JP2006201621A - 電子鍵盤楽器 - Google Patents

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貴一 竹本
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Abstract

【課題】鍵盤を備えた電子ピアノにおいて、押鍵或いは離鍵されてから実際に発音或いは消音されるまでの時間差を低減させることにより、演奏者に演奏時の違和感を与えることのない電子鍵盤楽器を提供する。
【解決手段】鍵10の裏面にマーク30を設け、このマーク30を、光ファイバケーブル34を介してCCDカメラ76により周期的に撮像する。そして、この撮像画像の変化に基づいて、鍵10の位置、速度、加速度を検出する。このような鍵10の動作の検出方法によると、その検出結果から鍵10の動きを予測することができるので、予測に基づいて押鍵或いは離鍵処理を開始するタイミングを早めることができる。したがって、押鍵或いは離鍵されてから実際に発音或いは消音されるまでの時間差を低減することができることから、演奏者に演奏時の違和感を与えることのない電子鍵盤楽器を提供できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子鍵盤楽器に関する。
従来、鍵盤を有する電子楽器や、アコースティック楽器に電子楽器の機能を追加した鍵盤を有する楽器においては、鍵盤の下にスイッチを配置し、スイッチが鍵盤の動作で押されてオン、オフされることにより、押鍵或いは離鍵を検出する方法が知られている(例えば特許文献1等参照)。
上記の方法によれば、鍵盤が演奏者により押下された際、それに伴って鍵盤の下に配置されたスイッチが鍵盤に押されオンの状態になると、電子楽器の制御装置が押鍵されたと判断して発音の処理を行い、電子楽器の電子音源から電子音を発生させる。逆に、鍵盤が演奏者により離され元の位置に戻る際、それに伴って前記スイッチがオフの状態になると、前記制御装置は離鍵されたと判断して消音の処理を行い、電子楽器の電子音源から発せられている電子音を消す。
特開平5ー165475号
ところで、もともと上記のような電子楽器においては、制御装置が押鍵或いは離鍵を検知してから実際に発音させたり消音させたりするまでに、処理遅れや回路の特性等により通常数ミリから数十ミリ秒程度の時間がかかる。
また、ソフトウエアにて音源の処理を行う場合には、高速なCPUを用いても、制御装置が押鍵或いは離鍵を検出してから実際に発音させたり消音させたりするまでに、同様に処理遅れや回路の特性等により数十ミリから数百ミリ秒程度の時間がかかる。
したがって、上記のような従来の電子楽器においては以下のような問題があった。すなわち、制御装置は、鍵盤の下に設けられたスイッチのオン、オフを検知してから発音或いは消音の処理をするようにしているため、電子楽器の演奏者が押鍵してから実際に発音されるまで、或いは離鍵してから実際に消音されるまでの時間が大きなものとなり、演奏者は違和感を感じることになる。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、演奏者に演奏時の違和感を与えることのない電子鍵盤楽器を提供することを目的とする。
係る目的を達成するためになされた請求項1に記載の電子鍵盤楽器は、鍵が設けられた鍵盤と、電子音を発する音源と、前記鍵の動作を検出する検出手段と、その検出手段が検出した前記鍵の動作に基づき前記音源を制御する制御手段と、を備えた電子鍵盤楽器において、
前記検出手段として、
前記鍵に設けられ、撮像により識別が可能な識別パターンと、
前記識別パターンに投光するように設置された光源と、
前記識別パターンからの反射光が入射するように設置された複数の光ファイバからなる受光ケーブルと、
撮像素子が配置された撮像面に前記受光ケーブルの一端が配置され、前記撮像素子により前記識別パターンを周期的に撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により周期的に撮像された前記識別パターンの撮像画像の変化に基づき、前記鍵の動作として、前記鍵の速度及び加速度を検出する動作検出手段と、
を備えたことを特徴とする。
このように構成された請求項1に記載の電子鍵盤楽器においては、撮像手段が鍵に設けられた識別パターンを周期的に撮像し、その撮像画像の変化に基づいて、動作検出手段が、操作された鍵の速度及び加速度を検出する。そして、その検出結果に基づいて音源が制御手段により制御される。
よって、この請求項1に記載の電子鍵盤楽器によれば、鍵の速度及び加速度に基づいて鍵の動きを予測することで、押鍵或いは離鍵処理を開始するタイミングを早めることができる。つまり、鍵が操作されてから発音或いは消音されるまでの時間差を低減(或いは削減)することができる。
