JP4720564B2 - 楽音制御装置 - Google Patents

楽音制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4720564B2
JP4720564B2 JP2006078133A JP2006078133A JP4720564B2 JP 4720564 B2 JP4720564 B2 JP 4720564B2 JP 2006078133 A JP2006078133 A JP 2006078133A JP 2006078133 A JP2006078133 A JP 2006078133A JP 4720564 B2 JP4720564 B2 JP 4720564B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
finger
musical tone
key
musical
keyboard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006078133A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007256413A (ja
Inventor
吉就 中村
長谷部  雅彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2006078133A priority Critical patent/JP4720564B2/ja
Publication of JP2007256413A publication Critical patent/JP2007256413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4720564B2 publication Critical patent/JP4720564B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

この発明は、鍵盤上方における演奏者の指の動きに応じて楽音を制御する機能を有する楽音制御装置に関する。
電子楽器において、通常のギター音色とギターのハーモニクス音色を演奏操作の強度(ベロシティ)に応じて切り替える技術は、例えば、特許文献1により知られている。ここで、ギターにおけるハーモニクス奏法は、指を弦の振動の節(例えば、弦長の1/2の部分)に軽く触れた状態でピッキングをすると同時に指を離すという操作が一般的である。
特開2003−263159号公報
しかしながら、特許文献1のように、操作強度に応じて例えば強く操作したときにハーモニクス音を出すという技術では、実際のギターの演奏感覚と合わない。
この発明は、このような事情に鑑み、鍵盤上方における演奏者の指の動きに応じて楽音を制御することにより、ハーモニクス音のような楽音を、感覚に合った操作で発生することができる楽音制御装置を提供することを目的とする。
この発明の主たる特徴に従うと、鍵(14K)の上方(p0〜p2)における演奏者の指の位置を検出する位置検出手段(18,10;B1,B2)と、位置検出手段(18,10;B1,B2)により検出された指の位置に基づいて、演奏者の指が鍵(14K)に触れた後に当該鍵(14K)から離れた時点(t3)で楽音(第2楽音)を発音させる(1b,2b;B7)楽音制御手段(1;B3〜B12)とを具備する楽音制御装置〔請求項1〕が提供される。なお、括弧書きは、理解の便のために付記した実施例の対応する参照記号や用語等を表わす。
この発明による楽音制御装置において、楽音制御手段(1;B3〜B12)は、位置検出手段(18,10;B1,B2)により検出された指の位置に基づいて、演奏者の指が鍵(14K)の上方の所定空間(p2〜p1)を上から下に通過し当該鍵(14K)に触れた後に当該鍵(14K)から離れた時点(t3)で楽音(第2楽音)を発音させる(1b,2b;B7)〔請求項2〕ように構成することができる。また、音楽音御手段(1;B3〜B12)は、位置検出手段(18,10;B1,B2)により検出された指の位置に基づいて、演奏者の指が鍵(14K)から離れる前に当該鍵(14K)が操作されたとき(ta)は、前記楽音(第2楽音)とは異なる楽音(第1楽音)を発音させ、その後に指が鍵から離れたときには前記楽音(第2楽音)を発音させない(1a,2a;B8〜B10)〔請求項3〕ように構成することができる。
