けられ、このプーリ159とシャッタ開閉用モータ160で回転駆動されるプーリ161との間にベルト162が掛け回されている。そして、シャッタ開閉用モータ160の正逆転によって入出金口シッャタ12が開閉する。また、ギヤ158とプーリ159との間には図示しないトルクリミッタが介在されており、入出金口シャッタ12の開閉時にこの入出金口シャッタ12の移動途中に止められたり、入出金口シャッタ12が完全に閉鎖または開放された位置で止まったときなど、入出金口シャッタ12の開閉に負荷がかかったときに、ギヤ158の回転が停止してプーリ159のみが空転するように構成されている。
また、シャッタ開閉機構156には、硬貨受部14に振動を付与する振動付与手段164が組み込まれている。この振動付与手段164は、硬貨受部14の後側のガイド板144の背部側に支軸165によって軸支された揺動部材166を有し、この揺動部材166の下部にはガイド板144の背部側に当接する当接部167が形成され、上部には略L字形の受部168が形成され、支軸165には当接部167がガイド板144の背部側に当接する方向に付勢するばね169が装着されている。さらに、ギヤ158およびプーリ159と同軸に支持されてプーリ159と一体に回転する回転体170を有し、この回転体170の円周方向の複数箇所から揺動部材166の受部168に当接可能とする複数の突起部171が突設されている。
そして、入出金口シャッタ12を開放および閉鎖する際、プーリ159とともに回転体170が回転し、この回転体170の突起部171が揺動部材166の受部168に当接することによりこの揺動部材166がばね169の付勢に抗して回動して当接部167がガイド板144から離反し、突起部171が揺動部材166の受部168から外れることによりばね169の付勢で揺動部材166が一気に回動して当接部167がガイド板144の背部側に衝突し、この衝突が繰り返されることで硬貨受部14が振動し、ガイド板143,144の内面に貼り付いた硬貨を受皿15内へ落下させたり、第1位置から第2位置に回動した受皿15内に残る硬貨を下方へ落下させることができる。
また、図9に、制御部201によって循環式硬貨入出金機を制御する概略制御構成を示す。この制御部201は、上位機からの信号や、入金、出金、補充、回収の各処理の指令および各種モードの指令をする操作指令部202、入金、出金、補充、回収の各処理の指令状態の表示、金額などを表示する表示部203、貯留繰出部18内の硬貨の有無を検知する複数のセンサを含む貯留繰出部用センサ群204、硬貨識別部38、硬貨通路29で硬貨を検知する複数のセンサを含む硬貨通路用センサ群205、硬貨カセットユニット64の放出口シャッタ101の位置を検知する複数のセンサを含む放出口シャッタ用センサ群206などから信号を入力し、各モータM1〜M11を制御する。
モータM1は硬貨受部14の受皿15を駆動する。モータM2は貯留繰出部18の傾斜円盤19を回転駆動する。モータM3は硬貨通路29の搬送ベルト35を回転駆動する。モータM4は金種別硬貨一時保留部61a〜61fの保留枠67を駆動する。モータM5は投出板68を駆動する。モータM6-0〜M6-9はオーバーフロー硬貨分岐部39、金種別硬貨分岐部群40、第1の分岐部42、第2の分岐部43の分岐部材46を切換駆動する。モータM7-1,M7-2は各振分シュート52,53の各振分部54,57を切換駆動する。モータM8-1〜M8-6は駆動機構74の金種別の各支承部材72を昇降駆動する。モータM9は貯留繰出部18の開閉部21を開閉駆動する。モータM10は搬送コンベヤ63を回転駆動する。モータM11は硬貨カセットユニット64の放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を開閉駆動する。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
まず、初期補充処理について図10を参照して説明する。
循環式硬貨入出金機の外部で初期補充硬貨を補充環流硬貨収納部94に収納した硬貨カセットユニット64を、循環式硬貨入出金機の機体11内のカセット装着部91に装着する。硬貨カセットユニット64の装着により、硬貨カセットユニット64の上面の受収口シャッタを開放し、放出口シャッタ101が受入口シャッタ103と係合して一体に開閉可能とする。