また、操作された鍵の速度及び加速度、言い換えると鍵操作の強弱、を検出して音源に反映させることができる。さらに、識別パターンを周期的に撮像することで、鍵の非常に速い動き或いは遅い動きも検出できることから、鍵操作を確実に音源に反映できるようになる。したがって、この請求項1に記載の電子鍵盤楽器によれば、アコースティック鍵盤楽器の演奏感覚により近い電子鍵盤楽器を提供することができる。
また、鍵の動きを検出する機構が、スイッチ式等に比べてスペースをとらないことから、鍵を備える鍵盤の省スペース化を図ることができ、曳いては電子鍵盤楽器全体を小さくすることができる。
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子鍵盤楽器において、前記鍵と前記受光ケーブルを複数組備えるとともに、
前記受光ケーブルの前記撮像面側の端は、前記撮像面に対して並べて配置されることを特徴とする。
このように構成された請求項2に記載の電子鍵盤楽器においては、鍵が複数備えられており、各鍵に対応して設けられた受光ケーブルの一端が撮像手段の撮像面に並べて配置されていることから、撮像手段は、各鍵に個々に設けられた識別パターンを一括して撮像できる。したがって、各鍵の動作を一括して検出することできるので、各鍵相互の動作が速い場合においても、確実に各鍵の動作を検出して音源に反映させることができる。
また、一括して撮像するように構成することでその構成を簡単にできるので、コストを低減させることができる。
以下、本発明が適用された実施形態の電子ピアノについて、図面を用いて説明する。
まず、図1は、本実施形態の電子ピアノ1の外観を表す説明図である。
図1に示すように、本実施形態の電子ピアノ1は、本体部2と脚部3とから構成されている。
本体部2は、左右一対の側板4の上半部に支持され、両側板4の間から前方に突出するように設けられた棚板5と、各側板4の内側から前方に張り出し、棚板5の両側を挟むように設けられた左右一対の腕木6とによって外装が構成された部分である。
この本体部2の棚板5上には、複数の鍵10から構成される鍵盤11が設置されており、この鍵盤11の奥側、言い換えると、演奏者と対向する側には、コントロールパネル7が配置されている。
脚部3は、両側板4の下半部と、各側板4の下端に取り付けられたベース9とによって構成されている。脚部3の前部は、前板8で覆われ、この前板8と電子ピアノ1の裏側を覆う板(図示せず)とで囲まれた空間には、スピーカなどの音響装置(図示せず)が内蔵されている。そしてこの脚部3の下部中央には3つのペダル12が設けられている。
次に、鍵盤11の構成について、図2を用いて説明する。
鍵盤11は、複数の鍵10により構成されており、鍵10は、バランスピン22を支点として揺動可能に支持されている。シャーシ20上に設けられたバランスピンホルダ24には、図示しない凹部が設けられており、この凹部にバランスピン22が挿入され、鍵10の揺動支点とされている。
さらに、シャーシ20上において、鍵10の前端部に位置する箇所には、フロントピン26を備えたフロントピンホルダ28が設けられており、フロントピン26は、鍵10前端部の図示しない孔部に挿入されることにより、鍵10が左右に振れるのを防止している。
また、複数の鍵10の裏面にはそれぞれ、識別パターンとしてのマーク30が貼付されている。なお、このマーク30は、図3に示すように、四角の枠内に、鍵盤の長手方向と垂直な方向に引かれた複数の線(横線)と、四角における1つの対角線とからその図形が形成されている。そして、このマーク30の下方のシャーシ20上には、光源としてのLED40(LIght Emitting Diodes)が設けられており、LED40から出射された光がマーク30に投光されるように構成されている。
また同様に、マーク30の下方のシャーシ20上には、複数の光ファイバ32から構成される受光ケーブルとしての光ファイバケーブル34が、ケーブル支持部材38によって、その先端がマーク30に向かうように支持されている。また、この光ファイバケーブル34の先端には、マーク30からの光(反射光)を集光して結像させるためのレンズ36が備えられている。
以上のような構成により、LED40からの出射光は、マーク30に投光され、さらにマーク30からの反射光は光ファイバケーブル34に入射される。そして、後述する撮像手段としてのCCD部78が、光ファイバケーブル34を介してマーク30を周期的に撮像する。なお、CCD部78は、マーク30の一部分を撮像するが、鍵10の揺動範囲において、撮像画像中にマーク30の横線及び対角線の一部が必ず含まれるようにされている(図3参照)。