この発明の主たる特徴(請求項1)によると、鍵(14K)の上方(p0〜p2)における演奏者の指の位置を検出し(B1,B2)、指が鍵に触れた後、鍵から離れた時点(t3)で、例えば、ギター音色のハーモニクス音のように軽いタッチの特殊奏法を表現する楽音(第2楽音)を発音させる(1b,2b;B7)ように構成している。従って、この発明によれば、操作感覚に合った演奏を実現することができる。
この発明による楽音制御装置では、演奏者の指が鍵上方の所定空間(p2〜p1)を上から下に通過して楽音発生の意図があるとみなされ(B4)、さらに、指が鍵(14K)に接触した後に鍵(14K)から離れた場合(t3)、楽音(第2楽音)を発音させる(1b,2b;B5〜B7)ように構成しているので、楽音発生の意図がある場合にだけ楽音を発生させることができる(請求項2)。
また、この発明による楽音制御装置では、演奏者の指が鍵(14K)から離れる前に鍵(14K)が操作されたときは(ta)、例えば、ギター音色の通常音のように、鍵上方で指を離す演奏アクションに基づく楽音(第2楽音)とは異なり、標準的な奏法を表現する楽音(第1楽音)を発音させ、その後に指が鍵から離れた際には演奏アクションによる楽音(第2楽音)は発音させない(1a,2a;B8〜B10)ように構成しているので、鍵操作による楽音と鍵上方での演奏アクションによる楽音の両方が発音されてしまうことを防ぐことができる(請求項3)。
〔システムの概要〕
この発明による楽音制御装置の機能が組み込まれる電子音楽装置は、楽音制御処理を含む音楽情報処理機能を有する一種のコンピュータであり、演奏操作入力装置(鍵盤装置)を備えた電子楽器などの音楽専用機器や、演奏操作入力装置が外付けされ所定の音楽情報処理機能を有するパーソナルコンピュータ等の汎用の情報処理装置が用いられる。
図1は、この発明の一実施例による電子音楽装置のハードウエア構成ブロック図を示す。この電子音楽装置は、中央処理装置(CPU)1、ランダムアクセスメモリ(RAM)2、読出専用メモリ(ROM)3、外部記憶装置4、演奏操作検出回路5、設定操作検出回路6、表示回路7、音源回路8、効果回路9、指位置解析装置10、MIDIインターフェース(I/F)11、通信インターフェース(I/F)12などを備え、これらの要素1〜12はバス13を介して互いに接続される。
CPU1は、RAM2及ROM3と共にデータ処理部を構成し、楽音制御プログラムを含む所定の制御プログラムに従い、タイマによるクロックを利用して楽音制御処理を含む種々の音楽情報処理を実行する。RAM2は、これらの処理に際して必要な各種データを一時記憶するためのワーク領域として用いられる。また、ROM3には、これらの処理を実行するために、楽音制御プログラムを含む各種制御プログラム、プリセットされた楽音制御用データや演奏データ等が予め記憶される。
外部記憶装置4は、ハードディスク(HD)等の内蔵記憶媒体の外に、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)、フレキシブルディスク(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多目的ディスク(DVD)、スマートメディア(登録商標)等の小型メモリカード、等々、種々の可搬性の外部記録媒体を含み、任意の外部記憶装置4に任意の制御プログラムやデータを記憶することができる。
演奏操作検出回路5は、鍵盤(14K:図2参照)などの演奏操作子(演奏操作入力装置)14の操作内容を検出し、設定操作検出回路6は、スイッチやマウス等の設定操作子(パネル操作子)15の操作内容を検出し、それぞれ、検出内容に対応する情報をデータ処理部に導入する。表示回路7は、演奏や設定に必要な各種画面を表示するLCD等のディスプレイ16や、その他インジケータ/ランプを備え、これらの表示・点灯内容をデータ処理部からの指令に従って制御し、操作子14,15の操作に対する表示援助を行う。
音源回路8は、鍵盤に対する演奏操作に基いて操作鍵に対応する楽音信号を生成し、効果回路9は、効果付与DSPを有し、音源回路8からの楽音信号に効果を付与し、何れの回路もソフトウエアを含ませることができる。両回路8,9は、楽音信号生成部を構成し、各種楽音制御パラメータに基づいて楽音信号を制御することができる。効果回路9に後置されたサウンドシステム17は、D/A変換部やアンプ、スピーカを備え、効果回路9からの楽音信号に基づく楽音を発生する。