係員が操作指令部202で初期補充モードを指定し、スタートを指令することにより、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動を開始し、モータM11の駆動によって放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を一体に開放移動させ、放出口94cおよび受入口102を開放する。これにより、補充環流硬貨収納部94に収納していた初期補充硬貨を傾斜底面94dの傾斜によって自重で放出口94cから全量放出させ、受入口102を通じて、搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77上、つまり硬貨受収部81に全量受収させる。
補充環流硬貨収納部94に収納していた初期補充硬貨を全量放出したことを図示しないセンサで検知することにより、モータM11の駆動によって放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を一体に閉鎖移動させ、放出口94cおよび受入口102を閉鎖する。これにより、補充環流硬貨収納部94に硬貨の受収が可能な状態とする。
搬送コンベヤ63のベルト82の回転駆動により、受収コンベヤ域77上の初期補充硬貨を送出コンベヤ域78を通じて貯留繰出部18に順次送り込む。貯留繰出部18では傾斜円盤19が回転し、搬送コンベヤ63から送り込まれた初期補充硬貨を1枚ずつ硬貨通路29に繰り出す。硬貨通路29では貯留繰出部18から繰り出される初期補充硬貨を受け入れて1枚ずつ間隔をあけた分離状態で搬送し、初期補充硬貨の搬送途上で硬貨識別部38により識別する。
硬貨識別部38での識別の結果、正規の初期補充硬貨は金種別硬貨分岐部40a〜40fで金種別に分岐し、金種別シュート50a〜50fおよび金種別硬貨一時保留部61a〜61fの保留枠67を通じて、金種別硬貨収納投出部62a〜62fの収納筒部71に収納する。金種別硬貨一時保留部61a〜61fの保留枠67は投出板68が後退位置(図5に示す位置より左方向に移動した位置)に移動して底面が開口された状態にあり、金種別シュート50a〜50fから保留枠67に送り込まれた初期補充硬貨を収納筒部71に直接収納する。このとき、収納筒部71内の重積硬貨の上面を収納筒部71の上端近傍に位置させておくことにより、初期補充硬貨の落下距離を少なくし、硬貨立ちなどが発生するのを防止できる。収納筒部71内に初期補充硬貨を1枚受け入れる度に支承部材72とともに重積硬貨を1枚分下降させ、次の初期補充硬貨の収納を許容する。
制御部201では硬貨識別部38での識別結果から金種別硬貨収納投出部62a〜62fに収納する初期補充硬貨の枚数をカウントし、カウント値が予め設定された満杯量に達した金種については、それ以降に硬貨識別部38で識別される正規の初期補充硬貨をオーバーフロー硬貨として取り扱う。このオーバーフロー硬貨は、該当する金種の金種別硬貨分岐部40a〜40fで分岐せずに下流側の補充環流硬貨分岐部41で分岐し、補充環流硬貨用シュート51を通じて硬貨カセットユニット64の補充環流硬貨収納部94に収納する。このとき、補充環流硬貨収納部94の放出口94cは放出口シャッタ101によって既に閉塞されているため、補充環流硬貨収納部94に収納した初期補充硬貨は放出されることなく収納状態に保たれる。
硬貨識別部38での識別の結果、不適正と判断されたリジェクト硬貨は、第2分岐部43で分岐し、第2の振分シュート53の振分部57および補充リジェクト硬貨用シュート59を通じて硬貨カセットユニット64の補充リジェクト硬貨収納部98に収納する。
そして、硬貨識別部38で初期補充硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動を停止し、初期補充処理を完了する。
次に、入金処理について説明する。
操作者が操作指令部202で入金を指令することにより、入出金口13の入出金口シャッタ12を開放し、さらに、操作者が入金硬貨(ばら硬貨)を入出金口13を通じて硬貨受部14に投入することにより、硬貨受部14の受皿15上の入金硬貨を図示しないセンサで検知して入出金口シャッタ12を閉鎖する。貯留繰出部18および硬貨通路29の駆動を開始し、硬貨受部14の受皿15の回動によって投入された入金硬貨をシュート16に放出し、このシュート16を通じて貯留繰出部18に送り込む。硬貨受部14では入金硬貨の放出後に受皿15を戻して硬貨の受収を可能な状態とする。
このとき、入出金口13にばら硬貨とともに棒金が投入された場合、受皿15が閉鎖位置である第1位置から開放位置である第2位置に回動する際に、ばら硬貨は棒状部材151に保持されずに下方の貯留繰出部18へ落下放出されるが、棒金は複数の棒状部材151上に載って保持され、その後の受皿15の第2位置から第1位置への回動時に、複数の棒状部材151上の棒金を受皿15内にすくい上げて取り込む。受皿15上の棒金を図示しないセンサで検知すれば、入出金口13の入出金口シャッタ12を開放し、棒金を返却する。そして、操作者によって棒金が取り出されたことを図示しないセンサで検知すれば、入出金口シャッタ12を閉鎖する。