次に、撮像手段としてのCCD部78の構成について、図4を用いて説明する。図4に示すように、CCD部78は、CCDカメラ76とCCDインタフェース74(以下、CCDI/F)とから構成されている。光ファイバケーブル34のマーク30と反対側の端は、それぞれケーブルホルダ50に規則的に並べて設けられた貫通孔に保持されており、さらにケーブルホルダ50は、光ファイバケーブル34のその端が、CCDカメラ76の撮像素子が備えられた撮像面に向かうように配置されている。
すなわち、光ファイバケーブル34においてマーク30と反対側の端から出射された光は、CCDカメラ76の撮像面に入射されることになり、これによりマーク30を撮像できる。マーク30は、水平面に対して斜めに設けられた鍵10の裏面に貼付されていることから、その撮像位置により、マーク30を構成する対角線の位置及び各横線の太さや間隔が相対的に異なって撮像される。すなわち、例えば鍵10の初期位置(揺動範囲の上端)では、撮像画像中において横線の間隔は狭くなり、対角線は上端に現れる。また、鍵10が押下され、鍵10の長手方向がほぼ水平方向となる位置では、撮像画像中において横線の間隔は相対的に大きくなり、対角線は中央に現れる。このようにして、マーク30の撮像画像に基づいて鍵10の位置を検出することができる。ここで、例えばマーク30は対角線のみで構成することもできるが、上記のように横線を用いることでより確実に鍵10の位置を検出できるようになる。
なお、このCCD部78は、後述する制御装置の一部をなすものであり、図1における前板8と電子ピアノ1の裏側を覆う板(図示せず)とで囲まれた空間に内蔵されている。
次に、図5は、本実施形態の電子ピアノ1に備えられた制御装置を表すブロック図である。なお、この制御装置は、図1における前板8と電子ピアノ1の裏側を覆う板(図示せず)とで囲まれた空間に内蔵されている。
CPU60は、当該電子ピアノ1を統括制御するものであり、システムバス80を介して、CPU60にて実行される各種プログラムを格納するROM62と、各種データを一時的に記憶するRAM64とにアクセス可能にされている。
また、このCPU60には、システムバス80を介して、操作子66、音源回路68(以下、TG)、及び動作検出手段としてのデジタル信号処理回路70(以下、DSP)が接続されている。
コントロールパネル7及びペダル12等の操作を表す操作信号は、操作子66を介してCPU60に入力される。
また、DSP70は、CCDI/F74を介してCCDカメラ76と接続されており、CCDカメラ76から入力される信号に基づいてマーク30の画像を表す画像データ(撮像画像に相当)を形成し、さらにその画像データから各種処理を行い、その処理結果をCPU60に入力する。なお、このDSP70が実行する処理については後述する。また、DSP70にはインタフェース72(以下、I/F)が接続されており、DSP70が実行する処理に関するプログラム等を、I/F72を介してDSP70に入力することができる。
そして、CPU60は、操作子66から入力された操作信号或いはDSP70から入力された鍵10の動作を表す鍵操作信号に基づいて、電子音信号を発生するTG68を制御する。
次に、図6は、DSP70が繰り返し実行するメインルーチンの処理を表すフローチャートである。
このメインルーチンの処理においては、まずS200にて、各鍵10について、マーク30の撮像処理を行う。具体的には、CCDカメラ76から入力される信号に基づいてデジタル信号処理を行い、マーク30の画像データを形成する。
次に、S210へ移行し、S200において形成したマーク30の画像データをRAM64に送る。RAM64では、マーク30の画像が一時記憶される。
続くS220においては、RAM64に記憶されたマーク30の画像データに基づいて、各鍵10について操作の有無を判断する。具体的には、各鍵10について、RAM64に記憶されたマーク30の画像データが少なくとも2つ以上あり、それらの画像データが異なるものであった場合に、その鍵10が操作されたと判断する。逆に、画像データが同一であったり、画像データが1つしかないような場合は、鍵10が操作されていないと判断する。なお、以下の説明では、鍵10が操作されたことを、鍵操作イベントがあったと記載する。
このような、S220において、鍵操作イベントがないと判断すると、再びS200へ戻り、撮像処理を行う。逆に、鍵操作イベントがあると判断すると、次にS230へ移行し、鍵操作イベントがある鍵10、すなわち操作された鍵10を検出する。