また、楽音信号生成部8,9は、記憶手段3,4に記憶された演奏データに基づいて自動演奏の楽音信号を生成したり、指位置解析装置10からの指位置情報に応じて、所定の楽音特性パラメータに基づく所定の楽音信号を生成することができる。
指位置解析装置10は、これに接続される指検出装置18と共に、鍵盤上方における演奏者の各指の位置を検出する指位置検出部を構成する。指検出装置18は、鍵盤上方空間における演奏者の動作を表わす指検出データを指位置解析装置10に送り、指位置解析装置10は、指検出データを解析し、鍵盤上方において演奏者の各指の左右方向(音高方向)の位置(鍵/音高位置)及び上下方向(押離鍵方向)の位置を表わす指位置情報をシステム本体に導入することができる。
指検出装置18は、複数の撮像カメラ(図2:18C)を備えた撮像装置で構成し、指位置解析装置10は画像解析(画像認識)装置で構成することができる。この場合、これらの撮像カメラによって鍵盤の上方領域を撮像し、画像解析装置10において、撮像された指の画像データを画像処理技術により解析し、鍵盤上方において演奏している指の位置を表わす指位置情報を得ることができる。
また、MIDII/F11には他のMIDI音楽機器30が接続され、他の音楽機器30との間でMIDI演奏データを授受し、この電子音楽装置で利用することができる。さらに、通信I/F12には、インターネットやローカルエリアネットワーク(LAN)などの通信ネットワーク40が接続され、外部のサーバコンピュータ50等から制御プログラムや各種データ等を受信し外部記憶装置4に保存することができる。
〔指検出機構及びその設置例〕
この発明の一実施例による電子音楽装置においては、指位置検出部の検出機構に複数の撮像カメラを用い、鍵盤上方における演奏者の指の動作を複数の撮像カメラで撮像し、カメラから得られた撮像データに基づいて、指が位置する音高や指の動きを検出し、検出した音高や動きに応じて楽音を制御することができる。図2は、この発明の一実施例による電子音楽装置において、指検出機構として用いられる撮像カメラの設置例を示す。
この電子音楽装置の撮像データ利用に関する特徴によれば、図2のように、複数の撮像手段(カメラ)18Cにより鍵盤14Kの上方における演奏者の各指を撮像し、撮像された画像データを画像処理することにより、鍵盤14Kの上方における指の押離鍵方向(上下方向)及び鍵配列方向(左右方向/音高方向)の位置を認識し、認識された指の位置を表わす指位置情報に基づいて楽音を制御する。例えば、指位置情報の鍵配列方向位置(音高位置)に応じて、発音される楽音(第2楽音)の音高を指定すると共に、指位置情報から得られる押離鍵方向の指の動きに応じて、指定された音高をもつ楽音を発音させたり消音させたりする。また、鍵盤14Kに対する押離鍵操作により発生される別の楽音(第1楽音)の特性を制御することもできる。
図2の撮像カメラの例について説明すると、電子音楽装置筐体の前面パネルの左右即ち鍵盤14の両端近傍に設けられた2台の撮像カメラ18Cを対にして指検出機構に用いる。両撮像カメラ18Cは鍵盤面からやや上方に位置し、各カメラの光軸は、水平(鍵盤面に平行)で、鍵盤14Kの中央方向に向けられており、2つのカメラそれぞれが鍵盤全域を撮像することができるように設置されている。
これに伴い、指位置解析装置10には画像解析装置が用いられ、従来から知られている画像処理技術を応用して、2つの撮像カメラ18Cで夫々撮像された2つの画像データを画像処理して各指の画像を解析し、演奏している指の左右方向(音高方向/鍵配列方向)及び上下方向(押離鍵方向/鍵盤面に垂直な方向)の位置を検出する。例えば、左右方向の位置については、同時に撮像された2つの画像データを解析することによって演奏者の各指が鍵盤14Kのどの鍵に対応した音高方向位置にあるのかを認識することができる。