また、入出金口13にばら硬貨とともに紙幣、レシート、糸屑、セロハンテープなどの異物類が投入された場合、受皿15を第1位置から第2位置に回動させた際に、異物類が棒状部材151上に引っ掛かって載ったまま落下せず、この異物類が硬貨の放出の障害となって硬貨が落下しないことがある。
この場合、受皿15が第2位置から第1位置に向かう際に、この受皿15の第2位置から第1位置に向かう先端域から各棒状部材151の近傍でかつ棒状部材151より下側域へ突出する異物類掻落し体154が、棒状部材151に引っ掛かった異物類やこの異物類によって保持されている硬貨を掻き落とすことができる。例えば、セロハンテープや糸などの異物類の場合には、これら異物類に異物類掻落し体154が引っ掛かれば、異物類掻落し体154の縁部154aの角部で異物類を切断し、下方の貯留繰出部18に落下させることができる。したがって、硬貨の放出の障害となる異物類を取り除き、硬貨を確実に落下させることができる。
仮に、落下しない硬貨は受皿15の縁部153と異物類掻落し体154との間に嵌まり込んで受皿15とともに移動し、この硬貨の先端が後側のガイド板144と取付部材152との間に嵌まり込むことにより、硬貨が受皿15とガイド板144および取付部材152との間に挟まって受皿15が閉鎖位置の手前で停止するため、エラーとなって異常を検知できる。
なお、このように、落下しない硬貨が受皿15の縁部153と異物類掻落し体154との間に嵌まり込んで受皿15とともに移動し、この硬貨の先端が後側のガイド板144と取付部材152との間に嵌まり込むことにより、硬貨が受皿15とガイド板144および取付部材152との間に挟まって受皿15が閉鎖位置の手前で停止した場合には、受皿15を一旦開放移動させた後に再度閉塞移動させ、この受皿15の開閉動作を複数回繰り返すことにより、硬貨を落下させやすくなり、エラーの発生を低減できる。
また、シャッタ開閉用モータ160を駆動して入出金口シャッタ12を閉鎖する際、プーリ159とともに回転体170が回転し、この回転体170の突起部171が揺動部材166の受部168に当接することによりこの揺動部材166がばね169の付勢に抗して回動して当接部167がガイド板144から離反し、突起部171が揺動部材166の受部168から外れることによりばね169の付勢で揺動部材166が一気に回動して当接部167がガイド板144の背部側に衝突し、この衝突が繰り返されることで硬貨受部14に振動を付与する。入出金口シャッタ12が閉鎖しても、所定時間はシャッタ開閉用モータ160の駆動を継続し、硬貨受部14に振動を付与する。そのため、ガイド板143,144の内面に貼り付いた硬貨を受皿15内へ確実に落下させたり、第1位置から第2位置に回動した受皿15内に残る硬貨を確実に下方へ落下させることができる。
貯留繰出部18に送り込んだ入金硬貨は、上述したように貯留繰出部18から硬貨通路29に1枚ずつ送り込み、硬貨識別部38で識別する。
硬貨識別部38での識別の結果、正規の入金硬貨は金種別硬貨分岐部40a〜40fで金種別に分岐し、金種別シュート50a〜50fを通じて金種別硬貨一時保留部61a〜61fに金種別に一時保留する。金種別硬貨一時保留部61a〜61fでは、図5に示すように、保留枠67の底面を投出板68で閉塞しており、保留枠67に受け入れた入金硬貨を上下方向に重積状態で一時保留する。
制御部201では硬貨識別部38での識別結果から金種別硬貨一時保留部61a〜61fに一時保留する入金硬貨の枚数および金種別硬貨収納投出部62a〜62fに収納した硬貨収納枚数をカウントし、これらカウント値が予め設定された満杯量に達した金種については、それ以降に硬貨識別部38で識別される正規の入金硬貨をオーバーフロー硬貨として取り扱う。このオーバーフロー硬貨は、最上流のオーバーフロー硬貨分岐部39で分岐し、オーバーフロー硬貨用シュート49を通じて搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77に送り込み、一括して一時保留する。
硬貨識別部38での識別の結果、不適正と判断されたリジェクト硬貨は、硬貨通路29の第2の通路部32の末端まで搬送し、硬貨受部14に送り込む。このとき、硬貨受部14の受皿15はリジェクト硬貨を受収可能な状態にある。入出金口13の入出金口シャッタ12を開放し、操作者が硬貨受部14からリジェクト硬貨を取り出すことによって入出金口シャッタ12を閉鎖する。