次に、S240へ移行し、その鍵10の位置及び速度を検出する。具体的には、RAM64に記憶されたマーク30の複数の画像データのうち、最新の画像データとその1つ前の画像データに基づいて、鍵10の位置をそれぞれ検出し、さらにその変位量と撮像周期とから鍵10の速度を検出する。
続く、S250においては、検出した鍵10の最新の速度とその1つ前の速度とからさらに加速度を計測する。
なお、このS230〜250における処理は、本発明における動作検出手段が実行する処理に相当する。
そして、次にS260へ移行して、検出した鍵10の位置と速度と加速度とを表す信号(鍵操作信号)をCPU60へ入力する。その後、再びS200へと戻り、上記のような処理を繰り返し実行する。
次に、図7はCPU60が繰り返し実行するメインルーチンの処理を表すフローチャートである。
このメインルーチンの処理は、CPU60が接続された回路の電源がオンされると開始される。電源がオンされると、CPU60は、まずS300において各種の初期化処理を行う。
次に、S310へ移行し、イベントが発生したか否かを判断する。なお、このS310では、DSP70からの鍵操作信号を受信するか、操作子66から入力されるコントロールパネル7或いはペダル12等の操作信号を受けた場合に、イベントが発生したと判断する。
そして、そのS310にてイベントが発生したと判断すると、次にS320へ移行し、各操作信号に応じたイベント処理を行う。つまり、鍵操作イベント処理或いは通常イベント処理を行うのであるが、このイベント処理については後述する。
逆に、S310にてイベントがないと判断すると、次にS330へと移行し、その他の処理を行う。なお、その他の処理とは、CPU60が、情報処理装置を制御する制御装置として通常実行する処理を表す。
次に、図8は、図7のS320の処理において開始されるイベント処理を表すフローチャートである。
このイベント処理においては、まず、S400において、DSP70から鍵操作信号を受信したか否かを判断する。鍵操作信号を受信したと判断すると、次に、S410へ移行し、鍵操作信号に基づいた発音或いは消音処理(鍵操作イベント処理)を行う。具体的には、鍵操作信号、すなわち鍵10の位置と速度と加速度とを表す信号から鍵10の動作を予測し、さらにこの予測結果から押鍵或いは離鍵の判断を行い発音或いは消音処理を行う。
さらに言うと、例えば操作者により鍵10が押下され、鍵10がその揺動範囲の下端(押鍵位置)に至る直前の位置において、DSP70が検出した鍵10の速度或いは加速度が予め設定された値よりも大きいと、CPU60は、鍵10は押鍵位置に到達する、すなわち鍵10は押鍵されると判断して発音処理を開始する。また同様に、鍵10が押鍵位置から初期位置に戻る際に、その過程のある位置において、DSP70が検出した鍵10の速度或いは加速度が予め設定された値よりも大きいと、CPU60は、鍵10は離鍵されると判断して消音処理を開始する。
なお、この発音或いは消音処理は公知のものであるので、ここでは詳しい説明を省略する。
逆に、S400において、鍵操作信号を受信していないと判断すると、次に、S420へ移行し、その他の処理を行う。なお、このその他の処理とは、操作子66より入力されたコントロールパネル7或いはペダル12等の操作信号に基づいた通常イベント処理であり、ビブラート処理や音量処理等がある。なお、このビブラート処理や音量処理は公知のものであるので、ここでは詳しい説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態の電子ピアノ1は、鍵10の裏面にマーク30が貼付されており、このマーク30の下方に設けられたLED40及び光ファイバケーブル34と、光ファイバケーブル34のマーク30と反対側の端に備えられたCCDカメラ76とにより、マーク30を周期的に撮像する。そして、マーク30の撮像画像及び撮像画像の変化に基づいて、鍵10の位置と速度と加速度とを検出する。
よって、本電子ピアノ1によれば、検出した鍵10の位置と速度と加速度とから鍵10の動作を予測できるので、発音或いは消音処理をその予測結果に基づいて開始するようにすることができ、鍵10が押鍵或いは離鍵されてから実際に発音或いは消音されるまでの時間差を低減させることができる。すなわち、通常のスイッチ式のように、スイッチがオン、オフされてから発音或いは消音処理していたのでは、鍵10が操作されてから発音或いは消音されるまでに時間差が生じてしまっていたが、本電子ピアノ1によれば、発音或いは消音処理の開始のタイミングを早めることができるので、この時間差を低減(或いは削減)することができる。
また、検出した鍵10の速度及び加速度、言い換えると、鍵10の操作の強弱を音源に反映させることで、グランドピアノ等のアコースティックピアノの演奏感覚により近い電子ピアノ1を提供することができる。