なお、指の位置を検出し易くするため、各撮像カメラ18Cに、生体像を明確に撮影することができる赤外線カメラを用いたり、例えば、演奏者の指爪にマニキュアを塗る、或いは、指にアタッチメントを装着する、等々、演奏者の指に特定色等のマーキングを行ったりしてもよい。また、撮像カメラ18Cは、鍵盤14K上方の所定領域を全鍵域にわたり撮像可能であればよく、カメラの位置及び数は、上述した例に限らない。例えば、1オクターブ間隔等で多くのカメラを設置してもよく、このようにすることで、指位置の検出精度を向上させることができる。また、カメラの光軸は、水平に限らず、水平軸から若干傾斜していてもよい。
〔楽音制御の実施形態〕
この発明の一実施例による電子音楽装置においては、鍵盤上方における演奏者の指の動きを検出し、検出した指の動きに応じて鍵盤演奏に基づく楽音とは異なる奏法を表現する楽音を発生させることができる。図3は、この発明の一実施例による電子音楽装置における楽音制御の実施形態を説明するための図であり、この実施形態では、鍵盤上方の指位置情報から得られる指の上下動に基づいて、指を鍵に触れた後に離す操作により、鍵盤演奏の楽音とは奏法が異なる他の楽音を発生させる。
この電子音楽装置による奏法対応の楽音発生に関する特徴によれば、図3に示すように、鍵14Kの上方p0〜p2における演奏者の指の位置を検出し、検出された位置及び動きに基づいて、鍵盤演奏による楽音(第1楽音)とは異なる奏法を表現する他の楽音(第2楽音)を発生する。つまり、演奏者の指が鍵上方の所定空間p2〜p1を上から下に通過すると楽音発生の意図があるとみなされ、さらに、指が鍵14Kに接触した後に鍵14Kから離れた場合に(t3)、ギター音色のハーモニクス音のように軽いタッチの特殊奏法を表現する第2楽音を発音させる(1b,2b)。演奏者の指が鍵14Kから離れる前に押鍵された場合は(ta)、ギター音色の通常音のように第2楽音とは奏法が異なり標準的な奏法を表現する第1楽音を発音させ、その後で指が鍵から離れても、第2楽音は発音しない(1a,2a)。
この電子音楽装置では、楽音制御のために、鍵盤14Kの鍵盤面上方に発音意図領域Asが設定される。発音意図領域Asは、この領域を指が通過した場合に発音の意図ありとみなす領域であり、図3に示すように、鍵盤面の位置p0から所定距離だけ上方の下限位置p1と上限位置p2との間の空間をいう。例えば、位置p0〜p1間の距離は1cm程度、位置p1〜p2間の距離は2cm程度に選定される。また、楽音制御の際には、発音意図領域Asを含む鍵盤14Kの鍵盤面位置p0から上の所定の領域(鍵盤上方領域という)について、複数の撮像カメラ18Cによる同時撮影を進めていき、指位置解析装置(画像解析装置)10は、同時撮影された鍵盤上方領域の両画像データを順次解析し、鍵盤上方領域での演奏者の各指の位置を認識する。そして、データ処理部1〜3は、指位置解析装置(画像解析装置)10で認識された各指の位置を表わす指位置情報に基づいて、所定の楽音を発生するように楽音生成部8,9に指示する。
図3に例示される実施形態では、(2a)に示すように、演奏者の各指による鍵盤14Kに対する通常の押離鍵操作(ta,tb)に基づいて楽音生成部8,9から発生される楽音は「第1楽音」と呼ばれ、例えば、ギター音色の通常音のように、標準的な奏法を表現する。また、押鍵操作がなく演奏者の各指が鍵盤14Kに触れただけの場合は、(2b)に示すように、第1楽音とは異なる奏法の「第2楽音」が楽音生成部8,9から別個に発生される。第2楽音は、例えば、ギター音色のハーモニクス音のように、軽いタッチの奏法を表現する。
具体的にいうと、(1a)上部に示すように、鍵14Kの押鍵(キーオン)があり、これが演奏操作検出回路5で検出されると、データ処理部1〜3は、演奏者の指が発音意図領域Asを上から下へ通過したか否かに拘わらず、(2a)に示すように、当該押鍵の検出時点taで第1楽音を発音するように楽音生成部8,9に指示する。その後、(1a)下部に示すように、押鍵された鍵14Kの離鍵(キーオフ)があると、発音していた第1楽音は離鍵の時点tbで消音される。
一方、(1b)上部に示すように、演奏者の指が発音意図領域Asを上から下へ通過すると、データ処理部1〜3は、指位置検出部18,10からの指位置情報に基づいて領域Asの上→下通過があったと判定し、演奏者に第2楽音の発音意図があるとみなす。さらに、指が鍵盤に接触した後、(1b)下部に示すように、演奏者が押鍵することなく指を鍵盤から離すと、(2a)に示すように、指が鍵から離れた時点乃至発音意図領域Asの上端p2に達した時点t3で、鍵盤の押鍵による第1楽音とは異なる第2楽音の発生を開始するように楽音生成部8,9に指示する。発生された第2楽音は、発音開始時点t3から所定の時間(第2楽音発音設定時間)Tdが経過した時点t4で自動的に消音される。