そして、硬貨識別部38で硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18および硬貨通路29を停止して入金送り込み動作を完了し、その後、入金硬貨の識別結果を操作者に対して表示し、入金の確認をとる。
操作者が操作指令部202によって入金承認の操作をした場合で、オーバーフロー硬貨がなかった場合には、金種別硬貨一時保留部61a〜61fの投出板68を後退位置(図5に示す位置より左方向に移動した位置)に移動させ、保留枠67の底面を開口させ、重積状態に一時保留させていた一時保留硬貨を金種別硬貨収納投出部62a〜62fの収納筒部71に収納する。
また、操作者が操作指令部202によって入金承認の操作をした場合で、オーバーフロー硬貨があった場合には、金種別硬貨一時保留部61a〜61fに一時保留していた一時保留硬貨は、上述したように投出板68の後退位置への移動によって金種別硬貨収納投出部62a〜62fの収納筒部71に収納する。
搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77に一括一時保留していたオーバーフロー硬貨は、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動により、上述したように搬送コンベヤ63から貯留繰出部18を通じて硬貨通路29に送り込み、硬貨通路29の補充環流硬貨分岐部41で分岐し、補充環流硬貨用シュート51を通じて硬貨カセットユニット64の補充環流硬貨収納部94に収納する。
硬貨識別部38でオーバーフロー硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63を停止し、入金送り込み動作から入金収納動作までの一連の入金処理を完了する。
また、操作者が操作指令部202によって入金不承認の操作をした場合には、金種別硬貨一時保留部61a〜61fの保留枠67を搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77の上方の返却位置に移動させ、保留枠67に一時保留していた全ての硬貨を搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77に放出する。このとき、搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77にオーバーフロー硬貨を一時保留していた場合には、保留枠67から放出される硬貨と一緒になる。
搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77上の返却硬貨は、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動により、上述したように搬送コンベヤ63から貯留繰出部18を通じて硬貨通路29に送り込み、硬貨通路29の末端まで搬送して硬貨受部14の受皿15に送り込む。全ての返却硬貨を硬貨受部14の受皿15に送り込んだら、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63を停止し、入出金口13の入出金口シャッタ12を開放し、操作者が硬貨受部14の受皿15から返却硬貨を取り出すことによって入出金口シャッタ12を閉鎖する。これにより、入金送り込み動作から入金返却動作までの一連の処理を完了する。
次に、出金処理について図11を参照して説明する。
操作者が操作指令部202によって出金貨幣値(金額または金種と枚数)を入力し、スタートを指令することにより、金種別硬貨収納投出部62a〜62fの出金金種に該当する収納筒部71において、収納されている重積硬貨を支承部材72によって上昇させ、収納筒部71の上部を閉塞する位置に位置される保留枠67の下面に重積硬貨を当接させ、往復移動させる投出板68によって最上位の重積硬貨つまり出金硬貨を収納筒部71から搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77上に投出する。続けて投出する金種がある場合には、同様に重積硬貨を上昇させ投出板68によって投出する。出金金種に該当しない金種および出金枚数分を投出し終えた金種については、重積硬貨を下降させ、硬貨の投出を停止する。
搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77上に投出された出金硬貨は、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動により、上述したように搬送コンベヤ63から貯留繰出部18を通じて硬貨通路29に送り込み、硬貨識別部38で識別する。