また、本電子ピアノ1によれば、鍵10の動作を検出する機構が、スイッチ式等に比べてスペースをとらないことから、鍵盤11が占有するスペースを抑えることができ、曳いては電子ピアノ1全体の省スペース化を図ることができる。
さらに、本電子ピアノ1では、光ファイバケーブル34のマーク30側の端にレンズ36を備えているので、マーク30をより鮮明に撮像することができる。したがって、DSP70は、マーク30の撮像画像の変化をより確実に認識できるようになり、これにより鍵10の操作が確実に音源に反映されることになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内にて種々の形態を採ることができる。
例えば、上記実施形態では、電子ピアノについて説明したが、鍵を備える電子楽器であれば、本発明を適用することで同様の効果が得られる。
また、上記実施形態では、識別パターンとして、図3に示すようなマーク30を用いているが、撮像位置により線の位置や太さ、或いは線同士の間隔が相対的に変化するようなものであれば、どのようなマークを用いてもよい。(例えば、斜め線2本とか、極端には点1つ等でもよい。)
また、上記実施形態では、光源としてLED40を各鍵10毎に設けているが、一様に細長い照明を用いて、鍵10に個々に設けられたマーク30にまとめて投光するような構成としてもよい。
本実施形態の電子ピアノの外観を表す説明図である。 本実施形態の電子ピアノにおける鍵盤の構成を表す説明図である。 マークを表す説明図である。 本実施形態の電子ピアノを構成するCCD部を表す説明図である。 本実施形態の電子ピアノが備える検出装置の構成を表すブロック図である。 本実施形態の電子ピアノが備えるDSPが繰り返し行うメインルーチンの処理を表すフローチャートである。 本実施形態の電子ピアノが備えるCPUが繰り返し行うメインルーチンの処理を表すフローチャートである。 本実施形態の電子ピアノが備えるCPUが行うイベント処理を表すフローチャートである。
符号の説明
1…電子ピアノ、2…本体部、3…脚部、4…側板、5…棚板、6…腕木、7…コントロールパネル、8…前板、9…ベース、10…鍵、11…鍵盤、12…ペダル、22…バランスピン、24…バランスピンホルダ、26…フロントピン、28…フロントピンホルダ、30…マーク、32…光ファイバ、34…光ファイバケーブル、36…レンズ、38…ケーブル支持部材、40…LED、50…ケーブルホルダ、60…CPU、62…ROM、64…RAM、66…操作子、68…音源回路、70…デジタル信号処理回路、72…I/F、74…CCDI/F、76…CCDカメラ、78…CCD部、80…システムバス

Claims (2)

  1. 鍵が設けられた鍵盤と、電子音を発する音源と、前記鍵の動作を検出する検出手段と、その検出手段が検出した前記鍵の動作に基づき前記音源を制御する制御手段と、を備えた電子鍵盤楽器において、
    前記検出手段として、
    前記鍵に設けられ、撮像により識別が可能な識別パターンと、
    前記識別パターンに投光するように設置された光源と、
    前記識別パターンからの反射光が入射するように設置された複数の光ファイバからなる受光ケーブルと、
    撮像素子が配置された撮像面に前記受光ケーブルの一端が配置され、前記撮像素子により前記識別パターンを周期的に撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により周期的に撮像された前記識別パターンの撮像画像の変化に基づき、前記鍵の動作として、前記鍵の速度及び加速度を検出する動作検出手段と、
    を備えたことを特徴とする電子鍵盤楽器。
  2. 前記鍵と前記受光ケーブルを複数組備えるとともに、
    前記受光ケーブルの前記撮像面側の端は、前記撮像面に対して並べて配置されることを特徴とする請求項1に記載の電子鍵盤楽器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100907592B1 (ko) * 2006-07-14 2009-07-14 야마하 가부시키가이샤 가동부를 모니터링하기 위한 광학 변환기 시스템, 광학변조기, 및 이를 사용하는 악기
US7675020B2 (en) 2006-08-28 2010-03-09 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. Input apparatus and methods having diffuse and specular tracking modes

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