例えば、上述のように、第1楽音がギターの通常音であり、第2楽音がギターのハーモニクス音であるとすると、演奏者は、通常のギター音を鳴らしたい場合は、鍵盤14Kを押鍵する。また、通常ギター音に代えてギターのハーモニクス音を鳴らしたい場合には、発音意図領域Asを通過させて一旦鍵盤に触れ、その後、指を鍵盤14Kから離す操作をする。
自然楽器のギターにおいては、ハーモニクス音を鳴らす場合、弦振動の節になる弦の位置、例えば、弦長の1/2となる位置に指を軽く触れた状態でピッキングをすると同時に指を離す、という操作が一般的である。これに対して、鍵盤14K軽く触れた後に離すという(1b)の操作は、自然楽器のギターにおけるハーモニクス奏法と類似しており、演奏者の感覚と合うものである。
なお、第2楽音を鳴らす場合、指が鍵盤14Kから離れた後の指の動き、例えば、指の上昇速度や指の上下左右の揺れ等に応じて、アタック、音量、音色、ピッチなどの第2楽音の楽音特性パラメータを制御するようにしてもよい。
〔楽音制御処理フロー例〕
図4は、この発明の一実施例による電子音楽装置における楽音制御処理の手順例を表わすフローチャートを示す。この電子音楽装置においては、設定操作子15中の楽音制御処理開始スイッチの操作によりこの楽音制御処理がスタートし、撮像カメラ18Cによる鍵盤上方領域の撮像が開始すると共に図4の処理フローが実行され、楽音制御処理停止スイッチの操作に基づく終了指示によってこの楽音制御処理が終了する。
まず、最初のステップB1では、CPU1は、撮像装置18から鍵盤上方領域の画像データを取り込むように画像解析装置10に指示する。次のステップB2では、画像解析装置10は、撮像装置18からの画像データに対する画像処理により演奏者の各指の上下位置及び左右(音高)位置を認識し、CPU1は、認識された各指の上下位置及び左右(音高)位置を表わす上下位置及び左右位置情報を画像解析装置10から取得する。
次のステップB3では、上下位置情報に基づいて指が発音意図領域Asを上から下への方向(上→下)に通過したか否かを判定し、或る指が上→下に通過したと判定されたときは(B3=YES)、ステップB4に進む。ステップB4では、演奏者に第2楽音を発音する意図があるとみなし、当該指について、RAM2上に第2楽音発音意図フラグ=“1”を立てて「第2楽音発音意図あり」をセットする。
指が発音意図領域Asを上→下に通過しないと判定されたとき(B3=NO)或いはステップB4で「第2楽音発音意図あり」をセットした後は、ステップB5で、上下位置情報に基づいて、演奏者の指が鍵盤14Kから離れたか否かを判定する。ここで、指が鍵盤14Kから離れたときは(B5=YES)、ステップB6に進んで、当該指の第2楽音発音意図フラグを調べ「第2楽音発音意図あり」がセットされているか否かを判定する。
ここで、「第2楽音発音意図あり」がセットされているときは(B6=YES)、ステップB7に進んで、当該指が鍵盤14Kから離れた時点或いは発音意図領域Asの上端p2に達した時点(t3)で、当該指について認識された音高位置に対応する音高をもつ第2楽音の発音開始を楽音生成部8、9に指示する。なお、発音を開始した第2楽音は、楽音生成部8、9において、所定時間Td後に(t4)自動的に消音処理される。
指が鍵盤14Kから離れたとはいえないと判定されたとき(B5=NO)、「第2楽音発音意図あり」がセットされていないと判定されたとき(B6=NO)或いはステップB7で第2楽音発音開始を指示した後は、ステップB8で、鍵盤14Kに対する押鍵操作があったか否かを判定する。ここで、押鍵操作があったときは(B8=YES)、ステップB9に進み、当該押鍵操作がなされた鍵14Kに対応する音高位置の指の第2楽音発音意図フラグ=“0”とし「第2楽音発音意図なし」とした上、更にステップB10に進んで、当該押鍵操作のタイミング(ta)で、操作鍵14Kに対応する第1楽音の発音を開始するように楽音生成部8、9に指示する。