硬貨識別部38での識別の結果、正規の出金硬貨は硬貨通路29の第2の通路部32の末端まで搬送して硬貨受部14に送り込む。
不適正と判断されたリジェクト硬貨は第2分岐部43で分岐し、第2の振分シュート53の振分部57および運用リジェクト硬貨用シュート58を通じて硬貨カセットユニット64の運用リジェクト硬貨収納部97に収納させる。リジェクト硬貨が発生した場合には、出金貨幣値に不足する金種硬貨を金種別硬貨収納投出部62a〜62fから再投出させる。
出金貨幣値分の出金硬貨を硬貨受部14に送り込んだら、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63を停止し、入出金口13の入出金口シャッタ12を開放し、操作者が硬貨受部14の受皿15から出金硬貨を取り出すことによって入出金口シャッタ12を閉鎖する。これにより、出金処理を完了する。
次に、途中補充処理について図12を参照して説明する。
出金処理によって金種別硬貨収納投出部62a〜62fの金種別の硬貨の収納量が所定量以下に低下した場合に、環流処理である途中補充処理を自動的に開始する。この途中補充処理では、初期補充処理と同様に、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動を開始し、モータM11の駆動によって放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を一体に開放移動させ、放出口94cおよび受入口102を開放する。これにより、補充環流硬貨収納部94に収納していた補充硬貨を傾斜底面94dの傾斜によって自重で放出口94cから全量放出させ、受入口102を通じて、搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77上、つまり硬貨受収部81に全量受収させる。
補充環流硬貨収納部94に収納していた補充硬貨を全量放出したことを図示しないセンサで検知することにより、モータM11の駆動によって放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を一体に閉鎖移動させ、放出口94cおよび受入口102を閉鎖する。これにより、補充環流硬貨収納部94に硬貨の受収が可能な状態とする。
搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77に全量受収した補充硬貨は、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動により、上述したように搬送コンベヤ63から貯留繰出部18を通じて硬貨通路29に送り込み、硬貨識別部38で識別する。
硬貨識別部38での識別の結果、正規の補充硬貨は、初期補充処理と同様に、金種別硬貨分岐部40a〜40fで金種別に分岐し、金種別シュート50a〜50fおよび金種別硬貨一時保留部61a〜61fの保留枠67を通じて、金種別硬貨収納投出部62a〜62fの収納筒部71に直接収納する。
制御部201では硬貨識別部38での識別結果から金種別硬貨収納投出部62a〜62fに収納する補充硬貨の枚数をカウントし、カウント値が予め設定された満杯量に達した金種については、それ以降に硬貨識別部38で識別される正規の補充硬貨をオーバーフロー硬貨として取り扱う。このオーバーフロー硬貨は、補充環流硬貨分岐部41で分岐し、補充環流硬貨用シュート51を通じて硬貨カセットユニット64の補充環流硬貨収納部94に収納する。このとき、補充環流硬貨収納部94の放出口94cは放出口シャッタ101によって既に閉塞されているため、補充環流硬貨収納部94に収納した補充硬貨は放出されることなく収納状態に保たれる。
硬貨識別部38での識別の結果、不適正と判断されたリジェクト硬貨は、オーバーフロー硬貨と同様に、補充環流硬貨分岐部41で分岐し、補充環流硬貨用シュート51を通じて硬貨カセットユニット64の補充環流硬貨収納部94に回収収納する。
そして、硬貨識別部38で補充硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63を停止し、途中補充処理を完了する。
次に、機体11の前面側からの追加補充について図13を参照して説明する。
係員が補充硬貨を機体11の前面側から追加補充する場合に、係員が操作指令部202で硬貨受部14からの追加補充を指令することにより、入出金口13の入出金口シャッタ12を開放し、さらに、係員が補充硬貨を入出金口13を通じて硬貨受部14に投入することにより、硬貨受部14の受皿15上の補充硬貨を図示しないセンサで検知して入出金口シャッタ12を閉鎖する。貯留繰出部18および硬貨通路29の駆動を開始し、硬貨受部14の受皿15の回動によって投入された補充硬貨をシュート16に放出し、このシュート16を通じて貯留繰出部18に送り込む。硬貨受部14では補充硬貨の放出後に受皿15を戻して硬貨の受収を可能な状態とする。