押鍵操作がないと判定されたとき(B8=NO)或いはステップB10で第1楽音の発音開始を指示した後は、ステップB11で、鍵盤14Kに対する離鍵操作があったか否かを判定する。ここで、離鍵操作があったときは(B9=YES)、ステップB10に進んで、当該離鍵操作がなされたタイミング(tb)で、操作鍵に対応する第1楽音を消音するように楽音生成部8、9に指示する。そして、離鍵操作がないと判定されたとき(B11=NO)或いはステップB12で第1楽音の消音を指示した後は、ステップB1に戻り、終了指示があるまでステップB1〜B12の動作を繰り返す。
〔種々の実施態様〕
以上、図面を参照しつつこの発明の好適な実施の一形態について説明したが、これは単なる一例であって、この発明は、発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施例では、指位置の検出に撮像カメラを用いてカメラで撮像した指の画像を画像処理するようにしたが、指位置の検出方法はこのように画像を利用するものに限らない。例えば、距離センサー、レーザー反射光観測、触覚センサーなど、どのようなセンサーを用いてもよい。
また、指位置解析装置(10)は、専用のハードウエアで構成してもよいし、CPU(1)によるソフトウエア処理で指位置を解析してもよい。
また、楽音制御処理(図4)の開始、終了は、電子音楽装置の電源スイッチのオン、オフに基づいてもよい。
また、ギターのハーモニクス音に限らず、擦弦楽器のピチカート奏法の音に応用してもよい。そのほか、弦等に軽く触れた後に離すような奏法の音であれば、どのような楽器のどのような奏法の音に適用してもよい。或いは、効果音など、楽器音以外の楽音を発音してもよい。
この発明の一実施例による楽音制御装置(電子音楽装置)のハードウエア構成を表わすブロック図である。 この発明の一実施例による撮像カメラの設置例を表わす図である。 この発明の一実施例による楽音制御装置における演奏アクションと発音タイミングの一例を表わす図である。 この発明の一実施例による楽音制御処理例を表わすフローチャートである。
符号の説明
18 撮像カメラ18Cを有する撮像装置、
p0 鍵盤14Kの上面位置、
As 鍵盤14Kの上方の位置p1〜p2間に設定される発音意図領域、
ta,tb 押鍵及び離鍵タイミング、
t3,t4 第2楽音の発音及び消音タイミング、
Td 第2楽音発音設定時間。

Claims (3)

  1. 鍵の上方における演奏者の指の位置を検出する位置検出手段と、
    上記位置検出手段により検出された指の位置に基づいて、演奏者の指が鍵に触れた後に当該鍵から離れた時点で楽音を発音させる楽音制御手段と
    を具備することを特徴とする楽音制御装置。
  2. 前記楽音制御手段は、前記位置検出手段により検出された指の位置に基づいて、演奏者の指が鍵の上方の所定空間を上から下に通過し当該鍵に触れた後に当該鍵から離れた時点で前記楽音を発音させることを特徴とする請求項1に記載の楽音制御装置。
  3. 前記楽音制御手段は、前記位置検出手段により検出された指の位置に基づいて、演奏者の指が鍵から離れる前に当該鍵が操作されたときは、前記楽音とは異なる楽音を発音させ、その後に指が鍵から離れたときには前記楽音を発音させないことを特徴とする請求項1又は2に記載の楽音制御装置。
JP2006078133A 2006-03-22 2006-03-22 楽音制御装置 Expired - Fee Related JP4720564B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006078133A JP4720564B2 (ja) 2006-03-22 2006-03-22 楽音制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006078133A JP4720564B2 (ja) 2006-03-22 2006-03-22 楽音制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007256413A JP2007256413A (ja) 2007-10-04