このときも、硬貨入金時と同様に、入出金口13に投入される補充硬貨に異物類が混入していても、受皿15が第2位置から第1位置に向かう際に、この受皿15の第2位置から第1位置に向かう先端域から各棒状部材151の近傍でかつ棒状部材151より下側域へ突出する異物類掻落し体154が、棒状部材151に引っ掛かった異物類やこの異物類によって保持されている補充硬貨を掻き落とし、補充硬貨の放出の障害となる異物類を取り除き、補充硬貨を確実に落下させることができる。仮に、落下しない補充硬貨は、受皿15の縁部153および異物類掻落し体154とガイド板144および取付部材152との間に挟まって受皿15が閉鎖位置の手前で停止するため、エラーとなって異常を検知できる。
さらには、シャッタ開閉用モータ160を駆動して入出金口シャッタ12を閉鎖する際、回転体170が回転し、この回転体170の回転に伴って揺動する揺動部材166の当接部167がガイド板144の背部側に周期的に衝突し、硬貨受部14に振動を付与する。入出金口シャッタ12が閉鎖しても、所定時間はシャッタ開閉用モータ160の駆動を継続し、硬貨受部14に振動を付与する。そのため、ガイド板143,144の内面に貼り付いた補充硬貨を受皿15内へ確実に落下させたり、第1位置から第2位置に回動した受皿15内に残る補充硬貨を確実に下方へ落下させることができる。
貯留繰出部18に送り込んだ補充硬貨は、上述したように貯留繰出部18から硬貨通路29に1枚ずつ送り込み、硬貨識別部38で識別する。
硬貨識別部38での識別の結果、正規の補充硬貨は、金種別硬貨分岐部40a〜40fで金種別に分岐し、金種別シュート50a〜50fおよび金種別硬貨一時保留部61a〜61fの保留枠67を通じて、金種別硬貨収納投出部62a〜62fの収納筒部71に直接収納する。
制御部201では硬貨識別部38での識別結果から金種別硬貨収納投出部62a〜62fに収納する補充硬貨の枚数をカウントし、カウント値が予め設定された満杯量に達した金種については、それ以降に硬貨識別部38で識別される正規の補充硬貨をオーバーフロー硬貨として取り扱う。このオーバーフロー硬貨は、硬貨通路29の第2の通路部32の末端まで搬送して硬貨受部14に送り込む。このとき、硬貨受部14の受皿15はリジェクト硬貨を受収可能な状態にある。
硬貨識別部38での識別の結果、不適正と判断されたリジェクト硬貨は、オーバーフロー硬貨と同様に、硬貨通路29の第2の通路部32の末端まで搬送して硬貨受部14に送り込む。
入出金口13の入出金口シャッタ12を開放し、係員が硬貨受部14からオーバーフロー硬貨やリジェクト硬貨を取り出すことによって入出金口シャッタ12を閉鎖する。
そして、硬貨識別部38で硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18および硬貨通路29を停止し、追加補充動作を完了する。
なお、追加補充は、機体11の背部側からも可能であり、予め、補充環流硬貨収納部94に収納されている硬貨を放出し、搬送コンベヤ63、貯留繰出部18、硬貨通路29を通じて回収硬貨収納部95に収納した後、補充環流硬貨収納部94の背部側に設けられている扉を開放して追加する補充硬貨を投入すれば、初期補充と同様にして補充処理ができる。
次に、取忘れ硬貨回収処理について図14を参照して説明する。
入金処理時に入金返却硬貨やリジェクト硬貨を硬貨受部14に送り込み、または出金処理時に出金硬貨を硬貨受部14に送り込み、入出金口13の入出金口シャッタ12を開放した後、硬貨受部14から硬貨が取り出されないか、取り残しがあるまま、所定時間以上経過すれば、硬貨受部14の硬貨を取り忘れ硬貨として取り込む取忘れ硬貨回収処理を開始する。
この取忘れ硬貨回収処理では、入出金口シャッタ12を閉じ、貯留繰出部18および硬貨通路29の駆動を開始し、硬貨受部14の受皿15の回動によって取忘れ硬貨をシュート16に放出し、このシュート16を通じて貯留繰出部18に送り込む。硬貨受部14では取り忘れ硬貨の放出後に受皿15を戻して硬貨の受収を可能な状態とする。
貯留繰出部18に送り込んだ取忘れ硬貨は、上述したように貯留繰出部18から硬貨通路29に1枚ずつ送り込み、硬貨識別部38で識別した後、第1分岐部42で分岐し、第1の振分シュート52の振分部54および取忘れ硬貨用シュート56を通じて硬貨カセットユニット64の取忘れ硬貨収納部96に収納する。
そして、硬貨識別部38で取忘れ硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63を停止し、取忘れ硬貨回収処理を完了する。
次に、異物返却回収処理について図15を参照して説明する。
入金処理時などにおいて、貯留繰出部18に入金硬貨を受け入れて繰り出し可能な入金硬貨を全て繰り出した後、繰り出すことができない変形硬貨や外国硬貨、入金硬貨とともに投入された例えばクリップなどを異物として貯留繰出部18から排除する異物返却回収処理を開始する。
この異物返却回収処理では、ホッパ20の開閉部21を開放してホッパ20内の異物を異物用シュート22に放出する。異物用シュート22に放出された異物は、振分部23を通じてシュート部24から異物返却口26に排出して返却するか、振分部23を通じてシュート部25から異物回収箱27に回収する。異物の排出後にホッパ20の開閉部21を閉鎖し、異物返却回収処理を完了する。
上述したように、循環式硬貨入出金機の構成では、硬貨入金時や、機体11の前面側からの補充硬貨の追加時などに、入金硬貨や補充硬貨ととともに異物類が投入されても、受皿15が開放された第2位置から閉塞する第1位置に向かう際に、この受皿15の第1位置へ向かう先端域から複数の棒状部材151の近傍でかつ棒状部材151より下側域へ突出する異物類掻落し体154が、棒状部材151に引っ掛かった異物類を掻き落とすため、硬貨の放出の障害となる異物類を取り除き、硬貨不足という現金障害を生じるのを防止できる。
また、図16に、受皿15の異物類掻落し体154の他の例を示し、異物類掻落し体154の先端に、受皿15の回転軸線146の方向に伸びて棒状部材151の下側に位置する先端部位154bを設ける。この先端部位154bにより、特にセロハンテープや糸などの異物類が棒状部材151に引っ掛かっている場合にその異物類を切断させやすく、棒状部材151に引っ掛かった異物類をより確実に掻き落とすことができる。
なお、硬貨入金口装置は、循環式硬貨入出金機に限らず、硬貨入金機、硬貨計数機、硬貨両替機などにも適用できる。
本発明の一実施の形態を示す硬貨入金口装置の断面図である。 同上硬貨入金口装置の受皿の平面図である。 同上硬貨入金口装置を適用した循環式硬貨入出金機の概略右側面図である。 同上循環式硬貨入出金機の概略背面図である。 同上図3のA−A矢視の断面図である。 同上循環式硬貨入出金機の硬貨通路および金種別硬貨分岐部群の斜視図である。 同上硬貨通路、各分岐部および各シュートの模式図である。 同上循環式硬貨入出金機の硬貨カセットユニットの平面図である。 同上循環式硬貨入出金機の制御部のブロック図である。 同上循環式硬貨入出金機の初期補充処理を示す説明図である。 同上循環式硬貨入出金機の出金処理を示す説明図である。 同上循環式硬貨入出金機の途中補充処理を示す説明図である。 同上循環式硬貨入出金機の機体の前面側からの追加補充処理を示す説明図である。 同上循環式硬貨入出金機の取忘れ硬貨回収処理を示す説明図である。 同上循環式硬貨入出金機の異物返却回収処理を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態を示す硬貨入金口装置の受皿の断面図である。
符号の説明
13 硬貨入金口としての入出金口
15 受皿
18 硬貨処理部の一部を構成する貯留繰出部
146 回転軸線
151 棒状部材
154 異物類掻落し体
154b 先端部位

Claims (2)

  1. 硬貨入金口に投入されたばら硬貨を一時的に保持した後、下方の硬貨処理部へ落下放出させる硬貨入金口装置であって、
    前記硬貨入金口に投入されたばら硬貨を受け入れて保持する第1位置と保持したばら硬貨を下方へ落下放出させる第2位置との間を、回転軸線を中心に回動する受皿と、
    この受皿の回転軸線方向に所定間隔をおきかつ第1位置にある受皿の下側の近接位置に配置され、ばら硬貨の落下放出を許容するとともに棒金の落下放出を阻止して保持する複数の棒状部材と、
    前記受皿の第2位置から第1位置に向かう先端域から複数の棒状部材の近傍でかつ棒状部材より下側域へ突出し、受皿が第2位置から第1位置に向かう際に棒状部材に引っ掛かった異物類を掻き落とす異物類掻落し体と
    を具備していることを特徴とする硬貨入金口装置。
  2. 異物類掻落し体の先端には受皿の回転軸線方向に伸び棒状部材の下側に位置する先端部位が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の硬貨入金口装置。
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