JP4720564B2 true JP4720564B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=38630743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006078133A Expired - Fee Related JP4720564B2 (ja) 2006-03-22 2006-03-22 楽音制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4720564B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7516746B2 (ja) 2019-11-20 2024-07-17 ヤマハ株式会社 楽音情報出力装置、楽音発生装置、楽音情報生成方法およびプログラム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2951682B2 (ja) * 1989-03-27 1999-09-20 荒川化学工業株式会社 表面サイズ剤
JPH05323967A (ja) * 1992-05-19 1993-12-07 Casio Comput Co Ltd 楽音発生装置
JPH0635465A (ja) * 1992-07-17 1994-02-10 Roland Corp 楽音生成装置
JPH0786754B2 (ja) * 1993-03-16 1995-09-20 ヤマハ株式会社 電子鍵盤楽器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007256413A (ja) 2007-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6344578B2 (ja) 電子楽器を演奏する方法
TWI479476B (zh) 鈸振動的電子處理的系統與方法
JP4457983B2 (ja) 演奏操作援助装置及びプログラム
JP6776788B2 (ja) 演奏制御方法、演奏制御装置およびプログラム
US7893339B2 (en) Audio reproduction apparatus and method and storage medium
WO2013061998A1 (ja) 電子音響信号発生装置および電子音響信号発生方法
JP4720563B2 (ja) 楽音制御装置
JP2007121355A (ja) 演奏システム
JP6729052B2 (ja) 演奏指示装置、演奏指示プログラム、および演奏指示方法
JP2004251926A (ja) 電子楽器
JP4389841B2 (ja) 鍵域分割装置及びプログラム
JP4765705B2 (ja) 楽音制御装置
CN105489209A (zh) 一种电声乐器节奏可控的方法及其对卡拉ok的改进
JP4720564B2 (ja) 楽音制御装置
JP2007322683A (ja) 楽音制御装置およびプログラム
JP6835247B2 (ja) データ生成装置およびプログラム
JP2008008946A (ja) 楽音制御装置およびプログラム
JP6268674B2 (ja) 楽音発生装置、電子楽器、楽音発生方法およびプログラム
US10805475B2 (en) Resonance sound signal generation device, resonance sound signal generation method, non-transitory computer readable medium storing resonance sound signal generation program and electronic musical apparatus
JP3991892B2 (ja) 電子楽器
JP2011039248A (ja) 携帯型音出力装置、コンピュータプログラムおよび記録媒体
JP4978176B2 (ja) 演奏装置、演奏実現方法およびプログラム
JPH0753117Y2 (ja) 電子鍵盤楽器
JP2006178268A (ja) 楽音制御装置および楽音制御プログラム
JP6439225B2 (ja) 楽音発生装置、電子楽器、楽音発生方法およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110321

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees